JP2006519037A - 改良された旋回軸位置を有するシェービング器具 - Google Patents

Abstract

シェービング器具において、レザーカートリッジ（３６）は、旋回軸（５２）について回転移動のために、ハンドルに旋回自在に結合される。レザーカートリッジは、前面（４６）及び後面（４８）、並びに前面及び後面間に配置され、少なくとも部分的に露出されたカッティングエッジを定める少なくとも一つのブレード（４４）を含む。旋回軸（５２）は、前面（４６）の近傍に配置され、シェービング操作中に、レザーカートリッジ（３６）及び多毛表面上のカッティングエッジの露出部を引くことにより生じる外的に与えられる力が、レザーカートリッジ（３６）及びカッティングエッジ（４４）を多毛表面で回転させる。

Description

本発明は、概して湿式シェービングレザーに関し、特に、外的に与えられた力に応じて多毛表面に向ってレザーを角度的に回転させる旋回軸を有するレザーカートリッジを使用するレザーに向けられる。

本願は、２００３年２月２８日出願の米国仮出願第６０／４５１，０２３号の利益を享受し、ここで開示された主題を参照によりすべてここに組み込む。

一般に、今日販売されている湿式シェービングレザーは、固定的に又は使い捨てで、ハンドルに実装されたブレード支持レザーカートリッジを有する。カートリッジは、通常ハンドルに対して角度的に移動可能であり、多毛表面の外形に追従する。しかしながら、レザーカートリッジが移動可能である軸が、レザーカートリッジに実装されたブレードにより定められるカッティングエッジを適切に接触させるように通常位置合わせされないので、ばねや弾性部材が使用され、カッティングエッジを多毛表面に付勢する。しばしば遭遇する問題は、表面の外形が変わったときに、シェービング面に対してレザーカートリッジを付勢する力も越えなければならないことである。これは、シェービング面に対して作用するさらなる力が必要となり、結果として刺激や傷の可能性が高くなる。

これらに基づいて、本発明の概括的な目的は、既知の従来のシェービング器具に関する問題や欠点を改善し又は改良することである。

本発明の一つの態様は、ハンドルと、旋回軸の周りに移動するようにハンドルに旋回可能に結合されたレザーカートリッジとを有するシェービング器具である。レザーカートリッジは前面及び後面を含み、それらはその間に少なくとも一つのブレードが位置し、少なくとも部分的に露出したカッティングエッジを定める。旋回軸は前面近傍に配置され、シェービング操作中に、レザーカートリッジを引くことにより外的に与えられる力が生成し、それにより多毛表面上のカッティングエッジの露出部が、レザーカートリッジ及びカッティングエッジを多毛表面で回転させる。

シェービング面は、前面と後面との間に延在し、シェービングされる肌に接触する面としておおむね規定される。旋回軸は前面近傍にあるが、様々な領域に配置され得る。例えば、旋回軸は、シェービング面上にあっても良い。あるいは、旋回軸は、シェービング面の下方や、シェービング操作中にユーザの肌内に延在するように位置されても良い。したがって、旋回軸は、前面の近傍において、シェービング面の上方及び下方に延在する領域内に存在し得る。

本発明はまた、ハンドルに結合し、内部領域を画定するシェービングヘッドを含むシェービング器具にある。少なくとも一つのカートリッジ保持具は、内部領域内に配置されるカートリッジ保持具の部分及びシェービングヘッドから外側に突出した別の部分を有するシェービングヘッドに結合される。固定的に又は着脱可能にカートリッジ保持具に実装されるレザーカートリッジも提供され、それはほぼ対向した一対の実装部材を含む。それぞれの実装部材は、カートリッジ保持具により定められるほぼ対向した一対の端部の一つの少なくとも一部と摺動的に係合可能な容器表面を定める。

本発明の好ましい実施の形態においては、後面は、弓形であり、互いに向って延在する。カートリッジ保持具により定められた端部は、それぞれ相補的に成形され、レザーカートリッジの一つの保持面と摺動的に係合する。好ましくは、実装部材はそれぞれ、一つの弓形保持面により部分的に定められたスロットを含む。カートリッジ保持具により定められるそれぞれの端部は、レザーカートリッジがカートリッジ保持具に結合するときに、一つのスロットと少なくとも部分的に摺動的に係合する。レザーカートリッジはまた、実装部材の一つと隣接してそれぞれ配置された一対のガイド面を含んでも良い。カートリッジ保持具により定められたそれぞれの端部の部分は、レザーカートリッジがカートリッジ保持具に結合するときに、一つのガイド面と摺動的に係合する。

本発明の利点は、シェービング操作中に、旋回軸の位置がなんの追加のバイアス力なしで多毛表面でレザーカートリッジを回転させ、これにより既知の従来のレザーで歴史的に可能であるシェービングより精密でより快適なシェービングを提供することである。

図１及び図２に示すように、ハンドルなしで実施の形態に示されたシェービングヘッドは、参照番号１０により概して示される。シェービングヘッド１０は、互いに取り付けられた第１及び第２ハウジング部１４，１６を含むハウジング１２を含む。第１及び第２ハウジング部１４，１６は協働して、内部領域を画定する。これは、図３及び図４に良く示される。

図３及び図４に示すように、一対のカートリッジ保持具２０は、内部領域１８に部分的に配置される。それぞれのカートリッジ保持具２０は、カートリッジ保持位置とカートリッジ解放位置との間の移動のために第１ハウジング部１４から突出するポスト２２に旋回可能及びスナップ結合可能に搭載される。スプリング２４がカートリッジ保持具２０間に介在され、カートリッジ保持具２０のそれぞれを結合し、カートリッジ保持位置に向けてカートリッジ保持具を通常付勢する。それぞれのカートリッジ保持具２０は、ハウジング１２から外側に突出するカートリッジ保持具の一部に含まれた端部２６を有する。端部２６は、互いにほぼ対向し、弓形形状であり、以下に詳細に説明するように、レザーカートリッジにより画定される実装部材と摺動的に係合する。

図３を参照して、延出位置と引込位置との間の移動のために、プランジャー２８が第１ハウジング部１４に摺動可能に実装されている。プランジャー２８は、一つのカートリッジ保持具２０により定められるスロット３０とそれぞれ係合する、ほぼ対向する一対の突出部２９を含む。それぞれのスロット３０は、傾斜周面３２により部分的に定められる。プランジャー２８が引込位置から延出位置に移動するとき、突出部２９がスロット３０に漸進的に係合し、これによりカートリッジ保持具２０をカートリッジ保持位置からカートリッジ解放位置に動かす。スプリング２４は、通常カートリッジ保持具２０をカートリッジ保持位置に向けてバイアスし、これにより突出部２９と傾斜面３２との間の相互作用のために、プランジャーが引込位置に向う。

図１に戻り、シェービングヘッド１０はアクチュエータ３４を含み、その一部が第２ハウジング部１６を通って延出し、プランジャー２８と係合する。アクチュエータ３４は、プランジャー２８が引込位置にあり、カートリッジ保持具２０がカートリッジ保持位置にあるニュートラル位置と、プランジャー２８が延出位置にあり、カートリッジ保持具２０がカートリッジ解放位置にあるフォワード位置との間でマニュアル操作可能である。

ここで図１から図４を参照して、シェービングヘッド１０は、ほぼ対向する一対の実装部材３８を含む、参照番号３６で概して示すレザーカートリッジをさらに含む。それぞれの実装部材３８は、それぞれのカートリッジ保持具２０により定められる端部２６の一つの少なくとも一部と摺動的に係合可能である弓形保持面４０（図６）により部分的に画定されたスロット３９を定める。図示の実施の形態において、弓形保持面４０は、一つが他に向ってそれぞれ延出するように示されているが、本発明はこれに限定されない。レザーカートリッジ３６はまた、それぞれの保持面４０に一つが隣接する、一対の弓形ガイド４２を含む。レザーカートリッジがカートリッジ保持具２０に実装されるとき、カートリッジ保持具により定められる端部２６の部分がスロット３９に入り、端部のもう一方の部分がガイド４２に摺動可能に係合する。

図６を参照して、ここに概略的に示されるレザーカートリッジ３６は、４枚のレザーブレードを含む。レザーカートリッジ３６はまた、前面４６及び後面４８を含む。ここで使用される語句「前」及び「後」は、レザーカートリッジ３６が矢印Ａで示すシェービング方向に多毛表面上を引かれるときに、ユーザの肌から突出した一つ又はそれ以上の毛がそれぞれ最初及び最後に出会うであろう面をいう。前面４６は、レザーブレードに出会う前にユーザの肌を伸ばすガードバー４９の一部である。ガードバー４９は、図示されるような別部材でも良く、レザーカートリッジ３６と一体でも良い。接触面又はシェービング面は、５０で示す線により部分的に定められる。シェービング面５０は、前面及び後面４６，４８間にそのほぼ接線方向に延在しており、シェービングされる面と接触する面として概して規定される。上述した構成のシェービングヘッド１０を有して、実装部材３８及びカートリッジ保持具２０の端部２６の両方は、旋回軸５２（図６）が前面４６及び前面に最も近いレザーブレード４４により画定されるカッティングエッジ５４に隣接して配置されるように位置合わせされる。

上述したような位置の旋回軸５２を有して、シェービングヘッド１０が多毛表面上をシェービング方向「Ａ」に引かれると、転倒モーメント「Ｍ」が生成される。転倒モーメント「Ｍ」は、レザーカートリッジを多毛表面で回転させて、これにより、より効率的にブレード４４に毛をカットさせる。旋回軸５２はシェービング面５０上に示され、記述されているが、本発明はこれに限定されず、旋回軸が図７に示すように旋回軸ゾーン５６内のいずれかの位置に配置されても良い。旋回軸ゾーン５６は、前面４６に最も近いカッティングエッジ５４から、シェービング面５０にほぼ垂直上方に第１距離「ｈ１」、及びシェービング面にほぼ垂直に離れる方向に第２距離「ｈ２」で延在する。旋回軸ゾーン５６はさらに、カッティングエッジ５４から前面４６に向って及び前面４６を過ぎてシェービング面５０にほぼ平行に距離「Ｌ１」で延在する。旋回軸領域５６の大きさは、旋回軸５２がそのゾーン内のいずれかの場所に配置され、十分な転倒モーメント「Ｍ」が依然としてシェービング操作中に生成される大きさである。

本発明の関連する分野の当業者により認識されるように、本発明の上位概念を逸脱することなしに、種々の変更や変形例が上述したもの及び本発明の他の実施の形態に対してなし得る。

図１は、本発明を具現化したシェービングヘッドの斜視図である。 図２は、図１のシェービングヘッドの側面図である。 図３は、図１のシェービングヘッドの部分分解斜視図である。 図４は、図１のシェービングヘッドの部分斜視図である。 図５は、図１のシェービングヘッドの部分断面図である。 図６は、本発明を具現化したシェービング器具のシェービング面に位置する旋回軸を概略的に示す図である。 図７は、本発明を具現化したシェービング器具の旋回軸ゾーンを概略的に示す図である。

Claims (21)

1. シェービングヘッドと、
   前面及び後面、並びに前記前面及び後面間に位置し、少なくとも部分的に露出されたカッティングエッジを定める少なくとも一つのブレードを含むレザーカートリッジと、
   を有し、
   前記レザーカートリッジが旋回軸の周りに回転移動するように前記シェービングヘッドに旋回可能に結合可能であり、
   前記旋回軸が前記前面近傍に配置され、シェービング操作中に、前記レザーカートリッジ及び多毛表面上の前記カッティングエッジの前記露出部を引くことにより生じる外的に与えられる力が前記レザーカートリッジ及び前記カッティングエッジを前記多毛表面で回転させる、シェービング器具。
2. 前記前面は、前記レザーカートリッジに結合されたガードバーにより画定される請求項１記載のシェービング器具。
3. シェービング面が前記前面及び前記後面間に延在し、前記シェービング面が前記シェービング器具及び前記多毛表面間の接触面として概して画定される請求項１記載のシェービング器具。
4. 前記旋回軸が前記シェービング面と一致する請求項３記載のシェービング器具。
5. 前記旋回軸が前記シェービング面から離れて配置され、シェービング操作中に、前記旋回軸が前記多毛表面内に配置される請求項３記載のシェービング器具。
6. 前記旋回軸が前記前面近傍のレザーブレードにより定められたカッティングエッジから延在し、前記シェービング面にほぼ垂直に前記シェービング面上方の第１距離及び前記シェービング面にほぼ垂直に前記シェービング面下方の第２距離である、旋回軸ゾーン内に位置し、前記旋回軸ゾーンはさらに前記シェービング面にほぼ平行に延在する請求項３記載のシェービング器具。
7. 少なくとも一つのカートリッジ保持具を含むシェービングヘッドであって、前記カートリッジ保持具の一部が前記シェービングヘッドから外側に突出したシェービングヘッドをさらに有し、
   前記少なくとも一つのカートリッジ保持具がほぼ対向する一対の端部を含み、
   前記レザーカートリッジが、前記カートリッジ保持具により定められた一つの前記端部の少なくとも一部と摺動的に係合可能な保持面をそれぞれ画定するほぼ対向する一対の実装部材を画定する、請求項１記載のシェービング器具。
8. 前記実装部材は弓形の保持面をそれぞれ定め、前記カートリッジ保持具により定められた前記端部がそれぞれ相補的に成形され、前記弓形保持面と摺動的に係合する請求項７記載のシェービング器具。
9. 前記実装部材はそれぞれの前記保持面により部分的に定められたスロットを含み、それぞれの前記端部は、前記レザーカートリッジが前記カートリッジ保持具に結合されるときに、一つの前記スロットと少なくとも部分的に係合する請求項８記載のシェービング器具。
10. 前記レザーカートリッジは、前記実装部材の一つに隣接して配置された一対のガイド面をさらに含み、それぞれの前記端部の一部が、前記レザーカートリッジが前記カートリッジ保持具に結合されるときに、一つの前記ガイド面と摺動的に係合する請求項９記載のシェービング器具。
11. それぞれの前記ガイド面が弓形である請求項１０記載のシェービング器具。
12. 前記カートリッジ保持具の前記端部は、カートリッジ保持位置とカートリッジ排出位置との間で移動可能であり、前記端部が前記カートリッジ保持位置に向けて通常バイアスされている請求項７記載のシェービング器具。
13. 前記ハウジングが内部領域を画定し、
    前記少なくとも一つのカートリッジ保持具が、それぞれ一つの前記端部を定める一対のカートリッジ保持具を含み、
    それぞれのカートリッジ保持具が、前記内部領域に少なくとも部分的に位置し、前記カートリッジ保持位置と前記カートリッジ解放位置との間で移動するように前記ハウジングに旋回可能に結合される請求項１２記載のシェービング器具。
14. その一部が前記内部領域内に配置され、前記内部領域から外側に延在するプランジャーをさらに有し、
    前記プランジャーは、延出位置と引込位置との間で移動可能であり、一つの前記カートリッジ保持具により定められたスロットとそれぞれ摺動的に係合可能であるほぼ対向する一対の突出部を含み、
    前記スロットが傾斜周面により部分的に定められ、前記プランジャーが前記引込位置から前記延出位置に移動するときに、それぞれの前記突出部が一つの前記傾斜周面と漸進的に係合し、それにより前記カートリッジ保持位置から前記カートリッジ排出位置に前記カートリッジ保持具が移動する請求項１３記載のシェービング器具。
15. 前記ハウジング及び前記プランジャーに結合されたアクチュエータをさらに有し、
    前記アクチュエータは、前記プランジャーが前記引込位置にあり、前記カートリッジ保持具がそれぞれ前記カートリッジ保持位置にあるニュートラル位置と、前記プランジャーが前記延出位置にあり、前記カートリッジ保持具がそれぞれ前記カートリッジ解放位置にあるフォワード位置との間でマニュアル操作可能である請求項１４記載のシェービング器具。
16. 内部領域を有するハウジングを含むシェービングヘッドと、
    前記内部領域に配置された部分をそれぞれ有し、前記ハウジングに旋回的に結合された一対のカートリッジ保持具であって、それぞれのカートリッジ保持具の一部が前記ハウジングから外側に延在するカートリッジ保持具と、
    それぞれの前記カートリッジ保持具により定められた嵌合弓形端部の少なくとも一部と摺動的に係合可能であり、それによりレザーカートリッジを旋回軸の周りに回転させる弓形保持面をそれぞれ画定するほぼ対向した一対の実装部材を画定するレザーカートリッジと、を有し、
    前記レザーカートリッジが前面及び後面、並びに前記前面及び後面間に位置し、少なくとも部分的に露出されたカッティングエッジを定める少なくとも一つのブレードを含み、
    前記旋回軸が前記前面近傍に配置され、シェービング操作中に、前記レザーカートリッジ及び多毛表面上の前記カッティングエッジの前記露出部を引くことにより生じる外的に与えられる力が前記レザーカートリッジ及び前記カッティングエッジを前記多毛表面で回転させる、シェービング器具。
17. 前記レザーカートリッジがガードバーを含み、前記ガードバーが前記前面を画定する請求項１６記載のシェービング器具。
18. シェービング面が前記前面と前記後面との間に延在し、前記シェービング面が前記多毛表面と接触する面として概して画定される請求項１６記載のシェービング器具。
19. 前記旋回軸が前記シェービング面上にある請求項１８記載のシェービング器具。
20. 前記旋回軸が前記シェービング面から離れて配置され、シェービング操作中に、前記旋回軸が前記多毛表面内に配置される請求項２０記載のシェービング器具。
21. 前記旋回軸が前記前面近傍のレザーブレードにより定められたカッティングエッジから延在し、前記シェービング面にほぼ垂直に前記シェービング面上方の第１距離及び前記シェービング面にほぼ垂直に前記シェービング面下方の第２距離である、旋回軸ゾーン内に位置し、前記旋回軸ゾーンはさらに前記シェービング面にほぼ平行に延在する請求項１８記載のシェービング器具。

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