JP2007007445A - 立位型身体組成測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】体重計を兼ねた本体部11上の足位置決め部12L,12Rにおいて、踵側に電圧測定用電極14L,14Rを、つま先側に電流供給用電極13L,13Rを設け、両足間に設けた電極保持部20の両側面から突出して踝内側に接触するための測定用電極17L,17Rを配置する。これにより、両下肢部間に電流を流し、それによって身体部位に誘導される電圧を踵及び踝で測定する。これにより、各身体部位の測定値を求める。そして、MRIで予め収集されたデータに基づいた回帰分析により作成された推定式を用いて、インピーダンスの測定値と身長、体重等の身体特定化情報とから筋肉量等の身体組成情報を推定する。
【選択図】図21
Description
a)被検者の身体中の測定対象部位のサイズ情報を含む身体特定化情報を取得する身体特定化情報取得手段と、
b)前記被検者が立位姿勢で体重を測定する体重測定手段と、
c)該体重測定手段上に立位状態である被検者の両膝の間に挟まれるように該体重測定手段に立設された支持体と、
d)前記体重測定手段にあって被検者の足裏に接触する電極と前記支持体に設けられ被検者の膝の内側に接触する電極とを含むインピーダンス測定手段と、
e)前記身体特定化情報取得手段、前記体重測定手段、及び前記インピーダンス測定手段からの情報に基づき被検者の身体組成や健康状態に関連した各種情報を推定する推定演算手段と、
を備えることを特徴としている。
ここでいう組成は体脂肪率%Fat、除脂肪量LBM、脂肪量FM等である。
〔1−1〕全身の体脂肪率の推定方法の例
従来、ルカスキー(Lukaski.H.C)らの研究に基づいて、生体インピーダンス(BI)法による除脂肪量(LBM)の推定式として次式が用いられている。
LBM〔kg〕=a0+b0・(H2/Z1)+c0・W+d0・Ag
ここで、a0、b0、c0、d0は定数(重回帰係数)であり、性別によって値が異なる。また、H、W、Ag及びZ1はそれぞれ、被検者の身長、体重、年齢及び手首足首間のインピーダンスである。
この除脂肪量LBMと体重Wとを用い、体脂肪率%Fatは次式で求まる。
%Fat=〔(W−LBM)/W〕×100
また、脂肪量FMは次式で求まる。
FM=W−LBM
なお、除脂肪量LBMは上記推定式を用いず、後記の方法で求めたものを利用することができる。
身体を構成する上記13個のセグメントのそれぞれを円柱モデルに見たてて、身体組成を推定する。このための方法としては次の2つが考えられる。
単純化するために、身体全体を四肢及び体幹部の5セグメントに分割する場合について考える。身体全体の除脂肪量をLBM、左右両腕部の除脂肪量をLBMh、左右両脚部の除脂肪量をLBML、体幹部の除脂肪量をLBMtrとすると、
LBMh∝Hh 2/Zh
Hh:両腕部又は片腕部長、Zh:両腕部又は片腕部のインピーダンス
LBML∝HL 2/ZL
HL:両脚部又は片脚部長、ZL:両脚部又は片脚部のインピーダンス
LBMtr∝Htr 2/Ztr
Htr:体幹長、Ztrは体幹のインピーダンス
となる。したがって、次の(1)式を立てることができる。
LBM=a0+b0・Hh 2/Zh+c0・HL 2/ZL+d0・Htr 2/Ztr+e0・W+f0・Ag …(1)
ここで、体重W、年齢Agは相関性を向上させるための補足的パラメータである。Agの項は年齢による組織の特性の相違を補正するものであり、Wの項は骨組織への体重のストレスによる骨密度等の特性への影響などを補正するためのものである。当然、男女の性差があるから、性別によってa0,b0,c0,d0,e0,f0なる定数は相違する。
LBM=a0’+b0’・H2/Zh+c0’・H2/ZL+d0’・H2/Ztr+e0’・W+f0’・Ag …(2)
ここで、Zhは両腕部又は片腕部のインピーダンスのいずれでもよく、片腕部である場合には左右が同一であると推定する。ZLについても同様である。また、ZhやZLは両腕部や両脚部のインピーダンスを左右それぞれ別々に測定し、その平均値を用いてもよい。
LBM=a0”+b0”・HhR 2/ZhR+c0”・HhL 2/ZhL+d0”・HLR 2/ZLR+e0”・HLL 2/ZLL+f0”・Htr 2/Ztr+g0”・W+h0”・Ag …(3)
HhR:右腕部長、ZhR:右腕部のインピーダンス
HhL:左腕部長、ZhL:左腕部のインピーダンス
HLR:右脚部長、ZLR:右脚部のインピーダンス
HLL:右脚部長、ZLL:右脚部のインピーダンス
LBM=a0+b0・HUAR 2/ZUAR+c0・HFAR 2/ZFAR+d0・HUAL 2/ZUAL+e0・HFAL 2/ZFAL+f0・HFLR 2/ZFLR+g0・HCLR 2/ZCLR+h0・HFLL 2/ZFLL+i0・HCLL 2/ZCLL+j0・Htr 2/Ztr+k0・W+l0・Ag …(4)
但し、(1)、(2)、(3)、(4)式とも、全ての変数項が含まれる必要はなく、実質的に有効な独立変数項のみで構成するとよい。つまり、上記各式は最大変数項の例であると考えればよい。
腕部の除脂肪量をLBMh、脚部の除脂肪量をLBML、体幹部の除脂肪量をLBMtrとすると、次の(5)式を立てることができる。
LBM=a0+b0・LBMh+c0・LBML+d0・LBMtr …(5)
LBMh=a1+b1・Hh 2/Zh+c1・W+d1・Ag
LBML=a2+b2・HL 2/ZL+c2・W+d2・Ag
LBMtr=a3+b3・Htr 2/Ztr+c3・W+d3・Ag
(5)式は(1)式に対応した式であるが、同様に、(3)、(4)式に対応した式を作成することもできる。
一般的に全身の総筋肉量(TMM)は、従来知られている解剖学的データなどから、除脂肪量(LBM)の50%程度であると言われている。同様に、全身の総骨量(TBM)は体重Wの16%程度又は除脂肪量(LBM)の18%程度であると言われている。したがって、この数値を利用すれば、上述のようにして求めた除脂肪量LBMや体重Wから総筋肉量(TMM)や総骨量(TBM)を容易に概算することができる。
TMM=a0+b0・H2/Z1+c0・W+d0・Ag
TBM=a1+b1・H2/Z1+c1・W+d1・Ag
上式は最も単純化した式であるが、上述した通り、より厳密な推算を行うために、更に複雑な推定式を作成することもできる。
〔2−1〕除脂肪量の推定方法
各セグメントに対して、それぞれ図4(a)に示すような円柱形状の組成モデルを適用する。即ち、各セグメントは、断面積Afの脂肪組織、断面積Amの筋肉組織、断面積Abの骨組織を有し、その長さはいずれもLであるとする。脂肪組織、筋肉組織及び骨組織の体積抵抗率をそれぞれρf,ρm及びρbとすると、脂肪組織、筋肉組織及び骨組織のインピーダンスZf、Zm及びZbは、
Zf=ρf・(L/Af)
Zm=ρm・(L/Am)
Zb=ρb・(L/Ab)
である。セグメント単位のインピーダンスZ0は、電気的には、図4(b)に示すような各組織のインピーダンスZf,Zm,Zbの並列モデルとして近似できる。したがって、インピーダンスZ0 は次の(11)式となる。
1/Z0=(1/Zf)+(1/Zm)+(1/Zb) …(11)
LBM=VLBM・DLBM
となる。ここで、
VLBM=ALBM・L=(Am+Ab)・L=ρm・(L2/Zm)+ρb・(L2/Zb) …(12)
である。(11)式を変形して(12)式に代入すると、
VLBM=ρm・L2・〔(1/Z0)−(1/Zf)〕+(ρb−ρm)・(L2/Zb) …(13)
となる。ここで、各組織の体積抵抗率の関係は、ρm<ρb<<ρfである。
Ab<<Am
と看做すことができる。したがって、
Zf(=ρf・(L/Af))>Zb(=ρb・(L/Ab))>>Zm(=ρm・(L/Am))>Z0
これを(13)式に適用すると、
VLBM=ρm・(L2/Z0)+(ρb−ρm)・(L2/Zb) …(14)
となる。ここで、
ρm・(L2/Z0)>>(ρb−ρm)・(L2/Zb)
であるから、
VLBM =ρm・(L2/Z0)
である。したがって、
LBM=DLBM ×ρm・(L2/Z0)
故に、所定の関数f(x)を用いて次の関係が成り立つ。
LBM=f(L2/Z0)
Ab<Am
とすることができる。したがって、
ρm・(L2/Z0)>(ρb−ρm)・(L2/Zb)=ΔVb
一般に体重Wが重いほど、身体を保持するために骨組織の体積Vbは増加するから、Vb∝ΔVb∝f(W)の関係が推定できる。そこで、(14)式より、
VLBM=ρm・(L2/Z0)+(ρb−ρm)・(L2/Zb)=ρm・(L2/Z0)+ΔVb≒ρm・(L2/Z0)+f(W)
よって、
LBM =f(L2/Z0,W)
LBM=a”+b”・(L2/Z0)+c”・W+d”・Ag …(15)
となる。ここで、a”,b”,c”,d”は定数(重回帰係数)であり、性別により値が異なる。MRI法により求めた除脂肪量LBMを上記重回帰分析の推定式に適用し、性別毎に定数a”,b”,c”,d”を求めておけばよい。
上述した除脂肪量の推定と基本的に同様である。筋肉層の体積をVMM、密度をDMMとすると、筋肉量MMは、
MM=VMM・DMM
となり、筋肉層のインピーダンスZmを用いれば、
VMM =ρm・(L2/Zm)
である。
MM≒LBM=a+b・(L2/Z0)+c・Ag …(16)
と考えられる。しかしながら、条件Bの下では、
LBM=MM+BM=a+b・(L2/Z0)+c・W+d・Ag …(17)
であり、L2/Z0の項に筋肉量MM以外の骨BMの情報も含まれてしまい、分離が不可能である。そこで、9個のセグメントの中で条件A、Bを満足するセグメントを考えてみると、
条件Aを満足するセグメント:上腕部、大腿部
条件Bを満足するセグメント:前腕部、下腿部
である。
MMFA=am+bm・MMUA …(18)
同様にMRI法で算出した大腿筋肉量情報MMFLを用いて、下腿筋肉量MMCLを推定する。
MMCL=a'm+b'm・MMFL …(19)
よって、上腕部及び大腿部等の近位セグメントの筋肉量は条件Aを満足するため、(16)式で求めることができる。また、この(16)式で求めた上腕筋肉量及び大腿筋肉量を(18)、(19)式に適用することにより、前腕筋肉量及び下腿筋肉量を推算することができる。
条件Bを満足する前腕部及び下腿部に着目し、(15)式で求まる除脂肪量LBMFA,LBMCLから(18)、(19)式で求まるMMFA,MMCLを差し引くことにより、骨量BMFA,BMCLを求めることができる。
BMFA=LBMFA−MMFA …(20)
BMCL=LBMCL−MMCL …(21)
(20)、(21)式で求めた骨量を基に、他の、条件Aを満足するセグメント及び全身の骨量を推定する。即ち、筋肉量の場合と同様に、各個人毎に、前腕部と上腕部の骨量、及び大腿部と下腿部の骨量もそれぞれ高い相関を有している。そこで、MRI法を用いて算出したBMFA,BMCLの回帰分析を基に次のような推定式を抽出する。
BMUA=ab+bb・BMFA …(22)
BMFL=a'b+b'b・BMCL …(23)
同様に、全身骨量、及び腕部、脚部などのMRI法による回帰分析を基にして推定式を算出することも可能である。
V=A・L
であるから、
V/L=A=ρ・(L/Z)
である。上記(16)〜(23)式を単位長当たりに書き換えると次のようになる。
MM/L ≒LBM/L=a+b・(L/Z0)+c・Ag …(16)’
LBM/L=(MM+BM)/L=a+b・(L/Z0)+c・W+d・Ag …(17)’
MMFA/LFA=am+bm・MMUA/LUA …(18)’
MMCL/LCL=a'm+b'm・MMFL/LFL …(19)’
BMFA/LFA=LBMFA/LFA−MMFA/LFA …(20)’
BMCL/LCL=LBMCL/LCL−MMCL/LCL …(21)’
BMUA/LUA=ab+bb・BMFA/LFA …(22)’
BMFL/LFL=a'b+b'b・BMCL/LCL …(23)’
したがって、
MMUA=(MMUA/LUA)・LUA
MMFA=(MMFA/LFA)・LFA
MMFL=(MMFL/LFL)・LFL
MMCL=(MMCL/LCL)・LCL
LBMFA=(LBMFA/LFA)・LFA
LBMCL=(LBMCL/LCL)・LCL
BMUA=(BMUA/LUA)・LUA
BMFA=(BMFA/LFA)・LFA
BMFL=(BMFL/LFL)・LFL
BMCL=(BMCL/LCL)・LCL
MMUA=f(LUA 2/ZUA)
又はf(LUA 2/ZUA,W,Ag)
MMFL=f(LFL 2/ZFL)
又はf(LFL 2/ZFL,W,Ag)
MMFA=f(LFA 2/ZFA,LUA 2/ZUA,W,Ag)
又はf(LFA 2/ZFA,LUA 2/ZUA,W,Ag)・LFA
MMCL=f(LCL 2/ZCL,LFL 2/ZFL,W,Ag)
又はf(LCL 2/ZCL,LFL 2/ZFL,W,Ag)・LCL
とすることができる。
基礎代謝量の一般的な推定方法は次の通りである。
基礎代謝量(BM)〔kCal〕/日≒安静代謝量(RM)/1.2∝安静時酸素摂取量(VO2r)〔mL/min〕∝除脂肪量(LBM)〔kg〕∝総筋肉量(TMM)〔kg〕
ここで、例えばLBMが59.9kgであると仮定すると、
VO2r=(LBM+7.36)/0.2929=229.635〔mL/min〕
RQ(呼吸商)が0.82一定のとき、1リットルのO2ガスの熱産性は4.82[kCal]である。したがって、1日の酸素消費量は、
229.635〔mL/min〕・60〔min〕・24〔Hr〕=330.674〔L〕
基礎代謝量BMは、
BM=4.825〔kCal〕・330.674=1595.5〔kCal〕
である。
BM(又はRM)=f(TMM)
又は、
BM(又はRM)=f(Σ各セグメントのMM)
BM(又はRM)=f(MMFL,MMCL)
BM(又はRM)=f(TMM,FM)
従来より、特に女性の場合、基礎代謝量と除脂肪量との相関は必ずしも高くなく、むしろ体重との相関が高いと言われている。即ち、これは脂肪組織の代謝が無視できないことを示しており、本測定方法によれば脂肪量FMも精度よく推算できるので、このような脂肪量をも考慮した基礎代謝量の推定は精度向上に非常に有効である。
ADL指数は、特に高齢者や疾病・事故の療養者が身体的に自立した日常生活をおくるための能力をどの程度有しているのかを判断するための指標値であって、これまでADL評価法として用いられてきたバーセル指数やFIMを代替する又は補完するものである。ADL評価は人間の各種の日常生活活動に対応した動作を評価する必要があるが、本装置では、主として自立歩行が可能であるか否かという点に着目してADL指数を提示している。具体的には、ADL指数として大腿四頭筋筋肉量、大腿四頭筋最大筋力、体重支持指数を利用しているが、そのほかの指標値でもよい。大腿四頭筋筋肉量はこの大腿四頭筋を含む脚部又は大腿部の筋肉量と高い相関を有しているから、上述のようにして算出した脚部又は大腿部の筋肉量から容易に推算することができる。また、最大筋力は筋肉量と高い相関を有しているから、大腿四頭筋最大筋力は上記大腿四頭筋筋肉量から容易に推定することができる。更には、この大腿四頭筋最大筋力と体重とから体重支持指数を推算することができる。
図5は足裏に接触する電極のみを利用した第1実施例による立位型身体組成測定装置1の上面外観図、図6はこの測定装置1の使用状態を示す図である。この立位型身体組成測定装置1は、扁平略直方体形状の本体部11の上に一般的な足裏の外形と同程度の大きさの左右の足位置決め部12L,12Rを有し、両足位置決め部12L,12Rの前方、つまり指側に通電用電極13L,13Rが、後方つまり、踵側に測定用電極14L,14Rが設けられている。また、本体部11上には、複数の入力キーと表示器とを有する操作表示パネル15が設けられている。本体部11は周知の体重計測の機能を有しており、図6に示すように、被検者Bが本体部11の上面に載ると体重が計測されるように構成されている。また、両足位置決め部12L,12R上に被検者Bが両足を載置すると、足裏の指側に通電用電極13L,13Rが接触し、足裏の踵側に測定用電極14L,14Rが接触する。これにより、図1における電流供給点Pi3,Pi4と電圧測定点Pv11,Pv12とが確保される。
図9は足首に接触する電極を加えた第2実施例による立位型身体組成測定装置2の外観斜視図、図10は本装置2の使用状態を示す拡大図である。上記第1実施例による測定装置1が備える構成要素と同一の又は相当する構成要素については、同一符号を付して特に必要のない限り説明を省略する。この点は第3実施例以降の装置についても同様である。
図16は第3実施例による立位型身体組成測定装置3の外観斜視図である。この測定装置3は第2実施例による測定装置2と同様に、被検者の両踝の内側に接触する測定用電極17L,17Rを備えるが、被検者の体格の相違を考慮して、その測定用電極17L,17Rの高さが調整自在に構成されている。図17は電極高さ調整機構を備えた電極保持部20の概略縦断面図である。
図20は第4実施例による立位型身体組成測定装置4の外観斜視図、図21は本測定装置4の使用状態を示す正面図である。この測定装置4は第3実施例による測定装置3のように、被検者Bの両踝の内側に接触する、高さ調整可能な測定用電極17L,17Rを備える上に、更に、同様の構成で高さ調整可能な、被検者の膝の内側に接触する測定用電極22L,22Rを備える。即ち、調整ツマミ201を回動させることにより測定用電極17L,17Rの高さを調整して被検者Bの踝の内側に接触させることができるとともに、調整ツマミ211を回動させることにより測定用電極22L,22Rの高さを調整して被検者Bの膝の内側に確実に接触させることができる。これにより、図1における電流供給点Pi3,Pi4と電圧測定点Pv11,Pv121,Pv5,Pv6,Pv7,Pv8とが確保される。
図23は第5実施例による立位型身体組成測定装置5の外観斜視図である。この測定装置5は第4実施例による測定装置4のように、被検者の両踝の内側に接触する、高さ調整可能な測定用電極17L,17Rと、同じく高さ調整可能な、膝の内側に接触する測定用電極22L,22Rを備える上に、両大腿部の付け根に接触する測定用電極25L,25を備えている。即ち、電極保持部20の上には上下方向に伸縮自在の高さ調整部23を介挿して被検者が跨る座部24が設けられ、座部24の両側面には測定用電極25L,25Rが配置されている。これにより、図1における電流供給点Pi3,Pi4と電圧測定点Pv11,Pv12,Pv5,Pv6,Pv7,Pv8,Pv13とが確保される。
図27は第6実施例による立位型身体組成測定装置6の外観斜視図である。この測定装置6は第5実施例による測定装置5に類似しているが、測定用電極14L,14Rと測定用電極17L,17Rとの間、及び、測定用電極17L,17Rと測定用電極22L,22Rとの間にそれぞれ、上記第5実施例における高さ調整部23と同様の構成を有する高さ調整部26,27が備えられ、しかも、3つの高さ調整部23,26,27のばねは上からの押圧力に対して所定の比率で収縮するように定められている。この比率は、標準的な体格を有する被検者の、足裏から踝までの高さ、膝までの高さ、及び股下までの高さに応じて予め決められている。したがって、ごく特殊な体格を有する被検者を除けば、被検者が図25に示すように座部24に跨った状態で立位姿勢をとったとき、各高さ調整部23,26,27はそれぞれ所定の比率で収縮し、その結果、測定用電極17L,17Rは踝内側に確実に接触し、測定用電極22L,22Rは膝内側に確実に接触する。したがって、各測定用電極の高さを適切な位置にするような調整が不要になり、測定作業が省力化できる。
図28は第7実施例による立位型身体組成測定装置7の外観斜視図である。この測定装置7は、被検者の足裏のほか、踝と膝とに測定用電極14L,14R,17L,17R,22L,22Rを接触させるようにした点では上記第4実施例の測定装置4と同様であるが、測定用電極17L,17R,22L,22Rを、2つの回動軸281,282を有する屈折自在のZ字状のアーム28に設け、本体部11に形成した凹陥部11aにアーム28を収納可能としている。これにより、非使用には本体部11上面とほぼ同じ高さにアーム28を収納することができ、運搬が行い易く、収納スペースも確保し易い。また、アーム28の回動軸281,282は任意の位置で屈折状態を維持できる構成となっており、図29に示すように、被検者Bの踝と膝の位置に応じて適宜に屈折させ、測定用電極17L,17R,22L,22Rの接触位置を適切に定めることができる。
図30は第8実施例による立位型身体組成測定装置8の外観斜視図である。これまで説明した上記各実施例の測定装置は脚部にのみ電極が接触するような構成であったが、この第8実施例以降の実施例による立位型身体組成測定装置では更に手に接触する電極を備える。
図42は第9実施例による立位型身体組成測定装置8cの外観斜視図である。この測定装置8cでは、上部で繋がった左右のバー50L,50Rの水平延伸部に、膝に接触する測定用電極22L,22Rが取り付けられている点は上記測定装置8aと類似しているが、本装置8cでは、バー50L,50R全体が上下方向に所定範囲でスライド移動自在に構成されており、バー50L,50Rが降下した状態では、測定用電極22L,22Rは被検者Bの踝の外側に接触できるようになっている。即ち、被検者Bの手動操作によるバー50L,50Rの上下移動によって、膝に接触するための測定用電極22L,22Rは踝に接触するための測定用17L,17Rとして機能する。本装置8cでは、測定の進行に伴い、表示や音声を通して被検者Bに対してバー50L,50Rの上下移動を指示し、その移動位置に応じて(例えばスイッチ等によりその位置を検出して)測定用電極22L,22Rによる測定値を膝に対応したものであるか、或いは踝に対応したものであるとして取り扱う。この構成では、測定に際して被検者の操作は若干面倒になるものの、測定用電極の数が少なくて済み、安価に装置を提供できるという利点がある。
図43は第10実施例による立位型身体組成測定装置8dを用いた測定状態を示す斜視図、図44は本装置8dを収納した状態を示す外観斜視図である。この測定装置8dは、特に収納性や可搬性を考慮したものであって、掌に接触する測定用電極32L,32Rや膝の裏側に接触する測定用電極22L,22Rが設けられた支持体51は2つの水平な軸52,53を中心に回動する構成となっている。そのため、図44に示すように、非使用時には支持体51全体を折り畳んで、ほぼ本体部11と同じ程度の大きさに収めることができる。一方、使用時には、図43に示すように、被検者Bは本体部11上の所定位置に載った後、支持体51を引き上げればよい。引き上げることによって、測定用電極22L,22Rは前方へと移動しようとするから、膝裏への密着性も高まる。
図32は第11実施例による立位型身体組成測定装置9による使用時の状態を示す斜視図である。この測定装置9は、体重計の機能を備えた本体部11に加えて、被検者Bが両手で把持する上肢測定ユニット40を備え、両者はケーブル41で接続されている。
11a…凹陥部
111…演算・制御部
112…電流源
113…差動増幅器
114…バンドパスフィルタ(BPF)
115…検波部
116…増幅器
117…アナログ−デジタル(A/D)変換器
118…電源部
119…体重計測部
120,120a…(測定用)電極選択部
120b…通電用電極切替部
13L,13R,45L,45R…通電用電極
14L,14R,17L,17R,22L,22R,25L,25R,32L,32R,46L,46R,47L,47R…測定用電極
15…操作表示パネル
151…操作部
152…表示部
16L,16R…起立片
18…段差部
20…電極保持部
201,211…調整ツマミ
202…軸体
203…電極保持体
204…カバー
205…案内穴
206…測距センサ
207…保持板
208…マーカ
23,26,27…高さ調整部
231…カバー
232…保持体
235…測距センサ
24…座部
28…アーム
281,282…回動軸
31…アームバー
40…上肢測定ユニット
41…ケーブル
42…本体部
43…表示部
44L,44R…グリップ部
50L,50R,51…バー
51…支持体
52…軸
300…身体組成測定部
301…加振部
Claims (8)
- a)被検者の身体中の測定対象部位のサイズ情報を含む身体特定化情報を取得する身体特定化情報取得手段と、
b)前記被検者が立位姿勢で体重を測定する体重測定手段と、
c)該体重測定手段上に立位状態である被検者の両膝の間に挟まれるように該体重測定手段に立設された支持体と、
d)前記体重測定手段にあって被検者の足裏に接触する電極と前記支持体に設けられ被検者の膝の内側に接触する電極とを含むインピーダンス測定手段と、
e)前記身体特定化情報取得手段、前記体重測定手段、及び前記インピーダンス測定手段からの情報に基づき被検者の身体組成や健康状態に関連した各種情報を推定する推定演算手段と、
を備えることを特徴とする立位型身体組成測定装置。 - 前記支持体に設けられた電極は高さ調整可能であることを特徴とする請求項1に記載の立位型身体組成測定装置。
- 前記支持体には、前記インピーダンス測定手段に含まれる電極として、被検者の踝の内側に接触する電極がさらに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の立位型身体組成測定装置。
- 前記支持体には、前記インピーダンス測定手段に含まれる電極として、被検者の大腿部の付け根に接触する電極がさらに配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の立位型身体組成測定装置。
- 前記支持体の上端は立位状態である被検者が跨る座部となっていることを特徴とする請求項4に記載の立位型身体組成測定装置。
- 前記座部は被検者の股下高さに応じて上下方向に調整可能な伸縮機構を有することを特徴とする請求項5に記載の立位型身体組成測定装置。
- 前記座部の伸縮に連動して前記支持体に配置されている電極の高さが調整されることを特徴とする請求項6に記載の立位型身体組成測定装置。
- 前記座部の伸縮に連動して被検者の脚部の長さを測定する脚部長測定手段を前記身体特定化情報取得手段として備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の立位型身体組成測定装置。
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