JP2006508375A - 装置クレーン、特にカメラクレーン - Google Patents

Abstract

本発明は、支持部（１）及びジブ（２）を備えるカメラクレーンに関する。制御装置の牽引ロープ（９）は平行四辺形機構を定立させるか又は前記平行四辺形機構を移動させるために、クレーンジブのピボット軸受上で移動可能である。ロープはカメラ受信プレートが位置づけられる角度を予め調節することができるようにその長手方向に移動可能でもある。

Description

本発明は、昇降器具の分野、及び特に３次元空間内の機器の制御された案内に関するクレーン技術の分野に関する。本発明は、それ自身の両端の一方に取り付けられたカメラを具備するカメラジブを旋回させることによって３次元空間内でのカメラの案内に特に関する。

この種の機器クレーンは、３つの従来技術文献から周知である（例えば、特許文献１乃至３参照）。これらの文献に記載されたカメラクレーンによると、カメラはクレーンジブの旋回運動によって３次元空間に案内し得る。これにより、平行四辺形案内装置は、カメラ受容プレートを、３次元空間に亘って案内される間に水平方向アライメントも含む特定アライメント状態に保持可能にする。しかしながら、もはや平行四辺形調節切り換え装置の何れもないように、平行四辺形システムで使用されたロープ案内を変更することも可能である。カメラ受容プレートは、設定角度に対して、一方向又は他方向に予め調節し得る。
独国実用新案第２９８１６５６５号公報 独国実用新案第２９９０７７０４号公報 独国実用新案第２９９１６２２５号公報

本発明の技術的課題（目的）は、それと共に案内装置を設置且つ簡単な技術的手段で調節し得るものであり、従って機器及び／又はカメラ案内装置をより可変に形状構成し得る、機器クレーン、特にカメラクレーンを創出することである。

この目的は、によって達成される。クレーン支持部と、第１関着点で該クレーン支持部に回動可能に関着されるクレーンジブと、前記クレーン支持部から離れて面する前記クレーンジブの端部にある第２関着点に関着され、前記クレーンジブと前記機器受容要素と、の間の前記第２関着点からある距離にある牽引要素、特に牽引ロープが第３関着点で関着され、前記機器受容要素上の第３関着点から前記クレーン支持部上の第４関着点まで延在し、前記第４関着点は前記第１関着点まである距離をおいて配置され、これにより、前記第４関着点は前記クレーン支持部上に移動可能に配置され、前記牽引要素は調節可能な長さを有する。前記牽引要素は前記第４関着点を過ぎて前記クレーン支持部に固定される。

クレーンジブが入れ子式ジブ又は他のタイプの長さ調節クレーンジブである場合、機器受容要素が位置づけられる角度を調節し、牽引要素の長さを適合させるために、牽引要素の連続する端部を操作する可能性を単純な方法で与え、かつ、平行四辺形案内装置又は平行四辺形調節切り換え装置の外部の案内装置を定立するために、クレーン支持部上の第４関着点の移動を行う。

好ましくは、牽引要素はクランプ点に固定される。しかしながら、牽引要素には、クレーン支持部上の可動ラッチ点に着脱自在な方法でラッチ留めし得る、付属ラッチ点要素も設け得る。この種の幾つかのラッチ要素が長手方向に沿った距離にある牽引要素に取り付けられる場合、牽引要素の長さを入れ子式ジブの長さに簡単な方法で適合させることができる。

同時に、ラッチ要素が牽引要素の移動方向に移動し得る場合、クレーン支持部の領域の牽引要素のこの固定は、牽引要素によって機器受容要素の取付角度の単純な調節を可能にする。

１つの実施形態及び操作者による最も単純で可能なハンドリングに関して、第４関着点はクレーン支持部の一側上に配置し得る。ラッチ点は、対辺上に配置し得る。

別の実施形態では、第４関着点は、その周りに牽引要素が少なくとも部分的に走り、かつそこからラッチ点まで案内される、好ましくは回動されたローププーリの形態を取り得る。これは、第４関着点が、クレーン支持部の一側に必要な配置空間と共に移動可能にし、かつ牽引要素が、クレーン支持部の他側上で設定角度の調節をすることによって短くすることを可能にする。

クレーン支持部の両側上の調節可能性の好ましい配置構成については、牽引要素を、その軸線がローププーリの軸線に平行に配置されるラッチ点の方向にあり、かつクレーン支持部に固定されるローププーリの背後に設け得る。この用偏向プーリには、その軸線が第１偏向プーリの軸線に直角に配置された少なくとも１つの更なる偏向プーリに接続される。その結果、これらのプーリの間に延びる牽引要素は２つの偏向プーリの外周上に正接するように位置する。

平行四辺形案内装置を、該平行四辺形調節切り換え装置と組み合わせるために、ローププーリの好ましい軸線は第１関着点上に配置される。クレーンジブは、この第１関着点上で回動可能に取り付けられる。

図面は実施形態の実例の純粋な概略的表現である。

図１に示すカメラクレーンは、クレーン支持部１を備え、その一部が図１に示されている。クレーン支持部１の下部は図示されていないが、三脚の形態を取り得る。さらに、カメラクレーンは、クレーン支持部１上の第１関着点３に回動可能に取り付けられるクレーンジブ２を備える。図面にはクレーンジブ２の右側端部上に釣り合いおもり４がある。カメラ保持要素として構成されたカメラ受容プレート６は、第２関着点５でクレーンジブ２の反対側端部に回動可能に取り付けられる。本願明細書に示す実施形態（本発明はこれに限定されない）では、ローププーリ７はその中心が第２関着点５の領域にある状態でカメラ受容プレート６と一緒に回動可能に取り付けられる。実施形態のこの実例に対する何れの限定も含意せずに、同様のローププーリ８は第１関着点に配置され、その結果、該ローププーリの中心は、同時にクレーンジブ２の旋回軸でもある、この関着点に配置される。これらのプーリ７及び８の間には、第３関着点１０がカメラ受容プレート６の領域にあるローププーリ７及び８の正接接触点上に形成されるように、牽引ロープ９が延び、第４関着点１１はクレーンジブ回動取付領域に形成される。同時に制御ロープでもあるこの牽引ロープ９がクレーンジブ２に対して平行に延びる場合、クレーンジブ２が旋回する時にカメラ受容プレート６がクレーン支持部１が旋回する時にクレーンジブ２によって３次元空間で動く場合にカメラ受容プレート６を正確に水平な整合位置又は特定の傾斜位置の何れかに保持し得るように、牽引ロープ９と一緒にクレーンジブ及び関着点３、５、１０、１１は平行四辺形機構を構成する。

クレーンジブ２は、ロープ支柱１２で補強される場合には比較的軽量の構成を有し得る。さらに、例えば、クレーンジブが入れ子式か、あるいはクレーンジブ１２が短くし得るか又は長くし得るように互いに対して挿入される幾つかの部分を備える場合には、クレーンジブ２の長さは変更し得る。ここで、ロープ支柱１２は適切なものとして掛けられ、かつ牽引ロープ９の進路も適切に適合され、すなわち短くされるか長くされる。

入れ子式ジブがクレーンジブ長さ調節を伴う場合、この表現は前述のプラグイン接続も網羅する。

ローププーリ７及び８は回動する必要はないが回動し得る。これにより、ローププーリ８はその軸線まわりで回動することが好ましい。ローププーリ７は、通常、カメラ受容プレートで回動し得る。

支持構造体なしで図２に分離して示すクレーン支持部は、クレーンジブ２の一部を単に図示する。しかしながら、図２は、個々の詳細、クレーンジブ２の旋回軸線に設置され、かつ平行四辺形機構が調節される時にローププーリ８の軸線を留める、特に第１関着点３を具備するローププーリ８を図１より明瞭に示す。図示しないローププーリ７から出現して明瞭に認識し得る牽引ロープ９は、ローププーリ８の周りで部分的に延び且つ間断なく続き、これにより、ロープの端部はクレーン支持部１に取り付けられる。これは、原理的には、クレーン支持部の同じ側に設け得る。ここで、ローププーリ８はクレーン支持部の一側に位置する。また、牽引ロープ９の固定端はクレーン支持部の他端に位置する。クレーン支持部１上のロープ端部を同じ側に、すなわち主要支持部１３の側に、固定することも可能であるが、この図面は牽引ロープ９がローププーリ８の周りに部分的に案内され、かつそこから偏向プーリ１５の周りに部分的に案内される分割解決策を示す。この偏向プーリ１５の回転軸線１６はローププーリ８の軸線に平行である。偏向プーリ１５から、その軸線が偏向プーリ１５の軸線１６に直角に回転する、偏向プーリ１７の周りに部分的に延びる。そこから、牽引ロープ９は、主要支持部１３から副支持部１４まで延び、この副支持部で再び別の偏向プーリ１８の周りに案内される。これは図３でも理解し得る。そこから、牽引ロープ９はラッチ点(latching point)を構成するサスペンション要素１９まで延びる。このサスペンション要素１９は、副支持部１４の凹所２０に、正確に言えば、牽引ロープの進路に対応する方向に、移動可能に取り付けられる。ここで、このサスペンション要素１９は、スピンドルナットの形態を取り、かつスピンドルボルト２１上に着座する。このスピンドルボルト２１が回転式レバー２２によって回転される場合、スピンドルボルト２１の方向のその定位置に対するサスペンション要素１９の位置は変更し得る。結果として、関連する方向における牽引ロープ９に牽引が加えられる。これは、今度は、カメラ受容プレート６の角度が変更する結果となる。この調節可能性は、カメラ受容プレート６の所望の角度を設定するためにも使用し得る。平行四辺形案内機構が牽引ロープ９及びクレーンジブ２によって設定される場合に、この時、この位置はクレーンジブが旋回する場合には維持し得る。しかしながら、この平行四辺形案内機構を省くことは可能である。これを行うために、スピンドルボルト２３及びレバー２４を具備する同様のスピンドルナット装置が主要支持部１３のローププーリ８の位置を、一方では、平行四辺形機構の正確な設定を可能にするが、他方では、牽引ロープ９が平行四辺形機構をより大きな又はより小さな範囲を作る点で調節をなし得る、サスペンション要素１９の調節とほぼ同じ方向に実際に変更するために使用し得る。この調節は、カメラ受容プレート６の角度位置の変更及びクレーンジブの旋回の間にカメラ受容プレートの角度を所望の設定に変更することに帰着する。

サスペンション要素１９の牽引ロープ９端部のサスペンションは、牽引ロープに固定された受容又はラッチ要素２５によって達成される。これは懸架された状態では認識可能ではないが、牽引ロープ９の経路に示されるラッチ要素２５によって実行される。これは、クレーンジブ２が短くされた時に効果的である。その後、牽引ロープ９は記述した偏向機器によって引かれる。また、同時に、ラッチ要素２５は、クレーン支持部２上の適切な点に懸架し得る牽引ロープに余りがあるように懸架され、その結果、この余りは妨げとならない。

ローププーリ８にはポインター２６が設けられる。また、サスペンション要素１９にはポインター２７が設けられる。これらのポインター２６、２７は、対応する可視調節を導入することが容易に可能であるようにスケール２８又は２９と協働する。

２つの側部に調節装置を分離することは、より明瞭な配置及びより有効な設定を可能にする。

本発明によるカメラクレーンの斜視図である。 牽引ロープが取り付けられたクレーン支持部側の斜視図である。 牽引ロープの端部が取り付けられるクレーン支持部の他側の斜視図である。

符号の説明

１ 支持部
２ クレーンジブ
３ 第１関着点
５ 第２関着点
６ カメラ受容プレート
７、８ ローププーリ
９ 牽引ロープ
１０ 第３関着点
１１ 第４関着点
１２ ロープ支柱
１３ 主要支持部
１４ 副支持部
１５、１７、１８ 偏向プーリ
１６ 回転軸線
１９ サスペンション要素
２１ スピンドルボルト
２２ 回転式レバー
２３ スピンドルボルト
２４ レバー
２５ ラッチ要素
２６、２７ ポインター
２８、２９ スケール

Claims (9)

1. クレーン支持部（１）と、第１関着点（３）で前記クレーン支持部に回動可能に関着されるクレーンジブ（２）と、前記クレーンジブ（２）と第３関着点（１０）上の機器受容要素（６）と、の間で前記第２関着点（５）まである距離にある牽引要素（９）が関着される前記クレーン支持部（１）から離れて面するクレーンジブの端部にある第２関着点（５）に関着される前記機器受容要素（６）と、を具備する機器クレーン、特にカメラクレーンであって、
   前記牽引要素は前記機器受容要素（６）上の前記第３関着点（１０）から、前記クレーン支持部（１）上の前記第１関着点（３）まである距離にある第４関着点（１１）まで延在し、
   これにより、前記第４関着点（１１）は前記クレーン支持部（１）上に調節可能に配置され、前記牽引要素（９）は調節可能な長さを有し、及び
   前記牽引要素（９）は前記第４関着点（１１）を越えて延び、かつ前記クレーン支持部（１）に固定される機器クレーン。
2. 前記牽引要素（９）はクランプ点に固定される、請求項１に記載の機器クレーン。
3. 前記牽引要素（９）には、前記クレーン支持部上のラッチ点（１９）内に着脱可能な態様でラッチ止めし得る付属ラッチ要素（２５）が設けられる、請求項１に記載の機器クレーン。
4. 前記クレーンジブ（２）は入れ子式であるとともに、これらの幾つかのラッチ要素（２５）に対して、長手方向に距離をある前記牽引要素（９）に取り付けられる、請求項１から請求項３までのいずれか１項に記載の機器クレーン。
5. 前記第４関着点（１１）は前記クレーン支持部の一側上に配置され、かつ前記ラッチ点（１９）は前記クレーン支持部の他側にある、請求項３に記載の機器クレーン。
6. 前記ラッチ点（１９）は、前記牽引要素（９）の進路方向に調整可能である、請求項３または請求項５に記載の機器クレーン。
7. 前記第４関着点（１１）は、好ましくは枢支されたローププーリ（８）の形態を取り、該ローププーリのまわりに前記牽引要素（９）が少なくとも部分的に延び、かつそこから前記ラッチ点（１９）まで案内される、請求項１から請求項６までのいずれか１項に記載の機器クレーン。
8. 前記ローププーリ（８）背後の前記ラッチ点（１９）の方向に、その軸線（１６）が前記ローププーリ（８）の軸線に平行に配置され、かつ前記クレーン支持部（１）に固定される前記牽引要素（９）用偏向プーリ（１５）が設けられ、これらのプーリ間に延びる前記牽引要素（９）が２つの前記プーリ（１５、１７）の外周に正接して位置するように、前記クレーン支持部（１）上には、前記第１偏向プーリ（１５）の軸線（１６）に直角な軸線を有する少なくとも１つの更なる偏向プーリ（１７）が配置される、請求項５または請求項７に記載の機器クレーン。
9. 前記ローププーリ（８）の軸線は前記第１関着点（３）上に配置される、請求項７に記載の機器クレーン。
   

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