JP2007003491A - 熱線式人感センサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】領域制限フードを取り付けた状態の検知領域の向きを調節することができる熱線式人感センサ装置を提供する。
【解決手段】熱線に対する遮光性を有し、レンズ19の一部を覆う形で装置本体に取り付けられることにより検知領域を狭める領域制限フード1は、円形状の開口部50を有し開口部50からレンズ19を露出させる形で装置本体に着脱可能に取り付けられる固定枠51と、固定枠51によって保持される遮光板52とで構成される。遮光板52は、レンズ19において開口部50の周方向の一部を覆う形で開口部50内に配置される遮光部61と、遮光部61と一体に形成され開口部50の周方向における遮光部61の位置が変更可能となる関係で固定枠51と装置本体との間に挟持される保持部59とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、あらかじめ設定された検知領域内に存在する人体から放射される熱線をハウジングから露出するレンズを通して受光する熱線センサを有した装置本体を備え、熱線に対して遮光性を有する領域制限フードをレンズの一部を覆う形で装置本体に取り付けることにより検知領域を狭めることができる熱線式人感センサ装置に関するものである。
この種の熱線式人感センサ装置(以下では単に「センサ装置」という)は、一般に、天井面等の施工面に装置本体が取り付けられた状態で使用されることにより、装置本体の前方(装置本体を天井面に取り付けた状態では床面側が前方となる)に設定された円錐状の検知領域における人体の存否を検知するために用いられる。領域制限フードは、センサ装置の使用目的等に応じて検知領域を狭めるために使用される(たとえば特許文献1参照)。
一般に普及している領域制限フード1としては、図11に示すように、前方(図の下方)に凸となるドーム状に形成され、前端部に円形状のレンズ窓68が貫設されたものが多い。この領域制限フード1の外周縁には一対の取付片54が後方に向かって突設されており、取付片54の先端部に設けた取付爪55を装置本体A(図3参照)に設けた取付穴56に係合させることによって領域制限フード1が装置本体Aに着脱可能に取り付けられる。
図12は、センサ装置を天井面に取り付けた状態でセンサ装置の直下の床面上に設定される検知領域Eを示しており、大きいほうの円が領域制限フード1を取り付けていない状態の検知領域Eを表し、小さいほうの円が領域制限フード1を取り付けた状態の検知領域Eを表している。つまり、床面上においては、領域制限フード1を取り付けることにより図の斜線部の分だけ検知領域Eが狭まることになる。
ところで、上述したセンサ装置においては、施工面に対する装置本体Aの向きにかかわらず領域制限フード1を取り付けた状態の検知領域Eの形状を一律とするために、レンズ窓68を円形状に形成しているが、領域制限フード1を取り付けても検知領域Eの形状を円錐状から変更することはできないから検知領域Eの形状の自由度は低い。
これに対して、特許文献1には、領域制限フード1において円形状のレンズ窓68の周囲をレンズ窓68の周方向に複数個の遮光部材に分割し、各遮光部材をそれぞれ個別に着脱可能とすることによって、円形状のレンズ窓68のみが形成された図11の領域制限フード1を取り付ける場合に比べて形状の自由度が高い検知領域Eを設定できるようにすることが記載されている。つまり、特許文献1に記載された領域制限フード1を用いれば、一部の遮光部材を取り外すことによって、すべての遮光部材が取り付けられた状態に比較して、レンズ窓68の周方向において遮光部材を外した部分に相当する向きに検知領域Eを広げることができる。
特開2003−131290号公報
しかし、特許文献1に記載された領域制限フード1であっても、検知領域Eを広げる向きを調節可能とするためにはレンズ窓68の周囲を多数の遮光部材に分割する必要があり、このように多数の遮光部材を形成すると、部品点数が増加し製造コストが向上するという問題が生じる。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、領域制限フードを取り付けた状態の検知領域の向きを調節することができ、かつ比較的少ない部品点数で実現できる熱線式人感センサ装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明では、あらかじめ設定された検知領域内に存在する人体から放射される熱線をハウジングから露出するレンズを通して受光する熱線センサをハウジング内に有した装置本体と、熱線に対する遮光性を有し装置本体に着脱可能に取り付けられレンズの一部を覆うことにより検知領域を狭める領域制限フードとを備え、領域制限フードは、円形状の開口部を有し開口部からレンズを露出させる形で装置本体に着脱可能に取り付けられる固定枠と、固定枠によって保持される遮光板とで構成され、遮光板は、レンズにおいて開口部の周方向の一部を覆う形で開口部内に配置される遮光部と、遮光部と一体に形成され開口部の周方向における遮光部の位置が変更可能となる関係で固定枠と装置本体との間に挟持される保持部とを有することを特徴とする。
この構成によれば、保持部と固定枠との相対位置を開口部の周方向に変化させると、レンズにおいて遮光部により覆われる部分が開口部の周方向に沿って変化することになるから、保持部と固定枠との相対位置を調節することにより、開口部の周方向において検知領域の向きを調節することができる。さらに、固定枠と遮光板との2部材という比較的少ない部品点数で領域制限フードを構成しているから、領域制限フードに掛かるコストを低コストに抑えることができるという利点がある。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記遮光部が、一部を折り取り可能な分離片とするように前記分離片を囲む形で分離溝が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、分離片を折り取ることにより、レンズにおいて分離片に覆われていた部分を露出させて検知領域を広げることができるようになるので、検知領域の形状の自由度が向上する。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記分離溝が、前記遮光部においてそれぞれ前記固定枠に設けた前記開口部の中心と前記開口部の周縁とを結ぶ2直線上に設けられる側溝と、両側溝における前記開口部の中心とは反対側の端部同士を前記開口部の周縁に沿って連結する連結溝とを有し、側溝は遮光部の厚み寸法が小さく形成されて成り、連結溝は遮光部が厚み方向に切り抜かれて成ることを特徴とする。
この構成によれば、遮光部は連結溝を設けた部分があらかじめ切り抜かれているから、分離片を折り取る際には、側溝を設けた部分を切断するだけで容易に折り取ることができる。また、このように分離片を容易に折り取り可能としながらも、熱線センサによって受光される熱線の遮光に主に関係する側溝においては遮光部の厚み方向に貫通しないものとしているので、分離片を折り取らずに領域制限フードを使用する場合に、熱線センサが側溝を通して検知領域以外の領域の熱線を受光することによる誤検知が生じることはない。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記遮光板が、前記保持部が同形状であって前記遮光部の形状が異なる複数種類から選択されて用いられることを特徴とする。
この構成によれば、領域制限フードを用いて種々の形状の検知領域を設定する場合に、遮光板のみを交換すればよく、固定枠については共用できるという利点がある。
本発明は、保持部と固定枠との相対位置を開口部の周方向に変化させると、レンズにおいて遮光部により覆われる部分が開口部の周方向に沿って変化することになるから、保持部と固定枠との相対位置を調節することにより、開口部の周方向において検知領域の向きを調節することができる。さらに、固定枠と遮光板との2部材という比較的少ない部品点数で領域制限フードを構成しているから、領域制限フードに掛かるコストを低コストに抑えることができるという利点がある。
本実施形態では熱線式人感センサ装置(以下では単に「センサ装置」という)として、人体より放射される熱線の光量の変化を検知するセンサ(熱線センサ)を有した装置本体Aを備え、天井面(図示せず)に取り付けられた状態で使用されることにより、装置本体Aの下方に設定された円錐状の検知領域における人体の存否を検知する熱線センサ付自動スイッチを例示する。本実施形態のセンサ装置は、装置本体Aに遮光性を有した領域制限フード1が取り付けられることにより構成されるものであるが、以下ではまず装置本体Aの構成について説明する。
装置本体Aのハウジング2は、図2に示すように、円盤状であって中央部に窓孔3が貫設されたフランジ部4およびフランジ部4の上面において窓孔3を囲む形で一体成形された筒部5を有するボディ6と、下面開口の箱状に形成され筒部5の上面側に覆着する形でボディ6に結合するカバー7とで構成される。筒部5の上端縁にはそれぞれ係合孔8を貫設した係合片9が突設されており、カバー7の外側面に設けた係合爪10が係合孔8に嵌合することによってボディ6とカバー7とが結合される。
フランジ部4の上面において筒部5の両側方には、ハウジング2を天井面に取り付けるための一対の挟み金具11を固定する固定溝12がそれぞれ形成される。挟み金具11は、長手方向に沿う一面が開口した縦長の箱状に形成され下面に固定溝12に係合する固定爪13が設けられた支柱14と、支柱14の上下両壁に挿通されることにより支柱14に対して回動可能に保持される引締めねじ15と、引締めねじ15に螺合した挟み片16とで構成される。挟み片16は、図2では支柱14の上端部において支柱14の開口に連続する切欠17内に収まっているが、引締めねじ15を回すことによって切欠17から支柱14の開口に移動し開口に沿って下降する。したがって、天井ボード(図示せず)に貫設された施工用孔に挟み金具11および筒部5を挿入した状態で引締めねじ15を回せば、挟み片16が下降してフランジ部4との間に天井ボードを挟持することにより、ハウジング2が天井面に取り付けられることになる。
このように構成されるハウジング2には、センサ18およびレンズ19を設けたレンズブロック20と、レンズブロック20を押圧保持する押圧部材21と、後述する制御系基板22および電源系基板23とが収納される。
レンズブロック20は、円筒状の筒体24と、筒体24の上方から組み合わされる下面開口の蓋体25とを備え、筒体24および蓋体25に囲まれた空間に、センサ18を実装したセンサ基板26とレンズ19とが収納された構成を有する。レンズ19は、下方に凸となるドーム状に形成されており、レンズ19の外周縁の全周にわたって外向きに延出された鍔部27(図1参照)と、鍔部27の外周縁の全周にわたって上方に延出された筒状の胴部28とともにレンズ板29を構成しており、筒体24内に胴部28を上方から嵌め込むことにより筒体24に保持される。つまり、筒体24の上下両端面は蓋体25とレンズ板29とによってそれぞれ塞がれることになる。センサ基板26はレンズ板29と蓋体25との間に配置される。
ここで、センサ18には焦電型赤外線センサのセンサエレメントを受光部30(図1参照)として設けたものを用いている。この種のセンサ18は熱線量の変化率を電圧信号として出力する所謂微分形センサであるが、本実施形態では以下に説明する構成をレンズ19に採用することによって、検知領域に出入りする人体だけでなく検知領域内に止まる人体についても検知可能としている。すなわち、レンズ19は複数個のレンズ小体19a〜19cを3重円上にそれぞれ配置することにより形成される。レンズ19の中心側の円上には4個のレンズ小体19aが配列され、この外側の円上には10個のレンズ小体19bが配列され、周縁側の円上には16個のレンズ小体19cが配列される。そして、センサ18は、受光部30の直下にレンズ19の中心側に配列された4個のレンズ小体19aが位置するように設置され、各レンズ小体19a〜19cを通った熱線を受光する。ここにおいて、個々のレンズ小体19a〜19cごとにセンサ18への集光量の変化を持たせてセンサ18に感度むらを付けてある。これにより、1つの検知領域内であっても各レンズ小体19a〜19cごとに設定される小領域ごとの熱線量の変化率によって人体の存否を検知することができるのである。
また、レンズブロック20の蓋体25には、それぞれ円柱状であって両側方に突出する一対の軸部31が設けられる。レンズブロック20は、軸部31がボディ6における窓孔3の内周面に形成された縦長の軸受溝32に挿入されることによって、窓孔3内に軸部31を軸として首振り可能に配置されることになる。さらに、軸部31は筒体24の上端縁に形成された位置決め凹部33に嵌り込むことにより、蓋体25に対する筒体24の回り止めとしても機能する。
押圧部材21は、板金からなりボディ6の窓孔3に架設される形で一対の固定ねじ34によりボディ6に固定される押え金具35と、押え金具35の下面中央部にばね36を介して取り付けられる当接片37とを備える。当接片37は、レンズブロック20の上端部に当接することによって、レンズブロック20をばね弾性により窓孔3内に押圧保持するとともに、レンズブロック20が首振り動作した際にはレンズブロック20との間に摩擦力を生じレンズブロック20を任意の角度に保持する。これにより、レンズブロック20が首振り可能な範囲内において、レンズ19およびセンサ18の光軸を任意の角度に調節することができる。なお、レンズブロック20が首振り動作した際にも当接片37から一定の押圧力がレンズブロック20に作用するように、蓋体25の上面は球面の一部となる形に形成しておくことが望ましい。
一方、制御系基板22は、レンズブロック20から引き出されるリード線38によってセンサ基板26に接続されるとともに、電源系基板23に対しても接続される。リード線38は、蓋体25の側壁に設けた引出孔39を通してレンズブロック20から引き出される。この引出孔39は、レンズ板29の上端縁に設けた位置決め突部40が嵌り込むことによって、蓋体25に対するレンズ板29の回り止めとしても機能する。
電源系基板23においては、電線(図示せず)を接続するための端子部41が上面側に3組実装されている。各組の端子部41はそれぞれ、電源系基板23上に互いに対向する形で実装された2個の端子板42と、両端子板42の間に配置されることによりカバー7の上面に貫設された電線挿入口43から挿入される電線を各端子板42との間にそれぞれ保持する2個の鎖錠ばね44と、カバー7において電線挿入口43の側方に設けられた解除孔45からマイナスドライバなどの治具の先端部が差し込まれることにより両鎖錠ばね44を同時に押圧して電線の保持を解除する1個の解除釦46とを備え、所謂速結端子を構成する。制御系基板22および電源系基板23は、ボディ6の筒部5とカバー7との間であってレンズブロック20の上方に、下から制御系基板22、電源系基板23の順に配置される。
さらに、図3に示すように、カバー7に対しては、電線挿入口43および解除孔45を覆う形で端子カバー47が着脱可能に取り付けられ、ボディ6に対しては、フランジ部4の下面を覆う形で化粧プレート48が着脱可能に取り付けられる。化粧プレート48においてフランジ部4の窓孔3に対応する部位には透孔49が貫設されている。
上述した構成のセンサ装置では、レンズブロック20のレンズ19が窓孔3から下方に露出することになるので、検知領域は装置本体Aの下方にレンズブロック20を頂点とする円錐状に設定されることになる。さらに、レンズブロック20を窓孔3内で首振り可能としてあるので、レンズブロック20が首振り可能な範囲内において、装置本体Aから見た検知領域の向きを調節することができる。
ところで、本実施形態のセンサ装置では、熱線に対する遮光性を有した合成樹脂材料からなり、上述した構成の装置本体Aに対してレンズ19の一部を覆う形で着脱可能に取り付けられることによって検知領域を狭める領域制限フード1に特徴がある。以下、領域制限フード1の構成について説明する。
本実施形態の領域制限フード1は、図1に示すように、レンズブロック20におけるレンズ19の下面の略全面を露出させる円形状の開口部50を有した円環状に形成され装置本体Aに着脱可能に取り付けられる固定枠51と、固定枠51と装置本体Aとに挟まれることによって開口部50の周方向に回動可能に保持される遮光板52とを備える。
具体的に説明すると、固定枠51は、図4に示すように円環状の枠体53から上方に一対の取付片54が突出しており、この取付片54の先端部に設けた取付爪55を装置本体Aに設けた取付穴56に嵌合させることによって装置本体Aに取り付けられる。本実施形態では、両取付爪55が両取付片54の厚み方向において互いに対向する面とは反対側の面にそれぞれ形成されるとともに、取付穴55がレンズブロック20における筒体24の内周面に形成されることにより、固定枠51はレンズブロック20に対して取り付けられる。つまり、レンズブロック20を首振り動作させたとしても、固定枠51もレンズブロック20と共に移動することになり、レンズブロック20と固定枠51との相対的な位置は変化しない。ここで、固定枠51はレンズブロック20に対して、レンズ板29における鍔部27の同心円上に枠体53が位置するように取り付けられる。
また、枠体53において開口部50に臨む内周面には、上下方向の中央部から上端縁にかけて開口部50の直径を広げる段差57が全周にわたって形成されている。つまり、枠体53は、段差57より上側の部分の内径が段差57より下側の部分の内径に比べて大きく設定される。さらに、固定枠51の外周面においては、外周縁の直径が上方ほど広がるようにテーパ状に形成されている。
一方、遮光板52は、図5に示すように円形状の開口窓58を有した円環状に形成された保持部59と、保持部59の内周縁の全周にわたって下方に延出された壁部60と、壁部60の下端縁から開口窓58内に延出された遮光部61とを有する。ただし、遮光部61は壁部60の一部から延出されているだけであって、本実施形態では平面視が半円状となるように開口窓58の略半分の領域に形成されている。さらに、遮光部61は開口窓58の中央部における円形状の部分を除く形となるように、開口窓58の中央部に対応する部分に平面視が半円状の切欠窓62が形成されている。この遮光部61は、下方に凸となるドーム状に形成されたレンズ19の形状に合わせて、開口窓58の周部に配置される部分が開口窓58の中央部に向かって下方に傾斜するテーパ状に形成される。また、本実施形態では、切欠窓62に連続する拡張窓63を容易に開口できる構成を採用しているが、この構成については後述する。
ここにおいて、固定枠51と遮光板52との間には少なくとも以下に示す寸法関係がある。すなわち、遮光板52の保持部59の外径は、固定枠51の枠体53において段差57より上側の部分の内径に比べて小さく、かつ固定枠51の枠体53において段差57より下側の部分の内径に比べて大きくなるように設定される。さらに、遮光板52の壁部60の外径は、固定枠51の枠体53において段差57より下側の部分の内径に比べて小さく設定される。加えて、遮光板52における保持部59の厚み寸法(上下寸法)は、固定枠51の枠体53において上面から段差57までの上下寸法に比べて小さく設定される。
上記寸法関係を採用することによって、遮光板52は固定枠51に対し、開口部50内に壁部60を挿入する形で組み合わされることにより、保持部59が枠体53の段差57上に載置された形になる。ここで、固定枠51がレンズブロック20に取り付けられることにより遮光板52の保持部59が枠体53の段差57とレンズブロック20とに挟まれることになるが、保持部59は、厚み寸法が枠体53の段差57とレンズブロック20との隙間よりも小さいので、枠体53の段差57とレンズブロック20との隙間内で開口部50の周方向に回動可能に保持されることになる。さらに、遮光板52を回動可能としながらも固定枠51に対して所望の位置で保持するために、保持部59の外周面においては保持部59を周方向に3等分する各点にそれぞれ枠体53の内周面に接触する接触突起64が突設される。
上述した構成によれば、本実施形態の領域制限フード1は、固定枠51およびレンズブロック20に対して開口部50の周方向に遮光板52を回動させることができるから、レンズ19において遮光部61により覆われる部分を開口部50の周方向に移動させることができる。要するに、領域制限フード1を取り付けた状態で開口部50の周方向において検知領域の向きを細かく調節することができるという利点がある。なお、本実施形態の領域制限フード1では、遮光板52と固定枠51との両方が遮光性を有した合成樹脂材料から形成されているが、実際にレンズ19の一部を覆うことにより検知領域を狭めるのは遮光部61であるから、遮光部61のみに遮光性を有する構成としてもよい。
一方、遮光板52において拡張窓63を容易に開口可能とするための構成を以下に説明する。遮光部61には、図6に示すように、それぞれ開口部50の中心と周縁とを結ぶ2直線上に側溝65(分離溝)が形成されるとともに、開口部50の同心円上に形成され両側溝65における開口部50の中心とは反対側の端部同士を連結する連結溝66(分離溝)が貫設されている。側溝65における開口部50の中心側の端部は切欠窓62に連続する。側溝65は、長手方向に直交する断面が、図5(e)に示すように遮光部61の外側(下面側)と内側(上面側)との両方からそれぞれV字状に切り込まれた形状に形成され、連結溝66は遮光部61の厚み方向に切り抜かれたスリット状に形成されている。つまり、切欠窓62と側溝65および連結溝66とに囲まれた扇状片67(分離片)は遮光部61における側溝65を設けた部分を切断するだけで容易に折り取ることができ、扇状片67を折り取った状態では、レンズ19において扇状片67の分だけ覆われる部分が少なくなる。言い換えると、領域制限フード1を取り付けた際の検知領域が、扇状片67に相当する拡張窓63の分だけ広がることになる。
また、仮に、扇状片67を折り取っていない状態で側溝65や連結溝66を通った熱線がセンサ18により受光されていると、検知領域以外の領域の熱線が検知され、センサ装置の誤検知となることがある。そこで、側溝65を設けた部分においては、遮光部61を厚み方向に貫通するのではなく、遮光性を損なわない範囲内で遮光部61の厚み寸法を小さく設定する構成を採用することにより、遮光部61において側溝65を設けた部分を熱線が透過することはないようにしてある。しかも、本実施形態では、断面がV字状の側溝65を遮光部61の外側面に形成し、外方から側溝65内に入射した熱線を側溝65の内面で反射させることによって、側溝65を設けた部分から遮光部61に熱線が導入されることを防止している。一方、連結溝66を設けた部分に関しては、図7に示すように、連結溝66の幅寸法を遮光部61の厚み寸法に比較して小さくするとともに、領域制限フード1の外方から連結溝66を通してセンサ18の受光部30を視認することはできないように、センサ18の受光部30と連結溝66との位置関係を設定してある。つまり、センサ18の受光部30の直下から側方にずれた位置に連結溝66を設けることにより、連結溝66を通った熱線がセンサ18により受光されることがないようにしてある。このように、遮光部61に側溝65や連結溝66を設けながらも、側溝65や連結溝66によって遮光部61としての機能を損なうことがないようにしてあるので、検知領域以外の領域(側溝65や連結溝66に対応する領域)から熱線を受光してしまうことによるセンサ装置の誤検知を防止することができる。
以下に、装置本体Aに領域制限フード1を取り付けた状態の検知領域Eについて図8および図9を参照して説明する。ここでは、床面からの高さが2.7mにある天井面にセンサ装置を取り付け、センサ18の光軸が垂直になるようにレンズブロック20の首振り角度を設定した場合の検知領域Eを示す。さらに、領域制限フード1の各寸法については、遮光板52の保持部59の内径φ1を29.4mm、切欠窓62の半径R1を3.1mm、扇状片67を折り取った後の拡張窓63の半径R2を6.1mm、拡張窓63の中心角C1を72度とする。
図8(a)および図9(a)は、床面上に設定される検知領域Eを表しており、図の中心部がセンサ18の直下に相当する。また、本実施形態のセンサ18は4エレメント形、つまり焦電型赤外線センサのセンサエレメントを4個正方形の頂点にそれぞれ配置したものである。したがって、図8(a)および図9(a)では、検知領域Eについてセンサ感度が最大となる各小領域を対応する各センサエレメントに相当する4個の四角で表している。なお、図8(a)および図9(a)の斜線部は、領域制限フード1を装置本体Aに取り付けることにより遮光された領域を表している。
まず、扇状片67を付けたままの領域制限フード1を取り付けると、図8(a)に示すように、床面上においては領域制限フード1を取り付ける前の検知領域Eがほぼ半分になるように狭められる。ただし、切欠窓62から2個のレンズ小体19aが露出することになるので、これらのレンズ小体19aに相当する小領域はセンサ装置の下面中心部の直下付近に残されることになる。図8(b)では、遮光部61を設けていないセンサ装置の右側においてはセンサ装置の下面中心部を通る垂線から54度の開き角度で検知領域Eが形成され、遮光部61を設けたセンサ装置の左側においてはセンサ装置の下面中心部を通る垂線から14.5度の開き角度で検知領域Eが形成されている。一方、扇状片67を折り取った状態つまり拡張窓63を開口した状態の領域制限フード1を取り付けると、図9(a)に示すように、図8(a)の検知領域Eに比較して拡張窓63の分だけ検知領域Eが広くなる。図9(b)では、センサ装置の下面中心部を通る垂線から左方に35度の開き角度で検知領域Eが形成されている。
また、遮光板52の形状は図5に示したものに限るものではない。他の形状を採用した遮光板52の例を図10(a)〜(d)にそれぞれ示す。図10(a),(b)に示す遮光板52は、切欠窓62と側溝65および連結溝66とが設けられていない点が図5の遮光板52とは相違し、図10(b)に示す遮光板52では、さらに開口窓58の中心角が略90度になっている。図10(c)に示す遮光板52は、開口窓58が設けられておらず、かつ扇状片67が切欠窓62を挟んで2個設けられている点が図5の遮光板52とは相違する。つまり、2個の扇状片67がそれぞれ折り取り可能になっており、両扇状片67を付けたままの状態、一方の扇状片67を折り取った状態、両扇状片67を折り取った状態の3段階で検知領域Eを広げることができる。図10(d)に示す遮光板52では、扇状片67が切欠窓62の周囲に等間隔で4個設けられており、図10(c)の遮光板52よりもさらに多様な形状の検知領域Eを設定することができる。そして、図5および図10(a)〜(d)に示した複数種類の遮光板52から実際に用いられる遮光板52が選択される。
さらに、これら複数種類の遮光板52は、遮光部61の形状のみが異なるものであって、保持部59については同形状に形成されている。これにより、領域制限フード1を用いて種々の形状の検知領域Eを設定する場合に、遮光板52のみを交換すればよく、固定枠51については共用することができるという利点がある。
本発明の実施形態の要部を示し、(a)は分解斜視図、(b)は断面図、(c)は断面図である。 同上の分解斜視図である。 同上の装置本体を示し、(a)は正面図、(b)は下面図である。 同上に用いる固定枠を示し、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は(a)のK−K断面図、(e)は(a)のL−L断面図である。 同上に用いる遮光板を示し、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は(a)のK−K断面図、(e)は(a)のL−L断面図である。 同上に用いる遮光板を示す斜視図である。 同上の要部を示す断面図である。 同上の動作説明図である。 同上の動作説明図である。 同上に用いる遮光板を示す斜視図である。 従来例を示す斜視図である。 同上の動作説明図である。
符号の説明
1 領域制限フード
2 ハウジング
18 (熱線)センサ
19 レンズ
50 開口部
51 固定枠
52 遮光板
59 保持部
61 遮光部
65 側溝(分離溝)
66 連結溝(分離溝)
67 扇状片(分離片)
A 装置本体
E 検知領域

Claims (4)

  1. あらかじめ設定された検知領域内に存在する人体から放射される熱線をハウジングから露出するレンズを通して受光する熱線センサをハウジング内に有した装置本体と、熱線に対する遮光性を有し装置本体に着脱可能に取り付けられレンズの一部を覆うことにより検知領域を狭める領域制限フードとを備え、領域制限フードは、円形状の開口部を有し開口部からレンズを露出させる形で装置本体に着脱可能に取り付けられる固定枠と、固定枠によって保持される遮光板とで構成され、遮光板は、レンズにおいて開口部の周方向の一部を覆う形で開口部内に配置される遮光部と、遮光部と一体に形成され開口部の周方向における遮光部の位置が変更可能となる関係で固定枠と装置本体との間に挟持される保持部とを有することを特徴とする熱線式人感センサ装置。
  2. 前記遮光部は、一部を折り取り可能な分離片とするように前記分離片を囲む形で分離溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載の熱線式人感センサ装置。
  3. 前記分離溝は、前記遮光部においてそれぞれ前記固定枠に設けた前記開口部の中心と前記開口部の周縁とを結ぶ2直線上に設けられる側溝と、両側溝における前記開口部の中心とは反対側の端部同士を前記開口部の周縁に沿って連結する連結溝とを有し、側溝は遮光部の厚み寸法が小さく形成されて成り、連結溝は遮光部が厚み方向に切り抜かれて成ることを特徴とする請求項2記載の熱線式人感センサ装置。
  4. 前記遮光板は、前記保持部が同形状であって前記遮光部の形状が異なる複数種類から選択されて用いられることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の熱線式人感センサ装置。
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