JP2006528611A - 置換ラクタムおよびそれらの抗がん剤としての使用 - Google Patents

置換ラクタムおよびそれらの抗がん剤としての使用 Download PDF

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Abstract

本発明は式Iの特定の置換ラクタム化合物、とりわけカプロラクタム化合物に関し、これは、がんの処置に有用である。
【化1】

Description

発明の詳細な説明
本発明は、がんの処置用治療剤の分野に関する。より具体的には、本発明は、ある置換ラクタム、該ラクタム化合物を含む医薬組成物、該ラクタム化合物でがんを処置する方法および該ラクタム化合物の製造法に関する。
がんは、世界中で深刻な健康問題である。その結果、膨大な研究活動が、ヒトのがんの処置および軽減に適した治療方法を開発する目的で行われている。研究は様々な型のがんに対して有効な抗がん剤を開発するために行われている。しばしば、開発され、がんに対して有効であることが発見された抗がん剤は、不幸なことに、正常な細胞にも毒性である。この毒性は、それ自体、体重の減少、吐き気、嘔吐、脱毛、疲労、掻痒、幻覚、食欲不振、およびその他の望まない結果に表れる。
さらに、通常使用されるがん処置剤は、しばしば望ましい有効性を有さないか、または異なる型のがんに対して望むとおりに広く有効ではない。その結果、多くの型のがんに対してより有効であるだけでなく、正常な健康細胞に対して全く、もしくは最小限の影響しか有さずにがん細胞を殺すためのより高度な選択性を有する治療剤に対する、多大な必要性が存在する。さらに、とりわけ、結腸がん、膀胱がん、前立腺がん、胃がん、膵臓がん、乳がん、肺がん、肝臓がん、脳のがん、睾丸がん、卵巣がん、頸部がん、皮膚がん、外陰がん、小腸がん、リンパ腺がん、および血球細胞のがんに対する、高度に有効で選択的な抗がん剤が望まれている。さらに、結腸がん、乳がん、肺がん、膵臓がん、および前立腺がんならびに黒色腫に対する抗がん活性は、現時点で特に有効な治療が何ら存在しないため、とりわけ望まれている。
発明の概要
本発明は、様々な型のがん細胞に対して、とりわけ結腸がん、膀胱がん、前立腺がん、胃がん、膵臓がん、乳がん、肺がん、肝臓がん、脳のがん、睾丸がん、卵巣がん、頸部がん、皮膚がん、外陰がん、小腸がん、リンパ腺がん、および血球細胞のがんを含む、対象に起こり得る全ての液性および固形がんに対して、有効である、新規抗がん剤を提供する。より具体的には、本発明はがん細胞を殺すことについて高度な選択性を示す、ある置換ラクタムに関する。
詳細な説明
本発明は、がんの処置に有用である、式I
Figure 2006528611
〔式中、
nは0、1または2であり;
R1はH、X−(C1−6)アルキル−、(C1−12)アルキルC(O)−、X−(C2−4)アルケニレン−、X−(C2−4)アルキニレン−、X−(C3−9)シクロアルキル−、X−(C3−9)シクロアルケン−、X−アリール−、X−(C3−7)シクロアルカン−(C1−6)アルキレン−、X−(C3−7)シクロアルケン−(C1−6)アルキレン−、またはX−アリール−(C1−6)アルキレン−であり;
はH、(C1−14)アルキル、(C3−7)シクロアルキル;(C3−7)シクロアルキル、−OR、−SR、−NO、ハロまたは(C1−6)アルキル−C(O)−によって置換された(C1−14)アルキル;アリール、アリール−(C1−12)アルキル−、−OR、−SR、−NO、ハロ、(C1−12)アルキル−C(O)−、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ、アミノ(C1−16)アルキル−、またはモノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ(C1−16)アルキルであり;
はH、(C1−14)アルキル、(C3−7)シクロアルキル;(C3−7)シクロアルキル、−OR、−SR、−NO、ハロまたは(C1−6)アルキル−C(O)−によって置換された(C1−14)アルキル;アリール、アリール−(C1−12)アルキル−、アミノ(C1−16)アルキル−またはモノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ(C1−16)アルキルであり;
はH、(C1−18)アルキル、アリール、または(C3−7)シクロアルキル、アリール、−OH、−O−(C1−6)アルキルまたはハロによって置換された(C1−18)アルキルであり;
、R、RおよびRは独立して水素または(C1−18)アルキルであるか、Rはまたフェニルもしくはフェニルによって置換された(C1−16)アルキル(ここで、R、R、RおよびRアルキル置換基を合わせて、合計18個以下の炭素原子数である)であるか、またはRとRが一緒になって、もしくはRとRが一緒になって、アセタール基を形成し;
R6は水素または(C1−6)アルキルであり;
R7はH、(C1−18)アルキル、フェニル、ピリジル;(C3−7)シクロアルキル、−OR、N、ハロ、−N(R、R、−O−(C1−6)アルキル、−OC(O)−(C1−16)アルキルまたはピリジルによって置換された(C1−18)アルキル;−Y−Rまたは式IIaもしくはIIIa
Figure 2006528611
[式中、
R9は(C1−6)アルキル、−OR、−SR、−NO2、ハロ、−N、(C1−12)アルキル−C(O)−、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ、アミノ(C1−16)アルキル−、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ(C1−16)アルキル、(CH0−2−C5−7シクロアルキル、(CH0−2−ヘテロ環式、(CH0−2−C5−7アリール、または(CH0−2−ヘテロアリールから選択される0〜3個の置換基であり;
Yは−(C1−10)アルキル−、−(C0−10)アルキレン−CO−N(R)−(C0−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−N(R)−CO−(C0−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−CO−O−(C0−10)アルキレン−、−(C1−10)アルキレン−O−C(O)−(C1−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−CO−(C0−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−(R)N−CO−O−(C0−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−O−CO−(R)N−(C0−10)アルキレン−または−(C0−18)アルキレン−アリーレン−(C0−18)アルキレン−から選択される架橋基であり;
はH、(C1−4)アルキルまたはフェニルであり;
は(C1−16)アルキル、または(C3−7)シクロアルキル、−OR、N、ハロ、−N(R、−O−(C1−6)アルキル、−OC(O)−(C1−16)アルキルもしくはピリジルによって置換された(C1−16)アルキルである]
の置換基であり;
R8はH、ハロ、−N、(C1−16)アルキル、−Z−(C1−16)アルキル;(C3−7)シクロアルキル、−N、−N(R、−Z−het、−ORまたは−SRによって置換された(C1−16)アルキル;(C3−7)シクロアルキル、−N、−N(R、−Z−het、−ORまたは−SRによって置換された−Z−(C1−16)アルキル;−O(C1−16)アルキレン−N、−O(C1−16)アルキレン−N(R、−(C0−6)アルキレン−OC(O)−(C1−16)アルキル、−(C0−6)アルキレン−(O)C−O−(C1−16)アルキル、−(C0−6)アルキレン−OC(O)−(C3−7)シクロアルキル、−(C0−6)アルキレン−(O)C−O−(C3−7)シクロアルキル、ピリジル、−OC(O)O(C1−12)アルキル、−O−CO−X−R、または−O−CO−(CH−O−(CH−X−R(ここで、Xは直接結合、(C1−12)アルキレン、(C1−12)アルケニレンまたは(C1−12)アルキニレンであり、そしてRはH、(C3−9)シクロアルキル、フェニル;クロロ、メトキシ、(C1−18)アルキルまたは(C1−18)アルコキシの1個以上によって置換されたフェニル;ピロリル、フラニル、チオフラニル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニルまたはピリジルであり、そしてmはそれぞれ独立して0〜13の数である)、−Z−het、−OR、−SR、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ、アミノ(C1−16)アルキル−、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ(C1−16)アルキル、−Z−Si((C1−6)アルキル)または下記の2個の式:
Figure 2006528611
[式中、
Zは直接結合、−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−O−、−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−N(R)−、−N(R)−、−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−N(R)−C(O)−、−N(R)−C(O)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−N(R)−C(O)−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−(C1−8)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−CO−N(R)−、−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−CO−N(R)−、−(C1−12)アルキレン−CO−O−、−(C1−12)アルキレン−O−C(O)−、−OC(O)−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−CO−、−(C1−8)アルキレン−CO−(C1−8))アルキレン−、−CO−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−、−N(R)−C(O)−O−、−N(R)−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−N(R)−C(O)−O−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−O−CO−N(R)−、−O−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−O−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−O−CO−N(R)−、−O−CO−O−、−(C1−12)アルキレン−O−CO−O−、−O−CO−O−(C1−12)アルキレン−または−(C1−8)アルキレン−O−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−であり;
は直接結合、−(C1−12)アルキレン−、−O−(C1−12)アルキレン−、−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−N(R)−C(O)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−(C1−8)アルキレン−、−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−OC(O)−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−CO−(C1−8))アルキレン−、−CO−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−、−N(R)−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−、−O−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−O−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−O−CO−O−(C1−12)アルキレン−または−(C1−8)アルキレン−O−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−であり;
R10はヒドロキシ、ハロ、−(C1−17)アルキル、−O−(C1−17)アルキル、−(CH1−6−C3−7−シクロアルキル、−(CH0−10−アリールまたは−(CH0−10−hetから選択される0から3個の置換基であり;
hetはヘテロ環またはヘテロ芳香環であり;
pは1〜18である]
から選択される置換基である。
ただし、nが2でありRが(C1−6)アルキル−CH=CH−もしくは(C3−6)シクロアルキル−CH=CH−であるとき、RはHもしくは(C1−8)アルキルではないか、またはRは−O−CO−X−Rもしくは−O−CO−(CH−O−(CH−X−R(ここで、Xは直接結合、(C1−12)アルキレン、(C1−12)アルケニレンまたは(C1−12)アルキニレンであり、そしてRはH、(C3−9)シクロアルキル、フェニル;クロロ、メトキシ、(C1−18)アルキルまたは(C1−18)アルコキシの1個以上によって置換されたフェニル;ピロリル、フラニル、チオフラニル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニルまたはピリジルであり、そしてmはそれぞれ独立して0〜13の数である)ではなく、さらに、nが2であり、RがHもしくはメチルであり、そしてR1が3−メチルブタ−1−エニレンであるとき、Rは−OHではない〕
の医薬化合物に関する。
本発明はさらにまた、がんの処置に有用である、式I
〔式中、
nは0、1または2であり;
R1はH、X−(C1−6)アルキル−、X−(C2−4)アルケニレン−、X−(C2−4)アルキニレン−、X−(C3−9)シクロアルキル−、X−(C3−9)シクロアルケン−、X−アリール−、X−(C3−7)シクロアルカン−(C1−6)アルキレン−、X−(C3−7)シクロアルケン−(C1−6)アルキレン−、またはX−アリール−(C1−6)アルキレン−であり;
はH、(C1−14)アルキル、(C3−7)シクロアルキル;(C3−7)シクロアルキル、−OR、−SR、−NO、ハロまたは(C1−6)アルキル−C(O)−によって置換された(C1−14)アルキル;アリール、アリール−(C1−12)アルキル−、−OR、−SR、−NO、ハロ、(C1−12)アルキル−C(O)−、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ、アミノ(C1−16)アルキル−、またはモノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ(C1−16)アルキルであり;
はH、(C1−14)アルキル、(C3−7)シクロアルキル;(C3−7)シクロアルキル、−OR、−SR、−NO、ハロまたは(C1−6)アルキル−C(O)−によって置換された(C1−14)アルキル;アリール、アリール−(C1−12)アルキル−、アミノ(C1−16)アルキル−またはモノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ(C1−16)アルキルであり;
はH、(C1−18)アルキル、アリール、または(C3−7)シクロアルキル、アリール、−OH、−O−(C1−6)アルキルまたはハロによって置換された(C1−18)アルキルであり;
、R、RおよびRは独立して水素または(C1−18)アルキルであるか、Rはまたフェニルもしくはフェニルによって置換された(C1−16)アルキル(R、R、RおよびRアルキル置換基を合わせて、合計18個以下の炭素原子数である)であるか、またはRとRが一緒になって、もしくはRとRが一緒になって、アセタール基を形成し;
R6は水素または(C1−6)アルキルであり;
R7はH、(C1−18)アルキル、フェニル、ピリジル;(C3−7)シクロアルキル、−OR、N、ハロ、−N(R、R、−O−(C1−6)アルキル、−OC(O)−(C1−16)アルキルまたはピリジルによって置換された(C1−18)アルキル;−Y−Rまたは式IIaもしくはIIIa
Figure 2006528611
[式中、
R9は(C1−6)アルキル、−OR、−SR、−NO2、ハロ、−N、(C1−12)アルキル−C(O)−、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ、アミノ(C1−16)アルキル−、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ(C1−16)アルキル、から選択される0〜3個の置換基であり;
Yは−(C1−10)アルキル−、−(C0−10)アルキレン−CO−N(R)−(C0−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−N(R)−CO−(C0−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−CO−O−(C0−10)アルキレン−、−(C1−10)アルキレン−O−C(O)−(C1−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−CO−(C0−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−(R)N−CO−O−(C0−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−O−CO−(R)N−(C0−10)アルキレン−または−(C0−18)アルキレン−アリーレン−(C0−18)アルキレン−から選択される架橋基であり;
はH、(C1−4)アルキルまたはフェニルであり;
は(C1−16)アルキル、または(C3−7)シクロアルキル、−OR、N、ハロ、−N(R、−O−(C1−6)アルキル、−OC(O)−(C1−16)アルキルもしくはピリジルによって置換された(C1−16)アルキルである]
の置換基であり;
R8はH、ハロ、−N、(C1−16)アルキル、−Z−(C1−16)アルキル;(C3−7)シクロアルキル、−N、−N(R、−Z−het、−ORまたは−SRによって置換された(C1−16)アルキル;(C3−7)シクロアルキル、−N、−N(R、−Z−het、−ORまたは−SRによって置換された−Z−(C1−16)アルキル;−O(C1−16)アルキレン−N、−O(C1−16)アルキレン−N(R、−(C0−6)アルキレン−OC(O)−(C1−16)アルキル、−(C0−6)アルキレン−(O)C−O−(C1−16)アルキル、−(C0−6)アルキレン−OC(O)−(C3−7)シクロアルキル、−(C0−6)アルキレン−(O)C−O−(C3−7)シクロアルキル、ピリジル、−OC(O)O(C1−12)アルキル、−Z−het、−OR、−SR、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ、アミノ(C1−16)アルキル−、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ(C1−16)アルキル、−Z−Si((C1−6)アルキル)または下記の2個の式:
Figure 2006528611
[式中、
Zは直接結合、−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−O−、−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−N(R)−、−N(R)−、−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−N(R)−C(O)−、−N(R)−C(O)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−N(R)−C(O)−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−(C1−8)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−CO−N(R)−、−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−CO−N(R)−、−(C1−12)アルキレン−CO−O−、−(C1−12)アルキレン−O−C(O)−、−OC(O)−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−CO−、−(C1−8)アルキレン−CO−(C1−8))アルキレン−、−CO−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−、−N(R)−C(O)−O−、−N(R)−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−N(R)−C(O)−O−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−O−CO−N(R)−、−O−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−O−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−O−CO−N(R)−、−O−CO−O−、−(C1−12)アルキレン−O−CO−O−、−O−CO−O−(C1−12)アルキレン−または−(C1−8)アルキレン−O−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−であり;
は直接結合、−(C1−12)アルキレン−、−O−(C1−12)アルキレン−、−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−N(R)−C(O)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−(C1−8)アルキレン−、−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−OC(O)−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−CO−(C1−8))アルキレン−、−CO−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−、−N(R)−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−、−O−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−O−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−O−CO−O−(C1−12)アルキレン−または−(C1−8)アルキレン−O−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−であり;
R10はヒドロキシ、ハロ、−(C1−17)アルキル、−O−(C1−17)アルキル、−(CH1−6−C3−7−シクロアルキル、−(CH0−10−アリールまたは−(CH0−10−hetから選択される0から3個の置換基であり;
hetはヘテロ環またはヘテロ芳香環であり;
pは1〜18である]
から選択される置換基である。
ただし、nが2でありRが(C1−6)アルキル−CH=CH−もしくは(C3−6)シクロアルキル−CH=CH−であるとき、RはHもしくは(C1−8)アルキルではないか、またはRは−O−CO−X−Rもしくは−O−CO−(CH−O−(CH−X−R(ここで、Xは直接結合、(C1−12)アルキレン、(C1−12)アルケニレンまたは(C1−12)アルキニレンであり、そしてRはH、(C3−9)シクロアルキル、フェニル;クロロ、メトキシ、(C1−18)アルキルまたは(C1−18)アルコキシの1個以上によって置換されたフェニル;ピロリル、フラニル、チオフラニル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニルまたはピリジルであり、そしてmはそれぞれ独立して0〜13の数である)ではなく、さらにただし、nが2であり、RがHもしくはメチルであり、そしてR1が3−メチルブタ−1−エニレンであるとき、Rは−OHではない〕
の化合物に関する。
興味のある式Iの化合物は、式中、
nが2であり;そして/または
R1がX−(C1−6)アルキル−、X−(C2−4)アルケニレン−、X−(C3−7)シクロアルキル−、またはX−(C3−7)シクロアルカン−(C1−3)アルキレン−であり;そして/または
がH、(C1−12)アルキル、とりわけ分枝鎖(C1−6)アルキル、(C3−7)シクロアルキル;(C3−7)シクロアルキル、−OR、−SR、−NO、ハロまたは(C1−12)アルキル−C(O)−によって置換された−(C1−12)アルキル;アリール、アリール−(C1−12)アルキル−または−ORであり;そして/または
がH、(C1−12)アルキル、(C3−7)シクロアルキル;(C3−7)シクロアルキル、−OR、−SR、−NO、ハロまたは(C1−12)アルキル−C(O)−によって置換された−(C1−12)アルキル;アリール、アリール−(C1−12)アルキル−であり;そして/または
がH、(C1−18)アルキル、アリール−、または(C3−7)シクロアルキルもしくはアリールによって置換された(C1−18)アルキルであり;
、R、RおよびRが独立して水素または(C1−4)アルキル(ここで、R、R、RおよびRアルキル置換基を合わせて、合計8個まで、とりわけ4個までの炭素原子数である)であり;そして/または
R6は水素または(C1−6)アルキルであり、そして/または
R7はH、(C1−8)アルキル、R;(C3−7)シクロアルキル、−OR、N、ハロ、−N(R、−O−(C1−6)アルキル、−OC(O)−(C1−16)アルキルまたはピリジルによって置換された(C1−18)アルキル;とりわけ3−ピリジル、または式IIaもしくはIIIa
Figure 2006528611
の置換基であり、そして/または
R9が(C1−6)アルキル、−OR、−SR、−NO2、ハロ、または−Nから選択される0〜3個の置換基であり;そして/または
Yが−C(O)N(R)−、−CO−O−、−(C1−12)アルキレン−CO−O−、−CO−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−10)アルキレン−CO−O−(C1−10)アルキレン−、−(C1−10)アルキレン−O−C(O)−(C1−10)アルキレン−、−CO−、−(C1−12)アルキレン−CO−、−CO−(C1−12)アルキレン−、−(C1−10)アルキレン−CO−(C1−10)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−(R)N−CO−、−(C1−10)アルキレン−(R)N−CO−O−(C1−10)アルキレン−、または−(C0−12)アルキレン−アリーレン−(C0−12)アルキレン−から選択される架橋基であり;そして/または
がH、(C1−4)アルキルまたはフェニルであり;
R8が−N、(C1−16)アルキル、−Z−(C1−16)アルキル;(C3−7)シクロアルキル、−N、または−N(Rによって置換された(C1−16)アルキル;アルキル部位で(C3−7)シクロアルキル、−N、または−N(Rによって置換された−Z−(C1−16)アルキル;−(C0−6)アルキレン−(O)C−O−(C1−16)アルキル、または下記の2個の式
Figure 2006528611
から選択される置換基であり、そして/または
Zが直接結合、−(C1−12)アルキレン−、−N(R)−C(O)−、−N(R)−C(O)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−N(R)−C(O)−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−(C1−8)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−CO−N(R)−、−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−CO−N(R)−、−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−CO−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−、−N(R)−C(O)−O−、−N(R)−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−N(R)−C(O)−O−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−O−CO−N(R)−、−O−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−O−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−または−O−CO−N(R)−であり;そして/または
が直接結合、−(C1−12)アルキレン−または−C(O)−であり;そして/または
R10がヒドロキシ、ハロ、−(C1−17)アルキル、−O−(C1−17)アルキル、−(CH1−6−C3−7−シクロアルキル、−(CH0−10−アリールまたは−(CH0−10−hetから選択される0〜3個の置換基であり;そして/または
hetがピリジルである、
ものである。
さらに興味のある式Iの化合物には、式中、
R1が(C1−6アルキル)−エテニレン−であり;とりわけ該アルキル基が分枝鎖であり、そして該二重結合がトランスであるもの;そして/または
、RおよびRが独立して水素または(C1−4)アルキル(ここで、R、R、RおよびRアルキル置換基を合わせて、合計4個以下の炭素原子数である)であり;そして/または
が(C1−4)アルキル、とりわけメチルであり、そして/または
R6が水素またはメチルであり;そして/または
R7がHまたは(C1−6)アルキルであり;そして/または
R8がH、−N、(C1−16)アルキル、−Z−(C1−16)アルキル;(C3−7)シクロアルキル、−N、または−N(Rによって置換された(C1−16)アルキル;またはアルキル部位で(C3−7)シクロアルキル、−N、または−N(Rによって置換された−Z−(C1−16)アルキルであり、
R9が(CH0−2−C5−7シクロアルキル、(CH0−2−C5−7ヘテロ環、(CH0−2−C5−7アリール、または(CH0−2−C5−7ヘテロアリールであり;
Xが(C1−12)アルキレンまたは(C2−12)アルケニレンであり;そして/または
R10がヒドロキシ、ハロ、−(C1−8)アルキル、−O−(C1−8)アルキル、−(CH1−6−C3−7−シクロアルキル、−(CH0−10−アリールまたは−(CH0−10−hetから選択される0〜3個の置換基であり;そして/または
hetがピリジルであり;
とりわけnが2であるもの
が含まれる。
なお興味がある化合物は、
R1が−CH=CH−i−プロピルまたは−CH=CH−t−ブチル、とりわけトランス異性体であり;
がHであり;
、R、R、およびRが独立して水素またはメチルであり;
R6が水素であり;
R7がHまたは(C1−3)アルキルである;
とりわけnが2である
式Iのものである。
なお興味がある化合物は、式中、
R1がX−(C3−7)−シクロアルカン−(C1−6)アルキレン−またはX−(C3−9)シクロアルケン−であり;
が水素であり;
が水素であり;
、R、RおよびRが独立して水素またはメチルであり;
が水素であり;
がHまたは(C1−3)アルキルであり;
がHであり;そして
nが2である
式Iのものである。
他の態様において、本発明は、薬学的に許容される担体または希釈剤および抗腫瘍的に有効量の、上記式Iの化合物または可能であればその薬学的に許容される塩を含む、対象、とりわけヒトにおけるがんの処置のための医薬組成物を提供する。
さらに他の態様において、本発明は、かかる処置を必要とする対象、とりわけヒトに、治療上有効量の上記式Iの化合物または可能であればその薬学的に許容される塩を投与することを含む、がんを処置する方法を提供する。かかる処置のための本発明の化合物の有効量には、約0.01mg/体重kg/日から約0.02g/体重kg/日の範囲が含まれ得る。
他の態様において、本発明は、がんの化学治療において使用するための医薬組成物の製造のための、式Iの化合物またはかかる化合物の薬学的に許容される塩の使用に関する。
さらに、本発明は、がんの化学治療のための式Iの化合物またはかかる化合物の薬学的に許容される塩の使用に関する。
上記定義において:
アルコキシのような置換基の任意のアルキル部位を含むアルキル基は、特に記載がない限り、直鎖または分枝鎖のいずれかであり、後者の例にはイソプロピル、イソブチル、t−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、イソヘキシル、3−メチルペンチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチルおよび1,1,2,2−テトラメチルエチルが含まれる。
“アルキレン”なる用語は、本明細書において使用するとき、炭素および水素のみからなる直鎖または分枝鎖を意味する。“アルキレン”基の例には、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、および3−メチル(methy)ペンチレンが含まれる。
“アルケニレン”なる用語は、本明細書において使用するとき、炭素および水素のみからなり、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含む直鎖または分枝鎖を意味する。“アルケニレン”基の例にはエテニレン、プロペニレン、ブテニレン、3,3−ジメチルブタ−1−エニレン、3−メチルブタ−1−エニレン、ペンテニレン、3−メチルペンテニレン、およびブタジエンが含まれる。
“アルキニレン”なる用語は、本明細書において使用するとき、炭素および水素のみからなり、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を含む直鎖または分枝鎖2価基を意味する。“アルキニレン”基の例には、アセチレン、プロピニレン、ブチニレン、ペンチニレン、3−メチルペンチニレンが含まれる。
とRが一緒になって、またはRとRが一緒になってアセタール基を形成するとき、RとRが一緒になって、またはRとRが一緒になって、好ましくは式
−C(R’)(R’’)−
〔式中、R’およびR’’は互いに独立してX−(C1−6)アルキル−、X−(C2−4)アルケニル−、X−(C3−7)シクロアルキル−、またはX−(C3−7)シクロアルカン−(C1−3)アルキル−(ここで、Xは本明細書中に定義のとおりである)から選択される〕
の基を形成する。
“直接結合”なる用語は、本明細書において記載するとき、2つの部分を一緒に結合する、一重、二重、または三重共有原子結合を意味する。
ハロはクロロ、ブロモ、ヨードまたはフルオロであり、とりわけクロロ、ブロモまたはヨードである。
置換基hetは、好ましくは、窒素、硫黄および酸素から選択される1〜3個のヘテロ原子を含む、3〜9員脂肪族環、たとえば4〜7員脂肪族環であるか、またはhetは、N、OおよびSから選択される1個以上の、たとえば1〜4個のヘテロ原子5〜7員芳香環であるか、またはhetは、各環が独立して5または6員であり得、そして環系が芳香属性となるように、O、NまたはSから選択される1個以上、たとえば1、2、3または4個のヘテロ原子を含む二環式および三環式縮合環系である。好適なhet置換基の例には、ピロリジル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチオフラニル、ピペリジル、ピペラジル、テトラヒドロピラニル、モルフィリノ、1,3−ジアザパン、1,4−ジアザパン、1,4−オキサゼパン、1,4−オキサチアパン、フリル、チエニル、ピロール、ピラゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピリミジン、イソオキサゾリル、ピラジン、キノリン、イソキノリン、ピリドピラジン、ピロロピリジン、フロピリジン、インドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフラン、ベンズインドール、ベンゾオキサゾール、およびピロロキノリンが含まれる。hetは好ましくはピリジルである。
hetが窒素含有環であるとき、N置換化合物が含まれる。好適なN置換基には、N−メチルまたはN−エチルのような(C1−14)アルキル、メチルアミドまたはエチルアミドのような−C(O)C1−12アルキル、カルボメトキシまたはカルボエトキシのような−C(O)−O−(C1−14)アルキル、またはフェニルが含まれる。
hetにはまた、1個以上の炭素に置換基を有する上記環が含まれる。好適なC置換基には、メチルまたはエチルのような(C1−14)アルキル、メトキシおよびエトキシのような−OR、−SR、ハロ、−N(R等が含まれる。
アリールにはフェニルおよびナフチル置換基が含まれる。
“ヘテロアリール”基は、単、二、または三環であり、3〜24個、好ましくは4〜16個の環原子を含み、そして最も好ましくは、5〜7個の環原子を含む単環であり、ここで、少なくとも1個以上、好ましくは1〜4個の環炭素がO、NまたはSから選択されるヘテロ原子によって置換されており、たとえばアジリニル、イミダゾリル、チエニル、フリル、インドリル、ピラニル、チオピラニル、チアントレニル、イソベンゾフラニル、ベンゾフラニル、2H−ピロリル、ピロリル、ベンゾイミダゾリル、ピラゾリル、ピラジニル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリルおよびベンゾ[1,2,5]チアジアゾリル、チアクマリル、インダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、プリニル、4H−キノリジニル、イソキノリル、キノリル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ジベンゾチオフェニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリル、キナゾリニル、シノリニル、プテリジニル、カルバゾリル、カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ペリミジニル、フェナントロリニル、フラザニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、クロメニル、イソクロマニルおよびクロマニルであり、これらの基のそれぞれは非置換であるかまたは1〜2個の置換基によって置換されている。
“ヘテロ環”は、窒素、酸素および硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、ヘテロ環式基を意味する(たとえばピペラジニル、低級アルキル−ピペラジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジノ、モルホリニル、イミダゾリニル)。ヘテロ環式基は好ましくは、結合環において不飽和、飽和または部分飽和であり;3〜24個、より好ましくは4〜16個の環原子を有し、ここで、少なくとも結合環において、1個以上、好ましくは1〜4個、とりわけ1または2個の炭素環原子が窒素、酸素および硫黄からなる群から選択されるヘテロ原子によって置換されており、結合環は好ましくは4〜12個、とりわけ4〜7個の環原子を有しており;ヘテロ環式基は非置換であるかまたは1個以上、とりわけ1〜4個の置換基によって置換されており、そしてとりわけ、インドリル(indoly)、テトラヒドロフラニル、ベンゾフラニル、チエニル、ピリジル、イミダゾリニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジノ、ピペリジル、ピロリジニル、オキシラニル、1,2−オキサチオラニル(oxathiolanyl)、ピロリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニルおよびアゼチジニルから選択され、ピペラジニルがとりわけ好ましい。
遊離形の新規化合物と、たとえば新規化合物の精製または同定において中間体として使用され得る塩を含む、それらの塩形の間の密接した関係の見地から、上記および下記のあらゆる遊離化合物についての言及は、好適でありそして都合がよいとき、対応する塩も言及されていると理解されるべきである。
塩はとりわけ、式Iの化合物の薬学的に許容される塩である。
式Iの化合物の塩は、有機または無機酸または塩基との薬学的に許容される酸または塩基付加塩であり得る。好ましい酸付加塩は塩酸塩またはメタンスルホン酸塩であるが、たとえば硫酸、リン酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、安息香酸、ベンゼンスルホン酸、コハク酸、酒石酸、乳酸および酢酸の塩も利用することができる。
好ましくは、R、R、RおよびRは、立体化学式IaおよびIb
Figure 2006528611
に示すように、相関的な立体化学構造にある。
式Iのラクタムは下記のとおりに製造し得る:
Figure 2006528611
〔式中、R1、R、RおよびR8のそれぞれは上記定義のとおりである〕。
個々の工程に関して、工程Aには、式VIのアミノラクタムの、式VIIのラクトン化合物でのアシル化によって、式VIIIのジアミド化合物を得ることが含まれる。該アシル化は極性有機溶媒、好ましくはイソプロパノールのようなプロトン性極性溶媒中で、使用する溶媒の還流温度よりわずかに低い、または還流温度にて、4〜48時間の時間で行う。
あるいは、工程Aにおける、式VIのアミノラクタムまたはその酸付加塩の、式VIIのラクトン化合物でのアシル化を:
1)弱塩基、好ましくは2−エチルヘキサン酸ナトリウムのようなカルボン酸塩、そして
2)極性有機溶媒、好ましくはテトラヒドロフランのようなエーテル
の存在下で、0℃〜50℃の間の温度にて、好ましくは25℃にて、1時間〜7日の時間で、好ましくは20時間で、行い得る。
工程Bは、式VIIIのジアミド化合物に共通する1,3−ジオキサン基の加水分解によって、式Iの好適な置換ラクタム化合物を得ることに関する。該加水分解は典型的には、
1)プロトン酸、好ましくはトリフルオロ酢酸のような有機酸、
2)プロトン性溶媒、好ましくは水、および
3)不活性有機溶媒、好ましくはテトラヒドロフランのような環状エーテル
からなる溶媒の混合物中に、0℃〜25℃の温度にて、5分〜2時間の時間で、ジアミドを溶解させることによって行う。
あるいは、式VIIIaのジアミド化合物を、下記3工程反応スキームによって製造することができる:
Figure 2006528611
〔式中、R1、R、およびRは上記定義のとおりであり、R12は上記R8の定義に基づく適当な置換基であり、そしてPはアルコール保護基である。好ましくは、Pはtert−ブチルジメチルシリルのようなシリル基である〕。
個々の工程に関して、工程1には、式IXのアミノラクタムの、式VIIのラクトン化合物でのアシル化によって、式Xのジアミド化合物を得ることが含まれる。該アシル化は、塩基、好ましくはジイソプロピルエチルアミンのようなアルキルアミン塩基、および極性有機溶媒、好ましくはイソプロパノールのようなプロトン性極性溶媒の存在下で、使用する溶媒の還流温度よりわずかに低い、または還流温度にて、4〜48時間の時間で行う。
工程2は、式Xのジアミド化合物に共通する基Pの加水分解によって、式XIのヒドロキシラクタム化合物を得ることに関する。該加水分解は典型的には、フルオリド、好ましくはテトラブチルアンモニウムフルオリドのようなフルオリド塩、および不活性有機溶媒、好ましくはテトラヒドロフランのような環状エーテルの存在下で、0℃〜25℃の温度にて、5分〜2時間の時間で、行う。
工程3は、式XIのヒドロキシラクタム化合物を、式R12COCl(ここで、R12は上記定義のとおりである)の酸クロリドと反応させることによるアシル化によって、式VIIIaのジアミド化合物を得ることに関する。該アシル化は塩基、好ましくはトリエチルアミンのようなアルキルアミン塩基、および不活性有機溶媒、好ましくはジクロロメタンのような塩化アルカンの存在下で、−78℃〜25℃の温度にて、1〜24時間の時間で、行う。
あるいは、工程3における式XIのヒドロキシラクタム化合物のアシル化は、式R12COCl(ここで、R12は上記定義のとおりである)のカルボン酸で、カルボン酸カップリング剤、好ましくは1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロリドのようなジイミド、およびジイミドカップリング反応に共通する好適な活性化剤、好ましくは4−ジメチルアミノピリジンのような置換ピリジン、ならびに不活性有機溶媒、好ましくはジクロロメタンのような塩化アルカンの存在下で、−78℃〜25℃の温度にて、1〜24時間の時間で、行い得る。
式Iaのアミノラクタム化合物を、下記の工程のとおりに製造し得る:
Figure 2006528611
〔式中、R1、R、RおよびR12はそれぞれ上記定義のとおりであり、そしてPはカルボニル含有基である。好ましくは、Pはt−ブチルオキシカルボニルのようなアルコキシカルボニルである。Pはアルコール保護基である。好ましくは、Pはtert−ブチルジメチルシリルのようなシリル基である〕。
個々の工程に関して、工程1aには、ヒドロキシリシン(またはその任意の塩もしくは水和物)XIIの環化によって、ヒドロキシシクロリシンXIIIを得ることが含まれる。該環化は典型的には、カップリング剤、好ましくは1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロリドのようなジイミド、およびジイミドカップリング反応に共通する好適な活性化剤、好ましくは1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物のようなN−ヒドロキシ化合物、および塩基、好ましくはトリエチルアミンのようなアルキルアミン塩基、ならびに極性有機溶媒、好ましくはN,N−ジメチルホルムアミドのようなアミドの存在下で、0℃〜40℃の温度にて、12〜72時間の時間で、行う。
工程1bには、ヒドロキシシクロリシンXIIIのN−アシル化によって、式XIVのN−アシルヒドロキシシクロリシン化合物を得ることが含まれる。該アシル化剤は典型的には、酸クロリドまたは無水物である。Pがt−ブチルオキシカルボニルであるとき、該アシル化剤はジ−tert−ブチルジカルボネートである。該反応は、塩基、好ましくはトリエチルアミンのようなアルキルアミン塩基、および極性有機溶媒、好ましくはN,N−ジメチルホルムアミドのようなアミドの存在下で、0℃〜40℃の温度にて、1〜24時間の時間で、行う。
工程1cには、式XIVのN−アシルヒドロキシシクロリシン化合物のO−シリル化によって、式XVのシリルエーテル化合物を得ることが含まれる。該シリル化剤は典型的には、シリルクロリドまたはトリフルオロメタンスルホネートである。Pがtert−ブチルジメチルシリルであるとき、該シリル化剤はtert−ブチルジメチルシリルクロリドである。該反応は、塩基、好ましくはイミダゾールのような弱塩基、および極性有機溶媒、好ましくはN,N−ジメチルホルムアミドのようなアミドの存在下で、0℃〜40℃の温度にて、1〜24時間の時間で、行う。
工程1dには、式XVのシリルエーテル化合物の、アルキル(上記Rに定義のとおり)ハライドまたはスルホネートでのN−アルキル化によって、式XVIのN−アルキルラクタム化合物を得ることが含まれる。該アルキル化は、強塩基、好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドのようなアルカリ金属アミド、および不活性有機溶媒、好ましくはテトラヒドロフランのような環状エーテルの存在下で、−100℃〜25℃の温度にて、5分〜2時間の時間で、行う。
工程1eは、式XVIのN−アルキルラクタム化合物の基Pの加水分解に関する。該加水分解は典型的には、プロトン酸、好ましくはトリフルオロ酢酸のような有機酸、水素またはシリルハライド、好ましくはヨウ化トリメチルシリルのようなヨウ化シリル、および不活性有機溶媒、好ましくはジクロロメタンのような塩化アルカンの存在下で、−100℃〜25℃の温度にて、1分〜2時間の時間にて、行う。
工程1fには、式XVIIのアミノラクタム化合物の、式VIIのラクトン化合物のアシル化によって式Xのジアミド化合物を得ることが含まれる。該アシル化は塩基、好ましくは塩基、好ましくはジイソプロピルエチルアミンのようなアルキルアミン塩基、および極性有機溶媒、好ましくはイソプロパノールのようなプロトン性極性溶媒の存在下で、使用する溶媒の還流温度よりわずかに低い、または還流温度にて、4〜48時間の時間で、行う。
工程1gは、式XのN−アルキルラクタム化合物に共通する基Pの加水分解によって、式XIのヒドロキシラクタム化合物を得ることに関する。該加水分解は典型的にはフルオリド、好ましくはテトラブチルアンモニウムフルオリドのようなフルオリド塩、および不活性有機溶媒、好ましくはテトラヒドロフランのような環状エーテルの存在下で、0℃〜25℃の温度にて、5分〜6時間の時間で、行う。
工程1hは、式XIのヒドロキシラクタム化合物を、式R12COCl(R12は上記定義のとおりである)の酸クロリドと反応させることによるアシル化によって、式VIIIのジアミド化合物を得ることに関する。該アシル化は、塩基、好ましくはトリエチルアミンのようなアルキルアミン塩基、および不活性有機溶媒、好ましくはジクロロメタンのような塩化アルカンの存在下で、−78℃〜25℃の温度にて、1〜24時間の時間で、行う。
工程1iは、式VIIIの化合物の1,3−ジオキサン基の加水分解によって、式Iの置換ラクタム化合物を得ることに関する。該加水分解は典型的には、
1)プロトン酸、好ましくはトリフルオロ酢酸のような有機酸、
2)プロトン性溶媒、好ましくは水、および
3)不活性有機溶媒、好ましくはテトラヒドロフランのような環状エーテル
からなる溶媒混合物中に、0℃〜25℃の温度にて、5分〜2時間の時間で、ジアミドを溶解させることによって行う。
あるいは、工程1hにおける式XIのヒドロキシラクタム化合物のアシル化は、式R12COOH(R12は上記定義のとおりである)のカルボン酸で、カルボン酸カップリング剤、好ましくは1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロリドのようなジイミド、およびジイミドカップリング反応に共通する好適な活性化剤、好ましくは4−ジメチルアミノピリジンのような置換ピリジン、ならびに不活性有機溶媒、好ましくはジクロロメタンのような塩化アルカンの存在下で、−78℃〜25℃の温度にて、1〜24時間の時間で行い得る。
式IIbのアミノラクタム化合物を、下記のとおりに製造し得る:
Figure 2006528611
〔式中、R14は脱離基であり、R1、R、RおよびR12はそれぞれ上記定義のとおりであり、そしてPはカルボニル含有基である。好ましくは、Pはt−ブチルオキシカルボニルのようなアルコキシカルボニルである。Pはアルコール保護基である。好ましくは、Pはtert−ブチルジメチルシリルのようなシリル基である〕。
工程2aは、式XVIのN−アルキルラクタム化合物に共通する基Pの加水分解によって、式XVIIのヒドロキシラクタム化合物を得ることに関する。該加水分解は典型的には、フルオリド、好ましくはテトラブチルアンモニウムフルオリドのようなフルオリド塩、および不活性有機溶媒、好ましくはテトラヒドロフランのような環状エーテルの存在下で、0℃〜25℃の温度にて、5分〜6時間の時間で、行う。
工程2bには、式XVIIの化合物の、アルキル(上記R12の定義のとおり)ハライドまたはスルホネートでのO−アルキル化によって、式XVIのO−アルキルラクタム化合物を得ることが含まれる。該アルキル化は、強塩基、好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドのようなアルカリ金属アミド、および不活性有機溶媒、好ましくはテトラヒドロフランのような環状エーテルの存在下で、−100℃〜25℃の温度にて、5分〜6時間の時間で、行う。
工程2cは、式XVIIIのN−アルキルラクタム化合物の基Pの加水分解に関する。該加水分解は典型的には、プロトン酸、好ましくはトリフルオロ酢酸のような有機酸、水素またはシリルハライド、好ましくはヨウ化トリメチルシリルのようなヨウ化シリル、および不活性有機溶媒、好ましくはジクロロメタンのような塩化アルカンの存在下で、−100℃〜25℃の温度にて、1分〜2時間の時間で、行う。
工程2dには、式XIXのアミノラクタムの、式VIIのラクトン化合物でのアシル化によって式XXのジアミド化合物を得ることが含まれる。該アシル化は、塩基、好ましくはジイソプロピルエチルアミンのようなアルキルアミン塩基、および極性有機溶媒、好ましくはイソプロパノールのようなプロトン性極性溶媒の存在下で、使用する溶媒の還流温度よりわずかに低い、または還流温度にて、4〜48時間の時間で、行う。
工程2eは、式XXの化合物の1,3−ジオキサン基の加水分解によって、式Iの置換ラクタム化合物を得ることに関する。該加水分解は典型的には、
1)プロトン酸、好ましくはトリフルオロ酢酸のような有機酸、
2)プロトン性溶媒、好ましくは水、および
3)不活性有機溶媒、好ましくはテトラヒドロフランのような環状エーテル、
からなる混合溶媒中に、0℃〜25℃の温度にて、5分〜2時間の時間で、ジアミドを溶解させることによって行う。
式IIcのアミノラクタム化合物を、下記のとおりに製造し得る:
Figure 2006528611
〔式中、R1、R、R7はそれぞれ上記定義のとおりであり、R13は上記Rの定義に基づく適当な置換基であり、そしてPはカルボニル含有基である。好ましくは、Pはt−ブチルオキシカルボニルのようなアルコキシカルボニルである〕。
工程3aには、式XVIIの化合物のヒドロキシル基の、ヘテロ原子(上記でYと定義)による、好ましくは立体配置の反転を伴った、最も好ましくはトリアルキルまたはトリアリール置換ホスフィン、アゾジカルボン酸ジエステルおよびジフェニルホスホリルアジドのような求核剤を含むミツノブ型反応(引用)による、置換が含まれる。あるいは、該ヒドロキシ基は、転置に好適なスルホネートまたはハライドへと変換し得る。
工程3bは、式XXIのN−アルキルラクタム化合物の基Pの加水分解に関する。該加水分解は典型的には、プロトン酸、好ましくはトリフルオロ酢酸のような有機酸、水素またはシリルハライド、好ましくはヨウ化トリメチルシリルのようなヨウ化シリル、および不活性有機溶媒、好ましくはジクロロメタンのような塩化アルカンの存在下で、−100℃〜25℃の温度にて1分〜2時間の時間で、行う。
工程3cは、式XXIIのアミノラクタムの、式VIIのラクトン化合物でのアシル化によって、式XXIIIのジアミド化合物を得ることに関する。該アシル化は、塩基、好ましくはジイソプロピルエチルアミンのようなアルキルアミン塩基、および極性有機溶媒、好ましくはイソプロパノールのようなプロトン性極性溶媒の存在下で、使用する溶媒の還流温度よりわずかに低い、または還流温度にて、4〜48時間の時間で、行う。
工程3dは、式XXIIIの化合物の1,3−ジオキサン基の加水分解によって、式Iの置換ラクタム化合物を得ることに関する。該加水分解は典型的には、
1)プロトン酸、好ましくはトリフルオロ酢酸のような有機酸、
2)プロトン性溶媒、好ましくは水、および
3)不活性有機溶媒、好ましくはテトラヒドロフランのような環状エーテル
からなる混合溶媒中に、0℃〜25℃の温度にて、5分〜2時間の時間で、ジアミドを溶解させることによって行う。
式IIdのアミノラクタム化合物を、下記のとおりに製造し得る:
Figure 2006528611
〔式中、R1、R、およびRはそれぞれ上記定義のとおりであり、そしてPはカルボニル含有基である。好ましくは、Pはt−ブチルオキシカルボニルのようなアルコキシカルボニルである〕。
工程4aには、シクロリシンXXIVのN−アシル化によって、式XXVのN−アシルシクロリシン化合物を得ることが含まれる。該アシル化剤は典型的には、酸クロリドまたは無水物である。Pがt−ブチルオキシカルボニルであるとき、該アシル化剤はジ−tert−ブチルジカルボネートである。該反応は、塩基、好ましくはトリエチルアミンのようなアルキルアミン塩基、および極性有機溶媒、好ましくはN,N−ジメチルホルムアミドのようなアミドの存在下で、0℃〜40℃の温度にて、1〜24時間の時間で、行う。
工程4bには、式XXVのN−アシルシクロリシン化合物の、アルキル(上記でRと定義)ハライドまたはスルホネートN−アルキル化によって、式XXVIのN−アルキルラクタム化合物を得ることが含まれる。該アルキル化は、強塩基、好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドのようなアルカリ金属アミド、および不活性有機溶媒、好ましくはテトラヒドロフランのような環状エーテルの存在下で、−100℃〜25℃の温度にて、5分〜2時間の時間で、行う。
工程4cは、加水分解式XXVIのN−アルキルラクタム化合物の基Pの加水分解に関する。該加水分解は典型的には、プロトン酸、好ましくはトリフルオロ酢酸のような有機酸、水素またはシリルハライド、好ましくはヨウ化トリメチルシリルのようなヨウ化シリル、および不活性有機溶媒、好ましくはジクロロメタンのような塩化アルカンの存在下で、−100℃〜25℃の温度にて、1分〜2時間の時間で、行う。
工程4dには、式XVIIのアミノラクタムの、式XXVIIのラクトン化合物でのアシル化によって式XXIXのジアミド化合物を得ることに関する。該アシル化は、塩基、好ましくはジイソプロピルエチルアミンのようなアルキルアミン塩基、および極性有機溶媒、好ましくはイソプロパノールのようなプロトン性極性溶媒の存在下で、使用する溶媒の還流温度よりわずかに低い、または還流温度にて、4〜48時間の時間で、行う。
工程4eは、式XXIXの化合物の1,3−ジオキサン基の加水分解によって、式Idの置換ラクタム化合物を得ることに関する。該加水分解は典型的には、
1)プロトン酸、好ましくはトリフルオロ酢酸のような有機酸、
2)プロトン性溶媒、好ましくは水、および
3)不活性有機溶媒、好ましくはテトラヒドロフランのような環状エーテル
からなる混合溶媒中に、0℃〜25℃の温度にて、5分〜2時間の時間で、ジアミドを溶解させることによって行う。
式VIIのラクトン化合物を、下記のとおりに製造し得る:
Figure 2006528611
〔式中、R1およびRは上記定義のとおりである〕。
個々の工程に関して、工程5aには、式XXXのポリヒドロキシル化ラクトンの、アセトンでのジケタール化によってビス(アセトニド)XXXIを得ることが含まれる。該ジケタール化は、溶媒としてのアセトン中で、ヨウ素のような触媒を使用して、0℃から還流温度の温度にて、2〜48時間で、行う。
工程5bには、ビス(アセトニド)XXXIの、アルキル(上記でRと定義)ハライド、スルホネートまたはスルフェートエステルのようなアルキル化剤とのアルキル化によって、エーテルXXXIIを得ることが含まれる。該アルキル化は、水および塩基、好ましくは酸化銀のような金属オキシド、ならびに不活性有機溶媒、好ましくはジクロロメタンのような塩素化アルカンの存在下で、0℃から還流温度の温度にて、12時間〜7日の時間で、行う。
工程5cには、アルキルエーテルXXXIIの加水分解によって、式XXXIIIのジヒドロキシ化合物を得ることが含まれる。該加水分解は、水およびプロトン酸、好ましくは酢酸のようなカルボン酸の存在下で、5℃〜35℃の温度にて、1〜24時間の時間で、行う。
工程5dには、ジヒドロキシ化合物XXXIIIの酸化的開裂によって、アルデヒドXXXIVを得ることが含まれる。該反応は、酸化剤、好ましくは過ヨウ素酸ナトリウムのような過ヨウ素酸塩の存在下で、プロトン性溶媒、好ましくはメタノールのようなアルカノール中で、0℃〜25℃の温度にて、10分〜4時間の時間で、行う。
工程5eには、アルデヒドXXXIVのオレフィン化によって、式VIIのラクトン化合物を得ることが含まれる。該オレフィン化は、有機金属化合物、好ましくは塩化クロニウム(II)から生成する遷移種のような有機クロムおよびジヨードアルカン(RCHIとして定義される。ここで、Rは上記定義のとおり)の存在下で、
1)極性有機溶媒、好ましくはN,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド、および
2)不活性有機溶媒、好ましくはテトラヒドロフランのような環状エーテル
からなる溶媒混合物の存在下で、−80℃〜25℃の温度にて、5分から4時間の時間で、行う。
あるいは、式VIIaのラクトン化合物を、下記のとおりに製造し得る:
Figure 2006528611
〔式中、Rは上記定義のとおりであり、そしてR’はC(1−6)アルキルである〕
工程6aには、アルキルオルトエステル、好ましくはトリエチルオルトホルメートおよびp−トルエンスルホン酸での酸触媒トランスエステル化による、XXXIIIの化合物の、オルトエステルXXXVへの変換が含まれる。該反応は、溶媒として過剰のアルキルオルトエステルで行い得、または不活性溶媒が使用され得、20℃〜80℃の温度にて、1〜24時間の時間で、行う。
工程6bには、オルトエステルXXXVの除去によってアルケンVIIaを得ることが含まれる。該反応は、有機酸無水物、好ましくは無水酢酸中で、20℃〜100℃の温度にて、1〜24時間の時間で、行う。
あるいは、式Iのラクタムを下記のとおりに製造し得る:
Figure 2006528611
〔式中、R1、R、R、R、およびXはそれぞれ上記定義のとおりであり、R”はC(3−9)分枝鎖アルキルまたはフェニル置換C(1−3)アルキル、好ましくはベンジルであり、そしてR’’’はC(1−6)アルキル、好ましくはエチルである。PおよびPはアルコール保護基、好ましくはそれぞれtert−ブチルジメチルシリルおよびトリメチルシリルのようなシリル基である。Pはアルコール保護基、好ましくはベンジルまたは2−ナフチルメチルエーテルである〕。
工程7aには、オキシイミドXXXVIの、アルデヒドでのEvans型のアルドール縮合によって、XXXVIIを得ることが含まれる。該反応はルイス酸、好ましくはジエチルボロントリフレートおよび有機塩基、好ましくはジイソプロピルエチルアミンの存在下で、CHClのような不活性有機溶媒中で、−100℃〜0℃の温度にて、1〜24時間の時間で、行う。
工程7bには、化合物XXXVIIのO−シリル化によって、式XXXVIIIのシリルエーテル化合物を得ることが含まれる。該シリル化剤は典型的には、塩化シリルまたはトリフルオロメタンスルホネートである。Pがtert−ブチルジメチルシリルであるとき、該シリル化剤はtert−ブチルジメチルシリルクロリドである。該反応は塩基、好ましくはイミダゾールのような弱塩基、および極性有機溶媒、好ましくはN,N−ジメチルホルムアミドのようなアミドの存在下で、0℃〜40℃の温度にて1〜24時間の時間で、行う。
工程7cには、不活性溶媒、好ましくはTHF中で、−100℃〜0℃の温度にて、1〜24時間の時間で、チオエーテルのアルカリ金属塩、好ましくはLiSEtでの反応による、XXXVIIIからチオエステルXXXIXの形成が含まれる。
工程7dには、不活性溶媒、好ましくはCHCl中で、−100℃〜0℃の温度にて、10分〜1時間の時間で、金属ヒドリド、好ましくはジイソブチルアルミニウムヒドリドでの還元による、チオエステルXXXIXのアルデヒドXLへの変換が含まれる。
工程7eには、アルデヒドXLの、チオビニルエーテルでのGennari型カップリングによって、チオエステルXLIを得ることが含まれる。該反応は、ルイス酸、好ましくはSnClの存在下で、不活性溶媒、好ましくはCHClおよびヘプタンの混合物中で、−100℃〜0℃の温度にて、1〜24時間の時間で、行う。
工程7fには、チオエステルXLIの、アミンVIでのアシル化によって、ジアミドXLIIを得ることが含まれる。該反応は、不活性溶媒、好ましくはジオキサン中で、室温から100℃の温度にて、1〜48時間の時間で、行う。
工程7gには、ジアミドXLIIの脱保護によって、化合物Iを得ることが含まれる。使用される方法は、利用されるPおよびP基に依存し、好ましくはPがtert−ブチルジメチルシリルであり、そしてPが2−ナフチルメチルエーテルであるとき、湿CHOHおよびCHClの混合物中のDDQを使用し、その後THF中のテトラブチルアンモニウムフルオリドで処理して化合物Iを得る、2工程の方法を使用する。
以下の具体的な例は、さらに本発明をさらに説明するが、限定する意図はない。
実施例1:テトラデカン酸(3R,6S)−7−オキソ−1−ピリジン−3−イルメチル−6−((2R,3R,4S,5R)−(E)−3,4,5−トリヒドロキシ−2−メトキシ−8,8−ジメチル−ノナ−6−エノイルアミノ)−アゼパン−3−イルエステル
Figure 2006528611
a)3,5:6,7−ビス−O−(1−メチルエチリデン)−α−D−グルコヘプトンγ−ラクトンの製造
α−D−グルコヘプトンγ−ラクトン(500g、2.4mol)を、5ガロンのプラスチックドラム中の9Lのアセトンへと加えた。該混合物を、ほとんどの固体が溶解するまで(15〜20分)、機械的に撹拌する。ヨウ素(60g、0.236mol)をラクトン溶液へと5〜10分にわたって少しずつ加える。得られた混合物を一晩撹拌する。Naの飽和溶液(1.3L)をヨウ素溶液に加えて、反応をクエンチする。得られた溶液を、元の体積の約半分へと、真空中で濃縮し、塩水(5L)を加える。得られた混合物を3×1.2LのEtOAcで抽出する。全有機層を合一し、蒸発乾固する。固体をエーテルとヘキサンの混合物(3:7)でスラリーにし、濾過する。濾過ケーキをEtO(50mL)で洗浄し、空気乾燥させて、599gの所望の化合物を白色粉末として得る(86.5%)。
1H NMR (CDCl3) δ 4.62 (m, 1H), 4.50 (m, 1H), 4.35 (m, 2H), 4.07 (m, 1H), 3.93 (m, 1H), 3.82 (dd, 1H), 3.08 (d, 1H), 1.51 (s, 3H), 1.44 (s, 3H), 1.39 (s, 3H), 1.35 (s, 3H);
13C NMR (CDCl3) δ 174.4, 109.4, 98.6, 72.8, 71.4, 69.3, 68.4, 67.8, 66.7, 28.6, 26.7, 24.6, 19.3
2−O−メチル−3,5:6,7−ビス−O−(1−メチルエチリデン)−α−D−グルコヘプトンγ−ラクトンの製造
3,5:6,7−ビス−O−(1−メチルエチリデン)−α−D−グルコヘプトンγ−ラクトン(719g、2.49mol)を5ガロンのプラスチックドラム中の4.5LのCHClへと加える。該混合物をN下で撹拌する。ヨードメタン(2500g、17.6mol)を素早く加え、その後酸化銀(I)(1750g、7.58mol)を加える。水(30mL)を反応混合物に加える。氷浴を使用して該反応温度を15〜30℃に維持する。該反応を無光下で18時間撹拌する。反応混合物を1.5LのCHClで希釈した後、固体を濾過し、さらに2.2LのCHClで洗浄する。不要の固体を除去し、濾液を蒸発乾固する。残さをEtO(1.5L)中でスラリーにし、濾過し、乾燥させて、618gの産物を得る(82%)。
1H NMR (CDCl3) δ 4.75 (m, 1H), 4.33 (m, 1H), 4.29 (m, 1H), 4.15 (m, 1H), 4.07 (m, 1H), 3.96 (dd, 1H), 3.83 (dd, 1H), 3.65 (s, 3H), 1.57 (s, 3H), 1.42 (s, 6H), 1.35 (s, 3H);
13C NMR (CDCl3) δ 172.5, 109.6, 98.5, 79.0, 73.1, 69.5, 68.6, 67.5, 66.9, 59.1, 28.9, 26.9, 24.9, 19.4
2−O−メチル−3,5−O−(1−メチルエチリデン)−α−D−グルコヘプトンγ−ラクトンの製造
2−O−メチル−3,5:6,7−ビス−O−(1−メチルエチリデン)−α−D−グルコヘプトンγ−ラクトン(618g、2.05mol)を8Lの酢酸と水の混合物(1:1)中に30分にわたって溶解させる。該溶液を外界温度にて一晩撹拌する。該溶液を真空中で蒸発乾固する。該固体を3〜5Lの熱アセトン中でスラリーにし、濾過する。20〜30℃にてオーブン乾燥させた後、363gの所望の化合物を得る(67.6%)。
1H NMR(CDCL3):δ 4.92 (d, 1H), 4.80 (m, 1H), 4.47 (d, 1H), 4.42 (t, 1H), 4.39 (m, 1H), 3.95 (dd, 1H), 3.75 (m, 2H), 3.4 (s, 3H), 2.5 (m, 1H), 1.42 (s, 3H), 1.22 (s, 3H)
d)2,4−O−(1−メチルエチリデン)−5−O−メチル−L−グルクロンγ−ラクトンの製造
2−O−メチル−3,5−O−(1−メチルエチリデン)−α−D−グルコヘプトンγ−ラクトン(200g、0.76mol)をメタノールと水の1:1混合物(3.6L)中に溶解させる。撹拌混合物を氷水浴中で約8℃へと冷却する。固体のNaIO(213g、0.98mol)を少しずつ加える。反応は、薄層クロマトグラフィー(TLC)(シリカゲル、CHCl中の5%メタノール、15%EtOAc)によって示されるとおり、40分以内に完了する。固体のNaClを反応混合物中に加えて、メタノール溶液を飽和させる。固体を濾過し、2LのCHClで洗浄する。濾液を7×500mLのCHClで抽出する。合一した有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮してシロップにし、これは、ヘキサンの添加によって沈殿を形成する。該固体を濾過し、EtOで濯ぐ。粗生成物の一部(50g)を3LのCHCl中に溶解させ、加熱して還流させる。2.1LのCHClを大気圧でロータリーエバポレーターにかけた後(メタノールをCHClとの共沸によって系の外に除去する)、残さを蒸発乾固する。真空中で一晩乾燥させた後、44gの所望の産物を固体として得る。
1H NMR (CDCl3): δ 9.60 (s, 1H), 4.78 (m, 1H), 4.42 (s, 2H), 4.15 (dd, 1H), 3.65 (s, 3H), 1.58 (s, 3H), 1.55 (s, 3H); 13C NMR (CDCl3) δ 198.8, 171.9, 99.0, 78.4, 74.4, 72.9, 68.4, 67.4, 59.2, 28.7, 19.0
e)(6E)−6,7,8,9−テトラデオキシ−8,8−ジメチル−2−O−メチル−3,5−O−(1−メチルエチリデン)−グロ−ノナ−6−エノン酸ラクトンの製造
2Lの丸底フラスコに、CRCl(50g、41mmol)、無水THF(750mL)、およびDMF(32mL)を加える。該混合物をN下で1時間撹拌する。2,4−O−(1−メチルエチリデン)−5−O−メチル−L−グルクロン酸γ−ラクトン(12g、50mmol)、1,1−ジヨード−2,2−ジメチルプロパン(15mL)、および500mLの無水THFの溶液を、ゆっくりと反応混合物中に加える。添加後、反応混合物を外界温度にて1.5時間撹拌する。反応を飽和NHCl水溶液でクエンチする。残さをEtOAc/水で分離させ、クロマトグラフ(5%EtOAc−CHCl)にかけて、9g(63%)の所望の化合物を白色結晶固体として得る。
1HNMR (CDCl3) δ 5.82 (d, 1H), 5.58 (q, 1H), 4.71 (m, 1H), 4.46 (m, 1H), 4.10 (dd, 1H), 4.0 (m, 1H), 3.66 (s, 3H), 1.58 (s, 3H), 1.53 (s, 3H), 1.07 (s, 9H); 13C NMR (CDCl3) δ 172.5, 147.0, 120.2, 98.7, 79.1, 71.9, 70.3, 67.6, 59.2, 33.2, 29.3, 19.3
(3S,6R)−3−(tert−ブトキシカルボニル)アミノヘキサヒドロ−6−ヒドロキシ−2H−アゼピン−2−オンの製造
1Lのフラスコ中の(5R)−5−ヒドロキシ−L−リシン(10g、0.040mol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(8.2g、0.060mol)および1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド−HCl(11.6g、0.060mol)を500mLのDMFへと撹拌しながら加える。0.5時間後、トリエチルアミン(16.8mL、0.120mol)を加える。該反応を室温にて48時間撹拌する。ジ−tert−ブチルジカルボネート(17.6g、0.080mol)およびトリエチルアミン(16.8mL、0.120mol)を加える。撹拌を16時間続ける。該反応混合物を濾過してトリエチルアミン−HClを除去し、溶媒を高真空下でロータリーエバポレーターにかけて除去し、濃油状物を得る。該油状物を150mLのCHCl中に溶解させ、シリカゲルカラム(150g、40×250mm)にアプライする。該カラムをCHCl中の3%メタノールで溶出させ、粗生成物を固体として得る。粗固体を120mLの熱CHCl中に溶解させ、−20℃へと1時間冷却する。得られた固体を濾過し、50mLのCHClで洗浄する。合一した濾液を蒸発乾固する。CHCl(40mL)をこの残さに加え、得られたスラリーを0.5時間室温にて撹拌する。該スラリーを濾過し、固体を25mLのCHClで洗浄する。固体を合一し、5.57gの(3S,6R)−3−(tert−ブトキシカルボニル)アミノヘキサヒドロ−6−ヒドロキシ−2H−アゼピン−2−オンを得る。
300 MHz 1H NMR (DMSO) δ 7.42 (1 H, t, J = 5.1 Hz), 6.38 (1 H, d, J = 6.6 Hz), 4.60 (1 H, d, J = 4.2 Hz), 4.07 (1 H, m), 3.74 (1 H, m), 3.32 (1 H, m), 3.03 (1 H, m), 1.8-1.5 (4 H, m), 1.39 (9 H, s)
g)(3S,6R)−3−(tert−ブトキシカルボニル)アミノヘキサヒドロ−6−t−ブチル−ジメチルシリルオキシ−2H−アゼピン−2−オンの製造
DMF(60mL)中の(3S,6R)−3−(tert−ブトキシカルボニル)アミノヘキサヒドロ−6−ヒドロキシ−2H−アゼピン−2−オン(25g、102mmol)の撹拌溶液に、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(23.16g、153mmol)、およびイミダゾール(10.45g、153mmol)を加える。該反応物を室温にて18時間撹拌し、1Lの水で希釈し、酢酸エチルとヘキサンの1:1(2×200mL)混合物で抽出する。全有機層を合一し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮する。残さを酢酸エチル/ヘキサンでの再結晶化によって精製して、28.5g(78%)の(3S,6R)−3−(tert−ブトキシカルボニル)アミノヘキサヒドロ−6−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−2H−アゼピン−2−オンを白色固体として得る。
融点:65〜66℃;
1H NMR (CDCl3) δ 5.86 (d, J=6 Hz, 1H), 5.58 (t, J=6 Hz, 1H), 4.18 (m, 1H), 3.91 (s, 1H), 3.35(dd, J=6 Hz and 16 Hz, 1H), 3.07 (m, 1H), 1.80 (m, 4H), 1.40 (s, 9H), 0.83 (s, 9H), 0.004 (s, 6H)
h)[(3S,6R)−6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−オキソ−1−ピリジン−3−イルメチル−アゼパン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
THF(30mL)中の[(3S,6R)−6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−オキソ−アゼパン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(4.0g、11.1mmol)の撹拌溶液に、−78℃にてKN(Si(CH(45.0mL、1MのTHF、45.0mmol)をゆっくりと加える。該混合物を室温にて20分撹拌し、−78℃へと冷却し、3−クロロメチル−ピリジンヒドロクロリド(2.75g、16.7mmol)を一度に加える。該反応物を室温へと温め、16時間撹拌し、HO(20mL)を加え、混合物をHO/エーテルで分離させ、有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、蒸発させて、白色固体、5.0g(定量)の[(3S,6R)−6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−オキソ−1−ピリジン−3−イルメチル−アゼパン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを得る。
MS (ESI) 899.3 (2M+H)+
i)(3S,6R)−3−アミノ−6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1−ピリジン−3−イルメチル−アゼパン−2−オンの製造
CHCl(50mL)中の[(3S,6R)−6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−オキソ−1−ピリジン−3−イルメチル−アゼパン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(5.0g、11.1mmol)の撹拌溶液に、−78℃にてヨウ化トリメチルシリル(2.8g、14.0mmol)をそのまま(neat)加える。30分後、該反応溶液を0℃へと温め、15分撹拌する。該反応をCHOH(25mL)およびNHHCO(10mL、HO中飽和)の溶液でクエンチし、HO/CHClで分離させる。CHCl分画をNaSOで乾燥させ、蒸発させてゴム状にし、シリカゲルクロマトグラフ(95%CHCl/5%CHOH)にかけて、3.6g(92.6%)の(3S,6R)−3−アミノ−6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1−ピリジン−3−イルメチル−アゼパン−2−オンを白色固体として得る。
MS (ESI) 350.2 (M+H)+
j)(R)−N−[(3S,6R)−6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−オキソ−1−ピリジン−3−イルメチル−アゼパン−3−イル]−2−[(4R,5R,6R)−6−((E)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル)−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−2−メトキシ−アセトアミドの製造
イソプロパノール(10mL)中の(3S,6R)−3−アミノ−6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1−ピリジン−3−イルメチル−アゼパン−2−オン(1.84g、5.3mmol)、(4R,4aR)−4−((E)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル)−7−メトキシ−2,2−ジメチル−テトラヒドロ−フロ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−オン(1.0g、3.5mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.37g、11.0mmol)の溶液を、16時間還流させる。溶液を蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフ(95%CHCl/5%CHOH)にかけて、1.27g(57.0%)の(R)−N−[(3S,6R)−6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−オキソ−1−ピリジン−3−イルメチル−アゼパン−3−イル]−2−[(4R,5R,6R)−6−((E)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル)−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−2−メトキシ−アセトアミドを白色固体として得る。
MS (ESI) 634.3 (M+H)+
(R)−2−[(4R,5R,6R)−6−((E)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル)−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−N−((3S,6R)−6−ヒドロキシ−2−オキソ−1−ピリジン−3−イルメチル−アゼパン−3−イル)−2−メトキシ−アセトアミドの製造
(R)−N−[(3S,6R)−6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−オキソ−1−ピリジン−3−イルメチル−アゼパン−3−イル]−2−[(4R,5R,6R)−6−((E)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル)−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−2−メトキシ−アセトアミド(1.2g、1.9mmol)の撹拌溶液に、室温にてテトラブチルアンモニウムフルオリド(5.68mL、1MのTHF、5.68mmol)を加える。2時間後、溶液を蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフ(95%CHCl/5%CHOH)にかけて、0.74g(75.2%)の(R)−2−[(4R,5R,6R)−6−((E)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル)−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−N−((3S,6R)−6−ヒドロキシ−2−オキソ−1−ピリジン−3−イルメチル−アゼパン−3−イル)−2−メトキシ−アセトアミドを白色固体として得る。
1H NMR 300MHz δ 8.52(m, 2H), 7.69 (m, 1H), 7.29 (m, 1H), 5.77 (d, 1H), 5.54(dd, 1H), 4.69 (m, 2H), 4.29 (m, 2H), 4.10 (m, 2H), 3.92 (d, 1H), 3.54 (m, 2H), 3.50 (s, 3H), 3.33 (m,2H), 2.15 (m, 1H), 2.00 (m, 1H), 1.90 (m, 1H), 1.67 (m, 3H), 1.46 (m, 4H), 1.04 (s, 9H), 1.00 (t, 2H);
MS (ESI) 520.2 (M+H)+
l)テトラデカン酸(3R,6S)−6−{(R)−2−[(4R,5R,6R)−6−((E)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル)−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−2−メトキシ−アセチルアミノ}−7−オキソ−1−ピリジン−3−イルメチル−アゼパン−3−イルエステルの製造
CHCl(15mL)中のテトラデカン酸(0.39g、1.7mmol)および4ジメチルアミノピリジン(0.21g、1.7mmol)の撹拌溶液に、1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−カルボジイミドヒドロクロリド(0.34g、1.7mmol)を室温にて加える。30分後、(R)−2−[(4R,5R,6R)−6−((E)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル)−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−N−((3S,6R)−6−ヒドロキシ−2−オキソ−1−ピリジン−3−イルメチル−アゼパン−3−イル)−2−メトキシ−アセトアミド(0.74g、1.4mmol)を加え、16時間撹拌する。該反応物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフ(98%CHCl/2%CHOH)にかけて、0.3g(28.8%)のテトラデカン酸(3R,6S)−6−{(R)−2−[(4R,5R,6R)−6−((E)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル)−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−2−メトキシ−アセチルアミノ}−7−オキソ−1−ピリジン−3−イルメチル−アゼパン−3−イルエステルを白色固体として得る。
1H NMR 300MHz δ 8.54(s, 2H), 7.88 (d, 1H), 7.63 (d, 1H), 7.29 (m, 1H), 5.77 (d, 1H), 5.54(dd, 1H), 5.06 (d, 1H), 4.75 (m, 1H), 4.50 (m, 1H), 4.29 (m, 2H), 4.08 (d, 1H), 3.90 (d, 1H), 3.52 (s, 3H), 3.50 (m, 1H), 3.25 (d, 1H), 2.27 (t, 2H), 2.15 (m, 2H), 2.00 (m, 1H), 1.60 (m, 3H), 1.46 (d, 2H), 1.25 (m, 24H), 1.04 (s, 9H), 0.88 (t, 3H);
MS (ESI) 730.3 (M+H)+
m)表題化合物テトラデカン酸(3R,6S)−7−オキソ−1−ピリジン−3−イルメチル−6−((2R,3R,4S,5R)−(E)−3,4,5−トリヒドロキシ−2−メトキシ−8,8−ジメチル−ノナ−6−エノイルアミノ)−アゼパン−3−イルエステルの製造
TFA/THF/HO(3/3/2)の溶液(30mL)に、0℃にてテトラデカン酸(3R,6S)−6−{(R)−2−[(4R,5R,6R)−6−((E)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル)−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−2−メトキシ−アセチルアミノ}−7−オキソ−1−ピリジン−3−イルメチル−アゼパン−3−イルエステル(0.3g、0.42mmol)を加える。30分後、反応物を高真空下で蒸発させ、トルエン(20mL)加えて、残りのTFAを蒸発させる。残さをCHCl中に0℃にて溶解し、NHOHを滴下して中和する。溶液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフ(98%CHCl/2%CHOH)にかけて、0.2g(70.7%)のテトラデカン酸(3R,6S)−7−オキソ−1−ピリジン−3−イルメチル−6−((2R,3R,4S,5R)−(E)−3,4,5−トリヒドロキシ−2−メトキシ−8,8−ジメチル−ノナ−6−エノイルアミノ)−アゼパン−3−イルエステルを白色固体として得る。
1H NMR 300MHz δ 8.62 (s, 2H), 8.17 (d, 1H), 7.67 (d, 1H), 7.33 (m, 1H), 5.83 (d, 1H), 5.42(dd, 1H), 4.69 (m, 1H), 4.54 (m, 1H), 4.33 (d, 1H), 4.32 (t, 1H), 3.83 (dd, 2H), 3.67 (d, 1H), 3.25 (s, 3H), 3.17 (m, 1H), 2.94 (d, 1H), 2.29 (t, 2H), 2.13 (m, 2H), 2.00 (m, 1H), 1.60 (m, 3H), 1.29 (m, 24H), 1.04 (s, 9H), 0.89 (t, 3H);
MS (ESI) 690.3 (M+H)+
実施例2:(E)−(2R,3R,4S,5R)−3,4,5−トリヒドロキシ−2−メトキシ−8,8−ジメチル−ノナ−6−エノン酸[(3S,6R)−6−(6−アミノ−ヘキシルオキシ)−1−メチル−2−オキソ−アゼパン−3−イル]−アミド
Figure 2006528611
a)[(3S,6R)−6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1−メチル−2−オキソ−アゼパン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
CH−Iが2−クロロメチル−ピリジンに代わり、1当量のKN(Si(CHを工程1(h)で使用する他は、実施例1(f)〜1(h)の方法にしたがい、油状物として産物を得る。
1H NMR (CDCl3) δ 0.05 (s, 3H), 0.07 (s, 3H), 0.87 (s, 9H), 1.44 (s, 9H), 1.8 (m, 4H), 3.06 (s, 3H), 3.2 (dd, 1H), 3.7 (d, 1H), 4.0 (m, 1H). 4.28 (dd, 1H), 6.0 (d, 1H)
b)((3S,6R)−6−ヒドロキシ−1−メチル−2−オキソ−アゼパン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
THF(40mL)中の[(3S,6R)−6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1−メチル−2−オキソ−アゼパン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.85g、2.27mmol)の溶液に、テトラブチルアンモニウムフルオリド(3mL、1MのTHF、3mmol)を室温にて加える。反応溶液を4時間撹拌し、次いでHO(40mL)を加え、該溶液を真空下でその体積の1/2へと濃縮し、3回CHCl(40mL)で抽出する。合一したCHCl抽出物を、シリカに吸着させ、クロマトグラフ(5%CHOH/CHCl)にかけて、0.568g(72%)の((3S,6R)−6−ヒドロキシ−1−メチル−2−オキソ−アゼパン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル白色固体として得る。
1H NMR (CDCl3) δ 1.44 (s, 9H), 1.7-2.05 (m, 4H), 3.1 (s, 3H), 3.37 (dd, 1H), 3.73 (d, 1H), 4.07 (m, 1H), 4.31 (m, 1H), 6.0 (d, 1H)
[(3S,6R)−6−(6−アジド−ヘキシルオキシ)−1−メチル−2−オキソ−アゼパン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
THF(5mL)中の((3S,6R)−6−ヒドロキシ−1−メチル−2−オキソ−アゼパン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.70g、2.6mmol)の−78℃へと冷却した撹拌溶液に、NaN(Si(CH(2.8mL、1MのTHF、2.8mmol)を加える。10分後、トリフルオロメタンスルホン酸6−アジド−ヘキシルエステル(0.76g、3.1mmol)をそのまま加え、10分、−78℃にて撹拌し、次いで温め、室温にて1時間撹拌する。NaHCO(5mL、1MのHO)を加え、該溶液をHO/EtOAcで分離させ、EtOAc抽出物をNaSOで乾燥させ、蒸発させて、油状物を得る。該油状物をシリカに吸着させ、クロマトグラフ(20%EtOAc/CHCl)にかけて、0.32g(32%)の[(3S,6R)−6−(6−アジド−ヘキシルオキシ)−1−メチル−2−オキソ−アゼパン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを油状物として得る。
1H NMR (CDCl3) δ 1.34 (s, 9H), 1.24-2.1 (m, 12H), 2.95 (s, 3H), 3.1-3.35 (m, 6H), 3.44 (m, 1H), 3.55 (d, 1H), 4.2 (m, 1H)
(3S,6R)−3−アミノ−6−(6−アジド−ヘキシルオキシ)−1−メチル−アゼパン−2−オンの製造
CHCl(4mL)中の[(3S,6R)−6−(6−アジド−ヘキシルオキシ)−1−メチル−2−オキソ−アゼパン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.32g、0.83mmol)の撹拌溶液にTFA(1mL)を室温にて加える。1時間後、該反応物を真空下で蒸発させ、トルエン(20mL)を加え、真空下で蒸発させて、残ったTFAを除去する。NH飽和CHCl(20mL)中に溶解させ、シリカに吸着させ、クロマトグラフ(50%EtOAc/CHCl/NH次いで10%CHOH/CHCl/NH)にかけて、0.207g(88%)の(3S,6R)−3−アミノ−6−(6−アジド−ヘキシルオキシ)−1−メチル−アゼパン−2−オンを油状物として得る。
MS (ESI) 284.2 (M+H)+
(R)−N−[(3S,6R)−6−(6−アジド−ヘキシルオキシ)−1−メチル−2−オキソ−アゼパン−3−イル]−2−[(4R,5R,6R)−6−((E)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル)−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−2−メトキシ−アセトアミドの製造
イソプロパノール(1mL)中の(3S,6R)−3−アミノ−6−(6−アジド−ヘキシルオキシ)−1−メチル−アゼパン−2−オン(0.207g、0.73mmol)の溶液に、(4R,4aR)−4−((E)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル)−7−メトキシ−2,2−ジメチル−テトラヒドロ−フロ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−オン(0.3g、1mmol)を加え、18時間加熱還流させる。該溶液を真空下で蒸発させ、シリカに吸着させ、クロマトグラフ(CHClからEtOAcグラジエント)にかけて、0.245g(59%)の(R)−N−[(3S,6R)−6−(6−アジド−ヘキシルオキシ)−1−メチル−2−オキソ−アゼパン−3−イル]−2−[(4R,5R,6R)−6−((E)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル)−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−2−メトキシ−アセトアミドを固体として得る。
(ESI) 568.1 (M+H)+
f)(E)−(2R,3R,4S,5R)−3,4,5−トリヒドロキシ−2−メトキシ−8,8−ジメチル−ノナ−6−エノン酸[(3S,6R)−6−(6−アジド−ヘキシルオキシ)−1−メチル−2−オキソ−アゼパン−3−イル]−アミドの製造
(R)−N−[(3S,6R)−6−(6−アジド−ヘキシルオキシ)−1−メチル−2−オキソ−アゼパン−3−イル]−2−[(4R,5R,6R)−6−((E)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル)−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−2−メトキシ−アセトアミドが、テトラデカン酸(3R,6S)−6−{(R)−2−[(4R,5R,6R)−6−((E)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル)−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−2−メトキシ−アセチルアミノ}−7−オキソ−1−ピリジン−3−イルメチル−アゼパン−3−イルエステルに代わる他は、実施例1m)の方法にしたがう。
MS (ESI) 528.0 (M+H)+
g)表題化合物(E)−(2R,3R,4S,5R)−3,4,5−トリヒドロキシ−2−メトキシ−8,8−ジメチル−ノナ−6−エノン酸[(3S,6R)−6−(6−アミノ−ヘキシルオキシ)−1−メチル−2−オキソ−アゼパン−3−イル]−アミドの製造
THF(2mL)中の(E)−(2R,3R,4S,5R)−3,4,5−トリヒドロキシ−2−メトキシ−8,8−ジメチル−ノナ−6−エノン酸[(3S,6R)−6−(6−アジド−ヘキシルオキシ)−1−メチル−2−オキソ−アゼパン−3−イル]−アミド(0.13g、0.25mmol)の撹拌溶液に、HOおよびトリフェニルホスフィン(0.120g、0.5mmol)を加える。8時間後、該反応溶液を真空下で蒸発させ、半固体の残さを得、これをCHCl(10mL)中に溶解させ、シリカに吸着させ、クロマトグラフ(CHCl/NHから25%CHOH/CHCl/NHグラジエント)にかけて、0.106g(85%)の(E)−(2R,3R,4S,5R)−3,4,5−トリヒドロキシ−2−メトキシ−8,8−ジメチル−ノナ−6−エノン酸[(3S,6R)−6−(6−アミノ−ヘキシルオキシ)−1−メチル−2−オキソ−アゼパン−3−イル]−アミドを白色固体として得る。
MS (ESI) 502.1 (M+H)+
実施例3:(E)−(2R,3R,4S,5R)−3,4,5−トリヒドロキシ−2−メトキシ−8,8−ジメチル−ノナ−6−エノン酸((3S,6S)−6−アジド−2−オキソ−アゼパン−3−イル)−アミド
Figure 2006528611
((3S,6S)−6−アジド−2−オキソ−アゼパン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
THF(200mL)中の((3S,6R)−6−ヒドロキシ−2−オキソ−アゼパン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(3g、12.3mmol、実施例1f)およびトリフェニルホスフィン(3.75g、14.1mmol)の0℃の撹拌溶液に、ジエチルアゾジカルボキシレート(2.2mL、13.5mmol)を温度が<5℃が維持される速度で加え、直後にジフェニルホスホリルアジド(2.9mL、13.5mmol)を加える。該反応物を60時間室温にて暗所で撹拌し、溶媒を真空下で除去し、残さをシリカゲルクロマトグラフ(ヘキサンからエーテルグラジエント)にかけて、2.33g(70%)の((3S,6S)−6−アジド−2−オキソ−アゼパン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルを固体として得る。
MS (ESI) 270 (M+H)+
(3S,6S)−3−アミノ−6−アジド−アゼパン−2−オンの製造
((3S,6S)−6−アジド−2−オキソ−アゼパン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルを[(3S,6R)−6−(6−アジド−ヘキシルオキシ)−1−メチル−2−オキソ−アゼパン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルに代え、実施例2d)の方法にしたがって、(3S,6S)−3−アミノ−6−アジド−アゼパン−2−オンを得る。
MS (ESI) 170 (M+H)+
(R)−N−((3S,6S)−6−アジド−2−オキソ−アゼパン−3−イル)−2−[(4R,5R,6R)−6−((E)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル)−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−2−メトキシ−アセトアミドの製造
(3S,6S)−3−アミノ−6−アジド−アゼパン−2−オンを(3S,6R)−3−アミノ−6−(6−アジド−ヘキシルオキシ)−1−メチル−アゼパン−2−オンに代え、実施例2e)の方法にしたがって、(R)−N−((3S,6S)−6−アジド−2−オキソ−アゼパン−3−イル)−2−[(4R,5R,6R)−6−((E)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル)−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−2−メトキシ−アセトアミドを得る。
MS (ESI)454.2 (M+H)+
d)表題化合物(E)−(2R,3R,4S,5R)−3,4,5−トリヒドロキシ−2−メトキシ−8,8−ジメチル−ノナ−6−エノン酸((3S,6S)−6−アジド−2−オキソ−アゼパン−3−イル)−アミドの製造
(R)−N−((3S,6S)−6−アジド−2−オキソ−アゼパン−3−イル)−2−[(4R,5R,6R)−6−((E)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル)−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−2−メトキシ−アセトアミドをテトラデカン酸(3R,6S)−6−{(R)−2−[(4R,5R,6R)−6−((E)−3,3−ジメチル−ブタ−1−エニル)−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4−イル]−2−メトキシ−アセチルアミノ}−7−オキソ−1−ピリジン−3−イルメチル−アゼパン−3−イルエステルに代え、実施例1m)の方法にしたがって、表題化合物を得る。
MS (ESI) 414.2 (M+H)+
実施例4:[(S)−2−オキソ−3−((2R,3R,4S,5R)−(E)−3,4,5−トリヒドロキシ−2−メトキシ−8−メチル−ノナ−6−エノイルアミノ)−アゼパン−1−イル]−酢酸ベンジルエステル
Figure 2006528611
(4R,4aR)−7−メトキシ−2,2−ジメチル−4−((E)−3−メチル−ブタ−1−エニル)−テトラヒドロ−フロ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−オンの製造
1,1−ジヨード−2−メチル−プロパンを1,1−ジヨード−2,2−ジメチル−プロパンに代える他は、実施例1a)〜e)の方法にしたがって、(4R,4aR)−7−メトキシ−2,2−ジメチル−4−((E)−3−メチル−ブタ−1−エニル)−テトラヒドロ−フロ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−オンを白色固体として得る。
1HNMR (CDCl3) δ 5.85 (dd, J=15.6, 6.22 Hz, 1H), 5.64 (ddd, J= 15.6, 7.5, 1.27 Hz, 1H), 4.74 (dd, J= 3.79, 2.09 Hz, 1H), 4.48 (dd, J= 7.49, 1.78 Hz, 1H), 4.12 (d, J= 3.86 Hx, 1H), 4.02 (t, J= 2.02 Hz, 1H), 3.68 (s, 3H), 2.36 (m, 1H), 1.56 (s, 3H), 1.51 (s, 3H), 1.04 (d, J= 1.9 Hz, 3H), 1.03 (d, J= 1.9 Hz, 3H);
13C NMR (CDCl3) δ 172.8, 143.2, 122.0, 98.7, 79.0, 71.7, 70.0, 67.6, 59.2, 30.7, 29.2, 21.9, 21.8, 19.2
HRMS:(M+Na)+(C14H22O5Na)についての計算値293.1365、実測値293.1355
((S)−3−アミノ−2−オキソ−アゼパン−1−イル)−酢酸ベンジルエステルの製造
((S)−2−オキソ−アゼパン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルを[(3S,6R)−6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−オキソ−アゼパン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルに代え、ブロモ−酢酸ベンジルエステルを2−クロロメチル−ピリジンと1当量のKN(Si(CH塩基に代える他は、実施例1h)の方法にしたがって、((S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−オキソ−アゼパン−1−イル)−酢酸ベンジルエステルを得る。方法2d)のBoc基の除去により、((S)−3−アミノ−2−オキソ−アゼパン−1−イル)−酢酸ベンジルエステルを得る。
c)表題化合物[(S)−2−オキソ−3−((2R,3R,4S,5R)−(E)−3,4,5−トリヒドロキシ−2−メトキシ−8−メチル−ノナ−6−エノイルアミノ)−アゼパン−1−イル]−酢酸ベンジルエステルの製造
4b)の産物を実施例2e)〜f)のとおりに処理して、表題化合物を白色固体として得る。
実施例5〜59
下記の化合物を類似の出発物質を使用した類似の方法により製造する:
Figure 2006528611
Figure 2006528611
Figure 2006528611
Figure 2006528611
Figure 2006528611
Figure 2006528611
Figure 2006528611
Figure 2006528611
Figure 2006528611
Figure 2006528611
Figure 2006528611
Figure 2006528611
Figure 2006528611
Figure 2006528611
Figure 2006528611
Figure 2006528611
式Iの化合物の抗腫瘍活性を、接着細胞の単層増殖に対する試験化合物の増殖阻害効果を測定する、足場依存性単層増殖アッセイ(Anchorage Dependent Growth Monolayer Assay)(ADGMA)を利用して示し得る。このアッセイは国立がん研究所(NCI)によって使用される60細胞株アッセイから、下記の修飾を施して適合させた:
1)重要な腫瘍型を代表する細胞株、たとえばMDA−MB−435(乳がん)およびA549(非小細胞肺がん)を使用する;および
2)テトラゾリウム誘導体、すなわちMTSを細胞密度を測定するために使用する。
ADGMAは、試験化合物を加えた時点で存在する細胞数に対して、試験化合物に3日暴露した後の生存細胞数を比較する。細胞生存率はテトラゾリウム誘導体、すなわち3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−5−(3−カルボキシメトキシフェニル)−2−(4−スルホフェニル)−2H−テトラゾリウムの分子内塩(MTS)を使用して測定する。MTSは電子カップリング剤(PMS;フェナジンメトスルフェート)の存在下で、生存細胞によって水溶性のホルマザン誘導体へと代謝的に還元される。ホルマザン誘導体の490nm(A490)での吸収が生存細胞に比例する。試験化合物のIC50は最終対照細胞数の50%へと最終細胞数が減少するのに必要な化合物の濃度である。
MDA−MB−435乳がん腫株をAmerican Type Culture Collection(ATCC)から得、融解後4〜20代の間の継代で使用する。MDA−MB−435乳がん腫を、10%ウシ胎児血清、15mMのHEPES(pH=7.4)、ペニシリン100単位/mL、およびストレプトマイシン100マイクログラム/mLを含むDME/F12培地中で維持し、培養する。
A549非小細胞肺がん株をAmerican Type Culture Collection(ATCC)から得、融解後4〜20代の間の継代で使用する。A549細胞を5%FBS、5mg/mLインシュリン、5mg/mLトランスフェリン(transferring)、5mg/mL亜セレン酸、1nMβ−エストラジオール、1nMテストステロン、100単位/mLペニシリンおよび100μg/mLストレプトマイシンを含むRPMI1640中で維持し、培養する。
細胞株をトリプシン処理し、コールターカウンターを使用して培養密度を計測する。その後細胞を、96ウェルプレート中で下記の密度:
MDA−MB−435、3000細胞/ウェル;A549、700細胞/ウェル
でそれぞれの維持培地(100μL/ウェル)中に播種する。予備実験において決定されたとおりの細胞数を播種し、播種後4日の細胞密度が75〜90%となる。播種後1日目にアッセイした初期細胞密度はおよそ0.15〜0.20吸収単位だけ培地ブランクよりも多い。96ウェルプレートを0日目に播種し、試験化合物を1日目に加える。対照プレートを、A列は培地のみ、B列は細胞を加えて各細胞株について製造する。播種後1日目に、試験化合物(最終体積100μL)を試験プレートに加える。対照プレートには10μLのMTS混合物(0.92mg/mLのPMS溶液10μLに対して2mg/mLのMTS溶液190μLの比率で細胞プレートに加える日に新たに調製)および100μLの培地を加える。対照プレートのA490をMTS添加の4時間後に読み取り、各細胞株についての初期細胞密度体積を測定する。試験化合物添加の3日後、10μL/ウェルのMTS混合物を試験プレートに加え、A490を4時間後に読み取る。細胞を含むウェルについてのA490値は、培地吸収を補正し、その後、読み取った初期密度を正規化して正味の増殖パーセントを決定する。IC50値を化合物濃度の関数としての正味の増殖パーセントのグラフから決定する。正味の増殖パーセントを、式
(細胞+試薬A490−初期A490/細胞+試薬ビークルA490−初期A490
として計算する。
実施例1〜59の化合物のそれぞれは、ADGMAにおいて、少なくとも1種のがん腫細胞株で0.001μM〜100μMのIC50値を示す。

Claims (25)

  1. 式I
    Figure 2006528611
    〔式中、
    nは0、1または2であり;
    R1はH、X−(C1−6)アルキル−、(C1−12)アルキルC(O)−、X−(C2−4)アルケニレン−、X−(C2−4)アルキニレン−、X−(C3−9)シクロアルキル−、X−(C3−9)シクロアルケン−、X−アリール−、X−(C3−7)シクロアルカン−(C1−6)アルキレン−、X−(C3−7)シクロアルケン−(C1−6)アルキレン−、またはX−アリール−(C1−6)アルキレン−であり;
    はH、(C1−14)アルキル、(C3−7)シクロアルキル;(C3−7)シクロアルキル、−OR、−SR、−NO、ハロまたは(C1−6)アルキル−C(O)−によって置換された(C1−14)アルキル;アリール、アリール−(C1−12)アルキル−、−OR、−SR、−NO、ハロ、(C1−12)アルキル−C(O)−、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ、アミノ(C1−16)アルキル−、またはモノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ(C1−16)アルキルであり;
    はH、(C1−14)アルキル、(C3−7)シクロアルキル;(C3−7)シクロアルキル、−OR、−SR、−NO、ハロまたは(C1−6)アルキル−C(O)−によって置換された(C1−14)アルキル;アリール、アリール−(C1−12)アルキル−、アミノ(C1−16)アルキル−またはモノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ(C1−16)アルキルであり;
    はH、(C1−18)アルキル、アリール、または(C3−7)シクロアルキル、アリール、−OH、−O−(C1−6)アルキルまたはハロによって置換された(C1−18)アルキルであり;
    、R、RおよびRは独立して水素または(C1−18)アルキルであるか、Rはまたフェニルもしくはフェニルによって置換された(C1−16)アルキル(ここで、R、R、RおよびRアルキル置換基を合わせて、合計18個以下の炭素原子数である)であるか、またはRとRが一緒になって、もしくはRとRが一緒になって、アセタール基を形成し;
    R6は水素または(C1−6)アルキルであり;
    R7はH、(C1−18)アルキル、フェニル、ピリジル;(C3−7)シクロアルキル、−OR、N、ハロ、−N(R、R、−O−(C1−6)アルキル、−OC(O)−(C1−16)アルキルまたはピリジルによって置換された(C1−18)アルキル;−Y−Rまたは式IIaもしくはIIIa
    Figure 2006528611
    [式中、
    R9は(C1−6)アルキル、−OR、−SR、−NO2、ハロ、−N、(C1−12)アルキル−C(O)−、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ、アミノ(C1−16)アルキル−、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ(C1−16)アルキル、(CH0−2−C5−7シクロアルキル、(CH0−2−ヘテロ環式、(CH0−2−C5−7アリール、または(CH0−2−ヘテロアリールから選択される0〜3個の置換基であり;
    Yは−(C1−10)アルキル−、−(C0−10)アルキレン−CO−N(R)−(C0−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−N(R)−CO−(C0−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−CO−O−(C0−10)アルキレン−、−(C1−10)アルキレン−O−C(O)−(C1−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−CO−(C0−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−(R)N−CO−O−(C0−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−O−CO−(R)N−(C0−10)アルキレン−または−(C0−18)アルキレン−アリーレン−(C0−18)アルキレン−から選択される架橋基であり;
    はH、(C1−4)アルキルまたはフェニルであり;
    は(C1−16)アルキル、または(C3−7)シクロアルキル、−OR、N、ハロ、−N(R、−O−(C1−6)アルキル、−OC(O)−(C1−16)アルキルもしくはピリジルによって置換された(C1−16)アルキルである]
    の置換基であり;
    R8はH、ハロ、−N、(C1−16)アルキル、−Z−(C1−16)アルキル;(C3−7)シクロアルキル、−N、−N(R、−Z−het、−ORまたは−SRによって置換された(C1−16)アルキル;(C3−7)シクロアルキル、−N、−N(R、−Z−het、−ORまたは−SRによって置換された−Z−(C1−16)アルキル;−O(C1−16)アルキレン−N、−O(C1−16)アルキレン−N(R、−(C0−6)アルキレン−OC(O)−(C1−16)アルキル、−(C0−6)アルキレン−(O)C−O−(C1−16)アルキル、−(C0−6)アルキレン−OC(O)−(C3−7)シクロアルキル、−(C0−6)アルキレン−(O)C−O−(C3−7)シクロアルキル、ピリジル、−OC(O)O(C1−12)アルキル、−O−CO−X−R、または−O−CO−(CH−O−(CH−X−R(ここで、Xは直接結合、(C1−12)アルキレン、(C1−12)アルケニレンまたは(C1−12)アルキニレンであり、そしてRはH、(C3−9)シクロアルキル、フェニル;クロロ、メトキシ、(C1−18)アルキルまたは(C1−18)アルコキシの1個以上によって置換されたフェニル;ピロリル、フラニル、チオフラニル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニルまたはピリジルであり、そしてmはそれぞれ独立して0〜13の数である)、−Z−het、−OR、−SR、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ、アミノ(C1−16)アルキル−、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ(C1−16)アルキル、−Z−Si((C1−6)アルキル)または下記の2個の式:
    Figure 2006528611
    [式中、
    Zは直接結合、−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−O−、−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−N(R)−、−N(R)−、−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−N(R)−C(O)−、−N(R)−C(O)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−N(R)−C(O)−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−(C1−8)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−CO−N(R)−、−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−CO−N(R)−、−(C1−12)アルキレン−CO−O−、−(C1−12)アルキレン−O−C(O)−、−OC(O)−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−CO−、−(C1−8)アルキレン−CO−(C1−8))アルキレン−、−CO−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−、−N(R)−C(O)−O−、−N(R)−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−N(R)−C(O)−O−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−O−CO−N(R)−、−O−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−O−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−O−CO−N(R)−、−O−CO−O−、−(C1−12)アルキレン−O−CO−O−、−O−CO−O−(C1−12)アルキレン−または−(C1−8)アルキレン−O−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−であり;
    は直接結合、−(C1−12)アルキレン−、−O−(C1−12)アルキレン−、−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−N(R)−C(O)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−(C1−8)アルキレン−、−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−OC(O)−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−CO−(C1−8))アルキレン−、−CO−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−、−N(R)−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−、−O−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−O−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−O−CO−O−(C1−12)アルキレン−または−(C1−8)アルキレン−O−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−であり;
    R10はヒドロキシ、ハロ、−(C1−17)アルキル、−O−(C1−17)アルキル、−(CH1−6−C3−7−シクロアルキル、−(CH0−10−アリールまたは−(CH0−10−hetから選択される0から3個の置換基であり;
    hetはヘテロ環またはヘテロ芳香環であり;
    pは1〜18である]
    から選択される置換基である。
    ただし、nが2でありR1が(C1−6)アルキル−CH=CH−または(C3−6)シクロアルキル−CH=CH−であるとき、RはHもしくは(C1−8)アルキルではないか、またはRは−O−CO−X−Rもしくは−O−CO−(CH−O−(CH−X−R(ここで、Xは直接結合、(C1−12)アルキレン、(C1−12)アルケニレンまたは(C1−12)アルキニレンであり、そしてRはH、(C3−9)シクロアルキル、フェニル;クロロ、メトキシ、(C1−18)アルキルまたは(C1−18)アルコキシの1個以上によって置換されたフェニル;ピロリル、フラニル、チオフラニル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニルまたはピリジルであり、そしてmはそれぞれ独立して0〜13の数である)ではなく、さらに、nが2であり、RがHもしくはメチルであり、そしてRが3−メチルブタ−1−エニレンであるとき、Rは−OHではない〕
    の化合物またはその塩。
  2. nが2であり;
    R1がX−(C1−6)アルキル−、X−(C2−4)アルケニレン−、X−(C3−7)シクロアルキル−、またはX−(C3−7)シクロアルカン−(C1−3)アルキレン−であり;
    がH、(C1−12)アルキル、(C3−7)シクロアルキル;(C3−7)シクロアルキル、−OR、−SR、−NO、ハロまたは(C1−12)アルキル−C(O)−によって置換された−(C1−12)アルキル;アリール、アリール−(C1−12)アルキル−または−ORであり;
    がH、(C1−12)アルキル、(C3−7)シクロアルキル;(C3−7)シクロアルキル、−OR、−SR、−NO、ハロまたは(C1−12)アルキル−C(O)−によって置換された−(C1−12)アルキル;アリール、アリール−(C1−12)アルキル−であり;
    がH、(C1−18)アルキル、アリール−、または(C3−7)シクロアルキルもしくはアリールによって置換された(C1−18)アルキルであり;
    、R、RおよびRが独立して水素または(C1−4)アルキルであり、ここでR、R、RおよびRを合わせて、合計8個以下、とりわけ4個以下の炭素原子数であり;
    R6が水素または(C1−6)アルキルであり;
    R7がH、(C1−8)アルキル、R;(C3−7)シクロアルキル、−OR、N、ハロ、−N(R、−O−(C1−6)アルキル、−OC(O)−(C1−16)アルキルまたはピリジルによって置換された(C1−18)アルキル;または式IIaまたはIIIa
    Figure 2006528611
    [式中、
    R9が(C1−6)アルキル、−OR、−SR、−NO2、ハロ、または−Nから選択される0〜3個の置換基であり;
    Yが−C(O)N(R)−、−CO−O−、−(C1−12)アルキレン−CO−O−、−CO−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−10)アルキレン−CO−O−(C1−10)アルキレン−、−(C1−10)アルキレン−O−C(O)−(C1−10)アルキレン−、−CO−、−(C1−12)アルキレン−CO−、−CO−(C1−12)アルキレン−、−(C1−10)アルキレン−CO−(C1−10)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−(R)N−CO−、−(C1−10)アルキレン−(R)N−CO−O−(C1−10)アルキレン−、または−(C0−12)アルキレン−アリーレン−(C0−12)アルキレン−から選択される架橋基であり;
    がH、(C1−4)アルキルまたはフェニルである]
    の置換基であり;
    R8が−N、(C1−16)アルキル、−Z−(C1−16)アルキル;(C3−7)シクロアルキル、−N、または−N(Rによって置換された(C1−16)アルキル;アルキル部位で(C3−7)シクロアルキル、−N、または−N(Rによって置換された−Z−(C1−16)アルキル;−(C0−6)アルキレン−(O)C−O−(C1−16)アルキル、または下記の2個の式:
    Figure 2006528611
    [式中、
    Zが直接結合、−(C1−12)アルキレン−、−N(R)−C(O)−、−N(R)−C(O)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−N(R)−C(O)−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−(C1−8)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−CO−N(R)−、−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−CO−N(R)−、−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−CO−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−、−N(R)−C(O)−O−、−N(R)−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−N(R)−C(O)−O−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−O−CO−N(R)−、−O−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−O−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−または−O−CO−N(R)−であり;
    が直接結合、−(C1−12)アルキレン−または−C(O)−であり;
    R10がヒドロキシ、ハロ、−(C1−17)アルキル、−O−(C1−17)アルキル、−(CH1−6−C3−7−シクロアルキル、−(CH0−10−アリールまたは−(CH0−10−hetから選択される0〜3個の置換基であり;そして
    hetがピリジルである]
    から選択される置換基である、
    請求項1に記載の化合物またはその塩。
  3. R1が(C1−6アルキル)−エテニレン−であり;
    、RおよびRが独立して水素または(C1−4)アルキル(ここで、R、R、RおよびRアルキル置換基を合わせて、合計4個以下の炭素原子数である)であり;
    が(C1−4)アルキルであり;
    R6が水素またはメチルであり;
    R7がHまたは(C1−6)アルキルであり;
    R8がH、−N、(C1−16)アルキル、−Z−(C1−16)アルキル;(C3−7)シクロアルキル、−N、または−N(Rによって置換された(C1−16)アルキル;またはアルキル部位で(C3−7)シクロアルキル、−N、または−N(Rによって置換された−Z−(C1−16)アルキルであり;
    R9が(CH0−2−C5−7シクロアルキル、(CH0−2−C5−7ヘテロ環、(CH0−2−C5−7アリール、または(CH0−2−C5−7ヘテロアリールであり;
    Xが(C1−12)アルキレンまたは(C2−12)アルケニレンであり;
    R10がヒドロキシ、ハロ、−(C1−8)アルキル、−O−(C1−8)アルキル、−(CH1−6−C3−7−シクロアルキル、−(CH0−10−アリールまたは−(CH0−10−hetから選択される0〜3個の置換基であり;
    hetがピリジルであり;
    nが2である、
    請求項1に記載の化合物またはその塩。
  4. R1が−CH=CH−i−プロピルまたは−CH=CH−t−ブチルであり;
    がHであり;
    、R、R、およびRが独立して水素またはメチルであり;
    R6が水素であり;
    R7がHまたは(C1−3)アルキルであり;そして
    nが2である、
    請求項1に記載の化合物またはその塩。
  5. がX−(C3−7)シクロアルカン−(C1−6)アルキレン−またはX−(C3−9)シクロアルケン−であり;
    が水素であり;
    が水素であり;
    、R、R、およびRが独立して水素またはメチルであり;
    が水素であり;
    がHまたは(C1−3)アルキルであり;
    が水素であり;そして
    nが2である、
    請求項1に記載の化合物またはその塩。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含んでなる、医薬組成物。
  7. 薬学的に許容される担体または希釈剤を含んでなる、請求項6に記載の医薬組成物。
  8. がんの処置のための、請求項1〜5のいずれかに記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩の使用。
  9. がんの処置用医薬組成物の製造のための、請求項1〜5のいずれかに記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩の使用。
  10. 式I
    Figure 2006528611
    〔式中、
    nは0、1または2であり;
    R1はH、X−(C1−6)アルキル−、(C1−12)アルキルC(O)−、X−(C2−4)アルケニレン−、X−(C2−4)アルキニレン−、X−(C3−9)シクロアルキル−、X−(C3−9)シクロアルケン−、X−アリール−、X−(C3−7)シクロアルカン−(C1−6)アルキレン−、X−(C3−7)シクロアルケン−(C1−6)アルキレン−、またはX−アリール−(C1−6)アルキレン−であり;
    はH、(C1−14)アルキル、(C3−7)シクロアルキル;(C3−7)シクロアルキル、−OR、−SR、−NO、ハロまたは(C1−6)アルキル−C(O)−によって置換された(C1−14)アルキル;アリール、アリール−(C1−12)アルキル−、−OR、−SR、−NO、ハロ、(C1−12)アルキル−C(O)−、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ、アミノ(C1−16)アルキル−、またはモノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ(C1−16)アルキルであり;
    はH、(C1−14)アルキル、(C3−7)シクロアルキル;(C3−7)シクロアルキル、−OR、−SR、−NO、ハロまたは(C1−6)アルキル−C(O)−によって置換された(C1−14)アルキル;アリール、アリール−(C1−12)アルキル−、アミノ(C1−16)アルキル−またはモノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ(C1−16)アルキルであり;
    はH、(C1−18)アルキル、アリール、または(C3−7)シクロアルキル、アリール、−OH、−O−(C1−6)アルキルまたはハロによって置換された(C1−18)アルキルであり;
    、R、RおよびRは独立して水素または(C1−18)アルキルであるか、Rはまたフェニルもしくはフェニルによって置換された(C1−16)アルキル(ここで、R、R、RおよびRアルキル置換基を合わせて、合計18個以下の炭素原子数である)であるか、またはRとRが一緒になって、もしくはRとRが一緒になって、アセタール基を形成し;
    R6は水素または(C1−6)アルキルであり;
    R7はH、(C1−18)アルキル、フェニル、ピリジル;(C3−7)シクロアルキル、−OR、N、ハロ、−N(R、R、−O−(C1−6)アルキル、−OC(O)−(C1−16)アルキルまたはピリジルによって置換された(C1−18)アルキル;−Y−Rまたは式IIaもしくはIIIa
    Figure 2006528611
    [式中、
    R9は(C1−6)アルキル、−OR、−SR、−NO2、ハロ、−N、(C1−12)アルキル−C(O)−、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ、アミノ(C1−16)アルキル−、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ(C1−16)アルキル、(CH0−2−C5−7シクロアルキル、(CH0−2−ヘテロ環式、(CH0−2−C5−7アリール、または(CH0−2−ヘテロアリールから選択される0〜3個の置換基であり;
    Yは−(C1−10)アルキル−、−(C0−10)アルキレン−CO−N(R)−(C0−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−N(R)−CO−(C0−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−CO−O−(C0−10)アルキレン−、−(C1−10)アルキレン−O−C(O)−(C1−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−CO−(C0−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−(R)N−CO−O−(C0−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−O−CO−(R)N−(C0−10)アルキレン−または−(C0−18)アルキレン−アリーレン−(C0−18)アルキレン−から選択される架橋基であり;
    はH、(C1−4)アルキルまたはフェニルであり;
    は(C1−16)アルキル、または(C3−7)シクロアルキル、−OR、N、ハロ、−N(R、−O−(C1−6)アルキル、−OC(O)−(C1−16)アルキルもしくはピリジルによって置換された(C1−16)アルキルである]
    の置換基であり;
    R8はH、ハロ、−N、(C1−16)アルキル、−Z−(C1−16)アルキル;(C3−7)シクロアルキル、−N、−N(R、−Z−het、−ORまたは−SRによって置換された(C1−16)アルキル;(C3−7)シクロアルキル、−N、−N(R、−Z−het、−ORまたは−SRによって置換された−Z−(C1−16)アルキル;−O(C1−16)アルキレン−N、−O(C1−16)アルキレン−N(R、−(C0−6)アルキレン−OC(O)−(C1−16)アルキル、−(C0−6)アルキレン−(O)C−O−(C1−16)アルキル、−(C0−6)アルキレン−OC(O)−(C3−7)シクロアルキル、−(C0−6)アルキレン−(O)C−O−(C3−7)シクロアルキル、ピリジル、−OC(O)O(C1−12)アルキル、−O−CO−X−R、または−O−CO−(CH−O−(CH−X−R(ここで、Xは直接結合、(C1−12)アルキレン、(C1−12)アルケニレンまたは(C1−12)アルキニレンであり、そしてRはH、(C3−9)シクロアルキル、フェニル;クロロ、メトキシ、(C1−18)アルキルまたは(C1−18)アルコキシの1個以上によって置換されたフェニル;ピロリル、フラニル、チオフラニル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニルまたはピリジルであり、そしてmはそれぞれ独立して0〜13の数である)、−Z−het、−OR、−SR、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ、アミノ(C1−16)アルキル−、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ(C1−16)アルキル、−Z−Si((C1−6)アルキル)または下記の2個の式:
    Figure 2006528611
    [式中、
    Zは直接結合、−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−O−、−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−N(R)−、−N(R)−、−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−N(R)−C(O)−、−N(R)−C(O)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−N(R)−C(O)−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−(C1−8)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−CO−N(R)−、−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−CO−N(R)−、−(C1−12)アルキレン−CO−O−、−(C1−12)アルキレン−O−C(O)−、−OC(O)−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−CO−、−(C1−8)アルキレン−CO−(C1−8))アルキレン−、−CO−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−、−N(R)−C(O)−O−、−N(R)−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−N(R)−C(O)−O−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−O−CO−N(R)−、−O−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−O−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−O−CO−N(R)−、−O−CO−O−、−(C1−12)アルキレン−O−CO−O−、−O−CO−O−(C1−12)アルキレン−または−(C1−8)アルキレン−O−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−であり;
    は直接結合、−(C1−12)アルキレン−、−O−(C1−12)アルキレン−、−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−N(R)−C(O)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−(C1−8)アルキレン−、−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−OC(O)−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−CO−(C1−8))アルキレン−、−CO−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−、−N(R)−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−、−O−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−O−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−O−CO−O−(C1−12)アルキレン−または−(C1−8)アルキレン−O−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−であり;
    R10はヒドロキシ、ハロ、−(C1−17)アルキル、−O−(C1−17)アルキル、−(CH1−6−C3−7−シクロアルキル、−(CH0−10−アリールまたは−(CH0−10−hetから選択される0から3個の置換基であり;
    hetはヘテロ環またはヘテロ芳香環であり;
    pは1〜18である]
    から選択される置換基である。
    ただし、nが2でありRが(C1−6)アルキル−CH=CH−もしくは(C3−6)シクロアルキル−CH=CH−であるとき、RはHもしくは(C1−8)アルキルではないか、またはRは−O−CO−X−Rもしくは−O−CO−(CH−O−(CH−X−R(ここで、Xは直接結合、(C1−12)アルキレン、(C1−12)アルケニレンまたは(C1−12)アルキニレンであり、そしてRはH、(C3−9)シクロアルキル、フェニル;クロロ、メトキシ、(C1−18)アルキルまたは(C1−18)アルコキシの1個以上によって置換されたフェニル;ピロリル、フラニル、チオフラニル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニルまたはピリジルであり、そしてmはそれぞれ独立して0〜13の数である)ではなく、さらに、nが2であり、RがHもしくはメチルであり、そしてR1が3−メチルブタ−1−エニレンであるとき、Rは−OHではない〕
    の化合物またはその塩を製造する方法であって、下記の工程:
    (a)式VI
    Figure 2006528611
    〔式中、RおよびRは上記定義のとおりである〕
    の化合物またはその酸付加塩を、式VII
    Figure 2006528611
    〔式中、R1およびRは上記定義のとおりである〕
    の化合物と反応させて、式VIII
    Figure 2006528611
    の化合物を形成させる工程;そして
    (b)式VIIIの化合物を加水分解する工程
    を含んでなる方法。
  11. 工程(a)が極性有機溶媒中で、または弱塩基および極性有機溶媒の存在下で行われる、請求項10に記載の方法。
  12. 式VIIIの化合物を、式XI
    Figure 2006528611
    〔式中、R1、RおよびRは請求項10に定義のとおりである〕
    の化合物を、塩基および溶媒の存在下で、酸クロリドと反応させることによって製造する、請求項10に記載の方法。
  13. 該酸クロリドが式
    12COCl
    〔式中、R12はRの定義に基づく適当な置換基である〕であり;該塩基がトリエチルアミンであり、そして該溶媒がジクロロメタンである、請求項12に記載の方法。
  14. 式VIIIの化合物を、式XI
    Figure 2006528611
    〔式中、R1、RおよびRは請求項11に定義のとおりである〕
    の化合物を、カルボン酸カップリング剤および活性化剤の存在下で、カルボン酸と反応させることによって製造する、請求項10に記載の方法。
  15. 該カルボン酸が式
    12COOH
    〔式中R12はRの定義に基づく適当な置換基である〕であり;該カルボン酸カップリング剤が1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロリドであり、そして該活性化剤が4−ジメチルアミノピリジンである、請求項14に記載の方法。
  16. 式VIIの化合物を、式XXXIII
    Figure 2006528611
    〔式中、Rは請求項10に定義のとおりである〕
    の化合物を開裂させて、式XXXIV
    Figure 2006528611
    の化合物を得;そして
    化合物XXXIVを、溶媒混合物の存在下で、有機金属化合物と反応させることによって製造する、請求項10に記載の方法。
  17. 式XXXIIIの化合物の開裂を、溶媒中の過ヨウ素酸塩の存在下で行う、請求項16に記載の方法。
  18. 該過ヨウ素酸塩が過ヨウ素酸ナトリウムであり、該溶媒がメタノールである、請求項17に記載の方法。
  19. 該有機金属化合物が有機クロム化合物であり、該溶媒混合物が極性有機溶媒および不活性有機溶媒を含む、請求項16に記載の方法。
  20. 該極性有機溶媒がN,N−ジメチルホルムアミドであり、そして該不活性有機溶媒がテトラヒドロフランである、請求項19に記載の方法。
  21. 式I
    Figure 2006528611
    〔式中、
    nは0、1または2であり;
    R1はH、X−(C1−6)アルキル−、(C1−12)アルキルC(O)−、X−(C2−4)アルケニレン−、X−(C2−4)アルキニレン−、X−(C3−9)シクロアルキル−、X−(C3−9)シクロアルケン−、X−アリール−、X−(C3−7)シクロアルカン−(C1−6)アルキレン−、X−(C3−7)シクロアルケン−(C1−6)アルキレン−、またはX−アリール−(C1−6)アルキレン−であり;
    はH、(C1−14)アルキル、(C3−7)シクロアルキル;(C3−7)シクロアルキル、−OR、−SR、−NO、ハロまたは(C1−6)アルキル−C(O)−によって置換された(C1−14)アルキル;アリール、アリール−(C1−12)アルキル−、−OR、−SR、−NO、ハロ、(C1−12)アルキル−C(O)−、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ、アミノ(C1−16)アルキル−、またはモノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ(C1−16)アルキルであり;
    はH、(C1−14)アルキル、(C3−7)シクロアルキル;(C3−7)シクロアルキル、−OR、−SR、−NO、ハロまたは(C1−6)アルキル−C(O)−によって置換された(C1−14)アルキル;アリール、アリール−(C1−12)アルキル−、アミノ(C1−16)アルキル−またはモノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ(C1−16)アルキルであり;
    はH、(C1−18)アルキル、アリール、または(C3−7)シクロアルキル、アリール、−OH、−O−(C1−6)アルキルまたはハロによって置換された(C1−18)アルキルであり;
    、R、RおよびRは独立して水素または(C1−18)アルキルであるか、Rはまたフェニルもしくはフェニルによって置換された(C1−16)アルキル(ここで、R、R、RおよびRアルキル置換基を合わせて、合計18個以下の炭素原子数である)であるか、またはRとRが一緒になって、もしくはRとRが一緒になって、アセタール基を形成し;
    R6は水素または(C1−6)アルキルであり;
    R7はH、(C1−18)アルキル、フェニル、ピリジル;(C3−7)シクロアルキル、−OR、N、ハロ、−N(R、R、−O−(C1−6)アルキル、−OC(O)−(C1−16)アルキルまたはピリジルによって置換された(C1−18)アルキル;−Y−Rまたは式IIaもしくはIIIa
    Figure 2006528611
    [式中、
    R9は(C1−6)アルキル、−OR、−SR、−NO2、ハロ、−N、(C1−12)アルキル−C(O)−、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ、アミノ(C1−16)アルキル−、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ(C1−16)アルキル、(CH0−2−C5−7シクロアルキル、(CH0−2−ヘテロ環式、(CH0−2−C5−7アリール、または(CH0−2−ヘテロアリールから選択される0〜3個の置換基であり;
    Yは−(C1−10)アルキル−、−(C0−10)アルキレン−CO−N(R)−(C0−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−N(R)−CO−(C0−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−CO−O−(C0−10)アルキレン−、−(C1−10)アルキレン−O−C(O)−(C1−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−CO−(C0−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−(R)N−CO−O−(C0−10)アルキレン−、−(C0−10)アルキレン−O−CO−(R)N−(C0−10)アルキレン−または−(C0−18)アルキレン−アリーレン−(C0−18)アルキレン−から選択される架橋基であり;
    はH、(C1−4)アルキルまたはフェニルであり;
    は(C1−16)アルキル、または(C3−7)シクロアルキル、−OR、N、ハロ、−N(R、−O−(C1−6)アルキル、−OC(O)−(C1−16)アルキルもしくはピリジルによって置換された(C1−16)アルキルである]
    の置換基であり;
    R8はH、ハロ、−N、(C1−16)アルキル、−Z−(C1−16)アルキル;(C3−7)シクロアルキル、−N、−N(R、−Z−het、−ORまたは−SRによって置換された(C1−16)アルキル;(C3−7)シクロアルキル、−N、−N(R、−Z−het、−ORまたは−SRによって置換された−Z−(C1−16)アルキル;−O(C1−16)アルキレン−N、−O(C1−16)アルキレン−N(R、−(C0−6)アルキレン−OC(O)−(C1−16)アルキル、−(C0−6)アルキレン−(O)C−O−(C1−16)アルキル、−(C0−6)アルキレン−OC(O)−(C3−7)シクロアルキル、−(C0−6)アルキレン−(O)C−O−(C3−7)シクロアルキル、ピリジル、−OC(O)O(C1−12)アルキル、−O−CO−X−R、または−O−CO−(CH−O−(CH−X−R(ここで、Xは直接結合、(C1−12)アルキレン、(C1−12)アルケニレンまたは(C1−12)アルキニレンであり、そしてRはH、(C3−9)シクロアルキル、フェニル;クロロ、メトキシ、(C1−18)アルキルまたは(C1−18)アルコキシの1個以上によって置換されたフェニル;ピロリル、フラニル、チオフラニル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニルまたはピリジルであり、そしてmはそれぞれ独立して0〜13の数である)、−Z−het、−OR、−SR、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ、アミノ(C1−16)アルキル−、モノ−またはジ−(C1−4)アルキルアミノ(C1−16)アルキル、−Z−Si((C1−6)アルキル)または下記の2個の式:
    Figure 2006528611
    [式中、
    Zは直接結合、−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−O−、−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−N(R)−、−N(R)−、−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−N(R)−C(O)−、−N(R)−C(O)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−N(R)−C(O)−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−(C1−8)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−CO−N(R)−、−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−CO−N(R)−、−(C1−12)アルキレン−CO−O−、−(C1−12)アルキレン−O−C(O)−、−OC(O)−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−CO−、−(C1−8)アルキレン−CO−(C1−8))アルキレン−、−CO−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−、−N(R)−C(O)−O−、−N(R)−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−N(R)−C(O)−O−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−、−(C1−12)アルキレン−O−CO−N(R)−、−O−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−O−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−O−CO−N(R)−、−O−CO−O−、−(C1−12)アルキレン−O−CO−O−、−O−CO−O−(C1−12)アルキレン−または−(C1−8)アルキレン−O−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−であり;
    は直接結合、−(C1−12)アルキレン−、−O−(C1−12)アルキレン−、−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−N(R)−C(O)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−(C1−8)アルキレン−、−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−OC(O)−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−CO−(C1−8))アルキレン−、−CO−(C1−12)アルキレン−、−C(O)−、−N(R)−C(O)−O−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−N(R)−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−、−O−CO−N(R)−(C1−12)アルキレン−、−(C1−8)アルキレン−O−CO−N(R)−(C1−8)アルキレン−、−O−CO−O−(C1−12)アルキレン−または−(C1−8)アルキレン−O−C(O)−O−(C1−8)アルキレン−であり;
    R10はヒドロキシ、ハロ、−(C1−17)アルキル、−O−(C1−17)アルキル、−(CH1−6−C3−7−シクロアルキル、−(CH0−10−アリールまたは−(CH0−10−hetから選択される0から3個の置換基であり;
    hetはヘテロ環またはヘテロ芳香環であり;
    pは1〜18である]
    から選択される置換基である。
    ただし、nが2でありRが(C1−6)アルキル−CH=CH−もしくは(C3−6)シクロアルキル−CH=CH−であるとき、RはHもしくは(C1−8)アルキルではないか、またはRは−O−CO−X−Rもしくは−O−CO−(CH−O−(CH−X−R(ここで、Xは直接結合、(C1−12)アルキレン、(C1−12)アルケニレンまたは(C1−12)アルキニレンであり、そしてRはH、(C3−9)シクロアルキル、フェニル;クロロ、メトキシ、(C1−18)アルキルまたは(C1−18)アルコキシの1個以上によって置換されたフェニル;ピロリル、フラニル、チオフラニル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニルまたはピリジルであり、そしてmはそれぞれ独立して0〜13の数である)ではなく、さらに、nが2であり、RがHもしくはメチルであり、そしてR1が3−メチルブタ−1−エニレンであるとき、Rは−OHではない〕
    の化合物またはその塩を製造する方法であって、以下の工程:
    (a)式XLI
    Figure 2006528611
    〔式中、RおよびRは上記定義のとおりであり、PおよびPは保護基であり、そしてR’’’は(C1−6)アルキルである〕
    の化合物と、式VI
    Figure 2006528611
    〔式中、RおよびRは上記定義のとおりである〕
    の化合物を反応させて、式XLII
    Figure 2006528611
    の化合物を形成させる工程;そして
    (b)式XLIIの化合物を脱保護する工程
    を含んでなる方法。
  22. R’’’がエチルであり、Pがtert−ブチルジメチルシリルであり、そしてPがベンジルまたはナフチルメチルエーテルから選択される、請求項21に記載の方法。
  23. 式XLIの化合物を、式XL
    Figure 2006528611
    〔式中、R、PおよびPは請求項21に定義のとおりである〕
    の化合物を、以下の式
    Figure 2006528611
    〔RおよびR’’’は請求項21に定義のとおりであり、そしてPは保護基である〕
    を有する化合物と反応させることによって製造する、請求項21に記載の方法。
  24. 該反応が、ルイス酸および溶媒の存在下で行われる、請求項23に記載の方法。
  25. 該ルイス酸がSnClであり、そして該溶媒がCHClとヘプタンの混合物である、請求項24に記載の方法。

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