JP2007005005A - インバータ回路、バックライトユニット、及び液晶表示装置 - Google Patents

インバータ回路、バックライトユニット、及び液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の蛍光管を並列接続した蛍光管ユニットを1つのトランスで駆動させるときに、該トランスから各蛍光管に十分大きい電力を供給できるようにする。
【解決手段】インバータ回路28は、インバータ回路28に入力された直流電力を交流電力に電力変換するためのスイッチング回路281と、スイッチング回路281から供給される交流電力により並列接続された複数の蛍光管21それぞれを駆動するための交流電圧信号を出力する昇圧回路282と、スイッチング回路281で電力変換を行うために1対の第1制御信号を発振するパルス発振回路286と、前記1対の第1制御信号のそれぞれに対応して所定の増幅率で電力増幅した第2制御信号を発生するパルス増幅回路287とを有する。スイッチング回路281は、パルス増幅回路287により電力増幅された第2制御信号に従って、昇圧回路282に供給する交流電力を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の蛍光管を駆動させるためのインバータ回路、該インバータ回路と複数の蛍光管とを有するバックライトユニット、及び該バックライトユニットを使用した液晶表示装置に関する。
液晶表示装置に使用されるバックライトユニットにおいて、並列接続された複数の蛍光管に対して、例えば、1つのトランスで適切な電力を供給しようとした場合、トランスには、高周波数(数十kHz程度)でかつ数千kV程度の高圧の交流電圧を出力することが要求され、その出力電流としては、接続された蛍光管の本数にほぼ比例した電流値を流すことが要求される。このような要求に対して、例えば、特許文献1には、複数の蛍光管を並列接続した蛍光管ユニットを1つのトランスで駆動するバックライトアセンブリが開示されている。
図8は、特許文献1に開示されている従来のバックライトアセンブリのランプ駆動装置の構成を示す回路図で、ランプ駆動装置は、パワートランジスタQ11、ダイオードD11、インバータ120、デジタル−アナログ変換器(DAC)130、パルス幅変調制御部(PWM制御部)140、MOSFET駆動部150を有し、外部から提供される直流電力を交流電力に変換して、並列に接続された管外電極蛍光ランプ110に提供するように構成されている。
まず、DAC130は、外部から提供されるディミング信号(DIMM信号)をアナログ信号に変換し、アナログ信号に変換されたDIMM信号131をPWM制御部140に出力する。このDIMM信号とは、ランプの明るさを調節するためにユーザ操作等により入力される信号で、デュティ比を示すデジタル信号である。PWM制御部140は、オン/オフコントローラ141を有し、外部から提供されるオン/オフ信号(ON/OFF信号)により起動/停止され、DIMM131に応答して、各蛍光ランプに供給する交流電力のレベルを調整するためのスイッチング信号142をMOSFET駆動部150に提供する。
MOSFET駆動部150は、PWM制御部140から提供されるスイッチング信号142を増幅し、増幅されたレベル調整信号151をパワートランジスタQ11に提供する。一般にPWM制御部140から提供されるスイッチング信号142は低レベルの信号であるため、MOSFET駆動部150を設けて、低レベル信号を増幅してパワートランジスタQ11に入力するようにしている。パワートランジスタQ11は、レベル調整信号151に応答して、入力される直流電圧(Vin)の出力を制御する。
インバータ120は、インダクタL、変圧器(トランス)122、共振キャパシタC11、抵抗R11,R12、トランジスタQ12,Q13から構成され、一端がパワートランジスタQ11のドレイン端に接続され、パワートランジスタQ11から出力されるパルス電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を管外電極蛍光ランプ110それぞれに提供する。トランス122は、1次側を構成する1次巻線T11,T12と、2次側を構成する2次巻線T13を有する。インダクタLを介して1次巻線T11に入力された交流電力は、電磁誘導作用により、2次巻線T13に伝達され高電圧変換され、変換された高電圧は管外電極蛍光ランプ110に印加される。
特開2004−31338号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明では、インバータ120に含まれるトランス122の1次巻線T11に流れる電流の方向を制御するためのトランジスタQ12,Q13の定格電流値(コレクタ電流等)によってトランジスタに流れる電流値が制限されてしまう。すなわち、インバータ120の調光信号(すなわち、DIMM信号)をON/OFFするための信号(ON/OFF信号)をMOSFET駆動部150で増幅しているが、このON/OFF信号は、DIMM信号をインバータ120に伝達するための信号であって、単にインバータ120の入力ラインからの電源供給を時分割で制御しているだけに過ぎない。従って、トランス122に供給される電力はトランジスタQ12,Q13の性能等によって制限されてしまう。
このため、トランス122の1次巻線T11に供給される電力に限界が生じてしまうので、複数本の蛍光管に十分な電力を供給するために、トランス122に大電力を供給することが困難になってしまう。
一方、上記問題点を解決する手法として、トランジスタQ12,Q13を、定格電流値が比較的高い仕様のものに置換える方法も考えられるが、この場合、今度はトランジスタQ12,Q13に与えられる入力電流(ベース電流)をその部品の有する増幅率に応じた値で提供する必要があり、入力電流値を従来構成より向上させる必要が生じる。このため選択するべきトランジスタQ12,Q13には高性能の仕様が要求されるのと同時に、インバータ120の制御信号にもより大きい電力が要求されるので、その周辺部品(インバータ制御用IC等)に大電力を補償する仕様が要求される。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、複数の蛍光管を並列接続した蛍光管ユニットを1つのトランスで駆動させるときに、該トランスから各蛍光管に十分大きい電力を供給できるようにするためのインバータ回路、該インバータ回路を備えたバックライトユニット、及び液晶表示装置を提供すること、より具体的には、トランスの駆動を制御する制御信号を増幅することによってトランスに大電力を供給し、これにより各蛍光管に十分大きい電力を供給できるようにすること、
また、インバータ回路内に含まれる部品に特別な仕様が要求されない合理的な構成のインバータ回路を提供すること、を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、複数の蛍光管を駆動させるためのインバータ回路において、インバータ回路に入力された直流電力を交流電力に電力変換するためのスイッチング回路と、スイッチング回路から供給される交流電力により複数の蛍光管それぞれを駆動するための交流電圧信号を出力する昇圧回路と、スイッチング回路で電力変換を行うために1対の第1制御信号を発振する制御信号発振回路と、1対の第1制御信号のそれぞれに対応して所定の増幅率で電力増幅した第2制御信号を発生する制御信号増幅回路とを有し、スイッチング回路は、制御信号増幅回路により電力増幅された第2制御信号に従って、昇圧回路に供給する交流電力を制御することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、昇圧回路から出力された交流電圧信号と、インバータ回路に接続された各蛍光管に印加された交流電圧信号との間の位相を調整するための位相調整回路を有することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1の技術手段において、昇圧回路から出力され各蛍光管に供給された各交流電圧信号に対して、互いの位相を調整するための位相調整回路を有することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1乃至第3のいずれか1の技術手段において、スイッチング回路は、フルブリッジ型で構成されていることを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第1乃至第3のいずれか1の技術手段において、スイッチング回路は、ハーフブリッジ型で構成されていることを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第1乃至第5の技術手段のいずれか1におけるインバータ回路と、インバータ回路に接続された複数の蛍光管とを有するバックライトユニットにおいて、複数の蛍光管は、並列に接続されていることを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第6の技術手段において、複数の蛍光管は、外部電極蛍光管で構成されていることを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第6又は第7の技術手段におけるバックライトユニットと、バックライトユニットによって照明される液晶パネルとを有することを特徴とした液晶表示装置である。
本発明によれば、複数の蛍光管を並列接続した蛍光管ユニットを1つのトランスで駆動させるときに、該トランスの駆動を制御する制御信号を増幅することによってトランスに大電力を供給し、これにより、トランスから各蛍光管に十分大きい電力を供給できるため、蛍光管の輝度不足などを防止することができる。
また、インバータ回路内に含まれる部品に特別な仕様が要求されないため、合理的な構成で且つ安価なインバータ回路を提供することができる。
図1は、本発明によるバックライトユニットを用いた液晶表示モジュールの断面図で、液晶表示モジュールは、主な構成として、液晶パネル1及びバックライトユニット2を備えている。液晶パネル1は、映像信号処理された映像情報を液晶パネル1のクロック信号に応じて画素毎に所定の階調電圧として給電し、画面上に順次走査による画像表示処理を施すことで所定の映像情報を表示する。また、バックライトユニット2は、液晶パネル1の表示面の反対側から光を照射する。このバックライトユニット2の光源としては、例えば、冷陰極蛍光ランプ(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)をはじめ、後述の図6、図7に示す外部(管外)電極蛍光ランプ(EEFL:External Electrode Fluorescent Lamp)などの蛍光管が用いられる。本発明のバックライトユニット2は、複数の蛍光管を並列接続した蛍光管ユニットを1つのトランスで駆動するように構成されている。
バックライトユニット2は、液晶パネル1に光を供給するための複数の蛍光管21と、各蛍光管21から発光した光を液晶パネル1側に有効に照射するための反射シート又は反射板(以下、反射シートで代表する)22と、これらを収納するための筐体23と、から構成されている。筐体23の背面(すなわち、蛍光管21の設置面の反対側の面)には、インバータ回路を搭載するためのインバータ回路基板28(以下、単にインバータ回路28という)が配置される。このインバータ回路28には、各蛍光管21に電力を供給する昇圧回路としてインバータトランスなどの各部品が設けられている。このインバータトランスとしては、例えば、2つのコイルの電磁誘導効果によって互いにのコイルの巻き数比に基づいて変圧する巻線型などがある。
インバータ回路28としては、例えば、他励式インバータを適用することができる。一般に他励式インバータは、一次側に発振回路を設け、この発振回路の駆動周波数と同じ周波数の交流に変換するもので、この他励式インバータを上記のような巻線型のインバータトランスの駆動に利用することにより、巻線型でありながら、圧電型インバータを超える小型で高効率化されたインバータを実現することができる。
液晶パネル1は、液晶層を挟んだ2枚の直交ニコルの関係を有した偏光板付ガラス基板からなり、この液晶パネル1を厚み方向に対し2枚のフレーム3,4で固定保持する。これらフレーム3,4は、バックライトユニット2の全体を覆うように、略L字型に折れ曲がった構造を有している。
バックライトユニット2を構成する蛍光管21は、直線形状のほかに、例えば、U字型又はコの字型の形状としてもよく、全ての蛍光管21の直線部分が互いに略平行に配置される。また、反射シート22の形状は、例えば、図1に示すように断面凹凸の形状としてもよく、また、凹凸のない平面状に構成してもよい。
さらに、液晶表示装置に必要とされる光学性能に応じて各種光学部材を設けるようにしてもよい。例えば、図1に示すように、複数本の蛍光管21によって構成される光源に対して、蛍光管21の配置位置とそれ以外の位置との輝度差を緩和するための拡散板24、要求される使用形態に対して最適な配光特性を供給するための拡散シート25、特定方向の光を集光するためのプリズムシート26、特定方向の光の偏波を選択的に透過/反射して液晶パネル1に入射する光の偏光度を向上させるための反射偏光板27などで構成される。これらの各種光学部材(拡散板24,拡散シート25,プリズムシート26,反射偏光板27など)は板状又はシート状で構成されており、蛍光管21と液晶パネル1との間に配置されている。
蛍光管21は、バックライトユニット2の背面に略平行に配置されたインバータ回路28から電極へ供給される高圧交流電圧によって、蛍光管21内の水銀を励起し、そのエネルギー準位によって紫外線付近の光を発光し、この紫外光によって蛍光管21の赤,青,緑の3色の蛍光体が発光し、これらの発光色の混色によって白色光を供給する。こうして発光した白色光は、前述の各種光学部材によってその配光特性が各々制御され、液晶パネル1に有効に光を供給することが可能となる。このバックライトユニット2からの光供給によって液晶パネル1の各画素では所定の階調電圧に応じた光透過率によって各画素の明るさが制御されるので映像情報を画面上に表示することが可能となる。
以下、複数の蛍光管を並列接続した蛍光管ユニットを1つのトランスで駆動させるときに、該トランスから各蛍光管に十分大きい電力を供給できるようにするためのインバータ回路の構成例について説明する。
図2は、本発明によるインバータ回路28の構成例を示すブロック図で、インバータ回路28は、インバータ回路28に入力された直流電力を交流電力に電力変換するためのスイッチング回路281と、スイッチング回路281から供給される交流電力により蛍光管21それぞれを駆動するための交流電圧信号を出力する昇圧回路282と、昇圧回路282から出力された交流電圧信号と蛍光管21に印加された交流電圧信号との間の位相を調整する位相調整回路283と、蛍光管21の破損や断線などを検出するランプ保護回路284と、インバータ回路28を制御するマイコン285と、スイッチング回路281で電力変換を行うために1対の第1制御信号(以下、DRV1,DRV2)を発振するパルス発振回路286と、1対のDRV1,DRV2のそれぞれに対応して所定の増幅率で電力増幅した第2制御信号(以下、AMP1,AMP2)を発生するパルス増幅回路287と、を備えている。
複数の蛍光管21は並列接続され、各蛍光管21の一端が昇圧回路282と位相調整回路283を介して接続され、他端がグランドされる。スイッチング回路281は、パルス増幅回路287により電力増幅されたAMP1,AMP2に従って、昇圧回路282に供給する交流電力を制御する。なお、蛍光管21の本数は4本に限らず、液晶表示装置の画面サイズ等に応じて適宜決めるようにすればよい。
図3は、本発明によるインバータ回路28の他の構成例を示すブロック図である。本実施形態の位相調整回路283は、昇圧回路282から出力され各蛍光管21に供給された各交流電圧信号に対して、互いの位相を調整する所謂帰還制御を行うように構成されている。これにより、各蛍光管21に供給された各交流電圧信号の位相差が小さくなるように調整される。
ここで、電力の実効値に関して、位相差がゼロのとき実部方向に1の大きさの電力とすると、位相差が発生すると実効電力は小さくなり、位相差90°のときに瞬間的に実効電力はゼロとなる。この位相差が生じる理由は、電力の波の伝わり方は部品(素子)によって異なるという特性を持っているためである。例えば、同じ時間に発した波形の山を、コイルと抵抗に同時に入力した場合、出力ではコイルの位相が遅れる。逆に、コンデンサと抵抗に入力した場合、コンデンサの位相が進む特性を持つ。実際の回路では、コイルとコンデンサ双方の影響が存在し、出力の波形はこのような位相の進み、遅れを全て重ね合わせたものとなる。本実施形態では、位相調整回路283により、各蛍光管21の交流電圧信号に対して、実効電力を低下させる原因である位相差を小さくするように帰還制御している。
図4は、本発明によるインバータ回路28の主要部構成例を示す回路図である。また、図5は、図4に示したインバータ回路28における一連の信号のタイミングチャートを示す図である。
図4において、インバータ回路28は、主な構成として、トランスT1の一次側の巻線を流れる電流の動きと一次側及び二次側巻線の巻数比によって昇圧された約数kV程度の高圧交流信号を発生させて蛍光管に放電作用を与えるための昇圧回路282と、一対の制御信号(DRV1,DRV2)を発振するためのパルス発振回路286と、一対の制御信号(DRV1,DRV2)に従って各制御信号の電流を増幅させた増幅制御信号(AMP1,AMP2)を発生させるパルス増幅回路287と、電流増幅作用を受けた一対の増幅制御信号(AMP1,AMP2)に従ってトランスT1の一次側の巻線を流れる電流の動きを制御するスイッチング回路281と、から構成される。
パルス増幅回路287は、一対の制御信号(DRV1,DRV2)によってトランスT2の一次巻線L1に流れる電流を制御するためのスイッチング回路(FET_Q3,FET_Q4)と、そのスイッチング回路で制御された一次巻線L1の交流電流の流れと、一次巻線L1及び二次巻線L21又はL22との巻数比に応じて二次巻線L21とL22のそれぞれに電圧増幅させて交流電圧信号を発生させる変圧回路(トランスT2)と、二次巻線L21及びL22のそれぞれから発生した交流電圧信号に対して半波のみをそれぞれ増幅信号として生成させる、例えばB級プッシュプル回路(トランジスタQ5/Q6、トランジスタQ7/Q8)からなる増幅回路と、から構成される。
次に、図4に示した回路構成における各種制御信号の動作タイミングの例を図5に従って説明する。まず、マイコン285からの指示に従って、パルス発振回路286から一対の制御信号(DRV1,DRV2)が発生し、これらの制御信号(DRV1,DRV2)は、トランスT2の一次巻線L1に流れる電流の向きを適当なタイミングで切り替えることを目的とするために、互いの信号がONになるタイミングが図5(A)、(B)のように交互にON状態を形成する。
この交互にONになるタイミングが入れ替わる(スイッチする)ことにより、図5(C)に示すように、トランスT2の一次巻線L1の流れる電流及び電圧の向きが入れ替わり、二次巻線L21とL22にはその電流変動作用によって生じた誘導起電力が生じる。このとき、トランスT2の二次巻線L21とL22からの出力電圧は、それぞれ一次巻線L1と各二次巻線L21,L22との巻数比に応じて一次巻線L1に対する電圧比が決定される。従って、二次巻線L21,L22の巻数が一次巻線L1のそれより大きいために二次巻線L21,L22には増幅された電圧信号が出力されることになる。
その結果、二次巻線L21とL22には電圧増幅された交流電圧波形が生じ、一次巻線L1と同じ方向に巻いている二次巻線L21には、図5(C)に示す電圧波形と同様のタイミングで、一方、逆方向に巻いている二次巻線L22には、図5(C)に示す電圧波形と逆位相のタイミングでの交流電圧波形が生じることになる。つまり、二次巻線L21とL22との間には互いに逆位相の交流起電力が生じる。
その後、二次巻線L21に生じた交流起電力は、ダイオードD1による整流作用を受けて図5(C)の下側に起因した半波成分をカットして、純コンプリメンタリB級プッシュプル回路(トランジスタQ5/Q6)などからなる増幅回路によって、残りの上側の半波成分を制御信号(DRV1,DRV2)に対して電圧増幅した状態で増幅制御信号(AMP1)を抽出する。
一方、二次巻線L22に生じた交流起電力は、反対に、ダイオードD2による整流作用によって図5(C)の上側に起因した半波成分をカットして、増幅回路(トランジスタQ7/Q8)によって、残りの下側の半波成分を制御信号(DRV1,DRV2)に対して電圧増幅させるように働きかけて増幅制御信号(AMP2)を抽出する。
その結果、パルス増幅回路287から出力された一対の増幅制御信号(AMP1,AMP2)は、図5(D),図5(E)に示すようなタイミングで交互にON、OFFを繰返し、スイッチング回路(FET_Q1,FET_Q2)のゲート端子へ同様のタイミングで作用させる。そして、FET_Q1,FET_Q2の接点Mには、図5(F)に示す交流成分と直流成分とが重畳された電圧波形Vmが供給され、この接点Mと入力電圧の中点(0.5×Vin)との間に生じた電位差の時間変動によってトランスT1の一次巻線の電流方向が切り替えられる。このトランスT1の電流特性を図5(G)に示す。
そして、トランスT1の二次巻線には、トランスT1の互いの巻数比に応じた電圧比によって昇圧作用が働き、これにより発生した高圧交流電圧によって並列接続された各蛍光管に放電作用が与えられて蛍光管内部の励起された水銀からの紫外線を受けたRGBの蛍光体が発光作用を呈する。
このとき、FET_Q1,FET_Q2のドレイン電流Idは、基本的にゲート端子に入力された電圧値が大きいほどその電流値も大きくなる。すなわち、電圧増幅された増幅制御信号(AMP1,AMP2)が制御信号(DRV1,DRV2)より高電圧であることから、制御信号(DRV1,DRV2)をFET_Q1,FET_Q2に直接入力するのに比べて、増幅制御信号(AMP1,AMP2)を入力するほうがより大きなゲート電圧を入力することができる。これによって、FET_Q1,FET_Q2のドレイン電流Idにもより大きい電流を流すことが可能となるので、より多くの本数の蛍光管又はより長い蛍光管に対して十分な電力を供給することができる。
以上のような構成によって、FET_Q1,FET_Q2には可能な限り多くの電流を流すことができるので、並列接続された複数の蛍光管に対しても同時に十分な電力を供給することが可能となる。
また、以上の説明においては、スイッチング回路にいわゆるハーフブリッジ型のスイッチング回路を用いたが、4つのスイッチング素子と4つの制御信号で構成されるいわゆるフルブリッジ型のスイッチング回路を用いても同様の効果をなすものである。
ここで、近年の液晶パネルサイズの大型化に伴って、液晶表示装置の高輝度と高効率を保障すると共に、長寿命と軽量化を図ることができるバックライトユニットを実現するために、無電極ガラス管に外部電極を形成した外部電極蛍光ランプ(EEFL)が提案されている。このEEFLを本発明の蛍光管21に適用してもよい。
図6は、一般の外部電極蛍光ランプ(EEFL)の一例であるベルト形外部電極蛍光ランプを示す外観図で、図中、29はベルト形外部電極蛍光ランプで、該ベルト形外部電極蛍光ランプ29は、ガラス管291の両端部に電極292,292′を設け、中間部に電極293,293′を設けている。両端部の電極292,292′は数MHz以上の高周波で駆動される。また、中間部の電極293,293′は、特に、高周波駆動でガラス管291の長さが長い場合に設けることができる。
また、図7は、一般の外部電極蛍光ランプ(EEFL)の他の例である金属カプセル形外部電極蛍光ランプを示す外観図で、図中、30は金属カプセル形外部電極蛍光ランプで、該金属カプセル形外部電極蛍光ランプ30は、ガラス管301の両端部に金属カプセル302,302′を設けている。このような金属カプセル形外部電極蛍光ランプ30は、特に、ガラス管301の径が大きい場合に用いられる。
以上に説明した実施形態では、スイッチング回路の一例として、ゲート電圧値に応じてドレイン電流が変化するような特性を有したFETを用いたため、増幅制御信号の増幅形式として電圧増幅方式によって実現しているが、別段この方式に限定されることはない。スイッチング回路として、例えば、ベース電流値に応じてコレクタ電流が変化するような特性を有したバイポーラ式のトランジスタを用いてもよい。この場合、制御信号(DRV1,DRV2)を電流増幅することによって増幅制御信号を生成するような構成にすれば、スイッチング回路を流れるコレクタ電流を増やすことが可能になるので、昇圧回路に大電流を流すことができ、より大きい電力を蛍光管に供給することが可能となる。
このように、本発明によれば、複数の蛍光管を並列接続した蛍光管ユニットを1つのトランスで駆動させるときに、該トランスの駆動を制御する制御信号を増幅することによってトランスに大電力を供給し、これにより、トランスから各蛍光管に十分大きい電力を供給できるため、蛍光管の輝度不足などを防止することができる。また、インバータ回路内に含まれる部品に特別な仕様が要求されないため、合理的な構成で且つ安価なインバータ回路を提供することができる。
本発明によるバックライトユニットを用いた液晶表示モジュールの断面図である。 本発明によるインバータ回路の構成例を示すブロック図である。 本発明によるインバータ回路の他の構成例を示すブロック図である。 本発明によるインバータ回路の主要部構成例を示す回路図である。 図4に示したインバータ回路における一連の信号のタイミングチャートを示す図である。 一般の外部電極蛍光ランプ(EEFL)の一例であるベルト形外部電極蛍光ランプを示す外観図である。 一般の外部電極蛍光ランプ(EEFL)の他の例である金属カプセル形外部電極蛍光ランプを示す外観図である。 特許文献1に開示されている従来のバックライトアセンブリのランプ駆動装置の構成を示す回路図である。
符号の説明
1…液晶パネル、2…バックライトユニット、3,4…フレーム、21…蛍光管、22…反射シート、23…筐体、24…拡散板、25…拡散シート、26…プリズムシート、27…反射偏光板、28…インバータ回路、29…ベルト形外部電極蛍光ランプ、30…金属カプセル形外部電極蛍光ランプ、110…管外電極蛍光ランプ、120…インバータ、130…デジタル−アナログ変換器(DAC)、140…パルス幅変調制御部(PWM制御部)、141…オン/オフコントローラ、150…MOSFET駆動部、281…スイッチング回路、282…昇圧回路、283…位相調整回路、284…ランプ保護回路、285…マイコン、286…パルス発振回路、287…パルス増幅回路、291,301…ガラス管、292,292′,293,293′…電極、302,302′…金属カプセル。

Claims (8)

  1. 複数の蛍光管を駆動させるためのインバータ回路において、該インバータ回路に入力された直流電力を交流電力に電力変換するためのスイッチング回路と、該スイッチング回路から供給される交流電力により前記複数の蛍光管それぞれを駆動するための交流電圧信号を出力する昇圧回路と、前記スイッチング回路で電力変換を行うために1対の第1制御信号を発振する制御信号発振回路と、前記1対の第1制御信号のそれぞれに対応して所定の増幅率で電力増幅した第2制御信号を発生する制御信号増幅回路とを有し、前記スイッチング回路は、前記制御信号増幅回路により電力増幅された第2制御信号に従って、前記昇圧回路に供給する交流電力を制御することを特徴とするインバータ回路。
  2. 請求項1に記載のインバータ回路において、前記昇圧回路から出力された交流電圧信号と、前記インバータ回路に接続された各蛍光管に印加された交流電圧信号との間の位相を調整するための位相調整回路を有することを特徴とするインバータ回路。
  3. 請求項1に記載のインバータ回路において、前記昇圧回路から出力され各蛍光管に供給された各交流電圧信号に対して、互いの位相を調整するための位相調整回路を有することを特徴とするインバータ回路。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1に記載のインバータ回路において、前記スイッチング回路は、フルブリッジ型で構成されていることを特徴とするインバータ回路。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1に記載のインバータ回路において、前記スイッチング回路は、ハーフブリッジ型で構成されていることを特徴とするインバータ回路。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1に記載のインバータ回路と、該インバータ回路に接続された複数の蛍光管とを有するバックライトユニットにおいて、前記複数の蛍光管は、並列に接続されていることを特徴とするバックライトユニット。
  7. 請求項6に記載のバックライトユニットにおいて、前記複数の蛍光管は、外部電極蛍光管で構成されていることを特徴とするバックライトユニット。
  8. 請求項6又は7に記載のバックライトユニットと、該バックライトユニットによって照明される液晶パネルとを有することを特徴とする液晶表示装置。
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