JP2006518686A - オートバイ用機器のための多目的サポートシステム - Google Patents

Abstract

【課題】オートバイの付属品を、オートバイの燃料タンクキャップに直接固定する。
【解決手段】オートバイの燃料タンクのキャップ（１）に直接固定することを特徴とする、オートバイの付属品のためのユニバーサルサポート装置（４；１２；２７）に関し、このサポート装置は、リングナット、サポート、またはピンから構成でき、これらは、キャップの外側クラウン（１ａ）に固定されると共に、種々の物体、例えばバッグ、リュックサック、スーツケース、キャリア、道具、ヘルメット、ヘルメットホルダーサック、種々のタイプの入れ物、オートバイ防水シートカバー、電子機器、携帯電話、ビデオカメラ、ＧＰＳナビ、盗難防止システムなどのための係止手段が取り付けられる。

Description

本発明は、タンクにオートバイの付属品（または機器）を取り付けるためのユニバーサルサポートシステムに関する。

オートバイのタンクに、サック、バッグまたはスーツケースのような種々の種類の入れ物をフック留めするのに使用されるオートバイ用ユニバーサルサポート装置は公知である。タンクのまわりに結束できるストラップを使用する装置もあれば、タンクのまわりに巻き付ける種々のタイプの皮革または布製のカバー、またはタンクに位置決めするために、接着サポート体または磁気サポート体を利用する装置もある。

例えば、欧州特許出願第EP1253071号には、接着バンドを使用することに基づき、オートバイのタンクに設けられた入れ物のユニバーサルサポートシステムが記載されている。このものでは、布材料から製造された接着バンドが、オートバイのタンクの外側表面に接着されるようになっており、この接着バンドは、固定すべき入れ物の伸縮自在なストラップの係止装置として働く所定の付属品を有する。

フランス国特許出願第FR2760714号には、バッグ固定要素を備え、端部が固定されたシースにより、オートバイのタンクの一部に巻き付けることによって得られるバッグサポートが記載されている。

日本国特許第9207853号には、タンクの係止ポイントにおいて、車両のフレームに固定されたオートバイタンクのための補助的剛性カバーが記載されている。

米国特許第4,059,207号は、面ファスナーにより、タンクに取り付けるようになっているオートバイ用サックについて請求している。この面ファスナーは、サポートしかタンクの固定しないようになっており、タンクに設置されたサポート装置の他の部分に対して、サックだけを外すことができるようにするシステムに従って、再び面ファスナーを使用することにより、サックはタンクに固定される。

同様に、英国特許出願第GB2080222号には、クイックレリースバックルが設けられた、オートバイのフレームにストラップが固定されるサポートが記載されている。

ドイツ特許出願第DE4107008号は、金属磁気インサートが設けられたカバーにより、タンクをカバーすることに基づき、オートバイのタンクにバッグを取り付けできるようにするサポートに関し、このカバーは、例えばジッパーにより、バッグを締結するベースとなっている。

バッグ以外の物体をオートバイに固定するために、これらと同じ方法が用いられている。例えば米国特許第5,897,040号は、ストラップによって、自動車電話のホルダーをオートバイに固定できるようにする装置を開示している。

種々のタイプのバッグ、サック、または入れ物を、オートバイのタンクに固定するための上記装置には、いろいろな欠点がある。まず第１に、接着バンドが固定サポートを形成している場合、この接着バンドを、オートバイのタンクの外側表面に接着すると、必要なときに、このバンドを容易に取り外すことができない。

また、使用されている接着性材料が、時間経過と共にタンクの塗料を変質させたり、またはバンドを剥がすときに、残留物として付着したまま残ることがあり、これらは除去が困難である。このものの別の欠点は、残ったものが目障りとなることである。

さらに接着バンドは、オートバイのメーカーが製造した色彩パターン、または数字パターンの妨げとなる。

同様に、シース、ストラップ、または剛性カバーを使用する方法も、傷を付け易く、かつ実用的でない解決方法であり、実際にタンクへの取り付け、およびタンクからの取り外しの双方が困難となることが分かっている。さらに、他の物体の係止物を構成するように考えられたこのサポートは、それ自身が車両に固定されたままになるので、車両の視覚的および色彩的な外観を変えてしまう。

磁石を使用する解決方法は、皮革または布製のカバーに関連して、磁石を使用することに基づくものである。この解決方法による保持は、オートバイが高速で走行する際に、問題となり、このとき、磁石の吸着力は低下し、磁石が、タンクからずれたり外れたりする可能性がある。

従って、本発明の目的は、オートバイのタンクに、異なる物体、例えば種々の種類の容器、ガジェット、オートバイの付属品、電子コンポーネントおよび計器、エアバッグ、ビデオカメラ、オートバイの防水シートカバー、およびヘルメットホルダーを係止するためのユニバーサルサポートを提供することにある。

本発明は、実用的な取付けが可能であり、従って、極めて短時間で、取り付け、取り外しをすることができる。また、限られた容積空間しか占めないよう、従来の問題を実質的に解消するものである。

更に、本発明による解決方法は、自動車の外観を悪化させるものでなく、元の色彩パターンを保つことができる。

本発明は、オートバイの燃料タンクキャップに直接固定することを特徴とする、オートバイの付属品のためのユニバーサルサポート装置に関するものである。

従来の例によれば、オートバイのタンクのキャップは、主に円形のクラウン状をした固定された外側部分を備え、この外側部分は、少なくとも２本のネジ、およびタンクの内側容積部分にアクセスするための内部開口部分により、オートバイののタンクに固定されるようになっている。

本発明の装置は、タンクのキャップが上記タイプのものであるときに、前記固定された外側部分、すなわち円形クラウンに関連させて、これに固定されるようになっている。

本発明に係わるサポート装置は、実際上異なる均等な構造とすることができる。特に好ましい実施例では、このサポート装置は、タンクにキャップの外側クラウンを締結するのに使用されるのと同じ孔に螺合するネジにより、オートバイのタンクキャップの外側クラウンに固定された環状リングナットによって構成される。

従って、タンクにキャップの外側クラウンを固定するネジを外し、その次に、タンクとリングナットとの間に締結されたキャップの固定部分と共に、少なくとも２本のネジにより、タンクにリングナットを再びねじ込むだけで、リングナットの設置をすることができる。このリングナットは、タンクキャップの開口を可能にすると共に、給油を妨げないよう、包括的な円形のクラウン状となっている。このリングナットは、異なる物体、例えばサック、バッグ、リュックサック、スーツケース、キャリア、防水シート、小型サポートフレーム、ビデオカメラ、道具等を係止するための手段を、その外側表面に備えている。

例えば、上記のように製造された本発明に係わるサポートを使用して、保護防水シートを、オートバイのタンクに係止し、オートバイ自体をカバーすることができる。この防水シートには、オートバイにフック留めする別の手段、例えば磁石、タイ、結束手段、面ファスナー等を設け、使用の際に、これらが車両およびドライバーを効率的にカバーできるようにする。

本発明に係わるサポートによれば、ドライバーが使用するのに（かつ相対的なディスプレイを読み取るのに）便利な位置において、オートバイに携帯電話を固定したり、またはヘルメットを固定し、ドライバーが補助ヘルメットの運動を妨害することなく、補助ヘルメットを移すことができる。リングナットの上部表面には、種々の形態の突起を設けることができ、この突起は、オートバイに取り付けるべき物体の上に存在する対応するサポートに結合することができる。

別の実施例においては、リングナットには、オートバイのタンクに固定するべき物体に当接する対応する雄型／雌型リングナットの螺合を可能にするように、ネジ切りがされている。

別の実施例によれば、タンクに固定されたリングナットは、閉鎖手段により、従来の自動ボタン取り付け具に結束し、上記物体を係止できるようにする。この実施例によれば、自動閉鎖手段をスナップ運動させる１つ以上のボタンを押すだけで、物体を、リングナットにフック留めしたり、フックを外したりすることができる。

このリングナットは、対応する閉鎖手段が設けられた物体のフック留めを可能にするように、ジッパーまたは面ファスナーが設けられた１つ以上の布製フラップに結合できる。

本発明の更に別の実施例では、例えばビデオカメラまたはカメラを三脚に固定するために、写真の分野において使用されるタイプの取り付け具およびレバーを備えるリングナット上で、フック留め装置を使用できるようにしてある。

別の均等な実施例によれば、リングナットには、少なくとも１つのスライダー、または少なくとも１つの取り付け具、例えば、スワローテイル形状の取り付け具を設け、自動ロック手段、例えばスプリングボール、またはクリップを設けることができる。このように、適当な要素が、自動ロッキング要素をトリガーするまで、車両、前記スライダー、または上記取り付け具のいずれかに固定するべき物体に存在する１つ以上の適当な要素を結合することにより、タンクへの物体のフック留めが行われる。

本発明の別の実施例として、元来は、車両メーカーの設計に従って、タンク自身に固定するようになっているタンクキャップの外側クラウンを、特殊なサポートがヘッド部分に固定された種々のネジと置換するようにしてもよい。かかる実施例における、本発明のサポート物体の代表としては、タンクキャップの固定された部分のネジから突出する係止手段がある。この場合においても、係止手段は、形状的、磁気結合、またはジッパー結合などに基づく従来の手段でもよい。

このような考えによれば、本発明に係わるサポートは、リングナットのように、タンクキャップのネジによりタンクキャップの固定された部分（外側クラウン）に固定できる少なくとも２つの半円形サポートとして製造することができる。

本発明によると、従来技術が有する諸問題を解決できる。第１に、本発明に係わるサポートは、拘束フック／レリースシステムにより、種々の物体をオートバイのタンクに固定できるようにし、もって、オートバイのドライバー、または搭乗者が、移動中にサポート自身に固定された物体を抱えている場合でも、高い安定性および機械的な保持をおこなうことができる。

サポートが自由な状態にあるとき、サポートは、タンクキャップ上の小さい容積空間しか占めず、同時に、給油のためのキャップを開けることができる。キャップをタンクに締結しているネジを外すだけで、分解でき、車両の外観を低下させることのない、容易な取付体である。

サポートに提供できるアタッチメントには、種々のものがあり、自動車のタンクに、多数の物体、例えばバッグ、リュックサック、スーツケース、キャリア、道具、ヘルメットホルダーバッグ、種々の入れ物、オートバイ用防水シートカバー、電子機器、ビデオカメラ、ＧＰＳナビなどを固定できる。

本発明のサポートを用いて、電子機器をオートバイのタンクに固定したい場合、サポート自体に、オートバイが伝達し得る振動を減衰するようになっている要素を設けることができる。

更に本発明のサポートは、サポートされる物体と、サポート自身との間の結合を、ロック／アンロックする装置を提供することができる。この装置は、従来のロックまたはそれと均等の機構、例えばスーツケースで一般に使用されている数字組み合わせタイプの機構によって制御される。

ロックまたはその均等な機構を、本発明のサポートに直接設けてもよいし、またはそれを、車両内に収容してもよいし、またはサポート自身に関連すべき物体に設けてもよい。

この最後の解決案は、自動車にバッグ、スーツケース、入れ物などを係止するのに、ユニバーサルサポートを使用するときに特に有利である。この場合では、バッグにロックを設けることが好ましく、ロックは、適当な接続手段、例えばシースによってカバーされた可撓性金属ケーブルにより、本発明のサポートのロック／アンロック装置に連動する。従って、ユーザーは、ロック内の相対的キーを回転させるか、または対応する機構内に開放組み合わせ手段を挿入することにより、サポートからバッグを解放したり、またはバッグをサポートにロックしたりすることができる。

自動車のタンクが、外側インタースペースを有する場合では、サポートのロック／アンロック装置をロックに接続する手段を、前記インタースペース内に収容することができる。

このロック／アンロック装置により、種々の物体をタンクに締結し、よって、自動車が移動できないときの物体の盗難を防止できる。従って、本発明のサポートに、上記ロック／アンロック装置が取り付けられている場合において、本発明に係わるサポートのユーザーは、例えば車両が停車中にサポートされた物体を必ずしも取り外さなくても、保護されていないサポート物体、例えばオートバイのタンクに結合されたバッグを放置することができる。

本発明に係わるサポートに、上記ロック／アンロック装置が設けられている場合、同じ車両の他のロックと同時に、開閉されるように、車両のロックの集中開放／閉鎖システムに、この装置を接続することができる。そのため、ロック／アンロック装置のロックは、例えば制御ギアケースに接続され、リモコンによって、遠距離から操作できる電気アクチュエータによってサーボ補助することができる。

本発明の好ましい実施例によれば、サポートのロック／アンロック装置を制御するロックは、オートバイに設けられたロックを開放／閉鎖するための同じキーを使用して操作できる。実際にはオートバイは、ロック、ロッカー、ハンドルロックなどを開放／閉鎖するための１つのキーを有するとき、このサポートをロック／アンロックするのに使用できる。

本発明の別の実施例では、上記サポート装置は、運動に必要な要素、例えば同じオートバイのハンドルバー、または車輪の相対運動を可逆的に防止または制限するタイプの、オートバイの盗難防止装置のための拘束ポイントを構成するような有形部分を備えている。

本発明の実施例を示す添付図面において、本発明に係わるサポートは、発明を制限しない単なる例として示してある。

図１は、オートバイを示し、更に従来のタンクＳのキャップ１の例を、詳細に示している。このキャップ１は、円形のクラウン状をした外側部分１ａと、注油中にタンクＳの内部容積空間にアクセスするために開口できる内側部分１ｂとから成っている。外側の円形クラウン１ａは、ネジ２によりタンクＳに固定されている。キャップ１の内側開口部分１ｂには、キャップ自身のロックをカバーするドア３が設けられている。

図２は、ネジ２により、タンクＳのキャップ１の外側クラウン１ａにネジ留めされる管状リングナット４を使用している、本発明の実施例を示す。一般に、本発明の装置は、少なくとも２本のネジ２を使用するようになっている。特に図示の例では、４本のネジ２により、キャップ１の外側部分１ａにリングナット４がネジ留めされている。

リングナットの上には、カメラおよびビデオカメラを異なるサポートに係止するために使用されるタイプのユニバーサル固定システムが設けられている。この固定システムは、適当な形状の第１チャンバ５と、安全レバー７が取り付けられた第２チャンバ６とから構成されている。従って、この実施例は、特にオートバイのタンクＳにカメラ、ビデオカメラおよび光学的機器全体を固定するようになっている。このリングナット４は、例えば注油を行わなければならないとき、または他の操作のときにタンクの内部容積空間にアクセスしなければならない場合、カバー１ｂを完全に開口できるような形状を有する。

図３は、ネジ２により、タンクＳのキャップの外側部分１ａに固定される環状リングナット４を使用している、本発明の別の実施例を示している。このリングナット４には、作動ボタン９が取り付けられた２つの取付具８からなるフックおよびアンフック装置が取り付けられている。

一般に、本発明に係わるサポートは、サポートの上部表面に、種々のタイプのフック／アンフック装置を設けることができ、この装置によって、サポート自身に種々の物体を結合できるようになっている。このフックおよびアンフック装置は、使用に際して実用的でなければならず、かつサポートに固定すべき物体をフック留めすること、およびアンフックすることの双方においてこれを迅速に行うことができなければならない。

例えば、前記フック／アンフック装置は、自動レリースプッシュボタンにより、ドライバーが操作できるロック手段（ピン、レバー、ブロックなど）が設けられており、サポートに固定される物体に存在する適当な突起を収容できる１つ以上のシート（座）から成るタイプのものでよい。従って、固定すべき物体の突起を、上記シートに挿入すると、ロック手段が自動的に操作され、物体がシート自身からスライドして抜けるのを防止する一方、ドライバーがレリースボタンを操作すると、ロック手段が外れ、物体の突起を自由にでき、これによって突起は、サポートから外れることができる。

図４は、本発明の別の好ましい実施例を示している。この例では、オートバイのメーカーが使用するネジと交換したネジ１０により、サポートがなされる。このネジ１０は、キャップ１の外側クラウン１ａの上部表面から突出すると共に、タンクＳに固定するために物体に存在する他の要素と強固に結合する適当な要素（図示せず）を、ヘッド部分に有している。かかる結合は、異なる状態の技術によって得ることができる。例えば所定の形状、磁気結合、機械結合などを使用できる。

図５は、リングナット４の側面に形成されたガイド４ａに取り付けられる延長部１１ｂが設けられたプレート１１と、環状リングナット４と結合する、本発明に係わるサポートシステムを示している。このリングナット４は、タンクＳのキャップの外側部分（外側クラウン）に固定されている。このタイプの結合は、特にプレートが入れ物、例えばバッグ、リュックサックまたはスーツケースに関連するときに有効である。

図６は、本発明の別の実施例を示している。この実施例によれば、サポートは、２つの半円形ブラケット１２によって製造されており、各ブラケットは、少なくとも２本のネジ２によりタンクＳのキャップ１の外側クラウン１ａに固定されている。これらのブラケットは、キャップ１の可動部分１ｂが開口するような形状となっている。

各ブラケット１２の上部表面には、適当な雄型ガイドが設けられた物体またはサポートを導入できるようにするための、少なくとも１つのスワローテイル（ツバメの尾）形状のガイド１３が設けられている。このガイド１３には、１つ以上のスプリングボール１４を設けることができ、このボールは、一旦物体を固定すると、この物体の意図しないスライドを防止するようなクリップを構成するよう、ブラケットに結合された物体の対応するガイドに存在する適当なキャビティに嵌合する。

図７は、本発明に係わるサポートシステムを示す。このサポートシステムは、環状リングナット４から成り、このリングナット４は、ネジ２によってタンクＳのキャップ１の外側部分１ａに固定されると共に、その表面にガイド１５が設けられている。このガイド１５は、角度αを特徴とする円形セクターに対応して延び、各ガイド１５の一部１５ｂは、リングナット４の容積空間内に製造されているので、リングナット４の上部表面に向いた開口部を構成していない。

従って、このガイド１５は、物体に螺合することにより、特別な突起が設けられた異なる物体を固定できるような構造となっており、従って、ガイド１５内の前記突起ピンは、部分１５ｂ内に挿入されるようになっている。時計回り方向または反時計回り方向に回転させることによって、結合を達成できる。

図８は、本発明に係わるサポートの可能な使用法の一例を示している。特に図８は、オートバイのタンクＳに携帯電話１９を係止するための、本発明に係わるシステムを示している。図８に示す本発明によると、携帯電話を容易に使用でき、かつドライバーが電話のディスプレイを容易に読み取ることができる位置に携帯電話をオートバイに固定できる。

図９は、本発明に係わるサポートによりオートバイのタンクＳに固定されたビデオカメラ１８を示す。

図１０は、本発明に係わるサポートにより、タンクに固定された、オートバイをカバーするための保護防水シート１６を示す。防水シート１６を使用しないときには、本発明に係わる上記装置のいずれか１つにより、自動車に固定された剛性または可撓性ケース１７内に折りたたむことができるようになっている。

このケース１７は、これを開けて、防水シート１６を広げることができるようになっている。これとは異なり、防水シート１６を直接リングナット４に連動させ、使用しないときには、これをリングナット自身と共に取り外してもよい。

図１１は、本発明に係わるリングナット４を示し、このリングナット４には、このナットに接合された部分２５が設けられている。この部分２５は、端部にジッパー２６を有し、このジッパーによって、ジッパーが設けられた物体をタンクＳに固定できるようになっている。

図１２は、本発明に係わる係止システムを示し、このシステムのバッグ２０には、例えば図７に示すようなリングナット４のガイド１５に結合する適当なガイド２２を有するサポート２１が設けられている。このバッグ２０は、ガイド１５にガイド２２を取り付け、嵌合が得られるまでバッグを回転させると、バッグ２０はリングナット４に固定されるようになっている。

図１３は、本発明に係わるサポートの別の可能な使用例を示している。特に図１３は、オートバイのタンクＳにヘルメット２３を係止するためのサポートを示している。このヘルメット２３は、リングナット４に固定されたケース（図示せず）に保管できるネットまたは防水シート２４により、タンクＳに係止でき、ナット４は、次にタンクのキャップの外側クラウンに固定されか、もしくはヘルメット２３は、従来のヘルメット係止システムのうちの１つによってタンクＳに係止できる。

図１４〜図１６は、本発明に係わるサポート装置の１つの可能な実施例を示す。このサポート装置には、前記付属品とオートバイ自身との結合をロック／アンロックするよう、ユーザーが手動で操作できる手段を含む安全システムが設けられている。

特に図１４および図１５は、図１６に示された円形プレート２８に結合できる円形リングナット２７を示している。リングナット２７とプレート２８との間の拘束装置２９、３０は、プレートとリングナットとを一旦結合すると、相互固定位置と相互外れ位置、または単純な静止位置との間において、リングナット２７に対してプレート２８をシフトしたり、またはこの逆に、プレート２８に対してリングナット２７をシフトできるようになっている。

前の図面のリングナット４と同様に、リングナット２７は、オートバイのタンクのキャップ１の外側クラウン１ａに拘束でき、サポートすべき物体に円形プレート２８を固定できる。

これとは異なり、キャップ１のクラウン１ａに、円形クラウンを形成するような適当な形状にされた円形プレート２８を固定することができる。他方、タンク２に係止すべき物体に、リングナット２８を強固に拘束できる。

リングナット２７は、適当なクランプネジ２が挿入されるようになっている多数の貫通孔と、円形プレート２８と効率的に結合するようになっている少なくとも１つの嵌合部とを有する。この嵌合部は、図示の場合のように、プレート２８の表面から突出する多数のピン３０とバヨネット結合するような多数の有形開口部２９を有している。

プレート２８をリングナット２７に結合するためには、開口部２９にピン３０を挿入し、ピン３０がストロークの端部まで移動するまで、図１５の矢印Ｒの方向に、リングナットに対してプレート２８を回転するだけでよい。

ピン３０は、本体３１と、本体３１よりも大きい直径のヘッド３２（図６）とを有する。プレート２８とリングナット２７とを結合すると、各開口部２９の狭くなった部分により、ピン３０が開口部２９からスライドするのが防止される。この狭くなった部分により、ピン３０のヘッド３２は係止される。

リングナット２７と円形プレート２８とを結合するロック／アンロック装置は、互いに均等な異なる多数の方法で製造できる。図１４〜図１６に示されている場合には、この装置は、リングナット２７の表面に存在する適当な孔３４に係合できる、プレート２８に取り付けられたプラグ３３を有する。結合の機能およびそのロック／アンロック装置の機能に影響しなければ、プラグ３３の位置と孔３４の位置とを、逆にすることができる。

プレート２８の表面３５からの最大延長部に対応する第１位置と同じプラグが、プレート２８内に完全に収容され、表面３５から突出しない第２位置との間で、プラグ３３は自己の軸線に沿って移動自在である。前記シフトの１つに追従して、プラグ３３を第１位置に戻すように、プラグ３３の内部には、スプリングのような押圧要素が存在していることが望ましい。

リングナット２７にプレート２８が結合されているとき、当初は、リングナット２７の部分Ｗの上にプラグ３３が当接している。開口部２９内にピン３０を挿入すると同時に、プラグ３３は第２位置に押し込まれる。

図１５に示すように、ピン３０と開口部２９とを嵌合するために矢印Ｒの方向にプレート２８を回転させる。プラグ３３が孔３４を塞ぐ瞬間に、このプラグ３３の内部の押圧要素が、プラグ３３を第１位置に戻す。このため、プレート２８とリングナット２７との結合が一旦終了すると、プラグ３３は、孔３４に係合するので、これら要素の間の相対的回転が防止される。

プラグ３３は、例えばプレート２８の側面に存在するレバー（図示せず）により手動で操作してもよいし、または例えばロックた設けられた安全システムに接続してもよい。この安全システムは、直接リングナット２７またはプレート２８に設置してもよいし、または車両に係止すべき物体または車両自体に設置してもよい。

プラグ３３は、例えばこのプラグの内部に溶接するか、またはこのプラグにネジ留めされた金属ケーブルに一体に結合することが好ましく、このケーブルは、張力を受けるとプラグ３３を第２位置に移動させ、従って、押圧要素の抵抗力に打ち勝ち、孔３４からプラグ３３を外すことができる。

このケーブルは、従来のタイプのロックまたは同等なもの、例えば組み合わされたロックにより制御される機構により、張力をかけたり、解放したりすることができる。この安全システムは、リングナット２７またはプレート２８に直接設けられていないロックを操作することによっても、プラグ３３をロックしたり、アンロックしたりできるようにしている。

図１７は、バッグ３６に用いられた本発明に係わるサポートの可能な応用例を示す。この場合、円形プレート２８（点線）は、バッグ３６の底部と一体的であるが、リングナット２７は、図１２に示された場合と均等な態様で、オートバイタンクＳのキャップ１のクラウン１ａに結合された状態に設けられている。図１７のバッグ３６は、開いた状態に示されている。

バッグ３６をタンクＳに係止するには、リングナット２７にバッグ３６の底部を載せ、プレート２８のピン３０を、リングナット２７の開口部２９に挿入し、バッグ３６を回転させて、結合を完了させるだけでよい。プラグ３３は、孔３４に係合することによって前記結合をロックする。

バッグ３６の盗難を防止するために、プラグ３３に結合された安全装置が設けられている。シース内に巻かれた金属ケーブル３７は、バッグ３６の底部上の適当な孔の内部でスライドするように設けられており、例えばプラグ３３の内部に、ネジ留めされることにより、プラグ３３と一体に結合されている。

ケーブル３７を引っ張ると、プラグ３３は孔３４から外れ、リングナットとプレートとの結合をアンロックできる。ロック（図示せず）により操作される機械装置により、ケーブル３７の自由端に、例えば張力を加えたり解放したりできる。

ロックが前面タイプであるケースでは、このロックは、従来タイプのものでよく、従ってキーで操作できる。またはこのロックは、数字組み合わせタイプのものでもよい。安全装置、特にロックが設けられていることにより、車両が駐車中でガードされていないときに、バッグ３６、一般には、サポートすべき物体が盗まれる可能性が劇的に少なくなる。

ロックを、バッグ３６に直接設けてもよい。対応するキーは、オートバイにおける他のロック、または任意のロッカーを作動させるキーでよい。

本発明の別の実施例によれば、上記ロックは、オートバイのロックのオプションの集中閉鎖システムによって操作してもよい。

本発明の更に別の実施例（図示せず）では、サポート装置、例えばリングナット４またはブラケット１２は、ロックまたはパドロックにより、運動に必要な部材、例えばオートバイのハンドルバー、または車輪の相対運動が防止または制限されるようなタイプの盗難防止システムのためのサポートとして、または拘束ポイントとして機能し得る。

このタイプの盗難防止装置は、動かないようにするべきオートバイの部材に拘束できるクランプ、またはその他のクランピング装置と、ブロックする部材とオートバイ自体との間の相対的ロックを可能にするよう、オートバイの別の部分と可逆的に係合するようになっている押圧端部とを、通常備えている。

この場合、リングナットは、盗難防止システムの押圧端部に拘束すべき適当な形状の部分を含むことができる。盗難防止システムのクランプは、運動に必要な部材、例えばハンドルバーまたは車輪に固定される。ロックにより制御されるロッキング装置は、リングナット４に対し、ハンドルバーまたは車輪を所定の相互位置にロックできるので、オートバイに対するハンドルバーまたは車輪の相対運動を防止できる。

より簡単な実施例では、盗難防止装置は、パドロックが設けられたチェーンタイプのものでよい。この場合、本発明の特徴に係わるリングナット４は、チェーン自身のための係止リングを有することができる。従って、係止リングは、閉鎖パドロックにより、リングナット４のリングと特殊なシート内、または目的に適した配置に従い、オートバイのハンドルバーまたは車輪との間を係合する。

一般に使用されるタイプのタンクキャップとオートバイとを示す。 種々の物体および付属品のためのサポートとして機能するようになっている本発明に係わる装置の異なる実施例のうちの１つを示す。 種々の物体および付属品のためのサポートとして機能するようになっている本発明に係わる装置の異なる実施例のうちの１つを示す。 種々の物体および付属品のためのサポートとして機能するようになっている本発明に係わる装置の異なる実施例のうちの１つを示す。 種々の物体および付属品のためのサポートとして機能するようになっている本発明に係わる装置の異なる実施例のうちの１つを示す。 種々の物体および付属品のためのサポートとして機能するようになっている本発明に係わる装置の異なる実施例のうちの１つを示す。 種々の物体および付属品のためのサポートとして機能するようになっている本発明に係わる装置の異なる実施例のうちの１つを示す。 携帯電話を固定するのに使用される、本発明に係わる装置の一例を示す。 ビデオカメラを固定するのに使用される、本発明に係わる装置の一例を示す。 保護防水シートを固定するのに使用される、本発明に係わる装置の一例を示す。 種々の物体および付属品のためのサポートとして機能するようになっている本発明に係わる装置の異なる実施例のうちの１つを示す。 サックを固定するのに使用される、本発明に係わる装置の一例を示す。 ヘルメットを固定するのに使用される、本発明に係わる装置の一例を示す。 リングナットの別の実施例を示す拡大図である。 図１４のリングナットを上から見た平面図である。 プラグを示す斜視図である。 バッグに用いた、本発明に係わるサポートの応用例を示す。

符号の説明

Ｓ タンク
１ キャップ
１ａ 外側部分
１ｂ 内側物体
２ ネジ
３ ドア
４ リングナット
５ チャンバ
７ 安全レバー
８ 取り付け具
９ ボタン
１０ ネジ
１１ プレート
１２ ブラケット
１３ ガイド
１４ ボール
１５ ガイド
１６ 防水シート
１７ ケース
１８ ビデオカメラ
１９ 携帯電話
２７ リングナット
２８ プレート
２９、３０ 拘束装置
３０ ピン
２９ 開口部
３１ 本体
３２ ヘッド
３３ プラグ
３４ 孔
３５ プラグ
３６ バッグ

Claims (21)

1. オートバイの燃料タンクのキャップ（１）に直接取り付けるようにしたことを特徴とする、オートバイの付属品のためのユニバーサルサポート装置（４）（１２）（２７）。
2. 取り外し自在な内側要素（１ｂ）に関連して、前記タンクの前記キャップ（１）を構成する外側部分、すなわち、外側クラウン（１ａ）に取り付けるようにしたことを特徴とする、請求項１記載の装置。
3. 前記キャップ（１）または前記タンクのキャップの外側クラウン（１ａ）のいずれかに、ネジ（２）；（１０）によって固定された環状リングナット（４）（２７）を備える、請求項１または２記載の装置。
4. 前記リングナットの外側表面または内側表面のいずれかに、ネジを切ってあることを特徴とする、請求項３記載の装置。
5. 前記リングナットには、前記オートバイの付属品のための結合手段（５）（６）（７）；（８）（９）、例えば少なくとも１つの嵌合閉鎖体として形成されている手段が設けられていることを特徴とする、請求項３記載の装置。
6. 前記リングナットには、オートバイの付属品のための結合手段（５）（６）（７）；（８）（９）；（１３）（１４）、例えば少なくとも１つの嵌合手段、または１つのレバーとして、または少なくとも１つのスライダー、スワローテイル、バヨネットまたはギロチンタイプのほぞ孔ジョイント結合の形で形成されている手段が設けられていることを特徴とする、請求項３記載の装置。
7. 前記リングナットは、１つ以上の布フラップ（２５）と関連していることを特徴とする、請求項３記載の装置。
8. タンク自身体に対し、このタンクのキャップを固定する少なくとも２本のネジ（２）を、異なるタイプのネジ（１０）と交換しうるようになっており、かつこの異なるタイプのネジ（１０）は、オートバイの付属品との結合を可能にするために、前記ヘッド部分に設けられた係止手段を有することを特徴とする、請求項１記載の装置。
9. 少なくとも２つの半円形ブラケット（１２）として製造されており、各１つのブラケットには、前記オートバイの付属品に対する適当な結合手段（１３）（１４）が設けられており、この結合手段は、例えば少なくとも１つの嵌合閉鎖体、少なくとも１つの嵌合手段、または１つのレバー、もしくは少なくとも１つのスライダー、スワローテイル、バヨネット、またはギロチンタイプのほぞ孔ジョイント結合の形で製造されていることを特徴とする、請求項１記載の装置。
10. 前記付属品とオートバイとの結合を、ロックまたはアンロックするように、ユーザーが操作できる手段（２９）（３０）（３３）（３４）（３７）を含む安全システムを備えていることを特徴とする、請求項１〜９のいずれかに記載の装置。
11. 前記安全システムが、ロックまたは同様な機構によって駆動されるようになっていることを特徴とする、請求項１０記載の装置。
12. 前記ロックは、前記オートバイの集中閉鎖システムに接続されていることを特徴とする、請求項１１記載の装置。
13. 前記ロックは、前記オートバイの点火キーによって操作されるようになっていることを特徴とする、請求項１１記載の装置。
14. 前記アクセサリーに、前記ロックまたは同様の機構が設けられていることを特徴とする、請求項１０〜１３のいずれかに記載の装置。
15. 前記安全システムは、リングナット（２７）に結合できる有形プレート（２８）を備え、この有形プレートと前記アクセサリーのうちの少なくとも１つとを固定することができ、かつ前記リングナットと前記オートバイのキャップ（１）とを結合でき、前記プレート（２８）と前記リングナット（２７）とが、少なくとも１つの相互固定位置と少なくとも１つの相互外れ位置との間で、互いに移動できるようになっていることを特徴とする、請求項１０〜１４のいずれかに記載の装置。
16. 運動に必要な要素の相対運動を、可逆的に防止または拘束するタイプの、オートバイの盗難防止システムのための拘束ポイントを形成するための有形部分を含むことを特徴とする、請求項１〜１５のいずれかに記載の装置。
17. 請求項１〜１６のうちのいずれかに記載の装置を備えるオートバイ。
18. オートバイ用の種々の付属品、通信システム、道具をサポートするための、請求項１記載の装置の用途。
19. 防水シートによる車両、および／またはドライバーの効率的なカバーを可能にするような磁石、結束手段またはストリング、または面ファスナータイプの、オートバイへの別のフック手段を備え、請求項１記載の装置に結合しうるようになっていることを特徴とする、オートバイ用保護防水シート（１６）。
20. 請求項１記載の装置に結合しうるようになっている物体ホルダー入れ物。
21. 請求項１記載の装置にあらかじめ結合しうるようになっていることを特徴とする、ヘルメット（２３）を包むことができる手段（２４）を備える、ヘルメット係止装置。

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