JP2007083661A - 射出成形用金型装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 同一キャビティに単体ノズルで複数のゲートを設置可能とするホットランナー式成形金型装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 バルブゲート装置のキャビティ10への入口であるゲート2を、ニードルピン(バルブピン)1で開閉することで、キャビティ10に所定量の溶融樹脂を充填することのできるバルブゲート機構を備えたホットランナーを用いる熱可塑性樹脂の射出成形用金型装置において、複数のゲート2を有する単体ノズル11がキャビティ10に設置される。単体ノズル11の樹脂流路15の径方向内側に溶融状態を保持させるヒーター又は熱伝導鋼材13を有する。射出成形物が小径の環状成形品である。
【選択図】 図1
【解決手段】 バルブゲート装置のキャビティ10への入口であるゲート2を、ニードルピン(バルブピン)1で開閉することで、キャビティ10に所定量の溶融樹脂を充填することのできるバルブゲート機構を備えたホットランナーを用いる熱可塑性樹脂の射出成形用金型装置において、複数のゲート2を有する単体ノズル11がキャビティ10に設置される。単体ノズル11の樹脂流路15の径方向内側に溶融状態を保持させるヒーター又は熱伝導鋼材13を有する。射出成形物が小径の環状成形品である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、射出成形用金型装置に関し、特に、ホットランナーを用いる熱可塑性樹脂の射出成形用金型装置に関する。
従来、熱可塑性樹脂の射出成形に用いられるホットランナー方式の金型装置においては、キャビティまで樹脂を供給するための樹脂通路としてスプルー、マニホールド、ノズル本体、金型ゲート等が配設される。樹脂流路内の樹脂はヒーターによって加熱され常時溶融状態に保持される。
さらに、バルブゲート方式の金型装置においては溶融した樹脂がゲートより射出される。
バルブゲート方式の金型装置においては、キャビティ内に樹脂が充填される際、駆動シリンダーに設置されたニードルピンによりゲートを開閉可能な機構を有する。
ホットランナーバルブゲート式の金型装置においては、各ノズル内にニードルピンがそれぞれ貫通させられ、複数のノズル本体から成る多点ノズルゲート金型装置が提供されている。
また、共通のノズルハウジングの前端部にノズルゲートが形成され、各ノズルを個々に加熱する加熱部を有する多点ノズルゲート金型装置にて多数個取り成形が知られている。(例えば、特許文献1)
また、例えば、特許文献2に記載されるようなホットランナー式成形金型装置が知られている。
また、例えば、特許文献2に記載されるようなホットランナー式成形金型装置が知られている。
これは、マニホールドの材料通路からノズル本体に一つある材料入口部に樹脂材料を流入し、樹脂材料をバルブ本体内で複数の樹脂流路に分岐させ、樹脂流路からゲートを介して別個の製品キャビティに充填するものである。
また、個々の閉鎖ニードル及びその開口に通じる分岐部を有する供給通路が複式−ニードル閉鎖−ノズルとして、共通のケーシング内に、設けられているホットランナー式成形金型装置も知られている。(たとえば、特許文献3)
特開2003−291184号公報
特開2002−36310号公報
特開平05−278075号公報
しかしながら、従来のホットランナー式成形金型装置においては、同一キャビティに複数のゲートを設ける場合には、ゲート一つに対して、単体ノズルが必要となる。
さらに、各ノズルには、ノズルの外周を包囲させてヒーターが配設されるのでノズル本体が大型化してしまい、各ノズルを接近させゲートピッチを狭くすることができなかった。
特に、小径の環状成形品の複数バルブゲートを有した射出成形用ホットランナー式成形金型装置としての従来技術はない。
そこで、本発明は、同一キャビティに単体ノズルで複数点ゲートを設置可能とするホットランナー式成形金型装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、バルブゲート装置のキャビティへの入口であるゲートを、ニードルピン(バルブピン)で開閉することで、前記キャビティへ所定量の溶融樹脂を充填することのできるバルブゲート機構を備えたホットランナーを用いる熱可塑性樹脂の射出成形用金型装置において、前記金型のキャビティに複数点ゲートを有する単体ノズルが設置されることを特徴とする。
また、本発明は、前記単体ノズルの樹脂流路の径方向内側に溶融状態を保持させるヒーター又は熱伝導鋼材を有することを特徴とする。
また、本発明は、前記射出成形物が、小径の環状成形品であることを特徴とする。
本発明によれば、ノズル本体が大型化することなく、各ノズルを接近させゲートピッチを狭くすることができるようになった。
特に、小径の環状成形品の複数バルブゲートを有した射出成形用ホットランナー式成形金型装置としては新規な構成とすることが可能となった。
したがって、本発明によるホットランナー式成形金型装置を使用することにより、特に環状成形品であっては、キャビティ内の充填性、真円度、寸法安定性で優れたものを射出成形することを可能とした。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態としてのホットランナー式成形金型装置の断面図である。
図1において、1はニードルピン、2は金型ゲート、3はランナープラグ、4はマニホールド、5はシリンダー、6はマニホールドプレート、7はキャビ板、8はキャビ駒、9はコア駒、10は製品キャビティである。
また、11はノズル本体、12は外周加熱ヒーター、13は内周保温ヒーター、14はマニホールドヒーター、15は樹脂流路、16は断熱リング、17は熱電対である。
製品キャビティ10は、キャビ駒8及びコア駒9より構成されている。
また、マニホールドプレート6とキャビ板7の間には、マニホールド4が配設されており、マニホールド4に接する形でノズル本体11がキャビ板7及びキャビ駒8に設置されている。
ノズル本体11には外周加熱ヒーター12が配置されており、ノズル本体11は、外周加熱ヒーター12と熱電対17によって自由に温度が制御できる。
さらに、ノズル本体11の複数ゲートを構成する樹脂流路の径方向内側に溶融状態を保温する内周保温ヒーター又は保温鋼材(熱伝導鋼材)13を有することで、ノズル本体11の内部の樹脂流路15を溶融状態に常に維持している。
また、ノズル本体11の内部の樹脂流路はノズル本体11内で分岐されている。
また、マニホールド4も同様に、マニホールドヒーター14と図示されていない熱電対によって自由に温度が制御できる。
これにより、マニホールド4及びノズル本体11の内部の樹脂を常に溶融状態を保つことができる。
樹脂流路15には金型ゲート2を開閉できるニードルピン1が複数配設されている。
このニードルピン1はノズル本体11で位置決めされ、その後部に配置されたシリンダー5によって複数配置されたニードルピンが同時に前後方向に駆動され金型ゲート2を同時に開閉される構成になっている。
成形機より射出された樹脂は、マニホールド4の中の樹脂流路15を通り、ノズル本体の樹脂流路15を介して、ニードルピン1が後退して開口された金型ゲート2を通り、製品キャビティに射出される。
射出終了後、又は射出途中で複数のニードルピン1をシリンダー5で同時前進させ金型ゲート2を閉じる。
従来技術では、各ノズルには、ノズルの外周を包囲させてヒーターが配設されるのでノズル本体が大型化してしまい、各ノズルを接近させゲートピッチを狭くすることができなかった。
しかし、同一キャビティに単体ノズルで複数のゲートを設置可能とすることができ、特に小径の環状成形品の複数バルブゲートを有した射出成形用ホットランナーの射出成形用金型装置を小型化することができる。
本発明は、小径の環状成形品の複数バルブゲートを有した射出成形用ホットランナーの射出成形用金型装置に利用可能である。
1 ニードルピン(バルブピン)
2 金型ゲート
3 ランナープラグ
4 マニホールド
5 シリンダー
6 マニホールドプレート
7 キャビ板
8 キャビ駒
9 コア駒
10 製品キャビティ
11 ノズル本体
12 外周加熱ヒーター
13 内周保温ヒーター又は保温鋼材(ヒーター又は熱伝導鋼材)
14 マニホールドヒーター
15 樹脂流路
16 断熱リング
17 熱電対
2 金型ゲート
3 ランナープラグ
4 マニホールド
5 シリンダー
6 マニホールドプレート
7 キャビ板
8 キャビ駒
9 コア駒
10 製品キャビティ
11 ノズル本体
12 外周加熱ヒーター
13 内周保温ヒーター又は保温鋼材(ヒーター又は熱伝導鋼材)
14 マニホールドヒーター
15 樹脂流路
16 断熱リング
17 熱電対
Claims (9)
- バルブゲート装置のキャビティへの入口であるゲートを、ニードルピン(バルブピン)で開閉することで、前記キャビティに所定量の溶融樹脂を充填することのできるバルブゲート機構を備えたホットランナーを用いる熱可塑性樹脂の射出成形用金型装置において、
複数のゲートを有する単体ノズルが前記キャビティに設置されることを特徴とする射出成形用金型装置。 - 前記単体ノズルの樹脂流路の径方向内側に溶融状態を保持させるヒーター又は熱伝導鋼材を有することを特徴とする請求項1記載の射出成形用金型装置。
- 射出成形物が、小径の環状成形品であることを特徴とする請求項1又は2記載の射出成形用金型装置。
- 前記小径の環状成形品のゲートピッチが、4−20mm未満であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の射出成形用金型装置。
- 前記単体ノズルの樹脂流路は、前記ノズル本体内で分岐されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の射出成形用金型装置。
- 前記ニードルピン(バルブピン)は、前記ゲートに対して共通に配置された駆動シリンダーに複数設置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の射出成形用金型装置。
- 前記単体ノズルに配置された加熱部は、外周面にヒーターを有する請求項1から6のいずれか1項記載の射出成形用金型装置。
- 前記単体ノズルに配置された熱電対を有する請求項1から7のいずれか1項記載の射出成形用金型装置。
- 前記キャビティは、キャビ駒及びコア駒を備えることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載の射出成形用金型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005278011A JP2007083661A (ja) | 2005-09-26 | 2005-09-26 | 射出成形用金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005278011A JP2007083661A (ja) | 2005-09-26 | 2005-09-26 | 射出成形用金型装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007083661A true JP2007083661A (ja) | 2007-04-05 |
Family
ID=37971134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005278011A Withdrawn JP2007083661A (ja) | 2005-09-26 | 2005-09-26 | 射出成形用金型装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2007083661A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7618253B2 (en) | 2007-10-19 | 2009-11-17 | Mold-Masters (2007) Limited | Multiple-gate injection molding apparatus |
-
2005
- 2005-09-26 JP JP2005278011A patent/JP2007083661A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7618253B2 (en) | 2007-10-19 | 2009-11-17 | Mold-Masters (2007) Limited | Multiple-gate injection molding apparatus |
US8152513B2 (en) | 2007-10-19 | 2012-04-10 | Mold-Masters (2007) Limited | Multiple-gate injection molding apparatus |
US8414285B2 (en) | 2007-10-19 | 2013-04-09 | Mold-Masters (2007) Limited | Multiple-gate injection molding apparatus |
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