JP2007000413A - ロースター - Google Patents
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Abstract
【課題】 加熱室の内面に対して円滑に受け皿を出し入れすることができるロースターを提供する。
【解決手段】 ロースターは、ロースター庫2と、その内部に出し入れ可能に収容される受け皿3とから構成されている。ロースター庫2は、その表面にホーロー被膜2bが形成され、受け皿3の表面にはホーロー被膜3bが形成されている。前記ロースター庫2のホーロー被膜2bの表面は凹凸が多く、前記受け皿3のホーロー被膜3bの表面は凹凸が少なく滑らかに構成されている。
【選択図】 図2
【解決手段】 ロースターは、ロースター庫2と、その内部に出し入れ可能に収容される受け皿3とから構成されている。ロースター庫2は、その表面にホーロー被膜2bが形成され、受け皿3の表面にはホーロー被膜3bが形成されている。前記ロースター庫2のホーロー被膜2bの表面は凹凸が多く、前記受け皿3のホーロー被膜3bの表面は凹凸が少なく滑らかに構成されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、加熱室と前記加熱室内に出し入れ可能に収容される受け皿とを備えたロースターに関する。
ロースターは、加熱室としてのロースター庫内の底部に受け皿が配置されて構成されている。前記受け皿の上には被加熱物を載せるための焼網が着脱可能に載置されている。前記受け皿は、通常、ロースター扉の後面に取り付けられており、前記扉の出し入れに連動してロースター庫内に出し入れされるようになっている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−8355号公報
前記受け皿には、調理物(例えば焼き魚)から落ちる油分等を受けるための水が貯留される。従って、ロースター庫内に対して受け皿を出し入れする際に前記受け皿がガタガタしたり、受け皿がロースター庫の内面に引っ掛かったりすると、貯留されている水がこぼれてしまうという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は加熱室の内面に対して円滑に受け皿を出し入れすることができるロースターを提供することにある。
本発明は、加熱室と、前記加熱室内に出し入れ可能に収容される受け皿とを備えたロースターにおいて、前記加熱室の内面及び前記受け皿の表面にホーロー被膜を施すと共に、前記加熱室のホーロー被膜と前記受け皿のホーロー被膜を、その表面の滑らかさが異なるように構成したことを特徴とする。
ホーロー被膜の表面の滑らかさは、ホーロー被膜の表面に存在する突起の多少による。このような突起の多少は、ホーロー被膜の釉薬の構成成分の違いによって変化する。また、ホーロー被膜の表面を薬品処理やエッチング処理することによって変化させることも可能である。
ホーロー被膜の表面は、一見すると滑らかであるが、よく見ると多数の突起が表面に存在する。このような突起が、加熱室の内面及び受け皿の表面に多数存在すると、加熱室に対して受け皿を出し入れするときに受け皿ががたついたり引っ掛かったりすると考えられる。一方、加熱室及び受け皿のホーロー被膜の表面の両方に殆ど突起が存在しない場合には、受け皿と加熱室との間に水分が入り込んだときに両者が密着してしまい、かえって受け皿を出し入れし難くなる。本発明では、前記加熱室の内面及び前記受け皿の表面に施されたホーロー被膜の表面の滑らかさを異ならせたため、加熱室に対する受け皿の出し入れ操作を円滑に行うことができる。
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。本実施例に係るロースター1は、例えばシステムキッチンに組み込まれるクッキングヒータの一部を構成するものであり、図1に示すように、前面が開口した矩形箱状のロースター庫2と、前記ロースター庫2内の底部に配置される角皿状の受け皿3とを備えている。前記受け皿3には水Wが貯留されている。前記ロースター庫2の内部が本発明の加熱室に相当する。
前記ロースター庫2は、クッキングヒータの本体ケース(図示せず)に設けられた収納部に着脱可能に取り付けられるようになっており、前記本体ケースから取り外して洗浄できるように構成されている。
前記受け皿3の上には焼き網4が着脱可能に載置されている。前記焼き網4は例えば一対の脚を有しており、被加熱物Fの載置面が受け皿3よりも上方に位置するように構成されている。前記受け皿3は、ロースター扉5の後面に取り付けられており、前記扉5の出し入れに連動してロースター庫2内に出し入れされるようになっている。
ロースター庫2内のうち天井部の下方部及び前記焼き網4の下方部には、それぞれ上ヒータ6及び下ヒータ7が配置されている。前記上ヒータ6及び下ヒータ7は前記本体ケースに取り付けられている。ロースター庫2を前記本体ケースに取り付けたとき、前記上ヒータ6及び下ヒータ7は、前記ロースター庫2の後部の開口8,9を通してロースター庫2内に配置されるようになっている。尚、図示しないが、前記開口8,9のうち上部の開口8の周囲部には排気ダクトが連結されるようになっている。
前記ロースター庫2及び受け皿3は次のようにして製造される。まず、ホーロー用鋼板を板金加工、プレス加工などにより前記受け皿及びロースター庫の形状に成形して成形加工品を形成する。次に、ホーロー処理の前処理として前記成形加工品の表面の油や汚れをアルカリ洗剤で取り除いた後(アルカリ脱脂)、釉薬の付着を促進するためにニッケル溶液に浸ける(ニッケル処理)。続いて、成形加工品をアルカリ溶液に浸けて中和させ、乾燥させた後、ホーロー被膜を形成する。ホーロー被膜は、成形加工品を液状の釉薬に浸してくすり掛けをした後、乾燥させ、焼成させることにより密着する。以上の方法により製造されたロースター庫2及び受け皿3の断面構造を図2に示す。図2に示すように、ロースター庫2及び受皿3は、成形加工品2a及び3aの表面にホーロー被膜2b及び3bが施された構成となっている。
ところで、ホーロー被膜を形成するために用いられる釉薬に含まれる成分の違いによってホーロー被膜の表面の滑らかさが異なることが知られている。そこで、本実施例では、含有成分が異なる2種類の釉薬を用いてロースター庫2及び受け皿3のホーロー被膜2b、3bをそれぞれ形成している。図3に、ロースター庫2及び受け皿3のホーロー被膜2b及び3bの含有成分の重量比率を示す。この重量比率は、ロースター庫2及び受け皿3の表面を、エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX)を用いて分析した結果に基づくものである。
図3に示すように、受け皿3のホーロー被膜3bに含まれる成分は、酸素、ナトリウム、珪素、カリウム、チタンから構成されている。一方、ロースター庫2のホーロー被膜2bには、上記した成分に加えてアルミニウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケルが含まれている。
図4A及び4Bは、ロースター庫2及び受け皿3の表面粗さ(滑らかさ)の分析結果の一部を示している。図4A及び4Bの縦軸は凹凸の深さを示しており、1目盛が2μmに相当する。また、横軸は1目盛りが0.5mmに相当する。これらの図から明らかなように、受け皿3の表面は、ロースター庫2の表面に比べて、凹凸の深さが小さく表面が滑らかである。このような凹凸の深さの違いは、釉薬の含有成分の粒子径の大きさの違いによる。本実施例では、ロースター庫2のホーロー被膜2bの釉薬にのみ含まれる成分(アルミニウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル)に起因すると考えられる。
このように、受け皿3の表面を比較的滑らかに、ロースター庫2の表面に比較的凹凸が多くなるように構成したことにより次の作用、効果が得られる。即ち、ロースター庫2から受け皿3を出し入れする際に、ロースター庫2内の凹凸に引っ掛かる凹凸が受け皿3には少ししか存在しないため、ロースター庫2内に対する受け皿3の出し入れを円滑に行うことができる。従って、受け皿3の出し入れの際に受け皿3に貯留されている水Wがこぼれてしまうといった不具合を無くすことができる。
また、受け皿3の表面のみを滑らかにし、ロースター庫2の表面には比較的多くの凹凸が存在するように構成したため、受け皿3とロースター庫2の接触面積が小さくなる。このため、受け皿3の出し入れの際の受け皿3とロースター庫2との摩擦音を低減することができる。更に、受け皿3とロースター庫2との間に水分が入り込んだ場合でも両者が密着することがなく、容易に受け皿3を出し入れすることができる。
また、受け皿3は、焼き網4に載置される被加熱物Fから出る油を受ける構成であるため汚れ易く、加熱調理を行う毎に洗浄する必要がある。本実施例では、受け皿3の表面を滑らかにしたため、前記受け皿3の洗浄作業を容易にすることができる。
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような変形が可能である。
上記実施例では着脱式のロースター庫を備えたロースターについて説明したが、本発明は固定式のロースター庫を備えたロースターにも適用できる。また、本発明は、システムキッチンのクッキングヒータに組み込まれるロースターの他、ロースター単独で構成されたものにも適用できる。
上記実施例では着脱式のロースター庫を備えたロースターについて説明したが、本発明は固定式のロースター庫を備えたロースターにも適用できる。また、本発明は、システムキッチンのクッキングヒータに組み込まれるロースターの他、ロースター単独で構成されたものにも適用できる。
ロースター庫2のホーロー被膜2bは、受け皿3と接触するロースター庫2の内面のみに設けても良い。
加熱室の内面及び受け皿の両方を同じ釉薬を用いてホーロー被膜を形成し、この後、一方のホーロー被膜の表面を薬品処理したりエッチング処理したりすることにより表面の滑らかさが異なるように構成することも可能である。また、加熱室及び受け皿に釉薬を付着させる方法を異ならせることにより(例えば、一方は釉薬の中に浸漬させ、他方は釉薬をスプレーで吹き付ける等)、加熱室と受け皿のホーロー被膜の表面の滑らかさを異ならせても良い。
加熱室の内面及び受け皿の両方を同じ釉薬を用いてホーロー被膜を形成し、この後、一方のホーロー被膜の表面を薬品処理したりエッチング処理したりすることにより表面の滑らかさが異なるように構成することも可能である。また、加熱室及び受け皿に釉薬を付着させる方法を異ならせることにより(例えば、一方は釉薬の中に浸漬させ、他方は釉薬をスプレーで吹き付ける等)、加熱室と受け皿のホーロー被膜の表面の滑らかさを異ならせても良い。
加熱室のホーロー被膜の方が受け皿のホーロー被膜よりも、その表面が滑らかになるように構成しても良い。
図面中、1はロースター、2はロースター庫(加熱室)、2b,3bはホーロー被膜、3は受け皿を示す。
Claims (2)
- 加熱室と、前記加熱室内に出し入れ可能に収容される受け皿とを備えたロースターにおいて、
前記加熱室の内面及び前記受け皿の表面にはホーロー被膜が施され、前記加熱室のホーロー被膜と前記受け皿のホーロー被膜は、その表面の滑らかさが異なるように構成されていることを特徴とするロースター。 - 受け皿のホーロー被膜は加熱室のホーロー被膜よりも表面が滑らかであることを特徴とする請求項1記載のロースター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005184838A JP2007000413A (ja) | 2005-06-24 | 2005-06-24 | ロースター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005184838A JP2007000413A (ja) | 2005-06-24 | 2005-06-24 | ロースター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007000413A true JP2007000413A (ja) | 2007-01-11 |
Family
ID=37686551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005184838A Pending JP2007000413A (ja) | 2005-06-24 | 2005-06-24 | ロースター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007000413A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021171459A (ja) * | 2020-04-28 | 2021-11-01 | タイガー魔法瓶株式会社 | 容器 |
-
2005
- 2005-06-24 JP JP2005184838A patent/JP2007000413A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021171459A (ja) * | 2020-04-28 | 2021-11-01 | タイガー魔法瓶株式会社 | 容器 |
JP7410401B2 (ja) | 2020-04-28 | 2024-01-10 | タイガー魔法瓶株式会社 | 容器 |
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