JPH058484U - 熱線式検出器 - Google Patents

熱線式検出器

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JPH058484U
JPH058484U JP6298991U JP6298991U JPH058484U JP H058484 U JPH058484 U JP H058484U JP 6298991 U JP6298991 U JP 6298991U JP 6298991 U JP6298991 U JP 6298991U JP H058484 U JPH058484 U JP H058484U
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guide
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサユニットのスライド移動を比較的軽い
力で可能とすると共に、その複数の所定保持位置への位
置決めを確実にするための構造を部品の複雑化や点数増
加なしに実現することのできる熱線式検出器を提供す
る。 【構成】 取付ベース(10)と、検出器本体(13)と、検出
器本体の前面に設けられた斜設壁面(18)と、斜設壁面に
沿ってスライド可能に取付けられる熱線検出素子内蔵セ
ンサユニット(20)と、熱線検出素子による警戒エリアを
定めるレンズ要素を有する熱線透過カバー(17)とを備え
た熱線式検出器。センサユニットの外面はバネ性金属製
のシールドケース(22)からなり、シールドケースの裏面
に形成された板バネ(27)がセンサユニットと斜設壁面と
の間にバネ力を作用させている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、警戒エリア内の熱線を検出して発報する熱線式検出器に関するもの であり、特に警戒エリアまでの距離や検出領域の範囲を選択的に調整するために センサユニットをスライドさせて警戒エリアの設定調整を行なう機構の改良に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
熱線式検出器において、警戒エリアに対する検出器の検出領域の調整のために センサユニットをスライドさせて設定調整を行なう機構を備えた従来例は、例え ば実開昭63−167284号または実開昭63−167285号公報に示され ている。このような従来の熱線式検出器は、天井面または壁面に取付ベースと、 該取付ベースに着脱可能に固定される検出器本体と、取付面に対して傾斜するよ うに前記検出器本体の前面に設けられた斜設壁面と、該斜設壁面に沿ってスライ ド可能に取付けられると共に遠赤外線をとらえる焦電素子のような熱線検出素子 を内蔵したセンサユニットと、前記センサユニットの熱線検出素子による警戒エ リアを定める一つ以上のレンズ要素、例えばフレネルレンズを有する熱線透過カ バーとを備えている。この場合、カバーには各フレネルレンズ毎に異なる焦点距 離,視野角および/または方向が設定されており、センサユニットを斜設壁面に 沿ってスライドさせて位置調整することにより、その熱線検出素子が別のフレネ ルレンズを指向するようになり、これによって検出器の警戒エリアの位置と範囲 が調整できるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の熱線式検出器にあっては、センサユニットを 斜設壁面に沿ってスライド可能に案内保持するためのガイド構造として、部品同 士の嵌合寸法精度による適度な摺動抵抗、即ち自由変位しない程度の摺動抵抗を 生じる構造と、幾つかのスライド位置にセンサユニットを留めるためにセンサユ ニット側の突起を受け入れる複数個所の凹部をガイド壁に設けており、センサユ ニットを手でスライド移動させるに際しては前記突起が前記凹部を乗り越えなけ ればならないため、センサユニット側またはガイド壁側の構造部材の変形を伴な わないとセンサユニットのスライド移動ができず、従ってセンサユニットを手で スライド移動させるには比較的大きな力が必要であると共に、ややもすると部材 の損傷を招くことがあり、これを軽減させるためにセンサユニットとガイド壁と の嵌合を緩くすると、センサユニットが使用中に自由変位して警戒エリアが変わ ってしまう恐れがあり、また部品の成型寸法精度も厳しく管理しなければならな いという問題点があった。
【0004】 本考案は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであり、セ ンサユニットのスライド移動を比較的軽い力で可能とすると共に、その複数の所 定保持位置への位置決めを確実にするための構造を部品の複雑化や点数増加なし に実現することのできる熱線式検出器を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の考案に係る熱線式検出器は、天井面または壁面に固定される 取付ベースと、該取付ベースに着脱可能に固定される検出器本体と、取付面に対 して傾斜するように前記検出器本体の前面に設けられた斜設壁面と、前記検出器 本体に対して前記斜設壁面に沿ってスライド可能に取付けられると共に熱線検出 素子を内蔵したセンサユニットと、前記センサユニットの熱線検出素子による警 戒エリアを定める一つ以上のレンズ要素を有する熱線透過カバーとを備えるもの であり、特に前述の課題を達成するために、前記センサユニットはバネ性金属材 からなるシールドケースを外面に有し、該シールドケース裏面の前記斜設壁面に 対面する部位には切り欠きによる板バネを前記斜設壁面に当接するように突出形 成し、前記斜設壁面にスライド可能に取付けられた状態でセンサユニットと前記 斜設壁面との間に前記板バネのバネ力が作用するように構成したものである。
【0006】 また請求項2に記載された考案に係る熱線式検出器では、請求項1によるもの において、前記検出器本体には前記斜設壁面の両側にガイド壁を設け、前記ガイ ド壁には前記センサユニットのスライド移動方向に延在するガイド溝を設け、前 記センサユニットには前記シールドケースの外面から突出して前記ガイド溝に嵌 入するガイド部を設け、これらガイド溝とガイド部とにより前記スライド移動方 向以外の方向へのセンサユニットの変位を制限するように構成してある。
【0007】 また請求項3に記載された考案に係る熱線式検出器では、請求項2によるもの において、前記センサユニットには前記熱線検出素子を搭載した回路基板を備え させると共に、該回路基板の端縁部を前記シールドケースの外面から突出させて 前記ガイド部の役目を行なわせている。
【0008】 また請求項4に記載された考案に係る熱線式検出器では、請求項2によるもの において、前記ガイド壁に前記斜設壁面と対面するユニット係止面を前記スライ ド方向に延在して設け、前記係止面には前記スライド方向に分布する複数の位置 決め凹部を設け、前記センサユニットには前記バネ力の作用によって前記係止面 に押圧係止されると共に前記凹部に落ち込み可能な突起を設けたものである。
【0009】 また請求項5に記載された考案に係る熱線式検出器では、請求項1によるもの において、前記シールドケースを、互いに嵌合することによって電気的および機 械的に相互結合する一対の半部分によって構成したものである。
【0010】 さらに請求項6に記載された考案に係る熱線式検出器では、請求項5によるも のにおいて、前記シールドケースの両半部分の間に前記熱線検出素子を搭載した 回路基板を挟持したものである。
【0011】
【作用】
請求項1に記載の考案に係る熱線式検出器において、前記取付ベースは建物の 天井面または壁面にビスなどによって固定され、該取付ベースには前記検出器本 体が例えばバヨネット機構などによって着脱可能に固定される。この場合、取付 ベース側には建物内部に敷線された配線と接続される端子が取付けられており、 取付ベースに検出器本体が装着されたときに周知の接続端子金具の嵌合によって 前記配線と検出器本体側の回路との電気的な接続が同時に果たされるようになさ れている。
【0012】 検出器本体には一般にプラスチック成形部品からなり、この検出器本体の前面 には、天井面または壁面などの取付面に対して所定角度で傾斜するように斜設壁 面が形成されている。センサユニットは前記焦電素子などの熱線検出素子を内蔵 しており、その前面には前記熱線検出素子への入射窓が設けられている。このセ ンサユニットは前記検出器本体に対して前記斜設壁面に沿ってスライド可能に取 付けられ、この取付を果たすための検出器本体側の構造は、基本的には例えば前 述従来例におけるガイド壁と同様な構造であってよい。
【0013】 このようなセンサユニットを取付けた検出器本体の前面側は、該検出器本体に 対して着脱可能に固定されるドーム状の熱線透過カバーによって覆われ、このカ バーには前記センサユニットの熱線検出素子による警戒エリアを定める一つ以上 のレンズ要素、例えば幾つかのフレネルレンズが設けられている。この場合、或 るレンズ要素はセンサユニットが或るスライド位置に置かれたときにその熱線検 出素子の入射軸線上にくるように位置が定められており、複数のレンズ要素が夫 々異なる焦点距離と視野範囲を与えるように構成されている。また熱線透過カバ ーは検出器本体に対して天井面取付時と壁面取付時とで装着向きが換えられるよ うになっており、これら両装着向きにおいて複数の焦点距離と視野範囲の選択が それぞれ出来るように前記レンズ要素は二つの群に分けられている。このような レンズ要素の配置に関しては先に引用した従来例に詳しく述べられているので、 ここでは詳述しない。
【0014】 本願の請求項1に記載に係る考案によれば、前記センサユニットがバネ性金属 材からなるシールドケースを外面に有し、またシールドケース裏面の前記斜設壁 面に対面する部位には切り欠きによる板バネが前記斜設壁面に当接するように突 出形成され、前記斜設壁面にスライド可能に取付けられた状態でセンサユニット と前記斜設壁面との間に前記板バネのバネ力が作用するように構成されているの で、前記バネのたわみの範囲でセンサユニットが前記斜設壁面に対して接近離反 可能である。
【0015】 このため、例えセンサユニットを斜設壁面に沿ってスライド可能に案内保持す るためのガイド構造として、嵌合寸法精度がマイナス側に比較的ラフで且つ幾つ かのスライド位置にセンサユニットを留めるためにセンサユニット側の突起を受 け入れる複数個所の凹部をガイド壁に設けてあっても、センサユニットを手でス ライド移動させる際には前記バネのたわみによるセンサユニットの沈み込みによ ってセンサユニットの前記突起が前記凹部を容易に乗り越え、センサユニットま たはガイド壁などの構造部材中に過大な応力を生じることがなく、また前記突起 が前記凹部に合致した状態で手を離せば前記バネ力によってその位置に確実に保 持され、従ってセンサユニットのスライド移動に比較的大きな力は不要であると 共に前記突起と前記凹部との合致が適度のクリック感と共に手に伝わるので位置 調整作業がやり易くなり、またスライド移動に際してセンサユニットやガイド壁 などの部材の損傷を招くこともなく、センサユニットとガイド壁との嵌合を緩く しても、前記バネ力が作用している限りセンサユニットが使用中に自由変位する ことはないので、設定した警戒エリアを安定して保持することが可能である。
【0016】 また請求項2に記載された考案に係る熱線式検出器によれば、請求項1による ものにおいて、前記検出器本体の前記斜設壁面の両側に設けられたガイド壁がセ ンサユニットを挟込むように案内し、前記ガイド壁に前記センサユニットのスラ イド移動方向へ延在して設けられたガイド溝には、前記センサユニットのシール ドケースの外面から突出するガイド部が嵌入し、これらガイド溝とガイド部とに より前記スライド移動方向以外の方向へのセンサユニットの変位を制限するよう に構成してある。このガイド部は、例えばセンサユニットのスライド方向に延在 する或る長さをもった翼状の張り出し鍔またはスライド方向に間かくをあけて二 つ以上設けられた突起などであり、このようなガイド部が前記バネのたわみ代の 範囲内の遊び間隙をもって前記ガイド溝に嵌入した状態とすることにより、ガイ ド部はガイド溝の上面、すなわち前記斜設壁面に対面する側のガイド面に前記バ ネ力によって押圧された状態でスライドすることになり、これによってセンサユ ニットはそのスライド移動の間中、前記ガイド面と平行な状態に維持され、スラ イド移動が円滑に行なえるようになる。
【0017】 特に請求項3に記載された考案に係る熱線式検出器では、請求項2によるもの において、前記センサユニットが前記熱線検出素子を搭載した回路基板を備えて おり、この回路基板の端縁部が前記シールドケースの外面から突出されて前記ガ イド部の役目を果たすように構成されているので、シールドケース自体にガイド 部としての突起等を形成する必要はない。
【0018】 また請求項4に記載された考案に係る熱線式検出器では、請求項2によるもの において、前記ガイド壁に前記斜設壁面と対面するユニット係止面を前記スライ ド方向に延在して設け、前記係止面には前記スライド方向に分布する複数の位置 決め凹部を設け、前記センサユニットには前記バネ力の作用によって前記係止面 に押圧係止されると共に前記凹部に落ち込み可能な突起を設けてある。このユニ ット係止面は前記斜設壁面から離反する方向について前記センサユニットの離反 を制限するものであり、従って前記ガイド溝とは別の長溝をガイド壁に形成して その上面を利用するのが好ましいが、場合によっては前記ガイド溝の上面の前記 ガイド面を共用してもよい。また前記突起は、センサユニットのシールドケース またはそれに嵌合されるスライド移動操作用のプラスチック製把手部材に設けれ ばよい。
【0019】 また請求項5に記載された考案に係る熱線式検出器では、請求項1によるもの において、前記シールドケースが例えば前記斜設壁面と平行な面で分けられた一 対の半部分からなっており、これら半部分は、互いに嵌合することによって電気 的および機械的に相互結合する所謂嵌め合い構造からなっているので、組立に際 して両半部分間のはんだ付けによる接合は不要である。
【0020】 さらに請求項6に記載された考案に係る熱線式検出器では、請求項5によるも のにおいて、前記シールドケースの両半部分の間に前記熱線検出素子を搭載した 回路基板を挟持したものであり、このような構成を採用することによってシール ドケースの組立と内部の回路基板の固定とが同時に果たせると共に、例えば前記 請求項3に従った構成の場合に、回路基板の端縁部を前記シールドケースの外面 から突出させて前記ガイド部の役目を果たすようにすることも容易に可能となる ものである。
【0021】 本考案の数々の特徴と利点を明確にするために、以下に添付図面による実施例 の説明を詳述する。
【0022】
【実施例】
図は本考案の好適な実施例に係る熱線式検出器を示しており、図1は分解組立 図、図2は組立後の概略の断面図、図3はセンサユニットの組立図である。この 熱線式検出器は、建物内に敷線された配線と接続される複数の端子を備えた取付 ベース10を有し、この取付ベース10は、天井面または壁面などの取付面にネ ジ止めされる固定台11の鍔部12によって取付面に回転方向の向きを調整可能 に固定される。前記取付ベース10には、検出器本体13と、主要電子部品を実 装した主基板14と、回路保護銘板15とがビス16により取り付けられる。
【0023】 検出器本体13の前面には、取付面に対して傾斜するように斜設壁面18が設 けられており、斜設壁面18の両脇には一対のガイド壁19が形成されている。 これらガイド壁19と斜設壁面18とで形成される凹部には、熱線検出素子21 を内蔵したセンサユニット20が前記検出器本体に対して前記斜設壁面に沿って スライド可能に取付けられる。これらの検出器本体13,主基板14,回路保護 銘板15およびセンサユニット20は、前記取付ベース10に嵌合される樹脂製 のドーム状の熱線透過カバー17によって覆われ、この熱線透過カバー17は、 センサユニット20に内蔵された熱線検出素子21による警戒エリアを定めるた めの複数のフレネルレンズA,Bを内面の所定個所に有している。
【0024】 前記センサユニット20は、バネ性をもった良導体金属材からなるシールドケ ース22で外面が覆われており、このシールドケースは、図3に示すように上下 一対の二つ割り半部分22a,22bからなり、これら半部分の間にセンサ用小 回路基板23をその両側縁部23aが外方に所定寸法で張り出すようにサンドイ ッチ状に挟持して両半部分を嵌込みにより互いに電気的および機械的に結合し、 更に上部からスライド操作把手部材24を嵌め込んでいる。このスライド操作把 手部材24はプラスチック材料からなり、その両側縁にはそれぞれ突起25が設 けられ、またその両脚部26は回路基板23の両側縁部23aの各中ほどに形成 された切り欠き部23bに係合する形状となっている。
【0025】 尚、図には具体的に示されていないが、回路基板23には熱線検出素子21の 他に種々の電子部品が取り付けられており、また上部半部分22aにも貫通コン デンサなどが固定されており、組立てに際しては上部半部分22aの貫通コンデ ンサを回路基板23にはんだ付けして両者を固定し、これに下部半部分を嵌合す る。このため、図3に示したように、両半部分22a,22bには嵌合によって 互いの電気的および機械的な結合を果たすための舌片22c,22dおよびその 嵌入溝22eなどが設けられており、両半部分同士のはんだ付けが不要となって いる。
【0026】 シールドケース22の下部半部分22bには、図3に示すように底面に切り込 みによる一対の板バネ27がスライド方向に沿って外へ向って膨出され、また板 バネの間にはセンサユニットの抜け出し防止片28がやはり外へ向って斜めに切 り起こされている。この防止片28の切り起こしの先端は、斜設壁面18に対す るセンサユニット20の離脱方向に向いている。
【0027】 このような構成のセンサユニット20は、図1に示したように斜設壁面18と 両側のガイド壁19との間に挿入され、図2に示した状態にセットされる。ここ で前記ガイド壁19には、図1に示すように前記センサユニット20の両側部に 張り出す回路基板縁部23aが嵌入するガイド溝191がスライド方向に延在し て設けられ、このガイド溝191の高さ幅は前記回路基板縁部28の厚さに前記 板バネ27のたわみ代を加えた寸法とされ、またガイド溝191の斜設壁面18 からの高さも、センサユニット20が前記斜設壁面18に沿ってスライド可能に 取付けられた状態でセンサユニット20と前記斜設壁面18との間に前記板バネ 27のバネ力が常に作用するように定められている。
【0028】 また両ガイド壁19には、前記カイド溝191と平行に別のストローク溝19 2がスライド方向に所定長さで設けられ、その上面、すなわち前記斜設壁面18 と対面する面が前記把手部材24の突起25と摺接するユニット係止面193と して形成されている。この係止面193は所定のストローク位置で突起25が落 ち込む複数の凹部をもつ波付き面として形成されており、センサユニット20の スライド移動に伴なう突起25による各凹部の乗り越えは、前記板バネ27のた わみによるセンサユニット20の沈み込みで果たされるようになっている。この ストローク溝192は、スライド方向の前後のその両端部が前記突起25に対す るストローク両端位置を与える機能も果たしている。
【0029】 更に前記斜設壁面18の中央には、スライド方向に沿って所定長さで縦溝19 4が設けられており、この縦溝194のカバー17側の端部には、前記抜け出し 防止片28の切り起こしの先端が定められた限界位置で係合し、これによってセ ンサユニット20がスライド移動のストローク端を越えて手前に移動しないよう に、即ちセンサユニット20が斜設壁面18から手前に離脱しないようになって いる。
【0030】 さて熱線式人体検出器では、例えば人体などの警戒対象が警戒エリアに侵入す ることにより警戒エリア内の熱線レベルが変化することを熱線検出素子で捉え、 この変化量によって被検体の有無を検知するが、熱線検出素子として一般に利用 される焦電素子は内部インピーダンスが高いため、外来電磁波をひろってノイズ による誤報を発し易い。前記シールドケース22は、センサユニット20の焦電 素子やアンプ回路を内部の包み込む電磁遮蔽体であり、外来電磁波からセンサユ ニットを遮蔽するものである。
【0031】 本実施例の熱線式検出器においては、前記センサユニット20を斜設壁面18 に沿ってスライドさせることによって熱線検出素子21をその前面の複数のフレ ネルレンズの光軸に対して交差方向に変位させ、個々のフレネルレンズの光学特 性値によって予め定められた警戒エリアの距離と広がりを選択的に調整する。こ の場合、例えば図2に示した天井面取付け状態ではフレネルレンズAに対してセ ンサユニット20がスライド移動により位置調整され、またフレネルレンズBは カバー17を180度回した位置に付け替えて検出器を縦の壁面に取付けた場合 に警戒エリアを定めるものである。
【0032】 このセンサユニット20のスライド移動は把手部材24を手指で操作すること により行なうが、センサユニット20の外壁を構成するバネ性金属材からなるシ ールドケース22にはその裏面の前記斜設壁面18に対面する部位に切り欠きに よる板バネ27が前記斜設壁面18に当接するように突出形成され、そして前記 斜設壁面18にスライド可能に取付けられた状態でセンサユニット20と前記斜 設壁面18との間に前記板バネ27のバネ力が作用するように構成されており、 また把手部材24には円柱状の突起25が設けられ、同じくガイド壁19にはこ の突起25が嵌入するストローク溝192とその上面の波形の係止面が設けられ ているため、センサユニット20の位置決めについては、板バネ27のバネ力に よって把手部材24の円柱状の突起25が波形の係止面193の凹部に押え付け られ、従ってこの凹部を、検出器本体13に対して所定の位置関係で取付けられ るカバー17の所定位置に形成されたフレネルレンズAまたはBとの予め決定さ れた位置関係で成型しておくことにより、センサユニット20は調整時に手を離 した位置における凹部に対応すした位置に安定に位置決めされることになる。勿 論、この場合、把手部材24に矢印を、またガイド壁上面には警戒エリアの距離 等の指標を刻印しておけば調整作業に便利である。
【0033】 また警戒エリアの調整に際しては、把手部材24の突起25が係止面193の 各凹部を乗り越える際に板バネ27のたわみによってセンサユニット20が沈み 込み、従ってスライド移動は把手部材24を操作する手にクリック感を伴って行 なわれ、しかもこのスライド移動時の操作力の加わりかたによってセンサユニッ ト20が傾こうとすることも、スライド方向に延在してセンサユニット20の両 側部に張り出す回路基板縁部23aがガイド壁19に設けられたガイド溝19の 上面、すなわち前記斜設壁面18に対面する側のガイド面に前記バネ力によって 押圧された状態でスライドすることによって効果的に防止されることになり、こ れによってセンサユニット20はそのスライド移動の間中、前記ガイド面とほぼ 平行な状態に維持され、スライド移動は円滑に行なえるようになる。
【0034】
【考案の効果】
以上に述べたように、本考案によれば、センサユニットがその外壁を構成する シールドケースに一体形成された板バネのバネ力の作用を伴ってガイドされなが らスライド移動するように構成されているので、センサユニットのスライド移動 を比較的軽い力で行なうことができる。またガイド壁にスライド方向に延在して 斜設壁面と対面するように設けたユニット係止面にはスライド方向に分布する複 数の位置決め凹部が設けられ、この係止面には前記センサユニットに設けられた 突起が前記バネ力の作用によって押圧係止されると共に前記凹部に落ち込み可能 に構成されているので、センサユニットの複数の所定保持位置への安定した位置 決めを確実に果たすことができるほか、調整時のスムーズな移動をクリック感を 伴って行なうことができ、調整操作が確実な操作感と共に果たせるものである。 そして本考案ではセンサユニットの外壁を構成するシールドケースの二つの半部 分間のはんだ付けを省略することができ、また板バネもシールドケースの一体切 り起こしによって形成しているので、部品点数や組立工数の増加も生じることが なく、センサユニットのガイド壁への嵌合をある程度緩くしても良いから、これ らの寸法精度も従来に比べてラフにすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の好適な実施例に係る熱線式検出器の分
解組立図である。
【図2】図1の実施例に係る熱線式検出器の組立後の概
略の断面図である。
【図3】図1の実施例におけるセンサユニットの組立図
である。
【符号の説明】
10:取付けベース 13:検出器本体 17:熱線透過カバー 18:斜設壁面 19:ガイド壁 20:センサユニット 22:シールドケース 22a,22b:半部分 23:回路基板 23a:回路基板縁部(ガイド部) 24:スライド操作把手部材 25:突起 27:板バネ 191:ガイド溝 192:ストローク溝 193:ユニット係止面

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井面または壁面に固定される取付ベー
    スと、該取付ベースに着脱可能に固定される検出器本体
    と、取付面に対して傾斜するように前記検出器本体の前
    面に設けられた斜設壁面と、前記検出器本体に対して前
    記斜設壁面に沿ってスライド可能に取付けられると共に
    熱線検出素子を内蔵したセンサユニットと、前記センサ
    ユニットの熱線検出素子による警戒エリアを定める一つ
    以上のレンズ要素を有する熱線透過カバーとを備えた熱
    線式検出器において、前記センサユニットがバネ性金属
    材からなるシールドケースを外面に有し、該シールドケ
    ース裏面の前記斜設壁面に対面する部位に切り欠きによ
    る板バネが前記斜設壁面に当接するように突出形成さ
    れ、前記斜設壁面にスライド可能に取付けられた状態で
    センサユニットと前記斜設壁面との間に前記板バネのバ
    ネ力が作用するように構成されていることを特徴とする
    熱線式検出器。
  2. 【請求項2】 前記検出器本体が前記斜設壁面の両側に
    ガイド壁を有し、前記ガイド壁には前記センサユニット
    のスライド移動方向に延在するガイド溝が設けられ、前
    記センサユニットには前記シールドケースの外面から突
    出して前記ガイド溝に嵌入するガイド部が設けられ、こ
    れらガイド溝とガイド部とにより前記スライド移動方向
    以外の方向へのセンサユニットの変位を制限するように
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱線
    式検出器。
  3. 【請求項3】 前記センサユニットが前記熱線検出素子
    を搭載した回路基板を有すると共に、該回路基板の端縁
    部が前記シールドケースの外面から突出して前記ガイド
    部を形成していることを特徴とする請求項2に記載の熱
    線式検出器。
  4. 【請求項4】 前記ガイド壁に前記斜設壁面と対面する
    ユニット係止面が前記スライド方向に延在して設けら
    れ、前記係止面には前記スライド方向に分布する複数の
    位置決め凹部が設けられ、前記センサユニットには前記
    バネ力の作用によって前記係止面に押圧係止されると共
    に前記凹部に落ち込み可能な突起が設けられていること
    を特徴とする請求項2に記載の熱線式検出器。
  5. 【請求項5】 前記シールドケースが、互いに嵌合する
    ことによって電気的および機械的に相互結合する一対の
    半部分からなることを特徴とする請求項1に記載の熱線
    式検出器。
  6. 【請求項6】 前記シールドケースの両半部分の間に前
    記熱線検出素子を搭載した回路基板が挟持されているこ
    とを特徴とする請求項5に記載の熱線式検出器。
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