JP2005271176A - 高速回転チャックシステム - Google Patents

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政喜 田上
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Abstract

【課題】 この高速回転チャックシステムは,スピンドルを加工液で冷却し,ビルトインモータ及び軸受をスピンドルを介して効果的に迅速に冷却してビルトインモータと軸受の温度上昇を防止し,スピンドルを軽量化してスピンドルの高速回転を実現する。
【解決手段】 この高速回転チャックシステムは,スピンドル1の貫通孔2で加工液供給通路8を形成し,スピンドル1に取り付けたロータ15,スピンドル1を回転支持する軸受13をスピンドル1を通る加工液で冷却し,モータや軸受の温度上昇を防止する。
【選択図】 図1

Description

この発明は,主軸を構成するスピンドルをビルトインモータによって回転駆動し,スピンドルの一端に取り付けたチャック本体のチャック爪に保持されている工作物を切削加工する高速回転チャックシステムに関する。
通常,旋盤において,把持装置は,種々のものが知られているが,例えば,チャック本体に設けたチャック爪で工作物をチャックして工作物を回転させ,バイトで工作物を切削加工する場合,チャック爪の作動にダイヤフラムチャックが採用され,ダイヤフラムをエア圧で駆動してチャック爪を作動し,チャック爪で工作物を着脱している。ダイヤフラムチャックは,主軸の前端面に取り付けられたチャック面板に固着されたチャック本体に設けられた工作物把持装置である。
従来の知られている把持装置の一例を説明する。把持装置を構成するダイヤフラムチャックは,密封状態に形成されたハウジングの前面に圧力を加えることで変位するダイヤフラムを備えており,ハウジング内をピストンによって2つのシリンダ室に区画されている。ピストンの中央部には前方に突出するプランジャ部が設けられ,該プランジャ部にダイヤフラムが取り付けられている。従って,シリンダ室の一方にエアが供給されると,ピストンが摺動し,それによってダイヤフラムが変位する。ダイヤフラムには,中央部の周囲方向に隔置して複数のチャック爪が取り付けられている。ダイヤフラムチャックを作動させるには,いずれか一方のシリンダ室にエアを供給すると,ピストンが摺動移動し,ピストンが他方のシリンダ室側,例えば,工作物側へ移動すると,ピストンのプランジャ部がダイヤフラムの中央部を押し出し,それによってダイヤフラムの中央部が通常のダイヤフラム面から外部側へ伸び出すように変形し,それによってチャック爪が径方向外向きに開放する。また,他方のシリンダ室にエアを送り込めば,ピストンが他方向に摺動移動し,ピストンが一方のシリンダ室側,例えば,反工作物側へ移動すると,ピストンのプランジャ部がダイヤフラムの中央部に対する押圧が解除され,それによってダイヤフラムの中央部が通常のダイヤフラム面へと引っ込むように変形し,それによってチャック爪が径方向内向きに閉じる。従って,チャック爪で工作物を把持するには,ダイヤフラムチャックを作動させてチャック爪を径方向外向きに開放させておき,開放状態のチャック爪に工作物を配設し,次いで,チャック爪が径方向内向きに閉じれば,工作物はチャック爪によって把持されることになる。その時,チャック爪が径方向内向きに閉じる方向になるように,シリンダ室に背圧をかければ,工作物はチャック爪によって一層強力に把持されることになる。一般に,ダイヤフラムチャックにおいて,チャック爪を開径または縮径させるには,圧力が制御されたエア圧を継続してシリンダ室供給する必要がある。ダイヤフラムチャックは,主軸と一緒に回転しており,それ故に,ダイヤフラムチャックの外周部からエアをいずれか一方のシリンダ室に供給することができない構造になっている。
図3に示す従来のチャックシステムは,主軸を構成するスピンドル40の一端には回転管継ぎ手48を介してエアチューブ組立体41が取り付けられ,また,スピンドル40の他端にチャック本体(図示せず)が取り付けられている。エアチューブ組立体41には,加工液供給ポート44,排気ポート45,エア出口ポート46及びエア入口ポート47が設けられ,また,チャック本体には,ダイヤフラムチャック(図示せず)が設けられている。スピンドル40に形成した貫通孔42には,フィードチューブ43が通され,フィードチューブ43内には加工液供給チューブ及びエア供給チューブが配設されており,加工液供給チューブ及びエア供給チューブはチャック本体に設けられた加工液ポートやエアポートに接続されている。チャック本体に設けられたチャック爪で工作物を着脱する場合には,エア供給チューブを通じてダイヤフラムチャックへ作動用エアを供給し,ダイヤフラムを作動し,チャック爪で工作物を着脱するように構成されている。
また,図4に示す従来のチャックシステムは,主軸を構成するスピンドル50の一端には回転管継ぎ手50Pを介してエアチューブ組立体51が取り付けられ,また,スピンドル50の他端にチャック本体59の面板59Pが取り付けられている。エアチューブ組立体51には,加工液供給ポート54,排気ポート55,エア出口ポート56及びエア入口ポート57が設けられ,また,チャック本体には,ダイヤフラムチャック(図示せず)が設けられている。スピンドル50に形成した貫通孔52には,中心に加工液供給チューブ53,加工液供給チューブ53の周囲に2本(図4)のエアチューブ58を配設している。加工液供給チューブ53及びエアチューブ58は,チャック本体59に設けた加工液ポート59Wやエアポート59Aに接続されている。チャック本体59に設けたチャック爪(図示せず)で工作物を着脱する場合には,ダイヤフラムチャックへエア供給チューブ58を通じて作動用エアを供給し,ダイヤフラム(図示せず)を作動し,チャック爪で工作物を着脱するように構成されている。
また,図5に示す従来のチャックシステムでは,ハウジング73に固定されたステータ74とスピンドル60に固定されたロータ75によってビルトインモータ76が形成されている。スピンドル60は,ハウジング73に軸受78によって回転可能に支持されている。主軸を構成するスピンドル60の一端には継ぎ手60Pを介してエアチューブ組立体61が取り付けられ,スピンドル60の他端にチャック本体69が取り付けられている。エアチューブ組立体61には,貫通孔62としての加工液供給ポート64,排気ポート65,エア出口ポート66及びエア入口ポート67が設けられている。また,チャック本体69には,図示していないが,ダイヤフラムを備えたダイヤフラムチャックが設けられ,その先端にはチャック爪77が設けられている。スピンドル60には,加工液を送る加工液供給路70,エア供給路71,排気路72が直接的に貫通孔62としてそれぞれ形成され,これらの貫通孔62をチャック本体69に設けた加工液ポートやエアポートに直結している。チャック爪77で工作物を着脱する場合には,エア供給用の貫通孔のエア供給路71を通じてダイヤフラムチャックへ作動用エアを供給し,ダイヤフラムを作動し,チャック爪77で工作物を着脱するように構成されている。
また,主軸における工作物を把持する作動用エアを供給する装置が知られている。該エア供給装置は,主軸台に組み込まれた回転主軸を通じて供給される工作物把持作動用エアを主静圧軸受に用いるクリーンエア回路から供給するものである。該エア供給装置は,後端部においてカップリングを介して回転動力を受ける回転主軸にはハウジングが嵌合され,ハウジングのエア供給口から供給されたクリーンエアをハウジングに形成されたエア還流溝から回転主軸に形成された導入路及び連通路を通じて回転主軸の前端面に取り付けたダイヤフラムチャックの工作物把持手段に供給される。回転主軸は,ハウジングに対し,クリーンエアによって得られる静圧軸受で支持される。また,ダイヤフラムチャックは,供給されるエア圧によってダイヤフラムが変形し,ダイヤフラムに連結されたチャック爪間を拡大又は縮小させるタイプが使用されている。即ち,ダイヤフラムチャックは,ダイヤフラムでエア圧が供給される加圧室とエアの給排を行う給排気室とに仕切られ,加圧室にエアを供給すると,ダイヤフラムが給排気室側に膨らみ,ダイヤフラムに取り付けられたチャック爪は,把持ピースが各爪の押出量に比例して拡がり変位する。把持ピースの外径が工作物の内径に等しくなり,把持ピースが工作物の内孔に圧接したときに,工作物はダイヤフラムチャックに内側から把持される状態となる。工作物の加工を終えて,ダイヤフラムチャックによる把持力を解放するときには,加圧室を加圧していたクリーンエアの供給を絶つことによって達成される。加圧室内の圧力で変位していたダイヤフラムが元の形状に復帰することにより,各爪は後退しつつ先端に設けられている把持ピースの外周径が縮径して,工作物の把持を解放する(例えば,特許文献1参照)。
特開2001−219302号公報
しかしながら,図3に示すような従来のチャックシステムは,スピンドル40の貫通孔42にフィードチューブ43を配設したものであり,スピンドル40に貫通孔42を形成しているので,軽量化できて汎用性はあるが,このタイプのチャックシステムは,高速回転ではフィードチューブ43が危険回転速度領域では縄跳び現象による振動等が発生し,スピンドル40の回転精度(真円度や面粗度)に悪影響を及ぼし,また,スピンドル40とフィードチューブ43との間には空気層40Sが存在しているので,空気層40Sが断熱層となって加工液によるスピンドル40自体の冷却が不十分になり,ビルトインモータの場合にスピンドル40に固定されているロータ15やスピンドルを支持する軸受の冷却が不十分になり,スピンドル40の高速回転に不向きなものであった。即ち,スピンドル40の振動等の発生のみでなく,スピンドル40の冷却が不十分であると,スピンドル40の温度上昇が大きくなり,スピンドル40の伸びも大きくなり,そのため工作物の加工寸法精度に悪影響を及ぼすことになり,また,軸受13等の寿命も短くなる。
また,図4に示す従来のチャックシステムは,スピンドル50に設けた貫通孔52の中央に加工液供給チューブ53を挿通し,加工液供給チューブ53の周囲にエアチューブ58を配設したものであり,エアチューブ58の振動等が若干緩和されるが,上記のタイプと同様に,スピンドル50とエアチューブ58との間には空気層50Sが存在しているので,空気層50Sが断熱層になって加工液によるスピンドル50自体の冷却が不十分になり,ビルトインモータの場合にスピンドル50に固定されているロータやスピンドルを支持する軸受の冷却が不十分になり,また,エアチューブ58の寿命に問題があり,スピンドル50の高速回転に不向きなものになる。スピンドル50の冷却が不十分であると,スピンドル50の温度上昇が大きくなり,スピンドル50の伸びも大きくなり,工作物の加工寸法精度に悪影響を及ぼすことになる。
また,図5に示す従来の軸一体型のチャックシステムは,スピンドル60の軸心に沿ってスピンドル60に加工液供給路70,エア供給路71,排気路72が貫通孔62として直接形成されているので,スピンドル60の回転速度に対する危険回転速度がなく,スピンドル60や軸受78の加工液による冷却が可能であり,スピンドル60の温度上昇は比較的に抑えられ,縄跳び現象による振動等の悪影響が排除できる。しかしながら,スピンドル60に多数の貫通孔62を形成するため,スピンドル60の径のサイズが大きくなり,重い軸となり,スピンドル60の高速回転時には,慣性力が大きくなってスピンドル60の加減速時間が長くなり,スピンドル60に対して設けられたモータ76の発熱が大きくなる。また,スピンドル60の径を小さく形成すると,加工液供給路70及びエア供給通路71,72も小さくなり,スピンドル60の冷却効果が小さくなり,軸重量が大きいため軸のアンバランス等の影響が大きくなるという問題がある。
この発明の目的は,上記の問題を解決することであり,エアフィードチューブ等をスピンドル自体又はその近傍から排除して回転体となるスピンドルを軽量化すると共に,スピンドルに形成した1本の貫通孔を加工液供給路に形成し,加工液供給路に加工液を通すことによってスピンドル自体を直接冷却してビルトインモータや軸受をスピンドルを通じてダイレクトに迅速に冷却し,スピンドルの高速回転を可能にし,また,スピンドル端部に設けたチャック本体に内蔵したダイヤフラムチャックへのエア供給手段をチャック本体に近接して設け,チャック本体の停止時に,エア供給手段のエア供給ポートをチャック本体に設けたエアポートに接続してダイヤフラムチャックを作動し,チャック爪で工作物の着脱を行うことができる高速回転チャックシステムを提供することである。
この発明は,主軸台を構成するハウジング,前記ハウジングに軸受によって回転可能に支持された主軸を構成する中空のスピンドル,前記スピンドルの先端の固定されたチャック本体,前記チャック本体に取り付けられた工作物を把持するチャック爪,前記チャック爪をエアの出入で作動するため前記チャック本体に設けられたダイヤフラムチャック,一端が加工液の供給源に接続され且つ他端が前記チャック本体の加工液供給通路に接続された前記スピンドルを貫通する加工液供給路,前記ダイヤフラムチャックのダイヤフラムにエア圧を付勢するため前記チャック本体に設けられた一対のエアポート,及び前記エアポートにエア源からの前記エア圧をそれぞれ付勢するため前記エアポートに着脱可能に接続される一対のエア供給ニップルを備えたアダプタ,から成る高速回転チャックシステムに関する。
この高速回転チャックシステムは,前記ハウジングに固定されたステータと前記スピンドルに固定されたロータとから成るビルトインモータを備えている。前記スピンドルに設けた前記加工液供給路が前記スピンドルを直接貫通した貫通孔で形成され,前記加工液が前記貫通孔を流れることによって前記スピンドルを介して前記ビルトインモータ及び前記軸受を直接冷却することができるものである。
また,前記スピンドルの前記加工液供給路内には,前記ダイヤフラムチャックへの前記エアを供給するエアチューブを配設可能に構成されるものである。
また,この高速回転チャックシステムでは,前記アダプタの前記エア供給ニップルは,前記チャック本体の停止後にオリエンテーションして前記チャック本体に設けられた前記エアポートに接続される。
また,この高速回転チャックシステムでは,前記チャック本体に設けられた一対の前記エアポートは,前記エア圧を封じ込める逆止弁を備えており,前記ダイヤフラムチャックの前記ダイヤフラムに対する着脱用エアポートと前記工作物に対する前記チャック爪の把握量増強のための背圧用エアポートである。
この高速回転チャックシステムは,上記のように構成されているので,主軸を構成するスピンドルには加工液供給路となる1本の貫通孔のみが形成されたものであり,スピンドルの貫通孔に加工液をダイレクトに流してスピンドルの冷却効果を大きくし,スピンドルに固定されたロータを備えたビルトインモータ及びスピンドルを回転支持する軸受をスピンドルを通じて高効率にダイレクトに冷却し,それによって,スピンドルの危険回転速度を考慮することなく,スピンドルを10000rpm以上,例えば,12000〜20000rpmの超高速回転をさせて工作物を短時間に高精度に加工することができ,スピンドルにはフィードチューブ等が無いのでそれらによる振動がなく,スピンドルの回転が安定し,工作物に対する加工精度をアップでき,スピンドル自体を軽量化できて回転慣性力を低減し,高速回転時でも加減速時間を短縮でき,また,エアポートを着脱用エアポートは勿論のこと,背圧用エアポートに形成することによってチャック爪による工作物に把握力を増強でき,更に,エアポートに逆止弁を設けることによってダイヤフラムチャックへのエア圧の抜けを簡単に防止でき,安定して工作物を把持でき,スピンドル停止状態でオリエンテーションして容易にチャック本体のエアポートとアダプタのエア供給ニップルとを結合させてエアを供給できる。
以下,図1及び図2を参照して,この発明による高速回転チャックシステムの実施例を説明する。この発明による高速回転チャックシステムは,特に,主軸を構成するスピンドル1に形成した貫通孔2を加工液供給路8に形成し,貫通孔2に加工液を流して,スピンドル1の貫通孔2を流れる加工液によってスピンドル1を通じてビルトインモータ10及びスピンドル1をハウジング3に回転支持する軸受13を冷却すると共に,従来のチャックシステムのように,スピンドル1にエアチューブ等を設けずに,スピンドル1を振動等を発生させずに安定して回転させ,超高速回転で工作物を高精度に短時間に加工することを可能にしたことを特徴としている。
この高速回転チャックシステムは,主として,主軸台を構成するハウジング3,ハウジング3に軸受13によって回転可能に支持された主軸を構成するスピンドル1,ハウジング3に磁路18を介して固定されたステータ14とスピンドル1に固定されたロータ15とから成るビルトインモータ10,スピンドル1の先端に固定されたチャック本体9,チャック本体9に取り付けられた工作物を把持するチャック爪17,チャック爪17をエアの出入で作動するためチャック本体9に設けられたダイヤフラム12を備えたダイヤフラムチャック11,ダイヤフラムチャック11のピストン21にエア圧を付勢するためチャック本体9に設けられた一対のエアポート6,7,即ち,着脱側エアポート6と背圧側エアポート7,及びエアポート6,7にエア源からのエア圧をそれぞれ付勢するためエアポート6,7に着脱可能に接続される一対のエア供給ニップル20を備えたアダプタ19から構成されている。アダプタ19には,エア供給源に接続するエア供給管31を接続するための管継ぎ手30が設けられており,エア供給管31は管継ぎ手30を通じてエア供給ニップル20にそれぞれ接続されている。
この高速回転チャックシステムは,特に,スピンドル1に1本の貫通孔2を形成し,貫通孔2を加工液供給路8に形成し,加工液供給路8の一端を加工液の供給源に回転継ぎ手を介して接続し,他端をチャック本体9の加工液供給通路29に接続したことに特徴を有している。スピンドル1は,一端にチャック本体が取り付けられ,他端に回転ジャーナル5が取り付けられ,ハウジング3の一対の軸受13を介して回転可能に支持されている。回転ジャーナル5には,加工液供給ポート4が設けられ,冷却液として機能する加工液が加工液供給ポート4からスピンドル1の貫通孔2で構成された加工液供給路8を通ってチャック本体9の加工液供給路29に供給される。
また,ダイヤフラムチャック11は,従来のものを使用できるものであり,例えば,一例を挙げると,シリンダ28内に形成されたエア室がピストン21によって着脱エア室22と背圧エア室23とに区画されており,ピストン21の中央部には前方に突出するプランジャ部32が設けられ,プランジャ部32にダイヤフラム12の中央部が取り付けられている。また,ダイヤフラム12の前面には,中央部の周囲方向に隔置して複数のチャック爪17が取り付けられている。従って,着脱エア室22又は背圧エア室23の一方にエアが供給されると,ピストン21が摺動し,それによってプランジャ部32を介してダイヤフラム12の中央部を中心に突出又は常態に変位する。ダイヤフラム12が突出又は常態に変位することによって,複数のチャック爪17間が拡大又は縮小して工作物を着脱するようになっている。チャック本体9に設けたエアポート6はエア通路24を通じて着脱エア室22に接続され,また,エアポート7はエア通路25を通じて背圧エア室23に接続されている。
この高速回転チャックシステムでは,スピンドル1に設けた加工液供給路8は,スピンドル1を直接貫通した貫通孔2であり,冷却液として機能する加工液が貫通孔2を流れることによって,スピンドル1を介してロータ15及び軸受13を直接冷却することができるように構成されている。この高速回転チャックシステムは,既存のチャックシステムに適用された場合には,スピンドル1の加工液供給路8内に,ダイヤフラムチャック11の着脱エア室22及び背圧エア室23へのエアを供給するエアチューブ(図示せず)を配設可能に構成されているものである。
また,この高速回転チャックシステムでは,アダプタ19のエア供給ニップル20は,チャック本体9の停止後に,オリエンテーションしてチャック本体9に設けられたエアポート6,7に接続される。また,この高速回転チャックシステムでは,チャック本体9に設けられた一対のエアポート6,7は,エア圧を封じ込めるため逆止弁16がそれぞれ設けられており,ダイヤフラムチャック11におけるピストン21に対する着脱用エアポートと工作物に対するチャック爪17の把握量増強のための背圧用エアポートで構成されている。エアポート6,7には,逆止弁16が設けられているので,アダプタ19のエア供給ニップル20に接続されてエア源からエアが供給されると,着脱エア室22と背圧エア室23へ供給されたエア圧は封入され,工作物に対するチャック爪17の把握力は安定して保持することができる。
この高速回転チャックシステムでは,スピンドル1は,一端が管継ぎ手27を介して回転ジャーナル5に接続され,他端がチャック本体9に接続されている。また,回転ジャーナル5には,複数のポートが栓26で閉鎖されており,エア供給チューブ等を接続する場合には,栓26を外して各種のチューブを接続できるように構成されている。
この高速回転チャックシステムは,例えば,工作物をバイトで切削加工する旋盤等の工作機械に使用される。
この発明による高速回転チャックシステムの一実施例を示す断面図である。 図1の高速回転チャックシステムの側面図である。 従来のチャックシステムの一例を示す一部断面の正面図である。 従来のチャックシステムの別の例を示す一部断面の正面図である。 従来のチャックシステムの更に別の例を示す一部断面の正面図である。
符号の説明
1 スピンドル
2 貫通孔
3 ハウジング
6,7 エアポート
8 加工液供給路
9 チャック本体
10 ビルトインモータ
11 ダイヤフラムチャック
12 ダイヤフラム
13 軸受
14 ステータ
15 ロータ
16 逆止弁
17 チャック爪
19 アダプタ
20 エア供給ニップル
21 ピストン
22 着脱エア室
23 背圧エア室
24,25 エア通路
27 継ぎ手
28 シリンダ
29 加工液供給路
30 管継ぎ手
31 エア供給管
32 プランジャ部

Claims (6)

  1. 主軸台を構成するハウジング,前記ハウジングに軸受によって回転可能に支持された主軸を構成する中空のスピンドル,前記スピンドルの先端の固定されたチャック本体,前記チャック本体に取り付けられた工作物を把持するチャック爪,前記チャック爪をエアの出入で作動するため前記チャック本体に設けられたダイヤフラムチャック,一端が加工液の供給源に接続され且つ他端が前記チャック本体の加工液供給通路に接続された前記スピンドルを貫通する加工液供給路,前記ダイヤフラムチャックのダイヤフラムにエア圧を付勢するため前記チャック本体に設けられた一対のエアポート,及び前記エアポートにエア源からの前記エア圧をそれぞれ付勢するため前記エアポートに着脱可能に接続される一対のエア供給ニップルを備えたアダプタ,から成る高速回転チャックシステム。
  2. 前記ハウジングに固定されたステータと前記スピンドルに固定されたロータとから成るビルトインモータを備えていることから成る請求項1に記載の高速回転チャックシステム。
  3. 前記スピンドルに設けた前記加工液供給路は,前記スピンドルを直接貫通した貫通孔であり,前記加工液が前記貫通孔を流れることによって前記スピンドルを介して前記ビルトインモータ及び前記軸受を直接冷却することから成る請求項2に記載の高速回転チャックシステム。
  4. 前記スピンドルの前記加工液供給路内には,前記ダイヤフラムチャックの前記ダイヤフラムへの前記エアを供給するエアチューブを配設可能に構成されることから成る請求項1〜3のいずれか1項に記載の高速回転チャックシステム。
  5. 前記アダプタの前記エア供給ニップルは,前記チャック本体の停止後にオリエンテーションして前記チャック本体に設けられた前記エアポートに接続されることから成る請求項1〜4のいずれか1項に記載の高速回転チャックシステム。
  6. 前記チャック本体に設けられた一対の前記エアポートは,前記エア圧を封じ込める逆止弁を備えており,前記ダイヤフラムチャックの前記ダイヤフラムに対する着脱用エアポートと前記工作物に対する前記チャック爪の把握量増強のための背圧用エアポートであることから成る請求項1〜5のいずれか1項に記載の高速回転チャックシステム。
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