JP2006519857A - アルキル芳香族化合物の製造プロセス - Google Patents

アルキル芳香族化合物の製造プロセス Download PDF

Info

Publication number
JP2006519857A
JP2006519857A JP2006508824A JP2006508824A JP2006519857A JP 2006519857 A JP2006519857 A JP 2006519857A JP 2006508824 A JP2006508824 A JP 2006508824A JP 2006508824 A JP2006508824 A JP 2006508824A JP 2006519857 A JP2006519857 A JP 2006519857A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stream
aromatic compound
olefin
alkylator
effluent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006508824A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4915733B2 (ja
Inventor
ポール・ステハン・エル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lummus Technology LLC
Original Assignee
ABB Lummus Crest Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ABB Lummus Crest Inc filed Critical ABB Lummus Crest Inc
Publication of JP2006519857A publication Critical patent/JP2006519857A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4915733B2 publication Critical patent/JP4915733B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C6/00Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a different number of carbon atoms by redistribution reactions
    • C07C6/08Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a different number of carbon atoms by redistribution reactions by conversion at a saturated carbon-to-carbon bond
    • C07C6/12Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a different number of carbon atoms by redistribution reactions by conversion at a saturated carbon-to-carbon bond of exclusively hydrocarbons containing a six-membered aromatic ring
    • C07C6/126Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a different number of carbon atoms by redistribution reactions by conversion at a saturated carbon-to-carbon bond of exclusively hydrocarbons containing a six-membered aromatic ring of more than one hydrocarbon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2/00Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms
    • C07C2/54Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms by addition of unsaturated hydrocarbons to saturated hydrocarbons or to hydrocarbons containing a six-membered aromatic ring with no unsaturation outside the aromatic ring
    • C07C2/64Addition to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C2/66Catalytic processes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C15/00Cyclic hydrocarbons containing only six-membered aromatic rings as cyclic parts
    • C07C15/02Monocyclic hydrocarbons
    • C07C15/067C8H10 hydrocarbons
    • C07C15/073Ethylbenzene

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

アルキル芳香族加工物の製造プロセスは、吸収区域で希釈オレフィン供給物を、芳香族化合物とアルキル芳香族化合物とを含有する低品位油流と接触させて、芳香族化合物と、アルキル芳香族化合物と、オレフィンとを含有するアルキル化反応流を生成する。アルキル化反応流は、アルキル化反応区域でアルキル化反応条件下で反応されて、芳香族化合物とアルキル芳香族化合物とを含有する流出物を提供する。このステップの流出物は、吸収区域へと再循環される低品位油流と、生成物部分とに分離し、この生成物部分からアルキル芳香族生成物が回収される。

Description

本発明は、オレフィンと芳香族化合物からのアルキル芳香族化合物の製造のための、アルキル化プロセス、より詳細にはゼオライト触媒存在下でエチレンとベンゼンを反応させることによるエチルベンゼンの製造に関する。
オレフィンでのベンゼンのアルキル化によるアルキルベンゼンを生成するためのさまざまなプロセスが、当業技術内で知られている。使用されるもっとも一般的なオレフィンは、エチレンとプロピレンである。エチレンでのベンゼンのアルキル化は、エチルベンゼンを生成する。プロピレンでのベンゼンのアルキル化はクメンを生成する。
エチルベンゼンやクメン(イソプロピルベンゼン)などのアルキルベンゼンは、重要な工業用化学物質である。特に、エチルベンゼンは、ポリスチレンを生成するために重合され得るスチレンの生成のために一般に使われている。クメンは、ハイオクタン燃料のための添加物としてあるいはフェノールとアセトンを生成するために使用され得る。エチルベンゼンを含むアルキルベンゼンの生成にはさまざまな方法が知られているが、エチルベンゼンは以下の、
+ C → C
のように、エチレンでのベンゼンのアルキル化によって生成できる。
一般に、連続するアルキル化が起こり、ジエチルベンゼンとその他のより高くエチル化されたベンゼンを生成する。以下の反応:
+ C → C(C
が典型的である。
その他のカップリング反応が小規模に起こり、ブチルベンゼン、ジフェニルエタンその他の高沸点化合物を生じる。その混合物は、エチルベンゼン、ベンゼン、および高エチル化ベンゼンを回収するために蒸留することができ、この高エチル化ベンゼンはベンゼンでトランスアルキル化して付加的なエチルベンゼンを形成することが可能である。アルキル化反応に関連するプロセスは、サルディナ(Sardina)らの米国特許第5,003,119号において開示されており、それはここで参照により組み込まれている。
一例として、アルキル化反応は単一固定層反応器で起こることができ、また、断熱的に、すなわち外部から加熱も冷却も供給されずに、反応器の内容物を液相に維持するのに十分高い作動圧力においてゼオライト触媒上で起こることができる。液相で反応を実施することは、気相で行うよりも効率がよく、必要な触媒が少なくて済む。反応は、一連の複数の触媒層で実施できる。たとえばベンゼンは最初の触媒層に供給でき、エチレンは各触媒床に別々に供給できる。エチレンのこの多段階注入は、改善された生成物選択性、純度、および延長された触媒運転時間のために触媒層中に高い局所的ベンゼン対エチレン比を提供するので、使用され得る。反応設計パラメータは、各触媒層のための最適温度プロフィールを確実にするように調整でき、その結果、触媒運転時間が増加し、副生成物は最少になる。
高純度エチレンがアルキル芳香族化合物を生成するのに理想的である一方、希薄エチレンよりも生成が高価になる。エチレンの希薄供給源はたやすく入手可能であり、アルキル化装置は、異なる濃度のエチレン供給物でのアルキル芳香族化合物生成を最適化するさまざまな方法で構成できる。しかしながら、約70モル%より低いエチレン濃度のエチレン供給物は、一般にアルキル芳香族化合物を生成するためには適切ではない。供給物中の非エチレン成分が、アルキ化装置中で、一般には1500psigに満たないほどよい圧力では溶解しないからである。これは結果的に、気相で作動するアルキル化装置となるが、これは、液相アルキル化反応よりも効率が低く、はるかに多くの触媒を消費する。70モル%より高い濃度のエチレンを含有するエチレン供給物でさえ、不活性な低分子量不純物(触媒とは反応せず、比較的低い沸点を有する)も、たとえば、水素、メタン、エタン、窒素、二酸化炭素、一酸化炭素も、そしてより一般性は少ないが、ブタン、ペンタンも、かなりの量含む場合は、アルキル芳香族化合物の生成には適切ではない。約5モル%以上の量の、水素、メタン、窒素、二酸化炭素および/または一酸化炭素は、特に問題である。これら低分子量不純物の低い沸点がアルキル化装置への溶解を特に難しくするからである。
従って、エチルベンゼンなどのアルキル芳香族化合物を形成するためのベンゼンなどの芳香族化合物の効率的なアルキル化を可能にするプロセスが必要である。さらに、エチレンなどのオレフィンの希薄供給源を利用し、オレフィン廃棄物を最小限に抑え、アルキル化反応中に消費される触媒量を削減するプロセスが必要である。
アルキル芳香族化合物の生成プロセスがここで提供される。このプロセスは、(a) 吸収区域で希釈オレフィン供給物を、芳香族化合物とアルキル芳香族化合物とを含有する低品位油流と接触させて、芳香族化合物と、アルキル芳香族化合物と、オレフィンとを含有するアルキル化反応流を提供し、(b) アルキル化反応区域でアルキル化反応条件下でステップ(a)のアルキル化反応流を反応させて、芳香族化合物とアルキル芳香族化合物とを含有する流出物を提供し、(c) ステップ(b)の流出物を、ステップ(a)の吸収区域へと再循環される低品位油流と、生成物部分とに分離し、(d) ステップ(c)の生成物部分からアルキル芳香族生成物を回収する、ステップを含む。
本発明は、芳香族とのオレフィンの比較的希薄な供給源の反応からアルキル芳香族化合物の効率的な生産を可能にすることによって、既知のプロセスを改良したものである。
本発明は、約95モル%以上のエチレン濃度を有する供給物から約3モル%程度の低さのエチレン濃度を有する供給物までの範囲の、極度に幅広いエチレン供給濃度範囲で使用するのに適している。本発明は、かなりの量の低分子量不純物を含むエチレン供給物での使用にも適している。従って本発明は、エチレン供給物が、約70モル%以下のエチレンを含有するか、または約5モル%以上の量の低分子量不純物を含有するか、あるいはその両方、すなわち一般に既知のアルキル化プロセスには適していない供給物を含有する状況で、特に有利であり得る。
本発明の好ましいプロセスでは、エチルベンゼンなどのアルキル芳香族が以下のように生成され得る。水蒸気クラッキング装置、触媒分解器、FCC(fluid catalytic cracking)(流動接触分解)ユニット、精製装置、コークス化装置、その他の供給源からのエチレン蒸気供給物(たとえば3〜95モル%)が、吸収器に供給され、大部分のエチレンを吸収する化学物質流と接触され、この化学物質流は、排気洗浄器(scrubber)へ迂回させるために、水素、および、メタン、エタン、窒素、二酸化炭素、および一酸化炭素、そしてより一般性は少ないがブタンおよびペンタン、などといったその他の不活性な低分子量不純物を分離し、その後、吸収されたエチレンをアルキル化装置へと送り、そこでエチレンはベンゼンと反応する。
図1を参照すると、エチレン供給原料はライン102を介して排気洗浄器104へと供給される。吸収器104の中で、大部分のエチレンはベンゼンとエチルベンゼンとからなる「低品位」油流(すなわち実質的にエチレンを含有しない流れ)へと吸収される。
吸収器は、トレイまたは充填吸収器あるいは組み合わされた充填カラム−トレイ吸収器にすることができ、好ましくは約6℃から約100℃の温度、より好ましくは約10℃〜20℃の間で、好ましくは約0〜50バールの圧力、より好ましくは約10〜30バールの圧力で作動することができる。吸収器は蒸気連続モード(すなわち気相)で作動し、5〜150の蒸留トレイを有することができる。トレイの好ましい数は典型的には40である。蒸留トレイは、弁、ふるい、多重降下管およびその他のタイプがあり得る。多重降下管トレイは、吸収器が本実施例のような高い液体負荷を有する場合に好ましい。吸収器のための液体負荷は一般的には、10から60ガロン毎平方フィート、好ましくは約45ガロン毎平方フィートである。吸収器は任意のあるいは構造化された充填物のいずれかを有するように設計され得る。充填物によって提供される蒸留段の数は、4から75までの範囲が可能だが、好ましくは15である。吸収器104は、好ましくは1.1から1.75の間で、より好ましくは約1.35である噴射流出(jet flood)安全率を含む作動パラメータを有する。吸収器104は、約0.5から約1.0の間、このシステムのためには好ましくは約0.85というシステム因子を有する。吸収器は通常炭素鋼を使って構成されている。ステンレス鋼などの合金の使用は必要ではない。吸収器トレイは炭素鋼か、ステンレス鋼のいずれかからも構成可能である。充填物が使われる場合は、炭素鋼かステンレス鋼のいずれでもできる。
蒸気は、一つまたは複数の不活性低分子量不純物および/またはその他の不純物、たとえば水素、窒素、メタン、エタン、プロパン、二酸化炭素、一酸化炭素、ブタン、ペンタン、ヘキサン、水、非芳香族化合物、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、およびジエチルベンゼン、トリエチルベンゼンその他などの一つまたは複数のポリエチルベンゼン(PEB)からなる可能性があり、ライン106を介して、排気洗浄器108に送られ、そこで、芳香族化合物、主にベンゼンとPEBが、PEB流との接触中に回収され、そしてライン110を介してトランスアルキル化装置112へと送られる。
排気洗浄器は、トレイまたは充填排気洗浄器にすることができ、好ましくは約6℃から約125℃の温度、より好ましくは約10℃〜40℃の間で、好ましくは約0〜50バールの圧力、より好ましくは約10〜30バールの間で作動することができる。排気洗浄器は、5から100の蒸留トレイを有することができる。トレイの好ましい数は典型的には20である。蒸留トレイは、弁、ふるい、多重降下管およびその他のタイプがあり得る。好ましいトレイタイプは弁である。排気洗浄器のための液体負荷は、一般には、約0.1から約5ガロン毎平方フィートである。好ましい液体負荷は、約0.5ガロン毎平方フィートである。排気洗浄器は、任意の充填物、たとえばポール(Pall)リング充填物やIMTP充填(コッホエンジニアリング社(Koch Engineering Co.,Inc.)、ウィッチトー(Wichita)、カンザス州)などの放り込み(dumped)充填物か、構造化された充填物のいずれかを有するように設計され得る。充填物によって提供される蒸留段の数は、4から75までの範囲が可能である。好ましい段数は一般には10である。好ましい作動パラメータは、約1.1から約1.75の間の、より好ましくは約1.25の噴射流出安全率を含む。システム因子は、このシステムのためには約0.5から約1.0の間をとり得るが、好ましくは約1.0である。排気洗浄器は通常炭素鋼を使って構成されている。ステンレス鋼などの合金の使用は必要ではない。排気洗浄器トレイは炭素鋼か、ステンレス鋼のいずれかからも構成可能である。充填物が使われる場合は、炭素鋼かステンレス鋼のいずれでもできる。
一般に、水素、メタン、エタン、水および少量のC非芳香族化合物とベンゼンは、排気洗浄器108から、ライン130を通って排気される。吸収器104中の低品位油流には吸収されないエチレン、好ましくは吸収器へ送られたエチレンの0.1モル%未満が、吸収器から塔頂流出物蒸気中にライン106を介して排出され、非常に少量が排気洗浄器108の中で回収され得る。
吸収器104からの流出物、すなわち比較的高いレベルのエチレンを含有する「高品位」油は、一般に、約60wt%から約90wt%、好ましくは約80wt%のベンゼンと、約5wt%から約40wt%、好ましくは約15wt%のエチルベンゼンと、部分的にはエチレン供給源の純度に依存して、約0.1wt%から約5wt%、好ましくは少なくとも約1wt%のエチレンと、一般にいくらかのジエチルベンゼン、エタン、メタン、および水素とからなる。高品位油は吸収器からライン116を介して排出され、そこではそれはライン124中、アルキル化措置供給物/流出物交換器118中で、低品位油流に対して加熱され、その後、アルキル化装置加熱器120によって、アルキル化装置反応器122に入る前に加熱される。高品位油流は、交換器118中で約10℃〜100℃の入口温度から約100℃〜250℃の出口温度に、低品位油流を約200℃〜250℃から約20℃〜100℃へ冷却することによって、加熱される。これらの温度は、当業技術内でよく知られている方法でエネルギー収支を最適化するために変えることができる。たとえば、大きな交換器はエネルギーコストを節約するために流間で大量の熱を移動させるために使われ得る。あるいは、交換器はエネルギーが比較的高価ではない状況において装置コストを節約するために完全に除去されることもある。アルキル化装置加熱器120は、約175℃から約250℃の間で作動する。
アルキル化装置122は好ましくは、ゼオライト、たとえばゼオライトBEA(ベータ)、ゼオライトMWW、ゼオライトY、モルデナイト(Mordenite)触媒、MFI触媒、フォージャサイト(Faujasite)触媒、または液相アルキル化に適した任意の他の分子ふるい触媒、あるいは上記の触媒のいずれかの組み合わせなどの隙間のある触媒の少なくとも一つの層を含む固定層反応器である。ゼオライトBEAが好ましい。反応器は断熱的な液体で充填された単一相モードで作動する。アルキル化装置は上方へ流れるまたは下方へ流れる反応器が可能である。下方へ流れるのが好ましい構成である。アルキル化装置122は約150℃〜300℃の範囲、より好ましくは約180℃〜250℃の範囲の温度で、約150〜2,000psig、より好ましくは約300〜1000psigの圧力で、約2〜1,000の範囲、より好ましくは約4〜100の範囲の典型的な液体時間当たり空間速度(liquid hourly space velocity)(LHSV)で作動するのが好ましい。芳香族化合物対オレフィン比は一般に約1.0から約10、好ましくは約1.5から約3.5である。アルキル化装置122は液相において作動できる。なぜなら高品位油は、水素またはその他の不活性低分子量不純物、たとえばメタン、エタン、二酸化炭素、一酸化炭素、窒素などは、上述のように吸収器104で分離され、ライン106の塔頂流出物蒸気を介して排気洗浄器108へ送られているので、ほとんど含まないからである。吸収器104におけるこれらのガスの除去は、重要である。なぜなら、反応を液相で実施するためにアルキル化装置122において必要な圧力を下げるからであり、液相アルキル化は、気相反応よりも効率がよく、触媒が比較的少なくて済むので、一般により望ましい。アルキル化装置122におけるフェニル(すなわちベンゼン)対エチル比は、約1.5対1から約10対1の間が好ましく、より好ましくは約2.75対1であり、これだと結果的にすぐれた触媒選択性、すなわち高収率と安定性を得られる。水はアルキル化操作に、収率を改善するために加えることが可能である。水濃度は0ppmから約1500ppmの間に維持され、約500ppmが好ましい。この反応でのエチレンの変換は本質的には完全である。
上記で論じたように、ここで論じられた実施例は下流方式で操作される反応器であるが、アルキル化装置122は、下流方式または上流方式のいずれのやり方でも作動可能である。約1psigから約15psigの間の、好ましくは約5psigのアルキル化装置を通る圧力降下がある。好ましくは約5wt%から約99wt%、より好ましくは約75wt%から約95wt%のアルキル化装置からの低品位油流が、ライン124を介して、アルキル化装置供給/流出物交換器118を通過し、そこで吸収器底部物質(高品位油)に対して冷却され、そして、吸収器冷却器126を通過し、そこで冷却剤に対して冷却された後で、吸収器104の頂部へと導かれる。低品位油は、約6から約100℃の間、好ましくは約12℃に冷却される。アルキル化装置122内での温度上昇を制御するために、ライン124中の低品位油流の一部分は、必要に応じて、既知のやり方で、再循環ライン125によって再循環されることができ、再循環ライン125はライン124中の低品位油のいくらかをライン116へ、吸収器104とアルキル化装置122との間のライン116の任意の点へと導く。再循環ライン125またはライン116は、アルキル化装置122内で温度上昇をさらに制御するために、必要に応じて冷却器127を含み得る。正確な配置と調整は、最適の反応条件が維持されるように温度上昇範囲が約10℃未満に制御され得るように当業者によって、たやすく行える。狭い温度範囲は、選択性を最適化し、副生成物の形成を最小限に抑え、触媒の失活を少なくする。残存低品位油流は、アルキル化装置122から、ライン128を介してベンゼン蒸留カラム132へと送られる。
必要に応じて、アルキル化装置122は、アルキル化反応区域の連続的な段を形成するために間隔を置いて積み重ねた配置の多重層を含み得る。複数のオレフィン供給入口は、各段の間にそれぞれ配置することができる。たとえば、高純度ポリマーグレードエチレン(約100モル%から約70モル%の純度)を必要に応じて、複数層アルキル化装置(図示せず)の一つまたは複数の段に、アルキル化装置中のオレフィン対芳香族化合物(たとえばベンゼン)比が、好ましくは約10対1から約30対1の間に、より好ましくは約30対1に維持される量で、直接追加することができ、その結果すぐれた触媒選択性すなわち高収率と安定性がもたらされる。たとえば、6層アルキル化装置が使用でき、そこでは希薄エチレンが最初の層で反応し、高純度エチレンが続く5層の各々に供給される。これらの層のいずれかまたはすべてにおいて、アルキル化装置層からの流れは、追加の高純度エチレンが加えられる前に冷却され得る。加えられる追加のエチレンの量は、先行する層で反応されるエチレンの量とほぼ同じである。この方法は、アルキル化装置中の流体の流れを液相に維持し、蒸発を防ぐ。それが結果的に、触媒の効率的な使用をもたらし、総生産コストを最少化する。このような状況で、アルキル化装置中の流れは約200℃に、ポリマーグレードエチレンが加えられる場所よりも前かその場所で水蒸気を発生させるか、内部プロセス流を加熱するかによって冷却されるのが望ましい。この付加的なステップはさらに総生産コストを下げる。
もう一つの任意選択的な配置においては、かなりの量のエタンと比較的少量のエチレンとを含有し得るライン124中の低品位油流が、エタン蒸留カラム(図示せず)へと導かれることもできる(示さず)。この任意選択的ステップは結果的に、エタン蒸留カラムの底部物質から低品位油を回収することになり、この底部物質は、吸収器104に導かれることになり、さらに、エタン蒸留カラムの塔頂でエタンが回収される。この回収されたエタンは、比較的少量のメタンを含むことになり、熱分解ユニットに使われるのに特に適することができる。
排気洗浄器108に戻ると、好ましい実施態様において、排気洗浄器108からの芳香族化合物は主に約4部のベンゼン対約1部のPEBから成り、ライン110を介してトランスアルキル化装置112へと導かれる。通常ライン110は、図示するように、ライン110とライン184(以下で論じる)との交差部とトランスアルキル化装置112との間の地点で加熱器111を含む。加熱器111は約170℃から約260℃の間で作動し、好ましい温度は約200℃である。トランスアルキル化装置112において、芳香族化合物は触媒上で反応し、約50%の変換が起こり、結果的にトランスアルキル化装置112から出る液体は、約5部のベンゼン対約1部のPEBからなる。
ライン114はこの液体流出物をトランスアルキル化装置112からベンゼン蒸留カラム132まで運ぶ。トランスアルキル化装置112からの流出物は通常、アルキル化装置からのライン128中の低品位油流出物より上でベンゼン蒸留カラム132に供給されるとはいえ、同じ場所あるいはライン128より下でベンゼン蒸留カラムに供給される得る。二つの蒸留カラム供給物の位置は、ベンゼン蒸留カラムリボイラー(reboiler)144への熱入量を最少化するように最適化されており、それについては以下で論じる。
トランスアルキル化装置112は、約170℃〜260℃、より好ましくは約200℃〜250℃の温度範囲で、約150〜2000psig、より好ましくは約300〜600psigの圧力で、約1〜1,000、より好ましくは約2〜100の範囲の典型的なLHSVで作動するのが好ましい。トランスアルキル化反応は、液相で断熱的で本質的に熱的には中立すなわち約2℃未満の非常に少ない温度上昇を伴って起こる。トランスアルキル化装置112は、上方へ流れる反応器でも下方へ流れる反応器でも可能だが、下流反応器が望ましい。
図1は、ライン128中のアルキル化装置122から、およびライン114中のトランスアルキル化装置112からの流出物を、既知のやり方で分離するのに使われる3つの蒸留操作を示す。ライン128と114の流出物は、ベンゼン蒸留カラム132へと導かれ、そこでベンゼンが粗エチルベンゼン生成物から回収される。ベンゼンは塔頂流出物で蒸気として蒸留され、この蒸気はライン134を介して凝縮器136へと送られ、そこで液化され、蓄積装置138内に保持される。凝縮器136は、水蒸気を生成することができ、またはその他のプロセス流を加熱することができ、また、冷却水や空気を使用できる。作動パラメータはプロセスのエネルギー効率を最大化するように設置される。ベンゼンはライン140を介して引き出され、排気吸収器104へと導かれるライン124中の低品位油流へ加えられる。ベンゼンは、ライン124中のベンゼンの適切な濃度を保ち、その結果、アルキル化装置122で適切な選択性があるようにするために、低品位油流へと戻される。アルキル化反応は平衡制御されており、すなわち芳香族化合物対オレフィン比は単一選択性を決定する。ライン140中のベンゼンのいくらかは、ライン184を介してライン110へ、そしてトランスアルキル化装置112へと分流され得る。アルキル化装置122と同様に、トランスアルキル化装置112中のベンゼンの適正な濃度を維持するのが選択性を改善する。新鮮なベンゼンはベンゼン供給源180からさまざまな位置で添加することもできる。厳密な位置はユニットの性能にとって重要ではない。
ベンゼン蒸留カラム132へと戻ると、ライン141はライン140中の流れの一部、すなわち液体還流の流れを、蒸留操作を維持するためにベンゼン蒸留カラム132の頂部へと運ぶ。ライン142は、ベンゼン蒸留カラム132の底部からの液体流をリボイラー144へと運ぶ。蒸気、そしておそらく液体もいくらかは、ベンゼン蒸留カラム132へとライン143を介して戻される。この蒸気はベンゼン蒸留カラム132の蒸留操作を進める。
ベンゼン蒸留カラム底流の残留部分は、エチルベンゼン、PEBと、より高い沸点の化合物とからなるが、ライン146を介してエチルベンゼン蒸留カラム148へと送られる。ライン146中の流れに残留するベンゼンの一般的な量は、約1ppmから約5000ppmであり、約500ppmが好ましい。
エチルベンゼン蒸留カラム148は、エチルベンゼンすなわち最終生成物を、ポリエチルベンゼンから分離する。ライン150中のジエチルベンゼン濃度は約1ppmから約50ppmの間で、好ましくは約5ppmである。ライン150を介してエチルベンゼン蒸留カラム148から排出される塔頂流出物エチルベンゼン蒸気流は、凝縮器152中で液化され、蓄積装置154へと送られ、その後、エチルベンゼン生成物としてライン156を介して引き出される。凝縮器152は水蒸気を生成することができ、またはその他のプロセス流を加熱することができ、また、冷却水や空気を使用できる。
ライン157はライン156中の流れ、すなわち液体還流の流れの一部分を、蒸留操作を維持するために、エチルベンゼン蒸留カラム148の頂部へと運ぶ。ライン158は、エチルベンゼン蒸留カラム148の底部からの液体流を、リボイラー160へと運ぶ。蒸気、そしておそらく液体もいくらかは、エチルベンゼン蒸留カラム148へとライン159を介して戻される。この蒸気はエチルベンゼン蒸留カラム148の蒸留操作を進める。
ライン162中のエチルベンゼン蒸留カラム底流は、PEBと、より高い沸点の化合物とからなるが、より高い沸点化合物(たとえば重流動油)からPEBを分離するためのPEB蒸留カラム164へと送られる。
PEB蒸留カラム164は、PEBを重流動油から分離し、一般に重流動油は、テトラエチルベンゼン、ペンタエチルベンゼン、ジフェニルメタン、1,1−ジフェニルエタン、1,2−ジフェニルエタン、sec−ブチルベンゼン、および/またはその他の高沸点芳香族化合物から成り得る。一般に、約5wt%未満のトリエチルベンゼンが、流動油中に失われる。重流動油はPEB蒸留カラム底流としてライン170を介して引き出される。流動油はさらに熱伝達流体として加工され、あるいは燃料として使用され得る。塔頂PEB蒸気は、ライン172を介して送られて凝縮器174中で液化され、蓄積装置176へと送られる。PEBは、ライン178を介して冷却器178へと送られ、そこで排気洗浄器108へ導かれる前に冷却され、排気洗浄器108ではライン106からの流れと接触される。凝縮器174は蒸気を生成することができ、またはその他のプロセス流を加熱することができ、また、冷却水や空気を使用できる。
ライン179は、ライン178中の流れ、すなわち液体還流の流れの一部分を、蒸留操作を維持するためにPEB蒸留カラム164の頂部へと運ぶ。ライン166は、PEB蒸留カラム164の底部からの液体流をリボイラー168へと運ぶ。蒸気、そしておそらく液体もいくらかは、PEB蒸留カラム164へとライン167を介して戻される。この蒸気はPEB蒸留カラム164の蒸留操作を進める。
本発明は、好ましい実施態様を参照して記述してきたが、本発明の範囲内から離れることなく、さまざまな変化を行うことが可能であり、その要素を均等物によって置換できることが当業者によって理解されるはずである。たとえば、本発明の実施に用いられる化学成分は、少なくとも、使われているオレフィン、アルキル化される芳香族化合物、およびオレフィン供給原料の化学構成に従って、変化し得る。たとえば、エチレンに加え、使用されるオレフィンはプロピレンか、あるいは2から少なくとも20の炭素原子を有する枝分かれまたは直鎖オレフィンを含む。使用される芳香族化合物は、ベンゼンに加えて、ナフタリン、アントラセン、フェナントレン、およびこれらの誘導体を含み得る。従って、エチルベンゼン、クメン、その他のアルキル芳香族化合物が、本発明のプロセスによって生成され得る。
また、上述の配置のさまざまな構成要素が、その他の既知の、たとえばアルキル化装置、トランスアルキル化装置、吸収器および/または蒸留カラム構成要素と置き換え可能である。加えて、多くのその他の熱交換器、加熱および冷却構成が、現場条件に依存して可能である。たとえば、空気または水の冷却、およびさまざまなレベルの水蒸気生成が、本発明のプロセスで使用され得る。
従って、本発明は、本発明を実施するためにここで開示された特定の実施態様に限定されるものではなく、本発明は、添付の請求項の範囲内に入るすべての実施態様を含むであろうことが、意図されているのである。
アルキル芳香族化合物を生成する好ましいプロセスの概略流れ図である。

Claims (31)

  1. アルキル芳香族化合物の製造プロセスであって、
    a)吸収区域で希薄オレフィン供給物を、芳香族化合物とアルキル芳香族化合とを含有する低品位油流と接触させて、芳香族化合物と、アルキル芳香族化合物と、オレフィンとを含有するアルキル化反応流を提供し、
    b)アルキル化反応区域でアルキル化反応条件下でステップ(a)のアルキル化反応流を反応させて、芳香族化合物とアルキル芳香族化合物とを含有する流出物を提供し、
    c)ステップ(b)の流出物を、ステップ(a)の吸収区域へと再循環される低品位油流と、生成物部分とに分離し、
    d)ステップ(c)の生成物部分からアルキル芳香族生成物を回収する、
    ステップを含むことを特徴とするプロセス。
  2. 前記芳香族化合物は、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、およびこれら誘導体から成る群より選択されることを特徴とする請求項1記載のプロセス。
  3. 前記オレフィンアルキル化剤は、エチレン、プロピレン、および、2から少なくとも20の炭素原子を含むその他の枝分かれまたは直鎖オレフィンから成る群より選択されることを特徴とする請求項1記載のプロセス。
  4. 前記アルキル芳香族化合物は、アルキルベンゼン、ポリアルキルベンゼン、およびこれらの混合物から成る群より選択されることを特徴とする請求項1記載のプロセス。
  5. 前記アルキルベンゼンは、エチルベンゼンおよびクメンから成る群より選択されることを特徴とする請求項4記載のプロセス。
  6. 前記ポリアルキルベンゼンは、ジエチルベンゼン、トリエチルベンゼン、より高くエチル化されたベンゼン、およびこれらの混合物から成る群より選択されることを特徴とする請求項4記載のプロセス。
  7. 前記希薄オレフィン供給物は、約3モル%から約95モル%の範囲のオレフィン濃度を有することを特徴とする請求項1記載のプロセス。
  8. 前記希薄オレフィン供給物は、約3モル%から約70モル%の範囲のオレフィン濃度を有することを特徴とする請求項7記載のプロセス。
  9. 前記希薄オレフィン供給物は、水素、メタン、エタン、窒素、二酸化炭素、一酸化炭素、ブタン、およびペンタンから成る群より選択される一つまたは複数の不活性低分子量不純物を含むことを特徴とする請求項1記載のプロセス。
  10. 前記希薄オレフィン供給物は、少なくとも約5モル%の不活性低分子量不純物濃度を有することを特徴とする請求項9記載のプロセス。
  11. 前記希薄オレフィンアルキル化剤は、約3モル%から約70モル%の範囲のオレフィン濃度を有することを特徴とする請求項10記載のプロセス。
  12. 前記吸収区域は、充填カラム吸収基、トレイ吸収器、および組み合わされたトレイおよび充填カラム吸収器から成る群より選択される吸収器からなることを特徴とする請求項1記載のプロセス。
  13. 前記吸収器からの気体状塔頂流出物が排気洗浄器へと移動されることを特徴とする請求項12記載のプロセス。
  14. 前記吸収器は、気相中で作動することを特徴とする請求項12記載のプロセス。
  15. 前記アルキル化反応区域は、アルキル化装置からなることを特徴とする請求項1記載のプロセス。
  16. 前記アルキル化装置は、固定層反応器であることを特徴とする請求項15記載のプロセス。
  17. 前記アルキル化装置は、複数の層と、層間にそれぞれ位置する複数のオレフィン入口とを備えることを特徴とする請求項16記載のプロセス。
  18. 前記アルキル化装置は、液相中で作動することを特徴とする請求項15記載のプロセス。
  19. 前記アルキル化装置は、ゼオライトBEA、ゼオライトMWW、ゼオライトY、モルデナイト触媒、MFI触媒、およびフォージャサイト触媒、またはこれらの組み合わせから成る群より選択される触媒を含むことを特徴とする請求項15記載のプロセス。
  20. ステップ(c)の低品位油流は、ステップ(b)の流出物の約5wt%から約99wt%からなることを特徴とする請求項1記載のプロセス。
  21. ステップ(c)の低品位油流は、ステップ(b)の流出物の約75wt%から約95wt%からなることを特徴とする請求項20記載のプロセス。
  22. 回収ステップ(d)が、一つまたは複数の蒸留操作を含むことを特徴とする請求項1記載のプロセス。
  23. 未反応芳香族化合物が、第一の蒸留操作において回収され、アルキル芳香族生成物は、第二の蒸留操作において回収されることを特徴とする請求項22記載のプロセス。
  24. 未反応芳香族化合物の少なくとも一部分が低品位油流へと再循環されることを特徴とする請求項23記載のプロセス。
  25. ステップ(b)の流出物もまたポリアルキル芳香族副生成物を含み、このポリアルキル芳香族副生成物は蒸留操作で回収されることを特徴とする請求項1記載のプロセス。
  26. 回収されたポリアルキル芳香族副生成物の少なくとも一部分が排気洗浄器へと導かれて、トランスアルキル化装置への移動のためのトランスアルキル化反応流を提供することを特徴とする請求項25記載のプロセス。
  27. 前記トランスアルキル化反応流は、触媒的トランスアルキル化反応条件を受けて、トランスアルキル化反応流における比よりも高い芳香族化合物対ポリアルキル芳香族比を有するトランスアルキル化反応生成物流を形成することを特徴とする請求項26記載のプロセス。
  28. 前記トランスアルキル化反応生成物流は、別々に未反応芳香族化合物とアルキル芳香族化合物とを回収する操作に導かれることを特徴とする請求項26記載のプロセス。
  29. 追加のオレフィンアルキル化剤が、ステップ(b)のアルキル化反応区域に加えられることを特徴とする請求項1記載のプロセス。
  30. 前記の追加のオレフィンアルキル化剤は高純度エチレンであることを特徴とする請求項28記載のプロセス。
  31. ステップ(c)は、ステップ(b)のアルキル化生成物流の第一の部分に、ステップ(a)の接触区域へアルキル化生成物流の第一の部分を再循環させる前にエタン回収操作を受けさせるさらなるステップを含むことを特徴とする請求項1記載のプロセス。
JP2006508824A 2003-02-28 2004-02-25 アルキル芳香族化合物の製造プロセス Expired - Fee Related JP4915733B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/376,683 US7238843B2 (en) 2003-02-28 2003-02-28 Process for the production of alkylaromatics
US10/376,683 2003-02-28
PCT/US2004/005548 WO2004078681A2 (en) 2003-02-28 2004-02-25 Process for the production of alkylaromatics

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006519857A true JP2006519857A (ja) 2006-08-31
JP4915733B2 JP4915733B2 (ja) 2012-04-11

Family

ID=32907973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006508824A Expired - Fee Related JP4915733B2 (ja) 2003-02-28 2004-02-25 アルキル芳香族化合物の製造プロセス

Country Status (12)

Country Link
US (1) US7238843B2 (ja)
EP (1) EP1597217B1 (ja)
JP (1) JP4915733B2 (ja)
KR (1) KR101149717B1 (ja)
CN (1) CN1756727B (ja)
AU (1) AU2004218011B2 (ja)
BR (1) BRPI0407792B1 (ja)
CA (1) CA2516898C (ja)
MX (1) MXPA05008716A (ja)
RU (1) RU2322430C2 (ja)
WO (1) WO2004078681A2 (ja)
ZA (1) ZA200506862B (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040254414A1 (en) * 2003-06-11 2004-12-16 Hildreth James M. Process for production of propylene and ethylbenzene from dilute ethylene streams
US7259282B2 (en) 2003-09-08 2007-08-21 Abb Lummus Global Inc. Process for production of ethylbenzene from dilute ethylene streams
EP1856012B1 (en) * 2005-02-28 2020-03-18 ExxonMobil Research and Engineering Company Vapor phase aromatics alkylation process
US7525002B2 (en) 2005-02-28 2009-04-28 Exxonmobil Research And Engineering Company Gasoline production by olefin polymerization with aromatics alkylation
RU2409541C2 (ru) * 2005-02-28 2011-01-20 ЭкссонМобил Рисерч энд Энджиниринг Компани Производство бензина полимеризацией олефина с алкилированием ароматики
US7476774B2 (en) * 2005-02-28 2009-01-13 Exxonmobil Research And Engineering Company Liquid phase aromatics alkylation process
KR101015754B1 (ko) * 2005-03-31 2011-02-22 바져 라이센싱 엘엘씨 다중상 알킬방향족의 제조방법
US7923589B2 (en) * 2005-03-31 2011-04-12 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Alkylaromatics production using dilute alkene
EP1866271B1 (en) 2005-03-31 2016-09-21 ExxonMobil Chemical Patents Inc. Process and catalyst for the transalkylation of aromatics
BRPI0706421A2 (pt) * 2006-01-07 2011-03-29 Fina Technology alquilação em fase lìquida diluìda
US7501547B2 (en) * 2006-05-10 2009-03-10 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Alkylaromatics production
US8395006B2 (en) * 2009-03-13 2013-03-12 Exxonmobil Research And Engineering Company Process for making high octane gasoline with reduced benzene content by benzene alkylation at high benzene conversion
US8889937B2 (en) 2011-06-09 2014-11-18 Uop Llc Process for producing one or more alkylated aromatics
CN103664473A (zh) * 2012-09-05 2014-03-26 中国石油化工股份有限公司 乙苯和乙烯合成对二乙苯的方法
CN103664474B (zh) * 2012-09-05 2016-01-13 中国石油化工股份有限公司 乙苯和乙醇烷基化反应合成对二乙苯的方法
US9732014B2 (en) * 2014-03-07 2017-08-15 Uop Llc Method of producing alkylaromatic compounds using aromatic compound from catalyst regeneration
WO2016030447A1 (en) 2014-08-28 2016-03-03 Sabic Global Technologies B.V. Process for producing alkylated aromatic hydrocarbons from a mixed hydrocarbon feedstream
CN110997875A (zh) * 2017-08-15 2020-04-10 沙特基础工业全球技术有限公司 裂解烃进料的方法和系统
CN110498725B (zh) * 2018-05-16 2022-03-11 中国石油化工股份有限公司 一种固体酸催化的烷基化方法
EP4063468A1 (en) 2021-03-25 2022-09-28 Indian Oil Corporation Limited A process for enhancement of ron of fcc gasoline with simultaneous reduction in benzene

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53101314A (en) * 1977-02-11 1978-09-04 Mobil Oil Method of ethylizing benzene
US5430211A (en) * 1993-10-29 1995-07-04 The Dow Chemical Company Process of preparing ethylbenzene or substituted derivatives thereof
JPH1081637A (ja) * 1996-07-19 1998-03-31 Asahi Chem Ind Co Ltd エチルベンゼンの製造方法
JPH1171305A (ja) * 1997-09-01 1999-03-16 Asahi Chem Ind Co Ltd エチルベンゼンの製造方法
JPH11199526A (ja) * 1998-01-13 1999-07-27 Asahi Chem Ind Co Ltd エチルベンゼンの製造方法

Family Cites Families (53)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2909574A (en) * 1958-01-29 1959-10-20 Texaco Inc Manufacture of alkylated aromatic hydrocarbons
US2902574A (en) * 1958-02-03 1959-09-01 Hughes Aircraft Co Source for vapor deposition
US2998684A (en) * 1959-09-22 1961-09-05 Kenneth S Corey Method and means for conditioning shaving lather
US3205277A (en) * 1962-12-21 1965-09-07 Universal Oil Prod Co Alkylation-transalkylation process
US3200164A (en) * 1964-09-08 1965-08-10 Universal Oil Prod Co Alkylation-transalkylation process
US3428701A (en) * 1968-03-01 1969-02-18 Universal Oil Prod Co Alkylation-transalkylation process
US3843739A (en) * 1971-04-09 1974-10-22 Gulf Research Development Co Process for transalkylating diethyl benzene
US4008290A (en) * 1975-03-10 1977-02-15 Uop Inc. Cumene production
DE2511674C3 (de) * 1975-03-18 1978-12-21 Chemische Werke Huels Ag, 4370 Marl Verfahren zur Herstellung von Äthylbenzol durch dehydrierende Aromatisierung
US4316997A (en) * 1976-02-23 1982-02-23 Varen Technology Alkylation process and apparatus useful therein
US4083886A (en) * 1976-03-29 1978-04-11 Uop Inc. Transalkylation of alkylaromatic hydrocarbons
US4051191A (en) * 1977-01-03 1977-09-27 Uop Inc. Solid phosphoric acid catalyzed alkylation of aromatic hydrocarbons
US4169111A (en) * 1978-02-02 1979-09-25 Union Oil Company Of California Manufacture of ethylbenzene
US4232177A (en) * 1979-02-21 1980-11-04 Chemical Research & Licensing Company Catalytic distillation process
US4215011A (en) * 1979-02-21 1980-07-29 Chemical Research And Licensing Company Catalyst system for separating isobutene from C4 streams
US4302356A (en) * 1978-07-27 1981-11-24 Chemical Research & Licensing Co. Process for separating isobutene from C4 streams
US4242530A (en) * 1978-07-27 1980-12-30 Chemical Research & Licensing Company Process for separating isobutene from C4 streams
US4250052A (en) * 1978-09-08 1981-02-10 Chemical Research & Licensing Company Catalyst structure and a process for its preparation
US4469908A (en) * 1978-12-14 1984-09-04 Mobil Oil Corporation Alkylation of aromatic hydrocarbons
US4307254A (en) * 1979-02-21 1981-12-22 Chemical Research & Licensing Company Catalytic distillation process
US4423254A (en) * 1980-03-14 1983-12-27 Pcuk Produits Chimiques Ugine Kuhlmann Superacid catalyzed preparation of resorcinol from meta-isopropylphenol
US4459426A (en) * 1980-04-25 1984-07-10 Union Oil Company Of California Liquid-phase alkylation and transalkylation process
US4371714A (en) * 1980-12-30 1983-02-01 Mobil Oil Corporation Preparation of 4-alkylanisoles and phenols
US4443559A (en) * 1981-09-30 1984-04-17 Chemical Research & Licensing Company Catalytic distillation structure
US4570027A (en) * 1984-04-27 1986-02-11 Exxon Research And Engineering Co. Alkylation of aromatic molecules using a silica-alumina catalyst derived from zeolite
US4540831A (en) * 1984-05-17 1985-09-10 Uop Inc. Mixed-phase hydrocarbon conversion process employing total overhead condenser
US4587370A (en) * 1985-06-05 1986-05-06 Uop Inc. Aromatic hydrocarbon alkylation process product recovery method
US4735929A (en) * 1985-09-03 1988-04-05 Uop Inc. Catalytic composition for the isomerization of paraffinic hydrocarbons
US4695665A (en) * 1986-07-02 1987-09-22 Uop Inc. Process for alkylation of hydrocarbons
US4857666A (en) * 1987-09-11 1989-08-15 Uop Alkylation/transalkylation process
US4849569A (en) * 1987-11-16 1989-07-18 Chemical Research & Licensing Company Alkylation of organic aromatic compounds
US4891458A (en) * 1987-12-17 1990-01-02 Innes Robert A Liquid phase alkylation or transalkylation process using zeolite beta
KR920001786B1 (ko) * 1988-05-09 1992-03-02 롬무스 크레스트 인코포레이티드 알킬벤젠의 제조방법
US5003119A (en) * 1988-05-09 1991-03-26 Lummus Crest, Inc. Manufacture of alkylbenzenes
US4922053A (en) * 1989-05-24 1990-05-01 Fina Technology, Inc. Process for ethylbenzene production
US5030786A (en) * 1989-06-23 1991-07-09 Fina Technology, Inc. Liquid phase aromatic conversion process
US5334795A (en) * 1990-06-28 1994-08-02 Mobil Oil Corp. Production of ethylbenzene
US5118894A (en) * 1991-07-18 1992-06-02 Mobil Oil Corporation Production of ethylbenzene
US5177285A (en) * 1991-12-23 1993-01-05 Uop Process for wet aromatic alkylation and dry aromatic transalkylation
US5336821A (en) * 1993-05-06 1994-08-09 Uop Alkylation process with reactor effluent heat recovery
US5462583A (en) * 1994-03-04 1995-10-31 Advanced Extraction Technologies, Inc. Absorption process without external solvent
US5600048A (en) * 1994-12-27 1997-02-04 Mobil Oil Corporation Continuous process for preparing ethylbenzene using liquid phase alkylation and vapor phase transalkylation
CA2172207A1 (en) 1995-03-21 1996-09-22 Mark Edward Kuchenmeister Transalkylation of polyalkylaromatic hydrocarbons
US5602290A (en) * 1995-05-30 1997-02-11 Raytheon Engineers & Constructors, Inc. Pretreatment of dilute ethylene feedstocks for ethylbenzene production
US5856607A (en) * 1996-05-03 1999-01-05 Amoco Corporation Process for production of ethylbenzene frome dilute ethylene streams
US5723710A (en) * 1996-07-12 1998-03-03 Uop Zeolite beta and its use in aromatic alkylation
WO1998003455A1 (fr) * 1996-07-19 1998-01-29 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Procede pour la preparation d'ethylbenzene
CN1175567A (zh) * 1996-09-05 1998-03-11 弗纳技术股份有限公司 通过反应器流出物的循环进行烷基化的方法
US5998684A (en) * 1996-12-19 1999-12-07 Uop Llc Recovery process for wet aromatic alkylation and dry aromatic transalkylation
US6096935A (en) * 1998-07-28 2000-08-01 Uop Llc Production of alkyl aromatics by passing transalkylation effluent to alkylation zone
US5902917A (en) * 1997-11-26 1999-05-11 Mobil Oil Corporation Alkylaromatics production
US6252126B1 (en) * 1998-06-19 2001-06-26 David Netzer Method for producing ethylbenzene
US5977423A (en) * 1998-06-19 1999-11-02 Netzer; David Mixed phase ethylation process for producing ethylbenzene

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53101314A (en) * 1977-02-11 1978-09-04 Mobil Oil Method of ethylizing benzene
US5430211A (en) * 1993-10-29 1995-07-04 The Dow Chemical Company Process of preparing ethylbenzene or substituted derivatives thereof
JPH1081637A (ja) * 1996-07-19 1998-03-31 Asahi Chem Ind Co Ltd エチルベンゼンの製造方法
JPH1171305A (ja) * 1997-09-01 1999-03-16 Asahi Chem Ind Co Ltd エチルベンゼンの製造方法
JPH11199526A (ja) * 1998-01-13 1999-07-27 Asahi Chem Ind Co Ltd エチルベンゼンの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
RU2322430C2 (ru) 2008-04-20
WO2004078681A3 (en) 2004-12-09
CA2516898A1 (en) 2004-09-16
KR101149717B1 (ko) 2012-06-11
EP1597217B1 (en) 2014-08-06
WO2004078681A2 (en) 2004-09-16
AU2004218011B2 (en) 2010-02-25
EP1597217A2 (en) 2005-11-23
CN1756727A (zh) 2006-04-05
JP4915733B2 (ja) 2012-04-11
US7238843B2 (en) 2007-07-03
US20040171899A1 (en) 2004-09-02
MXPA05008716A (es) 2005-09-20
CA2516898C (en) 2011-10-11
KR20050106043A (ko) 2005-11-08
AU2004218011A1 (en) 2004-09-16
ZA200506862B (en) 2006-04-26
BRPI0407792B1 (pt) 2014-01-28
CN1756727B (zh) 2010-07-14
RU2005130259A (ru) 2006-02-10
BRPI0407792A (pt) 2006-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4915733B2 (ja) アルキル芳香族化合物の製造プロセス
JP4667365B2 (ja) アルキルベンゼンの製造プロセス
US7276636B2 (en) Styrene process with recycle from dehydrogenation zone
TW200808685A (en) Alkylaromatics production
TW200413277A (en) Alkylaromatics production
AU2009302627A1 (en) An integrated process to coproduce aromatic hydrocarbons and ethylene and propylene
JP5508473B2 (ja) 転化率の向上および触媒使用量の減少のためのアルキル化プロセス
JP4455597B2 (ja) エタンストリッピングを用いるアルキルベンゼンの製造プロセス
TW201105627A (en) Aromatic alkylation process with reduced byproduct formation
EP0839784A1 (en) Heat exchange integration in alkylation/transalkylation process
US20090023966A1 (en) Treatment of Alkylation Catalyst Poisons
Bhoomi et al. Badger Ethylbenzene Technology (Case Study)

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111220

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150203

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4915733

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees