JP2007003385A - 対象設備の診断方法、コンピュータプログラム、及び、対象設備を診断するための装置 - Google Patents

対象設備の診断方法、コンピュータプログラム、及び、対象設備を診断するための装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007003385A
JP2007003385A JP2005184663A JP2005184663A JP2007003385A JP 2007003385 A JP2007003385 A JP 2007003385A JP 2005184663 A JP2005184663 A JP 2005184663A JP 2005184663 A JP2005184663 A JP 2005184663A JP 2007003385 A JP2007003385 A JP 2007003385A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveform data
predetermined period
divided
frequency
principal component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005184663A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3780299B1 (ja
Inventor
Takayoshi Yamamoto
隆義 山本
Ho Jinyama
鵬 陳山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Science and Technology Agency
Mie University NUC
Original Assignee
Japan Science and Technology Agency
Mie University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Science and Technology Agency, Mie University NUC filed Critical Japan Science and Technology Agency
Priority to JP2005184663A priority Critical patent/JP3780299B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3780299B1 publication Critical patent/JP3780299B1/ja
Publication of JP2007003385A publication Critical patent/JP2007003385A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Control Of Presses (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Abstract

【課題】対象となる設備の診断がより正確に行われる対象設備の診断方法、コンピュータプログラム、及び、対象設備を診断するための装置を実現すること。
【解決手段】取得された波形データを、T個の分割波形データに分割するステップと、前記T個の分割波形データの各々をフーリエ変換してT個の周波数スペクトルを得るステップと、前記T個の周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求めるステップと、前記分割周波数帯毎に求められた周波数スペクトルの強さに基づいて、主成分得点を、前記T個の周波数スペクトル毎に求めるステップであって、前記主成分得点を求める際に使用する固有ベクトルとして、前記設備の動作が正常であるときに前記所定期間に取得された波形データ、に基づいて予め求めておいた基準固有ベクトル、を用いるステップと、を有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、対象設備の診断方法、コンピュータプログラム、及び、対象設備を診断するための装置に関する。
対象となる設備の波形データ(振動データ等)を取得して、取得された波形データに基づいて対象設備を診断する方法については、様々なものが知られている。
かかる方法の一例として、取得された波形データの乱れを観測して、設備が正常か否かを判定する方法がある。当該方法においては、例えば、波形データの振幅に対し閾値を設定し、取得された波形データの振幅が閾値を超えた際に、設備が異常な状態へ移行したと判定する。
しかしながら、当該方法は、以下に示す問題点を内包している。すなわち、対象となる設備によっては、当該設備が異常な状態へ移行したとしても、波形データに顕著な乱れが生じない場合があり、前述した閾値を用いた方策では、設備の診断が適切に実行されないことがある。
かかる課題を解決するための方法として、特許第3382240号公報には、取得された波形データに基づいて主成分得点を求める主成分分析による方法が開示されている。当該方法においては、設備の動作が正常であるとき、例えば、設備の動作初期時、に取得された波形データ、に基づいて、主成分得点を求める際に使用する固有ベクトルと主成分得点とを求め、以降の設備動作時、例えば、設備の動作中期時や動作後期時、に取得された波形データ、に基づいて主成分得点を求めるときには、設備の動作初期時に取得された波形データ、に基づいて求められた固有ベクトル、を用いる。そして、以降の設備動作時に取得された波形データに基づいて求められた主成分得点を、前記動作初期時に取得された波形データに基づいて求められた主成分得点と比較していくことにより、波形データに顕著な乱れが生じていない場合であっても設備が異常な状態へ移行したかどうかを判定することができる。
特許第3382240号公報
ところで、対象となる設備の特性として、設備の動作が正常である限りにおいては動作初期時から動作後期時に亘って前記波形データにあまり変化が生じない特性、を有する設備と、設備の動作が正常であっても動作初期時から動作後期時までの間で前記波形データに顕著に変化が生じ得る特性、を有する設備とがある。例えば、前者の例としては、ポンプのインペラーが一定回転をし続けるポンプシステムを、後者の例としては、金属等の材料をプレス加工するためのプレス加工システムを挙げることができる。
ここで、後者の例について補説すると、当該プレス加工システムにおいては、固定金型部と可動金型部からなる金型を用いて材料が所望の形状となるように当該材料を成形するが、成形が正常に行われたとしても(例えば、材料に割れや亀裂等が発生しなくても)、成形初期時(可動金型の移動初期時)から成形後期時(可動金型の移動後期時)までの間で、金型の振動、換言すれば、金型に設けられたセンサにより取得された波形データ(振動データ)、が顕著に変化する。
そして、前者に係る特性を有する設備の診断のために、特許第3382240号公報に開示された方法を採用する際には、動作初期時に取得された波形データに基づいて求められた主成分得点と比べて、動作中期時や動作後期時に取得された波形データに基づいて求められた主成分得点が顕著に相違するか否かによって、設備が異常な状態か正常な状態かを判別できる(すなわち、顕著に相違する場合には、設備が異常な状態にあると判別され、相違しない場合には、設備が正常な状態にあると判別される)ため、設備の診断が適切に実行される。
しかしながら、後者に係る特性を有する設備の診断のために、特許第3382240号公報に開示された方法を採用する際には、設備の動作が正常であっても動作初期時から動作後期時の間で前記波形データに顕著に変化が生じ得るから、動作中期時や動作後期時に設備の動作が正常であるにも関わらず、動作初期時に取得された波形データに基づいて求められた主成分得点と比べて、動作中期時や動作後期時に取得された波形データに基づいて求められた主成分得点が顕著に相違してしまう可能性がある。したがって、後者に係る特性を有する設備の診断のために、前記方法を採用する場合には、設備の診断が行われたとしても、その正確性は不十分なものとなる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、対象となる設備の診断がより正確に行われる対象設備の診断方法、コンピュータプログラム、及び、対象設備を診断するための装置を実現することにある。
主たる本発明は、対象となる設備の波形データを、該設備が動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの少なくとも一部の所定期間において取得するステップと、該所定期間において取得された前記波形データを、T個の分割波形データに分割するステップと、前記T個の分割波形データの各々をフーリエ変換してT個の周波数スペクトルを得るステップと、前記T個の周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求めるステップと、前記分割周波数帯毎に求められた周波数スペクトルの強さに基づいて、主成分得点を、前記T個の周波数スペクトル毎に求めるステップであって、前記主成分得点を求める際に使用する固有ベクトルとして、前記設備の動作が正常であるときに前記所定期間に取得された波形データ、に基づいて予め求めておいた基準固有ベクトル、を用いるステップと、を有することを特徴とする対象設備の診断方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
対象となる設備の波形データを、該設備が動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの少なくとも一部の所定期間において取得するステップと、該所定期間において取得された前記波形データを、T個の分割波形データに分割するステップと、前記T個の分割波形データの各々をフーリエ変換してT個の周波数スペクトルを得るステップと、前記T個の周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求めるステップと、前記分割周波数帯毎に求められた周波数スペクトルの強さに基づいて、主成分得点を、前記T個の周波数スペクトル毎に求めるステップであって、前記主成分得点を求める際に使用する固有ベクトルとして、前記設備の動作が正常であるときに前記所定期間に取得された波形データ、に基づいて予め求めておいた基準固有ベクトル、を用いるステップと、を有することを特徴とする対象設備の診断方法。
かかる対象設備の診断方法によれば、対象となる設備の診断がより正確に行われる。
また、求められた前記主成分得点を、前記設備の動作が正常であるときに前記所定期間に取得された波形データ、に基づいて予め求めておいた基準主成分得点と、比較するステップ、を有することとしてもよい。
かかる場合には、主成分得点が基準主成分得点と比較されることにより、対象となる設備の診断が、より適切に実施される。
また、対象となる設備の波形データを前記所定期間において取得するステップにおいては、複数個の前記所定期間において、複数個の前記波形データを取得し、前記主成分得点を求めるステップにおいては、複数個の前記波形データの各々に基づいて、主成分得点を求めることとしてもよい。
かかる場合には、対象となる設備に異常が生じたかどうかを確実に把握することが可能となる。
次に、対象となる設備の波形データを、該設備が動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの少なくとも一部の所定期間において取得するステップと、該所定期間において取得された前記波形データを、T個の分割波形データに分割するステップと、前記T個の分割波形データの各々をフーリエ変換してT個の周波数スペクトルを得るステップと、前記T個の周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求めるステップと、前記分割周波数帯毎に求められた周波数スペクトルの強さのうちの一の分割周波数帯に対応した周波数スペクトルの強さと他の分割周波数帯に対応した周波数スペクトルの強さとの相関係数を求めるステップと、求められた前記相関係数を、前記設備の動作が正常であるときに前記所定期間に取得された波形データ、に基づいて予め求めておいた基準相関係数と、比較するステップと、を有することを特徴とする対象設備の診断方法。
かかる対象設備の診断方法によれば、対象となる設備の診断がより正確に行われる。
また、対象となる設備の波形データを前記所定期間において取得するステップにおいては、複数個の前記所定期間において、複数個の前記波形データを取得し、前記相関係数を求めるステップにおいては、複数個の前記波形データの各々に基づいて、相関係数を求めることとしてもよい。
かかる場合には、対象となる設備に異常が生じたかどうかを確実に把握することが可能となる。
また、複数個の前記所定期間のうちの一の前記所定期間、の終期が他の前記所定期間の始期と一致するように、複数個の前記所定期間が選択されていることとしてもよい。
かかる場合には、診断に要する時間が短くなる。
また、複数個の前記所定期間のうちの一の前記所定期間、の一部が他の前記所定期間の一部と重なるように、複数個の前記所定期間が選択されていることとしてもよい。
かかる場合には、各所定期間の境目で対象となる設備に異常が生じた場合に診断が適切に行われない不都合を防止することが可能となる。
次に、対象となる設備の波形データとして、第一波形データを、該設備が動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの一部の第一所定期間において取得し、かつ、第二波形データを、前記動作期間のうちの一部の第二所定期間であって、該第二所定期間の始期が前記第一所定期間の終期と一致する第二所定期間、において取得するステップと、前記第一波形データ及び前記第二波形データを、T個の第一分割波形データ及びT個の第二分割波形データに分割するステップと、前記T個の第一分割波形データ及び前記T個の第二分割波形データの各々をフーリエ変換して、T個の第一周波数スペクトル及びT個の第二周波数スペクトルを得るステップと、前記T個の第一周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求め、かつ、前記T個の第二周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求めるステップと、前記分割周波数帯毎に求められた前記第一周波数スペクトルの強さに基づいて、主成分得点を求める際に使用する固有ベクトルを求めるステップと、前記分割周波数帯毎に求められた前記第二周波数スペクトルの強さに基づいて、主成分得点を、前記T個の第二周波数スペクトル毎に求めるステップであって、前記主成分得点を求める際に使用する固有ベクトルとして、前記第一周波数スペクトルの強さに基づいて求められた固有ベクトル、を用いるステップと、を有することを特徴とする対象設備の診断方法。
かかる対象設備の診断方法によれば、対象となる設備の診断がより正確に行われる。
また、前記固有ベクトルを求めるステップにおいては、前記第一周波数スペクトルの強さに基づいて、前記固有ベクトルと共に、主成分得点を前記T個の第一周波数スペクトル毎に求め、前記第二周波数スペクトルの強さに基づいて主成分得点を求めるステップにおいて求められた主成分得点を、前記第一周波数スペクトルの強さに基づいて求められた主成分得点と比較するステップ、を有することとしてもよい。
かかる場合には、第二周波数スペクトルの強さに基づいて求められた主成分得点が、第一周波数スペクトルの強さに基づいて求められた主成分得点と比較されることにより、対象となる設備の診断が、より適切に実施される。
次に、対象となる設備の波形データとして、第一波形データを、該設備が動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの一部の第一所定期間において取得し、かつ、第二波形データを、前記動作期間のうちの一部の第二所定期間であって、該第二所定期間の始期が前記第一所定期間の終期と一致する第二所定期間、において取得するステップと、前記第一波形データ及び前記第二波形データを、T個の第一分割波形データ及びT個の第二分割波形データに分割するステップと、前記T個の第一分割波形データ及び前記T個の第二分割波形データの各々をフーリエ変換して、T個の第一周波数スペクトル及びT個の第二周波数スペクトルを得るステップと、前記T個の第一周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求め、かつ、前記T個の第二周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求めるステップと、前記分割周波数帯毎に求められた第一周波数スペクトルの強さのうちの一の分割周波数帯に対応した第一周波数スペクトルの強さと他の分割周波数帯に対応した第一周波数スペクトルの強さとの第一相関係数を求め、かつ、前記分割周波数帯毎に求められた第二周波数スペクトルの強さのうちの一の分割周波数帯に対応した第二周波数スペクトルの強さと他の分割周波数帯に対応した第二周波数スペクトルの強さとの第二相関係数を求めるステップと、前記第二相関係数を、前記第一相関係数と、比較するステップと、を有することを特徴とする対象設備の診断方法。
かかる対象設備の診断方法によれば、対象となる設備の診断がより正確に行われる。
また、対象となる設備の波形データとして、第一波形データを、該設備が動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの一部の第一所定期間において取得し、かつ、第二波形データを、前記動作期間のうちの一部の第二所定期間であって、該第二所定期間の始期が前記第一所定期間の終期と一致する第二所定期間、において取得するステップ、に代えて、対象となる設備の波形データとして、第一波形データを、該設備が動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの一部の第一所定期間において取得し、かつ、第二波形データを、前記動作期間のうちの一部の、前記第一所定期間の後に到来する第二所定期間であって、該第二所定期間の一部が前記第一所定期間の一部と重なる第二所定期間、において取得するステップ、とすることとしてもよい。
かかる場合には、対象となる設備の診断がより一層正確に行われる。
また、前記対象となる設備は、物を加工するための加工システムであることとしてもよい。
かかる場合には、上述した効果、すなわち、対象となる設備の診断がより正確に行われる効果、がより有効に発揮される。
また、前記波形データは、振動データであることとしてもよい。
次に、対象となる設備の波形データを、該設備が動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの少なくとも一部の所定期間において取得するステップと、該所定期間において取得された前記波形データを、T個の分割波形データに分割するステップと、前記T個の分割波形データの各々をフーリエ変換してT個の周波数スペクトルを得るステップと、前記T個の周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求めるステップと、前記分割周波数帯毎に求められた周波数スペクトルの強さに基づいて、主成分得点を、前記T個の周波数スペクトル毎に求めるステップであって、前記主成分得点を求める際に使用する固有ベクトルとして、前記設備の動作が正常であるときに前記所定期間に取得された波形データ、に基づいて予め求めておいた基準固有ベクトル、を用いるステップと、求められた前記主成分得点を、前記設備の動作が正常であるときに前記所定期間に取得された波形データ、に基づいて予め求めておいた基準主成分得点と、比較するステップ、を有し、対象となる設備の波形データを前記所定期間において取得するステップにおいては、複数個の前記所定期間において、複数個の前記波形データを取得し、前記主成分得点を求めるステップにおいては、複数個の前記波形データの各々に基づいて、主成分得点を求め、複数個の前記所定期間のうちの一の前記所定期間、の終期が他の前記所定期間の始期と一致するように、複数個の前記所定期間が選択されており、前記対象となる設備は、物を加工するための加工システムであり、前記波形データは、振動データであることを特徴とする対象設備の診断方法。
このようにすれば、既述の殆どの効果を奏するため、本発明の目的がより有効に達成される。
次に、対象となる設備の波形データとして、第一波形データを、該設備が動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの一部の第一所定期間において取得し、かつ、第二波形データを、前記動作期間のうちの一部の第二所定期間であって、該第二所定期間の始期が前記第一所定期間の終期と一致する第二所定期間、において取得するステップと、前記第一波形データ及び前記第二波形データを、T個の第一分割波形データ及びT個の第二分割波形データに分割するステップと、前記T個の第一分割波形データ及び前記T個の第二分割波形データの各々をフーリエ変換して、T個の第一周波数スペクトル及びT個の第二周波数スペクトルを得るステップと、前記T個の第一周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求め、かつ、前記T個の第二周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求めるステップと、前記分割周波数帯毎に求められた前記第一周波数スペクトルの強さに基づいて、主成分得点を求める際に使用する固有ベクトルを求めるステップと、前記分割周波数帯毎に求められた前記第二周波数スペクトルの強さに基づいて、主成分得点を、前記T個の第二周波数スペクトル毎に求めるステップであって、前記主成分得点を求める際に使用する固有ベクトルとして、前記第一周波数スペクトルの強さに基づいて求められた固有ベクトル、を用いるステップと、を有し、前記固有ベクトルを求めるステップにおいては、前記第一周波数スペクトルの強さに基づいて、前記固有ベクトルと共に、主成分得点を前記T個の第一周波数スペクトル毎に求め、前記第二周波数スペクトルの強さに基づいて主成分得点を求めるステップにおいて求められた主成分得点を、前記第一周波数スペクトルの強さに基づいて求められた主成分得点と比較するステップ、を有し、前記対象となる設備は、物を加工するための加工システムであり、前記波形データは、振動データであることを特徴とする対象設備の診断方法。
このようにすれば、既述の殆どの効果を奏するため、本発明の目的がより有効に達成される。
また、上述した対象設備の診断方法を実現するためのコンピュータプログラムも実現可能である。
かかるコンピュータプログラムによれば、対象となる設備の診断がより正確に行われる。
また、対象となる設備の波形データを取得するためのセンサと、上述したコンピュータプログラムを備えたコンピュータと、を有することを特徴とする対象設備を診断するための装置も実現可能である。
かかる対象設備を診断するための装置によれば、対象となる設備の診断がより正確に行われる。
===対象設備の診断方法に係る第一実施形態===
先ず、図1乃至図8Bを用いて、対象設備の診断方法に係る第一実施形態について説明する。図1は、対象設備の診断方法に係る第一実施形態を示すフローチャートである。図2は、振動データの取得に係る所定期間を説明するための説明図である。図3は、振動データの、分割振動データへの分割、を説明するための説明図である。図4乃至図8Bについては、後述する。
なお、本項では、対象となる設備として、発明が解決しようとする課題の項で説明した、物を加工するための加工システム(本明細書において、当該加工システムは、物、すなわち、被加工物、及び、加工装置の双方を含むものである)、例えば、固定金型部と可動金型部からなる金型を用いて材料が所望の形状となるように当該材料を成形するためのプレス加工システム、を例に挙げて説明する。
本フローチャートは、対象となる設備の波形データとして、プレス加工システムの振動データを、プレス加工システムが動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの少なくとも一部の所定期間において取得することから始まる(ステップS2)。なお、本例において、振動データは、金型に設けられたセンサにより取得される。
また、本実施の形態においては、複数個(N個)の前記所定期間において、複数個(N個)の振動データを取得する。これについて、図2を用いて、具体的に説明する。図2には、プレス加工システムの動作期間が時間軸で示されており、当該時間軸の左端が、プレス加工システムが動作し始める時であり、時間軸の右端が、プレス加工システムが動作し終える時である。そして、図2に示すように、当該動作期間の中から、プレス加工システムの診断を実行する期間(以下、解析時間帯とも呼ぶ)を決定し(例えば、解析時間帯として、可動金型が材料に接触してから材料の成形が終了するまでの期間を選択する)、決定された解析時間帯の中から前述した複数個(N個)の所定期間を選択する。ここで、本実施の形態においては、解析時間帯をN個に分割して、分割された時間帯の各々を前記所定期間とする。すなわち、複数個の所定期間のうちの一の所定期間、の終期が他の所定期間の始期と一致するように、複数個の所定期間が選択される。そして、複数個(N個)の所定期間(すなわち、第一時間帯、第二時間帯、第三時間帯、・・・第n時間帯)において、複数個(N個)の振動データが取得される。
次に、図3に示すように、第一時間帯(図2)において取得された振動データをT個の分割波形データの一例としての分割振動データに分割する(時間軸方向における分割、ステップS4)。そして、T個の分割振動データの各々をフーリエ変換してT個の周波数スペクトルを得る(ステップS6)。さらに、T個の周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求める(周波数軸方向における分割、ステップS8)。
図4及び図5は、第一時間帯において取得された振動データの、前記時間軸方向及び周波数軸方向における分割、の様子を示した説明図と表である。これらの図から明らかなように、ステップS4からステップS8までの手順により、第一時間帯において取得された振動データに基づいて、T×P個の周波数スペクトルの強さが求められる。なお、T×P個の周波数スペクトルの強さの各々を、Xij(i=1、・・・t、j=1、・・・p)とし、P個の分割周波数帯の各々の中心周波数を、fj(j=1、・・・p)とする。
次に、分割周波数帯毎に求められた周波数スペクトルの強さXijに基づいて、主成分得点を、T個の周波数スペクトル毎に求める(ステップS10)。
かかる際に、先ず、周波数スペクトルの強さX11、・・・X1pの平均(Ave)と分散(Var)を求め、算出式:X´1j=(X1j−Ave)/Varにより、標準化された周波数スペクトルの強さX´11、・・・・X´1pを求める。そして、この手順を、X21、・・・X2p、X31、・・・X3p、・・・、Xt1、・・・Xtpに対してそれぞれ行い、T×P個の標準化された周波数スペクトルの強さX´ijを得る。
そして、X´ijをベクトルで表して、当該ベクトルをX´とすると、主成分得点Zは、算出式:Z=A(固有ベクトル)・X´により、算出される。なお、Z(ベクトル)=(Z1、Z2、・・・Zm)とし、X´(ベクトル)=(X´1、X´2、・・・X´p)として、当該算出式を書き下ろすと、以下のようになる。
第1主成分得点Z1=a11・X´1+a12・X´2…+a1p・X´p
第2主成分得点Z2=a21・X´1+a22・X´2…+a2p・X´p
・・・
第m主成分得点Zm=am1・X´1+am2・X´2…+amp・X´p
このようにして、主成分得点Zが、T個の周波数スペクトル毎に算出される。
なお、主成分得点Zは、上述のとおり、固有ベクトルAを用いることにより算出されるが、本実施の形態においては、当該主成分得点Zを求める際に使用する固有ベクトルAとして、プレス加工システムの動作が正常であるときに、前記所定期間、すなわち、第一時間帯、に取得された振動データ(基準振動データとも呼ぶ)、に基づいて予め求めておいた基準固有ベクトルAb、を用いる。
上記について、より具体的に説明する。固有ベクトルAは、取得された振動データの周波数スペクトルの強さXijから求められる相関行列C、を含んだ固有方程式CA=λAから、算出される。したがって、ステップS2において第一時間帯に取得された振動データに基づいて、固有ベクトル(当該固有ベクトルを、前述した基準固有ベクトルAbと区別するために、診断時固有ベクトルAdと呼ぶ)を求めることは可能である。しかしながら、本実施の形態においては、当該診断時固有ベクトルAdを求めることなく、プレス加工システムの動作が正常であるときに第一時間帯に取得された基準振動データに基づいて予め求めておいた基準固有ベクトルAbを、主成分得点Zを求める際に使用する(すなわち、主成分得点Zは、算出式:Z=Ad・X´ではなく、算出式:Z=Ab・X´により、算出される)。
なお、基準固有ベクトルAbは、ブレス加工システムの動作が正常であるときに取得された振動データ、に基づいて予め求めておく(換言すれば、振動データを取得した後に、ブレス加工システムの動作が正常であったことを確認した上で、基準固有ベクトルAbを、取得した振動データに基づいて求める)が、当該振動データを、必ず、前述した第一時間帯に取得することとする。例えば、当該第一時間帯が、プレス加工システムの動作開始からt1秒後に開始してからt2秒後に終了する時間帯である場合には、当該時間帯に取得された振動データに基づいて、基準固有ベクトルAbを求める。また、基準固有ベクトルAbを求めるときには、基準振動データに基づいて求められた周波数スペクトルの強さXijと、前記基準固有ベクトルAbと、により、基準主成分得点Zを併せて求めておく。
次に、ステップS10において求められた主成分得点(以下、当該主成分得点を、診断時主成分得点Zdとも呼ぶ)を、前記基準主成分得点(以下、基準主成分得点を、記号Zbで表す)と、比較する(ステップS12)。比較方法の一例を、以下で説明する。
前述したとおり、ステップS10においてT個の周波数スペクトル毎の診断時主成分得点Zdが算出される。すなわち、T個の診断時主成分得点Zdが得られることとなる。また、基準主成分得点Zbも、T個の周波数スペクトル毎に、T個得られる。
かかる状況で、診断時主成分得点Zdと基準主成分得点Zbとから、双方の相違度合いの指標としてのDI値を求める。DI値は、T個の診断時主成分得点Zdの平均値とT個の基準主成分得点Zdの平均値との差の絶対値を、T個の診断時主成分得点Zdの分散とT個の基準主成分得点Zdの分散との和の平方根で除する(割る)ことにより、算出される。そして、算出されたDI値を、予め設定された閾値と比較することにより、前記第一時間帯においてプレス加工システムに異常が発生していないかどうかを判定することができる。すなわち、DI値>閾値であれば、第一時間帯においてプレス加工システムに異常が発生し(例えば、材料に割れや亀裂が発生する)、DI値<閾値であれば、第一時間帯においてプレス加工システムに異常が発生していないと判定される。
なお、前述したとおり、主成分得点には、第1主成分得点、第2主成分得点など複数のものがあるが、このうちの一つ(例えば、第1主成分得点)に対して前記手順を実施してもよいし、複数(第1主成分得点から第m主成分得点まで)に対して前記手順を実施してもよい。また、上記においては、診断時主成分得点Zdと基準主成分得点Zbの相違度合いの指標として、DI値を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば、当該指標として、相関係数を用いてもよい。
次に、第二時間帯において取得された振動データ、第三時間帯において取得された振動データ、・・・第n時間帯において取得された振動データ、の各々に対し、前述したステップS4からステップS12までの手順を実施する(ステップS14)。これにより、複数の振動データの各々に基づいて、診断時主成分得点Zdが求められ、求められた診断時主成分得点Zdが、基準主成分得点Zbと比較される。
図6に、本実施の形態に係る診断方法を、実際に、プレス加工システムの診断に適用したときの診断結果を示す。本診断においては、診断を16回行っており(より具体的には、プレス加工システムを16回動作させて、16回の動作の各々に対してDI値を求めている)、したがって、16個のデータ(折れ線グラフ)が、図に表示されている。また、本図においては、第一時間帯から第n時間帯(本図においては、n=69)までを横軸に、前述したDI値を縦軸にとっている。なお、本診断においては、複数の主成分得点(第1主成分得点から第m主成分得点まで)を算出し、それぞれに対しDI値を求めているため、一つの時間帯あたり複数のDI値が存在するが、これらの複数のDI値のうちの最大のDI値を前記時間帯毎に抽出し、抽出されたDI値を図に表示している。また、本診断においては、DI値の前記閾値を3としている。
図6から明らかなように、本診断では、16回行われた診断のうち8回目の診断のみにおいて、DI値が閾値を超える結果が得られた。そして、第64時間帯において、DI値が閾値を超えているため、8回目の診断の当該時間帯において、プレス加工システムに異常が生じたことがわかる。
また、診断の終了後に、プレス加工により得られた成形品を目視したところ、8回目のプレス加工により生じた成形品のみに割れが見られた(他の成形品には、割れ等が見られなかった)。このことにより、本実施の形態に係る診断方法が有効であることがわかる。
発明が解決しようとする課題の項で述べたとおり、設備の動作が正常であっても動作初期時から動作後期時までの間で振動データに顕著に変化が生じ得る特性、を有する設備(例えば、前述したプレス加工システム)の診断のために、従来の方法(特許第3382240号公報に開示された方法)を採用する際には、設備の動作が正常であっても動作初期時から動作後期時の間で振動データに顕著に変化が生じ得るから、動作中期時や動作後期時に設備の動作が正常であるにも関わらず、動作初期時に取得された振動データに基づいて求められた主成分得点と比べて、動作中期時や動作後期時に取得された振動データに基づいて求められた主成分得点が顕著に相違してしまう可能性がある。したがって、当該特性を有する設備の診断のために、従来の方法を採用する場合には、設備の診断が行われたとしても、その正確性は不十分なものとなる。
これに対し、当該特性を有する設備の診断のために、本件の方法を採用する場合には、設備の動作期間のうちのある所定期間において取得された振動データに基づいて診断時主成分得点Zdを求める際に、当該所定期間と同じ期間において取得された基準振動データに基づいて求められた基準固有ベクトルAbを用い、また、前記診断時主成分得点Zdが、前記基準振動データに基づいて求められた基準主成分得点Zbと比較されるから、上述した問題から解放され、前記所定期間において設備の動作が異常である場合には、基準主成分得点Zbと比べて診断時主成分得点Zdが顕著に相違し、前記所定期間において設備の動作が正常である場合には、基準主成分得点Zbと比べて診断時主成分得点Zdがあまり相違しないこととなる。したがって、本件の方法を採用する場合には、対象となる設備の診断がより正確に行われることとなる。
なお、上記においては、ステップS14において、第二時間帯において取得された振動データ、第三時間帯において取得された振動データ、・・・第n時間帯において取得された振動データ、の各々に対し、ステップS4からステップS12までの手順を実施することとしたが、当該ステップ14が省略されていても構わない。すなわち、上記においては、プレス加工システムの振動データを前記所定期間において取得するステップにおいて、複数個の前記所定期間において、複数個の振動データを取得し、主成分得点を求めるステップにおいては、複数個の振動データの各々に基づいて、主成分得点を求めることとしたが、これに限定されるものではなく、第一時間帯乃至第n時間帯のうちの一を前記所定時間として、一回だけ、ステップS4からステップS12までの手順を実施することとしてもよい。
ただし、プレス加工システムに異常が生じたかどうかを確実に把握することが可能となる点で、上記実施形態の方がより望ましい。
<<<対象設備の診断方法に係る第一実施形態の変形例>>>
ここでは、図7乃至図8Bを用いて、対象設備の診断方法に係る第一実施形態の変形例について説明する。図7は、対象設備の診断方法に係る第一実施形態の変形例を示すフローチャートである。図8A及び図8Bについては、後述する。
図7に示されるように、本変形例と前述した第一実施形態を比較すると、前述したステップS8までの手順は、双方で同様となる。すなわち、本変形例では、先ず、前述したステップS2〜ステップS8と同様の手順を実施して(ステップS102〜ステップS108)、第一時間帯において取得された振動データに基づいて、T×P個の周波数スペクトルの強さXij(i=1、・・・t、j=1、・・・p)を求める。
次に、本変形例では、主成分得点の算出に代えて、分割周波数帯毎に求められた周波数スペクトルの強さXijのうちの一の分割周波数帯に対応した周波数スペクトルの強さと他の分割周波数帯に対応した周波数スペクトルの強さとの相関係数を求める(ステップS110)。
当該相関係数の求め方について、具体的に説明する。先ず、第一分割周波数帯(中心周波数f1)に対応した周波数スペクトルの強さX11、X21、・・・Xt1と、第二分割周波数帯(中心周波数f2)に対応した周波数スペクトルの強さX12、X22、・・・Xt2から、相関係数R12(双方の共分散を各々の標準偏差で除したもの)を求める。同様に、第一分割周波数帯(中心周波数f1)に対応した周波数スペクトルの強さと、第三分割周波数帯(中心周波数f3)、第四分割周波数帯(中心周波数f4)、・・・第p分割周波数帯(中心周波数fp)に対応した周波数スペクトルの強さから、相関係数R13、R14、・・・R1pを求め、さらに、第二分割周波数帯(中心周波数f2)、第三分割周波数帯(中心周波数f3)、・・・第p−1分割周波数帯(中心周波数fp−1)を基準として、同様の計算を行い、相関係数R23、・・・R2p、R34・・・、R3p、・・・、R(p−1)pを得る。そして、最終的には、P・(P−1)/2個の相関係数が、算出されることとなる。
次に、求められた相関関数(以下、当該相関関数を、診断時相関関数Rdとも呼ぶ)を、プレス加工システムの動作が正常であるときに、前記所定期間、すなわち、第一時間帯、に取得された振動データ(基準振動データとも呼ぶ)、に基づいて、上記手順と同様の手順を用いて予め求めておいた基準相関係数Rbと、比較する(ステップS112)。比較方法の一例を、以下で説明する。
前述したとおり、ステップS110においてP・(P−1)/2個の診断時相関係数Rdが算出される。また、基準相関係数Rdも、P・(P−1)/2個得られる。
かかる状況で、診断時相関関数Rdと基準相関係数Rbとから、双方の相違度合いの指標としての差(すなわち、Rd−Rb)を求める。なお、差は、P・(P−1)/2個の相関係数の各々毎に、算出される(すなわち、Rd12−Rb12、Rd13−Rb13、・・・)。そして、算出された差を、予め設定された閾値と比較することにより、前記第一時間帯においてプレス加工システムに異常が発生していないかどうかを判定することができる。すなわち、差>閾値であれば、第一時間帯においてプレス加工システムに異常が発生し(例えば、材料に割れや亀裂が発生する)、差<閾値であれば、第一時間帯においてプレス加工システムに異常が発生していないと判定される。なお、上記においては、診断時相関関数Rdと基準相関係数Rbの相違度合いの指標として、差を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば、当該指標として、前述したDI値や相関係数を用いてもよい。
次に、第二時間帯において取得された振動データ、第三時間帯において取得された振動データ、・・・第n時間帯において取得された振動データ、の各々に対し、前述したステップS104からステップS112までの手順を実施する(ステップS114)。これにより、複数の振動データの各々に基づいて、診断時相関関数Rdが求められ、求められた診断時相関関数Rdが、基準相関係数Rbと比較される。
図8A及び図8Bに、本変形例に係る診断方法を、実際に、プレス加工システムの診断に適用したときの診断結果を示す。本診断においては、診断を2回行っており(より具体的には、プレス加工システムを2回動作させて、2回の動作の各々に対して相関係数を求めている)、一回目の診断結果が図8Aに、二回目の診断結果が図8Bに、それぞれ示されている。また、これらの図においては、前述したP・(P−1)/2個(当該例においては、P=49)の差のうち、第六分割周波数帯を基準とした43個の差(Rd67−Rb67、Rd68−Rb68、・・・Rd6p−Rb6p)が、N個の時間帯のうちの一の時間帯において示されている。また、本診断においては、差の絶対値の前記閾値を1としている。
図8A及び図8Bから明らかなように、本診断では、2回行われた診断のうち、1回目の診断のみにおいて、差の絶対値が閾値を超える結果が得られた。したがって、1回目の診断においては、プレス加工システムに異常が生じ、2回目の診断においては、プレス加工システムに異常が生じなかったことがわかる。
また、診断の終了後に、プレス加工により得られた成形品を目視したところ、1回目のプレス加工により生じた成形品のみに割れが見られた(2回目のプレス加工により生じた成形品には、割れ等が見られなかった)。このことにより、本変形例に係る診断方法が有効であることがわかる。
このように、当該変形例においても、診断時パラメータ(すなわち、診断時相関関数Rd)が、当該所定期間と同じ期間において取得された基準振動データに基づいて求められた基準パラメータ(すなわち、基準相関関数Rb)と比較されるから、第一実施形態に係る効果と同様の効果が発揮される。
なお、上記においては、ステップS114において、第二時間帯において取得された振動データ、第三時間帯において取得された振動データ、・・・第n時間帯において取得された振動データ、の各々に対し、ステップS104からステップS112までの手順を実施することとしたが、当該ステップS114が省略されていても構わない。すなわち、上記においては、プレス加工システムの振動データを前記所定期間において取得するステップにおいて、複数個の前記所定期間において、複数個の振動データを取得し、相関係数を求めるステップにおいては、複数個の振動データの各々に基づいて、相関係数を求めることとしたが、これに限定されるものではなく、第一時間帯乃至第n時間帯のうちの一を前記所定時間として、一回だけ、ステップS104からステップS112までの手順を実施することとしてもよい。
ただし、プレス加工システムに異常が生じたかどうかを確実に把握することが可能となる点で、上記実施形態の方がより望ましい。
===対象設備の診断方法に係る第二実施形態===
次に、図9乃至図12Bを用いて、対象設備の診断方法に係る第二実施形態について説明する。図9は、対象設備の診断方法に係る第二実施形態を示すフローチャートである。図10乃至図12Bについては、後述する。
なお、本項でも、対象となる設備として、発明が解決しようとする課題の項で説明した、物を加工するための加工システム、例えば、固定金型部と可動金型部からなる金型を用いて材料が所望の形状となるように当該材料を成形するためのプレス加工システム、を例に挙げて説明する。
本フローチャートは、対象となる設備の波形データとして、プレス加工システムの第一振動データを、プレス加工システムが動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの一部の第一所定期間において取得し、かつ、プレス加工システムの第二振動データを、前記動作期間のうちの一部の第二所定期間であって、該第二所定期間の始期が前記第一所定期間の終期と一致する第二所定期間、において取得することから始まる(ステップS202)。
本実施の形態においては、図2に示した解析時間帯において、プレス加工システムの振動データを取得し、先ず、解析時間帯の中の第一時間帯を前記第一所定期間とし(第一時間帯に対応した振動データが前述した第一振動データとなる)、第二時間帯を前記第二所定期間とする(第二時間帯に対応した振動データが前述した第二振動データとなる)。
そして、第一振動データと第二振動データに対し、ステップS4〜ステップS8と同様の手順を実施する。すなわち、第一振動データ及び第二振動データを、T個の第一分割振動データ及びT個の第二分割振動データに分割し(時間軸方向における分割、ステップS204)、T個の第一分割波形データ及びT個の第二分割波形データの各々をフーリエ変換して、T個の第一周波数スペクトル及びT個の第二周波数スペクトルを得る(ステップS206)。さらに、T個の第一周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求め、かつ、T個の第二周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求める(周波数軸方向における分割、ステップS208)。なお、ここでは、求められた第一周波数スペクトルの強さの各々を、Xij(i=1、・・・t、j=1、・・・p)、第二周波数スペクトルの強さの各々を、Yij(i=1、・・・t、j=1、・・・p)とする。
次に、分割周波数帯毎に求められた第一周波数スペクトルの強さXijに基づいて、主成分得点を、第一実施形態において示した手順と同様の手順を用いて、T個の周波数スペクトル毎に求める(ステップS210)。すなわち、先ず、第一周波数スペクトルの強さXijから標準化された第一周波数スペクトルの強さX´ijを得る。そして、主成分得点Zを、算出式:Z=A(固有ベクトル)・X´により、算出する。なお、ここで用いられる固有ベクトルAは、第一周波数スペクトルの強さXijに基づいて求められたものであり、主成分得点Zを求める前に、求める必要がある。
次に、分割周波数帯毎に求められた第二周波数スペクトルの強さYijに基づいて、主成分得点を、第一実施形態において示した手順と同様の手順を用いて、T個の周波数スペクトル毎に求める(ステップS212)。すなわち、先ず、第二周波数スペクトルの強さYijから、標準化された第二周波数スペクトルの強さY´ijを得て、主成分得点Zを、算出式:Z=A(固有ベクトル)・Y´により、算出する。なお、ここでは、主成分得点Zを求める際に使用する固有ベクトルとして、第二周波数スペクトルの強さYijに基づいて求められたものではなく、前述した固有ベクトルA、すなわち、第一周波数スペクトルの強さXijに基づいて求められた固有ベクトルA、を用いる。
次に、ステップS212において求められた主成分得点(第二周波数スペクトルの強さYijに基づいて求められた主成分得点)を、ステップS210において求められた主成分得点(第一周波数スペクトルの強さXijに基づいて求められた主成分得点)と、第一実施形態において示した手順と同様の手順を用いて比較する(ステップS214)。すなわち、双方の主成分得点からDI値を算出し、算出したDI値を予め設定された閾値と比較する。そして、DI値>閾値であれば、第二時間帯においてプレス加工システムに異常が発生し(例えば、材料に割れや亀裂が発生する)、DI値<閾値であれば、第二時間帯においてプレス加工システムに異常が発生していないと判定される。
なお、第1主成分得点、第2主成分得点など複数の主成分得点、のうちの一つ(例えば、第1主成分得点)に対して前記手順を実施してもよいし、複数(第1主成分得点から第m主成分得点まで)に対して前記手順を実施してもよいことについては、第一実施形態と同様である。また、第一実施形態と同様、双方の主成分得点の相違度合の指標として、DI値ではなく、相関係数を用いてもよい。
次に、前述した解析時間帯の中の第二時間帯を前記第一所定期間とし(第二時間帯に対応した振動データが前述した第一振動データとなる)、第三時間帯を前記第二所定期間として(第三時間帯に対応した振動データが前述した第二振動データとなる)、前述したステップS204からステップS214までの手順を実施する。そして、第a時間帯(a=3,4・・・)を前記第一所定期間とし第a+1時間帯を前記第二所定期間として、同様の手順を、a+1=nとなるまで、繰り返す(ステップS216)。これにより、第三時間帯から第n時間帯までの各々の時間帯において、プレス加工システムに異常が発生したか否かが判定される。
図10A及び図10Bに、本実施の形態に係る診断方法を、実際に、プレス加工システムの診断に適用したときの診断結果を示す。本診断においては、診断を2回行っており(より具体的には、プレス加工システムを2回動作させて、2回の動作の各々に対してDI値を求めている)、一回目の診断結果が図10Aに、二回目の診断結果が図10Bに、それぞれ示されている。また、本図においては、第二時間帯から第n時間帯(本図においては、n=69)までを横軸に、前述したDI値を縦軸にとっている。なお、本診断においては、複数の主成分得点(第1主成分得点から第m主成分得点まで)を算出し、それぞれに対しDI値を求めているため、一つの時間帯あたり複数のDI値が存在するが、これらの複数のDI値のうちの最大のDI値を前記時間帯毎に抽出し、抽出されたDI値を図に表示している。また、本診断においては、DI値の前記閾値を2としている。
図10A及び図10Bから明らかなように、本診断では、2回行われた診断のうち、1回目の診断のみにおいて、DI値が閾値を超える結果が得られた。そして、第7、第10、及び、第11時間帯において、DI値が閾値を超えているため、1回目の診断の当該時間帯において、プレス加工システムに異常が生じたことがわかる。
また、診断の終了後に、プレス加工により得られた成形品を目視したところ、1回目のプレス加工により生じた成形品のみに割れが見られた(2回目のプレス加工により生じた成形品には、割れ等が見られなかった)。このことにより、本実施の形態に係る診断方法が有効であることがわかる。
上述したとおり、第一実施形態においては、ある所定期間において取得された振動データに対応する主成分得点、を求めるための固有ベクトルと、求められた主成分得点の比較対象となる主成分得点として、当該所定期間と同じ期間において設備の動作が正常であるときに予め取得された基準振動データ、に対応するもの(固有ベクトル及び主成分得点)を用いたが、第二の実施の形態においては、ある所定期間(すなわち、前記第二所定期間)において取得された振動データ(すなわち、前記第二振動データ)に対応する主成分得点、を求めるための固有ベクトルと、求められた主成分得点の比較対象となる主成分得点として、その終期が前記第二所定期間の始期と一致する、換言すれば、第二所定期間の一つ前であり第二所定期間と隣接する所定期間(すなわち、前記第一所定期間)において取得された振動データ(すなわち、前記第一振動データ)に基づいて求められたもの(固有ベクトル及び主成分得点)を用いることとした。このようにしても、第一実施形態と同様、前述した課題を解決することができる。
すなわち、設備の動作が正常であっても動作初期時から動作後期時までの間で振動データに顕著に変化が生じ得る特性、を 有する設備(例えば、前述したプレス加工システム)の診断のために、従来の方法(特許第3382240号公報に開示された方法)を採用する際には、設備の動作が正常であっても動作初期時から動作後期時の間で振動データに顕著に変化が生じ得るから、動作中期時や動作後期時に設備の動作が正常であるにも関わらず、動作初期時に取得された振動データに基づいて求められた主成分得点と比べて、動作中期時や動作後期時に取得された振動データに基づいて求められた主成分得点が顕著に相違してしまう可能性がある。したがって、当該特性を有する設備の診断のために、従来の方法を採用する場合には、設備の診断が行われたとしても、その正確性は不十分なものとなる。
これに対し、当該特性を有する設備の診断のために、本件の方法を採用する場合には、前記第一所定期間が、前記第二所定期間の一つ前であり当該第二所定期間と隣接する期間であるから、設備の動作が正常である限りにおいては第一所定期間と第二所定期間との間で振動データに顕著な変化が生じず、したがって、第二所定期間において設備の動作が正常である場合には、第一振動データに基づいて求められた主成分得点と比べて第二振動データに基づいて求められた主成分得点があまり相違しないこととなる。一方、第二所定期間において設備の動作が異常である場合には、第一振動データに基づいて求められた主成分得点と比べて第二振動データに基づいて求められた主成分得点が顕著に相違するから、本件の方法を採用する場合には、対象となる設備の診断がより正確に行われることとなる。
<<<対象設備の診断方法に係る第二実施形態の変形例>>>
ここでは、図11乃至図12Bを用いて、対象設備の診断方法に係る第二実施形態の変形例について説明する。図11は、対象設備の診断方法に係る第二実施形態の変形例を示すフローチャートである。図12A及び図12Bについては、後述する。
図11に示されるように、本変形例と前述した第二実施形態を比較すると、前述したステップS208までの手順は、双方で同様となる。すなわち、本変形例では、先ず、前述したステップS202〜ステップS208と同様の手順を実施して(ステップS302〜ステップS308)、第一時間帯において取得された第一振動データに基づいて、T×P個の第一周波数スペクトルの強さXij(i=1、・・・t、j=1、・・・p)を求め、かつ、第二時間帯において取得された第二振動データに基づいて、T×P個の第二周波数スペクトルの強さYij(i=1、・・・t、j=1、・・・p)を求める。
次に、本変形例では、主成分得点の算出に代えて、分割周波数帯毎に求められた周波数スペクトルの強さのうちの一の分割周波数帯に対応した周波数スペクトルの強さと他の分割周波数帯に対応した周波数スペクトルの強さとの相関係数を求める。
当該相関係数の求め方について、具体的に説明する。先ず、第一分割周波数帯(中心周波数f1)に対応した第一周波数スペクトルの強さX11、X21、・・・Xt1と、第二分割周波数帯(中心周波数f2)に対応した第一周波数スペクトルの強さX12、X22、・・・Xt2から、相関係数R12を求める。同様に、第一分割周波数帯(中心周波数f1)に対応した第一周波数スペクトルの強さと、第三分割周波数帯(中心周波数f3)、第四分割周波数帯(中心周波数f4)、・・・第p分割周波数帯(中心周波数fp)に対応した第一周波数スペクトルの強さから、相関係数R13、R14、・・・R1pを求め、さらに、第二分割周波数帯(中心周波数f2)、第三分割周波数帯(中心周波数f3)、・・・第p−1分割周波数帯(中心周波数fp−1)を基準として、同様の計算を行い、相関係数R23、・・・R2p、R34・・・、R3p、・・・、R(p−1)pを得る。そして、最終的には、P・(P−1)/2個の相関係数(当該相関係数を、第一相関係数と呼ぶ)が、算出されることとなる(ステップS310)。
次に、第二周波数スペクトルの強さYijに対して、ステップS310と同様の手順を実施して、P・(P−1)/2個の相関係数(当該相関係数を、第二相関係数と呼ぶ)を得る(ステップS312)。
そして、ステップS312において求められた相関係数(第二周波数スペクトルの強さYijに基づいて求められた相関係数)を、ステップS310において求められた相関係数(第一周波数スペクトルの強さXijに基づいて求められた相関係数)と、第一実施形態の変形例において示した手順と同様の手順を用いて比較する(ステップS314)。すなわち、双方の差を算出し、算出した差を予め設定された閾値と比較する。そして、差>閾値であれば、第二時間帯においてプレス加工システムに異常が発生し(例えば、材料に割れや亀裂が発生する)、差<閾値であれば、第二時間帯においてプレス加工システムに異常が発生していないと判定される。なお、前記差の代わりに、DI値や相関係数を用いてもよいことについては、第一実施形態の変形例と同様である。
次に、前述した解析時間帯の中の第二時間帯を前記第一所定期間とし(第二時間帯に対応した振動データが前述した第一振動データとなる)、第三時間帯を前記第二所定期間として(第三時間帯に対応した振動データが前述した第二振動データとなる)、前述したステップS304からステップS314までの手順を実施する。そして、第a時間帯(a=3,4・・・)を前記第一所定期間とし第a+1時間帯を前記第二所定期間として、同様の手順を、a+1=nとなるまで、繰り返す(ステップS316)。これにより、第三時間帯から第n時間帯までの各々の時間帯において、プレス加工システムに異常が発生したか否かが判定される。
図12A及び図12Bに、本変形例に係る診断方法を、実際に、プレス加工システムの診断に適用したときの診断結果を示す。本診断においては、診断を2回行っており(より具体的には、プレス加工システムを2回動作させて、2回の動作の各々に対して相関係数を求めている)、一回目の診断結果が図12Aに、二回目の診断結果が図12Bに、それぞれ示されている。また、これらの図においては、前述したP・(P−1)/2個(当該例においては、P=49)の差のうち、第六分割周波数帯を基準とした43個の差(第二相関係数R67−第一相関係数R67、第二相関係数R68−第一相関係数R68、・・・第二相関係数R6p−第一相関係数R6p)が、N−1個の時間帯のうちの一の時間帯において示されている。また、本診断においては、差の絶対値の前記閾値を1としている。
図12A及び図12Bから明らかなように、本診断では、2回行われた診断のうち、1回目の診断のみにおいて、差の絶対値が閾値を超える結果が得られた。したがって、1回目の診断においては、プレス加工システムに異常が生じ、2回目の診断においては、プレス加工システムに異常が生じなかったことがわかる。
また、診断の終了後に、プレス加工により得られた成形品を目視したところ、1回目のプレス加工により生じた成形品のみに割れが見られた(2回目のプレス加工により生じた成形品には、割れ等が見られなかった)。このことにより、本変形例に係る診断方法が有効であることがわかる。
このように、当該変形例においても、第二所定期間において取得された第二振動データに基づいて求められた第二パラメータ(すなわち、第二相関関数)が、第一所定期間において取得された第一振動データに基づいて求められた第一パラメータ(すなわち、第一相関関数)と比較されるから、第二実施形態に係る効果と同様の効果が発揮される。
===対象設備を診断するための装置===
次に、上述した対象設備の診断方法を実現するための対象設備を診断するための装置(以下、当該装置を、対象設備診断装置とも呼ぶ)の一例について、図13を用いて説明する。図13は、対象設備診断装置の一例を示す概念図である。
前述したとおり、本実施の形態において、対象となる設備は、プレス加工システム2であり、したがって、対象設備診断装置は、プレス加工システム診断装置102である。
プレス加工システム診断装置102は、センサの一例としてのAEセンサ(Acoustic Emission Sensor)104と、コンピュータ114と、表示装置116と、を備えている。
AEセンサ104は、プレス加工システム2の波形データ(すなわち、振動データ)を取得する機能を有している。なお、センサは、振動データを取得する機能を有しているものであれば、AEセンサ104に限定されず、どのようなもの(例えば、加速度センサ)でも構わない。
コンピュータ114は、上述した診断方法を実現するためのコンピュータプログラム114aを有しており、当該コンピュータプログラム114aをコンピュータ114に設けられたCPUが処理することにより、上述した診断方法が実行される。前記コンピュータプログラム114aは、上述した診断方法を実行するためのコードから構成されている。なお、当該コンピュータ114は、一つの装置ではなく、複数の装置からなることとしてもよい。また、かかる際に、コンピュータプログラム114aは、複数の装置の各々に分かれて、備えられていることとしてもよい。
表示装置116は、プレス加工システム診断装置102の操作者に各種情報を与える機能を有する。また、当該表示装置116に、前述した図6、図8A及び図8B、図10A及び図10B、図12A及び図12Bに示したグラフが表示されることとすれば、より好ましい。
===その他の実施の形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る対象設備の診断方法等を説明したが、上記発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
なお、上記においては、設備の動作が正常であっても動作初期時から動作後期時までの間で振動データに顕著に変化が生じ得る特性を有する設備(例えば、物を加工するための加工システム)の診断のために、第一実施形態、その変形例、第二実施形態、及び、その変形例に係る対象設備の診断方法を採用したが、これに限定されるものではない。第一実施形態、その変形例、第二実施形態、及び、その変形例に係る対象設備の診断方法は、設備の動作が正常であっても動作初期時から動作後期時までの間で振動データに顕著に変化が生じ得る特性を有する設備(例えば、物を加工するための加工システム)の診断をする際に、特に有効であるが、当然のことながら、設備の動作が正常である限りにおいては動作初期時から動作後期時に亘って振動データにあまり変化が生じない特性を有する設備(例えば、ポンプのインペラーが一定回転をし続けるポンプシステム)、の診断をする際にも、適用可能である。
また、上記においては、物を加工するための加工システムとして、プレス加工システムを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、物を溶接するための溶接システム等に、第一実施形態、その変形例、第二実施形態、及び、その変形例に係る対象設備の診断方法を適用してもよい。
また、上記においては、波形データとして、振動データを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、波形データは、電圧波形データや電流波形データであってもよい。
また、第一実施形態及びその変形例においては、図2の下図に示したように、複数個の前記所定期間のうちの一の所定期間、の終期が他の所定期間の始期と一致するように、複数個の前記所定期間が選択されていることとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、図14に示すように、複数個の前記所定期間のうちの一の所定期間、の一部が他の所定期間の一部と重なるように、複数個の前記所定期間が選択されていることとしてもよい。
双方のメリットについて考察すると、前者については、診断に要する時間が短くなる点で、メリットを有し、後者については、各時間帯の境目で対象となる設備に異常が生じた場合に診断が適切に行われない不都合を防止することが可能となる点で、メリットを有する。
また、同様に、第二実施形態及びその変形例においては、図2の下図に示したように、第一振動データを、設備が動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの一部の第一所定期間において取得し、かつ、第二振動データを、前記動作期間のうちの一部の第二所定期間であって、該第二所定期間の始期が前記第一所定期間の終期と一致する第二所定期間、において取得することとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、図14に示すように、第一振動データを、設備が動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの一部の第一所定期間において取得し、かつ、第二振動データを、前記動作期間のうちの一部の、前記第一所定期間の後に到来する第二所定期間であって、該第二所定期間の一部が前記第一所定期間の一部と重なる第二所定期間、において取得することとしてもよい。
かかる場合の双方のメリットについては、前記(前者については、診断に要する時間が短くなり、後者については、各時間帯の境目で対象となる設備に異常が生じた場合に診断が適切に行われない不都合を防止する)と同様であるが、後者の場合には、前者と比較して、設備の動作が正常であるときに第一所定期間と第二所定期間との間で振動データに変化がより生じにくくなるため、対象となる設備の診断がより一層正確に行われるメリットを、さらに有する。
また、上記においては、全ての時間帯の振動データを取得し終えてから(ステップS2、ステップS102、ステップS202、ステップS302)、診断のための解析を実施することとしたが、これに限定されるものではなく、振動データの取得と診断のための解析とを並行実施してもよい。
対象設備の診断方法に係る第一実施形態を示すフローチャートである。 振動データの取得に係る所定期間を説明するための説明図である。 振動データの、分割振動データへの分割、を説明するための説明図である。 第一時間帯において取得された振動データの、時間軸方向及び周波数軸方向における分割、の様子を示した説明図である。 第一時間帯において取得された振動データの、時間軸方向及び周波数軸方向における分割、の様子を示した表である。 第一実施形態に係る診断方法を、プレス加工システムの診断に適用したときの診断結果を示した図である。 対象設備の診断方法に係る第一実施形態の変形例を示すフローチャートである。 図8A及び図8Bは、第一実施形態の変形例に係る診断方法を、プレス加工システムの診断に適用したときの診断結果を示した図である。 対象設備の診断方法に係る第二実施形態を示すフローチャートである。 図10A及び図10Bは、第二実施形態に係る診断方法を、プレス加工システムの診断に適用したときの診断結果を示した図である。 対象設備の診断方法に係る第二実施形態の変形例を示すフローチャートである。 図12A及び図12Bは、第二実施形態の変形例に係る診断方法を、プレス加工システムの診断に適用したときの診断結果を示した図である。 対象設備診断装置の一例を示す概念図である。 振動データの取得に係る所定期間の他の例を説明するための説明図である。
符号の説明
2 プレス加工システム
102 プレス加工システム診断装置
104 AEセンサ
114 コンピュータ
114a コンピュータプログラム
116 表示装置

Claims (23)

  1. 対象となる設備の波形データを、該設備が動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの少なくとも一部の所定期間において取得するステップと、
    該所定期間において取得された前記波形データを、T個の分割波形データに分割するステップと、
    前記T個の分割波形データの各々をフーリエ変換してT個の周波数スペクトルを得るステップと、
    前記T個の周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求めるステップと、
    前記分割周波数帯毎に求められた周波数スペクトルの強さに基づいて、主成分得点を、前記T個の周波数スペクトル毎に求めるステップであって、前記主成分得点を求める際に使用する固有ベクトルとして、前記設備の動作が正常であるときに前記所定期間に取得された波形データ、に基づいて予め求めておいた基準固有ベクトル、を用いるステップと、
    を有することを特徴とする対象設備の診断方法。
  2. 請求項1に記載の対象設備の診断方法において、
    求められた前記主成分得点を、
    前記設備の動作が正常であるときに前記所定期間に取得された波形データ、に基づいて予め求めておいた基準主成分得点と、比較するステップ、
    を有することを特徴とする対象設備の診断方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の対象設備の診断方法において、
    対象となる設備の波形データを前記所定期間において取得するステップにおいては、複数個の前記所定期間において、複数個の前記波形データを取得し、
    前記主成分得点を求めるステップにおいては、複数個の前記波形データの各々に基づいて、主成分得点を求めることを特徴とする対象設備の診断方法。
  4. 対象となる設備の波形データを、該設備が動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの少なくとも一部の所定期間において取得するステップと、
    該所定期間において取得された前記波形データを、T個の分割波形データに分割するステップと、
    前記T個の分割波形データの各々をフーリエ変換してT個の周波数スペクトルを得るステップと、
    前記T個の周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求めるステップと、
    前記分割周波数帯毎に求められた周波数スペクトルの強さのうちの一の分割周波数帯に対応した周波数スペクトルの強さと他の分割周波数帯に対応した周波数スペクトルの強さとの相関係数を求めるステップと、
    求められた前記相関係数を、前記設備の動作が正常であるときに前記所定期間に取得された波形データ、に基づいて予め求めておいた基準相関係数と、比較するステップと、
    を有することを特徴とする対象設備の診断方法。
  5. 請求項4に記載の対象設備の診断方法において、
    対象となる設備の波形データを前記所定期間において取得するステップにおいては、複数個の前記所定期間において、複数個の前記波形データを取得し、
    前記相関係数を求めるステップにおいては、複数個の前記波形データの各々に基づいて、相関係数を求めることを特徴とする対象設備の診断方法。
  6. 請求項3又は請求項5に記載の対象設備の診断方法において、
    複数個の前記所定期間のうちの一の前記所定期間、の終期が他の前記所定期間の始期と一致するように、複数個の前記所定期間が選択されていることを特徴とする対象設備の診断方法。
  7. 請求項3又は請求項5に記載の対象設備の診断方法において、
    複数個の前記所定期間のうちの一の前記所定期間、の一部が他の前記所定期間の一部と重なるように、複数個の前記所定期間が選択されていることを特徴とする対象設備の診断方法。
  8. 対象となる設備の波形データとして、第一波形データを、該設備が動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの一部の第一所定期間において取得し、かつ、
    第二波形データを、前記動作期間のうちの一部の第二所定期間であって、該第二所定期間の始期が前記第一所定期間の終期と一致する第二所定期間、において取得するステップと、
    前記第一波形データ及び前記第二波形データを、T個の第一分割波形データ及びT個の第二分割波形データに分割するステップと、
    前記T個の第一分割波形データ及び前記T個の第二分割波形データの各々をフーリエ変換して、T個の第一周波数スペクトル及びT個の第二周波数スペクトルを得るステップと、
    前記T個の第一周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求め、かつ、前記T個の第二周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求めるステップと、
    前記分割周波数帯毎に求められた前記第一周波数スペクトルの強さに基づいて、主成分得点を求める際に使用する固有ベクトルを求めるステップと、
    前記分割周波数帯毎に求められた前記第二周波数スペクトルの強さに基づいて、主成分得点を、前記T個の第二周波数スペクトル毎に求めるステップであって、前記主成分得点を求める際に使用する固有ベクトルとして、前記第一周波数スペクトルの強さに基づいて求められた固有ベクトル、を用いるステップと、
    を有することを特徴とする対象設備の診断方法。
  9. 請求項8に記載の対象設備の診断方法において、
    前記固有ベクトルを求めるステップにおいては、前記第一周波数スペクトルの強さに基づいて、前記固有ベクトルと共に、主成分得点を前記T個の第一周波数スペクトル毎に求め、
    前記第二周波数スペクトルの強さに基づいて主成分得点を求めるステップにおいて求められた主成分得点を、前記第一周波数スペクトルの強さに基づいて求められた主成分得点と比較するステップ、
    を有することを特徴とする対象設備の診断方法。
  10. 対象となる設備の波形データとして、第一波形データを、該設備が動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの一部の第一所定期間において取得し、かつ、
    第二波形データを、前記動作期間のうちの一部の第二所定期間であって、該第二所定期間の始期が前記第一所定期間の終期と一致する第二所定期間、において取得するステップと、
    前記第一波形データ及び前記第二波形データを、T個の第一分割波形データ及びT個の第二分割波形データに分割するステップと、
    前記T個の第一分割波形データ及び前記T個の第二分割波形データの各々をフーリエ変換して、T個の第一周波数スペクトル及びT個の第二周波数スペクトルを得るステップと、
    前記T個の第一周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求め、かつ、前記T個の第二周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求めるステップと、
    前記分割周波数帯毎に求められた第一周波数スペクトルの強さのうちの一の分割周波数帯に対応した第一周波数スペクトルの強さと他の分割周波数帯に対応した第一周波数スペクトルの強さとの第一相関係数を求め、かつ、
    前記分割周波数帯毎に求められた第二周波数スペクトルの強さのうちの一の分割周波数帯に対応した第二周波数スペクトルの強さと他の分割周波数帯に対応した第二周波数スペクトルの強さとの第二相関係数を求めるステップと、
    前記第二相関係数を、前記第一相関係数と、比較するステップと、
    を有することを特徴とする対象設備の診断方法。
  11. 請求項8乃至請求項10のいずれかに記載の対象設備の診断方法において、
    対象となる設備の波形データとして、第一波形データを、該設備が動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの一部の第一所定期間において取得し、かつ、
    第二波形データを、前記動作期間のうちの一部の第二所定期間であって、該第二所定期間の始期が前記第一所定期間の終期と一致する第二所定期間、において取得するステップ、に代えて、
    対象となる設備の波形データとして、第一波形データを、該設備が動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの一部の第一所定期間において取得し、かつ、
    第二波形データを、前記動作期間のうちの一部の、前記第一所定期間の後に到来する第二所定期間であって、該第二所定期間の一部が前記第一所定期間の一部と重なる第二所定期間、において取得するステップ、とすることを特徴とする対象設備の診断方法。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の対象設備の診断方法において、
    前記対象となる設備は、物を加工するための加工システムであることを特徴とする対象設備の診断方法。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の対象設備の診断方法において、
    前記波形データは、振動データであることを特徴とする対象設備の診断方法。
  14. 対象となる設備の波形データを、該設備が動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの少なくとも一部の所定期間において取得するステップと、
    該所定期間において取得された前記波形データを、T個の分割波形データに分割するステップと、
    前記T個の分割波形データの各々をフーリエ変換してT個の周波数スペクトルを得るステップと、
    前記T個の周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求めるステップと、
    前記分割周波数帯毎に求められた周波数スペクトルの強さに基づいて、主成分得点を、前記T個の周波数スペクトル毎に求めるステップであって、前記主成分得点を求める際に使用する固有ベクトルとして、前記設備の動作が正常であるときに前記所定期間に取得された波形データ、に基づいて予め求めておいた基準固有ベクトル、を用いるステップと、
    求められた前記主成分得点を、
    前記設備の動作が正常であるときに前記所定期間に取得された波形データ、に基づいて予め求めておいた基準主成分得点と、比較するステップ、
    を有し、
    対象となる設備の波形データを前記所定期間において取得するステップにおいては、複数個の前記所定期間において、複数個の前記波形データを取得し、
    前記主成分得点を求めるステップにおいては、複数個の前記波形データの各々に基づいて、主成分得点を求め、
    複数個の前記所定期間のうちの一の前記所定期間、の終期が他の前記所定期間の始期と一致するように、複数個の前記所定期間が選択されており、
    前記対象となる設備は、物を加工するための加工システムであり、
    前記波形データは、振動データであることを特徴とする対象設備の診断方法。
  15. 対象となる設備の波形データとして、第一波形データを、該設備が動作し始めてから動作し終えるまでの動作期間のうちの一部の第一所定期間において取得し、かつ、
    第二波形データを、前記動作期間のうちの一部の第二所定期間であって、該第二所定期間の始期が前記第一所定期間の終期と一致する第二所定期間、において取得するステップと、
    前記第一波形データ及び前記第二波形データを、T個の第一分割波形データ及びT個の第二分割波形データに分割するステップと、
    前記T個の第一分割波形データ及び前記T個の第二分割波形データの各々をフーリエ変換して、T個の第一周波数スペクトル及びT個の第二周波数スペクトルを得るステップと、
    前記T個の第一周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求め、かつ、前記T個の第二周波数スペクトルの各々の強さをP個に分割された分割周波数帯毎に求めるステップと、
    前記分割周波数帯毎に求められた前記第一周波数スペクトルの強さに基づいて、主成分得点を求める際に使用する固有ベクトルを求めるステップと、
    前記分割周波数帯毎に求められた前記第二周波数スペクトルの強さに基づいて、主成分得点を、前記T個の第二周波数スペクトル毎に求めるステップであって、前記主成分得点を求める際に使用する固有ベクトルとして、前記第一周波数スペクトルの強さに基づいて求められた固有ベクトル、を用いるステップと、
    を有し、
    前記固有ベクトルを求めるステップにおいては、前記第一周波数スペクトルの強さに基づいて、前記固有ベクトルと共に、主成分得点を前記T個の第一周波数スペクトル毎に求め、
    前記第二周波数スペクトルの強さに基づいて主成分得点を求めるステップにおいて求められた主成分得点を、前記第一周波数スペクトルの強さに基づいて求められた主成分得点と比較するステップ、
    を有し、
    前記対象となる設備は、物を加工するための加工システムであり、
    前記波形データは、振動データであることを特徴とする対象設備の診断方法。
  16. 請求項1に記載の対象設備の診断方法を実現するためのコンピュータプログラム。
  17. 請求項4に記載の対象設備の診断方法を実現するためのコンピュータプログラム。
  18. 請求項8に記載の対象設備の診断方法を実現するためのコンピュータプログラム。
  19. 請求項10に記載の対象設備の診断方法を実現するためのコンピュータプログラム。
  20. 対象となる設備の波形データを取得するためのセンサと、請求項16に記載のコンピュータプログラムを備えたコンピュータと、を有することを特徴とする対象設備を診断するための装置。
  21. 対象となる設備の波形データを取得するためのセンサと、請求項17に記載のコンピュータプログラムを備えたコンピュータと、を有することを特徴とする対象設備を診断するための装置。
  22. 対象となる設備の波形データを取得するためのセンサと、請求項18に記載のコンピュータプログラムを備えたコンピュータと、を有することを特徴とする対象設備を診断するための装置。
  23. 対象となる設備の波形データを取得するためのセンサと、請求項19に記載のコンピュータプログラムを備えたコンピュータと、を有することを特徴とする対象設備を診断するための装置。

JP2005184663A 2005-06-24 2005-06-24 対象設備の診断方法、コンピュータプログラム、及び、対象設備を診断するための装置 Expired - Fee Related JP3780299B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005184663A JP3780299B1 (ja) 2005-06-24 2005-06-24 対象設備の診断方法、コンピュータプログラム、及び、対象設備を診断するための装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005184663A JP3780299B1 (ja) 2005-06-24 2005-06-24 対象設備の診断方法、コンピュータプログラム、及び、対象設備を診断するための装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3780299B1 JP3780299B1 (ja) 2006-05-31
JP2007003385A true JP2007003385A (ja) 2007-01-11

Family

ID=36729223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005184663A Expired - Fee Related JP3780299B1 (ja) 2005-06-24 2005-06-24 対象設備の診断方法、コンピュータプログラム、及び、対象設備を診断するための装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3780299B1 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008188646A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Tokyo Seimitsu Co Ltd 塑性加工異常検出方法、加工システム及びae検出装置
JP2010181203A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Kanto Auto Works Ltd 亀裂検出装置及び方法
WO2014084214A1 (ja) * 2012-11-29 2014-06-05 株式会社サタケ 回転機械のモニタリング装置
JP5753301B1 (ja) * 2014-08-11 2015-07-22 山本 隆義 プラント装置の統括診断方法、及び、プラント装置の統括診断装置
JP2018036124A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 Ntn株式会社 状態監視装置
JP2018173883A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 オムロン株式会社 制御装置、制御プログラム、制御システム、および制御方法
JP2019203753A (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 株式会社ジェイテクト 転がり軸受の診断方法、及び転がり軸受の診断装置
JP2020079718A (ja) * 2018-11-12 2020-05-28 東ソー株式会社 金属部材−樹脂部材複合体の接合不良検出方法
WO2022091575A1 (ja) * 2020-10-26 2022-05-05 コマツ産機株式会社 産業機械の異常を判定するための方法及びシステム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10228994B2 (en) 2013-09-09 2019-03-12 Nec Corporation Information processing system, information processing method, and program

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10339664A (ja) * 1997-06-10 1998-12-22 Babcock Hitachi Kk 監視装置及び方法
JPH11117875A (ja) * 1997-10-14 1999-04-27 Tokyo Gas Co Ltd 音響によるコンプレッサの監視装置
JP3382240B1 (ja) * 2002-06-12 2003-03-04 隆義 山本 対象設備を診断する方法、コンピュータプログラム、および対象設備を診断するための装置
JP2003131688A (ja) * 2001-10-24 2003-05-09 Takayoshi Yamamoto 信号源毎の信号を求める方法及び装置
JP2004279056A (ja) * 2003-03-12 2004-10-07 Jfe Steel Kk 回転機械の診断方法及びそのプログラム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10339664A (ja) * 1997-06-10 1998-12-22 Babcock Hitachi Kk 監視装置及び方法
JPH11117875A (ja) * 1997-10-14 1999-04-27 Tokyo Gas Co Ltd 音響によるコンプレッサの監視装置
JP2003131688A (ja) * 2001-10-24 2003-05-09 Takayoshi Yamamoto 信号源毎の信号を求める方法及び装置
JP3382240B1 (ja) * 2002-06-12 2003-03-04 隆義 山本 対象設備を診断する方法、コンピュータプログラム、および対象設備を診断するための装置
JP2004279056A (ja) * 2003-03-12 2004-10-07 Jfe Steel Kk 回転機械の診断方法及びそのプログラム

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008188646A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Tokyo Seimitsu Co Ltd 塑性加工異常検出方法、加工システム及びae検出装置
JP2010181203A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Kanto Auto Works Ltd 亀裂検出装置及び方法
WO2014084214A1 (ja) * 2012-11-29 2014-06-05 株式会社サタケ 回転機械のモニタリング装置
JP2014106199A (ja) * 2012-11-29 2014-06-09 Satake Corp 回転機械のモニタリング装置
CN104823035A (zh) * 2012-11-29 2015-08-05 株式会社佐竹 旋转机械的监视装置
JP5753301B1 (ja) * 2014-08-11 2015-07-22 山本 隆義 プラント装置の統括診断方法、及び、プラント装置の統括診断装置
JP2016038856A (ja) * 2014-08-11 2016-03-22 山本 隆義 プラント装置の統括診断方法、及び、プラント装置の統括診断装置
WO2018043009A1 (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 Ntn株式会社 状態監視装置
JP2018036124A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 Ntn株式会社 状態監視装置
US10895243B2 (en) 2016-08-31 2021-01-19 Ntn Corporation Condition monitoring device
JP2018173883A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 オムロン株式会社 制御装置、制御プログラム、制御システム、および制御方法
US10901398B2 (en) 2017-03-31 2021-01-26 Omron Corporation Controller, control program, control system, and control method
JP2019203753A (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 株式会社ジェイテクト 転がり軸受の診断方法、及び転がり軸受の診断装置
JP2020079718A (ja) * 2018-11-12 2020-05-28 東ソー株式会社 金属部材−樹脂部材複合体の接合不良検出方法
JP7218546B2 (ja) 2018-11-12 2023-02-07 東ソー株式会社 金属部材-樹脂部材複合体の接合不良検出方法
WO2022091575A1 (ja) * 2020-10-26 2022-05-05 コマツ産機株式会社 産業機械の異常を判定するための方法及びシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3780299B1 (ja) 2006-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3780299B1 (ja) 対象設備の診断方法、コンピュータプログラム、及び、対象設備を診断するための装置
US10402246B2 (en) Method for generating a machine heartbeat
ATE530959T1 (de) Prozessüberwachungsverfahren und zugehörige aktionen
JP6190343B2 (ja) 回転機の異常診断装置、回転機の異常診断方法、及び、回転機
EP2363767A1 (en) Process analysis system
Sari et al. Preliminary study for online monitoring during the punching process
CN109960232B (zh) 领先辅助参数的选择方法和设备维护预诊断的方法
RU2264562C2 (ru) Способ изготовления ромбоидных лопаток для осевых лопаточных машин и заготовка для осуществления способа
CN106662504A (zh) 旋转机械异常检测装置及其方法以及旋转机
JP5105254B2 (ja) 亀裂検出装置及び方法
JP2004020193A (ja) 対象設備を診断する方法、コンピュータプログラム、および対象設備を診断するための装置
CN112368683B (zh) 数据处理装置以及数据处理方法
JP2008197007A (ja) 対象設備の診断方法、コンピュータプログラム、及び、対象設備を診断するための装置
JP4418452B2 (ja) スプリングバック発生原因部位特定方法、その装置、及びそのプログラム
CN113924207A (zh) 异常探测装置、异常探测方法以及异常探测程序
JP3950667B2 (ja) 信号源毎の信号を求める方法及び装置
JP6253773B2 (ja) 画像分析方法、画像分析装置、画像分析システム、および画像分析可搬型装置
DE60323256D1 (de) Verfahren zur überwachung und analyse eines papierherstellungsprozesses
EP3504643B1 (en) Method for placing pixels
CN114556350A (zh) 无需晶粒级输入数据的晶粒级产品建模
JP2009300192A (ja) 亀裂検出装置及び亀裂検出方法
JP2008087015A (ja) スプリングバック発生原因部位特定方法、その装置、及びそのプログラム
JP7003970B2 (ja) 時系列信号のトリガ条件決定方法、監視対象設備の異常診断方法および時系列信号のトリガ条件決定装置
JP2007044716A (ja) プレス加工品の不良判定方法及び不良判定装置
WO2022123640A1 (ja) 時系列信号のトリガ条件決定方法、監視対象設備の異常診断方法および時系列信号のトリガ条件決定装置

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090317

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100317

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100317

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110317

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120317

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120317

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350