JP2007004264A - 飲料抽出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シュータの汚染を防止することができる飲料抽出装置を提供すること。
【解決手段】シリンダ12の内部にコーヒー原料を投入するためのシュータ60と、シリンダ12の内部に湯を供給するための湯供給ノズル50とを備え、シュータ60により投入されたコーヒー原料と、湯供給ノズル50により供給された湯とから成る混合液をシリンダ12の抽出口12bを通じて濾過させることにより、飲料を抽出するようにした飲料抽出装置であって、コーヒー原料がシリンダ12の内部に投入されることにより生じ、かつ該シリンダ12からシュータ60に向けて流れる微粉末と、湯がシリンダ12の内部に供給されることにより生じ、かつ該シリンダ12からシュータ60に向けて流れる水蒸気とを吸引する吸引手段70を備えたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、飲料抽出装置に関し、より詳細には、例えばカップ式飲料自動販売機等において、レギュラーコーヒー等のコーヒー飲料を抽出するのに用いられる飲料抽出装置の改良に関する。
一般に、例えばレギュラーコーヒー等の飲料を提供するカップ式飲料自動販売機には、飲料抽出装置が備えてある。飲料抽出装置は、シュータを通じて抽出容器に投入された定量のコーヒー原料(コーヒーの挽き豆:焙煎済みのコーヒー豆をミルで粉状に挽いたもの)と、同じく抽出容器に供給された所定量の湯とを混合・撹拌した後に濾過することにより、コーヒー飲料を抽出するものである。抽出されたコーヒー飲料は、抽出通路を通じてベンドステージに搬出されたカップに供給されて提供されることになる(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−120434号公報
ところが、上記飲料抽出装置では、抽出容器の内部において、コーヒー原料を投入することにより該コーヒー原料の微粉末が生じるとともに、湯を供給することにより水蒸気が生ずることになる。これら微粉末及び水蒸気が、抽出容器の内部からシュータに向けて流れると、微粉末は、水蒸気の作用によりシュータの内壁面に付着し、シュータの汚染を招来していた。
本発明は、上記実情に鑑みて、シュータの汚染を防止することができる飲料抽出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る飲料抽出装置は、抽出容器の内部に粉末原料を投入するためのシュータと、前記抽出容器の内部に湯を供給するための湯供給手段とを備え、前記シュータにより投入された粉末原料と、前記湯供給手段により供給された湯とから成る混合液を前記抽出容器の抽出口を通じて濾過させることにより、飲料を抽出するようにした飲料抽出装置であって、前記粉末原料が抽出容器の内部に投入されることにより生じ、かつ該抽出容器から前記シュータに向けて流れる微粉末と、前記湯が抽出容器の内部に供給されることにより生じ、かつ該抽出容器から前記シュータに向けて流れる水蒸気とを吸引する吸引手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る飲料抽出装置は、上記請求項1において、前記シュータを通過する粉末原料に電荷を付与することにより、該粉末原料を帯電、あるいは除電させる電荷付与手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る飲料抽出装置は、上記請求項1又は上記請求項2において、前記湯供給手段は、湯をシャワー状にして供給することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る飲料抽出装置は、上記請求項1〜3のいずれか一つにおいて、前記湯供給手段は、前記シュータにより投入された粉末原料に向けて湯を供給する第1供給部と、前記抽出容器の内壁面に向けて湯を供給する第2供給部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る飲料抽出装置は、上記請求項1〜4のいずれか一つにおいて、前記抽出容器の内部に抽出口から空気を送り込むことにより、前記混合液を抽出容器の内壁面に沿って上昇する態様で撹拌する撹拌手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項6に係る飲料抽出装置は、上記請求項1〜5のいずれか一つにおいて、前記湯供給手段は、前記混合液の濾過により前記抽出容器の内壁面に付着した残渣を洗浄するための後処理水を供給することを特徴とする。
また、本発明の請求項7に係る飲料抽出装置は、上記請求項6において、前記後処理水は、湯成分として、抽出する飲料を構成することを特徴とする。
本発明の飲料抽出装置によれば、吸引手段が、粉末原料が抽出容器の内部に投入されることにより生じ、かつ該抽出容器から前記シュータに向けて流れる微粉末と、湯が抽出容器の内部に供給されることにより生じ、かつ該抽出容器から前記シュータに向けて流れる水蒸気とを吸引するので、これら微粉末及び水蒸気がシュータ内に進入する虞れがなく、シュータが汚染することを防止することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る飲料抽出装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である飲料抽出装置を概念的に示すものである。ここで例示する飲料抽出装置は、図2に示すようなカップ式飲料自動販売機に適用されるもので、特にコーヒー飲料を抽出するための飲料抽出装置を例示している。
図2に示すカップ式飲料自動販売機Aは、機器筐体Bの前面パネルCに商品選択ボタンD及び商品販売口Eを備えている。商品選択ボタンDは、利用者が商品を選択するためのもので、商品表示部Fに展示された複数の商品見本Gに対応して設けてある。商品販売口Eは、選択した商品を提供するための開口であり、前面パネルCの略中央となる部位に設けてある。この商品販売口Eには、その内底部にカップHを載置するための販売トレイJが配設してある。また、前面パネルCには、硬貨を投入するためのコイン投入口K、投入した硬貨を返却するためのコイン返却レバーL、硬貨を返却するためのコイン返却口Mがそれぞれ設けられている。
図1に示す飲料抽出装置は、機器筐体Bの内部に設けられるもので、フィルタブロック11及びシリンダ(抽出容器)12を備えている。
フィルタブロック11は、装置本体1の所定個所に配設してある。このフィルタブロック11は、図3及び図4に示すように、上端に略楕円状の受入口11aを有している。受入口11aには、中心部に第1気泡発生口111が設けてある一方、周縁部にその周方向に沿って所定の間隔ごとに第2気泡発生口112が設けてある。また、受入口11aは、メッシュ状の蓋部材113に覆われており、周縁にはシール部材としてのゴムパッキン114が設けてある。受入口11a、第1気泡発生口111及び第2気泡発生口112は、それぞれ抽出通路20に接続してある。抽出通路20は、フィルタブロック11から切替バルブ21、抽出ポンプ(例えばチュービングポンプ)22及び抽出バルブ23を介して抽出ノズル24に至る流体通路であり、抽出ポンプ22が駆動している場合にフィルタブロック11の液体を抽出ノズル24に送出することが可能である。この抽出通路20において、切替バルブ21には、コンプレッサ25を有した給気通路26を接続してある。つまり、切替バルブ21は、三方弁である。尚、以下においては、説明の便宜上、切替バルブ21が開成状態の場合には、フィルタブロック11から抽出ポンプ22に至る通路を開通状態にするものとし、切替バルブ21が閉成状態の場合には、フィルタブロック11からコンプレッサ25に至る通路を開通状態にするものとして説明する。
シリンダ12は、上下両端が開口し、上側部分が絞られ、かつ横断面が略楕円と成る筒状のもので、昇降手段30(図7参照)を介して上下方向に移動可能に配設してある。このシリンダ12は、上動した場合にフィルタブロック11から離隔した位置に配置される一方、下動した場合にフィルタブロック11の受入口11aに嵌合し、該フィルタブロック11によって下端開口(後述する抽出口12b)が閉塞されることになる。このシリンダ12についてより詳細に説明すると次のようになる。
シリンダ12は、例えば、プラスチック、金属、セラミックス等の種々の材料から形成することができ、本実施の形態ではポリサルフォン樹脂等の熱可塑性樹脂材から形成してあり、上端部に投入口12aが設けてある一方、下端部に抽出口12bが設けてある。このシリンダ12には、図5に示すように、径方向の長さが絞られて最小となる絞部121が形成してある。絞部121よりも上方側の内壁面、すなわち投入口12aから絞部121に向けての内壁面は、内部空間が連続的に漸次小さくなる態様で形成してあり、絞部121よりも下方側の内壁面、すなわち絞部121から抽出口12bに向けての内壁面は、内部空間が連続的に漸次大きくなる態様で形成してある。この絞部121の内壁面は、曲率半径が2mm以上40mm以下の大きさになるように形成してある。
また、シリンダ12の内壁面は、親水性材料をコーティングすることにより、水に対する接触角(以下、水接触角ともいう)が、例えば5°以上40°以下の大きさに形成してある。このように水接触角を特定の範囲に形成することは、次のような手法により行うことができる。例えば、親水性材料としてポリシラザンを含有する親水化材を用いた場合、該親水化材をコーティングした後、加熱又は高温高湿雰囲気下において、コート膜をシリカ転化させることにより水接触角を上記特定の範囲に規定することができる。この親水化材を用いてコーティングした場合には、石英のような硬質な膜を形成することができ、洗浄時に傷がつきにくいという利点がある。
また、飲料抽出装置には、装置本体1に、フィルタ供給手段40、湯供給ノズル(湯供給手段)50、シュータ60及び吸引手段70が設けてある。
フィルタ供給手段40は、ロール状に巻回された紙製で帯状を成すフィルタ紙41をフィルタブロック11とシリンダ12との間に順次繰り出すためのものである。本実施の形態では、ロールから順次フィルタ紙41を繰り出す繰出ローラ対42と、繰出ローラ対42によって繰り出されたフィルタ紙41をフィルタブロック11及びシリンダ12の間に案内する一対のガイドローラ43とを備えたフィルタ供給手段40を構成してある。フィルタ供給手段40によって繰り出されるフィルタ紙41は、その幅がシリンダ12の抽出口(下端開口)12b及びフィルタブロック11の受入口11aの内径よりも大きな幅を有しており、これらシリンダ12の抽出口12b及び受入口11aを覆うことが可能である。また、フィルタ供給手段40の下流側には、詳細は後述するが、滓とフィルタ紙41とを分離するための滓分離用ブレード44と、使用済フィルタ紙41を巻回するための使用済用ロール45とが設けてある。
湯供給ノズル50は、湯タンク51に貯留した湯をシリンダ12の内部に供給するためのもので、湯バルブ52及びヒータ53を介して湯タンク51に接続してある。この湯供給ノズル50は、図5及び図6に示すように、シリンダ12の上方側に位置し、シリンダ12と同様に昇降手段30を介して上下方向に移動可能に配設してある。また、湯供給ノズル50は、シャワー状の湯を供給することが可能である。この湯供給ノズル50についてより詳細に説明すると次のようになる。
湯供給ノズル50は、中央部分に略円形状の貫通孔501が形成してあり、その外方に第1供給部502及び第2供給部503を有している。第1供給部502は、貫通孔501の外側において、該貫通孔501の周方向に沿って多数の供給孔502aが配列して構成されたものである。この第1供給部502の径方向の長さは、シリンダ12の絞部121の内径よりも小さい。第2供給部503は、第1供給部502の外側において、略楕円の周方向に沿って多数の供給孔503aが配列して構成されたものである。この第2供給部503の径方向の長さは、シリンダ12の絞部121の内径よりも大きい。また、この湯供給ノズル50は、軸心がシリンダ12の軸心に合致するように装置本体1に取り付けてある。従って、第1供給部502を構成する多数の供給孔502aからの湯は、直接シリンダ12の抽出口12bに向けて供給され、第2供給部503を構成する多数の供給孔503aからの湯は、シリンダ12の絞部121の上側内壁面に向けて供給され、内壁面に沿って下方に流れることになる。第2供給部503を構成する多数の供給孔503aの隣接間隔は、隣り合う供給孔503aからの湯が内壁面上で重なり合うような大きさにしてある。
一方、第1供給部502と第2供給部503との間には、周方向に仕切部材504が設けてある。この仕切部材504により、湯タンク51からの湯は、最初に第2供給部503を流れることになり、第2供給部503の許容量を超えると、湯が仕切部材504を乗り越えて第1供給部502に流れることになる。従って、湯供給ノズル50は、湯タンク51から湯が供給されると、第2供給部503から最初にシリンダ12の内部へ湯を供給し、次いで第1供給部502から湯が供給されることになる。
シュータ60は、ミル61で粉砕した挽き豆等のコーヒー原料(粉末原料)を下方に案内するべく下方に向けて漸次内径が減少する態様で形成したものである。このシュータ60の下端開口は、湯供給ノズル50の貫通孔501よりも細径であり、更にシリンダ12の投入口12aよりも細径である。このシュータ60は、下端開口がシリンダ12の開口上方域に配置されるように、湯供給ノズル50の貫通孔501を貫通した態様で装置本体1に取り付けてある。
吸引手段70は、吸引カバー71と、吸引ダクト72と、吸引装置73とを備えて構成してある。吸引カバー71は、湯供給ノズル50の下方域を覆う態様で配設してあり、より詳細には、湯供給ノズル50とシリンダ12との間の領域を覆うものである。この吸引カバー71もシリンダ12及び湯供給ノズル50と同様に、昇降手段30を介して上下方向に移動可能に配設してある。吸引ダクト72は、吸引カバー71の内部と連通した態様で配設したものである。吸引装置73は、吸引ダクト72を通じて吸引カバー71の内部に存在する微粉末や水蒸気等の気体を吸引するものである。
図7は、カップ式飲料自動販売機の制御系を示すものである。この図7に示すようにカップ式飲料自動販売機Aは、自販機制御部80及び抽出制御部90を備えている。
自販機制御部80は、商品選択ボタンD及び硬貨処理部Nの動作を制御するものである。具体的には、コイン投入口Kから硬貨が投入された場合、自販機制御部80は、硬貨処理部Nを通じてその正偽を判定し、正貨であった場合にさらに投入金額の認識を行う。商品販売に必要となる金額の硬貨が投入された場合、自販機制御部80は、商品選択ボタンDを有効化し、更に有効化した商品選択ボタンDが押下された場合、商品選択信号を後述する抽出制御部90に出力する。また。自販機制御部80は、販売商品よりも投入金額が多い場合、釣り銭をコイン返却口Mに返却する処理を行う。
抽出制御部90は、自販機制御部80から商品選択信号が出力された場合、予めメモリ91に格納したプログラムやデータに従って、飲料抽出装置各部の制御を行うものである。
図6〜図18は、それぞれ上述した飲料抽出装置の動作を説明するための模式図である。以下、図1、図6〜図18を参照しながら、飲料抽出装置の抽出制御部90が実行する処理について説明する。
まず、商品選択ボタンDが押下されていない場合、飲料抽出装置の抽出制御部90は、図1に示すように、販売待機状態となっている。この販売待機状態においては、シリンダ12、湯供給ノズル50及び吸引カバー71は上方に位置しており、フィルタブロック11及びフィルタ紙41から離隔した状態にある。また、この販売待機状態においては、湯バルブ52が閉成した状態に保持されている一方、切替バルブ21及び抽出バルブ23がそれぞれ開成状態に保持されている。湯タンク51においては、内部に設けたタンクヒータ54が駆動し、内部に貯留した湯が所望の温度状態、例えば95℃に維持されている。
上述した販売待機状態から利用者等によって硬貨が投入され、かつ任意の商品選択ボタンDが押下されると、自販機制御部80が商品選択信号を出力し、これにより、抽出制御部90は、昇降手段30を駆動させてシリンダ12、湯供給ノズル50及び吸引カバー71を下動させる。この結果、シリンダ12は、フィルタ紙41を介してフィルタブロック11の受入口11aに嵌合し、該フィルタブロック11によって抽出口12bが閉塞される。その後、抽出制御部90は、切替バルブ21及び抽出バルブ23をそれぞれ閉成させる一方、図8に示すように、ミル61を駆動させることによってコーヒー豆を粉砕させ、コーヒー原料である挽き豆をシュータ60からシリンダ12の内部に投入させる。
予め設定した量の挽き豆がシリンダ12に投入されると、抽出制御部90は、図9に示すように、ヒータ53を駆動させた状態で湯バルブ52を開成させる一方、吸引装置73を駆動させる。これにより、抽出制御部90は、シリンダ12の内部のコーヒー原料に対して湯供給ノズル50から所望温度に調整された湯の供給を開始する。この際、最初に湯供給ノズル50の第2供給部503を構成する供給孔503aから湯が供給される。従って、供給された湯は、シリンダ12の内壁面に衝突した後に、該内壁面に沿って下方に向けて流れる。ここで、シリンダ12における絞部121の内壁面の曲率半径の大きさを特定の範囲となるように形成してあるため、内壁面に衝突した湯は、絞部121の内壁面上を下方に向けて流れることができる。また、第2供給部503の供給孔503aの隣接間隔を特定の大きさにしてあるために、湯はシリンダ12の内壁面に満遍なく流れることができる。このようにシリンダ12の内壁面に湯が満遍なく流れると、親水性材料によりコーティングされて水接触角が5°以上40°以下に調整されたシリンダ12の内壁面には薄い水膜が形成される。その後、図10に示すように、湯供給ノズル50の第1供給部502を構成する供給孔502aからも湯が供給される。第1供給部502を構成する供給孔502aから供給された湯は、シリンダ12の内部のコーヒー原料に直接衝突する。このように湯とコーヒー原料とを直接衝突させることにより、湯とコーヒー原料との接触時間を長くすることができ、良好な風味を有するコーヒー飲料の抽出が可能になる。シリンダ12の内部では、湯供給ノズル50からの湯とコーヒー原料とが混合して混合液が生成される。
一方、吸引装置73を駆動させることにより、コーヒー原料がシリンダ12の内部に投入されることにより生ずる微粉末と、湯がシリンダ12の内部に供給されることにより生ずる水蒸気(湯気)とのうち、吸引カバー71の内部を通過するものを吸引ダクト72を通じて吸引することができる。つまり、シリンダ12の内部からシュータ60に向けて流れる微粉末及び水蒸気を吸引することができる。
図11に示すように、湯供給ノズル50を通じて供給した湯が予め設定した量に達すると、抽出制御部90は、湯バルブ52を閉成させる。尚、吸引装置73は駆動させておく。そして、抽出制御部90は、コンプレッサ25を駆動させる。これにより、コンプレッサ25からシリンダ12の内部に空気が供給される。より詳細には、コンプレッサ25からの空気は、フィルタブロック11の第1気泡発生口111および第2気泡発生口112を通じて気泡となってシリンダ12の内部に生成された混合液に供給される。ここに、第2気泡発生口112は、受入口11aの周縁部に周方向に沿って配設してあることから、シリンダ12の内部の混合液は、図12に示すように、シリンダ12の内壁面に沿って上昇する態様で撹拌される。つまり、コンプレッサ25及び第2気泡発生口112は、シリンダ12の内部に空気を送り込むことにより、混合液をシリンダ12の内壁面に沿って上昇する態様で撹拌する撹拌手段を構成する。
しかる後、抽出制御部90は、図13に示すように、切替バルブ21及び抽出バルブ23を開成させて抽出ポンプ22を駆動させる一方、コンプレッサ25の駆動を停止させる。この結果、シリンダ12の内部の混合液は、フィルタ紙41を介して濾過されることになり、抽出通路20及び抽出ノズル24を通じて販売トレイJに載置されたカップHにコーヒー飲料が抽出して供給されることになる。
その際、抽出制御部90は、図14に示すように、ヒータ53を駆動させた状態で湯バルブ52を再び所定時間だけ開成させる。これにより、抽出制御部90は、シリンダ12の内部に湯供給ノズル50から所望温度に調整された湯の供給を開始する。このとき、湯供給ノズル50の第2供給部503を構成する供給孔503aから最初に湯が供給される。これにより、供給された湯が、混合液の濾過によりシリンダ12の内壁面に残ったコーヒー原料滓を洗い流すことになる。コーヒー原料滓を洗い流した湯は、そのままフィルタ紙41を通じて濾過され、抽出通路20及び抽出ノズル24を通じてカップHにコーヒー飲料の湯成分として供給されることになる。この結果、カップHには、所定量のコーヒー飲料が供給される。
湯供給ノズル50を通じて供給した湯が予め設定された量に達すると、抽出制御部90は、湯バルブ52を閉成させる。つまり、ここで湯供給ノズル50を通じて供給された湯は、後処理水としてシリンダ12の内部に供給されたことになる。
所定量のコーヒー飲料をカップHに供給した抽出制御部90は、図15に示すように、抽出ポンプ22を停止させた後、抽出バルブ23を閉成させる一方、吸引装置73の駆動を停止させる。そして、抽出制御部90は、図16に示すように、昇降手段30を駆動させることによりシリンダ12、湯供給ノズル50及び吸引カバー71を上動させる。更に、抽出制御部90は、図17に示すように、繰出ローラ対42を駆動させることによって一定量のフィルタ紙41を繰り出す。そして、図18に示すように、滓分離用ブレード44により使用後のフィルタ紙41から抽出滓を分離して滓バケツ46に収容させ、使用済フィルタ紙41を使用済用ロール45に巻回させて、上述した販売待機状態に復帰する。
以降、抽出制御部90は、自販機制御部80から商品選択信号が出力されるたびに上述した動作を繰り返し実行し、利用者が所望とするコーヒー飲料の提供を行う。
以上説明したような飲料抽出装置によれば、吸引装置73が、コーヒー原料がシリンダ12の内部に投入されることにより生じ、かつ該シリンダ12からシュータ60に向けて流れる微粉末と、湯がシリンダ12の内部に供給されることにより生じ、かつ該シリンダ12からシュータ60に向けて流れる水蒸気とを吸引するので、これら微粉末及び水蒸気がシュータ60内に進入する虞れがなく、シュータ60が汚染することを防止することができる。
上記飲料抽出装置によれば、シリンダ12の内壁面は、湯供給ノズル50を構成する第2供給部503から供給した湯により水膜が形成されるために、濡れ性が良好な状態になる。そのため、混合液が濾過されることにより液面低下する際に、混合液中のコーヒー原料滓(残渣)が内壁面に付着することを低減させることができる。このようにコーヒー原料滓の付着を低減させることができるのは、コーヒー原料に油分が含まれていることに起因するものと考えられる。従って、シリンダ12の内壁面に混合液中の油分が付着することも同時に低減させることができる。
また、飲料抽出装置によれば、コンプレッサ25からの空気を第2気泡発生口112を通じて送り込むことにより、シリンダ12の内部の混合液を該シリンダ12の内壁面に沿って上昇する態様で撹拌させるので、シリンダ12の内壁面にコーヒー原料滓が付着してもかかるコーヒー原料滓を内壁面から分離させることができる。
更に、飲料抽出装置によれば、混合液を濾過してコーヒー飲料を抽出する際に、後処理水として所定量の湯を供給するので、混合液の濾過の際にシリンダ12の内壁面に残ったコーヒー原料滓を洗い流すことができ、これにより、シリンダ12の内壁面にコーヒー原料滓が付着することをより確実に低減させることができる。これにより、シリンダ12の汚染を防止することができ、しかも衛生的であるとともに、所望の風味や品質を有するコーヒー飲料の抽出が可能になる。また、内部を視認できるいわゆるシースルー装置等に適用する場合にも、残渣の付着を低減させることができるために見た目の向上を図ることができ、販売向上に寄与することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。すなわち、シュータを通過する粉末原料に電荷を付与することにより、該粉末原料を帯電、あるいは除電させる電荷付与手段を備えても良い。このような構成によれば、コーヒー原料等の粉末原料が電気的作用によりシュータの内壁に付着することを防止することができる。ここに、電荷付与手段としては、イオナイザー、マイナスイオンを発生する天然鉱石、エレクトレット膜等々が挙げられる。
また、上述の実施の形態においては、後処理水として供給された湯は、コーヒー飲料を構成する湯成分であったが、本発明では、後処理水として供給された湯をそのまま廃棄しても構わない。
更に、上述の実施の形態においては、湯供給ノズル50は、第1供給部502と第2供給部503との間に仕切部材504を設けて成るものであったが、本発明では、湯タンクから直接第2供給部に湯を送出する送出通路を設けても良いし、湯タンクと第2供給部の各供給孔とをそれぞれ接続する配管を設け、湯タンクからの湯を直接第2供給部の供給孔から供給するような構成にしても良い。これらの構成によれば、より確実に第2供給部の供給孔からの湯を優先させて供給することができる。
以上のように、本発明に係る飲料抽出装置は、例えばカップ式飲料自動販売機等において、レギュラーコーヒー等のコーヒー飲料を抽出するのに有用である。
本発明の実施の形態である飲料抽出装置を示す概念図である。 図1に示した飲料抽出装置を適用した自動販売機の正面図である。 図1に示したフィルタブロックを簡略的に示す説明図である。 図1に示したフィルタブロックを示す平面図である。 図1に示したシリンダ、湯供給ノズル、吸引手段を簡略的に示す説明図である。 図1に示した湯供給ノズルの内部構造を示した平面図である。 図2に示した自動販売機の制御系を示すブロック図である。 図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。 図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。 図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。 図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。 図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。 図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。 図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。 図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。 図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。 図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。 図1に示した飲料抽出装置の動作を示す概念図である。
符号の説明
12 シリンダ
20 抽出通路
30 昇降手段
40 フィルタ供給手段
50 湯供給ノズル
502 第1供給部
503 第2供給部
504 仕切部材
60 シュータ
70 吸引手段
71 吸引カバー
72 吸引ダクト
73 吸引装置
80 自販機制御部
90 抽出制御部

Claims (7)

  1. 抽出容器の内部に粉末原料を投入するためのシュータと、
    前記抽出容器の内部に湯を供給するための湯供給手段と
    を備え、
    前記シュータにより投入された粉末原料と、前記湯供給手段により供給された湯とから成る混合液を前記抽出容器の抽出口を通じて濾過させることにより、飲料を抽出するようにした飲料抽出装置であって、
    前記粉末原料が抽出容器の内部に投入されることにより生じ、かつ該抽出容器から前記シュータに向けて流れる微粉末と、
    前記湯が抽出容器の内部に供給されることにより生じ、かつ該抽出容器から前記シュータに向けて流れる水蒸気と
    を吸引する吸引手段を備えたことを特徴とする飲料抽出装置。
  2. 前記シュータを通過する粉末原料に電荷を付与することにより、該粉末原料を帯電、あるいは除電させる電荷付与手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の飲料抽出装置。
  3. 前記湯供給手段は、湯をシャワー状にして供給することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の飲料抽出装置。
  4. 前記湯供給手段は、
    前記シュータにより投入された粉末原料に向けて湯を供給する第1供給部と、
    前記抽出容器の内壁面に向けて湯を供給する第2供給部と
    を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の飲料抽出装置。
  5. 前記抽出容器の内部に抽出口から空気を送り込むことにより、前記混合液を抽出容器の内壁面に沿って上昇する態様で撹拌する撹拌手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の飲料抽出装置。
  6. 前記湯供給手段は、前記混合液の濾過により前記抽出容器の内壁面に付着した残渣を洗浄するための後処理水を供給することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の飲料抽出装置。
  7. 前記後処理水は、湯成分として、抽出する飲料を構成することを特徴とする請求項6に記載の飲料抽出装置。
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