JP2007014684A - 動脈硬化度評価装置および動脈硬化指数算出プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 動脈硬化度を評価する指標となる新規な動脈硬化指数を用いた動脈硬化度評価装置とそのプログラムを提供すること。
【解決手段】
脈波検出手段3と、脈波伝播速度決定手段4と、血圧検出手段5とを備え、動脈硬化指数算出手段6を有する動脈硬化度評価装置1について、動脈硬化指数算出手段6が、圧較正後の脈波伝播速度PWVoriと、CAVI=ln(Ps/Pd)×PWV’2を算出し、PWVoriをCAVIの2次式で表す回帰式を導くステップ1、該回帰式を、動脈硬化指数PWVpcm1を表す数式とするステップ2、PWVoriをPWVpcm1の1次式で表す回帰式を導くステップ3、該回帰式を、動脈硬化指数PWVpcm2を表す数式とするステップ4、測定値を代入してPWVpcm2を得るステップ5、を行ってPWVpcm2に基づいて動脈硬化度を評価することとした。
【選択図】 図12
【解決手段】
脈波検出手段3と、脈波伝播速度決定手段4と、血圧検出手段5とを備え、動脈硬化指数算出手段6を有する動脈硬化度評価装置1について、動脈硬化指数算出手段6が、圧較正後の脈波伝播速度PWVoriと、CAVI=ln(Ps/Pd)×PWV’2を算出し、PWVoriをCAVIの2次式で表す回帰式を導くステップ1、該回帰式を、動脈硬化指数PWVpcm1を表す数式とするステップ2、PWVoriをPWVpcm1の1次式で表す回帰式を導くステップ3、該回帰式を、動脈硬化指数PWVpcm2を表す数式とするステップ4、測定値を代入してPWVpcm2を得るステップ5、を行ってPWVpcm2に基づいて動脈硬化度を評価することとした。
【選択図】 図12
Description
本発明は、血管、特に生体の動脈の硬化度を評価する動脈硬化度評価装置とその装置に用いられる動脈硬化指数算出プログラムに関する。
動脈硬化を診断する方法は、これまでにいくつも開発されてきている。その一つに生体の脈波伝播速度(または「脈波速度」、「PWV」ともいう)を利用するものがある。脈波とは心臓の収縮により血液が大動脈に押し出された時発生する血管内の圧力変化が抹消方向に伝達する時の波動のことをいい、脈波伝播速度とは、脈波が血管中を伝わる速度をいう。健康な血管は柔らかく弾性力に富み、動脈硬化を起こした血管は硬くもろいことから、脈波が、硬い物質中で速く、柔らかい物質中では遅く伝わるという性質を利用し、動脈の脈波の伝播速度を測定し、その速度が速いほど血管の硬化が進んでいると診断するものである。
脈波伝播速度を利用する代表的な方法に大動脈脈波速度法(以下「PWVオリジナル法」という)が知られている。PWVオリジナル法は、大動脈弁口部より総腸骨動脈鼠頚部までを対象とて脈波伝播速度を測定するものである。被検者を背臥位にして、心II音、頚動脈波、股動脈波を時間軸に従って同時記録し、その後、上腕動脈からのコロトコフ音により血圧を測定する。心II音の発生から頚動脈波下行脚切痕が見られるまでの時間差をtc、頚動脈波の立ち上り点から股動脈波の立ち上り点までの時間差をtcfとすると、大動脈弁口部から総腸骨動脈鼠頚部までの脈波伝播時間Tは、T=tc+tcfとなる。一方、大動脈弁口部から総腸骨動脈鼠頚部までの動脈長Lは、第II肋間胸骨縁と対側股動脈拍動部の間の直線距離をlとしたときに、このlに1.3を乗じて得られること、即ち、L=l×1.3が成立することが知られている。以上より、大動脈弁口部から総腸骨動脈鼠頚部までの脈波伝播速度PWV’(以下、圧較正されていない脈波伝播速度を「PWV’」と表記する。)は、L/T、即ち、PWV’=1.3×l/tc+tcfとして求められる。こうして得られた脈波伝播速度PWV’は、血圧により変動する値であるため、血圧により較正して圧力の影響を取り除いた指数として圧較正後の脈波伝播速度PWVoriが得られる。これがPWVオリジナル法である。
PWVオリジナル法による圧較正された脈波伝播速度PWVoriは、個体固有の動脈硬さの指標となり、多数被検者の同時比較、一被検者の長期に亘る経時変化の評価が可能となった。特に、PWVオリジナル法の対象となる大動脈は、中枢系弾性タイプであり、系統的動脈硬化分布特性からみて、他臓器の動脈病変に先行するため、その予見性が評価されている。
一方、脈波伝播速度を利用しない動脈硬化を評価する指標として、頚部動脈系位相追跡型超音波変位法(以下「β法」という)を用いる手法が知られている。最高血圧Ps時の血管の外径をDs、最低血圧Pd時の血管の外径をDdとした時に、式;lnPs/Pd=β(Ds−Dd)/Ddが成立することが実験的に立証されたもので、この式から導かれる上記βをスティッフネスパラメータと呼び、β=lnPs/Pd×D/ΔDを動脈硬化度を表す指標とするものである。β法を実際の被検者への測定に適用するには、被検者を背臥位として頸部に超音波をあてて反射エコーを画像に再現し、位相追跡システムを作動させて血管の口径微小変位波形を記録することにより行う。この測定における対象動脈は、総頚動脈、頚動脈洞、内頚動脈、椎骨動脈など頚部動脈系である。
β法も、その実用化後、頚部動脈系の非侵襲的な動脈硬化度の診断は、総頚動脈、洞動脈、内頚動脈、椎骨動脈に及び、その臨床上の効用は十分評価されるものであった。
動脈硬化を評価する指標となるPWVオリジナル法とβ法であるが、いずれも欠点がある。即ち、脈波伝播速度の値が血圧値によって変動する値であるために、PWVオリジナル法では、血圧値に基づく較正が必要であり、また、β法では、極微小な血管口径変異(ΔD)を検出する必要があり、検出装置が特殊で高価であること等が挙げられる。
そこで、これらの欠点を改良するものとして、本発明者は、特開2004−236730号公報(特許文献1)にて、次式(1)で表される動脈硬化評価の指標となるCAVIを提案している。
CAVI=k・ln(Ps/Pd)・PWV’2 ・・・ 式(1)
(ここで、Psは最高血圧、Pdは最低血圧、PWV’は圧較正しない脈波伝播速度、kは定数をそれぞれ表す。)
(ここで、Psは最高血圧、Pdは最低血圧、PWV’は圧較正しない脈波伝播速度、kは定数をそれぞれ表す。)
所定の血管において、対数脈圧(ln(Ps/Pd))が減少すると、それとは対称的に脈波伝播速度の二乗(PWV’2)が増加する関係が成立する。そのため、対数脈圧と脈波伝播速度の二乗との積は対象とする血管に固有の値となる。したがって、上記式(1)で得られるCAVIを動脈硬化指数に利用したため、血圧値の変動による要因を排除し、得られた血圧値をそのまま利用でき、そして、被験者個人の特性や測定時のコンディションなどによる影響を受けにくいという利点がある。そのため、正確で普遍的、客観的な動脈硬化指数である。なお、対数脈圧(ln(Ps/Pd))とは、最低血圧(拡張期圧:Pd)に対する最高血圧(収縮期圧:Ps)の比の対数である。
特開2004−236730号公報
ところが、動脈硬化指数であるCAVIは、動脈硬化が疑われるCAVI値の高い範囲において、PWVオリジナル法による動脈硬化指数に比較してCAVI値が大きく変位するすることが認められ、PWVオリジナル法による指標に慣れた医師や看護婦が、CAVIによる結果から、実際よりも動脈硬化の程度を悪く診断してしまうおそれがあった。そこで、本発明は、CAVIに代わる更に新しい動脈硬化指数を用いた動脈硬化度評価装置と、その装置に用いられる動脈硬化指数算出プログラムを与えるものである。
すなわち本発明は、脈波検出手段と、脈波伝播速度決定手段と、血圧検出手段とを備え、脈波伝播速度と血圧とに基づいて動脈硬化の程度を評価する動脈硬化指数を算出する動脈硬化指数算出手段を有する動脈硬化度評価装置であって、動脈硬化指数算出手段が、多数の被検者から得られた最高血圧値Ps、最低血圧値Pd、脈波伝播速度PWV’に基づいて圧較正後の脈波伝播速度PWVoriと、CAVI=ln(Ps/Pd)×PWV’2を算出し、得られた多数のPWVoriとCAVIの関係から、PWVoriをCAVIの2次式で表す回帰式を導くステップ1、前記ステップ1で得られた回帰式を、動脈硬化指数PWVpcm1を表す数式とするステップ2、前記ステップ1で算出したCAVIを前記ステップで得たPWVpcm1を表す数式に代入してPWVpcm1を得て、前記ステップ1におけるPWVoriと、該PWVpcm1の両者の関係から、PWVoriをPWVpcm1の1次式で表す回帰式を導くステップ3、前記ステップ3で得られた回帰式を、動脈硬化指数PWVpcm2を表す数式とするステップ4、そして、脈波検出手段と、脈波伝播速度決定手段と、血圧検出手段から得られた最高血圧値Ps、最低血圧値Pd、脈波伝播速度PWV’を、前記ステップ4で得られたPWVpcm2を表す数式に代入してPWVpcm2を得るステップ5、を行ってPWVpcm2を算出し、 PWVpcm2に基づいて動脈硬化度を評価する動脈硬化度評価装置を提供する。また、前記ステップ1〜ステップ5を実行して、生体の動脈硬化の指標となる動脈硬化指数を算出する処理と、算出された動脈硬化指数を表示手段に出力する処理とをコンピュータに実行させる動脈硬化指数算出プログラムを提供する。
上記ステップ1〜ステップ5を実行したため、最高血圧値Ps、最低血圧値Pd、脈波伝播速度PWV’に基づいて新たな動脈硬化指数であるPWVpcm2が得られる。このPWVpcm2は、PWVオリジナル法による動脈硬化指数であるPWVoriとの間で1次の高い相関があり、PWVoriに慣れた医者や看護婦であっても、誤診のおそれを減少させることができる。さらに、PWVオリジナル法による圧較正後の脈派伝播速度PWVoriや、CAVIなどの従来の動脈硬化指数に比較してac(オルタレーションコイフィシェント;alteration coefficient)の値が小さく、実質的なデータのばらつき度が極めて小さい。このため検査の信頼性、安定性が高く、精密度が高いという利点がある。なおここでacとは、標準偏差を平均値で除したものを100倍した数値で、一般的に変動係数と呼ばれる統計量と同じである。
本発明はまた、前記の動脈硬化度評価装置において、動脈硬化指数算出手段が、前記ステップ3〜ステップ5に代えて、脈波検出手段と、脈波伝播速度決定手段と、血圧検出手段から得られた最高血圧値Ps、最低血圧値Pd、脈波伝播速度PWV’を、前記ステップ2で得られたPWVpcm1を表す数式に代入してPWVpcm1を得るステップ6、を行ってPWVpcm1を算出し、PWVpcm1に基づいて動脈硬化度を評価する動脈硬化度評価装置を提供する。
ステップ1、ステップ2、ステップ6を実行したため、最高血圧値Ps、最低血圧値Pd、脈波伝播速度PWV’に基づいて新たな動脈硬化指数であるPWVpcm1が得られる。このPWVpcm1は、PWVoriとの間で1次の関係にあり、PWVoriに慣れた医者や看護婦であっても、誤診のおそれを減少させることができる。
前記ステップ1におけるPWVoriが、頸動脈波と股動脈波から検出した脈派伝播速度PWV’から得られたものとすることができる。頸動脈波と股動脈波から検出した脈派伝播速度PWV’を用いるため、従来から信頼性が高いとされている大動脈に基づく脈波伝播速度PWV’のデータを反映した動脈硬化指数を得ることができる。
また、前記ステップ1におけるPWVoriが、最低血圧値Pdを80mmHgとして圧較正したものとすることができる。最低血圧値Pdを80mmHgとして圧較正したため、実測した脈波伝播速度PWV’の圧較正が容易で、信頼性が高い圧較正後の脈派伝播速度PWVoriが得られる。
また、脈波検出手段が、生体の上腕の脈波を検出する上腕脈波検出手段と、生体の膝窩部の脈波を検出する膝窩脈波検出手段とを備える動脈硬化度評価装置とすることができる。生体の上腕から得た脈派と膝窩部から得た脈派を利用することができるため、脈派伝播速度PWV’の実測時に動脈を締め付けることによるバソスパズムやバソリフレックスの発生が抑えられ、より正確な動脈硬化の評価が可能となる。
さらに、歪みセンサを備えた脈派検出装置を血圧検出手段に用いることができる。血圧検出手段に歪みセンサを備えた脈派検出装置を用いるため、脈派を直接電気信号に変換して血圧を検出することができるため、正確な血圧値を得ることができる。そのため、従来の血圧測定、例えば、オシロメトリック法に基づく血圧測定による外的要因を受けやすいという問題や、最高血圧、最低血圧の算出の仕方によっては正確な血圧が測定できないという問題が生じない。
歪みセンサを備えた脈派検出装置により検出した脈派から、それ以前の脈波形に見られない負のノッチが始めて認められる時点の血圧を最高血圧とし、該ノッチが消失した時点の血圧を最低血圧とすることができる。このように脈派から最高血圧と最低血圧を検出するため、最高血圧の決定も最低血圧の決定も容易かつ確実に行うことができる。また、その最高血圧、最低血圧の値は正確である。
本発明はまた、脈波検出手段と、脈波伝播速度決定手段と、血圧検出手段とを備え、脈波伝播速度と血圧とに基づいて動脈硬化の程度を評価する動脈硬化指数を算出する動脈硬化指数算出手段を有する動脈硬化度評価装置であって、動脈硬化指数算出手段が、最高血圧値Ps、最低血圧値Pd、脈波伝播速度PWV’から動脈硬化指数PWVpcm2を算出する動脈硬化度評価装置を提供する。
最高血圧値Ps、最低血圧値Pd、脈波伝播速度PWV’から動脈硬化指数PWVpcm2を算出する動脈硬化指数算出手段を有しているため、新たな動脈硬化指数であるPWVpcm2を用いた動脈硬化の評価が可能な動脈硬化度評価装置とすることができる。
さらに、動脈硬化指数PWVpcm2を表す数式に基づいて、最高血圧値Ps、最低血圧値Pd、脈波伝播速度PWV’から動脈硬化指数を算出する処理を、算出された動脈硬化指数を表示手段に出力する処理とをコンピュータに実行させる動脈硬化指数算出プログラムを提供する。
動脈硬化指数PWVpcm2を表す数式に基づいて、最高血圧値Ps、最低血圧値Pd、脈波伝播速度PWV’から動脈硬化指数を算出する処理を、算出された動脈硬化指数を表示手段に出力する処理とをコンピュータに実行させたため、新たな動脈硬化指数であるPWVpcm2を用いた動脈硬化の評価を可能とすることができる。
本発明によれば、予め準備した圧較正データなどを用いることなく、また、最高血圧値Pb、最低血圧値Pd、脈波伝播速度PWV’が測定できれば、特殊な装置や高価な装置を用いることなく、正確で普遍的な動脈硬化指数を得ることができ、正確、迅速に動脈硬化の程度を診断することができる。
また、本発明によれば、従来のPWVオリジナル法に基づく脈波伝播速度やCAVIに代わる新しい動脈硬化指数を用いることができ、動脈硬化指数のばらつきが少なく、医師や看護婦が動脈硬化の程度を正しく評価、診断することができる。
以下本発明についてその実施形態に基づいて詳細に説明する。本実施形態に係る動脈硬化度評価装置は、脈波センサなどの脈波検出手段と、検出した脈波などから脈波伝播速度を算出する脈波伝播速度決定手段、血圧計などの血圧検出手段、及び所定のデータから動脈硬化指数を算出するコンピュータに内臓される動脈硬化指数算出手段とを備えたものであり、その一例を図1や図2に示す。
本発明の動脈硬化度評価装置1,2のそれぞれ異なる態様を図1、図2のブロック図で表す。図1に示した動脈硬化度評価装置1は、脈波検出手段3、脈波伝播速度決定手段4、血圧検出手段5及び動脈硬化指数算出手段6を有している。動脈硬化指数算出手段6は、中央演算処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスク(HD)等を内蔵したコンピュータとこれを機動するコンピュータプログラムを含んで構成されている。そして、例えば、外部記録媒体であるCD−ROMなどに記録された動脈硬化指数算出プログラムがRAM上に読み込まれ、CPUによって実行されると、脈波検出手段3から得られた脈波データや、血圧検出手段5から得られた最高血圧・最低血圧などの血圧データ、外部から入力された所定の血管長などのデータが所定の演算式に組み込まれて動脈硬化指数が算出される。算出された動脈硬化指数は、患者の氏名や過去のデータなどとともにディスプレイやプリンターに表示、出力されて利用に供せられる。
また、図2に示した動脈硬化度評価装置2もその機能は図1に示した動脈硬化度評価装置1とほぼ同様であるが、脈波検出手段3や血圧検出手段5から得られたデータを用いず、既存の脈波データや血圧データを動脈硬化指数算出手段6となるコンピュータに入力して用いている。従って、動脈硬化度評価装置2では、過去のデータを利用することができる。
以下、脈波検出手段3、脈波伝播速度決定手段4、血圧検出手段5、動脈硬化指数算出手段6についてさらに詳しく説明する。
脈波検出手段: 脈波検出手段3には、生体の上腕から脈波を検出する図3で示すような上腕脈波検出装置11や、生体の膝窩部から脈波を検出する図5で示す膝窩脈波検出装置21とを備えたものとすることができる。何れの脈波検出装置11,21も生体から脈波を検出することができ、脈波形としてディスプレイに出力される。上腕脈波検出装置11は、帯状のカフ12の長手方向中央部で短手方向の端部に歪みセンサ13が取り付けられている。歪みセンサ13が取り付けられたカフ12は、図4に示すように、カフ12を上腕部14に巻き回し、カフ12に縫いつけたマジックテープ(登録商標)15,16などで腕に止めることにより、歪みセンサ13を上腕動脈拍動部の直上に当てた状態で10mmHg程度の低圧で押圧固定することができるようになっている。この上腕脈波検出装置11に備え付けられた歪みセンサ13は高感度であるため、多少位置づれを起こしても正確に脈波を検出することができる。
歪みセンサ13の外観図を図6に示す。歪みセンサ13は、例えば、直径約30mm、厚さ5mm〜20mm程度の円柱状またはハット状の外形をした圧力トランスジューサ17が、図外のアンプに接続するミニディンプラグ(4P)18とコード19で繋がれており、圧力トランスジューサ17の表面17aに表れるステンレス板などの裏面17bに半導体ストレインゲージ20を備えている。歪みセンサ13が生体からの圧力(脈圧)を受けると、半導体ストレインゲージ20に歪みが発生し、その歪みを電気信号に変換し、図外の脈波検出手段の一部であるアンプで増幅して検出する(図7)。
上腕脈波検出装置11で用いられるカフ12は、オシロメトリックック法を利用した血圧計で用いられるカフのように、脈波検出部位を圧迫して血流を止めるものではなく、歪みセンサ13が脈波の検出中に動かない程度に固定させるものであれば十分である。但し、この上腕脈波検出装置11は血圧検出手段5としても機能させることが好ましいため、測定部位に対する圧迫圧を加え血流を止めることができるカフ12とすることもできる。
膝窩脈波検出装置21は、上腕脈波検出装置11と同一のものとしても良いが、膝窩部からの血圧の測定を要求するものでないことや、大腿部にカフを巻き付けるとすると被験者に対する精神的、物理的負担を強いることにもなるため、図5で示すように、カフに変えて、巾の細いマジックバンド(登録商標)などの帯状結束具22に歪みセンサ13を取り付けたものとすることが好ましい。この帯状結束具22は、マジックバンド(登録商標)の他、布製のもの、布にゴムを取り込んで伸縮性を持たせたものなどが利用でき、結束部位にはマジックテープ(登録商標)15,16を利用したものが好ましいが、伸縮性が大きければ結束部のない環状の締付具であっても良い。但し、膝窩部に対し30mmHgを超えるような過度の締め付けを起こさないようにすることが必要である。
脈波検出装置は、上記の歪みセンサ13を備えたセンサ以外にも、頸動脈から発生する頸動脈波を検出する頸動脈波センサや、鼠蹊部に当てて股動脈から発生する股動脈波を検出する股動脈波センサ、心臓の真上に当てて心臓から発生する心音を検出する心音センサ、あるいは、足首や上腕に巻回し可能なカフに繋がる圧力センサなど、公知の各種脈派センサを脈波検出手段3として用いることもできる。また、両手首に装着する複数の電極を有し心電波形を得る心電誘導装置が備えられていても良い。
脈波伝播速度決定手段: 脈波伝播速度決定手段4は、脈波を検出した生体上の2点間の動脈の長さを、脈波伝播時間で除して脈波伝播速度を得るものである。種々の脈波検出手段3から検出された脈波や、心電波形、心音を共通の時間軸上においてタイムチャートとして示すと、図8のようになるが、例えば、上腕部から膝窩部までの脈波伝播時間は、大動脈弁口部から膝窩部までの脈波伝播時間と、大動脈弁口部から上腕部までの脈波伝播時間との差となりその時間を(T1)とすると、脈波検出部位間の距離(L1−L2)を脈波伝播時間(T1)で除して、脈波伝播速度は、(L1−L2)/T1として求められる。
なお、上腕脈波検出装置11を用いる変わりに 心音を検出する心音センサから得られた心音などを利用して、大動脈弁口部から膝窩部までの脈波伝播時間T2を測定することにより、上記距離L1を時間T2で除することにより、脈波伝播速度を求めることもできる。この脈波伝播速度決定手段4も、中央演算処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスク(HD)等を内蔵したコンピュータとこれを機動するコンピュータプログラムを含んで構成したものとしても良いし、脈波検出手段3に内蔵されて実行するものとしても良い。
血圧検出手段: 血圧検出手段5は、血圧の中でも、生体の最高血圧と最低血圧を検出するものであり、その一例として上述の歪みセンサ13を備えたものがある。従って、上述の上腕脈波検出装置11を血圧検出手段5としても用いることができるが、最高血圧値Psおよび最低血圧値Pdの検出は、測定部位を圧迫し、一旦動脈の閉鎖を行った後、徐々に減圧していくときの脈波形の変化より検出するため、単に腕や足に巻き回すことができるだけのカフでは足りず、腕や足を押圧して血流を弱めることができる圧迫帯としてのカフを用いたものであることが必要である。このようなカフには、オシロメトリック法による血圧計で用いるカフを利用することができる。
最高血圧、最低血圧の検出は、歪みセンサ13を通じて検出される脈波形が動脈の閉鎖が解かれた後に変化する場合の変化状態から求められる。図9は、上腕部に巻回されたカフの圧迫圧を変化させる過程で発生する脈波形を示したものである。ここに示された脈波形は、カフ圧が減圧されていく過程で変化していることがわかる。この脈波形において、最高血圧は、前の波形に見られない負のノッチが波形前成分として認められる時点の血圧であり、最低血圧は、前記ノッチが消失した時点での血圧値とした。このように、脈波形中の負のノッチの出現、消失をもって最高血圧、最低血圧を認識しており、最高血圧、最低血圧の決定を容易に行うことができる。そして、この方法によって求めた最高血圧、最低血圧は、橈骨動脈にカテーテルを挿入した観血的方法によって測定した最高血圧、最低血圧と一致して、正確な値であることがわかっている。
この他、オシロメトリック法やコロトコフ音の検出を利用する等の種々の血圧計を血圧検出手段5として用いることも可能である。
血圧検出手段5による血圧の検出は、万が一、バソリフレックスやバソスパズムが発生しても、その結果が脈波伝播速度に反映されないようにすることが好ましい。そのため、脈波の検出は、最高血圧、最低血圧の検出の前に行っておくことが好ましい。
動脈硬化指数算出手段: 動脈硬化指数算出手段は、以下のステップを実行することによって、動脈硬化を評価する新たな指標となるPWVpcm1やPWVpcm2とを求めるものである。
ステップ1: 多数の被検者から得られた最高血圧値Ps、最低血圧値Pd、脈波伝播速度PWV’などのデータ群の中から、統計的に有意な回帰式が得られる程度に十分な数をサンプリングし、これらのデータから圧較正後の脈波伝播速度PWVoriと、CAVI=ln(Ps/Pd)×PWV’2を算出する。例えば、被検者a1の6月1日に測定したPs、Pd、PWVからPWVoriとCAVIを算出する。同様にして、被験者a1の12月20日測定によるPs、Pd、PWVからPWVoriとCAVIを算出し、被験者a2の7月8日測定によるPs、Pd、PWVからPWVoriとCAVIを算出し、・・・・・、被験者anの○月○日測定によるPs、Pd、PWVからPWVoriとCAVIを算出する。
一般に、脈波伝播速度は、血圧が上昇するとそれに伴って上昇するという関係にあるため、種々の血圧値における脈波伝播速度は血圧の影響を受けていてその数値自体を単純に比較することはできない。そこで、種々の血圧値における脈波伝播速度PWV’を、所定の血圧値における脈波伝播速度PWVに換算する必要がある。この血圧値による較正を行った後の脈波伝播速度が圧較正後の脈波伝播速度PWVoriである。
脈波伝播速度PWV’を血圧で較正する方法としては、脈波速度較正カーブを求めておく方法がある。多数の症例を統計的に解析し図10で示すような最低血圧(図10では「最小血圧」と表記)と脈波伝播速度(図10では「脈波速度」と表記)との関係を示す脈波速度較正カーブを作成し、任意の血圧値の下、実測した脈波伝播速度をこの脈波速度較正カーブに従って、最小血圧80mmHgのときの脈波伝播速度に換算するのである。また、別の圧較正方法としては、PWVori=PWVpd×(1/√Pd/√80)(ここで、PWVpdは最低血圧Pdの際の脈波伝播速度、Pdは最低血圧、√PdはPdの二乗根、√80は、80の二乗根をそれぞれ表す)の式に基づいてPWVoriを求める方法がある。これらの何れかの方法によって、圧較正後の脈波伝播速度PWVoriを求めることができる。
次に、PWVoriとCAVIの両者の関係から、PWVoriをCAVIの2次式で表す回帰式を導く。上述の例について引き続き説明すると、被験者a1の6月1日測定のデータに基づき得られたPWVoriとCAVIを、PWVoriを縦軸、CAVIを横軸としたグラフにプロットする。同様にして、被験者a1の12月20日のデータから得られたPWVoriとCAVIをプロットし、被験者a2の7月8日のデータから得られたPWVoriとCAVIをプロットし、・・・・・、被験者anの○月○日測定のデータから得られたPWVoriとCAVIをプロットする。こうして得られた点の分布から、PWVoriをCAVIの2次式、すなわち、
PWVori=A(CAVI)2+B(CAVI)+C ・・・式(2)
(ここで、A、B、Cはそれぞれ定数)
として表される回帰式を導く。
(ここで、A、B、Cはそれぞれ定数)
として表される回帰式を導く。
これを具体的に示したのが図11である。図11は、患者の上腕から測定した最高血圧値Ps、最低血圧値Pd、及び、股動脈波、頸動脈波、心音から測定した脈波に基づき算出された脈波伝播速度PWV’などの、のべ患者293例のデータから、PWVoriとCAVIを算出し、縦軸にPWVori、横軸にCAVIをプロットしたものである。PWVoriとCAVIの両者の関係から、PWVoriをCAVIの2次式で表わす回帰式を導くと、PWVoriをy、CAVIをxとして、
y=-0.0003x2+0.1094x+4.8015 ・・・式(3)
で表すことができる。ここまでがステップ1である。
y=-0.0003x2+0.1094x+4.8015 ・・・式(3)
で表すことができる。ここまでがステップ1である。
ステップ2: ステップ1で得られた回帰式をPWVpcm1を表す数式とする。すなわち、上記回帰式(2)における係数はそのままとして、PWVpcm1をCAVIで表す式として、以下の式(4)
PWVpcm1=A(CAVI)2+B(CAVI)+C ・・・式(4)
を得る。
PWVpcm1=A(CAVI)2+B(CAVI)+C ・・・式(4)
を得る。
上記図11で示す例に適用すると、
PWVpcm1=−0.0003(CAVI)2+0.1094(CAVI)+4.8015 ・・式(5)
となる。
PWVpcm1=−0.0003(CAVI)2+0.1094(CAVI)+4.8015 ・・式(5)
となる。
ステップ3: 前記ステップ1におけるCAVIを前記ステップ2で得られたPWVpcm1を表す数式に代入してPWVpcm1を得る。それから、前記ステップ1におけるPWVoriと、ここで得られたPWVpcm1の両者の関係から、PWVoriをPWVpcm1の1次式で表す回帰式を導く。この回帰式は、
PWVori=E(PWVpcm1)+F ・・・式(6)
(ここで、E、Fはそれぞれ定数)
として表される。
PWVori=E(PWVpcm1)+F ・・・式(6)
(ここで、E、Fはそれぞれ定数)
として表される。
図12は、図11で示したものと同じデータに基づいて得られたPWVoriと、上述の方法で得られたPWVpcm1との関係を示したものである。図12では図11と同様に縦軸にPWVoriを、横軸にPWVpcm1をプロットしている。PWVoriとPWVpcm1の両者の関係から、PWVoriをPWVpcm1の1次式で表す回帰式を導くと、PWVoriをy、PWVpcm1をxとして、
y=1.0641x−0.407 ・・・式(7)
で表される。これがステップ3である。
y=1.0641x−0.407 ・・・式(7)
で表される。これがステップ3である。
ステップ4: ステップ3で得られた回帰式(6)を新たな動脈硬化指数となるPWVpcm2を表す数式とする。すなわち、上記回帰式(6)における係数はそのままとして、PWVpcm2をPWVpcm1で表す式とする。よって、以下の式(8)
PWVpcm2=E(PWVpcm1)+F ・・・式(8)
(ここで、E、Fはそれぞれ定数)
が得られる。
PWVpcm2=E(PWVpcm1)+F ・・・式(8)
(ここで、E、Fはそれぞれ定数)
が得られる。
上記図12で示す例に適用すると、
PWVpcm2=1.0641(PWVpcm1)−0.407 ・・・式(9)
となる。
PWVpcm2=1.0641(PWVpcm1)−0.407 ・・・式(9)
となる。
PWVpcm2を表す式(8)
PWVpcm2=E(PWVpcm1)+F ・・・式(8)
に、式(4)
PWVpcm1=A(CAVI)2+B(CAVI)+C ・・・式(4)
を代入して、PWVpcm1を削除すると、次式、
PWVpcm2=E{A(CAVI)2+B(CAVI)+C}+F ・・・式(9)
が得られる。従って、CAVIを、最高血圧Ps、最低血圧Pd、脈波伝播速度PWVにて表現すると、PWVpcm2を表す次式(10)
PWVpcm2=A・E・(ln(Ps/Pd)×PWV'2)2+B・E・(ln(Ps/Pd)×PWV'2)+C・E+F ・・・式(10)
(ここで、A、B、C、E、Fはそれぞれ定数)
が得られる。
PWVpcm2=E(PWVpcm1)+F ・・・式(8)
に、式(4)
PWVpcm1=A(CAVI)2+B(CAVI)+C ・・・式(4)
を代入して、PWVpcm1を削除すると、次式、
PWVpcm2=E{A(CAVI)2+B(CAVI)+C}+F ・・・式(9)
が得られる。従って、CAVIを、最高血圧Ps、最低血圧Pd、脈波伝播速度PWVにて表現すると、PWVpcm2を表す次式(10)
PWVpcm2=A・E・(ln(Ps/Pd)×PWV'2)2+B・E・(ln(Ps/Pd)×PWV'2)+C・E+F ・・・式(10)
(ここで、A、B、C、E、Fはそれぞれ定数)
が得られる。
上記の図12や図11に示したデータに基づいて算出すると、式(9)に式(5)を代入して、
PWVpcm2=1.0641{-0.0003(CAVI)2+0.1094(CAVI)+4.8015}-0.407 ・・・式(11)
となり、
PWVpcm2=-0.0003192(CAVI)2+0.1164(CAVI)+4.7023 ・・・式(12)
が得られる。CAVI=ln(Ps/Pd)×PWV’2であるから、
PWVpcm2=-0.0003192(ln(Ps/Pd)×PWV'2)2+0.1164(ln(Ps/Pd)×PWV'2)+4.7023・・・式(13)
となる。
PWVpcm2=1.0641{-0.0003(CAVI)2+0.1094(CAVI)+4.8015}-0.407 ・・・式(11)
となり、
PWVpcm2=-0.0003192(CAVI)2+0.1164(CAVI)+4.7023 ・・・式(12)
が得られる。CAVI=ln(Ps/Pd)×PWV’2であるから、
PWVpcm2=-0.0003192(ln(Ps/Pd)×PWV'2)2+0.1164(ln(Ps/Pd)×PWV'2)+4.7023・・・式(13)
となる。
こうして得られたPWVpcm2は、動脈硬化の新しい指標として用いることができる。従って、新たな被検者から実測されたPs、Pd、PWV’を上記式(13)に代入することで、動脈硬化指数PWVpcm2が得られる。
なお、上記ステップ1〜ステップ5を行って、動脈硬化指数であるPWVpcm2を求めたが、上記ステップ1とステップ2を行って得られた動脈硬化指数であるPWVpcm1を動脈硬化指数として利用することもできる。
図13に示すグラフは、SK病院での通院、入院患者および健常なボランティアを含めた年令24〜81才、男105例、女52例、計157例の被検者を数日間隔をおいて2度、Ps、Pd、PWVを測定し、PWVpcm2(図13では「PWVpcm」と表記)の再現性をみたものである。PWVpcm2の数値範囲は凡そ6〜14m/sで、回帰式y=0.9945x+0.0741、相関係数r=0.9888となった。このことから、PWVpcm2の値の高低を問わず高精度の再現性があることがわかる。
下記の表1〜表3には、、図13の対象157例中、任意に12例を抽出し、2週間の間で、1被検者につき5〜6回(平均5.2回)、Ps、Pd、PWVなどの種々の因子を測定、検出したものである。それぞれの因子について、平均値x、標準偏差SD、SD/x、acを求めている。12例のPWVpcm2のレンジは6〜14m/sで、12例のPWVpcm2のacの平均が、2.6±0.67%と高精度であった。これに対し、12例のPsのacの平均は、7.3±2.38%、Pdのacの平均は、6.5±2.74%であった。
動脈硬化指数算出手段6で利用されるPWV’などの脈波データやPs、Pdなどの血圧データは、脈波伝播速度や血圧値そのものでなくとも、脈波の波形データなどであっても良い。また、従来からの記録の蓄積がある種々の脈波伝播速度を利用する方法に基づいて測定された既存の脈波伝播速度を利用することができる。
算出された動脈硬化指数であるPWVpcm1やPWVpcm2は動脈硬化を表す指標として、過去のデータなどとともにディスプレイあるいはプリンタ上に出力して動脈硬化の診断に利用することができる。
1,2 動脈硬化度評価装置
3 脈波検出手段
4 脈波伝播速度決定手段
5 血圧検出手段
6 動脈硬化指数算出手段
11 上腕脈波検出装置
12 カフ
13 歪みセンサ
14 上腕部
15,16 マジックテープ(登録商標)
17 圧力トランスジューサ
17a 表面
17b 裏面
18 ミニディンプラグ
19 コード
20 半導体ストレインゲージ
21 膝窩脈波検出装置
22 帯状結束具
3 脈波検出手段
4 脈波伝播速度決定手段
5 血圧検出手段
6 動脈硬化指数算出手段
11 上腕脈波検出装置
12 カフ
13 歪みセンサ
14 上腕部
15,16 マジックテープ(登録商標)
17 圧力トランスジューサ
17a 表面
17b 裏面
18 ミニディンプラグ
19 コード
20 半導体ストレインゲージ
21 膝窩脈波検出装置
22 帯状結束具
Claims (10)
- 脈波検出手段と、脈波伝播速度決定手段と、血圧検出手段とを備え、脈波伝播速度と血圧とに基づいて動脈硬化の程度を評価する動脈硬化指数を算出する動脈硬化指数算出手段を有する動脈硬化度評価装置であって、
動脈硬化指数算出手段が、
多数の被検者から得られた最高血圧値Ps、最低血圧値Pd、脈波伝播速度PWV’に基づいて圧較正後の脈波伝播速度PWVoriと、CAVI=ln(Ps/Pd)×PWV’2を算出し、得られた多数のPWVoriとCAVIの関係から、PWVoriをCAVIの2次式で表す回帰式を導くステップ1、
前記ステップ1で得られた回帰式を、動脈硬化指数PWVpcm1を表す数式とするステップ2、
前記ステップ1で算出したCAVIを前記ステップで得たPWVpcm1を表す数式に代入してPWVpcm1を得て、前記ステップ1におけるPWVoriと、該PWVpcm1の両者の関係から、PWVoriをPWVpcm1の1次式で表す回帰式を導くステップ3、
前記ステップ3で得られた回帰式を、動脈硬化指数PWVpcm2を表す数式とするステップ4、そして、
脈波検出手段と、脈波伝播速度決定手段と、血圧検出手段から得られた最高血圧値Ps、最低血圧値Pd、脈波伝播速度PWV’を、前記ステップ4で得られたPWVpcm2を表す数式に代入してPWVpcm2を得るステップ5、
を行ってPWVpcm2を算出し、
PWVpcm2に基づいて動脈硬化度を評価する動脈硬化度評価装置。 - 請求項1記載の動脈硬化度評価装置において、
動脈硬化指数算出手段が、
前記ステップ3〜ステップ5に代えて、脈波検出手段と、脈波伝播速度決定手段と、血圧検出手段から得られた最高血圧値Ps、最低血圧値Pd、脈波伝播速度PWV’を、前記ステップ2で得られたPWVpcm1を表す数式に代入してPWVpcm1を得るステップ6、
を行ってPWVpcm1を算出し、
PWVpcm1に基づいて動脈硬化度を評価する動脈硬化度評価装置。 - 前記ステップ1におけるPWVoriが、頸動脈波と股動脈波から検出した脈派伝播速度PWV’から得られたものである請求項1または請求項2記載の動脈硬化度評価装置。
- 前記ステップ1におけるPWVoriが、最低血圧値Pdを80mmHgとして圧較正したものある請求項1〜請求項3何れか1項記載の動脈硬化度評価装置。
- 脈波検出手段が、生体の上腕の脈波を検出する上腕脈波検出手段と、生体の膝窩部の脈波を検出する膝窩脈波検出手段とを備える請求項1〜請求項4何れか1項記載の動脈硬化度評価装置。
- 歪みセンサを備えた脈派検出装置を血圧検出手段に用いる請求項1〜請求項5何れか1項記載の動脈硬化度評価装置。
- 最高血圧を、それ以前の脈波形に見られない負のノッチが始めて認められる時点の血圧とし、最低血圧を、該ノッチが消失した時点の血圧とする請求項6記載の動脈硬化度評価装置。
- 脈波検出手段と、脈波伝播速度決定手段と、血圧検出手段とを備え、脈波伝播速度と血圧とに基づいて動脈硬化の程度を評価する動脈硬化指数を算出する動脈硬化指数算出手段を有する動脈硬化度評価装置であって、
動脈硬化指数算出手段が、最高血圧値Ps、最低血圧値Pd、脈波伝播速度PWV’から動脈硬化指数PWVpcm2を算出する動脈硬化度評価装置。 - 最高血圧値Ps、最低血圧値Pd、脈波伝播速度PWV’に基づいて圧較正後の脈波伝播速度PWVoriと、CAVI=ln(Ps/Pd)×PWV’2を算出し、得られた多数のPWVoriとCAVIの関係から、PWVoriをCAVIの2次式で表す回帰式を導くステップ1、
前記ステップ1で得られた回帰式を、動脈硬化指数PWVpcm1を表す数式とするステップ2、
前記ステップ1で算出したCAVIを前記ステップで得たPWVpcm1を表す数式に代入してPWVpcm1を得て、前記ステップ1におけるPWVoriと、該PWVpcm1の両者の関係から、PWVoriをPWVpcm1の1次式で表す回帰式を導くステップ3、
前記ステップ3で得られた回帰式を、動脈硬化指数PWVpcm2を表す数式とするステップ4、そして、
脈波検出手段と、脈波伝播速度決定手段と、血圧検出手段から得られた最高血圧値Ps、最低血圧値Pd、脈波伝播速度PWV’を、前記ステップ4で得られたPWVpcm2を表す数式に代入してPWVpcm2を得るステップ5、
を実行して、生体の動脈硬化の指標となる動脈硬化指数を算出する処理と、算出された動脈硬化指数を表示手段に出力する処理とをコンピュータに実行させる動脈硬化指数算出プログラム。 - 動脈硬化指数PWVpcm2を表す数式に基づいて、最高血圧値Ps、最低血圧値Pd、脈波伝播速度PWV’から動脈硬化指数を算出する処理と、算出された動脈硬化指数を表示手段に出力する処理とをコンピュータに実行させる動脈硬化指数算出プログラム。
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