JP2007001249A - 二酸化炭素注入用射出成形金型 - Google Patents

二酸化炭素注入用射出成形金型 Download PDF

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Abstract

【技術課題】 二酸化炭素注入用射出成形金型において、二酸化炭素の注入時間の短縮を図り、と均一に可視面にCO2を拡散して注入することができると共に、二酸化炭素の消費量を節約する。
【解決手段】 キャビティ3内に樹脂を充填したのち、このキャビティ3の可視面3aに二酸化炭素を注入して可視面3aに二酸化炭素を溶解させながら、保圧及び冷却工程を経て製品を射出成形する二酸化炭素注入用射出成形金型において、二酸化炭素注入ガス誘導回路14を非可視面側金型2内に設けると共に、前記可視面3aに二酸化炭素を注入するためのガス注入口13を、前記非可視面側金型2の突き合わせ面2aであって、前記キャビティ3の可視面3aに対向し、かつ限りなく接近した位置に設ける。
【選択図】 図 1

Description

本発明は、熱可塑性樹脂を用いて射出成形を行う際に、キャビティ内に二酸化炭素(以下「CO2」という。)を注入することにより、樹脂のスキン面にこのCO2を溶解させて軟化させ、その上で保圧及び冷却工程を経て製品を成形することにより、転写性及び光沢性に優れた成形品を得るための金型に関するものである。
射出成形に際し、キャビティ内にCO2を注入して成形を行うと、樹脂のスキン面に注入したCO2が溶解してスキン面(層)を軟化するため、転写性と光沢性に優れた成形品が得られることは知られている。
このような射出成形方法において、CO2の注入方式としては次の2方式が公知である。
特開2003−320556号公開公報 この方式は、キャビティを閉じたのち、このキャビティ内にCO2を充満させ、その上でキャビティ内に樹脂を充填する方式である。 しかし、この公知例の方式を採用すると、CO2の消費量が大きいと共に、キャビティ内に樹脂を充填したときに、押し出しピンの隙間からCO2が洩れ出てしまい、CO2の圧力が高まらないことから、十分な効果が得られないという欠点がある。
特許第3445778号特許公報 この方式は、先にCO2をキャビティ内に充満させるのではなく、キャビティ内に一旦樹脂を充填した直後、キャビティと樹脂とが接している成形品のスキン面にCO2を注入してスキン面を後退させて可視面からスキン面を離し、ここに隙間を形成することにより一旦スキン面の成長を止め、併せてスキン面内にCO2を溶解させてスキン面を軟化させ、次に樹脂圧を高めてスキン面を再度可視面に密着させ、保圧をかけながら冷却して固化する方式である。 しかし、この公知例の場合、CO2の注入口を可視面側金型に形成しているため、得られた製品の可視面にCO2の注入口の痕跡が残り、製品として好ましくない。
そこで、図10(A)金型の断面、(B)可視面(固定)側金型、(C)非可視面(可動)側金型及び図11に示すように、CO2の注入口100を金型101と102の突き合わせ面103に形成し、ガス経路102aから供給されたCO2をこの突き合わせ面103に形成した注入口100からキャビティ104内に注入する方式が提案されている。
しかし、このように突き合わせ面103にCO2の注入口100を形成した場合、このガス注入口100の大きさは、CO2の通過は可能であるが、キャビティ104内からの樹脂の通過は不可能な隙間とする必要があり、この隙間aは、図11に示すように実用的に0.01mm〜0.04mmの範囲内である。このため、金型の製作において、高度な加工技術が要求されるばかりでなく、当初はこの精度が保たれても、成形を繰り返す間に熱や圧力の影響から精度に狂いが生じるようになる。そして、精度に狂いが生じると、樹脂が突き合わせ面103に入り込んで成形品にバリが発生したりするようになる。
また、ガス注入口100を金型の突き合わせ面103に成形すると、図11に示すように、CO2の注入口100は、非可視面側にストレートに向いた位置関係となるため、注入されたCO2は矢印に示すように直進して非可視面側に廻ってしまい、図10(A)に示すように、CO2が押し出しピン106のところから洩れ出てしまい、可視面105側に十分にCO2が注入されなくなる。このため、期待する転写性及び光沢性の向上が望めなくなる。図10、図11において、107はスプルー、108はゲートである。
本発明は、斯る点に鑑みて提案されるものであって、その目的は、キャビティ内に注入したCO2が確実に可視面側に拡散して転写性と光沢性を向上させることができると共に、使用するCO2の消費量に無駄がなく、しかも注入時間の短縮を図ることができる二酸化炭素注入用射出成形金型を提供することである。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明においては、二酸化炭素注入用射出成形金型において、キャビティ内に樹脂を充填したのち、このキャビティの可視面に二酸化炭素を注入して樹脂のスキン面に二酸化炭素を溶解させながら、保圧及び冷却工程を経て製品を射出成形する二酸化炭素注入用射出成形金型において、二酸化炭素注入用のガス注入口をキャビティの可視面に対向し、かつ限りなく接近した位置に設けたことを特徴とするものである。
更に、請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の二酸化炭素注入用射出成形金型において、前記ガス注入口をキャビティの可視面に対して角度をつけて設けたことを特徴とするものである。
更に、請求項3に記載の発明においては、請求項2に記載の二酸化炭素注入用射出成形金型において、前記ガス注入口の角度をキャビティの可視面に対して90°〜180°の範囲に設定して設けたことを特徴とするものである。
更に、請求項4に記載の発明においては、請求項1又は2又は3に記載の二酸化炭素注入用射出成形金型において、前記ガス注入口内に、二酸化炭素のガス圧で前進することによりガス注入口の開口面積を拡大し、キャビティ内が保圧工程に移行したときに、樹脂圧で後退してガス注入口の開口面積を縮小又は閉塞する方向にスライドするガス注入可動入れ駒を組み込んで設けたことを特徴とするものである。
更に、請求項5に記載の発明においては、請求項4に記載の二酸化炭素注入用射出成形金型において、前記ガス注入可動入れ駒には、二酸化炭素の流動方向に対して対向する受圧傾斜面が形成されていて、二酸化炭素の注入時には、この受圧傾斜面で受けるガス圧力によりガス注入可動入れ駒はキャビティ側に前進(スライド)してガス注入口の開口面積を拡大し、キャビティ内に保圧がかけられている時には、先端の当圧面に樹脂圧を受けて後退することにより、ガス注入口の開口面積を縮小又は閉塞する構成であることを特徴とするものである。
更に、請求項6に記載の発明においては、二酸化炭素注入用射出成形金型において、キャビティ内に樹脂を充填したのち、このキャビティの可視面に二酸化炭素を注入して樹脂のスキン面に二酸化炭素を溶解させながら保圧及び冷却工程を経て製品を射出成形する二酸化炭素注入用射出成形金型において、二酸化炭素注入ガス誘導回路を可視面側金型内、または、非可視面金型内に設けると共に、この二酸化炭素注入ガス誘導回路の先に続くガス注入口を可視面側金型において、キャビティの可視面に設け、かつ、前記ガス注入口は、キャビティ内に対する二酸化炭素の通過を許容し、キャビティ内からの樹脂の通過を阻止する隙間に寸法が設定されていることを特徴とするものである。
更に、請求項7に記載の発明においては、請求項6に記載の二酸化炭素注入用射出成形金型において、前記ガス注入口を可視面側キャビティのコーナー部分に設けたことを特徴とすものである。
更に、請求項8に記載の発明においては、請求項1〜7の何れか1項に記載の二酸化炭素注入用射出成形金型において、前記ガス注入口は、単数又は複数箇所に形成されていることを特徴とするものである。
更に、請求項9に記載の発明においては、請求項1〜8の何れか1項に記載の二酸化炭素注入用射出成形金型において、前記樹脂をキャビティ内に充填したのち、可動側金型を微小後退させて樹脂のスキン面とキャビティの可視面との間に隙間を形成し、その上でこの隙間に二酸化炭素を注入し、再度型締めを行って保圧工程に移行することを特徴とするものである。
更に、請求項10に記載の発明においては、請求項1〜9の何れか1項に記載の二酸化炭素注入用射出成形金型において、前記二酸化炭素に帯電防止剤、染料等の表面改質材料を混合してキャビティの可視面に注入することを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明では、CO2の注入口(ガス注入口)をキャビティの可視面に対向し、かつ限りなく接近したところに設けた。
この結果、CO2をキャビティ内において、可視面のところに確実に注入することができると共に、注入されたCO2は、可視面全体に短時間に拡散するため、スキン面全体に均一に溶解してこのスキン面を軟化する。この結果、転写性と光沢性を成形品の可視面全体において均一に向上させることができる。
次に、請求項2に記載の発明では、ガス注入口をキャビティの可視面に対して角度をつけたことにより、注入されるCO2はキャビティの可視面に角度を持って突き当たり、その後内部に突き進むため、CO2はキャビティの可視面に沿って一瞬にして進入する。この結果、注入時間の短縮と可視面全体に均一にCO2を拡散し、溶解させることができる。
次に、請求項3に記載の発明では、CO2の注入角度が90°〜180°となるため、注入圧を高めてもスキン面に注入圧を直接作用させないようにすることができる。
次に、請求項4、5に記載の発明では、ガス注入口を注入時には大きく開くことができるため、注入時間を大幅に短縮できると共に、保圧工程中にはガス注入口から樹脂が二酸化炭素注入ガス誘導回路内に侵入するのを防ぐことができる。
次に、請求項6に記載の発明では、キャビティ内樹脂のスキン面側からCO2が注入されるため、キャビティ内において、可視面でのCO2の拡散時間を大幅に短縮することができる。
次に、請求項7に記載の発明では、成形品においてコーナーの外観上目立ちにくい位置にガス注入口が設けられているため、仮に、ガス注入口の痕跡がわずかにあったとしても、実用的には無視できる。
次に、請求項8に記載の発明では、成形品の大きさ、複雑さに併せてキャビティの可視面の隅々まで、確実にCO2を注入することができると共に、注入時間の短縮を図ることができる。
次に、請求項9に記載の発明では、CO2の注入圧をそれ程高める必要がないと共に、CO2をキャビティの可視面の隅々まで均一に溶解させることができる。
次に、請求項10に記載の発明では、転写性や光沢性の向上に併せて、成形品の可視面の改質を図ることができる。
本実施例1は、請求項1〜3に記載した発明に対応するもので、図1及び図2に基づいて、詳細に説明する。図1(A)は金型を閉じた状態の断面図、(B)は固定側(可視面側)金型の正面図、(C)は可動側(非可視面側)金型の正面図である。この図1(A)〜(C)において、符号の1は固定側金型、2は可動側金型であって、この固定側金型1と可動側金型2を閉じることにより、キャビティ3が形成される。4はキャビティ3内に樹脂を注入するスプルー、5はゲート、6は可動側金型において、成形品を金型から押し出すための押し出しピンである。7は可動側金型2において、突き合せ面2aに形成されたガス回路部材組込凹部であって、この凹部7内には、上部ガス回路部材8が組み込まれていて、この上部ガス回路部材8内には、ガス回路9が形成されていると共に、この上部ガス回路部材8の底面には金型の突き合せ面2a側に向いた底部ガス誘導溝10(図2参照)と、この底部ガス誘導溝10の前端をキャビティ3の可視面3aに対して図1(A)及び図2に示すように、130°の角度をつけて立ち上げ、前記キャビティ3の可視面3aに向けて形成されたガス注入溝11が形成されている。
12は前記凹部7内において、前記上部ガス回路部材8の底面に沿うように組み合わせて組み込まれた下部ガス回路部材であって、この下部ガス回路部材12の上面と前記上部ガス回路部材8の底面との組み合わせにより、底部ガス誘導溝10及びガス注入溝11の下部が閉塞されてキャビティ3の可視面3aに対して130°の角度から成るガス注入口13が形成されている。
なお、このガス注入口13は、図2に示すように、キャビティ3の可視面3aに対し、90°〜180°の範囲ならば、どの角度でも所期の目的である注入されたCO2を可視面3a面と充填された樹脂のスキン面との間に確実に注入、拡散させることが可能であり、この90°〜180°が実用範囲である(請求項3)。
14は前記上部ガス回路部材8のガス回路9に結ばれた可動側金型2内に形成されたガス誘導回路、図1(C)において、15は上部ガス回路部材8を可動側金型2の凹部7内に固定しているボルトであって、前記下部ガス回路部材12は、上部ガス回路部材8がボルト15で凹部7内に固定されたときに、組み合わせ面に形成した段差16の作用により、上部ガス回路部材8と一緒に凹部7内に固定されている。
因みに、金型を閉じた時のガス注入口13部分の各寸法を図2を用いて説明すると、aは2mm、bは0.2mm、cは0.03mm、dは130°である。
なお、本実施例では二酸化炭素注入ガス誘導回路14を非可視面側金型2内に設けたが、図3(A)〜(C)のように、可視面側金型1と非可視面側金型2の間にOリングを設けることで二酸化炭素注入ガス誘導回路14を可視面側金型1内に設けることも可能である。
次に、上記金型を用いて行う射出成形工程を説明する。
本発明に用いられる樹脂は、例えばスチレン系樹脂、(例えば、ポリスチレン、ブタジエン・スチレン共重合体、アクリロニトリル・スチレン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体等)、ABS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン樹脂、エチレン−エチルアクリレート樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリブテン、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンオキシド、ポリビニルアルコール、ポリメチルメタクリレート、飽和ポリエステル樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等)、生分解性ポリエステル樹脂(例えば、ポリ乳酸のようなヒドロキシカルボン酸縮合物、ポリブチレンサクシネートのようなジオールとジカルボン酸の縮合物等)ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマー等の1種または2種以上の混合物、さらに無機物や有機物の各種充填材が混合された樹脂が挙げられる。
成形品は、図4(A)(B)に示すように、肉厚が2mmで、横210mm、縦148mm、側壁の高さ15mmから成る皿状の製品で、樹脂材料はPPE/PS(GEポリマーランドジャパン株式会社:PX1007)を用いた。樹脂温度280℃、金型温度50℃の条件で成形を実施した。
先ず金型を閉じ、樹脂をスプルー4からゲート5を経由してキャビティ3内に充填し、直ちにガス誘導回路14→ガス回路9→底部ガス誘導溝10→ガス注入溝11→ガス注入口13を経由してCO2をキャビティ3の可視面3aに対して130°の方向から注入した。この注入されたCO2は、可視面3aに沿い、かつ充填された樹脂のスキン面を微小後退させながらキャビティ3の可視面3a全体に行き渡った。次に、キャビティ3内の樹脂に保圧をかける保圧工程に移り、CO2が溶解し、軟化したスキン面を可視面3aに再度圧接し、その後冷却工程を経て金型を開き、成形品を取り出した。
この成形品は、可視面の転写性、光沢性が従来のCO2注入による射出成形品に比較して格段に向上しており、この評価結果を表1に示す。成形品の光沢度は図4(A)の転写性評価部分をJIS28741鏡面光沢度測定方法に基づいて測定した。また、成形品の転写不良率は100ショット連続成形を実施した際の転写向上ムラの発生率で評価した。
Figure 2007001249
本実施例2は、請求項4及び請求項5に記載した発明に対応するものであり、図5(A)〜(C)、図6(A)〜(D)に基づいてその詳細を説明する。但し、この図5(A)〜(C)、図6(A)〜(D)において、図1及び図2で説明した符号と同一の符号は、同一の部分及び構成物を指すため、重複を避ける意味から再度の説明は省略し、図1及び図2の構成と違う構成と作用の部分についてのみ詳細に説明する。
図1及び図2において、下部ガス回路部材12は、段差16で上部ガス回路部材8に一体的に組み合わせられているが、本実施例2においては、下部ガス回路部材12は、キャビティ3側に前進自在に組み込まれていて、前記段差16は、前進したときのストッパーとして機能し、下部ガス回路部材12の後方には、可動空間17が形成されている。そこで、本実施例2においては、下部ガス回路部材12をガス注入可動入れ駒12aと称し、このガス注入可動入れ駒12aにおいて、上部ガス回路部材8のガス注入溝11に対向する傾斜面を受圧傾斜面18とし、キャビティ3内に面した先端面を当圧面19とした。
図6(A)〜(D)に基づいて、CO2の注入工程を説明する。(A)は樹脂充填前の状態であって、ガス注入可動入れ駒12aは可動空間17内に後退していて、当圧面19は金型の突き合わせ面2aと同一面にあり、ガス注入口13及びガス注入溝11は閉塞状態にある。
この状態で(B)に示すように、キャビティ3内に樹脂が充填される。
樹脂の充填が終了したのと同時に、CO2がガス回路9を経由して供給されると、この供給ガス圧がガス注入可動入れ駒12aの受圧傾斜面18に作用し、ガス注入可動入れ駒12aはキャビティ3側に段差16の部分に当るまで前進してガス注入溝11及びガス注入口13を開放し、この結果、CO2はキャビティ3内に注入される。注入されたCO2は、可視面3aに沿って拡散し、樹脂のスキン面を可視面3aから微小引き離して隙間をつくり、可視面3aからの伝熱を防ぐことによりスキン面の成長を一時的に止める。この間にCO2はスキン面に溶解するため、スキン面は軟化する。
なお、受圧傾斜面18の先端18aは、(C´)に示すように、受圧傾斜面18の先端18aが可視面3aに当らないように、b´の段差が生じるように設計上工夫が施されていて、可視面3aの保護が図られている。
CO2の注入後、保圧工程に移行すると、キャビティ3内の樹脂圧が高まり、CO2が溶解し、軟化したスキン面が再び可視面3aに圧接されると共に、ガス注入可動入れ駒12aの当圧面19にも樹脂圧が作用して、ガス注入可動入れ駒12aは可動空間17内に後退し、その結果、ガス注入溝11及びガス注入口13は受圧傾斜面18により閉塞される(D)。
この状態で保圧及び冷却が行われ、その後、型開きが行われて成形品は可動側金型2から押しピン6により押し出される。
以上のとおり、本実施例2においては、ガス注入可動入れ駒12aの作用で、ガス注入口13及びガス注入溝11をCO2の注入時には大きく開放して短時間にCO2を注入し、保圧及び冷却工程時にはガス注入口13及びガス注入溝11を閉塞するため、保圧の低下を阻止できる。但し、このガス注入口13及びガス注入溝11は、完全に閉塞せずに、樹脂が通過しない0.01mm〜0.04mm程度の範囲に間隙が残る制御としても良い。
また、実施例1と同様に、可視面側金型1と非可視面側金型2の間にOリングを設けることで二酸化炭素注入ガス誘導回路14を可視面側金型1内に設けることも可能である。
本実施例2における成形条件は、すべて実施例1と同一である。本実施例2で成形された成形品についての評価を表1に示す。
本実施例3は、請求項6、7に記載の発明に対応するもので、実施例1、2との相違点は、ガス注入口13を可視面側金型1の可視面3aに設けた点である。図7(A)〜(C)及び図8に基づいて本実施例3を詳細に説明するが、図1〜図6と同一の符号は同一位置及び構造物を示しているので、重複を避けるために、符号の説明は省略し、相違点についのみ詳細に説明する。
図7(A)は金型を閉じた状態の断面図、(B)は可視面側金型の正面図、(C)は非可視面側金型の正面図、図8(A)はガス注入口13aの説明図である。
この図7(A)〜(C)及び図8(A)において、ガス注入口13aは、キャビティ3の可視面3aの角(コーナー)3bに設けられており、可視面3aにガス注入部材組込穴20を形成し、この組込穴20内に、ガス注入回路10、ガス注入溝11を形成したガス注入部材21を組み込むことより、可視面3a側に向いた直線状のガス注入口13aを形成した。ガス回路9を経由して供給されるCO2は可視面3aのガス注入口13aからキャビティ3内において、樹脂のスキン面との間に注入されて拡散する。
ここで、キャビティ3の可視面3aの角3bに設けるガス注入口13aは、図8(B)中のコーナーRの範囲Bと、コーナーRから0.5mmの範囲Aの間に設けるのが望ましい。また、ガス注入口13aの角度は、可視面3aに対して垂直に設けるのが最も望ましいが、必ずしも垂直である必要は無い。
また、本実施例ではガス注入口13aが1点であったが、2点以上であってもかまわない。その際は、四角形のキャビティにおいては、例えばガス注入口13aを対角位置に設けるなど、製品に対してガス注入口13aをバランスよく配置するのが望ましい。
また、実施例1と同様に、可視面側金型1と非可視面側金型2の間にOリングを設けることで二酸化炭素注入ガス誘導回路14を非可視面側金型2内に設けることも可能である。
この可視面3aからCO2を注入する方式によると、必ず可視面3a側に先にCO2が入り、そのCO2自身の圧力により、樹脂が非可視面側に押し付けられるため、CO2が非可視面側に入る事がなく、最も確実に可視面側にCO2を注入できる方式である。
図8(C)は可視面が凹コーナーの場合のガス注入口13aの位置関係を示すものである。
本実施例3のガス注入口13aは正面から見たとき、直線状を呈しているが、スリット状のガス注入口13aを正面から見て多角形、円環状、放射状等、成形品の大きさや形状に合わせて任意形状に形成することもできる。
また、本実施例において、ガス注入口13aを設けた角は、成形品で正面の壁と周壁とにより形成された角であるが、成形品が正面から見て多角形の場合は、周壁の角に設けるようにしてもよい。
なお、本実施例3においても、成形条件は実施例1とすべて同一であり、本実施例3により成形された成形品の評価を表1に示す。
本実施例4は、請求項8に記載した発明に対応するもので、図9(A)〜(C)に示すようにガス注入口13をキャビティ3において、上下2ヶ所に設けたものである。このように、ガス注入口13を2ヶ所に設けることにより、CO2の注入時間の短縮と、CO2の拡散の均一化を可能にする。なお、本実施例4は、実施例1のガス注入口13についての複数化の例であるが、実施例2、3のガス注入口13、13aについても同様にして複数化が可能である。また、実施例1、2、3のガス注入口13、13aを適当に組み合わせて複数化させても良い。
本実施例5は、請求項9に記載の発明に対応するもので、CO2を注入する際に、可動側金型を微量開いてキャビティ3の可視面3aとスキン面間に隙間を形成し、ここにCO2を注入する方式である。この方式は、CO2の注入圧は低くて済み、CO2が可視面全体に行き渡るという利点がある反面、金型を後退させて隙間を形成し、保圧工程に移る際に再度型締めを行う必要があるため、制御が複雑化すると共に時間的に不利になるという欠点がある。
したがって、本実施例5を採用するか否かは、成形物あるいは成形条件により決定されることになる。
本実施例6は、請求項10に記載の発明に対応するもので、基本は可視面にCO2を注入して転写性と光沢性の向上を図るものであるが、このCO2に混合して、例えば帯電防止剤を注入することにより、帯電防止効果のある成形品を得たり、CO2に染料を混合することにより、成形品の可視面に色を付けたりすることが可能になる。
また、例えば炭素を混合することにより、可視面に炭素皮膜を形成して可視面の改質を図るということも可能である。
因みに、染色材、又は改質材は、樹脂表面を着色、耐摩耗性、導電性、硬度、輝度、コーティング、分光特性、帯電防止効果などの機能性を付与する有機質粉体、無機質粉体、導電性粉体、、帯電防止剤あるいは反応性モノマーであれば、その種類を問わない。具体的には、樹脂表面を着色し、分光特性を付与する染料として、ニトロ染料、メチン染料、キノリン染料、アミノナフトキノン染料、クマリン染料、好ましくはアントラキノン染料、トリシアノビニル染料、アゾ染料、ジニトロジフェニルアミンなどの有機質粉体、およびそれらの組み合わせからなる群、更にはシルバーホワイト、アイボリーブラック、ピーチブラック、ランプブラック、カーボンブラックなどの無機質粉体、およびそれらの組み合わせからなる群などが挙げられる。また、樹脂表面を改質し、高輝度、および耐摩耗性や表面硬度を付与する改質材として、雲母チタン、酸化チタン、金粉、炭酸カルシウムなどの無機質粉体、またはフッ素粒子などが挙げられる。また、樹脂表面を被膜して、導電性を付与する改質材として、亜鉛末、銀粉、ニッケル粉、マイカ又はセリサイト等の無機粉体を良導電性金属で被覆した粉体、およびそれらの組み合わせからなる群などが挙げられる。また、樹脂表面と結合や架橋反応を起し、表面に弾性的性質や耐薬品性や様々な機能を発現する改質材として、タンパク質、ポリペプチド、ヌクレオチド、薬剤、またはアクリル酸、エチレン、スチレン、イソブチルビニルエーテル、酢酸メチル、塩化ビニル、プロピレン、アミノ酸エステル、ポリフェノール、シリコーンなどの反応性モノマー、およびそれらの組み合わせからなる群などが挙げられる。また、帯電防止剤としては、水溶性界面活性剤、ポリオキシアルキレンエーテル、ポリオキシエチレン誘導体、ソルビタン脂肪酸エステル、中純度モノグリセライドステアリン系、ポリエチレングリコールジステアレート、およびそれらの組み合わせからなる群などが挙げられる。また、改質材として、前記有機質粉体と無機質粉体、帯電防止剤のいずれかとの組み合わせからなる群を用いてもよい。
実施例1のガス注入口を設けた金型を示すもので(A)は金型の断面図、(B)は固定側(可視面側)金型の正面図、(C)は可動側(非可視面側)金型の正面図である。 ガス注入口部分の拡大説明図 ガス誘導回路を可視面側金型に設けた例を示すもので、(A)は金型の断面図、(B)は固定側(可視面側)金型の正面図、(C)は可動側(非可視面側)金型の正面図である。 実施例1で成形された成形品を示すもので、(A)は可視面の正面図、(B)は断面図である。 実施例2のガス注入口にガス注入可動入れ駒を組み込んだ金型を示すのもので(A)は断面図、(B)は固定側(可視面側)金型の正面図、(C)は可動側(非可視面側)金型の正面図である。 樹脂とCO2の注入工程を示すもので、(A)は樹脂充填前、(B)は樹脂充填後、(C)(C´)はCO2注入工程、(D)は保圧工程の説明図である。 実施例3の可視面側にガス注入口を設けた金型を示すもので、(A)は断面図、(B)は固定側金型の正面図、(C)は可動側金型の正面図である。 ガス注入口を可視面のコーナー部分に設けた例を示すもので、(A)はガス注入口部分の拡大説明図、(B)はガス注入口をコーナーの外側に設けた例の説明図、(C)はコーナーの内側に設けた例の説明図である。 実施例4のガス注入口を2ヶ所に設けた金型を示すもので、(A)は断面図、(B)は固定側金型の正面図、(C)は可動側金型の正面図である。 金型の突き合わせ面にガス注入口を設けた公知の金型を示すもので、(A)は断面図、(B)は固定側金型の正面図、(C)は可動側金型の正面図である。 公知のガス注入口の説明図
符号の説明
1 固定側(可視面側)金型
2 可動側(非可視面側)金型
3 キャビティ
3a 可視面
5 ゲート
7 凹部
8 上部ガス注入回路部材
12 下部ガス注入回路部材
13、13a ガス注入口
17 可動空間
18 受圧傾斜面
19 当圧面
20 ガス注入部材組込穴
21 ガス注入部材

Claims (10)

  1. キャビティ内に樹脂を充填したのち、このキャビティの可視面に二酸化炭素を注入して樹脂のスキン面に二酸化炭素を溶解させながら、保圧及び冷却工程を経て製品を射出成形する二酸化炭素注入用射出成形金型において、二酸化炭素注入用のガス注入口をキャビティの可視面に対向し、かつ限りなく接近した位置に設けたことを特徴とする二酸化炭素注入用射出成形金型。
  2. 前記ガス注入口をキャビティの可視面に対して角度をつけて設けたことを特徴とする請求項1に記載の二酸化炭素注入用射出成形金型。
  3. 前記ガス注入口の角度をキャビティの可視面に対して90°〜180°の範囲に設定して設けたことを特徴とする請求項2に記載の二酸化炭素注入用射出成形金型。
  4. 前記ガス注入口内に、二酸化炭素のガス圧で前進することによりガス注入口の開口面積を拡大し、保圧工程に移行したときに、樹脂圧で後退してガス注入口の開口面積を縮小又は閉塞する方向にスライドするガス注入可動入れ駒を組み込んで設けたことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の二酸化炭素注入用射出成形金型。
  5. 前記ガス注入可動入れ駒には、二酸化炭素の流動方向に対して対向する受圧傾斜面が形成されていて、二酸化炭素の注入時には、この受圧傾斜面で受けるガス圧力によりガス注入可動入れ駒はキャビティ側に前進(スライド)してガス注入口の開口面積を拡大し、キャビティ内に保圧がかけられている時には、先端の当圧面に樹脂圧を受けて後退することにより、ガス注入口の開口面積を縮小又は閉塞する構成であることを特徴とする請求項4に記載の二酸化炭素注入用射出成形金型。
  6. キャビティ内に樹脂を充填したのち、このキャビティの可視面に二酸化炭素を注入して樹脂のスキン面に二酸化炭素を溶解させながら保圧及び冷却工程を経て製品を射出成形する二酸化炭素注入用射出成形金型において、二酸化炭素注入ガス誘導回路を可視面側金型内、または、非可視面側金型内に設けると共に、この二酸化炭素注入ガス誘導回路の先に続くガス注入口を可視面側金型において、キャビティの可視面上における入れ駒の分割により形成されたブッシングライン(合せ面)上に設け、かつ、前記ガス注入口は、キャビティ内に対する二酸化炭素の通過を許容し、キャビティ内からの樹脂の通過を阻止する隙間に寸法が設定されていることを特徴とする二酸化炭素注入用射出成形金型。
  7. 前記ガス注入口を可視面側キャビティのコーナー部分に設けたことを特徴とする請求項6に記載の二酸化炭素注入用金型
  8. 前記ガス注入口は、単数又は複数箇所に形成されていることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の二酸化炭素注入用射出成形金型。
  9. 前記樹脂をキャビティ内に充填したのち、可動側金型を微小後退させて樹脂のスキン面とキャビティの可視面との間に隙間を形成し、その上でこの隙間に二酸化炭素を注入し、再度型締めを行って保圧工程に移行することを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の二酸化炭素注入用射出成形金型。
  10. 前記二酸化炭素に帯電防止剤、染料等の表面改質材料を混合してキャビティの可視面に注入することを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の二酸化炭素注入用射出成形金型。
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