JP2007006674A - 配電設備制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 分散型電源系統に設けられた配電設備を制御する。
【解決手段】 電圧不良が予測される地点の近傍に設けられたセンサー101−1およびSVR2の近傍に設けられたセンサー101−2は、電圧値および電流値を測定する。演算部102−1は、センサー101−1によって測定された電圧値および電流値より潮流方向を求める。制御部103は、演算部102−1によって求められた潮流方向,センサー101−1によって測定された電圧値,およびセンサー101−2によって測定された電流値に応じて、SVR2における変圧比を調整する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、分散型電源系統に設けられた配電設備を制御するシステムに関し、さらに詳しくは、負荷時タップ切換変圧器装置や段階制御式コンデンサ装置を制御するシステムに関する。
従来、配電用変電所からの電力を効率良く供給するために、配電系統には種々の配電設備が設けられている。
一般的に配電用変電所から配電系統末端に向かって電圧値が下降していくので、配電系統が長くなると配電系統末端における電圧値が規定範囲(例えば、電気事業法によって定められた範囲)の下限を下回るおそれがある。そのような懸念を解消するために、配電系統にはSVR(負荷時タップ切換変圧器装置)が施設されている。
SVRは、配電系統に直列に接続され、負荷側(SVRの両端のうちいずれか一方)の電圧値が所定の許容範囲内に収まるように一次側(SVRの両端のうち配電用変電所側)の電圧と二次側の電圧(SVRの両端のうち配電系統末端側)との比(変圧比)を調整する。また、SVRは、潮流方向を検知して、一次側および二次側のうちどちらが負荷側であるかを判定する。具体的には、SVRの内部にはタップ位置を切り換えることによって変圧比を変更することができるタップ付き変圧器が設けられており、SVRは、潮流方向が「順送方向(一次側から二次側へ向かう方向)」であると判定すると、二次側が負荷側であると判断して二次側の電圧値が許容範囲内に収まるようにその変圧器のタップ位置を切り換える。一方、潮流方向が「逆送方向(二次側から一次側へ向かう方向)」であると判定すると、一次側が負荷側であると判断して一次側の電圧値が許容範囲内に収まるようにその変圧器のタップ位置を切り換える。負荷側の電圧値がこの許容範囲内に収まれば、負荷中心点における電圧値を規定範囲内に収めることができる。このように、SVRを施設することにより、配電系統の電圧値を適切に上昇させることができる。これにより、潮流方向が順送方向である(配電用変電所から配電線末端へ向かって電流が流れる)場合では、配電系統における電圧降下の影響(例えば、配電系統末端の電圧値が規定範囲の下限よりも低くなること)を抑制することができる。また、潮流方向を検知して負荷側を切り替えるSVR(完全逆送リレー付きSVR)が施設されることによって、配電系統の切替等によって一次側が配電系統末端側になり二次側が配電用変電所側になった場合(潮流方向が逆送方向になる場合)でも、一次側の電圧値が低くなりすぎるのを抑制することができ、配電系統における電圧値を規定範囲内に収めることができる。
また、配電系統末端に接続された各々の需要家は、配電系統に無効電力を出力する。それらの無効電力の影響によって、配電系統の特定地点において電圧値が規定範囲を逸脱してしまうおそれがある。このような懸念を解消するために、配電系統にはSSC(段階制御式コンデンサ装置)が施設されている。
SSCは、配電系統において電圧不良が予測される地点(例えば、無効電力による影響を受けて電圧値が規定範囲内に収まらなくなることが予測される地点)に接続され、その接続点における無効電力の電力量を調整し電圧調整をする。具体的には、接続点における電圧値に応じて、接続点に供給する無効電力の電力量を増加/減少させる(接続点に接続する容量負荷の容量値を増加/減少させる)。SSCが施設されることによって、接続点における無効電力の電力量を調整することができ、電圧不良が予測される地点における電圧値を適正に制御することができる。
特開2001-268795号公報 特開2002-165366号公報
最近では、太陽光発電や風力発電の発電機が配電系統末端(需要家)に施設されることが多くなり、配電用変電所から配電系統末端に向かって一方向に電力が供給されるだけではなく、配電系統末端に施設された発電機から配電用変電所に向かって電力が供給されるようになってきた(所謂、分散型電源系統)。このような分散型電源系統では、配電系統末端から配電用変電所に向かって電流が流れるおそれがある。つまり、配電系統末端に向かうに従って電圧が降下していくのではなく、配電線末端側の電圧値が配電系統の中間地点(場合によっては配電用変電所近辺)よりも高くなるという現象が生じる。
このように潮流方向が「逆送方向」になった場合、完全逆送リレー付きSVRなら対応可能であるが、そのSVRを流れる電流が小さくその電流値が不感帯(SVRが検知できない範囲)内に収まることがある。この場合には、完全逆送リレー付きSVRでも、潮流方向を検知することができないので、潮流方向の判定を誤って誤動作してしまう等、正常に動作することができない。このような誤動作を解消するためには、現地に作業員が出向して手動操作によってSVRのタップ位置を切り換える必要があるので、手間がかかってしまう。また、既存のSVRに代えて不感帯の狭いSVRを新たに設置すれば、このような現象は抑制されるが、コストがかかってしまう。
また、分散型電源系統では、SSCが施設された地点とは異なる地点で電圧不良(無効電力による影響を受けて電圧値が規定範囲を逸脱してしまう現象)が生じるおそれがあるので、SSCによる系統電圧制御が適切に実施されない可能性がある。さらに、無効電力による影響が無く電圧不良が生じていないにもかかわらず、SSCが無効電力を必要以上に供給してしまう(SSCが過補償になってしまう)おそれがある。このため、SSCの設定やSSCを設置する地点を変更する必要があり、手間やコストがかかってしまう。
本発明は、配電系統の電圧値を適正に制御するために配電系統に施設された負荷時タップ切換変圧器装置を制御することを目的とする。
また、本発明は、配電系統の電圧値を適正に制御するために配電系統に施設された段階制御式コンデンサ装置を制御することを目的とする。
この発明によれば、配電設備制御システムは、分散型電源系統において、配電用変電所と分散型電源との間に直列に接続され、配電用変電所側の電圧値と分散型電源側の電圧値との変圧比を調整する負荷時タップ切換変圧器装置を制御する。この配電設備制御システムは、上記分散型配電系統の所定地点における電圧値および電流値を測定する第1計測部と、上記分散型配電系統のうち上記負荷時タップ切換変圧器装置の近傍における電流値を測定する第2計測部と、上記第1計測部によって測定された電圧値および電流値から、潮流方向が配電用変電所から配電系統末端へ向かう方向(順送方向)であるのかその配電系統末端からその配電用変電所へ向かう方向(逆送方向)であるのかを判定する演算部と、上記第1および第2計測部による測定結果と演算部による判定結果とに応じて、上記負荷時タップ切換変圧器装置を制御する制御部とを備える。上記制御部は、上記演算部によって潮流方向が逆送方向であると判定され、かつ、上記第1計測部によって測定された電圧値が規定範囲を逸脱していると判断し、かつ、上記第2計測部によって測定された電流値が所定範囲内に収まると判断すると、上記負荷時タップ切換変圧器装置の変圧比を調整する。
上記配電設備制御システムでは、配電系統の所定地点における情報に従って負荷時タップ切換変圧器装置を制御することにより、所定地点における電圧値が規定範囲(例えば、電気事業法で定められた範囲)内に収まるように負荷時タップ切換変圧器装置を制御することができる。また、上記所定範囲が負荷時タップ切換変圧器装置の不感帯(電流を検知することができないレベル)に設定すれば、電流値が小さく負荷時タップ切換変圧器装置が正常に動作できない場合でも、配電系統の電圧値を規定範囲内に収めることができる。
好ましくは、上記制御部は、上記演算部によって潮流方向が逆送方向であると判定され、かつ、上記第1計測部によって測定された電圧値が規定範囲を逸脱していると判断し、かつ、上記第2計測部によって測定された電流値が上記負荷時タップ切換変圧器装置の不感帯内に収まると判断すると、上記負荷時タップ切換変圧器装置の変圧比を所定比に固定する。
好ましくは、上記負荷時タップ切換変圧器装置は、上記配電系統に直列に接続され、タップ位置に応じて変圧比が変化するタップ付き変圧器と、上記タップ付き変圧器の両端のうち上記配電用変電所側の電圧値を測定する第1電圧測定部と、上記タップ付き変圧器の両端のうち上記配電系統末端側の電圧値を測定する第2電圧測定部と、上記配電系統に流れる電流値を測定する電流測定部と、上記第1および第2電圧測定部のうちいずれか一方によって測定された電圧値と上記電流測定部によって測定された電流値から潮流方向を判定し、その判定した潮流方向に応じて上記第1および第2電圧測定部のうちいずれか一方を選択して、その選択した電圧測定部によって測定された電圧値に応じて上記タップ付き変圧器のタップ位置を切り換えるタップ切換部とを含む。上記タップ切換部は、さらに、上記制御部による制御を受けて、上記タップ付き変圧器のタップ位置を切り換える。
さらに、本発明によれば、配電設備制御システムは、分散型電源系統において、配電用変電所と分散型電源との間に位置する特定地点に接続され、その接続点における無効電力の電力量を調整する段階制御式コンデンサ装置を制御する。この配電設備制御システムは、上記配電系統の所定地点における電圧値を測定する計測部と、上記計測部による計測結果に応じて、上記段階制御式コンデンサ装置を制御する制御部とを備える。上記制御部は、上記計測部によって測定された電圧値が規定範囲を逸脱していると判断すると、その電圧値がその規定範囲の下限よりも低い場合には上記段階制御式コンデンサ装置が供給する無効電力の電力量を増加させ、一方、その電圧値がその規定範囲の上限よりも高い場合には上記段階制御式コンデンサ装置が供給する無効電力の電力量を減少させる。
上記配電設備制御システムでは、配電系統の所定地点における情報に従って段階制御式コンデンサ装置を制御することにより、所定地点における電圧値が規定範囲内に収まるように段階制御式コンデンサ装置を制御することができる。
また、本発明によれば、配電設備制御システムは、分散型電源系統において、配電用変電所と分散型電源との間に位置する特定地点に接続され、その接続点における無効電力の電力量を調整する段階制御式コンデンサ装置を制御する。この配電設備制御システムは、上記配電系統の所定地点における電圧値および電流値を測定する計測部と、上記計測部によって測定された電圧値および電流値から、無効電力のベクトル方向および力率を求める演算部と、上記計測部による計測結果と上記演算部による演算結果とに応じて、上記段階制御式コンデンサ装置を制御する制御部とを備える。上記制御部は、上記演算部によって求められた力率が所定範囲を逸脱していると判断すると、その演算部によって求められた無効電力のベクトル方向が進み方向である場合には上記段階制御式コンデンサ装置が供給する無効電力の電力量を減少させ、一方、その演算部によって求められた無効電力のベクトル方向が進み方向ではない場合には上記段階制御式コンデンサ装置が供給する無効電力の電力量を増加させる。
上記配電設備制御システムでは、所定地点における情報(力率)に従って段階制御式コンデンサ装置を制御することにより、力率を改善することができ(力率を「1」に近づけることができ)配電系統における電力ロスを低減することができる。
好ましくは、上記段階制御式コンデンサ装置は、複数の負荷容量と、その段階制御式コンデンサ装置と上記配電系統との接続点における電圧値および電流値を測定する電圧電流測定部と、上記電圧電流測定部によって測定された電圧値および電流値から無効電力のベクトル方向を求め、その電圧電流測定部によって測定された電圧値とその求めた無効電力のベクトル方向とに応じて、上記複数の負荷容量と上記接続点との接続関係を調整する接続調整部とを含む。上記接続調整部は、上記制御部による制御を受けて、上記複数の負荷容量と上記接続点との接続関係を調整する。
以上のように、配電系統の所定地点における情報に従って負荷時タップ切換変圧器装置を制御することにより、所定地点における電圧値になるように負荷時タップ切換変圧器装置を制御することができる。
また、配電系統の所定地点における情報に従って段階制御式コンデンサ装置を制御することにより、所定地点における電圧値が規定範囲内に収まるように段階制御式コンデンサ装置を制御することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(第1の実施形態)
<構成>
この発明の第1の実施形態による配電設備制御システムの構成を図1に示す。図1において、配電用変電所1から延びる配電系統には、SVR(負荷時タップ切換変圧器装置)2とSSC(段階制御式コンデンサ装置)3とが施設されている。さらに、この配電系統には、発電機(分散型電源)4が施設されて分散型電源系統が構築されている。
配電設備制御システムは、配電系統の所定地点における情報に応じて配電系統に設けられたSVR2を制御する。この配電設備制御システムは、センサー101−1〜101−4と、演算部102−1〜102−4と、制御部103と、親局104とを備える。
センサー101−1〜101−4の各々は、配電系統に接続されて、その接続点における電圧値および電流値を測定する。演算部102−1〜102−4は、センサー101−1〜101−4と一対一で対応している。演算部102−1〜102−4の各々は、対応するセンサーによって取得された電圧値および電流値から、有効電力データ(有効電力の電力量およびベクトル方向),無効電力データ(無効電力の電力量およびベクトル方向),潮流方向,力率を算出する。また、演算部102−1〜102−4の各々は、対応するセンサーによって取得された電圧値および電流値と算出した有効電力データ,無効電力データ,潮流方向,力率とを記憶する。制御部103は、演算部102−1〜102−4の各々に記憶された情報(電流値,電圧値,有効電力データ,無効電力データ,潮流方向,力率)を定期的に取得する。また、制御部103は、取得した情報の記憶,SVR2の制御,親局104との通信等を行う。親局104は、通信網(例えば、通信線やインターネット網)を介して制御部103と種々の情報のやりとりを行う。
なお、本実施形態では、センサー101−1は配電用変電所1の近傍に設けられ、センサー101−2はSVR2の近傍に設けられ、センサー101−3は発電機4の近傍に設けられ、センサー101−4はSSC3の近傍に設けられる。
<SVR2>
図1に示したSVR2の内部構成を図2に示す。SVR2は、タップ付き変圧器21と、一次側電圧測定部22−1と、二次側電圧測定部22−2と、電流測定部23と、タップ切換部24とを含む。タップ付き変圧器21は、タップ位置に応じて一次側の電圧値(ここでは、配電用変電所1側)と二次側(一次側に対して逆側。ここでは発電機4側)の電圧値との比(変圧比)が変更される。一次側電圧測定部22−1は、SVR2の一次側の電圧値を測定する。二次側電圧測定部22−2は、SVR2の二次側の電圧値を測定する。電流測定部23は、電流を測定する。タップ切換部24は、電流測定部23によって測定された電流値と二次側電圧測定部22−2によって測定された電圧値(または、一次側電圧測定部22−1によって測定された電圧値)とに基づいて、SVR2における潮流方向が「順送方向(一次側から二次側へ向かう方向)」であるか「逆送方向(二次側から一次側へ向かう方向)」であるかを判定する。また、タップ切換部24は、潮流方向が「順送方向」であると判定すると二次側電圧測定部22−2によって測定された二次側電圧が許容範囲内に収まるようにタップ付き変圧器21のタップ位置を切り換える。例えば、タップ切換部24は、この場合、二次側の電圧値に基づいて負荷中心点における電圧値を模擬し、その負荷中心点における電圧が規定範囲内に収まるようにタップ位置を調整する。一方、タップ切換部24は、潮流方向が「逆送方向」であると判定すると一次側電圧測定部22−1によって測定された一次側電圧に基づいてタップ付き変圧器21のタップ位置を切り換える。例えば、タップ切換部24は、この場合、タップ位置を所定位置(一次側の電圧値と二次側の電圧値との比が「1:1」になる位置)に固定する。さらに、タップ切換部24は、制御部103からの指示に従って、タップ付き変圧器21のタップ位置を切り換える。
<動作(SVR制御処理)>
次に、図1に示した配電設備制御システムによる動作について図3,図4を参照しつつ説明する。なお、ここでは、電圧不良が予測される地点(分散型電源系統においてSVR2が適切に動作しないことによって、電圧値が規定範囲に収まらなくなると予測される地点)がセンサー101−1の近傍に存在するものとし、配電設備制御システムは演算部102−1に記憶された情報に基づいてSVR2を制御するものとする。
〔ステップST101〕
制御部103は、演算部102−1に記憶された情報(潮流方向および電圧値)を取得する。
〔ステップST102〕
次に、制御部103は、演算部102−1から取得した潮流方向と基準方向(ここでは、一次側から二次側へ向かう方向)とを比較して、その潮流方向が基準方向に対して同じ向きであるか逆向きであるかを判定する。演算部102−1から取得した潮流方向が基準方向と同じ向きである場合にはステップST103へ進む。そうでない場合(潮流方向が基準方向に対して逆向きである場合)にはステップST104へ進む。
〔ステップST103〕
次に、制御部103は、演算部102−1から取得した電圧値が規定範囲を逸脱しているか否かを判断する。この規定範囲は、例えば、電気事業法によって定められた範囲である。演算部102−1から取得した電圧値が規定範囲を逸脱している場合にはステップST104(図4)へ進む。そうでない場合にはステップST101へ進む。
〔ステップST104〕
一方、ステップST102において潮流方向が基準方向に対して逆向きであると判断するかもしくはステップST103において演算部102−1から取得した電圧値が規定範囲を逸脱していると判断すると、制御部103は、演算部102−2(SVR2の近傍に位置するセンサー)に記憶された情報(電流値)を取得する。次に、制御部103は、その演算部102−2から取得した電流値がSVR2の不感帯(SVR2が検知することができない範囲)を逸脱しているか否かを判断する。例えば、制御部103は、演算部102−2から取得した電流値が所定の値(例えば、5A)よりも大きいか否かを判断する。演算部102−2から取得した電流値が不感帯を逸脱する場合(5Aよりも大きい場合)にはステップST105へ進む。そうでない場合にはステップST107へ進む。
〔ステップST105〕
次に、制御部103は、SVR2の現在の動作状況(SVR2のタップ付き変圧器21のタップ位置)を参照して、SVR2のタップ切替に余裕があるか否かを判断する。具体的には、制御部103は、SVR2の一次側電圧測定部22−1によって測定された一次側電圧および二次側電圧測定部22−2によって測定された二次側電圧に基づいて現在のタップ位置を求め、そのタップ位置が限界位置(上限位置または下限位置)に達していないかどうかを判断する(上限位置に達している場合にはタップ位置を上げる方向には余裕がないと判断し、一方、下限位置に達している場合にはタップ位置を下げる方向には余裕がないと判断する)。SVR2のタップ切替に余裕がある場合にはステップST106へ進む。そうでない場合にはステップST109へ進む。
〔ステップST106〕
次に、制御部103は、SVR2の電圧調整機能に系統電圧制御をゆだねる(SVR2に対する制御を行わない)。
〔ステップST107〕
一方、ステップST104において、演算部102−2(SVR2の近傍に位置するセンサー)から取得した電流値がSVR2の不感帯内に収まると判断すると(5Aよりも小さいと判断すると)、制御部103は、親局104へ電圧調整不能信号を送信する。この電圧調整不能信号には、SVR2に流れる電流がSVR2の不感帯内に収まる旨(演算部102−2に流れる電流が所定の値よりも小さい旨)が書き込まれる。次に、ステップST108へ進む。
〔ステップST108〕
次に、制御部103は、SVR2のタップを現在のタップ位置に固定する。具体的には、制御部103は、現在のタップ位置に固定するようにタップ切換部24に指示し、タップ切換部24がその指示に従ってタップ付き変圧器21のタップ位置を現在の位置に固定する。
〔ステップST109〕
一方、ステップST105において、SVR2のタップ切替に余裕がないと判断すると、制御部103は、親局104へ電圧調整不能信号を送信する。この電圧調整不能信号には、SVR2のタップ切替に余裕がない旨が書き込まれる。
このようにして、制御部103は、SVR2を制御する。
<効果>
以上のように、系統上電圧不良が予測される地点(電圧不良予測点)における情報に従ってSVR2を制御することにより、電圧不良予測点における電圧値が規定範囲内に収まるようにSVR2を制御することができる。また、電流値が小さくSVR2が正常に動作できない場合でも、電圧不良予測点の電圧値を規定範囲内に収めることができる。
また、SVR2についての情報が書き込まれた電圧調整不能信号が親局104に送信されるので、親局104は、SVR2の動作状況を把握することができる。また、SVR2についての制御が書き込まれた制御指示信号が親局104から制御部103へ送信され、制御部103がその制御指示信号に従ってSVR2を制御することも可能である。
なお、演算部102−1〜102−4の各々による所定の情報(有効電力データ,無効電力データ,潮流方向等)の演算や記憶を、演算部102−1〜102−4に代わって制御部103がすることも可能である。
また、ステップST108(SVR2近傍のセンサーを流れる電流の電流値が不感帯内であると判断された場合)において、SVR2のタップ位置を上述したようなタップ以外に固定しても構わない。例えば、一次側の電圧値と二次側の電圧値との比が「1;1」になるタップ位置に固定してもよいし、「N:1(Nは1より大きい任意の数)」になるタップ位置に固定してもよい。
また、ステップST106において、SVR2の電圧調整機能に系統電圧制御をゆだねるのではなく、制御部103が、タップ切換部24にタップ付き変圧器21のタップ位置を所定の位置に切り替えさせることも可能である。この場合、制御部103は、演算部102−1〜102−4の各々から電圧値を取得し、それらの電圧値を参照してSVR2に要求される変圧比を求める。そして、制御部103が、タップ付き変圧器21のタップ位置がその変圧比に応じた位置になるように、タップ切換部24に指示すればよい。
(第2の実施形態)
<構成>
この発明の第2の実施形態による配電設備制御システムの構成を図5に示す。この配電設備制御システムは、配電系統の所定地点における情報に応じて、配電系統に施設されたSSC3を制御する。本実施形態において、制御部103は、SVR2の制御に代えて、SSC3の制御を行う。
<SSC3の内部構成>
図5に示したSSC3の内部構成を図6に示す。SSC3は、複数の負荷容量31−1〜31−P(Pは自然数)と、複数のスイッチ32−1〜32−Pと、電圧電流測定部33と、接続調整部34とを含む。複数の負荷容量31−1〜31−Pの各々は、互いに異なる容量値であっても同一の容量値であってもよい(ここでは、各々の容量値が互いに等しいものとする)。複数のスイッチ32−1〜32−Pの各々は、一端が負荷容量31−1〜31−Pのいずれかに接続され、他端が接続点N3に接続される。電圧電流測定部33は、接続点N3における電圧値および電流値を測定する。接続調整部34は、電圧電流測定部33によって測定された電圧値および電流値から無効電力データを求め、測定部33によって測定された電圧値およびその求めた無効電力データに応じてスイッチ32−1〜32−Pを入り切りする。例えば、接続調整部34は、無効電力データのベクトル方向が「進み方向」であり測定部33によって測定された電圧値が規定範囲(例えば、電気事業法によって定められた範囲)の上限値よりも大きいと判断すると、配電系統に供給する無効電力の電力量が減少するように(接続点N3に接続する負荷容量31−1〜31−Pの個数が減少するように)スイッチ32−1〜32−Pを入り切りする(降圧操作する)。一方、無効電力データのベクトル方向が「進み」であり測定部33によって測定された電圧値が規定範囲の下限値よりも小さいと判断すると、配電系統に供給する無効電力の電力量が増加するように(接続点N3に接続する負荷容量31−1〜31−Pの個数が増加するように)スイッチ32−1〜32−Pを入り切りする(昇圧操作する)。また、接続調整部34は、制御部103(図5)による指示を受けて、スイッチ32−1〜32−Pを入り切りする。
<動作(SSC制御処理(電圧制御))>
次に、図5に示した配電設備制御システムによる動作について図7〜図9を参照しつつ説明する。なお、ここでは、電圧不良が予測される地点(分散型電源系統においてSSC3が適切に動作しない(例えば、無効電力が過剰に供給される)ことによって、電圧値が規定範囲に収まらなくなると予測される地点)がセンサー101−3の近傍に存在するものとし、配電設備制御システムは演算部102−3の情報に基づいてSSC3を制御するものとする。
〔ステップST201〕
制御部103は、演算部102−3に記憶された情報(電圧値および無効電力データ))を取得する。
〔ステップST202〕
次に、制御部103は、演算部102−3から取得した電圧値が規定範囲(例えば、電気事業法によって定められた範囲)を逸脱しているか否かを判断する。演算部102−3から取得した電圧値が規定範囲を逸脱している場合にはステップST203(図8)へ進む。そうでない場合にはステップST201へ進む。
〔ステップST203〕
次に、制御部103は、演算部102−3から取得した電圧値が規定範囲の上限値よりも高いか規定範囲の下限値よりも低いかを判断する。演算部102−2から取得した電圧値が上限値よりも高い場合にはステップST207(図9)へ進む。一方、演算部102−3から取得した電圧値が下限値よりも低い場合にはステップST204へ進む。
〔ステップST204〕
次に、制御部103は、SSC3の昇圧動作によって電力不良予測点における電圧値を規定範囲に収めることが可能かどうかを判断する(SSC3の動作によって解消できるか否かを判断する)。具体的には、制御部103は、スイッチの入り切りの状況を参照して、SSC3の負荷容量31−1〜31−Pのうち接続点N3に接続することができる負荷容量がまだ残っているか否か(すべての負荷容量31−1〜31−Pが接続点N3に接続されているか否か)を判断する。負荷容量がまだ残っている場合には「SSC3の動作によって解消できる」と判断する。SSC3の動作によって解消できる場合にはステップST205へ進む。そうでない場合にはステップST206へ進む。
〔ステップST205〕
次に、制御部103は、演算部102−3から取得した無効電力データを参照して、SSC3に昇圧動作をさせる。具体的には、制御部103は演算部102−3から取得した電圧値および無効電力データをSSC3の接続調整部34に出力し、接続調整部34は制御部103から出力された電圧値および無効電力データに応じてスイッチ32−1〜32−Pを入り切りする。または、制御部103が、無効電力データを参照して、SSC3から供給されるべき無効電力の電力量を求めて、無効電力がその電力量になるようなスイッチ32−1〜32−Pの接続状態をSSC3の接続調整部34に指示し、接続調整部34がその指示に従ってスイッチ32−1〜32−Pを入り切りする。
〔ステップST206〕
一方、ステップST204においてSSC3の動作によって解消できない(すべての負荷容量31−1〜31−Pが接続点N3に接続されている)と判断すると、制御部103は、親局104へ電圧調整不能信号を送信する。この電圧調整不能信号には、SSC3の動作によって解消できない旨が書き込まれる。
〔ステップST207〕
一方、ステップST203において演算部102−3から取得した電圧値が上限値よりも高いと判断すると、制御部103は、演算部102−3から取得した無効電力データのベクトル方向が進み方向であるか否かを判断する。演算部102−3から取得した無効電力データのベクトル方向が進み方向である場合にはステップST208へ進む。そうでない場合にはステップST210へ進む。
〔ステップST208〕
次に、制御部103は、SSC3の現在の動作状況(SSC3によって供給されている無効電力の電力量)を参照して、SSC3による無効電力制御に余裕があるのか否かを判断する。具体的には、制御部103は、スイッチの入り切りの状況を参照して、SSC3の負荷容量31−1〜31−Pのうち少なくとも1つの負荷容量が接続点N3に接続されているのか否か(すべての負荷容量31−1〜31−Pが接続点N3に接続されていないかどうか)を判断する。少なくとも1つの負荷容量が接続点N3に接続されている場合には「SSC3の無効電力制御に余裕がある」と判断する。SSC3の無効電力制御に余裕がある場合にはステップST209へ進む。そうでない場合にはステップST211へ進む。
〔ステップST209〕
次に、制御部103は、演算部102−3から取得した無効電力データを参照して、SSC3に降圧動作をさせる。
〔ステップST210〕
一方、ステップST207において演算部102−3から取得した無効電力データのベクトル方向が進み方向でないと判断すると、制御部103は、親局104へ電圧調整不能信号を送信する。この電圧調整不能信号には、演算部102−3から取得した無効電力データのベクトル方向が進み方向でない旨が書き込まれる。
〔ステップST211〕
一方、ステップST208においてSSC3の無効電力制御に余裕がないと判断すると、制御部103は、親局104へ電圧調整不能信号を送信する。この電圧調整不能信号には、SSC3の無効電力制御に余裕がない旨が書き込まれる。
このようにして、制御部103は、SSC3を制御する。
<効果>
以上のように、系統上電圧不良が予測される地点(電圧不良予測点)における情報に従ってSSC3を制御することにより、SSC3の設定を変更したりSSC3を設置する地点を移動させたりすることなく、電圧不良予測点における電圧値が規定範囲内に収まるようにSSC3を制御することができる。
(第3の実施形態)
この発明の第3の実施形態による配電設備制御システムの構成は、図5に示した構成と同様である。本実施形態では、制御部103は、図7〜図9に示したSSC制御処理(電圧制御)に代えて、SSC3の力率制御を行う処理(SSC制御処理(力率))を実行する。
<動作(SSC制御処理(力率))>
次に、SSC制御処理(力率)について図10〜図12を参照しつつ説明する。
〔ステップST301〕
制御部103は、演算部102−3に記憶された情報(力率および無効電力データ)を取得する。
〔ステップST302〕
次に、制御部103は、演算部102−3から取得した力率が所定範囲を逸脱しているか否かを判断する。この力率についての所定範囲は、配電系統の状態や末端までの電圧降下等を考慮して決定されるものであり、具体的には、遅れ98%〜進み90%である。演算部102−3から取得した力率が所定範囲を逸脱している場合にはステップST303(図11)へ進む。そうでない場合にはステップST301へ進む。
〔ステップST303〕
次に、制御部103は、演算部102−3から取得した無効電力データのベクトル方向が進み方向であるか否かを判断する。演算部102−3から取得した無効電力データのベクトル方向が進み方向である場合にはステップST307(図12)へ進む。そうでない場合にはステップST304へ進む。
〔ステップST304〕
次に、制御部103は、SSC3の現在の動作状況を参照して、SSC3の動作によって解消できるか否かを判断する。具体的には、制御部103は、スイッチの入り切りの状況を参照して、SSC3の負荷容量31−1〜31−Pのうち接続点N3に接続することができる負荷容量がまだ残っているか否かを判断する(ステップST204と同様)。SSC3の動作によって解消できる場合にはステップST305へ進む。そうでない場合にはステップST306へ進む。
〔ステップST305〕
次に、制御部103は、演算部102−3から取得した無効電力データを参照して、SSC3に無効電力制御(昇圧動作)をさせる(ステップST205と同様)。
〔ステップST306〕
一方、ステップST304においてSSC3の動作によって解消できないと判断すると、制御部103は、親局104へ電圧調整不能信号を送信する。この電圧調整不能信号には、SSC3の動作によって解消できない旨が書き込まれる。
〔ステップST307〕
一方、ステップST303において演算部102−3から取得した無効電力データのベクトル方向が進み方向でないと判断すると、制御部103は、SSC3の現在の動作状況(SSC3によって供給されている無効電力の電力量)を参照して、SSC3による無効電力制御に余裕があるのか否かを判断する。具体的には、制御部103は、スイッチの入り切りの状況を参照して、SSC3の負荷容量31−1〜31−Pのうち少なくとも1つの負荷容量が接続点N3に接続されているのか否かを判断する(ステップST208と同様)。SSC3による無効電力制御に余裕がある場合にはステップST308へ進む。そうでない場合にはステップST309へ進む。
〔ステップST308〕
次に、制御部103は、演算部102−3から取得した電圧値を参照して、SSC3に無効電力制御(降圧動作)をさせる(ステップST209と同様)。
〔ステップST309〕
一方、ステップST307においてSSC3による無効電力制御に余裕がないと判断すると、制御部103は、親局104へ電圧調整不能信号を送信する。この電圧調整不能信号には、SSC3による無効電力制御に余裕がない旨が書き込まれる。
<効果>
以上のように、系統上電圧不良が予測される地点における情報(力率)に従ってSSC3を制御することにより、力率を改善することができ(力率を「1」に近づけることができ)配電系統における電力ロスを低減することができる。
以上の実施形態において、制御システムは、センサー101−3のデータに応じて、SVR2およびSSC3を制御しているが、他のセンサー101−1,101−2,101−4のデータに応じてSVR2およびSSC3を制御することも可能である。つまり、系統上電圧不良が予測される地点以外の情報に基づいてSVR2,SSC3を制御しても構わない。
本発明は、配電系統に施設された配電設備を制御するシステム等として有用である。
この発明の第1の実施形態による配電設備制御システムの構成を示す図である。 図1に示したSVRの内部構成を示す図である。 SVR制御処理について説明するためのフローチャートである。 SVR制御処理について説明するためのフローチャートである。 この発明の第2の実施形態による配電設備制御システムの構成を示す図である。 図5に示したSSCの内部構成を示す図である。 SSC制御処理(電圧制御)について説明するためのフローチャートである。 SSC制御処理(電圧制御)について説明するためのフローチャートである。 SSC制御処理(電圧制御)について説明するためのフローチャートである。 SSC制御処理(力率)について説明するためのフローチャートである。 SSC制御処理(力率)について説明するためのフローチャートである。 SSC制御処理(力率)について説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 配電用変電所
2 SVR
3 SSC
4 発電機
101−1〜101−4 センサー
102−1〜102−4 演算部
103 制御部
104 親局
21 タップ付き変圧器
22−1 一次側電圧測定部
22−2 二次側電圧測定部
23 電流測定部
24 タップ切換部
31−1〜31−P 負荷容量
32−1〜32−P スイッチ
33 電圧電流測定部
34 接続調整部

Claims (6)

  1. 分散型電源系統において、配電用変電所と分散型電源との間に直列に接続され、配電用変電所側の電圧値と分散型電源側の電圧値との変圧比を調整する負荷時タップ切換変圧器装置を制御するシステムであって、
    前記分散型配電系統の所定地点における電圧値および電流値を測定する第1計測部と、
    前記分散型配電系統のうち前記負荷時タップ切換変圧器装置の近傍における電流値を測定する第2計測部と、
    前記第1計測部によって測定された電圧値および電流値から、潮流方向が配電用変電所から配電系統末端へ向かう方向(順送方向)であるのか当該配電系統末端から当該配電用変電所へ向かう方向(逆送方向)であるのかを判定する演算部と、
    前記第1および第2計測部による測定結果と演算部による判定結果とに応じて、前記負荷時タップ切換変圧器装置を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記演算部によって潮流方向が逆送方向であると判定され、かつ、前記第1計測部によって測定された電圧値が規定範囲を逸脱していると判断し、かつ、前記第2計測部によって測定された電流値が所定範囲内に収まると判断すると、前記負荷時タップ切換変圧器装置の変圧比を調整する、
    ことを特徴とする配電設備制御システム。
  2. 請求項1において、
    前記制御部は、
    前記演算部によって潮流方向が逆送方向であると判定され、かつ、前記第1計測部によって測定された電圧値が規定範囲を逸脱していると判断し、かつ、前記第2計測部によって測定された電流値が前記負荷時タップ切換変圧器装置の不感帯内に収まると判断すると、前記負荷時タップ切換変圧器装置の変圧比を所定比に固定する、
    ことを特徴とする配電設備制御システム。
  3. 請求項1において、
    前記負荷時タップ切換変圧器装置は、
    前記配電系統に直列に接続され、タップ位置に応じて変圧比が変化するタップ付き変圧器と、
    前記タップ付き変圧器の両端のうち前記配電用変電所側の電圧値を測定する第1電圧測定部と、
    前記タップ付き変圧器の両端のうち前記配電系統末端側の電圧値を測定する第2電圧測定部と、
    前記配電系統に流れる電流値を測定する電流測定部と、
    前記第1および第2電圧測定部のうちいずれか一方によって測定された電圧値と前記電流測定部によって測定された電流値から潮流方向を判定し、当該判定した潮流方向に応じて前記第1および第2電圧測定部のうちいずれか一方を選択して、当該選択した電圧測定部によって測定された電圧値に応じて前記タップ付き変圧器のタップ位置を切り換えるタップ切換部とを含み、
    前記タップ切換部は、さらに、
    前記制御部による制御を受けて、前記タップ付き変圧器のタップ位置を切り換える、
    ことを特徴とする配電設備制御システム。
  4. 分散型電源系統において、配電用変電所と分散型電源との間に位置する特定地点に接続され、当該接続点における無効電力の電力量を調整する段階制御式コンデンサ装置を制御するシステムであって、
    前記配電系統の所定地点における電圧値を測定する計測部と、
    前記計測部による計測結果に応じて、前記段階制御式コンデンサ装置を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記計測部によって測定された電圧値が規定範囲を逸脱していると判断すると、当該電圧値が当該規定範囲の下限よりも低い場合には前記段階制御式コンデンサ装置が供給する無効電力の電力量を増加させ、一方、当該電圧値が当該規定範囲の上限よりも高い場合には前記段階制御式コンデンサ装置が供給する無効電力の電力量を減少させる、
    ことを特徴とする配電設備制御システム。
  5. 分散型電源系統において、配電用変電所と分散型電源との間に位置する特定地点に接続され、当該接続点における無効電力の電力量を調整する段階制御式コンデンサ装置を制御するシステムであって、
    前記配電系統の所定地点における電圧値および電流値を測定する計測部と、
    前記計測部によって測定された電圧値および電流値から、無効電力のベクトル方向および力率を求める演算部と、
    前記計測部による計測結果と前記演算部による演算結果とに応じて、前記段階制御式コンデンサ装置を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記演算部によって求められた力率が所定範囲を逸脱していると判断すると、当該演算部によって求められた無効電力のベクトル方向が進み方向である場合には前記段階制御式コンデンサ装置が供給する無効電力の電力量を減少させ、一方、当該演算部によって求められた無効電力のベクトル方向が進み方向ではない場合には前記段階制御式コンデンサ装置が供給する無効電力の電力量を増加させる、
    ことを特徴とする配電設備制御システム。
  6. 請求項4または請求項5において
    前記段階制御式コンデンサ装置は、
    複数の負荷容量と、
    当該段階制御式コンデンサ装置と前記配電系統との接続点における電圧値および電流値を測定する電圧電流測定部と、
    前記電圧電流測定部によって測定された電圧値および電流値から無効電力のベクトル方向を求め、当該電圧電流測定部によって測定された電圧値と当該求めた無効電力のベクトル方向とに応じて、前記複数の負荷容量と前記接続点との接続関係を調整する接続調整部とを含み、
    前記接続調整部は、
    前記制御部による制御を受けて、前記複数の負荷容量と前記接続点との接続関係を調整する、
    ことを特徴とする配電設備制御システム。
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