JP2007011724A - Icコイン処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ICコインを貯留する容量を確保しつつコンパクト化した構造により遊技媒体貸出機等への組み込みに適したICコイン処理装置を提供する。
【解決手段】 ICコインに対し記録・再生等のデータ処理、貯留、発行、回収等の処理を行うICコイン処理装置であり、回動制御されるアーム部材(162)の回動軌跡に沿ってICコインのストック路(120)を形成し、ストック路内に突出する支持ピン(161)をアーム部材の先端に設ける。ストック路内にICコインを積み上げて貯留し、最下のICコインを支持ピンで支持しつつ上下させてICコインを搬送し貯留・回収等の処理を行う。
【選択図】 図6

Description

本発明は、コイン型の情報記録媒体であるICコインに対しデータの取得及び更新等の処理や、投入されたICコインの返却、回収並びにICコインの発行等の処理を行うICコイン処理装置に関し、より詳しくは、パチンコ機、スロットマシン等の遊技機に使用する遊技媒体を遊技者が所持するICコインの記録内容に基づいて貸し出しを行う遊技媒体貸出機等への組み込みに適したICコイン処理装置に関する。
一般に、パチンコ機、スロットマシンまたはアミューズメント機等の遊技機が設置されるホールにおいては、遊技客が現金若しくはプリペイドカードを投入するに応じて、遊技に使用するパチンコ玉やメダル等の遊技媒体を貸し出す、台間機と呼ばれる遊技媒体貸出機が各遊技機に隣接して設けられている。
ところで、近年、顧客会員制を導入するホールでは、従来の磁気カード等によるプリペイドカード若しくは会員カードに替わり、データ保護の対策が施された安全性の高いICチップを樹脂材で封止してコイン状に形成したICコインを金銭代用媒体として採用するシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。このシステムによれば、ICコインに記録された価額データを消費してパチンコ玉等の遊技媒体を遊技客に貸し出したり(プリペイド機能)、ICコインから読み取った会員IDに基づいて遊技客を当該ホールの会員として認証しサービスを提供することができる(会員サービス機能)。例えば、非会員の遊技客であっても価額データをICコインにチャージすることで遊技に繰り返し使用することができ、また、ICコインにより会員として認証された遊技客は、貯玉再プレイ、景品交換、ポイント加算、キャンペーン情報の提供などのサービスをホールから受けることができる。このように、遊技業界においては、様々な質の高いサービスを提供し得るICコインの用途拡大が期待されている。
ICコインは、所定の通信手続きを電磁波を介して行うことで、内部に埋め込まれたICチップに対し非接触でデータの記録(書き込み)と再生(読み取り)ができる。例えば、上述した台間機には、ICコインのデータの記録再生機能を有するユニット化されたICコイン処理装置が組み込まれ、ICコインの投入を受けて価額データまたは会員ID等の情報を読み取り、また精算の際には未使用分の価額をICチップに記録して再使用可能なICコインとして遊技者に返却している。また、この処理装置は、使用済みの(価額データがゼロとなった)ICコインを一旦貯留するとともに、貯留したICコインに新たな価額データを記録して発行する機能も要請される(例えば特許文献2参照)。すなわち、台間機に現金を投入した遊技客に対し、精算の際にその釣銭を現金ではなくICコインで返却できるようにするためである。
特開2003−019341号公報 特開2001−331834号公報
上述したように、台間機(遊技媒体貸出機)等に設けられるICコイン処理装置は、不足したICコインの補給を要せずに安定して発行処理ができるようにするために、その貯留する容量が大きいほど望ましい。その一方で、遊技媒体貸出機内の制約された設置スペースに組み込むことができるように、その構造もコンパクトであることが要求される。
本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、ICコインを貯留する容量を充分に確保できる一方でコンパクト化した構造により遊技媒体貸出機等への組み込みに適したICコイン処理装置を提供することを目的としている。
上述の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ICチップを内蔵してコイン状に形成した情報記録媒体であるICコインに対し無線通信によりデータの読み取り及び書き込み処理を行うICコイン処理装置であって、投入口より投入されたICコインを内部へ導く導入路と、前記導入路に連通しICコインに対してデータの読み取り及び書き込み処理を行うための送受信部が設けられたリードライト処理部と、前記リードライト処理部から分岐しICコインを排出する返却口へ導く返却路と、前記リードライト処理部に連通しICコインを立てた状態で搬送可能とするとともに列状に積み重ねて複数枚貯留し得るストック路とを同一面上に形成し、前記ストック路に沿って往復動可能であるとともに当該ストック路内に列状に積み重ねて貯留した最も下側のICコインを支持し押進可能な支持部材を設けたことを特徴とする。
請求項1に記載のICコイン処理装置によれば、複数のICコインをストック路に列状に積み重ねて貯留しつつ、最も下側のICコインを支持部材で支持することで、最も上側のICコインをストック路に連通するリードライト処理部に保持し送受信部を介してデータ処理を行う。また、ストック路に積み重ねて貯留したICコインを支持しながら支持部材を後退(下降)させることで、リードライト処理部に保持していたICコインを連動してストック路内に貯留させる。また、支持部材を前進(上昇)させると、ストック路内に列状に積み重ねられたICコインを押進させ、貯留されていた最も上側のICコインをリードライト処理部に保持しデータ処理を行う。また、リードライト処理部に保持しデータ処理したICコインを返却路に導き返却口から排出する。このように、ICコインのデータ処理、貯留、発行(返却)等の処理機能を簡素化された機構で実現し、また装置をコンパクトに構成することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のICコイン処理装置であって、基端側に回動軸を有するアーム部材の先端側に前記支持部材を設け駆動手段により前記アーム部材の回動角を制御可能とし、当該支持部材の回動軌跡に沿って前記ストック路を円弧状に形成したことを特徴とする。
請求項2に記載のICコイン処理装置によれば、駆動手段により回動角が制御可能とされるアーム部材の先端側に支持部材を設け、支持部材の回動軌跡に沿ってストック路を円弧状に形成したので、アーム部材を正逆方向に回動制御すると、支持部材をストック路に沿って往復移動させることができ、また任意の位置に保持することもできる。これにより、ICコインのデータ処理、貯留、発行(返却)等の処理機能を簡素化された機構で実現することができ、また装置をコンパクトに構成することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のICコイン処理装置であって、前記ストック路内に貯留するICコインを排出し回収するための回収路を当該ストック路の終端に設けたことを特徴とする。
請求項3に記載のICコイン処理装置によれば、ストック路に積み重ねて貯留したICコインを支持しながら支持部材を後退させることで、ICコインをストック路の終端の回収路へ搬送し、最後側のICコインから順に排出して回収する。これにより、ICコインのデータ処理、貯留、発行(返却)及び回収等の処理機能を簡素化された機構で実現することができ、また装置をコンパクトに構成することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のICコイン処理装置であって、前記支持部材を段階的に上昇させることにより前記ストック路内に列状に貯留される最も下側のICコインを押し上げ最も上側のICコインから順次前記返却路へ搬送する返却手段と、前記支持部材を段階的に下降させることにより前記ストック路内に貯留される最も下側のICコインを当該ストック路の終端に搬送しその支持状態を解除して前記回収路から排出する回収手段とを備えることを特徴とする。
請求項4に記載のICコイン処理装置によれば、返却手段は、支持部材を段階的に上昇させることにより、ストック路内に列状に貯留される最も下側のICコインを押し上げ、最も上側のICコインから順次返却路へ搬送し返却する。また、回収手段は、支持部材を段階的に下降させることにより、ストック路内に貯留される最も下側のICコインを当該ストック路の終端に搬送し、支持状態を解除して回収路から排出する。これにより、ICコインの貯留、発行(返却)及び回収等の機能を支持部材の位置制御のみの単純な動作で実現することができ、装置を簡素化しコンパクトに構成することができる。
本発明のICコイン処理装置によれば、投入されたICコインのデータ処理及び貯留、並びに貯留されたICコインの発行及び回収等の諸機能をストック路内を往復動作する支持部材の単純な位置制御で実現することができ、ICコインの貯留容量を確保しつつ装置をコンパクトに構成することができる。したがって、ICコインを金銭代用媒体として扱う遊技媒体貸出機等の装置機器への組み込みに好適となる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面を参照しながら説明する。まず、パチンコホール等の遊技店舗に設けられ、本発明に係るICコイン処理装置が組み込まれた台間玉貸機を含む遊技施設について説明する。
図1は、パチンコホール等に設けられる遊技施設の構成を表すネットワークシステム図である。一般にホールの遊技スペースには、複数台のパチンコ機10と、パチンコ玉を遊技機へ払い出す台間玉貸機20を各パチンコ機10に隣接して設置することにより、パチンコ機の遊技島が構成されている。他にスロットマシン30についても、それぞれに隣接して台間メダル貸機40を設置し、遊技島が構成される。複数の遊技機を一列に配置した遊技島の一端には、大当たり等の各遊技機の稼動状態を監視し、また各台間機による売上げ等を集計する島制御装置を収容する島端ボックス15、35が設置されている。なお、島制御装置は、各台間機をホール内に敷設された通信回線50に回線接続するための中継器としても機能する。
遊技スペースの適宜の場所には、投入された現金の金額を価額データ(電子マネー)としてICコインに記録して発行するICコイン発行機60と、ICコインが保有する価額を現金で払い戻すICコイン精算機70とが設置される。ICコイン発行機60により発行されたICコインはプリペイド機能を有し、ホールの会員または非会員に関わらずICコインを用いてパチンコ玉等の遊技媒体を取得することができる。なお、詳細は後述するが、本発明に係るICコイン処理装置100を備える台間玉貸機20においても新規にICコインを発行する機能を有している。
また、貯玉再プレイ、マイレージポイントの管理及び景品交換等の会員を対象とするサービスの提供を実現するための会員管理コンピュータ80、玉計数機81、POS端末82等が通信回線50を介して相互に回線接続されている。
会員管理コンピュータ80は、磁気ディスク装置等の情報記録装置に、例えば各会員の会員IDごとに属性情報を対応づけて作成した会員管理ファイルを更新可能に記録管理している。記録管理される会員の属性情報としては、その会員が再プレイをするためにホールに預けた貯玉のデータ、遊技をするごとに加算されるマイレージポイント、会員を個人認証するためのパスワード(暗証番号)等の会員情報の他に、氏名、生年月日、メールアドレス、趣味等の個人情報も含まれる。
玉計数機81は、遊技終了時に余ったパチンコ玉を再プレイ可能な貯玉としてホールに預けるための装置であり、投入されたパチンコ玉の個数を高速で計数する計数部と、遊技客が所持する会員用のICコインから会員IDを読み取るICコイン処理部とを備えている。すなわち、遊技客がICコインを玉計数機81にセットし、余ったパチンコ玉を上面の玉投入口から投入すると、計数部が計数したパチンコ玉の個数及びICコイン処理部が読み取った会員IDの情報を付加して貯玉要求の信号を会員管理コンピュータ80へ送信する。会員管理コンピュータ80は、貯玉要求の受信に応じて当該会員IDに基づく貯玉数のデータを受信した計数値だけ加算して会員管理ファイルを更新する。これにより、当該遊技客会員は、余ったパチンコ玉をホールに貯玉し、後日、預けた貯玉を使って再プレイ及び景品交換等のサービスを受けることができる。
POS端末82は、通常、ホールの景品交換カウンタに設置され、例えばタッチパネル式の液晶表示部とキーボード及びバーコードリーダとを有するレジ機であり、セットされたICコインから情報を読み取って遊技客を会員として認証をするための会員認証機82aが接続されている。
例えば、遊技客会員が貯玉を景品に交換する場合には、会員用として本人が所持しているICコインを会員認証機82aにセットし、キーボードにパスワードを入力する。POS端末82は、会員認証機82aがICコインから読み取った会員IDと、キーボードに入力されたパスワードとを付加して認証要求の信号を会員管理コンピュータ80へ送信する。会員管理コンピュータ80は、受信した会員IDとパスワードとを上述の会員管理ファイルを参照して照合し、これらが対応関係を有していれば当該遊技客を会員として認証する。そして、会員管理ファイルからそのその会員が保有する貯玉数データを会員の情報とともにPOS端末82へ返信する。
POS端末82は、受信した貯玉数データをレジ機に表示させるとともに、その貯玉数の範囲内で交換可能な景品のリスト等を表示させる。当該会員である遊技客が表示された景品リストのなかから欲しい景品をタッチパネルで選択するか、または遊技客が申し出る景品のバーコードをバーコードリーダで読み取らせることで、POS端末82は、会員管理コンピュータ80に対し貯玉の決済(当該景品の交換価額に相当する貯玉数データの消費)を要求する信号を送信する。そして、POS端末82が会員管理コンピュータ80から決済完了の信号を受信することにより、景品を遊技客に引き渡して交換が成立する。
本発明に係るICコイン処理装置は、ICコインを扱う上述したICコイン発行機60、ICコイン精算機70、玉計数機81、POS端末82に付帯する会員認証機82a等の機器装置に組み込んで適用することができるが、ここでは一例として、ICコインに記録した価額データに基づいてパチンコ玉の貸し出しを行う台間玉貸機20に内蔵される実施形態を説明する。
図2は、台間玉貸機20の前面外観を表した正面図、図3は、台間玉貸機20の内部構成を表した側面図である。なお、台間玉貸機20は、前面の化粧板として一体形成される縦長のフロントマスク21と、金属フレームからなる矩形の筐体29とを備えている。
まず、図2を参照して、台間玉貸機20のフロント構造を説明する。台間玉貸機20のフロントマスク21の上段位置には、遊技客がパチンコ玉を取得する際に紙幣を投入するための紙幣投入口22と、ICコインを投入するためのICコイン投入口23とが形成されている。また、ICコイン投入口23の下方に返却または発行したICコインを排出するICコイン返却口24が配置され、排出したICコインを受けて遊技客が取り出し易いように上側を開放して保持する受け部24aが形成されている。
また、ICコイン返却口24の下方に、紙幣またはICコインの投入により現在使用可能な金額残高(異常の場合にはエラーコード等)を表示する7セグLEDからなる残高表示部25と、パチンコ玉の貸し出しを指示するための押圧スイッチである貸出スイッチ26と、残高を精算して釣銭の替わりにICコインを返却させる指示するための押圧スイッチである返却スイッチ27とが配置されている。
フロントマスク21のほぼ中段の位置には、貸し出し操作に応じて所定数のパチンコ玉をパチンコ機(10)の受け皿へ排出するための玉払出ノズル28が水平方向に揺動自在に取り付けられている。
図3を参照し、台間玉貸機20の筐体29内の上部には、紙幣投入口22から投入された紙幣の真偽及び金額を識別する紙幣識別装置230が設けられる。紙幣識別装置230の背面側には、真正であると識別した紙幣を排出し、島設備のひとつである図示しない紙幣搬送装置へ排出するための紙幣出口231が形成されている。
紙幣識別装置230の下方には、本発明に係るICコイン処理装置100が配置されている。詳細は後述するが、ICコイン処理装置100は、投入されたICコインが記録する価額データを読み取る機能と、ICコインを所定の枚数まで貯留(ストック)し、オーバーフローしたICコインを下方の回収タンク190へ落下させて回収する機能と、残高を価額データとして記録してICコインを発行する機能等を備えている。なお、ICコイン処理装置100は、CPU、ROM、RAM等を回路基板に実装するマイコンベースのICコイン制御基板180により動作制御される。
筐体29内の下部スペースには、玉払出ユニット220と、玉払出制御基板210と、通信ユニット240が配置されている。玉払出制御基板210もCPU211、ROM212、RAM213等の電子部品を備えるマイコンから形成された制御基板であり、主として玉払出ユニット220に対しパチンコ玉の払い出し制御を行っている。
図4は、台間玉貸機20に内蔵される上述の機器ユニット間の回路構成を表したブロック図である。同図によれば、玉払出制御基板210には、紙幣識別装置230、ICコイン制御基板180、玉払出ユニット220、通信ユニット240等の機器ユニットと、フロントマスクに配置した残高表示部25、貸出スイッチ26、返却スイッチ27等がハーネスを介して電気的に接続されている。ICコイン処理装置100は、ICコイン制御基板180を介して玉払出制御基板210に接続している。また、台間玉貸機20に隣接するパチンコ機(10)に対しても、玉払出制御基板210は制御信号の送受信を可能に接続され、パチンコ機側に設けた図示していない、例えば貸出スイッチ、返却スイッチ等のスイッチ信号(貸出スイッチ信号、返却スイッチ信号)が入力される。なお、ここでは、貸し出し動作の際に玉払出制御基板210が玉払出ユニット220を駆動して玉払出ノズル(28)からパチンコ玉を遊技機側に排出する実施形態を説明しているが、適用される遊技機システムの形態に応じて玉払出制御基板210が玉払出制御信号を遊技機側に出力することにより、パチンコ玉を遊技機内で内部放出させることもできる。
かかる構成の台間玉貸機20の動作の概要を説明する。遊技客が紙幣投入口22から紙幣を投入することにより、紙幣識別装置230は、その紙幣の真偽を判別しその金額を識別する。紙幣識別装置230は紙幣を真正であると判定すると、その金額情報を示す真券信号を玉払出制御基板210へ送信する。真券信号は、具体的には金額に応じた回数のパルス信号として出力される。玉払出制御基板210のCPU211は、真券信号をカウントし、RAM等の所定のメモリ領域に記憶した残高データに加算する。すなわち、残高データは、パチンコ玉を取得するために遊技客が台間玉貸機20に預けた金銭的な価値に相当する。
また、ICコイン投入口23からICコイン処理機100内にICコインが投入されると、ICコイン制御基板180は、そのICコインに記録されている価額データを読み取り、玉払出制御基板210に送信して残高データを更新させる。なお、残高データとして記憶された使用可能な金額情報は残高表示部25により遊技客に表示される。
玉払出制御基板210のCPU211は、フロントマスク21に設けられた貸出スイッチ26の作動(若しくは貸出スイッチ信号)を検知すると、所定個数のパチンコ玉を払い出すべく玉払出ユニット220を制御する。すなわち、玉払出制御基板210は、回転することでパチンコ玉を1個づつ順次放出する玉払出手段である玉払出ロータを回転駆動し、玉払出ロータの出口に設けた玉払出センサにより検知される払出玉数が上記個数に達した時に当該玉払出ロータの駆動を停止する制御を行っている。
また、玉払出制御基板210のCPU211は、返却スイッチ27が押圧操作されることにより生成される返却スイッチ信号をICコイン制御基板180に転送し、ICコイン処理装置100に対し後述するICコインの返却処理を実行させる。
なお、通信ユニット240は、ホールのローカルの通信回線50に回線接続しており、当該台間玉貸機20における入出金等の売上に関する情報がホールコンピュータ等の管理制御装置へ随時、送信されるようになっている。
ここで、本発明のICコイン処理装置100が取り扱う対象であるICコインについて若干その構造を説明する。図5(a)に示される外観形状のICコイン90は、例えばABS(アクリロニトリル・ブタジェン・スチレン)からなる2枚の樹脂円板によりICチップ91を挟んで封着し、広く使用されているコインとほぼ同寸法に形成した情報記録媒体である。樹脂のみでは、通常の硬貨に比較して軽量であるため転動性が不足し、また端部が欠けやすいといった課題があり、このため外周縁部をステンレスまたは真鍮等の非磁性の金属材料で環状に被覆形成している。
ICコイン90のほぼ中心部に埋め込まれるICチップ91は、セラミックスからなる薄い基板部材の表面に銅の配線パターンを接着若しくは厚膜印刷により形成し、そこに、MPU(マイクロプロセッサ)や不揮発メモリ等のベアチップICと、微細な導線をコイル状に巻いて形成したアンテナ部材等を実装しモジュール化して構成したものである。
すなわち、ICチップ91は、例えば図5(b)に示すように、アンテナ92と、変復調回路(CODEC)93と、MPU94と、EEPROM等のフラッシュメモリであるメモリ95等を備えて回路が構成されている。MPU94は、アンテナ92を介して外部から読出要求の信号を受けると、メモリ95に記憶するデータを変復調回路93により所定の変調方式でコード化し、同じくアンテナ92を介してデータを外部に送信する。また、MPU94は、所定の書込要求の信号を受けると、変復調回路93によりデータをデコードしメモリ95に記憶する制御を行う。これにより、ICコイン90は、電磁波を利用して外部から非接触で記憶データの読み取り、及び書き込み処理が可能となっている。
なお、メモリ95は、バックアップ電流を供給しなくてもデータを保持し続けることが可能なEEPROM等の不揮発メモリであるとともに、データの読み取り・書き込み動作に必要な電力がアンテナ92を介した電磁誘導作用により外部から供給される。このため、ICコイン90は、バッテリーを搭載せずとも半永久的に使用することができる構成となっている。
次に、本発明のICコイン処理装置100の構造を説明する。ここで、図6(a)は、ICコイン処理装置100の側面図、図6(b)は、サイドカバーを取り外した状態で主に内部の構造を表したICコイン処理装置100の側面図である。
ICコイン処理装置100は、矩形状の基体101とその一方の側面に対向して取り付けられる板部材であるサイドカバー150とを備えている。サイドカバー150が取り付けられる側の基体101の面には、ICコインの直径相当の幅を有し、またICコインの厚み相当の深さを有する凹状の溝が連続して画成され、基体101にサイドカバー150が取り付けられることで当該溝の開口側が塞がれる。これにより、溝の底面とサイドカバー150とによりICコインの両面を挟み、ICコインを垂直に立てた姿勢で溝の連続方向に沿って搬送し得るコイン通路が形成される。
コイン通路は、図6に示されるように、前面に開口するICコインの投入口111を始端とし若干の下り傾斜を有して装置の内部へ下る導入路110と、導入路110に連通しICコインに対してデータ通信を行う送受信アンテナ171を溝底面に設けたRW(リードライト)処理部170と、RW処理部170から分岐し上述の投入口111より下方に形成した返却口131へ若干の下り傾斜を有して連通する返却路130と、上述のRW処理部170の後端に接続し一定の曲率半径を有して円弧状に連続するストック路120と、ストック路120の最下端に接続し下方の回収口141に連通する回収路140とから形成されている。
コイン通路を構成する基体101の溝底面には、コイン通路内へ突出・退避可能に制御され、突出した状態ではICコインの搬送を規制するピン状のストッパ112、113、142が複数設けられている。すなわち、投入口111に近接する位置には、ICコインの投入を禁止するための投入口ストッパ112が設けられ、導入路110とRW処理部170との境界位置には導入路110側へICコインが逆流するのを防止するための逆流防止ストッパ113が設けられ、ストック路120の終端側で回収路140との境界位置には、回収口ストッパ142が設けられている。
なお、投入口ストッパ112と逆流防止ストッパ113は、コイン通路から退避する方向に図示しないバネ等により常時付勢され、回収口ストッパ142は、コイン通路内へ突出する状態で常時付勢されている。各ストッパは、基体101に取り付けた図示しない直動のソレノイドで突出または退避状態に制御される。すなわち、各ソレノイドに所要の電流を供給し駆動させることにより、投入口ストッパ112及び逆流防止ストッパ113はコイン通路内へ突出し、回収口ストッパ142はコイン通路から退避するように動作する。図面では説明の便宜上、これらのストッパ112、113、142がコイン通路から退避している状態を白抜きで示し、コイン通路に突出する状態を黒塗りで示している。
導入路110、返却路130、及び回収路140とを構成するそれぞれの溝底面には、反射型の光学センサである投入口センサ114、返却口センサ132、及び回収口センサ143が設けられている。これらのセンサは、ICコインによって反射した光を受光して作動する。すなわち、投入口センサ114は導入路110を通過するICコインを検知し、同様に返却口センサ132は返却路130を通過するICコインを、回収口センサ143は回収路140を通過するICコインをそれぞれ検知する。
また、RW処理部170の下側位置、すなわち返却路130の始端を横断する斜めの線上には、返却路130内へ突出・退避可能に制御される板部材である返却ゲート133が設けられている。返却ゲート133は、バネ等によりコイン通路内へ突出する側に常時付勢され、この状態では、RW処理部170の下側通路壁としてICコインを支持するとともに返却路130側へICコインが落下するのを規制する。そして、連結された図示しないソレノイドを駆動することで退避動作し、RW処理部170にあるICコインを返却路130へ落下させるように構成されている。
また、ストック路120の最下端であって、回収路140の始端を横断する線上には、回収路140内へ突出・退避可能に制御される板部材である回収ゲート144が設けられている。回収ゲート144は、バネ等により常時はコイン通路内へ突出する状態に付勢され、連結された図示しないソレノイドを駆動することで、回収路140から退避動作し回収路140を開放するように構成されている。
なお、説明の便宜上、図面では返却ゲート133及び回収ゲート144がコイン通路から退避している状態を白抜きで示し、コイン通路に突出する状態を黒塗りで示している。
基体101には、一定の半径を有する円弧状のストック路120の中心に回動軸を一致させたアーム部材162が回動可能に設けられている。また、アーム部材162の先端側には、サイドカバー150に形成した開口151を通してストック路120内に突出する支持ピン161が固着されている。
アーム部材162は、基体101の他方の側に設けた例えばステッピングモータである回動モータ160の駆動軸にその基端部の回動軸が嵌合している。すなわち、アーム部材162は回動モータ160により回動角が制御され、また、アーム部材162の先端側に設けた支持ピン161の回動軌跡に沿って、ストック路120が円弧状に形成されている。このようにアーム部材162を回動制御することで、支持ピン161は、ストック路120内を往復動可能に、かつストック路120の任意の位置に位置決め制御される。
また、アーム部材162の回動軸には、当該アーム部材162に連動し、周縁に等間隔ピッチの切欠き溝(または透穴)163aが複数形成された円盤163が設けられている。更に、円盤163の切欠き溝163aを検知する光学式センサ164が基体101側に固定され、これら円盤163と光学センサ164とにより、アーム部材162の回動角を検出し制御するための回動角センサ165が構成される。
また、アーム部材162は、例えば図6(b)に示される何れかの回動角(RWP、S1P、S2P、S3P、SMP、COP)に段階的に保持される。ここで、アーム部材162が段階的に保持される回動角を次のように定義し、以下の説明で参照する。
すなわち、回動角RWPは、アーム部材162がストック路120の始端に位置し、1つのICコインをその下側の外周縁部を支持ピン161で支持して、データ処理可能なRW処理部170の位置に保持し得る回動角とする。
回動角S1Pは、1枚のICコインを支持ピン161で支持してストック路120内に貯留する回動角とする。回動角S2Pは、ストック路120内にICコイン径方向に積み重ね、下側のICコインを支持ピン161で支持して2枚のICコインを貯留する回動角とする。回動角S3Pは、ストック路120内にICコイン径方向に積み重ね、同様に最も下側のICコインを支持して3枚のICコインを貯留する回動角とする。回動角SMPは、ストック路120内に積み重ねた最も下側のICコインを支持ピン161で支持して最大枚数(本実施形態では4枚)のICコインを貯留する回動角とする。
アーム部材162の回動角COPは、回動角SMPから更に1段階、後退した回動角とする。この回動角COPにアーム部材162が保持されると、ストック路120に貯留される最も下側のICコインがストック路120の終端、すなわち回収路140が形成される位置まで移動するのを許可することができる。
次に、図7を参照し、ICコイン処理装置100の制御システムを説明する。図7によれば、ICコイン制御基板180には、送受信アンテナ171を介して上述のRW処理部170に保持されたICコイン90から記録データを取得する処理を行うデータ読取部172と、当該ICコイン90にデータを記録する処理を行うデータ書込部173が接続されている。また、ICコイン制御基板180には、アーム部材162の駆動手段としての回動モータ160を制御するためのモータ制御部166と、アーム部材162の回動角を検出する回動角センサを構成する光学センサ164と、返却ゲート133、回収ゲート144、投入口ストッパ112、逆流防止ストッパ113、回収口ストッパ142を駆動するためのそれぞれのソレノイド174〜178が接続されている。更に、ICコイン制御基板180には、投入口センサ114、返却口センサ132、回収口センサ143が接続され、これらセンサによるICコインの検知信号が入力される。
また、既に述べたように、台間玉貸機20の玉払出制御基板210がICコイン制御基板180と通信可能に接続され、貸出スイッチ26が操作されることによる貸出スイッチ信号、及び返却スイッチ27が操作されることによる返却スイッチ信号等が玉払出制御基板210を経由してICコイン制御基板180へ入力される。逆にICコイン制御基板180は、データ読取部172がICコインから読み取った価額データを玉払出制御基板210に送信して残高データを更新させ、また更新した残高データを残高表示部25に数値表示させる。
次に、かかる構造のICコイン処理装置100の動作をフローチャートに従って説明する。なお、ICコイン処理装置100を制御するICコイン制御基板180は、玉払出制御基板210と連携して台間玉貸機20による玉払い出し等の処理を実行している。したがって、ここでは、ICコイン処理装置100の動作を台間玉貸機20の動作との関連を交えて説明する。
図8は、台間玉貸機20のICコイン投入口23を介して1つのICコインが投入された時に起動されるプログラムの処理フローを示している。また、図9(a)は、ICコインが投入されたときの動作を表したICコイン処理装置100の側面図であり、図9(b)は、ICコインを貯留(ストック)する動作を表した側面図である。
まず、図9(a)では、3枚のICコインC1、C2、C3をストック路120に貯留している例を示し、この場合、アーム部材162が回動角S3Pに保持されることで、最も下側のICコインC3を支持ピン161で支持するとともに、ストック路120内に積み上げて貯留した最も上側のICコインC1を上述したRW処理部170の次段の位置に支持する。なお、図面では全ての状態について例示していないが、ストック路120に貯留されるICコインの枚数(0枚、1枚、2枚、3枚、4枚)に応じてアーム部材162を所定の回動角(RWP、S1P、S2P、S3P、SMP)に段階的に制御することで、何れの状態においても、投入されたICコインを一旦、RW処理部170であるデータ処理をする位置に支持するようにしている。
ICコインC0が投入されると、導入路110を転動しながら落下し、投入口センサ114がこれを検知する(ステップS101)。ICコイン制御基板180のCPU181は、ソレノイド176、177を駆動し、投入口ストッパ112及び逆流防止ストッパ113をコイン通路に突出させ(ステップS102)、更なるICコインの投入を一時的に禁止する。
投入されたICコインC0は、ストック路120に貯留された最も上側のICコインC1と外周縁部同士が当接して、RW処理部170の位置に保持される。
ICコイン制御基板180のデータ読取部172は、RW処理部170に保持されたICコインC0から送受信アンテナ171を介して価額データ、会員ID等の記録データを読み取る(ステップS103)。データ通信が不調の場合、若しくは読み取ったデータが不適な場合(ステップS104:NO)、CPU181はソレノイド174を駆動して返却ゲート133を開放し(ステップS105)、ICコインC0を返却路130に導き、返却口131、ICコイン返却口24を介して機外に排出する。そして、返却口センサ132の作動を検知した時(ステップS106:YES)、ソレノイド174をオフにし返却ゲート133を突出させて返却路130を閉じる(ステップS107)。
CPU181は、読み取ったデータが所定の形式(フォーマット)を有し正規のICコインであると判断すると(ステップS104:YES)、当該価額データを玉払出制御基板210へ送信する(ステップS108)。このとき、玉払出制御基板210は、所定のメモリ領域に記憶されている残高データに当該価額データが示す金額を加算して更新する。
また、ICコイン制御基板180のデータ書込部173は、ICコインC0の価額データをゼロにクリアする処理を行う(ステップS109)。そして、後述するストック及び回収処理のプログラムを起動し(ステップS110)、アーム部材162を1段階、後退させる等の制御を行って、投入されたICコインC0をストック路120に貯留する(図9(b)参照)。
このように、価額データを保有するICコインが受け付けられ、または台間玉貸機20に紙幣が投入されて、玉払出制御基板210のRAM(残高データ)に使用可能な残高が記憶されている場合(ステップS111:YES)、玉払出制御基板210は、貸出スイッチ26の操作を検知すると(ステップS112:YES)、既に述べたように玉払出ユニット220を制御して、所定個数のパチンコ玉を玉払出ノズル28を介してパチンコ機10へ放出させる(ステップS113)。そして、貸し出しにより消費した分の金額を残高データから差し引いて更新する。
また、玉払出制御基板210を経由して、返却スイッチ27の操作信号(返却スイッチ信号)がICコイン制御基板180に入力されると、CPU181は、後述するICコイン返却処理のプラグラムを起動して(ステップS115)、残高データを精算しICコインを発行させる処理を行う。
次に、上述したステップS110において起動されるストック及び回収処理の詳細を説明する。図10は、ICコイン制御基板180のCPU181が実行するストック及び回収処理のフローチャートである。同図を参照し、プログラムが起動されると、CPU181は、回動角センサ165によりアーム部材162の現在の回動角を求める。例えば図11(a)に示されるように、ストック路120に最多枚数(4枚)のICコインが貯留され、アーム部材162が回動角SMPにある場合には(ステップS201:YES)、貯留がオーバフローとなり、以下に示すICコインの回収処理に移行する。
すなわち、CPU181は、ソレノイド176を駆動し回収口ストッパ142を退避させ(ステップS202)、回動モータ160を駆動してアーム部材162を1段階、後退させて回動角COPに保持する(ステップS203)。このとき、ストック路120に貯留されている最も下側のICコインC4は、支持ピン161による支持状態が解除されストック路120を自重で転動落下し、その最終端である回収ゲート144の上に到達する(図11(b)参照)。また、これに伴い、積み重ねられた上側のICコインC0〜C3もコインの直径分だけ下方へ移動し、これにより、投入されたICコインC0がストック路120の最上位置に貯留されることとなる(図11(b)参照)。
CPU181は、ソレノイド176をオフして回収口ストッパ142を突出させ(ステップS204)、これにより上側のICコインC0〜C3をストック路120内に支持する。また、ソレノイド175を駆動して回収ゲート144を退避させ、回収路140を開放する(ステップS205)。このとき、回収ゲート144の上にあるICコインC4は回収路140を落下し、回収口141を通して下方に設けられる図示しない回収タンク(190)に回収される(図11(b)参照)。
CPU181は、回収口センサ143の作動を検知した時(ステップS206:YES)、ソレノイド175をオフにし回収ゲート144を突出させて回収路140を閉じる(ステップS207)。
そして、CPU181は、回動モータ160を駆動してアーム部材162を1段階、前進させて回動角SMPに戻す(ステップS208)。
ICコイン処理装置100がオーバフローにない場合、すなわちアーム部材162が回動角RWP、S1P、S2P、S3Pの何れかに保持された状態でストック処理をする場合(ステップS201:NO)、CPU181は、回動モータ160を駆動してアーム部材162を1段階、後退(下降)させる(ステップS209)。これにより、RW処理部170にあったICコインC0がストック路120に貯留される。
なお、上述のストック及び回収処理を終了する際には、CPU181は、ソレノイド176、177をオフして、投入口ストッパ112と逆流防止ストッパ113とをコイン通路から退避させ(S210)、新たなICコインの受け入れ可能な状態とする。
次に、図8に示したステップS115において起動されるICコイン返却処理を説明する。図12は、ICコイン制御基板180のCPU181が実行するICコイン返却処理のフローチャートである。また、図13は、ICコインを返却(事実上は発行)する動作を表したICコイン処理装置100の側面図である。
返却スイッチ27が押圧操作され、返却処理のプログラムが起動されると、CPU181は、回動モータ160を駆動してアーム部材162を1段階、前進(上昇)させる(ステップS301)。これにより、ストック路120内に貯留されている最も下側のICコインが支持ピン161に当接して押し上げられ、これに連動し最も上側のICコインC0がRW処理部170へ到達する。
この状態で、ICコイン制御基板180のCPU181は、玉払出制御基板210から残高データを取得し、価額データに換算して当該ICコインC0に記録する(ステップS302)。同時に、玉払出制御基板210のCPU211は、残高データをゼロにクリアする。
そして、CPU181はソレノイド174を駆動して返却ゲート133を開放し(ステップS303)、返却口131、ICコイン返却口24を介してICコインを遊技客に排出する。CPU181は、返却路130を通過するICコインC0を返却口センサ132が検知した時(ステップS304:YES)、ソレノイド174をオフにし返却ゲート133を突出させて返却路130を閉じる(ステップS305)。このように、返却操作が行われると、台間玉貸機20に残された残高を現金の替わりに再使用可能なICコインを発行することで返却する。
本実施形態のICコイン処理装置100によれば、回動モータ160で駆動されるアーム部材162の回動角を制御することで、アーム部材162の先端に設けた支持ピン161をストック路120内において往復動可能に位置制御する。
投入されたICコインを支持ピン161で直接支持し、またはストック路120内に積み上げて貯留した最も下側のICコインを支持ピン161で支持して、最も上側のICコインをRW処理部170に保持し、これにより、当該ICコインに対しデータの読み取り及び書き込み等のデータ処理をすることができる。また、ストック路120に積み上げて貯留したICコインを支持しながら支持ピン161を1段階、後退(下降)させることで、RW処理部170に保持していた当該ICコインをストック路120内に貯留することができる。
また、ICコインを支持する支持ピン161を1段階、前進(上昇)させると、ストック路120内に列状に積み上げられた複数のICコインを押進させ、最も上側のICコインをRW処理部170に戻して記録データの更新等の処理をすることができる。また、RW処理部170に保持しデータ処理したICコインを返却路130へ落下させ返却口131より排出してICコインを発行(または返却)することができる。
また、ICコインの支持を解除する位置まで支持ピン161を退避させることで、ストック路120の終端側にICコインを自重で転動させる。この状態で、回収路140を開放すれば、ICコインを落下、回収することができる。
このように、ICコインに対するデータ処理、貯留、発行(返却)、回収等の処理機能を、ストック路120内を往復動作する支持ピン161の単純な位置制御で実現することができ、これにより、ICコインの貯留容量を確保しつつ機構を簡素化してICコイン処理装置100をコンパクトに構成することができる。したがって、台間玉貸機20等の制約された狭い筐体内スペースに設置する場合でも好適に対応することができる。
本発明のICコイン処理装置は、遊技関連施設の他にも、例えばICコインにポイントサービス機能を付加したコインランドリー等、金銭代用媒体としてICコインを取り扱う商品販売機、またはサービスを提供する施設等に広く適用できるものと考えられる。
図1はパチンコホールに設けられる遊技施設の構成を表したネットワークシステム図である。 図2は台間玉貸機の前面外観を表した正面図である。 図3は台間玉貸機の内部構成を表した側面図である。 図4は台間玉貸機に内蔵される機器ユニット間の回路構成を表したブロック図である。 図5(a)はICコインの外観を表した図であり、図5(b)はICコインに内蔵されるICチップの回路ブロック図である。 図6(a)はICコイン処理装置の側面図であり、図6(b)はその内部の構造を表した側面図である。 図7はICコイン処理装置の制御システムを表した回路ブロック図である。 図8はICコインが投入されたときに起動されるプログラムに従って制御される主にICコイン処理装置の動作を表したフローチャートである。 図9(a)はICコインが投入されたときの動作を表したICコイン処理装置の側面図であり、図9(b)はICコインを貯留する動作を表した側面図である。 図10はストック及び回収処理におけるICコイン処理装置の動作を表したフローチャートである。 図11(a)は最多枚数のICコインを貯留する状態を表したICコイン処理装置の側面図であり、図11(b)はICコインを回収する動作を表したICコイン処理装置の側面図である。 図12は返却処理におけるICコイン処理装置の動作を表したフローチャートである。 図13はICコインを発行(返却)する動作を表したICコイン処理装置の側面図である。
符号の説明
10…パチンコ機 20…台間玉貸機
21…フロントマスク 22…紙幣投入口
23…ICコイン投入口 24…ICコイン返却口
25…残高表示部 26…貸出スイッチ
27…返却スイッチ 28…玉払出ノズル
29…筐体 50…通信回線
60…ICコイン発行機 70…ICコイン精算機
80…会員管理コンピュータ 81…玉計数機
82…POS端末 82a…会員認証機
90…ICコイン 91…ICチップ
100…ICコイン処理装置
101…基体 110…導入路
111…投入口 112…投入口ストッパ
113…逆流防止ストッパ 114…投入口センサ
120…ストック路
130…返却路 131…返却口
132…返却口センサ 133…返却ゲート
140…回収路 141…回収口
142…回収口ストッパ 143…回収口センサ
144…回収ゲート
150…サイドカバー 151…開口
160…回動モータ 161…支持ピン
162…アーム部材 163…円盤
163a…切欠き 164…光学センサ
165…回動角センサ 166…モータ制御部
170…RW処理部 171…送受信アンテナ
172…データ読取部 173…データ書込部
174〜178…ソレノイド
180…ICコイン制御基板 181…CPU
182…ROM 183…RAM
210…玉払出制御基板 211…CPU
212…ROM 213…RAM
220…玉払出ユニット 230…紙幣識別装置

Claims (4)

  1. ICチップを内蔵してコイン状に形成した情報記録媒体であるICコインに対し無線通信によりデータの読み取り及び書き込み処理を行うICコイン処理装置であって、
    投入口より投入されたICコインを内部へ導く導入路と、前記導入路に連通しICコインに対してデータの読み取り及び書き込み処理を行うための送受信部が設けられたリードライト処理部と、前記リードライト処理部から分岐しICコインを排出する返却口へ導く返却路と、前記リードライト処理部に連通しICコインを立てた状態で搬送可能とするとともに列状に積み重ねて複数枚貯留し得るストック路とを同一面上に形成し、
    前記ストック路に沿って往復動可能であるとともに当該ストック路内に列状に積み重ねて貯留した最も下側のICコインを支持し押進可能な支持部材を設けたことを特徴とするICコイン処理装置。
  2. 基端側に回動軸を有するアーム部材の先端側に前記支持部材を設け駆動手段により前記アーム部材の回動角を制御可能とし、当該支持部材の回動軌跡に沿って前記ストック路を円弧状に形成したことを特徴とする請求項1に記載のICコイン処理装置。
  3. 前記ストック路内に貯留するICコインを排出し回収するための回収路を当該ストック路の終端に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のICコイン処理装置。
  4. 前記支持部材を段階的に上昇させることにより前記ストック路内に列状に貯留される最も下側のICコインを押し上げ最も上側のICコインから順次前記返却路へ搬送する返却手段と、前記支持部材を段階的に下降させることにより前記ストック路内に貯留される最も下側のICコインを当該ストック路の終端に搬送しその支持状態を解除して前記回収路から排出する回収手段とを備えることを特徴とする請求項3に記載のICコイン処理装置。
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