JP2007011533A - 会員情報・報酬管理システム - Google Patents

Abstract

【課題】 新規会員獲得のために紹介した紹介者のインセンティブとなる会員情報・報酬管理システムを提供すること。
【解決手段】 会員情報が登録された会員情報データベース４４と、会員の関連付け情報が登録された関連付け情報データベース４６と、会員情報を入力するための入力手段３６，５６と、会員情報を所要の通りに関連付けるための関連付け処理手段２２と、関連付け情報を関連付け情報データベース４６に登録するためのデータ登録手段１６と、会員に支払う報酬を演算するための報酬演算手段２０と、を備えた会員情報・報酬管理システム。報酬演算手段２０は関連付け情報データベース４６に登録された関連付け情報に基づいて報酬を演算し、このような報酬制度は結婚サービス業界の新規会員獲得制度の一つのとして採用することができる。
【選択図】 図２

Description

本発明は、各種会員についての会員情報及び新規会員を紹介したときに支払われる報酬を管理するための会員情報・報酬管理システムに関する。

近年、結婚相手を探す一つの手段として、結婚紹介サービス業が利用されている。この結婚サービス業では、雑誌、新聞、チラシなどに広告を掲載して会員を募集したり、会員や会員の親、友人などからの紹介を利用して会員を募集したりしている。そして、新規会員にあっては、入会金を支払うとともに、月会費（又は年会費）を支払い、継続会員にあっては月会費（又は年会費）を支払い、結婚サービス業者は、これら入会金、月会費（又は年会費）によって業務の運営を行っている。

しかしながら、従来の結婚サービス業におけるシステムでは、会員の紹介により新規会員として入会してもこの紹介者に報酬を支払うシステムが整っておらず、まして紹介の紹介といったような連鎖的関係における紹介があった場合、連鎖的紹介者に報酬を支払うというシステムが全く存在していない。このような状況であるので、会員であっても新しい会員を紹介することは少なく、結婚サービス業の業界では主として雑誌などの広告に頼って新規会員の取得が行われ、新規会員の獲得が非効率的であるという問題がある。このような会員の獲得は、結婚サービス業に限らず、例えばスポーツクラブ、英会話クラブなどの新規会員獲得においても同様の問題が存在する。

本発明の目的は、新規会員獲得のために紹介した紹介者のインセンティブとなる会員情報・報酬管理システムを提供することである。

本発明の請求項１に記載の会員情報・報酬管理システムは、会員情報が登録された会員情報データベースと、会員の関連付け情報が登録された関連付け情報データベースと、会員情報を入力するための入力手段と、前記入力手段により入力された会員情報を所要の通りに関連付けるための関連付け処理手段と、前記関連付け処理手段により関連付けられた関連付け情報を前記関連付け情報データベースに登録するためのデータ登録手段と、会員に支払う報酬を演算するための報酬演算手段と、を備え、前記報酬演算手段は前記関連付け情報データベースに登録された関連付け情報に基づいて報酬を演算することを特徴とする。

また、本発明の請求項２に記載の会員情報・報酬管理システムでは、データを照合するためのデータ照合手段と、データを確定するためのデータ確定手段とを更に備え、前記データ照合手段は新しく会員となる新規会員について入力された会員情報の一部又は全部とこの新規会員を紹介した既会員について入力された会員情報の一部又は全部とを照合し、前記データ確定手段は前記新規会員について入力された会員情報の一部又は全部と前記既会員について入力された会員情報の一部又は全部とが一致する場合にこれら会員情報を確定し、前記データ登録手段は、前記新規会員についての会員情報を前記会員情報データベースに登録するとともに、前記関連付け処理手段により関連付けられた関連付け情報を前記関連付け情報データベースに登録することを特徴とする。

また、本発明の請求項３に記載の会員情報・報酬管理システムでは、前記関連付け処理手段は新規会員をツリー状に関連付け、ツリー状に関連付けられた前記関連付け情報が前記関連付け情報データベースに登録され、前記報酬演算手段は、前記会員情報データベースに登録された各会員について、前記関連付け情報データベースに登録された関連付け情報に基づいて報酬を配分し、ツリー状の前記関連付け情報における下位の会員から報酬を配分することを特徴とする。

また、本発明の請求項４に記載の会員情報・報酬管理システムでは、前記報酬演算手段は、特定会員個人の成果に対する報酬を演算するときにはその特定会員個人の成果結果に基づいて報酬を演算し、特定会員個人を含む特定グループの成果に対する報酬を演算するときにはその特定グループの成果結果の判定ランクに基づいて報酬を演算することを特徴とする。

更に、本発明の請求項５に記載の会員情報・報酬管理システムでは、会員情報とは結婚会員情報であり、報酬とは新規会員として入会するときに支払う入会金及び結婚が成立したときに支払う成婚金に対する報酬であることを特徴とする。

本発明の請求項１に記載の会員情報・報酬管理システムによれば、会員情報については会員情報データベースに登録され、また関連付け処理手段は会員について所定の関連付け処理を行い、かく処理された関連付け情報が関連付け情報データベースに登録されるので、連鎖的に紹介された会員を紹介順に管理することができる。また、報酬演算手段は、関連付け情報データベースに登録された関連付け情報に基づいて報酬を演算するので、紹介の紹介のような連鎖的紹介者の各々に対して報酬を演算し、このような連鎖的紹介者に対しても所定の報酬を支払うようになる。この報酬は新規会員を紹介する紹介者のインセンティブとなり、新規会員獲得のる会員情報・報酬管理システムを提供することである。

また、本発明の請求項２に記載の会員情報・報酬管理システムによれば、データ照合手段は新しく会員になる新規会員の会員情報の一部又は全部とこの新規会員を紹介した既会員の会員情報の一部又は全部と照合し、データ確定手段はこれら情報の一部又は全部が一致する場合にそれらの内容を確定するので、会員情報データベース及び関連付け情報データベースに登録される情報は正確なものとなり、正確な会員情報を管理することができる。

また、本発明の請求項３に記載の会員情報・報酬管理システムによれば、関連付け処理手段は新規会員をツリー状に関連付け、報酬演算手段はこのツリー状の関連付け情報に基づいて報酬を配分するので、会員情報データベースに登録された各会員についての報酬を所要の通りに演算して配分することができる。また、その配分はツリー状の関連付け情報の下位の会員から行われるので、実際に活動した会員から配分されるようになり、より公平な配分が可能となる。

また、本発明の請求項４に記載の会員情報・報酬管理システムによれば、特定会員の報酬を演算するときには、特定会員個人の成果についてはその成果に基づいて演算し、特定会員個人を含む特定グループの成果についてはその判定ランクに基づいて演算するので、個人成果とグループ成果に基づいて特定個人の報酬を算出して公平に配分することができる。

更に、本発明の請求項５に記載の会員情報・報酬管理システムによれば、会員情報とは結婚会員情報であり、結婚サービス業の情報・報酬管理に適用することができ、報酬の配分とは入会金、成婚金などに対する紹介会員への報酬である。

以下、添付図面を参照して、本発明に従う会員情報・報酬管理システムの一実施形態について説明する。図１は、一実施形態の会員情報・報酬管理システムを簡略的に示す図であり、図２は、図１の会員情報・報酬管理システムにおける管理側のシステムを簡略的に示すシステム図であり、図３は、図１の会員情報・報酬管理システムにおける会員情報データベースに登録される情報の内容を示す図であり、図４は、図１の会員情報・報酬管理システムにおいて既会員が入力する欄を示す図であり、図５は、図１の会員情報・報酬管理システムにおけるポイント情報データベースに登録される情報の内容を示す図であり、図６は、ポイント情報データベースのポイントの内容を示す図であり、図７は、図１の会員情報・報酬管理システムにおけるツリー状の関連付け情報を示す図であり、図８は、図１の会員情報・報酬管理システムの会員登録の流れを示すフローチャートであり、図９は、図１の会員情報・報酬管理システムの報酬算出の流れを示すフローチャートであり、図１０は、報酬配分に関する各項目に対する配分率を示す図であり、図１１は、特定会員を頂点とするグループの新規会員獲得数を示す図であり、図１２は、特定会員の報酬配分の計算を説明するための図であり、図１３は、特定会員を頂点とするグループの新規会員獲得数の他の例を示す図であり、図１４は、図１３に示す場合における特定会員の報酬配分の計算を説明するための図である。

図１において、図示の会員情報・報酬管理システムは、結婚サービス業者などの管理者２側に設置されるシステムコンピュータ４及びサーバ６と、家庭、事務所８などの会員８側に設置されるパソコンシステム１０及び会員８が携帯する携帯電話１２、携帯端末（図示せず）などから構成される。管理者２側のシステムコンピュータ４と会員８側のパソコンシステム１０及び携帯電話１２とはインターネット網１４などの通信回線を介して通信接続され、インターネット網１４を介して各種データの通信が行われる。通信回線としてインターネット網１４を示しているが、電話回線、無線回線などの他の通信回線を利用するようにしてもよい。尚、図１においては、説明を簡単にするとともに理解を容易にするために、会員としてパソコンシステム１０を所有する２人の会員と携帯電話１２を携帯する１人の会員を示しているが、パソコンシステム１０及び／又は携帯電話１２を所有する多数の会員が存在している。また、管理者２側のシステムコンピュータ４及びサーバ６として１台示すが、これらを複数台設置するようにしてもよい。

主として図２を参照してシステムコンピュータ４及びサーバ６について説明すると、このシステムコンピュータ４はマイクロプロセッサなどから構成され、データ登録手段１６、データ読出し手段１８、報酬演算手段２０、関連付け処理手段２２、データ照合手段２４、データ確定手段２６、会員番号付与手段２８、ポイント確定手段３０、ランク判定手段３２及びメモリ手段３４を含んでいる。データ登録手段１６は各種データをサーバ６に登録し、データ読出し手段１８はサーバ６に登録されたデータを読み出し、報酬演算手段２０は後述する如くして会員に配分する報酬を演算し、関連付け処理手段２２は、新規会員が入会したときに既会員との関連付けを処理する。また、データ照合手段２４は新規に会員となる新規会員情報の一部（又は全部）と新規会員を紹介した既会員の紹介会員情報の一部（又は全部）とを照合し、データ確定手段２６は新規会員情報及び紹介会員情報が一致したときにそれらの情報を確定する。更に、会員番号付与手段２８は新規会員に対して会員番号を付与し、ポイント確定手段３０は新規会員を紹介した会員に報酬の基礎となるポイントを確定し、またランク判定手段３２は、グループの成果結果に対して後述する如くランクを判定する。システムコンピュータ４は、例えばハードディスク装置から構成されるメモリ手段３４を備え、かかるメモリ手段３４には、例えば会員紹介の報酬を演算するための各種演算式、ランクを判定するためのランク表、ポイントに対する報酬金額などが記憶される。

このシステムコンピュータ４には、入力手段３６、印刷手段３８、表示手段４０及び通信手段４２が設けられる。入力手段３６はマウス、キーボードなどから構成され、各種情報、各種指令が入力操作される。印刷手段３８はレーザープリンタなどから構成され、各種情報の内容を紙面に出力する。表示手段４０は液晶表示装置、CRTなどから構成され、各種情報の内容を画面に表示する。また、通信手段４２は各種情報を送受信するためのものであり、システムコンピュータ４をインターネット網１４に通信接続する。

また、サーバ６には各種情報が登録され、この実施形態では、会員情報データベース４４、関連付け情報データベース４６、ポイント情報データベース４８、入金情報データベース５０及び報酬情報データベース５２を含んでいる。会員情報データベース４４には会員に関する情報が登録され、関連付け情報データベース４６には多数の会員の関連付けに関する情報、この例ではツリー状に関連付けられる関連付け情報が登録され、ポイント情報データベース４８には報酬配分の基準となるポイントに関する情報が登録され、入金情報データベース５０には、新規会員の入会金、月会費（又は年会費）、継続会員の年会費の入金状況（納付状況）に関する情報が登録される。この実施形態では、結婚サービス業務に適用しているので、納付金としては、更にお見合いするときに納付するお見合い料、結婚が成立したときに納付する成婚料などがある。尚、この形態では、システムコンピュータ４とサーバ６とを別個に構成しているが、会員数が少ない場合などにおいては、システムコンピュータとしてパソコンを用い、パソコンに内蔵されたハードディスク装置をサーバとして利用するようにしてもよい。

次に、会員８側に設置されるパソコンシステム１０について説明すると、このパソコンシステム１０は、パソコン本体５４、入力手段５６、印刷手段５８及び表示手段６０を備え、このパソコンシステム１０には通信手段６２が接続されている。パソコン本体５４はデータを所要の通りに処理するためのマイクロプロセッサなどから構成され、また入力手段５６、印刷手段５８、表示手段６０及び通信手段６２などは上述したと同様のもので構成される。

次に、図１及び図２とともに、図３〜図８を参照して、新規会員の登録の流れについて説明する。新規会員の登録を行うときには、新規会員の情報の入力が行われる（ステップＳ１）。この新規会員の情報の入力は、新しく会員に加入する者が例えば自宅のパソコンシステム１０（又は携帯電話１２）を用い、入力手段５６を入力操作することによって行われる。

新規に加入する者は、例えば、図３に示す会員情報（会員番号については後に自動的に付与されるので、入会時には記載不要である）を記入してシステムコンピュータ４に送信するようになり、送信された会員情報はシステムコンピュータ４のメモリ手段３４に記憶される。即ち、入会年月日、氏名、年令、住所、勤務先、収入、結婚歴の欄を記入するとともに、入会を誘われた紹介者があった場合には紹介者の欄、また紹介のときに補助者がいた場合には紹介補助者の欄を記入するようになる。この紹介者の欄及び紹介補助者の欄の記入は重要で、これらの欄に記載された会員に報酬を配分するときのポイントが付与される。

また、新規会員を紹介した既会員の情報の入力が行われる（ステップＳ２）。この既会員の情報の入力も、例えば自宅のパソコンシステム１０（又は携帯電話１２）を用い、入力手段５６を入力操作することによって行われ、システムコンピュータ４に送信されてそのメモリ手段３４に記憶される。尚、新規会員の情報入力及び／又は既会員の情報入力は、例えば、情報を記入した書類をＦＡＸ送信、郵送などして管理者２側に送り、管理者２側の入力手段３６を入力操作して入力するようにしてもよい。

既会員にあっては既に会員番号が付与されているので、図４に示すように、会員番号と氏名とを入力することによって本人を特定することができ、かかる入力とともに新規に加入する新規会員の欄、新規会員を紹介した紹介者（通常、本人となる）の欄、また紹介のときに補助者がいた場合には紹介補助者の欄を記入するようになる。

このように新規会員の情報の入力及び既会員の情報の入力が行われる（ステップＳ１とステップＳ２とが逆に入力されてもよい）と、ステップＳ３に進み、システムコンピュータ４側においてデータ照合手段２４によってデータの照合が行われる。即ち、データ照合手段２４は新規会員により入力された新規会員情報（特に、新規会員の氏名）と既会員により入力された既会員情報（特に、新規会員）とが同じ内容のものを選定し、新規会員情報における氏名、紹介者、紹介補助者と既会員情報の新規会員、紹介者及び紹介補助者とを照合する。

照合したこれらデータが相違している場合、ステップＳ４からステップＳ５に進み、システムコンピュータ４から新規会員のパソコンシステム１０に新規会員情報の入力ミスがあることを送信するとともに、既会員（紹介者）のパソコンシステム１０に既会員情報の入力ミスがあるころを送信し、新規会員の登録が行われずに終了する。この場合には、登録の入力操作を最初から行うようになり、新規会員が再び新規会員情報を入力し、既会員が既会員情報を再度入力するようになる。

一方、照合したデータが一致してる場合、ステップＳ４からステップＳ６に進み、データ確定手段６は新規会員情報及び既会員情報の内容を確定し、継続して新規会員の登録が遂行される。このように新規会員情報が確定すると、会員番号付与手段２８は新規会員番号を付与し（ステップＳ７）、付与された会員番号が新規会員番号に追加され、データ登録手段１６はこのように会員番号が付与された新規会員情報を会員情報データベース４４に登録する（ステップＳ８）。この会員情報データベース４４に登録される情報は、図３に示す内容の情報となる。新規会員に付与された会員番号は、システムコンピュータ４からインターネット網１４を介して新規会員８のパソコンシステム１０に送信され、会員番号が付与された時点でその通知が行われる。

新規会員に対して会員番号の付与が行われると、関連付け処理手段２２は新規会員についての関連付け処理を行う（ステップＳ９）。この関連付けは、図７に示すようにツリー状に下位にぶら下がるように行われ、新規会員を紹介した紹介者の下位にツリー状に関連付けられる。例えば、会員Ｂの紹介で新規会員Ｚが誕生するとすると、図７に破線で示すように、会員Ｂの下位に新規会員Ｚが関連付けられ、会員Ｂの直接紹介の加入者が、会員Ｅ，Ｆの２人から会員Ｅ，Ｆ，Ｚの３人に増える。

このように関連付け処理が行われると、この関連付け情報が関連付け情報データベース４６に登録される（ステップＳ１０）。このように登録された関連付け情報は、会員であれば自己の会員番号（及びパスワード）などをパソコンシステム１０（又は携帯電話１２）から入力することによってシステムコンピュータ４を介してサーバ６の関連付け情報データベース４６から読み出して見ることができる。尚、このとき、情報保護の観点から、関連付け情報の全部ではなく、その会員から下位に続く会員のみを見ることができるようにするのが望ましい。例えば、会員Ｂである場合、会員Ｂを頂点とするツリー状の関連付け情報の内容、即ち、会員Ｂの直接的下位である会員Ｅ，Ｆと、この会員Ｅの直接的下位である会員Ｆ，Ｋと、会員Ｆの直接的下位である会員Ｌとを含む関連付け情報を見ることができるようにするのが望ましい。

このように関連付け情報の登録が行われると、次に、システムコンピュータ４のポイント確定手段３０が新規会員の獲得についてのポイントの確定を行う（ステップＳ１１）。即ち、ポイント確定手段３０は、新規会員情報及び既会員情報における紹介者に対して紹介ポイント「１」を確定し、また新規会員情報及び既会員情報における補助紹介者に対して補助紹介ポイント「１」を確定する。尚、新規会員情報及び既会員情報における補助紹介者の欄が未記入の場合、新規会員獲得に補助紹介者がいなかったということであり、このような場合、ポイント確定手段３０は、その紹介者に対して紹介ポイント「１」に加えて補助紹介ポイント「１」を確定する。

このように確定されたポイント情報は、ポイント情報データベース４８に登録される（ステップＳ１２）。ポイント情報データベース４８に登録された情報は、例えば、図５に示す通りの内容であり、会員番号、入会年月日、氏名、住所及び電話番号の欄に加えてポイントの欄があり、このポイント欄の具体的内容は、例えば図６に示す通りとなる。図６において、この実施形態では結婚サービス業務に適用しているので、報酬を分配するものとして、新規に入会するときに納付する入会金、入会後に別の会員との間でお見合いをするときに納付する見合い料、お見合いの後に結婚に至ったときに納付する成婚料があり、新規入会に際して紹介ポイント「１」は、入会金の主紹介の欄のポイント値に「１」加算され、例えば２００５年６月度に新規会員の紹介を行った場合には主紹介ポイント「０」に「１」加算されて主紹介ポイント「１」となる。また、新規入会に際して補助紹介ポイント「１」は、入会金の補助紹介の欄のポイント値に「１」加算され、例えば２００５年６月度に新規会員の補助紹介を行った場合には補助紹介ポイント「１」に「１」加算されて補助紹介ポイント「２」となる。このようにポイント情報データベース４８のポイント情報が更新される。

ポイント欄の見合い料については、新規加入した会員がお見合いをする毎に見合い料の欄のポイントに加算され、紹介した会員がお見合いを行う（換言すると、見合い料を納付する）と、見合い料の主紹介ポイントに「１」加算され、補助紹介した会員がお見合いを行うと、見合い料の補助紹介ポイントに「１」加算される。また、ポイント欄の成婚料については、新規加入した会員が結婚に至る毎に成婚料の欄のポイントに加算され、紹介した会員が成婚する（換言すると、成婚料を納付する）と、成婚料の主紹介ポイントに「１」加算され、補助紹介した会員が成婚すると、成婚料の補助紹介ポイントに「１」加算される。更に、グループポイントとは、特定の会員（例えば、会員Ｂにあっては会員Ｂを頂点するグループであって、図７に一点鎖線で囲む範囲の会員）の各会員のポイント欄の入会金の主紹介ポイントの和となり、このグループポイントについてもグループの成果として報酬の配分の対象となっている。尚、この実施形態では、新規加入、お見合い及び成婚について報酬を配分するようにしているが、新規加入及び成婚について報酬を配分するようにしてもよく、或いはこれらに加えて月会費（又は年会費）も配分するようにしてもよい。

次に、主として、図２、図９〜図１４を参照して、例えば入会金の配分について説明する。今月に配分される報酬金額を知りたいときには、特定会員にあっては自分の会員番号（必要に応じてパスワード）とともに報酬の算出の指令をパソコンシステム１０（又は携帯電話１２）からシステムコンピュータ４に指令すればよい（ステップＳ２１）。かくすると、データ読出し手段１８はポイント情報データベース４８から特定会員のポイント情報を読み出し（ステップＳ２２）、報酬演算手段２０は特定会員の主紹介についての報酬金額を演算する（ステップＳ２３）。例えば、入会金が例えば５万円で、主紹介の配分率が例えば一律１０％／人で、主紹介ポイントが例えば２ポイントである場合、特定会員の主紹介配分金額Ｙ１は、Ｙ１＝（入会金）×（配分率）×（ポイント数）となり、１万円となる。報酬演算手段２０は、次に、補助紹介についての報酬金額を演算する（ステップＳ２４）。例えば、入会金が例えば５万円で、補助紹介の配分率が例えば一律７％／人で、補助紹介ポイントが例えば１ポイントである場合、特定会員の補助紹介配分金額Ｙ２は、Ｙ２＝（入会金）×（配分率）×（ポイント数）となり、これを演算すると３５００円となる。

次に、報酬演算手段２０は、特定会員を頂点とする特定グループの配分に対する特定会員の配分を演算する。この場合、特定会員を含む特定グループにおける新規会員獲得数は２０人であるので、グループポイント２０についてのランク判定が行われる（ステップＳ２５）。即ち、ランク判定手段３２は例えば図１０のグループ配分欄の内容に基づいて判定し、グループポイントが２０である場合にランク５と判定する。次に、ランク判定手段３２は特定グループの構成会員、この場合に会員Ａ〜Ｅにおける新規会員獲得数、即ち各会員Ａ〜Ｅの主紹介ポイントに基づいてそのランクを判定する（ステップＳ２６）。会員Ａにあっては主紹介ポイントが２であるのでランクＡと判定され、また会員Ｂ（又はＣ，Ｄ，Ｅ）にあっては主紹介ポイントが３（又は４，５，６）であるので、ランク１（又は２，２，３）と判定される。

その後、報酬演算手段２０は、特定グループ全体の報酬の配分を演算する（ステップＳ２７）。特定グループのグループポイント（新規会員獲得数）が２０で、ランク５と判定されるので、図１０のグループ配分欄の内容に基づいて、入会金に対する配分率が１５％となる。従って、特定グループ全体としての入会金配分金額ｙ０は、ｙ０＝（入会金）×（配分率）×（人数）となり、これを演算すると１５万円となる。

次いで、報酬演算手段２０は、頂点となる特定会員を除く各グループ構成員、即ち会員Ａ〜Ｅの報酬の配分を演算する（ステップＳ２８）。各グループ構成員Ａ〜Ｅについてのグループ配分の入会金配分金額は、
会員Ａの配分金額ｙＡ＝５００００×０．０３×２＝３０００（円）
会員Ｂの配分金額ｙＢ＝５００００×０．０３×３＝４５００（円）
会員Ｃの配分金額ｙＣ＝５００００×０．０６×４＝１２０００（円）
会員Ｄの配分金額ｙＤ＝５００００×０．０６×５＝１５０００（円）
会員Ｅの配分金額ｙＥ＝５００００×０．０９×６＝２７０００（円）
となる。このように特定グループの全体としてのグループ配分金額と各グループ構成員、即ち会員Ａ〜Ｅのグループ配分金額が算出されると、この特定グループの特定会員のグループ配分の報酬金額ｙＡは、
ｙｙ１＝ｙ０−（ｙＡ＋ｙＢ＋ｙＣ＋ｙＤ＋ｙＥ）
となり、これを演算すると、ｙＡ＝８８５００（円）となり、このようにして特定会員のグループ配分の報酬金額が算出される（ステップＳ２９）。この場合、グループの下位からグループ構成員がグループ配分の報酬を受け取り、上位の構成員は残った報酬金額を受け取るようになる。即ち、グループ構成員（即ち、会員Ａ〜Ｅ）のグループ配分の合計金額が特定グループのグループ配分金額と同じ金額となる場合、特定会員のグループ配分についての報酬金額はなくなり、このようにグループ配分を配分することによって、会員紹介活動を実際に行っている会員にグループ配分が配分されるようになり、公平な配分が可能となる。尚、各種項目とこれに対応する配分率に関する情報は、例えば、システムコンピュータメモリ手段３４に登録される。

この実施形態では、更に、グループ全体のポイントに対する報酬が配分されるように構成されている。例えば、特定グループの特定会員のグループポイントは２０であるので、例えば図１０のグループ全体配分欄の内容に従って配分され、例えばグループポイント１０〜１４までの部分についてはランク１となって配分率８％となり、例えばグループポイント１５〜２９までの部分についてはランク２となって配分率７％となる（尚、グループポイント０〜９までの部分については対象外となり、グループ全体のポイントに対する報酬は全く分配されなくなる）。従って、この場合における特定会員のグループ全体の新規会員獲得数に対するグループ全体配分金額ｙｙ２は、
ｙｙ２＝〔（入会金）×（ランク１のポイント数）×（ランク１の配分率）〕＋
〔（入会金）×（ランク２のポイント数）×（ランク２の配分率）〕
となる。

このとき、会員Ａ〜Ｅのポイントは全て「１０」以下であるので、グループ全体のポイントがそのまま対象となり、ランク１においては、パスアップのポイントが「−１０」であるので、パスアップポイントを減算したポイント「１０」がランク１の配分対象のグループポイントとなる。また、ランク２においては、パスアップのポイントが「−１５」であるので、パスアップポイントを減算したポイント「５」がランク２の配分対象のグループポイントとなる。そして、ランク１及びランク２における報酬を演算し、これらを合計した配分金額ｙｙ２が、５７５００（円）となる（ステップＳ３０）。

尚、この場合においても、グループの下位からグループ全体配分の報酬を受け取るようになり、上位の会員は、自分に配分されるグループ全体配分報酬から下位の会員に配分されるグループ全体配分を差し引いた差額のグループ全体配分報酬を受け取るようになり、このようにグループ全体配分を配分することによって、会員紹介活動を実際に行っている会員にグループ配分が配分されるようになる。また、パスアップされた部分については、上位の会員に分配されるようになる。

図１３に示す通りの新規会員数を獲得した場合、特定グループの特定会員の受け取るグループ全体のポイントに対する報酬は、図ｂ１４に示す通りとなる。この場合、特定グループの特定会員のグループポイントは１０５であり、その内訳は会員Ａが１０人、会員Ｂが１５人、会員Ｃが１８人、会員Ｄが３５人、会員Ｅが１４人、会員Ｆが５人また会員Ｇが８人でるので、例えば図１０のグループ全体配分欄の内容に従って配分され、例えばグループポイント１０〜１４までの部分についてはランク１となって配分率８％となり、例えばグループポイント１５〜２９までの部分についてはランク２となって配分率７％となり、グループポイント３０〜４９までの部分についてはランク３となって配分率６％となり、グループポイント５０〜９９までの部分についてはランク４となって配分率５％となり、グループポイント１００〜の部分についてはランク５となって配分率４％となる。

この場合における特定会員のグループ全体の新規会員獲得数に対するグループ全体配分金額ｙｙ２は、
ｙｙ２＝〔（入会金）×（ランク１のポイント数）×（ランク１の配分率）〕＋
〔（入会金）×（ランク２のポイント数）×（ランク２の配分率）〕＋
〔（入会金）×（ランク３のポイント数）×（ランク３の配分率）〕＋
〔（入会金）×（ランク４のポイント数）×（ランク４の配分率）〕＋
〔（入会金）×（ランク５のポイント数）×（ランク５の配分率）〕
となる。

このとき、ランク１においては、パスアップのポイント「−１０」に対応するポイント「１０」までが対象となり、ポイント１０を越える会員Ｂの「１５」、会員Ｃの「１８」、会員Ｄの「３５」、会員Ｅの「１４」はいずれもポイント「１０」として演算され、ランク１の合計ポイントが「６３」となり、この合計ポイントからパスアップポイント「１０」を減算したポイント「５３」がランク１の配分対象のグループポイントとなる。

また、ランク２においては、パスアップのポイント「−１５」に対応するポイント「１５」までが対象となり、ポイント１５を越える会員Ｃの「１８」及び会員Ｄの「３５」がポイント「１５」として演算され、ランク２の合計ポイントが「８２」となり、この合計ポイントからパスアップポイント「１５」を減算したポイント「６７」がランク２の配分対象のグループポイントとなる。

また、ランク３においては、パスアップのポイント「−３０」に対応するポイント「３０」までが対象となり、ポイント３０を越える会員Ｄの「３５」がポイント「３０」として演算され、ランク３の合計ポイントが「１００」となり、この合計ポイントからパスアップポイント「３０」を減算したポイント「７０」がランク３の配分対象のグループポイントとなる。

更に、ランク４（又はランク５）においては、パスアップのポイント「−５０」（又は「−１００」）に対応するポイント「５０」（又は「１００」）までが対象となり、かかるポイント「５０」（又は「１００」）を越える会員が存在しないのでそのままのポイントが演算され、ランク４（又はランク５）の合計ポイントが「１０５（又は「１０５」）となり、この合計ポイントからパスアップポイント「５０」（又は「１００」）を減算したポイント「５５」（又は「５」）がランク４（又はランク５）の配分対象のグループポイントとなる。そして、ランク１〜５における報酬を演算すると、図１４に示す通りとなり、これらを合計した配分金額ｙｙ２は、８０４，０００（円）となる。

尚、この場合においても、グループの下位からグループ全体配分の報酬を受け取るようになり、上位の会員は、自分に配分されるグループ全体配分報酬から下位の会員に配分されるグループ全体配分を差し引いた差額のグループ全体配分報酬を受け取るようになり、このようにグループ全体配分を配分することによって、会員紹介活動を実際に行っている会員にグループ配分が配分されるようになる。また、パスアップされた部分については、上位の会員に分配されるようになる。

その後、報酬演算手段２０は特定会員が受け取る報酬金額を合計演算する（ステップＳ３１）。即ち、報酬演算手段２０は、ステップＳ２３で演算された主紹介の報酬金額、ステップＳ２４で演算された補助紹介の報酬金額、ステップＳ２９で演算されたグループ配分の報酬金額、及びステップＳ３０で演算されたグループ全体のポイントに対する報酬金額を加算して報酬合計を算出し、各算出された報酬金額情報が報酬情報データベース５２に登録される。

尚、このような各会員についての報酬金額の算出は、各月毎（例えば、各月末毎）に自動的に行われ、各月毎に各会員の成績として演算されて報酬情報データベース５２に登録され、算出された報酬金額が各会員に配分される。この報酬金額の算出は２月毎、３月毎などの適宜の期間を設定して行うことができる。

以上、本発明に従う会員情報・報酬管理システムの一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。

例えば、上述した実施形態では、新規会員の紹介においては主紹介者と補助紹介者とに入会金を配分しているが、主紹介者のみに入会金を配分するようにしてもよい。
また、例えば、上述した実施形態では、各会員に支払われるグループに関する配分として、グループ配分とグループ全体のポイントに対する配分の二つの報酬を設けているが、これらのいずれか一方のみを適用するようにしてもよく、或いは、これらの報酬に加えて更に別の報酬制度を採用するようにしてもよい。

また、例えば、会員の報酬金額の算出例として新規加入時に納付される入会金に適用して説明したが、例えば見合い料、成婚料などについても同様にして配分するようにすることができる。

また、上述した実施形態では、結婚サービス業界の会員募集活動に適用して説明したが、例えばフィットネスクラブ、乗馬クラブ、テニスクラブなどのスポーツクラブの会員募集活動などにも適用することができる。

一実施形態の会員情報・報酬管理システムを簡略的に示す図。 図１の会員情報・報酬管理システムにおける管理側のシステムを簡略的に示すシステム図。 図１の会員情報・報酬管理システムにおける会員情報データベースに登録される情報の内容を示す図。 図１の会員情報・報酬管理システムにおいて既会員が入力する欄を示す図。 図１の会員情報・報酬管理システムにおけるポイント情報データベースに登録される情報の内容を示す図。 ポイント情報データベースのポイントの内容を示す図。 図１の会員情報・報酬管理システムにおけるツリー状の関連付け情報を示す図。 会員情報・報酬管理システムの会員登録の流れを示すフローチャート。 会員情報・報酬管理システムの報酬算出の流れを示すフローチャート。 報酬配分に関する各項目に対する配分率を示す図。 特定会員を頂点とするグループの新規会員獲得数を示す図。 特定会員の報酬配分の計算を説明するための図。 特定会員を頂点とするグループの新規会員獲得数の他の例を示す図。 図１３の場合における特定会員の報酬配分の計算を説明するための図。

符号の説明

４ システムコンピュータ
６ サーバ
１０ パソコンシステム
１２ 携帯電話
２０ 報酬演算手段
２２ 関連付け処理手段
２４ データ照合手段
２８ 会員番号付与手段
３０ ポイント確定手段
３２ ランク判定手段
４４ 会員情報データベース
４６ 関連付け情報データベース
４８ ポイント情報データベース
５０ 報酬情報データベース

Claims (5)

1. 会員情報が登録された会員情報データベースと、会員の関連付け情報が登録された関連付け情報データベースと、会員情報を入力するための入力手段と、前記入力手段により入力された会員情報を所要の通りに関連付けるための関連付け処理手段と、前記関連付け処理手段により関連付けられた関連付け情報を前記関連付け情報データベースに登録するためのデータ登録手段と、会員に支払う報酬を演算するための報酬演算手段と、を備え、前記報酬演算手段は前記関連付け情報データベースに登録された関連付け情報に基づいて報酬を演算することを特徴とする会員情報・報酬管理システム。
2. データを照合するためのデータ照合手段と、データを確定するためのデータ確定手段とを更に備え、前記データ照合手段は新しく会員となる新規会員について入力された会員情報の一部又は全部とこの新規会員を紹介した既会員について入力された会員情報の一部又は全部とを照合し、前記データ確定手段は前記新規会員について入力された会員情報の一部又は全部と前記既会員について入力された会員情報の一部又は全部とが一致する場合にこれら会員情報を確定し、前記データ登録手段は、前記新規会員についての会員情報を前記会員情報データベースに登録するとともに、前記関連付け処理手段により関連付けられた関連付け情報を前記関連付け情報データベースに登録することを特徴とする請求項１に記載の会員情報・報酬管理システム。
3. 前記関連付け処理手段は新規会員をツリー状に関連付け、ツリー状に関連付けられた前記関連付け情報が前記関連付け情報データベースに登録され、前記報酬演算手段は、前記会員情報データベースに登録された各会員について、前記関連付け情報データベースに登録された関連付け情報に基づいて報酬を配分し、ツリー状の前記関連付け情報における下位の会員から報酬を配分することを特徴とする請求項１又は２に記載の会員情報・報酬管理システム。
4. 前記報酬演算手段は、特定会員個人の成果に対する報酬を演算するときにはその特定会員個人の成果結果に基づいて報酬を演算し、特定会員個人を含む特定グループの成果に対する報酬を演算するときにはその特定グループの成果結果の判定ランクに基づいて報酬を演算することを特徴とする請求項３に記載の会員情報・報酬管理システム。
5. 会員情報とは結婚会員情報であり、報酬とは新規会員として入会するときに支払う入会金及び結婚が成立したときに支払う成婚金に対する報酬であることを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の会員情報・報酬管理システム。

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