JP2007008574A - Rfidタグ付きパレット、及び、フォークリフト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 RFIDタグ付きパレット10は、任意の物品を載置するための板状の載置部材12と、載置部材12を下方から支持する複数の桁部材14と、桁部材14の下方に載置部材12と平行となるように配置された板状の底部材13と、載置部材12と底部材13との間に配置され、リーダライタ32との間で無線通信を行うRFIDタグ11と、を備える。そして特に、載置部材12には、その載置面に対して平行となるように載置部材12に配置され、RFIDタグ11にて送受信される電波を反射する第1電波反射部材15が組み付けられ、底部材13には、その底面に対して平行となるように組み付けられ、RFIDタグ11にて送受信される電波を反射する第2電波反射部材16が組み付けられている。
【選択図】 図3
Description
ところで、載置部材が矩形の板材から構成されると共に、各桁部材が載置部材の各角部に配置されていた場合には、RFIDタグ付きパレットの四方からフォークリフトのフォークを挿入することが可能となる。
しかし、RFIDタグは一般に平板状に形成されており、そのアンテナには、通常、8の字型の指向特性を有するコイル状の平面アンテナが使用されているため、本発明において、このような8の字型の指向特性を有する平面アンテナを備えたRFIDタグを使用する場合には、そのRFIDタグを単に載置部材の中央部分に配置しただけでは、RFIDタグ付きパレットにフォークが挿入される方向によって、通信状態が変わってしまう。
また、情報を書き込むことが可能なRFIDタグを設ける場合には、1つのパレットに対して1つのRFIDタグを設けることが望ましく、請求項2に記載のRFIDタグ付きパレットによれば、書き込み可能なRFIDタグを設ける場合にも適用することができる。
このようにすれば、載置部材の板面全体に第1電波反射部材が配置されているため、任意の物品が、載置部材における載置面のどの位置に配置されていたとしても、ほぼ均一の条件で外部と通信することができる。
つまり、第1電波反射部材を箔状に形成すれば、板状に形成するよりも、板厚を薄くすることができ、本発明のRFIDタグ付きパレットを軽量化することができる。また、第1電波反射部材を板状に形成すれば、箔状に形成するよりも、強度を保つことができる。また、第1電波反射部材を金網状に形成すれば、板状に形成するよりも、本発明のRFIDタグ付きパレットを軽量化することができ、第1電波反射部材を載置部材の載置面上に配置することで、載置部材に載置される物品の滑り止めとして機能することができる。なお、第1電波反射部材を金網状に形成する場合には、通信に利用される電波の波長に合わせて、その電波を反射できる程度の網状に形成する。
また、第2電波反射部材は、請求項7に記載のように、底部材の板面全体に配置されていることが好ましい。
また、第2電波反射部材は、請求項8に記載のように、箔状に形成されていても良いし、板状に形成されていても良いし、金網状に形成されていても良い。
次に、請求項9に記載の発明は、車体に立設されたマストと、マストに沿って昇降可能に支持された昇降部材と、昇降部材に支持された一対のフォークと、を備え、フォークをパレットに挿入して荷役作業を行うフォークリフトにおいて、昇降部材に配置され、請求項1ないし請求項8の何れか1項に記載のRFIDタグ付きパレットのRFIDタグとの間で無線通信を行うための通信アンテナと、通信アンテナを介してRFIDタグとの間で無線通信を行い、RFIDタグから受信した電波から、そのRFIDタグの識別情報を取得する通信手段と、を備えたことを特徴としている。
ところで、通信アンテナが所定の指向特性を有する平面アンテナにて構成されている場合においては、通信アンテナは、請求項10に記載のように、通信アンテナの指向特性の中心軸方向が、フォークがRFIDタグ付きパレットに挿入された際のRFIDタグに向くように、昇降部材におけるフォークの高さ位置に配置されていても良いし、請求項11に記載のように、通信アンテナの指向特性の中心軸方向が、フォークに向かって斜め下方を向くように、昇降部材におけるフォークの高さ位置よりも上方位置に配置されていても良い。また、請求項12に記載のように、通信アンテナを、昇降部材のフォークよりも上方位置に配置し、フォークがRFIDタグ付きパレットに挿入された状態で通信アンテナから送信される無線電波をRFIDタグに向けて反射させるフォーク側反射部材を、昇降部材に設けるようにしても良い。
まず、本発明のRFIDタグ付きパレット10(以下、単に「パレット10」という)及びフォークリフト20が用いられた荷物管理システムについて、図1を用いて説明する。なお、図1は本実施形態の荷物管理システムの全体図である。
図2に示すように、本実施形態の荷物管理システムにおいて、フォークリフト20は、通信アンテナ26を介してタグ11と通信を行うリーダライタ32と、管理センタ50と通信を行うための無線通信部34と、運転席21の近傍に設けられ、オペレータがデータを入力するための入力部36と、運転席21の近傍に設けられ、情報を表示するための表示部38と、CPU,RAM,ROM等のマイクロコンピュータを中心に構成され、各種制御を行う制御部40とを備える。
また、制御部40は、リーダライタ32を介してタグ11からの識別情報及び管理用データが入力されると、その入力されたデータ(即ち、識別情報及び管理用データ)を、表示部38に出力すると共に、無線通信部34を介して管理センタ50へ送信する。
リーダライタ32は、制御部40から起動用電波送信指令が入力されると、通信アンテナ26を介して起動用の電波をタグ11へ送信することでタグ11を起動させ、その起動したタグ11と通信を行うようにされている。また、本実施形態において、リーダライタ32にて送受信される電波(即ち、タグ11にて送受信される電波)は、極超短波帯(例えば、2.45GHz)の電波である。
また、リーダライタ32は、制御部40から書換用データが入力されると、そのデータを通信アンテナ26を介してタグ11に送信する。
図3に示すように、パレット10は、荷物を載置するための板状の載置部材12と、載置部材12を下方から支持する9つの桁部材14と、桁部材14の下方に載置部材12と平行となるように配置された板状の底部材13と、載置部材12と底部材13との間に配置されたタグ11と、載置部材12の載置面に対して平行となるよう載置面に配置され、タグ11にて送受信される電波を反射する第1電波反射部材15と、底部材13の底面に対して平行となるよう底面に配置され、タグ11にて送受信される電波を反射する第2電波反射部材16とを備える。
桁部材14は、電波を透過する合成樹脂からなり、載置部材12の各角部、載置面の各辺の中心部分、載置部材12の中央部分の9箇所に配置されている。
第2電波反射部材16は、鉄やアルミニウム等の金属製の板状に形成されており、底部材13の底面全体に配置されている。
図4に示すように、通信アンテナ26は、その指向特性の中心軸方向が、フォーク25がパレット10に挿入された際のタグ11に向くように、昇降体24におけるフォーク25の高さ位置に配置されている
以上説明した荷物管理システムでは、フォーク25がパレット10に挿入されて、オペレータが通信開始指令を入力部36に入力すると、フォークリフト20から起動用の電波が送信され、フォークリフト20とタグ11との間で通信が開始される。
また、本実施形態のパレット10は、四方からフォーク25が挿入可能となるようにされ、更に、タグ11の平面アンテナの指向特性の中心軸方向が載置面の各辺に対して略45度傾斜するよう、載置部材12の中央部分にタグ11が配置されているため、フォークリフト20とRFIDタグ11とで通信を行う場合に、どの方向からフォーク25が挿入されたとしても均等に通信を行うことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
また、載置部材12、底部材13、及び、桁部材14の材質は、合成樹脂に限らず、電波を透過可能な材質(例えば、木材や段ボール紙)であれば何でも良い。
また、本実施形態では、オペレータの手動操作によりリーダライタ32から起動用の電波を送信するように構成していたが、これに限らず、例えばフォーク25がパレット10に挿入されたときに、自動で起動用の電波を送信するように構成しても良い。
また、本実施形態では、周波数が2.45GHzの電波を使用するタグ11を用いていたが、これに限らず、タグ11が使用する周波数は、例えば、13.56MHzでも良い。
Claims (12)
- 任意の物品を載置するための板状の載置部材と、
該載置部材を下方から支持する複数の桁部材と、
前記載置部材の下方に配置され、外部装置との間で無線通信を行うRFIDタグと、
を備えたRFIDタグ付きパレットにおいて、
前記載置部材に組み付けられ、前記RFIDタグにて送受信される電波を反射する第1電波反射部材を備えたことを特徴とするRFIDタグ付きパレット。 - 前記載置部材は矩形の板材から構成されると共に、前記各桁部材は前記載置部材の各角部に配置され、
前記RFIDタグは、8の字型の指向特性を有する平面アンテナを備え、該平面アンテナの指向特性の中心軸方向が前記載置部材の載置面の各辺に対して略45度傾斜するよう、前記載置部材の中央部分に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のRFIDタグ付きパレット。 - 前記第1電波反射部材は、前記載置部材の板面全体に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のRFIDタグ付きパレット。
- 前記第1電波反射部材は、箔状、板状、若しくは、金網状の何れかに形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のRFIDタグ付きパレット。
- 前記RFIDタグは、極超短波の電波を利用して外部装置との間で無線通信を行うように構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載のRFIDタグ付きパレット。
- 前記桁部材の下方に前記載置部材と平行となるように配置された板状の底部材を備え、
前記RFIDタグは、前記載置部材と前記底部材との間に配置され、
前記底部材には、前記RFIDタグにて送受信される電波を反射する第2電波反射部材が組み付けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載のRFIDタグ付きパレット。 - 前記第2電波反射部材は、前記底部材の板面全体に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のRFIDタグ付きパレット。
- 前記第2電波反射部材は、箔状、板状、若しくは、金網状の何れかに形成されていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のRFIDタグ付きパレット。
- 車体に立設されたマストと、
該マストに沿って昇降可能に支持された昇降部材と、
該昇降部材に支持された一対のフォークと、
を備え、前記フォークをパレットに挿入して荷役作業を行うフォークリフトにおいて、
前記昇降部材に配置され、請求項1ないし請求項8の何れか1項に記載のRFIDタグ付きパレットのRFIDタグとの間で無線通信を行うための通信アンテナと、
該通信アンテナを介して前記RFIDタグとの間で無線通信を行い、前記RFIDタグから受信した電波から、そのRFIDタグの識別情報を取得する通信手段と、
を備えたことを特徴とするフォークリフト。 - 前記通信アンテナは、所定の指向特性を有する平面アンテナにて構成されており、
更に、前記通信アンテナは、その指向特性の中心軸方向が、前記フォークが前記RFIDタグ付きパレットに挿入された際のRFIDタグに向くように、前記昇降部材における前記フォークの高さ位置に配置されていることを特徴とする請求項9に記載のフォークリフト。 - 前記通信アンテナは、所定の指向特性を有する平面アンテナにて構成されており、
更に、前記通信アンテナは、その指向特性の中心軸方向が、前記フォークに向かって斜め下方を向くように、前記昇降部材における前記フォークの高さ位置よりも上方位置に配置されていることを特徴とする請求項9に記載のフォークリフト。 - 前記通信アンテナは、所定の指向特性を有する平面アンテナにて構成されると共に、前記昇降部材の前記フォークよりも上方位置に配置されており、
前記昇降部材には、前記フォークが前記RFIDタグ付きパレットに挿入された状態で、前記通信アンテナから送信される無線電波を前記RFIDタグに向けて反射させるフォーク側反射部材が設けられていることを特徴とする請求項9に記載のフォークリフト。
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