JP2006508657A - ウレタン基を有する(メト)アクリル酸エステルの酵素的製造方法 - Google Patents

ウレタン基を有する(メト)アクリル酸エステルの酵素的製造方法 Download PDF

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Abstract

ウレタン基含有(メト)アクリル酸エステルの酵素的製造、および放射線硬化性組成物におけるその使用。

Description

本発明はウレタン基含有(メト)アクリル酸エステルの製造方法およびこれらの放射線硬化性塗料組成物中での使用に関する。
(メト)アクリル酸エステルの製造は、主に、アルコールを用いて、40℃から明らかに100℃を超える温度での、(メト)アクリル酸または他の(メト)アクリル酸エステルの酸触媒または塩基触媒によるエステル化またはエステル交換によって実施する。高い温度の理由から、モノマーの望ましくない重合を抑制するための、多量の重合阻害剤の添加が要求される。さらに、しばしば複合体および場合により着色された生成物混合物が生じる。着色物および未反応の反応体を除去するために、生成物混合物は、費用のかかるアルカリ洗浄によって処理される。洗浄方法は時間がかかり、かつ高価であり、特に部分エステル化生成物は長い時間に亘って抽出し、除去しなければならないためである。
通常の酸触媒によるエステル化を介してのウレタン基含有(メト)アクリレートの製造は、さらに困難であり、それというのもウレタン基は酸敏感性であるためである。
JP−A2001−40039では、カルバメート基含有(メト)アクリル酸エステルが記載されており、この場合、これらは酸触媒によるエステル化によって製造されるものである。
前記方法の欠点は、得られた生成物の純度が、95%の質量平衡に対して75.9%にすぎないことである。
EP−A136813では、複数個のヒドロキシアルキル化アクリレートとイソシアネートとの反応による、N−置換カルバメート基含有アクリレートの二段階による製造が記載されている。
前記方法の欠点は、イソシアネートの形で使用される物質に限定されることである。したがって、たとえばN,N−ジ置換されたカルバメートは、これらの方法にしたがって製造することは不可能であり、N−置換され、イソシアネートと反応性の基を有する基も同様である。イソシアネートとの反応に関しては、さらに、触媒として有毒な錫化合物が必要とされる。
酵素的エステル化またはエステル交換による(メト)アクリル酸エステルの製造方法は公知である。
Hajiarらは、Biotechnol. Lett.1990, 12, 825-830で、環状および鎖状アルカンジオールとエチルアクリレートとのChromobacterium viscosumを用いてのエステル酵素的エステル交換を記載している。反応は、ジオールに対するアルキルアクリレートの18倍のモル過剰量で、溶剤不含系で開始する。これによってモノアクリレートとジアクリレートとの混合物が得られる。
US5240835では、アルキルアクリレートとアルコールとのCornebacterium oxydansからの生体触媒との接触下でのエステル交換を記載している。たとえば、96倍のモル過剰量でのエチルアクリレートと、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオールとの反応が実施される。30℃で3日後には21%の収率が達成されるに過ぎない。
Derangoらは、Biotechnol. Lett, 1994, 16, 241-246で、2−ヒドロキシエチルカルバメートとビニルメタクリレートとのエステル交換による、カルバモイルオキシエチルメタクリレートのリパーゼ触媒的製造を記載している。完全なエステル交換は、特異的のエダクトであるビニルメタクリレートによって達成され、それというのも放出されたビニルアルコールは、アセトアルコールの形で反応平衡から排除されるためである。これらの方法の欠点は、ビニルメタクリレートが商業的に入手できないことである。
ウレタン基含有(メト)アクリル酸エステルの放射線硬化性塗料組成物中での使用は、EPA1263749から公知である。
本発明によれば、高い変換率および高い純度で、ビニルメタクリレートよりも簡単かつ毒性の心配のないと評価される出発材料から、ウレタン基含有(メト)アクリル酸エステルを製造するための方法を提供することである。これらの合成については、適度な条件下で実施されてもよく、その結果、生成物は低い色数および粘度で得られる。
本発明の課題は、
c)ウレタン基含有アルコール(C)と、(メト)アクリル酸または(メト)アクリル酸と飽和アルコールとのエステル(D)とを反応させ、かつ、
d)場合によっては反応混合物をc)から後処理により精製し、その際、反応c)は酵素(E)の存在下で実施されることによる、ウレタン基含有(メト)アクリル酸エステル(F)を製造するための方法によって解決される。
本発明の方法を用いてのウレタン基含有(メト)アクリル酸エステルの製造は、高い化学的収量および空時収量で、かつ適度な反応条件下で実施可能である。本発明による方法を用いて、好ましくは、技術水準のものよりも少ない着色および/または少ない粘性のウレタン基含有(メト)アクリル酸エステルが製造される。他の利点としては、重合阻害剤の使用を減少させ、好ましくは省略できることである。
本発明の範囲内におけるウレタン基とは、式>N−C(=O)−O−のO−置換およびN−非置換、N−モノ置換またはN−ジ置換構造の要素である。
本発明の範囲内における(メト)アクリル酸とは、メタクリル酸およびアクリル酸であり、好ましくはアクリル酸である。
ウレタン基含有アルコール(C)は、少なくとも1個のウレタン基、好ましくは1〜10個、特に好ましくは1〜5個、さらに好ましくは1〜2個および最も好ましくは1個のウレタン基、ならびに少なくとも1個のヒドロキシ基(−OH)、好ましくは1〜10個、特に好ましくは1〜6個、さらに好ましくは1〜3個、特に1〜2個および最も好ましくは1個のヒドロキシ基を含有する化合物である。
好ましくは、ウレタン基含有アルコール(C)は、105〜800000g/モル、好ましくは120〜25000、特に好ましくは200〜5000およびさらに好ましくは400〜4500g/モルの平均モル質量を有する。
特に好ましいウレタン基含有アルコール(C)は、
a)アミン(A)とカルボネート(B)とを反応させ、かつ
b)場合によってはa)から得られた反応混合物を後処理する、
ことにより得られる。
アミンは、さらにアンモニア、第一級または第二級アミンであり、カルボネートは、−O−C(=O)−O−の構造要素を含むO,O’−二置換カルボネートである。
特に好ましくは、ウレタン基含有アルコール(C)は、式I
Figure 2006508657
[式中、R、Rは互いに独立して水素、C〜C18−アルキル、場合によっては1個または複数個の酸素原子および/または硫黄原子および/または1個または複数個置換されたかまたは非置換のイミノ基によって中断されていてもよいC〜C18−アルキル、C〜C18−アルケニル、C〜C12−アリール、C〜C12−シクロアルキルまたは5〜6員の、酸素原子、窒素原子および/または硫黄原子を有するヘテロ環基、その際、前記の基は、それぞれアリール、アルキル、アリールオキシ、アルキルオキシ、ヘテロ原子および/またはヘテロ環基によって置換されていてもよいか、あるいは式−[X−Hの基であり、
Yは、C〜C20−アルキレン、C〜C12−シクロアルキレンまたは1個または複数個の酸素原子および/または硫黄原子および/または1個または複数個置換されたかまたは非置換のイミノ基によってか、および/または1個または複数個のシクロアルキル、−(CO)−、−O(CO)O−、−(NH)(CO)O−、−O(CO)(NH)−、−O(CO)−または−(CO)O−基によって中断されていてもよいC〜C20−アルキレン、その際、前記の基はそれぞれアリール、アルキル、アリールオキシ、アルキルオキシ、ヘテロ原子および/またはヘテロ環基によって置換されていてもよく、
kは、1〜50の数を示し、かつ、
は、それぞれi=1〜kであり、それぞれ、基−CH−CH−O−、−CH−CH−N(H)−、−CH−CH−CH−N(H)−,−CH−CH(NH)−、−CH−CH(NHCHO)−、−CH−CH(CH)−O−、−CH(CH)−CH−O−,−CH−C(CH−O−,−C(CH−CH−O−、−CH−CH−CH−O−、−CH−CH−CH−CH−O−,−CH−CHVin−O−,−CHVin−CH−O−,−CH−CHPh−O−および−CHPh−CH−O−、その際、Phはフェニルであり、かつVinはビニルを示す]による反応によって得られる。
およびRは一緒になって1個の環を形成していてもよい。
好ましくはRおよびRは、互いに独立して水素、C〜C12−アルキル、C〜C−シクロアルキルまたは式−[X−Hの基であり、さらに好ましくはRおよびRは互いに独立して水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキルまたは式−[X−Hの基であり、かつ特に好ましくは水素、C〜C−アルキルまたは式−[X−Hの基である。特に、基RおよびRの一方が水素であり、かつ他方がC〜C−アルキルまたは式−[X−Hの基であることが好ましい。
Yは好ましくはC〜C10−アルキレン、さらに好ましくはC〜C−アルキレン、殊に好ましくはC〜C−アルキレン、特に好ましくはC〜C−アルキレンおよび最も好ましくはC−アルキレンであり、その際、挙げられた基はそれぞれアリール、アルキル、アリールオキシ、アルキルオキシ、ヘテロ原子および/またはヘテロ環によって置換されていてもよい。
kは好ましくは1〜30、さらに好ましくは1〜20、殊に好ましくは1〜10および特に好ましくは1〜5である。
好ましくはXは、−CH−CH−O−、−CH−CH−N(H)−、−CH−CH−CH−N(H)−、−CH−CH(NH)−、−CH−CH(NHCHO)−、−CH−CH(CH)−O−および−CH(CH)−CH−O−であり、さらに好ましくは−CH−CH−O−、−CH−CH−N(H)−、−CH−CH−CH−N(H)−および−CH−CH(NH)−であり、特に好ましくは−CH−CH−O−、CH−CH−N(H)−および−CH−CH−CH−N(H)−である。
および/またはRの例としては、水素、メチル、エチル、iso−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−へキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−デシル、n−ドデシル、n−テトラデシル、n−ヘキサデシル、n−オクタデシル、n−エイコシル、2−エチルヘキシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル、シクロドデシル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、1−ヒドロキシプロピル、5−ヒドロキシ−3−オキサ−ペンチル、8−ヒドロキシ−3,6−ジオキサ−オクチルまたは11−ヒドロキシ−3,6,9−トリオキサ−ウンデシルである。
Yの例としては、1,2−エチレン、1,2−プロピレン、1,1−ジメチル−1,2−エチレン、1−ヒドロキシ−メチル−1,2−エチレン、2−ヒドロキシ−1,3−プロピレン、1,3−プロピレン、1,4−ブチレン、1,6−ヘキシレン、2−メチル−1,3−プロピレン、2−エチル−1,3−プロピレン、2,2−ジメチル−1,3−プロピレンおよび2,2−ジメチル−1,4−ジブチレンであり、好ましくは1,2−エチレン、1,2−プロピレン、1,3−プロピレン、さらに好ましくは1,2−エチレンおよび1,2−プロピレンであり、かつ、特に好ましくは1,2−エチレンである。
アミン(A)の例はアンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、iso−プロピルアミン、ジ−iso−プロピルアミン、n−ブチルアミン、ジ−n−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、プロパノールアミン、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、シクロペンチルアミン、シクロヘキシルアミン、アニリン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミンおよびポリエチレンイミンであり、この場合、これらは、平均分子量M200〜25000g/モル、好ましくは400〜8000g/モル、さらに好ましくは750〜5000および特に好ましくは800〜3000g/モルを有する。本発明によって使用可能なポリエチレンイミンは、たとえば、第一級:第二級:第三級アミン基が1:0.75〜1.25:0.4〜0.8の比を有するものである。さらに高分子量ポリエチレンイミン、たとえば2000000、好ましくは750000までの分子量Mのポリエチレンを使用できることは自明であり、それというのも、このようなポリエチレンイミンは、通常、水溶液の形で存在し、溶剤は、本発明による反応での使用前に除去されるか、および/または他のもので置換すべきである。
さらにアミン(A)は、たとえば水素化されたポリアクリルニトリル、アミノ官能基を有する直鎖、分枝または樹状ポリマーまたは少なくとも部分的に水素化されたポリ−N−ビニルホルムアミドであってもよい。
アミノ官能基を有する直鎖ポリマーは、たとえばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリアルキレンオキシド混合物、ポリ−1,3−プロパンジオール、ポリ−THFまたはアルコキシル化ポリオールまたはモノオール、その際、少なくとも1個の末端ヒドロキシ基は、1個のアミノ基によって置換されているものであって、ならびにアミノ官能性ポリイソブテンであり、この場合、これらはそれぞれ平均分子量M200〜25000g/モル、好ましくは400〜8000g/モル、さらに好ましくは750〜5000g/モルおよび特に好ましくは800〜3000g/モルを有する。これに関しては、たとえばJeffamine(R)(Hunstamn Corp., Houston)である。
アミノ官能基を有する分枝ポリマーは、たとえばWO93/14147では、第2頁第3行〜第6頁第14行に記載されており、これらの製造は、その工程およびWO95/02008およびWO97/23514に記載されているか、あるいは、このような分枝ポリマーは、WO95/20619に記載されており、ならびにBiomacrololecules、2002年、3、第926頁〜第935頁に記載されているポリエチレングリコール−ポリエチレンイミン−ブロックポリマーである。
好ましくは分枝のポリマーは、たとえば1,4−ジアミノブタンから、アクリルニトリルのミハエル付加とニトリル基の水素化を交互におこなうことによって、世代1(Astramol (R) Am-4 DSM, Niederlande, CAS-Nr.[120239-63-6])、世代2(Astramol (R) Am-8 DSM, Niederlande, CAS-Nr.[154487-83-9])、世代3(Astramol (R) Am-16, CAS-Nr.[154487-85-1])、世代4(Astramol (R) Am-32, CAS-Nr.[163611-04-9])または世代5(Astramol (R) Am-64, CAS-Nr.[163611-05-0])のデンドリマーが得られる。
少なくとも部分的に水素化されたポリ−N−ビニルホルムアミドは、たとえばEP B1 71050、第1頁、第31行〜第4頁、第54行に記載されている。好ましくは、K値(25℃で0.5質量%の食塩水溶液で、フィッケンチャーにしたがって測定されたもの)10〜110を有し、その際、K−値は特に好ましくは、30〜80であり、かつ開裂度(ホルミル基の水素化度)10〜100モル%、好ましくは10〜80モル%、さらに好ましくは20〜60%および特に好ましくは30〜50モル%である。
たとえば、カルボネート(B)はエチレンカルボネート、1,3−プロピレンカルボネートおよび1,2−プロピレンカルボネートである。
アミン(A)とカルボネート(B)との反応は、たとえばUS4820830、第4欄第44行〜第5欄第9行から公知であるが、これに制限されることはない。
典型的には、アミン(A)とカルボネート(B)とを化学量論的量で、0.7〜1.2モル アミン:1モル カルボネート、好ましくは0.8〜1.2:1、さらに好ましくは0.9〜1.1:1、殊に好ましくは0.95〜1.1:1および特に好ましくは1:1モル/モルで使用する。
反応は、一般に0〜120℃、好ましくは20〜100℃、殊に好ましくは30〜80℃および特に好ましくは40〜80℃の温度で実施する。
反応は、一般に12時間内、好ましくは15分〜10時間内、殊に好ましくは30分〜8時間内に、および特に好ましくは1〜4時間内に完了する。
反応生成物のDIN53176による全アミン数は、200mgKOH/g以下、好ましくは100mgKOH/g以下および特に好ましくは80mgKOH/g以下であってもよい。
反応は、溶剤を用いることなく実施することができるか、あるいは、たとえばアルコール、エーテル、ケトン、炭化水素または水の存在下で実施することができるが、好ましくは溶剤を用いることなく実施する。
a)により得られた反応混合物は、場合により他の工程b)において、たとえば濾過、蒸留、精留、クロマトグラフィー、イオン交換体、吸着体、中性、酸性および/またはアルカリ性洗浄液を用いての処理、ストリッピングまたは結晶化によって後処理することができる。
本発明の好ましい実施態様は、
a)平均分子量Mw200〜10000000、好ましくは200〜750000、さらに好ましくは200〜25000、殊に好ましくは400〜8000、特に好ましくは750〜5000および特に800〜3000g/モルを有するポリエチレンイミン、水素化ポリアクリルニトリル、アミノ官能基を有する分枝ポリマーまたは少なくとも部分的に加水分解されたポリ−N−ビニルホルムアミドと、カルボネート(B)とを、0〜120℃に反応させることによって、
b)場合により、a)により得られた反応混合物を後処理し、
c)a)およびb)からの反応混合物を、(メト)アクリル酸または(メト)アクリル酸と飽和アルコール(D)とのエステルを、酵素(E)の存在下で反応させ、かつ、
d)場合によりc)からの反応混合物を後処理すること、
によって得られるウレタン基含有(メト)アクリル酸エステルに関する。
好ましくは、直鎖または分枝のポリエチレンイミン、アミノ官能基を有するデンドリマーまたは少なくとも部分的に水素化されたポリ−N−ビニルホルムアミド、特に好ましくはポリエチレンイミンまたはアミノ官能基を有するデンドリマーおよび特に好ましくはポリエチレンイミンの反応である。
工程c)において、ウレタン基含有アルコールと少なくとも1種の(メト)アクリレートまたは(メト)アクリル酸(D)とのエステル化またはエステル交換を、エステル化またはエステル交換触媒である酵素(E)の存在下で実施する。
化合物(D)は、(メト)アクリル酸または(メト)アクリル酸と1種の飽和アルコールとのエステルであってもよく、好ましくは(メト)アクリル酸およびこれらの飽和C〜C10−アルキルエステルであってもよい。
本明細書の範囲内において、飽和とは、C−C−多重結合を含まない化合物を意味する(当然のことながら、(メト)アクリル単位におけるC=C−二重結合を除く)。
化合物(D)の例としては、(メト)アクリル酸および(メト)アクリル酸メチル−、−エチル−、−n−ブチル−、−iso−ブチル−、−n−オクチル−および−2−エチルヘキシルエステル、1,2−エチレングリコールジ−および−モノ(メト)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ−および−モノ(メト)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ−および−モノ(メト)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メト)アクリレートおよびペンタエリトリットテトラ(メト)−アクリレートである。
特に好ましくは(メト)アクリル酸および(メト)アクリル酸メチル−、−エチル−、−n−ブチル−および−2−エチルヘキシルエステルであり、さらに好ましくは(メト)アクリル酸メチル−、−エチル−および−n−ブチルエステルである。
(メト)アクリレートまたは(メト)アクリル酸を用いての酵素的なエステル交換またはエステル化は、一般に0〜100℃、好ましくは20〜80℃、さらに好ましくは20〜70℃、特に好ましくは20〜60℃の温度で実施される。
本発明によって使用可能な酵素(E)は、たとえばヒドラーゼ、エステラーゼ(E.C.3.1.−.−)、リパーゼ(E.C.3.1.1.3)、グリコシラーゼ(E.C.3.2.−.−)およびプロテアーゼ(E.C.3.4.−.−)から選択されるものであって、そのままか、あるいは担体上で、化学的または物理的に固定化された形であり、特にリパーゼ、エステラーゼまたはプロテアーゼである。特に好ましくはNovozyme435(Candida antartica Bからのリパーゼ)またはアスペルギルス種、アスペルギルス ニガー種、ムコール種、ペニシリン シクロピウム種、ジオトリクム カンジウム種、リゾプス ジャバニクス、ブルホデリア種、カンジダ種、シュードモナス種からのリパーゼまたはブタパンクレアーゼ、特に好ましくはカンジダ アンタルチカBまたはブルホデリア種からのリパーゼである。
反応媒体中の酵素含量は、一般には使用された成分(C)および(D)の合計に対して約0.1〜10質量%の範囲である。反応時間は、温度、使用量および酵素触媒の活性の他に、要求される変換率ならびにウレタン基含有アルコールに依存する。好ましくは、反応時間は、アルコール(C)中に本来含有されるヒドロキシ官能基の全変換率が、少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%、さらに好ましくは少なくとも90%および特に好ましくは少なくとも95%になるように適応させる。したがって、一般に1〜48時間および好ましくは1〜12時間で十分である。
(メト)アクリル酸化合物(D)((メト)−アクリル単位に対して)とウレタン基含有アルコール(C)(ヒドロキシ基に対して)とのモル比は、たとえば100:1〜1:1、好ましくは50:1〜1:1、さらに好ましくは20:1〜1:1および特に好ましくは10:1〜1:1の範囲で可変であってもよい。
反応は、有機溶剤またはこれらの混合物中でか、あるいは溶剤を添加することなく進行することができる。反応混合物は、一般にはほぼ水不含である(たとえば、10体積%、好ましくは5体積%の水の添加量である)。
有機溶剤の量は、たとえば0.01〜90質量%である。適した有機溶剤は、このような用途に関して知られているものであり、たとえば第三級モノオール、たとえばC〜C−アルコール、好ましくはtert−ブタノール、tert−アミルアルコール、ピリジン、ポリ−C〜C−アルキレングリコールジ−C〜C−アルキルエーテル、好ましくはポリエチレングリコールジ−C〜C−アルキルエーテル、たとえばポリエチレングリコールジ−C〜C−アルキルエーテル、たとえば1,2−ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ポリエチレングリコールメチルエーテル500、C〜C−アルキレンカーボネート、特にプロピレンカーボネート、C〜C−アルキル酢酸エステル、特にtert.−ブチル−酢酸エステル、THF、トルエン、1,3−ジオキサン、アセトン、iso−ブチル−メチルケトン、エチルメチルケトン、1,4−ジオキサン、tert−ブチルメチルエーテル、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、トルエン、ヘキサン、ジメトキシメタン、1,1−ジメトキシエタン、アセトニトリル、ならびにその単相または多相混合物である。好ましくは、反応水は、使用された酵素の最適化された温度に可能な限り近い温度で沸騰する、2元または3元のヘテロ共沸混合物によって分離除去することが可能であり、たとえば、エチルメチルケトン/ヘキサン/水である。共沸混合により除去された水は、その後に、相分離または薄膜蒸発分離によって除去することができる。
場合により、有機溶剤に水性溶剤を添加することができ、その結果、有機溶剤に応じて、単相または多相の反応溶液が生じる。水性溶剤に関しての例は、水ならびに水性希釈された緩衝液(たとえば10〜100mMのもの)、たとえばpH値を約6〜8の範囲で有するもの、たとえば燐酸カリウムまたはトリス−HClーバッファーである。
反応混合物中の水の量は、一般には0〜10体積%である。好ましくは、反応成分は予備処理(乾燥、水の添加)することなく使用する。
物質は、溶液中で、固体材料として懸濁液中でか、あるいは反応媒体中でのエマルションの形で存在する。好ましくは、最初の反応成分の濃度は、約0.1〜20モル/l、好ましくは0.15〜10モル/lまたは0.2〜5モル/lの範囲である。
反応は、連続的に、たとえば管型反応器または撹拌型反応器カスケード中で実施することができるか、あるいは非連続的に実施することができる。
反応は、このような反応に適したすべての反応器で実施することができる。このような反応器は当業者に公知である。好ましくは、反応は、撹拌型反応器または固体床反応器を使用する。
反応混合物の混合に関しては、任意の方法を使用することができる。特別な撹拌装置は必要ではない。反応媒体は、単相または多相であってもよく、かつ反応成分をその中に溶解、懸濁または乳化させ、かつ場合によりモレキュラーシーブを含む反応容器に導き、かつ反応の開始時に、および場合によっては反応工程中で1回または数回に亘って、酵素と混合させる。温度を、反応中において好ましい値に調整し、かつ場合によっては反応工程中で増加させるかまたは減少させる。
固体床反応器中で反応を実施する場合には、固体床反応器は、好ましくは固定化酵素を備えており、その際、反応混合物を、酵素を充填したカラムにポンプにより装入する。さらに反応は、流動床中で実施することもでき、その際、酵素は、担体上に固定化されたものを使用する。反応混合物は、カラムに連続的にポンプにより装入されてもよく、その際、流量により、滞留時間および望ましい変換率が制御可能である。さらに反応混合物は、循環中でカラムにポンプにより装入されてもよく、その際、場合により減圧下で、反応水ならびに遊離アルコールを同時に留去することができる。
反応水ならびにアルコールの除去は、エステル交換の際にアクリレートから放出され、連続的にまたは段階的に、公知方法で、たとえば減圧、共沸除去、吸着、透析蒸発および膜を介しての拡散によって実施される。
さらに、好ましくはモレキュラーシーブ(たとえば、約3〜10オングストロームの範囲の孔径)、蒸留または適した半透性膜を用いての分離が適している。
反応の完了後に、c)から得られた反応混合物は、さらに後処理することなくさらに使用することができるか、あるいは、必要である場合には、他の工程d)中で精製することができる。
d)一般に、使用された酵素および場合により使用されたモレキュラーシーブのみを、反応混合物から除去し、かつ反応生成物は、場合によっては使用された有機溶剤から除去する。
酵素の除去は、一般には濾過、吸着、遠心分離またはデカンテーションによって実施する。除去された酵素はその後に他の反応に使用することができる。
有機溶剤の除去は、一般に蒸留、精留によって実施することができ、かつ固体の反応生成物である場合には濾過によって実施することができる。
反応生成物の他の精製は、さらにクロマトグラフィーによって実施することができる。
しかしながら、好ましくは、工程d)において使用された酵素および場合によっては使用された溶剤のみを除去する。
酵素的エステル交換またはエステル化の場合の反応条件は穏やかな条件である。低い温度および通常の穏やかな条件から、工程c)中での副生成物の形成は回避され、この場合、いいかえれば、化学的触媒に由来するもの、あるいは使用された(メト)アクリレートまたは使用された(メト)アクリル酸の望ましくないラジカル重合の結果として生じるものが回避され、そうでなければ、安定化剤の添加によってのみ回避することができる。本発明による反応の場合には、前記(メト)アクリル化合物(D)に、任意の場合に存在する貯蔵安定化剤以外の安定化剤を添加することが可能であり、たとえばこのような安定化剤の例は、ヒドロキノンモノメチルエーテル、フェノチアジン、フェノール、たとえば2−tert.−ブチル−4−メチルフェノール、6−tert.−ブチル−2,4−ジメチル−フェノールまたはN−オキシレート、たとえば4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−N−オキシ、4−オキソ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−N−オキシルを、たとえば50〜2000ppmの量で添加する。酸素含有ガスの存在下、好ましくは空気または空気−窒素−混合物の存在下でのエステル化またはエステル交換が有利である。さらに最終生成物からの酵素触媒の除去は問題なくおこなわれる。また、一般にいわれているように、酵素的鹸化によるウレタン基の本質的な分解がなく、副生成物量は一般には10%未満、好ましくは5%未満である。
本発明による方法によれば、特に好ましい実施態様において、式(II)
Figure 2006508657
[式中、RおよびRは前記の意味を有し、
Yは、1,2−エチレン、1,2−プロピレン、1,1−ジメチル−1,2−エチレン、1−ヒドロキシ−メチル−1,2−エチレン、2−ヒドロキシ−1,3−プロピレン、2−ヒドロキシ−1,3−プロピレン、1,3−プロピレン、1,4−ブチレン、1,6−ヘキシレン、2−メチル−1,3−プロピレン、2−エチル−1,3−プロピレン、2−エチル−1,3−プロピレン、2,2−ジメチル−1,3−プロピレンおよび2,2−ジメチル−1,4−ブチレンであるか、あるいは、
Figure 2006508657
または1,2−、1,3−または1,4−シクロヘキシレンであり、
は水素またはメチルであり、好ましくは水素であるが、但し、基RおよびRの少なくとも1つは水素以外である]
のウレタン基含有(メト)アクリル酸エステル(F)を得ることが可能である。
これらのウレタン基含有(メト)アクリル酸エステルは、放射線硬化性塗料組成物において、低い粘性と同時に、引掻耐性および弾性の顕著が増加を示し、それによって、式(II)の化合物は、放射線硬化性塗料組成物の有用な構成成分になる。
本発明の方法は、本質的に完全な反応が、簡単に、(メト)アクリル酸化合物(D)を用いて達成することができるといった利点を有し、それというのも、反応平衡が、特定の反応成分、たとえばビニルメタクリレートを使用することなくシフトされうるためである。
工程c)または工程d)から得ることが可能なウレタン基含有(メト)アクリル酸エステルは、コモノマーとして、たとえばポリ(メト)アクリレート中で、あるいは、反応性希釈剤として、放射線硬化性および/または二段硬化性(Dual-Cure)ポリ(メト)アクリレート中で使用することができる。このようなポリ(メト)アクリレートは、放射線硬化性塗料組成物または二段硬化性塗料組成物中での結合剤として適している。このようにして得られた被覆は、極めて高い引掻耐性、硬化性、化学物質耐性、弾性および付着性を、親水性または疎水性の基板上で有している。
本発明によって製造されたウレタン基含有(メト)アクリル酸エステルは、有利には、そのわずかな着色性に基づいて、熱誘導性(ラジカル)(共)重合中で使用することができる。
本発明によって製造されたウレタン基含有(メト)アクリル酸エステルと、共重合可能なモノマーの例としては、たとえばC〜C20−アルキル(メト)アクリレート、20個までの炭素原子を有するビニル芳香族化合物、20個までの炭素原子を有するカルボン酸ビニルエステル、エチレン性不飽和ニトリル、1〜10個の炭素原子を含有するアルコールのビニルエステルおよび2〜8個の炭素原子を有し、かつ1または2個の二重結合を有する脂肪族炭化水素が挙げられてもよい。
(メト)アクリル酸の用語は、本明細書中の範囲内において、一般にはアクリル酸およびメタクリル酸を意味するものである。
(メト)アクリル酸アルキルエステルとしては、好ましくはC〜C10−アルキル基を有するものであり、たとえばメチルメタクリレート、メチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、エチルアクリレートおよび分枝のアルキル誘導体、たとえば2−エチルヘキシルアクリレートである。
特に、(メト)アクリル酸アルキルエステルの混合物が適している。
1〜20個の炭素原子を有するカルボン酸のビニルエステルは、たとえばビニルラウレート、ビニルステアレート、ビニルプロピオネートおよびビニルアセテートである。
ビニル芳香族化合物として、たとえばビニルトルエン、α−ブチルスチレン、4−n−ブチルスチレン、4−n−デシルスチレンが適しており、好ましくはスチレンである。
ニトリルに関する例としては、アクリルニトリルおよびメタクリルニトリルである。
適したビニルエステルは、たとえばビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニルヘキシルエーテルおよびビニルオクチルエーテルである。
2〜8個の炭素原子を有し、かつ1個または2個のオレフィン系二重結合を有する非芳香族炭化水素としては、ブタジエン、イソプレンおよびさらにはエチレン、プロピレンおよびイソブチレンが挙げられる。
通常の、しかしながらこれに制限されることのない、このような(コ)ポリマーを製造するための方法は、溶剤または希釈剤中でのラジカルまたはイオン(共)重合である。
このようなモノマーのラジカル(共)重合は、たとえば水性溶液中で、重合開始剤の存在下で実施され、この場合、重合開始剤は、重合条件下でラジカルに分解されるものであって、たとえばペルオキシスルフェート、H−レドックス系またはヒドロキシペルオキシド、たとえばtert.−ブチルヒドロペルオキシドまたはクメンヒドロペルオキシドである。(共)重合は、さらなる温度範囲で、場合によっては減圧またはさらに増加した圧力下で、一般には100℃までの温度で実施することができる。反応混合物のpH値は、通常は4〜10の範囲で調整する。
しかしながら(共)重合は、さらに異なる方法で、当業者に公知の方法で、連続的にかまたはバッチ的に実施することができ、たとえば溶剤重合、沈降重合、油中水エマルション重合、逆乳濁重合、懸濁重合または逆懸濁重合である。
この場合において、1個または複数個のモノマーは、ラジカル重合開始剤、たとえばラジカルに分解されるアゾ化合物、たとえば2,2’−アゾ−ビス(イソブチロニトリル)、2,2’−アゾビス−(2−アミノプロパン)−塩酸塩または4,4’−アゾ−ビス−(4’−シアノペンタン酸)またはジアルキルオペルオキシド、たとえばジ−tert.−アミルオペルオキシド、アリール−アルキルペルオキシド、たとえばtert.−ブチル−クミルペルオキシド、アルキル−アシルペルオキシド、たとえばtert.−ブチル−ペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、ペルオキシカルボネート、たとえばジ−(4−tert.−ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカルボネートまたはヒドロペルオキシドを用いて共重合される。
挙げられた化合物は、主に、水性溶液または水性エマルションの形で使用され、その際、低い濃度は(共)重合中で許容可能な水の量によって定められ、かつ高い濃度は、それぞれの化合物の水中での溶解性によって定められる。
溶剤または希釈剤として、たとえば水、アルコール、たとえばメタノール、エタノール、n−またはiso−プロパノール、n−またはiso−ブタノール、またはケトン、たとえばアセトン、エチルメチルケトン、ジエチルケトンまたはiso−ブチルメチルケトンを使用することができる。特に好ましくは非極性溶剤、たとえばキシレンおよびこれらの異性体混合物、Shellsol(R)およびソルベントナフサである。
好ましい実施態様において、モノマーは予め混合され、かつ開始剤は、他の添加物と一緒に、適切である場合には溶剤中の溶液で添加される。特に好ましい実施態様は、WO01/23484に記載されており、特に第10頁第3行〜第24行である。
場合により、(共)重合は、重合調整剤、たとえばヒドロキシアンモニウム塩、塩化炭化水素およびチオ化合物、たとえばtert.−ブチルメルカプタン、チオグリコール酸エチルアクリル酸エステル、メルカプトエチノール、メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ドデシルメルカプタン、tert.−ドデシルメルカプタンまたはアルカリ金属次亜リン酸塩の存在下で実施することができる。(共)重合の際には、これらの調整剤は、たとえば(共)重合すべきモノマー100質量部に対して0〜0.8質量部の量で使用してもよく、これらは、相当する(コ)ポリマーのモル質量を減らすことができる。
エマルション重合の場合には、分散剤、イオン系および/または非イオン系乳化剤および/または保護コロイドを使用することが可能であるか、あるいは、安定化剤を、界面活性化合物として使用することができる。このような化合物としては、エマルション重合の実施において通常使用される保護コロイドと同様に乳化剤を使用することができる。
適した保護コロイドは、たとえばポリビニルアルコール、セルロース誘導体またはビニルピロリドンコポリマーを含む。他の適した保護コロイドに関する詳細な記載については、Houben−Weyl, Methoden der organischen Chemie, Band XIV/1, makromolekulare Stoffe, Georg-Thieme-Verlag, Stuttgart, 1969, 第411頁〜第420頁に示されている。さらに乳化剤および/または保護コロイドの混合物が使用できることについては自明である。好ましくは分散剤として、乳化剤のみを使用し、これらの相対的分子量は、保護コロイドの分子量とは異なって、通常は1000を下廻る。これらはアニオン、カチオンまたは非イオン性であってもよい。界面活性物質の混合物を使用する場合には、それぞれの成分は互いに相溶性でなければならないことは自明であり、疑わしい場合には、予め試験しておく必要がある。一般に、アニオン系乳化剤は互いに相溶性であり、かつ、非イオン系乳化剤と相溶性である。
同様のことがカチオン系乳化剤に適用されるのに対して、アニオン系およびカチオン系は多くの場合において互いに不相溶性である。使用可能な乳化剤は、たとえばエトキシ化モノ−、ジ−およびトリ−アルキルフェノール(EO−度:3〜100、アルキル基:C〜C12)、エトキシ化脂肪族アルコール(EO−度:3〜100、アルキル基:C〜C18)、ならびにアルキルスルフェート(アルキル基:C〜C16)、およびエトキシ化アルキルフェノールとの硫酸モノエステル(EO−度:3〜100、アルキル基:C〜C12)、アルキルスルホン酸(アルキル基:C12〜C18)およびアルキルアシルスルホン酸(アルキル基:C〜C18)のアルカリ金属塩およびアンモニウム塩である。さらに適した乳化剤は、たとえばスルホコハク酸エステルであり、この場合、これらは、Houben-Weyl, Mothoden der organischen Chemie, 第XIV/1巻, Makromolekulare Stoffe, Georg-Thieme Verlag, Stuttgart, 1961、第192頁〜第208頁で見出すことができる。
一般に、使用された分散剤の量は、ラジカル重合すべきモノマーに対して0.5〜6質量%、好ましくは1〜3質量%である。
(メト)アクリレート含有分散剤の例は、n−ブチルアクリレート/アクリルニトリル−分散剤であり、この場合、これらは、接着剤としての使用が見出されており、n−ブチルアクリレート/ブタジエン/スチレンである。
本発明によって製造されたウレタン基含有(メト)アクリル酸エステルを含むポリマー分散剤は、付加的に化学的および/または物理的に脱臭されていてもよい。
本発明によって製造されたウレタン基含有(メト)アクリル酸エステルを用いて得られるコポリマーは、一般に顕著に少ない色数を示し、この場合、これらはラッカーの分野において有利である。記載されたコポリマーは、その後に公知方法で、たとえばアミノプラスト、たとえばメラミンと反応し、架橋したラッカー樹脂を形成することが、たとえばEP738740またはEP675141に記載されている。
したがって本発明の他の態様は、本発明による方法によって製造されたウレタン基含有(メト)アクリル酸エステルの、放射線硬化性または二段硬化性の塗料組成物、好ましくはトップコート、特に好ましくは透明塗料中での反応性希釈剤または結合剤としての使用に関する。本発明によって製造されたウレタン基含有(メト)アクリル酸エステルは、モノマーとして、重合中で、場合によっては他の重合可能なモノマー、たとえば(メト)アクリル酸、(メト)アクリル酸エステル、スチレン、ブタジエン、アクリルニトリル、ビニルアセテート、N−ビニルピロリドン、4−ヒドロキシブチルビニルエーテルまたはN−ビニルホルムアミドを使用する。
「二段硬化(Dual-Cure)」とは、塗料組成物を熱的に、かつ化学線により硬化可能であることを示す。したがって、本発明の範囲内において化学線としては、電磁線、たとえば、可視線、UV−またはX−線、特にUV−線、および粒子線、たとえば電子線を示す。
放射線硬化可能な結合剤は、前記に示した化学線を用いて、特にUV−線を用いて硬化可能なものである。
本発明の他の態様は、本発明によって得ることが可能なウレタン基含有(メト)アクリル酸エステルを含有する塗料組成物を提供することである。その際、ウレタン基含有(メト)アクリル酸エステルは、同様にベースコートおよびトップコートの双方において使用することができる。これらの好ましい性質、たとえば引掻耐性および弾性の増加、ならびに粘性の減少に基づいて、特に分枝のポリアクリレートの場合には、放射線硬化性透明塗料であり、トップコート中におけるその使用が好ましい。
本発明による方法によって得られたウレタン基含有(メト)アクリル酸エステル(F)以外に、本発明による放射線硬化性材料は以下の成分を含有していてもよい:
(G)2個またはそれ以上の共重合可能なエチレン性不飽和基を含有する、少なくとも1個の重合可能な化合物、
(H)好ましい場合には、反応性希釈剤、
(I)好ましい場合には、光開始剤、および
(J)好ましい場合には、他の典型的な塗料添加剤。
適した化合物(G)は、2個またはそれ以上の共重合可能な、エチレン性不飽和基を含有する、放射線硬化性の、ラジカル重合可能な化合物を含む。
化合物(G)は、好ましくはビニルエーテル化合物または(メト)アクリレート化合物であり、この場合、好ましくは、それぞれの場合においてアクリレート化合物、すなわち、アクリル酸の誘導体である。
好ましいビニルエーテル化合物および(メト)アクリレート化合物(G)は、2〜20個、より好ましくは2〜10個、および特に好ましくは2〜6個の共重合可能な、エチレン性不飽和二重結合を含有する。
特に好ましい化合物(G)は、0.1〜0.7モル/100g、特に好ましくは0.2〜0.6モル/100gのエチレン性不飽和二重結合を有する化合物である。
化合物(G)の数平均分子量Mnは、別紙しない限りは、好ましくは15000、さらに好ましくは300〜12000、特に好ましくは400〜5000および殊に500〜3000g/モルである(スタンダードとしてポリスチレンおよび溶離剤としてのテトラヒドロフランを用いてゲル浸透クロマトグラフィーによって測定した)。
(メト)アクリレート化合物は、(メト)アクリル酸エステルおよび特にアクリル酸エステルを含み、さらには多官能価アルコールのビニルエーテルが挙げられ、特に、ヒドロキシ基以外に他の官能基を有しないか、あるいは、含有するとしてもエーテル基を含有するものが挙げられる。このようなアルコールの例は、たとえば二官能価アルコール、たとえばエチレングリコール、プロピレングリコールおよびこれらの高縮合された対の部分、たとえばジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール等、1,2−、1,3−または1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、アルコキシル化フェノール性化合物、たとえばエトキシル化および/またはプロポキシル化ビスフェノール、1,2−、1,3−または1,4−シクロヘキサンジメタノール、たとえば三官能価またはそれ以上の高官能価アルコール、たとえばグリセリン、トリメチロールプロパン、ブタントリオール、トリメチールエタン、ペンタエリトリット、ジトリメチロールプロパン、ジペンタエリトリット、ソルビット、マンニットおよび相当するアルコキシル化アルコール、特にエトキシ化および/またはプロポキシ化アルコールである。
アルコキシル化生成物は、公知の方法で、前記アルコールとアルキレンオキシド、特にエチレン−またはプロピレンオキシドとの反応によって得ることが可能である。好ましくは、アルコキシル化度は、ヒドロキシル基に対して好ましくは0〜10モル、たとえば1モルのヒドロキシル基を、10モルまでのアルキレンオキシドを用いてアルコキシル化することができる。
他の(メト)アクリレート化合物としては、ポリエステル(メト)アクリレートが挙げられ、その際、(メト)アクリル酸エステルまたはポリエステロールのビニルエーテル、さらにはウレタン−、エポキシド−またはメラミン(メト)アクリレートを含む。
ウレタン(メト)アクリレートは、たとえばポリイソシアネートとヒドロキシアルキル(メト)アクリレート、および場合によっては連鎖調節剤、たとえばジオール、ポリオール、ジアミン、ポリアミンまたはジチオールまたはポリチオールを反応させることによって得られる。
ウレタン(メト)アクリレートは、好ましくは500〜20000、さらに好ましくは750〜10000、特に好ましくは750〜3000g/モルの数平均分子量Mを有する(スタンダードとしてポリスチレンを有するゲル浸透クロマトグラフィーによって測定された)。
ウレタン(メト)アクリレートは、好ましくは100gのウレタン(メト)アクリレートに対して1〜5モル、特に好ましくは2〜4モルの(メト)アクリル酸を有する。
エポキシ(メト)アクリレートは、エポキシドと、(メト)アクリル酸との反応によって得られる。適したエポキシドの例は、たとえばエポキシド化オレフィンまたはグリシジルエーテル、たとえばビスフェノール−A−ジグリシジルエーテルまたは脂肪族グリシジルエーテル、たとえばブタンジオールジグリシジルエーテルである。
メラミン(メト)アクリレートは、メラミンと(メト)アクリル酸またはそのエステルとの反応によって得ることができる。
エポキシ(メト)アクリレートおよびメラミン(メト)アクリレートは、好ましくは500〜20000、特に好ましくは750〜10000g/モルおよび最も好ましくは750〜3000g/モルの数平均分子量Mを有し;(メト)アクリル基の含量は、エポキシ(メト)アクリレートまたはメラミン(メト)アクリレート 1000g当たり、好ましくは1〜5、特に好ましくは2〜4個を有する(スタンダードとしてのポリスチレンおよび溶離剤としてのテトラヒドロフランを用いてのゲル浸透クロマトグラフィーによって測定されたもの)。
さらに、カルボネート(メト)アクリレートは、平均で好ましくは1〜5個、さらに好ましくは2〜4個、特に好ましくは2〜3個の(メト)アクリル基を有し、かつ最も好ましくは2個の(メト)アクリル基を含有する。
カルボネート(メト)アクリレートの数平均分子量Mは、好ましくは少なくとも3000g/モル、さらに好ましくは少なくとも1500g/モル、特に好ましくは少なくとも800g/モルである(スタンダードとしてのポリスチレン、溶剤としてテトラヒドロフランを用いて、ゲル浸透クロマトグラフィーによって測定された)。
カルボネート(メト)アクリレートは、簡単な方法で、炭酸エステルと多価の、好ましくは二価のアルコール(ジオール、たとえばヘキサンジオール)とのエステル交換反応、および引き続いての遊離OH−基の(メト)アクリル酸でのエステル化、あるいは、(メト)アクリル酸でのエステル交換によって得ることができ、この場合、これらはたとえばEP−A92269に記載されている。さらにこれらは、ホスゲン、尿素誘導体と、多価アルコール、たとえば二価アルコールとの反応によって得ることが可能である。
反応希釈剤(化合物(H))としては、エチレン性不飽和共重合可能な基のみを含有する、放射線硬化性の、ラジカルまたはカチオン重合可能な化合物を含む。
たとえば、C〜C20−アルキル(メト)アクリレート、20個までの炭素原子を有するビニル芳香族化合物、20個までの炭素原子を有するカルボン酸のビニルステル、エチレン性不飽和ニトリル、1〜10個の炭素原子を有するアルコールのビニルエーテル、α,β−不飽和カルボン酸およびこれらの無水物、および2〜8個の炭素原子および1または2個の二重結合を有する脂肪族炭化水素基を含む。
アルキル(メト)アクリレートとしては、好ましくはC〜C10−アルキル基を有するものであり、たとえばメチルメタクリレート、メチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、エチルアクリレートおよび2−エチルヘキシルアクリレートである。
好ましくは、さらにアルキル(メト)アクリレートの混合物が挙げられる。
1〜20個の炭素原子を有するカルボン酸ビニルエステルは、たとえばビニルラウレート、ビニルステアレート、ビニルプロピオネートおよびビニルアセテートである。
α,β−不飽和カルボン酸およびその無水物は、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸またはマレイン酸無水物であり、好ましくはアクリル酸である。
適したビニル芳香族化合物の例としては、たとえばビニルトルエン、α−ブチルスチレン、4−n−ブチルスチレン、4−n−デシルスチレンおよびスチレンであり、好ましくはスチレンである。
ニトリルに関する例は、アクリルニトリルおよびメタクリルニトリルである。
適したビニルエーテルは、たとえばビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニルヘキシルエーテルおよびビニルオクチルエーテルである。
2〜8個の炭素原子を有し、かつ1個または2個のオレフィン二重結合を有する非芳香族炭化水素としては、ブタジエン、イソプレン、ならびにエチレン、プロピレンおよびイソブチレンを含む。
さらにN−ビニルホルムアミド、N−ビニルピロリドンならびにN−ビニルカプロラクタムを使用することが可能である。
光開始剤(I)として、当業者に公知の光開始剤を使用することができ、たとえば“Advances in Polymer Science”、第14巻、Springer Berlin 1974 またはK.K. Dietliker, Chemistry and Technology of UV- and EB-Formulation for Coatings, Inks and Paints, 第3巻;Photoinitiators for Free radical and Cartionic Polymerization, P.K.T. Oldring (Eds), SITA Technology Ltd, Londonに挙げられている。
適した光開始剤は、たとえばモノアシル−またはビスアシルホスフィンオキシド Irgacure 819(ビス(2,4,6−トリ−メチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド)、たとえばEP−A7508、EP−A57474、DE−A19618720、EP−A495751またはEP−A615980に記載されており、たとえば2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド(Lucirin (R)TPO)またはエチル−2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィネート、ベンゾフェノン、ヒドロキシアセトフェノン、フェニルグリコキシル酸およびこれらの誘導体、またはこれらの光開始剤混合物である。例としては、ベンゾフェノン、アセトフェノン、アセトナフトキノン、メチルエチルケトン、バレロフェノン、ヘキサノフェノン、α−フェニルブチロフェノン、p−モノホリノプロピオフェノン、ジベンゾスベロン、4−モルホリノベンゾフェノン、4−モルホリノデオキシベンゾイン、p−ジアセチルベンゼン、4−アミノベンゾフェノン、4’−メトキシアセトフェノン、β−メチルアントラキノン、tert.−ブチルアントラキノン、アントラキノンカルボン酸エステル、ベンゾアルデヒド、α−テトラロン、9−アセチルフェナントレン、2−アセチルフェナントレン、10−チオキサンテノン、3−アセチルフェナントレン、3−アセチルインドール、9−フルオレノン、1−インダノン、1,3,4−トリアセチルベンゼン、チオキサンテン−9−オン、キサンテン−9−オン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジ−iso−プロピルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、ベンゾイン、ベンゾイン−iso−ブチルエーテル、クロロキサンテノン、ベンゾインテトラヒドロピラニルエーテル、ベンゾイン−メチルエーテル、ベンゾイン−ブチルエーテル、ベンゾイン−iso−プロピルエーテル、7−H−ベンゾイン−メチルエーテル、ベンズ[デ]アントラセン−7−オン、1−ナフトアルデヒド、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、4−クロロベンゾフェノン、ミヒラーケトン、1−アセトナフトン、2−アセトナフトン、1−ベンゾイルシクロヘキサン−1−オール、2−ヒドロキシ−2,2−ジメチルアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエチルオキシ−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロアセトフェン、1−ヒドロキシアセトフェノン、アセトフェノンジメチルケタール、o−メトキシベンゾ−フェノン、トリフェニルホスフィン、トリ−o−トリホスフィン、ベンズ[a]アントラセン−7,12−ジオン、2,2−ジオキシ−アセトフェノン、ベンジルケタール、たとえばベンジルジメチルケタール、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1−オン、アントラキノン、たとえば、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン、2−アミルアントラキノン、および2,3−ブタンジオンである。
さらに適しているのは、フェニルグリオキシル酸エステル型の、非黄色化または低黄色化光開始剤であり、DE−A19826712、DE−A19913353またはWO98/33761に記載されている。
挙げられた光開始剤の中で、好ましいのはホスフィンオキシド、α−ヒドロキシケトンおよびベンゾフェノンである。
さらに、特に種々の光開始剤混合物を使用することができる。
光開始剤は、単独でかまたは光重合促進剤、たとえば安息香酸型、アミン型等の組合せで使用することができる。
他のラッカー型の添加剤(J)としては、たとえば抗酸化剤、酸化抑制剤、安定化剤、活性化剤(促進剤)、充填剤、顔料、染料、脱気剤、光沢剤、静電防止剤、耐燃剤、増粘剤、チオキソトロープ剤、レベリング助剤、結合剤、消泡剤、香料、表面活性剤、粘性改善剤、可塑剤、可塑化助剤、粘性付与樹脂(増粘剤)、キレート形成剤または相溶化剤を使用することができる。
熱による後硬化に関する促進剤としては、たとえば錫オクトエート、亜鉛オクトエート、ジブチル錫ラウレートまたはジアザ[2.2.2]ビシクロオクタンを使用する。
さらに1個または複数個の光化学的および/または熱的に活性化する開始剤を使用し、たとえば、カリウムペルオキソジスルフェート、ジベンゾイルペルオキシド、シクロヘキサノンペルオキド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、アゾビスイソブチルニトリル、シクロヘキシルスルホニルアセチルペルオキシド、ジイソプロピルペルカルボネート、tert−ブチルペルオクトエートまたはベンズピナコール、ならびに好ましくは、80℃で100時間以上の半寿命を有する熱活性化開始剤であり、たとえばジ−t−ブチル−ペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、ジクミルペルオキシド、t−ブチルペルベンゾエート、シリル化ピナコールであり、この場合、これらは、たとえば商標ADDID 600(ワッカー社)から商業的に得ることができるか、あるいはヒドロキシル基を含有アミン−N−オキシド、たとえば2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル等である。
開始剤としてさらに適しているのは、“Polymer Handbook”、第2版.Wiley & Sons, New Yorkに記載されているものである。
増粘剤としては、ラジカル(共)重合可能な(コ)ポリマーの他に、通常の有機および無機増粘剤、たとえばヒドロキシメチルセルロースまたはベントナイトが挙げられる。
キレート形成剤としては、たとえばエチレンジアミン酢酸およびこれらの塩ならびにβ−ジケトンを使用することができる。
適した充填剤は、シリケート、たとえば四塩化ケイ素の加水分解によって得られるシリケート、たとえばAerosil(R)(Degussa社)、珪藻土、タルク、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸カルシウム等を含む。
適した安定化剤は、典型的なUV−吸収材、たとえばオキサニリド、トリアジンおよびベンゾトリアゾール(Tinuvin (R)−Ciba-Spezilitaetebchemieの商標として得られたもの)およびベンゾフェノンである。これらは単独でかまたは適したラジカル開始剤と一緒に、たとえば立体障害アミン、たとえば2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、2,6−ジ−tert.−ブチルピペリジンまたはこれらの誘導体、たとえばビス−(2,2,6,6−テトラ−メチル−4−ピペリジル)セバケートを使用する。安定化剤は、通常は、組成物中に含有される固体成分に対して0.1〜5.0質量%の量で使用される。
さらに適した安定化剤は、たとえばN−オキシル、たとえば4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−N−オキシル、4−オキソ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−N−オキシル、4−アセトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−N−オキシル、2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−N−オキシル、4,4’,4’’−トリス(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−N−オキシ)−ホスフィットまたは3−オキソ−2,2,5,5−テトラメチル−ピロリジン−N−オキシ、フェノールおよびナフトール、たとえばp−アミノフェノール、p−ニトロソフェノール、2−tert.−ブチルフェノール、4−tert.−ブチルフェノール、2,4−ジ−tert.−ブチルフェノール、2−メチル−4−tert.−ブチルフェノール、4−メチル−2,6−tert.−ブチルフェノール(2,6−tert.−ブチル−p−クレゾール)または4−tert.−ブチル−2,6−ジメチルフェノール、キノン、たとえばヒドロキノンまたはヒドロキノンモノメチルエーテル、芳香族アミン、たとえばN,N−ジフェニルアミン、N−ニトロソ−ジフェニルアミン、フェニレンジアミン、たとえばN,N’−ジアルキル−パラ−フェニレンジアミン、その際、アルキル基は、同一かまたは異なっていてもよく、かつそれぞれ互いに独立して1〜4個の炭素原子から成るものであって、かつ直鎖または分枝であってもよい、ヒドロキシルアミン、たとえばN,N−ジエチルヒドロキシアミン、尿素誘導体、たとえば尿素またはチオ尿素、リン含有化合物、たとえばトリフェニルホスフィン、トリフェニルホスフィットまたはトリエチルホスフィットまたは硫黄含有化合物、たとえばジフェニルスルフィドまたはフェノチアジンである。
放射線硬化性材料に関する典型的な組成は、たとえば、
(F)20〜100質量%、好ましくは40〜90質量%、さらに好ましくは50〜90および特に好ましくは60〜80質量%、
(G)0〜60質量%、好ましくは5〜50質量%、さらに好ましくは10〜40質量%および特に好ましくは10〜30質量%、
(H)0〜50質量%、好ましくは5〜40質量%、さらに好ましくは6〜30質量%および特に好ましくは10〜30質量%、
(I)0〜20質量%、好ましくは0.5〜15質量%、さらに好ましくは1〜10質量%および特に好ましくは2〜5質量%であり、かつ、
(J)0〜50質量%、好ましくは2〜40質量%、さらに好ましくは3〜30質量%および特に好ましくは5〜20質量%であり、
但し、(F)、(G)、(H)、(I)および(J)は、あわせて100質量%になる。
基板の被覆は、常用の当業者に公知の方法にしたがって実施され、その際、少なくとも1種の塗料組成物を被覆されるべき基板上に、好ましい層厚で塗布し、かつ任意の揮発性成分を塗料組成物から除去し、その際、好ましい場合には加熱する。これらの工程は、好ましい場合には1回または複数回に亘って繰り返した。基質上の塗布は、公知方法で、たとえばスプレー塗り、こて塗り、ナイフ塗布、ハケ塗り、ロールブラシ塗り、ローラー塗布、流し込み、積層、インジェクションバックモルディング、同時押出によって実施される。層厚は、一般には約3〜1000g/mおよび好ましくは10〜200g/mである。
さらに、基質上への被覆方法は、塗料組成物が基質上に塗布され、かつ場合によっては乾燥され、その際、電子線またはUV線に、酸素含有雰囲気下または好ましくは不活性ガスの雰囲気下で暴露することにより硬化され、場合によっては乾燥温度までの温度で熱処理をおこない、その後に160℃、好ましくは60〜160℃の温度で熱処理をおこなった。
支持体を被覆するための方法は、さらに、塗料組成物を塗布した後に、さらに160℃までの温度で、好ましくは60〜160℃の温度で熱的に処理し、その後に電子線またはUV線暴露によって、酸素または好ましくは不活性ガス下で硬化させる。
支持体上に形成されたフィルムの硬化は、場合によっては熱的に実施される。しかしながら、一般には、被覆は、高エネルギー放射線への暴露と熱の双方によって硬化される。
硬化は、付加的にまたはこれに換えて、NIR−線硬化によって熱的に実施され、その際、NIR放射として760nm〜2.5μm、好ましくは900〜1500nm波長で、実施される。
場合によっては、1個または複数個の層の塗料組成物が塗布される場合には、好ましくは、熱、NIRおよび/または放射線による硬化を、それぞれの塗布工程の後におこなうことが可能である。
放射線硬化のための放射線源としては、たとえば、低、中または高圧水銀ランプおよびさらには蛍光管、パルスエミッター、金属ハロゲン化物ランプ、電気フラッシュインストレーションを含み、この場合、これらは、光開始剤を用いることなく放射線硬化可能であるか、あるいはエクシマー照射によって硬化可能である。放射線硬化は、高エネルギー放射線、たとえばUV放射または日光、好ましくはλ200〜700nm、より好ましくは200〜500nmおよび特に好ましくは250〜400nmの波長での光に暴露することによってか、あるいは高エネルギー電子線(電子ビーム;150〜300keV)で照射することによって実施する。使用される放射線源は、たとえば高圧水銀蒸気ランプ、レーザー、パルスランプ(フラッシュライト)、ハロゲンランプまたはエクシマー照射である。照射量は、通常は、UV硬化の場合には、架橋に十分な量として80〜3000mJ/cmである。
適している場合には、さらに硬化のために2個またはそれ以上の放射線源が可能であり、たとえば2〜4個である。
これらの源は、さらに異なる波長の範囲で照射されるものであってもよい。
照射は、適切である場合には酸素、たとえば不活性ガス雰囲気下で実施することができる。適した不活性ガスは、好ましくは窒素、希ガス、二酸化炭素または燃焼ガスを含む。放射はさらに、透明媒体を含む塗布組成物を用いて実施されてもよい。透明媒体の例は、ポリマーフィルム、ガラスまたは液体、たとえば水である。特に好ましくは、DE−A1 19957900に記載された方法で放射される。
さらに本発明は、支持体を塗布するための方法を提供し、この場合、これらの方法は、
i)支持体を前記塗料組成物で塗布し、
ii)塗料組成物の揮発成分を除去することにより、光開始剤(I)が本質的にラジカルを形成することのない条件下で、フィルムを形成し、
iii)好ましい場合には、高エネルギー線照射により工程ii)で形成されたフィルムを照射し、このフィルムを最初に硬化させ、その後に好ましくは、予め硬化されたフィルムで製品を機械的に塗布するか、あるいは、他の支持体と予め硬化されたフィルム表面を接触させ、
iv)フィルムの硬化を、熱的に、あるいはNIR照射によっておこなう、
ことを含む。
工程iv)およびiii)はさらに、逆の順序でおこなうことが可能であり、すなわち、フィルムを最初に熱的またはNIR放射により、その後に高エネルギー線放射を用いて硬化させることができる。
本発明はさらに、本発明の多成分塗料系で塗布された支持体を提供する。
記載されたように硬化すべきこのようなフィルムの層厚は、0.1μm〜数mm、好ましくは1〜2000μm、より好ましくは5〜1000μm、特に好ましくは10〜500μm、および特に10〜250μmであってもよい。
本発明の特に好ましい塗料組成物は、屋外塗料としてか、あるいは外部塗料成分中で適しており、すなわち、これらの適用において、日光に暴露し、好ましくは建築物上でかまたは建築物の一部、屋内塗料、交通標識、自動車および航空機の塗料として適している。塗料は、特に木材、紙またはプラスチックとして、木材ブロックフローリングまたは家具等に使用される。
本発明の性質は以下の実施例により例証されるが、しかしながらこれに制限されることはない。

本明細書中において別記しない限りは、「部」は「質量部」を意味する。
例1
エチレンカーボネート 2.5モル(220g)と、n−ブチルアミン 2.5モル(180g)との混合物を、100℃で2時間に亘って撹拌した。反応生成物は濾過によって単離し、粗生成物(透明で無色の液体)398gが得られた。GCによって測定された変換率は99%であった。
例2
エチレンカーボネート 2.5モル(220g)とアミノシクロヘキサン 2.5モル(247g)との混合物を、室温で120℃になるまで4時間に亘って撹拌した。反応生成物は濾過によって単離し、粗生成物(透明な無色の液体)465gが得られた。
GCにより測定された変換率は97%であった。
例3
ポリエチレンイミン 16g(0.2モルの第一および第二アミノ官能基 、Lupasol(R)FG、BASF AG)およびエチレンカーボネート 1モル(88g)を、60〜100℃で、3時間に亘って撹拌した。依存として熱い混合物を濾過し、かつ粗生成物23g(黄色がかった固体)が得られた。試料を取り出し、OH数を測定し、かつGPCにより分析した。第一および第二アミンの変換率は90%を上廻り、その際、出発生成物上で質量平均分子量Mwは約650g/モルに増加した。
例4
例1からの反応混合物0.5モル(80g)、メチルアクリレート 1.0モル(86g)およびNovozym 435 2g(Candida antarctica Bからのリパーゼ)の混合物を、60℃で24時間に亘って撹拌した。酵素を濾過によって除去し、メタノールをロータリーエバポレーター中で、減圧下で除去し、かつ粗生成物 86g(透明な無色の液体)が得られた。
生成物は、通常のポリエーテル、ポリエステルおよびウレタンアクリレート中で溶解し、かつ曇りが生じることなく混合させることができる。
試料を取り出し、シリル化し、かつGCにより分析した。例1からの反応混合物は>97%まで変換した。
例5
例2からの反応混合物 18.7g(0.1モル)、メチルアクリレート 1.0モル(86g)およびNovozym 436 2g(Candida antarctica Bからのリパーゼ)の混合物を、室温で24時間に亘って撹拌した。酵素を濾過によって除去し、メタノールをロータリーエバポレーター中で、減圧下で除去し、かつ粗生成物(透明な無色の液体)26gが得られた。
試料を取り出し、シリル化し、かつGCにより分析した。例2からの反応混合物は、>95%まで変換した。
例6
例3からの反応混合物 0.1モル(OH等量、7g)、メチルアクリレート1.0モル(86.1g)およびNovazym 435 2.0g(Candida antarctica Bからのリパーゼ)の混合物を、60℃で24時間に亘って撹拌した。酵素を、濾過によって除去し、メタノールをロータリーエバポレーター上で、減圧下で除去し、かつ粗生成物(黄色がかった固体) 15gが得られた。
試料を取り出し、OH数を測定し、かつGPCにより分析した。95%を上廻るアルコール官能基が反応した。質量平均分子量Mは、出発材料上で約490g/モルに増加した。
例7
2−ヒドロキシエチルN−[3’−(2’’−ヒドロキシエチル−N’−プロピルカルバモイル)]−カルバメート 5mmol(746mg)、メチルアクリレート 100mmol(8.61g)、5Åモレキュラーシーブ 1gおよびアセトン 5mlを含むNovozym 453(Candida antarctica Bからのリパーゼ) 75mgの混合物を、示された温度で撹拌した。酵素を濾過によって除去し、メチルアクリレートをロータリーエバポレーター上で除去し、かつ粗生成物 1.4g(透明な黄色がかった液体)が得られた。
試料を取り出し、シリル化し、かつGCによる分析した。GC分析によれば、生成物の組成は以下のとおりであった:
Figure 2006508657
例8
ヒドロキシプロピルカルバメート 1.0モル(119.1g)(2−ヒドロキシ−1−プロピルカルバメートおよび3−ヒドロキシ−2−プロピルカルバメートとの異性体混合物) 1.0モル(119.1g)、メチルアクリレート 10.0モル(860g)、4−メトキシフェノール 172mg、フェノチアジン 43mg、モレキュラーシーブ 300g(5Å)およびNovozym 436(Candida antarctica Bからのリパーゼ) 9.0gを60℃で72時間に亘って撹拌した。酵素およびモレキュラーシーブを濾過により除去し、メチルアクリレートをロータリーエバポレーター上で、減圧下で除去し、かつ粗生成物162g(透明な無色の液体)が得られた。試料を取り出し、かつGC−MSにより分析した。ヒドロキシプロピルカルバメートは96%まで反応した。
例9
5mmolの2−ヒドロキシエチルカルバメート(525mg)、25〜100mmolのメチルアクリレート、モレキュラーシーブ(5Å) 1.0gおよびNovozym 435 30mg(Candida antarctica Bからのリパーゼ)の混合物を、60℃で8時間に亘って重合開始剤の不在下で撹拌した。試料を取り出し、かつGCにより分析した。2−ヒドロキシエチルカルバメートの変化率を、以下の表に記載した。生成物は、無色の結晶の形で得られた。
Figure 2006508657
例10
ヒドロキシエチルカルバメート 52.5gと、過剰量のメチルアクリレート(129g)およびFascat(R)4201 E−Coat(ジブチル錫オキシド、Elf Atochem) 0.6gおよび安定化剤(MEHQ)0.5gおよびBHT0.5g(ブチル化ヒドロキシトルエン)と一緒に混合した。
最初に混合物を80℃で2時間に亘って撹拌し;薄層クロマトグラフィーは、極めて低い変換率のみを示した。その後にモレキュラーシーブ 18gを添加した。反応温度を90℃〜110℃に維持し、かつ撹拌を24時間に亘っておこなった。モレキュラーシーブを濾過により除去し、その後に過剰量のメチルアクリレートを留去した。これによって透明な黄色の液体が得られ、一日後に部分的な結晶化が開始した。
混合物の収率は(NMRによれば)、ほぼ80%であった。混合物の試料を取り出し、かつGC−MSによって分析した。好ましい生成物(混合物の約40%)に加えて、一連の副生成物が生じた(たとえば、グリコールおよびアクリレート化グリコール誘導体)。
比較例
3mmolの2−ヒドロキシエチルN−[3’−(2’’−ヒドロキシエチル−N’−プロピルカルバモイル)]−カルバメート(149g)、60mmolのメチルアクリレート(5.16g)、p−トルエンスルホン酸(TSA) 0.04gおよび安定化のためのヒドロキノンモノメチルエーテル 500ppmの混合物を、還流下で沸点に加熱した。その後に、メタノールとメチルアクリレートとの共沸混合物を蒸留によって除去した。反応の約24時間後に、混合物を冷却し、かつアクリル化カルバメートが、収率81%で真空蒸留により得られた。
Figure 2006508657
塗料系
例7(バッチ4)からの塗料組成物を、Irgacure(R)500 光開始剤(Ciba Specialty Chemicals) 4質量%と一緒に混合した。
得られた混合物を、カチオン系浸漬被覆、サーフェーサーおよびベースコート(ブリリアントブラック)から成る系(BASF Coating AG, Muenster)に塗布した。ベースコートを80℃で予め10分間に亘って乾燥させ、かつ5回に亘って、ドープされていない高圧水銀ランプ(出力120W/cm)下で、ランプと支持体との間隔12cmで、かつベルト速度5m/分で暴露した。
暴露後の層厚は約50μmであった。
振り子の制動をDIN53157に従って、かつ塗料の硬度の測定により定めた。結果は、50μmのフィルムに関しての振り子の振りで示した。この試験についての上の図は、高い硬度を示した。
エリクセンカッピング試験についてはDIN53156にしたがって、かつ可とう性と弾性の測定によりおこなった。これは、ミリメーター(mm)で示された。上の図は、高い可とう性を示した。クロスハッチングでの接着は、DIN53151にしたがって測定し、かつ割合として報告した。下の表は高い付着性を示した。
Figure 2006508657
Figure 2006508657
使用されたエポキシアクリレートは、ビスフェノールAジグリシジルエーテルとアクリル酸との反応によって得られた。

Claims (11)

  1. c)ウレタン基含有アルコール(C)を(メト)アクリル酸と反応させるか、あるいは、(メト)アクリル酸と飽和アルコール(D)とのエステルと反応させ、かつ、
    d)場合により、c)からの反応混合物を後処理することによって、ウレタン基含有(メト)アクリル酸エステル(F)を製造する方法において、
    反応c)を酵素(E)の存在下で実施することを特徴とする、ウレタン基含有(メト)アクリル酸エステル(F)を製造する方法。
  2. 酵素(E)がリパーゼ、エステラーゼまたはプロテアーゼである、請求項1記載の方法。
  3. 工程c)における変換率を、少なくとも95%に調整する、請求項1または2に記載の方法。
  4. 反応c)を20〜80℃で実施する、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. ウレタン基含有アルコール(C)が、
    a)アミン(A)とカルボネート(B)とを反応させ、かつ
    b)場合により、a)で得られた反応混合物を後処理する、
    ことによって得られる、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
  6. ウレタン基含有アルコール(C)が、
    Figure 2006508657
    [式中、R、Rは互いに独立して水素、C〜C18−アルキル、場合によっては1個または複数個の酸素原子および/または硫黄原子および/または1個または複数個置換されたかまたは非置換のイミノ基によって中断されたC〜C18−アルキル、C〜C18−アルケニル、C〜C12−アリール、C〜C12−シクロアルキルまたは5〜6員の酸素原子、窒素原子および/または硫黄原子を有するヘテロ環基、その際、前記の基は、それぞれアリール、アルキル、アリールオキシ、アルキルオキシ、ヘテロ原子および/またはヘテロ環基によって置換されていてもよいか、あるいは式−[X−Hの基であり、
    Yは、C〜C20−アルキレン、C〜C12−シクロアルキレンまたは1個または複数個の酸素原子および/または硫黄原子および/または1個または複数個置換されたかまたは非置換のイミノ基によってか、および/または1個または複数個のシクロアルキル、−(CO)−、−O(CO)O−、−(NH)(CO)O−、−O(CO)(NH)−、−O(CO)−または−(CO)O−基によって中断されたC〜C20−アルキレン、その際、前記の基はそれぞれアリール、アルキル、アリールオキシ、アルキルオキシ、ヘテロ原子および/またはヘテロ環基によって置換されていてもよく、
    kは、1〜50の数を示し、かつ、
    は、i=1〜kであり、互いに独立して、基−CH−CH−O−、−CH−CH−N(H)−、−CH−CH−CH−N(H)−,−CH−CH(NH)−、−CH−CH(NHCHO)−、−CH−CH(CH)−O−、−CH(CH)−CH−O−,−CH−C(CH−O−,−C(CH−CH−O−、−CH−CH−CH−O−、−CH−CH−CH−CH−O−、−CH−CHVin−O−、−CHVin−CH−O−、−CH−CHPh−O−および−CHPh−CH−O−から成る群から選択されてもよく、その際、Phはフェニルであり、かつVinはビニルを示す]の反応によって得られる、請求項5に記載の方法。
  7. 請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法によって得られた反応混合物。
  8. 請求項1から6までのいずれか1項に記載の反応混合物を含有する、放射線硬化性塗料組成物または二段硬化性塗料組成物。
  9. 請求項1から6までのいずれか1項に記載のウレタン基含有(メト)アクリル酸エステルの、放射線硬化性塗料組成物または二段硬化性塗料組成物中での反応性希釈剤または結合剤として、あるいは、ポリ(メト)アクリレート中でのコモノマーとしての使用。
  10. 請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法によって得られた、ウレタン基含有(メト)アクリル酸エステルの熱誘導性(共)重合における使用。
  11. a)質量平均分子量Mw200〜1000000を有する、ポリエチレンイミン、水素化ポリアクリロニトリル、アミノ官能基を有する直鎖、分枝または樹状ポリマーまたは少なくとも部分的に水素化されたポリ−N−ビニルホルムアミドと、カルボネート(B)とを、0〜120℃の温度で反応させ、
    b)場合により、a)から得られた反応混合物を後処理し、
    c)(メト)アクリル酸または(メト)アクリル酸エステルを含むa)またはb)からの反応混合物を、飽和アルコール(D)と、酵素(E)の存在下で反応させ、かつ、
    d)場合により、c)からの反応混合物を後処理する、
    ことによって得られる、ウレタン基含有(メト)アクリル酸エステル。
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