JP2006516650A - 安定な濾過滅菌性リポソームに被包化されたタキサン及び他の抗腫瘍剤 - Google Patents

安定な濾過滅菌性リポソームに被包化されたタキサン及び他の抗腫瘍剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2006516650A
JP2006516650A JP2006503308A JP2006503308A JP2006516650A JP 2006516650 A JP2006516650 A JP 2006516650A JP 2006503308 A JP2006503308 A JP 2006503308A JP 2006503308 A JP2006503308 A JP 2006503308A JP 2006516650 A JP2006516650 A JP 2006516650A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formulation
preparation according
group
antitumor agent
lipid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006503308A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4711947B2 (ja
Inventor
チャン、チア−アイ
ウグウ、シドニー
マー、ラン
アニヤラムバトラ、ゴーパル
アフマド、イムラン
Original Assignee
ネオファーム、インコーポレイティッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ネオファーム、インコーポレイティッド filed Critical ネオファーム、インコーポレイティッド
Publication of JP2006516650A publication Critical patent/JP2006516650A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4711947B2 publication Critical patent/JP4711947B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/10Dispersions; Emulsions
    • A61K9/127Liposomes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/335Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin
    • A61K31/337Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin having four-membered rings, e.g. taxol
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/10Dispersions; Emulsions
    • A61K9/127Liposomes
    • A61K9/1271Non-conventional liposomes, e.g. PEGylated liposomes, liposomes coated with polymers
    • A61K9/1272Non-conventional liposomes, e.g. PEGylated liposomes, liposomes coated with polymers with substantial amounts of non-phosphatidyl, i.e. non-acylglycerophosphate, surfactants as bilayer-forming substances, e.g. cationic lipids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/14Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
    • A61K9/19Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles lyophilised, i.e. freeze-dried, solutions or dispersions

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

本発明は、抗腫瘍剤の他に少なくとも1つの脂質分画を含むリポソームに被包化されている1種以上の抗腫瘍剤の製剤であって、組成物が、室温で、水溶液中で安定である製剤、を提供する。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2003年2月3日出願の同時係属中の米国仮特許出願60/444,958(その内容の全部が引用により本明細書に含まれるものとする)への優先権を主張する。
(発明の技術分野)
本発明は、リポソームに被包化されたタキサン及び他の抗腫瘍剤に関する。
(発明の背景)
卵巣癌や乳癌などの疾患の患者用に、抗腫瘍剤として、パクリタキセルなどのタキサンの使用は公知である。更に、放射線療法と共に用いるとき、パクリタキセルは、相乗剤として臨床的に強力であることが示されてきた。パクリタキセルは、微小管の脱集合よりも微小管の安定化を示すので、パクリタキセルは、独特の作用機構を有し、広域スペクトルの抗癌活性を有する。
しかし、パクリタキセルは、非常に小さい水溶解性しか有しないので、適切な投与形態を提供するのが難しい。現在、パクリタキセルは、パクリタキセル6 mg/mL 、精製クレモフォアEL(ポリエトキシル化ヒマシ油)527 mg/mL、及び49.7%の脱水アルコール(USP)を含むビヒクル中で製造され、投与される。この溶液は、ヒトへの投与前に生理食塩水で1:10に希釈される。生理食塩水溶液に希釈されたパクリタキセルの安定性は非常に小さい。該薬剤は24時間以内に分解し、タキソールは、通常のPVC静脈バッグや点滴セットと不適合であり、患者用の投与の取扱いは非常に難しくなることが示された。該薬剤は希釈から沈殿するので、患者への該薬剤の点滴のためにオンラインフィルターが利用される。製剤中での溶解性の減少及びクレモフォアELの存在は、アナフィラキシー反応や心臓毒性などの危険性を患者に負わせる。タキソールの長期間使用はまた、癌細胞での多剤耐性の発展に寄与しえ、それは、タキソール治療が求められている正にその疾患の病因を複雑にしうるのみである。
タキソールの現在利用できる製剤を改良する試みがなされた。この目的のために、米国特許5,648,090 (Rahmanら)及び米国特許5,424, 073 (Rahmanら)は、リポソーム被包化パクリタキセル又はその抗腫瘍性誘導体を用いる哺乳動物での癌の治療法のための、リポソーム被包化パクリタキセルを提供する。'090及び'073特許は、治療有効数のリポソームの医薬組成物を宿主に投与することによる、哺乳動物宿主での癌細胞の多剤耐性の調節方法であって、医薬組成物は、リポソーム形成材料であるカルジオリピン、及びパクリタキセル、もしくはパクリタキセルの抗腫瘍性誘導体、もしくはそれらの混合物などの薬剤、及び医薬として許容できる賦形剤を含む、上記方法を開示する。しかし、長時間安定であるタキサンのリポソーム製剤の必要性がある。
(発明の概要)
本発明は、安定性の改良や毒性の減少を示す臨床関連濃度で、タキサン、その誘導体、及び関連化合物などの抗腫瘍性薬剤の製剤を提供する。本発明の製剤は好ましくは、1種以上の安定化剤、抗酸化剤、及び凍結防止剤を含む。多くの製造で、本発明の製剤は、注射用流体中での再構成後と希釈の後でさえ、室温で数日、安定である。本発明の製剤は、治療効果を増加しえ、現在のタキサン製剤で観察された多剤耐性に対し多剤耐性を最小化しうる。本発明のこれらの、そして他の利点、並びに更なる本発明の特徴は、本明細書に記載の発明の説明と付随の図面から明白となろう。
(発明の詳細な説明)
本発明は、抗腫瘍剤の他に少なくとも1つの脂質画分を含むリポソームに被包化されている1種以上の抗腫瘍剤の製剤であって、組成物が、室温で典型的には少なくとも3日、水溶液中で安定である製剤、を提供することが、少なくとも部分的には、予想される。好ましくは、該製剤は、抗腫瘍剤の結晶又は沈殿物を含まず、又は実質的に含まず、最も好ましくは、該製剤中に、抗腫瘍剤の結晶及び沈殿物形態が無い。
任意の適切な抗腫瘍剤が本発明の文脈で使用できる。本発明の製剤で使用される好適な化合物として、タキサン又は誘導体(例えば、ドセタキセル、パクリタキセル及び関連化合物など(例えば、エポチロンA及びB、エポチロン誘導体など))が挙げられる。好ましくは、化合物はパクリタキセルである。パクリタキセルの適切な誘導体はタキサンである。他の適切な化合物は、7−エピパクリタキセル、t−アセチル パクリタキセル、10−デスアセチル−パクリタキセル、10−デスアセチル−7−エピパクリタキセル、7−キシロシルパクリタキセル、10−デスアセチル−7−グルタリルパクリタキセル、7−N,N−ジメチルグリシルパクリタキセル、7−L−アラニルパクリタキセル、タキソテレ、及びそれらの混合物である。
本発明は、抗腫瘍剤のリポソーム製剤を提供するので、製剤はまた、リポソームを形成できる1種以上の化合物を含む。従って、例えば、製剤は、コレステロールもしくはその誘導体、脂質又はリン脂質、及び他の同様の化合物を含み得る。好ましくは、本発明のリポソーム製剤の脂質画分は、合成もしくは天然のカルジオリピンもしくはカルジオリピンアナログなどの1種以上のカルジオリピンを含む。
典型的には、脂質画分は、本発明の組成物の少なくとも約3.5% (w/v)、より好ましくは少なくとも約4. 0% (w/v)(例えば、組成物の少なくとも約5.0%又は少なくとも約5.5% (w/v)でさえ)を含む。一般的には、脂質画分は、約8.5% (w/v)を超えるとは期待されず、より好ましくは、最大脂質画分は、組成物の約8.0% (w/v)である(例えば、最大脂質濃度約7.0% (w/v)又は最大脂質濃度約6.0% (w/v)さえ)。好ましくは、本発明製剤のリポソームは、約4.0% (w/v)〜約8.0% (w/v)脂質を有する(例えば、5.0% (w/v)〜約6.0% (w/v)脂質)。
更に、本発明製剤で使用する脂質と抗腫瘍剤の比は典型的には、モル比で少なくとも約 5: 1、より好ましくはモル比で少なくとも約10: 1である(少なくとも、抗腫瘍剤がタキサン(又は関連化合物又はそれらの誘導体)である場合)。典型的には、本発明製剤で使用する脂質と抗腫瘍剤の比は、モル比で少なくとも約20: 1である(例えば、比で少なくとも約30: 1又は40: 1でさえ)。しかし、一般的には、本発明製剤で使用する脂質と抗腫瘍剤の比は、モル比で約75: 1を超えず、より典型的には、モル比で多くとも約70: 1である。典型的には、本発明製剤で使用する脂質と抗腫瘍剤、特にタキサン(又は関連化合物又は誘導体)の比は、モル比で多くとも約60: 1である(例えば、モル比で多くとも約50: 1又は多くとも約40: 1でさえ)。好ましくは、本発明製剤での脂質と薬剤の比は、モル比で約10: 1〜約70: 1である(例えば、モル比で約25: 1 〜約55: 1など)。
望ましくは、製剤中の抗腫瘍剤の大部分は、リポソーム中に捕捉されている。より好ましくは、製剤中の抗腫瘍剤の少なくとも約2/3(例えば、少なくとも約75%)がリポソーム中に捕捉され、抗腫瘍剤の少なくとも約85%(又は90%超でさえ)が、本発明製剤中のリポソーム中に捕捉されるのがより一層好ましい。
好ましくは、製剤の脂質画分は、1,2−ジオレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DOPC)、テトラミリストイル カルジオリピン(CL)、及びコレステロール(CH)からなる群から選択される1種以上の脂質を含む。これらの成分は、製剤に安定性を与え、安定化剤として機能できる。他の飽和リン脂質(例えば、ジミリストールホスファチジルコリン(DMPC)、ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)、ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC))、及び不飽和リン脂質(例えば、水素化精製ダイズホスファチジルコリン、水素化精製卵黄ホスファチジルコリン、ジリノーレオイルホスファチジルコリン(DLPC)、ホスファチジルコリン(DOPC)、パルミトイルオレオイル ジオレオイルホスファチジルコリン(POPC)、スフィンゴミエリン)が使用できる。適切な陰性荷電脂質(例えば、ジオレオイルホスファチジルグリセロール(DOPG)、ジオレオイル ホスファチジルセリン(DOPS)、ジミリストールホスファチジルグリセロール(DMPG))も使用できる。
本発明組成物の脂質画分に含まれる最も好ましい成分として、1,2−ジオレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DOPC)、テトラミリストイル カルジオリピン(CL)、及びコレステロール(CH)が挙げられる。これらの脂質成分の2種以上が脂質画分に存在するのが望ましく、最も好ましくは、これらの脂質成分(DOPC、CL、CH)の3種全部が存在する。実際、DOPCは好ましくは、脂質成分の約85% 〜約95%含み、より一層好ましくは、脂質成分の約90% 〜約92%含む。適切な製剤は、DOPC : CH: CLの比約92: 0: 8 〜約90: 5: 5含むが、CHとCLの量は等しくある必要はない。この点に関し、CHの濃度は典型的には、約0.3 mg/ml〜約3.5 mg/mlである(例えば、約0.5 mg/ml〜約3.0 mg/ml、又は約1 mg/ml〜約2 mg/mlでさえ);一方、CLの量は典型的には、約1 mg/ml〜約10 mg/mlである(より典型的には約2 mg/ml〜約8 mg/ml)(例えば、約5 mg/ml)。しかし、本発明製剤の脂質画分中のDOPCの量は一般的には、CH又はCLのそれを超え、典型的には、本発明製剤中のDOPCの量は、CHとCLを合わせた量を超える。この点に関し、本発明製剤の脂質画分中のDOPCの量は典型的には、約60 mg/mlであり、一般的には、少なくとも約40 mg/mlである(例えば、少なくとも約45 mg/ml又は少なくとも約50 mg/mlでさえ)。典型的には、DOPCは約75 mg/ml超ではない(例えば、多くとも約65 mg/ml又は70 mg/ml)。DOPCの理想的範囲は約44 mg/ml〜約74 mg/mlである。
安定性を増加するのを更に助けるために、本発明製剤は、典型的には、活性薬剤(即ち、タキサン又は関連化合物)及び脂質画分に加えて、1種以上の抗酸化剤を含み得る。任意の通常使用される脂質可溶性抗酸化剤が使用できるが、幾つかの実施態様では、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、没食子酸プロピルなどの抗酸化剤も使用できる。安定性増加性故に、D−アルファトコフェリル酸サクシネートも好ましい。存在する場合、抗酸化剤は典型的には、濃度約0.1〜約0.6 mg/ml(例えば、約0.2 mg/ml〜約0.5 mg/ml又は約0.3 mg/ml〜約0.4 mg/mlでさえ)で製剤中に含まれる。
リポソームは、任意の適切な方法で製剤化できる。好適方法として、薄フィルム水和、溶媒注入、凍結融解及び脱水−再水和、界面活性剤の除去、逆相蒸発及びエタノール注入が挙げられる。例えば、抗腫瘍剤と脂質画分を適切な溶媒(塩化メチレン、エタノール、酢酸メチル、ギ酸エチルなど)に溶解しうる。抗酸化剤を使用する場合、それもまた、脂質画分と共に溶媒に溶解しうる。本発明組成物を製剤化する目的で、溶媒の任意の適切な量が使用できるが、典型的には約1000〜1100mg/mlである(塩化メチレンを溶媒として使用する場合)。しかし、典型的には、方法は、少なくとも約500 mg/ml 塩化メチレン(例えば、少なくとも約750 mg/ml 塩化メチレン)を必要とし、そして、脂質画分を溶解するのに、約2000 mg/ml 塩化メチレンという多さの塩化メチレン(例えば、約1500 mg/ml 塩化メチレン)が使用できる。
抗腫瘍剤、脂質画分、抗酸化剤を溶媒に溶解した後、次いで、溶媒を乾燥する。任意の適切な乾燥方法と装置が使用でき、好適な乾燥工程は、減圧下回転式エバポレーター、ついで、デシケーター中での更なる乾燥を含む。
乾燥後、脂質(及び抗酸化剤)残渣を水などの水系で水和しうる(溶液又は懸濁液でありうる)。好ましくは、溶液は、次なる凍結乾燥の間、製剤の安定性を高める助けのために1種以上の凍結防止剤を含み、それは、凍結乾燥形態で存在している。糖やマンニトールなどの任意の適切な凍結防止剤が使用できるが、このような化合物は典型的には糖である。シュークロースは、非常に好適な凍結防止剤であるが、他の適切な凍結防止剤として、例えば、トレハロース、マルトース、ラクトース、グルコース、デキストラン、アミノグリコシド、及びストレプトマイシン及びこれらの組合せが、所望のように適切に使用できる。典型的には、凍結防止剤は、使用するならば、製剤の約50% (w/v)未満である。より典型的には、凍結防止剤は、製剤の多くとも約40% (w/v)である(例えば、製剤の多くとも約3% 0 (w/v))。凍結防止剤が約1% (w/v)と少ない場合、それは、本発明製剤の安定性を増大しうる;しかし、より典型的には、凍結防止剤は、製剤の少なくとも約5% (w/v)である(例えば、製剤の少なくとも約10% (w/v)又は少なくとも約20% (w/v))。水和溶液はまた、張性調節剤を含みえ、それは、好ましくは、塩化ナトリウム(NaCl)であるが、他の適切な塩又は二糖類であってもよい。水和は、任意の適切な体積の水和溶液中で行える。
水和溶液中での再水和により、多重膜ベシクル(MLV)の形成が起こる。ある方法では、適切な製剤は、多重膜ベシクルと単膜ベシクルの混合物でありうる。溶液を加えると、リポソームは、混合によって(例えば、ボルテックスによって、又は任意の適切な混合デバイスを使用することによって)形成できる。小ベシクルが望ましい場合、溶液は超音波処理できる。所望ならば、これらのMLVのサイズは、例えば、シーブ(典型的にはポリカーボネートファイバーから形成される)を通しての押出し、又は高圧ホモゲナイザーを用いてのホモゲナイゼーションによって操作できる。従って、組成物中のMLVのサイズは、予め選択したサイズのシーブを用いて(例えば、所望のサイズ(例えば、0.8μm、0.4μm、0.2μm、0.1μmなど)のシーブを通しての押出しによって)制御できる。本発明では、サイズ処理は好ましくは、薬剤被包化リポソームの粒子サイズをより均一にするために適用される。凍結乾燥前に、本発明製剤は、0.22ミクロンフィルターを通し濾過滅菌しうる。製剤の平均粒子サイズは、約50〜200 nm、好ましくは100-180 nm、より好ましくは120-160 nmである。
再水和後、そして(所望ならば)規定の粒子サイズを達成するために押出し後、組成物は好ましくは、任意の適切なデバイス又は方法を用いて、凍結乾燥される。好適なデバイスは、ベンチトップ(benchtop)かつ任意の適切なサイズの凍結乾燥機である(例えば、VerTis製造のものなど)。SUV製剤は、長期間(例えば、少なくとも約数ヶ月又は数年)、凍結乾燥形態で(例えば、約-5〜8℃での低温保存)維持できる。好ましくは、凍結乾燥製剤は、少なくとも9ヶ月間安定である。
使用するために、凍結乾燥SUVリポソーム製剤は、適切な体積の再構成溶液(好ましくは、極性溶媒、最も好ましくは水系(脱イオン水又は適切な生理食塩水溶液でありうる))で再構成できる。任意の適切な体積の再構成溶液が使用できる(例えば、約1 ml〜約50 ml、より典型的には、約3 ml〜約25 ml)。使用するために、リポソーム製剤は、所望される場合、例えば、適切な生理適合性緩衝液又は生理食塩溶液中に希釈できる。再構成を助けるために、製剤は、所望される場合、温和に、又は激しく(例えば、ボルテックス)混合でき、又は超音波処理さえできる。
どのように製造されようと、生じるリポソーム被包化タキサンは、再構成後、少なくとも約1日、より典型的には、少なくとも3又は4日安定である。実際、本発明製剤は、少なくとも約4日(例えば、1又は2週間、又はより長い時間さえ)、室温で安定でありうる。実施例部分で下記するように、本発明の製剤は、少なくとも約17日間、このような条件で安定でありうる。例えば、Nicomp Submicron Particle Sizerなどの粒子サイズ分析器を用いて、時間経過でリポソームの粒子サイズを評価することによって、安定性はモニターできる(この文脈での安定性は、1日で約20%未満の平均粒子サイズの変化、より好ましくは、1日で約5%未満の粒子サイズの変化、又は3もしくは4日時間経過で約10%未満もしくは5%未満でさえもの変化によって示され得る)。あるいは、安定性は、結晶性タキサンの存在を評価することによって(例えば、光学顕微鏡を用いて)評価できる。微量を超えるこのような結晶の非存在は、安定な製剤の指標であり、本発明製剤は、望ましくは、室温でさえ、生理食塩水中での再構成もしくは希釈の3もしくは4日後、タキサン結晶を、実質的に、又は比較的完全にさえ、含まない。
本リポソーム製剤は、安定形態でタキサン又は他の抗腫瘍剤の高濃度の点滴を可能とする薬剤送達システムを提供し、標的部位での持続治療利点を提供するが、低濃度の不溶性遊離タキサンを維持し、以前に知られているよりも最小の有害毒性効果を維持する。
本医薬組成物は、実質的毒性反応を引き起こさずに、約3時間未満の時間内に、好ましくは約2時間未満で、最も好ましくは90分で、哺乳動物宿主表面領域の1m当たり、活性化合物少なくとも50〜400mgの量を投与できる。例えば、70 kgヒトで、体重1kg当たり活性化合物約0.5〜7mgを、約90分で安全に投与できる。好ましくは、体重1kg当たり活性化合物約1.0〜5.0mgを投与する。あるいは、好適量として、75、135、175、250、300、325、及び375mg/m2が挙げられる。
本リポソーム組成物は、哺乳動物の身体(特に、ヒト身体)の孤立部分(例えば、腕もしくは脚、又はヒトの場合、手)に、静脈内投与、腹腔内投与、又は腫瘍に直接注射できる。好ましくは、本発明の製剤は注射用形態でありうる。
リポソーム被包化タキサンは、化学療法を受ける癌細胞での多剤耐性を克服するかなりの利点のある効果を有する。本発明のリポソーム製剤を用いることによって、アントラサイクリングリコシドなどの化学療法に使用される化学療法剤への耐性を生じる、化学療法を受ける癌細胞の傾向を減少させることが可能である。この方法は、宿主に、投与プロトコルに従って、本発明のリポソーム被包化タキサンの医薬組成物を投与することを含む。
タキサン及びその抗腫瘍性誘導体を用いて、任意の形態の哺乳動物癌を治療できる。このような化合物は、微小管の集合を促進することによって、又はチューブリン脱集合過程を阻害することによって、機能すると考えられている。タキサン及びその抗腫瘍性誘導体は、哺乳動物のリンパ腫、卵巣癌、乳癌、肺癌、結腸癌、及び特にヒトでのその状態の治療に特に有利に使用される。
以下の実施例で更に、本発明を説明するが、勿論、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきでは決してない。
実施例1
本実施例は、本発明のリポソーム被包化タキサン製剤の構築を示す。以下の成分を、表1に示した量で用いた。
Figure 2006516650
* 蒸発及び凍結乾燥過程で除去される。
脂質(DOPC、1,2−ジミリストイル カルジオリピン、コレステロール、D−アルファトコフェリル酸サクシネート)及びパクリタキセルもしくはドセタキセルを、塩化メチレンもしくは脱水アルコールに溶解した。次いで、脂質溶液を、真空下回転式エバポレーターを用いて蒸発乾固した。蒸発後、脂質残渣を、更にデシケーター中で一晩乾燥した。シュークロースとNaClを脱イオン水に溶解し、必要なバッチ濃度を得た。次いで、乾燥脂質残渣を、シュークロース/NaCl溶液中で水和し、多重膜ベシクル(MLV)を形成させた。0.8μm、0.4μm、0.2μm、0.1μmのサイズのポリカーボネートフィルターを通す押出しによって、MLVのサイズを更に減少させた。最終製剤5mmをガラスバイアルに充填し、ベンチトップVIRTIS凍結乾燥機を用いて凍結乾燥した。
実施例2
本実施例は、本発明のリポソーム被包化タキサン製剤の構築を示す。以下の成分を、表2に示した量で用いた。
Figure 2006516650
* 蒸発及び凍結乾燥過程で除去される。
本製剤は、実施例1に記載したように製造した。
実施例3
本実施例は、本発明のリポソーム被包化タキサン製剤の構築を示す。以下の成分を、表3に示した量で用いた。
Figure 2006516650
* 蒸発及び凍結乾燥過程で除去される。
本製剤は、実施例1に記載したように製造した。
実施例4
本実施例は、実施例1に従って製造した製剤の性質を示す。
凍結乾燥バイアルを、脱イオン水4.5mLで再構成した。再構成完了後、リポソームを、正常生理食塩水又は脱イオン水で1:8に更に希釈した。再構成及び希釈の製剤のリポソームベシクルサイズは、17−37日期間にわたって、動的光散乱技術(Nicomp Submicron Particle Sizer)によって測定され、再構成製剤は室温で維持された。再構成及び希釈の製剤はまた、光学顕微鏡(DMIL Microscope)を用いて、パクリタキセルとドセタキセルの結晶の存在について試験された。
凍結乾燥前に、パクリタキセルとドセタキセル製剤で行ったこれらの測定の結果を表4と表5に示す。
Figure 2006516650
Figure 2006516650
凍結乾燥及び再構成後、実施例1のパクリタキセルとドセタキセル製剤で行ったこれらの測定の結果を表6と表7に示す。
Figure 2006516650
希釈後(正常生理食塩水中で1:8)、実施例1のパクリタキセル製剤で行った測定を表7に示す。
Figure 2006516650
希釈後(正常生理食塩水中で1:8)、実施例1のドセタキセル製剤で行った測定を表8に示す。
Figure 2006516650
実施例4
本実施例は、実施例2に従って製造した製剤の性質を示す。方法は、実施例3で記載したものと同一であり、パクリタキセルとドセタキセルの製剤で行った測定を表9と表10に示す。
Figure 2006516650
凍結乾燥前のリポソーム性ドセタキセル製剤の物理的安定性
Figure 2006516650
凍結乾燥と再構成後、実施例2の製剤で行った測定の結果を表11と表12で示す。
Figure 2006516650
Figure 2006516650
希釈後(正常生理食塩水中で1:8)、実施例2の製剤で行った測定を表13に示す。
Figure 2006516650
実施例5
本実施例は、実施例3に従って製造した製剤の捕捉効率を示す。薬剤捕捉効率は、SEPHADAX G−50カラムを用いるサイズ排除クロマトグラフィーによって測定した。薬剤及び脂質の含量はHPLC方法によって測定した。
Figure 2006516650
Figure 2006516650
実施例6
本実施例は、タキソールとリポソーム被包化パクリタキセル(LEP)の複数回IV用量毒性比較研究を示す。
材料及び方法
試験系
本研究で用いたCD2F1マウス(4-6週齢、オス及びメス)は、Harlan Sprague Dawley Laboratoriesから得た。個々の動物を耳タグによって識別した。到着後、動物を7日間隔離した。温度64-84 °Fと相対湿度30%-70%に維持された、環境的に監視され、良い換気の部屋に、動物を保った。蛍光照明は、1日につき約12時間の照明を提供した。隔離及び研究期間中、マウスに、随意に8656 HTげっ歯類食餌 (Harlan Teklad, Madison, WI)を与えた。研究1日目でのマウスの平均重量は16-22 g(メス)及び20- 27(オス)であった。研究1日目でのマウスの齢は6−7週であった。
試験物品と対照物品
試験物品:
1.本発明に従って製造された凍結乾燥リポソーム性パクリタキセル(LEP−ETU)バイアルは、2−8℃で保存した。
2.タキソールバイアル(30mg/バイアル;濃度6mg/mL)は、Mead Johnson, Inc.から受け取った。
対照物品:
1.プラセボリポソームは2-8 ℃で保存した。
投与製剤製造
ベヒクル製剤(LEP及びプラセボリポソーム)は、投与の各日に新たに製造した。再構成及び希釈製剤(0.9%生理食塩水で8倍まで)の安定性は、20−25℃で12時間である。全ての投与溶液は、再構成及び希釈後12時間以内に使用した。
実験計画
無作為化及び群帰属
無作為化は、週-1の間に行った。無作為化前に動物を秤量し、その重量が16−23g(メス)と17−26g(オス)である動物のみ、無作為化に使用し、以下の群に割り当てた(7匹動物/性別/群)。無作為化を表16に示す。
Figure 2006516650
(対照及び試験)物品の投与
投与前に各動物を秤量した。マウスに、5連続日、1日1回、尾静脈を介し静脈で対照又は試験物品を与えた。注射体積は、個々のマウス体重に基いた。群1の対照動物に、LEPの50mg/kg投与量とほぼ同量の脂質を与えた。群4と群5の対照動物に、それぞれ、群6と7と同量のクレモフォアEL/エタノールを、パクリタキセル無しで、与えた。
観察
動物を、投与期間(1−5日)の間毎日、そしてその後22日までの間、1週間に3回秤量した。動物は、病的状態/死亡に関し研究期間の間1日1回観察された。動物は、臨床的徴候に関し投与後約1〜2時間、そしてその後毎日観察された。毒性に関する詳細な肉体的検査は、1日目とその後1週間に1度、行われた。
結果
体重
プラセボリポソームを与えた動物で体重減少は無かった。LEPのIV投与(25 mg/kg/用量)を与えられたメスマウスは、8日目に5.2%体重を減少し、10日目に完全に回復した。8日目までにLEP (25 mg/kg/用量)を受けたオスマウスに12. 5%の体重減少があり、15日目までに完全回復が達成された。群3(50 mg/kg/用量、LEP)でのオスとメスのマウスでの体重減少は、8日目までに20.6及び 28.7%であった。クレモフォアEL/エタノールを注射された対照動物には体重減少は無かった。群5(12.5 mg/kg/用量、タキソール)でのメスの体重減少は無視できた。群5でのオス動物は、5日目までに4.7%の体重減少があり、回復は12日目までに完了した。群7(25 mg/kg/用量、タキソール)でのメス動物は、8日目までに6.3%の体重減少を有し、12日目までに体重減少から完全に回復した。群7でのオス動物の体重減少は、8日目で10.4%であり、回復は15日目までに完了した。生存率(合計/生存数)は、表17と18に示す。4日目に、群7(25 mg/kg/用量,タキソール)の1匹のオス動物は、物品投与後1時間で死亡した。群4の1匹の動物は、尾の傷に起因して、17日目に殺した。
Figure 2006516650
群1:50 mg/kgのLEP用量に存在する脂質量と等しいプラセボリポソーム。
群2:LEP 25 mg/kg。
群3:LEP 50 mg/kg。
群4:12.5 mg/kgのタキソール用量に存在するクレモフォアEL/エタノールと等しいクレモフォアEL/エタノール。
群5:25 mg/kgのタキソール用量に存在するクレモフォアEL/エタノールと等しいクレモフォアEL/エタノール。
群6:タキソール12.5 mg/kg。
群7:タキソール25 mg/kg。
Figure 2006516650
群1:50 mg/kgのLEP用量に存在する脂質量と等しいプラセボリポソーム。
群2:LEP 25 mg/kg。
群3:LEP 50 mg/kg。
群4:12.5 mg/kgのタキソール用量に存在するクレモフォアEL/エタノールと等しいクレモフォアEL/エタノール。
群5:25 mg/kgのタキソール用量に存在するクレモフォアEL/エタノールと等しいクレモフォアEL/エタノール。
群6:タキソール12.5 mg/kg。
群7:タキソール25 mg/kg。
毒性の臨床的徴候
種々の日での各群の動物の毒性の臨床的徴候を、表19に示す。弓なりポーズと荒れた毛によって表される毒性の臨床的徴候は、4日目から始まって群7(25 mg/kg/用量、タキソール)の動物で観察された。9日目から15日目までに始まって、群7の動物は、歩行と腹の方への後脚の引きずりの問題によって表される毒性の神経徴候を示した。6日目に、群6(12.5 mg/kg/用量、タキソール)の4匹のオス動物は荒れた毛を有し、3匹は脱水症状を有したが、7日目までに、正常に戻ったようであった。群3(50 mg/kg/用量、LEP)の動物は、6日目−9日目の間で、弓なりポーズ、脱水症状、荒れた毛によって表される毒性の重い徴候を有し、この群の動物は、9日目までに死んだか、瀕死のため殺した。
臨床観察
毒性の詳細な肉体検査は、1日目、10日目、17日目、22日目に行い、表20に示す。
予定外の観察
タキソール25 mg/kg/用量に存在するのと等しいクレモフォアEL/エタノールの用量を受けた群5の動物及び群7(25 mg/kg/用量、タキソール)の動物の全ては、投与後、活動が減少した。投与後の予定外の観察の全ては、表形式で示す(表21)。
結論
LEPの許容用量は、25 mg/kg/日(1日1回×5日)であり、タキソールに関し、12.5 mg/kg/日(1日1回×5日)の用量がCD2F1マウスに安全に投与できた。
Figure 2006516650
Figure 2006516650
Figure 2006516650
群1:50 mg/kgのLEP用量に存在する脂質量と等しいプラセボリポソーム。
群2:LEP 25 mg/kg。
群3:LEP 50 mg/kg。
群4:12.5 mg/kgのタキソール用量に存在するクレモフォアEL/エタノールと等しいクレモフォアEL/エタノール。
群5:25 mg/kgのタキソール用量に存在するクレモフォアEL/エタノールと等しいクレモフォアEL/エタノール。
群6:タキソール12.5 mg/kg。
群7:タキソール25 mg/kg。
Figure 2006516650
Figure 2006516650
群1:50 mg/kgのLEP用量に存在する脂質量と等しいプラセボリポソーム。
群2:LEP 25 mg/kg。
群3:LEP 50 mg/kg。
群4:12.5 mg/kgのタキソール用量に存在するクレモフォアEL/エタノールと等しいクレモフォアEL/エタノール。
群5:25 mg/kgのタキソール用量に存在するクレモフォアEL/エタノールと等しいクレモフォアEL/エタノール。
群6:タキソール12.5 mg/kg。
群7:タキソール25 mg/kg。
Figure 2006516650
群1:50 mg/kgのLEP用量に存在する脂質量と等しいプラセボリポソーム。
群2:LEP 25 mg/kg。
群3:LEP 50 mg/kg。
群4:12.5 mg/kgのタキソール用量に存在するクレモフォアEL/エタノールと等しいクレモフォアEL/エタノール。
群5:25 mg/kgのタキソール用量に存在するクレモフォアEL/エタノールと等しいクレモフォアEL/エタノール。
群6:タキソール12.5 mg/kg。
群7:タキソール25 mg/kg。
実施例7
本実施例は、ヒト肺腫瘍(A549)を有するSCIDマウスでのリポソームベース製剤のタキソール(LEP)の治療効果評価の結果を示す。
材料及び方法
細胞株及び培養条件:
肺腺癌細胞株A-549を、American Type Culture Collection (Rockville, MD)から得て、10%熱不活化ウシ胎児血清(Life Technologies Inc. , Grand island, NY)を補充した RPMI-1640培地 (Life Technologies Inc. , Grand island, NY)で維持した。細胞株は、加湿した5% C02インキュベーター内で、37℃にて増殖させた。
マウス:
C. B. -17 SCIDメスマウス(3−4週齢)を、Harlan Sprague Dawley (Indianapolis, IN)から入手した。マウスは、NeoPharm Research and Developmentの標準的操作法(SOPs)に従って、無菌的に扱い、ミクロアイソレーター内に収容し、マウスは、随意に滅菌食と滅菌水を摂取した。本研究を開始する少なくとも5日前に、マウスを順応させた。
薬剤及び製剤:
タキソールは、MeadJohonson (Lot #IL5302)から得た。リポソーム被包化タキソールとブランクリポソームは上記のように得た。
腫瘍移植:
対数増殖A549細胞懸濁液50 x106/mLを調製し、マウスの左脇腹(6)の皮下に5x106細胞(0. lmL)を移植した。腫瘍増殖は、デジタルカリパス(Mitutoyo Corporation,日本)で測定し、腫瘍体積は、式[長さ×(幅/2)2×p]を用いて求めた。
実験計画:
腫瘍の適当な増殖後(23日)、動物を、異なる処置群(5−7動物/群)に無作為に分け、1日目、4日目、8日目にLEP(12.5又は25、50 mg/kg x 3)、又はタキソール(12.5又は 25.0 mg/kg x 3)、又はブランクリポソーム、又はクレモフォア−ELで処置した。腫瘍増殖阻害は、処置後、28日目まで監視した。
結果及び考察:
抗腫瘍効能は、SCIDマウスに皮下移植した樹立されたヒト肺腫瘍異種移植片モデルで評価した。LEPとタキソールの効能は、1日目、4日目、8日目に複数回用量の静脈注射で測定した。12.5及び 25.0 mg/kgのタキソールで処置した動物群は、ブランクリポソーム処置群と比較してそれぞれ37 %及び 57 %であった(図1)。しかし、腫瘍増殖の阻害は、LEP処置動物群でかなり大きかった。12.5、25.0及び50 mg/kgでのLEP処置は、対照群と比較して44%、85%及び95%であった。
LEPとタキソールの両方は、体重減少によって判定して、試験した全ての用量で十分に許容された(図2)。ほんの5%未満の体重減少が、LEP50mg/kg処置動物群の場合に認められた。
LEP処置動物のより大きい腫瘍増殖阻害は、より長期間の、標的部位でのタキソールの最適なアベイラビリティに起因し得る。タキソールのリポソームベース製剤は2つの利点を有する:1)界面活性剤を使用せずに、薬剤の送達を助ける、及び2)より長期間の、持続したレベルの薬剤を提供し、その抗腫瘍効果を発揮する。
本明細書で引用した特許、特許出願、及び刊行物を含む全ての参考文献は、その内容の全部が引用により本明細書に含まれるものである。
本発明を、好適実施態様を強調して説明したが、好適な実施態様のバリエーションを行なうことができ、本明細書に具体的に記載されたものとは異なるように実施されることが意図されることは、当業者に明白であろう。従って、本発明は、以下のクレームによって規定される本発明の思想と範囲に包含される全ての改変を包含するものである。
図1は、SCIDマウスでの異所性ヒト肺腫瘍(A549)の増殖に対するリポソーム捕捉パクリタキセル(LEP)とタキソールの効果の研究結果をグラフとして示す。 図2は、ヒト肺腫瘍保有SCIDマウスの体重に対するリポソーム捕捉パクリタキセル(LEP)とタキソールの効果の研究結果をグラフとして示す。

Claims (26)

  1. 抗腫瘍剤の他に少なくとも1つの脂質画分を含むリポソームに被包化されている1種以上の抗腫瘍剤の製剤であって、組成物は、室温で少なくとも3日、水溶液中で安定である、製剤。
  2. 抗腫瘍剤の結晶と沈殿物を実質的に含まない、請求項1に記載の製剤。
  3. 抗腫瘍剤の結晶と沈殿物を含まない、請求項1に記載の製剤。
  4. 抗腫瘍剤は、タキサン又は関連化合物である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の製剤。
  5. 抗腫瘍剤は、エポチロンA、エポチロンB、又はそれらの誘導体である、請求項4に記載の製剤。
  6. 抗腫瘍剤はパクリタキセルである、請求項4に記載の製剤。
  7. 抗腫瘍剤の少なくとも約85%がリポソーム中に捕捉されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の製剤。
  8. 脂質と抗腫瘍剤の比は、組成物のモル比で約10:1〜約70:1である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の製剤。
  9. 脂質画分は、1,2−ジオレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DOPC)、テトラミリストイル カルジオリピン(CL)、及びコレステロール(CH)からなる群から選択される1種以上の脂質を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の製剤。
  10. 脂質画分は、DOPC、CL及びCHからなる群から選択される2種以上の脂質を含む、請求項9に記載の製剤。
  11. DOPC:CH:CLのモルパーセント比は、約92:0:8〜約90:5:5である、請求項9又は10に記載の製剤。
  12. 脂質画分は、DOPC、CL及びCHを含む、請求項9〜11のいずれか1項に記載の製剤。
  13. 1種以上の抗酸化剤を更に含む、請求項1〜12のいずれかに記載の製剤。
  14. 抗酸化剤は、D−アルファトコフェリル酸サクシネートである、請求項13に記載の製剤。
  15. 凍結防止剤を更に含む、請求項1〜14のいずれか1項に記載の製剤。
  16. 凍結防止剤は、トレハロース、マルトース、シュークロース、グルコース、ラクトース及びデキストランからなる群から選択される1種以上の保護糖を含む、請求項15に記載の製剤。
  17. 凍結防止剤は、シュークロースである、請求項15又は16に記載の製剤。
  18. 0.22ミクロンフィルターで濾過滅菌されている、請求項1〜17のいずれか1項に記載の製剤。
  19. 凍結乾燥形態の、請求項1〜18のいずれか1項に記載の製剤。
  20. 凍結乾燥前に0.22ミクロンフィルターで濾過滅菌されている、請求項19に記載の製剤。
  21. 少なくとも9ヶ月間安定である、請求項19又は20に記載の凍結乾燥製剤。
  22. 水系で溶液又は懸濁液として製剤化されている、請求項1〜18のいずれか1項に記載の製剤。
  23. 水系は水である、請求項22に記載の製剤。
  24. 再構成及び希釈後3日間の時間経過で約5%未満の平均リポソーム粒子サイズの変化しか示さない、請求項22又は23に記載の製剤。
  25. 注射形態の、請求項22〜24のいずれか1項に記載の製剤。
  26. 少なくとも約3日間、結晶性抗腫瘍剤を実質的に含まないままである、請求項1〜25のいずれか1項に記載の製剤。
JP2006503308A 2003-02-03 2004-02-03 安定な濾過滅菌性リポソームに被包化されたタキサン及び他の抗腫瘍剤 Expired - Fee Related JP4711947B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US44495803P 2003-02-03 2003-02-03
US60/444,958 2003-02-03
PCT/US2004/003157 WO2004069224A2 (en) 2003-02-03 2004-02-03 Stable sterile filterable liposomal encapsulated taxane and other antineoplastic drugs

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006516650A true JP2006516650A (ja) 2006-07-06
JP4711947B2 JP4711947B2 (ja) 2011-06-29

Family

ID=32850955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006503308A Expired - Fee Related JP4711947B2 (ja) 2003-02-03 2004-02-03 安定な濾過滅菌性リポソームに被包化されたタキサン及び他の抗腫瘍剤

Country Status (9)

Country Link
US (1) US8298573B2 (ja)
EP (1) EP1596825A2 (ja)
JP (1) JP4711947B2 (ja)
KR (1) KR20050105451A (ja)
CN (1) CN1700906A (ja)
BR (1) BRPI0407096A (ja)
EA (1) EA200501252A1 (ja)
MX (1) MXPA05008284A (ja)
WO (1) WO2004069224A2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013526563A (ja) * 2010-05-21 2013-06-24 メディジーン エージー 親油性化合物の改善されたリポソーム処方
JP2018528933A (ja) * 2016-01-07 2018-10-04 ウエスタン ユニバーシティ オブ ヘルス サイエンシーズ 膀胱癌処置のための処方物
JP2019532973A (ja) * 2016-10-28 2019-11-14 レ ラボラトワール セルヴィエ ガンの処置において使用するためのリポソーム製剤

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20050099311A (ko) * 2004-04-09 2005-10-13 에이엔에이치 케어연구소(주) 주사제용 항암제 조성물
CN100409846C (zh) * 2005-11-22 2008-08-13 菏泽睿鹰制药集团有限公司 一种埃坡霉素b脂质体制剂及应用
EP2094268A2 (en) * 2006-05-26 2009-09-02 Bayer HealthCare, LLC Drug combinations with substituted diaryl ureas for the treatment of cancer
PT2271348T (pt) * 2008-03-28 2018-04-16 Paratek Pharm Innc Formulação de comprimido oral de composto de tetraciclina
US20140271923A1 (en) 2013-03-14 2014-09-18 Christopher Brian Reid Compositions & formulations for preventing and treating chronic diseases that cluster in patients such as cardiovascular disease, diabetes, obesity, polycystic ovary syndrome, hyperlipidemia and hypertension, as well as for preventing and treating other diseases and conditions

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1993018751A1 (en) * 1992-03-23 1993-09-30 Georgetown University Liposome encapsulated taxol and a method of using the same
JPH08508046A (ja) * 1993-11-12 1996-08-27 ザ・リサーチ・ファウンデーション・オヴ・ステイト・ユニヴァーシティ・オヴ・ニューヨーク タキソール製剤
JP2001524990A (ja) * 1998-07-01 2001-12-04 ネオファーム、インコーポレイティッド リポソームに封入されたタキサンの投与方法
WO2002058622A2 (en) * 2000-11-09 2002-08-01 Neopharm, Inc. Sn-38 lipid complexes and methods of use
WO2003000190A2 (en) * 2001-06-25 2003-01-03 Depuy Liposomal encapsulation of glycosaminoglycans for the treatment of arthritic joints

Family Cites Families (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4419348A (en) 1981-04-27 1983-12-06 Georgetown University Anthracycline glycoside compositions, their use and preparation
US4534899A (en) * 1981-07-20 1985-08-13 Lipid Specialties, Inc. Synthetic phospholipid compounds
US5059591B1 (en) * 1983-05-26 2000-04-25 Liposome Co Inc Drug preparations of reduced toxicity
US4880635B1 (en) * 1984-08-08 1996-07-02 Liposome Company Dehydrated liposomes
US5041278A (en) * 1985-10-15 1991-08-20 The Liposome Company, Inc. Alpha tocopherol-based vesicles
US4861580A (en) 1985-10-15 1989-08-29 The Liposome Company, Inc. Composition using salt form of organic acid derivative of alpha-tocopheral
US4898735A (en) * 1985-12-06 1990-02-06 Yissum Research And Development Company Of The Hebrew University Of Jerusalem Liposome/doxorubicin composition and method
US4812314A (en) 1986-02-24 1989-03-14 Yissum Research & Dev. Co. Of The Hebrew Univ. Of Jerusalem And Hadassah Medical Organization Lipid replacement therapy
US4927571A (en) * 1987-05-18 1990-05-22 Liposome Technology, Inc. Preparation of injectable doxorubicin/liposome suspension
CA1335348C (en) * 1988-03-04 1995-04-25 Yasuaki Ogawa Liposome composition
US4952408A (en) * 1988-05-23 1990-08-28 Georgetown University Liposome-encapsulated vinca alkaloids and their use in combatting tumors
US4960790A (en) * 1989-03-09 1990-10-02 University Of Kansas Derivatives of taxol, pharmaceutical compositions thereof and methods for the preparation thereof
FR2678833B1 (fr) 1991-07-08 1995-04-07 Rhone Poulenc Rorer Sa Nouvelles compositions pharmaceutiques a base de derives de la classe des taxanes.
CA2086874E (en) * 1992-08-03 2000-01-04 Renzo Mauro Canetta Methods for administration of taxol
WO1994026254A1 (en) * 1993-05-17 1994-11-24 The Liposome Company, Inc. Incorporation of taxol into liposomes and gels
JPH06329533A (ja) 1993-05-20 1994-11-29 Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd リポソーム製剤の製造法
US5554382A (en) * 1993-05-28 1996-09-10 Aphios Corporation Methods and apparatus for making liposomes
JP3431222B2 (ja) * 1993-08-20 2003-07-28 ティーディーケイ株式会社 磁気記録媒体の製造方法
CA2184834A1 (en) 1994-03-11 1995-09-14 Yoshiyuki Mori Liposome preparation
US5565478A (en) * 1994-03-14 1996-10-15 The United States Of America As Represented By The Department Of Health & Human Services Combination therapy using signal transduction inhibitors with paclitaxel and other taxane analogs
US5696153A (en) * 1994-05-16 1997-12-09 Napro Biotherapeutics, Inc. Therapeutic regimen for treating patients
US5534499A (en) * 1994-05-19 1996-07-09 The University Of British Columbia Lipophilic drug derivatives for use in liposomes
US6066331A (en) * 1994-07-08 2000-05-23 Barenholz; Yechezkel Method for preparation of vesicles loaded with biological structures, biopolymers and/or oligomers
DE4430593C2 (de) * 1994-08-20 1999-01-14 Max Delbrueck Centrum Verfahren zur Herstellung von Liposomal verkapseltem Taxol
US5919816A (en) * 1994-11-14 1999-07-06 Bionumerik Pharmaceuticals, Inc. Formulations and methods of reducing toxicity of antineoplastic agents
WO1996015774A1 (en) 1994-11-18 1996-05-30 Aphios Corporation Methods and apparatus for making liposomes containing hydrophobic drugs
US5580899A (en) * 1995-01-09 1996-12-03 The Liposome Company, Inc. Hydrophobic taxane derivatives
US5693336A (en) * 1995-06-07 1997-12-02 Nexstar Pharmaceuticals, Inc. Blood stable liposomal cyclosporin formulations
JP4192208B2 (ja) 1995-09-12 2008-12-10 セファロン リミテッド 加水分解促進性のタキサン疎水性誘導体
SI0932399T1 (sl) 1996-03-12 2006-10-31 Pg Txl Co Lp Vodotopna paklitakselna predzdravila
CA2189916C (en) * 1996-11-08 2001-01-16 Parkash S. Gill A new regime for paclitaxel in kaposi's sarcoma patients
KR100789008B1 (ko) 1997-06-27 2007-12-26 아브락시스 바이오사이언스 인크. 신규 약물 제제
US5994409A (en) * 1997-12-09 1999-11-30 U.S. Bioscience, Inc. Methods for treatment of neuro--and nephro--disorders and therapeutic toxicities using aminothiol compounds
US6461637B1 (en) * 2000-09-01 2002-10-08 Neopharm, Inc. Method of administering liposomal encapsulated taxane

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1993018751A1 (en) * 1992-03-23 1993-09-30 Georgetown University Liposome encapsulated taxol and a method of using the same
JPH08508046A (ja) * 1993-11-12 1996-08-27 ザ・リサーチ・ファウンデーション・オヴ・ステイト・ユニヴァーシティ・オヴ・ニューヨーク タキソール製剤
JP2001524990A (ja) * 1998-07-01 2001-12-04 ネオファーム、インコーポレイティッド リポソームに封入されたタキサンの投与方法
WO2002058622A2 (en) * 2000-11-09 2002-08-01 Neopharm, Inc. Sn-38 lipid complexes and methods of use
WO2003000190A2 (en) * 2001-06-25 2003-01-03 Depuy Liposomal encapsulation of glycosaminoglycans for the treatment of arthritic joints

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013526563A (ja) * 2010-05-21 2013-06-24 メディジーン エージー 親油性化合物の改善されたリポソーム処方
US10413511B2 (en) 2010-05-21 2019-09-17 Syncore Biotechnology Co., Ltd. Liposomal formulations of lipophilic compounds
JP2018528933A (ja) * 2016-01-07 2018-10-04 ウエスタン ユニバーシティ オブ ヘルス サイエンシーズ 膀胱癌処置のための処方物
JP2020002181A (ja) * 2016-01-07 2020-01-09 ウエスタン ユニバーシティ オブ ヘルス サイエンシーズ 膀胱癌処置のための処方物
JP2019532973A (ja) * 2016-10-28 2019-11-14 レ ラボラトワール セルヴィエ ガンの処置において使用するためのリポソーム製剤
JP7041676B2 (ja) 2016-10-28 2022-03-24 レ ラボラトワール セルヴィエ ガンの処置において使用するためのリポソーム製剤

Also Published As

Publication number Publication date
EA200501252A1 (ru) 2006-02-24
CN1700906A (zh) 2005-11-23
WO2004069224A3 (en) 2004-11-11
BRPI0407096A (pt) 2006-01-24
EP1596825A2 (en) 2005-11-23
US8298573B2 (en) 2012-10-30
MXPA05008284A (es) 2006-03-21
KR20050105451A (ko) 2005-11-04
WO2004069224A2 (en) 2004-08-19
JP4711947B2 (ja) 2011-06-29
US20060029658A1 (en) 2006-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8765181B2 (en) Nano anticancer micelles of vinca alkaloids entrapped in polyethylene glycolylated phospholipids
US5683715A (en) Taxane-containing phosphatidylcholine liposomes
US8298573B2 (en) Stable sterile filterable liposomal encapsulated taxane and other antineoplastic drugs
US20090232900A1 (en) Nano-micellar preparation of anthracylcline antitumor antibiotics encapsulated by the phosphatide derivatized with polyethylene glycol
US20090017105A1 (en) Proliposomal and liposomal compositions of poorly water soluble drugs
US20030035830A1 (en) Method of administering liposomal encapsulated taxane
KR20010023522A (ko) 리포좀으로 캡슐화된 탁산의 투여방법
PT2508170E (pt) Lipossoma de irinotecano ou o seu cloridrato e seu método de preparação
WO2004017940A2 (en) Pharmaceutically active lipid based formulation of sn38
CN102805730A (zh) 神经酰胺脂质体及其制备方法和用途
JP5961551B2 (ja) 多糖リポソーム、その調製法及びその使用
CN112137958A (zh) 一种含阿霉素与免疫佐剂组合药物脂质体及其制备方法
ES2377352T3 (es) Nuevas composiciones a base de taxoides
DE60025494T2 (de) Epothilon zusammensetzungen
JP2006510674A (ja) 脂質:エモジン製剤に関する組成物および方法
KR20200093534A (ko) 높은 약물 부하 특성을 갖는 도세탁셀 리포솜 주사제 조성물
CN110548006A (zh) 一种科罗索酸脂质体及其制备方法和用途
CN113509439A (zh) 一种自乳化递送系统在制备治疗淋巴转移肿瘤的口服药物中的应用
US8906395B2 (en) Pharmaceutical composition in which solubility of partially soluble tricyclic derivative is improved
US7314637B1 (en) Method of administering liposomal encapsulated taxane
CN102716085B (zh) 一种盐酸托泊替康脂质体注射剂
TWI500430B (zh) 伊立替康或鹽酸伊立替康脂質體及其製備方法
CA3126211A1 (en) Liposome composition comprising liposomal prodrug of mitomycin c and method of manufacture
CN113116822A (zh) 一种装载紫杉醇的抗肿瘤穿膜脂质体组合及其制备方法
CN117338721A (zh) 一种瑞德西韦改性脂质体组合物及其制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100806

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100813

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20101222

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110322

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees