JP2007008935A - 人工的に染色されたケラチン繊維を加熱することによる光防護処理方法 - Google Patents

人工的に染色されたケラチン繊維を加熱することによる光防護処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】直接染料染色または酸化染料染色により人工的に染色されたケラチン繊維、特にヒト毛髪を処理する方法を提供すること。
【解決手段】この方法は、前記ケラチン繊維に6以下のlogPを有する少なくとも1種の保護剤を含む組成物を施用すること、続いてこの繊維に60℃以上の温度の加熱アイロンを施用することを含む。
本発明はまた、直接染料染色または酸化染料染色により人工的に染色されたケラチン繊維、特にヒト毛髪を、環境要因の作用から、特に光の作用から保護するために前記方法を使用することに関する。
【選択図】なし

Description

本発明は直接染料染色または酸化染料染色により人工的に染色されたケラチン繊維、特にヒト毛髪を処理する方法に関し、この方法は、前記ケラチン繊維に6以下のlogPを有する少なくとも1種の保護剤を含む組成物を施用すること、続いてこの繊維に60℃以上の温度の加熱アイロンを施用することを含む。
本発明はまた、直接染料染色または酸化染料染色により人工的に染色されたケラチン繊維、特にヒト毛髪を環境要因の作用から、特に光の作用から保護する前記方法の使用に関する。
毛髪は、環境要因および特に光の作用により、様々な程度に感作されるまたは脆化されることがよく知られている。多数の文献には、天然の光が毛髪のある種のアミノ酸を破壊することが開示されている。これらの攻撃要因は、毛髪繊維を損ない、その機械的性質、例えば、引張強度、破壊加重および弾性、あるいは水性媒体中でのその耐膨潤性を低下させる。この毛髪は、次いでくすみ、粗くなり、脆性になる。
光は、特に毛髪の生来の色、およびさらに染色された毛髪の人工的な色を攻撃する傾向を有することが知られている。毛髪の色は徐々にあせるかあるいは比較的見栄えがしないまたは望ましくないシェードに変わる。
光の作用は、人工的な着色、特に酸化染料染色または直接染料染色により染色された毛髪でさらに目立つ。この場合は、光への暴露により、毛髪中およびその表面に存在する染料が共に劣化される。この結果毛髪の色が実質上あせてかつ/または変化する。
毛髪を光などの雰囲気の攻撃要因により生じる劣化から保護する物質は、化粧品工業で長年捜し求められてきた。ケラチン繊維の完全性、すなわち、その組成、その表面状態、その天然のまたは人工的な色、およびその固有の機械的性質(引張強度、破壊加重および弾性、または水性媒体中でのその耐膨潤性)を保護する製品が、特に捜し求められる。
毛髪ケラチンのこれらの種類の劣化を抑制するために、有機UV遮蔽剤、酸化防止剤、キレート剤またはフリーラジカル捕捉剤などの保護剤の使用が既に提案されてきた。
光放射線を排除することが可能なある種の物質が、例えば、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸またはその塩(FR-A-2627085)、4-(2-オキソ-3-ボルニリデンメチル)ベンゼンスルホン酸またはその塩(EP-A-329032)あるいはラクトフェリン(FR-A-2673839)がこのようにしてして提案されてきた。
特開平05-043437には、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸またはその塩、芳香族アルコールおよび酸性直接染料を含む染料組成物が開示されている。
FR-A-2627085 EP-A-329032 FR-A-2673839 特開平05-043437 MeylanおよびHowardによる論文「Atom/Fragment contribution method for estimating octanol-water partition coefficient」、J.Pharm.Sci.84:83〜92、199 US 4103145 US 4308878 US 5983903 US 5957140 US 5494058 EP 669323 US 2463264 EP 0832642 EP 1027883 EP 1300137 DE 10162844 DE 19855649 EP 0967200 DE 19746654 DE 19755649 EP-A-l008586 EP 1133980 EP 133981 P.D.Dorgan、Drug and Cosmetic Industry、12月1983年、30〜33頁 EP-A-O337354 フランス特許出願FR-A-2270846 フランス特許出願FR-A-2383660 フランス特許出願FR-A-2598611 フランス特許出願FR-A-2470596 フランス特許出願FR-A-2519863 フランス特許第2505348号 フランス特許第2542997号 EP-A-080976 フランス特許第2077143号 フランス特許第2393573号 フランス特許第2162025号 フランス特許第2280361号 フランス特許第2252840号 フランス特許第2368508号 フランス特許第1583363号 米国特許第3227615号 米国特許第2961347号 フランス特許第2080759号 同追加特許第2190406号 フランス特許第2320330号 フランス特許第2270846号 フランス特許第2316271号 フランス特許第2336434号 フランス特許第2413907号 米国特許第2273780号 米国特許第2375853号 米国特許第2388614号 米国特許第2454547号 米国特許第3206462号 米国特許第2261002号 米国特許第2271378号 米国特許第3874870号 米国特許第4001432号 米国特許第3929990号 米国特許第3966904号 米国特許第4005193号 米国特許第4025617号 米国特許第4025627号 米国特許第4025653号 米国特許第4026945号 米国特許第4027020号 EP-A-122324 Walter Nollの「Chemistry and Technology of Silicones」、(1968)Academic Press Cosmetics and Toiletries、91卷、76年1月、27〜32頁に発表された、論文Todd & Byers「Volatile Silicone Fluids for Cosmetics」 フランス特許出願FR-A-85/16334 US-A-4957732 EP186507 EP342834 EP-A-412704 EP-A-412707 EP-A-640105 WO 95/00578 EP-A-582152 WO 93/23009 米国特許第4693935号 米国特許第4728571号 米国特許第4972037号 DE 4424530 DE 4424533 DE 4402929 DE 4420736 WO 95/23807 WO 94/07844 EP-A-0646572 WO 95/16665 FR-2673179 EP-A-O227994 WO 94/07844 WO 94/24097 WO 94/10131 米国特許第4874554号 米国特許第4137180号 EP-A-486135 WO 93/11103 フランス特許第2692572号 WO 95/01772 WO 95/15144 EP 714954 GB 1026978 GB 1153196 DE 2359399 特願昭63-169571 特開平05-163124 EP 0770375 WO 96/15765 FR-A-2750048 DE 3843892 DE 4133957 WO 94/08969 WO 94/08970 FR-A-2733749 DE 19543988
しかし、現時点の保護剤を含む化粧品組成物は、特に青色酸化染料、例えば、メタフェニレンジアミンを含むカップリングで得られるもので染色された毛髪では、全体に満足の行くものではない。
本出願人は、今回驚くべきことには、人工的に直接染料染色または酸化染料染色により染色されたケラチン繊維、特にヒト毛髪を処理する新規の方法であって、前記ケラチン繊維に6以下のlogPを有する少なくとも1種の保護剤を含む組成物を施用すること、続いてこの繊維に60℃以上の温度の加熱アイロンを施用することを含む方法を発見した。この方法は、前記繊維の環境要因の作用から、特に光の有害な作用からの良好な保護をもたらす。
直接染料染色または酸化染料染色により染色された毛髪の着色の光堅牢度の改善が、特にこの方法により得られる。本発明による処理方法はまた、シャンプーすることに耐性がある光防護効果を提供することができる。
これらの発見のすべてが、本発明の根拠を形成する。
すなわち、本発明によれば、直接染料染色または酸化染料染色により人工的に染色されたケラチン繊維、特にヒト毛髪を処理する方法であって、前記ケラチン繊維に、生理的に許容される媒体中に6以下のlogPを有する少なくとも1種の保護剤を含む組成物を施用すること、続いてこの繊維に60℃以上の温度の加熱アイロンを施用することからなることを特徴とする方法を今回提案する。
本発明の他の対象は、ケラチン繊維を環境要因の作用から、特に光の作用から保護する前記方法の使用からなる。
本発明の他の対象は、少なくとも以下の工程a)、b)およびc)
a)繊維の直接染料染色または酸化染料染色を実施すること、
b)生理的に許容される媒体、特に化粧品として許容される媒体中に、6以下のlogPを有する少なくとも1種の保護剤を含む組成物を前記繊維に施用すること、
c)60℃以上の温度の加熱アイロンを前記繊維に施用すること
を含む、前記ケラチン繊維、特にヒト毛髪を染色する方法であって、工程a)およびb)の順序は重要ではなく、工程c)は、工程b)が既に実施されていることを前提として、工程a)または工程b)の後に実施される方法に関する。
本発明の種々の対象を、今から詳述する。以下に示す本発明で使用される化合物の意味および定義のすべては、本発明のすべての対象に対して当てはまる。
本発明に関連して、logP値は、通常、染料のオクタノールと水の間の分配係数を表わす。logP値は、MeylanおよびHowardによる論文「Atom/Fragment contribution method for estimating octanol-water partition coefficient」、J.Pharm.Sci.84:83〜92、1995に記載の方法に従って計算することができる。この値はまた、市販の多数のソフトウエアパッケージにより計算することができ、これは、logP値を分子構造の関数として決定する。一例として、米国環境庁からのソフトウエアEpiwin、およびthe Virtual Computational Chemistry Laboratoryソフトウエアを挙げることができる。
本発明に関連して有用な加熱アイロンは、ヘアケアの分野で従来使用される加熱アイロンである。こうしたアイロン、例えば、カールごてまたはスムージングアイロンは、ヘアトリートメントの分野でよく知られている。例えば、本発明の実施に有用なアイロンは、特許US 4103145、US 4308878、US 5983903、US 5957140およびUS 5494058に記載のフラットまたは円筒形アイロンである。
本発明に関連して、この温度は60℃以上である。この温度は、好ましくは60〜220℃の範囲にある。この温度は、より優先的には60〜120℃の範囲にある。
このアイロンは、継続的に分離した数秒の接触により、あるいは髪の房に沿って徐々に移動するまたはすべらせることにより施用することができる。
ケラチン繊維への保護剤を含む組成物の施用と加熱アイロンの使用の間に、休止を考えることは可能である。
前記休止は、好ましくは30秒〜60分、より優先的には、1〜30分の範囲にある。
保護剤を含む組成物を施用する前または後に、ならびに任意選択でアイロンを使用した後にすすぐ工程および/またはシャンプーで洗浄する工程を想定することも可能である。
本発明による方法は、アイロンを施用する前に、ヘアドライヤーによるケラチン繊維の全体的または部分的乾燥の追加の工程を含むことができ、その結果、ヘアスタイリストの手およびモデルの頭皮を火傷させる恐れがある水蒸気のかなりの放出が回避される。
このケラチン繊維保護剤は、雰囲気の攻撃要因、特に光により引き起こされるケラチン繊維、特に毛髪の劣化を防止するまたは制限するために有用な任意の活性薬剤である。
したがって、ケラチン繊維保護剤は有機UV遮蔽剤、フリーラジカル捕捉剤および酸化防止剤から選択することができる。
「フリーラジカル捕捉剤」という用語は、フリーラジカルをトラップすることが可能な任意の化合物を意味する。
有機UV遮蔽剤(UV放射線を排除する系)は、6以下のlogPを有する水溶性または脂溶性遮蔽剤から選択される。
この有機遮蔽剤は、特許EP 669323およびUS 2463264に記載のジベンゾイルメタン誘導体;アントラニレート;ケイ皮酸誘導体;サリチル酸誘導体;ショウノウ誘導体;ベンゾフェノン誘導体;β,β-ジフェニルアクリレート誘導体;ベンゾトリアゾール誘導体;トリアジン誘導体;ベンザルマロネート誘導体;ベンゾイミダゾール誘導体;イミダゾリン;ビス-ベンズアゾリル誘導体;特許出願EP 0832642、EP 1027883、EP 1300137およびDE 10162844に記載のp-アミノ安息香酸(PABA)誘導体;ベンゾオキサゾール誘導体;特許出願DE 19855649に記載のものなどのα-アルキルスチレンから誘導された二量体;特許出願EP 0967200、DE 19746654、DE 19755649、EP-A-l008586、EP 1133980およびEP 133981に記載のものなどの4,4-ジアリールブタジエンならびにこれらの混合物から特に選択される。
有機UV遮蔽剤の例として、そのINCI名称で以下に表わされたものを挙げることができる。
p-アミノ安息香酸誘導体:
PABA、
エチルPABA、
エチルジヒドロキシプロピルPABA、
エチルヘキシルジメチルPABA(特に、ISP社により商品名「Escalol 507」として販売されている)、
グリセリルPABA、
PEG-25 PABA(BASF社により商品名「Uvinul P25」として販売されている)。
ケイ皮酸誘導体:
メトキシケイ皮酸エチルヘキシル(特に、Hoffmann LaRoche社により商品名「Parsol MCX」として販売されている)、
メトキシケイ皮酸イソプロピル、
メトキシケイ皮酸イソアミル(Haarmann and Reimer社により商品名「Neo Heliopan E1000」として販売されている)、
シノキサート、
メトキシケイ皮酸DEA、
メチルケイ皮酸ジイソプロピル、
ジベンゾイルメタン誘導体:
ブチルメトキシジベンゾイルメタン(特に、Hoffmann LaRoche社により商品名「Parsol 1789」として販売されている)、
イソプロピルジベンゾイルメタン(特に、Merck社により商品名「Eusolex 8020」として販売されている)。
サリチル酸誘導体:
サリチル酸エチルヘキシル(Haarmann and Reimer社により商品名「Neo Heliopan OS」として販売されている),
サリチル酸ジプロピレングリコール(Scher社により商品名「Dipsal」として販売されている)、
サリチル酸TEA(Haarmann and Reimer社により商品名「Neo Heliopan TS」として販売されている)。
β,β-ジフェニルアクリレート誘導体:
エトクリレン(特に、BASF社により商品名「Uvinul N35」として販売されている)。
ベンゾフェノン誘導体:
ベンゾフェノン-1(BASF社により商品名「Uvinul 400」として販売されている)、
ベンゾフェノン-2(BASF社により商品名「Uvinul D50」として販売されている)、
ベンゾフェノン-3またはオキシベンゾン(BASF社により商品名「Uvinul M40」として販売されている)、
ベンゾフェノン-4(BASF社により商品名「Uvinul MS40」として販売されている)、
ベンゾフェノン-5、
ベンゾフェノン-6(Norquay社により商品名「Helisorb 11」として販売されている)、
ベンゾフェノン-8(American Cyanamid社により商品名「Spectra-Sorb UV-24」として販売されている)、
ベンゾフェノン-9(BASF社により商品名「Uvinul DS-49」とし販売されている)、
ベンジリデンショウノウ誘導体:
3-ベンジリデンカンファ(Chimex社により商品名「Mexoryl SD」として製造されている)、
4-メチルベンジリデンカンファ(Merck社により商品名「Eusolex 6300」として販売されている)、
ベンジリデンカンファスルホン酸(Chimex社により商品名「Mexoryl SL」として製造されている)、
カンファベンズアルコニウムメトサルフェート(Chimex社により商品名「Mexoryl SO」として製造されている)、
テレフタリリデンジカンファスルホン酸(Chimex社により商品名「Mexoryl SX」として製造されている)、
フェニルベンゾイミダゾール誘導体:
フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸(特に、Merck社により商品名「Eusolex 232」として販売されている)、
フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム(Haarmann and Reimer社により商品名「Neo Heliopan AP」として販売されている)。
イミダゾリン誘導体:
ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオン酸エチルヘキシル。
本発明に使用するのに適した脂溶性(または親油性)有機UV遮蔽剤は、特に、
メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、
ブチルメトキシジベンゾイルメタン、
サリチル酸エチルヘキシル、
ベンゾフェノン-3、
4-メチルベンジリデンカンファ
を挙げることができる。
本発明による組成物中に使用し得るフリーラジカル捕捉剤は、ビタミンEおよびその誘導体、例えば、酢酸トコフェリル;ビオフラボノイド;ある種の酵素、例えば、カタラーゼ、ス-パーオキシドジスムターゼおよびこれを含有する麦芽抽出物、ラクトペルオキシダーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼおよびキノンレダクターゼ;ベンジルシクラノン;置換ナフタレノン;ピドレート;グアノシン;リグナン;およびメラトニンを含む。
この酸化防止剤は、特に、フェノール、例えば、BHA(tert-ブチル-4-ヒドロキシアニソール)、BHT(2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾール)、TBHQ(tert-ブチルヒドロキノン)、ポリフェノール、例えば、プロアントシアニドールオリゴマーおよびフラボノイド、一般名HALS(ヒンダードアミン光安定剤)として知られているヒンダードアミン、例えばテトラアミノピペリジン、エリソルビン酸、ポリアミン、例えば、スペルミン、スーパーオキシドジスムターゼまたはラクトフェリンから選択される。
このケラチン繊維保護剤は、特に有機UV遮蔽剤から選択される。
本発明によれば、このケラチン繊維保護剤は、組成物の総重量に対して、好ましくは0.15〜50重量%、好ましくは0.35〜30重量%、特に0.5〜20重量の範囲の濃度で存在する。
本発明の1つの好ましい形態によれば、4.5未満、より優先的には2未満のlogP(オクタノール/水分配係数)を有する保護剤が使用される。
本発明の特に好ましい形態によれば、組成物の水性媒体中に可溶の保護剤、詳細には25℃で水またはC1〜C4低級アルコール、例えばエタノール中に少なくとも0.5%可溶である保護剤が使用される。特に、
PABA、
PEG-25PABA、
ベンジリデンカンファスルホン酸、
カンファベンズアルコニウムメトサルフェート、
テレフタリリデンジカンファスルホン酸、
フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、
フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、
ベンゾフェノン-4、
ベンゾフェノン-5、
ベンゾフェノン-9、
またはこれらの混合物
から選択される水溶性有機UV遮蔽剤が使用される。
これらの遮蔽剤の中でも、ベンゾフェノン-4が特に使用される。
この生理的に許容され、特に化粧品として許容される媒体は、好ましくは、水または水と少なくとも1種の化粧品として許容される有機溶媒の混合物からなる。挙げることができる有機溶媒の例としては、C1〜C4低級アルカノール、例えばエタノールおよびイソプロパノール;ポリオールおよびポリオールエーテル、例えば、2-ブトキシエタノール、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、およびジエチレングリコールモノメチルエーテルおよびモノエチルエーテル、およびこれらの混合物がある。
この溶媒は、染料組成物の総重量に対して、好ましくはほぼ1と40重量%の間、より優先的にはほぼ3と30重量%の間の割合で存在する。
保護剤を含む本発明による組成物はまた、従来ヘアトリートメント組成物に使用される種々の補助剤、例えば、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性もしくは双性イオンの界面活性剤またはこれらの混合物、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性もしくは双性イオンのポリマーまたはこれらの混合物、無機または有機増粘剤、特にアニオン性、カチオン性、非イオン性および両性ポリマーの結合性増粘剤、浸透剤、金属イオン封鎖剤、香料、緩衝剤、分散剤、コンディショニング剤、例えば揮発性または不揮発性、変性または非変性シリコーン、被膜形成剤、セラミド、防腐剤および乳白剤を含むことができる。
本発明の好ましい一形態によれば、保護剤を含む本発明による毛髪組成物はまた、少なくとも1種の芳香族アルコールおよび少なくとも1種の芳香族カルボン酸を含む。
「芳香族アルコール」という用語は、室温および大気圧で液体であり、少なくとも1種のベンゼンまたはナフタレン環、およびこの環に直接結合したまたは前記環の少なくとも1つの置換基に結合した少なくとも1つのアルコール官能基(OH)を含む任意の化合物を意味する。このアルコール官能基は、好ましくはベンゼンまたはナフタレン環の置換基上にある。
本発明による組成物中に使用し得る芳香族アルコールの中で、特に、
ベンジルアルコール
ベンゾイルイソプロパノール
ベンジルグリコール
フェノキシエタノール
ジクロロベンジルアルコール
メチルフェニルブタノール
フェノキシイソプロパノール
フェニルイソヘキサノール
フェニルプロパノール
フェニルエチルアルコール
これらの混合物
を挙げることができる。
ベンジルアルコールが、特に選択される。
本発明によれば、この芳香族アルコールは、組成物の総重量に対して、0.01〜50重量%、好ましくは0.1〜30重量%、特に1〜20重量%を占める。これらは、好ましくは、1重量%を超える濃度で使用される。
本発明による毛髪組成物はまた、少なくとも1種の任意選択の塩化芳香族カルボン酸を含む。
「芳香族カルボン酸」という用語は、少なくとも1つのベンゼンまたはナフタレン環、およびこの環に直接結合される、または前記環の少なくとも1つの置換基に結合される、少なくとも1つのカルボン酸官能基(COOH)を遊離または塩化された形態で含む任意の化合物を意味する。好ましくは、この酸官能基は、ベンゼンまたはナフタレン環に直接結合されている。
この芳香族カルボン酸塩は、特に、アルカリ金属(ナトリウムもしくはカリウム)、またはアルカリ土類金属(カルシウムもしくはマグネシウム)塩、あるいは、有機アミンまたはアンモニウム塩から選択することができる。
本発明による組成物中に使用し得る芳香族カルボン酸の中で、特に、
安息香酸
p-アニス酸
ジフェノール酸
フェルラ酸
馬尿酸
3-ヒドロキシ安息香酸
4-ヒドロキシ安息香酸
フェニルチオグリコール酸
アセチルサリチル酸
p-、m-またはo-フタル酸、またこれらの塩化された形態、およびこれらの混合物を挙げることができる。
安息香酸が、特に選択される。
本発明によれば、この芳香族酸またはこれらの塩は、組成物の総重量に対して、0.001〜30重量%、好ましくは0.01〜20重量%、特に0.1〜10重量%を占める。
本発明による組成物は、1種または複数のコンディショニング剤も含むことができる。
本発明の特許出願に関連して、「コンディショニング剤」という用語は、その機能が毛髪の化粧特性、特に、柔らかさ、もつれがほぐれること、感触、滑らかさおよび静電気を改善する任意の薬剤を意味する。
このコンディショニング剤は、例えば、油、ワックスまたはガムなどの、液体、半固体または固体の形態でもよい。
本発明によれば、このコンディショニング剤は、ポリオレフィンなどの合成油、植物油、フルオロ油またはペルフルオロ油、天然または合成ワックス、シリコーン、非多糖類カチオン性ポリマー、セラミド型の化合物、カチオン性界面活性剤、脂肪族アミン、脂肪酸およびその誘導体、ならびにまたこれらの種々の化合物の混合物から選択することができる。
この合成油は、特にポリオレフィン、詳細にはポリ-α-オレフィン、より詳細には:
水添または非水添ポリブテン型、好ましくは水添または非水添ポリイソブテン型である。
1000未満の分子量を有するイソブチレンオリゴマー、ならびにこれらと、1000を超える、好ましくは1000と15000の間の分子量を有するポリイソブチレンとの混合物が、好ましくは使用される。
本発明に関連して使用することができるポリ-α-オレフィンの例として、Presperse Inc. 社により商品名Permethyl 99 A、101 A、102 A、104 A(n=16)および106 A(n=38)として販売されているポリイソブテンあるいはICI社により商品名Arlamol HD(n=3)として販売されている製品(nは重合度を表わす)、
水添または非水添ポリデセン型を、特に挙げることができる。
こうした製品は、例えば、Ethyl Corp社により商品名Ethylflo、およびICI社によりArlamol PAOとして販売されている。
この動物または植物油は、ヒマワリ油、トウモロコシ油、大豆油、アボカド油、ホホバ油、マロー油、グレープシード油、ゴマ油、ハシバミ油、魚類油、トリカプロカプリル酸グリセリル、または式R9COOR10の植物もしくは動物油[式中、R9は7〜29個の炭素原子を含む高級脂肪酸残基を表わし、R10は3〜30個の炭素原子含む直鎖または分枝の炭化水素系連鎖、特にアルキルまたアルケニルを表わす]、例えばパーセリン油または流動性ホホバロウにより形成される群から好ましくは選択される。
天然または合成精油、例えば、ユーカリ油、ラベンディン油、ラベンダー油、ベチバー油、リトシー・キュービバ油(Litsea cubeba oil)、レモン油、ビャクダン油、ローズマリー油、カミツレ油、セイバリー油、ニクズク油、シナモン油、ヒソップ油、カラウエー油、オレンジ油、ゲラニオール油、ケード油およびベルガモット油を使用することもまた可能である。
このワックスとは、室温で(20〜25℃)で固体である天然(動物もしくは植物)または合成物質である。これらは水に不溶であり、油中に可溶であり、撥水性被膜を形成することが可能である。
ワックスの定義については、例えば、P.D.Dorgan、Drug and Cosmetic Industry、12月1983年、30〜33頁を挙げることができる。
このワックスは、特に、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、アルファルファロウ、パラフィンワックス、オゼケライト、植物ロウ、例えば、オリーブの木のロウ、米ロウ、水添ホホバロウ、または花の無水ロウ、例えば、Bertin社(France)により販売されているクロフサスグリの花のエッセンシャルロウ、動物ロウ、例えばミツロウ、または変性ミツロウ(cerabellina)から選択される;本発明により使用することができる、その他のワックスまたはロウ質出発材料は、特に注文番号M82としてSophim社により販売されている製品などの魚ロウ、および一般にポリエチレンワックスまたはポリオレフィンワックスである。
本発明により好ましいコンディショニング剤は、カチオン性ポリマーおよびシリコーンである。
本発明により使用し得る非糖類カチオン性ポリマーは、洗剤組成物で処理された毛髪化粧特性を改善するそれ自体が既知のものすべて、すなわち、特に、特許出願EP-A-O337354ならびにフランス特許出願FR-A-2270846、フランス特許出願FR-A-2383660、フランス特許出願FR-A-2598611、フランス特許出願FR-A-2470596およびフランス特許出願FR-A-2519863に記載のものから選択することができる。
「非糖類ポリマー」という用語は、単糖類の間にグリコシド結合を含まないポリマーを意味するものと理解されたい。
さらにより一般的には、本発明では、「カチオン性ポリマー」という用語は、カチオン性基、および/またはカチオン性基にイオン化し得る基を含む任意のポリマーを表わす。
好ましいカチオン性ポリマーは、ポリマー主鎖の一部を形成するか、またはそこに直接結合される側方置換基により担持し得る、第1級、第2級、第3級および/または第4級アミン基を含む単位を含むものから選択される。
使用されるカチオン性ポリマーは、一般にはほぼ500と5×106の間、好ましくはほぼ103と3×106の間の数平均分子量を有する。
カチオン性ポリマーの中で特に挙げることができるものは、ポリアミン、ポリアミノアミドおよびポリ第4級アンモニウム型ポリマーである。これらは知られている製品である。
本発明により使用し得て、特に挙げることができる、ポリアミン、ポリアミノアミドおよびポリ第4級アンモニウム型ポリマーは、フランス特許第2505348号、およびフランス特許第2542997号に記載されているものである。これらのポリマーの中で、次のもを挙げることができる。
(1)以下の式
Figure 2007008935
[式中、R1およびR2は、同じかまたは異なり、水素または1〜6個の炭素原子を含むアルキル基、好ましくはメチルまたはエチルを表わし、
R3は、同じかまたは異なり、水素原子またはCH3基を示し、
Aは、同じかまたは異なり、1〜6個の炭素原子、好ましくは2または3個の炭素原子の直鎖または分枝のアルキル基、あるいは1〜4個の炭素原子のヒドロキシアルキル基を表わし、
R4、R5およびR6は、同じかまたは異なり、1〜18個の炭素原子を含むアルキル基またはベンジル基、好ましくは1〜6個の炭素原子を含むアルキル基を表わし、
Xは、無機または有機酸由来のアニオン、例えば、メトサルフェートアニオン、またはハライド、例えば、クロリドまたはブロミドを表わす]の少なくとも1つの単位を含む、アクリル酸またはメタクリル酸エステルあるいはアミドから誘導されるホモポリマーまたはコポリマー。
系統(1)のコポリマーはまた、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、窒素が低級(C1〜C4)アルキルで置換されたアクリルアミドおよびメタクリルアミド、アクリル酸もしくはメタクリル酸またはこれらのエステル、ビニルラクタム、例えばビニルピロリドンまたはビニルカプロラクタム、およびビニルエステルの系統から選択される、コモノマーから誘導される1種または複数の単位を含むことができる。
したがって、系統(1)のこれらのコポリマーの中で、
アクリルアミドと、硫酸ジメチルまたはジメチルハライドにより第4級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルとのコポリマー、例えばHercules社により商品名Hercoflocとして販売されている製品、
例えば、特許出願EP-A-080976に記載され、Ciba Geigy社により商品名Bina Quat P 100として販売されている、アクリルアミドと塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムのコポリマー、
Hercules社により商品名Retenとして販売されている、アクリルアミドとメト硫酸メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムのコポリマー、
第4級化または非第4級化ビニルピロリドン/アクリル酸ジアルキルアミノアルキルまたはメタクリル酸ジアルキルアミノアルキルのコポリマー、例えば、ISP社により商品名Gafquatとして販売されている製品、例えば、Gafquat 734またはGafquat 755、あるいはコポリマー845、958および937として知られている製品。これらのポリマーは、フランス特許第2077143号およびフランス特許第2393573号に詳細に記載されている。
メタクリル酸ジメチルアミノエチル/ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドンターポリマー、例えば、ISP社により商品名Gaffix VC 713として販売されている製品、
特にISP社により商品名Styleze CC 10として販売されている、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルジメチルアミンコポリマー、および
第4級化ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドコポリマー、例えば、ISP社により商品名Gafquat HS 100として販売されている製品
を挙げることができる。
(2)酸素、硫黄または窒素原子により、あるいは芳香族環または複素環により任意選択で割り込まれている、ピペラジニル単位および直鎖または分枝鎖を含む二価のアルキレンまたはヒドロキシアルキレン基からなるポリマー、ならびにこれらのポリマーの酸化および/または第4級化生成物。こうしたポリマーは、フランス特許第2162025号およびフランス特許第2280361号に記載されている。
(3)特に、酸性化合物とポリアミンの重縮合により調製される水溶性ポリアミノアミド;これらのポリアミノアミドは、エピハロヒドリン、ジエポキシド、二無水物、不飽和二無水物、ビス不飽和誘導体、ビスハロヒドリン、ビスアゼチジニウム、ビスハロアシルジアミン、ビスアルキルハライドで、あるいはビスハロヒドリン、ビスアゼチジニウム、ビスハロアシルジアミン、ビスアルキルハライド、エピハロヒドリン、ジエポキシドまたはビス不飽和誘導体と反応性の二官能性化合物の反応から得られるオリゴマーで架橋することができ;架橋剤は、ポリアミノアミドのアミン基当たり0.025〜0.35モルの範囲の比率で使用され;これらのポリアミノアミドは、アルキル化することができ、またはこれらが1個または複数の3級アミン官能基を含む場合は、第4級化することができる。こうしたポリマーは、特にフランス特許第2252840号およびフランス特許第2368508号に記載されている。
(4)ポリアルキレンポリアミンとポリカルボン酸の縮合、続いて二官能性作用剤によるアルキル化により得られるポリアミノアミド誘導体。例えば、アジピン酸/ジアルキルアミノヒドロキシアルキルジアルキレントリアミンポリマー、(ただし、アルキル基は1〜4個の炭素原子をを含み、好ましくはメチル、エチルまたはプロピルを表わす)を挙げることができる。こうしたポリマーは、特に、フランス特許第1583363号に記載されている。
これらの誘導体の中で、特に、Sandoz社により商品名Cartaretine F、F4またはF8として販売されている、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピル/ジエチレントリアミンポリマーを挙げることができる。
(5)2つの1級アミン基および少なくとも1つの2級アミン基を含むポリアルキレンポリアミンと、ジグリコール酸および3〜8個の炭素原子を有する飽和脂肪族ジカルボン酸から選択されるジカルボン酸との反応により得られるポリマー。ポリアルキレンポリアミンとジカルボン酸の間のモル比は、0.8:1と1.4:1の間にあり;これから得られるポリアミノアミドは、エピクロロヒドリンと、ポリアミノアミドの2級アミン基に対するエピクロロヒドリンのモル比が0.5:1と1.8:1の間で反応される。こうしたポリマーは、特に、米国特許第3227615号および米国特許第2961347号に記載されている。
この型のポリマーは、特に、Hercules Inc社により商品名Hercosett 57として、あるいはアジピン酸/エポキシプロピル/ジエチレントリアミンコポリマーの場合は、Hercules社により商品名PD 170またはDelsette 101として販売されている。
(6)アルキルジアリルアミンまたはジアルキルジアリルアンモニウムの環状ポリマー、例えば、式(VII)または式(VIII)
Figure 2007008935
[式中、kおよびtは、0または1に等しく、和k+tは1に等しく;R12は水素原子またはメチル基を表わし;R10およびR11は、それぞれ互いに独立に、1〜6個の炭素原子有するアルキル基、アルキル基が1〜5個の炭素原子を好ましくは有するヒドロキシアルキル基、低級(C1〜C4)アミドアルキルを表し、あるいは、R10およびR11は、これらが結合する窒素原子と共に複素環基、例えば、ピペリジニルまたはモルホリニルを表わすことができ;Y-はアニオン、例えば、ブロミド、クロリド、アセテート、ボレート、シトレート、タートレート、ビサルフェート、ビサルファイト、サルフェートまたはホスフェートである]に対応する単位を連鎖の主な成分として含むホモポリマーまたはコポリマー。これらのポリマーは、特に、フランス特許第2080759号、および同追加特許第2190406号に記載されている。R10およびR11は、それぞれ互いに独立に、好ましくは1〜4個の炭素原子を含むアルキル基を表わす。
上記に定義されたポリマーの中で、特に、Nalco社により商品名Merquat 100として販売されている、塩化ジメチルジアリルアンモニウムホモポリマー(およびその低い重量平均分子量の同族体)、ならびに、商品名Merquat 550として販売されている塩化ジアリルジメチルアンモニウムとアクリルアミドのコポリマーを挙げることができる。
(7)式に対応する繰返し単位
Figure 2007008935
[式(IX)中、
R13、R14、R15およびR16は、同じかまたは異なり、1〜20個の炭素原子を含む脂肪族、脂環式またはアリール脂肪族基、あるいは低級ヒドロキシアルキル脂肪族基を表わす、あるいは、R13、R14、R15およびR16は、一緒にまたは別々に、それらが結合する窒素原子と、窒素以外の第2ヘテロ原子を任意選択で含む複素環を構成するか、あるいは、R13、R14、R15およびR16は、ニトリル、エステル、アシルもしくはアミド基、または基-CO-O-R17-Dもしくは-CO-NH-R17-D(ただし、R17はアルキレンであり、Dは第4級アンモニウム基である)で置換された、直鎖または分枝のC1〜C6アルキル基を表わし;
A1およびB1は、直鎖または分枝、飽和または不飽和でもよく、または主鎖に結合したもしくはその中に割り込まれた、1つもしくは複数の芳香環、あるいは1つもしくは複数の酸素原子または硫黄原子またはスルホキシド、スルホン、ジスルフィド、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシル、第4級アンモニウム、ウレイド、アミドまたはエステル基を含んでいてもよい、2〜20個の炭素原子を含むポリメチレン基を表わし、
X-は無機または有機酸から誘導されたアニオンを表わし;
Al、R13およびR15は、これらが結合している2個の窒素原子とピペラジン環を形成することができ;さらに、A1が直鎖または分枝、飽和または不飽和のアルキレンまたはヒドロキシアルキレン基を表わす場合は、B1はまた、nが約2〜20の範囲の整数である基(CH2)n-CO-D-OC-(CH2)n-を表わすことができ、
ただし、Dは、
a)式:-O-Z-O-のグリコール残基[式中、Zは直鎖または分枝の炭化水素系の基、または以下の式:
-(CH2-CH2-O)x-CH2-CH2-
-[CH2-CH(CH3)-O]y-CH2-CH(CH3)-
(ただし、xおよびyは1〜4の整数を表し、定まった特有の重合度を表わすか、あるいは平均重合度を表わす1〜4の任意の数を表わす)の1つに対応する基を表わす];
b)ビス2級ジアミン残基、例えばピペラジン誘導体;
c)式:-NH-Y-NH-のビス1級ジアミン残基[式中、Yは、直鎖または分枝の炭化水素系の基、あるいは二価基-CH2-CH2-S-S-CH2-CH2-を表わす];
d)式:-NH-CO-NH-のウレイレン基を表わす]を含む第4級ジアンモニウムポリマー。
好ましくは、X-は、クロリドまたはブロミドなどのアニオンである。
これらのポリマーは、一般に1000と100000の間の数平均分子量を有する。
この型のポリマーは、特に、フランス特許第2320330号、フランス特許第2270846号、フランス特許第2316271号、フランス特許第2336434号およびフランス特許第2413907号、ならびに米国特許第2273780号、米国特許第2375853号、米国特許第2388614号、米国特許第2454547号、米国特許第3206462号、米国特許第2261002号、米国特許第2271378号、米国特許第3874870号、米国特許第4001432号、米国特許第3929990号、米国特許第3966904号、米国特許第4005193号、米国特許第4025617号、米国特許第4025627号、米国特許第4025653号、米国特許第4026945号、および米国特許第4027020号に記載されている。
式に対応する繰返し単位
Figure 2007008935
[式中、R1、R2、R3およびR4は、同じかまたは異なり、ほぼ1〜4個の炭素原子を含むアルキルまたはヒドロキシアルキル基を表わし、nおよびpは、ほぼ2〜20の範囲の整数であり、X-は、無機または有機酸から誘導されたアニオンである]からなるポリマーを特に使用することが可能である。
特に好ましい式(a)の化合物は、R1、R2、R3およびR4がメチル基を表わし、n=3、p=6およびX=Clの、INCI命名法(CTFA)によれば塩化ヘキサジメトリンと称される化合物である。
(8)式(X)の単位
Figure 2007008935
[式中、
R18、R19、R20およびR21は、同じかまたは異なり、水素原子またはメチル、エチル、プロピル、β-ヒドロキシエチル、β-ヒドロキシプロピルまたは-CH2CH2(OCH2CH2)pOH基を表わし、
ただし、pは、R18、R19、R20およびR21は、同時には水素原子を表わすことがないことを条件として、0または1と6の間の整数に等しく、
rおよびsは、同じかまたは異なり、1〜6の範囲の整数であり、
qは、0または1〜34の範囲整数に等しく、
X-は、ハライドなどのアニオンを表わし、
Aは、二価基または好ましくは-CH2-CH2-O-CH2-CH2-を表わす]からなるポリ第4級アンモニウムポリマー。
こうした化合物は、特に特許出願EP-A-122324に記載されている。
これらの製品の中で、例えば、Miranol社によりMirapol(登録商標)A 15、Mirapol(登録商標)AD1、Mirapol(登録商標)AZ1およびMirapol(登録商標)175を挙げることができる。
(9)ビニルピロリドンおよびビニルイミダゾールの第4級ポリマー、例えば、BASF社により商品名Luviquat(登録商標)FC 905、FC 550およびFC 370として販売されている製品。
(10)架橋したメタクリロイルオキシ(C1〜C4)アルキルトリ(C1〜C4)アルキルアンモニウム塩ポリマー、例えば、塩化メチルで第4級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルの単独重合、あるいはアクリルアミドと塩化メチルで第4級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルが共重合し、単独重合または共重合に続いて、オレフィン性不飽和を含む化合物、特に、メチレンビスアクリルアミドで架橋することにより得られるポリマー。特に、ミネラルオイル中に前記コポリマーを50重量%含有する分散体の形態の、架橋されたアクリルアミド/塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムコポリマー(重量で20/80)を使用することができる。この分散体は、Ciba社により商品名Salcare(登録商標)SC 92として販売されている。ミネラルオイル中または液状エステル中にこのホモポリマーを約50重量%含有する架橋された塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムもまた使用することができる。これらの分散体は、Ciba社により商品名Salcare(登録商標)SC 95およびSalcare(登録商標)SC 96として販売されている。
本発明に関連して使用することができるその他のカチオン性ポリマーは、カチオン性タンパク質またはカチオン性タンパク質加水分解物、ポリアルキレンイミン、特にポリエチレンイミン、ビニルピリジンまたはビニルピリジニウム単位を含有するポリマー、ポリアミンとエピクロロヒドリンの縮合物、第4級ポリウレイレンおよびキチン誘導体である。
本発明に関連して使用し得るすべてのカチオン性ポリマーの中で、カチオン性環状ポリマー、特に、Nalco社により商品名Merquat 100、Merquat 550およびMerquat Sとして販売されている、塩化ジメチルジアリルアンモニウムホモポリマーまたはコポリマー、および第4級ビニルピロリドンおよびビニルイミダゾールポリマー、およびこれらの混合物を使用することが好ましい。
本発明により使用し得るシリコーンは、特に、組成物中に不溶性であり、油、ワックス、樹脂またはガムの形態であり得る、ポリオルガノシロキサンである。
オルガノポリシロキサンは、Walter Nollの「Chemistry and Technology of Silicones」、(1968)Academic Pressに詳細に定義されている。これらは、揮発性でも不揮発性でもよい。
これらが揮発性の場合は、このシリコーンは、特に60℃と260℃の間の沸点を有すもの、および特に次のものから選択される。
(i)3〜7個、好ましくは4〜5個のケイ素原子を含む環状シリコーン。これらは、例えば、特にUnion Carbide社により商品名Volatile Silicone 7207またはRhodia Chimie社によりSilbione 70045 V 2として販売されているオクタメチルシクロテトラシロキサン、Union Carbide社により商品名Volatile Silicone 7158、およびRhodia Chimie社によりSilbione 70045 V 5として販売されているデカメチルシクロペンタシロキサン、およびこれらの混合物である。
また、ジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサン型の環状コポリマー、例えば、化学構造
Figure 2007008935
を有する、Union Carbide社により販売されているVolatile Silicone FZ 3109を挙げることができる。
また、環状シリコーンと有機ケイ素化合物との混合物、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサンとテトラトリメチルシリルペンタエリトリトール(50/50)の混合物、およびオクタメチルシクロテトラシロキサンとオキシ-1,1'-ビス2,2,2',2',3,3'-ヘキサトリメチルシリルオキシ)ネオペンタンの混合物を挙げることができる。
(ii)2〜9個のケイ素原子を含み、25℃で5×10-6m2/秒以下の粘度を有する直鎖状揮発性シリコーン。一例は、特にToray Silicone社により商品名SH 200として販売されているデカメチルテトラシロキサンである。この範疇に属するシリコーンはまた、Cosmetics and Toiletries、91卷、76年1月、27〜32頁に発表された、論文Todd & Byers「Volatile Silicone Fluids for Cosmetics」に記載されている。
不揮発性シリコーン、特に、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、シリコーンゴムおよび樹脂、オルガノ官能基で変性されたポリオルガノシロキサン、およびこれらの混合物が好ましくは使用される。
これらのシリコーンは、特に、ポリアルキルシロキサンから選択され、中でも、トリメチルシリル末端基を含み、25℃で5×10-6〜2.5m2/秒、好ましくは1×l0-5〜1m2/秒の粘度を有するポリジメチルシロキサンを主に挙げることができる。シリコーンの粘度は、例えば、ASTM規格445アペンデックスCに従って25℃で測定される。
これらのポリアルキルシロキサンの中で、これに限定されることなく、以下の市販品を挙げることができる。
Rhodia Chimie社により販売されている47および70047系列のSilbione油、またはMirasil油、例えば油70047 V 500000;
Rhodia Chimie社により販売されているMirasil系列の油;
Dow Corning社製200系列の油、例えば、より詳細には、60000センチストークの粘度を有するDC200;
General Electric社製Viscasil油およびGeneral Electric社製SF系列(SF 96、SF 18)のいくつかの油。
ジメチルシラノール末端基(CTFA名によればジメチコノール)を含むポリジメチルシロキサン、例えばRhodia Chimie社製48系列の油もまた挙げることができる。
この範疇のポリアルキルシロキサンでは、ポリ(C1〜C20)アルキルシロキサンであり、Goldschmidt社により商品名Abil Wax 9800および9801として販売されている製品もまた挙げることができる。
ポリアルキルアリールシロキサンは、特に、25℃で1×10-5〜5×10-2m2/秒の粘度を有する、直鎖状および/または分岐のポリジメチルメチルフェニルシロキサンおよびポリジメチルジフェニルシロキサンから選択される。
これらのポリアルキルアリールシロキサンの中で、一例として、以下の商品名として販売されている製品を挙げることができる。
Rhodia Chimie社製70641系列のSilbione油;
Rhodia Chimie社製Rhodorsil 70633および763系列の油;
Dow Corning社製油Dow Corning 556 Cosmetic Grade Fluid;
Bayer社製PK系列のシリコーン、例えば、製品PK20;
Bayer社製PNおよびPH系列のシリコーン、例えば、製品PN1000およびPH1000;
General Electric社製SF系列のある種の油、例えば、SF 1023、SF 1154、SF 1250およびSF 1265。
本発明により使用することができるシリコーンゴムは、特に、溶媒中に単独でまたは混合物として使用される、200000と1000000の間の高い数平均分子量を有するポリジオルガノシロキサンである。この溶媒は、揮発性シリコーン、ポリジメチルシロキサン(PDMS)油、ポリフェニルメチルシロキサン(PPMS)油、イソパラフィン、ポリイソブチレン、塩化メチレン、ペンタン、ドデカンおよびトリデカン、またはこれらの混合物から選択することができる。
特に、以下の製品を挙げることができる。
ポリジメチルシロキサン、
ポリジメチルシロキサン/メチルビニルシロキサンガム、
ポリジメチルシロキサン/ジフェニルシロキサン、
ポリジメチルシロキサン/フェニルメチルシロキサン、
ポリジメチルシロキサン/ジフェニルシロキサン/メチルビニルシロキサン。
本発明により特に使用することができる製品は、例えば次の混合物である。
連鎖末端でヒドロキシル化された(CTFA辞書の命名法によればジメチコノールと称される)ポリジメチルシロキサンと環式ポリジメチルシロキサン(CTFA辞書の命名法によればシクロメチコンと称される)から形成される混合物、例えば、Dow Corning社により販売されている製品Q2 1401;
ポリジメチルシロキサンガムと環状シリコーンから形成される混合物、例えば、General Electric社製の製品SF 1214 Silicone Fluid;この製品は、デカメチルシクロペンタシロキサンに対応する油SF 1202 Silicone Fluid中に溶解された、500000の数平均分子量を有するジメチコンに対応するSF 30ガムであり;
異なる粘度を有する2種のPDMS、より詳細には、PDMSガムとPDMS油の混合物、例えばGeneral Electric社製の製品SF 1236。この製品SF 1236は、20m2/秒の粘度を有する上に定義されたSE 30ガムと、5×10-6m2/秒の粘度を有するSF 96油の混合物である。この製品は、好ましくは15%のSE 30ガムおよび85%のSF 96油を含有する。
本発明により使用することができるオルガノポリシロキサン樹脂は、以下の単位:
R2SiO2/2、R3SiO1/2、RSiO3/2およびSiO4/2[式中、Rは、1〜16個の炭素原子を含む炭化水素系の基またはフェニル基を表わす]を含有する架橋シロキサン系である。これらの製品の中で、特に好ましいものは、RがC1〜C4低級アルキル基、特にメチル、またはフェニル基を表わすものである。
これらの樹脂の中で、ジメチル/トリメチルシロキサン構造のシリコーンである、商品名Dow Corning 593として販売されている製品、またはGeneral Electric社により商品名Silicone Fluid SS 4230およびSS 4267として販売されているものを挙げることができる。
また、特にShin-Etsu社により商品名X22-4914、X21-5034およびX21-5037として販売されている、トリメチルシロキシシリケート型脂樹を挙げることができる。
本発明により使用することができるオルガノ変性シリコーンは、上記に定義されたシリコーンであり、かつその構造中に炭化水素系の基を介して結合された1種または複数のオルガノ官能基を含む。
オルガノ変性シリコーンの中で、次を含むポリオルガノシロキサンを挙げることができる。
C6〜C24アルキル基を任意選択で含むポリエチレンオキシ基および/またはポリプロピレンオキシ基を含むもの、例えば、Dow Corning社により商品名DC 1248、またはUnion Carbide社により、油Silwet L 722、L 7500、L 77およびL 711として販売されているジメチコンコポリオールとして知られている製品、およびDow Corning社により商品名Q2 5200として販売されている(C12)アルキルメチコンコポリオール;
置換または非置換アミン基を含むもの、例えば、Genesee社により商品名GP 4 Silicone FluidおよびGP 7100として販売されている製品、あるいはDow Corning社により商品名Q2 8220およびDow Corning 929または939として販売されている製品。置換アミン基は、特に、C1〜C4アミノアルキル基である;
チオール基を含むもの、例えば、Genesee社から商品名GP 72 AおよびGP 71として販売されている製品;
アルコキシ化基を含むもの、例えば、SWS Silicones社により商品名Silicone Copolymer F-755として、およびGoldschmidt社によりAbil Wax 2428、2434および2440として販売されている製品;
ヒドロキシル化基を含むもの、例えば、式(XI)に対応する
Figure 2007008935
[式中、基R3は、同じかまたは異なり、メチル基およびフェニル基から選択され;少なくとも60モル%の基R3はメチルを表わし;基R'3は、C2〜C18の二価の炭化水素系アルキレン鎖単位であり;pは1と30を含めた間にあり、qは1と150含めた間にある]、フランス特許出願FR-A-85/16334に記載のヒドロキシアルキル官能基を含むポリオルガノシロキサン;
アシルオキシアルキル基を含むもの、例えば、式(XII)に対応する
Figure 2007008935
[式中、
R4は、メチル、フェニル、-OCOR5またはヒドロキシル基を表わし、ケイ素原子1個当たりR4の1つの基は、OHであることもあり、
R'4は、メチルまたはフェニルを表わし;基R4およびR'4のすべての中で、少なくとも60モル%はメチルを表わし;
R5は、C8〜C20アルキルまたはアルケニルを表わし;
R"は、C2〜Cl8直鎖または分枝の二価の炭化水素系アルキレン基を表わし;
rは1と120を含めた間にあり;
pは1と30の間であり;
qは0に等しいか、または0.5p未満であり、p+qは1と30の間であり;式(XII)のポリオルガノシロキサンは、基
Figure 2007008935
を和p+q+rの15%を超えない比率で含んでもよい]、特許US-A-4957732に記載のポリオルガノシロキサン:
カルボキシル型のアニオン性基を含むもの、例えば、Chisso社からの特許EP186507に記載されている製品、またはアルキルカルボキシル型を含むもの、例えば、Shin-Etsu社製の製品X-22-3701E中に存在するもの;スルホン酸2-ヒドロキシアルキルを含むもの;チオ硫酸2-ヒドロキシアルキルを含むもの、例えば、Goldschmidt社により商品名Abil S201およびAbil S255として販売されている製品;
ヒドロキシアシルアミノ基を含むもの、例えば、特許出願EP342834に記載のポリオルガノシロキサン。例えばDow Corning社製の製品Q2-8413を挙げることができる。
本発明によれば、ポリシロキサン部分および非シリコーン有機鎖からなる部分を含み、2つの部分の一方がポリマーの主鎖を構成し、他方が前記主鎖にグラフトされるシリコーンを使用することもまた可能である。これらのポリマーは、例えば、特許出願EP-A-412704、EP-A-412707、EP-A-640105、WO 95/00578、EP-A-582152およびWO 93/23009および米国特許第4693935号、米国特許第4728571号および米国特許第4972037号に記載されている。これらのポリマーは、好ましくはアニオン性または非イオン性である。
こうしたポリマーは、例えば、
a)50〜90重量%のアクリル酸tert-ブチル;
b)0〜40重量%のアクリル酸;
c)5〜40重量%の次式のシリコーンマクロマー:
Figure 2007008935
[ただし、vは5〜700の範囲の数である]からなるモノマー混合物から出発してフリーラジカル重合により得ることができるコポリマーである。この重量パーセントは、モノマーの総重量に対して計算される。
グラフト化シリコーンポリマーのその他の例には、特に、ポリ(メタ)アクリル酸型およびポリ(メタ)アクリル酸アルキル型の混合ポリマー単位が、チオプロピレン型の結合鎖単位を介してそれにグラフトされるポリジメチルシロキサン(PDMS)、およびポリ(メタ)アクリル酸イソブチル型のポリマー単位がチオプロピレン型の結合鎖単位を介してそれにグラフトされるポリジメチルシロキサン(PDMS)がある。
本発明によれば、すべてのシリコーンは、エマルジョン、ナノエマルジョンまたはマイクロエマルジョンの形態で使用することができる。
本発明により特に好ましいポリオルガノシロキサンは、
トリメチルシリル末端基を含むポリアルキルシロキサンの系統から選択される不揮発性シリコーン、例えば、25℃で0.2と2.5m2/秒の間の粘度を有する油、例えば、Dow Corning社製DC 200系列の油、特に、60000センチストークの粘度を有するもの、Rhodia Chimie社により販売されているSilbione 70047および47系列、より詳細にはOil 70047 V 500000、ジメチルシラノール末端基を含むポリアルキルシロキサン、例えばジメチコノール、あるいはポリアルキルアリールシロキサン、例えばRhodia Chimie社により販売されている油Silbione 70641 V 200;
商品名Dow Corning 593として販売されているオルガノポリシロキサン樹脂;
アミン基を含むポリシロキサン、例えば、アモジメチコンまたはトリメチルシリルアモジメチコンである。
カチオン性タンパク質またはカチオン性タンパク質加水分解物は、特に、その連鎖の末端にまたはそれにグラフトされた第4級アンモニウム基を含有する化学的に変性されたポリペプチドである。これらの分子量は、例えば、ほぼ1500〜10000、特に2000〜5000の範囲で変わり得る。これらの化合物の中で、
トリメチルアンモニウム基を含有するコラーゲン加水分解物、例えばMaybrook社により商品名Quat-Pro Eとして販売されており、CTFA辞書で「トリエトニウム加水分解コラーゲンエトサルフェート」と称される製品;
Maybrook社により商品名Quat-Pro Sとして販売されており、CTFA辞書で「ステアルトリモニウム加水分解コラーゲン」と称される、トリメチルアンモニウム基および塩化トリメチルステアリルアンモニウム基を含有するコラーゲン加水分解物;
トリメチルベンジルアンモニウム基を含有する動物タンパク質加水分解物、例えば、Croda社により商品名Crotein BTAとして販売されており、CTFA辞書で「ベンジルトリモニウム加水分解動物タンパク質」と称される製品;
ポリペプチド鎖に、1〜18個の炭素原子を有する少なくとも1つのアルキル基を含む第4級アンモニウム基を含有するタンパク質加水分解物を特に挙げることができる。これらのタンパク質加水分解物の中でとりわけ
第4級アンモニウム基がC12アルキル基を含むCroquat L;
第4級アンモニウム基がC10〜C18アルキル基を含むCroquat M;
第4級アンモニウム基がC18アルキル基を含むCroquat S;
第4級アンモニウム基が、1〜18個の炭素原子を有する少なくとも1つのアルキル基を含むCrotein Qを挙げることができる。
これらの種々の製品は、Croda社により販売されている。
その他の第4級化タンパク質または加水分解物には、例えば、式(XIV)
Figure 2007008935
[式中、X-は、有機酸または無機酸のアニオンであり、Aは、コラーゲンタンパク質の加水分解物から誘導されたタンパク質残基を表わし、R5は、30個の炭素原子までを含む親油性基を表わし、R6は、1〜6個の炭素原子を有するアルキレン基を表わす]に対応するものがある。例えば、Inolex社により商品名Lexein QX 3000として販売されており、CTFA辞書で「ココトリモニウムコラーゲン加水分解物」と称される製品を挙げることができる。
また、第4級化植物タンパク質、例えば、コムギ、トウモロコシまたはダイズタンパク質を挙げることができる;第4級化コムギタンパク質としては、CTFA辞書で「ココジモニウム加水分解コムギタンパク質」と称される商品名Hydrotriticum WQまたはQM、CTFA辞書で「ラウリジモニウム加水分解コムギタンパク質」と称されるHydrotriticum QL、またはCTFA辞書で「ステアルジモニウム加水分解コムギタンパク質」と称されるHydrotriticum QSとしてCroda社により販売されているものを挙げることができる。
本発明によれば、セラミド型化合物は、特に、天然または合成セラミド、および/またはグリコセラミド、および/または擬似セラミドおよび/またはネオセラミドである。
セラミド型化合物は、例えば、特許出願DE 4424530、DE 4424533、DE 4402929、DE 4420736、WO 95/23807、WO 94/07844、EP-A-0646572、WO 95/16665、FR-2673179、EP-A-O227994、WO 94/07844、WO 94/24097およびWO 94/10131に記載されており、これらの教示を参照により本明細書に援用する。
本発明により特に好ましいセラミド型化合物には、例えば:
- 2-N-リノレオイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール、
- 2-N-オレオイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール、
- 2-N-パルミトイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール、
- 2-N-ステアロイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール、
- 2-N-ベヘノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール、
- 2-N-[2-ヒドロキシパルミトイル]アミノオクタデカン-1,3-ジオール、
- 2-N-ステアロイルアミノオクタデカン-1,3,4-トリオールおよび特にN-ステアロイルフィトスフィンゴシン、
- 2-N-パルミトイルアミノヘキサデカン-1,3-ジオール、
- ビス(N-ヒドロキシエチル-N-セチル)マロンアミド、
- N-(2-ヒドロキシエチル)-N-(3-セチルオキシ-2-ヒドロキシ-プロピル)セチルアミド、
- N-ドコサノイル-N-メチル-D-グルカミン、
またはこれらの化合物の混合物がある。
また、カチオン性界面活性剤を使用することが可能であり、その中で、特に、任意選択でポリオキシアルキル化された1級、2級または3級脂肪アミン塩;第4級アンモニウム塩;イミダゾリン誘導体;またはカチオン性のアミンオキシドを挙げることができる。
第4級アンモニウム塩の例としては、
以下の一般式(XV)のもの:
Figure 2007008935
式中、基R1〜R4は、同じかまたは異なり、1〜30個の炭素原子を含む直鎖または分枝の脂肪族基、またはアリールもしくはアルキルアリールなどの芳香族基を表わす。この脂肪族基は、特に、酸素、窒素、硫黄などのヘテロ原子、またはハロゲンを含むことができる。この脂肪族基は、例えば、約1〜30個の炭素原子を含む、アルキル、アルコキシ、ポリオキシ(C2〜C6)アルキレン、アルキルアミド、(C12〜C22)アルキルアミド(C2〜C6)アルキル、(C12〜C22)アルキルアセテートおよびヒドロキシアルキル基から選択される。X-は、ハライド、ホスフェート、アセテート、ラクテート、(C2〜C6)アルキルサルフェートおよびアルキルまたはアルキルアリールスルフォネートの群から選択されるアニオンである;
イミダゾリニウムの第4級アンモニウム塩、例えば、以下の式(XVI)の塩;
Figure 2007008935
式中、R5は、8〜30個の炭素原子を含むアルケニルまたはアルキル基、例えばタロウ脂肪酸誘導体を表わし、R6は、水素原子、C1〜C4アルキル基、または8〜30個の炭素原子を含むアルケニル基もしくはアルキル基を表わし、R7はC1〜C4アルキル基を表わし、R8は、水素原子またはC1〜C4アルキル基を表わし、X-は、ハライド、ホスフェート、アセテート、ラクテート、アルキルサルフェートおよびアルキルまたはアルキルアリールスルフォネートの群から選択されるアニオンである。R5およびR6は、好ましくは、12〜21個の炭素原子を含むアルケニル基またはアルキル基の混合物、例えばタロウ脂肪酸誘導体を表わし、R7はメチル基を表わし、R8は水素原子を表わす。こうした製品は、例えば、Degussa社により商品名「Rewoquat W 75」として販売されている。
式(XVII)の第4級ジアンモニウム塩;
Figure 2007008935
式中、R9は約16〜30個の炭素原子を含む脂肪族基を表わし、R10、R11、R12、R13およびR14は、同じかまたは異なり、水素または1〜4個の炭素原子を含むアルキル基から選択され、X-は、ハライド、アセテート、ホスフェート、ニトレートおよび硫酸メチルの群から選択されるアニオンである。こうした第4級ジアンモニウム塩は、特に、プロパンタロウジアンモニウムジクロリドを含む。
少なくとも1つのエステル官能基を含む第4級アンモニウム塩が含まれる。
本発明により使用し得る、少なくとも1つのエステル官能基を含む第4級アンモニウム塩は、例えば、以下の式(XVIII)のものである。
Figure 2007008935
式中、
R15は、C1〜C6アルキル基およびC1〜C6ヒドロキシアルキル基またはジヒドロキシアルキル基から選択され;
R16は、
Figure 2007008935
直鎖または分枝、飽和または不飽和のC1〜C22炭化水素系の基R20
水素原子、
から選択され:
R18は、
Figure 2007008935
直鎖または分枝、飽和または不飽和のC1〜C6炭化水素系の基R22
水素原子
から選択され:
R17、R19およびR21は、同じかまたは異なり、直鎖または分枝、飽和または不飽和のC7〜C21炭化水素系の基から選択され;
n、pおよびrは、同じかまたは異なり、2〜6の範囲の整数であり;
yは1〜10の範囲の整数であり;
xおよびzは、同じかまたは異なり、0〜10の範囲の整数であり;
X-は、単体または錯体の、有機または無機のアニオンであり;
和x+y+zは1〜15であることを条件として、xが0の場合は、R16はR20を表わし、zが0の場合は、R18はR22を表わす。
R15アルキル基は、直鎖または分枝、特に直鎖である。
R15は、好ましくは、メチル、エチル、ヒドロキシエチルまたはジヒドロキシプロピル基、特に、メチルまたはエチル基を表わす。
和x+y+zは、有利には1〜10である。
R16が、炭化水素系の基R20の場合は、これは長鎖であり、12〜22個の炭素原子を含んでいても、あるいは短鎖であり、1〜3個の炭素原子を含んでいてもよい。
R18が炭化水素系の基R22の場合は、これは好ましくは1〜3個の炭素原子を含む。
R17、R19およびR21は、同じかまたは異なり、有利には、直鎖または分枝、飽和または不飽和のC11〜C21炭化水素系の基、特に直鎖または分枝、飽和または不飽和の、C11〜C21のアルキル基およびアルケニル基から選択される。
xおよびzは、同じかまたは異なり、好ましくは0または1である。
yは有利には1に等しい。
n、pおよびrは、同じかまたは異なり、好ましくは2または3、特に2に等しい。
このアニオンは、好ましくはハライド(クロリド、ブロミドまたはヨージド)、あるいはアルキルサルフェート、特に硫酸メチルである。しかし、メタンスルホネート、ホスフェート、ニトレート、トシレート、アセテートまたはラクテートなどの有機酸から誘導されたアニオン、あるいは、エステル官能基を含むアンモニウムと適合性のある任意のその他のアニオンを使用することができる。
アニオンX-は、特にクロリドまたは硫酸メチルである。
特に使用されるアンモニウム塩は、式(XVIII)
[式中、
R15はメチル基またはエチル基を表わし、
xおよびyは、1に等しく;
zは、0または1に等しく;
n、pおよびrは、2に等しく;
R16は、
Figure 2007008935
メチル、エチルまたはCl4〜C22炭化水素系の基;
水素原子
から選択され;
R18は、
Figure 2007008935
水素原子
から選択され;
R17、R19およびR21は、同じかまたは異なり、直鎖または分枝、飽和または不飽和のC13〜C17炭化水素系の基、好ましくは、直鎖または分枝、飽和または不飽和のC13〜C17アルキル基およびアルケニル基から選択される]のものである。
この炭化水素系の基は、有利には直鎖状である。
挙げることができる例としては、式(XVI)の化合物、例えば、ジアシルオキシエチルジメチルアンモニウム、ジアシルオキシエチルヒドロキシエチルメチルアンモニウム、モノアシルオキシエチルジヒドロキシエチルメチルアンモニウム、トリアシルオキシエチルメチルアンモニウムおよびモノアシルオキシエチルヒドロキシエチルジメチルアンモニウムの塩(特に、クロリドまたは硫酸メチル)、およびこれらの混合物がある。このアシル基は、好ましくは14〜l8個の炭素原子を含み、特に植物油、例えば、パーム油またはヒマワリ油から得られる。この化合物がいくつかのアシル基を含む場合は、これらの基は同じかまたは異なっていてもよい。
これらの製品は、例えば、任意選択でオキシアルキレン化された、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、アルキルジエタノールアミンまたはアルキルジイソプロパノールアミンを、植物または動物起源の脂肪酸または脂肪酸混合物で直接エステル化するか、あるいはそのメチルエステルのエステル交換により得られる。このエステル化に続いて、アルキル化剤、例えば、アルキルハライド(好ましくはメチルまたはエチルハライド)、ジアルキルサルフェート(好ましくは硫酸ジメチルまたは硫酸ジエチル)、メタンスルホン酸メチル、パラ-トルエンスルホン酸メチル、グリコールクロロヒドリンまたはグリセロールクロロヒドリンを使用して第4級化する。
こうした化合物は、例えば、Cognis社により商品名Dehyquart、Stepan社によりStepanquat、CECA社によりNoxamium、またはDegussa社によりRewoquat WE 18として販売されている。
米国特許第4874554号および米国特許第4137180号に記載されている、少なくとも1つのエステル官能基を含むアンモニウム塩を使用することも可能である。
式(XV)の第4級アンモニウム塩の中で、好ましいものは、一方では、塩化テトラアルキルアンモニウム、例えば、アルキル基が約12〜22個の炭素原子を含む、塩化ジアルキルジメチルアンモニウムまたは塩化アルキルトリメチルアンモニウム、特に塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、または塩化ベンジルジメチルステアリルアンモニウム、他方では、Van Dyk社により商品名Ceraphyl 70として販売されているステアラアミドプロピルジメチル(酢酸ミリスチル)アンモニウムクロリドである。
この脂肪酸は、特に、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸およびイソステアリン酸から選択される。
この脂肪酸誘導体は、特に、カルボン酸エステル、詳細にはモノ、ジ、トリまたはテトラカルボン酸エステルである。
このモノカルボン酸エステルは、特に、直鎖または分枝、飽和または不飽和の、C1〜C26脂肪族アルコールの、直鎖または分枝、飽和または不飽和のCl〜C26脂肪族酸モノエステルであり、これらのエステルの総炭素数は10以上である。
このモノエステルの中で、ベヘン酸ジヒドロアビエチル;ベヘン酸オクチルドデシル;ベヘン酸イソセチル;乳酸セチル;C12〜C15アルキルラクテート;乳酸イソステアリル;乳酸ラウリル;乳酸リノレイル;乳酸オレイル;オクタン酸(イソ)ステアリル;オクタン酸イソセチル;オクタン酸オクチル;オクタン酸セチル;オレイン酸デシル;イソステアリン酸イソセチル;ラウリン酸イソセチル;ステアリン酸イソセチル;オクタン酸イソデシル;オレイン酸イソデシル;イソノナン酸イソノニル;パルミチン酸イソステアリル;リシノール酸メチルアセチル;ステアリン酸ミリスチル;イソノナン酸オクチル;イソノナン酸2-エチルヘキシル;パルミチン酸オクチル;ペラルゴン酸オクチル;ステアリン酸オクチル;エルカ酸オクチルドデシル;エルカ酸オレイル;パルミチン酸エチルおよびパルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-オクチルデシル、アルキルミリステート、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ブチル、セチルまたは2-オクチルドデシル、ステアリン酸ヘキシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソブチル;リンゴ酸ジオクチル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸2-ヘキシルデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオペンタン酸イソデシルを挙げることができる。
C1〜C22アルコールのC4〜C22ジまたはトリカルボン酸エステル、およびC2〜C26のジ、トリ、テトラ、またはペンタヒドロキシアルコールのモノ、ジまたはトリカルボン酸エステルもまた使用することができる。
特に、セバシン酸ジエチル;セバシン酸ジイソプロピル;アジピン酸ジイソプロピル;アジピン酸ジ-n-プロピル;アジピン酸ジオクチル;アジピン酸ジイソステアリル;マレイン酸ジオクチル;ウンデシレン酸グリセリル;ステアリン酸オクチルドデシルステアロイル;モノリシノール酸ペンタエリトリチル;テトライソノナン酸ペンタエリトリチル;テトラペラルゴン酸ペンタエリトリチル;テトライソステアリン酸ペンタエリトリチル;テトラオクタン酸ペンタエリトリチル;プロピレングリコールジカプリレートジカプレート;エルカ酸トリデシル;クエン酸トリイソプロピル;クエン酸トリイソステアリル;トリ乳酸グリセリル;トリオクタン酸グリセリル;クエン酸トリオクチルドデシル;クエン酸トリオレイルを挙げることができる。
上記のエステルの中で、パルミチン酸エチルおよびイソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-オクチルデシル、ミリスチン酸アルキル、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ブチル、セチルまたは2-オクチルドデシル、ステアリン酸ヘキシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソブチル、リンゴ酸ジオクチル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸2-ヘキシルデシル、イソノナン酸イソノニル、オクタン酸セチル、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオペンタン酸イソデシルを使用することが好ましい。
このフルオロ油には、例えば、特に、特許出願EP-A-486135に記載のペルフルオロポリエーテル、および、特に特許出願WO 93/11103に記載のフッ化炭化水素化合物がある。これらの2つの特許出願の教示全体を、参照として本出願に援用する。
「フッ化炭化水素化合物」という用語は、その化学構造が、いくつかの水素原子がフッ素原子で置換されている炭素骨格を含む化合物を表わす。
このフルオロ油はまた、フルオロアミンなどのフルオロカーボン、例えばペルフルオロトリブチルアミン、フッ化炭化水素、例えば、ペルフルオロデカヒドロナフタレン、フルオロエステルおよびフルオロエーテルであり得る。
ペルフルオロポリエーテルは、例えば、Montefluos社により商品名Fomblin、およびDu Pont社によりKrytoxとして販売されている。
また、フッ化炭化水素化合物の中で、フッ素含有脂肪酸エステル、例えば、Nippon Oil社により商品名Nofable FOとして販売されている製品を挙げることができる。
言うまでもなく、コンディショニング剤の混合物を使用することが可能である。
本発明によれば、このコンディショニング剤は、最終組成物の総重量に対して、0.001〜20重量%、好ましくは0.01〜10重量%、特に0.1〜3重量%を占めることができる。
本発明による組成物は、水性または水性/アルコール性ヘアケアローションの形態でもよい。本発明による化粧品組成物はまた、ジェル、乳液、クリーム、エマルジョンまたはムースの形態でもよく、毛髪に使用し得る。
この組成物は、種々の形態、特に、この組成物を気化された形態またはムースの形態で施用するために、噴霧器、ポンプディスペンサーびん中に、またはエアロゾル容器中に包装することができる。例えば、毛髪を処理するのにスプレー、ラッカーまたはムースが望ましい場合は、こうした包装形態が必要となる。
ケラチン繊維に施用される組成物のpHは、一般に、1〜11の範囲にある。好ましくは、2〜6であり、ケラチン繊維に施用される組成物に対して、従来技術でよく知られている酸性化剤または塩基性化剤により所望の値に調整することができる。
挙げることができる塩基性化剤の中には、例えば、アンモニア水、アルカリ金属炭酸塩、アルカノールアミン、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミンおよびまたこれらの誘導体、オキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化ヒドロキシアルキルアミンおよびエチレンジアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよび以下の式を有する化合物
Figure 2007008935
[式中、Rは、任意選択でヒドロキシル基で置換されたプロピレン残基、またはC1〜C4アルキル基であり;R38、R39、R40およびR41は、同じかまたは異なり、水素原子、Cl〜C4アルキル基またはC1〜C4ヒドロキシアルキル基を表わす]がある。
この酸性化剤は、通常、例えば、無機または有機酸、例えば、塩酸、オルトリン酸、カルボン酸、例えば、酒石酸、クエン酸または乳酸、あるいはスルホン酸である。
特定の実施形態によれば、この処理方法は、ケラチン繊維、特に直接染料染色または酸化染料染色により染色された毛髪に施用される。
本発明の他の対象は、前記方法を、ケラチン繊維を環境要因の作用から、特に光の作用から保護するために使用することからなる。
本発明の1つの対象は、前記方法を、ケラチン繊維、特に毛髪の酸化染料染色または直接染料染色の後処理として使用することからなる。
本発明の他の対象は、少なくとも以下の工程a)、b)およびc)
a)前記繊維の直接染料染色または酸化染料染色を実施すること、
b)生理的に許容される、特に化粧品として許容される媒体中に、6以下のlogPを有する少なくとも1種の保護剤を含む組成物を、前記繊維に施用すること、
c)60℃以上の温度の加熱アイロンを前記繊維に施用すること
を含む、ケラチン繊維、特にヒト毛髪を染色する方法であって;工程a)およびb)の順序は重要ではなく、工程c)は、工程b)が既に実施されていることを前提として、工程a)または工程b)の後に実施される方法に関係する。
繊維を染色する1つの特定の方法の方式は、以下の工程
1)直接染料または酸化染料組成物(A)を、前記繊維a)に、色を発現するのに十分な時間施用すること、
2)任意選択で、前記繊維を、すすぐことおよび/またはシャンプーで洗浄すること、および/または部分的にまたは全体的に乾燥すること、
3)上記に定義された保護剤を含む組成物(B)を施用すること、
4)任意選択で、前記繊維を、次いですすぐことおよび/またはシャンプーで洗浄すること、および/または部分的にまたは全体的に乾燥すること、
5)60℃以上の温度の加熱アイロンを、この繊維に施用すること、
6)任意選択で、前記繊維を、次いですすぐことおよび/またはシャンプーで洗浄すること、および/または部分的にまたは全体的に乾燥すること
を含む。
繊維を染色する第2の特定の方法の方式は、以下の工程
1)上記に定義された保護剤を含む組成物(B)を施用すること、
2)前記繊維を、任意選択で、すすぐことおよび/またはシャンプーで洗浄すること、および/または部分的にまたは全体的に乾燥すること、
3)60℃以上の温度の加熱アイロンを、この繊維に施用すること、
4)直接染料または酸化染料組成物(A)を、前記繊維a)に、色を発現するのに十分な時間施用すること、
5)前記繊維を、任意選択で、すすぐことおよび/またはシャンプーで洗浄すること、および/または部分的にまたは全体的に乾燥すること、
6)任意選択で、前記繊維を、次いですすぐことおよび/またはシャンプーで洗浄すること、および/または部分的にまたは全体的に乾燥すること
を含む。
繊維を染色する第3の特定の方法の方式は、以下の工程
1)上記に定義された保護剤を含む組成物(B)を施用すること、
2)前記繊維を、任意選択で、すすぐことおよび/またはシャンプーで洗浄すること、および/または部分的にまたは全体的に乾燥すること、
3)直接染料または酸化染料組成物(A)を、前記繊維a)に、色を発現するのに十分な時間施用すること、
4)前記繊維を、任意選択で、すすぐことおよび/またはシャンプーで洗浄すること、および/または部分的にまたは全体的に乾燥すること、
5)60℃以上の温度の加熱アイロンを、この繊維に施用すること、
6)任意選択で、前記繊維を、次いですすぐことおよび/またはシャンプーで洗浄すること、および/または部分的にまたは全体的に乾燥すること
を含む。
種々の染色方法の方式では、保護剤を含む組成物(B)は、染色の後直ちにまたは遅延をもって施用してもよい。「遅延をもって」という用語は、染色操作が、何時間、1日または数日(1〜60日)後に施用されることを意味する。組成物(B)は、ケラチン繊維が染色された後直ちに施用されることが好ましい。
染料組成物(A)中に存在する染料の性質および濃度は、重大な意味は持たない。
ライトニング直接染料染色操作の場合は、染料組成物(A)は、少なくとも1種の直接染料を含む染料組成物(A1)と、酸化剤を含む組成物(A2)を使用の時点で混合することにより生じる。
酸化染料染色の場合は、少なくとも1種の酸化ベースおよび任意選択で少なくとも1種のカプラーおよび/または直接染料を含む染料組成物(A1)と、酸化防止剤を含む組成物(A2)を使用の時点で混合することにより生じる。
この直接染料は、より詳細には、可視領域(400〜750nm)の光放射線を吸収する化合物である。これらは、非イオン性、アニオン性またはカチオン性であり得る。
一般に、直接染料は、ニトロベンゼン染料、ならびにアゾ、アントラキノン、ナフトキノン、ベンゾキノン、フェノチアジン、インジゴイド、キサンテン、フェナントリジン、フタロシアニンおよびトリアリールメタン系染料から、単独でまたは混合物として選択される。
ニトロベンゼン染料の中で、以下のレッドまたはオレンジ化合物: 1-ヒドロキシ-3-ニトロ-4-N-(γ-ヒドロキシプロピル)アミノベンゼン、N-(β-ヒドロキシ-エチル)アミノ-3-ニトロ-4-アミノベンゼン、1-アミノ-3-メチル-4-N-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-6-ニトロベンゼン、1-ヒドロキシ-3-ニトロ-4-N-(β-ヒドロキシエチル)アミノベンゼン、1,4-ジアミノ-2-ニトロベンゼン、1-アミノ-2-ニトロ-4-メチルアミノベンゼン、N-(β-ヒドロキシエチル)-2-ニトロ-パラ-フェニレンジアミン、1-アミノ-2-ニトロ-4-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-5-クロロベンゼン、2-ニトロ-4-アミノジフェニルアミン、1-アミノ-3-ニトロ-6-ヒドロキシベンゼン、1-(β-アミノエチル)アミノ-2-ニトロ-4-(β-ヒドロキシエチルオキシ)ベンゼン、1-(β,γ-ジヒドロキシプロピル)オキシ-3-ニトロ-4-(β-ヒドロキシエチル)アミノベンゼン、1-ヒドロキシ-3-ニトロ-4-アミノベンゼン、1-ヒドロキシ-2-アミノ-4,6-ジニトロベンゼン、1-メトキシ-3-ニトロ-4-(β-ヒドロキシエチル)アミノベンゼン、2-ニトロ-4'-ヒドロキシ-ジフェニルアミン、1-アミノ-2-ニトロ-4-ヒドロキシ-5-メチル-ベンゼンを単独でまたは混合物として挙げることができる。
ニトロベンゼン直接染料に関しては、イエローおよびグリーンイエロー型の染料、
例えば1-β-ヒドロキシエチルオキシ-3-メチルアミノ-4-ニトロベンゼン、1-メチルアミノ-2-ニトロ-5-(β,γ-ジヒドロキシプロピル)-オキシベンゼン、1-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-メトキシ-4-ニトロ-ベンゼン、1-(β-アミノエチル)アミノ-2-ニトロ-5-メトキシベンゼン、1,3-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-4-ニトロ-6-クロロベンゼン、1-アミノ-2-ニトロ-6-メチルベンゼン、1-(β-ヒドロキシ-エチル)アミノ-2-ヒドロキシ-4-ニトロベンゼン、N-(β-ヒドロキシ-エチル)-2-ニトロ-4-トリフルオロメチルアニリン、4-(β-ヒドロキシ-エチル)アミノ-3-ニトロベンゼンスルホン酸、4-エチルアミノ-3-ニトロ安息香酸、4-β-ヒドロキシエチル)アミノ-3-ニトロ-クロロベンゼン、4-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-3-ニトロメチル-ベンゼン、4-(β,γ-ジヒドロキシプロピル)アミノ-3-ニトロトリフルオロ-メチルベンゼン、1-(β-ウレイドエチル)アミノ-4-ニトロベンゼン、1,3-ジアミノ-4-ニトロベンゼン、1-ヒドロキシ-2-アミノ-5-ニトロ-ベンゼン、1-アミノ-2-[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]アミノ-5-ニトロベンゼン、1-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-ニトロベンゼンおよび4-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-3-ニトロベンズアミドを使用することができる。
ブルーまたはバイオレットのニトロベンゼン染料、例えば、とりわけ1-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-4-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-ニトロベンゼン、1-(γ-ヒドロキシプロピル)アミノ-4-N,N-ビス-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-ニトロベンゼン、1-(β-ヒドロキシ-エチル)アミノ-4-(N-メチル,N-β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-ニトロベンゼン、1-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-4-(N-エチル,N-β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-ニトロベンゼン、1-(β,γ-ジヒドロキシ-プロピル)アミノ-4-(N-エチル、N-β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-ニトロベンゼン、フランス特許第2692572号に記載の以下の式
Figure 2007008935
[式中、
R6は、C1〜C4アルキル基またはβ-ヒドロキシエチル、β-ヒドロキシプロピルもしくはγ-ヒドロキシプロピル基を表わし;
R5およびR7は、同じかまたは異なり、β-ヒドロキシエチル、β-ヒドロキシプロピル、γ-ヒドロキシプロピルまたはβ,γ-ジヒドロキシプロピル基を表わし、基R6、R7またはR5の少なくとも1つは、γ-ヒドロキシプロピル基を表わし、R6がγ-ヒドロキシプロピル基の場合は、R6およびR7は、同時にβ-ヒドロキシエチル基を表わすことはできない]の2-ニトロ-パラ-フェニレンジアミンを使用することを考えることができる。
アゾ染料は、その構造中に、環中に含まれない少なくとも1つの-N=N-配列を含む化合物であり;メチン染料は、その構造中に、環中に含まれない少なくとも1つの-C=C-配列を含む化合物であり;アゾメチン染料は、その構造中に、環中に含まれない少なくとも1つの-C=N-配列を含む化合物であることが想起される。
トリアリールメタン系染料は、その構造中に、少なくとも1つの以下の配列
Figure 2007008935
[Aは酸素または窒素原子を意味する]を含む。
キサンテン染料は、その構造中に、少なくとも1つの次式の配列を含む。
Figure 2007008935
フェナントリジン染料は、その構造中に、少なくとも1つの次式の配列を含む。
Figure 2007008935
フタロシアニン染料は、その構造中に、少なくとも1つの次式の配列を含む。
Figure 2007008935
フェノチアジン染料は、その構造中に、少なくとも1つの以下の配列を含む。
Figure 2007008935
直接染料は、Color Index、第3版に列挙されたもののような塩基性染料から、特に名称「ベーシックブラウン16」、「ベーシックブラウン17」、「ベーシックイエロー57」、「ベーシックレッド76」、「ベーシックバイオレット10」、「ベーシックブルー26」および「ベーシックブルー99」として、あるいはColor Index、第3版に列挙された酸性直接染料から、名称「アシッドオレンジ7」、「アシッドオレンジ24」、「アシッドイエロー36」、「アシッドレッド33」、「アシッドレッド184」、「アシッドブラック2」、「アシッドバイオレット43」、および「アシッドブルー62」として、あるいはカチオン性直接染料、例えば、特許出願WO 95/01772、WO 95/15144およびEP 714954に記載されているもの、特に「ベーシックレッド51」、「ベーシックオレンジ31」および「ベーシックイエロー87」、(この内容は、本発明と合体される)から選択される。
これらが存在する場合は、直接染料は、染料組成物の総重量に対して、好ましくはほぼ0.0005〜12重量%、さらに好ましくはこの重量に対してほぼ0.005〜6重量%を占める。
酸化ベースは、従来酸化染料染色に使用されている酸化ベース、その中で特に、パラ-フェニレンジアミン、ビス(フェニル)アルキレンジアミン、パラ-アミノフェノール、オルト-アミノフェノールおよび複素環式rベースから選択し得る。
特に挙げることができるパラ-フェニレンジアミンの中でも、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トリレンジアミン、2-クロロ-パラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、2,5-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジプロピル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジエチル-4-アミノ-3-メチルアニリン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、4N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルアニリン、4N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-クロロ-パラアニリン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-フルオロ-パラ-フェニレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、N-(β-ヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、2-ヒドロキシメチル-パラ-フェニレン-ジアミン、N,N-ジメチル-3-メチル-パラ-フェニレンジアミン、N-エチル-N-(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(β,γ-ジヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(4'-アミノフェニル)-パラ-フェニレンジアミン、N-フェニル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-フェニレン-ジアミン、2-β-アセチルアミノエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミンおよびN-(β-メトキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、ならびに酸とこれらの付加塩がある。
上記のパラ-フェニレンジアミンの中でも、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トリレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレン-ジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、2-クロロ-パラ-フェニレンジアミンおよび2-β-アセチルアミノエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、ならびに酸とこれらの付加塩が、特に好ましい。
特に挙げることができるビス(フェニル)アルキレンジアミンの中でも、例えば、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)-1,3-ジアミノ-プロパノール、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノ-フェニル)エチレンジアミン、N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラ-メチレンジアミン、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(4-メチル-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(エチル)-N,N'-ビス(4'-アミノ-3'-メチルフェニル)エチレンジアミンおよび1,8-ビス(2,5-ジアミノフェノキシ)-3,5-ジオキサオクタン、ならびに酸とこれらの付加塩がある。
特に挙げることができるパラ-アミノフェノールの中でも、例えば、パラ-アミノフェノール、4-アミノ-3-メチルフェノール、4-アミノ-3-フルオロフェノール、4-アミノ-3-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メチルフェノール、4-アミノ-2-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メトキシメチル-フェノール、4-アミノ-2-アミノメチルフェノール、4-アミノ-2-(β-ヒドロキシエチルアミノメチル)フェノールおよび4-アミノ-2-フルオロフェノール、ならびに酸とこれらの付加塩がある。
特に挙げることができるオルト-アミノフェノールの中でも、例えば、2-アミノフェノール、2-アミノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノールおよび5-アセトアミド-2-アミノフェノール、ならびに酸とこれらの付加塩がある。
特に挙げることができる複素環式rベースの中でも、例えば、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体およびピラゾール誘導体がある。
特に挙げることができるピリジン誘導体の中で、特許GB 1026978およびGB 1153196に記載の化合物、例えば、例えば、2,5-ジアミノピリジン、2-(4-メトキシフェニル)アミノ-3-アミノピリジン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2-(β-メトキシエチル)アミノ-3-アミノ-6-メトキシピリジンおよび3,4-ジアミノピリジン、および酸とこれらの付加塩がある。
特に挙げることができるピリミジン誘導体の中で、例えば、特許DE 2359399;特願昭63-169571;特開平05-163124;EP 0770375または特許出願WO 96/15765に記載の化合物、例えば、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、4-ヒドロキシ-2,5,6-トリアミノピリミジン、2-ヒドロキシ-4,5,6-トリアミノピリミジン、2,4-ジヒドロキシ-5,6-ジアミノピリミジンおよび2,5,6-トリアミノピリミジンがあり、かつ、ピラゾロピリミジン誘導体、例えば特許出願FR-A-2750048に挙げられているものの中で、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン; 2,5-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン; ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,5-ジアミン; 2,7-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,5-ジアミン; 3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オール; 3-アミノピラゾロ-[1,5-a]ピリミジン-5-オール; 2-(3-アミノピラゾロ[1,5-a]-ピリミジン-7-イルアミノ)エタノール、2-(7-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イルアミノ)エタノール、2-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール、2-[(7-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)(2-ヒドロキシ-エチル)アミノ]エタノール、5,6-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン、2,6-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン、2,5,N7,N7-テトラメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミンおよび3-アミノ-5-メチル-7-イミダゾリルプロピルアミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン、ならびに、酸とこれらの付加塩、ならびに、互変異性体の平衡が存在する場合は、これらの互変異性形がある。
特に挙げることができるピラゾール誘導体の中で、特許DE 3843892およびDE 4133957および特許出願WO 94/08969、WO 94/08970、FR-A-2733749およびDE 19543988に記載の化合物、例えば、4,5-ジアミノ-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)ピラゾール、3,4-ジアミノピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(4'-クロロベンジル)-ピラゾール、4,5-ジアミノ-1,3-ジメチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-フェニルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-メチル-3-フェニルピラゾール、4-アミノ-1,3-ジメチル-5-ヒドラジノピラゾール、1-ベンジル-4,5-ジアミノ-3-メチル-ピラゾール、4,5-ジアミノ-3-tert-ブチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-tert-ブチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-(4'-メトキシフェニル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-ヒドロキシメチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-イソプロピルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-イソプロピルピラゾール、4-アミノ-5-(2'-アミノエチル)アミノ-1,3-ジメチルピラゾール、3,4,5-トリアミノピラゾール、1-メチル-3,4,5-トリアミノ-ピラゾール、3,5-ジアミノ-1-メチル-4-メチルアミノピラゾールおよび3,5-ジアミノ-4-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-1-メチル-ピラゾール、および、酸とこれらの付加塩がある。
これらが使用される場合は、これらの酸化ベースは、染料組成物の総重量に対して好ましくはほぼ0.0005〜12重量%、さらに好ましくはこの重量に対してほぼ0.005〜6重量%を占める。
本発明による酸化染料組成物はまた、特に、シェードを改良し、または色合いを豊かにするために、少なくとも1種のカプラーおよび/または少なくとも1種の直接染料を含み得る。
本発明による酸化染料組成物に使用し得るカプラーは、酸化染料染色に従来使用されたカプラーから選択することができ、その中で特に、メタ-フェニレンジアミン、メタ-アミノフェノール、メタ-ジフェノール、ナフトールおよび複素環式カプラー、例えば、インドール誘導体、インドリン誘導体、ピリジン誘導体、インダゾール誘導体、ピラゾロ[1,5-b]-1,2,4-トリアゾール誘導体、ピラゾロ[3,2-c]-1,2,4-トリアゾール誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベンゾオキサゾール誘導体、1,3-ベンゾジオキソール誘導体およびピラゾロン、ならびに酸とこれらの付加塩を挙げることができる。
これらのカプラーは、特に、2-メチル-5-アミノフェノール、5-N-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルフェノール、3-アミノフェノール、1,3-ジヒドロキシベンゼン、1,3-ジヒドロキシ-2-メチルベンゼン、4-クロロ-1,3-ジヒドロキシ-ベンゼン、2,4-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチルオキシ)ベンゼン、2-アミノ-4-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-1-メトキシベンゼン、1,3-ジアミノベンゼン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、セサモール、α-ナフトール、2-メチル-1-ナフトール、6-ヒドロキシ-インドール、4-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシ-N-メチルインドール、6-ヒドロキシインドリン、6-ヒドロキシベンゾモルホリン、3,5-ジアミノ-2、6-ジメトキシ-ピリジン、1-N(β-ヒドロキシエチル)-アミノ-3,4-メチレンジオキシ-ベンゼン、2,6-ビス(β-ヒドロキシ-エチレンアミノ)トルエン、2,6-ジヒドロキシ-4-メチルピリジン、1H-3-メチルピラゾール-5-オン、1-フェニル-3-メチルピラゾール-5-オン、および、酸とこれらの付加塩から選択される。
これらが存在する場合は、カプラーは、好ましくは、染料組成物総重量に対してほぼ0.0001〜10重量%、さらに好ましくはこの重量に対してほぼ0.005〜5重量%を占める。
本発明による染料組成物はまた、従来ヘアダイ組成物に使用されている種々の補助剤、例えば、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性または双性イオンの界面活性剤あるいはこれらの混合物、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性または双性イオンのポリマーあるいはこれらの混合物、無機または有機増粘剤、酸化防止剤、浸透剤、金属イオン封鎖剤、香料、緩衝剤、分散剤、コンディショニング剤、例えばシリコーン、被膜形成剤、防腐剤および乳白剤を含むことができる。
言うまでもなく、当業者ならこのまたはこれらの任意選択の化合物を、本発明による酸化染料組成物に本質的に伴われる有利な特性が、考慮する添加により悪影響を受けるまたは実質上悪影響を受けることがないように、留意して選択するであろう。
本発明による染料組成物は、種々の形態、例えば、液体、クリームまたはジェル、あるいはケラチン繊維、特にヒト毛髪を染色するのに適した任意のその他の形態であり得る。
ライトニング直接染料染色操作(酸化剤による直接染料染色)または酸化染料染色操作に使用される酸化剤の性質は、重大な意味は持たない。
この酸化剤は、過酸化水素、尿素過酸化物、アルカリ金属臭素酸塩またはフェリシアン化物、ならびに過酸塩、例えば、過ホウ酸塩および過硫酸塩により形成される群から好ましくは選択される。また、1種または複数の酸化還元酵素、例えば、適切な場合はそれぞれの供与体またはこれらの補助因子の存在下で、ラッカーゼ、ペルオキシダーゼおよび2電子オキシドレダクターゼも使用し得る。
本発明の1つの特定の方式によれば、本発明の方法は、上記の本発明のもの以外のヘアトリートメントにより感作された毛髪に使用することができる。
今から本発明を、以下の実施例を用いてより全体的に例示するが、これは、記載された実施形態に限定するものとみなされるものではない。以下または以上の本文全体では、パーセントは重量ベースで表わされる。実施例では、AMは活性物質を意味する。
(実施例1)
染色工程:
以下の表1の組成物を、使用の時点で、水性過酸化水素溶液(L'Oreal professional 20容量水性過酸化水素溶液、6%)と重量ベースで混合する。
次いで、この混合物を、90%の白髪を含むパーマネントウエーブをかけた毛髪の房に施用する。漬けたままにしておく時間は、髪の房の各側面について15分である。次いで、水ですすぐことにより染色を停止する。
Figure 2007008935
保護処理の工程
以下の表に示した組成物2を2g/毛髪1gの比率で、染色された髪の房に施用することにより保護処理を実施する。この組成物を10分間そのままにし、次いで、100℃の温度の加熱スムージングアイロンを繊維に沿ってすべらせることにより施用する。
Figure 2007008935
次いで、髪の房をDOPカミツレシャンプーで洗浄し、乾燥する。
UV/可視光暴露工程:
次いで、染色されかつ処理された髪の房を、日光のものと同様の再現可能な光スペクトルを再現する太陽シミュレータキセノンランプで、その長さの半分にわたる見える領域にUV/可視光を18時間の期間暴露する(Atlas社により販売されているSuntest XLS)。髪の房の他の半分は、カードでマスクする。
光防護の評価
UV/可視光に暴露した後の色の劣化を、髪の房のマスクされたおよびマスクされない領域の間で視覚により評価する。この処理の光防護への寄与を、同じUV/可視光への暴露を受けた無処理の染色された髪の房に比較して評価する。
分光比色計の監視を、これらの評価と同時に行う。この測定を、Minolta CM 2022分光比色計を用いて、UV/可視光に暴露する前および後に行う。
UV/可視光放射線により生じる劣化は、ΔE:ΔE(露出部-非露出部)=v(ΔL*2+Δa*2+Δb*2)と表される。
結果:
UV/可視光に暴露後、保護的処理を受けた髪の房は、無処理の髪の房に比較して、依然としてよりその元の色(ブルー)と変わっていない。
この結果、本発明の処理方法は、UV/可視光放射線に対して保護を提供することを可能にし、これは加熱アイロンなしに処理された髪の房に対して明らかにより優れている。
Figure 2007008935
(実施例2)
10の個人のパネルが、染色された毛髪の処理の効果を、処理を受けていない染色された毛髪と比較して評価する:
1)シャンプーで、洗浄後の色堅牢度、
2)UV/可視光に暴露後の色堅牢度、
3)シャンプーで洗浄し、光に暴露後の色堅牢度。
染色工程:
90%の白髪を含むパーマネントウエーブをかけた毛髪の房を、shade Majirel 6.1で、この染料製品を水性過酸化水素溶液(L'Oreal professional 20容量6%溶液)と、染料製品/酸化剤を1g/1.5gの比率で混合し、この混合物を髪の房に施用することにより染色する。漬けたままにしておく時間は、髪の房の各側面について15分である。次いで、水ですすぐことにより染色を停止する。
保護処理工程:
実施例1に記載されたように組成物2を2g/毛髪1gの比率で施用する。次いで、これを10分間そのままにし、この後、100℃の温度の加熱スムージングアイロンを繊維に沿ってすべらせることにより施用する。
シャンプー堅牢度および/またはUV/可視光堅牢度工程:
この処理された髪の房は、UV/可視光に暴露され、および/またはDOPカミツレシャンプーで6回洗浄される。
結果:
パネルの10の個人は、本発明の防護処理を受けた染色された髪の房は、処理されていない染色された髪の房に比較して、
(1)シャンプーすることに関して、元の色のより良好な耐性、
(2)光に関して、元の色のより良好な耐性、
(3)シャンプーで洗浄することおよび光への暴露後の、より良好な色堅牢度
を示すことを全員一致で指摘した。
(実施例3)
10の個人のパネルが、以下の表に示された異なるlog(P)値(Epiwinソフトウエアを用いて計算した)を有する様々なUV遮蔽剤で染色された毛髪を処理する効果を、処理を受けていない染色された毛髪に比較して評価する。
Figure 2007008935
染色工程:
染色工程は、実施例1のものと同じである。
保護処理工程:
保護処理を、染色された髪の房に、以下の表に示した組成物を2g/毛髪1gの比率で施用することにより実施する。
Figure 2007008935
この組成物を10分そのままにし、次いで、100℃の温度の加熱スムージングアイロンを繊維に沿ってすべらせることにより施用する。
この髪の房を、次いでDOPカミツレシャンプーで洗浄し、乾燥する。
UV/可視光暴露工程:
UV/可視光への暴露は、実施例1と同じ条件下で行う。
結果:
パネルの10の個人は、UV/可視光に暴露後、ベンゾフェノン-4(logP=6)を含む組成物1で処理された染色された髪の房のみが、同じ条件下で暴露された処理されていない染色された髪の房に比較して、より良好な色の耐性を示すことを全員一致で指摘した。
パネルの10の個人は、6を超えるlogPを有するUV遮蔽剤を含む組成物2および3では、処理をしていない同じ条件下で暴露された染色された髪の房に比較して、少しも色の耐性の改善が観察されなかった。

Claims (14)

  1. 直接染料染色または酸化染料染色により人工的に染色されたケラチン繊維、特にヒト毛髪を処理する方法であって、前記ケラチン繊維に、生理的に許容される媒体中に6以下のlogPを有する少なくとも1種の保護剤を含む組成物を施用する工程、次いで、この繊維に60℃以上の温度の加熱アイロンを施用する工程を含むことを特徴とする方法。
  2. 加熱アイロンの温度が60〜220℃の範囲にある、請求項1に記載の方法。
  3. 加熱アイロンの温度が60〜120℃の範囲にある、請求項2に記載の方法。
  4. ケラチン繊維保護剤が、6以下のlogPを有する、有機UV遮蔽剤、フリーラジカル捕捉剤および酸化防止剤から選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. ケラチン繊維保護剤が、6以下のlogPを有する、水溶性または脂溶性の有機UV遮蔽剤から選択される、請求項4に記載の方法。
  6. 6未満のlogPを有する、水溶性または脂溶性有機UV遮蔽剤が、ジベンゾイルメタン誘導体;アントラニレート;ケイ皮酸誘導体;サリチル酸誘導体;ショウノウ誘導体;ベンゾフェノン誘導体;トリアジン誘導体;β,β-ジフェニルアクリレート誘導体;ベンゾトリアゾール誘導体;ベンザルマロネート誘導体;ベンゾイミダゾール誘導体;イミダゾリン;ビス-ベンズアゾリル誘導体;p-アミノ安息香酸(PABA)誘導体;ベンゾオキサゾール誘導体;α-アルキルスチレン系二量体;4,4-ジアリールブタジエン、およびこれらの混合物から選択される、請求項5に記載の方法。
  7. 脂溶性有機UV遮蔽剤が、
    エチルヘキシルメトキシシンナマート、
    ブチルメトキシジベンゾイルメタン、
    エチルヘキシルサリチレート、
    ベンゾフェノン-3、
    n-ヘキシル2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)ベンゾエート、
    4-メチルベンジリデンカンファー、
    1,1-ジカルボキシ(2,2'-ジメチルプロピル)-4,4-ジフェニルブタ-ジエン
    から選択される、請求項6に記載の方法。
  8. ケラチン繊維保護剤が、4.5未満、より優先的には2未満のlogPを有する、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 保護剤が、25℃で水またはC1〜C4低級アルコール中に少なくとも0.5%可溶である、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 保護剤が、水溶性有機UV遮蔽剤である、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 水溶性有機UV遮蔽剤が、
    PABA、
    PEG-25PABA、
    ベンジリデンカンファスルホン酸、
    カンファベンズアルコニウムメトサルフェート、
    テレフタリリデンジカンファスルホン酸、
    フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、
    フェニルベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、
    ベンゾフェノン-4、
    ベンゾフェノン-5、
    ベンゾフェノン-9、またはこれらの混合物
    から選択される、請求項10に記載の方法。
  12. 保護剤がベンゾフェノン-4である、請求項11に記載の方法。
  13. ケラチン繊維、特にヒト毛髪を環境要因の作用から、特に光の作用から保護するための、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法の使用。
  14. 少なくとも以下の工程a)、b)およびc)
    a)繊維の直接染料染色または酸化染料染色を実施すること、
    b)請求項1から13のいずれか一項に記載の、少なくとも1種の保護剤を含む組成物を前記繊維に施用すること、
    c)請求項1から13のいずれか一項に記載の、加熱アイロンを前記繊維に施用すること
    を含む、前記ケラチン繊維、特にヒト毛髪を染色する方法であって、工程a)およびb)の順序は重要ではなく、工程c)は、工程b)が既に実施されていることを前提として、工程a)または工程b)の後に実施される方法。

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