JP2007003170A - エジェクタ式サイクル - Google Patents

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Hiroshi Oshitani
洋 押谷
Hirotsugu Takeuchi
裕嗣 武内
Haruyuki Nishijima
春幸 西嶋
Makoto Ikegami
真 池上
Naoki Yokoyama
直樹 横山
Takuo Maehara
拓男 前原
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Abstract

【課題】 複数の蒸発器14、17を有するエジェクタ13を使用した高効率の冷凍サイクルにおいて、複数の蒸発器14、17を確実に除霜する。
【解決手段】 第1、第2蒸発器14、17に付着した霜を取り除くために第1、第2蒸発器14、17を加熱する電気ヒータ21と、電気ヒータ21によって第1、第2蒸発器14、17を加熱して除霜を行うECU30とを備えている。
これによれば、蒸発温度が低いため霜が発生し易い第2蒸発器17と、風上側に設置されるため風上側部分に霜が付着し易く目詰まりし易い第1蒸発器14とのそれぞれを加熱するように電気ヒータ21を設けたことにより、加熱温度を低く設定しつつも、霜が残ることなく確実に除霜を行うことができ、第1、第2蒸発器14、17への霜の付着、堆積による冷却効率の低下を防止することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エジェクタの昇圧作用を利用して比較的蒸発温度の高い第1蒸発器と比較的蒸発温度の低い第2蒸発器とを有するエジェクタ式サイクルに関するものであり、特に、両蒸発器の除霜に関するものである。
従来、特許文献1に示すように、蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、圧縮機、放熱器、エジェクタ、第1蒸発器を連結して成る冷媒流路と、その冷媒流路から分岐して絞り手段、第2蒸発器を経てエジェクタに吸引される冷媒流路とにより構成されたエジェクタ式サイクルが知られている。
特開平5−312421号公報
しかしながら、上記従来のエジェクタ式サイクルにおいては、比較的蒸発温度の低い第2蒸発器、および比較的蒸発温度が高いため通風方向の風上側に配置される第1蒸発器の風上側部分の二箇所が特に霜が付着し易く、堆積すると冷却効率が悪化するという問題がある。
本発明は、上記従来の問題に鑑みて成されたものであり、その目的は、複数の蒸発器を有するエジェクタを使用した高効率の冷凍サイクルにおいて、複数の蒸発器を確実に除霜することのできるエジェクタ式サイクルを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項12に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、冷媒を吸入し圧縮する圧縮機(11)と、
圧縮機(11)から吐出された高圧冷媒の放熱を行う放熱器(12)と、
放熱器(12)下流側の冷媒を減圧膨張させるとともに、冷媒を吸引するエジェクタ(13)と、
エジェクタ(13)から流出した冷媒を蒸発させる第1蒸発器(14)と、
圧縮機(11)と放熱器(12)とエジェクタ(13)と第1蒸発器(14)とを含む環状の冷媒流路から分岐して設けられ、冷媒をエジェクタ(13)に導き吸引させる分岐流路(15)と、
分岐流路(15)に配置され、冷媒を蒸発させる第2蒸発器(17)と、
第1、第2蒸発器(14、17)に付着した霜を取り除くために第1、第2蒸発器(14、17)を加熱する除霜手段(21)と、
除霜手段(21)によって第1、第2蒸発器(14、17)を加熱して除霜を行う制御手段(30)とを備えることを特徴としている。
この請求項1に記載の発明によれば、蒸発温度が低いため霜が発生し易い第2蒸発器(17)と、風上側に設置されるため風上側部分に霜が付着し易く目詰まりし易い第1蒸発器(14)とを加熱するように除霜手段(21)を設けたことにより、加熱温度を低く設定しつつも、霜が残ることなく確実に除霜を行うことができ、第1、第2蒸発器(14、17)への霜の付着、堆積による冷却効率の低下を防止することができる。
また、請求項2に記載の発明では、冷媒を吸入し圧縮する圧縮機(11)と、
圧縮機(11)から吐出された高圧冷媒の放熱を行う放熱器(12)と、
放熱器(12)下流側の冷媒を減圧膨張させるとともに、冷媒を吸引するエジェクタ(13)と、
エジェクタ(13)から流出した冷媒を蒸発させる第1蒸発器(14)と、
圧縮機(11)と放熱器(12)とエジェクタ(13)と第1蒸発器(14)とを含む環状の冷媒流路から分岐して設けられ、冷媒をエジェクタ(13)に導き吸引させる分岐流路(15)と、
分岐流路(15)に配置され、冷媒を蒸発させる第2蒸発器(17)と、
第1、第2蒸発器(14、17)に付着した霜を取り除くために第1、第2蒸発器(14、17)を加熱する除霜手段(21)と、
除霜手段(21)によって第1、第2蒸発器(14、17)を加熱して除霜を行う制御手段(30)とを備えることを特徴としている。
この請求項2に記載の発明によれば、蒸発温度が低いため霜が発生し易い第2蒸発器(17)と、風上側に設置されるため風上側部分に霜が付着し易く目詰まりし易い第1蒸発器(14)とのそれぞれを加熱するように除霜手段(21)を設けたことにより、加熱温度を低く設定しつつも、霜が残ることなく確実に除霜を行うことができ、第1、第2蒸発器(14、17)への霜の付着、堆積による冷却効率の低下を防止することができる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のエジェクタ式サイクルにおいて、除霜手段(21)は、第1、第2蒸発器(14、17)それぞれの風上側に配置されていることを特徴としている。この請求項3に記載の発明によれば、除霜手段(21)による熱が風下側へ流れることより、効率良く第1、第2蒸発器(14、17)を加熱することができる。
また、請求項4に記載の発明では、冷媒を吸入し圧縮する圧縮機(11)と、
圧縮機(11)から吐出された高圧冷媒の放熱を行う放熱器(12)と、
放熱器(12)下流側の冷媒を減圧膨張させるとともに、冷媒を吸引するエジェクタ(13)と、
エジェクタ(13)から流出した冷媒を蒸発させる第1蒸発器(14)と、
圧縮機(11)と放熱器(12)とエジェクタ(13)と第1蒸発器(14)とを含む環状の冷媒流路から分岐して設けられ、冷媒をエジェクタ(13)に導き吸引させる分岐流路(15)と、
分岐流路(15)に配置され、冷媒を蒸発させる第2蒸発器(17)と、
第1、第2蒸発器(14、17)に付着した霜を取り除くために第1、第2蒸発器(14、17)の両方に接触して加熱する除霜手段(21)と、
除霜手段(21)によって第1、第2蒸発器(14、17)を加熱して除霜を行う制御手段(30)とを備えることを特徴としている。
この請求項4に記載の発明によれば、蒸発温度が低いため霜が発生し易い第2蒸発器(17)と、風上側に設置されるため風上側部分に霜が付着し易く目詰まりし易い第1蒸発器(14)とのそれぞれ両方に接触して加熱する除霜手段(21)を設けたことにより、加熱温度を低く設定しつつも、霜が残ることなく確実に除霜を行うことができ、第1、第2蒸発器(14、17)への霜の付着、堆積による冷却効率の低下を防止することができる。
また、請求項5に記載の発明では、冷媒を吸入し圧縮する圧縮機(11)と、
圧縮機(11)から吐出された高圧冷媒の放熱を行う放熱器(12)と、
放熱器(12)下流側の冷媒を減圧膨張させるとともに、冷媒を吸引するエジェクタ(13)と、
エジェクタ(13)から流出した冷媒を蒸発させる第1蒸発器(14)と、
圧縮機(11)と放熱器(12)とエジェクタ(13)と第1蒸発器(14)とを含む環状の冷媒流路から分岐して設けられ、冷媒をエジェクタ(13)に導き吸引させる分岐流路(15)と、
分岐流路(15)に配置され、冷媒を蒸発させる第2蒸発器(17)と、
第1、第2蒸発器(14、17)に付着した霜を取り除くために第1、第2蒸発器(14、17)の両方を加熱できる1つの除霜手段(21)と、
除霜手段(21)によって第1、第2蒸発器(14、17)を加熱して除霜を行う制御手段(30)とを備えることを特徴としている。
この請求項5に記載の発明によれば、蒸発温度が低いため霜が発生し易い第2蒸発器(17)と、風上側に設置されるため風上側部分に霜が付着し易く目詰まりし易い第1蒸発器(14)とのそれぞれ両方を加熱できる一つの除霜手段(21)を設けたことにより、加熱温度を低く設定しつつも、霜が残ることなく確実に除霜を行うことができ、第1、第2蒸発器(14、17)への霜の付着、堆積による冷却効率の低下を防止することができる。
また、従来の単一蒸発器と同等サイズの除霜手段(21)一つで除霜することより、搭載スペースに制約がある場合においてもその搭載スペースを有効活用して複数蒸発器を効率良く除霜することができる。
また、請求項6に記載の発明では、請求項5に記載のエジェクタ式サイクルにおいて、第1、第2蒸発器(14、17)のいずれか一方側に除霜手段(21)、他方側に放射熱吸収部材(23)を設けるとともに、除霜手段(21)からの放射熱が放射熱吸収部材(23)に到達するようにしたことを特徴としている。
この請求項6に記載の発明によれば、第1、第2蒸発器(14、17)のいずれか一方を加熱する除霜手段(21)を設けるとともに、他方はその除霜手段(21)からの放射熱を吸収する放射熱吸収部材(23)を介して加熱することにより、加熱温度を低く設定しつつも、霜が残ることなく確実に除霜を行うことができ、第1、第2蒸発器(14、17)への霜の付着、堆積による冷却効率の低下を防止することができる。
また、請求項7に記載の発明では、請求項5に記載のエジェクタ式サイクルにおいて、除霜手段(21)を第1、第2蒸発器(14、17)のいずれか一方側に設けるとともに、除霜手段(21)からの熱が対流によって他方側に到達するようにしたことを特徴としている。
この請求項7に記載の発明によれば、第1、第2蒸発器(14、17)のいずれか一方を加熱する除霜手段(21)を設けるとともに、他方はその除霜手段(21)からの対流によって加熱することにより、加熱温度を低く設定しつつも、霜が残ることなく確実に除霜を行うことができ、第1、第2蒸発器(14、17)への霜の付着、堆積による冷却効率の低下を防止することができる。
また、請求項8に記載の発明では、請求項7に記載のエジェクタ式サイクルにおいて、対流として送風手段(17a)による強制対流を用いたことを特徴としている。この請求項8に記載の発明によれば、最適な対流を確実に発生させることができる。
また、請求項9に記載の発明では、請求項7に記載のエジェクタ式サイクルにおいて、第1、第2蒸発器(14、17)を上下方向に配置するとともに、除霜手段(21)を下方に設け、対流として自然対流を利用したことを特徴としている。この請求項9に記載の発明によれば、このように自然対流を利用するようにしても良い。
また、請求項10に記載の発明では、請求項1ないし請求項9のうちいずれか1項に記載のエジェクタ式サイクルにおいて、除霜手段(21)は、電気ヒータ(21)を備えることを特徴としている。この請求項10に記載の発明によれば、除霜のための加熱手段として電気ヒータ(21)を用いるのが容易である。
また、請求項11に記載の発明では、請求項1ないし請求項10のうちいずれか1項に記載のエジェクタ式サイクルにおいて、制御手段(30)は、圧縮機(11)を停止させた状態で除霜手段(21)によって第1、第2蒸発器(14、17)を加熱することを特徴としている。この請求項11に記載の発明によれば、圧縮機(11)を停止させた状態で除霜手段(21)で加熱することにより、除霜を短時間で終了させることができる。
また、請求項12に記載の発明では、請求項1ないし請求項11のうちいずれか1項に記載のエジェクタ式サイクルにおいて、冷媒は、可燃性冷媒であることを特徴としている。可燃性冷媒としては、炭化水素(HC)系冷媒(水素、炭素を含み、自然界に存在する冷媒物質)などがあり、この炭化水素系冷媒には、イソブタンを用いたR600aやプロパンを用いたR290などがある。
例えば、R600aでは460〜494℃程度の温度で発火するが、除霜手段(21)としてガラス管ヒータを用いる場合であれば200〜300℃程度、接触して加熱する除霜手段(21)としてパイプヒータを用いる場合であれば100℃程度に抑えられるため、可燃性冷媒の利用に好適である。ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について添付した図面を用いて詳細に説明する。図1の(a)は、本発明の第1実施形態(請求項1〜3、10〜12に対応)におけるエジェクタ式サイクルを示す模式図であり、(b)は(a)中のA視図である。本実施形態は、本発明のエジェクタ式サイクルを、車載用冷凍装置の冷凍サイクルに適用した例を示している。エジェクタ式サイクルには、冷媒が循環する冷媒循環流路が備えられており、冷媒循環流路には冷媒を吸入、圧縮する圧縮機11が配置されている。なお、本実施形態では、冷媒として炭化水素(HC)系冷媒を用いている。
本実施形態では、この圧縮機11を図示しない車両走行用エンジンによりベルトなどを介して回転駆動するようになっている。この圧縮機11の冷媒流れ下流側には、放熱器12が配置されている。放熱器12は、圧縮機11から吐出された高圧冷媒と図示しない冷却ファンによって送風される外気(車室外空気)との間で熱交換を行って、高圧冷媒を冷却するものである。
放熱器12よりもさらに冷媒流れ下流側部位には、エジェクタ13が配置されている。このエジェクタ13は流体を減圧する減圧手段であるとともに、高速で噴出する作動流体の巻き込み作用によって流体輸送を行う運動量輸送式ポンプである。エジェクタ13には、放熱器12から流入する高圧冷媒の通路面積を小さく絞って、高圧冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル部13aと、ノズル部13aの冷媒噴出口と同一空間に配置され、後述する第2蒸発器17からの気相冷媒を吸引する吸引部(気相冷媒吸引部)13cが備えられている。
さらに、ノズル部13aおよび吸引部13cの冷媒流れ下流側部位には、昇圧部を成すディフューザ部13bが配置されている。このディフューザ部13bは冷媒の通路面積を徐々に大きくする形状に形成されており、冷媒流れを減速して冷媒圧力を上昇させる作用、つまり、冷媒の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換する作用を果たす。
エジェクタ13のディフューザ部13bから流出した冷媒は、第1蒸発器14に流入する。第1蒸発器14は、例えば、冷凍庫R内の図示しない冷却ユニットの通風路内に設置され、冷凍庫R内の冷却作用を果たす。具体的には、冷却ユニットの電動送風機17aにより冷凍庫内空気が第1蒸発器14に送風され、エジェクタ13にて減圧後の低圧冷媒が第1蒸発器14において冷凍庫内空気から吸熱して蒸発することにより冷凍庫R内空気が冷却されて冷却能力を発揮する。
第1蒸発器14で蒸発した気相冷媒は圧縮機11に吸入され、再び冷媒循環流路を循環する。また、本実施形態のエジェクタ式サイクルには、冷媒循環流路の放熱器12とエジェクタ13との間の部位で分岐し、エジェクタ13の吸引部13cで冷媒循環流路に合流する分岐流路15が形成されている。
この分岐流路15には、冷媒の減圧を行う絞り手段16が配置されており、この絞り手段16よりも冷媒流れ下流側部位には第2蒸発器17が配置されている。この第2蒸発器17は、前述した冷凍庫R内の図示しない冷却ユニットの通風路内において、第1蒸発器14と通風部を直列として第1蒸発器14の風下側となるように隣接配置されており、第1蒸発器14で冷却された冷凍庫内空気をさらに冷却する作用を果たしている。
なお、本実施形態では圧縮機11、電動送風機17aなどは、電気制御装置(制御手段、以下ECUと称す)30からの制御信号により電気的に制御されるようになっている。次に、本発明に係る構成を説明する。図示しない冷却ユニットの通風路内において、第1、第2蒸発器14、17の風上側と、一体化された第1、第2蒸発器14、17の間とには、第1、第2蒸発器14、17に付着した霜を取り除くため第1、第2蒸発器14、17を加熱する複数の除霜手段21、例えば非接触型のガラス管ヒータなどの電気ヒータ21を設けている。
また、本実施形態では、蒸発温度が低くて霜が付着し易い第2蒸発器17に、温度を検出するサーミスタなどの蒸発器温度センサー(蒸発器温度検出手段)22を取り付けている。この蒸発器温度センサー22は、第1、第2蒸発器14、17の中でも最も昇温しにくい場所に取り付けるのが好ましい。
そして、蒸発器温度センサー22の検出信号はECU30に入力されるとともに、第1、第2蒸発器14、17に付着、堆積した霜を溶かして取り除く除霜制御時には除霜手段21がECU30からの出力信号によって通電制御される。
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明する。圧縮機11を車両エンジンにより駆動すると、圧縮機11で圧縮されて高温高圧状態となった冷媒は矢印方向に吐出され、放熱器12に流入する。放熱器12では高温の冷媒が外気により冷却されて凝縮する。放熱器12から流出した液相冷媒は、冷媒循環流路を流れる流れと、分岐流路15を流れる流れとに分流する。
冷媒循環流路を流れる冷媒流れはエジェクタ13に流入し、ノズル部13aで減圧され膨張する。従って、ノズル部13aで冷媒の圧力エネルギーが速度エネルギーに変換され、このノズル部13aの噴出口から冷媒は高速度となって噴出する。この際の冷媒圧力低下により、吸引部13cから第2蒸発器17にて蒸発した気相冷媒を吸引する。
ノズル部13aから噴出した冷媒と吸引部13c吸引された冷媒は、ノズル部13a下流側で混合してディフューザ部13bに流入する。このディフューザ部13bでは通路面積の拡大により、冷媒の速度(膨張)エネルギーが圧力エネルギーに変換されるため、冷媒の圧力が上昇する。エジェクタ13のディフューザ部13bから流出した冷媒は、第1蒸発器14に流入する。
第1蒸発器14では、冷媒が電動送風機17aにより送風される冷凍庫内空気から吸熱して蒸発する。この蒸発後の気相冷媒は、圧縮機11に吸入、圧縮され再び冷媒循環流路を流れる。一方、分岐流路15を流れる冷媒は、絞り手段16で減圧されて低圧冷媒となり、この低圧冷媒は第2蒸発器17で電動送風機17aにより送風されて第1蒸発器14を通過した冷凍庫内空気からさらに吸熱して蒸発する。これにより、第2蒸発器17が冷凍庫内の冷却作用を発揮し、第2蒸発器17から流出した気相冷媒はエジェクタ13の吸引部13cへ吸引される。
次に、除霜運転について説明する。図2は、外気温度区分に対する除霜運転間隔の時間の設定例を示す図表である。この実施形態では、除霜運転間隔の時間を可変とし、外気温度に応じた時間が設定される。図3は、図1のエジェクタ式サイクルにおける除霜制御を示すタイムチャートである。また図4は、外気温度区分に対する所定温度Tの設定例を示す図表である。
圧縮機(コンプレッサー)11の積算運転時間が所定時間に達したら、第1、第2蒸発器14、17に付着、堆積した霜を取り除くため、圧縮機11を停止させ除霜手段21に通電して第1、第2蒸発器14、17を加熱して除霜を行う。なお、圧縮機11の積算運転時間は、図2に示すように、外気温度区分に対応させて可変させても良い。例えば、外気温度が15℃(T1)以下の時はA時間、15℃(T1)を超え30℃(T2)以下の時はB時間、30℃(T2)を超える場合にはC時間という具合である。これらの時間は、A時間>B時間>C時間の関係に設定される。
そして、第2蒸発器17に取り付けた蒸発器温度センサー22の検出値が所定値Tに達したら、除霜手段21への通電を停止して圧縮機11を起動して冷凍運転を再開するものである。このときの所定値Tは、圧縮機11の積算運転時間と同様図3に示すように、外気温度区分に応じて可変させても良い。例えば、外気温度が15℃(T1)以下の時は8℃(a℃)、15℃(T1)を超え30℃(T2)以下の時は10℃(b℃)、30℃(T2)を超える場合には12℃(c℃)という具合である。これらの温度は、a℃>b℃>c℃の関係に設定される。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。まず、冷媒を吸入し圧縮する圧縮機11と、圧縮機11から吐出された高圧冷媒の放熱を行う放熱器12と、放熱器12下流側の冷媒を減圧膨張させるとともに、冷媒を吸引するエジェクタ13と、エジェクタ13から流出した冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する第1蒸発器14と、圧縮機11と放熱器12とエジェクタ13と第1蒸発器14とを含む環状の冷媒流路から分岐して設けられ、冷媒をエジェクタ13に導き吸引させる分岐流路15と、分岐流路15に配置され、冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する第2蒸発器17と、第1、第2蒸発器14、17に付着した霜を取り除くために第1、第2蒸発器14、17を加熱する除霜手段21と、除霜手段21によって第1、第2蒸発器14、17を加熱して除霜を行うECU30とを備えている。
これによれば、蒸発温度が低いため霜が発生し易い第2蒸発器17と、風上側に設置されるため風上側部分に霜が付着し易く目詰まりし易い第1蒸発器14とのそれぞれを加熱するように除霜手段21を設けたことにより、加熱温度を低く設定しつつも、霜が残ることなく確実に除霜を行うことができ、第1、第2蒸発器14、17への霜の付着、堆積による冷却効率の低下を防止することができる。なお、除霜手段21は複数であっても良い。
また、除霜手段21は、第1、第2蒸発器14、17それぞれの風上側に配置されている。これによれば、除霜手段21による熱が風下側へ流れることより、効率良く第1、第2蒸発器14、17を加熱することができる。また、除霜手段21は、電気ヒータ21を備えている。これによれば、除霜のための加熱手段として電気ヒータ21を用いるのが容易である。
また、ECU30は、圧縮機11を停止させた状態で電気ヒータ21によって第1、第2蒸発器14、17を加熱するようにしている。これによれば、圧縮機11を停止させた状態で電気ヒータ21にて加熱することにより、除霜を短時間で終了させることができる。また、冷媒は可燃性冷媒の炭化水素(HC)系冷媒である。可燃性冷媒としては、炭化水素系冷媒(水素、炭素を含み、自然界に存在する冷媒物質)などがあり、この炭化水素系冷媒には、イソブタンを用いたR600aやプロパンを用いたR290などがある。
例えば、R600aでは460〜494℃程度の温度で発火するが、電気ヒータ21としてガラス管ヒータを用いる場合であれば200〜300℃程度、接触して加熱する電気ヒータ21としてパイプヒータを用いる場合であれば100℃程度に抑えられるため、可燃性冷媒の利用に好適である。
(第2実施形態)
図5の(a)は本発明の第2実施形態(請求項4に対応)におけるエジェクタ式サイクルを示す模式図であり、(b)は(a)中のB視図である。上述した第1実施形態と異なる特徴として、冷媒を吸入し圧縮する圧縮機11と、圧縮機11から吐出された高圧冷媒の放熱を行う放熱器12と、放熱器12下流側の冷媒を減圧膨張させるとともに、冷媒を吸引するエジェクタ13と、エジェクタ13から流出した冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する第1蒸発器14と、圧縮機11と放熱器12とエジェクタ13と第1蒸発器14とを含む環状の冷媒流路から分岐して設けられ、冷媒をエジェクタ13に導き吸引させる分岐流路15と、分岐流路15に配置され、冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する第2蒸発器17と、第1、第2蒸発器14、17に付着した霜を取り除くために第1、第2蒸発器14、17の両方に接触して加熱する除霜手段21、例えば接触型のパイプヒータなどの電気ヒータ21によって第1、第2蒸発器14、17を加熱して除霜を行うECU30とを備えている。
これによっても、蒸発温度が低いため霜が発生し易い第2蒸発器17と、風上側に設置されるため風上側部分に霜が付着し易く目詰まりし易い第1蒸発器14とのそれぞれ両方に接触して加熱する電気ヒータ21を設けたことにより、加熱温度を低く設定しつつも、霜が残ることなく確実に除霜を行うことができ、第1、第2蒸発器14、17への霜の付着、堆積による冷却効率の低下を防止することができる。
なお、図5に示すエジェクタ式サイクルは、上述した第1実施形態のエジェクタ式サイクルとは、冷媒循環流路からの分岐流路15を、アキュームレーター18の液冷媒貯留部から分岐させている点が異なるが、このようなエジェクタ式サイクルであっても良い。また、第1、第2蒸発器14、17の両側面に電気ヒータ21を設けているが、いずれか一方の面にだけ設けた構成であっても良い。
(第3実施形態)
図6は、本発明の第3実施形態(請求項5、6に対応)における熱交換器14、17と電気ヒータ21との配置例を示す模式図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。上述した各実施形態と異なる特徴として、冷媒を吸入し圧縮する圧縮機11と、圧縮機11から吐出された高圧冷媒の放熱を行う放熱器12と、放熱器12下流側の冷媒を減圧膨張させるとともに、冷媒を吸引するエジェクタ13と、エジェクタ13から流出した冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する第1蒸発器14と、圧縮機11と放熱器12とエジェクタ13と第1蒸発器14とを含む環状の冷媒流路から分岐して設けられ、冷媒をエジェクタ13に導き吸引させる分岐流路15と、分岐流路15に配置され、冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する第2蒸発器17と、第1、第2蒸発器14、17に付着した霜を取り除くために第1、第2蒸発器14、17の両方を加熱できる1つの除霜手段21と、除霜手段21によって第1、第2蒸発器14、17を加熱して除霜を行うECU30とを備えている。
これによれば、蒸発温度が低いため霜が発生し易い第2蒸発器17と、風上側に設置されるため風上側部分に霜が付着し易く目詰まりし易い第1蒸発器14とのそれぞれ両方を加熱できる一つの電気ヒータ21を設けたことにより、加熱温度を低く設定しつつも、霜が残ることなく確実に除霜を行うことができ、第1、第2蒸発器14、17への霜の付着、堆積による冷却効率の低下を防止することができる。
また、従来の単一蒸発器と同等サイズの電気ヒータ21一つで除霜することより、搭載スペースに制約がある場合においてもその搭載スペースを有効活用して複数蒸発器を効率良く除霜することができる。
また、第1、第2蒸発器14、17のいずれか一方側に電気ヒータ21、他方側に放射熱を吸収し易い部材、例えば黒色塗装したアルミニウム板(放射熱吸収部材)23を設けるとともに、電気ヒータ21からの放射熱がこのアルミニウム板23に到達するようにしている。
これによれば、第1、第2蒸発器14、17のいずれか一方を加熱する電気ヒータ21を設けるとともに、他方はその電気ヒータ21からの放射熱を吸収するアルミニウム板23を介して加熱することにより、加熱温度を低く設定しつつも、霜が残ることなく確実に除霜を行うことができ、第1、第2蒸発器14、17への霜の付着、堆積による冷却効率の低下を防止することができる。なお、他方側である第2蒸発器17の表面そのものに、放射熱を吸収し易い特性となるよう黒く塗装するなどをしても良い。
(第4実施形態)
図7は、本発明の第4実施形態(請求項7、8に対応)における熱交換器14、17と電気ヒータ21との配置例を示す模式図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。上述した各実施形態と異なる特徴として、電気ヒータ21を第1、第2蒸発器14、17のいずれか一方側に設けるとともに、電気ヒータ21からの熱が対流によって他方側に到達するようにしている。
これによれば、第1、第2蒸発器14、17のいずれか一方を加熱する電気ヒータ21を設けるとともに、他方はその電気ヒータ21からの対流によって加熱することにより、加熱温度を低く設定しつつも、霜が残ることなく確実に除霜を行うことができ、第1、第2蒸発器14、17への霜の付着、堆積による冷却効率の低下を防止することができる。また、対流として電動送風機(送風手段)17aによる強制対流を用いている。これによれば、最適な対流を確実に発生させることができる。
(第5実施形態)
図8は、本発明の第5実施形態(請求項9に対応)における熱交換器14、17と除霜手段21との配置例を示す模式図であり、(a)は通常運転時、(b)は除霜時を示す。上述した各実施形態と異なる特徴として、第1、第2蒸発器14、17を上下方向に配置するとともに、電気ヒータ21を下方に設け、対流として自然対流を利用している。このように自然対流を利用するようにしても良い。
(その他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下述べる如く種々変形可能である。図9、図10、図11は、本発明の他の実施形態における熱交換器14、17と電気ヒータ21との配置例を示す模式図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。第1実施形態では、第1、第2蒸発器14、17の風上側と、一体化された第1、第2蒸発器14、17の間とに電気ヒータ21を設けているが、図9に示すように、第1、第2蒸発器14、17の風上側と風下側とに電気ヒータ21を設けたものであっても良い。
また、第1実施形態では第1蒸発器14と第2蒸発器17とを一体化したものについて示したが、図10に示すように、第1蒸発器14と第2蒸発器17とが別体のものであっても良い。また、第2実施形態では第1蒸発器14と第2蒸発器17との側面で両方に接触して加熱する電気ヒータ21を設けているが、図11に示すように、第1蒸発器14と第2蒸発器17との間に両方に接触して加熱する電気ヒータ21を設けても良い。
また、上述の実施形態では、本発明のエジェクタ式サイクルを車載用冷凍装置に用いているが、このような冷凍冷房装置のみならず、給湯器用のヒートポンプ装置などの蒸気圧縮式サイクルに適用しても良い。冷凍サイクルにあっては、第1蒸発器14と第2蒸発器17とは利用側熱交換器としての室内熱交換器などとして用いられる。ヒートポンプサイクルにあっては、第1蒸発器14と第2蒸発器17とは、冷却運転における利用側熱交換器としての室内熱交換器などとして、あるいは加熱運転における非利用側熱交換器としての室外熱交換器などとして用いられうる。
また、上述の実施形態では、炭化水素(HC)系冷媒を用いているが、冷媒としてはフロン系冷媒や二酸化炭素(CO)冷媒を使用した超臨界サイクルおよび亜臨界サイクルのいずれであっても良い。なお、ここでフロンとは炭素、フッ素、塩素、水素からなる有機化合物の総称であり、冷媒として広く使用されているものである。フロン系冷媒には、ハイドロ、クロロ、フルオロ、カーボン(HCFC)系冷媒、ハイドロ、フルオロ、カーボン(HFC)系冷媒などが含まれており、これらはオゾン層を破壊しないため代替フロンと呼ばれる冷媒である。
上述の第2実施形態では、圧縮機11上流側にアキュームレーター18を設けて圧縮機11に気相冷媒のみを流入させるようにしたが、第1蒸発器14の上流側に気液分離器を設けて第1蒸発器14に液冷媒のみを流入させる構成としても良い。また、放熱器12の下流側に冷媒の気液分離を行って液冷媒のみを下流側に導出するレシーバを配置しても良い。
また、圧縮機11は可変容量型であっても良いし、固定容量型圧縮機11を用い、この固定容量型圧縮機11の作動を電磁クラッチによりオンオフ制御し、圧縮機11のオンオフ作動の比率を制御して、圧縮機11の冷媒吐出能力を制御するようにしても良い。また、圧縮機11として電動圧縮機を用いる場合は、電動圧縮機11の回転数制御により冷媒吐出能力を制御しても良い。
また、エジェクタ13も、第1蒸発器14の出口冷媒過熱度などを検知してエジェクタ13のノズル部13aの冷媒流路面積、つまり流量を調節する可変流量型のエジェクタを使用して、ノズル部13aから噴出する冷媒圧力(吸引する気相冷媒の流量)を制御するようにしても良い。
また、上述の各実施形態では、第2蒸発器17の上流側に、絞り開度が一定になっているキャピラリチューブなどの固定絞り手段16が配置されている例を示したが、第2蒸発器17の熱負荷変動に対応して冷媒流量を可変する可変絞りとしても良い。また、絞り手段16として、第2蒸発器17出口の過熱度などを検知して絞り開度を調節する機構を備えるもの(例えば膨張弁など)であっても良い。
(a)は本発明の第1実施形態におけるエジェクタ式サイクルを示す模式図であり、(b)は(a)中のA視図である。 外気温度区分に対する除霜運転間隔の可変例を示す図表である。 図1のエジェクタ式サイクルにおける除霜制御を示すタイムチャートである。 外気温度区分に対する所定温度Tの可変例を示す図表である。 (a)は本発明の第2実施形態におけるエジェクタ式サイクルを示す模式図であり、(b)は(a)中のB視図である。 本発明の第3実施形態における熱交換器14、17と電気ヒータ21との配置例を示す模式図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明の第4実施形態における熱交換器14、17と電気ヒータ21との配置例を示す模式図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明の第5実施形態における熱交換器14、17と電気ヒータ21との配置例を示す模式図であり、(a)は通常運転時、(b)は除霜時を示す。 本発明の他の実施形態における熱交換器14、17と電気ヒータ21との配置例を示す模式図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明の他の実施形態における熱交換器14、17と電気ヒータ21との配置例を示す模式図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明の他の実施形態における熱交換器14、17と電気ヒータ21との配置例を示す模式図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
符号の説明
11…圧縮機
12…放熱器
13…エジェクタ
14…第1蒸発器
15…分岐流路
17…第2蒸発器
17a…電動送風機(送風手段)
21…電気ヒータ(除霜手段)
23…黒色塗装したアルミニウム板(放射熱吸収部材)
30…制御装置(制御手段)

Claims (12)

  1. 冷媒を吸入し圧縮する圧縮機(11)と、
    前記圧縮機(11)から吐出された高圧冷媒の放熱を行う放熱器(12)と、
    前記放熱器(12)下流側の冷媒を減圧膨張させるとともに、冷媒を吸引するエジェクタ(13)と、
    前記エジェクタ(13)から流出した冷媒を蒸発させる第1蒸発器(14)と、
    前記圧縮機(11)と前記放熱器(12)と前記エジェクタ(13)と前記第1蒸発器(14)とを含む環状の冷媒流路から分岐して設けられ、冷媒を前記エジェクタ(13)に導き吸引させる分岐流路(15)と、
    前記分岐流路(15)に配置され、冷媒を蒸発させる第2蒸発器(17)と、
    前記第1、第2蒸発器(14、17)に付着した霜を取り除くために前記第1、第2蒸発器(14、17)を加熱する除霜手段(21)と、
    前記除霜手段(21)によって前記第1、第2蒸発器(14、17)を加熱して除霜を行う制御手段(30)とを備えることを特徴とするエジェクタ式サイクル。
  2. 冷媒を吸入し圧縮する圧縮機(11)と、
    前記圧縮機(11)から吐出された高圧冷媒の放熱を行う放熱器(12)と、
    前記放熱器(12)下流側の冷媒を減圧膨張させるとともに、冷媒を吸引するエジェクタ(13)と、
    前記エジェクタ(13)から流出した冷媒を蒸発させる第1蒸発器(14)と、
    前記圧縮機(11)と前記放熱器(12)と前記エジェクタ(13)と前記第1蒸発器(14)とを含む環状の冷媒流路から分岐して設けられ、冷媒を前記エジェクタ(13)に導き吸引させる分岐流路(15)と、
    前記分岐流路(15)に配置され、冷媒を蒸発させる第2蒸発器(17)と、
    前記第1、第2蒸発器(14、17)に付着した霜を取り除くために前記第1、第2蒸発器(14、17)を加熱する複数の除霜手段(21)と、
    前記除霜手段(21)によって前記第1、第2蒸発器(14、17)を加熱して除霜を行う制御手段(30)とを備えることを特徴とするエジェクタ式サイクル。
  3. 前記除霜手段(21)は、前記第1、第2蒸発器(14、17)それぞれの風上側に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のエジェクタ式サイクル。
  4. 冷媒を吸入し圧縮する圧縮機(11)と、
    前記圧縮機(11)から吐出された高圧冷媒の放熱を行う放熱器(12)と、
    前記放熱器(12)下流側の冷媒を減圧膨張させるとともに、冷媒を吸引するエジェクタ(13)と、
    前記エジェクタ(13)から流出した冷媒を蒸発させる第1蒸発器(14)と、
    前記圧縮機(11)と前記放熱器(12)と前記エジェクタ(13)と前記第1蒸発器(14)とを含む環状の冷媒流路から分岐して設けられ、冷媒を前記エジェクタ(13)に導き吸引させる分岐流路(15)と、
    前記分岐流路(15)に配置され、冷媒を蒸発させる第2蒸発器(17)と、
    前記第1、第2蒸発器(14、17)に付着した霜を取り除くために前記第1、第2蒸発器(14、17)の両方に接触して加熱する除霜手段(21)と、
    前記除霜手段(21)によって前記第1、第2蒸発器(14、17)を加熱して除霜を行う制御手段(30)とを備えることを特徴とするエジェク式タサイクル。
  5. 冷媒を吸入し圧縮する圧縮機(11)と、
    前記圧縮機(11)から吐出された高圧冷媒の放熱を行う放熱器(12)と、
    前記放熱器(12)下流側の冷媒を減圧膨張させるとともに、冷媒を吸引するエジェクタ(13)と、
    前記エジェクタ(13)から流出した冷媒を蒸発させる第1蒸発器(14)と、
    前記圧縮機(11)と前記放熱器(12)と前記エジェクタ(13)と前記第1蒸発器(14)とを含む環状の冷媒流路から分岐して設けられ、冷媒を前記エジェクタ(13)に導き吸引させる分岐流路(15)と、
    前記分岐流路(15)に配置され、冷媒を蒸発させる第2蒸発器(17)と、
    前記第1、第2蒸発器(14、17)に付着した霜を取り除くために前記第1、第2蒸発器(14、17)の両方を加熱できる一つの除霜手段(21)と、
    前記除霜手段(21)によって前記第1、第2蒸発器(14、17)を加熱して除霜を行う制御手段(30)とを備えることを特徴とするエジェク式タサイクル。
  6. 前記第1、第2蒸発器(14、17)のいずれか一方側に前記除霜手段(21)、他方側に放射熱吸収部材(23)を設けるとともに、前記除霜手段(21)からの放射熱が前記放射熱吸収部材(23)に到達するようにしたことを特徴とする請求項5に記載のエジェクタ式サイクル。
  7. 前記除霜手段(21)を前記第1、第2蒸発器(14、17)のいずれか一方側に設けるとともに、前記除霜手段(21)からの熱が対流によって他方側に到達するようにしたことを特徴とする請求項5に記載のエジェクタ式サイクル。
  8. 前記対流として送風手段(17a)による強制対流を用いたことを特徴とする請求項7に記載のエジェクタ式サイクル。
  9. 前記第1、第2蒸発器(14、17)を上下方向に配置するとともに、前記除霜手段(21)を下方に設け、前記対流として自然対流を利用したことを特徴とする請求項7に記載のエジェクタ式サイクル。
  10. 前記除霜手段(21)は、電気ヒータ(21)を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項9のうちいずれか1項に記載のエジェクタ式サイクル。
  11. 前記制御手段(30)は、前記圧縮機(11)を停止させた状態で前記除霜手段(21)によって前記第1、第2蒸発器(14、17)を加熱することを特徴とする請求項1ないし請求項10のうちいずれか1項に記載のエジェク式タサイクル。
  12. 前記冷媒は、可燃性冷媒であることを特徴とする請求項1ないし請求項11のうちいずれか1項に記載のエジェクタ式サイクル。
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