JP2006513517A - 記録内のコンテンツナビゲーション - Google Patents

Abstract

本発明の方法によれば、ユーザは記録（３０２）内の所望部分（３１０）をナビゲートすることが可能にする。そのために前記記録内の複数の位置はこれらの位置でコンテンツを表す信号が受信されたそれぞれの時点（３１６）と関連している。ユーザは、前記所望部分を表す信号がその時点から受信されたことが分かっている該所望時点（３２０）を指定する。続いて、記録の再生は、その関連する時点が前記所望時点にほぼ等しい前記記録内の特定位置（３２２）へ進む。そのために前記関連する時点が前記所望時点にほぼ等しいかの照合を装置で実行する。

Description

本発明は、ユーザが記録内の所望部分をナビゲートすることができるようにする方法に関するものである。
本発明は、更に、ユーザが記録内の所望部分をナビゲートできるようにする再生装置に関するものである。
本発明は、更に、ユーザが記録内の所望部分をナビゲートすることができるようにプロセッサを動作させるコードを含むコンピュータプログラムに関するものである。

欧州特許出願公開第１１０２２８２Ａ１号に、ユーザが記録テレビジョン番組のコレクションから所望の番組を見つけ出すのを助けるシステムが記載されている。この既知のシステムはハードディスクを可とする蓄積媒体上に記録テレビジョン番組を格納する。番組データ自体に加えて、このシステムは各記録番組ごとに記録日時を含む複数の属性を格納する。このシステムは番組の属性を蓄積媒体上の番組自体の位置に関連づけるインデックス表を保持している。ユーザは所定のテレビジョン番組が放送され記録された日時を思い出すことができる。この表を参照することにより、蓄積媒体上の所望の番組を見つけ出し、再生することができる。

本発明の目的は、記録コンテンツを改善された方法で見つけ出すことができる頭書に記載した方法を提供することにある。この目的を達成するために、ユーザが記録内の所望部分をナビゲートすることができるようにする本発明の方法は、
受信信号から前記記録を生成するステップと、
前記記録内の複数の位置をこれらの位置にてコンテンツを表す前記信号が受信されたそれぞれの時点と関連させるステップと、
前記所望部分を表す信号が受信された予め知られている所望時点を得るステップと、
前記所望時点にほぼ等しい前記関連する時点を有する前記記録内の特定位置へ進むステップであって、そのために前記関連する時点が前記所望時点にほぼ等しいかの照合を装置で実行するステップとを具えることを特徴とする。

この方法によれば、ユーザは記録内部の所定部分が受信され記録された時点を知っているとき記録内部の所定部分に容易にジャンプすることができる。ユーザはこの時点（所定部分が受信され記録された原時間として表される）を指定するだけで、この部分と対応する記録内の特定位置へのジャンプが行われる。これは、記録を全体として見つけ出すことができるのみである既知の方法よりも高精度の記録コンテンツ内のナビゲーションを提供する。本発明の方法は記録内をナビゲートすることができる。この方法は、記録が識別可能な複数の部分を含み各部分が該部分を表す信号を受信する固有の時間を有するときに有利に使用することができる。この記録の一例は複数の番組をカバーするテレビジョン記録又は各々が固有の既知の放送時間を有している複数の番組断片を有する番組である。

本発明方法の一つの実施例は請求項２に記載されている。前記記録に全体として全記録時間を与えるとともに前記記録内の複数の位置に記録内の時間進行の指示を割り当てることにより、各位置の記録時間を決定する簡単なメカニズムが得られる。前記記録を再生するとき、全記録時間は位置と関連する時間指示に対するある種のオフセットとして使用される。この実施例の簡単な実装では、位置タイムスタンプを簡単なタイマでエミュレートする。再生時に、このタイマは記録の開始からの経過時間を追跡する。

本発明方法の一つの実施例は請求項４に記載されている。本発明は、テレビジョン番組のような放送番組の記録に対して有利に使用することができる。ユーザは多くの場合このような番組の予定放送時間を熟知している。この実施例では、これらの放送時間を用いて記録内の番組を見つけ出すことができる。

本発明方法の一つの実施例は請求項５に記載されている。番組を受信し記録した実際の時間が予定放送時間と異なることが確認された場合には、この確認された時間差を所望部分のナビゲーションに使用することができる。この時間差は予定放送時間と実際の放送時間を示す電子番組ガイドから確認することができる。

本発明の他の目的は記録コンテンツを改善された方法で見つけ出すことができる頭書に記載の再生装置を提供することにある。この目的のために、本発明の再生装置は、前記記録内の複数の位置がこれらの位置でコンテンツを表す信号を受信したそれぞれの時点と関連づけられ、
前記記録内の複数の位置の特定の一つ位置の前記関連する時点が、前記所望部分を表す信号がその時点から受信されたことが分かっている該所望時点にほぼ等しいかを照合する照合手段と、
前記関連する時点が前記所望時点にほぼ等しい前記記録内の複数の位置の前記特定の一つの位置へ進む進行手段とを具えることを特徴とする。

この装置を使用すれば、ユーザは記録内の所望部分を、該部分を受信し記録した時間に基づいてナビゲートすることができる。

本発明の特徴及び利点は以下に記載する模範的の実施例及び図面の説明から明らかになる。各図において対応する特徴部は同一の記号で示されている。

図１は本発明が使用される環境を概略的に示す図である。放送装置１０２は複数のテレビジョン番組を表す信号１０４を送信アンテナ１０６で放送する。この信号は衛星に送られ、ここから受信信号を地上に放送して多くの場所で受信可能とするのが典型的である。ユーザサイトでは、ビデオレコーダ１０８はアンテナ１１２で番組を表す信号１１０を受信することができる。ビデオレコーダ１０８は前記信号から番組を選択的に受信し、選択した番組を局部記憶媒体に記録する。アンテナにより前記信号を受信する代わりに、前記信号はネットワークプロバイダ経由でユーザに供給し、ケーブル接続を介してビデオレコーダ１０８により受信することもできる。前記信号の受信には他の種々の代替方法を使用してもよい。更に、番組は、放送と全く異なる方法、例えばリムーバブル記憶媒体によりユーザのビデオレコーダに供給してもよい。ビデオレコーダは記録を格納するためにハードディスク１１４のような局部記憶媒体を有する。ハードディスクに代わるものとしてカセットビデオテープや光ディスクがある。ビデオレコードはその後記録をディスプレイ１１６上に再生するための再生装置として使用される。

図２は本発明による記録を概略的に示す。一つの記録はユーザが単一エンティティとして処理する記録コンテンツ量である。テープ上では、一つの記録は一般に特定の開始時間から特定の終了時間まで中断なしで記録されたオーディオ及び／又はビデオ量である。同じことがディスク上の一つの記録についてもいえ、一つの記録は一般に単一ファイルとして格納される。一つの記録は２以上の番組を含んでよく、例えば間にコマーシャルが挿入された２つの連続するテレビジョン番組を一度に記録してもよい。記録２０２は開始タイムスタンプ２０４を有する。この開始タイムスタンプ２０４は受信信号の記録処理が開始した時点を示す。このタイムスタンプは番組を表す信号が受信された実際の日時に関連して表される。本発明を上述した放送環境に応用する場合には、開始タイムスタンプは信号１１０が受信された時点である。通常、開始タイムスタンプは記録自体が作成された時点、即ちディスク上又はテープ上のファイルが作成された時点と同一である。しかし、記録をコピーする場合には、該コピーの開始スタンプは依然としてもとの記録の作成時点であり、コピーの作成時点ではない。記録２０２は一連の位置タイムスタンプ２０６を含み、これらのタイムスタンプはそれぞれの位置における信号の受信記録時点を示す。従って、記録内の所定の位置タイムスタンプは対応する位置に記録されたコンテンツが受信され記録された時点を示す。例えば、放送番組を記録する場合には、位置タイプスタンプは記録コンテンツの放送時間に等しい。一実施例では、位置タイプスタンプは開始タイプスタンプを基準にして表される。この場合、位置タイプスタンプは記録の開始からの経過時間を示す。例えば、位置タイムスタンプ２０８は記録の開示から８タイムユニット経過した時点を示す。番組を表す信号を記録する場合には、タイムスタンプ２０８は、当該タイプスタンプと対応する位置のコンテンツが開始タイムスタンプ＋８タイムユニットに等しい時点に受信され記録されたことを示す。タイムユニットの大きさは用途の所要精度に依存して選択することができ、例えば１分、１秒又は他の任意の適当な期間として選択することができる。本発明によれば、ユーザは記録内のコンテンツの特定部分が受信され記録された時点に基づいて記録内の該特定部分にナビゲートすることができる。特に、本発明を放送環境に使用する場合には、図３につき後に詳述するように、ユーザは記録の所望部分の放送及び記録時間を容易に思い出すことがことができる。

記録はＶＣＲ（ビデオカセットレコーダ）によってビデオカセット２１０上に行うことができる。この場合には、位置タイムスタンプはカセットのテープ上に、オーディオ及びビデオ自体を表すデータに付加して一つのトラックに記録される。これらのタイムスタンプはテープ上の等間隔瞬時に付加されるパルスで実現することができ、例えば１秒ごとに１つのパルスをテープ上のトラックに書き込む。このようにすると、テープの再生時に、パルスを記録の開始に対してカウントすることによって、記録の開始からの経過時間をテープ上のそれぞれの位置に対して得ることができる。従って、その位置に記録されている信号が受信され記録された時点を決定することができる。単にパルスをトラックに書き込むのに代えて、記録の開始からの経過時間を示す時間表示をトラックに書き込んでもよい。この場合には開始位置でカウントを開始する必要はなく、テープの任意の部分上の時間表示を読み取り、この部分が記録の開始からどのくらいの時間が経過したかを直ちに決定することができる。開始タイムスタンプは記録内に記録し埋め込むか、専用の位置、例えば記録の開始部に記録し埋め込むことができる。また、テープ上の種々の記録の開始タイムスタンプはテープ上の専用の位置、例えばテープの開始部に符号化データの一部分として記録することもできる。他の代替例では、開始タイムスタンプはテープのハウジングに取り付けられたメモリ装置２１２に格納することもできる。この、所謂チップオンカセットはビデオカセットレコーダ１０８に装填されたときこれで読み取ることができる。このメモリ装置はテープ上の種々の記録の開始タイムスタンプを格納するのに使用することができるとともに、他のデータを格納するのにも使用することができる。更に他の代替例では、位置タイムスタンプを、開始からの時間を表す代わりに、記録番組を表す信号の受信記録時間として直接表す。この実施例では、位置タイムスタンプ自体が対応する位置における信号の受信記録時間を表すために開始タイムスタンプは不要である。更に他の代替例では、位置タイムスタンプをテープの移送機構に関連させる。タイムスタンプ間のタイムユニットは所定のテープ長に対応する。テープ上のある位置を所定のタイムスタンプに基づいて決定する必要があるとき、該位置に到達するまでどのくらいテープを移送する必要があるかを計算することができる。逆に、テープの所定の長さが通過したとき、どのくらいの時間が記録内で経過したかを計算することができる。

ビデオカセットの代わりに、光ディスク２１４を使用して記録を格納してもよい。この場合には、ビデオコンテンツはディスク上にＭＰＥＧフォーマットで圧縮された形態のファイルとして格納される。このフォーマットはファイル内のビデオデータの時間の経過を示すタイムスタンプを可能にする。再生時に、これらのタイムスタンプがＭＰＥＧデコーダにより供給され、ナビゲーションに使用することができる。更に、ビデオデータを時間に基づいてインデックス（索引）する表を使用することができる。この表の一例を以下に示す。

この表によって、記録の開始からの所定の経過時間に基づいてファイル内の位置へジャンプすることができる。このように、この表は記録内をナビゲート（検索）するための位置タイムスタンプとして用いることができる。番組を表す信号の受信記録の開始を示す開始タイムスタンプはファイルの属性として格納することができる。一例は、標準化仕様ＥＣＭＡ−１６７，パラグラフ１４．１０．６，パート４に指定されている属性情報Time Existenceであり、 “Volume and File Structure for Write-Once and Rewritable media using Non-Sequential Recording for Information Interchange”と呼ばれている。この属性は“ファイル内の情報を作成した日時”を指定するのに使用することができる。また、ディスク上の記録の開始タイムスタンプはディスク自体に取り付けられたメモリ装置に格納してもよい。この、所謂チップオンディスクはレコーダに装填されたときレコーダにより読み取られる。

更に他の実施例では、ビデオレコーダはビデオ及びタイムスタンプを格納するために光ディスクの代わりにハードディスクを使用することもできる。この場合にも、ビデオはＭＰＥＧに従って圧縮され、ファイルに格納される。位置タイムスタンプは上述したものと同一の方法で生成することができる。開始タイムスタンプはファイルの属性として生成しても、別のファイルに格納してもよい。この別のファイルはディスク上の他の記録の開始タイムスタンプを含んでもよく、またこれらの記録についての他のデータを含んでもよい。位置タイムスタンプが番組を表す信号を受信し格納する実際の時点として生成される場合には、開始タイムスタンプは不要である。

図３は、ユーザをナビゲートし得る本発明による記録の一例を示す。記録３０２は、連続的に放送され且つ記録処理を中断することなく記録された複数の部分を含んでいる。本例では、ユーザは１９．５８時から２２．００時まで放送信号を記録するようにビデオレコーダをプログラムした場合である。本例では、ユーザは２０．００時から２０．２５時までのニュース番組と２０．３０時から２１．５５時までのＴＶ映画に関心があったために記録を行った。部分３０４はニュースの前のテレビジョン番組の最後の数分間の部分である。ユーザは安全マージンとしてビデオレコーダをニュースの予定開始時間より少し前に開始するようにプログラムした。部分３０４の内容はユーザには関心がない。部分３０６は２０．００時から２０．２５時まで放送されたニュースである。部分３０８は前記ニュースと２０．３０時に開始するＴＶ映画との間の区切りである。この区切りは広告やその他のお知らせを含んでいる。部分３１０は２０．３０時から２１．５５時まで放送された映画を含んでいる。部分３１２は、ユーザが安全マージンとしてレコーダをＴＶ映画の終了時点を少し越えて記録するようにプログラムしたために記録された部分である。記録３０２は、放送信号の記録が１９．５８時に開始したことを示す１９．５８の値を有する開始タイムスタンプ３１４を有している。記録３０２は、更に、対応する部分の記録が開始した時間を示す複数の位置タイムスタンプ３１６を含んでいる。これらの位置タイムスタンプは記録の開始からの経過時間が分単位で表されている。種々の部分の記録が開始した時間３１８は開始タイムスタンプとそれぞれの位置タイムスタンプとに基づいて得られる。従って、時間３１８は記録と一緒に格納する必要ない。

ユーザは放送部分が受信され記録された時間に基づいて記録３０２内をナビゲートすることができる。例えば、ユーザがニュースの終わりを見て、続いてＴＶ映画（即ち部分３１０）を見たい場合には、ユーザはビデオレコーダにこの部分の開始点へジャンプ又は移動するよう命令したいと思う。ユーザは、ＴＶ映画は最初に２０．３０時に放送され記録されたことを覚えていて、ビデオレコーダにタイムスタンプ２０．３０と対応する位置へ移動又はジャンプするよう命令することができる。従って、本例では、所望時点３２０は値‘２０．３０’を有し、対応する位置３２２が部分３２０の開始点に位置する。極めて簡単な実施例では、ビデオレコーダは記録の時間３１８を表示し、ユーザは早送りコマンドを入力して表示される時間をモニタすることができる。時間３１８がビデオレコーダのディスプレイ装置上に表示される。このディスプレイ装置は、他の瞬時には、記録を作成するようビデオレコーダをプログラムする際に開始時間と停止時間を入力するなどの他の目的に使用することもできる。表示された時間が２０．３０になると、ユーザは早送りコマンドを停止し、再生コマンドを入力する。これらのコマンドの入力は典型的にはビデオレコーダのリモートコントロール上の専用ボタンによって実行される。或いは、ビデオレコーダ自体のボタンを使用することもできる。他の実施例では、ユーザは時間２０．３０に続いて該時間に対応する位置へジャンプするコマンドを入力する。特に、記録がインデックス表を持つハードディスク上に作成される場合には、ビデオレコーダは中間ビデオデータを処理する必要なしに該当位置へ瞬時にジャンプすることができる。

図３の例では、タイムスタンプは対応する信号が放送された時間に関連する。これは通常テレビジョンガイドに広告されている予定放送時間である。このようなガイドは利用可能なチャネルに対する番組の一覧が掲載された印刷雑誌の形態を取り得る。しかし、テレビジョンガイドは電子形態で与えこともできる。このような電子番組ガイドは一つの番組と一緒にデータとして送信することができ、また専用のチャネルで送信することができる。番組の実際の放送時間は予定放送時間と異なることがある。例えば、部分３１０のＴＶ映画の放送の開始は予定の２０．３０の代わりに２０．３３になることがある。この遅れはビデオレコーダにより取得して当該番組のオフセット（時間ずれ）として記録することができる。この遅れを取得する一つの方法はテレテキストサービスを用いるものである。このサービスでは、予定放送時間と変更放送時間がデータとしてビデオレコーダに供給されるので、ビデオレコーダは前記オフセットを決定することができる。前記遅れを供給する他の方法は電子番組ガイドによる。このサービスでも、予定放送時間と変更放送時間が供給される。本発明の一実施例では、ユーザが記録内をナビゲートする際に前記オフセットを用いて予定時間と実際の放送時間との差を補正する。この実施例では、上述の例においてユーザが依然として２０．３０に記録されたはずの番組を見たいものとする。遅れのために、当該番組の位置タイムスタンプは図３において３２の代わりに３５にすべきである。しかし、本発明ではこのタイムスタンプを３のオフセットで補正し、開始タイムスタンプとともに用いて記録内の正しい位置を決定する。位置タイムスタンプを後で、即ちナビゲーション時に補正する代わりに、記録処理中に補正することもできる。この代替例では、タイムスタンプは記録の予定時間に関連し、もはや記録の実時間に関連しない。

図４は本発明の再生装置を概略的に示す。再生装置４００は既知のアーキテクチャを有する汎用コンピュータに基づいて構成されている。この再生装置４００はワーキングメモリ４０４に格納される複数のプログラム単位を含むプログラムのプログラム命令を実行するプロセッサ４０２を有する。この再生装置４００は外部周辺装置と通信するインターフェース４０６を有する。更に、この再生装置はこの装置の種々の構成要素間でコマンド及びデータを交換するためのバス４０８を有する。この再生装置は更に上述した記録及び他のデータを格納する記憶媒体４１０を有する。動作中ワーキングメモリ４０４に格納されるプログラム単位も記憶媒体４１０に格納される。記憶媒体４１０は磁気ハードディスクであるが、他の適当なタイプの記憶媒体、例えば光ディスクを用いることもできる。記憶媒体４１０は再生装置４００のハウジング４１１の内部に配置することができ、また外部に配置してインターフェース４０６に接続してもよい。更に、再生装置は記録を再生するために外部ディスプレイ装置４１４に接続する出力接続部４１２を有する。このディスプレイ装置４１４は典型的には従来のテレビジョン装置である。再生装置４００はユーザに装置の制御を可能にするリモートコントロール４１６を有する。ユーザはリモートコントロール４１６上のボタンを用いてコマンドやデータを入力することができる。リモートコントロール４１６は対応する赤外信号を送信し、これらの信号は再生装置のハウジング内の赤外受信機４１８により受信される。再生装置４００は記録すべき番組を表す信号を受信できる信号接続部４２０をオプションで有することができる。本例では、再生装置は上述した記録を作成することができる。

再生装置４００の機能はワーキングメモリに格納されるプログラム単位で実行される。図３に示す実施例における種々のプログラム単位への機能の分配を以下に説明する。これは一例にすぎず、再生装置の同じ全体機能を実現する他の分配も可能である。再生装置は、制御のためのソフトウエアと「再生」、「一時停止」「停止」などのような記録の再生のための種々の伝統的な機能を有する。コンピュータのソフトウエア自体は既知であり、その詳細は本発明の説明に必要ないので、このソフトウエアはソフトウエアユニット４２２で記号的に示し、本明細書にはこれ以上詳述しない。また、記録内の特定の位置の関連する時点が、ユーザが所望した記録の部分を表す信号が受信された所望時点に等しいか照合するための照合ユニット４２４が存在する。ユーザは前記信号がその時点から受信されたことが分かっている該所望時点を指定する。照合ユニット４２４はこの所望時点を記録に沿って設けられた位置タイムスタンプと比較する。更に、記録内の所望時点に対応する位置に進む進行ユニット４２６が存在する。記録をハードディスクにファイルとして格納する本実施例では、進行ユニットはこの位置を上述した索引表に基づいて決定する。記録がテープに格納される実施例では、進行ユニットは記録に沿って設けられたタイムスタンプをモニタしながら所要の位置までテープを巻く必要がある。

再生装置は、予定放送時間と所望部分を表す放送信号が受信された実際の時点との差を示すオフセットを得るためのオフセット取得ユニット４２８をオプションで含む。オフセットは電子番組ガイドから取り出すことができ、このためのデータは信号接続部４２０を経て受信される。本実施例では、照合ユニットは、オフセットに基づいて関連する時点が所望の時点に等しいか照合するように構成する。他の実施例では、再生装置は、記録が複数の番組を含む場合には、電子番組ガイドに基づいて記録内の番組のリストを決定することができる。このリストをユーザに提示する。再生装置は、必要に応じオフセットで補正された放送時間に基づいて進む位置を決定する。

上述の実施例は本発明を限定するものでなく本発明を説明するものであり、当業者は特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を逸脱することなく多くの代替実施例を設計することができる。特許請求の範囲において、「具える」は請求項に記載された以外の要素やステップの存在を排除することを意味しない。本発明はいくつかの個別の素子を具えるハードウエアによって実現できるとともに、適切にプログラムされたコンピュータによって実現できる。いくつかの手段を列挙する装置請求項においては、これらの手段のいくつかは一つの同一のアイテムのハードウエアで具体化することができる。

本発明が使用される環境を示す概略図である。 本発明による記録を示す概略図である。 ユーザをナビゲートし得る本発明による記録の一例を示す図である。 本発明による再生装置を示す概略図である。

Claims (11)

1. ユーザが記録内の所望部分をナビゲートすることができるようにする方法であって、
   受信信号から記録を作成するステップと、
   前記記録内の複数の位置をこれらの位置でコンテンツを表す信号が受信されたそれぞれの時点と関連させるステップと、
   前記所望部分を表す信号がその時点から受信されたことが知られている該所望時点を得るステップと、
   前記所望時点にほぼ等しい前記関連する時点を有する前記記録内の特定の位置へ進むステップであって、そのために前記関連する時点が前記所望時点にほぼ等しいかの照合を装置で実行するステップとを具えることを特徴とする記録内の所望部分をナビゲートする方法。
2. 前記記録内の複数の位置をそれぞれの時点と関連させるステップは、
   前記記録に、前記記録の開始を表す信号が受信された時点を示す開始タイムスタンプを付与するステップと、
   前記記録内の複数の位置の各位置に、該位置でコンテンツを表す信号が受信された時点を前記開始タイムスタンプに対して示す位置タイムスタンプを付与するステップとにより実現することを特徴とする請求項１記載の方法。
3. 前記記録内の複数の位置をそれぞれの時点と関連させるステップは、
   前記記録内の複数の位置の各位置に、該位置にてコンテンツを表す信号が受信された時点を示す位置タイムスタンプを付与するステップにより実現することを特徴とする請求項１記載の方法。
4. 前記記録は受信放送信号から作成し、前記所望時点は前記所望部分を表す放送信号の予定放送時間であることを特徴とする請求項１記載の方法。
5. 前記予定の放送時間と前記所望部分を表す放送信号が受信された実際の時点との差を示すオフセットを取得し、前記関連する時点が前記所望時点にほぼ等しいかの照合を前記オフセットに基づいて行うことを特徴とする請求項４記載の方法。
6. 前記オフセットは電子番組ガイドから所得することを特徴とする請求項５記載の方法。
7. ユーザが記録内の所望部分をナビゲートすることができるようにする再生装置において、前記記録内の複数の位置がこれらの位置でコンテンツを表す信号を受信したそれぞれの時点と関連しており、
   前記記録内の複数の位置の特定の一つ位置の前記関連する時点が、前記所望部分を表す信号がその時点から受信されたことが知られている該所望時点にほぼ等しいかを照合する照合手段と、
   前記関連する時点が前記所望時点にほぼ等しい前記記録内の複数の位置の前記特定の位置へ進む進行手段とを具えることを特徴とする再生装置。
8. 前記所望時点を得るための入力手段を更に具えることを特徴とする請求項７記載の再生装置。
9. 前記記録は受信放送信号から作成され、前記所望時点は前記所望部分を表す放送信号の予定放送時間であり、当該再生装置は、更に、前記予定の放送時間と前記所望部分を表す放送信号が受信された実際の時点との差を示すオフセットを取得するオフセット取得手段を具え、前記照合手段は、前記関連する時点が前記所望時点にほぼ等しいかを前記オフセットに基づいて照合するように構成されていることを特徴とする請求項７記載の再生装置
10. 前記オフセット取得手段は前記オフセットを電子番組ガイドから所得するように構成されていることを特徴とする請求項９記載の再生装置。
11. ユーザが記録内の所望部分をナビゲートすることができるようにプロセッサを動作させるコンピュータプログラムであって、
    前記記録内の複数の位置をこれらの位置でコンテンツを表す信号が受信されたそれぞれの時点と関連させるステップと、
    前記記録内の特定位置の関連する時点が、前記所望部分を表す信号がその時点から受信されたことが知られている該所望時点にほぼ等しいか照合するステップと、
    前記関連する時点が前記所望時点にほぼ等しい前記記録内の特定位置へ進むステップとを実行させるソフトウエアコードを具えるコンピュータプログラム。

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