JP2007010578A - 表面プラズモン共鳴素子および表面プラズモン共鳴測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 表面プラズモン共鳴を生じさせる入射電磁波に対して高い透過率を有し、相対向する第1および第2の主面を有する透明基体6の上記第1の主面に所要の透過率を有する反射面7を形成することによって、反射と干渉の繰り返し効果を生じさせるようにする。このようにして、表面プラズモン共鳴素子に対する電磁波の入射角を変化させたときの、表面素子からの反射光量ないしは反射率を、上述した電磁波の干渉効果に伴う振幅変化による振動波形を得て、この振動波形を信号処理することによって表面プラズモン共鳴の検出を行って、ノイズの影響を回避するものである。
【選択図】 図1
Description
この表面プラズモン共鳴の現象は、金や銀などの金属表面に励起された表面プラズモン波の波数と、金属表面に入射させたp偏光の電磁波(光)の波数とが一致したときに生じる共鳴励起現象である。
そして、このプラズモン共鳴が起きると、プラズモンとp偏波の電磁波(光)とが結合し、金属表面に局在しながら表面にそって伝播し、その結果、入射した電磁波(光)の一部または全部が吸収され、反射電磁波(光)の光量、したがって、反射率が低下する。言い換えれば、この反射光量等の測定によって、プラズモン共鳴の発生とその程度を知ることができるものである。
このように、金属表面近傍のみに敏感に反応するのは、この伝播モードがエバネッセントモード(染み出し)であって、金属薄膜表面から離れるにつれ電場強度が指数関数的に減衰することによる。
また、プラズモンの波数と電磁波(光)の波数を一致させる方法としては、例えば上述の金属薄膜に対する電磁波(光)照射の入射角度を変化させるとか、金属薄膜表面にグレーティング(回折格子)を配置形成するなどの方法がある。
この構成においては、プリズム構成による透明基板101によって形成されたプリズムの底面101cに金や銀などの金属薄膜102が堆積され、その金属薄膜102の表面に、特定ガスが選択的に吸着、すなわち特異的に結合する結合物質による化学物質認識膜103が配置され、特定物質の結合による屈折率の変化、あるいは厚さの変化によって表面プラズモン共鳴の発生の境界条件の変化を生じさせる。
図19Aで示す構成にあっては、プリズム状の透明基板101の第1の傾斜面101bから入射光Liを入射し、反射光Lを、ディテクタ102によって検出するようになされている。
そこで、第1の検出方法としては、これら曲線の各プラズモン共鳴ピーク角度の変化量Δαをもって検出する。
第2の検出方法としては、所定の入射角αoでの反射光量の変化量ΔPによって検出する。
このプラズモンセンサにおいて、その測定の精度、および感度を高めるには、プラズモン共鳴吸収ピークが急峻であること、角度や反射光量の微小な変化を極めて高精度に測定できることが必要である。
: C.Nylander, B.Liedberg and T.Lind, Sensors and Actuators, 3, pp. 79-88, 1982 : Liedberg, C.Nylander and I.Lundstrom, Sensors and Actuators, 4, pp. 299-304, 1983
この感度の低い原因としては、S/Nが低いことが挙げられるものであり、このように高いS/Nが得られないことの原因は、表面プラズモン共鳴素子における外部からの迷光や電磁波の介入による光学的ノイズや、電磁ノイズが大きな原因として挙げられる。
本発明は、上述の表面プラズモン共鳴素子の構成において、上記透明基体が、上記第1および第2の主面が互い非平行な非平行透明基体より成ることを特徴とする。
本発明は、上述の表面プラズモン共鳴素子の構成において、上記第2の主面に形成された金属薄膜の表面に特定分子を結合吸着する化学物質認識膜が配置されて成ることを特徴とする。
本発明は、上述の表面プラズモン共鳴測定装置の構成において、上記透明基体が、上記第1および第2の主面が互い非平行な非平行透明基体より成ることを特徴とする。
本発明は、上述の表面プラズモン共鳴測定装置の構成において、上記第2の主面に形成された金属薄膜の表面に特定分子を結合吸着する化学物質認識膜が配置されて成ることを特徴とする。
すなわち、本発明による表面プラズモン共鳴素子にあっては、その第1の主面に外部から電磁波、具体的には、例えば可視光を所要の入射角をもって照射する。このとき、一部の光は反射するが、残りの光は、透明基体中に入射し、透明基体中を伝播して、第2の主面の金属薄膜の形成面で反射される。この反射された光は、再び透明基体中を伝播し、第1の主面の反射面で一部反射され、これが、前述した外部からの照射光の反射面を通過した入射光と干渉する。一方、残りの光は、透明基体の第1の主面から放出されるが、この放出光は、前述した外部からの照射光の第1の主面の反射面で反射された入射光と干渉する。
[形態例1]
図1および図2は、例えば大気中や溶液中に存在する特定された化学物質を検出するための素子ないしは装置であり、本発明による表面プラズモン共鳴素子1を有し、化学物質を測定(検知)するプラズモン共鳴センサを構成する本発明による表面プラズモン共鳴測定装置の概略斜視図および概略断面図である。
この表面プラズモン共鳴測定装置は、表面プラズモン共鳴素子1と、この表面プラズモン共鳴素子1に対する入射電磁波例えば赤色等の可視光による入射光を照射する光源、すなわち入射電磁波発生源3と、表面プラズモン共鳴素子1からの反射電磁波すなわち反射光4を検出するフォトダイオード、CCD(Charge Coupled Device)や、MOSセンサによるイメージセンサ等によるディテクタ5とを少なくとも有する。
また、ディテクタ5からの検出信号を信号処理する信号処理回路部10が設けられる。
入射光3は、コヒーレント、インコヒーレントを問わないものであり、例えば波長633nmの赤色光の平行光を用いる。
この透明基体6は、屈折率n2が1.72635のSLAL−18(オハラ社製)によって構成することができる。
透明基体6の第1の主面6aは、入射光3に対して所要の透過率を有する反射面7、例えば40%の反射率を有する反射面によって構成される。
反射面7は、例えば誘電体多層膜で作製することができる。あるいは、例えば屈折率の異なる2つの媒体の境界面をもって、それぞれの屈折率を選ぶことによって所要の反射率を有する反射面を構成することもできる。例えばプリズムの屈折率と透明基体6との屈折率を適当に選ぶことで所望の反射率を有する反射面7を構成することができる。
この金属薄膜8の表面には、測定を行う目的とする特定化学物質の分子と結合する化学物質認識膜9が配置されて成る
化学物質認識膜9は、測定を行う目的とする特定検出物質が例えば特定抗原である場合、これと特異的に結合する結合物質の例えば特定抗体を用いる。あるいはガス検出にあっては、例えばシリコングリコールポリマなどのガス吸収薄膜とする。また、例えばDNA測定においては、特定DNAと結合するDNAチップによって構成する。
この反射された光は、再び透明基体6中を伝播し、第1の主面の反射面7で一部反射され、これが、前述した外部からの入射光2の反射面7を通過した入射光と干渉する。一方、残りの光は、透明基体6の第1の主面6aから放出されるが、この放出光は、前述した外部からの入射光2の第1の主面6aの反射面7で反射された入射光と干渉する。このため、表面プラズモン素子1からの出射光4のディテクタ5で測定されるパワーは、入射光の入射角α2に応じて図4に示すように、明暗の連続した干渉縞が生じる。
このとき入射光束全体の入射角度が一定になるように入射光は平行光であることが望ましい。
この入射光による表面プラズモン共鳴素子1からの出射光は、ディテクタ5に導かれる。このとき入射光の入力角度に応じてディテクタの位置も、図5中矢印bに示すように、変化させることが望ましい。
この入射角α2の変化による表面プラズモン共鳴素子1からの反射率Rspは、図6の実線曲線による振動波形となる。すなわち、反射率Rspは光の干渉効果に伴い下記(数2)の角度周期での振動波形を伴った波形となる。このとき角度周期、すなわち振動のピッチは、波長λ0にあって、基板厚h、基板の屈折率n2で一意に精度良く決定される。
図6において、破線曲線は、冒頭に述べた、通常の表面プラズモン共鳴素子に本発明における反射面7が形成されていない場合における、入射角に対する表面プラズモン共鳴素子からの反射率の様子を対比して示したものである。
信号処理回路部10は、例えば高速フーリエ変換(FFT)、バンドパスフィルタ(BPF)、逆FFT、乗算器、ローパスフィルタ(LPF)を有して成る。
すなわち、ディテクタ5から得た出力(a)をFFTする(b)。このFFTを行った周波数成分のうち、必要成分は、(数2)の角度周期で振動する波の成分であるので、このFFTで変換された出力を、所望の周波数成分を得るためのバンドパスフィルタ(BPF)に入力する(c)。これによって取り出した出力成分を逆FFTする(d)。その出力に、下記(数3)のキャリア波を乗算し(e)、ローパスフィルタLPFに導入する(f)ことによって出力の復調信号の振幅(A(α2))振幅測定がなされる(g)。
このため、本発明構成においては、従来の構成に比して、極めて高い精度でプラズモン共鳴角度を検出できるものである。
したがって、本発明によれば、屈折率の微小変化、延いてはガスなどの化学物質を微少な吸収量まで検出することができるものである。
また、抽出する信号は、前記(数2)の角度周期で振動する波であって位相の合ったものだけであるので、これに合致しない例えば迷光や電磁ノイズなど、光的ノイズ、電気的ノイズは排除されることから極めてS/Nの高い高品質の信号が得られることになり、 このため、更に高い精度での検出が可能となる。
このようにすることによって、一挙に所望の全ての角度α2に対するデータを取得する構成とすることができる。
この場合、図9Bで示すように、ディテクタ5として、多数のディテクタ素子が配列されて成るディテクタアレイを用いる。
そして、この場合、図9Cに、ディテクタ5の一部のディテクタ素子a,b,c,d,……の配列を拡大して示すように、その配列ピッチは、反射光の前記(数2)で示したピッチの振動の山と谷にそれぞれ一致させて、(数2)で示すピッチの1/2に相当する配列ピッチをもって配置する。
そして、逆に、その他のノイズ成分は効率よく除かれる。
このようにして得られた信号を、演算すなわち信号処理することによって前記(数2)の角度周期で振動する波の振幅(A(α2))の角度(α2)依存性を求める。
あるいはV(c)−{(V(b)+、V(d))/2)},V(e)−{(V(d)+、V(f))/2)},……を計算することによって得る方法などがある。
このように振幅を計算することによって例えば迷光や電磁ノイズによる直流成分は除去することができる。
この場合においても、図8で説明したと同様に、従来の方法に比べ極めて高い精度でプラズモン共鳴による吸収ピークの角度が検出でき、従って屈折率、ひいてはガス、そのほかの特定化学物質を微少な吸収量までも検出することが可能となる。
ここで、ノイズとしては例えば迷光31、電磁ノイズ32によるノイズが考えられる。
電磁ノイズは共鳴プラズモン素子には影響しないがディテクタ5の例えばフォトダイオードに影響する。
迷光ノイズはディテクタ5と共鳴プラズモン素子1の両方に影響する。ノイズが加わった出力波形は、例えば (a)に示すように大きく波打つ波形を示す。この場合においても、図7で説明したと同様の手順で、フーリエ変換(FFT)で周波数成分に分け(b)、前記(数2)の角度周期で振動する成分を取り出すためにバンドパスフィルタ(BPF)を通じ(c)、逆FFTを行い(d)、(数3)の乗算を行い(e)、ローパスフィルタを通じ(f)、この信号処理によってされ出力を得る(g)。
この結果、図10(a)のようにノイズの乗った信号であっても図11AおよびBでノイズのない場合とノイズのある場合とを対比して示すように、ノイズの影響をほとんど受けない出力を得ることができる。
図12Bは、このΔPB/ΔPAと反射面7の反射率Rとの関係を示す曲線図であり、これによれば、その感度倍率は、反射面7の反射率Rに緩やかに依存しているが、Rが0.4近辺で3倍強の感度を示しており、この例の条件では、約3倍の感度の改善、すなわち測定精度の改善が図られる。
今、この信号閾値を0.1としその波形の幅を比べてみる。具体的には従来の曲線50における幅を「A」、本発明による幅を「B」としたときA/Bで評価する。
図13Bは、このA/Bの反射面7の反射率Rとの関係を示す曲線であり、これにおいても、A/Bは緩やかに反射率Rに依存しているが、この場合においても、Rが0.4近辺で従来に比し、9倍の感度を示している。すなわち、本発明により1桁近い感度の改善、即ち測定精度の改善が図られる。
ここで、曲線51の角度依存性を精度高く得るためには、細かい角度ステップ毎に振幅を測定する必要がある。しかしながら、図4でも説明したように、干渉縞の振幅を得るためには少なくとも干渉縞の明となる入射角度から暗となる入射角度まで入射角度を変化させ、そこから得られた明部の光量と暗部の光量との差から干渉縞の振幅を得る必要があった。
このために、曲線51の角度分解能は、(干渉縞の明となる入射角度から暗となる入射角度までの角度が最小角度ピッチとなるために、)この最小角度ピッチによって制限されていた。ちなみに、原理的には、前記最小角度ピッチの角度を小さくし角度分解能を高めるには、数式[数2]を見てわかるように平行透明基体の厚さhを厚くする方法がある。しかしながら、角度分解能を高めると角度分解能以上の高精度で入射光角度のピッチをできるだけ小さくする必要であり、その入射角を変化させる手段に精度を必要とする。
また、設定された入射角度での振幅変動を測定する場合にも、少なくとも前記最小ピッチだけは入射角度を変化させる必要があり、入射角度依存性のデータを得る必要がない場合にも入射角度を変化させるための高精度の可動部が必要であった。
[形態例2]
この形態例においても表面プラズモン共鳴現象を原理とした大気中や溶液中に存在する特定された化学物質を測定(検出)するための素子ないしは装置である。
この形態例2の基本的原理は、形態例1で説明したと同様であり、この形態例2の説明で用いられる各図において、前述の形態例1の説明で用いた各図の各部と対応する部分には同一符号を付して重複説明の回避を図る。
すなわち、この形態例2においては、図14の概略斜視図を示すように、透明基体6の厚さを例えば一方向に関して傾けた平面とした非平行基板によって形成して、前記(数2)における厚さhが連続的に漸次変化する構成とするものである。
この場合においても、前述したように、透明基体6の第1の主面6aにグレーティングのような波数変換の手段を形成することができるが、図示の例では、プリズム41を配置した構成とすることができる。
表面プラズモン共鳴素子1としては、例えば図15AおよびBの概略断面図を示すように、第1の主面6aには、所要の透過率を有する反射面7が形成され、第2の主面6aには、金、銀などの金属薄膜8が被着形成される。
そして、図15Bの例においては、形態例1におけると同様に、化学物質認識膜9が配置されている。
このようにすると、前述した形態例1で説明したと同様に、基本的には図3で説明した現象が、反射面7の存在による干渉効果が生じ、プラズモン共鳴素子1からの反射電磁波(反射光)に干渉縞が得られる。そして、この場合においても(数1)〜(数3)の関係式が与えられる。
そして、この例では、透明基体6が、非平行板とされていることから、(数2)において、厚さhが漸次変化されていることに相当し、前記形態例1で、入射角α2を変化させたのに対し、この例では、厚さhが変化されたことによって、透明基体6に入射した入射光は、金属薄膜8によって反射され、この反射された光は、再び透明基体6中を伝播し、第1の主面6aの反射面7で一部反射され、これが、前述した外部からの入射光2の反射面7を通過した入射光と干渉する。
一方、残りの光は、透明基体6の第1の主面6aから放出されるが、この放出光は前述した外部からの入射光2の、反射面7で反射された入射光と干渉する。このため、表面プラズモン素子1からの出射光4のディテクタ5上でのスポット11の一部の光の濃淡パターンを図16Aに模式的に示し、図16Bに図16AのB−B線上の光強度分布を示すように、明部分11bと、暗部分11dとによる干渉縞が生じる。
例えば図17Cに示すように、干渉縞の中の2本の暗部のレベルの差を測定し(もし、差があればそれがノイズであると推測する)、2本の暗部の間にある明部でのノイズ量は2本の暗部の平均であると仮定し、それを差引くことで明部のレベルを決定するものである。そして、暗部に関しても、暗部の両側の明部のレベル差を測定することで同様の処理を行う。
しかしながら、これらにおいては、ディテクタの配置を精度よく明部と暗部に配置する必要がある。また、単調かつ緩やかに変化すはできるが、空間的に振動するようなノイズの補正では誤差も発生する恐れがある。
この形態例2によれば、単に透明基体6の形状を非平行とするのみで、前述した形態例1について説明した(段落[0039])最小角度ピッチという制約がなくなることによって、光の入射角度に応じて連続的に干渉縞の振幅データを得ることができる。このため図12の曲線51の角度依存性を高い精度で得ることができる。
また、設定された入射角度での振幅変動を測定する場合には、前述の説明(段落[0039])の入射角度を変化させるための可動部を省くことができるという利点を有する。
あるいは、外部からの入射光の入射角を変化させることによって同様のプラズモン共鳴を測定し、両特性のプラズモン共鳴角度の差Δαを測定することによって、同様の測定(検出を行うことができる。
この場合、透明薄膜による透明基体6と保持体61の屈折率の選定等によってこれらの界面、すなわち透明基体6の一方の主面に、所要の透過率を有する反射面7が形成され、透明基体6の他方の主面に、金属膜8と化学物質認識膜9を配した構成とした場合である。
この構成においても、干渉は前記反射面7と金属膜8が配置された面との間で起こり、その動作原理は、前述した形態例と全く同様である。
そして、この構成によるときは、透明基体6が薄膜構成によることから、その厚さは、薄膜技術によって、均一な厚さに、また充分薄く構成することができることから、例えば干渉縞の粗さ制御を高い精度をもって、容易に形成することができる。
Claims (8)
- 表面プラズモン共鳴を生じさせる入射電磁波に対して高い透過率を有し、相対向する第1および第2の主面を有する透明基体を有して成り、
該透明基体の上記第1の主面に所要の透過率を有する反射面が形成され、
上記第2の主面に金属薄膜が形成されて成る
ことを特徴とする表面プラズモン共鳴素子。 - 上記透明基体が、上記第1および第2の主面が互いに平行な平行透明基体より成る
ことを特徴とする請求項1に記載の表面プラズモン共鳴素子。 - 上記透明基体が、上記第1および第2の主面が互いに非平行な非平行透明基体より成る
ことを特徴とする請求項1に記載の表面プラズモン共鳴素子。 - 上記第2の主面に形成された金属薄膜の表面に特定分子を結合吸着する化学物質認識膜が配置されて成る
ことを特徴とする請求項1に記載の表面プラズモン共鳴素子。 - 表面プラズモン共鳴素子と、該表面プラズモン共鳴素子に対する入射電磁波発生源と、上記表面プラズモン共鳴素子からの反射電磁波を検出するディテクタとを有し、
上記表面プラズモン共鳴素子は、表面プラズモン共鳴を生じさせる入射電磁波に対して高い透過率を有し、相対向する第1および第2の主面を有する透明基体を有して成り、
該透明基体の上記第1の主面に所要の透過率を有する反射面が形成され、
上記第2の主面に金属薄膜が形成されて成る
ことを特徴とする表面プラズモン共鳴測定装置。 - 上記透明基体が、上記第1および第2の主面が互い平行な平行透明基体より成り、
上記第1の主面に上記電磁波発生源からの上記表面プラズモン共鳴素子への電磁波の入射角を変化させる構成とする
ことを特徴とする請求項5に記載の表面プラズモン共鳴測定装置。 - 上記透明基体が、上記第1および第2の主面が互い非平行な非平行透明基体より成る
ことを特徴とする請求項5に記載の表面プラズモン共鳴測定装置。 - 上記第2の主面に形成された金属薄膜の表面に特定分子を結合吸着する化学物質認識膜が配置されて成る
ことを特徴とする請求項5に記載の表面プラズモン共鳴測定装置。
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