JP2006519755A - ピラゾール−カルボキシアミドを含有する毛髪の手入れ用又は睫毛用の組成物、毛髪及び睫毛の成長を刺激し、及び/又は抜毛を防止するためのそれらの使用 - Google Patents

ピラゾール−カルボキシアミドを含有する毛髪の手入れ用又は睫毛用の組成物、毛髪及び睫毛の成長を刺激し、及び/又は抜毛を防止するためのそれらの使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、次の式(I):
【化1】
Figure 2006519755

[上式中:
・R及びRは、水素;置換されていてもよいC-C20アルキル基;又は少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい少なくとも一の環で、該環が、カルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、また置換可能であるものを表し;R及びRは、H、ハロゲン、OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''、A、又は少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい少なくとも一の環で、該環が、カルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、また置換可能であるものを表し;Rは、H、A、COR、CSR、COOR、CONRR'、CSNRR'、SO、SONRR'、又は一のヘテロ原子を有していてもよい少なくとも一の環で、該環が、カルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、また置換可能であるものを表し;R、R'、R''及びR'''は、H;置換されていてもよいC-C20アルキル基、一のヘテロ原子を有していてもよい少なくとも一の環で、該環が、カルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、また少なくとも一の置換基Rで置換可能であるものを表し;Aは置換されていてもよいC-C20アルキル基を表す]のピラゾール化合物又はその塩の一つを含有する、毛髪又は睫毛を手入れ又はメークアップし、抜毛を制限し、及び/又はそれらのボリュームを増加させる組成物に関する。

Description

(発明の分野)
本発明は、有効量のピラゾール化合物、特にピラゾールカルボキシアミド化合物を含有し、ケラチン繊維の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又は抜毛を低減させることを意図した、ケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維を手入れ又はメークアップする組成物に関する。また本発明は、ケラチン繊維の成長を刺激し、及び/又は抜毛を低減させるための美容処理方法に関する。
本発明が適用されるヒトのケラチン繊維は、特に頭髪、眉毛、睫毛、あごひげ、口ひげ及び陰毛である。特に本発明は、ヒトの頭髪及び/又は睫毛に適用される。
特に本発明は、毛髪又は睫毛の密度を増加させ、及び/又はそれらの外観を改善することを意図した、ピラゾールカルボキシアミド化合物を有効量含有する、毛髪又は睫毛を手入れ又はメークアップする組成物に関する。
(発明の背景)
毛髪の成長及び毛髪の再生は、主として毛髪の小胞の活動及びそれらの基質環境によって決まる。それらの活動は周期的で、本質的に3つの相、つまり発育相、退行相及び休止相を含む。
発育相(活性相又は成長相)は、数年間続いてその間に毛髪が伸長するが、その次の非常に短く一時的である退行相は数週間続く。この相の間に毛髪は変化し、小胞は退化し、その真皮における着床性は、ますます高くなっていくことは明らかである。
数ヶ月続く末期相又は休止相は、小胞の休止段階に相当し、最後に毛髪は抜け落ちてしまう。この休止段階の終わりに、新しい小胞が適所で再生されて、別のサイクルが始まる。
頭髪はこのように永続的に再生されており、頭髪をつくる約150000本のうちの約10%が休止していて数カ月で生え替わる。
毛髪の自然な抜毛又は抜け落ちは、正常な生理状態で、平均して、1日当たり数100本の毛髪であると推定される。この永続的な物理的再生のプロセスは、加齢中に自然に変化を受け;毛髪はより細くなり、それらのサイクルは短くなる。
さらに、種々の原因より、結果として、実質的、一時的又は永続的に抜毛になる可能性もある。妊娠の末期段階(分娩後)、栄養不良の状態又はアンバランスな食事、又は無気力症又はホルモン機能障害の状態では、毛髪は喪失したり損傷を受けたりし、同様に更年期障害中又は更年期障害の末期段階の場合においてもしかりである。また季節的現象に関連して、毛髪は喪失するか、又は損傷を受けるおそれもある。
またそれは、最初の段階で毛髪の質、次に毛髪の量が損なわれて、サイクル頻度が加速されることによる、本質的に毛髪の再生障害である脱毛症の問題である。この結果、連続した成長サイクルにより、毛髪はどんどん細くなり、またどんどん短くなり、徐々に色素脱失されて、この結果、頭髪は徐々に乏しくなる。ある領域、特に男性では側頭葉及び前頭葉が影響を受けやすく、女性では、頭頂部に散らばった脱毛症がみられる。
また脱毛症なる用語は毛髪の小胞の全症状をカバーしており、その最終的な結末は、永続的、部分的又は一般的な抜毛である。これは特にアンドロゲン性脱毛症の問題である。かなり多くの場合において、早期の抜毛が、遺伝的に起こりやすい患者で生じており;それは特に雄性時間発生性(androchronogenetic)脱毛症の問題である。この形態の脱毛症は、特に男性に影響を及ぼす。
さらに、ある種の要因、例えばホルモンのアンバランス、生理的ストレス又は栄養失調により、現象が強調されるおそれがあることも知られている。
また、炎症の要素を伴う頭皮のいくつかの皮膚病、例えば乾癬又は脂漏性皮膚炎において、抜毛はかなり加速し、又は結果として小胞のサイクルがかなり崩壊されるおそれがある。
脱毛症を抑制又は低減する、特に、毛髪の成長を誘発又は刺激する、又は抜毛を低減させることができる組成物が、化粧品又は製薬産業において、長年探究されている。
この観点において、非常に多くの活性剤、例えば、米国特許第4139619号及び米国特許第4596812号に記載されている2,4-ジアミノ-6-ピペリジノピリミジン-3-オキシド、すなわち「ミノキシジル」、又はその多数の誘導体、例えば、欧州特許出願公開第0353123号、欧州特許出願公開第0356271号、欧州特許出願公開第0408442号、欧州特許出願公開第0522964号、欧州特許出願公開第0420707号、欧州特許出願公開第0459890号及び欧州特許出願公開第0519819号に記載されているものを含有する多数の組成物が既に提案されている。
臨床的研究では、PGF2-α類似体が、ヒト及び動物の体毛及び睫毛の成長を誘発するという特性を有することが示されている(Murray A及びJohnstone M.D., 1997. Am. J. Opht., 124(4), 544-547)。ヒトにおいて頭皮でなされたテストでは、プロスタグランジンE2類似体(ビプロストール(viprostol))が毛髪密度を増加させる特性を有していることが示されている(Roenigk HH., 1988, Clinic Dermatol, 6(4), 119-121)。
さらに、国際公開第98/33497号には、ヒトの抜毛に抗するためのプロスタグランジン類又はプロスタグランジン誘導体を含有する医薬組成物が記載されている。A2、F2α及びE2型のプロスタグランジン類が特に好ましいものとして挙げられる。
しかしながら、プロスタグランジン類は、非常に短い生物学的半減期を有し、オートクリン又はパラクリン方式で作用する分子であり、これは、プロスタグランジン類の代謝が局部的で、変化しやすいことを表している(Narumiya Sら, 1999, Physiol Rev, 79(4), 1193-1226)。
よって、ヒトの毛髪密度を維持及び/又は増加させること、毛髪の小胞又はその近傍の皮膚環境の多様な区画におけるPGF2-α並びにPGE2の内在性蓄積を保持することが重要であることは明らかである。
よい結果をもたらす一解決策は、毛髪の成長を促進させるために、シクロオキシゲナーゼ誘発化合物、及び/又はリポキシゲナーゼの阻害化合物を使用することである;このような化合物の使用により、他の経路に優先して、プロスタグランジン類の内的合成へ向けて脂肪酸代謝を生じさせるというのが一理論である。
しかしながら、結果をさらに改善するために、毛髪の成長及びその活性度の維持に関与するプロスタグランジン類の活性を長引かせることを可能とすることが所望されている。
さらに、毛髪の小胞と表皮のケラチノサイトの分化プログラムが明らかに異なっていることはよく知られている。よって、毛幹のケラチンが、表皮で発現するものとは異なるファミリーを表す(Langbeinら, 2001, J. Biol. Chem. 276:35123-35132)ことが知られており、分化マーカー、例えばケラチンK及びK10は、毛髪の小胞、特に外鞘では発現せず(Lenoirら, 1988, Dev. Biol. 130:610-620)、トリコヒアリン(O'Guinら, 1992, J. Invest. Dermatol. 98:24-32)及びケラチンK6irs(Porterら, 2001, Br. J. Dermatol. 145:558-568)は毛髪の小胞、特に内鞘で発現するが、表皮では発現せず、シクロオキシゲナーゼ1型は表皮では発現するが、毛髪の小胞のケラチノサイトでは発現せず、真皮乳頭では発現する(Michelet.ら, 1997, J. Invest. Dermatol. 108:205-209)。
驚くべきことに、本出願人は、これらのプロスタグランジン類の劣化に特異的に関与する酵素が、毛髪の寿命にとっての決定的因子である区画である毛髪の真皮乳頭に存在していることを実証した。すなわち、本出願人は、このレベルに15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ(15-PGDHと省略)が存在していることを証明した。また本出願人は、15-PGDHの阻害により、毛髪の成長にとって有益な効果がもたらされることも示した。
従って、本発明は、15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼの少なくとも一の特定のインヒビターと生理学的に許容可能な媒体を含有する、ケラチン繊維、特に毛髪繊維を手入れ又は処理(トリートメント)するための組成物に関する。
15-PGDHは、毛髪の成長及び生存にとっての重要な媒介物である、特にPGF2-α、及びPGE2等の、プロスタグランジン類の不活性化における鍵酵素である。それは、EC1.1.1.141分類に相当し、NAD-依存性である。ブタの腎臓から単離され;生理学的用量よりもかなり多い用量で、甲状腺ホルモン、トリヨードチロニンによる阻害が、特に観察されている。
しかしながら、ヒトのケラチン繊維の密度、特に毛髪密度を維持及び/又は増加させ、及び/又はケラチン繊維、特にヒトの毛髪の直径の不均一度合いを低減させるために、15-PGDHインヒビターを使用することは提案さえされていない。「ヒトのケラチン繊維の密度、特に毛髪密度を増加させる」との表現は、皮膚又は頭皮1cm当たりのケラチン繊維、特に毛髪の数を増加させることを意味する。
さらに、アミド基の窒素原子上に置換されていてもよいフェニル基を必ず含み、抗炎症効果を有するが、15-PGDH阻害特性は全く有さないピラゾールカルボキシアミド化合物が、欧州特許出願公開第1176140号公報により公知である。
さらに、米国特許第4251658号には、その化学構造が、本発明で適用されるピラゾール化合物とは異なるピラゾール化合物が開示されている。特に、アミド基は、前記特許に記載された化合物には存在していない。さらに、これらの化合物は、皮膚(外部組織)、特にヒトの皮膚よりもブタの肺から得られる15-PGDH-インヒビターとして記載されている。
しかしながら、ブタの肺に存在する15-PGDHが、ヒトの皮膚に存在するものと同様であること、またブタの肺から15-PGDHインヒビターとして提供される化合物が、ヒトの真皮、特に毛髪の真皮乳頭に存在する15-PGDHを阻害することについては、何も言われていない。
最後に、カルボキシアミド基が、ピラゾール環の5位において分枝状になっているものの代わりに、4位において分枝状になっているものであるピラゾール化合物は、国際公開第03/043983号公報から公知である。加えて、Vは常に置換されたフェニルを表しており、このことは本発明で適用される化合物においては考慮されない。
(発明の要約)
本出願人は、驚くべきことに、ある種のピラゾール化合物、特に塩化された、又は塩化されていないある種のピラゾールカルボキシアミド類が、ヒトのケラチン繊維、特に毛髪密度の改善において、好ましい活性を付与することを見出した。さらに本出願人は、これらの化合物が15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼのインヒビターであることも見出した。
よって本発明の主題の一つは、次の式(I):
Figure 2006519755
[上式中:
・R及びRは独立して:
−水素、
−少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
−O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有する飽和又は不飽和環及び飽和した炭化水素ベース環で、これらの環が4〜7の原子を有し、場合によっては縮合し、カルボニル又はチオカルボニル官能基を含み、及び/又は場合によってはA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換されるもの、
から選択され、さらにR及びRが、それらが結合する窒素原子と共同して4〜7の原子の複素環を形成可能であり;
・R及びRは独立して:
−水素、
−A、
−ハロゲン、
−基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''
−O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
から選択され;
・Rは:
−水素、
−A、
−基COR、CSR、COOR、CONRR'、CSNRR'、SO、SONRR'
−飽和又は不飽和で4〜7の原子の炭化水素ベース環、1〜4のヘテロ原子を有する5の原子の複素環、1〜3の隣接しないヘテロ原子を有する6の原子の複素環、1〜3のヘテロ原子を有する4又は7の原子の複素環で、該ヘテロ原子がO、N及びSから選択されるもので、これらの複素環は飽和又は不飽和であり、該環及び複素環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
から選択され;
・R、R'、R''及びR'''は、:
−水素、
−少なくとも一の置換基R'で置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
−O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又は少なくとも一の置換基Rで置換可能であるもの、
から選択され;
・Rは:
−飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
−ハロゲン、
−基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
から選択され;
・R'は:
−飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
−ハロゲン、
−基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
−O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有する、及び/又は縮合可能であるもの、
から選択され;
・R、R'、R''及びR'''は独立して、水素、又は飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
・Aは、少なくとも一の置換基Rで置換可能であり、及び/又はカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能である、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環、及びR'から選択される少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
・Tは、OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''、ハロゲン、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、また少なくとも一の置換基Rで置換可能なものから選択される]
のピラゾール化合物又はその塩を有効量、生理学的に許容可能な媒体に含有せしめてなる、ケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維を手入れ及び/又はメークアップする組成物にある。
また本発明は、上述した少なくとも一の式(I)のピラゾール化合物又はその塩の、ケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維、例えばヒトの睫毛及び毛髪の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又は抜毛を低減させ、及び/又はそれらの密度を増加させるための薬剤としての使用に関する。
さらに本発明は、哺乳動物(例えばイヌ、ウマ又はネコ)のケラチン繊維に適用される。
またさらに本発明は、ヒトのケラチン繊維を手入れ及び/又はメークアップする化粧品用組成物における、ヒトのケラチン繊維の成長を誘発及び/又は刺激し、抜毛を低減させ、及び/又はそれらの密度を増加させるための、少なくとも一の式(I)のピラゾール化合物又はその塩の美容的使用、及びヒトのケラチン繊維を手入れ又は処理する組成物の調製における、繊維の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又は抜毛を低減させ、及び/又はそれらの密度を増加させることを意図した、少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩の使用に関する。
本発明が適用されるヒトのケラチン繊維は、特に頭髪、眉毛、睫毛、あごひげ、口ひげ、及び陰毛である。特に本発明は、ヒトの頭髪及び/又は睫毛に適用される。
また本発明は、ヒトの毛髪を手入れする化粧品用組成物における、抜毛を低減させ、及び/又はその密度を増加させるための、少なくとも一の式(I)のピラゾール化合物又はその塩の美容的使用に関する。さらに本発明の主題は、毛髪の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又は抜毛を低減させ、及び/又はその密度を増加させることを意図した、ヒトの毛髪用組成物の調製における、少なくとも一の式(I)のピラゾール化合物又はその塩の使用にある。
特に本発明は、ヒトの毛髪を手入れする化粧品用組成物、又は天然由来の脱毛症、特にアンドロゲン性又は雄性時間発生性脱毛症の処置を意図した、又は処置するためのヒトの毛髪用組成物の調製における、少なくとも一の式(I)のピラゾール化合物又はその塩の美容的使用に関する。よって、この組成物により、頭髪を良好な状態に維持し、及び/又はヒトの自然の抜け毛に抗することが可能になる。
さらに本発明の主題は、ヒトの睫毛を手入れ及び/又はメークアップする化粧品用組成物における、睫毛の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又はそれらの密度を増加させるための、少なくとも一の式(I)のピラゾール化合物又はその塩の美容的使用、及びヒトの睫毛を手入れ及び/又は処理する組成物の調製における、睫毛の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又はそれらの密度を増加させることを意図した、少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩の使用にある。よって、この組成物により、睫毛を良好な状態に保持し、及び/又はそれらの状態及び/又は外観を改善することができる。
本発明の主題は、特にヒトのケラチン繊維の成長を刺激し、及び/又は抜毛を低減させることを意図した、ケラチン繊維(特に毛髪又は睫毛)、及び/又は頭皮及び瞼を含む該繊維が出ている皮膚の美容処理方法にあり、該方法は、ケラチン繊維及び/又は該繊維が出ている皮膚に、少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩を有効量含有する化粧品用組成物を適用し、ケラチン繊維及び/又は該繊維が出ている皮膚とこの組成物とを接触させて放置し、場合によっては繊維及び/又は該皮膚をすすぐことからなることを特徴とする。
この処理方法は、かなりの活力と改善された外観を付与することにより、ケラチン繊維、特に毛髪及び睫毛の美しさを改善可能な美容処理としての特徴を有している。加えてそれは、医学的処方箋なしに、数ヶ月の間、毎日使用することもできる。
また本発明の主題は、ヒトの皮膚の15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼインヒビターとしての、少なくとも一の式(I)のピラゾール化合物又はその塩の使用にある。さらに本発明の主題は、ヒトにおける、15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼに関連した疾患を処置するための組成物の製造における、少なくとも一の式(I)のピラゾール化合物又はその塩の使用にある。
よって本発明の主題は、ヒトの毛髪の成長を刺激し、及び/又は抜毛を低減させることを意図した、毛髪及び/又は頭皮の美容処理方法にあり、該方法は、毛髪及び/又は頭皮に、少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩を有効量含有する化粧品用組成物を適用し、毛髪及び/又は頭皮とこの組成物とを接触させて放置し、場合によっては毛髪及び/又は頭皮をすすぐことからなることを特徴とする。
特に本発明の主題は、ヒトの毛髪及び/又はヒトの頭皮の状態及び/又は外観を改善するために、ヒトの毛髪及び/又はヒトの頭皮を手入れする美容方法にあり、該方法は、毛髪及び/又は頭皮に、少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩を有効量含有する化粧品用組成物を適用し、毛髪及び/又は頭皮とこの組成物とを接触させて放置し、場合によっては毛髪及び/又は頭皮をすすぐことからなることを特徴とする。
本発明の主題は、ヒトの睫毛の状態及び/又は外観を改善するために、ヒトの睫毛を手入れ及び/又はメークアップする美容方法にあり、該方法は、睫毛及び/又は瞼に、少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩を含有するマスカラ用組成物を適用し、睫毛及び/又は瞼とこの組成物とを接触させて放置することからなることを特徴とする。このマスカラ用組成物は、単独で、又は標準的な有色マスカラのベースコートとして適用されてよく、標準的な有色マスカラのようにして除去され得る。
また本発明の主題は、生理学的に許容可能な媒体、特に化粧品用媒体に、少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩、及びアミネキシル、FP受容体アゴニスト及び血管拡張剤から選択される、特にアミネキシル、ミノキシジル、ラタノプロスト(latanoprost)、ブタプロスト(butaprost)及びトラボプロスト(travoprost)から選択される、ヒトのケラチン繊維の再成長を促進させ、及び/又は抜毛を制限する、少なくとも一の付加的な活性剤を含有せしめてなる、ケラチン繊維を手入れ又はメークアップする組成物にある。
さらに本発明の主題は、毛髪の小胞におけるプロスタグランジン類の量及び/又は活性を保持するための、組成物の製造における、少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩の使用にある。
またさらに本発明の主題は、毛髪の小胞におけるプロスタグランジン類の量及び/又は活性を保持する薬剤としての、化粧品用組成物における、少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩の美容的使用にある。
また本発明の主題は、次の式III:
Figure 2006519755
[上式中、RはOH又は-S-(CH)-Rを表し、ここでRはH又はHyを表し;TはH又は4-COOHを表し;nは1〜10の範囲の整数を表し、mは1〜10の範囲の整数を表し;Hyは4〜7の原子の複素環を表す]
の新規のピラゾールカルボキシアミド化合物又はその塩にある。
(本発明の実施態様の詳細な記載)
「15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼインヒビター」なる用語は、特にヒトにおいて15-PGDH酵素の活性を阻害又は低減可能で、この酵素により触媒される反応を阻害、低減又は遅延化可能な式(I)の化合物を意味する。
本発明の有利な一実施態様において、式(I)の化合物は、15-PGDHに特異的なインヒビターであり;「特異的なインヒビター」なる用語は、プロスタグランジン類の合成、特にPGF2-α又はPGE2の合成における阻害効果を有さない、又はほんのわずかしか有さない、式(I)の化合物を意味する。本発明の特定の一実施態様において、15-PGDHのインヒビターは、プロスタグランジン類の合成、特にPGF2-α又はPGE2の合成における阻害効果を有さない、又はほんのわずかしか有さない。また本発明の特定の一実施態様において、15-PGDHのインヒビターは、プロスタグランジンシンターゼ(PGFシンターゼ)における阻害効果を有さない、又はほんのわずかしか有さない。
特に本出願人は、PGFシンターゼが、真皮乳頭においても発現していることを見出した。よって、作用部位におけるプロスタグランジン類の有効量での維持は、これらの分子の合成と分解との間の複合生物学的平衡に起因することとなる。しかして、この活性がこれらのプロスタグランジン類の合成阻害と組合せられるならば、異化作用を阻害する化合物の外的供給はあまり効果的ではない。
塩又は塩ではない形態の式(I)の化合物は、有利には、PGFシンターゼ阻害活性よりも大きな15-PGDH阻害活性を示す。特に、それぞれPGFシンターゼ及び15-PGDHの酵素活性を50%阻害する濃度であるIC50fs及びIC50dhにより決定される、付与された濃度における、PGFシンターゼと15-PGDHにおける阻害活性の比は、少なくとも1を超える、特に少なくとも3:1、有利には5:1以上である。本発明の好ましい化合物は、10:1以上、特に15以上のIC50fs/IC50dh比を有する。
以下の記載において、特に示さない限りは、「式(I)の化合物」なる用語の使用は、酸又は塩基の形態での式(I)の化合物ばかりでなく、その塩についても意味すると理解されるべきである。
本発明において「少なくとも一」なる用語は、一又は複数(2、3又はそれ以上)であることを意味する。特に、組成物は、一又は複数の式(I)の化合物を含有してよい。これ又はこれらの化合物(類)は、シス又はトランス、又はZ又はE異性体、又はシス/トランス又はZ/E異性体の混合物であってよい。これ又はこれらの化合物(類)は、互変異性体であってもよい。それらはエナンチオマー及び/又はジアステレオ異性体、又はこれらの異性体の混合物、特にラセミ混合物であってよい。
本発明において、R、R、R、R、R、R、R'、R''、R'''、R'、T及びTで使用される環は、4〜7の原子、好ましくは5又は6の原子を有する。それらは飽和又は不飽和であってよく、場合によっては一又は複数のヘテロ原子、例えばS、N又はO又はそれらを組合せて有していてよい。使用され得る飽和した炭素ベース環として、シクロペンチル又はシクロヘキシル基を挙げることができる。挙げることのできる複素環には、ピリジン、ピペリジン、モルホリン、ピロール、フラン、チオフェン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピラゾール、ピリミジン、ピラジン及びピリダジン環が含まれる。挙げることのできる不飽和の炭素ベース環はフェニル基である。加えて、これらの環は、特にA又はR等の置換基で置換されていてもよい。さらに、R及びRは、4〜7の原子、好ましくは5又は6の原子を有し、またO、N及びSから選択される1〜3のヘテロ原子を有し、それらが結合する窒素原子と共同して複素環を形成し得る。
において使用され得る複素環には、ピリジン、ピペリジン、モルホリン、ピロール、フラン、チオフェン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピラゾール、ピリミジン、又はピラジン環が含まれる。
さらに、これらの環(又は複素環)は、単独で、又は同じ化学構造であってもなくてもよい他の環と縮合していてもよく、よって縮合環を形成してよい。挙げることのできる縮合環には、ナフチル、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、及びインドール基が含まれる。
本発明の目的において、「アルキル基」なる用語は、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状であってよい、炭化水素ベース基を意味する。特に、アルキル基は1〜10の炭素原子を有する。
本発明で使用され得るアルキル基の例としては、メチル、エチル、イソプロピル、n-ブチル、tert-ブチル、n-ヘキシル、2-エチルヘキシル、エチレン及びプロピレン基を挙げることができる。
使用され得るハロゲン原子には、塩素、フッ素及び臭素原子、好ましくはフッ素及び塩素原子が含まれる。
本発明において、式(I)の化合物は、単離された形態、すなわち非重合性形態である。
本発明の特定の一実施態様において、ピラゾールカルボキシアミド化合物は、次の式(II):
Figure 2006519755
[上式中:
・R及びRは独立して:
−水素、
−少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
から選択され、ここでR及びRは、それらが結合する窒素原子と共同して4〜7の原子の複素環を形成可能であり;
・R及びRは独立して:
−水素、
−A、
−ハロゲン、
−基OR、SR、NRR'、CN、CF、COOR
−O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環が縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
から選択され;
・Rは:
−水素、
−A、
−基COR及びCOOR
−飽和又は不飽和で4〜7の原子の炭化水素ベース環で、これらの環がA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
から選択され;
・R及びR'は、:
−水素、
−少なくとも一の置換基R'で置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
−O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環が縮合可能であり、及び/又は少なくとも一の置換基Rで置換可能であるもの、
から選択され;
・Rは:
−飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
−ハロゲン、
−基OR、SR、NRR'、CN、CF及びCOOR
から選択され;
・R'は:
−飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
−ハロゲン、
−基OR、SR、NRR'、CN、CF及びCOOR
−O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環が縮合可能であるもの、
から選択され;
・R及びR'は独立して、水素、又は飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
・Aは、少なくとも一の置換基Rで置換可能であり、及び/又は縮合可能である、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環、及び基OR、SR、NRR'、CN、CF及びCOOR、ハロゲンから選択される少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
・Tは、OR、SR、NRR'、CN、CF及びCOOR、ハロゲン、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環が縮合可能であり、また少なくとも一の置換基Rで置換可能なものから選択される]
を有するもの、又はその塩である。
本発明の一実施態様において、R及びRの少なくとも一方は、SR又はOHで置換され、飽和したC-C20、好ましくはC-C10アルキル基を表す。特に、Rは、4〜7の原子の複素環Hyで置換されていてもよい、C-C20、好ましくはC-C10アルキル基を表す。例えば、R及びRの少なくとも一方は、RがOH又は-S-(CH)を表す(CH)基を示し、ここでRはH又はHyを表し、n及びmはそれぞれ、1〜20、好ましくは1〜10の範囲の整数を表す。特に、Rは水素を表し、Rは、nが2に等しく、mが1に等しい、(CH)S(CH)を表す。例えば、Hyは、フラン等の、ヘテロ原子として、例えば酸素等を有する、5の原子の複素環を表す。
有利には、R及びRの少なくとも一方はCFを表す。特にRはCFを表し、RはHを表す。
特定の一実施態様において、Rは、5又は6の原子を有する炭化水素ベース環、特に不飽和環、さらには、4-COOH等のTで置換されていてもよいフェニル基を表す。
本発明の特定の一実施態様において、ピラゾールカルボキシアミド化合物は、次の式(III):
Figure 2006519755
[上式中、RはOH又は-S-(CH)-Rを表し、ここでRはH又はHyを表し;TはH又は4-COOHを表し;n及びmは独立して、1〜10、好ましくは1〜5の範囲の整数を表し;Hyは、特に5又は6の原子の複素環を表す]
を有するもの、又はその塩である。
本発明において、「式(I)の化合物の塩」なる表現は、式(I)の化合物の有機又は無機塩を意味する。
本発明で使用され得る無機塩としては、ナトリウム又はカリウムの塩、亜鉛(Zn2+)、カルシウム(Ca2+)、銅(Cu2+)、鉄(Fe2+)、ストロンチウム(Sr2+)、マグネシウム(Mg2+)、マンガン(Mn2+)及びアンモニウムの塩;水酸化物、炭酸塩、ハロゲン化物、塩化物、硫酸塩、リン酸塩、及び硝酸塩を挙げることができる。
本発明で使用され得る有機塩は、例えばトリエタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ヘキサデシルアミン、N,N,N',N'-テトラキス(2-ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、及びトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩である。
塩化された、又は塩化されていない式(I)の化合物で、そのいくつかはそれ自体公知であり、公知の方法、特に公報T.W. Waldrepら, J. Agr. Food Chem., 1990, 38, 541-544に記載されているようにして製造され得る。それらは固体状形態、特に粉状形態である。
本出願人の知識によれば、従来技術の文献にはいずれも、式(I)のピラゾールカルボキシアミド化合物又はその塩が、ヒトのケラチン繊維、特に毛髪及び睫毛の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又は抜毛を低減する特性を有しているか、又はこれらの化合物が、ケラチン繊維(特に毛髪及び睫毛)の密度を増加させるために局所的に使用可能であることについては、記載も示唆もされていない。
式(I)の化合物又はその塩の有効量は、所望する結果(すなわち、ケラチン繊維、例えば毛髪及び睫毛の密度を増加させる)を得るのに必要な量に相当する。よって、当業者は、使用される化合物の性質、適用されるヒト、及びこの適用時間に応じて、この有効量を判断することができる。
以下の記載において、特に示さない限りは、組成物の種々の成分の量は、組成物の全重量に対する重量パーセンテージとして与えられる。
指針を述べると、本発明において、式(I)の化合物又はその塩、もしくは式(I)の化合物及び/又はそれらの塩の混合物は、組成物の全重量に対して10−3%〜10%で表される量、好ましくは組成物の全重量に対して10−3%〜5%、より好ましくは10−2%〜2%で表される量、例えば0.5〜2%で使用することができる。
本発明の組成物は、美容的又は製薬的に使用してよい。本発明の組成物は、好ましくは美容的に使用されるものである。よって、組成物は、頭皮及び瞼を含むヒトの皮膚、及びケラチン繊維に適用可能な、無毒で生理学的に許容可能な媒体を含有しなければならない。本発明の目的において、「化粧品」なる用語は、好ましい外観、匂い及び感触を有する組成物を意味する。
式(I)の化合物又はその塩は、皮膚又はケラチン繊維(処置される任意の皮膚領域又は繊維)に摂取、注射又は適用される組成物に使用され得る。
本発明において、式(I)の化合物は、1日当たり0.1〜300mg、例えば5〜10mg/日の量で、経口的に使用され得る。
本発明の好ましい組成物は、美容的に使用される、特に皮膚及びケラチン繊維、中でも頭皮、毛髪及び睫毛に局所適用される組成物である。
この組成物は、使用方法に適した任意の公知の提供形態であってよい。
皮膚へ局所適用するための組成物は、水性、アルコール性又は水性/アルコール性溶液又は懸濁液、又は油性懸濁液、水相に油相を分散させて得られる(O/W)又はその逆(W/O)の、多かれ少なかれ流動的なコンシステンシー、特に、液体又は半液体のコンシステンシーのエマルション、(O/W)又は(W/O)の固体状エマルション、多かれ少なかれ流動的又は固体状で、水性、水性-アルコール性又は油性のゲル、未変性の形態で使用されるか、又は生理学的に許容可能な媒体に導入されるフリー又はコンパクトパウダー、又はマイクロカプセル、微小粒子、又はイオン性及び/又は非イオン性の小胞体分散液の形態であってよい。例えば、ローション、漿液、ミルク、O/W又はW/Oのクリーム、軟膏、ポマード、バルム、パッチ、又は含浸パッドの形態であってもよい。
加圧された噴霧剤を含有するエアゾール又はスプレーの形態、もしくはフォームの形態の組成物を考慮することができる。
特に頭皮又は毛髪に適用される組成物は、例えば毎日もしくは週に2回適用されるヘアケア用ローション、特に週に2回又は1回適用される毛髪のコンディショナー又はシャンプー、毎日適用される液状又は固体状の頭皮クレンジング用石鹸、ヘアスタイルを整えるための製品(ラッカー、毛髪のセット用製品、又はスタイリングゲル)、トリートメントマスク、毛髪のクレンジング用の発泡ゲル又はクリームの形態であってよい。また、ブラシ又は櫛で適用されるマスカラ又は毛髪用染料の形態にしてもよい。
さらに睫毛及び体毛に局所適用される本発明の組成物は、有色又は無色のマスカラの形態であってよく、睫毛、又はあごひげもしくは口ひげにブラシで適用することもできる。
注射により使用される組成物は、水性ローション又は油性懸濁液の形態であってよい。経口経路で使用される組成物は、カプセル、顆粒、飲用シロップ又は錠剤の形態であってよい。
特定の一実施態様において、本発明の組成物は、毛髪用クリーム又は毛髪用ローション、シャンプー、毛髪用コンディショナー、又は毛髪用又は睫毛用マスカラの形態をしている。
本発明の組成物の生理的媒体の種々の成分の量は、考慮される分野で一般的に使用される量である。加えて、これらの組成物は通常の方法に従い調製される。
組成物がエマルションである場合、脂肪相の割合は、組成物の全重量に対して2重量%〜80重量%、好ましくは5重量%〜50重量%の範囲であってよい。水相は、脂肪相及び化合物(類)(I)の含有量、及び任意の付加的な成分の含有量の関数として、100重量%になるように調節される。実際には、水相は組成物の全重量に対して5重量%〜99.9重量%である。
脂肪相は、一般的に公知の油であり、室温(25℃)、大気圧(760mm/Hg)で液状である脂肪又は油性の化合物を含み得る。これらの油は、互いに混和性であってもなくてもよく、肉眼で均質な液状脂肪相又は2相もしくは3相系を形成するものであってよい。
油に加えて、脂肪相は、ロウ、ガム、親油性ポリマー又は「ペースト状」又は粘性のある生成物で、固体状部分と液状部分を含有するものを含み得る。
水相は、水、及び水と全ての割合で混和性のある任意の成分、例えばC〜C低級アルコール、例えばエタノール又はイソプロパノール、ポリオール、例えばプロピレングリコール、グリセロール又はソルビトール、又はアセトン又はエーテルを含む。
エマルションの形態の組成物を得るために使用される乳化剤及び共乳化剤は、化粧品及び製薬の分野で一般的に使用されているものである。それらの種類はエマルションの感触に依存する。実際、乳化剤、適切であるならば共乳化剤は、0.1重量%〜30重量%、好ましくは0.5重量%〜20重量%、さらに好ましくは1重量%〜8重量%の範囲の割合で組成物中に存在する。さらにエマルションは脂質小球体、特にリポソームを含有していてもよい。
組成物が油性溶液又はゲルの形態である場合、脂肪相は組成物の全重量に対して90%を超える。
有利には、毛髪に適用される組成物は、水性、アルコール性又は水性-アルコール性の溶液又は懸濁液、好ましくは水/エタノールの溶液又は懸濁液である。アルコール留分は5%〜99.9%、特に8%〜80%であり得る。
マスカラ適用される組成物は、有色又は無色であってよい水中ロウ型又は油中ロウ型の分散液、ゲル化油又は水性ゲルである。
また本発明の組成物は、水相又は油相溶媒、増粘剤又はゲル化剤、組成物の媒体に溶解する着色物質、フィラー又は顔料等の固体状粒子、酸化防止剤、防腐剤、香料、電解質、中和剤、皮膜形成ポリマー、UVブロッカー、例えばサンスクリーン剤、式(I)又は(II)の化合物以外で、皮膚及び/又はケラチン繊維に有益な効果を有する化粧品用又は製薬用活性剤、及びそれらの混合物から選択され、考慮される分野において一般的に使用されている他の成分をさらに含有していてよい。これらの添加剤は、化粧品及び皮膚科学において一般的に使用されている量、特に組成物の全重量に対して0.01%〜50%、好ましくは0.1%〜20%、例えば0.1%〜10%の割合で組成物に存在し得る。
言うまでもなく、当業者であれば、考慮される添加により、本発明の組成物の有利な特性、すなわち特に15-PGDHの阻害、特にケラチン繊維(毛髪繊維又は睫毛)の密度の増加に悪影響が及ぼされないか、又は実質的に悪影響が及ぼされないように留意して、任意の付加的な添加剤及び/又はその量を選択するであろう。
本発明で使用され得る溶媒としては、C〜C低級アルコール類、例えばエタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール及びある種の化粧品用軽油、例えばC〜C16アルカン類を挙げることができる。
本発明で使用され得る油としては、鉱物由来の油(流動ワセリン又は水素化イソパラフィン)、植物由来の油(シェアバターの液状留分、ヒマワリ油、アプリコット油、脂肪アルコール又は脂肪酸)、動物由来の油(ペルヒドロスクワレン)、合成油(脂肪酸エステル、プルセリン油)、シリコーン油(直鎖状又は環状のポリジメチルシロキサン、フェニルトリメチコーン)及びフルオロ油(ペルフルオロポリエーテル)を挙げることができる。挙げることのできるロウには、シリコーンロウ、ミツロウ、ライスワックス、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、パラフィンロウ及びポリエチレンワックスが含まれる。
本発明で使用され得る乳化剤として挙げることのできる例には、ステアリン酸グリセリル、ラウリン酸グリセリル、ステアリン酸ソルビトール、オレイン酸ソルビトール、アルキルジメチコーンコポリオール類(アルキル≧8)及びそれらの混合物で、W/Oエマルション用のものが含まれる。またポリエチレングリコールのモノステアラート又はモノラウラート、ポリオキシエチレン化されたステアリン酸ソルビトール又はオレイン酸ソルビトール、及びジメチコーンコポリオール及びそれらの混合物が、O/Wエマルション用のものとして使用され得る。
本発明で使用され得る親水性のゲル化剤としては、カルボキシビニルポリマー(カーボマー(carbomer))、アクリルコポリマー、例えばアクリラート/アルキルアクリラートのコポリマー、ポリアクリルアミド類、多糖類、例えばヒドロキシプロピルセルロース、天然ガム及びクレー類を挙げることができ、本発明で使用され得る親油性のゲル化剤としては、変性クレー類、例えばベントーン類、脂肪酸の金属塩、例えばステアリン酸アルミニウム、疎水性処理されたシリカ及びエチルセルロース、及びそれらの混合物を挙げることができる。
組成物は、タンパク質、タンパク質加水分解物、アミノ酸、ポリオール類、尿素、アラントイン、糖類、及び糖類誘導体、水溶性のビタミン類、植物抽出物(アヤメ科植物又は大豆からのもの)及びヒドロキシ酸(果実酸又はサリチル酸)から選択され、親水性であってよい;又はレチノール(ビタミンA)及びその誘導体、特にエステル(パルミチン酸レチニル)、トコフェロール(ビタミンE)及びその誘導体(酢酸トコフェリル)、必須脂肪酸、セラミド類、精油、サリチル酸誘導体、例えば5-n-オクタノイルサリチル酸、ヒドロキシ酸エステル、及びリン脂質、例えばレシチン、及びそれらの混合物から選択され、親油性であってよい、式(I)の化合物以外の化粧品用又は製薬用の活性剤をさらに含有していてよい。
本発明の特定の一実施態様において、式(I)の化合物又はその塩は、ケラチン繊維(毛髪又は睫毛)の再成長を促進させ、及び/又は抜毛を制限する少なくとも一の付加的な活性剤と組合せてもよい。これらの付加的な化合物は、特に欧州特許出願公開第0648488号に記載されているリポキシゲナーゼインヒビター、特に欧州特許出願公開第0845700号に記載されているブラジキニンインヒビター、プロスタグランジン類及びその誘導体、特に国際公開第98/33497号、国際公開第95/11003号、日本国特許出願公開第97-100091号及び日本国特許出願公開第96-134242号に記載されているもの、プロスタグランジン受容体アゴニスト又はアンタゴニスト、非プロスタン酸プロスタグランジン類似体、例えば欧州特許出願公開第1175891号、欧州特許出願公開第1175890号、国際公開第01/74307号、国際公開第01/74313号、国際公開第01/74314号、国際公開第01/74315号又は国際公開第01/72268号に記載されているもの、及びそれらの混合物から選択される。
本発明の組成物に存在していてよく、ケラチン繊維(特に毛髪)の成長を促進させる他の付加的な活性化合物としては、血管拡張剤、抗アンドロゲン剤、サイクロスポリン類及びその類似体、抗菌剤及び抗真菌剤、抗炎症剤、及びレチノイド類の単独物又は混合物を挙げることができる。
使用され得る血管拡張剤は、特に、ミノキシジルを含むカリウムチャンネルアゴニスト、また米国特許第3382247号、同5756092号、同5772990号、同5760043号、同5466694号、同5438058号及び同4973474号に記載されている化合物、クロマカリム、ニコランジル及びジアキソジド(diaxozide)の単独物又は組合せ物である。
使用され得る抗アンドロゲン類には、特にステロイド性又は非ステロイド性の5α-レダクターゼインヒビター、例えばフィナステリド、及び米国特許第5516779号に記載された化合物、シプロステロンアセタート(cyprosterone acetate)、アゼライン酸、及びその塩とその誘導体、及び米国特許第5480913号に記載されている化合物、フルタミド、オキセンドロン(oxendolone)、スピロノラクトン、ジエチルスチルベストロール、及び米国特許第5411981号、同5565467号、及び同4910226号に記載されている化合物が含まれる。
抗菌又は抗真菌化合物は、セレン誘導体、オクトピロックス、トリクロカルバン、トリクロサン、ジンクピリチオン、イトラコナゾール、アジア酸(asiatic acid)、ヒノキチオール、ミピロシン(mipirocin)、テトラサイクリン類、特にエリスロマイシン、及び欧州特許出願公開第0680745号に記載されている化合物、塩酸クリニシン、過酸化ベンゾイル又は過酸化ベンジル、ミノサイクリン、及びイミダゾール類のクラスに属する化合物、例えばエコナゾール、ケトコナゾール又はミコナゾール、又はそれらの塩、ニコチン酸トコフェリル、ニコチン酸ベンジル、及びC-Cニコチン酸アルキル、例えばニコチン酸メチル又はニコチン酸ヘキシルを含むニコチン酸エステルから選択され得る。
抗炎症剤は、ステロイド性抗炎症剤、例えば糖質コルチコイド類、副腎皮質ステロイド(例えば:ヒドロコルチゾン)、及び非ステロイド性の抗炎症剤、例えばグリシルレチン酸、及びα-ビサロボール、ベンジダミン(benzydamine)、サリチル酸、及び欧州特許出願公開第0770399号、国際公開第94/06434号及び仏国特許第2268523号に記載されている化合物から選択され得る。
レチノイド類は、イソトレチノイン、アシトレチン(acitretin)及びタザロテン(tazarotene)から選択され得る。
式(I)の化合物と組合せて使用されてもよく、ケラチン繊維(特に毛髪)の成長を促進させ、及び/又は抜毛を制限する、他の活性化合物として、アミネキシル、6-O-[(9Z,12Z)オクタデカ-9,12-ジエノイル]ヘキサピラノース、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、フェノール、エストラジオール、マレイン酸クロルフェニラミン、クロロフィリン誘導体、コレステロール、システイン、メチオニン、メントール、ペパーミント油、パントテン酸カルシウム、パンテノール、レゾルシノール、プロテインキナーゼCアクチベータ、グリコシダーゼインヒビター、グリコサミノグリカナーゼインヒビター、ピログルタミン酸エステル、六糖酸又はアシル六糖酸、置換されたアリールエチレン類、N-アシルアミノ酸、フラボノイド類、アスコマイシン(ascomycin)誘導体及び類似体、ヒスタミンアンタゴニスト、サポニン類、プロテオグリカナーゼインヒビター、エストロゲンアゴニスト及びアンタゴニスト、シュードテリン類(pseudoterines)、サイトカイン類、成長因子プロモーター、IL-1又はIL-6インヒビター、IL-10プロモーター、TNFインヒビター、ベンゾフェノン類、ヒダントイン、レチノイン酸;ビタミン類、例えばビタミンD、ビタミンB12類似体及びパントテノール;トリテルペン類、例えばウルソル酸、及び米国特許第5529769号、米国特許第5468888号及び米国特許第5631282号に記載されている化合物;止痒剤、例えばテナルジン、トリメプラジン又はシプロヘプタジン;駆虫剤、特にメトロニダゾール、クロタミトン又はピレスロイド類;カルシウム拮抗剤、例えばシンナリジン、ジルチアゼム、ニモジピン、ベラパミル、アルベリン(alverine)及びニフェジピン;ホルモン類、例えばエストリオール又はその類似体、チロキシン及びその塩、及びプロゲステロン;FP受容体(F型プロスタグランジン受容体)アゴニスト、例えばラタノプロスト、ビマトプロスト、トラボプロスト又はウノプロストン(unoprostone);及びそれらの混合物を挙げることができる。
有利には、本発明の組成物は、上述した少なくとも一の15-PGDHインヒビター、及び少なくとも一のプロスタグランジン又はプロスタグランジン誘導体、例えば特にPGF2-α及びPGE2を含む、シリーズ2のプロスタグランジン類で、塩又はエステルの形態のもの(例えばイソプロピルエステル)、それらの誘導体、例えば16,16-ジメチルPGE2、17-フェニルPGE2、16,16-ジメチルPGF2-α、17-フェニルPGF2-α、シリーズ1のプロスタグランジン類、例えば11-デオキシプロスタグランジンE1、1-デオキシプロスタグランジンE1で、塩又はエステルの形態のもの、それらの類似体、特にラタノプロスト、トラボプロスト、フルプロステノール、クロプロステノール、ビプロストール、ブタプロスト、ミソプロストール、及びそれらの塩又はそれらのエステルを含有するであろう。
好ましくは、組成物は、特に欧州特許出願公開第1175892号に記載されている、少なくとも一の、非プロスタン性のEP2及び/又はEP4受容体アゴニストを含有する。
塩化された又は塩化されていない式(I)の化合物を少なくとも含有する組成物は、特に国際公開第94/22468号公報に記載されているように、リポソームの形態であると考えてもよい。よって、リポソームにカプセル化された化合物は、毛髪の小胞又に選択的に送達され得る。
本発明の組成物は、個人の毛髪又は頭皮の脱毛症領域に適用し、場合によっては数時間接触させて放置し、場合によってはすすいでもよいものである。
塩化された又は塩化されていない、式(I)の化合物又はその塩を有効量含有する組成物を、例えば夕方に適用し、一晩、この組成物を接触させたままにし、場合によっては朝シャンプーをしてもよい。これらの適用は、個人によって1ヶ月又はそれ以上、毎日繰り返してもよい。
有利には、本発明の方法において、15-PGDHインヒビターを0.001%〜5%含有する、5〜500μlの上述した組成物又は溶液が、処理される頭皮の領域に適用される。
本発明の実施例は例証目的で付与されるものであって、本発明の範囲を何らの方法によっても制限するものではない。
実施例1ないし8:
本発明で使用され得る式(I)のピラゾール化合物の例として、次の化合物を挙げることができる:
化合物1
Figure 2006519755
化合物2
Figure 2006519755
化合物3
Figure 2006519755
化合物4
Figure 2006519755
化合物5
Figure 2006519755
化合物6
Figure 2006519755
化合物7
Figure 2006519755
化合物8
Figure 2006519755
化合物3、5、6、7及び8の合成例を以下に記載する:
化合物3の合成
5-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチルの合成
Figure 2006519755
試薬:
2-(エトキシメチレン-4,4,4-トリフルオロ)-3-オキソ酪酸エチル
11 MW:240.18 m=4.49g 18.71mmol/1当量
ヒドラジン(1Mのテトラヒドロフラン)
V=18.71ml 18.71mmol/1当量
エタノール V=25ml
手順:
100mlの三口反応器において、ヒドラジンの1M溶液(THF)を、アルゴン下にて磁石式攪拌しつつ、25mlのエタノールに添加する。懸濁液を−15℃まで冷却し(CCl/N浴)、30分以上かけて、オキソブチラートをヒドラジンに滴下する。
室温にて2時間30分後、薄層クロマトグラフィーによって、何の変化も可視されなくなった後に、反応媒体をエタノール(EtOH)の還流点で16時間加熱する。一度室温まで冷却し、ついで溶媒を蒸発させ、得られた固形物を10mlのペンタンで2回洗浄し、焼結漏斗で濾過する。
このようにして、結晶性の白色固形物が3g回収される(収率:77%)。
分析:
ベージュ色の固形物で、その得られた構造は一致する(H NMR)(13C NMR)。
5-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の合成
Figure 2006519755
試薬:
5-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル
MW:208.14 m=2.97g 14.3mmol/1当量
水酸化ナトリウム
NaOH MW:39.99 m=5.71g 142mmol/10当量
エタノール V=30ml
手順:
250mlの反応器において、磁石式攪拌しつつ、ピラゾールをエタノールに溶解させる。室温で15分後、1.2Nの水酸化ナトリウム溶液(120mlの水)を添加する。ついで、反応媒体を18時間、還流する。
ついで、溶液を10℃まで冷却し、その後、1NのHClで酸性化する。減圧下、全てのエタノール、及び2/3の水を蒸発させた後、形成された白色沈殿物を焼結漏斗で濾過して回収し、水で洗浄し、ついで高真空下で乾燥させる。
得られた微細な白色パウダー(2.30g)を特徴付けしたところ、予期された生成物と一致する(収率:87%)。
分析:
白色固形物で、その得られた構造は一致する(H NMR)(13C NMR)。
N-{2-[(2-フリルメチル)チオ]エチル}-5-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の合成
Figure 2006519755
試薬:
5-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸
MW:180.08 m=0.80g 4.44mmol/1当量
カルボニルジイミダゾール(CDI)
MW:162.15 m=0.815g 5.39mmol/1.4当量
2-(フルフリルチオ)エチルアミン
11NOS MW:157.234 m=3.22g 21.9mmol/4.6当量
ジメチルホルムアミド V=10ml
手順:
100mlの反応器において、窒素下にて磁石式攪拌しつつ、ピラゾールをDMFに溶解させる。ついで、CDIを一回で素早く添加し、混合物を約45分攪拌し続ける。難分解性で不溶性の生成物が観察される。ついで、シリンジによりアミンを急速に滴下する。一晩攪拌した後、反応媒体を100mlの氷/水の混合物で急冷する。形成された白色沈殿物を濾過により回収し、濾液を酢酸エチル(2x25ml)で抽出する。有機相を沈殿物と組合せ、所定の乾燥度になるまで濃縮する。
ついで、この粗混合物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(フラッシュクロマトグラフィー、3/1のヘキサン/酢酸エチル、1%のアンモニア水で溶離)にかける。次に、所望の生成物に相当する画分(Rf:CHCl/1%のNHにおいて0.45)を分離し、所定の乾燥度になるまで濃縮する。得られた油を2mlのエタノールに溶解させ、100mlの氷/水の混合物で急冷する。得られた沈殿物を濾過により回収し、焼結漏斗を通して濾過し、所定の乾燥度になるまで濃縮する。
このようにして、402mgの白色固形物が得られる(収率:30%)。
分析:
白色固形物
H NMR:(DMSO);7.93(s,1H,CH ピラゾール)、7.26(s,1H,CH フリル)、7.19(m,2H,NH+CONH)、6.10(d,2H,H フリル)、3.61(s,2H,CH)、3.37(q,2H,CH)、2.43(t,2H,CH)。
13CNMR:(DMSO/CDCl);158.43(CONH)、143.1(CH)、111.4(2CH)、108.7(CH)、39.3(CH)、32.1(CH)、28.8(CH)。
チューブ中の化合物が少量であるため、第4級炭素は可視されない。
化合物5及び6の合成
5-メチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチルの合成
Figure 2006519755
試薬:
2-(エトキシメチレン-4,4,4-トリフルオロ-3-オキソ酪酸エチル
11 MW:240.18 m=15.00g 62mmol/1当量
フェニルヒドラジン
MW:108.14 m=6.38g 60mmol/1.1当量
エタノール V=500ml
手順:
1Lの三口反応器において、フェニルヒドラジンを、アルゴン下にて磁石式攪拌しつつ、500mlの無水エタノールに懸濁させる。溶液を−15℃まで冷却し(CCl/N浴)、45分以上かけて、オキソブチラートをヒドラジンに滴下する。室温にて4時間後、溶液を所定の乾燥度になるまで濃縮する。得られた黄色パウダーをペンタンで洗浄し、真空下で乾燥させたところ、このようにして、18.5gの白色固形物が分離される(収率:>100%)。
分析:
白色固形物、その得られた構造は一致する(H NMR)(13C NMR)。
5-メチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチルの合成
Figure 2006519755
試薬:
5-トリフルオロメチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル
2117 MW:418.37 m=18.5g 65mmol/1当量
水酸化カリウム(85%)
KOH MW:56.11 m=6.43g 97.5mmol/1.5当量
エタノール V=150ml
手順:
250mlの反応器において、磁石式攪拌しつつ、ピラゾールを、エタノールに水酸化カリウムが入った溶液に添加する。室温で15分後、反応媒体を3時間還流する。一度室温まで冷却し、溶液を600mlの水に添加する。混合物を250mlのエーテルで3回洗浄する。水相を、37%のHClでpH1まで酸性化する。残留エタノールを蒸発させると、溶液に黄色の沈殿物が表れる。沈殿物を焼結漏斗で濾過し、水で洗浄し、高真空下で72時間乾燥させる。
このようにして、14.5gの黄色パウダーが得られる(収率:87%)。
分析:
黄色の固形物で、その得られた構造は一致する(H NMR)(13C NMR)。
N-(2-メチルチオエチル)-1-フェニル-5-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド(化合物5)の合成
Figure 2006519755
試薬:
1-フェニル-5-トリフルオロメチル-1H-ピラゾールカルボン酸
10 MW:188.19 m=1.20g 4.71mmol/1当量
カルボニルジイミダゾール(CDI)
MW:162.15 m=0.88g 5.42mmol/1.15当量
2-チオメチルエチルアミン
NS MW:91.18 m=2.00g 21.97mmol/4.7当量
DMF V=8.3ml
手順:
反応器において、窒素下にて磁石式攪拌しつつ、ピラゾールをDMFに溶解させる。ついで、CDIを一回で素早く添加し、混合物を約20分攪拌し続ける。ついで、シリンジによりアミンを急速に滴下する。3時間攪拌した後のtlcによる反応のモニタリングでは、全ての出発物質の消失が示されている。
ついで、反応媒体を80mlの氷/水の混合物で急冷する。15分攪拌した後に形成された白色沈殿物を、焼結漏斗における濾過によって回収し、吸引により乾燥させる。ついで、得られたオレンジ色の固形物を、50mlのエチルエーテルに溶解させ、水で一度洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させる。焼結漏斗を通して濾過した後、不完全真空下にて蒸発させ、このようにして0.8gの黄色の固形物が得られる。50mlのジクロロメタンに再度溶解させ、ついで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、生成物をシリカにおいてクロマトグラフィー(溶離:7/3のヘキサン/酢酸エチル)にかけ、トルエンから再結晶させたところ、一水和物の形態で、NMRにより特徴付けられる(1.6ppmでピーク)白色固形物が530mg得られる(収率:34%)。
分析:
白色固形物
H NMR:(CDCl);_7.93(s,1H,H ピラゾール)、7.52-7.32(m,5H,H原子)、6.35(m,1H,NH)、3.68(q,2H,CH)、2.72(t,2H,CH)、2.15(s,3H,CH)。
NMR 13C:(CDCl);161.7(CO-NH)、140.0(CH原子)、139.6(C原子)、130.3(CH原子)、129.8(C)、129.6(2CH原子)、126.2(2CH原子)、121.2(C)、119(可視されず、CF)、38.3(CH)、34.0(CH)、15.2(CH)。
N-(2-ヒドロキシエチル)-1-フェニル-5-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド(化合物6)の合成
Figure 2006519755
試薬:
1-フェニル-5-トリフルオロメチル-1H-ピラゾールカルボン酸
10 MW:188.19 m=0.83g 4.41mmol/1当量
カルボニルジイミダゾール(CDI)
MW:162.15 m=0.82g 5.05mmol/1.15当量
2-エタノールアミン
NO MW:61.08 m=1.34g 20.5mmol/4.7当量
DMF V=10ml
手順:
反応器において、窒素下にて磁石式攪拌しつつ、ピラゾールをDMFに溶解させる。ついで、CDIを一回で素早く添加し、混合物を約20分攪拌し続ける。ついで、シリンジによりアミンを急速に滴下する。3時間攪拌した後のtlcによる反応のモニタリングでは、全ての出発物質の消失が示されている。
ついで、反応媒体を75mlの氷/水の混合物で急冷する。15分攪拌した後に形成された白色沈殿物を、焼結漏斗における濾過によって回収し、吸引により乾燥させる。ついで、得られたオレンジ色の固形物を、50mlのジクロロメタンに溶解させ、水で一度洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させる。焼結漏斗を通して濾過した後、不完全真空下にて蒸発させ、このようにして1.1gの黄色の固形物が得られる。
この固形物を最小量のトルエンに溶解させるが、生成物が溶媒に部分的に溶解していることが見出された。よって、生成物を冷状態下で再結晶させた結果、0.5分子の水と組合せられた誘導体の形態で特徴付けられる白色固形物が470mg生成される(収率:33%)。
分析:
白色固形物
H NMR:(CDCl);_7.93(s,1H,H ピラゾール)、7.60-7.20(m,5H,H原子)、6.48(m,1H,NH)、3.85(t,2H,CH)、3.63(t,2H,CH)、2.00(広範囲s,2H,OH+HO)。
13C NMR:(CDCl);162.4(CO-NH)、140.0(CH原子)、139.4(C原子)、130.4(CH原子)、130.3(C)、129.6(2CH原子)、126.2(2CH原子)、121.1(C)、119.8(q、CF)。
化合物7の合成
1-フェニル-1H-ピラゾールカルバルデヒドの合成
Figure 2006519755
試薬:
1-フェニル-1H-ピラゾール
N [75-05-8] MW:41.05 V=39.9ml 77mmol/1当量
DMF
O [64-17-5] MW:46.06 V=1.1L
オキシ塩化リン
[7803-49-8] MW:33.03 V=100ml 1.63mmol/2.13当量
手順:(フィルスマイヤー型のホルミル化反応)
窒素下にて磁石式攪拌しつつ、10mlのDMFを100mlの反応器に配し、氷/水浴を使用して、即座に0℃まで冷却する。シリンジを用い、12分以上かけて、オキシ塩化リンを滴下する。0℃で1時間後、シリンジを用い、2分以上かけて、1-フェニルピラゾール溶液(10mlのDMFに入ったもの)を急速に滴下する。0℃でさらに5分後、混合物を15分以上かけて室温まで温め、100℃で2時間30分維持する。全ての出発物質が消失したことが、tlc(9/1 ヘキサン/酢酸(EtOAc);Rf:0.35)により観察される。一度室温まで冷却し、反応媒体を、ヒュームカップボードにおいて、20gの氷水に注意深く添加する。
18時間攪拌した後、混合物を250mlの酢酸エチルで2回抽出する。組合せられた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、焼結漏斗で濾過し、所定の乾燥度になるまで乾燥させ、ついで残留物を、焼結漏斗において、シリカパッドを通して濾過する(溶離:純粋なヘキサン、8/2のヘキサン/CHCl、1/1のヘキサン/CHCl、100%のCHCl)。純粋に塩化された分画から、結晶化した1.17gの黄色の油を分離することができ、これはヘキサンに自然に溶解するものである。ヘキサンに溶解された第2の分画(1/1のヘキサン/CHClで溶離)からも、固形物を分離することができる。固形物を組合せ、10mlのヘキサンで3回洗浄したところ、2.21gの白色固形物が得られる(収率:37%)。
分析:
白色固形物
tlc:(純粋なジクロロメタン):Rf:0.05(UV)、H NMR、13C NMR。
1-フェニル-1H-ピラゾールカルボン酸の合成
Figure 2006519755
試薬:
1-フェニル-1H-ピラゾールカルバルデヒド
10O MW:172.18 m=2.12g 12.31mmol/1当量
(30%aq)
MW:34.01 m=8.02g 70.6mmol/6.1当量
水酸化ナトリウム
NaOH MW:40.0 m=1.04g 26mmol/2.1当量
手順:
100mlの三口反応器において、窒素下にて磁石式攪拌しつつ、水酸化ナトリウムを20mlの水に溶解させる。ついで、ピラゾールを一回で添加する。難分解性で不溶性の生成物が、45-50℃の温度でさえ観察される。水性過酸化水素水を、50分以上かけ、6つに分けて懸濁液に添加する。50℃で5時間後のtlcによるモニタリングでは、多量の基質の残存が明らかとなる。10mlの1NのNaOH(0.4gのNaOH)と5gの水性過酸化水素水を添加する。さらに50℃で1時間攪拌した後、不溶性の生成物は全体的に消失しており、tlcによるモニタリングでは、全ての出発物質の消費が示されている(顕色:ジニトロフェニルヒドラジン)。
ついで、室温まで冷却された反応媒体を、150mlの氷/2NのHClの混合物(2/1)に添加する。形成された白色沈殿物をブフナー漏斗で濾過し、30分攪拌した後、水で3回洗浄する。250mlの酢酸エチルに再溶解させた後、MgSO上で乾燥させ、ついで濾過し、所定の乾燥度になるまで蒸発させたところ、このようにして2.25gの白色固形物が分離される(収率:96%)。
分析:
白色固形物、その得られた構造は一致する(H NMR)(NMR)。
N-{2-[(2-フリルメチル)チオ]エチル}-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミドの合成
Figure 2006519755
試薬:
1-フェニル-1H-ピラゾールカルボン酸
10 MW:188.19 m=0.83g 4.41mmol/1当量
カルボニルジイミダゾール(CDI)
MW:162.15 m=0.82g 5.05mmol/1.15当量
2-(フルフリルチオ)エチルアミン
11NOS MW:157.234 m=3.23g 20.5mmol/4.7当量
DMF V=10ml
手順:
反応器において、窒素下にて磁石式攪拌しつつ、ピラゾールをDMFに溶解させる。ついで、CDIを一回で素早く添加し、混合物を約20分攪拌し続ける。ついで、シリンジによる急速な滴下を介して、アミンを添加する。3時間30分攪拌した後のtlcによる反応のモニタリングでは、全ての出発物質の消失が示されている。
次に、反応媒体を80mlの氷/水の混合物で急冷する。15分攪拌した後に形成された白色沈殿物を、焼結漏斗における濾過により回収し、吸引により乾燥させる。ついで、得られたオレンジ色の固形物を、50mlのジクロロメタンに溶解させ、水で一度洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させる。焼結漏斗を通して濾過した後、不完全真空下にて蒸発させ、このようにして0.8gの黄色の固形物が得られる。
この固形物をシリカにおいてクロマトグラフィー(溶離:7/3のヘキサン/酢酸エチル)にかけ、トルエンから再結晶させる。
このようにして、0.80gのベージュ色の固形物が回収される(収率:56%)。それは、半分の分子の水と組合せられた化合物の形態で特徴付けられる。
分析:
ベージュ色の固形物
tlc(3/7のヘキサン/EtOAc):Rf=0.70。
H NMR:(CDCl);8.38(s,1H,CH)、7.95(s,1H,CH)、7.72(m,2H,H原子)、7.45(m,2H,H原子)、7.36(m,2H)、6.31(m,3H,2CH+NH)、3.78(s,2H,S-CH)、3.60(q,2H,N-CH)、2.78(t,2H,CH-S)。
13C NMR:(CDCl);162.5(CO)、151.6(C)、14.5(CH)、139.7(2CH)、139.4(C)、129.8(CH)、128.6(CH)、127.6(CH)、120.3(C)、119.7(CH)、110.8(CH)、108.1(CH)、38.2(CH)、31.8(CH)、28.2(CH)。
化合物8の合成
4-[4-(エトキシカルボニル)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル]安息香酸の合成
Figure 2006519755
試薬:
2-(エトキシメチレン-4,4,4-トリフルオロ-3-オキソ酪酸エチル
11 MW:240.18 m=6.50g 27.07mmol/1当量
4-ヒドラジノ安息香酸
MW:152.17 m=4.12g 27.07mmol/1当量
エタノール V=90ml
THF V=10ml
手順:
250mlの三口反応器において、ヒドラジノ安息香酸を、アルゴン下にて磁石式攪拌しつつ、90mlの無水エタノールに懸濁させる。10mlのTHFを添加して、試薬の溶解を促進させる(成功なし)。懸濁液を−15℃まで冷却し(CCl/N浴)、30分以上かけて、オキソブチラートをヒドラジンに滴下する。室温にて2時間30分後、溶液は全体的に透明になる(254nmでUVによる、ピラゾール類の特徴的な顕色を有する、tlcにて可視される単一スポット)。ついで、溶媒を蒸発させ、得られた黄色の固形物を20mlのヘプタンで2回洗浄し、焼結漏斗で濾過する。得られた黄色の固形物を真空下で乾燥させたところ、このようにして、7.70gのベージュ色の固形物が分離される(収率:87%)。
分析:
ベージュ色の固形物、その得られた構造は一致する(tlc、H NMR、13C NMR)。
1-(4-カルボキシフェニル)-5-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の合成
Figure 2006519755
試薬:
4-[4-(エトキシカルボニル)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル]安息香酸
1411 MW:328.24 m=3.25g 9.9mmol/1当量
水酸化ナトリウム
NaOH MW:39.99 m=1.38g 150mmol/15当量
エタノール V=30ml
手順:
100mlの反応器(濃縮器を具備)において、磁石式攪拌しつつ、ピラゾールをエタノールに溶解させる。室温にて15分後、水酸化ナトリウム溶液(50mlの水に1.38g)を添加する。反応媒体を室温で5分攪拌し、ついで13時間還流する。
ついで、混合物を室温まで冷却し、3NのHCl溶液で酸性化させる。次に、得られた白色沈殿物を焼結漏斗で濾過し、水ですすぎ、ロータリーエバポレータ、ついで乾燥ポンプで乾燥させる。
このようにして、2.03gの固形物が得られる(収率:77%)。
分析:
白色固形物、その得られた構造は一致する(H NMR、13C NMR)。
4-{4-[({2-[(2-フリルメチル)チオ]エチル}アミノ)カルボニル]-5-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-1-イル}安息香酸の合成
Figure 2006519755
試薬:
1-(4-カルボニルフェニル)-5-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸
12 MW:268.19 m=1.03g 3.04mmol/1当量
カルボニルジイミダゾール(CDI)
MW:162.15 m=0.81g 5.0mmol/1.3当量
2-(フルフリルチオ)エチルアミン
11NOS MW:157.23 m=2.25g 14.3mmol/4.7当量
DMF V=12ml
手順:
反応器において、窒素下にて磁石式攪拌しつつ、ピラゾールをDMFに溶解させる。ついで、CDIを一回で素早く添加し、混合物を約30分攪拌し続ける。ついで、シリンジによる急速な滴下を介して、アミンを添加する。一晩攪拌した後のtlcによる反応のモニタリングでは、全ての出発物質の消失が示されている。
次に、反応媒体を100mlの氷/水の混合物で急冷する。15分攪拌した後に形成された白色沈殿物を、焼結漏斗における濾過により回収し、吸引により乾燥させる。ついで、得られた白色固形物を分析し(tlc、NMR)、このようにして2つの生成物を同定する。次に、この粗混合物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(フラッシュクロマトグラフィー、2/1、ついで1/1のヘキサン/酢酸エチルで1%のギ酸を含有するもので溶離)にかける。
第1の分画(Rf:純粋なCHCl、1%のHCOHにおいて0.65)は、所望の生成物を140mg含有する(収率は11%)。合成された他の化合物と類似物により、NMRにて同定を行う。
第2の分画(Rf:0.48)は、2のアミド官能基を有する500mgの生成物を含有する(収率は30%)。
分析:
白色固形物、その得られた構造は一致する(H NMR、13C NMR)。
実施例9:式(I)の化合物の、15-PGDHに対する特異的な阻害特性の例示
1)15-PGDHにおけるテスト
酵素15-PGDHを、ロレアルの名称で出願された仏国特許出願第02/05067号に記載されたようにして、0.3mg/ml濃度に調節され、−80℃でブロックされた、媒体の懸濁液として得る。テスト目的のために、この懸濁液を解凍し、氷中で保管する。
並行して、0.1mMのジチオトレイトール(D5545, Sigma-Aldrich, L'isle D'Abeau Chesne, BP701, 38297, Saint Quentin Fallavier)、1.5mMのβ-NAD(N6522, Sigma-Aldrich, L'isle D'Abeau Chesne, BP701, 38297, Saint Quentin Fallavier)、及び50μMのプロスタグランジンE(P4172, Sigma-Aldrich, L'isle D'Abeau Chesne, BP701, 38297, Saint Quentin Fallavier)を含有する100mM、pH=7.4のトリスバッファーを調製する。
0.965mlのこのバッファー(予め37℃にしておく)を、37℃にサーモスタット維持され、測定波長を340nmにセットされた分光光度計(Perkin-Elmer, ラムダ2)のキュベットに入れる。37℃の0.035mlの酵素懸濁液を、記録しながらキュベットに入れる(340nmでの光学密度の増加に相当)。最大反応率を記す。
テスト値(化合物(I)を含有)を対照値(化合物(I)を含有せず)と比較;示された結果には、50μMの濃度での15-PGDHの阻害パーセンテージを表す。
2)PGF合成におけるテスト
酵素PGFSを、仏国特許出願公開第02/05067号公報に開示されたように、適切な媒体において0.5mg/ml濃度であり、−80℃でブロックされた懸濁液として得る。テスト目的のために、この懸濁液を解凍し、氷中で保管する。
並行して、20μMの9,10-フェナントレンキノン*(P2896, Sigma-Aldrich, L'isle D'Abeau Chesne, BP701, 38297, Saint Quentin Fallavier)、及び100μMのβ-NADPH(N1630, Sigma-Aldrich, L'isle D'Abeau Chesne, BP701, 38297, Saint Quentin Fallavier)を含有する100mM、pH=6.5のトリスバッファーを、茶色のフラスコ(光から保護)に調製する。
* 1mMの力価を有する保管溶液を無水エタノール中で調製し、40℃にし;生成物の溶解を容易にするために、フラスコを超音波キュベットに配する。
0.950mlのこのバッファー(予め37℃にしておく)を、37℃にサーモスタット維持され、測定波長を340nmにセットされた分光光度計(Perkin-Elmer, ラムダ2)のキュベットに入れる。37℃の0.05mlの酵素懸濁液を、記録しながらキュベットに入れる(340nmでの光学密度の低減に相当)。最大反応率を記す。
テスト値(化合物(I)を含有)を対照値(化合物(I)を含有せず)と比較;示された結果には、50μMの濃度でのPGFSの阻害パーセンテージを表す。
Figure 2006519755
この表には、化合物1及び2が、実際に15-PGDHインヒビターであることが示されている。さらに、それらは、PGFSよりも選択的に15-PGDHを阻害する。
以下の組成物は、化粧品又は製薬において一般的に使用されている通常の技術により得られる。
実施例10:毛髪用ローション
−化合物1 0.80g
−プロピレングリコール 10.00g
−イソプロピルアルコール 全体を100.00gにする量
このローションは、適用当たり1mlの割合で、1日に1又は2回、頭皮に適用され、頭皮を軽くマッサージして、活性剤の浸透を促進させる。ついで、頭髪を空気乾燥させる。このローションにより、抜毛を低減させ、毛髪の再成長を促進させることができる。
実施例11:毛髪用ローション
−化合物1 1.00g
−プロピレングリコール 30.00g
−エチルアルコール 40.00g
−水 全体を100.00gにする量
このローションは、適用当たり1mlの割合で、1日に1又は2回、頭皮に適用され、頭皮を軽くマッサージして、活性剤の浸透を促進させる。ついで、頭髪を空気乾燥させる。
このローションは、適用当たり1mlの割合で、1日に1又は2回、頭皮に適用され、頭皮を軽くマッサージして、活性剤の浸透を促進させる。
実施例12:毛髪用ローション
−化合物1 0.10g
−ラタノプロスト 0.10g
−プロピレングリコール 30.00g
−エチルアルコール 40.00g
−水 全体を100.00gにする量
実施例13:ロウ/水マスカラ
−ミツロウ 6.00%
−パラフィンロウ 13.00%
−水素化ホホバ油 2.00%
−水溶性の皮膜形成ポリマー 3.00%
−トリエタノールアミンステアラート 8.00%
−化合物1 1.00%
−黒色顔料 5.00%
−防腐剤 適量
−水 全体を100.00gにする量
マスカラブラシを使用し、このマスカラを標準的なマスカラのようにして、睫毛に適用する。

Claims (52)

  1. 有効量の次の式(I):
    Figure 2006519755
    [上式中:
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有する飽和又は不飽和環及び飽和した炭化水素ベース環で、これらの環は4〜7の原子を有し、場合によっては縮合し、カルボニル又はチオカルボニル官能基を含み、及び/又は場合によってはA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換されるもの
    から選択され、さらにR及びRは、それらが結合する窒素原子と共同して4〜7の原子の複素環を形成可能であり;
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −A、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環は場合によっては縮合し、カルボニル又はチオカルボニル官能基を含み、及び/又は場合によってはA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換されるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −水素、
    −A、
    −基COR、CSR、COOR、CONRR'、CSNRR'、SO、SONRR'
    −飽和又は不飽和で4〜7の原子の炭化水素ベース環、1〜4のヘテロ原子を有する5の原子の複素環、1〜3の隣接しないヘテロ原子を有する6の原子の複素環、1〜3のヘテロ原子を有する4又は7の原子の複素環で、該ヘテロ原子がO、N及びSから選択され、これらの複素環は飽和又は不飽和であり、該環及び該複素環が場合によっては縮合し、カルボニル又はチオカルボニル官能基を含み、及び/又は場合によってはA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換されるもの、
    から選択され;
    ・R、R'、R''及びR'''は、:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基R'で置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又は少なくとも一の置換基Rで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
    から選択され;
    ・R'は:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR7、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環が場合によっては縮合し、及び/又はカルボニル又はチオカルボニル官能基を含むもの、
    から選択され;
    ・R、R'、R''及びR'''は独立して、水素、又は飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Aは、R'及びO、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環から選択される少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し、これらの環は場合によっては縮合し、カルボニル又はチオカルボニル官能基を含み、及び/又は場合によっては少なくとも一の置換基Rで置換され;
    ・Tは、OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''、ハロゲン、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環は場合によっては縮合し、カルボニル又はチオカルボニル官能基を含み、かつ場合によっては少なくとも一の置換基Rで置換されるものから選択される]
    の少なくとも一のピラゾールカルボキシアミド化合物又はその塩の、ヒトのケラチン繊維等のケラチン繊維の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又はその喪失を低減させ、及び/又はそれらの密度を増加させるための薬剤としての使用。
  2. 次の式(I):
    Figure 2006519755
    [上式中:
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有する飽和又は不飽和環及び飽和した炭化水素ベース環で、これらの環が4〜7の原子を有し、場合によっては縮合し、カルボニル又はチオカルボニル官能基を含み、及び/又は場合によってはA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換されるもの、
    から選択され、さらにR及びRは、それらが結合する窒素原子と共同して4〜7の原子の複素環を形成可能であり;
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −A、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環が場合によっては縮合し、カルボニル又はチオカルボニル官能基を含み、及び/又は場合によってはA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換されるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −水素、
    −A、
    −基COR、CSR、COOR、CONRR'、CSNRR'、SO、SONRR'
    −飽和又は不飽和で4〜7の原子の炭化水素ベース環、1〜4のヘテロ原子を有する5の原子の複素環、1〜3の隣接しないヘテロ原子を有する6の原子の複素環、1〜3のヘテロ原子を有する4又は7の原子の複素環で、該ヘテロ原子がO、N及びSから選択されるもので、これらの複素環は飽和又は不飽和であり、該環及び複素環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・R、R'、R''及びR'''は、:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基R'で置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又は少なくとも一の置換基Rで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
    から選択され;
    ・R'は:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR7、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有する、及び/又は縮合可能であるもの、
    から選択され;
    ・R、R'、R''及びR'''は独立して、水素、又は飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Aは、少なくとも一の置換基Rで置換可能であり、及び/又はカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能である、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環、及びR'から選択される少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Tは、OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''、ハロゲン、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、また少なくとも一の置換基Rで置換可能なものから選択される]
    の少なくとも一のピラゾールカルボキシアミド化合物又はその塩の、ヒトのケラチン繊維を手入れ及び/又はメークアップする化粧品用組成物における、ケラチン繊維の成長を誘発及び/又は刺激し、抜毛を低減させ、及び/又はそれらの密度を増加させるための美容的使用。
  3. 次の式(I):
    Figure 2006519755
    [上式中:
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有する飽和又は不飽和環及び飽和した炭化水素ベース環で、これらの環が4〜7の原子を有し、場合によっては縮合し、カルボニル又はチオカルボニル官能基を含み、及び/又は場合によってはA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換されるもの、
    から選択され、さらにR及びRは、それらが結合する窒素原子と共同して4〜7の原子の複素環を形成可能であり;
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −A、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −水素、
    −A、
    −基COR、CSR、COOR、CONRR'、CSNRR'、SO、SONRR'
    −飽和又は不飽和で4〜7の原子の炭化水素ベース環、1〜4のヘテロ原子を有する5の原子の複素環、1〜3の隣接しないヘテロ原子を有する6の原子の複素環、1〜3のヘテロ原子を有する4又は7の原子の複素環で、該ヘテロ原子がO、N及びSから選択されるもので、これらの複素環は飽和又は不飽和であり、該環及び複素環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・R、R'、R''及びR'''は、:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基R'で置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又は少なくとも一の置換基Rで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
    から選択され;
    ・R'は:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有する、及び/又は縮合可能であるもの、
    から選択され;
    ・R、R'、R''及びR'''は独立して、水素、又は飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Aは、少なくとも一の置換基Rで置換可能であり、及び/又はカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能である、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環、及びR'から選択される少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Tは、OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''、ハロゲン、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、また少なくとも一の置換基Rで置換可能なものから選択される]
    の少なくとも一のピラゾールカルボキシアミド化合物又はその塩の、繊維の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又は抜毛を低減させ、及び/又はそれらの密度を増加させることを意図した、ヒトのケラチン繊維を手入れ又は処理する組成物の調製における使用。
  4. 次の式(I):
    Figure 2006519755
    [上式中:
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有する飽和又は不飽和環及び飽和した炭化水素ベース環で、これらの環が4〜7の原子を有し、場合によっては縮合し、カルボニル又はチオカルボニル官能基を含み、及び/又は場合によってはA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換されるもの、
    から選択され、さらにR及びRは、それらが結合する窒素原子と共同して4〜7の原子の複素環を形成可能であり;
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −A、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −水素、
    −A、
    −基COR、CSR、COOR、CONRR'、CSNRR'、SO、SONRR'
    −飽和又は不飽和で4〜7の原子の炭化水素ベース環、1〜4のヘテロ原子を有する5の原子の複素環、1〜3の隣接しないヘテロ原子を有する6の原子の複素環、1〜3のヘテロ原子を有する4又は7の原子の複素環で、該ヘテロ原子がO、N及びSから選択されるもので、これらの複素環は飽和又は不飽和であり、該環及び複素環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・R、R'、R''及びR'''は、:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基R'で置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又は少なくとも一の置換基Rで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
    から選択され;
    ・R'は:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR7、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有する、及び/又は縮合可能であるもの、
    から選択され;
    ・R、R'、R''及びR'''は独立して、水素、又は飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Aは、少なくとも一の置換基Rで置換可能であり、及び/又はカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能である、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環、及びR'から選択される少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Tは、OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''、ハロゲン、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、また少なくとも一の置換基Rで置換可能なものから選択される]
    の少なくとも一のピラゾールカルボキシアミド化合物又はその塩の、特にヒト由来の15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼのインヒビターとしての使用。
  5. 次の式(I):
    Figure 2006519755
    [上式中:
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有する飽和又は不飽和環及び飽和した炭化水素ベース環で、これらの環が4〜7の原子を含み、場合によっては縮合し、カルボニル又はチオカルボニル官能基を含み、及び/又は場合によってはA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換されるもの、
    から選択され、さらにR及びRは、それらが結合する窒素原子と共同して4〜7の原子の複素環を形成可能であり;
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −A、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −水素、
    −A、
    −基COR、CSR、COOR、CONRR'、CSNRR'、SO、SONRR'
    −飽和又は不飽和で4〜7の原子の炭化水素ベース環、1〜4のヘテロ原子を有する5の原子の複素環、1〜3の隣接しないヘテロ原子を有する6の原子の複素環、1〜3のヘテロ原子を有する4又は7の原子の複素環で、該ヘテロ原子がO、N及びSから選択されるもので、これらの複素環は飽和又は不飽和であり、該環及び複素環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・R、R'、R''及びR'''は、:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基R'で置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又は少なくとも一の置換基Rで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
    から選択され;
    ・R'は:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR7、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有する、及び/又は縮合可能であるもの、
    から選択され;
    ・R、R'、R''及びR'''は独立して、水素、又は飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Aは、少なくとも一の置換基Rで置換可能であり、及び/又はカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能である、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環、及びR'から選択される少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Tは、OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''、ハロゲン、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、また少なくとも一の置換基Rで置換可能なものから選択される]
    の少なくとも一のピラゾールカルボキシアミド化合物又はその塩の、ヒトにおける、15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼに関連した疾患の処置を意図した、ヒトのケラチン繊維を手入れ又は処理する組成物の製造における使用。
  6. ケラチン繊維が、頭髪、眉毛、睫毛、あごひげ、口ひげ、及び陰毛であることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の使用。
  7. 有効量の次の式(I):
    Figure 2006519755
    [上式中:
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有する飽和又は不飽和環及び飽和した炭化水素ベース環で、これらの環が4〜7の原子を含み、場合によっては縮合し、カルボニル又はチオカルボニル官能基を含み、及び/又は場合によってはA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換されるもの、
    から選択され、さらにR及びRは、それらが結合する窒素原子と共同して4〜7の原子の複素環を形成可能であり;
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −A、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −水素、
    −A、
    −基COR、CSR、COOR、CONRR'、CSNRR'、SO、SONRR'
    −飽和又は不飽和で4〜7の原子の炭化水素ベース環、1〜4のヘテロ原子を有する5の原子の複素環、1〜3の隣接しないヘテロ原子を有する6の原子の複素環、1〜3のヘテロ原子を有する4又は7の原子の複素環で、該ヘテロ原子がO、N及びSから選択されるもので、これらの複素環は飽和又は不飽和であり、該環及び複素環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・R、R'、R''及びR'''は、:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基R'で置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又は少なくとも一の置換基Rで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
    から選択され;
    ・R'は:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR7、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有する、及び/又は縮合可能であるもの、
    から選択され;
    ・R、R'、R''及びR'''は独立して、水素、又は飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Aは、少なくとも一の置換基Rで置換可能であり、及び/又はカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能である、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環、及びR'から選択される少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Tは、OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''、ハロゲン、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、また少なくとも一の置換基Rで置換可能なものから選択される]
    の少なくとも一のピラゾールカルボキシアミド化合物又はその塩の、ヒトの毛髪を手入れする化粧品用組成物における、抜毛を低減させ、及び/又は毛髪密度を増加させ、及び/又は天然由来の脱毛症を処置するための使用。
  8. 次の式(I):
    Figure 2006519755
    [上式中:
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有する飽和又は不飽和環及び飽和した炭化水素ベース環で、これらの環が4〜7の原子を含み、場合によっては縮合し、カルボニル又はチオカルボニル官能基を含み、及び/又は場合によってはA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換されるもの、
    から選択され、さらにR及びRは、それらが結合する窒素原子と共同して4〜7の原子の複素環を形成可能であり;
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −A、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい飽和又は不飽和環で、これらの環が4〜7の原子を有し、カルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −水素、
    −A、
    −基COR、CSR、COOR、CONRR'、CSNRR'、SO、SONRR'
    −飽和又は不飽和で4〜7の原子の炭化水素ベース環、1〜4のヘテロ原子を有する5の原子の複素環、1〜3の隣接しないヘテロ原子を有する6の原子の複素環、1〜3のヘテロ原子を有する4又は7の原子の複素環で、該ヘテロ原子がO、N及びSから選択されるもので、これらの複素環は飽和又は不飽和であり、該環及び複素環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・R、R'、R''及びR'''は、:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基R'で置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又は少なくとも一の置換基Rで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
    から選択され;
    ・R'は:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR7、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有する、及び/又は縮合可能であるもの、
    から選択され;
    ・R、R'、R''及びR'''は独立して、水素、又は飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Aは、少なくとも一の置換基Rで置換可能であり、及び/又はカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能である、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環、及びR'から選択される少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Tは、OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''、ハロゲン、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、また少なくとも一の置換基Rで置換可能なものから選択される]
    の少なくとも一のピラゾールカルボキシアミド化合物又はその塩の、毛髪の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又は抜毛を低減させ、及び/又は毛髪密度を増加させ、及び/又は天然由来の脱毛症を処置することを意図した、ヒトの毛髪用組成物の調製における使用。
  9. 次の式(I):
    Figure 2006519755
    [上式中:
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有する飽和又は不飽和環及び飽和した炭化水素ベース環で、これらの環が4〜7の原子を有し、場合によっては縮合し、カルボニル又はチオカルボニル官能基を含み、及び/又は場合によってはA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換されるもの、
    から選択され、さらにR及びRは、それらが結合する窒素原子と共同して4〜7の原子の複素環を形成可能であり;
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −A、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −水素、
    −A、
    −基COR、CSR、COOR、CONRR'、CSNRR'、SO、SONRR'
    −飽和又は不飽和で4〜7の原子の炭化水素ベース環、1〜4のヘテロ原子を有する5の原子の複素環、1〜3の隣接しないヘテロ原子を有する6の原子の複素環、1〜3のヘテロ原子を有する4又は7の原子の複素環で、該ヘテロ原子がO、N及びSから選択されるもので、これらの複素環は飽和又は不飽和であり、該環及び複素環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・R、R'、R''及びR'''は、:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基R'で置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又は少なくとも一の置換基Rで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
    から選択され;
    ・R'は:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR7、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有する、及び/又は縮合可能であるもの、
    から選択され;
    ・R、R'、R''及びR'''は独立して、水素、又は飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Aは、少なくとも一の置換基Rで置換可能であり、及び/又はカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能である、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環、及びR'から選択される少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Tは、OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''、ハロゲン、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、また少なくとも一の置換基Rで置換可能なものから選択される]
    の少なくとも一のピラゾールカルボキシアミド化合物又はその塩の、睫毛の抜毛を低減させ、及び/又はその密度を増加させるための、ヒトの睫毛を手入れ及び/又はメークアップする化粧品用組成物としての使用。
  10. 次の式(I):
    Figure 2006519755
    [上式中:
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有する飽和又は不飽和環及び飽和した炭化水素ベース環で、これらの環が4〜7の原子を有し、場合によっては縮合し、カルボニル又はチオカルボニル官能基を含み、及び/又は場合によってはA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換されるもの、
    から選択され、さらにR及びRは、それらが結合する窒素原子と共同して4〜7の原子の複素環を形成可能であり;
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −A、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −水素、
    −A、
    −基COR、CSR、COOR、CONRR'、CSNRR'、SO、SONRR'
    −飽和又は不飽和で4〜7の原子の炭化水素ベース環、1〜4のヘテロ原子を有する5の原子の複素環、1〜3の隣接しないヘテロ原子を有する6の原子の複素環、1〜3のヘテロ原子を有する4又は7の原子の複素環で、該ヘテロ原子がO、N及びSから選択されるもので、これらの複素環は飽和又は不飽和であり、該環及び複素環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・R、R'、R''及びR'''は、:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基R'で置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又は少なくとも一の置換基Rで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
    から選択され;
    ・R'は:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有する、及び/又は縮合可能であるもの、
    から選択され;
    ・R、R'、R''及びR'''は独立して、水素、又は飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Aは、少なくとも一の置換基Rで置換可能であり、及び/又はカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能である、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環、及びR'から選択される少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Tは、OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''、ハロゲン、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、また少なくとも一の置換基Rで置換可能なものから選択される]
    の少なくとも一のピラゾールカルボキシアミド化合物又はその塩の、睫毛の成長を誘発及び/又は刺激し、及び/又はそれらの密度を増加させることを意図した、ヒトの睫毛を手入れ及び/又は処理する組成物の調製における使用。
  11. 式(I)の少なくとも一のピラゾールカルボキシアミド化合物又はその塩の、毛髪の小胞におけるプロスタグランジン類の量及び/又は活性を保持するための、組成物の製造における使用。
  12. 式(I)の少なくとも一のピラゾールカルボキシアミド化合物又はその塩の、毛髪の小胞におけるプロスタグランジン類の量及び/又は活性を保持する薬剤としての美容的使用。
  13. ピラゾールカルボキシアミド化合物が、次の式(II):
    Figure 2006519755
    [上式中:
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    から選択され、ここでR及びRは、それらが結合する窒素原子と共同して4〜7の原子の複素環を形成可能であり;
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −A、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COOR
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環が縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −水素、
    −A、
    −基COR及びCOOR
    −飽和又は不飽和で4〜7の原子の炭化水素ベース環で、これらの環がA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・R及びR'は、:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基R'で置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環が縮合可能であり、及び/又は少なくとも一の置換基Rで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF及びCOOR
    から選択され;
    ・R'は:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF及びCOOR
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環が縮合可能であるもの、
    から選択され;
    ・R及びR'は独立して、水素、又は飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Aは、少なくとも一の置換基Rで置換可能であり、及び/又は縮合可能である、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環、及び基OR、SR、NRR'、CN、CF及びCOOR、ハロゲンから選択される少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Tは、OR、SR、NRR'、CN、CF及びCOOR、ハロゲン、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環が縮合可能であり、また少なくとも一の置換基Rで置換可能なものから選択される]
    を有するもの、又はその塩であることを特徴とする、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の使用。
  14. 及びRの少なくとも一方が、RがOH又は-S-(CH)を表す(CH)基を示し、ここでRはH又はHyを表し、Hyは4〜7の原子の複素環を表すことを特徴とする、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の使用。
  15. が水素を表し、Rが、nが2に等しく、mが1に等しい、(CH)基を表すことを特徴とする、請求項1ないし14のいずれか1項に記載の使用。
  16. Hyが5の原子の複素環を表すことを特徴とする、請求項15に記載の使用。
  17. Hyが、ヘテロ原子として酸素を含有していることを特徴とする、請求項14ないし16のいずれか1項に記載の使用。
  18. が、5又は6の原子を有する炭化水素ベース環、特に置換されていてもよいフェニル基を表すことを特徴とする、請求項1ないし17のいずれか1項に記載の使用。
  19. 及びRの少なくとも一方がCFを表すことを特徴とする、請求項1ないし18のいずれか1項に記載の使用。
  20. がCFを表し、RがHを表すことを特徴とする、請求項1ないし19のいずれか1項に記載の使用。
  21. 式(I)の化合物の塩が、ナトリウム及びカリウムの塩、亜鉛(Zn2+)、カルシウム(Ca2+)、銅(Cu2+)、鉄(Fe2+)、ストロンチウム(Sr2+)、マグネシウム(Mg2+)、マンガン(Mn2+)及びアンモニウムの塩、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ヘキサデシルアミン、N,N,N',N'-テトラキス(2-ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、及びトリス(ヒドロキシメチルアミノ)メタンの塩、水酸化物、炭酸塩、ハロゲン化物、硫酸塩、リン酸塩、及び硝酸塩から選択される塩であることを特徴とする、請求項1ないし20のいずれか1項に記載の使用。
  22. 化合物が次の式:
    化合物1
    Figure 2006519755
    化合物2
    Figure 2006519755
    化合物3
    Figure 2006519755
    化合物4
    Figure 2006519755
    化合物5
    Figure 2006519755
    化合物6
    Figure 2006519755
    化合物7
    Figure 2006519755
    化合物8
    Figure 2006519755
    の一つを満足させるものであることを特徴とする、請求項1ないし21のいずれか1項に記載の使用。
  23. 式(I)の化合物、もしくは式(I)の化合物の混合物が、組成物の全重量に対して10−3%〜10%、好ましくは10−2%〜2%の範囲の濃度で使用されることを特徴とする、請求項1ないし22のいずれか1項に記載の使用。
  24. 組成物が、局所適用される組成物であることを特徴とする、請求項1ないし23のいずれか1項に記載の使用。
  25. 生理学的に許容可能な媒体と、有効量の次の式(I):
    Figure 2006519755
    [上式中:
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有する飽和又は不飽和環及び飽和した炭化水素ベース環で、これらの環が4〜7の原子を有し、場合によっては縮合し、カルボニル又はチオカルボニル官能基を含み、及び/又は場合によってはA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換されるもの、
    から選択され、さらにR及びRは、それらが結合する窒素原子と共同して4〜7の原子の複素環を形成可能であり;
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −A、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −水素、
    −A、
    −基COR、CSR、COOR、CONRR'、CSNRR'、SO、SONRR'
    −飽和又は不飽和で4〜7の原子の炭化水素ベース環、1〜4のヘテロ原子を有する5の原子の複素環、1〜3の隣接しないヘテロ原子を有する6の原子の複素環、1〜3のヘテロ原子を有する4又は7の原子の複素環で、該ヘテロ原子がO、N及びSから選択されるもので、これらの複素環は飽和又は不飽和であり、該環及び複素環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・R、R'、R''及びR'''は、:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基R'で置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、及び/又は少なくとも一の置換基Rで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
    から選択され;
    ・R'は:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR7、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、及びSiRR'R''
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有する、及び/又は縮合可能であるもの、
    から選択され;
    ・R、R'、R''及びR'''は独立して、水素、又は飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Aは、少なくとも一の置換基Rで置換可能であり、及び/又はカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能である、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環、及びR'から選択される少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Tは、OR、SR、NRR'、CN、CF、COR、CSR、COOR、COSR、CSOR、CSSR、NRCOR'、NRCSR'、OCOR、SCOR、CSNRR'、SO、SONRR'、NRSOR'、NRC(=NR')NR''R'''、SiRR'R''、ハロゲン、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環がカルボニル又はチオカルボニル官能基を有し、縮合可能であり、また少なくとも一の置換基Rで置換可能なものから選択される]
    の少なくとも一のピラゾールカルボキシアミド化合物又はその塩を含有する、ケラチン繊維を手入れ又はメークアップする組成物。
  26. ピラゾールカルボキシアミド化合物が、次の式(II):
    Figure 2006519755
    [上式中:
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    から選択され、ここでR及びRは、それらが結合する窒素原子と共同して4〜7の原子の複素環を形成可能であり;
    ・R及びRは独立して:
    −水素、
    −A、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF、COOR
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環が縮合可能であり、及び/又はA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −水素、
    −A、
    −基COR及びCOOR
    −飽和又は不飽和で4〜7の原子の炭化水素ベース環で、これらの環がA及びRから選択される少なくとも一の置換基Tで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・R及びR'は、:
    −水素、
    −少なくとも一の置換基R'で置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環が縮合可能であり、及び/又は少なくとも一の置換基Rで置換可能であるもの、
    から選択され;
    ・Rは:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF及びCOOR
    から選択され;
    ・R'は:
    −飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基、
    −ハロゲン、
    −基OR、SR、NRR'、CN、CF及びCOOR
    −O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環が縮合可能であるもの、
    から選択され;
    ・R及びR'は独立して、水素、又は飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Aは、少なくとも一の置換基Rで置換可能であり、及び/又は縮合可能である、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環、及び基OR、SR、NRR'、CN、CF及びCOOR、ハロゲンから選択される少なくとも一の置換基Tで置換されていてもよい、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表し;
    ・Tは、OR、SR、NRR'、CN、CF及びCOOR、ハロゲン、O、N及びSから選択される少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよい、4〜7の原子の飽和又は不飽和環で、これらの環が縮合可能であり、また少なくとも一の置換基Rで置換可能なものから選択される]
    を有するもの、又はその塩であることを特徴とする、請求項25に記載の組成物。
  27. 及びRの少なくとも一方が、(CH)S(CH)Hy基を表し、Hyが複素環を表すことを特徴とする、請求項25又は26に記載の組成物。
  28. が水素を表し、Rが(CH)S(CH)Hy基を表し、ここでHyが複素環を表し、nが2に等しく、mが1に等しいことを特徴とする、請求項25ないし27のいずれか1項に記載の組成物。
  29. Hyが5の原子の複素環を表すことを特徴とする、請求項25ないし28のいずれか1項に記載の組成物。
  30. Hyが、ヘテロ原子として酸素を含有していることを特徴とする、請求項25ないし29のいずれか1項に記載の組成物。
  31. 及びRの一方がCFを表すことを特徴とする、請求項25ないし30のいずれか1項に記載の組成物。
  32. がCFを表し、RがHを表すことを特徴とする、請求項25ないし31のいずれか1項に記載の組成物。
  33. が、5又は6の原子を有する炭化水素ベース環を表すことを特徴とする、請求項25ないし32のいずれか1項に記載の組成物。
  34. 式(I)の化合物の塩が、ナトリウム及びカリウムの塩、亜鉛(Zn2+)、カルシウム(Ca2+)、銅(Cu2+)、鉄(Fe2+)、ストロンチウム(Sr2+)、マグネシウム(Mg2+)、マンガン(Mn2+)及びアンモニウムの塩、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ヘキサデシルアミン、N,N,N',N'-テトラキス(2-ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、及びトリス(ヒドロキシメチルアミノ)メタンの塩、水酸化物、炭酸塩、ハロゲン化物、硫酸塩、リン酸塩、及び硝酸塩から選択される塩であることを特徴とする、請求項25ないし33のいずれか1項に記載の組成物。
  35. 式(I)の化合物が次の式:
    化合物1
    Figure 2006519755
    化合物2
    Figure 2006519755
    化合物3
    Figure 2006519755
    化合物4
    Figure 2006519755
    化合物5
    Figure 2006519755
    化合物6
    Figure 2006519755
    化合物7
    Figure 2006519755
    化合物8
    Figure 2006519755
    の一つを満足させるものであることを特徴とする、請求項25ないし36のいずれか1項に記載の組成物。
  36. 式(I)の化合物が、組成物の全重量に対して10−3%〜10%、好ましくは10−2%〜2%の範囲の濃度で使用されることを特徴とする、請求項25ないし35のいずれか1項に記載の組成物。
  37. 組成物が、局所適用される組成物であることを特徴とする、請求項25ないし36のいずれか1項に記載の組成物。
  38. 毛髪用クリーム、毛髪用ローション、シャンプー、毛髪用もしくは睫毛用のコンディショナー又はマスカラの形態をしていることを特徴とする、請求項25ないし37のいずれか1項に記載の組成物。
  39. 水性、アルコール性又は水性-アルコール性溶液又は懸濁液の形態であることを特徴とする、請求項25ないし38のいずれか1項に記載の組成物。
  40. 溶媒、水相又は油相のための増粘剤又はゲル化剤、組成物の媒体に溶解する染料、フィラー、顔料、酸化防止剤、防腐剤、香料、電解質、中和剤、皮膜形成ポリマー、UVブロッカー、及び式(I)の化合物以外の化粧品用及び製薬用活性剤、及びそれらの混合物から選択される他の成分を含有していることを特徴とする、請求項25ないし39のいずれか1項に記載の組成物。
  41. タンパク質、タンパク質加水分解物、アミノ酸、ポリオール類、尿素、アラントイン、糖類及び糖類誘導体、植物抽出物、ヒドロキシ酸;レチノール誘導体、トコフェロール誘導体、必須脂肪酸、セラミド類、精油、5-n-オクタノイルサリチル酸等のサリチル酸誘導体、ヒドロキシ酸エステル、リン脂質、及びビタミン類、及びそれらの混合物から選択される、他の活性剤をさらに含有していることを特徴とする、請求項25ないし40のいずれか1項に記載の組成物。
  42. ケラチン繊維の再成長を促進させ、及び/又は抜毛を制限する、少なくとも一の付加的な活性化合物をさらに含有していることを特徴とする、請求項25ないし41のいずれか1項に記載の組成物。
  43. アミネキシル、6-O-[(9Z,12Z)オクタデカ-9,12-ジエノイル]ヘキサピラノース、リポキシゲナーゼインヒビター、ブラジキニンインヒビター、プロスタグランジン類及びその誘導体、プロスタグランジン受容体アゴニスト又はアンタゴニスト、非プロスタン酸プロスタグランジン類似体、血管拡張剤、抗アンドロゲン剤、サイクロスポリン類及びその類似体、抗菌剤、抗炎症剤、レチノイド類、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、フェノール、エストラジオール、マレイン酸クロルフェニラミン、クロロフィリン誘導体、コレステロール、システイン、メチオニン、メントール、ペパーミント油、パントテン酸カルシウム、パンテノール、レゾルシノール、プロテインキナーゼCアクチベータ、グリコシダーゼインヒビター、グリコサミノグリカナーゼインヒビター、ピログルタミン酸エステル、六糖酸又はアシル六糖酸、アリール置換されたエチレン類、N-アシルアミノ酸、フラボノイド類、アスコマイシン誘導体及び類似体、ヒスタミンアンタゴニスト、サポニン類、プロテオグリカナーゼインヒビター、エストロゲンアゴニスト及びアンタゴニスト、シュードテリン類、サイトカイン類、及び成長因子プロモーター、IL-1又はIL-6インヒビター、IL-10プロモーター、TNFインヒビター、ベンゾフェノン類、ヒダントイン、オクトピロックス、レチノイン酸、止痒剤、駆虫剤、抗真菌剤、ニコチン酸エステル、カルシウム拮抗剤、ホルモン類、トリテルペン類、抗アンドロゲン類、ステロイド性又は非ステロイド性の5-α-レダクターゼインヒビター、カリウム-チャンネルアゴニスト、及びPF受容体アゴニスト、及びそれらの混合物から選択される、ケラチン繊維の再成長を促進させ、及び/又は抜毛を制限する、少なくとも一の付加的な活性化合物をさらに含有していることを特徴とする、請求項25ないし42のいずれか1項に記載の組成物。
  44. 付加的な化合物が、アミネキシル、FR受容体アゴニスト及び血管拡張剤から選択されることを特徴とする、請求項41ないし43のいずれか1項に記載の組成物。
  45. 生理学的に許容可能な媒体、特に化粧品用媒体に、少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩、及びアミネキシル、FR受容体アゴニスト及び血管拡張剤から選択される、ヒトのケラチン繊維の再成長を促進させ、及び/又は抜毛を制限する、少なくとも一の付加的な活性化合物を含有せしめてなる、ケラチン繊維を手入れ又はメークアップする組成物。
  46. 付加的な活性化合物が、アミネキシル、ミノキシジル、ラタノプロスト、ブタプロスト及びトラボプロストから選択されることを特徴とする、請求項42ないし45のいずれか1項に記載の組成物。
  47. 請求項25ないし46のいずれか1項に記載の化粧品用組成物を、繊維及び/又は皮膚に適用し、この組成物と繊維及び/又は皮膚とを接触させて放置し、場合によってはすすぐことからなることを特徴とする、ケラチン繊維及び/又は該繊維が出ている皮膚の美容処理方法。
  48. 少なくとも一の式(I)の化合物又はその塩を含有するマスカラ用組成物を、睫毛及び/又は瞼に適用し、この組成物と睫毛及び/又は瞼とを接触させて放置することからなることを特徴とする、ヒトの睫毛の状態及び/又は外観を改善するための、ヒトの睫毛の美容的手入れ及び/又はメークアップ方法。
  49. 請求項25ないし46のいずれか1項に記載の化粧品用組成物を、毛髪及び/又は頭皮に適用し、この組成物と毛髪及び/又は頭皮とを接触させて放置し、場合によってはすすぐことからなることを特徴とする、ヒトの毛髪及び/又は頭皮の美容的手入れ方法。
  50. 次の式(III):
    Figure 2006519755
    [上式中、RはOH又は-S-(CH)-Rを表し、ここでRはH又はHyを表し;TはH又は4-COOHを表し;nは1〜10の範囲の整数を表し、mは1〜10の範囲の整数を表し;Hyは4〜7の原子の複素環を表す]
    のピラゾールカルボキシアミド化合物又はその塩。
  51. Hyがフランを表すことを特徴とする、請求項50に記載の化合物。
  52. n=2及び/又はm=1であることを特徴とする、請求項50又は51に記載の化合物。
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