JP2006517909A - スチリル−ピラゾール化合物を含有する毛髪のトリートメントのための組成物、及び毛髪又は睫毛の成長を刺激又は誘発させ、及び/又は抜毛を停止するための該組成物の使用 - Google Patents

スチリル−ピラゾール化合物を含有する毛髪のトリートメントのための組成物、及び毛髪又は睫毛の成長を刺激又は誘発させ、及び/又は抜毛を停止するための該組成物の使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、次の式(I):
【化1】
Figure 2006517909

[上式中、R、R、R及びRは、H、ハロゲン、OR、SR、NRR'、COOR、CONRR'、CF、CN、NRCOR'、SO、SONRR'、NRSOR'、COR、CSR、OCOR、COSR、SCOR、CSNRR'、NRCONR'R''、NRC(=NR')NR''R'''、NRCSR'、NRCSNR'R''、飽和又は不飽和のC-C20アルキル基、飽和又は不飽和の環で、分離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを表し、さらにアルキル基及び環は置換可能であり、ここでR、R'、R''及びR'''は独立して、H、C-C20アルキル基、又は単離又は他の環と縮合した環を示し、アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては置換されていてもよく;Rは、CN、COOR、CONRR'、COR、SO、又はSONRR'を表し、ここでR及びR'は独立して、H、C-C20アルキル基、又は環で、単離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを示し、アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては置換されていてもよく;Rは、水素、COOR、COR、CSR、COSR、CONRR'、SO、SONRR'、飽和又は不飽和のC-C20アルキル基、分離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを表し、該アルキル基及び環は置換可能であり、ここでR及びR'は独立して、H、C-C20アルキル基、又は単離又は他の環と縮合した環を示し、アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては置換されていてもよい]
のスチリル-ピラゾール化合物又はその塩の一つを有効量、生理学的に許容可能な媒体に含有せしめてなり、毛髪又は睫毛の成長を刺激又は誘発させ、及び/又は抜毛を停止させるための、毛髪-又は睫毛の手入れ又はメークアップのための組成物に関する。

Description

(発明の分野)
本発明は、有効量のピラゾール化合物、特にスチリルピラゾールを含有し、ケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又は抜毛を低減させることを意図した毛髪を手入れする組成物に関する。また本発明は、ケラチン繊維の成長を刺激し、及び/又は抜毛を低減させる美容処理方法、及び新規のスチリルピラゾール化合物に関する。
本発明が適用されるヒトのケラチン繊維は、特に頭髪、眉毛、睫毛、あごひげ、口ひげ及び陰毛である。特に本発明は、ヒトの頭髪及び/又は睫毛に適用される。
特に本発明は、毛髪又は睫毛の密度を増加させ、及び/又はそれらの外観を改善することを意図した、スチリルピラゾール化合物を有効量含有する、毛髪又は睫毛を手入れ又はメークアップする組成物に関する。
(発明の背景)
毛髪の成長及び毛髪の再生は、主として毛髪の小胞の活動及びそれらの基質環境によって決まる。それらの活動は周期的で、本質的に3つの段階、つまり発育期、退行期及び休止期を含む。
発育期(活性又は成長期)は、数年間続いてその間に毛髪が伸長するが、その次の非常に短く一時的である退行期は数週間続く。この段階の間に毛髪は変化し、小胞は退化し、その皮膚における着床性は、ますます高くなっていくことは明らかである。
数ヶ月続く末期又は休止期は、小胞の休止段階に相当し、最後に毛髪は抜け落ちてしまう。この休止段階の終わりに新しい小胞が適所で再生されて、別のサイクルが始まる。
頭髪はこのように連続的に再生されており、頭髪をつくる約150000本のうちの約10%が休止していて数カ月で生え替わる。
毛髪の自然な抜毛又は抜け落ちは、正常な生理状態で、平均して、1日当たり数100本の毛髪であると推定される。この永続的な物理的再生のプロセスは、加齢中に自然に変化を受け;毛髪はより細くなり、それらのサイクルは短くなる。
さらに、種々の原因より、結果として、実質的、一時的又は永続的に抜毛になる可能性もある。妊娠の末期段階(分娩後)、栄養不良の状態又はアンバランスな食事、又は無気力症又はホルモン機能障害の状態では、毛髪は喪失したり損傷を受けたりし、同様に更年期障害中又は更年期障害の末期段階のケースにおいてもしかりである。また季節的現象に関連して、毛髪は喪失するか、又は損傷を受けるおそれもある。
またそれは、最初の段階で毛髪の質、次に毛髪の量が損なわれて、サイクル頻度が加速されることによる、本質的に毛髪の再生障害である脱毛症の問題である。この結果、連続した成長サイクルにより、毛髪はどんどん細くなり、またどんどん短くなり、徐々に色素脱失されて、この結果、頭髪は徐々に乏しくなる。ある領域、特に男性では側頭葉及び前頭葉が影響を受けやすく、女性では、頭頂部に散らばった脱毛症がみられる。
また脱毛症なる用語は毛髪の小胞の全症状をカバーしており、その最終的な結末は、永続的、部分的又は一般的な抜毛である。これは特にアンドロゲン性脱毛症の問題である。かなり多くのケースにおいて、早期の抜毛が、遺伝的に起こりやすい患者で生じており;それは特にアンドロゲン性(androchronogenetic)脱毛症の問題である。この形態の脱毛症は、特に男性に影響を及ぼす。
さらに、ある種の要因、例えばホルモンのアンバランス、生理的ストレス又は栄養失調により、現象が強調されるおそれがあることも知られている。
また、炎症の要素を伴う頭皮のいくつかの皮膚病、例えば乾癬又は脂漏性皮膚炎において、抜毛はかなり加速し、又は結果として小胞のサイクルがかなり崩壊されるおそれがある。
脱毛症を抑制又は低減する、特に、毛髪の成長を誘発又は刺激する、又は抜毛を低減させることができる組成物が、化粧品又は製薬産業において、長年探究されている。
この観点において、かなり多様な活性剤、例えば、米国特許第4139619号及び米国特許第4596812号に記載されている2,4-ジアミノ-6-ピペリジノピリミジン-3-オキシド、すなわち「ミノキシジル」、又はその多数の誘導体、例えば、欧州特許第0353123号、欧州特許第0356271号、欧州特許第0408442号、欧州特許第0522964号、欧州特許第0420707号、欧州特許第0459890号及び欧州特許第0519819号に記載されているものを含有する多数の組成物が既に提案されている。
臨床的研究では、PGF2-α類似体が、ヒト及び動物の体毛及び睫毛の成長を誘発するという特性を有することが示されている(Murray A.及びJohnstone M.D., 1997, Am. J. Opht., 124(4), 544-547)。ヒトにおいて頭皮でなされたテストでは、プロスタグランジンE2類似体(ビプロストール(viprostol))が毛髪密度を増加させる特性を有していることが示されている(Roenigk HH., 1988, Clinic Dermatol, 6(4), 119-121)。
さらに、国際公開第98/33497号には、ヒトの抜毛に抗するためのプロスタグランジン類又はプロスタグランジン誘導体を含有する医薬組成物が記載されている。A2、F2α及びE2型のプロスタグランジン類が特に好ましいものとして挙げられる。
しかしながら、プロスタグランジン類は、非常に短い生物学的半減期を有し、オートクリン又はパラクリン方式で作用する分子であり、これは、プロスタグランジン類の代謝が局部的で、変化しやすいことを表している(Narumiya Sら, 1999, Physiol. Rev., 79(4), 1193-1226)。
よって、ヒトの毛髪密度を維持及び/又は増加させること、毛髪の小胞又はその近傍の皮膚環境の多様な区画におけるPGF2-α並びにPGE2の内在性蓄積を保持することが重要であることは明らかである。
よい結果を付与するための一解決策は、毛髪の成長を促進させるために、シクロオキシゲナーゼ誘発化合物、及び/又はリポキシゲナーゼの阻害化合物を使用することであり;このような化合物の使用により、他の経路に優先して、プロスタグランジン類の内的合成へ、脂肪酸代謝が指向するというのが、一理論である。
しかしながら、結果をさらに改善するために、毛髪の成長及び毛髪個々の小胞の活性度の維持に関与するプロスタグランジン類の活性を長引かせることを可能とすることが所望されている。
さらに、毛髪の小胞と表皮のケラチノサイトの分化プログラムが明らかに異なっていることはよく知られている。よって、毛幹のケラチンが、表皮で発現するものとは異なるファミリーを表す(Langbeinら, 2001, J. Biol. Chem. 276:35123-35132)ことが知られており、分化マーカー、例えばケラチンK及びK10は、毛髪の小胞、特に外鞘では発現せず(Lenoirら., 1988, Dev. Biol. 130:610-620)、トリコヒアリン(O'Guinら, 1992, J. Invest. Dermatol. 98:24-32)及びケラチンK6irs(Porterら, 2001, Br. J. Dermatol. 145:558-568)は毛髪の小胞、特に内鞘で発現するが、表皮では発現せず、シクロオキシゲナーゼ1型は表皮では発現するが、毛髪の小胞のケラチノサイトでは発現せず、また真皮乳頭ではしかりである(Michelet.ら, 1997, J. Invest. Dermatol. 108:205-209)。
本出願人は、これらのプロスタグランジン類の劣化に特異的に関与する酵素が、毛髪の寿命にとっての決定的な区画である、毛髪の真皮乳頭に存在していることを示している。特に本出願人は、このレベルで15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ(15-PGDHと省略)が存在していることを証明している。また本出願人は、15-PGDHの阻害により、毛髪の成長にとって有益な効果がもたらされることも示している。
従って、本発明は、15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼの少なくとも一の特定のインヒビター、及び生理学的に許容可能な媒体を含有する、ヒトのケラチン繊維、特に毛髪繊維を手入れ又はトリートメントするための組成物に関する。
15-PGDHは、毛髪の成長及び生存の重要な媒介物である、特にPGF2-α、及びPGE2等の、プロスタグランジンの不活性化における鍵酵素である。それは、EC.1.1.1.141分類に相当し、NAD-依存性である。ブタの腎臓から単離され;生理学的用量よりもかなり多い用量での、甲状腺ホルモン、トリヨードチロニンによる阻害が、特に観察されている。
しかしながら、ヒトのケラチン繊維の密度、特に毛髪密度を維持及び/又は増加させ、及び/又はケラチン繊維、特にヒトの毛髪の直径の不均一度合いを低減させるために、15-PGDHインヒビターを使用することは提案さえされていない。「ケラチン繊維の密度、特に毛髪密度を増加させる」との表現は、皮膚又は頭皮1cm当たりのケラチン繊維、特に毛髪の数を増加させることを意味する。
(発明の要約)
本出願人は、驚くべきことに、ピラゾール化合物、特に塩化されていてもいなくてもよいスチリルピラゾール類が、ヒトのケラチン繊維の密度、特に毛髪密度の改善において、好ましい活性を付与することを見出した。さらに本出願人は、これらの化合物は15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼのインヒビターであることも見出した。
よって本発明の主題の一つは、次の式(I):
Figure 2006517909
[上式中:
− R、R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、ハロゲン、基OR、SR、NRR'、COOR、CONRR'、CF、CN、NRCOR'、SO、SONRR'、NRSOR'、COR、CSR、OCOR、COSR、SCOR、CSNRR'、NRCONR'R''、NRC(=NR')NR''R'''、NRCSR'、及びNRCSNR'R''、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR、R'、R''及びR'''は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
− Rは、CN、COOR、CONRR'、COR、SO及びSONRR'から選択され、R及びR'は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、単離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
− Rは、水素、基COOR、COR、CSR、COSR、CONRR'、SO、及びSONRR'、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C20アルキル基、及び4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
− A、A、A、A及びAは独立して、ハロゲン、基OR10、SR10、NR10R'10、COOR10、CHCOOR10、CONR10R'10、CF、CN、NR10COR'10、SO10、SONR10R'10、NR10SOR'10、COR10、CSR10、OCOR10、COSR10、SCOR10、CSNR10R'10、NR10CONR'10R''10、NR10C(=NR'10)NR''10R'''10、NR10CSNR'10R''10、及びNR10CSR'10から選択され、ここでR10、R'10、R''10及びR'''10は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和である]
のスチリルピラゾール化合物又はその塩を有効量、生理学的に許容可能な媒体に含有せしめてなり、局所適用される、ケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維を手入れ及び/又はメークアップする組成物、特にヘアケア又はマスカラ用組成物にある。
また本発明は、上述した少なくとも一の式(I)のピラゾール化合物又はその塩の、ケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維、例えばヒトの睫毛及び毛髪の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又は抜毛を低減させ、及び/又はそれらの密度を増加させるための薬剤としての使用、特に美容的使用に関する。
また本発明は、哺乳動物(例えばイヌ、ウマ又はネコ)のケラチン繊維に適用される。
さらに本発明は、ヒトのケラチン繊維を手入れ及び/又はメークアップする化粧品用組成物における、ヒトのケラチン繊維の成長を誘発及び/又は刺激し、抜毛を低減させ、及び/又はそれらの密度を増加させ、及び/又はアンドロゲン性脱毛症を処置するための、少なくとも一の式(I)のピラゾール化合物又はその塩の美容的使用、及びヒトのケラチン繊維を手入れ又はトリートメントする組成物の調製における、繊維の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又は抜毛を低減させ、及び/又はそれらの密度を増加させ、及び/又はアンドロゲン性脱毛症を処置することを意図した、少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩の一つの使用に関する。
本発明が適用されるヒトのケラチン繊維は、特に頭髪、眉毛、睫毛、あごひげ、口ひげ、及び陰毛である。特に本発明は、ヒトの頭髪及び/又は睫毛に適用される。
また本発明は、ヒトの毛髪を手入れする化粧品用組成物における、抜毛を低減させ、及び/又は毛髪密度を増加させるための、少なくとも一の式(I)のピラゾール化合物又はその塩の一つの美容的使用に関する。さらに本発明の主題は、毛髪の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又は抜毛を低減させ、及び/又は毛髪密度を増加させることを意図した、ヒトの毛髪用組成物の調製における、少なくとも一の式(I)のピラゾール化合物又はその塩の使用にある。
特に本発明は、ヒトの毛髪を手入れする化粧品用組成物、又は天然由来の脱毛症、特にアンドロゲン性又は雄性時間発生性脱毛症の処置を意図した、又は処置するためのヒトの毛髪用組成物の調製における、少なくとも一の式(I)のピラゾール化合物又はその塩の美容的使用に関する。
さらに本発明の主題は、ヒトの睫毛を手入れ及び/又はメークアップする化粧品用組成物における、睫毛の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又はそれらの密度を増加させるための、少なくとも一の式(I)のピラゾール化合物又はその塩の使用、及びヒトの睫毛を手入れ及び/又はトリートメントする組成物の調製における、睫毛の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又はそれらの密度を増加させることを意図した、少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩の使用にある。よって、この組成物により、睫毛を良好な状態に保持し、及び/又はそれらの状態及び/又は外観を改善することができる。
本発明の主題は、ヒトのケラチン繊維の成長を刺激し、及び/又は抜毛を低減させることを意図した、ケラチン繊維(特に毛髪又は睫毛)、及び/又は該繊維が出ている、頭皮及び瞼を含む皮膚の美容処理方法にあり、該方法は、ケラチン繊維及び/又は該繊維が出ている皮膚に、少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩を有効量含有する化粧品用組成物を適用し、ケラチン繊維及び/又は該繊維が出ている皮膚とこの組成物とを接触させて放置し、場合によっては繊維及び/又は該皮膚をすすぐことからなることを特徴とする。
この処理方法は、かなりの活力と改善された外観を付与することにより、ケラチン繊維の美しさを改善可能な美容処理としての特徴を有している。加えてそれは、医学的処方箋なしに、数ヶ月の間、毎日使用することもできる。
よって本発明の主題は、ヒトの毛髪の成長を刺激し、及び/又は抜毛を低減させることを意図した、毛髪及び/又は頭皮の美容処理方法にあり、該方法は、毛髪及び/又は頭皮に、少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩を有効量含有する化粧品用組成物を適用し、毛髪及び/又は頭皮とこの組成物とを接触させて放置し、場合によっては毛髪及び/又は頭皮をすすぐことからなることを特徴とする。
この処理方法は、かなりの活力と改善された外観を付与することにより、毛髪の美しさを改善可能な美容方法としての特徴を有している。加えてそれは、数ヶ月の間、毎日使用してもよい。
特に本発明の主題は、ヒトの毛髪及び/又はヒトの頭皮の状態及び/又は外観を改善するために、ヒトの毛髪及び/又はヒトの頭皮を手入れする美容方法にあり、該方法は、毛髪及び/又は頭皮に、少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩を有効量含有する化粧品用組成物を適用し、毛髪及び/又は頭皮とこの組成物とを接触させて放置し、場合によっては毛髪及び/又は頭皮をすすぐことからなることを特徴とする。
本発明の主題は、ヒトの睫毛の状態及び/又は外観を改善するために、ヒトの睫毛を手入れ及び/又はメークアップする美容方法にあり、該方法は、睫毛及び/又は瞼に、少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩を含有するマスカラ用組成物を適用し、睫毛及び/又は瞼とこの組成物とを接触させて放置することからなることを特徴とする。このマスカラ用組成物は、単独で、又は標準的な有色マスカラのベースコートとして適用されてよく、標準的な有色マスカラと同様に除去され得る。
また本発明の主題は、生理学的に許容可能な媒体、特に化粧品用媒体に、少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩、及びアミネキシル、FP受容体アゴニスト及び血管拡張剤から選択される、特にアミネキシル、ミノキシジル、ラタノプロスト(latanoprost)、ブタプロスト(butaprost)及びトラボプロスト(travoprost)から選択される、ヒトのケラチン繊維の再成長を促進させ、及び/又は抜毛を制限する、少なくとも一の付加的な活性剤を含有せしめてなる、ケラチン繊維を手入れ又はメークアップする組成物にある。
さらに本発明の主題は、毛髪の小胞におけるプロスタグランジン類の量及び/又は活性を保持する薬剤としての、化粧品用組成物における、少なくとも一の式(I)のスチリルピラゾール化合物又はその塩の美容的使用にある。
またさらに本発明の主題は、毛髪の小胞におけるプロスタグランジン類の量及び/又は活性を保持するための、組成物の製造における、少なくとも一の式(I)のスチリルピラゾール化合物又はその塩の使用にある。
また本発明の主題は、ヒトの皮膚の15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼインヒビターとしての、少なくとも一の式(I)のピラゾール化合物又はその塩の使用にある。さらに本発明の主題は、特にヒトにおける、15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼに関連した疾患を処置するための組成物の製造における、少なくとも一の式(I)のピラゾール化合物又はその塩の使用にある。
(本発明の実施態様の詳細な記載)
「15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼインヒビター」なる用語は、特にヒトにおいて15-PGDH酵素の活性を阻害又は低減可能で、及び/又はこの酵素により触媒される反応を阻害、低減又は遅延化可能な式(I)の化合物を意味する。
本発明の有利な一実施態様において、式(I)の化合物は、15-PGDHに特異的なインヒビターであり;「特異的なインヒビター」なる用語は、プロスタグランジン類の合成、特にPGF2-α又はPGE2の合成における阻害効果を有さない、又はほんのわずかしか有さない化合物を意味する。本発明の特定の一実施態様において、15-PGDHのインヒビターは、プロスタグランジン類の合成、特にPGF2-α又はPGE2の合成における阻害効果を有さない、又はほんのわずかしか有さない。また本発明の特定の一実施態様において、15-PGDHのインヒビターは、プロスタグランジンシンターゼ(PGFシンターゼ)における阻害効果を有さない、又はほんのわずかしか有さない。
特に本出願人は、PGFシンターゼが、真皮乳頭においても発現していることを見出した。よって、作用部位においてプロスタグランジン類を有効量で維持することは、これらの分子の合成と分解との間の複合生物学的平衡に起因することとなる。しかして、この活性がこれらのプロスタグランジン類の合成阻害と組合せられるならば、異化作用を阻害する化合物の外的供給はあまり効果的ではない。
以下の記載において、特に記載しない限りは、「式(I)の化合物」なる用語の使用は、非イオン性の形態、及び塩の形態である、式(I)の化合物の双方を意味すると理解すべきである。
式(I)の化合物は、有利には、PGFシンターゼ阻害活性よりも大きな15-PGDH阻害活性を示す。特に、それぞれPGFシンターゼIC50fs及び15-PGDH、IC50dhである、酵素活性を50%阻害する濃度により決定される、付与された濃度における、PGFシンターゼと15-PGDHにおける阻害活性の比は、少なくとも1を超える、特に少なくとも3:1、有利には5:1以上である。本発明の好ましい化合物は、10:1以上、特に15以上のIC50fs/IC50dh比を有する。
本発明において「少なくとも一」なる用語は、一又は複数(2、3又はそれ以上)であることを意味する。特に、組成物は、一又は複数の式(I)の化合物を含有してよい。これ又はこれらの化合物(類)は、シス又はトランス、又はZ又はE異性体、又はシス/トランス又はZ/E異性体の混合物であってよい。特に、芳香環は、シス又はトランス、又はZ又はE位、好ましくはピラゾール環のZ位にあってもよい。これ又はこれらの化合物(類)は、互変異性体であってもよい。それらはエナンチオマー及び/又はジアステレオマー、又はこれらの異性体の混合物、特にラセミ混合物であってよい。
本発明において、RないしR10、R'、R''、R'''、R'、R'、R'10、R''10及びR'''10で使用される環は、4〜7の原子、好ましくは5又は6の原子を含有する。それらは飽和又は不飽和であってよく、場合によっては一又は複数のヘテロ原子、例えばS、N又はO又はそれらを組合せて含有してよい。さらにそれらは単独で、又は同一又は異なっていてよい他の環と縮合していてよい。使用可能な飽和した炭化ベース環として、シクロペンチル又はシクロヘキシル基を挙げることができる。挙げることのできる複素環には、ピリジン、ピペリジン、モルホリン、ピロール、フラン及びチアゾール環が含まれる。挙げることができる不飽和の炭化ベース環には、フェニル又はナフチル基が含まれる。さらに、これらの環は、上述したAで付与された定義を有する置換基で置換されていてもよい。有利には、Rが一又は複数のヘテロ原子を含有している場合、ピラゾール環の窒素との結合は、N-C結合の形態をしている。
本発明の一実施態様において、アルキル又はアリール基により担持される置換基(類)、すなわちAないしAは、ハロゲン原子、特に塩素、臭素、ヨウ素又はフッ素原子、好ましくは塩素原子、又は直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又はペルフルオロアルキル基である。使用され得るペルフルオロアルキル基の例としては、CFを挙げることができる。
本発明の目的において、「アルキル基」なる用語は、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状であってよい、炭化水素ベース基を意味する。アルキル基は、好ましくは1〜10の炭素原子を有する。
本発明で使用される得るアルキル基の例としては、メチル、エチル、イソプロピル、n-ブチル、n-ヘキシル、2-エチルヘキシル、エチレン及びプロピレン基を挙げることができる。
本発明において、式(I)の化合物(又はそれらの塩)は、単離された、すなわち非重合である。さらに、R及びRはフェニル環の任意の位置、特にピラゾール部分の分枝状部に対してオルト位に位置していてよい。
好ましくは、R及びRの少なくとも一は、水素原子、OR、CF、ハロゲン原子、特に塩素原子を表し、ここでRはC-C10アルキル基、例えばメチルを表す。特にR及び/又はRはハロゲン原子、特に塩素を表す。
有利には、Rは、CN、COOR、CONRR'又はCOR、例えばCNを表す。
本発明の一実施態様において、R、R及びRは互いに独立して、フェニル環等の、飽和又は不飽和の炭化水素ベース環、CN、H、NH、又はCHCHOR10等のOR10で置換されていてもよいC-C10アルキル基を表し、ここでR10は例えばHを表す。有利には、RはCHCHOR10、特にCHCHOH、又はフェニル基を表す。好ましくは、RはNH又はHを表す。有利な一実施態様において、RはCN又はHを表す。
本発明において、「式(I)の化合物の塩」なる表現は、式(I)の化合物の有機又は無機塩を意味する。
本発明で使用され得る無機塩としては、ナトリウム又はカリウムの塩、亜鉛(Zn2+)、カルシウム(Ca2+)、銅(Cu2+)、鉄(Fe2+)、ストロンチウム(Sr2+)、マグネシウム(Mg2+)、アンモニウム及びマンガン(Mn2+)の塩;水酸化物、炭酸塩、ハロゲン化物(塩化物)、硫酸塩、硝酸塩、及びリン酸塩を挙げることができる。
本発明で使用され得る有機塩は、例えばトリエタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ヘキサデシルアミン、N,N,N',N'-テトラキス(2-ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、及びトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩である。
本発明の特定の一実施態様において、本発明で適用されるピラゾール化合物は、次の式(II):
Figure 2006517909
[上式中:
− R、R、R及びRは独立して、H、ハロゲン、OR、SR、NRR'、COOR、CONRR'、CF、CN、飽和又は不飽和のC-C10アルキル基、飽和又は不飽和の環で、分離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを表し、アルキル基及び該環は、少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は独立して、H、C-C10アルキル基、又は単離又は他の環と縮合した環を示し;
− Rは、CN、COOR、CONRR'又はCORを表し、ここでR及びR'は独立して、H、C-C10アルキル基、又は環で、単離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを示し、該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
− Rは、水素、COOR、COR、飽和又は不飽和のC-C10アルキル基、又は飽和又は不飽和の環で、分離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを表し、アルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は独立して、H、C-C20アルキル基、又は環で、単離又は他の環と縮合したものを示し;
− 環は5又は6の原子を有しており;
− ヘテロ原子は、O、N又はS、又はそれらの組合せである]
のもの、又はその塩である。
有利には、式(I)又は(II)の化合物はZ形である。
本発明の他の実施態様において、ピラゾール化合物は、次の式(III):
Figure 2006517909
[上式中:

a)少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよい、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C10アルキル基;又は
b)少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい4ないし7原子の少なくとも一の飽和又は不飽和の環Cと縮合していてもよく、及び/又は少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく、及び/又は少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4ないし7原子の飽和又は不飽和の環C
を表し;
は、
・OR、SR、NRR'、COOR、CONRR'、CF、CN、NRCOR'、SO、SONRR'、NRSOR'、COR、CSR、OCOR、COSR、SCOR、CSNRR'、NRCONR'R''、NRC(=NR')NR''R'''、NRCSR'、及びNRCSNR'R''、飽和又は不飽和のC-C10アルキル基、飽和又は不飽和の環Cで、分離又は他の環Cと縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてよいものを表し、アルキル基及び該環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は同一でも異なっていてもよく、
・水素原子、又は直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C10アルキル基、
・少なくとも一のヘテロ原子を有していてよく、少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよい、C芳香環;
を示し;
さらにヘテロ原子は、N、O及びS、及びそれらの組合せから選択される]
のもの、又はその塩である。
式(III)の化合物又はその塩は新規であるため、本発明の主題は、式(III)のスチリルピラゾール化合物又はその塩にある。
有利には、RはORを表し、Rは飽和したC-C10アルキル基、例えばメチルを表す。
式(I)の化合物又はその塩は、そのいくつかは既に公知であり、ニトリル、酸、エステル、アミド及びケトン等の官能基、活性化メチレンで置換されたピラゾールで置換されていてもよい、ベンズアルデヒドを縮合させることで調製され得る。共沸蒸留、及びDean and Stark装置の設置により、同時に水分を除去する。この種の調製法は、欧州特許第0245825号公報より、当業者に公知である。これらの化合物は固体形態、特に微粉状の形態、又は液状形態である。
本出願人の知識によれば、従来技術の文献にはいずれも、式(I)のピラゾール化合物又はその塩が、ヒトのケラチン繊維、特に毛髪及び睫毛の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又は抜毛を低減する特性を有しているか、又はこれらの化合物が、ヒトのケラチン繊維(特に毛髪及び睫毛)の密度を増加させるために局所的に使用可能であることについては、開示も示唆もされていない。
有効量の式(I)の化合物又はその塩は、所望する結果(すなわち、ケラチン繊維、例えば毛髪及び睫毛の密度を増加させる)を得るのに必要な量に相当する。よって、当業者は、使用される化合物の性質、適用されるヒト、及びこの適用時間に応じて、この有効量を判断することができる。
以下の記載において、特に示さない限りは、組成物の種々の成分の量は、組成物の全重量に対する重量パーセンテージとして付与される。
指針を述べると、本発明において、式(I)の化合物又はその塩、もしくは式(I)の化合物及び/又はそれらの塩の混合物は、組成物の全重量に対して10−3%〜10%で表される量、好ましくは組成物の全重量に対して10−3%〜5%、より好ましくは10−2%〜2%で表される量、例えば0.5〜2%で使用することができる。
本発明の組成物は、美容的又は製薬的に使用することができる。本発明の組成物は、好ましくは美容的に使用されるものである。よって、組成物は、頭皮及び瞼を含むヒトの皮膚、及びヒトのケラチン繊維に適用可能な、無毒で生理学的に許容可能な媒体を含有しなければならない。本発明の目的において、「化粧品」なる用語は、好ましい外観、匂い及び感触を有する組成物を意味する。
式(I)の化合物又はその塩は、皮膚又はケラチン繊維(処置される任意の皮膚領域又は繊維)に摂取、注射又は適用される組成物に使用され得る。
本発明において、式(I)の化合物又はその塩は、1日当たり0.1〜300mg、例えば5〜10mg/日の量で、経口的に使用することができる。
本発明の好ましい組成物は、美容的使用される、特に皮膚及びケラチン繊維、中でも頭皮、毛髪及び睫毛に局所適用される組成物である。
この組成物は、使用方法に適した任意の公知の提供形態であってよい。
皮膚へ局所適用するための組成物は、水性、アルコール性又は水性/アルコール性溶液又は懸濁液、又は油性懸濁液、水相に油相を分散させて得られる(O/W)又はその逆(W/O)の、多かれ少なかれ流動的なコンシステンシー、特に、液体又は半液体のコンシステンシーを有するエマルション、(O/W)又は(W/O)の固体状エマルション、多かれ少なかれ流動的又は固体状で、水性、水性/アルコール性又は油性のゲル、未変性の形態で使用されるか、又は生理学的に許容可能な媒体に導入されるフリー又はコンパクトパウダー、又はマイクロカプセル、微小粒子、又はイオン性及び/又は非イオン性の小胞体分散液の形態であってよい。例えば、ローション、漿液、ミルク、O/W又はW/Oのクリーム、軟膏、ポマード、バルム、パッチ又は含浸パッドの形態であってもよい。
加圧された噴霧剤を含有するエアゾール又はスプレーの形態、もしくはフォームの形態の組成物を考慮することができる。
特に頭皮又は毛髪に適用される組成物は、例えば毎日もしくは週に2回適用されるヘアケア用ローション、特に週に2回又は1回適用される毛髪のコンディショナー又はシャンプー、毎日適用される液状又は固体状の頭皮クレンジング用石鹸、ヘアスタイルを整えるための製品(ラッカー、毛髪のセット用製品、又はスタイリングゲル)、トリートメントマスク、毛髪のクレンジング用の発泡ゲル又はクリームの形態であってよい。また、ブラシ又は櫛で適用されるマスカラ又は毛髪用染料の形態にすることもできる。
さらに睫毛及び体毛に局所適用される本発明の組成物は、有色又は無色のマスカラの形態であってよく、睫毛、又はあごひげもしくは口ひげにブラシで適用することもできる。
注射により使用される組成物は、水性ローション又は油性懸濁液の形態であってよい。経口経路で使用される組成物は、カプセル、顆粒、飲用シロップ又は錠剤の形態であってよい。
特定の一実施態様において、本発明の組成物は、毛髪用クリーム又は毛髪用ローション、又はシャンプー、又は毛髪用もしくは睫毛用コンディショナーの形態をしている。
本発明の組成物の種々の成分の量は、考慮される分野で一般的に使用される量である。加えて、これらの組成物は通常の方法に従い調製される。
組成物がエマルションである場合、脂肪相の割合は、組成物の全重量に対して2重量%〜80重量%、好ましくは5重量%〜50重量%の範囲であってよい。水相は、脂肪相及び化合物(類)(I)の含有量、及び任意の付加的な成分の含有量に応じて、100重量%になるように調節される。実際には、水相は組成物の全重量に対して5〜99.9重量%である。
脂肪相は、一般的に公知の油であり、室温(25℃)、大気圧(760mm/Hg)で液状である脂肪又は油性の化合物を含み得る。これらの油は、互いに混和性であってもなくてもよく、肉眼で均質な液状脂肪相又は2相もしくは3相系を形成するものであってよい。
油に加えて、脂肪相は、ロウ、ガム、親油性ポリマー又は「ペースト状」又は粘性のある生成物で、固体状部分と液状部分を含有するものを含み得る。
水相は、水、及び水と全ての割合で混和性のある任意の成分、例えばC〜C低級アルコール、例えばエタノール又はイソプロパノール、ポリオール、例えばプロピレングリコール、グリセロール又はソルビトール、又はアセトン又はエーテルを含む。
エマルションの形態の組成物を製造するために使用される乳化剤又は共乳化剤は、化粧品及び製薬の分野で一般的に使用されているものである。それらの種類はエマルションの感触に依存する。実際、乳化剤、適切であるならば共乳化剤は、0.1重量%〜30重量%、好ましくは0.5重量%〜20重量%、さらに好ましくは1重量%〜8重量%の範囲の割合で組成物中に存在する。さらにエマルションは脂質小球体、特にリポソームを含有していてもよい。
組成物が油性溶液又はゲルの形態である場合、脂肪相は組成物の全重量に対して90%を超える。
有利には、毛髪に適用される組成物は、水性、アルコール性又は水性-アルコール性溶液又は懸濁液、好ましくは水/エタノールの溶液又は懸濁液である。アルコール留分は5%〜99.9%、特に8%〜80%であり得る。
マスカラに適用される組成物は、有色又は無色であってよい水中ロウ型又は油中ロウ型の分散液、ゲル化油又は水性ゲルである。
また本発明の組成物は、水相又は油相溶媒、増粘剤又はゲル化剤、組成物の媒体に溶解する着色物質、フィラー又は顔料等の固体状粒子、酸化防止剤、防腐剤、香料、電解質、中和剤、皮膜形成ポリマー、UVブロッカー、例えばサンスクリーン剤、式(I)の化合物以外で、皮膚又はケラチン繊維に有益な効果を有する化粧品用又は製薬用活性成分、及びそれらの混合物から選択され、考慮される分野において一般的に使用されている他の成分をさらに含有していてよい。これらの添加剤は、化粧品及び皮膚科学において一般的に使用されている量、特に組成物の全重量に対して0.01%〜50%、好ましくは0.1%〜20%、例えば0.1%〜10%の割合で組成物に存在し得る。
言うまでもなく、当業者であれば、考慮される添加により、本発明の組成物の有利な特性、すなわち特に15-PGDHを阻害し、又はケラチン繊維(毛髪繊維又は睫毛)の密度を増加させることが悪影響を受けないか、又は実質的に受けないように留意して、任意の付加的な添加剤及び/又はその量を選択するであろう。
本発明で使用され得る溶媒としては、C〜C低級アルコール類、例えばエタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール及びある種の化粧品用軽油、例えばC〜C10アルカン類を挙げることができる。
本発明で使用され得る油としては、鉱物由来の油(流動ワセリン又は水素化イソパラフィン)、植物由来の油(シアバターの液状留分、ヒマワリ油、アプリコット油、脂肪アルコール又は脂肪酸)、動物由来の油(ペルヒドロスクワレン)、合成油(脂肪酸エステル、プルセリン油)、シリコーン油(直鎖状又は環状のポリジメチルシロキサン、又はフェニルトリメチコーン)及びフルオロ油(ペルフルオロポリエーテル)を挙げることができる。挙げることのできるロウには、シリコーンロウ、ライスワックス、キャンデリラロウ、ミツロウ、カルナウバロウ、パラフィンロウ及びポリエチレンワックスが含まれる。
本発明で使用され得る乳化剤として挙げることのできる例には、ステアリン酸グリセリル、ラウリン酸グリセリル、ステアリン酸ソルビトール、オレイン酸ソルビトール、アルキルジメチコーンコポリオール類(アルキル>8)及びそれらの混合物で、W/Oエマルション用のものが含まれる。またポリエチレングリコールのモノステアラート又はモノラウラート、ポリオキシエチレン化されたステアリン酸ソルビトール又はオレイン酸ソルビトール、及びジメチコーンコポリオール及びそれらの混合物が、O/Wエマルション用のものとして使用され得る。
本発明で使用され得る親水性のゲル化剤としては、カルボキシビニルポリマー(カーボマー(carbomer))、アクリルコポリマー、例えばアクリラート/アルキルアクリラートのコポリマー、ポリアクリルアミド類、多糖類、例えばヒドロキシプロピルセルロース、天然ガム及びクレー類を挙げることができ、本発明で使用され得る親油性のゲル化剤としては、変性クレー類、例えばベントーン類、脂肪酸の金属塩、例えばステアリン酸アルミニウム、疎水性処理されたシリカ及びエチルセルロース、及びそれらの混合物を挙げることができる。
組成物は、タンパク質、タンパク質加水分解物、アミノ酸、ポリオール類、尿素、アラントイン、糖類、及び糖類誘導体、水溶性のビタミン類、植物抽出物(アヤメ科植物又は大豆からのもの)及びヒドロキシ酸(果実酸又はサリチル酸)から選択され、親水性であってよい;又はレチノール(ビタミンA)及びその誘導体、特にエステル(パルミチン酸レチニル)、トコフェロール(ビタミンE)及びその誘導体(酢酸トコフェリル)、必須脂肪酸、セラミド類、精油、サリチル酸誘導体、例えば5-n-オクタノイルサリチル酸、ヒドロキシ酸エステル、及びリン脂質、例えばレシチン、及びそれらの混合物から選択され、親油性であってよい、式(I)の化合物以外の化粧品用又は製薬用の活性剤をさらに含有していてよい。
本発明の特定の一実施態様において、式(I)の化合物又はその塩は、ケラチン繊維(毛髪、睫毛)の再成長を促進及び/又は抜毛を制限する少なくとも一の付加的な活性剤と組合せてもよい。これらの付加的な化合物は、例えば欧州特許第0648488号に記載されているリポキシゲナーゼインヒビター、特に欧州特許第0845700号に記載されているブラジキニンインヒビター、プロスタグランジン類及びその誘導体、特に国際公開第98/33497号、国際公開第95/11003号、日本国特許第97-100091号及び日本国特許第96-134242号に記載されているもの、プロスタグランジン受容体アゴニスト又はアンタゴニスト、非プロスタン酸プロスタグランジン類似体、例えば欧州特許第1175891号、欧州特許第1175890号、国際公開第01/74307号、国際公開第01/74313号、国際公開第01/74314号、国際公開第01/74315号又は国際公開第01/72268号に記載されているもの、及びそれらの混合物から選択される。
本発明の組成物に存在していてよく、ケラチン繊維(特に毛髪)の成長を促進させ、及び/又は抜毛を制限する他の付加的な活性化合物としては、血管拡張剤、抗アンドロゲン剤、サイクロスポリン類及びその類似体、抗菌剤及び抗真菌剤、抗炎症剤、及びレチノイド類、及びそれらの混合物を挙げることができる。
使用され得る血管拡張剤は、特に、ミノキシジルを含むカリウムチャンネルアゴニスト、また米国特許第3382247号、同5756092号、同5772990号、同5760043号、同5466694号、同5438058号及び同4973474号に記載されている化合物、クロマカリム、ニコランジル及びジアキソジド(diaxozide)の単独物又は組合せ物である。
使用され得る抗アンドロゲン類には、特にステロイド性又は非ステロイド性の5α-レダクターゼインヒビター、例えばフィナステリド、及び米国特許第5516779号に記載された化合物、シプロステロンアセタート(cyprosterone acetate)、アゼライン酸、及びその塩とその誘導体、米国特許第5480913号に記載されている化合物、フルタミド、オキセンドロン(oxendolone)、スピロノラクトン、ジエチルスチルベストロール、及び米国特許第5411981号、同5565467号、及び同4910226号に記載されている化合物が含まれる。
抗菌又は抗真菌化合物は、セレン誘導体、オクトピロックス、ケトコナゾール、トリクロカルバン、トリクロサン、ジンクピリチオン、イトラコナゾール、アジア酸(asiatic acid)、ヒノキチオール、ミピロシン(mipirocine)、テトラサイクロン類、特にエリスロマイシン、及び欧州特許第0680745号に記載されている化合物、塩酸クリニシン、過酸化ベンゾイル又は過酸化ベンジル、ミノサイクリン、及びイミダゾール類のクラスに属する化合物、例えばエコナゾール、ケトコナゾール又はミコナゾール、又はそれらの塩、特にニコチン酸トコフェリル、ニコチン酸ベンジル、及びC-Cニコチン酸アルキル、例えばニコチン酸メチル又はニコチン酸ヘキシルを含むニコチン酸エステルから選択され得る。
抗炎症剤は、ステロイド性抗炎症剤、例えば糖質コルチコイド類、副腎皮質ステロイド(例えば:ヒドロコルチゾン)、及び非ステロイド性の抗炎症剤、例えばグリシルレチン酸、及びα-ビサロボール、ベンジダミン(benzydamine)、サリチル酸、及び欧州特許第0770399号、国際公開第94/06434号及び仏国特許第2268523号に記載されている化合物から選択され得る。
レチノイド類は、イソトレチノイン、アシトレチン(acitretin)及びタザロテン(tazarotene)から選択され得る。
式(I)の化合物と組合せて使用されてもよく、ケラチン繊維(特に毛髪)の成長を促進させ、及び/又は抜毛を制限する、他の活性化合物として、アミネキシル、6-O-[(9Z,12Z)オクタデカ-9,12-ジエノイル]ヘキソピラノース、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、フェノール、エストラジオール、マレイン酸クロルフェニラミン、クロロフィリン誘導体、コレステロール、システイン、メチオニン、メントール、ペパーミント油、パントテン酸カルシウム、パンテノール、レゾルシノール、プロテインキナーゼCアクチベータ、グリコシダーゼインヒビター、グリコサミノグリカナーゼインヒビター、ピログルタミン酸エステル、六糖酸又はアシル六糖酸、置換されたアリールエチレン類、N-アシル化アミノ酸、フラボノイド類、アスコマイシン(ascomycin)誘導体及び類似体、ヒスタミンアンタゴニスト、サポニン類、プロテオグリカナーゼインヒビター、エストロゲンアゴニスト及びアンタゴニスト、シュードテリン類(pseudoterines)、サイトカイン類、成長因子プロモーター、IL-1又はIL-6インヒビター、IL-10プロモーター、TNFインヒビター、ベンゾフェノン類、及びヒダントイン、レチノイン酸;ビタミン類、例えばビタミンD、ビタミンB12類似体及びパントテノール;止痒剤、例えばテナルジン、トリメプラジン又はシプロヘプタジン;駆虫剤、特にメトロニダゾール、クロタミトン又はピレスロイド類;カルシウム拮抗剤、例えばシンナリジン、ジルチアゼム、ニモジピン、ベラパミル、及びニフェジピン;ホルモン類、例えばエストリオール又はその類似体、チロキシン及びその塩、及びプロゲステロン;トリテルペン類、例えばウルソル酸、及び米国特許第5529769号、米国特許第5468888号及び米国特許第5631282号に記載されている化合物;FP受容体(F型プロスタグランジン受容体)アゴニスト、例えばラタノプロスト、ビマトプロスト、トラボプロスト又はウノプロストン(unoprostone);及びそれらの混合物を挙げることができる。
有利には、本発明の組成物は、上述した少なくとも一の15-PGDHインヒビター、及び少なくとも一のプロスタグランジン又はプロスタグランジン誘導体、例えば特にPGF2-α及びPGE2を含む、シリーズ2のプロスタグランジン類で、塩又はエステルの形態のもの(例えばイソプロピルエステル)、それらの誘導体、例えば16,16-ジメチルPGE2、17-フェニルPGE2、16,16-ジメチルPGF2-α、17-フェニルPGF2-α、シリーズ1のプロスタグランジン類、例えば11-デオキシプロスタグランジンE1、1-デオキシプロスタグランジンE1で、塩又はエステルの形態のもの、それらの類似体、特にラタノプロスト、トラボプロスト、ビマトプロスト、フルプロステノール、クロプロステノール、ビプロストール、ブタプロスト、ミソプロストール、ウノプロストン、及びそれらの塩又はそれらのエステルを含有するであろう。
好ましくは、組成物は、特に欧州特許第1175892号に記載されている、少なくとも一の、非プロスタン性のEP2及び/又はEP4受容体アゴニストを含有する。
少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩を含有する組成物は、特に国際公開第94/22468号公報に記載されているように、リポソームの形態であると考えてもよい。よって、リポソームにカプセル化された化合物は、毛髪の小胞に選択的に送達され得る。
本発明の組成物は、個人の毛髪又は頭皮の脱毛症領域に適用し、場合によっては数時間接触させて放置し、場合によってはすすいでもよいものである。
式(I)の化合物又はその塩を有効量含有する組成物を、例えば夕方に適用し、一晩、この組成物を接触させたままにし、場合によっては朝シャンプーをしてもよい。これらの適用は、個人によって1ヶ月又はそれ以上、毎日繰り返してもよい。
有利には、本発明の方法において、15-PGDHインヒビターを0.001%〜5%含有する、5〜500μlの上述した組成物又は溶液が、処理される頭皮の領域に適用される。
本発明の実施例は例証のために付与されるものであって、その実施例は、本発明の範囲を何ら制限するものではない。
本発明で使用され得る式(I)のピラゾール化合物の例として、次の化合物を挙げることができる:
化合物1
Figure 2006517909
及び特に次の式1aの化合物(二重結合のZ位に環):
化合物1a
Figure 2006517909
化合物2
Figure 2006517909
化合物3
Figure 2006517909
化合物4
Figure 2006517909
化合物5
Figure 2006517909
化合物6
Figure 2006517909
化合物7
Figure 2006517909
化合物8
Figure 2006517909
化合物9
Figure 2006517909
化合物10
Figure 2006517909
化合物11
Figure 2006517909
式(I)又は(III)の新規のピラゾール化合物として、化合物11を挙げることができる。
実施例1:5-アミノ-3-[1-シアノ-2-(2,6-ジメトキシフェニル)ビニル]-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル(化合物11)の合成手順
1g(4.48mmol)の5-アミノ-4-シアノ-1-フェニル-3-ピラゾールアセトニトリルを、アルゴン雰囲気下、Dean−Stark装置が搭載された丸底フラスコにおいて15mlのトルエンに懸濁させる。0.744g(1当量)の2,6-ジメトキシベンズアルデヒドと0.030mlのピペリジンを混合物に添加する。反応混合物を一晩還流し、ついで室温まで冷却する。白みがかった沈殿物が形成され、濾過し、トルエンで洗浄する。濾液を所定の乾燥度になるまで濃縮し、残渣を、15分間攪拌しつつ、エタノールに溶解させる。懸濁液を濾過し、濾液を所定の乾燥度になるまで濃縮する。残渣を予め得られた沈殿物と組合せ、シリカゲルで精製する(溶離液:98/2 ジクロロメタン/メタノール)。このようにして、619mgの生成物が、収率37%で得られる。
分析:
質量分析:(CHOH/HOにおけるESI+/−):372(MH)、394(MNa)、743(2MH)、765(2MNa)、370(M-H)
核磁気共鳴:H(400MHz;DMSO-d)δppm:3.85(s,6H,OCH(13)及びOCH(9));6.78(d,2H,H(10)及びH(12));6.95(s,2H,NH(3));7.42〜7.57(m,6H,H(2')〜H(6')及びH(11));7.86(s,1H,H(7))
元素分析:
Figure 2006517909
実施例2:式(I)の化合物の、15-PGDHに対する特異的な阻害特性の例示
1)15-PGDHにおけるテスト
酵素15-PGDHを、ロレアルの名称で出願された仏国特許出願第02/05067号に記載されたようにして、0.3mg/ml濃度に調節され、−80℃でブロックされた、媒体の懸濁液として得る。テスト目的のために、この懸濁液を解凍し、氷中で保管する。
並行して、0.1mMのジチオトレイトール(D5545, Sigma-Aldrich, L'isle D'Abeau Chesne, BP701, 38297, Saint Quentin Fallavier)、1.5mMのβ-NAD(N6522, Sigma-Aldrich, L'isle D'Abeau Chesne, BP701, 38297, Saint Quentin Fallavier)、及び50μMのプロスタグランジンE(P4172, Sigma-Aldrich, L'isle D'Abeau Chesne, BP701, 38297, Saint Quentin Fallavier)を含有する100mM、pH=7.4のトリスバッファーを調製する。
0.965mlのこのバッファー(予め37℃にしておく)を、37℃にサーモスタット制御され、測定波長を340nmにセットされた分光光度計(パーキン-エルマー、ラムダ2)のキュベットに入れる。37℃の0.035mlの酵素懸濁液を、記録しながらキュベットに入れる(340nmでの光学密度の増加に相当)。最大反応率を記す。
テスト値(化合物(I)を含有)を対照値(化合物(I)を含有せず)と比較;示された結果には、IC50dhと称される、15-PGDHの酵素活性を50%阻害する化合物(I)の濃度が表されている。
2)PGF合成におけるテスト
酵素PGFSを、仏国特許公開第02/05067号公報に開示されたように、適切な媒体において0.5mg/ml濃度であり、−80℃でブロックされた懸濁液として得る。テスト目的のために、この懸濁液を解凍し、氷中で保管する。
並行して、20μMの9,10-フェナントレンキノン*(P2896, Sigma-Aldrich, L'isle D'Abeau Chesne, BP701, 38297, Saint Quentin Fallavier)、及び100μMのβ-NADPH(N1630, Sigma-Aldrich, L'isle D'Abeau Chesne, BP701, 38297, Saint Quentin Fallavier)を含有する100mM、pH=6.5のトリスバッファーを、茶色のフラスコ(光から保護)に調製する。
* 1mMの力価を有する保管溶液を無水エタノール中で調製し、40℃にし;生成物の溶解を容易にするために、フラスコを超音波タンクに配する。
0.950mlのこのバッファー(予め37℃にしておく)を、37℃にサーモスタット制御され、測定波長を340nmにセットされた分光光度計(パーキン-エルマー、ラムダ2)のキュベットに入る。37℃の0.05mlの酵素懸濁液を、記録しながらキュベットに入れる(340nmでの光学密度の低減に相当)。最大反応率を記す。
テスト値(化合物(I)を含有)を対照値(化合物(I)を含有せず)と比較;示された結果には、IC50fsと称される、PGFSの酵素活性を50%阻害する化合物(I)の濃度が表されている。
Figure 2006517909
この表には、化合物1a、6、7、8及び9のIC50fs/IC50dh比が>1.5であることが表されている。よって、化合物1a、6、7、8及び9、特に1a、6、7及び9は、PGFシンターゼと比較して15-PGDHに対する選択的阻害活性を示している。
以下の組成物は、化粧品又は医薬品において一般的に使用されている通常の技術により得られる。
実施例3:毛髪用ローション
−化合物1a 0.80g
−プロピレングリコール 10.00g
−イソプロピルアルコール 全体を100.00gにする量
このローションは、適用当たり1mlの割合で、1日に1又は2回、頭皮に適用され、頭皮を軽くマッサージして、活性剤の浸透を促進させる。ついで、頭髪を空気乾燥させる。このローションにより、抜毛を低減させ、毛髪の再成長を促進させることができる。
実施例4:毛髪用ローション
−化合物2 1.00g
−プロピレングリコール 30.00g
−エチルアルコール 40.00g
−水 全体を100.00gにする量
このローションは、適用当たり1mlの割合で、1日に1又は2回、頭皮に適用され、頭皮を軽くマッサージして、活性剤の浸透を促進させる。ついで、頭髪を空気乾燥させる。
実施例5:毛髪用ローション
−化合物1a 1g
−エチルアルコール 40.00g
−HCl 適量(*)
−水 全体を100.00gにする量
(*)ピラゾール環により担持されるアミン官能基を中和するのに十分量
このローションは、適用当たり1mlの割合で、1日に1又は2回、頭皮に適用され、頭皮を軽くマッサージして、活性剤の浸透を促進させる。
実施例6:毛髪用ローション
−化合物1a 0.10g
−ラタノプロスト 0.10g
−プロピレングリコール 30.00g
−エチルアルコール 40.00g
−水 全体を100.00gにする量
実施例7:ロウ/水マスカラ
−ミツロウ 6.00%
−パラフィンロウ 13.00%
−水素化ホホバ油 2.00%
−水溶性の皮膜形成ポリマー 3.00%
−ステアリン酸トリエタノールアミン 8.00%
−化合物5 1.00%
−黒色顔料 5.00%
−防腐剤 適量
−水 全体を100.00gにする量
マスカラブラシを使用し、このマスカラを標準的なマスカラのようにして、睫毛に適用する。

Claims (52)

  1. 有効量の次の式(I):
    Figure 2006517909
    [上式中:
    − R、R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、ハロゲン、基OR、SR、NRR'、COOR、CONRR'、CF、CN、NRCOR'、SO、SONRR'、NRSOR'、COR、CSR、OCOR、COSR、SCOR、CSNRR'、NRCONR'R''、NRC(=NR')NR''R'''、NRCSR'、及びNRCSNR'R''、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR、R'、R''及びR'''は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、CN、COOR、CONRR'、COR、SO及びSONRR'から選択され、R及びR'は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、単離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、水素、基COOR、COR、CSR、COSR、CONRR'、SO、及びSONRR'、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C20アルキル基、及び4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − A、A、A、A及びAは独立して、ハロゲン、基OR10、SR10、NR10R'10、COOR10、CHCOOR10、CONR10R'10、CF、CN、NR10COR'10、SO10、SONR10R'10、NR10SOR'10、COR10、CSR10、OCOR10、COSR10、SCOR10、CSNR10R'10、NR10CONR'10R''10、NR10C(=NR'10)NR''10R'''10、NR10CSNR'10R''10、及びNR10CSR'10から選択され、ここでR10、R'10、R''10及びR'''10は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和である]
    の少なくとも一のスチリルピラゾール化合物又はその塩の、ヒトのケラチン繊維等のケラチン繊維の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又は抜毛を低減させ、及び/又はそれらの密度を増加させるための薬剤としての使用。
  2. 次の式(I):
    Figure 2006517909
    [上式中:
    − R、R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、ハロゲン、基OR、SR、NRR'、COOR、CONRR'、CF、CN、NRCOR'、SO、SONRR'、NRSOR'、COR、CSR、OCOR、COSR、SCOR、CSNRR'、NRCONR'R''、NRC(=NR')NR''R'''、NRCSR'、及びNRCSNR'R''、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR、R'、R''及びR'''は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、CN、COOR、CONRR'、COR、SO及びSONRR'から選択され、R及びR'は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、単離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、水素、基COOR、COR、CSR、COSR、CONRR'、SO、及びSONRR'、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C20アルキル基、及び4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − A、A、A、A及びAは独立して、ハロゲン、基OR10、SR10、NR10R'10、COOR10、CHCOOR10、CONR10R'10、CF、CN、NR10COR'10、SO10、SONR10R'10、NR10SOR'10、COR10、CSR10、OCOR10、COSR10、SCOR10、CSNR10R'10、NR10CONR'10R''10、NR10C(=NR'10)NR''10R'''10、NR10CSNR'10R''10、及びNR10CSR'10から選択され、ここでR10、R'10、R''10及びR'''10は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和である]
    の少なくとも一のスチリルピラゾール化合物又はその塩の、ヒトのケラチン繊維を手入れ及び/又はメークアップする化粧品用組成物における、ケラチン繊維の成長を誘発及び/又は刺激し、抜毛を低減させ、及び/又はそれらの密度を増加させるための美容的使用。
  3. 次の式(I):
    Figure 2006517909
    [上式中:
    − R、R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、ハロゲン、基OR、SR、NRR'、COOR、CONRR'、CF、CN、NRCOR'、SO、SONRR'、NRSOR'、COR、CSR、OCOR、COSR、SCOR、CSNRR'、NRCONR'R''、NRC(=NR')NR''R'''、NRCSR'、及びNRCSNR'R''、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR、R'、R''及びR'''は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、CN、COOR、CONRR'、COR、SO及びSONRR'から選択され、R及びR'は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、単離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、水素、基COOR、COR、CSR、COSR、CONRR'、SO、及びSONRR'、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C20アルキル基、及び4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − A、A、A、A及びAは独立して、ハロゲン、基OR10、SR10、NR10R'10、COOR10、CHCOOR10、CONR10R'10、CF、CN、NR10COR'10、SO10、SONR10R'10、NR10SOR'10、COR10、CSR10、OCOR10、COSR10、SCOR10、CSNR10R'10、NR10CONR'10R''10、NR10C(=NR'10)NR''10R'''10、NR10CSNR'10R''10、及びNR10CSR'10から選択され、ここでR10、R'10、R''10及びR'''10は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和である]
    の少なくとも一のスチリルピラゾール化合物又はその塩の、繊維の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又は抜毛を低減させ、及び/又はそれらの密度を増加させることを意図した、ヒトのケラチン繊維を手入れ又はトリートメントする組成物の調製における使用。
  4. 次の式(I):
    Figure 2006517909
    [上式中:
    − R、R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、ハロゲン、基OR、SR、NRR'、COOR、CONRR'、CF、CN、NRCOR'、SO、SONRR'、NRSOR'、COR、CSR、OCOR、COSR、SCOR、CSNRR'、NRCONR'R''、NRC(=NR')NR''R'''、NRCSR'、及びNRCSNR'R''、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR、R'、R''及びR'''は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、CN、COOR、CONRR'、COR、SO及びSONRR'から選択され、R及びR'は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、単離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、水素、基COOR、COR、CSR、COSR、CONRR'、SO、及びSONRR'、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C20アルキル基、及び4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − A、A、A、A及びAは独立して、ハロゲン、基OR10、SR10、NR10R'10、COOR10、CHCOOR10、CONR10R'10、CF、CN、NR10COR'10、SO10、SONR10R'10、NR10SOR'10、COR10、CSR10、OCOR10、COSR10、SCOR10、CSNR10R'10、NR10CONR'10R''10、NR10C(=NR'10)NR''10R'''10、NR10CSNR'10R''10、及びNR10CSR'10から選択され、ここでR10、R'10、R''10及びR'''10は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和である]
    の少なくとも一のスチリルピラゾール化合物又はその塩の、15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ、特にヒトの15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼのインヒビターとしての使用。
  5. 次の式(I):
    Figure 2006517909
    [上式中:
    − R、R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、ハロゲン、基OR、SR、NRR'、COOR、CONRR'、CF、CN、NRCOR'、SO、SONRR'、NRSOR'、COR、CSR、OCOR、COSR、SCOR、CSNRR'、NRCONR'R''、NRC(=NR')NR''R'''、NRCSR'、及びNRCSNR'R''、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR、R'、R''及びR'''は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、CN、COOR、CONRR'、COR、SO及びSONRR'から選択され、R及びR'は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、単離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、水素、基COOR、COR、CSR、COSR、CONRR'、SO、及びSONRR'、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C20アルキル基、及び4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − A、A、A、A及びAは独立して、ハロゲン、基OR10、SR10、NR10R'10、COOR10、CHCOOR10、CONR10R'10、CF、CN、NR10COR'10、SO10、SONR10R'10、NR10SOR'10、COR10、CSR10、OCOR10、COSR10、SCOR10、CSNR10R'10、NR10CONR'10R''10、NR10C(=NR'10)NR''10R'''10、NR10CSNR'10R''10、及びNR10CSR'10から選択され、ここでR10、R'10、R''10及びR'''10は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和である]
    の少なくとも一のスチリルピラゾール化合物又はその塩の、ヒトにおける、15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼに関連した疾患の処置を意図した、ヒトのケラチン繊維を手入れ又はトリートメントする組成物の製造における使用。
  6. ケラチン繊維が、頭髪、眉毛、睫毛、あごひげ、口ひげ、及び陰毛であることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の使用。
  7. 有効量の次の式(I):
    Figure 2006517909
    [上式中:
    − R、R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、ハロゲン、基OR、SR、NRR'、COOR、CONRR'、CF、CN、NRCOR'、SO、SONRR'、NRSOR'、COR、CSR、OCOR、COSR、SCOR、CSNRR'、NRCONR'R''、NRC(=NR')NR''R'''、NRCSR'、及びNRCSNR'R''、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR、R'、R''及びR'''は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、CN、COOR、CONRR'、COR、SO及びSONRR'から選択され、R及びR'は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、単離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、水素、基COOR、COR、CSR、COSR、CONRR'、SO、及びSONRR'、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C20アルキル基、及び4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − A、A、A、A及びAは独立して、ハロゲン、基OR10、SR10、NR10R'10、COOR10、CHCOOR10、CONR10R'10、CF、CN、NR10COR'10、SO10、SONR10R'10、NR10SOR'10、COR10、CSR10、OCOR10、COSR10、SCOR10、CSNR10R'10、NR10CONR'10R''10、NR10C(=NR'10)NR''10R'''10、NR10CSNR'10R''10、及びNR10CSR'10から選択され、ここでR10、R'10、R''10及びR'''10は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和である]
    の少なくとも一のスチリルピラゾール化合物又はその塩の、ヒトの毛髪を手入れする化粧品用組成物における、抜毛を低減させ、及び/又は毛髪密度を増加させ、及び/又は天然由来の脱毛症を処置するための使用。
  8. 次の式(I):
    Figure 2006517909
    [上式中:
    − R、R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、ハロゲン、基OR、SR、NRR'、COOR、CONRR'、CF、CN、NRCOR'、SO、SONRR'、NRSOR'、COR、CSR、OCOR、COSR、SCOR、CSNRR'、NRCONR'R''、NRC(=NR')NR''R'''、NRCSR'、及びNRCSNR'R''、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR、R'、R''及びR'''は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、CN、COOR、CONRR'、COR、SO及びSONRR'から選択され、R及びR'は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、単離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、水素、基COOR、COR、CSR、COSR、CONRR'、SO、及びSONRR'、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C20アルキル基、及び4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − A、A、A、A及びAは独立して、ハロゲン、基OR10、SR10、NR10R'10、COOR10、CHCOOR10、CONR10R'10、CF、CN、NR10COR'10、SO10、SONR10R'10、NR10SOR'10、COR10、CSR10、OCOR10、COSR10、SCOR10、CSNR10R'10、NR10CONR'10R''10、NR10C(=NR'10)NR''10R'''10、NR10CSNR'10R''10、及びNR10CSR'10から選択され、ここでR10、R'10、R''10及びR'''10は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和である]
    の少なくとも一のスチリルピラゾール化合物又はその塩の、毛髪の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又は抜毛を低減させ、及び/又は毛髪密度を増加させ、及び/又はアンドロゲン性脱毛症を処置し、及び/又は天然の脱毛症を処置することを意図した、ヒトの毛髪用組成物の調製における使用。
  9. 次の式(I):
    Figure 2006517909
    [上式中:
    − R、R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、ハロゲン、基OR、SR、NRR'、COOR、CONRR'、CF、CN、NRCOR'、SO、SONRR'、NRSOR'、COR、CSR、OCOR、COSR、SCOR、CSNRR'、NRCONR'R''、NRC(=NR')NR''R'''、NRCSR'、及びNRCSNR'R''、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR、R'、R''及びR'''は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、CN、COOR、CONRR'、COR、SO及びSONRR'から選択され、R及びR'は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、単離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、水素、基COOR、COR、CSR、COSR、CONRR'、SO、及びSONRR'、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C20アルキル基、及び4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − A、A、A、A及びAは独立して、ハロゲン、基OR10、SR10、NR10R'10、COOR10、CHCOOR10、CONR10R'10、CF、CN、NR10COR'10、SO10、SONR10R'10、NR10SOR'10、COR10、CSR10、OCOR10、COSR10、SCOR10、CSNR10R'10、NR10CONR'10R''10、NR10C(=NR'10)NR''10R'''10、NR10CSNR'10R''10、及びNR10CSR'10から選択され、ここでR10、R'10、R''10及びR'''10は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和である]
    の少なくとも一のスチリルピラゾール化合物又はその塩の、睫毛の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又はそれらの密度を増加させるための、ヒトの睫毛を手入れ及び/又はメークアップする化粧品用組成物における使用。
  10. 次の式(I):
    Figure 2006517909
    [上式中:
    − R、R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、ハロゲン、基OR、SR、NRR'、COOR、CONRR'、CF、CN、NRCOR'、SO、SONRR'、NRSOR'、COR、CSR、OCOR、COSR、SCOR、CSNRR'、NRCONR'R''、NRC(=NR')NR''R'''、NRCSR'、及びNRCSNR'R''、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR、R'、R''及びR'''は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、CN、COOR、CONRR'、COR、SO及びSONRR'から選択され、R及びR'は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、単離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、水素、基COOR、COR、CSR、COSR、CONRR'、SO、及びSONRR'、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C20アルキル基、及び4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − A、A、A、A及びAは独立して、ハロゲン、基OR10、SR10、NR10R'10、COOR10、CHCOOR10、CONR10R'10、CF、CN、NR10COR'10、SO10、SONR10R'10、NR10SOR'10、COR10、CSR10、OCOR10、COSR10、SCOR10、CSNR10R'10、NR10CONR'10R''10、NR10C(=NR'10)NR''10R'''10、NR10CSNR'10R''10、及びNR10CSR'10から選択され、ここでR10、R'10、R''10及びR'''10は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和である]
    の少なくとも一のスチリルピラゾール化合物又はその塩の、睫毛の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又はそれらの密度を増加させることを意図した、ヒトの睫毛を手入れ又はトリートメントする組成物の調製における使用。
  11. スチリルピラゾール化合物が、次の式(II):
    Figure 2006517909
    [上式中:
    − R、R、R及びRは独立して、H、ハロゲン、OR、SR、NRR'、COOR、CONRR'、CF、CN、飽和又は不飽和のC-C10アルキル基、飽和又は不飽和の環で、分離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを表し、アルキル基及び該環は、少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は独立して、H、C-C10アルキル基、又は単離又は他の環と縮合した環を示し;
    − Rは、CN、COOR、CONRR'又はCORを表し、ここでR及びR'は独立して、H、C-C10アルキル基、又は環で、単離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを示し、該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、水素、COOR、COR、飽和又は不飽和のC-C10アルキル基、又は飽和又は不飽和の環で、分離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを表し、アルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は独立して、H、C-C20アルキル基、又は環で、単離又は他の環と縮合したものを示し;
    − 環は5又は6の原子を有しており;
    − ヘテロ原子は、O、N又はS、又はそれらの組合せである]
    のもの、又はその塩であることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の使用。
  12. 及びRの少なくとも一が、水素原子、ハロゲン原子、OR又はCFを表すことを特徴とする、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の使用。
  13. 及びRが、ピラゾール部分の分枝状部に対してオルトの位置において、フェニル環に位置していることを特徴とする、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の使用。
  14. 及び/又はRがハロゲン原子、特に塩素原子を表すことを特徴とする、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の使用。
  15. がCNを表すことを特徴とする、請求項1ないし14のいずれか1項に記載の使用。
  16. 、R及びRは互いに独立して、5又は6の原子を有する飽和又は不飽和の炭化水素ベース環、又はOR10で置換されていてもよいC-C10アルキル基、CN、H、NHを表すことを特徴とする、請求項15に記載の使用。
  17. がCHCHOH又はフェニル基を表すことを特徴とする、請求項1ないし16のいずれか1項に記載の使用。
  18. がNH又はHを表すことを特徴とする、請求項1ないし17のいずれか1項に記載の使用。
  19. がCN又はHを表すことを特徴とする、請求項1ないし18のいずれか1項に記載の使用。
  20. スチリルピラゾール化合物が、次の式(III):
    Figure 2006517909
    [上式中:

    a)少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよい、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C10アルキル基;又は
    b)少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい4ないし7原子の少なくとも一の飽和又は不飽和の環Cと縮合していてもよく、及び/又は少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく、及び/又は少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4ないし7原子の飽和又は不飽和の環C
    を表し;
    は、
    ・OR、SR、NRR'、COOR、CONRR'、CF、CN、NRCOR'、SO、SONRR'、NRSOR'、COR、CSR、OCOR、COSR、SCOR、CSNRR'、NRCONR'R''、NRC(=NR')NR''R'''、NRCSR'、及びNRCSNR'R''、飽和又は不飽和のC-C10アルキル基、飽和又は不飽和の環Cで、分離又は他の環Cと縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてよいものを表し、アルキル基及び該環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は同一でも異なっていてもよく、
    ・水素原子、又は直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C10アルキル基、
    ・少なくとも一のヘテロ原子を有していてよく、少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよいC芳香環;
    を示し;
    さらにヘテロ原子が、N、O及びS、及びそれらの組合せから選択される]
    のもの、又はその塩であることを特徴とする、請求項1ないし19のいずれか1項に記載の使用。
  21. 式(I)の化合物の塩が、ナトリウム及びカリウムの塩、亜鉛(Zn2+)、カルシウム(Ca2+)、銅(Cu2+)、鉄(Fe2+)、ストロンチウム(Sr2+)、マグネシウム(Mg2+)、アンモニウム及びマンガン(Mn2+)の塩、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ヘキサデシルアミン、N,N,N',N'-テトラキス(2-ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、及びトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンの塩、及び水酸化物、炭酸塩、硫酸塩、リン酸塩、ハロゲン化物及び硝酸塩から選択される塩であることを特徴とする、請求項1ないし20のいずれか1項に記載の使用。
  22. 式(I)の化合物が:
    化合物1
    Figure 2006517909
    化合物2
    Figure 2006517909
    化合物3
    Figure 2006517909
    化合物4
    Figure 2006517909
    化合物5
    Figure 2006517909
    化合物6
    Figure 2006517909
    化合物7
    Figure 2006517909
    化合物8
    Figure 2006517909
    化合物9
    Figure 2006517909
    化合物10
    Figure 2006517909
    化合物11
    Figure 2006517909
    から選択されることを特徴とする、請求項1ないし21のいずれか1項に記載の使用。
  23. 式(I)の化合物、もしくは式(I)の化合物の混合物が、組成物の全重量に対して10−3%〜10%、好ましくは10−2%〜2%の範囲の濃度で使用されることを特徴とする、請求項1ないし22のいずれか1項に記載の使用。
  24. 組成物が、局所適用される組成物であることを特徴とする、請求項2、3及び5ないし23のいずれか1項に記載の使用。
  25. 生理学的に許容可能な媒体と、有効量の次の式(I):
    Figure 2006517909
    [上式中:
    − R、R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、ハロゲン、基OR、SR、NRR'、COOR、CONRR'、CF、CN、NRCOR'、SO、SONRR'、NRSOR'、COR、CSR、OCOR、COSR、SCOR、CSNRR'、NRCONR'R''、NRC(=NR')NR''R'''、NRCSR'、及びNRCSNR'R''、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR、R'、R''及びR'''は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、CN、COOR、CONRR'、COR、SO及びSONRR'から選択され、R及びR'は独立して、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、単離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、水素、基COOR、COR、CSR、COSR、CONRR'、SO、及びSONRR'、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C20アルキル基、及び4ないし7原子の飽和又は不飽和の環で、場合によっては少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものから選択され、これらの環は分離又は縮合可能で、さらにアルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − A、A、A、A及びAは独立して、ハロゲン、基OR10、SR10、NR10R'10、COOR10、CHCOOR10、CONR10R'10、CF、CN、NR10COR'10、SO10、SONR10R'10、NR10SOR'10、COR10、CSR10、OCOR10、COSR10、SCOR10、CSNR10R'10、NR10CONR'10R''10、NR10C(=NR'10)NR''10R'''10、NR10CSNR'10R''10、及びNR10CSR'10から選択され、ここでR10、R'10、R''10及びR'''10は同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、又は4ないし7原子の環で、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、また単離又は他の環と縮合していてもよいものを示し、該アルキル基又は該環は飽和又は不飽和である]
    の少なくとも一のスチリルピラゾール化合物又はその塩を含有する、ケラチン繊維をヘアケア又はメークアップするための組成物。
  26. スチリルピラゾール化合物が、次の式(II):
    Figure 2006517909
    [上式中:
    − R、R、R及びRは独立して、H、ハロゲン、OR、SR、NRR'、COOR、CONRR'、CF、CN、飽和又は不飽和のC-C10アルキル基、飽和又は不飽和の環で、分離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを表し、アルキル基及び該環は、少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は独立して、H、C-C10アルキル基、又は単離又は他の環と縮合した環を示し;
    − Rは、CN、COOR、CONRR'又はCORを表し、ここでR及びR'は独立して、H、C-C10アルキル基、又は環で、単離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを示し、該環は飽和又は不飽和で、場合によっては少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく;
    − Rは、水素、COOR、COR、飽和又は不飽和のC-C10アルキル基、又は飽和又は不飽和の環で、分離又は他の環と縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよいものを表し、アルキル基及び環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は独立して、H、C-C20アルキル基、又は環で、単離又は他の環と縮合したものを示し;
    − 環は5又は6の原子を有しており;
    − ヘテロ原子は、O、N又はS、又はそれらの組合せである]
    のもの、又はその塩であることを特徴とする、請求項25に記載の組成物。
  27. 及びRの少なくとも一が、水素原子、ハロゲン原子、OR又はCFを表すことを特徴とする、請求項25又は26に記載の組成物。
  28. 及びRが、ピラゾール部分の分枝状部に対してオルトの位置において、フェニル環に位置していることを特徴とする、請求項25ないし27のいずれか1項に記載の組成物。
  29. 及び/又はRがハロゲン原子、特に塩素原子を表すことを特徴とする、請求項25ないし28のいずれか1項に記載の組成物。
  30. がCNを表すことを特徴とする、請求項25ないし29のいずれか1項に記載の組成物。
  31. 、R及びRは互いに独立して、5又は6の原子を有する飽和又は不飽和の炭化水素ベース環、又はOR10で置換されていてもよいC-C10アルキル基、CN、H、NHを表すことを特徴とする、請求項25ないし30のいずれか1項に記載の組成物。
  32. がCHCHOH又はフェニル基を表すことを特徴とする、請求項25ないし31のいずれか1項に記載の組成物。
  33. がNH又はHを表すことを特徴とする、請求項25ないし32のいずれか1項に記載の組成物。
  34. がCN又はHを表すことを特徴とする、請求項25ないし33のいずれか1項に記載の組成物。
  35. スチリルピラゾール化合物が、次の式(III):
    Figure 2006517909
    [上式中:

    a)少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよい、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C10アルキル基;又は
    b)少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい4ないし7原子の少なくとも一の飽和又は不飽和の環Cと縮合していてもよく、及び/又は少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく、及び/又は少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4ないし7原子の飽和又は不飽和の環C
    を表し;
    は、
    ・OR、SR、NRR'、COOR、CONRR'、CF、CN、NRCOR'、SO、SONRR'、NRSOR'、COR、CSR、OCOR、COSR、SCOR、CSNRR'、NRCONR'R''、NRC(=NR')NR''R'''、NRCSR'、及びNRCSNR'R''、飽和又は不飽和のC-C10アルキル基、飽和又は不飽和の環Cで、分離又は他の環Cと縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてよいものを表し、アルキル基及び該環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は同一でも異なっていてもよく、
    ・水素原子、又は直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C10アルキル基、
    ・少なくとも一のヘテロ原子を有していてよく、少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよいC芳香環;
    を示し;
    さらにヘテロ原子が、N、O及びS、及びそれらの組合せから選択される]
    のもの、又はその塩であることを特徴とする、請求項25ないし34のいずれか1項に記載の組成物。
  36. 式(I)の化合物の塩が、ナトリウム及びカリウムの塩、亜鉛(Zn2+)、カルシウム(Ca2+)、銅(Cu2+)、鉄(Fe2+)、ストロンチウム(Sr2+)、マグネシウム(Mg2+)、アンモニウム及びマンガン(Mn2+)の塩、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ヘキサデシルアミン、N,N,N',N'-テトラキス(2-ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、及びトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンの塩、及び水酸化物、炭酸塩、硫酸塩、リン酸塩、ハロゲン化物及び硝酸塩から選択される塩であることを特徴とする、請求項25ないし35のいずれか1項に記載の組成物。
  37. 式(I)の化合物が:
    化合物1
    Figure 2006517909
    化合物2
    Figure 2006517909
    化合物3
    Figure 2006517909
    化合物4
    Figure 2006517909
    化合物5
    Figure 2006517909
    化合物6
    Figure 2006517909
    化合物7
    Figure 2006517909
    化合物8
    Figure 2006517909
    化合物9
    Figure 2006517909
    化合物10
    Figure 2006517909
    化合物11
    Figure 2006517909
    から選択されることを特徴とする、請求項25ないし36のいずれか1項に記載の組成物。
  38. 式(I)の化合物、もしくは式(I)の化合物の混合物が、組成物の全重量に対して10−3%〜10%、好ましくは10−2%〜2%の範囲の濃度で使用されることを特徴とする、請求項25ないし37のいずれか1項に記載の組成物。
  39. 毛髪用クリーム、毛髪用ローション、シャンプー、毛髪用もしくは睫毛用のコンディショナー又はマスカラの形態をしていることを特徴とする、請求項25ないし38のいずれか1項に記載の組成物。
  40. 水性、アルコール性又は水性-アルコール性溶液又は懸濁液の形態であることを特徴とする、請求項25ないし39のいずれか1項に記載の組成物。
  41. 溶媒、水相又は油相のための増粘剤又はゲル化剤、組成物の媒体に溶解する染料、フィラー、顔料、酸化防止剤、防腐剤、香料、電解質、中和剤、皮膜形成ポリマー、UVブロッカー、及び化粧品用及び製薬用活性剤、及びそれらの混合物から選択される他の成分を含有していることを特徴とする、請求項25ないし40のいずれか1項に記載の組成物。
  42. タンパク質、タンパク質加水分解物、アミノ酸、ポリオール類、尿素、アラントイン、糖類及び糖類誘導体、植物抽出物、ヒドロキシ酸、レチノール誘導体、トコフェロール誘導体、必須脂肪酸、セラミド類、精油、サリチル酸又は5-n-オクタノイルサリチル酸等の誘導体、ヒドロキシ酸エステル、及びリン脂質から選択される、他の活性剤をさらに含有していることを特徴とする、請求項25ないし41のいずれか1項に記載の組成物。
  43. ケラチン繊維の再成長を促進させ、及び/又は抜毛を制限する、少なくとも一の付加的な活性化合物を含有していることを特徴とする、請求項25ないし42のいずれか1項に記載の組成物。
  44. アミネキシル、6-O-[(9Z,12Z)オクタデカ-9,12-ジエノイル]ヘキサピラノース、リポキシゲナーゼインヒビター、ブラジキニンインヒビター、プロスタグランジン類及びその誘導体、プロスタグランジン受容体アゴニスト又はアンタゴニスト、非プロスタン酸プロスタグランジン類似体、血管拡張剤、抗アンドロゲン剤、サイクロスポリン類及びその類似体、抗菌剤、抗炎症剤、レチノイド類、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、フェノール、エストラジオール、マレイン酸クロルフェニラミン、クロロフィリン誘導体、コレステロール、システイン、メチオニン、メントール、ペパーミント油、パントテン酸カルシウム、パンテノール、レゾルシノール、プロテインキナーゼCアクチベータ、グリコシダーゼインヒビター、グリコサミノグリカナーゼインヒビター、ピログルタミン酸エステル、六糖酸又はアシル六糖酸、アリール置換されたエチレン類、N-アシル化アミノ酸、フラボノイド類、アスコマイシン誘導体及び類似体、ヒスタミンアンタゴニスト、サポニン類、プロテオグリカナーゼインヒビター、エストロゲンアゴニスト及びアンタゴニスト、シュードテリン類、サイトカイン類、及び成長因子プロモーター、IL-1又はIL-6インヒビター、IL-10プロモーター、TNFインヒビター、ベンゾフェノン類、ヒダントイン、オクトピロックス、レチノイン酸、止痒剤、駆虫剤、抗真菌剤、ニコチン酸エステル、カルシウム拮抗剤、ホルモン類、トリテルペン類、抗アンドロゲン類、ステロイド性又は非ステロイド性の5-α-レダクターゼインヒビター、カリウム-チャンネルアゴニスト、及びFP受容体アゴニスト、及びそれらの混合物から選択される、ケラチン繊維の再成長を促進させ、及び/又は抜毛を制限する、少なくとも一の付加的な活性化合物を含有していることを特徴とする、請求項25ないし43のいずれか1項に記載の組成物。
  45. 付加的な化合物が、アミネキシル、FP受容体アゴニスト及び血管拡張剤から選択されることを特徴とする、請求項44に記載の組成物。
  46. 生理学的に許容可能な媒体、特に化粧品用媒体に、少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩、及びアミネキシル、FP受容体アゴニスト及び血管拡張剤から選択される、ヒトのケラチン繊維の再成長を促進させ、及び/又は抜毛を制限する、少なくとも一の付加的な活性化合物を含有せしめてなる、ケラチン繊維を手入れ又はメークアップする組成物。
  47. 付加的な活性化合物が、アミネキシル、ミノキシジル、ラタノプロスト、ブタプロスト及びトラボプロストから選択されることを特徴とする、請求項43ないし46のいずれか1項に記載の組成物。
  48. 請求項25ないし47のいずれか1項に記載の化粧品用組成物を、繊維及び/又は皮膚に適用し、この組成物と繊維及び/又は皮膚とを接触させて放置し、場合によってはすすぐことからなることを特徴とする、ケラチン繊維及び/又は該繊維が現れている皮膚の美容処理方法。
  49. 少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩を含有するマスカラ用組成物を、睫毛及び/又は瞼に適用し、この組成物と睫毛及び/又は瞼とを接触させて放置することからなることを特徴とする、ヒトの睫毛の状態及び/又は外観を改善するための、ヒトの睫毛の美容的手入れ及び/又はメークアップ方法。
  50. 請求項25ないし47のいずれか1項に記載の有効量の少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩の一つを含有する化粧品用組成物を、毛髪及び/又は頭皮に適用し、この組成物と毛髪及び/又は頭皮とを接触させて放置し、場合によっては毛髪及び/又は頭皮をすすぐことからなることを特徴とする、ヒトの毛髪及び/又はヒトの頭皮の状態及び/又は外観を改善する目的での、ヒトの毛髪及び/又はヒトの頭皮の美容的手入れ方法。
  51. 次の式(III):
    Figure 2006517909
    [上式中:

    a)少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよい、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C10アルキル基;又は
    b)少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい4ないし7原子の少なくとも一の飽和又は不飽和の環Cと縮合していてもよく、及び/又は少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよく、及び/又は少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4ないし7原子の飽和又は不飽和の環C
    を表し;
    は、
    ・OR、SR、NRR'、COOR、CONRR'、CF、CN、NRCOR'、SO、SONRR'、NRSOR'、COR、CSR、OCOR、COSR、SCOR、CSNRR'、NRCONR'R''、NRC(=NR')NR''R'''、NRCSR'、及びNRCSNR'R''、飽和又は不飽和のC-C10アルキル基、飽和又は不飽和の環Cで、分離又は他の環Cと縮合しており、少なくとも一のヘテロ原子を有していてよいものを表し、アルキル基及び該環は少なくとも一の置換基Aで置換可能であり、ここでR及びR'は同一でも異なっていてもよく、
    ・水素原子、又は直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC-C10アルキル基、
    ・少なくとも一のヘテロ原子を有していてよく、少なくとも一の置換基Aで置換されていてもよいC芳香環;
    を示し;
    さらにヘテロ原子が、N、O及びS、及びそれらの組合せから選択される]
    のスチリルピラゾール化合物又はその塩。
  52. がORを表し、ここでRが飽和したC-C10アルキル基を表すことを特徴とする、請求項51に記載の化合物。
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