JP2006528115A - 飲料分注装置と圧力媒体タンクを備えた容器のアセンブリ - Google Patents

Abstract

本発明は、中に含む炭酸飲料を収容ためのチャンバ（４）と、該チャンバを閉じる蓋体（５）と、分注管（１０）を開閉するための分注ヘッド（１３）と、飲料分注開口（８）を備えると共に、該飲料分注開口に接続する分注管（１０）を備えた炭酸飲料の入る容器（３）とを備えた飲料分注装置（２）のアセンブリに関するものであって、前記容器は、圧力媒体給送開口（２１）を備えると共に、内部に圧力媒体を有するタンク（１７）を備えており、該タンクは圧力管継手（２０）を備えており、前記蓋体は、一端に前記タンクの前記圧力管継手（２０）に接続するためのタンクコネクタ（２３）を有すると共に、他端に前記容器の前記圧力媒体給送開口（２１）を有する圧力管（２２）を備えており、前記タンクコネクタ及び圧力媒体給送コネクタは、前記蓋体を閉じることによりそれぞれ前記圧力管継手及び前記圧力媒体給送開口と流体密封の係合状態になる。

Description

本発明は、炭酸飲料の入る容器を収容ためのチャンバと、該チャンバを閉め切る蓋体と、分注管を開閉するための分注ヘッドと、飲料分注開口を備えると共に、該飲料分注開口を前記分注ヘッドに接続する分注管を備える炭酸飲料の入った容器とを備えた飲料分注装置のアセンブリに関するものである。

本発明は、飲料分注装置と、かかる分注装置で使用するための容器とにもまた関するものである。

飲料分注装置アセンブリは本出願人の名義のＮＬ-Ａ １０１９０５４号に開示されている。この公報には、特にビールである炭酸飲料を入れた容器について記載されており、ビールは、剛なプラスチック製容器に収容された可撓性バッグ内に詰められている。該容器は、圧縮機を備えた分注装置内に置かれ、該圧縮機は、圧力管を介して該容器に接続されていて、可撓性バッグ及び剛な外側容器の間のスペース内の圧力を増大させる。分注装置における圧縮機の使用はこれを比較的に難しくすると同時に、圧縮機は、振動及び騒音レベルの上昇を生じさせる可能性がある。

更に、例えば５０バールかもっと高い圧力を受けたＣＯ_２の入ったＣＯ_２カートリッジにより、ホイップクリームを入れた金属容器又はビールの缶のような容器に例えばＣＯ_２である圧力媒体を供給することは既知である。ＣＯ_２カートリッジの容積は比較的に小さいため、接続が迅速に且つシールされた仕方で行なわれなければ、接続時に大きな割合のＣＯ_２が逃げるであろう。高圧ＣＯ_２カートリッジのシール及びその圧力調整は比較的に複雑である。更に、既知の装置では、ユーザーが調整圧力を設定するための設備が存在していない。

実用新案のＤＥ ２０１１５１５８ Ｕ１からも既知であるビール樽においては、気体のＣＯ_２を入れたこの樽内にあるキャビティにより圧力媒体チャンバが形成されている。ユーザーは、圧力調整器の入っている別の分注ヘッドをビール樽のＣＯ_２送出弁とビール分注弁とに接続することができる。この分注ヘッドが接続された場合、圧力媒体チャンバは樽内のビールの容積に接続される。圧力調整要素は詳細には示されていない。しかしながら、不慣れなユーザーにより手動接続が行なわれると、圧力媒体チャンバからのＣＯ_２の喪失が生じるので、タップ圧力が減少するか、或いは結果的に、最悪の場合、内容物の一部のみをビール樽から出すことができる。

従って、本発明の１つの目的は、圧縮機のような外部加圧手段を必要としない、飲料分注装置と炭酸飲料の入る容器とのアセンブリを提供することである。

本発明の更なる目的は、不慣れなユーザーでも簡単、迅速かつ信頼性のある方法で内部に炭酸飲料の入っているチャンバを圧力媒体タンクに接続することができる飲料分注装置アセンブリを提供することである。

また、本発明の更なる目的は、高圧を受けて液体ＣＯ_２が入っている市販のタンクを簡単な方法でかつ比較的に少ない喪失量で接続できる飲料分注装置アセンブリを提供することである。

このために、本発明によるアセンブリの容器は、圧力媒体給送開口を備えると共に、内部に圧力媒体を有するタンクを備えており、該タンクは圧力管継手を備えており、蓋体は、一端に前記タンクの前記圧力管継手に接続するためのタンクコネクタを有すると共に、他端に前記容器の前記圧力媒体給送開口に接続するための圧力媒体給送コネクタを有する圧力管を備えており、前記タンクコネクタ及び前記圧力媒体給送コネクタは、前記蓋体を閉じることによりそれぞれ前記圧力管継手及び前記圧力媒体給送開口と流体密封の係合状態になる。

容器が飲料分注装置内に置かれている場合、該容器の内容物は、蓋体を閉じたとき、ユーザー側の更なる中間作業なしに圧力媒体タンクに接続される。蓋体に対する容器の位置は、参照によりここに組み込まれる本出願人の名義のＮＬ-Ａ １０１９５２６号に記載されているように、例えば、容器に関して位置決め器具の側面を使用することにより正確に規定される。蓋体を閉じることにより、圧力媒体を大きく喪失することなく圧力媒体タンクと容器とに間の接続が行なわれる。正しい閉止動作を可能とするため、蓋体は、参照によりここに組み込まれる本出願人の名義のＮＬ-Ａ １０１９０５４号に記載されているような二重閉止装置を備えることができる。

本発明による一実施形態において、圧力管は、タンクコネクタと前記圧力管の圧力媒体給送コネクタとの間の圧力降下を設定するため圧力調整器に接続されている。このようにして、分注装置は、例えば、多くの泡を伴う高圧力下に、或いは少ない泡立ちを伴う低圧力下にビールを出す所望の分注圧力が設定できるような方法でユーザーにより設定することができる。

一実施形態において、容器は、１バールよりも高い圧力を受けるＣＯ_２を内部に入れた交換可能の容器を有する収容キャビティを備えている。該容器は、ＮＬ-Ａ １０１２９２２号に記載のように、圧縮ＣＯ_２又はほぼ１０バールの圧力下で炭素に吸収されたＣＯ_２について含むことができ、或いは５０バールよりも高い圧力下にある液体ＣＯ_２を含むことができる。蓋体を閉じるときの（この蓋体はチャンバに関して枢回、回転又は滑動できる）、一方ではＣＯ_２カートリッジへの、他方では飲料チャンバへの圧力管の迅速なかつ信頼性のある接続の結果として、圧力媒体の喪失が殆どなくなり、これは高圧下にある比較的に小量の圧力媒体を使用する場合に特に有利である。

更なる好適な実施形態において、圧力管は、タンクからのＣＯ_２の圧力を減じるためタンクコネクタと該圧力管の圧力媒体給送コネクタとの間に配置された膨張チャンバと連通している。その結果、圧力管から炭酸飲料の入ったチャンバへの圧力媒体給送接続は、比較的に低圧力接続とすることができ、その封止を比較的に容易に行なうことができる。比較的に低圧であるため、膨張チャンバと圧力媒体給送コネクタとの間に組み込まれた圧力調整器は、同様に簡単でそのため廉価な構造のものとすることができる。更に、蓋体が閉じられるとき、タンクから出るＣＯ_２は膨張チャンバへと流れるであろうから、周囲への漏れの結果としての圧力媒体の喪失が減少する。

ＣＯ_２の入ったタンクは、それが取り外しできるように且つ容器の頂壁、底壁又は側壁にあるキャビティ中に収容された、液体ＣＯ_２の入った金属ＣＯ_２カートリッジ或いはエアゾール容器から構成できるように、容器に接続されることができる。

本発明によるアセンブリの幾つかの実施形態は、添付図面を参照して以下に一例として詳細に説明されるであろう。

図１は、飲料分注装置２と炭酸飲料の入る容器３とのアセンブリ１を示している。このようなアセンブリは、参照によりここに組み込まれる本出願人の名義のＮＬ-Ａ １０１９０５４号に記載されている。飲料分注装置２は、天井面を経て容器を収容するためのチャンバ４と、枢回できるようにヒンジ６で該チャンバの壁に接続された蓋体５とを有している。容器３は、ばね荷重式弁９により閉め切られる分注開口８を備えている。このばね弁９を押し込む分注管１０はタップヘッド１３に接続されており、このタップヘッドにより、分注管１０の端部にある詳細には示されていない締切弁が上側ハンドル１４を介して開閉されることができる。チャンバ４はペルチェ冷却要素（Peltier cooling element)により冷却することができる。

容器３には収容キャビティ１６が形成されており、そのキャビティ中に、液体ＣＯ_２の入ったＣＯ_２カートリッジ１７が収容されている。これは、ユーザーにより解放することができないような方法で、ビールのような炭酸飲料を容器３に充填する前又は後に充填管にある収容キャビティに接続することができる。ＣＯ_２カートリッジは、細い接続ニップル２０の形の圧力管継手を備えている。更に、容器３は、ばね荷重式ボール弁により又は突き通すことのできるメンブランにより閉め切ることができる圧力媒体給送開口２１を備えている。

更に、ＣＯ_２カートリッジ１７のニップル２０上に気密式に係合するタンクコネクタ２３を備えた圧力管２２が蓋体１５内に収容されている。この圧力管は他端に圧力媒体給送コネクタ２４を備えており、該コネクタは、例えば、容器３の壁にある開口及びグランドの形である。ビールの場合に所望液出し特性を得るためユーザーによりＣＯ_２カートリッジ１７と容器３の内部との間の圧力の減少を設定できるように、圧力調整器５が圧力管５に組み込まれている。蓋体５における圧力管２２の位置及びＣＯ_２カートリッジ１７の位置は、蓋体５がヒンジ式に閉じられるときに、タンクコネクタ２３及び圧力媒体給送コネクタ２４がそれぞれ容器にあるＣＯ_２カートリッジ１７と圧力媒体給送開口２１とに接続するようになっている。ＣＯ_２カートリッジは、例えば、シールに穴を開けることにより、或いは図３に示すようにＣＯ_２カートリッジのボール弁を作動することにより、蓋体からの圧力で始動される。

図２は、ＣＯ_２カートリッジ１７の容積よりも例えば１０倍大きい容積を有する膨張チャンバ２４が圧力管２２に設けられている実施形態を示している。ＣＯ_２カートリッジの代わりに、本出願人の名義のＮＬ-Ａ １０１２９２２号に記載されているような活性炭を入れた容器或いはそれ自体既知のエアゾール容器を使用することも可能であろう。

図３は、タンク１７のための圧力管継手２０を示している。これは、環状のプラスチック固定部材４５に形成されたばね荷重式ボール弁４３及び収容スリーブ４４を備えている。該固定部材４５は、ねじ部４６を介して容器３の頂壁４７に接続されている。タンクコネクタ２３として、圧力管２２は細い鼻部４８を有しており、該鼻部は、収容スリーブ４４中に延入できると共に、蓋体５の閉止の結果として下方に押されるときに、ボール弁４３を押し下げ、従って、タンク１７の内容物を圧力調整弁２５を介して容器３の内部に連絡する。容器３の天井面４７は給送開口２１を備えており、その中に圧力管２２の端部分がゴム製リングシール５０を介して押し込まれている。

本発明によるアセンブリの概略側面図である。 飲料分注装置が膨張チャンバを備えているアセンブリを示している。 タンクコネクタ及び圧力管継手の間の結合部の詳細を拡大したスケールで示している。

Claims (8)

1. 炭酸飲料の入る容器を収容ためのチャンバと、該チャンバを閉め切る蓋体と、分注管を開閉するための分注ヘッドと、飲料分注開口を備えると共に、該飲料分注開口を前記分注ヘッドに接続する分注管を備える炭酸飲料の入った容器とを備えた飲料分注装置のアセンブリであって、前記容器は、圧力媒体給送開口を備えると共に、内部に圧力媒体を有するタンクを備えており、該タンクは圧力管継手を備えており、前記蓋体は、一端に前記タンクの前記圧力管継手に接続するためのタンクコネクタを有すると共に、他端に前記容器の前記圧力媒体給送開口に接続するための圧力媒体給送コネクタを有する圧力管を備えており、前記タンクコネクタ及び前記圧力媒体給送コネクタは、前記蓋体を閉じることによりそれぞれ前記圧力管継手及び前記圧力媒体給送開口と流体密封の係合状態になる、アセンブリ。
2. 前記圧力管は、前記タンクコネクタと前記圧力管の前記圧力媒体給送コネクタとの間の圧力降下を設定するため圧力調整器に接続されている、請求項１に記載の飲料分注装置のアセンブリ。
3. 前記容器は、１バールよりも高い圧力を受けるＣＯ_２を内部に入れた交換可能の容器を有する収容キャビティを備えている、請求項１又は２に記載の飲料分注装置のアセンブリ。
4. 前記交換可能の容器には液体ＣＯ_２が入っている、請求項３に記載の飲料分注装置のアセンブリ。
5. 前記圧力管は、前記タンクからのＣＯ_２の圧力を減じるため前記タンクコネクタと前記圧力管の前記圧力媒体給送コネクタとの間に配置された膨張チャンバと連通している、請求項１〜４のいずれか１項に記載の飲料分注装置のアセンブリ。
6. 請求項１〜５のいずれか１項に記載の飲料分注装置のアセンブリにおいて使用するための容器であって、内部に圧力媒体を有するタンクを備えており、該タンクは、圧力管継手を備えると共に圧力媒体給送開口を備えており、前記タンクは取り外しできるように接続されている、容器。
7. 前記タンクには液体ＣＯ_２が入っている、請求項６に記載の容器。
8. 請求項１〜５のいずれか１項に記載の飲料分注装置のアセンブリにおいて使用するための飲料分注装置であって、炭酸飲料の入る容器を収容ためのチャンバと、該チャンバを閉め切る蓋体と、分注管を開閉するための分注ヘッドとを備えており、前記蓋体は、一端にタンクの圧力管継手に接続するためのタンクコネクタを有すると共に、他端に容器の圧力媒体給送に接続するための圧力媒体給送コネクタを有する圧力管を備えており、前記タンクコネクタ及び前記圧力媒体給送コネクタは、容器が前記分注装置内に置かれたときに前記蓋体を閉じることによりそれぞれ前記圧力管継手及び前記容器の前記圧力媒体給送開口と流体密封の係合状態になる、飲料分注装置。

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