JP2006521549A - 固相免疫クロマトフラフ法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、液体試料中の検体を検出するための固相免疫クロマトフラフ法に関する。発明的な方法においては、粒子状マーカーを用いて結合される結合剤が、液体状態で、即時的に加えられる。

Description

本発明は液体試料中の検体を検出するための方法に関する。
当業者にとって、固相免疫クロマトフラフ分析評価はよく知られている。これらの分析評価は試料と試薬が毛細管伝播によって移動する多孔質固体サポート(support;支持体)を使用する。特に、固体サポートが「計量棒」の形態であるような装置が知られている。これらの分析評価は、検体に対する特定の捕獲剤が固定される検出ゾーンを有した固体クロマトグラフ・サポートを使用する。この固体サポートは、まず最初に検査すべき試料を含む溶液に接触させられ、次に検体に対して特定のラベル(label;標識)を付した結合剤に接触させられる。この溶液は、固体サポートにおいて、毛細管伝播により、固定された捕獲剤を運搬する区域と同じ程度遠くに移動する。サンドイッチ分析評価(sandwich assay)においては、ラベルを付された結合剤は検体に結合し、一方、後者が固体サポート上で捕獲剤によって固定される。このようにして、試料中の検体が存在するか存在しないかが、ラベルを付された試薬の検出によって測定される。
特許文献1は、凍結乾燥または脱水した状態において、粒子状ラベルに結合された(conjugated)結合剤(binding agent)を固体サポートが直接運搬する固相免疫クロマトフラフ分析評価を説明している。粒子状ラベルに結合された試薬は、凍結乾燥状態で不動であるが、湿気の多い状態では固体サポート内で可動になる。したがって、固体サポートが液体試料に接触させられる場合、後者はサポート中で毛細管伝播により移動し、粒子状ラベルに結合された結合剤も同伴する。これらの分析評価では、あらかじめ結合された試薬と試料を混合する必要はなく、したがって、分析評価に必要な全ての試薬が固体サポートに統合される。しかも、ラベルを付された特定検体の結合剤は、直接観察によって検出できる粒子状ラベルによってラベルが付される。したがって、分析評価の結果を読みとるのに、いかなる追加的な操作も必要ない。よって、これらの分析評価は、少数の操作を必要とするのみであって、使用しやすくて迅速である。
特許文献2、3、4も、粒子状ラベルに結合される結合剤が固体サポートによって運搬される検査装置を開示している。さらに、これらの装置では、固体サポートは試料を投入するための開口と、結果を読みとるための観察窓とが提供されたケーシングに組み入れられる。このケーシングは、装置を把持することを容易にし、固体サポートを保護する。さらに、これらの特許文献は、液体試料の投入を容易にするために、上記サポートの一方の終端がケーシングから突出した装置についても説明している。したがって、固体サポートのこの突出端は、直接的に、例えば、尿の流れとの接触をもたらすことができる。
特許文献5はケーシングと固体サポートを有する改良された装置について説明している。この固体サポートには、試料をより良く収集するための可動式収集部材が提供される。
特許文献6は液体試料中の検体を検出するための固相免疫測定法に関連する。この分析評価は、検体を捕獲するための試薬が固定される固体サポート、通常は膜を使用する。試料が投入された後、固体サポートに固定された検体は、ウレアーゼに結合される結合剤を使用して検出される。この特許文献は、試料と、続いてラベルを付された結合剤が固体サポートに投入される方法を説明している。
特許文献7は横方向流動免疫クロマトグラフ分析評価について説明している。説明された分析評価は粒子状ラベルに結合された結合剤を使用する。この特許文献は、検査溶液を形成するために、試料と結合された結合剤が別々に固体サポートに塗布されるか、またはサポートへの投入に先立って結合される分析評価について説明している。好ましくは、結合される結合剤はクロマトグラフ保持体に組み込まれる。
特許文献8は横方向免疫クロマトグラフィのための自動化した装置について説明している。ラベルを付された結合剤は、クロマトグラフ・サポートへの投入の前か投入の間に、固体サポートに組み入れられるか、または試料に混ぜられる。
特許文献9は横方向流動免疫クロマトグラフ分析評価について説明している。試料は、ラベルを付された結合薬剤の前にサポートに投入されるか、あるいは試料、および1つまたはそれ以上のラベルを付された試薬を含む混合物がサポート上に投入される。
特許文献10は、定量的または半定量的な免疫クロマトグラフィによって試料中の検体を検出するための方法について説明している。ラベルを付された結合剤は、固体サポートに組み入れられる。
しかしながら、これらの固相免疫クロマトフラフ分析評価は、しばしば不十分な感度と不十分な再現性を示す。この問題は、さらに詳細には、低濃度検体の存在の検出に対して、あるいは、例えば全血などのような、複合型の試料における検体の検出によって起こる。しかも、これらの欠点のために、そのような分析評価は、単に試料内の検体の有無を決定するためのみに適しており、したがって、定性的な結果を得ることを可能にするのみである。より定量的な測定は困難を伴ってのみ成すことができる。しかも、かなりのバックグラウンドノイズと、さらにはゾーン効果(あるいは「フック効果」)も通常的に観測され、それは結果の判読性を損なう。フック効果は免疫測定法でよく知られた望ましくない効果である。それは、検体が試料中に非常に高い濃度で存在しているときに起こる。したがって、フック効果は否定的結果を生じる可能性があり、検体が試料中に欠けているという常軌を逸した結論をもたらしてしまう。
欧州特許出願公開第0284232号明細書 欧州特許出願公開第0291194号明細書 欧州特許出願公開第0560411号明細書 欧州特許出願公開第0560410号明細書 国際公開第00/00288号パンフレット 欧州特許出願公開第0458231号明細書(A1) 欧州特許出願公開第0462376号明細書(A2) 米国特許第6008056号明細書 欧州特許出願公開第1020726号明細書(A1) 国際公開第97/09620号パンフレット(A1)
本発明は、これらの欠点を改善するために、向上した感度と再現性を得ることを可能にし、その一方で、同時に、バックグラウンドノイズとフック効果を制限する固相免疫クロマトフラフ法を提案する。
本発明による方法は、特に複合型の試料、例えば血液などに適している。バックグラウンドノイズが低減される一方で感度と再現性が向上されるならば、本発明の方法は、いくつかの異なった検体を同一サポート上で同時に検出することを、有利に可能にする。さらに、本発明による方法の性能レベルのおかげで、液体試料中の検体の存在を測定し、定量化することができる。
本発明による方法では、粒子状ラベルに結合された結合剤は液体状態で即時的に加えられる。したがって、本発明による方法では、試料と様々な試薬の投入の程度が、検出分析評価の有効性にとってかなり重要である。
第1の実施の態様では、液体試料中で検体を検出するための本発明による方法は以下の段階を含む:
a)収集区域と検出区域とが提供された多孔質固体サポートを提供し、捕獲剤が前記検出区域で固定されるようにする段階と、
b)以下のもの、すなわち、
i) 粒子状ラベルに結合された結合剤であって、その試薬が液体状態であるもの
ii) 液体試料
が、別々におよび逐次的に、多孔質固体サポートの収集区域に投入される段階と、
c)前記粒子状ラベルに結合された結合剤、および前記液体試料の、毛細管伝播による前記多孔質固体サポートの前記収集区域から前記検出区域への移動に十分な時間が経過することを可能にする段階と、
d)粒子状ラベルに結合した結合剤の、前記検出区域で付着する範囲が観測される段階。
有利なことに、前記段階b)において、前記多孔質固体サポートの前記収集区域から前記検出区域への移動方向に関連して、前記液体試料が、粒子状ラベルに結合された結合剤の上流側で投入される。
本発明は、以下の段階を含んだ液体試料中の検体を検出するための方法にも関する:
a)収集区域と検出区域とが提供された多孔質固体サポートを提供し、捕獲剤が前記検出区域で固定されるようにする段階と、
b)以下のもの、すなわち、
i) 粒子状ラベルに結合された結合剤であって、その試薬が液体状態であるもの
ii) 液体試料
iii)液体状態の希釈剤
が、別々におよび逐次的に、多孔質固体サポートの収集区域に投入される段階と、
c)前記粒子状ラベルに結合された結合剤、前記液体試料、および前記希釈剤の、前記多孔質固体サポートの前記収集区域から前記検出区域への毛細管伝播による移動に十分な時間が経過することを可能にする段階と、
d)粒子状ラベルに結合した結合剤の、前記検出区域で付着する範囲が観測される段階。
本発明の対象は、以下の段階を含んだ液体試料中の検体を検出するための方法にも関する:
a)収集区域と検出区域とが提供された多孔質固体サポートを提供し、捕獲剤が前記検出区域で固定されるようにする段階と、
b)以下のもの、すなわち、
i) 液体試料
ii) 粒子状ラベルに結合された結合剤であって、その試薬が液体状態であるもの
iii)液体状態の希釈剤
が、別々におよび逐次的に、多孔質固体サポートの収集区域に投入される段階と、
c)前記粒子状ラベルに結合された結合剤、および前記液体試料、および前記希釈剤の、前記多孔質固体サポートの前記収集区域から前記検出区域への毛細管伝播による移動に十分な時間が経過することを可能にする段階と、
d)粒子状ラベルに結合した結合剤の、前記検出区域で付着する範囲が観測される段階。
好都合なことには、前記段階b)において、前記多孔質固体サポートの前記収集区域から前記検出区域への移動方向に関連して、前記液体状態の希釈剤が、粒子状ラベルに結合された結合剤の上流側および前記液体試料の上流側で投入される。
本発明の好適な実施の態様では、前記粒子状ラベルに結合された結合剤および前記検出区域で固定される捕獲剤が、サンドイッチ分析評価(sandwich assay)によって検体を検出することを可能にする。
本発明の他の好適な実施の態様では、前記粒子状ラベルに結合された結合剤および前記検出区域で固定される捕獲剤が、競争分析評価(competition assay)によって検体を検出することを可能にする。
望ましくは、前記多孔質固体サポートは、クロマトグラフ片(a chromatographic strip)または細長片(narrow strip)の形状をした多孔質固体サポートである。
好都合なことには、前記多孔質固体サポートは、前記粒子状ラベルに結合された結合剤が前記多孔質固体サポートの検出区域に付着する範囲を観測するための、少なくとも1つの観察窓が提供された、把持されるべきサポートに統合される。
本発明の特定の実施の態様では、把持されるべきサポートには、前記多孔質固体サポートの収集区域で、液体試料、ラベルに結合された結合剤、および、必要に応じて前記希釈剤を、それぞれ投入させるための少なくとも1つの開口が提供されている。
本発明の有利な実施の態様では、前記多孔質固体サポートは、前記粒子状ラベルに結合された試薬が前記多孔質固体サポートの検出区域に付着する範囲を観測するための、少なくとも1つの観察窓が提供された、把持されるべきサポートに統合され、また、前記多孔質固体サポートには、前記多孔質固体サポートの前記収集区域において前記粒子状ラベルに結合された結合剤を投入するための第1の開口と、前記第1の開口の上流側で、前記多孔質固体サポートの前記収集区域において前記液体試料を投入させるための第2の開口と、が提供されている。
本発明の他の有利な実施の態様では、前記多孔質固体サポートは、前記粒子状ラベルに結合された結合剤が前記多孔質固体サポートの検出区域に付着する範囲を観測するための、少なくとも1つの観察窓が提供された、把持されるべきサポートに統合され、また、前記把持されるべきサポートには、前記多孔質固体サポートの前記収集区域において前記粒子状ラベルに結合された結合剤および前記試料を投入するための第1の開口と、前記第1の開口の上流側で、前記多孔質固体サポートの前記収集区域において前記液体状態の希釈剤を投入させるための第2の開口と、が提供されている。
望ましくは、前記把持されるべきサポートはケーシングから成る。
また、本発明の対象は、a)収集区域と検出区域とが提供された多孔質固体サポートであって、捕獲剤が前記検出区域で固定される多孔質固体サポートと、b)粒子状ラベルに結合された液体状態の結合剤とを有する液体試料中の検体を検出するためのキット(kit;部材一式)である。
好都合なことには、液体試料中で検体を検出するための本発明によるキットは希釈剤をも有する。
望ましくは、前記多孔質固体サポートは、把持されるべきサポートに統合される。
望ましくは、前記多孔質固体サポートは、前記多孔質固体サポートの検出区域を観測するための、少なくとも1つの観察窓が提供された、把持されるべきサポートに統合される。
好適な実施の態様では、把持されるべきサポートには、前記多孔質固体サポートの収集区域で、液体試料、および/または、ラベルに結合された結合剤、および/または、前記希釈剤を、投入させるための少なくとも1つの開口が提供されている。
望ましくは、前記多孔質固体サポートは、ケーシングの状態の前記把持されるべきサポートに統合される。
「検体」という用語は、試料で検出する必要のある何らかの化学的、生化学的、または生物学的実体を意味する。本発明による方法によって検出される検体においては、特に、タンパク質、ペプチド、抗体、ホルモン、ステロイド、病原菌または腫瘍細胞に由来する抗原、バクテリア、ウイルス、寄生虫などの病原体、核酸(DNAまたはRNA)、治療学的分子、医薬品または抗生物質が言及されるであろう。
「検出」という用語は、試料中の検体の有無を決定するのみならず、試料中の検体の測定および定量化することをも意味する。これが、本発明による方法の性能レベルが定量的または半定量的な測定を行うことを可能にする理由である。
本発明の特定の実施の態様では、検体は、hCG(絨毛膜性腺刺激ホルモン;絨毛膜ゴナドトロピン・ホルモン)またはPSA(前立腺特異抗原)である。
本発明の他の特定の実施の態様では、検体は核酸である。この場合、望ましくは、試料中の核酸の存在は、当業者によく知られている技術(PCRなど)によって、あらかじめ増幅される。望ましくは、この増幅の段階は、ビオチン化されたプライマー(primer)を使用して、若しくは、例えば、ビオチンラベルを付されたヌクレオチドを組み入れることによって、増幅された核酸にラベルを付すことを可能にもする。あるいは、核酸は、例えば、その3’端に、適切な末端転移酵素を使用してビオチンでラベルを付すことができる。投入が行われる前に、熱ショック、または0.2NのNaOH、0.05MのEDTAの溶液の存在下のいずれかによって、若しくは何らかの他の適切な方法により、試料は変性される。この変性段階は、単一鎖の核酸を得ることを可能にする。
「液体試料」という用語は、探索される検体が溶液または懸濁液中に存在する何らかの試料を意味する。この液体試料は、特に、何らかの生物製剤または体液でありうる。液体試料は、生物製剤または体液から、直接的または間接的に得られることもできるかも知れない。試料は固体試料の流エキスであることも可能である。
本発明の好適な実施の態様では、液体試料は、尿、全血、プラズマまたは血清である。
本発明による方法で使用される試薬は、当業者にはよく知られたものである。
粒子状ラベルに結合された結合剤と捕獲剤は、試料中の探索される検体にとって特定のものである。
本発明の特定の実施の態様では、粒子状ラベルに結合された結合剤および固体サポートの検出区域で固定される捕獲剤は、サンドイッチ分析評価によって検体を検出することを可能にする。
本発明の他の特定の実施の態様では、粒子状ラベルに結合された結合剤および固体サポートの検出区域で固定される特定検体の捕獲剤は、競争分析評価によって検体を検出することを可能にする。
サンドイッチ分析評価と競争分析評価は、当業者にはよく知られたものである。サンドイッチ分析評価では、例えば、検体の2つの同一または類似のエピトープ・サイト(epitope site)上において、個々にそして明確に検体と結合させるように、特定検体の捕獲剤とラベルを付された結合剤が予め決定される。競争分析評価では、検体と競争する状態で捕獲剤と結合するように、ラベルを付された結合剤は検体と同一または類似のものである。
「捕獲剤」という用語は、特に検体に結合する何らかの化学的、生化学的、または生物学的実体を意味する。
競争分析評価の場合では、捕獲剤は結合剤にも固定される。検体および捕獲剤は、通常、配位子/反配位子、抗原/抗体、DNA/RNA、またはDNA/DNAの対を形成する。したがって、検体が抗原またはハプテン(hapten)であるならば、捕獲剤は、例えば、検体に対する特定の抗体である。検体が抗体であるならば、捕獲剤は抗体、または検体を明確に認識する抗体によって認識される抗原である。検体が核酸であるならば、捕獲剤は、例えば補完的なDNAプローブ(DNA probe)である。
固定された捕獲剤は、検体に対して高い親和性を持った多クローン(polyclonal)抗体あるいは単クローン(monoclonal)抗体であることが望ましく、それが単クローン抗体であることがより望ましい。
特定検体の捕獲剤は当業者に知られている技術による固体サポート上で固定される。この捕獲剤は、それが湿気の多い状態で可動でないような方法で固定される。この固定化は、例えば吸収または共有結合によって行うことができる。捕獲剤が核酸である場合、それは、紫外線処理または当業者に知られている何らかの他の技術によって、例えば、ニトロセルロース・タイプのサポートに付着される。
「結合剤」という用語は、特に検体、または検体と競争する状態の捕獲剤に結合することができる何らかの化学的、生化学的、または生物学的実体を意味する。
「結合」または「結合する」という用語は、例えば共有結合などの何らかの強い結合、または例えば抗原/抗体型あるいはアビジン/ストレプトアビジン型の何らかの弱い結合を意味する。
結合剤は、例えば抗体、抗原、または核酸である。
1つ(またはそれ以上)の抗ビオチン単クローン抗体(または抗体群)、アビジン、ストレプトアビジン、またはポリストレプトアビジンなどのような、当業者に知られている何らかの他の結合剤も使用できる。これらの試薬は天然、または組み換え型とすることができる。
競争分析評価において、結合剤は、例えば検体自体または適切な検体の類似物である。「適切な検体の類似物」という表現は、特に特定検体の捕獲剤に結合する類似物を意味する。したがって、ラベルを付された結合剤は、粒子状ラベルに結合された検体、または粒子状ラベルに結合された検体の類似物である。
サンドイッチ分析評価において、結合剤は特に検体に結合される。したがって、ラベルを付された結合剤は、例えば検体に対する特定の抗体であって粒子状ラベルに結合された検体である。
検体がビオチンラベルを付された核酸である場合、結合剤は、通常、例えば金コロイドなどの粒子状ラベルに結合された抗ビオチン抗体である。
結合剤は検査結果の直接的な測定または観測を可能にする粒子状ラベルに結合される。粒子状ラベルは、それが固体サポートの検出区域に濃縮されたときに、肉眼で直接観察できる。粒子状ラベルは、直接肉眼で、または測定装置を使用して測定できる。この測定は、何らかの追加的操作を必要としない直接的な観察によって行われる。通常、粒子状ラベルは、非水溶性の小粒子から成り、したがって液相懸濁物、すなわち固体粒子が液体中に分散したものを形成するような小粒子から成っている。
粒子状ラベルは、当業者によく知られている。有色の粒子状ラベル、あるいは蛍光性の粒子状ラベルが特に知られている。一例として、金コロイド、有色のラテックス粒子、蛍光性のラテックス粒子、およびアビジンまたはストレプトアビジンに結合される粒子が言及されるであろう。
肉眼で直接観察するためのラベルにおいては、デキストラン・タイプ・ラベル(Hansen T.M.著、IVD Technology第4号、p35-40、2003年参照)も言及されるであろう。そして、結合剤は、フルオロフォア(fluorophore;蛍光体)を運搬するデキストラン鎖(多糖類誘導体)に結合する。
結合剤は、知られている技術による粒子状ラベルに結合される。
本発明による方法では、粒子状ラベルに結合された結合剤は液体状態にある。
「液体の試薬」という用語は、結合剤が溶液中または懸濁液中にあるような、何らかの試薬を意味する。液体状態の粒子状ラベルに結合された結合剤の準備は、本文献で記載された技術によって行われる。通常、結合された結合剤は、溶液中、または緩衝生理食塩溶液中にある。この溶液は、抗菌性または抗真菌性薬剤などの、安定剤および他の化合物をも含むことができる。安定剤においては、例えばウシ血清アルブミン(BSA)およびカゼインが言及されるであろう。
本発明による、ある方法では、液体試料が例えばプラズマ、血清、または全血である場合、希釈剤が使用される。この希釈剤は固体サポートを移動し、試料およびラベルを付された結合剤を同伴させる。通常、この希釈剤は緩衝生理食塩溶液で構成され、それは洗浄剤、または反応に必要な何らかの他の成分をも含むことができる。
核酸を検出するための方法では、希釈剤はハイブリダイゼーション(hybridization)緩衝液から構成することができる。このようなハイブリダイゼーション緩衝液は、当業者にはよく知られている。
本発明による免疫クロマトフラフ分析評価に使用される多孔質固体サポートは、当業者にとってよく知られている(特許文献1参照)。サポートの気孔率(多孔率)は、液体、または湿気の多い状態における試料と試薬の毛細管伝播を可能にする。
一例として、多孔質固体サポートは、様々なクロマトグラフ・サポート、セルロース、ナイロン、ニトロセルロース、ポリエチレン、またはグラスファイバーから成ることができる。
固体サポートは1つまたはそれ以上の異なった部材から構成されることができる。サポートの様々な部分は異なる材料から構成されることができる。固体サポートが様々な部材または様々な材料から構成される場合、これらの要素は、固体サポートの毛細管流動動の連続性を可能にするように配置される。
望ましくは、多孔質固体サポートはクロマトグラフ片または細長片の形状をした多孔質固体サポートである。
したがって、固体サポートは、いくつかの積層された、または重ね合わせられた細長片から構成されるクロマトグラフ片の形状とすることができる。
通常、多孔質固体サポートは、試料を収集するための区域と、捕獲剤を運搬するための検出区域とを有する。これらの区域は、収集区域から検出区域への毛細管流動の連続性を可能にするように配列される。収集区域と検出区域とは、多孔質固体サポートの異なった別々の2つの区域である。試料、ラベルを付された結合剤、および、必要に応じて、希釈剤は、収集区域で投入され、多孔質固体サポートを通して検出区域に移動する。そして、多孔質固体サポートは、例えば一端が収集区域を構成するクロマトグラフ片(ストリップ)から成り、そのストリップの他端に近接する位置に検出区域が存在する。
これらの区域は、例えば、単一の材料から成るストリップの同一面上に存在させることができる。好都合なことには、特定の材料は固体サポートの各区域に対応する。例えば、多孔質の吸収材料を試料収集区域に使用することができる。
そして、固体サポートの試料収集区域は吸収材料で作られた収集部材から成ることができる。この収集部材は、例えば尿の流れと直接接触させるようにすることができる。固体サポートは特許文献5で説明されているような可動式の収集部材を有することもできる。
多孔質固体サポートの検出区域は、第1の捕獲剤の下流側の多孔質サポートに固定された第2の捕獲剤を含むこともできる。この固定された第2の捕獲剤は、例えば固体サポートにおいて粒子状ラベルに結合された結合剤の移動を確かめることによって、検査が正しく進行していることをチェックすることを可能にする。第2の捕獲剤は、例えば結合剤に対する特定の抗体である。
本発明による方法では、ラベルを付された結合剤、試料、および、必要に応じた希釈剤は、固体サポートの収集区域において、別々に、逐次的に、そして液体状態で投入される。試料に先立って、および/または希釈剤に先立って、液体状態においてラベルを付された結合剤を即時的に投入することは、試料とラベルを付された結合剤との間の迅速かつ完全な接触に起因して、バックグラウンドノイズとフック効果を低減する一方で、同時に感度を向上させることを可能にする。液体状態で付加されラベルを付された結合剤の付与量が正確であるという事実によって、本発明による方法の再現性もかなり向上する。
それに加え、本発明による方法では、試料に先立って、および/または希釈剤に先立って、液体状態においてラベルを付された結合剤を即時的に投入することは、バックグラウンドノイズとフック効果の低減をもたらす洗浄効果を得ることを可能にする。例えば血液などの複合した試料における検体の検出に対しては、これは特に有利である。
好都合なことには、試料または希釈剤はラベルを付された結合剤上流の収集区域に投入される。
多孔質固体サポートの収集区域に投入された、ラベルを付された結合剤の量を制御するために、望ましくは、この投入はピペット、ドロッパー(dropper;点滴器)、またはドロッパーボトル(dropper bottle)を使用して行われる。
液体試料も、ピペット、ドロッパー、またはドロッパーボトルを使用して投入できる。他の実施の態様では、試料の投入は、液体試料に固体サポートの収集区域を浸すことによって行われる。液体試料が尿である場合、固体サポートの収集区域は、尿の流れとの直接的な接触をもたらすことができる。
本発明の好適な実施の態様では、多孔質固体サポートは、把持されるべきサポートに統合される。把持されるべきこのサポートは、多孔質固体サポートを部分的に、または完全に覆うことができる。通常、把持されるべきサポートはケーシングの形態である。
把持されるべきこれらのサポートまたはケーシングについては、特に、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5で説明されている。
把持されるべきサポートは、多孔質固体サポートの操作を容易にして、特に湿気に対してそれを保護する。
把持されるべきサポートは、厚紙、可塑化された厚紙、または、より望ましくはプラスチックなどの、様々な材料から構成することができる。好都合なことには、把持されるべきサポートは堅くて不浸透性の材料から成る。
通常、把持されるべきサポートには、多孔質固体サポートの検出区域を観測するための少なくとも1つの観察窓が提供される。
本発明の一実施の態様では、多孔質固体サポートは、把持されるべきサポートから突出し、液体試料および/またはラベルを付された結合剤および/または希釈剤を投入するための収集区域を有することができる。
本発明の他の実施の態様では、把持されるべきサポート、またはケーシングは、液体試料および/またはラベルを付された結合剤および/または希釈剤を、多孔質固体サポートの収集区域に投入するための少なくとも1つの開口を有する。
本発明は以下の図面と実施例から、より明確に理解されるであろう。
[実施例1:希釈剤を有する免疫クロマトグラフ法]
[装置]
この方法は、図2および図3に表された装置を用いて行われた。
[検体と試料]
検体は血清中に検出される前立腺特異抗原(PSA)である。検査は、全血またはプラズマを用いて同様に行うことができた。
[試薬と希釈剤]
ラベルを付された結合剤は、ウシ血清アルブミン(1%のBSA)を安定剤として含む緩衝剤(0.1MのPBS、pH8)中の金コロイドに結合された、抗PSA(抗前立腺特異抗原)単クローン抗体または多クローン抗体である。
第1の捕獲剤は検出区域の検査ラインで固定される。この第1の捕獲剤は、抗PSA単クローン抗体または多クローン抗体である。
第2の捕獲剤は検出区域の対照(control)ラインで固定される。この第2の捕獲剤は、ラベルを付された結合剤の抗体に対する単クローン抗体または多クローン抗体である。
希釈剤は洗浄剤(0.05%のトゥイーン(Tween)20)を含むPBS緩衝剤(0.1M、pH8)から成る。
[方法]
比較された様々な方法は図4に表されている。方法A、B、およびCは本発明によるものである。全てのケースにおいて、1検査当たりの試料の量と粒子状ラベルに結合された結合剤の量は、その方法が何を考慮していても、結果を歪曲しないように同一とした。
試料の体積=25μl(種類A、B、C、D、E)
希釈剤の体積=100μl(種類A、B、C、D)、150μl(種類E)
ラベルを付された結合剤の体積=35μl(種類A、B、C、D)、同一体積であるが脱水した状態(種類E)
その方法は以下のように行われた:
種類A
1)ラベルを付された結合剤
2)試料
3)希釈剤
種類B
1)試料を開口2へ
2)ラベルを付された結合剤を開口2へ
3)希釈剤を開口1(開口2の上流)へ
種類C
1)ラベルを付された結合剤
2)試料
3)希釈剤
種類D
1)予め混合した試料およびラベルを付された結合剤
2)希釈剤
種類E
1)試料
2)希釈剤。
最後の方法では、ラベルを付された結合剤は固体サポートによって直接運ばれる。
[結果]
それぞれの方法に対して得られた性能レベルは、反射率計(reflectometer)を使用することにより測定され定量化された。フック効果は、非常に高濃度の検体の試料を使用して評価される。
Figure 2006521549
[実施例2:希釈剤を有しない免疫クロマトグラフ法]
[装置]
この方法は、図2および図3に表された装置を用いて行われた。
[検体と試料]
検体は尿中に検出される絨毛膜性腺刺激ホルモン;絨毛膜ゴナドトロピン・ホルモン(hCG)である。検査は、血清またはプラズマを用いて同様に行うことができた。
[試薬]
ラベルを付された結合剤は、ウシ血清アルブミン(1%のBSA)を安定剤として含む緩衝剤(0.1MのPBS、pH8)中の金コロイドに結合された、抗hCG(抗絨毛膜ゴナドトロピン・ホルモン)単クローン抗体または多クローン抗体である。
第1の捕獲剤は検出区域の検査ラインで固定される。この第1の捕獲剤は、抗hCG単クローン抗体または多クローン抗体である。
第2の捕獲剤は検出区域の対照(control)ラインで固定される。この第2の捕獲剤は、ラベルを付された結合剤の抗体に対する単クローン抗体または多クローン抗体である。
[方法]
比較された様々な方法は図5に表されている。
方法AおよびBは本発明によるものである。全てのケースにおいて、1検査当たりの試料の量と粒子状ラベルに結合された結合剤の量は、その方法が何を考慮していても、結果を歪曲しないように同一とした。
試料の体積=100μl(種類A、B、D)、100μl+35μl(種類E)
ラベルを付された結合剤の体積=35μl(種類A、B、D)、同一体積であるが脱水した状態(種類E)
その方法は以下のように行われた:
種類A
1)ラベルを付された結合剤
2)試料
種類B
1)ラベルを付された結合剤を開口2へ
2)試料を開口1へ
種類D
1)予め混合した試料およびラベルを付された結合剤
種類E
1)試料。
最後の方法では、ラベルを付された結合剤は固体サポートによって直接運ばれる。
[結果]
それぞれの方法に対して得られた性能レベルは、反射率計(reflectometer)を使用することにより測定され定量化された。フック効果は、非常に高濃度の検体の試料を使用して評価される。
Figure 2006521549
[実施例3:モルヒネ検出のための方法(競争分析評価)]
[装置]
この方法は、図2に表された装置を用いて行われた。
[検体と試料]
検体は尿中に検出されたモルヒネである。
[試薬]
ラベルを付された結合剤は、ウシ血清アルブミン(1%のBSA)を安定剤として含む緩衝剤(0.1MのPBS、pH8)中の金コロイドに結合された、モルヒネハプテンBSAである。
捕獲剤は検出区域の検査ラインで固定される。この第1の捕獲剤は、抗モルヒネ単クローン抗体である。
[方法]
35μlの粒子状ラベルに結合された結合剤が投入され、そして150μlの尿がケーシングの同一ウェルに投入された。5分後に結果が読みとられる。
[結果]
脱水した状態で結合された結合剤を運搬する固体サポートを使用した検査と比較して、バックグラウンドノイズは低減し、そして再現性は向上している。
[実施例4:核酸検出のための方法]
[装置]
この方法は、図2に表された装置を用いて行われる。
装置は、大腸菌またはクラミジアの核酸に特有のプローブ(probe)が(UV処理または他の何らかの技術によって)付着するニトロセルロースの細長片を有する。細長片は、試薬を投入するための開口および観察窓が提供されたプラスチックのケーシングに組み込まれている。
[検体と試料]
試料中で探索される検体は、大腸菌またはクラミジアのDNAまたはRNAである。核酸は、例えばPCRなどの従来の方法によって、あらかじめ増幅される。DNAは、ビオチン化されたプライマー(primer)によって、若しくは、ビオチンラベルを付されたヌクレオチドを組み入れることによって、ラベルを付される。あるいは、その核酸の3’端に、末端転移酵素を使用してビオチンでラベルを付される。
[試薬]
ラベルを付された結合剤は,金コロイドでラベルされた抗ビオチンうさぎ多クローン抗体である。
ハイブリダイゼーション(hybridization)緩衝液は、0.1%のトゥイーン(Tween)20を含むPBS緩衝剤である。他のハイブリダイゼーション緩衝液も使用できる。
[方法]
増幅されビオチンでラベルを付された核酸(試料)が、熱ショック、または1.2NのNaOH、0.05MのEDTAの存在下のいずれかによって変性される。
25μlの変性された試料が試料ウェル(開口)に投入される。
次に、40μlのラベルを付された結合剤(抗ビオチン結合)が、試料ウェルに投入される。これら最初の2つのステップは逆にすることができる。
次に、150μlから200μlのハイブリダイゼーション緩衝液が、試料ウェルに投入される。
[結果]
探索される核酸が試料中に存在している場合、それは収集区域から検出区域に拡散によって移動し、そこで、サポート上に固定されたプローブに付着する。検査区域には赤いバンドが現れる(検査結果は投入後10から20分後に読みとられる)。検査区域には対照(control)ラインも現れ、試薬が正しく機能していることを示す。
本発明の免疫クロマトフラフ法の原理を示し、影を付けた領域は吸収材料から成る固体サポートの部分を表す。 免疫クロマトグラフ分析評価装置であって、多孔質固体サポートを有したケーシングを有する装置を表し、このケーシングには液体を投入するための開口(O)と観察窓(F)が提供されており、T=検査ライン、C=対照(control)ライン、O=開口、F=観察窓であり、a)はケーシングの開口を通して固体サポートに液体を投入することを表し、b)は観察窓(F)を通して見られる陰性の結果を表し、c)は観察窓(F)を通して見られるサンドイッチ分析評価に対する陽性の結果を表す。 2ウェル(two-well)の免疫クロマトフラフ分析評価装置であって、多孔質固体サポートを有するケーシングを表し、このケーシングには液体を投入するための2つの異なる開口(O1およびO2)と観察窓(F)が提供されており、矢印は毛細管伝播による移動の方向を示し、O1=第1開口、O2=第2開口、T=検査ライン、C=対照(control)ラインである。 希釈剤を有する比較例であって、R=ラベル付した結合剤、E=試料、D=希釈剤、T=検査ライン、C=対照(control)ラインである。 希釈剤を有しない比較例であって、R=ラベル付した結合剤、E=試料、T=検査ライン、C=対照(control)ラインである。
符号の説明
O 開口
O1 第1開口
O2 第2開口
F 観察窓
T 検査ライン
C 対照(control)ライン
R ラベル付した結合剤
E 試料
D 希釈剤

Claims (13)

  1. 液体試料中の検体を検出するための方法であって、次の各段階、すなわち、
    a)収集区域と検出区域とが提供された多孔質固体サポートを提供し、捕獲剤が前記検出区域で固定されるようにする段階と、
    b)以下のもの、すなわち、
    i) 粒子状ラベルに結合された結合剤であって、その試薬が液体状態であるもの
    ii) 液体試料
    が、別々におよび逐次的に、多孔質固体サポートの収集区域に投入される段階と、
    c)前記粒子状ラベルに結合された結合剤、および前記液体試料の、毛細管伝播による前記多孔質固体サポートの前記収集区域から前記検出区域への移動に十分な時間が経過することを可能にする段階と、
    d)粒子状ラベルに結合した結合剤の、前記検出区域で付着する範囲が観測される段階と、
    を含む、液体試料中の検体を検出するための方法。
  2. 前記段階b)において、前記多孔質固体サポートの前記収集区域から前記検出区域への移動方向に関連して、前記液体試料が、粒子状ラベルに結合された結合剤の上流側で投入される請求項1に記載の方法。
  3. 液体試料中の検体を検出するための方法であって、次の各段階、すなわち、
    a)収集区域と検出区域とが提供された多孔質固体サポートを提供し、捕獲剤が前記検出区域で固定されるようにする段階と、
    b)以下のもの、すなわち、
    i) 粒子状ラベルに結合された結合剤であって、その試薬が液体状態であるもの
    ii) 液体試料
    iii)液体状態の希釈剤
    が、別々におよび逐次的に、多孔質固体サポートの収集区域に投入される段階と、
    c)前記粒子状ラベルに結合された結合剤、前記液体試料、および前記希釈剤の、前記多孔質固体サポートの前記収集区域から前記検出区域への毛細管伝播による移動に十分な時間が経過することを可能にする段階と、
    d)粒子状ラベルに結合した結合剤の、前記検出区域で付着する範囲が観測される段階と、
    を含む、液体試料中の検体を検出するための方法。
  4. 液体試料中の検体を検出するための方法であって、次の各段階、すなわち、
    a)収集区域と検出区域とが提供された多孔質固体サポートを提供し、捕獲剤が前記検出区域で固定されるようにする段階と、
    b)以下のもの、すなわち、
    i) 液体試料
    ii) 粒子状ラベルに結合された結合剤であって、その試薬が液体状態であるもの
    iii)液体状態の希釈剤
    が、別々におよび逐次的に、多孔質固体サポートの収集区域に投入される段階と、
    c)前記粒子状ラベルに結合された結合剤、および前記液体試料、および前記希釈剤の、前記多孔質固体サポートの前記収集区域から前記検出区域への毛細管伝播による移動に十分な時間が経過することを可能にする段階と、
    d)粒子状ラベルに結合した結合剤の、前記検出区域で付着する範囲が観測される段階と、
    を含む、液体試料中の検体を検出するための方法。
  5. 前記段階b)において、前記多孔質固体サポートの前記収集区域から前記検出区域への移動方向に関連して、前記液体状態の希釈剤が、粒子状ラベルに結合された結合剤の上流側および前記液体試料の上流側で投入される請求項3または4に記載の方法。
  6. 前記粒子状ラベルに結合された結合剤および前記検出区域で固定される捕獲剤が、サンドイッチ分析評価によって検体を検出することを可能にする請求項1から5のうちいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記粒子状ラベルに結合された結合剤および前記検出区域で固定される捕獲剤が、競争分析評価によって検体を検出することを可能にする請求項1から5のうちいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記多孔質固体サポートは、クロマトグラフ片または細長片の形状をした多孔質固体サポートである請求項1から7のうちいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記多孔質固体サポートは、前記粒子状ラベルに結合された結合剤が前記多孔質固体サポートの検出区域に付着する範囲を観測するための、少なくとも1つの観察窓が提供された、把持されるべきサポートに統合される請求項1から8のうちいずれか1項に記載の方法。
  10. 把持されるべきサポートには、前記多孔質固体サポートの収集区域で、液体試料、ラベルに結合された結合剤、および、必要に応じて前記希釈剤を、それぞれ投入させるための少なくとも1つの開口が提供されている請求項9に記載の方法。
  11. 前記多孔質固体サポートは、前記粒子状ラベルに結合された試薬が前記多孔質固体サポートの検出区域に付着する範囲を観測するための、少なくとも1つの観察窓が提供された、把持されるべきサポートに統合され、また、前記多孔質固体サポートには、前記多孔質固体サポートの前記収集区域において前記粒子状ラベルに結合された結合剤を投入するための第1の開口と、前記第1の開口の上流側で、前記多孔質固体サポートの前記収集区域において前記液体試料を投入させるための第2の開口と、が提供されている請求項2に記載の方法。
  12. 前記多孔質固体サポートは、前記粒子状ラベルに結合された結合剤が前記多孔質固体サポートの検出区域に付着する範囲を観測するための、少なくとも1つの観察窓が提供された、把持されるべきサポートに統合され、また、前記把持されるべきサポートには、前記多孔質固体サポートの前記収集区域において前記粒子状ラベルに結合された結合剤および前記試料を投入するための第1の開口と、前記第1の開口の上流側で、前記多孔質固体サポートの前記収集区域において前記液体状態の希釈剤を投入させるための第2の開口と、が提供されている請求項5に記載の方法。
  13. 前記把持されるべきサポートはケーシングから成る請求項9から12のうちいずれか1項に記載の方法。
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