JP2006526414A - 脱免疫化抗cd3抗体 - Google Patents

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Abstract

CD3抗原複合体の構成部分の産生を認識または干渉する、抗体または機能的な抗体の断片が脱免疫化される。本開示による抗体は、CD3抗原複合体を認識するかもしくはCD3抗原複合体の構成部分の細胞―表面発現に干渉する。抗CD3抗体もまた脱免疫化される(すなわち、所定の種に対して非免疫原性にされるかもしくは免疫原性を低くされる)。特に有用な実施形態において、始めにタンパク質のアミノ酸配列の少なくとも一部を決定し、次いでアミノ酸配列中で所定の種のHLAタンパク質に結合し得る一以上の潜在的なT細胞についてのエピトープ(「T細胞エピトープ」)を同定することによって、脱免疫化が達成される。

Description

(関連出願)
この出願は米国仮特許出願第60/475,155号(2003年6月2日出願)の利益を主張し、この開示全体が本明細書中に参考として援用される。
(1.技術分野)
本開示は、遺伝子操作された抗体の分野に関連する。より具体的には本開示は、HLAタンパク質との結合を除去し、それによって潜在的に免疫原性が低くなるように、構造的に変化された抗CD3抗体に関する。
(2.関連技術の背景)
抗体はBリンパ球によって産生され、感染を防御する。抗体の基本的な構造は、ジスルフィド結合によって連結された二つの同じ軽鎖ポリペプチドと二つの同じ重鎖ポリペプチドからなる。各々の鎖のアミノ末端に位置する一番目のドメインはアミノ酸配列の中で非常に可変的であり、個人個人に見出される抗体結合の特異性に広い分布範囲をもたらす。これらは、重鎖可変領域(VH)と軽鎖可変領域(VL)として公知である。各鎖のその他のドメインは比較的アミノ酸配列において不変であり、重鎖定常領域(CH)と軽鎖定常領域(CL)として公知である。
抗原と抗体との反応は、多重結合および水素結合、静電気力、ファンデルワールス力といった引き合う力が形成されることによって発生する。これらは共に、抗体に抗原を結合させるための重要な結合エネルギーを作り上げる。抗体結合親和力と抗体結合力は、抗体の生理学的特性および病理学的特性に影響すると知られている。
遺伝子操作技術の出現は、アイソタイプに依存して様々な程度のエフェクター機能を表す、無限の量の同じ型の抗体(モノクローナル抗体)を産生する様々な手段を導いた。例えば、あるマウスアイソタイプ(IgG1、IgG2)およびヒトアイソタイプ(特にIgG1)は、効果的に単球、B細胞、およびNK細胞といった細胞のFc受容体に結合することができ、それによりサイトカインを放出するため該細胞を活性化させる。そのような抗体アイソタイプは、補体を活性化させるのにも強力であり、局所的もしくは全身的な炎症の結果を生じる。抗CD3マウス抗体OKT3は、サイトカイン放出症候群(CRS)に結び付く、大量のサイトカインを放出する原因になると観察された1つの抗体である。ヒトCD3抗原は、代表的にはCD3抗原複合体としていわれるT細胞の表面のT細胞受容体(TCR)と非共有的に会合する、不変の少なくとも4つのポリペプチド鎖からなる。このCD3抗原複合体は、抗原がT細胞受容体に結合するに際しT細胞の活性化の重要な役割を担っている。ある抗CD3抗体は抗原―TCRライゲーションがなくてもT細胞を活性化し得るが、そのような活性化も、T細胞の上でCD3複合体を架橋させるために、mAbのFc部分と付随細胞のFc受容体の相互作用に依存している。抗CD3により媒介されるT細胞活性化におけるFc相互作用の重要性は、OKT3のような「分裂促進物質のような」抗CD3抗体が、プラスチック(これはCD3を架橋させる)に結合されるか、またはFc受容体保有細胞に結合されるのでない限り、T細胞をインビトロで増殖するように刺激しないという観察によって説明される。
上記T細胞受容体複合体のCD3εシグナル伝達分子に対する抗体は、強力な免疫抑制因子であると判明した。例えば、OKT3は、T細胞受容体―CD3エプシロン鎖のエピトープを認識し、激しい同種移植片拒絶の処置の免疫抑制体として世界中の多くの国々においての使用の承認を受けている、マウスlgG2a/kMAbである。OKT3のCD3への結合は、TcR複合体の全てのコーティングおよび/もしくは転形(modulation)という結果になり、このコーティングおよび/もしくは転形(modulation)は、TcR遮断を媒介し、同種抗原と細胞媒介性細胞傷害性が阻害される一つの仕組みであり得る。
上記マウスOKT3抗体は、1985年の承認以来治療に使われている。しかしながら、このMAbは、本来マウスであるという視点から、主に抗イディオタイプ成分が原因で、重大なヒトの抗マウス抗体(HAMA)応答が起こる。この応答により、この抗体の投与の可能性は、厳しく制限される。個体からのT細胞が投与された抗体への免疫応答をしたときに、HAMA応答が始まる。それから、このT細胞は特定の「抗抗体」抗体を作り出すためB細胞を補充する。それゆえ、HAMA応答は、マウス抗体に対してB細胞によって作り出された抗体に媒介されるが、始めに起こるT細胞の応答に依存している。明らかに、この非常に有用な抗体の適切なヒト化もしくは他のDNA組み換え操作によってこのHAMA応答を縮小もしくは撤廃することが大いに望ましく、それゆえ、その使用分野も拡大することになる。
いくつかの技術が上記HAMA問題に対処するために使われ、それゆえ、ヒトにおける治療用のマウス由来のモノクローナル抗体の使用を可能にしている。これらの方法論の共通の局面は、一般にげっ歯動物が起源であり、ヒト抗体タンパク質に存在する配列と同一の配列の重大な路を持つ、治療用抗体への導入であった。そのような変更はまた、抗体―抗原結合相互作用を維持するのに重要とされる場所における、特定の一つのアミノ酸残基の変更と通常連動されている。抗体に関しては、別の種の抗体分子の間の非常に高い程度の構造的(および機能的)保存によって、このプロセスは可能となっている。しかしながら、治療用のタンパク質の宿主種(例えば、ヒト)の中に構造的ホモログが存在していない、潜在的に治療用のタンパク質に関しては、そのようなプロセスは適用可能ではない。
ヒト化された抗体という用語は、非ヒト種からの抗体に由来する相補性決定領域(CDR)と呼ばれる抗原結合部位の一定の構成部分を有する分子を、記載する。それに対し、抗原結合部位の他の領域(フレームワーク領域と呼ばれる)はヒト抗体に由来する。抗原結合部位は、ヒト定常ドメインに融合された完全な非ヒト可変領域も含み得る(「キメラ」抗体)。抗体の主要な機能はその標的抗原に結合することなので、抗原特異性と抗原親和性が維持されるように抗体の元の特徴が保存されることが大切である。しかしながら、不運にも、非ヒト抗体のヒト化は、例えば抗原結合性のような抗体−抗原相互作用に予想不可能な影響を与える。これは、治療目的の実施に際し、一回の投与につきより多くのヒト化された抗体を必要としていることを意味し、より高額な処置の費用と潜在的に不利な事象が起こる危険がより多くなるという結果となる。そして、完全なヒト抗体とヒト化された抗体の両方が、免疫応答を引き起こし得るか、もしくは一定の個体に投与される場合に免疫原性となり得る。
別の方法によれば、始めにタンパク質のアミノ酸配列の少なくとも一部を決定し、次いで所定の種由来のT細胞が応答し得る一以上の潜在的なエピトープをそのアミノ酸配列中に同定することによって、その所定の種に対して、抗体は非免疫原性にされるか免疫原性をより低くされる。次に、上記抗体のアミノ酸配列が改変されて、上記同定されたT細胞エピトープの少なくとも一つを除去し、上記所定の種の免疫系にさらされた場合の上記タンパク質もしくはその一部の免疫原性を減少する。可溶性抗原を認識し結合し得る抗体と違い、T細胞は樹状細胞およびマクロファージのような特殊化した抗原提示細胞(APC)の活動を通して、その抗原標的に出会わなければならない。APCは、外部の抗原を取り込み、次いでこのペプチドはHLAタンパク質へと複合体化され上記APCの表面で発現される。T細胞はHLAに関連して「提示される」抗原フラグメントのみを認識できる。「脱免疫化」と称され、そして本明細書において記述された方法において、HLA分子に効果的に結合すると予想される抗体配列中のアミノ酸は、HLAにもはや結合せず、それゆえT細胞応答をもはや刺激し得ないように変化される。抗原へのT細胞の反応の欠如は、HAMA応答の減少もしくは除去となる。
(要旨)
本開示による抗体は、CD3抗原複合体を認識するかもしくはCD3抗原複合体の構成部分の細胞―表面発現に干渉する。抗CD3抗体もまた脱免疫化される(すなわち、所定の種に対して非免疫原性にされるかもしくは免疫原性を低くされること)。特に有用な実施形態において、始めにタンパク質のアミノ酸配列の少なくとも一部を決定し、次いでアミノ酸配列中で所定の種のHLAタンパク質に結合し得る一以上の潜在的なT細胞についてのエピトープ(「T細胞エピトープ」)を同定することによって、脱免疫化が達成される。次に、抗体のアミノ酸配列を改変して、同定されたT細胞エピトープの少なくとも一つを除去し、所定の種の免疫系にさらされた場合に、タンパク質もしくはその一部の免疫原性を減少させる。
別の局面から、本開示は以下の工程を含包する抗体産生のためのプロセスに関する;(a)少なくとも一部が脱免疫化された抗CD3抗体をコードする配列を含むDNA配列を有する発現ベクターを産生する工程;(b)上記ベクターで宿主細胞をトランスフェクトする工程;そして、(c)操作された抗体分子を産生するためトランスフェクトされた細胞株を培養する工程。
(好適な実施形態の詳細な説明)
脱免疫化抗CD3抗体が説明されている。用語「抗CD3抗体」は、CD3抗原複合体を認識するかまたはCD3抗原複合体の一部の細胞表面発現に干渉する、任意の抗体もしくは機能的抗体断片を意味する。抗CD3抗体は、組み換え型であり得るかまたは天然であり得る。抗CD3抗体は、ヒト、非ヒト、キメラまたはヒト化されたものであり得る。抗CD3抗体は当業者の間で公知であり、例えば以下において説明される抗体が挙げられる;米国特許第5,527,713号、発明の名称「Methods for inducing a population of T cells to proliferate using agents which recognize TCR/CD3 and ligands which stimulate an accessory molecule on the surface of the T cells」;米国特許第6,352,694号、発明の名称「Methods for inducing a population of T cells to proliferate using agents which recognize TCR/CD3 and ligands which stimulate an accessory molecule on the surface of the T cells」;米国特許第6,406,696号、発明の名称「Methods of stimulating the immune system with anti−CD3 antibodies」;米国特許第6,143,297号、発明の名称「Methods of promoting immunopotentiation and preparing antibodies with anti−CD3 antibodies」;米国特許第6,113,901号、発明の名称「Methods of stimulating or enhancing the immune system with anti−CD3 antibodies」;米国特許第6,491,916号、発明の名称「Methods and materials for modulation of the immunosuppresive activity and toxicity of monoclonal antibodies」;米国特許第5,929,212号、発明の名称「CD3 specific recombinant antibody」;米国特許第5,834,597号、発明の名称「Mutated nonactivating lgG2 domains and anti CD3 antibodies incorporating the same」;米国特許第5,527,713号、発明の名称「Anti−CD3 antibody−aminodextran conjugates for induction of T−cell activation and proliferation」;米国特許第5,316,763号、発明の名称「Short−term anti−CD3 stimulation of lymphocytes to increase their in vivo activity」;米国特許第5,821,337号、発明の名称「Immunoglobulin variants」。これらの特許のそれぞれは、その全体が本明細書中において参考として援用される。
上記抗CD3抗体は脱免疫化される。脱免疫化は、所定の種に対し上記抗CD3抗体を非免疫原性にするかまたは免疫原性をより低くする。脱免疫化は抗CD3抗体への構造的変化を通して達成され得る。当業者に公知のいかなる脱免疫化技術も使われ得る。抗体を脱免疫化するための一つの適切な技術が、例えば、本明細書においてその全体が参考として援用される、2000年6月15日に公開されたWO00/34317に記載されている。まとめとして、そこで記載された一般的な方法の中の代表的なプロトコルは、次の工程を含む;
1.抗体またはその一部のアミノ酸配列を決定する工程(もし一部だけの改変が必要とされる場合);
2.MHC分子へのペプチドの結合の決定、治療用タンパク質を受け入れる種由来のT細胞受容体へのペプチド:HLA複合体の結合の決定、治療用タンパク質を受け入れる種のHLA分子を持つトランスジェニック動物を使い抗体もしくはその一部を試験すること、または、治療用タンパク質を受け入れる種由来の免疫系細胞で再形成されたそのようなトランスジェニック動物を試験することを含む任意の方法によって抗体のアミノ酸配列中の潜在的なT細胞エピトープを同定する、工程;
3.改変された抗体を産生する遺伝子操作方法または他の方法によって、抗体を変化させて、一以上の潜在的T細胞エピトープを除去し、およびそのような変化した抗体を試験するため産生する工程;
4.必要に応じて工程3の中で、抗体を変化させて、一以上の潜在的なB細胞エピトープを除去する工程;
5.一以上の潜在的なT細胞エピトープ(および必要に応じてB細胞エピトープ)が除去されている変化した抗体を試験して、その望まれた活性の全部もしくは一部を保持しているが一以上のT細胞エピトープを喪失している、改変された抗体を同定する工程。
本明細書における潜在的なT細胞エピトープは、特定ペプチド配列として規定され、この特定ペプチド配列はHLAクラスII分子(もしくは非ヒト種の中で同等のもの)に相応な効率で結合すると予測されるかまたは結合し、またはペプチド:HLA複合体形態で治療用タンパク質を受け入れる種由来のT細胞受容体に強力に結合し、または前回もしくは他の研究から治療用抗体を受け入れる種由来の抗原提示細胞に存在するHLAクラスII分子の提示を経由してT細胞を刺激する能力を示す。
この脱免疫化方法は、外来のタンパク質への効果的なT細胞依存の免疫応答が免疫系の細胞アーム(cellular arm)の活性化を必要とすることを、認識する。そのような応答は、抗原提示細胞(APC)による治療用の(外来の)タンパク質(つまり、治療用抗体)の取り込みを必要とする。一度そのような細胞の中に入ると、タンパク質はプロセスされ、そのタンパク質のフラグメントは、MHCクラスII分子と複合体を形成し、および、その細胞表面に提示される。もしそのような複合体がT細胞由来のT細胞受容体の結合によって認識されれば、そのような細胞は一定の条件において活性化され、刺激性サイトカインを産生し得る。そのサイトカインは、B細胞の成熟した抗体産生細胞への分化を引き出す。さらに、そのようなT細胞応答はまた炎症および可能性としてアレルギー反応のような患者にその他の有害な影響も媒介し得る。
抗CD3抗体全部またはその一部分だけ(例えば、その抗CD3抗体の可変部分)が脱免疫化され得る。抗CD3抗体の一部だけの脱免疫化は抗CD3抗体がキメラ抗体(例えば、ヒト定常領域のもの)である場合に特に有用である。
本明細書で使用される用語「抗体」は全体のポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体、単鎖抗体および他の機能的抗体フラグメントを含む。全体の、モノクローナル抗体が好ましい。
一般に、本明細書によって開示された抗体の構成は、遺伝子工学技術を利用した認識された操作を使用することによって達成される。例えば、DNAを分離する技術、DNAを発現するためのベクターを作り、選択する技術、核酸を精製し分析する技術、組み換えベクターDNAを作製するための特異的方法(例えば、PCR法)、制限酵素でDNAを切断するための特異的方法、DNAを連結する特異的方法、DNA(ベクターDNAを含む)を安定したまたは一時的な手段で宿主細胞へ導入する特異的方法、選択培地もしくは非選択培地で宿主細胞を培養し、DNAを発現する細胞を選択し維持する特異的方法が、一般に当該分野で公知である。
本明細書において開示されたモノクローナル抗体は、ハイブリドーマ法(Kohlerら、Nature,256:495、1975)もしくは当該分野で周知の他の組み換えDNA方法を使用して誘導され得る。ハイブリドーマ法において、マウスまたは他の適切な宿主動物は、リンパ球による抗体の産生を惹起するタンパク質で免疫化される。あるいは、リンパ球は、インビトロで免疫化され得る。抗原に応答して産生されたリンパ球は、次いで、ポリエチレングリコールのような適切な融合剤を使用して骨髄腫細胞に融合され、ハイブリドーマ細胞を形成する(Goding,Monoclonal Antibodies:Principles and Practice,59−103、Academic Press,1986)。そのハイブリドーマ細胞は、次いで、融合していない親骨髄腫細胞の増殖もしくは生存を抑制する一以上の物質を好ましくは含む、適切な培地に接種され増殖する。好ましい骨髄腫細胞は、効率的に融合し、選択された抗体産生細胞による安定した抗体の産生を支持し、かつHAT培地(Sigma Chemical Company,St.Louis,Mo.,カタログ番号H−0262)のような選択培地に対して感受性でないものである。これらの中で、好ましい骨髄腫細胞株は、マウス骨髄腫細胞(例えば、the Salk Institute Cell Distribution Center,San Diego,Calif.USAから入手できるMOPC−21マウス腫瘍およびMPC−11マウス腫瘍、およびthe American Type Culture Collection,Rockville,Md.USAから入手できるSP−20細胞,NS0細胞もしくはX63−Ag8−653細胞に由来するマウス骨髄腫細胞)である。
上記ハイブリドーマ細胞は、選択培地(例えば、HAT)で増殖し、そして、生存している細胞は、増殖し、そして抗原に対するモノクローナル抗体の産生について試験される。ハイブリドーマ細胞によって産生されたモノクローナル抗体の結合特異性は、免疫沈降反応、放射免疫測定(RIA),フローサイトメトリーもしくは酵素結合イムノソルベント検定法(ELISA)のようなアッセイによって決定され得る。
望まれた特異性、親和性および/もしくは活性を有する抗体を産生するハイブリドーマ細胞を同定した後、そのクローンは、限界希釈手順によってサブクローンされ得、標準的な方法(Goding,Monoclonal Antibodies:Principles and Practice,59−103、Academic Press,1986)により増殖し得る。さらに、上記ハイブリドーマ細胞は、動物の腹水腫瘍としてインビボで増殖し得る。上記サブクローンによって分泌されたモノクローナル抗体は、例えば、プロテインA−セファロース、ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィ、ゲル電気泳動、透析もしくはアフィニティクロマトグラフィのような、慣習的な免疫グロブリン精製手順によって、培地、腹水もしくは血清から適切に分離される。上記モノクローナル抗体をコードするDNAは、慣習的な方法を使用して(例えば、そのモノクローナル抗体の重鎖および軽鎖をコードする遺伝子に特異的に結合し得るオリゴヌクレオチドプローブを使用することによって)容易に単離され、塩基配列が決定される。そのハイブリドーマ細胞は、そのようなDNAの好ましい供給源として役立ち得る。一度単離されると、そのDNAは、発現ベクターへ中に配置され得、その発現ベクターは、次いでトランスフェクトされなければ免疫グロブリンタンパク質を産生しない宿主細胞(例えば、E. coli細胞もしくは哺乳動物細胞)へトランスフェクトされ、組み換え宿主細胞の中におけるモノクローナル抗体の合成が得られる。
抗体もしくは抗体フラグメントもまた、McCaffertyら、Nature、348:552−554(1990)に記載された技術を使用して作り出された抗体ファージライブラリーから分離され得る。他の刊行物は、鎖シャッフリングによる高親和性(nM範囲)ヒト抗体の産生(Marksら、Bio/Technology,10:779−783,1992),ならびに、非常に大きいファージライブラリーを構築する戦略として感染とインビボ組み換えとの組み合わせ(Waterhouseら、Nuc.Acids.Res.、21:2265−2266,1993)を記載している。それゆえ、これらの技術は、抗原特異モノクローナル抗体と単離するための伝統的なモノクローナル抗体ハイブリドーマ技術の実行可能な別の方法である。
別の局面において、本開示は、組み換え発現ベクターを提供し、そのベクターは脱免疫化抗CD3抗体を産生するために必要な合成核酸フラグメント、ゲノム核酸フラグメントもしくはcDNA由来核酸フラグメントを含む。本開示に従う任意の脱免疫化抗CD3抗体をコードするヌクレオチド配列が、適切なベクターへ挿入され得る。そのベクターは、挿入されたタンパク質コード配列の転写および翻訳のために必要なエレメントを含む。任意の適切な宿主細胞ベクターが、脱免疫化抗CD3抗体をコードするDNA配列の発現のため使用され得る。細菌系(例えば、E. coli)および他の微生物系が、使用され得る。真核生物(例えば、哺乳動物)宿主細胞発現系もまた、使用され得、本開示の抗体が得られ得る。適切な哺乳動物宿主細胞としては、COS細胞およびCHO細胞(Bebbington C R(1991)Methods 2 136−145);ならびに骨髄腫細胞株もしくはハイブリドーマ細胞株(例えば、NSO細胞;Bebbingtonら、Bio Technology,10,169−175.1992)が挙げられる。
上記脱免疫化抗CD3抗体もまた、治療剤と共に与えられ、別々に投与される組成物として使用され得る。診断目的で、その抗体は、標識されるかもしくは標識されないかのいずれかであり得る。非標識抗体は、他の標識抗体(第二の抗体)と組み合わせて使用され得、その標識抗体は、脱免疫化抗CD3抗体(例えば、ヒト免疫グロブリン定常領域に特異な抗体)と反応する。あるいは、その脱免疫化抗体は、直接に標識され得る。幅広い種類の標識(例えば、放射性核種、蛍光剤(fluors)、酵素、酵素基質、酵素補因子、酵素インヒビター、リガンド(特に、ハプテン)等)が使用され得る。いくつかの種類の免疫測定法が、利用可能であり、当業者に周知である。
この脱免疫化抗CD3抗体は、薬学的キャリアを含む組成物として患者に投与され得る。薬学的キャリアは、患者に抗体を送ることに適した、任意の適合した非毒性物質であり得る。無菌の水、アルコール、脂肪、ロウおよび不活性固体が、そのキャリアに含まれ得る。薬学的に受け入れられたアジュバント(例えば、緩衝剤、分散剤)もまた、その薬剤組成物に組み込まれ得る。
上記抗体構成物は、多様な方法で患者に投与され得る。好ましくは、上記薬学的組成物は、非経口的に(例えば、皮下に、筋肉内にもしくは静脈内に)投与され得る。それゆえ、非経口的投与のための組成物は、受容可能なキャリア(好ましくは、水性キャリア)中に溶解している抗体、抗体フラグメントもしくはその混液の溶液を含有し得る。種々の水性キャリア(例えば、水、緩衝水、0.4%生理食塩水、0.3%グリシン等)が、使用され得る。これらの溶液は、無菌であり、一般的に粒子状の物質が存在しない。これらの組成物は、従来の周知の滅菌技術によって滅菌され得る。上記組成物は、生理的な条件(例えば、pH調製剤および緩衝剤、毒性調節剤等(例えば、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、乳酸ナトリウム等))に近づけるために必要とされる薬学的に受容可能な二次的な物質を含み得る。これらの処方物中の抗体もしくは抗体フラグメントの濃度は、広く変動し得(例えば、約0.5重量%未満から、通常約1重量%もしくは少なくとも約1重量%から多くとも15重量%もしくは20重量%まで)、そして、選択された特定の投与様式に従って、主として流体の量、粘性等に基づいて選択される。
被験体に投与するために必要な、非経口的に投与され得る組成物および調製物を調製するための実際の方法は、周知であるか、または当業者に明らかであり、そして、例えば、本明細書中に参考として援用されているRemington’s Pharmaceutical Science,第17版,Mack Publishing Company,Easton,Pa(1985)により詳細に記載されている。
以下の実施例は、本発明を説明することを意図し、本発明を制限するものではない。これらは、使用され得る代表的な実施例であるが、当業者に公知の他の手順が、代替的に使用され得る。
(実施例1)
(脱免疫化キメラ抗CD3抗体)
脱免疫化キメラ抗CD3抗体を調製した。選択した可変領域は、公知のマウス抗ヒトCD3抗体OKT3由来のものであった。上記可変領域を、免疫性を失わせ、そして操作されたヒト定常領域に結合させて、脱免疫化キメラ抗CD3抗体を調製した。脱免疫化キメラ抗CD3抗体を調製し、試験するために使用した手順を、以下に記載する。
マウスOKT3重鎖可変領域および軽鎖可変領域を、重複する40マーオリゴヌクレオチドおよびポリメラーゼ連鎖反応を使用した、遺伝子合成によって合成的に構築した。この抗体の重鎖可変領域および軽鎖可変領域の配列は、既に決定され、GenBankデータベースに寄託されている(受託番号は、それぞれA22261およびA22259;図1を参照のこと)。マウス免疫グロブリンプロモーターおよびイントロンと共にマウスシグナル配列を含む配列を、5’末端に付加し、そしてスプライスドナー部位を含む配列を、PCRによって3’末端に付加し、HindIIIからBamHIのフラグメントとして重鎖可変領域および軽鎖可変領域に対する発現カセット(図2を参照のこと)を形成した。上記発現カセットの全体の配列が正確であることを確認した。上記マウスOKT3重鎖発現カセットおよびマウスOKT3軽鎖発現カセットの完全なDNA配列およびアミノ酸配列を、それぞれ図3および図4に示す。重鎖定常領域を、ヒトIgG2部分およびヒトIgG4部分を含むように操作した(「HuG2G4定常領域」)。この定常領域を、以下のように調製した:始めに、ヒトIgG4由来の部分(CH2領域およびCH3領域の一部)をコードするゲノムDNAを、細菌キャリアプラスミドpBR322中に挿入した。そのプラスミドは、E.coli種(ATCC 37017;Mandel,M.ら(1970)J.Mol.Biol.53,154)に由来するものであった。上記IgG4由来の挿入部分は、HindIIIおよびXhoIを用いて制限消化を行なうことによって上記プラスミドから放出させた。上記挿入部分を、ゲル精製し、切断し、そしてさらなる制限分析に供し、ヒトIgG4ゲノムDNAの公開された配列を確認した。その個々のゲノムIgG4挿入部分(HindIII/SmaI制限フラグメント;Smal部位は、各挿入部分の翻訳終止部位の3’の約30bpの3’非翻訳領域の中にある)を、次いで発現カセットAPEX−1へのライゲーションによってサブクローニングし、APEX−1 3F4 VH HuGamma4(図5を参照のこと)を産生した。DNA配列分析を実行し、ヒトIgG4の所望の領域の正確な配列を確認した。
上記の手順もまた、pBR322細菌プラスミドを用いて実行した。そのプラスミドは、ヒトIgG2 CH1、CH2のヒンジ領域および第一の部分をコードするゲノムDNAを保有していた。これらの領域を、PmllIおよびBst EIIで切断し、そしてAPEX−1 3F4 VH HuGamma4へとサブクローニングし、対応しているIgG4由来の配列を置換した。得られたキメラIgG2/IgG4ヒト定常領域の配列を、図6(APEX−1 3F4 VH G2/G4)に示す。
(改変されたG2G4定常領域の構築)
上記HuG2G4定常領域を、以下のように重鎖発現ベクターへの挿入のために改変した:
HuIgG4定常領域の5’末端(5’末端におけるBamH1部位を有するネイティブHuIgG4 5’イントロン配列)からコード領域の開始部分までを、反応1において増幅する。Hu G2G4コード配列(イントロンを含む)(CH1領域の開始からCH3領域の末端まで)を、反応2においてAPEX−1 3F4 VH Hu G2/G4ベクターから増幅する。CH3コード領域の末端からのネイティブHuIgG4 3’配列の3’末端を、Bam H1部位のすぐ内側のBgl II部位およびBgl II部位のすぐ内側のEco R1部位を用いて、3’Bam HI部位を導入するよう設計された3’プライマーを使用して、反応3において増幅する。これら三つの反応(これらは重複する)の生成物を、5’プライマーおよび3’プライマーを使用して、四番目のPCR反応において結合する。上記結合された生成物を、pUC19のBam H1部位にクローニングし、そして改変されたHuG2G4フラグメントのDNA配列を確認する。上記G2G4遺伝子を、Bgl IIおよびBam HIで切断し、5’末端にBam HI、そして3’末端にBgl IIを有するフラグメントを生じる。これを、Bam HIで切断した重鎖発現ベクターへとクローニングする。正確な方向に定常領域が挿入されたクローン(5’末端に再形成されたBam HI部位、3’末端にハイブリッドBam HI/Bgl II部位)を、選択する(図7)。Bam HIからBgl IIまでのフラグメントの完全な配列を、図8に示す。抗体可変領域を、直接Hind IIIからBam HIのフラグメントとしてクローニングし得る。
プライマー(配列番号77〜83)
Figure 2006526414
軽鎖定常領域は、ヒトκ定常領域であった。これを、図9に示されるように発現ベクターpSV hyg HuCkの中に含める。
マウス抗CD3抗体OKT3の可変領域のアミノ酸配列を、2002年9月6日に公開されたWO02/069232に詳細に説明されるペプチドスレディングソフトウェア、および他のインシリコ技術を使用して、潜在的なT細胞エピトープ(MHCクラスII結合ペプチド)を分析した。脱免疫化配列を設計し、可能な限り保存的アミノ酸に変化を加えることによって、潜在的なT細胞エピトープを除去した。T細胞エピトープを除去するように設計された代替的な置換への抗体結合の影響を試験するために、図10および図11に示されるように、脱免疫化重鎖可変領域および軽鎖可変領域のいくつかのバージョンを構築した。
マウスOKT3重鎖可変領域カセットおよびマウスOKT3軽鎖可変領域カセットを、突然変異誘発性のオリゴヌクレオチドプライマー(図12を参照のこと)を用いた重複PCR法を使用して突然変異誘発することによって、設計された脱免疫化配列の構築のためのテンプレートとして使用した。ベクターVH−PCR1およびVK−PCR(Riechmannら、1988)を、リーダーシグナルペプチド配列、リーダーイントロンおよびマウス免疫グロブリンプロモーターを含む5’隣接配列、ならびにスプライス部位およびイントロン配列を含む3’隣接配列を導入するためのテンプレートとして使用した。変更させる領域を包囲する突然変異誘発性のプライマー対の組を合成し、それによって、標的DNA配列を、一組のフラグメントとして増幅する。
近接するオリゴを、配列が少なくとも15bp重複するよう設計した。これらの数は、突然変異させる部位の数に依存する。
各プライマー対のPCR増幅を、以下の試薬を使用して設定した:
1μL テンプレートDNA
1μL(25pmol) フォワードプライマー
1μL(25pmol) リバースプライマー
1μL 10mM dNTP
5μL 10×Pfuポリメラーゼ緩衝液
0.5μL(1単位) Pfu DNAポリメラーゼ
50μLまでのHO。
酵素を除いた全ての試薬を、0.5mlの薄壁PCR管の中で混ぜ、PCRブロックの上で94℃まで熱した。上記Pfu酵素を添加し、次いでサンプルをサイクルした:94℃/2分と、94℃/30秒、50℃/30秒、75℃/1分(必要とされる伸長の長さに依存する)の15〜20サイクル、そして、最後に75℃/5分。アニーリング温度は、オリゴのTmによって、50℃より低くても高くてもよい。
5μLの各反応を、アガロースゲルの上で泳動し、PCRにより予想される大きさの生成物を生じたことを点検した。そうでない場合、上記アニーリング温度を5℃低くし、そして/またはPCRのサイクル数を増やし、そして/またはMgClの濃度を5mMまで増加させた。主なPCRが複数のバンドを生じた場合は、正確な大きさのバンドをゲル精製した。
上記生成物を、二回目のラウンドの5’プライマーおよび3’プライマーのみを使用して、二回目のPCRにおいて連結した。この配列は、元のテンプレートには存在せず、それゆえ突然変異が生じたDNAのみをこの段階で増幅し得る。二回目の連結PCRのためのテンプレートは、一回目のラウンドで生成されたフラグメントであった。これらの量を、およそ等量を添加するように調節した。二回目のラウンドのPCRのための試薬は、以下のものであった:
一回目のPCRの生成物
2μL(50pmol) 5’二回目のラウンドのプライマー
2μL(50pmol) 3’二回目のラウンドのプライマー
1μL 10mM dNTP
5μL 10×Pfuポリメラーゼ緩衝液
0.5μL(1単位) Pfu DNAポリメラーゼ
50μLまでのHO。
酵素を除いた全ての試薬を、0.5mlの薄壁PCR管の中で混ぜ、PCRブロックの上で94℃まで熱した。上記Pfu酵素を添加し、次いでサンプルをサイクルした:94℃/2分、94℃/30秒、50℃/30秒、75℃/1分(必要とされる伸長の長さに依存する)の15サイクル、75℃/5分で終了した。
5μLの各反応を、アガロースゲルの上で泳動し、PCRにより予想される大きさの生成物が生じたことを点検した(VH発現カセットに対しては約820bp、およびVK発現カセットに対しては650bp)。そうでない場合、上記アニーリング温度を5℃低くし、そして/またはPCRのサイクル数を増やして、二回目のラウンドのPCRを繰り返した。
上記生成物の残りを、フェノール/クロロホルム抽出し、そしてエタノール沈殿し、必要とされる酵素(発現カセットに対しては通常、Hind111およびBamH1)によって消化し、そして1.5%の低融点アガロースゲルの上にロードした。正確な大きさのDNAバンドを切り出し、そして精製した。
生成された、脱免疫化VH発現カセットおよびVκ発現カセット(図2)を、ベクターpUC19へクローニングし、そして各脱免疫化VHおよびVκに関して全体のDNA配列が正確であることを確認した。一例として、脱免疫化OKT3 VHおよびVκ1の発現カセットであるOKT3 DIV H V1(バージョン1)およびOKT3 DIVK V1(バージョン1)のDNA配列およびアミノ酸配列を、それぞれ図13および図14に示す。
脱免疫化重鎖および軽鎖V領域遺伝子を、HindIIIからBamHI発現カセットとしてベクターpUC19から切断した。これらを、発現ベクターpSVgpt HuG2G4およびpSVhyg HuCk(それぞれ、図7および図9)に移転した。これらのベクターは、以前に記載した、それぞれ、HuG2G4もしくはヒトκ定常領域、および哺乳動物細胞の選択マーカーを含む。DNA配列を、発現ベクターの脱免疫化VHおよびVκとして正確であることを確認した。
元のマウスOKT3重鎖可変領域カセットおよび軽鎖可変領域カセットもまた、上記のように発現ベクターpSVgpt HuG2G4およびpSVhyg HuCkに移転し、ヒト定常領域G2/G4構築物に結合したマウス可変領域遺伝子を有するキメラ抗体を産生した。キメラ抗体が、同じエフェクター機能を有し、そして同じ二次的検出試薬を脱免疫化抗体に関して使用することから、このキメラ抗体を、脱免疫化抗体との結合実験のためのコントロールに対応するアイソタイプとして使用した。
抗体発現のための宿主細胞株は、European Collection of Animal Cell Cultures,Porton UK(ECACC番号85110503)から得たNSO(マウス骨髄腫を産生する非免疫グロブリン)であった。重鎖発現ベクターおよび軽鎖発現ベクターを、エレクトロポレーションによってNSO細胞に同時にトランスフェクトした。上記トランスフェクションを、以下のように達成した:トランスフェクトされるDNAを、直線的に並べ、効率を向上させた。それぞれ約3mgのプラスミドpSVgpt HuG2/G4のPvuI消化物および6mgのpSV hyg HUCKのPvuI消化物を調製した。上記消化されたDNAを、エタノール沈殿し、50mlのdHOに溶解した。レシピエントのNSO細胞を、半集密的な75cmフラスコから再懸濁し、そして1000rpmで5分間の遠心沈殿法によって集めた。その上清を除去した。上記細胞を、0.5mlのDMEMに再懸濁し、そしてGene Pulserキュベット(Bio−Rad)へ移した。上記DNAを、緩やかにピペッティングすることによって上記細胞と混合し、そして氷の上に5分間静置した。上記キュベットを、Bio−rad Gene Pulserの電極の間に挿入し、170V、960mFの単一パルスを加えた。次いで上記キュベットを、20分間氷に戻した。上記細胞懸濁液を、20mlのDMEMを含む75cmフラスコに移し、1〜2日間回復させた。細胞を集め、そして80mlの選択DMEMのなかに再懸濁し、200μLのアリコートを96ウェルプレートの各ウェルへ添加した。選択DMEMは、10%(v/v)のウシ胎仔血清、250μg/mlのキサンチン、0.8μg/mlマイコフェノール酸で補充したダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)である。選択の開始から約10日後、コロニーを裸眼で見ることができた。各ウェルから20μLの培地を、ヒト抗体の存在についてアッセイした。抗体の産生のレベルおよびウェル中の細胞数に基づいて、ウェルを増やすために選択した。指定されたウェルから細胞を再懸濁するために、Gilson P200ピペット(黄色いチップを用いる)の先端を、表面に沿ってこすり、そして培地を、1.5mLの新鮮な選択DMEMを含む24ウェルの組織培養プレートのウェルへ移した。細胞を、25cm、そして液体窒素ストックをし、そして抗体の精製および試験のための培地を提供するためにより大きな組織培養フラスコで増やした。
7つの脱免疫化重鎖遺伝子の各々(図10)を、2つの脱免疫化軽鎖遺伝子(図11)の各々と対にし、合計14の脱免疫化OKT3抗体を産生させた。キメラ重鎖ベクターおよびキメラ軽鎖ベクターを、同時にトランスフェクトさせキメラ抗体を産生した。gpt遺伝子を発現するコロニーを、選択DMEMを使用して選択した。トランスフェクトされた細胞クローンを、以下のようにヒトIgGについてのELISAにより、ヒト抗体の産生についてスクリーニングした:ELISAプレート(Dynatech Immulon2)を、炭酸塩/重炭酸イオンコーティング緩衝液pH9.6(Sigma カタログ:C−3041)に1:1000で希釈したヒツジ抗ヒトκ抗体(The Binding Site カタログ番号:AU015)で1ウェルあたり100μLでコーティングした。サンプルを、一晩4℃でインキュベートした。0.05%のTween20(RTM)を含むPBS溶液で3回洗浄した後、トランスフェクト体を96ウェルプレートにプレートし、1ウェルあたりPBS/Tween(PBST)溶液を75μL含むアッセイプレートに移すことにより、各ウェルから25μLの培養培地のサンプルを使用して、スクリーニングを実行した。24ウェルプレートを使用してトランスフェクトされた細胞を培養した場合、12.5μLを第一のウェルに87.5μLまで添加し、そして倍加希釈系列を上記プレートに設置した。全てのアッセイに関して、空のウェルに、PBSTのみを入れた。上記サンプルを、一時間室温でインキュベートし、PBS/Tween溶液で3回洗浄した。二次的抗体(ペルオキシダーゼが結合したヒツジ抗ヒトIgGγ鎖特異的試薬(The Binding Siteカタログ番号:AP004))を、1ウェルあたり100μLの量でPBS/Tween溶液中に1:1000の割合で添加した。サンプルを、再び一時間室温でインキュベートし、PBS/Tween溶液で3回洗浄した。有色の基質を調製するために、一錠(20mg)のOPD(o−フェニレンジアミン)(Sigmaカタログ番号:P−7288)を、45mlの水および5mlの10×ペルオキシダーゼ緩衝液(Sigmaリン酸クエン酸緩衝液錠剤pH5.0(カタログ番号:P−4809)を含む10×ペルオキシダーゼ緩衝液を作製する)の中で溶解し、そして10mLの30%(w/w)過酸化水素(Sigmaカタログ番号:H−1109)を、使用の直前に添加した。上記基質を、1ウェルあたり100μL添加し、そして5分間もしくは必要な時間室温でインキュベートした。色が現れた場合、上記工程を25μLの12.5%硫酸を添加することによって停止した。結果を、492nmで読み取った。使用した標準抗体は、ヒトIgG1/k精製骨髄腫タンパク質(The Binding Siteカタログ番号:BP078)であった。
抗体を分泌する細胞株を、増やし、そして最も産生量の多いものを選択した。脱免疫化抗体およびキメラ抗体を、Prosep(登録商標)‐A(Bioprocessing Ltd,Durham,UK)を使用して以下のように精製した:抗体を産生するNSOトランスフェクトーマ細胞株を、Nunc三層フラスコ(各フラスコは、250ml(合計1Lの体積))中のDMEM5%のFCSで10〜14日間飽和状態近くまで増殖した。条件培地を集め、ベンチ遠心分離機で3000rpmにて5分間回転し、細胞を除去した。1MのTris−HCL pH8(Sigma カタログ:T3038)の10分の1の体積を、細胞上清に添加し、これを0.1MのTris−HCL pH8にした。0.5mlのProsep A(Millipore カタログ:113111824)を添加し、そして一晩室温で撹拌した。Prosep Aを、3000rpmで五分間回転することによって集め、Biorad Poly−Prepカラム(カタログ:731−1550)に充填した。上記カラムを、10mlのPBSで洗浄し、次いで0.1MのグリシンpH3.0で1mlの画分中に溶出した。各画分を、100μLの1MのTris−HCL pH8(Sigma:上記)の中へ集めた。各画分の吸光度を、280nmで測定した。抗体を含む画分を集め、そしてPBSに対し一晩室温で透析した。この調整物を、0.2ミクロンの注射器フィルターを通してろ過することによって滅菌し、そしてA280を測定した。その濃度を、ヒトIgG1kのためにELISAによって決定した。
(脱免疫化抗体のCD3を発現する細胞への結合の評価)
脱免疫化される間に誘導された突然変異が抗体特異性または抗体親和性に影響を与え得ることが可能であるので、各脱免疫化抗体を、T細胞の上のCD3分子に結合する能力に関して評価した。HPB−ALL(ヒト抹消血急性リンパ球白血病)株の細胞を、the Cell Resource Center for Biomedical Research, Tohoku University, Japanから得た。Jurkat細胞株およびJ.RT3細胞株を、American Type Tissue Culture(ATCC),Rockville,MDから得た。細胞を、37℃で空気中5%COを含む加湿されたチャンバー内で、2×10〜2×10細胞/mlで10%の熱により活性化したウシ胎仔血清(Atlas Biologicals)、1%ペニシリン−ストレプトマイシン、0.01Mへぺス(Sigma)、0.2mM 1−グルタミンおよび5×10−5M 2−メルカプトエタノール(Sigma)を含有するRPMI 1640(Cellgro)中で培養した。HPB−ALL細胞およびJurkat細胞は、それらの細胞表面に高いレベルのTCR/CD3複合体を保有するのに対し、J.RT3細胞は、CD3を発現しないJurkat株の改変体である。マウスOKT3抗体、キメラOKT3抗体および脱免疫化OKT3 G2/G4抗体の調製物を、免疫細胞化学およびフローサイトメトリーによって三つ全ての株の細胞への結合を評価した。簡潔に、10個の細胞を、96−ウェルプレートの個々のウェルの中に配置し、そして1μgの各試験抗体または適切なヒトアイソタイプコントロールもしくはマウスアイソタイプコントロールと20分間4℃で、反応させた。上記細胞を、次いで3回2%のウシ胎仔血清(Atlas Biologicals)を含有するPBSで洗浄し、その後キメラ抗体と脱免疫化抗体およびG2/G4アイソタイプコントロールの検出のためにフィコエリトリンが接合された二次抗体(R−PE Affinity純粋F(ab)2ヤギ抗ヒトIgG(H+L)(Jackson ImmunoResearch,Bar Harbor, Maine)、ならびに、マウスOKT3およびマウスIgG2aアイソタイプコントロールの検出のために、R−PEと接合したヤギ抗マウスIgG(Pharmingen))と、4℃で、20分間反応させた。上記細胞を、PBS−FBSで上記のように3回洗浄し、次いでフローサイトミーター(FACs Calibur, Becton Dickenson)での分析のためにPBSに再懸濁した。
キメラOKT3 HuG2/G4κ抗体およびマウスOKT3抗体の両方は、CD3を発現するが、CD3陰性細胞株J.RT3への結合を示さないJurkat細胞およびHPB−All細胞へ同等に結合した。対応するマウスアイソタイプコントロールおよびヒトアイソタイプコントロールは、どの細胞型にも結合を示さなかった(図15)。
脱免疫化OKT3抗体を発現するNSO細胞株からの調製した培地もまた、HPB−ALL細胞およびJ.RT3細胞を使用して、フローサイトメトリー結合アッセイで試験した。上記調製した培地中の抗体の濃度を、以前に記載されたELISA手順を使用して、ヒトIgGに対するELISAにより決定した。免疫細胞化学およびフローサイトメトリー手順を上記のように実行した。脱免疫化OKT3軽鎖バージョン1と結合した脱免疫化重鎖の7つのバージョンについての結果を、図16に示す。脱免疫化OKT3軽鎖バージョン2と結合した脱免疫化重鎖についての結果を、図17に示す。脱免疫化多数のOKT3抗体は、マウス抗体およびキメラ抗体に観察された結合と同等のHPB−ALL細胞への結合を示した。しかし、いくつかの脱免疫化抗体(例えば、クローン24C12、48G3および55B2由来の抗体)は、有意により低いレベルのHPB−ALL細胞への結合を示した。所定の抗体のHPB−ALL細胞へ結合する能力は、κ軽鎖の特定のバージョンの使用と関連がなかった。;すなわち、両方の突然変異したκ鎖は、いくつかの、しかし全てではない、突然変異したVH領域と結合して、このアッセイで同程度の結合を示した。
(マウスOKT3抗体、キメラOKT3抗体および脱免疫化OKT3抗体の結合を比較する競合アッセイ)
種々の脱免疫化抗体の間をより区別するため、およびOKT3の結合親和性と関連した上記抗体のOKT3の結合親和性を決定するために、競合結合アッセイを実行した。CD3は、タンパク質の細胞‐表面複合体の一部であるので、親和性を、BIACORE分析で測定し得ず、しかしその代わりにフローサイトメトリーで測定した。マウスOKT3を、製造業者により提供されたプロトコルに従って、Perbio Science(カタログ番号21335)からのEZ−Link Sulfo−NHS−LCビオチンを使用してビオチン化した。使用するビオチン化されたOKT3の量を、抗体の量を減少させながらHPB−ALL細胞を滴定することにより決定した。適切な飽和以下の濃度を、10個の細胞あたりの10ngのビオチン化された抗体であると決定した。次いで、この濃度を、全ての実験において使用した。二次検出試薬は、アビジン−FITC(Sigmaカタログ番号A2050)であった。100pgから1μgまでの試験(脱免疫化したかもしくはキメラ)抗体の希釈による競合を、試験した。その結果を、最大限の蛍光活性のパーセント阻害(ブロッキング抗体の非存在下でビオチン化されたマウスOKT3の結合によって決定された)として表し、そして図18、図19、図20および図21に示す。
上記結果は、キメラOKT3抗体および六つの脱免疫化抗体(OKT3 DIVHv5からDIVGv7/DIVKv1およびOKT3 DIVH5からDIVH7/DIVK2)は、ビオチン化されたマウスOKT3抗体の結合と、マウス抗体自体と同じくらい効率的にか、もしくはマウス抗体の2倍から3倍の範囲で競合し得る。
本明細書全体を通して、種々の出版物および特許開示が参照される。上記教示およびその開示は、その全体が、本明細書中で本発明が属する分野の状態をより十分に記載する本出願に参考として援用される。
本発明の好ましい実施形態および他の実施形態が、本明細書中で記載されたが、さらなる実施形態は、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲から逸脱しないことが、当業者によって理解され得る。
図1Aと1Bとは、OKT3重鎖可変領域(GenBank受託番号A22261)および軽鎖可変領域(GenBank受託番号A22259)の完全なヌクレオチド配列およびとアミノ酸配列をそれぞれ、示す。 図1Aと1Bとは、OKT3重鎖可変領域(GenBank受託番号A22261)および軽鎖可変領域(GenBank受託番号A22259)の完全なヌクレオチド配列およびとアミノ酸配列をそれぞれ、示す。 図1Aと1Bとは、OKT3重鎖可変領域(GenBank受託番号A22261)および軽鎖可変領域(GenBank受託番号A22259)の完全なヌクレオチド配列およびとアミノ酸配列をそれぞれ、示す。 図1Aと1Bとは、OKT3重鎖可変領域(GenBank受託番号A22261)および軽鎖可変領域(GenBank受託番号A22259)の完全なヌクレオチド配列およびとアミノ酸配列をそれぞれ、示す。 図2は、上記重鎖領域と軽鎖領域のHindIIIからBamH1フラグメントまでの発現カセットを模式的に示す。 図3は、マウス免疫グロブリンプロモーター、5’末端にイントロンを有するマウスシグナル配列および3’末端にスプライスドナー部位(Bam HI)を含む、マウスOKT3重鎖可変領域の完全なヌクレオチド配列(配列番号1)ならびにアミノ酸配列を示す。制限酵素部位が示されている。 図3は、マウス免疫グロブリンプロモーター、5’末端にイントロンを有するマウスシグナル配列および3’末端にスプライスドナー部位(Bam HI)を含む、マウスOKT3重鎖可変領域の完全なヌクレオチド配列(配列番号1)ならびにアミノ酸配列を示す。制限酵素部位が示されている。 図3は、マウス免疫グロブリンプロモーター、5’末端にイントロンを有するマウスシグナル配列および3’末端にスプライスドナー部位(Bam HI)を含む、マウスOKT3重鎖可変領域の完全なヌクレオチド配列(配列番号1)ならびにアミノ酸配列を示す。制限酵素部位が示されている。 図4は、マウス免疫グロブリンプロモーター、5’末端にイントロンを有するマウスシグナル配列および3’末端にスプライスドナー部位(Bam HI)を含む、マウスOKT3軽鎖可変領域の完全なヌクレオチド配列(配列番号3)ならびにアミノ酸配列を示す。制限酵素部位が示されている。 図4は、マウス免疫グロブリンプロモーター、5’末端にイントロンを有するマウスシグナル配列および3’末端にスプライスドナー部位(Bam HI)を含む、マウスOKT3軽鎖可変領域の完全なヌクレオチド配列(配列番号3)ならびにアミノ酸配列を示す。制限酵素部位が示されている。 図5Aは、ベクターAPEX―1 3F4VHuGamma4の図解的地図を示す。 図5Bは、ベクターの完全なヌクレオチド配列(配列番号5)を示し、無関係なVH領域(3F4VHと標識されている)に隣接するhIgG4挿入部分のアミノ酸配列およびヌクレオチド配列を示す。シグナル配列領域、CH1領域、ヒンジ領域、CH2領域およびCH3領域の位置が、示されている。 図5Bは、ベクターの完全なヌクレオチド配列(配列番号5)を示し、無関係なVH領域(3F4VHと標識されている)に隣接するhIgG4挿入部分のアミノ酸配列およびヌクレオチド配列を示す。シグナル配列領域、CH1領域、ヒンジ領域、CH2領域およびCH3領域の位置が、示されている。 図5Bは、ベクターの完全なヌクレオチド配列(配列番号5)を示し、無関係なVH領域(3F4VHと標識されている)に隣接するhIgG4挿入部分のアミノ酸配列およびヌクレオチド配列を示す。シグナル配列領域、CH1領域、ヒンジ領域、CH2領域およびCH3領域の位置が、示されている。 図6Aは、ベクターAPEX―1 3F4VHuG2/G4の図解的地図を示す。 図6Bは、ベクターのヌクレオチド配列(配列番号7)ならびに上記G2/G4挿入部分のアミノ酸配列および核酸配列を示し、シグナル配列領域、無関係なVh領域(本明細書において3F4Vhと標識されている)、CH1領域、ヒンジ領域、CH2領域およびCH3領域の位置を示す。 図6Bは、ベクターのヌクレオチド配列(配列番号7)ならびに上記G2/G4挿入部分のアミノ酸配列および核酸配列を示し、シグナル配列領域、無関係なVh領域(本明細書において3F4Vhと標識されている)、CH1領域、ヒンジ領域、CH2領域およびCH3領域の位置を示す。 図6Bは、ベクターのヌクレオチド配列(配列番号7)ならびに上記G2/G4挿入部分のアミノ酸配列および核酸配列を示し、シグナル配列領域、無関係なVh領域(本明細書において3F4Vhと標識されている)、CH1領域、ヒンジ領域、CH2領域およびCH3領域の位置を示す。 図6Bは、ベクターのヌクレオチド配列(配列番号7)ならびに上記G2/G4挿入部分のアミノ酸配列および核酸配列を示し、シグナル配列領域、無関係なVh領域(本明細書において3F4Vhと標識されている)、CH1領域、ヒンジ領域、CH2領域およびCH3領域の位置を示す。 図7は、重鎖発現ベクターpSVgptHuG2/G4の図解的地図を示す。 図8は、APEX―1 3F4VHuG2/G4ベクターから切断され、そして5’末端におけるBam HI部位およびネイティブヒトIgG4由来5’非翻訳イントロン配列の付加、ならびに3’末端におけるBgl II部位および天然ヒトIgG4由来3’非翻訳配列の付加によって、クローニングベクターPUC19への挿入のために改変された、HuG2/G4フラグメントの完全なヌクレオチド配列(配列番号9)を示す。 図9は、発現ベクターpSVgptHuCkの図解的地図を示し、軽鎖可変領域および軽鎖定常領域の位置を示す。 図10は、マウスOKT3可変重鎖のアミノ酸配列(配列番号10)および、実施例において構築された脱免疫化重鎖可変領域のいくつかのアミノ酸配列(配列番号11−17)を示す。 図10は、マウスOKT3可変重鎖のアミノ酸配列(配列番号10)および、実施例において構築された脱免疫化重鎖可変領域のいくつかのアミノ酸配列(配列番号11−17)を示す。 図11は、マウスOKT3可変軽鎖のアミノ酸配列(配列番号18)および、実施例において構築された2つの脱免疫化軽鎖可変領域のアミノ酸配列(配列番号19と20)を示す。 図12は、重複PCR法を使用して突然変異誘発することによって設計された脱免疫化配列を構築するために使用された、突然変異誘発性のオリゴヌクレオチドプライマーを示す。 図13は、脱免疫化VH発現カセットOKT3DIVHV1の核酸配列(配列番号21)およびアミノ酸配列を示す。 図13は、脱免疫化VH発現カセットOKT3DIVHV1の核酸配列(配列番号21)およびアミノ酸配列を示す。 図13は、脱免疫化VH発現カセットOKT3DIVHV1の核酸配列(配列番号21)およびアミノ酸配列を示す。 図14は、脱免疫化V発現カセットOKT3DIVKV1の核酸配列(配列番号23)およびアミノ酸配列を示す。 図14は、脱免疫化Vk発現カセットOKT3DIVKV1の核酸配列(配列番号23)およびアミノ酸配列を示す。 図15は、マウスOKT3およびキメラOKT3の、Jurkat細胞、JRT3細胞およびHPB−ALL細胞への結合を示す。 図16は、脱免疫化抗CD3抗体のHPB−ALL細胞およびJRT3細胞への結合を示す表である。 図17は、脱免疫化抗CD3抗体のHPB−ALL細胞およびJRT3細胞への結合を示す表である。 図18は、キメラOKT3の親和性およびマウスOKT3の親和性とを比較した、脱免疫化抗体の親和性を測定する競合アッセイの結果を示す。 図19は、キメラOKT3の親和性およびマウスOKT3の親和性とを比較した、脱免疫化抗体の親和性を測定する競合アッセイの結果を示す。 図20は、キメラOKT3の親和性およびマウスOKT3の親和性とを比較した、脱免疫化抗体の親和性を測定する競合アッセイの結果を示す。 図21は、キメラOKT3の親和性およびマウスOKT3の親和性とを比較した、脱免疫化抗体の親和性を測定する競合アッセイの結果を示す。 図22は、マウスOKT3と比較した、脱免疫化抗体のIC50をまとめた表である。

Claims (20)

  1. 脱免疫化抗CD3抗体。
  2. 配列番号11、12、13、14、15、16および17からなる群から選択される配列を含む、脱免疫化抗CD3抗体重鎖可変領域。
  3. 配列番号19および20からなる群から選択される配列を含む、脱免疫化抗CD3抗体軽鎖可変領域。
  4. 抗CD3抗体を選択する工程;ならびに
    該抗CD3抗体を所定の種に対して免疫原性を低くする工程、
    を含包する、方法。
  5. 請求項4に記載の方法であって、前記抗CD3抗体を前記所定の種に対して免疫原性を低くする工程は、
    (a)該抗体のアミノ酸配列の少なくとも一部を決定する工程;
    (b)該アミノ酸配列中で該所定の種の内在性タンパク質の中に見出される一以上の潜在的なT細胞のエピトープ(「T細胞エピトープ」)を同定する工程;
    (c)該アミノ酸配列を改変して、工程(b)で同定された該T細胞エピトープのうち少なくとも一つを除去し、それにより該所定の種の免疫システムにさらされたときに、該抗体もしくはその一部分の免疫原性を減少させる工程、
    を含包する、方法。
  6. (a)少なくとも一部が脱免疫化された抗CD3抗体をコードする配列を含むDNA配列を有する発現ベクターを産生する工程、
    (b)該ベクターで宿主細胞をトランスフェクトする工程、
    (c)該トランスフェクトされた細胞株を培養して脱免疫化抗CD3抗体分子を産生する工程、
    を含包する、方法。
  7. 脱免疫化抗CD3抗体および薬学的に受容可能なキャリアを含む、薬学的組成物。
  8. 請求項7に記載の組成物であって、前記脱免疫化抗CD3抗体は、配列番号11、12、13、14、15、16および17からなる群から選択される配列を含む重鎖可変領域を含む、組成物。
  9. 請求項7に記載の組成物であって、前記脱免疫化抗CD3抗体は、配列番号19および20からなる群から選択される配列を含む重軽鎖可変領域を含む、組成物。
  10. 抗CD3抗体を投与する工程を含包する方法であって、該CD3抗体は、一以上のヒトIgG2抗体に由来する第一の部分と、一以上のヒトIgG4抗体に由来する第二の部分を有する操作された重鎖不可変領域を含み、少なくとも該抗体の一部が脱免疫化される、方法。
  11. 請求項10に記載の方法であって、少なくとも前記抗体の軽鎖可変領域が脱免疫化される、方法。
  12. 請求項10に記載の方法であって、少なくとも前記抗体の重鎖可変領域が脱免疫化される、方法。
  13. 請求項10に記載の方法であって、前記抗体の軽鎖及び重鎖可変領域が脱免疫化される、方法。
  14. 請求項10に記載の方法であって、前記抗CD3抗体が配列番号11、12、13、14、15、16および17からなる群から選択される配列を含む重鎖可変領域を含む、方法。
  15. 請求項10に記載の方法であって、前記抗CD3抗体が配列番号19および20からなる群から選択される配列を含む重鎖可変領域を含む、方法。
  16. 請求項10に記載の方法であって、前記抗CD3抗体の少なくとも一部が
    (a)該抗体のアミノ酸配列の少なくとも一部を決定する工程;
    (b)該アミノ酸配列中で所定の種の内在性タンパク質の中に見出される一以上の潜在的なT細胞のエピトープ(「T細胞エピトープ」)を同定する工程;
    (c)該アミノ酸配列を改変して、工程(b)で同定された該T細胞エピトープのうち少なくとも一つを除去し、それにより該所定の種の免疫システムにさらされたときに、該抗体もしくはその一部分の免疫原性を減少させる工程、
    によって、該抗体もしくはその一部を該所定の種に対して非免疫原性にするか、または、免疫原性を低くする工程を含包するプロセスによって脱免疫化される、方法。
  17. 脱免疫化抗CD3抗体をコードする、核酸。
  18. 請求項17に記載の核酸であって、配列番号11、12、13、14、15、16および17からなる群から選択される配列を含む抗体重鎖可変領域をコードする、核酸。
  19. 請求項17に記載の核酸であって、配列番号19および20からなる群から選択される配列を含む抗体軽鎖可変領域をコードする、核酸。
  20. 請求項17から19のいずれかに記載の核酸によってコードされる抗CD3抗体と薬学的に受容可能なキャリアを含む、薬学的組成物。
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