JP2006510708A - ネコ科動物の多成分食事 - Google Patents

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Abstract

本発明は、動物が食餌の多量養素含有量を最適化することを可能とするネコ科動物の多成分食品に関する。本発明はまた、そのような食品中で使用するための飼料成分、およびネコ科動物の健康上の利益における多成分食品の使用に関する。本発明は、2つ以上の区分化された飼料組成物を含み、そのうち少なくとも2つの組成物が脂肪、タンパク質または炭水化物の少なくとも2つの含有量において異なるネコ科動物の多成分食品に関する。

Description

本発明は、動物が食餌の多量養素含有量を最適化することを可能とするネコ科動物の多成分食品に関する。本発明はまた、そのような食品において使用するための飼料成分、およびネコ科動物の健康上の利益における多成分食品の使用に関する。
本発明は、飼料を消費する際、コンパニオンアニマルは所定の時間内に3つの多量養素(タンパク質、炭水化物、脂肪)のそれぞれの目標摂取量に達しようとするという観察に基づく。
本発明は、コンパニオンアニマルのためのおいしい飼料の提供の問題に取り組むと共に、動物のための健康上の利益および給餌における受け入れの増加/楽しみの増加を提供する。
従来、「おいしさ」(異なる飼料についての相対的な受け入れおよび好み)についての調査の多くは、飼料の感覚受容の質の最適化に集中してきた。その前提は、ある飼料の受け入れ可能性およびある飼料を別の飼料より好むということは、主に飼料の味および構成により推進されるということである。またその前提は、飼料の栄養分がペットの最小限の要求を上回る限り、動物は飼料の味または構成に間接的な影響がなければ、異なる栄養特性の飼料の違いが分からないということである。本発明は、今回はこのケースではないということを示すデータに基づく。異なる多量養素内容の飼料を供給することによりそのようにする機会が与えられれば、コンパニオンアニマルはこれらの飼料を選択し、最適な目標を達するためにそれぞれの多量養素の消費を調節するだろう。
本発明により、コンパニオンアニマル、特にネコが消費したがる炭水化物の量に限界があるということが分かった。そのようにしないために、カロリーおよび/またはタンパク質の摂取を犠牲にするようにコンパニオンアニマルを準備した。しかしながら、動物の食餌の多量養素の含有量を犠牲にすることの短期および長期の効果は、有益ではない。
異なる種類および血統のコンパニオンアニマルが、それぞれの食餌について異なる最適な多量養素内容を有するであろう。さらに、個々のコンパニオンアニマルは、成長段階、性別、性的活性、病気、季節的変異、環境、ストレスレベル等のような因子に依存して、食餌の最適な多量養素内容が変化するようである。
したがって、本発明は、ネコ科動物の多成分食品であって、2つ以上の区分化された飼料組成物を含み、該組成物の少なくとも2つが、脂肪、タンパク質および炭水化物からなる群より選択される少なくとも2つの含有量において異なる飼料を提供する。
区分化されたという用語は、2つ以上の飼料組成物が混合されていないことを意味する。それらは、ボウル、プレート、包装のような異なる容器で提供されてもよい。容器は、密封されていてもされていなくてもよい。2つ以上の飼料組成物を含む多成分の食事は、無制限の量でネコ科動物に提供されてもよい。
組成物自体は、本来飼料製品でもよい。それぞれは、乾燥した、やや湿ったまたは湿った製品でもよい。湿った飼料は、通常は缶詰、小袋および/またはトレイのような容器で販売され、70%から90%までの含水率を有する。乾燥した飼料は、同様の組成であるが5%から15%までの水分を有し、しばしばキブル(kibble)のような小さいビスケットとして与えられる飼料が含まれる。やや湿った飼料には、約15%から70%までの含水率を有する飼料が含まれる。いずれの飼料製品においても水分の量は、使用できるまたは要求されるパッケージの種類に影響を与える。任意の水分レベルの飼料製品は、すぐ食べられるものでもよい。
組成物は、ペットが食餌において消費する任意の製品を含んでもよい。したがって、組成物には、標準的な飼料製品並びにペットフードスナック(例えばスナックバー、シリアルバー、スナック、トリート(treat)、ビスケットおよびおやつ(sweet product))が含まれてもよい。組成物は、調理品でもよい。肉または動物に由来する材料(牛肉、鶏肉、七面鳥、子羊、魚、血漿、髄骨等またはそれらの1つ以上)を含んでもよい。あるいは、組成物は、タンパク質を提供するために肉を使わなくてもよい(好ましくは、大豆、トウモロコシまたは大豆製品のような肉の代用品を含む)。組成物は、大豆タンパク質濃縮物、牛乳、タンパク質、グルテン等のような追加のタンパク質供給源を含有してもよい。組成物は、1つ以上の穀物(例えば、小麦、トウモロコシ、米、オート麦、大麦等)のようなでんぷんを含有してもよく、またでんぷんを使用しなくてもよい。組成物は、ゼラチン化されたでんぷん基質を含むかまたはそのものでもよい。組成物は、甜菜果肉、チコリー果肉、チコリー、ココナッツ内乳繊維、小麦繊維等のような1つ以上の種類の繊維を含んでもよい。クリームまたはチーズソースのような乳製品が適切である。組成物はまた、現在は市販されていない新しく開発された製品でもよい。最も適切な組成物は、ここに記載されるように、ペットフードとして、特に家庭のイヌまたは家庭のネコのためのペットフードとして販売されるペットフード製品である。組成物は、乾燥し容易に食べることのできるシリアル製品(しばしばキブルと称される)のような乾燥した形式で提供することが便利かもしれない。
動物に自由に自主的選択をさせることが重要である。
本発明の第一の態様の組成物は、単独でまたは組み合わせて栄養的に完全であり、したがって、本発明の方法によりコンパニオンアニマルに適切で栄養的に完全な食餌が提供される。
本発明の第一の態様に従い、2つ以上の飼料組成物は、脂肪、タンパク質および炭水化物の含有量において、エネルギー比ベースで(タンパク質:エネルギー比、脂肪:エネルギー比または炭水化物:エネルギー比)少なくとも1%異なってもよい。
本発明の第一の態様による食品において、少なくとも2つの成分の脂肪含有量における違いは、脂肪:エネルギー比で1%から40%まででもよい。少なくとも2つの成分のタンパク質含有量における違いは、タンパク質:エネルギー比で1%から40%まででもよい。本発明の第一の態様による少なくとも2つの成分の炭水化物含有量における違いは、炭水化物:エネルギー比で1%から40%まででもよい。
2ついじょうの異なる飼料組成物は、1つ以上の多量養素、すなわち脂肪、タンパク質および/または炭水化物が豊富でもよい。脂肪の豊富な供給源を提供する任意の組成物は、好ましくは脂肪:エネルギー比ベースで20%から90%までの脂肪を含む。好ましくは、そのような組成物は、脂肪:エネルギー比ベースで50%から75%までの脂肪を含んでもよい。
タンパク質の豊富な供給源を提供する任意の組成物は、好ましくはタンパク質:エネルギー比で18%から90%までのタンパク質を含み、好ましくは、そのような組成物は、タンパク質:エネルギー比で50%から75%までのタンパク質を含む。
炭水化物の豊富な供給源を提供する任意の組成物は、好ましくは炭水化物:エネルギー比で20%から90%までの脂肪を含む。好ましくは、そのような組成物は、炭水化物:エネルギー比で25%から50%までの炭水化物を含んでもよい。
ここに記載される全ての比は、組成物中の総カロリーの%として脂肪、タンパク質または炭水化物に由来するカロリーの数値として特定される。
必要に応じて、ネコ科動物の多成分食品の少なくとも1つの組成物は、乾燥したすぐに食べられるシリアル製品を含む。2つ以上の組成物が、そのような乾燥したすぐに食べられるシリアル製品を含んでもよい。あるいは、1つ以上の乾燥したすぐに食べられるシリアル製品と共に、湿ったまたはやや湿った製品が存在してもよい。
飼料組成物は、好ましくは包装される。このような方法で、消費者は、包装から製品の構成要素および多量養素含有量を特定し、問題になっている特定のネコ科動物に適切であるということを確認することができる。包装は、金属(通常は缶詰またはフレキシホイル(flexifoil)の形式)、プラスチック(通常はポーチまたはボトルの形式)、紙またはカードでもよい。任意の製品中の水分の量は、使用できるまたは必要とされる包装の種類に影響を与える。食品は、「キット」または「パック」として入手できてもよく、異なる飼料組成物は、個別に包装され、これらの包装が何らかの形で、例えば箱でおよび/または飼料組成物の2つ以上の包装について包括的に包装して、結合される。
したがって、本発明の第一の態様の飼料組成物は、同時に提供されてもよい。
本発明の第一の態様の多成分食品によれば、1つの組成物は、例えば少なくとも40%の脂肪(脂肪:エネルギー比で)を含んでもよく、異なる組成物は、例えばタンパク質:エネルギー比で少なくとも40%のタンパク質を含んでもよい。脂肪、タンパク質および炭水化物の供給源は、例えば2つ以上の異なる乾燥したキブルにより提供されてもよく、2つ以上のキブルは例えば以下のものである。
Figure 2006510708
ここで、PER=タンパク質:全エネルギー比
FER=脂肪:全エネルギー比
CER=炭水化物:全エネルギー比
PME=予想代謝可能エネルギー。
本発明の第二の態様により、個々のネコ科動物のための最適な多量養素食餌の提供において使用するための、本発明の第一の態様によるネコ科動物の多成分食品が提供される。そのような選択は、図1の三角形(様々の多量養素特性の乾燥食餌を示す)により示すことができる。本発明の第一の態様による食品により、動物はそれぞれの多量養素の総摂取量を調節することができる。これにより、動物は炭水化物を使用しない食餌中で脂肪の摂取量を調節することができる。これにより、動物は炭水化物を含有する食餌中で炭水化物の摂取量を調節できる。これらは全て、動物において所望であることが示されている。
本発明の実験研究により、好ましいタンパク質、脂肪および炭水化物摂取量(目標)が示された。この効果は、カロリー摂取量を犠牲にして1日の総摂取量に影響を与えるのに十分大きい。さらに、この効果は、選択状況において製品の選択に影響を与えるのに十分大きい。
本発明の第一の態様の全ての好ましい特徴は、第二の態様にも当てはまる。
本発明の第三の態様により、ネコ科動物の体重維持において使用する、本発明の第一の態様による食品が提供される。本発明は、ネコ科動物が飼料摂取量を自主的に調節できるようにする多成分食品を提供する。動物が自主的選択をして目標の多量養素含有量を達成できる場合、消費された総量は最適であり、したがってネコ科動物の体重維持に寄与する。この明細書において、ネコ科動物の体重維持には、ネコ科動物の肥満の予防または減少に寄与することが含まれる。
本発明の第一および第二の態様の全ての好ましい特徴は、第三の態様にも当てはまる。
本発明の第四の態様により、ネコ科動物の健康上の利益の提供において使用する、本発明の第一の態様による食品が提供される。
そのような健康上の利益には、免疫機能の改善、免疫系の補強、酸化的損傷およびDNA損傷の減少、酸化的ストレス/惹起に対処する能力、平均寿命の改善、代謝速度および機能の改善、腸の機能および消化性の改善、生殖効率、行動の改善、認知機能および耐病性の改善が含まれる。
本発明の第一から第四の態様のいずれか1つによる食品を提供する本発明の第五の態様において、組成物は個別に包装される。組成物は、個別に包装されても一緒に包装されてもよい。
本発明の第六の態様により、本発明の第一から第五の態様による食品において使用する、飼料組成物が提供される。
本発明の第七の態様により、個々のネコ科動物に最適の多量養素食餌を提供する方法であって、該ネコ科動物に本発明の第一の態様による多成分食品を与える工程を含む方法が提供される。食品の異なる飼料組成物は、同時に提供される。
本発明の第八の態様により、ネコ科動物の体重を維持する方法であって、該ネコ科動物に本発明の第一の態様による多成分食品を与える工程を含む方法が提供される。多成分食品は、無制限の量で提供されてもよい。食品の異なる飼料組成物は、同時に提供される。
本発明の第九の態様により、ネコ科動物の健康上の利益を促進する方法であって、該ネコ科動物に本発明の第一の態様による多成分食品を与える工程を含む方法が提供される。食品は、無制限の量で提供してもよい。食品の異なる飼料組成物は、同時に提供される。
本発明の第一の態様の全ての好ましい特徴は、必要な変更を加えて本発明の他の態様にも当てはまる。
本発明の態様において記載される「給餌」は、動物が本発明の食品を食べることができるようにすることを意味する。
本発明は、飼料を消費する際、ネコは所定の時間内に3つの多量養素(タンパク質、炭水化物および脂肪)のそれぞれの目標摂取量に達しようとするという観察に基づく。本発明には、個々のネコがタンパク質、脂肪および炭水化物の目標の消費量に達することができるようにする多成分食品が記載される。本発明によれば、ネコは異なる多量養素比の2つ以上の飼料組成物の選択を提供される。飼料は、連続的にまたは食事の機会ごとに与えられてもよい。目標の多量養素の消費量は、成長段階、性別、性的活性、病気、季節的変異、環境、ストレスレベル等のような因子に依存して変化する。したがって、これらの飼料成分を連続的に食べられることにより、ネコは、自主的におよび任意の時に最適のレベルまでそれぞれの多量養素の消費量を変化することができる。自主的選択はまた、個々の食事内で起こる。本発明は、ネコのための食べることの楽しみおよび健康上の利益の増加という利益を提供する。
既存の飼料製品を調製して、炭水化物、脂肪およびタンパク質の特定の固定比率を提供する。本発明は、ネコが、自主的におよび任意の時に最適のレベルまでそれぞれの多量養素の消費量を変化させることを可能とする。
本発明は、多くの利点を提供する。本発明は、一時的な感覚上の嗜好と対照的に動物の代謝必要性に基づいて個々のペットまたはコンパニオンアニマルのための最適な食事を提供する。
本発明により、コンパニオンアニマルにおいしい飼料を提供し、コンパニオンアニマルに給餌における受け入れの増加/楽しみの増加という利点を提供するという問題が解決される。さらに本発明により、動物の介護人または飼い主による楽しみ/満足が増加される。
動物の楽しみおよび/または受け入れ/おいしさの増加は、例えば以下の1つ以上により;
消費する飼料の量の増加;
長時間食べることを拒否する頻度の減少;
食事の開始に要する時間の減少および/または飼料が消費される速度の増加により示されるような食事における熱意の増加;
動物が別の飼料ではなく本発明の飼料を選択する;
動物が別の飼料を拒否する;
または、例えば以下の、飼い主/介護人が餌の楽しさを示すと考える動物による任意の他の行動により;
食事を出す間動物が飼い主/介護人の周りにすり寄る;
食べた後動物が活発でなくなる/休憩するまたは眠る;
食べた後動物が自分をなめるまたは体を洗う;
特定できる。
これらの利点に加えて、最適な多量養素比に適合する飼料を特定のコンパニオンアニマルに提供することにより、健康な体重肥満度指数(BMI)の維持、肥満の予防、免疫機能の改善、酸化的損傷およびDNA損傷の減少、酸化的ストレス/惹起に対処する能力、平均寿命の改善、代謝速度および機能の改善、腸の機能および消化性の改善、生殖効率、行動の改善、認知機能および耐病性の改善のような健康上の利益が動物に供給される。
本発明は、図面を参照して説明される。
本発明は、以下の制限的でない実施例を参照してここに説明される。
実施例1
ネコの飼料選択における食餌の多量養素特性の効果を評価する研究
概要
大豆分解物、鶏の胸肉、ラードおよびカロブ溶液または水からなる均質化された食餌を成熟したネコに与えた。食餌は等カロリーであり、タンパク質対脂肪エネルギーの割合(P-F:ER)は10% PER/90% FER(PERはネコの最小限のタンパク質要求に近いと考えられる)、40% PER/60% FER(PERは缶詰の製品について標準的である)および70% PER/30% FERの範囲で構成された。異なる相対的嗜好の3つの味が食餌につけられており、3つのグループのネコはそれぞれ異なる味の食餌の組合せを与えられた。
自主的選択/3通りの嗜好の最初の7日間、未経験のネコ(食餌および味を事前に経験しない)は、食餌と関連する快楽の合図に基づいて食餌の選択を行ったようであった。これらのネコは、大豆分離物およびラードの量と関係なく、好みの味の付いた食餌を選択した。
学習/訓練期間の39日間、ネコは多量養素の選択を変化し、平均飼料摂取量に関しては、食餌の多量養素の特性および味に対して異なって反応した。
自主的選択/3通りの嗜好の最後の7日間、これらの経験を積んだネコは、最初の自主的選択に対して異なる給餌反応を示し、他の理由で食餌を選択し、その結果全体として異なる多量養素特性を選択した。経験を積んだネコは、食餌の多量養素特性について「学習」し、嗜好を変化させ、加えられた味に関わらず、低タンパク質/高脂肪の飼料を一貫して拒絶した。それ以下では製品が拒絶されたタンパク質対脂肪の割合は分からず、さらなる研究において調査されるであろう。これにより、栄養必要量よりも受け入れ可能性に基づいて、キャットフードについての最小限のタンパク質要求レベルが同定される。
食餌選択の潜在的な促進因子としてのタンパク質対脂肪エネルギー比(P-F:ER)の調査により、最初の自主的選択段階中に消費された平均のP-F:ERは、快楽の合図により影響され、それぞれのテストグループの平均PER摂取量は好みの味の付いた食餌により促進されたということが示された(平均PER摂取量34%;FER摂取量66%)。対照的に、一度経験を積んだ同じネコの平均P-F:ER摂取量はより一定であり、最後の自主的選択の間の快楽の合図からの影響はより少なかった(平均PER摂取量49.8%;FER摂取量50.2%)。
全体としてこれらの結果により、長期間の給餌の間これらの実験的な食餌を反復的に与えられることにより、ネコは特定の多量養素特性を選択するために食餌の嗜好を変化させるということが示される。このようにすることにより、ネコは快楽の合図に対してより反応しなくなり、潜在的な栄養上の合図に対してより反応した。
1.序論
おいしさへの従来型のアプローチは、最初に飼料を与えられた場合に、味、匂いおよび構成が非常に重要な促進物質であるというものであった。ネコにおけるより最近の研究により、経験をすると、潜在的な栄養素がこれらの感覚の合図より優位に立ち、従って飼料の選択に変化が生じた(動物にとってそうすることが有益である場合)。
従来の研究の結果により、長期間の給餌の間実験的な鶏肉およびラードをベースにする食餌を反復的に与えられることにより、ネコは特定の多量養素特性を選択するために食餌の嗜好を変化するということが示される。そのようにする場合、快楽の合図に対してより反応しなくなり、潜在的な栄養上の合図に対してより反応するようになる。この観察は、快楽が飼料の選択における唯一の促進因子であるから猫は「栄養上の知恵」を有しないという従来の考えと対立する。
この研究の目的は、ネコが食餌の多量養素特性について「学習」し、最初の快楽反応がその後生理的な反応(これは食餌の多量養素特性と共に変化し得る)により影響されるか否かを特定することであった。実験的な食餌および味を経験させる前にネコをテストし、食餌を繰り返し与えた単一の期間の後、給餌反応が経験を通して変化したかを特定した。
標準的な湿った製品の配合を使用する場合に達成できるよりも明確な制限内で食餌の多量養素特性をコントロールするために、多量養素の相対的に「きれいな」供給源を使用した。研究のこの第一の段階の第二の部分において、多量養素タンパク質および脂肪を調査した‐大豆分離物を支配的なタンパク質供給源として使用し、すべての食餌において鶏の胸肉が含まれ、ラードを脂肪供給源として使用した。
タンパク質(大豆分離物および鶏肉)のレベルを増加させるとともに、脂肪(ラード)のレベルを減少させた食餌を作製した。ネコを「混乱」させ、食餌の天然の匂いおよび味を隠すために、追加の味の合図を加え(「方法」の欄を参照)、純粋に本来の匂いまたは味に基づく製品の選択を減少させた。これにより、長期間給餌された場合、ネコが食餌について「学習」し、タンパク質または脂肪の含量それ自体に基づいて食餌を選択したか否かが示される。3つの食餌を自由に選択できる場合に、ネコが特定のレベルのタンパク質および/または脂肪を含有する食餌を好むか否かを示すようにも実験を計画した。
2.方法
2.1動物
実験用の食餌または味を以前に経験していないネコ(n=27)を選択した。ネコにそれぞれ小屋を与え、毎日グループとして実験に参加させた。
年齢、性別および体重により、ネコをバランスの取れたグループに無作為に分けた。
2.2食餌
すべて100gの最終製品につき70kcalのME(代謝可能なエネルギー)を供給するように作製された3つの等カロリーの食餌を与えた。以下のタンパク質対脂肪エネルギーの割合(P-F:ER)、すなわち10% PER/90% FER(PERはネコの最小限のタンパク質要求に近いと考えられる)、40% PER/60% FER(PERは缶詰の製品について標準的である)および70% PER/30% FERの範囲で食餌が構成された。この研究において、食餌は実質的に炭水化物を含まず、タンパク質の包含の後残ったカロリー不足が脂肪カロリーにより供給された。
食餌は毎日準備され、粉末化された大豆分離物、調理された鶏の胸肉、ラードおよびカロブ溶液(3%または0.5%、w/w)または水の均質化された混合物から構成された。同様の濃度を達成するために、食餌は異なる量のカロブ溶液を含有した。予備調査において、同じ基本配合を有する食餌を、3つの異なる濃度のカロブ溶液(0.75%、1.5%および3%、w/w)で調製し、反復的な摂取テストにおいて24匹のネコの集団に与えた。結果は、記録した平均の摂取量(p=0.66)において重大な違いを示さず、カロブの濃度が食餌の相対的な受け入れに影響を与えないことを示した。
粉末化された大豆分離物(ICNから)、加工された鶏の胸肉およびラード、および公開された飼料組成物データの工業分析の組合せを予め使用してこれらの配合を調製し、10%、40%および70%のPERおよび70kcal/100gのエネルギー密度の最終製品を生じさせた。食餌間の構成の相違は、食餌を均質化し、異なる量のカロブ溶液または水を含ませることにより減少させ、したがって食餌の濃度を相対的に同様にした。
上記の情報源を使用して、それぞれの食餌の栄養素の含量を測定した。ビタミンおよびミネラル混合物、タウリンおよびL-メチオニン(大豆分離物は硫黄含有アミノ酸中で低い)を加えることにより、成体の維持に必要な最小限のウォルサムネコ栄養素ガイドライン(WALTHAM Cat Nutrient Guidelines)を満たすように食餌を調製し、毎日新鮮なものを作製した。
それぞれのグループのネコが異なる味の食餌の組合せを食べるように、異なる相対的な嗜好の3つの風味の系統を食餌に含ませた。これにより、9つのテスト食餌の全て(表)が与えられた。食餌と組み合わせ、異なる味の食餌の組合せの味見をすることにより、それぞれの味の濃度を特定した。においおよび味により人間がちょうど探知できる濃度で味を加えたことにより、ネコが探知できると推定した。味の包含レベルは、タンパク質の含有量と関係なく、それぞれの食餌について同じであった。使用した3つの風味は、クエストラビット(Quest rabbit)(1.5%(w/w);1kgの製品につき27滴のウサギ風味を加えた)、ファーメニクフィッシュパウダー(Firmenich fish powder)(1.5%(w/w);1kgの製品につき15gの魚粉末を加えた)およびファーメニクオレンジオイル(Firmenich orange oil)(ひまわり油中オレンジオイルの19%(w/w)の溶液の0.03%(w/w);1kgの製品につき13滴の希釈したオレンジオイルを加えた)であった。(希釈したオレンジオイルは、1gのひまわり油中10滴のオレンジオイルとして調製した)。
ネコを3つのグループに分け(1グループにつきn=9)、表2に示すように、それぞれのグループのネコが研究を通して異なる味の食餌の組合せを食べるようにした。
Figure 2006510708
2.3給餌プロトコル
給餌プロトコルは、給餌前の順化およびその後の4つの異なる給餌方法から構成された‐最初の自主的選択/3通りの嗜好段階、学習/訓練段階、最終自主的選択/3通りの嗜好段階および好みの味の選択を調査するためのチャレンジ。
給餌前の順化(7日間)
ネコを均質化した食餌の形式に慣らすために(大豆/鶏/ラードの食餌を与えることなく)、給餌前のネコ集中インスタントダイエット(Feline Concentration Instant diet(FCID))が含まれた。
FCIDの毎日の必要量をそれぞれのネコの体重に基づいて計算し、追加の25%を加え、それぞれのネコが(原則的に)食欲に応じて給餌されているようにした。
ネコにFCIDの毎日の必要量の三分の一を朝に与え、必要量の残りを午後に与えたが、これは一晩中残った。
与えられた全ての飼料を常に消費したネコの大部分について、与えられる飼料の量を必要量の50%増加した。この増加した量の全てを消費し続けたネコは食べ過ぎであると思われたので、与えられる飼料はこれを越えて増やすことはなかった。
飼料が取り替えられるごとに、すべての飼料の摂取量を手作業で記録した。
未経験の自主的選択/3通りの嗜好段階(7日間)
次の7日間、それぞれのネコはすべての3つの実験用の食餌を自由に食べられるようにした。
飼料は1日に2回新しいものと交換した‐150gのそれぞれの食餌を朝に与え、午後に250gの新しい飼料と交換したが、これは一晩中残った。
製品の位置を毎日回転させた。
飼料の摂取量および食事のパターンを常に記録した。さらに、飼料が取り替えられるごとに、すべての飼料の摂取量を手作業で記録した。
学習/訓練段階(39日間)
学習/訓練段階の間、それぞれのネコは1日に単一の製品を与えられ、30日間毎日3つの食餌が順番に与えられた。したがって、それぞれのネコはそれぞれのテスト食餌を10回経験した。
サイクル8の終了後、大豆分離物の供給品を食べ尽くしたため、ネコは12日間味付けされていないFCIDに変えられた。学習段階が再スタートし、ネコは5つのさらなる学習サイクル(サイクル13-18)を与えられた。全体で、ネコはそれぞれのテスト食餌を13回経験した。
連続効果を減少させるために、例えばネコが常に食餌Aの後食餌Bを食べるのを避けるために、食餌提示の3つの異なる順番を続けた。
それぞれのネコは朝に200gの食餌を与えられ、これは午後に300gの同じ食餌と交換され、これは一晩中残った。
飼料の摂取量および食事のパターンを常に記録した。さらに、飼料が取り替えられるごとに、すべての飼料の摂取量を手作業で記録した。
経験を積んだ自主的選択/3通りの嗜好段階(7日間)
その後の7日間、それぞれのネコに学習段階で経験を積んだ3つ全ての実験用食餌を自由に食べさせた。
飼料は1日に2回新しいものと交換した‐150gのそれぞれの食餌を朝に与え、午後に250gの新しい飼料と交換し、これは一晩中残った。
製品の位置を毎日回転させた。
飼料の摂取量および食事のパターンを常に記録した。さらに、飼料が取り替えられるごとに、すべての飼料の摂取量を手作業で記録した。
注:供給された飼料の量は、提供されたすべての飼料を一貫して消費したネコにおいて増加した。
2.4体重
1週間に二度体重を記録し、適当な飼料の摂取量を算定するためによく観察した。
2.5データ分析
学習段階において、グラフをx軸上の「サイクル」で表現し、それぞれの「サイクル」は擬似ランダム化された製品の3日間のローテーションであり、したがって、それぞれの食餌を与えられたことを示す。
3.結果
3.1食餌
3.1.1栄養の特性
既述のように、10%、40%および70%のPERおよび70kcal/100g最終製品のエネルギー密度を有する最終製品を提供するために、食餌を予め調製した。
Atwater係数(Atwater factor)(タンパク質4kcal/g、脂肪9kcal/g、炭水化物4kcal/g)と共に食餌の成分の工業分析値を使用し、それぞれの食餌の最大PMEを計算した。
次に、それぞれの食餌成分についての最大PMEを使用して、それぞれの製剤中の成分の割合に基づいてそれぞれの食餌についてのPMEを計算した。修正されたPERを、これらの修正されたME値および食餌の分析からのタンパク質値を使用して計算した。タンパク質含有量(分析結果から測定された)に4kcal/gを乗じ、食餌のMEの割合として表した。食餌がタンパク質および脂肪カロリーのみからなるという違いにより修正されたFERを計算した。
3.1.2味
味の付いた食餌のすべての組合せおよび味の付いていない食餌についての相対的な嗜好を評定した。
多因子のANOVAによるデータの統計分析により、テスト食餌の平均摂取量には重大な違いがあることが示された(p<0.001)。
この結果により、使用された3つの味の系統についての相対的な嗜好は、魚>ウサギ=オレンジオイルであることが確認された(p<0.001)。
この結果によりまた、3つの味は、味が加えられた3つのベースの食餌(10%、40%、70%のPER)すべてについてこの順位を維持したことが示された。
味の付いていない食餌について、相対的な嗜好が40%>70%>10%であったことに注目することは興味深いが、これらの相違は統計上は重大ではなかった。
40%のPERの食餌は概して、他のテスト食餌よりも、それに味が付けられていても、好まれた。
3.2動物
試験製品についての2-3週間後、研究から4匹のネコを除いた。これは一貫して摂取量が低かったためである。
3.3新しい味および多量養素特性に対する反応のテスト:未経験の自主的選択段階
自主的選択段階において、すべての3つのテスト食餌を毎日与え、それぞれのネコは1日中3つの食餌からサンプルを自由に得ることができるようにした。
この初期段階において、ネコはこれらの味および実験用食餌を事前に経験しなかった。
それぞれのテストグループにおいて、ネコは魚の味を付けた食餌をより多い割合で食べ、魚は快楽的に好みの味であった。
これらのデータにより、食餌の形式および味を経験していないネコは、食餌と結び付く快楽の合図に基づいて食餌の選択を行うようであった。これらのネコは、大豆分離物およびラードの量に関わらず、好みの味の付いた食餌を選択した。
未経験の自主的選択段階において、すべての3つのテストグループからのデータを組み合わせ、タンパク質のみに基づく食餌選択を判断することにより、40%および70%PERの食餌と比較して、食べられた10%PERの食餌の割合が著しく大きかった(p<0.001)。
すべてのネコについて、味のみに基づく食餌選択の特定により、ウサギおよびオレンジの味よりも魚の味が好まれたということは明白であった(p<0.001)。
それぞれのネコを見ると、それぞれのテストグループ内のネコの大多数は、同様の食餌の嗜好を示した。
それぞれのテストグループの残りについて異なる食餌選択を示したネコにおいて共通の特徴はなかった。
3.4味と多量養素特性との間の関連を認識するためのネコの訓練:学習段階
学習/訓練段階において、それぞれの食餌を異なる日に与えた、すなわち1日につき1つだけの食餌を与えた。飼料摂取量データを、それぞれのネコがテストグループ内でそれぞれの3つの食餌を経験する3日間のサイクルにより分析した。
味のみまたはPERのみにより学習段階の開始(サイクル1)および終了(サイクル17)におけるすべてのネコにおいて食べられた飼料の平均割合を図式的に比較することにより、興味深い違いが示された。
学習段階の最初において、魚の味は他の2つの味よりも好まれ、魚、ウサギおよびオレンジの味の平均摂取量間には重大な違いがあった(p<0.001)。しかしながら、学習段階の終了までに、消費された味の割合間には重大な違いはなくなった。
対照的に、学習段階の最初において、10%、40%および70%のPERの平均摂取量間には重大な違いはなかったが、学習段階の終了までに、すべての食餌の平均摂取量は、著しく異なり、70%>40%>10%のPERであった。
上記のように、学習段階中の10%PER食餌の摂取量は、特に学習段階の終了時において、他の食餌の全摂取量よりも目に見えて低かった。
これらのデータにより、平均飼料摂取量の観点から、学習段階において多量養素特性および味は異なって作用するということが示された。選択された多量養素特性は、給餌の39日間変化した(FCIDが与えられていた日を除く)。
3.5味と多量養素特性との間の訓練を受けた関連のテスト:経験を積んだ自主的選択段階
自主的選択段階において、すべての3つのテスト食餌を毎日与え、それぞれのネコは1日中3つの食餌からサンプルを自由に得ることができるようにした。
最初の「未経験の」自主的選択段階とこの第二の自主的選択段階との間において、ネコは特定の味を特定の多量養素特性と関連させることができるようにする訓練段階を経験し、したがって「経験を積んだ」として分類された。
経験を積んだ自主的選択における食餌選択は、魚の味(PERに関わらず)がそれぞれのテストグループにおいて好まれる未経験の自主的選択において見られるものと異なった。
経験を積んだグループ1のネコにおいて、ネコは、10%PER+魚および40%PER+ウサギと比較して70%PER+オレンジを非常に大きい割合で食べた。
経験を積んだグループ2のネコにおいて、ネコは、40%PER+魚>70%PER+ウサギ>10%PER+オレンジで、それぞれの食餌を非常に異なる割合で食べた。
経験を積んだグループ3のネコにおいて、ネコは、70%PER+魚>40%PER+オレンジ>10%PER+ウサギで、それぞれの食餌を非常に異なった割合で食べた。
すべてのテストグループにおいて、他の2つのテスト食餌と比較して10%PERの食餌が拒絶された。グループ1において、この拒絶は他のテストグループにおけるように大きくなかった。これについての1つの仮説は、グループ1においては、10%PERの食餌は魚の味と組み合わされ、従って製品の快楽的な受容性が改善されたというものである。
これらのデータは、食餌の形式および味の経験を積んだネコは、付いた味に関わらず低タンパク質/高脂肪の食餌を一貫して拒絶したということを示す。経験を積んだネコは、単に快楽に基づくのではなく、製品の他の特性に基づいて食餌を選択したようであった。
経験を積んだ自主的選択段階において、すべての3つのテストグループからのデータを組み合わせ、タンパク質のみに基づく食餌選択を判断することにより、消費されたそれぞれの食餌の割合は、70%>40%>10%PERと著しく異なったことが示された(p<0.001)。これは、10%>40%=70%PERであった未経験の自主的選択段階における同じグループのネコにおいて見られた食餌選択と異なった。
すべてのネコについて、味のみに基づく食餌選択の特定により、それぞれの味についての好みは、魚>オレンジ>ウサギと非常に異なった(p<0.001)。これは、未経験の自主的選択段階において見られるものと類似した。
3.6それぞれのテストグループ内における毎日の食餌選択の調査
飼料からの蒸発による損失について修正せず、この項におけるすべての飼料摂取量は手作業で記録されたデータに基づくということに注意してください。これらの均質化された製品からの通常の蒸発による損失は、16時間(例えば一晩)で飼料の最初の重量の6-7%であると推定される。
既述の項(3.3、3.4および3.5)には、テストグループ内の平均飼料摂取量が記載されているが、毎日の飼料摂取量をより詳細に比較することは興味のあることである。
3.6.1グループ1
図2は、研究中のグループ1のネコの毎日の食餌の選択を示す(未経験の自主的選択、学習および経験を積んだ自主的選択段階)。
未経験の自主的選択:未経験の自主的選択の第1日から10%PER+魚は他の2つのテスト食餌より目に見えて好まれた。40%PER+ウサギおよび70%PER+オレンジの摂取量は同様であった。
学習段階:サイクル1において、すべての3つのテスト食餌の摂取量は非常に類似していたが、学習段階において、消費された10%PER+魚の割合が減少し、消費された40%PER+ウサギの割合が増加した。FCIDの期間後、40%および70%PERの食餌の摂取量が分かれ、40%PER+ウサギよりも70%PER+オレンジのほうが好まれた。
経験を積んだ自主的選択:第1日から消費された70%PER+オレンジの割合は、他の2つの食餌よりも大きかった。10%PER+魚よりもわずかに多くの40%PER+ウサギが消費された;消費された10%PER+魚の割合は約20%であった。
3.7多量養素選択の潜在的な促進因子としてのP-F:ER選択
平均のPER摂取量を、飼料摂取量データからそれぞれの試験段階について計算した:
1日に食べられた平均のPER=(食べられたテスト食餌の量(g)×テスト食餌のPER)/食べられた総量(g)
自主的選択段階について(未経験/経験を積んだ)=1日に食べられた3つのテスト食餌の合計(g)
学習段階について=3日間のサイクルで食べられたテスト食餌の合計(g)
自主的選択段階(未経験/経験を積んだ):1日の平均のPER摂取量=1日に食べられるPERの平均
学習段階:1サイクルの平均のPER摂取量=3日間のサイクルに食べられるPERの平均
平均のFER摂取量を上記のデータからの違いにより計算した。
未経験の自主的選択段階において、1サイクルの平均P-F:ER摂取量を計算した。PER摂取量はそれぞれのテストグループのネコの間で変化したが、この変化は、主に魚の味が付けられた食餌のPERにより促進された(なぜなら、それぞれのテストグループにおいて、未経験のネコは魚の味と組み合わせた食餌の大部分を消費したからである‐項3.3参照)。食餌選択が完全に無作為に行われる場合(すなわち、10%、40%および70%PERの食餌からのサンプリング)、平均のPER摂取量は40%(FER摂取量は60%)になるであろうということに注目すべきである。
所望であれば1つだけの製品を食べることにより毎日のエネルギー所要量を達成できるように、すべての3つの食餌をネコに十分な量で一緒に与えた。
学習段階において、サイクルごとの平均のP-F:ER摂取量を計算した。PER摂取量は、以前の段階のものより高く、それぞれのネコのグループについてほとんど一定であった。平均PER摂取量は、学習段階中に徐々に上昇した。平均して、選択されたPERは、上述のように食餌からの無作為のサンプリング、すなわち40%のPER平均摂取量および60%のFER平均摂取量を示した。これは、平均PER摂取量が約40%およびFER摂取量が60%であるグループ1および2においてはっきりと見られ、このことはネコがそれぞれの食餌を等量消費したことを示す。食べられたそれぞれの食餌の量(グラム)を比較した場合、この場合と異なり、それぞれの食餌の異なった量が消費されていた。これらのデータは、平均のPERおよびFERの摂取量は無作為の食餌のサンプリングに由来しないことを示す。
経験を積んだ自主的選択段階において、サイクルごとの平均のP-F:ER摂取量を計算した。未経験の自主的選択と比較すると、経験を積んだ自主的選択における反応は非常に異なった。平均のPER摂取量は、ネコのそれぞれのグループ内で顕著に一定のままであり、最初に見られたよりも高いレベルであった。
4.結論
自主的選択/3通りの嗜好の最初の7日間、未経験のネコ(食餌および味を事前に経験していない)は、食餌と関連する快楽の合図に基づいて食餌選択を行うようであった。これらのネコは、大豆分離物およびラードの量に関わらず、好みの味の付いた食餌を選択した。
39日間の学習/訓練段階中、ネコは多量要素選択を変化させ、平均飼料摂取量の点では、食餌の多量養素特性および味に異なって反応した。
自主的選択/3通りの嗜好の最後の7日間、これらの今では経験を積んだネコは、最初の自主的選択と異なった給餌反応を示し、何か他の理由に基づいて食餌を選択したようであり、従って全体として異なる多量養素特性を選択した。経験を積んだネコは、食餌の多量養素特性について学習したようであり、従って好みを変化させ、加えられた味に関わらず、低タンパク質/高脂肪の飼料を一貫して拒絶した。それ以下の割合では製品が拒絶されるタンパク質対脂肪の割合は分からず、さらなる研究において調査されるであろう。これにより、栄養所要量よりも受容性に基づいた、キャットフードについての最小限のタンパク質レベルが同定される。
この研究により、多量養素特性(この場合、タンパク質および脂肪)は、飼料の長期間の給餌の実行に影響を与えうることが確認される。ネコは食餌選択を変化させる前に反復的に与えられる「学習」段階を必要とするので、給餌方法はこの場合重要である。
給餌行動の潜在的な促進因子としての平均P-F:ER摂取量の調査により、未経験のネコは自主的選択段階において快楽の合図により促進される様々のP-F:ERを消費するのに対し(平均PER摂取量34%;FER摂取量66%)、一度経験を積んだ同じネコの平均P-F:ER摂取量はより一定となる傾向があり、全体として自主的選択段階においてより高いPER値を与えた(平均PER摂取量49.8%;FER摂取量50.2%)ということが示された。これらの結果は、未経験のネコの平均PER摂取量は42.5%であり経験を積んだネコは54.9%であるという既述のものと同様である。P-F:ER摂取量は、長期間の給餌行動および多量養素選択の促進因子であると思われる。
嗜好の詳細を示すグラフが図2に示される。
この結果により、食餌および味について未経験のネコは快楽の合図(すなわち加えられた味)に基づいて食餌を選択し、一方で経験を積んだネコは快楽の合図を使用せず、全体として異なる多量養素特性を選択するということが示される。したがって、多量養素特性は、飼料および食餌の選択の長期間の給餌の実行に影響を与える。この研究によりまた、動物はタンパク質レベルが非常に低い場合は飼料を拒絶するということが示される‐10%PER/90FERの食餌は学習段階の後、加えられた味に関わらず一貫して拒絶された。
この研究により、動物は代謝上所望の平均PER摂取量を達成するために飼料選択を行おうとするということが示される。
実施例2
長期間の飼料の受け入れにおける多量養素特性の効果
概要
この試験は、3つの食餌(炭水化物の豊富な、タンパク質の豊富なおよび脂肪の豊富な)の快楽特性への未経験の反応が単一の学習段階により修正できるかを確立することを目的とした。
以下のプロトコルに従い、12匹の成体のネコに、この研究中3つの食餌を与えた:7日間の自主的選択/3通りの嗜好、その後24日間の単一の学習(1日に1つの製品)および最後に7日間の自主的選択/3通りの嗜好。ネコは、試験中毎日約22時間飼料を食べることができた。
12匹のネコのうち10匹が研究を終了した;2匹のネコは、飼料の摂取量が不十分であったため研究から除かれた。研究を終了したネコについての試験中の体重の平均変化率は、+2.39%であった。
3つの食餌に対するネコの未経験の反応は、タンパク質の豊富な食餌が最も高い平均摂取量(22g)を有したのに対し炭水化物および脂肪が豊富な食餌はわずかに低かった(それぞれ平均摂取量16gおよび17g)というものであった。
3つの食餌に対するネコの経験を積んだ反応は、炭水化物が豊富な食餌はほとんど完全に拒絶され、平均摂取量が非常に低かった(6g)というものであった。未経験の反応と比較して脂肪が豊富な食餌の平均摂取量はわずかに増加し(21g)、タンパク質が豊富な食餌の平均摂取量は大きく増加した(41g)。
タンパク質、脂肪および炭水化物のエネルギー摂取量の割合(P/F/CER)の調査により、未経験の自主的選択段階の全てのネコおよびすべての日について平均化し、未経験のネコはそれぞれ36%/30%/34%を消費したということが示された。経験を積んだ自主的選択中のP/F/CERの同じ分析により、未経験の自主的選択段階の全てのネコおよびすべての日について平均化して、消費された多量養素の割合はそれぞれ42%/30%/29%であることが示された。
要約すれば、炭水化物が豊富な食餌は、単一の学習段階の後ほとんど完全に拒絶されたのに対し、タンパク質が豊富な食餌の選択はg摂取量の点ではほとんど2倍となった。ネコの多量養素選択の分析により、単一の学習の期間後タンパク質の摂取量が6%増加し炭水化物の摂取量が5%減少し、脂肪摂取量の割合は一定のままであったということが示された。
序論
これまでの研究は、3つの乾燥した食餌の多量養素特性に対する未経験の反応はドイツの家庭の163匹のネコの一団における単一の学習の期間により修正できるかを明らかにするために行われた。
この研究の目的は、さらなるネコの一団において同じ食餌および試験の計画を使用することである。
方法
動物
離乳したときから一生の間乾燥したキブルの食餌を与えられていたネコ(n=12)を選択した。
ネコはそれぞれ小屋を与えられ、毎日グループとして集められた。
食餌
研究中3つの乾燥したキブルの食餌が与えられた。1つはタンパク質が豊富であり、1つは脂肪が豊富であり、1つは炭水化物が豊富であった。食餌の分析により、それぞれの食餌の予想代謝可能エネルギー(PME)内容物が提供され、その値は表1に示される。それぞれの食餌のタンパク質、炭水化物および脂肪含有量を分析し計算して、それぞれの食餌の全エネルギー(PME)に対するそれぞれの多量養素の割合、すなわちタンパク質/脂肪/炭水化物エネルギー割合(表1のP/F/CER)を提供した。
Figure 2006510708
給餌プロトコル
給餌プロトコルは、3つの異なる給餌方法からなる‐最初の自主的選択/3通りの嗜好、学習/訓練段階および最後の自主的選択/3通りの嗜好段階。
未経験の自主的選択/3通りの嗜好段階(7日間)
それぞれのネコに、すべての3つの実験用食餌を自由に食べさせた。
150gのそれぞれの食餌を午前10:15に与え、次の日の朝の午前8:15まで食べられるようにし、それぞれのネコが毎日22時間食餌を食べることができるようにした。この給餌サイクルは、7日間毎日繰り返された。
食餌の位置を毎日回転させた。
飼料の摂取量および給餌のパターンを常に記録した。さらに、飼料が取り替えられるごとに、すべての飼料の摂取量を手作業で記録した。
学習/訓練段階(24日間)
学習/訓練段階中、それぞれのネコは毎日単一のテスト食餌を与えられた。
未経験の自主的選択中にネコにより経験された3つの食餌は、24日間毎日ローテーションで与えられた。したがってそれぞれのネコは、それぞれの実験用食餌を8回食べた。
150gの単一の食餌を午前10:15に与え、次の日の朝の午前8:15まで食べられるようにした。この給餌サイクルは、24日間毎日繰り返され、それぞれのネコが毎日22時間食餌を食べることができるように。
ネコは6グループに無作為に割り当てられ、それぞれのグループは異なるローテーション順序で食餌を与えられた。
飼料の摂取量および給餌のパターンを常に記録した。さらに、飼料が取り替えられるごとに、すべての飼料の摂取量を手作業で記録した。
経験を積んだ自主的選択/3通りの嗜好(7日間)
それぞれのネコに、すべての3つの実験用食餌を自由に食べさせた。
150gのそれぞれの食餌を午前10:15に与え、次の日の朝の午前8:15まで食べられるようにし、それぞれのネコが毎日22時間食餌を食べることができるようにした。この給餌サイクルは、7日間毎日繰り返された。
食餌の位置を毎日回転させた。
飼料の摂取量および給餌のパターンを常に記録した。さらに、飼料が取り替えられるごとに、すべての飼料の摂取量を手作業で記録した。
体重
体重を1週間に2回記録し、適当な飼料摂取量を算定するためによく観察した。
データ分析
データを個々の食事、給餌時間、持続時間、割合およびそれぞれのパラメータの待ち時間に分けるコンピュータソフトウェアにより給餌パターンのデータを分析した。次にこれらをそれぞれのネコおよびそれぞれの食餌について分析した。
注:学習段階中、グラフはx軸上に「サイクル」で示される。それぞれの「サイクル」は、擬似ランダム化された3日間の製品のローテーションであり、したがって3つの食餌のそれぞれを与えられることを含む。
結果
動物
一貫して飼料摂取量が乏しいため、2匹のネコを試験から除いた。これらのネコについてのすべての飼料摂取量は、このレポートから除かれ、したがってサンプルサイズは10匹のネコに減少した。
試験の最初から試験の最後まで研究を終了したすべてのネコについて平均化した、体重の平均変化率は、+2.4%であった。この変化の進行は図3に示される。
研究を終了したネコのうち体重の減少を示したのは2匹だけであった(それぞれ-2.53%および-0.79%)。2匹のネコの体重は試験中に6%以上増加した。他の全てのネコは、5%未満の体重の増加を示した。10匹のうち6匹のネコは、試験の最初の2,3週間で体重の一時的な落下を示したが、これは食餌を変えたネコにしばしば見られる。
未経験の自主的選択段階
未経験の自主的選択段階中、すべての3つのテスト食餌を毎日与えた。すべてのネコは、毎日22時間自由に食餌を食べられるようにした。食餌は毎朝午前8:15に除去され、午前10:15に新しい食餌と交換された。
6日間に2回それぞれの食餌を与えられた3匹のネコを除いて、全てのネコは実験用食餌について未経験であった。
図4は、この7日間の段階中それぞれの食餌につきすべてのネコについて平均化した、1日の平均飼料摂取量を示す。それぞれの食餌の1日の平均摂取量は同様であり、食餌B(高タンパク質)の摂取量は、2,4,5および6日において他の2つの食餌よりもわずかに高かった。
図5は、7日間の未経験の自主的選択段階中それぞれの食事につき全てのネコおよび全ての日について平均化した、平均飼料摂取量を示す。平均して、食餌B(高タンパク質)についての摂取量は、食餌Aおよび食餌Cよりもわずかに高かった(p=0.02)。
図6は、未経験の自主的選択中それぞれのネコにつき全ての日について平均化した、食べられたそれぞれの食餌全体の割合を示す。
学習段階
図7は、8つの3日間のサイクルのそれぞれにおいてそれぞれの食餌につきすべてのネコについて平均化した、1日の平均摂取量を示す。図において、著しく異なるp<0.001。
図8は、学習段階中それぞれの食餌につき全てのネコおよび全てのサイクルについて平均化した、1日の平均摂取量を示す。
経験を積んだ自主的選択
図9は、経験を積んだ自主的選択中それぞれの食餌につき全てのネコについて平均化した、1日の平均摂取量を示す。著しく異なるp<0.001。
図10は、経験を積んだ自主的選択中それぞれの食餌につき全てのネコおよびすべての日について平均化した、1日の平均摂取量を示す。
図11は、経験を積んだ自主的選択中それぞれの食餌につき全てのネコおよびすべての日について平均化した、1日の平均摂取量を示す。
多量養素選択の潜在的な促進因子としてのP/F/CER選択
それぞれのネコの平均エネルギー比摂取量を、飼料摂取量データから試験のそれぞれの段階について計算した。
使用した計算は、以下のものであった。
Figure 2006510708
1日/サイクルごとの平均PER摂取量を、それぞれのネコについて計算した。
これをFERおよびCERについて繰り返した。
表3は、すべてのネコについて平均化した、試験のそれぞれの段階についての1日/サイクルごとの平均PER、FER、CERを示す。
Figure 2006510708
図12は、試験中の1日の平均P/F/CER摂取量を示す。
実施例3
飼料の長期間の受け入れにおける多量養素特性の効果:変化するタンパク質および脂肪エネルギー比の効果
概要
以下の給餌プロトコルに従い、12匹の成体のネコに、この研究中3つの食餌(1つはタンパク質が豊富、1つは脂肪が豊富および1つは中間)を与えた:7日間の自主的選択/3通りの嗜好、その後24日間の単一の学習(1日に1つの製品)および最後に7日間の自主的選択/3通りの嗜好。ネコは、試験中毎日約22時間飼料を食べることができた。
すべての12匹のネコが研究を終了した。ネコについて試験中の体重の平均変化率は、+2.2%であった。
3つの食餌に対するネコの未経験の反応は、高脂肪の食餌(平均摂取量11g)よりも高タンパク質および中間の食餌が好まれる(それぞれ平均摂取量19gおよび22g)というものであった。
3つの食餌に対するネコの経験を積んだ反応は、高脂肪の食餌(平均摂取量6.4g)よりも高タンパク質および中間の食餌が好まれた(それぞれ平均摂取量26gおよび25g)という点で未経験の自主的選択において見られるものと類似した。
タンパク質および脂肪のエネルギー摂取量の割合(P/FER)の調査により、未経験の自主的選択段階の全てのネコおよび全ての日について平均化して、未経験のネコはそれぞれ37%/38%を消費したということが示された。経験を積んだ自主的選択中のP/FERの同じ分析により、経験を積んだ自主的選択段階の全てのネコおよび全ての日について平均化して、消費された多量養素の割合はそれぞれ39%/36%であったことが示された。
ネコは、単一の学習段階中それぞれの食餌を等量消費した。ネコが高脂肪の食餌のみを与えられた日における給餌のパターンの分析により、ネコはより良い何かを「要求」しその後食餌を食べるか、または脂肪摂取量のスピードを調節していたということが示された。
要約すれば、高タンパク質および中間の食餌は、高脂肪の食餌よりも快楽的により味が良かったと思われる。経験を積んだ自主的選択中のPERの増加およびFERの減少(それぞれ+2%および-2%)と並ぶ高脂肪の食餌の拒絶の増加により、高脂肪/低タンパク質(22%PER/53%FER)の食餌の多量養素特性が、中間(34%PER/42%FER)および高タンパク質(48%PER/26%FER)の食餌よりも好ましくないという証拠が提供された。
序論
この研究は、乾燥した食餌の多量養素特性に対する未経験の反応が一定期間の単一の学習により修正できるか否かを明らかにすることを目的とする。この研究の目的は、1つの食餌が高脂肪エネルギー比(FER)を有し、別の食餌が高タンパク質エネルギー比(PER)を有し、第三の食餌がタンパク質および脂肪の中間のエネルギー比を有するように、等しい炭水化物エネルギー比(CER)を有するがタンパク質および脂肪エネルギー比が変化する食餌を評価することであった。
方法
動物
離乳したときから一生の間乾燥したキブルの食餌を与えられていたネコ(n=12)を選択した。
ネコはそれぞれ小屋を与えられ、毎日グループとして集められた。
食餌
研究中3つの乾燥したキブルの食餌が与えられた。食餌は同じレベルの炭水化物を全て含有するように作製され、1つはタンパク質が豊富であり、1つは脂肪が豊富であり、もう1つは他の2つの食餌の中間であった。食餌の分析により、それぞれの食餌の予想代謝可能エネルギー(PME)内容物が提供され、その値は表1に示される。それぞれの食餌のタンパク質、炭水化物および脂肪含有量を分析し計算して、それぞれの食餌の全エネルギー(PME)に対するそれぞれの多量養素の割合、すなわちタンパク質/脂肪/炭水化物エネルギー割合(表1のP/F/CER)を提供した。
Figure 2006510708
給餌プロトコル
給餌プロトコルは、3つの異なる給餌方法からなる‐最初の自主的選択/3通りの嗜好、学習/訓練段階および最後の自主的選択/3通りの嗜好段階。
未経験の自主的選択/3通りの嗜好段階(7日間)
それぞれのネコに、すべての3つの実験用食餌を自由に食べさせた。
150gのそれぞれの食餌を午前10:15に与え、次の日の朝の午前8:15まで小屋に残しておき、それぞれのネコが毎日22時間食餌を食べることができるようにした。この給餌サイクルは、7日間毎日繰り返された。
食べることのできる食餌の位置を毎日回転させた。
飼料の摂取量および給餌のパターンを常に記録した。さらに、飼料が取り替えられるごとに、すべての飼料の摂取量を手作業で記録した。
学習/訓練段階(24日間)
学習/訓練段階中、それぞれのネコは毎日単一のテスト食餌を与えられた。
未経験の自主的選択中にネコにより経験された3つの食餌は、24日間毎日ローテーションで与えられた。したがってそれぞれのネコは、それぞれの実験用食餌を8回食べた。
150gの単一の食餌を午前10:15に与え、次の日の朝の午前8:15まで小屋に残しておいた。この給餌サイクルは、24日間毎日繰り返され、それぞれのネコが毎日22時間食餌を食べることができるようにした。
ネコは6グループに無作為に割り当てられ、それぞれのグループは異なるローテーション順序で食餌を与えられた。
飼料の摂取量および給餌のパターンを常に記録した。さらに、飼料が取り替えられるごとに、すべての飼料の摂取量を手作業で記録した。
経験を積んだ自主的選択/3通りの嗜好(7日間)
それぞれのネコに、すべての3つの実験用食餌を自由に食べさせた。
段階1参照。
食餌の位置を毎日回転させた。
飼料の摂取量および給餌のパターンを常に記録した。さらに、飼料が取り替えられるごとに、すべての飼料の摂取量を手作業で記録した。
体重
体重を1週間に2回記録し、適当な資料摂取量を算定するためによく観察した。
データ分析
データを個々の食事、与える時間、持続時間、割合およびそれぞれのパラメータの待ち時間に分けるコンピュータソフトウェアにより給餌パターンのデータを分析した。次にこれらをそれぞれのネコおよびそれぞれの食餌について分析した。全体として、データの5%がこの試験のために失われた。
注:学習段階中、グラフはx軸上に「サイクル」で示される。それぞれの「サイクル」は、擬似ランダム化された3日間の製品のローテーションであり、したがって3つの食餌のそれぞれを与えられることを含む。
結果およびデータ分析
動物
全てのネコが研究を終了した。試験の最初から試験の最後までの体重の平均変化率は、全てのネコについて平均化して2.2%であった。
未経験の自主的選択段階
未経験の自主的選択段階中、全ての3つの食餌を毎日与えた。全てのネコは、毎日22時間食餌を自由に食べることができるようにした。食餌を毎朝午前8:15にそれぞれの小屋から除去し、午前10:15に新しい食餌と交換した。
ネコは、この最初の段階の前に実験用の食餌を予め経験していなかった。
図13は、この7日間にそれぞれの食餌につきすべてのネコについて平均化した、1日の平均の飼料摂取量を示す。食餌B(高タンパク質)および食餌F(中間)の1日の平均摂取量は、この段階中変動したが、食餌C(高脂肪)よりも一貫して高かった。
図14は、7日間の未経験の自主的選択中それぞれの食餌につき全てのネコおよび全ての日について平均化した、平均の飼料摂取量を示す。平均して、食餌B(高タンパク質)および食餌F(中間)の摂取量は、食餌C(高脂肪)よりも著しく高かった、p<0.001。
図15は、7日間の未経験の自主的選択段階について平均化した、それぞれのネコについてのそれぞれの食餌の総摂取量の割合を示す。これは、大多数のネコは図14に示されたパターンに従うということを示す。
図16は、1日における3つの食餌の摂取パターンを見るために給餌データを使用する結果を示す。分析のために、1日を6つの4時間の時間単位に任意に分けた。それぞれの食餌の最も高い摂取量は、最初の4時間の時間単位の間、すなわち飼料が与えられた後(午前9時-午後1時)であった。食餌C(高脂肪)についての摂取量は、1日の残りを通してほとんど一定であったのに対し、食餌B(高タンパク質)および食餌F(中間)の消費はより変化した。最も高い平均摂取量は、午前5時と午後5時の間の食餌B(高タンパク質)であり続いて午後5時と午前5時の間の食餌F(中間)のものであったが、それぞれのネコの摂取量パターンおよび毎日の平均摂取量パターンは、給餌パターンにおいてかなりの変動性を示す。
学習段階
単一の学習段階中、それぞれのネコは毎日22時間単一のテスト食餌を自由に食べられるようにし、それぞれのネコのグループは循環するローテーションに従い異なる食餌を与えられた。食餌は毎朝午前8:15にそれぞれの小屋から除去され、午前10:15に新しいものと交換され、清掃できるようにした。飼料摂取量データを、それぞれのネコが全ての3つの食餌を経験する3日間のサイクルにより分析した。
図17は、それぞれの3日間のサイクル中それぞれの食餌につき全てのネコについて平均化した、1日の平均の飼料摂取量を示す。全ての食餌についての摂取量は学習段階中ほとんど一定であった。食餌F(中間)の摂取量は、サイクル11,12および14において他のテスト食餌よりもわずかに高かったが、全体としては3つのテスト食餌の摂取量に違いはなかった。
図18は、学習段階におけるそれぞれの食餌につき全てのネコおよび全てのサイクルについて平均化した、1日の平均飼料摂取量を示す。この段階においてそれぞれの食餌の摂取量には大きい違いはなかった。
図19は、学習段階の全てのサイクルにつき平均化したそれぞれのネコについてのそれぞれの食餌の総摂取量の割合を示す。これは、学習段階中、それぞれのネコはそれぞれの食餌についての全体のグループ平均と類似する摂取量パターンに従ったことを示す。
図20は、4時間の時間単位において、1日における3つの食餌の摂取量パターンを見るためにデータを使用する結果を示す。注:毎日午前8:15から午前10:15の間はネコは飼料を食べることはできなかった。他の2つの段階と異なり、すべての3つの食餌を同時に与えるために、ネコは1日に1つの食餌を与えられた。未経験の自主的選択段階において見られたものと同様の飼料摂取量のパターンが、学習段階において見られ、したがって高タンパク質および中間の食餌の大部分は午前9時から午後5時までの間に消費された。午前9時から午後1時までの間に消費された高脂肪の食餌の量は、他のテスト食餌と比較して相対的に低く、午前1時から午後5時までの間に類似し、午後5時から午前1時までの間に最高となった。それぞれのネコの摂取量パターンおよび1日の平均摂取量パターンは変動性を示す。
経験を積んだ自主的選択
経験を積んだ自主的選択段階において、全ての3つの食餌を毎日与えた。すべてのネコに、毎日22時間食餌を自由に食べさせた。食餌は毎朝午前8:15に除去し、午前10:15に新しい食餌と交換して、清掃できるようにした。
図21は、それぞれの日につきそれぞれの食餌について、全てのネコについて平均化した、1日の平均飼料摂取量を示す。食餌C(高脂肪)についての摂取量は、この段階中一貫して低かったのに対し、食餌B(高タンパク質)はほとんど一定のままであった。食餌F(中間)の摂取量は食餌B(高タンパク質)のものよりも毎日上下に変動した。
図22は、7日間の経験を積んだ自主的選択段階におけるそれぞれの食餌につき全てのネコについて平均化した、平均摂取量を示す。平均して、食餌B(高タンパク質)および食餌F(中間)の摂取量が食餌C(高脂肪)のものよりも著しく高かった、p<0.001。
図23は、経験を積んだ自主的選択の全ての日について平均化した、それぞれのネコについてのそれぞれの食餌の総飼料摂取量の割合を示す。割合は、個体間でかなり変化する。研究中12匹のネコのうち2匹は、食餌C(高脂肪)の平均の比例的摂取量が平均よりも目に見えて高かった。残りの10匹はほとんど完全に食餌C(高脂肪)を拒絶した。2匹のネコは、図22に示される平均の摂取量パターンに従ったが、残りのネコは食餌B(高タンパク質)または食餌F(中間)の摂取量が高かった。
図24は、4時間の時間単位において、1日における3つの食餌の摂取量パターンを見るために給餌データを使用することの結果を示す。注:毎日午前8:15から午前10:15までの間はネコは飼料を与えられなかった。それぞれの食餌の最も高い摂取量は、飼料を与えられた後最初の4時間の単位の間であった。食餌C(高脂肪)についての摂取量は、1日の残りの間ほとんど一定であったが、食餌B(高タンパク質)および食餌F(中間)は変動した。最も高い平均摂取量は、午前5時から午後5時までの間の食餌B(高タンパク質)のものであり、次に午後5時から午前5時までの食餌F(中間)であったが、それぞれのネコの摂取量パターンおよび1日の平均摂取量パターンは、給餌パターンにおいてかなり変動性であることを示す。
多量養素選択の潜在的な促進因子としてのP/F/CER選択
平均PER摂取量を、飼料摂取量データから試験のそれぞれの段階についてそれぞれのネコにつき計算した。
計算は、以下のものを使用した:
Figure 2006510708
1日/サイクルごとの平均PER摂取量を、それぞれのネコについて計算した。これをFERについて繰り返した。
注:CER値は、行った全ての計算について25%であり、以下の議論から除外する。
表3は、すべてのネコについて平均化した、試験のそれぞれの段階についての1日/サイクルの平均PERおよびFERを示す。無作為のサンプリングを行い、従って等量のそれぞれの食餌が食べられた場合、予想されるPER/FERは35%/40%である。学習段階中のエネルギー比は、それぞれの食餌についてのg摂取量が非常に類似するので、無作為のサンプリング値に非常に類似した(g摂取量について表4参照)。未経験の自主的選択中のエネルギー比は、経験を積んだ自主的選択中よりも無作為のサンプリング値に近かった。未経験のおよび経験を積んだ段階における無作為のサンプリングよりも、PERは高くFERは低かった。
Figure 2006510708
図25は、試験のそれぞれの段階におけるそれぞれのサイクルについての平均P/FERを示す。PERは、両方がほぼ等しくなった三番目を除き、それぞれのサイクル(日)について未経験の自主的選択の間FERよりもPERのほうが低かった。単一の学習段階中は未経験の自主的選択段階中よりも、PER摂取量は低く、FERは高くなり、単一の学習段階のそれぞれの3日間のサイクル中はほとんど一定のままであった。経験を積んだ自主的選択中には交換が存在し、比較できる場合には19および20を除くすべてのサイクル(日)についてPERがFERよりも高くなった。
結論
サイクル平均摂取量のグループ分析により、単一の学習段階の期間の前、間および後で、高タンパク質(48%PER/26%FER)および中間食餌(34%PER/42%FER)が等しかったということが示された。このことは、平均すると、快楽および多量養素特性に関する嗜好においてこれらの食餌が等しいということを示す。それぞれのネコの反応の分析により、経験を積んだネコの大多数において、嗜好はこれらの食餌のどれか1つに向かい特徴的に変化するということが示される。
高脂肪食餌(22%PER/53%FER)の平均サイクル摂取量は、3つ全ての食餌が与えられた場合の自主的選択段階において他の食餌よりもかなり低かった。単一の学習段階の期間の後食餌の摂取量が減少し、これは多量養素特性は他の食餌よりも所望でないということを示す。
それぞれの食餌が毎日それぞれに与えられた単一の学習段階中、全ての3つの食餌の飼料摂取量は等しかった。したがって、他の選択肢が利用できなければネコは高脂肪の食餌を食べようとした。単一の学習段階中の給餌パターンの調査により、ネコは朝与えられた後に他のテスト食餌を食べるのと同じように早くは、高脂肪の食餌を食べなかったということが示された。これはおそらく、ネコは高脂肪の食餌を与えられた日はあくまで別の選択肢を要求し、他の食餌が与えられない場合にはそれを食べたということだろう。あるいは、ネコは脂肪が消費される速度を調節していた。
実施例4
飼料の長期間の受け入れにおける多量養素特性の効果:炭水化物および脂肪エネルギー比を変化させることの効果
概要
12匹の成体のネコに3つの食餌を与えた(1つは高炭水化物、1つは高脂肪、1つは中間)。この研究は、以下の給餌方法に従った:7日間の自主的選択/3通りの嗜好、その後の24日間の単一の学習(1日に1つの食餌)および最後に7日間の自主的選択/3通りの嗜好。ネコは試験中毎日約22時間飼料を得ることができた。
配置された12匹のネコのうち、11匹が研究を終了した。自主的選択段階において摂取量が低く単一の学習においてしばしば拒絶したため、1匹のネコは第3週に試験をやめさせた。このネコからのデータは平均において計算していない。
研究を終了したネコについての試験中の体重の平均変化率は、-1.6%であった。
3つの食餌に対するネコの第1段階の反応は、高炭水化物および中間の食餌(それぞれの平均摂取量18.4gおよび14.3g)が高脂肪の食餌(平均摂取量9.3g)よりも好まれたというものであった。しかしながら、中間の摂取量が変動し、高脂肪の食餌の摂取量は第7サイクルにおいて著しい上昇を示し、これは嗜好の変化が生じたことを示すかもしれないということに注意しなければならない。
3つの食餌に対するネコの経験を積んだ反応は、未経験の自主的選択において見られたものと非常に異なった。高炭水化物および中間の食餌(それぞれ平均摂取量3.1gおよび7.5g)よりも高脂肪の食餌が好まれた(平均摂取量57.3g)。
タンパク質および脂肪の平均比例エネルギー摂取量(PER/FER)の調査により、ネコは未経験の自主的選択段階において24.4%PER、34.1%FERを消費したということが示された。経験を積んだ自主的選択中のPER/FERの同じ分析により、経験を積んだ自主的選択段階における消費された多量養素の平均割合が26.9%PER、50.7%FERであったということが示された。
要約すれば、高脂肪の食餌は、高炭水化物および中間の食餌よりも快楽的によりおいしいと思われた。経験を積んだ自主的選択段階中のCERおよびPERにおける減少に対して高脂肪の食餌についての嗜好が増加したことにより(それぞれ+14.6%および-2%)、高脂肪の食餌の多量養素特性(22%PER、54%FER、24%CER)は中間の食餌(24%PER、38%FER、38%CER)および高炭水化物の食餌(26%PER、21%FER、53%CER)よりも好まれるということが証明される。
序論
この研究の目的は、同様のタンパク質エネルギー比(PER)であるが炭水化物および脂肪エネルギー比が変動する食餌を評価するということであった。1つの食餌は高脂肪エネルギー比(FER)を有し、別の食餌は高炭水化物エネルギー比(CER)を有し、第三の食餌は炭水化物および脂肪の中間のエネルギー比を有した。
方法論
動物
離乳したときから一生の間乾燥したキブルの食餌を与えられていたネコ(n=12)を選択した。
ネコはそれぞれ小屋を与えられ、毎日グループとして集められた。
食餌
研究中3つの乾燥したキブルの食餌が与えられた。食餌は同じレベルのタンパク質を全て含有するように作製され、1つは炭水化物が豊富であり、1つは脂肪が豊富であり、第三は他の2つの食餌の中間であった。食餌の分析により、それぞれの食餌の予想代謝可能エネルギー(PME)内容物が提供され、その値は表1に示される。それぞれの食餌のタンパク質、炭水化物および脂肪含有量を分析し計算して、それぞれの食餌の全エネルギー(PME)に対するそれぞれの多量養素の割合、すなわちタンパク質/脂肪/炭水化物エネルギー割合(表1のP/F/CER)を提供した。
Figure 2006510708
給餌プロトコル
使用した給餌プロトコルは実施例2に記載されるものである。
体重
体重を週に2度記録し、十分な飼料摂取量を確保するためによく観察した。
データ分析
データ分析は実施例2に記載されるものである。
結果およびデータ分析
動物
開始した12匹のネコのうち11匹のネコが研究を終了した。
試験の最初から試験の最後までの体重の平均変化率は、すべてのネコについて平均化して-1.6%であった。
図26は、試験中の平均摂取量を示す。
このチャートは、試験中の平均摂取量を示す。3つの段階は以下のように定められる:
未経験=サイクル1-7
学習=サイクル8-15
経験を積んだ=サイクル16-22
自主的選択の未経験の段階中全ての食餌を試食したネコは、その後残った2つの段階で明らかに中間および高炭水化物の食餌よりも高脂肪の食餌の選択に向かったということがはっきりと示される。
多量養素選択の潜在的な促進因子としてのP/F/CER選択
実施例2に記載されるようにして平均FER摂取量を計算した。
無作為のサンプリングが生じ、したがってそれぞれの食餌が等量食べられた場合、予想されるPER/FER/CERは24%/38%/38%であった。
表3は、平均サイクルPER、FERおよびCER摂取量を示す。
Figure 2006510708
未経験の段階中、3つのエネルギー比例摂取量は全て、無作為のサンプリングから予想されるよりも低かった。
学習段階中は、無作為のサンプリングが生じた場合に予想されるよりもFERおよびCER比は高くPERは低かった。
経験を積んだ自主的選択中は、無作為のサンプリングが生じた場合に予想されるよりもFERが高くPERおよびCERが低かった。
Figure 2006510708
Figure 2006510708
表4および5は、試験の3つの段階中の食餌および多量養素のグラムにおける平均摂取量を示す。これらはまた、高脂肪の食餌を好み、未経験の段階の最初の経験後は高炭水化物の食餌が拒絶されたことを示す。
図27は、試験のそれぞれの段階におけるそれぞれのサイクルについての平均C/FERを示す。それぞれのサイクル(日)について未経験の自主的選択中、FERはCERよりも低かった。単一の学習段階中は未経験の自主的選択段階中よりもCER摂取量が低くFERが高く、単一の学習段階のそれぞれの3日間のサイクル中はほとんど一定のままであった。
経験を積んだ自主的選択段階中、FERはすべてのサイクル(日)についてCERより高かった。
これにより、未経験の段階中ネコは3つの食餌の間に違いがあることを学び、続く2つの段階において他の2つの食餌よりも脂肪が豊富な食餌を積極的に追求したということが示される。
結論
サイクル平均摂取量の分析により、未経験段階の最初のサンプリングの後、高脂肪の食餌は他の2つの食餌よりも一貫して好まれたということが示された。これは、選択が生じ、単なる無作為の食餌のサンプリングではないということを示す。
単一の学習段階および経験を積んだ自主的選択段階において、高脂肪の食餌の平均サイクル摂取量は、他の食餌よりも一貫して高かった。高炭水化物および中間の摂取量が減少したが、これは高脂肪の食餌がより好まれたことを示す。
既述の試験は、単一の学習段階の期間後、ネコは20%以下のPERを有する食餌を拒絶するということを示す。PERはこの試験において24%で一定であり、したがって多量養素の選択において影響はなかった。
給餌パターンの分析により、未経験の段階において、高炭水化物および中間の食餌の摂取量は午前9:00から午後5:00までの間の時間帯により大きかったということが示された。この時間の後、全ての摂取量は同様であった。
単一の学習段階中、高脂肪の食餌の摂取量はより高く、そのパターンは午前1:00から午前5:00の時間帯の摂取量の上昇も示した。これは、ネコが、次の食事はより好ましくない食餌であることを学習し、それを補っているということを示す。
単一の学習段階の給餌パターンの研究により、ネコは他のテストグループにおけるのと同じように早くは、高炭水化物の食餌を食べないということが示された。これは、ネコが別の選択肢を要求していたということを示す。
実施例5
飼料の長期間の受け入れにおける多量養素特性の効果:炭水化物およびタンパク質エネルギー比を変化させることの効果
概要
12匹の成体のネコに3つの食餌を与えた(1つは高炭水化物、1つは高脂肪、1つは中間)。この研究は、以下の給餌方法に従った:7日間の自主的選択/3通りの嗜好、その後の24日間の単一の学習(1日に1つの食餌)および最後に7日間の自主的選択/3通りの嗜好。ネコは試験中毎日約22時間飼料を得ることができた。
研究を終了したネコについての試験中の体重の平均変化率は、+2.3%であった。
3つの食餌に対するネコの第1段階の反応は、高タンパク質の食餌(平均摂取量41g)が中間および高炭水化物の食餌(それぞれの平均摂取量22.7gおよび5.1g)よりも好まれたというものであった。しかしながら、第1日において中間の摂取量は高タンパク質より高く、第4日において同じであったということに注意しなければならない。
3つの食餌に対するネコの経験を積んだ反応は、未経験の自主的選択において見られたものと非常に類似していた。高タンパク質の食餌(平均摂取量49.7)が高炭水化物および中間の食餌(それぞれ平均摂取量2.9gおよび21.6g)よりも好まれた。しかしながら、未経験段階と同様に、第1日において中間および高タンパク質の摂取量は同様であり、第4日においても同様であったということに注意しなければならない。
タンパク質および炭水化物の平均比例エネルギー摂取量(PER/CER)の調査により、ネコは未経験の自主的選択段階において28.8%PER、21.6%CERを消費したということが示された。経験を積んだ自主的選択中のPER/CERの同じ分析により、経験を積んだ自主的選択段階における消費された多量養素の平均割合が32.1%PER、22.8%CERであったということが示された。
要約すれば、未経験のおよび経験を積んだ自主的選択において、高タンパク質の食餌は、高炭水化物および中間の食餌よりも快楽的によりおいしいと思われた。
これは、高タンパク質食餌の多量養素特性(51%PER、24%FER、25%CER)は中間の食餌(37%PER、23%FER、40%CER)および高炭水化物の食餌(26%PER、21%FER、53%CER)よりも好まれるということを示す。しかしながら、単一の学習段階において、高タンパク質の食餌と中間の食餌との間に違いはほとんどなかった。高炭水化物は拒絶されたままであった。
序論
この研究の目的は、同様のタンパク質エネルギー比(PER)であるが炭水化物およびタンパク質エネルギー比が変動する食餌を評価するということであった。1つの食餌は高タンパク質エネルギー比(PER)を有し、別の食餌は高炭水化物エネルギー比(CER)を有し、第三の食餌は炭水化物およびタンパク質の中間のエネルギー比を有した。
方法論
動物
離乳したときから一生の間乾燥したキブルの食餌を与えられていたネコ(n=12)を選択した。
ネコはそれぞれ小屋を与えられ、毎日グループとして集められた。
食餌
研究中3つの乾燥したキブルの食餌が与えられた。食餌は同じレベルの脂肪を全て含有するように作製され、1つは炭水化物が豊富であり、1つはタンパク質が豊富であり、第三は他の2つの食餌の中間であった。食餌の分析により、それぞれの食餌の予想代謝可能エネルギー(PME)内容物が提供され、その値は表1に示される。それぞれの食餌のタンパク質、炭水化物および脂肪含有量を分析し計算して、それぞれの食餌の全エネルギー(PME)に対するそれぞれの多量養素の割合、すなわちタンパク質/脂肪/炭水化物エネルギー割合(表1のP/F/CER)を提供した。
Figure 2006510708
給餌プロトコル
使用した給餌プロトコルは実施例2に記載されるものである。
体重
体重を週に2度記録し、十分な飼料摂取量を確保するためによく観察した。
データ分析
データ分析は実施例2に記載されるものである。
結果およびデータ分析
動物
12匹のネコのすべてが研究を終了した。
試験の最初から試験の最後までの体重の平均変化率は、すべてのネコについて平均化して+2.3%であった。
図28は、試験中の平均摂取量を示す。
このチャートは、試験中の平均摂取量を示す。3つの段階は以下のように定められる:
未経験=サイクル1-7
学習=サイクル8-15
経験を積んだ=サイクル16-22
ネコは自主的選択の未経験の段階中全ての食餌を試食し、炭水化物の食餌を拒絶したことが明白である。好みの食餌は、残った2つの段階における高タンパク質であった。しかしながら、単一の学習段階において、中間の食餌は高タンパク質と同様に受け入れられた。
多量養素選択の潜在的な促進因子としてのP/F/CER選択
実施例2に記載されるようにして平均PERを計算した。
毎日の/サイクルごとの平均PER/FER/CER摂取量を計算した(表3参照)。
無作為のサンプリングが生じ、したがってそれぞれの食餌が等量食べられた場合、予想されるPER/FER/CERは38%/23%39%である。
Figure 2006510708
3つの段階全てにおいて、FER摂取量は無作為のサンプリングから予想されるものと同様であった。
無作為のサンプリングが生じた場合に予想されるよりもPERは高くCERは低かった。
これは、食餌の無作為のサンプリングではなく選択が行われていたことを示す。
Figure 2006510708
表4および5は、試験の3つの段階中の食餌および多量養素のグラムにおける平均摂取量を示す。これらは、高炭水化物の食餌が試験中拒絶されたことを示す。
Figure 2006510708
図29は、試験のそれぞれの段階中のそれぞれのサイクルについての平均C/PERを示す。3つの段階全てにおいて、それぞれのサイクル中CERはPERより低かった。
これは、ネコが最初から高炭水化物を認識し拒絶したということを示す。
結論
サイクル平均摂取量の分析により、高タンパク質および中間の食餌は一貫して高炭水化物の食餌よりも好まれたということが示された。これは、無作為のサンプリングではなく選択が生じていることを示す。
未経験のおよび経験を積んだ自主的選択中、高タンパク質の食餌は、高炭水化物および中間の食餌よりも快楽的によりおいしいようであった。
平均サイクル飼料摂取量により、未経験のおよび経験を積んだ自主的選択段階において、高タンパク質の食餌の多量養素特性(51%PER、24%FER、25%CER)は、中間(37%PER、23%FER、40%CER)および高炭水化物(26%PER、21%FER、53%CER)の食餌よりも好まれるということが示される。しかしながら、単一の学習段階中、高タンパク質の食餌と中間の食餌との間にはほとんど違いがなかった。高炭水化物は3つの段階全てで拒絶された。
高炭水化物の食餌(CER53%)は、26%のPERを有していたが、まだ他の2つの食餌よりも拒絶された。FERは3つの食餌全てについて同様であったので、ネコはPERに基づいて選択を行っているということが示されるであろう。
段階1における給餌パターンの分析により、高タンパク質(食餌B)についての摂取が最も好まれ、次が中間(食餌E)であった。高炭水化物の食餌は、1日中一貫して拒絶される。
ネコが選択をしない段階2では、午後5時から午前1時までの時間帯において3つの食餌についてほぼ同等であるとはいえ、ネコは全ての食餌を食べるが嗜好は高タンパク質と中間の食餌との間で変動している。
段階3において高タンパク質の食餌は他の2つの食餌よりも明らかに好まれる。最も高い平均摂取量は、おそらく営業日の外部の影響により刺激される午前9時から午後5時までである。
広く記載される本発明の精神または範囲を逸脱することなく、特定の実施の形態に示される発明に多くの変化および/または修正を行うことは当業者にとって容易であろう。したがって、本発明の実施の形態は、あらゆる点で説明的なものであり、限定するものではないということを考慮すべきである。
図1は、飼料の多量養素含有量の図式的な代表図である。 図2は、時間経過に伴う飼料の総摂取量のパーセンテージのグラフである。1−7日に示されるように、未処理のネコは、栄養素の特性に関わらず好みの味の食餌を選択した。単一の訓練期間後(65−71日)、同じネコは、加えられた味に関わらず低タンパク質/高脂肪の飼料を一貫して拒絶した。 図3は、週の経過に伴う体重の変化率を示す。 図4は、食べた量(g)対日数を示す。 図5は、3つの異なる食餌の食べた量(g)を示す。 図6は、未経験の自主的選択におけるそれぞれのネコについての、食べた総量の割合を示す。 図7は、8つの3日間サイクルのそれぞれにおける、それぞれの食餌につきすべてのネコについて平均化した、食べた1日の平均摂取量(g)を示す。 図8は、学習段階におけるそれぞれの食餌につき、ネコおよびすべてのサイクルについて平均化した、3つの食餌についての食べた1日の平均摂取量(g)を示す。 図9は、経験を積んだ自主的選択における、それぞれの食餌につきすべてのネコについて平均化した、食べた1日の平均摂取量(g)を示す。 図10は、経験を積んだ自主的選択における、すべてのネコおよびすべての日数を平均化した、3つの食餌全てについての食べた1日の平均摂取量(g)を示す。 図11は、経験を積んだ自主的選択における、それぞれのネコについて、すべての日数を平均化した、それぞれの食餌についての食べた割合を示す。 図12は、試験中にそれぞれの多量養素から得られるエネルギーの1日の平均の割合を示す。 図13は、未経験の自主的選択段階における、それぞれの食餌につきすべてのネコについて平均化した、1日の平均飼料摂取量を示す。 図14は、未経験の自主的選択における、それぞれの食餌につきすべてのネコおよびすべての日数について平均化した、食べた平均の摂取量(g)を示す。 図15は、未経験の自主的選択段階における、それぞれのネコにつきすべての日数について平均化した、食べた総量の割合を示す。 図16は、未経験の自主的選択における、1日における3つの食餌について、1日の平均摂取量(g)パターンを示す。 図17は、8つの3日間のサイクルのそれぞれにおける、それぞれの食餌につきすべてのネコについて平均化した、1日の平均飼料摂取量(g)を示す。 図18は、学習段階における、それぞれの食餌につきネコおよびすべてのサイクルについて平均化した、1日の平均飼料摂取量(g)を示す。 図19は、学習段階における、それぞれのネコにつきすべての日数について平均化した、食べた総量の割合を示す。 図20は、学習段階における、1日における3つの食餌について、1日の平均飼料摂取量(g)を示す。 図21は、自主的選択段階における、それぞれの食餌につきすべてのネコについて平均化した、1日の平均飼料摂取量(g)を示す。 図22は、自主的選択段階における、それぞれの食餌につきすべてのネコおよびすべての日数について平均化した、1日の平均飼料摂取量(g)を示す。 図23は、自主的選択段階における、それぞれのネコにつきすべての日数について平均化した、食べた全飼料の割合として消費されたそれぞれの食餌の量を示す。 図24は、自主的選択段階における、1日における3つの食餌の平均の1日の飼料摂取量(g)を示す。 図25は、試験中の1日の平均P/FER摂取量を示す。 図26は、試験中の平均摂取量(g)を示す。 図27は、試験中のそれぞれの多量養素に由来するエネルギーの割合を示す。 図28は、試験中の平均摂取量(g)を示す。 図29は、試験中のそれぞれの多量養素に由来するエネルギーの割合を示す。

Claims (15)

  1. 2つ以上の区分化された飼料組成物を含み、そのうち少なくとも2つの組成物が、脂肪、タンパク質または炭水化物の少なくとも2つの含有量において異なっていることを特徴とするネコ科動物の多成分食品。
  2. 脂肪、タンパク質および炭水化物の少なくとも2つの含有量における前記違いが、エネルギー比ベースで少なくとも1%であることを特徴とする請求項1記載の食品。
  3. 脂肪含有量における前記違いが、脂肪:エネルギー比で1から40%までの間であることを特徴とする請求項1または2記載の食品。
  4. タンパク質含有量における前記違いが、タンパク質:エネルギー比で1から40%までの間であることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の食品。
  5. 炭水化物含有量における前記違いが、炭水化物:エネルギー比で1から40%までの間であることを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載の食品。
  6. 少なくとも1つの前記飼料組成物が、乾燥したすぐ食べられるシリアル製品であることを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載の食品。
  7. 1つの前記飼料組成物がエネルギー比ベースで少なくとも40%の脂肪を含み、他の1つの前記飼料組成物がエネルギー比ベースで少なくとも40%のタンパク質を含むことを特徴とする請求項1から6いずれか1項記載の食品。
  8. ネコ科動物への最適の多量養素食餌の提供に使用する請求項1から7いずれか1項記載の食品。
  9. ネコ科動物の体重維持に使用する請求項1から7いずれか1項記載の食品。
  10. ネコ科動物の健康上の利益に使用する請求項1から7いずれか1項記載の食品。
  11. 前記飼料組成物が、別々に包装されることを特徴とする請求項1から10いずれか1項記載の食品。
  12. 請求項1から11いずれか1項記載の食品において使用するための飼料組成物。
  13. ネコ科動物に請求項1から7いずれか1項記載の多成分食品を与える工程を含むことを特徴とする、ネコ科動物に最適の多量養素食餌を提供する方法。
  14. ネコ科動物に請求項1から7いずれか1項記載の多成分食品を無制限量与える工程を含むことを特徴とする、ネコ科動物の体重を維持する方法。
  15. ネコ科動物に請求項1から7いずれか1項記載の多成分食品を与える工程を含むことを特徴とする、ネコ科動物の健康を促進する方法。
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