JP2006517646A - ガス流れに点火する方法と回路配置 - Google Patents

ガス流れに点火する方法と回路配置 Download PDF

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Abstract

ガス流れに点火するための方法と、この方法を実行する回路配置とを提供する。回路配置は、電源(10)に接続されるトランスバータと、本質的公知の点火ロックバルブ(2)を操作するために電磁石(5)に接続されるトランスバータより下流の保管コンデンサ(C1)および点火変圧器を経て公知の方法で点火電極(9)につながれる点火コンデンサ(C2)と、リレー(17)を経て電源(10)または熱電対(4)に接続される本質的に公知の点火ロック磁石(6)と、電源(10)と点火ロック磁石(6)との間に取り付けられる少なくとも1個の安全遮断器(18)と、熱電対(4)の電圧を計測する素子とを有する。

Description

本発明は、ガス流れに点火するための方法と、ガス調整部品を有するガス加熱ストーブに用いることができるように、この方法を実行する回路配置とに関する。
ガス加熱ストーブ用などの設備は、多数の設計図において実現可能である。
そこでガスに点火する点火装置は、米国特許第5722823号に開示されている。この点火装置は、ガスバルブを操作する磁石コイルと、ガス流れに電気的に点火する点火器と、低電圧ラインを経て磁石コイルおよび点火器に連結される遠隔制御部とを有する。遠隔制御部は、通電供給部と、低電圧の設定を計時するための時限スイッチとを含んでいる。
この設計では、ガス流れに点火するために多量の通電を必要とする。そこで、相対的に高電力入力を意味する3個のリレーコイルを設置している。ソレノイドバルブは、点火プロセス間にコンスタントに通電され、結果として高い電力消費になる。したがって、通電供給オプションだけが回路給電である。他の欠点は、スイッチ内で生じる誤りが安全関連の問題になりうることである。
ガスバーナーの点火を制御するバルブ装置は、英国特許出願公開第2351341号明細書から知られている。操作スピンドルは、手によって点火ロックバルブを開く点火位置へ動かされる。操作スピンドルは、該スピンドルを動かすとマイクロスイッチと係合するので、この位置で短時間だけ保持させることが必要である。これによって、電源装置から磁石と係合するのに利用できる電圧を生じることになる。着火は、圧電スパーク点火によって行われる。電源装置は、熱電対によって付与される熱電気電流が点火ロックバルブをその開放位置に保つのに十分であるとオフに切り換えられる。
この解決策では、電源装置を使用することが欠点である。また、さらに苦心することは、圧電スパーク点火を実行することが必要なことである。特に、点火ロックバルブとバーナー孔との間にかなり大きい導通ギャップがあるのに、点火ロックバルブ開口と点火との時間が比較的短いので、バーナー孔で点火可能なガス混合が起こらない限り、それ以上の問題がある。
さらに、独国実用新案第9307895号には、加熱回路配置について、ガスバーナー用の熱電気ロッキングを有する多機能バルブを開示している。この多機能バルブは、それを操作するために室内に存在する電源装置を使用する。ガス流れに点火するために、電磁バルブは押しボタンによって通電され、点火ロックバルブを開く。ガス流れは同時に点火される。点火されたガス炎の領域にある熱電対は加熱され、且つ得た熱電気電流によって磁石を通電状態にすることになる。この磁石はアンカーをしっかり保持するので、該アンカーに連結した点火ロックバルブを開放位置に保つ。ついで押しボタンを解放することができ、電磁バルブへの通電を切る。
ここでは、熱電気電流が点火ロックバルブを開放位置で保つまで、圧力バルブを十分長い間保持しなければならないという欠点がある。また、回路給電が必要となるために、電磁バルブが電源装置を介してこの時間通電されたままである点から見て、電力消費が相対的に多いという欠点もある。
英国特許出願公開第2351341号と独国実用新案第9307895号に開示されたいずれの解決策も、装置を全自動で作動することができず、手動操作が必要であるという欠点を有している。
米国特許第5722823号明細書 英国特許出願公開第2351341号明細書 独国実用新案第9307895号明細書
本発明は、ガス流れに完全自動点火するための方法と、この方法を実行するスイッチ配置であって、十分な寿命を有する統合電源に用いることが可能な低電力消費であるスイッチ配置とを開発する課題に基づいている。また、この構造は、可能な限り単純且つ安価になるようにすべきである。
本発明に従って、電源で付与される直流からより高い電圧を発生するトランスバータを作動することによって手順の課題を解決し、該電源により、点火電圧を付与するための保管コンデンサおよび点火コンデンサに荷電する。本質的に公知の点火ロック磁石は、電源で付与される保持電流によって作動され、一方、同時に、点火ロック磁石と、ガス炎によって影響を受けうる熱電対との間に存在する電気回路は、リレーによって中断される。ついで保管コンデンサは、回路素子によって不意に放電され、本質的に公知の点火ロックバルブを開き且つ同時に点火ロック磁石のアンカーに適用させるために、電流サージを発生しそして電磁石に一時的に通電する。保持電流で作動される点火ロック磁石のために、アンカーは、適用の後にこの位置で保持され、溢流ガスに点火するために点火火花は、公知の仕方の変圧器を経て点火コンデンサとつながった点火電極を介して発生する。続いて、別の点火手順が開始され、それによって点火コンデンサが再充電され、且つ充電が行われた後に新たな点火火花を発生する。規定された時間の後に点火を終了する。電源から点火ロック磁石に流れる保持電流は中断され、且つ点火ロック磁石と熱電対との間の回路は、リレーによって閉じられる。
これによって、先行技術の前記の欠点を改善する解決策を見い出している。電子制御ユニットの簡単な操作によって、ガス流れの点火を容易化する。制御ユニットを作動する時間と関わりない電磁石の単なるパルス作動の点から見て、非常に低い所要電力量になる。また、圧電点火装置の付加的コストが必要なくなるように、点火火花を発生させるために電源にアクセスすることが可能である。
本発明の有益な具体例は、他の特許請求の範囲から導き出せる。
電子制御ユニットがガス流れに点火するために作動された後に、ガス炎が燃えているかどうかを測定するためのチェックが行われるならば有益であることが証明される。情報が肯定的ならば点火手順が中止され、一方、情報が否定的ならば点火手順の前記の段階が実行される。
また、熱的電磁力の存在が測定されるならば本発明方法の有益な具体例になるが、一方、熱的電磁力がないならば他の点火手順が開始される。しかしながら、熱的電磁力の形跡があるならば点火は終了する。熱的電磁力の測定は、電気的に算出された熱電気電流がアンカーを点火ロック磁石に保持させるのに十分であることを示すと直ちに、電源から点火ロック磁石に流れる保持電流が阻止され、点火ロック磁石と熱電対との間の電気回路がリレーによって閉じられる。
また、保管コンデンサおよび点火コンデンサが、異なる電圧でそれぞれに割り当てられたトランスバータを介して比較的容易に充電されるのに適している。
より高い交流電流が、電源より供給される直流電流から生じるならば本発明方法の好都合な具体例になり、それによって電力発振器がトランスバータの代わりに用いられ、且つ保管コンデンサが、点火手順を開始するときに単に複合カスケードの第1ステージに切り換えられるとすぐ、保管コンデンサおよび複合カスケードの第2ステージと導線で接続された点火コンデンサは、カスケード回路を経てより高い交流電流によって規定のより高い電圧に充電される。規定されたより高い直流電圧に到達した後に、電力発振器はオフに切り換えられ、他の点火手順が開始されると再びオンに切り換えられる。
電源が電池であって、遠隔制御部の受信部のハウジングの中に電子制御ユニットとともに設置されるほど電池の寸法が小さくなる時に特に重要であるそれ以上の所要電力量を減らすために、アンカーを保持するための電源で供給される保持電流が、点火ロック磁石およびリレーを通って同時に流れることができ、一方、点火ロック磁石と熱電対との間の電気回路が閉じられたときに、リレーの切り換え接点が挿入されると電流の一時的な中断のために、リレーを再配置する時のアンカー脱落を安全に阻止するために付加電流が一時的に発生する。他方では、電源から点火ロック磁石に供給される保持電流の電圧が、追加のトランスバータによってミリボルト域でトランスバート(transvert)させることに適している。
また、熱的電磁力の存在がアナログ増幅器を用いて計測されるならば好都合である。
本発明方法の安全性は、ブレイクダウンが起こったときなどに、手順ステップによって増大させ、該手順ステップでは、所定の時間が経過した後に、直列で時限式に接続された1個または2個以上の独立の安全遮断器を用いることによって電源から点火ロック磁石への通電を中断する。
第1点火手順と次の点火手順との間の時間を可能な限り短時間に保つために、点火コンデンサをさらに周期的に充電する前に、保管コンデンサをカスケードから切ることによってエネルギを節約することが望ましい。
回路配置に関する限り、請求項12に記載された特徴によって本発明に従って課題を解決する。有益な具体例および展開的発展は、関連の各従属項に提示されている。
ガス流れに点火するための本発明の主題である手順と本発明に係る回路配置とを、下記の具体例においてより詳細に説明する。個々の図面は図1から図3に示している。
ガス流れに点火する方法を実行するために、図1に例示した本発明に係る回路配置は、ガス調整バルブに用いられている。このガス調整バルブは、好ましくはガス加熱の煙突ストーブなどに取り付ける切換えおよび調整装置である。これによって、バーナーへ流れるガス容量を制御するバーナーの作動および監視を容易化する。本発明にとって重要でないが故にこの具体例で示さないアセンブリと同様に、ガス調整バルブは、点火バーナー1および点火ロックバルブ2を有する。点火バーナー1および点火ロックバルブ2の設計図と機能は、専門家に知られている故に詳細には説明しない。
これは、電子制御ユニットとして役立つマイクロコンピュータモジュール(図示しない)によってトリガーされ、該ユニットは、この具体例において、電源10とともに遠隔制御部の受信セクションの分離配置ハウジング(同様に図示しない)内に設置されている。電源10は、図面に示すように一般市販の電池からなり、この場合にはサイズR6である。
マイクロコンピュータモジュールからポートJを経てトリガーされる電力発振器11(以下でより詳細に説明)は、電源10と接続される。これと直列に、下流の保管コンデンサC1をトリガー且つ給電しおよび下流の保管コンデンサC2をトリガー且つ給電するのに役立つカスケード回路12,13がある。保管コンデンサC1を充電するのに必要な電圧は、点火コンデンサC2を充電するのに必要な電圧よりもかなり小さいので、カスケード回路12,13は複合カスケード回路として設計される。
ここでカスケードの第1ステージ12は、下流の保管コンデンサC1をトリガー且つ給電するのに役立つ。これより下流には順に、図面で概略的に図示するように、本質的に公知の点火ロックバルブ2を作動させるのに役立つ電磁石5がある。充電時間の短さから見て、低熱容量のいわゆるパルス磁石5で十分である。
カスケードの第2ステージ13は、下流の点火コンデンサC2をトリガーし且つ給電するのに役立ち、該コンデンサは、本質的に公知であり且つそれ故にそれ以上詳しく述べない点火装置の一部である。点火コンデンサC2は、ポートCを経てマイクロコンピュータモジュールによって点火するためにトリガーされる。カスケードの第2ステージ13は、電圧を監視するために素子14と接続される。同時に、素子14は、コンポーネントの破壊を阻止するために、起こりうる最高電圧を限定するのに役立つ。保管コンデンサC1用の追加の電圧モニタは、点火コンデンサC2を充電した後に保管コンデンサC1もまた充電されると思われるので省略することができる。ポートDは、マイクロコンピュータモジュールへチェックバック信号を送るのに役立つ。
図2は、用いられる電力発振器11用の回路を詳細に示している。電力発振器11は、専門家には本質的に公知である少なくとも4個のゲートを有するCMOS電子回路15からなる。これらのゲートは、NORゲート、NANDゲート、シンプルニゲータ(negators)などであればよい。これらから下流に、相補形電界効果の電力ステージ16があり、該ステージには、コイルL1およびHFコンデンサC3からなるLC直列発振回路を接続する。RCリンクは、フィードバックおよび位相調整用のいわゆる位相シフター19として役立つ。
さらに図1に示すように、点火ロックバルブ2の一部を形成する点火ロック磁石6は、熱電対4と連結させる。また、単安定リレー17の常時閉接点はこの回路内に設置されているが、この回路は通電状態で開き、且つ点火ロック磁石6は電池によって給電される電源10から電流を受け入れる。これに加えて、ポートGを経てマイクロコンピュータモジュールでトリガーされる回路素子(この場合にはトランジスタT1)は、一方では電源10と接続し、他方ではリレー17と接続する。また、点火ロック磁石6に要する保持電流がリレー17を経て流れる電流よりも高くなるように、抵抗R1はリレー17と並列に設置される。また、この回路は、直列接続で時限式の2個の安全遮断器18を有し、該遮断器は、制御のために、ポートHおよびMを経てマイクロコンピュータモジュールと接続する。
2個の別の回路素子つまりトランジスタT2およびトランジスタT3は、リレー17と安全遮断器18との間の回路につなぐ。上流に抵抗R3があるトランジスタT2は、電源10の負端子と接続され、且つポートFを経てマイクロコンピュータモジュールでトリガーされるのに対し、トランジスタT3は、電源10の正端子と接続され、且つポートEを経てマイクロコンピュータモジュールでトリガーされる。
これに加えて、アナログ増幅器20が、熱電対4と並列に接続される。このアナログ増幅器20は、熱電対4でミリボルト域において起こる直流を計測する仕事を有し、それを増幅しそしてそれをマイクロコンピュータモジュールが処理できる領域へ変換する。この他にこのような場合の通例として、直流増幅器は一方では作動電圧よりも高い補助的な給電を必要とし、且つ他方では例えば温度の影響によってドリフト偏差を受けるので、アナログ増幅器20は交流増幅器として設計されている。
また、図3に示すようなアナログ増幅器が以下で説明される。
ポートLを経てマイクロコンピュータモジュールでトリガーされる電界効果トランジスタT4および抵抗R2は、制御可能な分圧器を形成する。前置増幅器およびブースタ増幅器は、相互に割り当てられる阻止コンデンサC4,C5とともに、この分圧器よりも下流にある。
前置増幅器V1によって、規準ポテンシャルが、オンボード電圧の変動を除くために正電圧によって形成される。他方では、ブースタ増幅器V2の場合には、規準ポテンシャルが質量によって形成される。両増幅器V1,V2およびトリガーTRは、これらが電気を消耗させないことを要しないときには作動不能にされるけれども、ポートKを通してマイクロコンピュータモジュールによって作動される。ブースタ増幅器V2より後のトリガーTRは、その一部についてポートIを経てマイクロコンピュータモジュールとつながれる。
本発明方法を実行するために、点火命令が、遠隔操作部を経てマイクロコンピュータモジュールに送られる。ポートKを経て起動されるアナログ増幅器20は、熱的電磁力が熱電対4に掛かっているかどうかをチェックし、そしてその関連情報がポートIを経てマイクロコンピュータモジュールへ送られる。燃えている口火と等しい既存の熱的電磁力があるならば点火手順が中止されるが、熱的電磁力がないならば、アナログ増幅器20の分圧器は、ポートLを経てマイクロコンピュータモジュールによってトリガーされる。分圧器のシングルスイッチングは、この時に熱電対4で直流を交流のパルスに変換する。このパルスは、阻止コンデンサC4を経て前置増幅器V1に到達する。前置増幅器V1からの信号は、阻止コンデンサC5を経てブースタ増幅器V2に送られ且つさらに増幅される。ブースタ増幅器V2から来るアナログ信号は、図3と関連づけた図表に示すように、トリガーTRによって固定トリガーポイントでデジタル化される。
この図表では、時間tにおける電圧Uの経過をプロットする。規定された電圧レベルSEにおいてパルス信号ISを導入して、時間TLでトリガーTRは開始トリガーポイントTR1を設定し、パルス信号ISの電圧の解放で、時間TEが振り当てられる第2トリガーポイントTR2を設定する。時間TLとTEでの2点間の時間経過が、測定信号MSである。
現存の熱的電磁力から得られる特定信号MSは、ポートIを経てマイクロコンピュータモジュールに到達する。測定信号MSの長さは、熱電対4において熱的電磁力に正比例する。
何らかの熱的電磁力があればすなわち口火が既に燃えていれば、点火手順が中止されるが、他方において熱的電磁力がないならば、電力発振器11はポートJを経てマイクロコンピュータモジュールによって作動され、且つ保管コンデンサC1はポートAを介して複合カスケードの第1ステージ12に切り換えられる。
電力発振器11を作動するとフィードバック素子を通して共振回路を発振し始め、すなわち共振回路が自己振動型および振動数測定の電力発振器11になる。これは、電力発振器11からの出力で、入力側に電池で給電される低い直流に対立するより高い交流が幾度も生じることを意味する。電圧を監視し且つ発生の最高電圧を限定するのに役立つ素子14が応答しそしてポートDを経てマイクロコンピュータモジュールに信号を送るまで、この交流は、2個のカスケードステージ12,13の助けによって保管コンデンサC1および点火コンデンサC2を充電し、それからポートJを経て電力発振器11をオフに切り換える。
ついで、時限式の安全遮断器18は、ポートMを経て作動され、且つ点火ロック磁石6は、ポートGを経てトリガーされるトランジスタT1を介して電源10から保持電流を供給され、リレー17に通電し、そこで点火ロック磁石6と熱電対4との間の回路を開く。共振回路C1は、ポートBの後続のトリガリングによって不意に放電される。そこで直ちに、共振回路C1は、ポートAを介してカスケードステージ12から分離される。パルス磁石5は、この電力サージによって一時的に通電され、且つタペット7は、はね返りバネ8の弾力に逆らって十分に移動して、アンカー3を点火ロック磁石6に付着させる。保持電流が流れるために、アンカー3はこの位置で保持され、点火ロックバルブ2をこの開放位置に保つ。ガスは、ガス調整バルブを通って点火バーナー1へ流れることができる。
ブレイクダウンが構成部品の故障などの結果として起こるならば、所定の時間が経過した後に、電源10による点火ロック磁石6への通電は、直列で時限的に接続された1個または2個以上の独立の安全遮断器18によって阻止され、そして点火ロックバルブは開放位置のままであるが、はね返りバネ8によって再び閉じられる。
マイクロコンピュータモジュールがポートCを経て点火装置を作動し、点火コンデンサC2が放電し、そして点火電極9で点火火花が閃光し、溢流するガスに点火する。所定の時間が経過した後、この実施例ではほぼ1秒後に、アナログ増幅器20はポートKおよびLを経て作動され、口火が燃えている結果として加熱が開始されるので、検出可能な電圧が既に熱電対4に適用されたかどうか、すなわち少なくともほぼ1mVを計測するためのチェックを実行する。
これが前記の場合でないならば、別の点火手順が導入され、前記で既に詳細に説明したように、その時に電力発振器11が作動され、点火コンデンサC2が充電され、ついで新たな点火火花が発生すると再び放電される。次の点火手順により、保管コンデンサC1へのそれ以上の充電がもはや必要なくなるので、保管コンデンサC1は、電力を節約するためにカスケードステージ12から分離される。ガスの点火が特定の期間内に起こらないならば、マイクロコンピュータモジュールは点火手順を中止する。
最小電圧が存在するならば、勿論、それ以上の点火手順は開始されないが、熱電対4の有効開回路電圧は、これから電気的に算出される電流量が点火ロック磁石6用の保持電流として十分になるまで再びチェックされる。このポイントで、アナログ増幅器20は、ポートKを介して作動しなくなり、且つ電源10から点火ロック磁石6へ流れる電流は、ポートGによって阻止される。リレー17には通電されなくなり、そしてリレー17の開閉接点は、熱電対4と点火ロック磁石6との間の回路を閉じる。ついでアンカー3は、熱電気電流によって保持される。
リレー17の開閉接点を切り換えるときの保持電流の本質的に一時的な中断でアンカー3が脱落することを防ぐために、トランジスタT2は、切り換え時間にポートFを経て一時的に作動され、且つ付加電流が抵抗R3を経て同様に短時間発生し、前述したように安全にアンカーが抜けないようにする。
ガス調整バルブがオフに切り換えられるならば、スイッチオフ命令が、遠隔操作部を経てマイクロコンピュータモジュールに渡される。安全遮断器18および点火ロック磁石6を迂回する間に、一時的に作動するポートGおよびポートEによって、電力サージがリレー17を通って送られ、その開閉接点が結果として一時的にリフトオフになる。これは、熱電対4と点火ロック磁石6との間を流れる保持電流を阻止する。アンカーはもはや点火ロック磁石6によって保持されず、且つ点火ロックバルブ2ははね返りバネ8の影響の下に閉じる。点火バーナー1そして勿論主バーナー(図示しない)へ流れるガスは阻止され、そしてガス炎は消される。
本発明の主題である方法およびその方法を実行する回路配置は、当然、記載された具体例に限定されるものではない。変更、改作および組み合わせは、本発明の範囲を逸脱することなしに可能である。
制御信号の伝達は、一般に知られているように、ケーブル、赤外線、電波、超音波などによって行われうることが明らかである。遠隔制御部を用いず且つ全ての必要な構成部品がガス調整バルブ上または該バルブ内に配置することも可能である。また、直接点火される主バーナーだけがあることも可能である。さらに、小型のプラグイン式電源装置は、電池の代わりに、容易にプラグインできる電源10として用いることができる。
回路配置を示す概略図面である。 電力発振器を示す詳細図面である。 アナログ増幅器を示す詳細図面である。
符号の説明
1 点火バーナー
2 点火ロックバルブ
3 アンカー
4 熱電対
5 パルス磁石
6 点火ロック磁石
7 タペット
8 はね返りバネ
9 点火電極
10 電源
11 電力発振器
12 第1カスケードステージ
13 第2カスケードステージ
14 電圧の監視・限定用素子
15 CMOS回路
16 相補形電界効果の電力ステージ
17 リレー
18 安全遮断器
19 位相シフター
20 アナログ増幅器
A〜M ポート
C1 保管コンデンサ
C2 点火コンデンサ
C3 HFコンデンサ
C4 阻止コンデンサ
C5 阻止コンデンサ
IS パルス信号
L1 コイル
LS パルス信号
MS 測定信号
R1 抵抗
R2 抵抗
R3 抵抗
SE 電圧レベル
TE TR2での時間
TL TR1での時間
TR トリガー
TR1 トリガーポイント
TR2 トリガーポイント
T1 トランジスタ
T2 トランジスタ
T3 トランジスタ
T4 電界効果トランジスタ
V1 ブースタ増幅器
V2 前置増幅器

Claims (18)

  1. 電子制御ユニットの手段であって、ガス流れに点火するために該ユニットを作動した後に、
    a.電源(10)より供給される直流電流からより高い電圧を発生させるトランスバータが作動され、
    b.より高い電圧によって点火電圧(C2)を設定するのに役立つ保管コンデンサ(C1)および点火コンデンサ(C2)が充電され、
    c.本質的に公知の点火ロック磁石(6)が電源(10)で付与された保持電流によって作動され、一方、同時に、点火ロック磁石(6)と、ガス炎に影響される熱電対(4)との間に存在する電気回路がリレー(17)によって中断され、
    d.保管コンデンサ(C1)は回路素子を経て不意に放電され、電流サージを発生し、本質的に公知の点火ロックバルブ(2)を開き且つ同時に点火ロック磁石(6)のアンカー(3)を付着させるために電磁石(5)に一時的に通電し、一方、保持電流で作動した点火ロック磁石(6)のためにアンカー(3)は付着の後にこの位置で保持され、
    e.点火変圧器を経て点火コンデンサ(C2)に接続された点火電極(9)を経て溢流ガスを点火するために、点火火花が公知の手段で発生し、
    f.さらに別の点火手順が開始され、それによって
    点火コンデンサC2が再充電され、
    充電後に新たな点火火花が発生し、
    g.規定された時間の後に、点火が終了し、
    h.電源(10)から点火ロック磁石(6)に流れる保持電流が中断され、そして点火ロック磁石(6)と熱電対との間の回路がリレー(17)によって閉じられる
    ことを特徴とするガス流れに点火する方法。
  2. ガス流れに点火するために作動させた後に、電子制御ユニットは、ガス炎が燃えているかどうかを測定するためのチェックを行い、情報が肯定的ならば点火手順を中止することを特徴とする請求項1に記載のガス流れに点火する方法。
  3. a.熱的電磁力の存在が測定され、そして
    点火コンデンサ(C2)が再充電され、
    充電後に新たな点火火花が発生する
    限りにおいて、熱的電磁力を欠いているならば別の点火手順が開始されるが、熱的電磁力があるならば点火を終了し、
    b.現存の熱的電磁力から算出される熱電電流が、アンカー(3)を点火ロック磁石(6)で保持するのに十分であると直ちに、電源(10)から点火ロック磁石(6)に流れる保持電流が中断され、且つ点火ロック磁石(6)と熱電対との間の回路がリレー(17)によって閉じられる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のガス流れに点火する方法。
  4. 保管コンデンサ(C1)および点火コンデンサ(C2)が、それぞれに割り当てたトランスバータによって充電されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のガス流れに点火する方法。
  5. 電源(10)より供給される直流電流から、トランスバータの代わりに電力発振器(11)を用いてより高い電圧を発生し、
    保管コンデンサ(C1)は、電力発振器(11)の下流にある複合カスケードの第1ステージ(12)に切り換えられ、そして規定されたより高い直流電圧まで充電され、
    複合カスケードの第2ステージ(13)と導線で接続された点火コンデンサ(C2)は、規定されたより高い直流電圧まで充電される
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のガス流れに点火する方法。
  6. 規定されたより高い直流電圧に到達した後に、電力発振器(11)はオフに切り換えられ、ついで別の点火手順が開始されると再びオンに切り換えられることを特徴とする請求項5に記載のガス流れに点火する方法。
  7. アンカー(3)を保持するために電源(10)から供給される保持電流は、同時に点火ロック磁石(6)およびリレー(17)を通って流れ、且つ点火ロック磁石(6)と熱電対(4)との間の電気回路がリレー(17)の閉鎖によって閉じられたときに、付加電流が一時的に発生することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のガス流れに点火する方法。
  8. 電源(10)から点火ロック磁石(6)に供給される保持電流の電圧は、ミリボルト域でトランスバートされることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のガス流れに点火する方法。
  9. 熱的電磁力の存在がアナログ増幅器(20)によって測定されることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のガス流れに点火する方法。
  10. 安全のために所定の時間が経過した後に、電源(10)による点火ロック磁石(6)への通電は、直列で時限式に接続した1個または2個以上の安全遮断器(18)によって必然的に中断されることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のガス流れに点火する方法。
  11. 点火コンデンサ(C2)を充電する前の第1点火手順に続く点火手順で、保管コンデンサ(C1)がカスケード(12)から切断されることを特徴とする請求項5または6に記載のガス流れに点火する方法。
  12. ガス流れに点火するための手順を実行する回路配置であって、
    電源(10)に接続されるトランスバータと、
    本質的公知の点火ロックバルブ(2)を作動するために電磁石(5)に接続されるトランスバータより下流の保管コンデンサ(C1)および点火変圧器を経て公知の方法で点火電極(9)につながれる点火コンデンサ(C2)と、
    リレー(17)を経て電源(10)または熱電対(4)に接続される本質的に公知の点火ロック磁石(6)と、
    電源(10)と点火ロック磁石(6)との間に取り付けられる少なくとも1個の時限式の安全遮断器(18)と、
    熱電対(4)の電圧を測定する素子とを有し、
    それによってトリガーされるべき素子が、それらの上部に割り当てられたポートを経て電子制御部に接続されるガス流れに点火する回路配置。
  13. 保管コンデンサ(C1)は、電圧を監視および限定するために割り当てられた素子(14)と、それに割り当てられたトランスバータとを有することを特徴とする請求項12に記載のガス流れに点火する回路配置。
  14. 点火コンデンサ(C2)は、電圧を監視および限定するために割り当てられた素子(14)と、それに割り当てられたトランスバータとを有することを特徴とする請求項12に記載のガス流れに点火する回路配置。
  15. トランスバータの代わりに、電力発振器(11)が電源(10)に接続され、
    カスケード(12,13)が電力発振器(11)より下流にあり、
    素子(14)が、電圧を監視および制限するためにカスケード(12,13)の後ろに設置されている
    ことを特徴とする請求項13または14に記載のガス流れに点火する回路配置。
  16. 電力発振器(11)は、少なくとも4個のゲートを有するCMOS回路(15)から発展させ、これらのゲートは、NORゲート、NANDゲートまたはシンプルニゲータとして開発されたもののいずれかであり、且つ少なくとも1個のゲートは他の並列接続ゲートより上流にあり、またはゲートより下流の相補形電界効果の電力ステージ(16)と、さらにこれらより下流のLC共振回路(L1,C3)と、位相シフター(19)として役立つリンクとであるいくつかのCMOS回路(15)であることを特徴とする請求項13に記載のガス流れに点火する回路配置。
  17. 熱電対(4)の電圧を測定する素子がアナログ増幅器(20)であることを特徴とする請求項12から16のいずれかに記載のガス流れに点火する回路配置。
  18. アナログ増幅器(20)が計時の分圧器より下流の交流増幅器であることを特徴とする請求項17に記載のガス流れに点火する回路配置。
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