JP2006508049A - 増殖因子βタンパク質を形質転換するための可溶化賦形剤としてのペプチド - Google Patents

増殖因子βタンパク質を形質転換するための可溶化賦形剤としてのペプチド Download PDF

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Abstract

本発明は、タンパク質に対する賦形剤または可溶化剤を含有する組成物に関する。本発明は、rhBMP2のT266イソ型のN末端伸長に由来するペプチドが、タンパク質の溶解性を増強する特性を有するという発見に関する。本発明はまた、rhBMP−2のT266イソ型の17アミノ酸伸長から構成されるペプチドと、タンパク質を接触することにより、沈殿したタンパク質を再可溶化する方法に関する。本発明はまた、rhBMP−2のT266イソ型の17アミノ酸伸長から構成されるペプチドと、タンパク質を接触することにより、タンパク質の溶解性を増強する方法に関する。

Description

本発明は、一般に、タンパク質を可溶化する賦形剤および薬剤に関する。特に、本発明は、種々の生物化学的条件下で、タンパク質の溶解性を維持するかまたは増大するための組成物および方法に関する。本発明はまた、溶液から沈殿したタンパク質を再可溶化する方法および組成物に関する。特定の局面では、本発明は、トランスホーミング増殖因子β(TGF−β)スーパーファミリーに属するタンパク質の溶解性を維持するか、または増大するための組成物および方法に関する。
(発明の背景)
TGF−βスーパーファミリーは、脊椎動物および無脊椎動物の双方で見出される25個より多い種々のシグナルタンパク質からなる。TGF−βスーパーファミリーのタンパク質メンバーは、多種多様な生物学的プロセス(細胞増殖、細胞増殖阻害、組織修復、細胞分化、アポトーシス、背側−腹側の胚の体軸の確立および細胞外マトリクス成分の分泌が挙げられる)に作用する(Ebendalら、1998、Journal of Neuroscience 51:139)。従って、TGF−βスーパーファミリーのメンバーは、スーパーファミリーの1つ以上のメンバーの活性により影響される多種多様なヒト疾患および状態を処置するために使用され得る薬学的なアゴニストおよびアンタゴニストの開発に対する魅力的な標的を提供する。例えば、TGF−βスーパーファミリーメンバーのアンタゴニストおよびアゴニストは、組織修復および再生の部位、ならびに、好ましい系統の細胞または組織への多能性幹細胞の分化の部位において、実際に適用される。さらに、TGF−βスーパーファミリーメンバーはまた、遺伝子治療に対する標的を提供する。このファミリーの多数のメンバーのクローニングおよび発現が、記載されている(例えば、米国特許第4,877,864号、同第5,108,922号、同第5,013,649号、同第5,116,738号、同第5,106,748号、同第5,187,076号、同第5,141,905号、同第5,688,678号、同第5,661,007号、同第5,637,480号、同第5,639,638号、同第5,658,882号および同第5,635,372号を参照のこと)。
TGF−βスーパーファミリーのメンバーの内の1つは、骨形態形成タンパク質(BMP)である。BMPは、軟骨形成および骨形成の調節因子として最初に同定された。その後の研究は、BMPが、他のTGF−βスーパーファミリーのメンバーと同様に、胚形成ならびに種々の器官および組織の形態形成を含む、多数の種々の生物学的プロセスにおいて役割を果たすことを示した。さらに、BMPはいくつかの異なる細胞型(例えば、造血細胞、上皮細胞、間葉細胞および神経細胞)の増殖、分化および走化性に役割を果たす(Reddi、1998、Nature Biotechnology 16:247;Ebendal、前出)。
BMPは、TGF−βスーパーファミリーの他のメンバーと同様に、異なる動物種にわたって、高度に保存されている。例えば、成熟ヒトBMP−2は、マウスBMP−2およびラットBMP−2と完全に相同である。BMP−2の生物学的に活性な形態は、114アミノ酸のジスルフィド結合したカルボキシ末端ドメインからなるホモ二量体である。BMP−2は、ヘテロオリゴマーからなる細胞表面レセプターに結合することによって、標的細胞にその効果を及ぼす。このレセプターは、2つのセリン/スレオニンキナーゼレセプターの複合体である(Ebendal、前出;Reddi、前出を参照のこと)。
BMP−2のヒトホモログは、クローニングされている(Wozney、1989、Prog.Growth Factor Res.1(4):267)。組換えヒトBMP−2は、アミノ酸266〜396またはアミノ酸283〜396のいずれかからなる全長BMP−2のフラグメントとして発現され得る。このフラグメントは、6個の異なるイソ型を生じるホモ二量体およびヘテロ二量体の両方を形成する。6個のイソ型二量体は、<Q283/<Q283、<Q283/Q283、Q283/Q283、<Q283/T266、Q283/T266およびT266/T266と表示され、カチオン交換クロマトグラフィーによって分離され得る(図1)。数283または266とは、全長rhBMP−2のN末端アミノ酸位置をいう。文字は、N末端のアミノ酸(すなわち、QまたはT)をいい、そして、「<」とは、ピログルタミン酸を形成する283位のグルタミン(Q)の環化をいう。従って、例えば、<Q283/Q283とは、二量体の1つの単量体が、環化したN末端グルタミンを有し、そしてもう1つの単量体は有さないrhBMP−2ジスルフィド結合二量体をいう。
rhBMP−2は、骨の再生を必要とするいくつかの臨床用途を有する。従って、rhBMP−2は、変性円板疾患を処置するための脊椎固定術に使用され得る。rhBMP−2はまた、長骨骨折を処置するために使用され得る。それはまた、移植物を支持する十分な骨量を欠如し、入れ歯を必要とする個体を処置するために使用され得る。
タンパク質の溶解性を維持することは、多くの場合、タンパク質のバイオアベイラビリティーおよび/またはタンパク質の活性を維持するために重要である。タンパク質溶解性は、種々の因子に依存する。これらの因子としては、pH、塩濃度、温度および溶媒の化学的特徴ならびに、目的のタンパク質の本質的な特徴(例えば、一次アミノ酸配列およびタンパク質の高次構造)のような環境条件が挙げられる。多くの場合、目的のタンパク質に関する生物医学的用途および/または薬理学的用途は、目的のタンパク質の溶解性を最適化しない環境条件を必要とする。タンパク質の沈殿は、結果であって、そのため、目的のタンパク質のバイオアベイラビリティーおよび/または活性を制限する。従って、本発明の1つの目的は、目的のタンパク質(例えば、TGF−βスーパーファミリーのメンバー)の溶解性を増加させ、それによって、その薬学的組成物もしくは研究試薬のどちらかとしてのバイオアベイラビリティーおよび/または活性を増加させることである。
本発明は、rhBMP−2の種々のペプチドフラグメントが、タンパク質(例えば、TGF−βスーパーファミリーのメンバー)の溶解性を増加させ、そして/または、その沈殿を阻害することを示すことによって、タンパク質の溶解性の増加または沈殿の阻害の目的を達成する。
(発明の要旨)
本発明は、組換えヒトBMP−2(rhBMP−2)およびそのフラグメントのT266イソ型のN末端の17アミノ酸伸長が、タンパク質(例えば、rhBMP−2)の溶解性を増加し、そして/または、タンパク質の沈殿を阻害するという発見に関する。本発明はまた、rhBMP−2のT266イソ型のN末端17アミノ酸伸長が、溶液から沈殿したタンパク質を再可溶化し得るという発見に関する。従って、本発明は、薬学的組成物または研究試薬の中での目的のタンパク質の溶解性を維持するかまたは増加させるための賦形剤として使用され得る。本発明はまた、溶液から沈殿したタンパク質を再可溶化するために、使用され得る。
従って、本発明は、目的のタンパク質の溶液からの沈殿を阻害し、そして/または溶解性を増加させるrhBMP−2のT266イソ型のN末端17アミノ酸伸長、またはその
フラグメントを含有する組成物に関する。1つの実施形態では、目的のタンパク質は、TGF−βスーパーファミリーのメンバー(例えば、BMP−2、TGF−β、BMP−12、BMP−13、BMP−6)である。別の実施形態では、目的のタンパク質は、rhBMP−2イソ型(例えば、Q283/<Q283、<Q283/Q283およびQ283/Q283)の任意の1つである。
本発明はさらに、rhBMP−2のT266イソ型のN末端17アミノ酸伸長をコードするDNA配列(配列番号2)、またはそのフラグメントを含有する組成物に関し、この組成物は、溶液からの沈殿を阻害し、そして/または、目的のタンパク質の溶解性を増加させる。一つの実施形態において、目的のタンパク質は、TGF−βスーパーファミリーのメンバー(例えば、BMP−2、TGF−β、BMP−12、BMP−13、BMP−6)である。別の実施形態において、目的のタンパク質は、rhBMP−2イソ型(例えば、Q283/<Q283、<Q283/Q283およびQ283/Q283)の任意のタンパク質である。
本発明はまた、溶液からの目的のタンパク質の沈殿を阻害し、そして/または、目的のタンパク質の溶解性を増加させる方法に関する。上記方法は、上記タンパク質の沈殿を阻害するのに十分な量で、目的のタンパク質をペプチドまたはそのフラグメントと接触させる工程を包含し、ここで、上記ペプチドは、Thr−Phe−Gly−His−Asp−Gly−Lys−Gly−His−Pro−Leu−His−Lys−Arg−Glu−Lys−Arg(配列番号1)を含む。1つの特定の実施形態では、ペプチドは、上記タンパク質の沈殿を阻害するために十分な量で、ACG TTT GGC CAC GAC
GGC AAA GGC CAC CCC CTG CAC AAA AGA GAG
AAA AGA(配列番号2)を含むDNA配列によってコードされる。目的のタンパク質は、任意のタンパク質であってもよい。1つの実施形態において、目的のタンパク質は、TGF−βスーパーファミリーのメンバー(例えば、BMP−2、TGF−β、BMP−12、BMP−13、BMP−6)である。別の実施形態では、目的のタンパク質は、Q283または<Q283からなるrhBMP−2イソ型サブユニットの少なくとも1つである。
本発明のさらなる目的および利点は、以下の記述に一部示され、そして、一部は記述から明らかになるか、または本発明の実施を通して明らかになる。本発明の目的および利点は、添付の特許請求の範囲に特に指摘した要素および組合せの手段によって、認識され、達成される。
前述の一般的な記述および以下の詳細な説明は、両方とも例示的であって、説明的でしかなく、特許請求した発明を制限しないことが理解される。
添付の図面は、本明細書に組み入れられ、本明細書の一部を構成し、そして、記述と合わせて、発明の原理を説明するのに役立つ。
(実施形態の記述)
本発明は、rhBMP−2に由来するペプチドおよびそのフラグメントが、rhBMP−2の種々のイソ型の溶解性を増加するという驚くべき発見に基づく。ペプチドは、rhBMP−2(配列番号1)のアミノ酸266〜282を含む。フラグメントは、配列番号1の少なくとも4個のアミノ酸、少なくとも6個のアミノ酸、少なくとも8個のアミノ酸、少なくとも10個のアミノ酸、少なくとも12個のアミノ酸、少なくとも14個のアミノ酸、少なくとも16個のアミノ酸である。このペプチドはまた、rhBMPのT266イソ型のN末端17アミノ酸伸長として公知である。
rhBMP−2の6個の二量体イソ型が存在する。6個のイソ型としては、<Q283/<Q283、<Q283/Q283、Q283/Q283、<Q283/T266、Q283/T266およびT266/T266が挙げられる。T266/T266二量体イソ型は、硫酸ナトリウムの存在下では、非常に可溶性であるが、その生物活性は、他のイソ型と比較して限定されている。T266/T266イソ型は、塩を含まない緩衝液または低塩緩衝液中に透析した場合、可溶化されたままであるが、<Q283またはQ283のいずれかのイソ型サブユニットを含む二量体は、塩を除去するための透析の間に沈殿する。Q283および<Q283イソ型サブユニットは、N末端のアミノ酸283で、切断されている。従って、Q283イソ型サブユニットは、インビボでイソ型であることが見出されているBMP−2のアミノ酸283〜396を含む。283イソ型サブユニットは、N末端17アミノ酸伸長を含まず、すなわち、アミノ酸266〜282は、T266イソ型サブユニットで見出される。
17アミノ酸伸長が、T266イソ型に存在する場合、それは、rhBMP−2の溶解性を増加させる。さらに、T266イソ型のN末端17アミノ酸は、沈殿したrhBMP−2のイソ型を再可溶化させ得る。驚くべきことに、rhBMP−2のT266イソ型の266〜282のN末端伸長由来のフラグメントはまた、rhBMP−2の溶解性を増大させ、そして、沈殿を阻害する。
従って、本発明の1つの実施形態は、薬学的組成物または研究試薬として使用するためのより活性な形態のrhBMP−2の、溶解性を増大させる方法、沈殿を阻害する方法、および再可溶化させる方法を提供する。本発明の別の実施形態は、rhBMPのT266イソ型由来のペプチドを含有する組成物を提供し、前記ペプチドは、目的のタンパク質の溶解性を増大させ、そして/または、目的のタンパク質の沈殿を阻害し、そして/または、溶液から沈殿した目的のタンパク質を再可溶化する。このような1つの実施形態では、本発明の組成物は、rhBMP−2(配列番号1)のT266イソ型のN末端17アミノ酸伸長を含有する。別の実施形態では、本発明は、配列番号1のフラグメントを含み、そのフラグメントは、例えば、配列番号1のアミノ酸6〜17、配列番号1のアミノ酸11〜17または配列番号1のアミノ酸14〜17を含むが、これらに限定されない。これらのフラグメントは、目的のタンパク質と接触する場合に、目的のタンパク質の溶解性を増大させ、そして/または、目的のタンパク質の沈殿を阻害し、そして/または、目的のタンパク質が溶液から沈殿した後に、そのタンパク質を再可溶化する。当業者は、配列番号1のフラグメントが目的のタンパク質の溶解性を増大させ、または、目的のタンパク質の沈殿を阻害し、または、目的のタンパク質を再可溶化させることを確認するために、当業者は、目的のタンパク質を配列番号1のフラグメントと接触させて、および接触させずに、または接触の前および後に、目的のタンパク質の溶解性を比較するか、または、目的のタンパク質の沈殿を比較するか、または、目的のタンパク質の再可溶化を比較する。
1つの実施形態において、溶解性は、1cmの経路長を有する石英キュベット中で測定する場合、0.1以下の340nmの波長で分光光度計により測定した光学濃度を有するとして定義される。分光光度計は、例えば、Hitachi U−2000であり得る。
本発明の1つの実施形態において、配列番号1によってコードされるペプチドまたは配列番号1によってコードされるペプチドのフラグメントは、目的のタンパク質と接触させる場合、より可溶性になり、そして/または、より沈殿しにくくなり、そして/または、上記タンパク質が既に沈殿している場合、再可溶化される上記目的のタンパク質を生じる。
代替的な実施形態では、配列番号2を含むDNA配列によってコードされるペプチドまたは配列番号2を含むDNA配列によってコードされるペプチドのフラグメントは、目的
のタンパク質と接触させる場合、より可溶性になり、そして/またはより沈殿しにくくなり、そして/または、上記タンパク質が既に沈殿している場合、再可溶化される上記目的のタンパク質を生じる。
遺伝子コードの既知の縮重に起因して、1つより多いコドンが同一のアミノ酸をコードし得るので、DNA配列は、配列番号2に示されたDNA配列とは異なり得、そして、なお、配列番号1のアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする。このような改変DNA配列は、サイレント変異(例えば、PCR増幅の間に生じる)に起因し得るかまたは、天然配列の意図的な変異形成の産物であり得る。
従って、本発明は、以下:(a)配列番号2のヌクレオチド配列を含むDNA;(b)配列番号1のポリペプチドをコードするDNA;(c)適度なストリンジェンシーの条件下で、(a)または(b)のDNAにハイブリダイズし得、かつ、本発明のペプチドの機能特性(すなわち、目的のタンパク質の溶解性を増大させるかまたは、目的のタンパク質を再可溶化する)を有するペプチドをコードするDNA;(d)高ストリンジェンシーの条件下で、(a)または(b)のDNAにハイブリダイズし得、かつ、本発明のペプチドの機能特性を有するペプチドをコードするDNA、および(e)(a)、(b)、(c)または(d)に定義されるDNAに対する遺伝子コードの結果としての縮重であって、かつ、本発明のペプチドの機能特性を有するペプチドをコードするDNAから選択される、本発明のポリペプチドをコードする単離されたDNA配列を提供する。言うまでもなく、このようなDNA配列によってコードされるポリペプチドは、本発明に含まれる。
本明細書中で使用される場合、適度なストリンジェンシーの条件は、例えば、DNAの長さに基づいて、当業者によって容易に決定され得る。基本的な条件は、Sambrookら、Molecular Cloning:A Laboratory Manual、第2版 第1巻、pp.1.101−104、Cold Spring Harbor
Laboratory Press(1989)によって示され、ニトロセルロースフィルターに対する予洗溶液(5×SSC、0.5% SDS、1.0mM EDTA(PH 8.0)の使用、約42℃での約50%ホルムアミド、6×SSC(または約42℃での約50%ホルムアミド中のStark溶液のような他の類似のハイブリダイゼーション溶液)のハイブリダーゼーション条件、そして、約60℃での0.5×SSC、0.1% SDSの洗浄条件を包含する。高ストリンジェンシーの条件はまた、例えば、DNAの長さに基づいて、当業者によって容易に決定され得る。一般的に、このような条件は、上記のようなハイブリダイゼーション条件として定義され、約68℃で、0.2×SSC、0.1%SDSでの洗浄を伴なう。当業者は、必要な場合、プローブの長さのような因子に従って、温度および洗浄溶液の塩濃度が調節され得ることを認識する。
別の実施形態では、本発明の核酸分子は、配列番号2に少なくとも約80%同一であるヌクレオチド配列を含む。また、核酸分子が、配列番号2に少なくとも90%同一、少なくとも95%同一、少なくとも98%同一、少なくとも99%同一、または少なくとも99.9%同一である配列を含む実施形態も企図される。
同一性百分率は、外観検査および数学上の計算によって決定され得る。あるいは、2つの核酸配列の同一性百分率は、Devereuxら(Nucl.Acids Res.12:387、1984)によって記載されるGAPコンピュータープログラム バージョン6.0(University of Wisconsin Genetics Computer Group(UWGCG)から利用可能である)を用いて、配列情報を比較することによって決定され得る。GAPプログラムに対する好ましい初期パラメーターとしては:(1)ヌクレオチドに対する単項の比較マトリクス(同一に対しては1および非同一に対しては0の値を含む)、そして、SchwartzおよびDayhoff編、
Atlas of Protein Sequence and Structure、National Biomedical Research Foundation、pp.353−358、1979に記載されるGribskovおよびBurgess(Nucl.Acids.Res.14:6745、1986)の加重比較マトリクス;(2)各ギャップに対する3.0のペナルティおよび各ギャップの各記号に対するさらなる0.10のペナルティ;および(3)末端ギャップに対しては、ペナルティなしが挙げられる。配列比較の分野の当業者によって使用される他のプログラムもまた、使用され得る。
本発明はまた、目的のタンパク質をより可溶性にするか、または溶液からより沈殿しにくくする方法に関し、上記方法は、rhBMP(配列番号2)のT266イソ型のN末端アミノ酸伸長をコードするDNA配列、またはそのフラグメントを、上記目的のタンパク質をコードするDNA配列にアニーリングすることによる上記タンパク質を遺伝的に操作する工程を包含する。上記目的のタンパク質をコードするDNA配列は、翻訳される場合、上記目的のタンパク質を産生する任意のDNA配列(例えば、ゲノムDNA、cDNA)であり得る。1つの実施形態では、本発明のDNA配列(配列番号2)またはそのフラグメントは、上記目的のタンパク質のアミノ(N)末端にアニーリングされる。別の実施形態では、本発明のDNA配列(配列番号2)またはそのフラグメントは、上記目的のタンパク質のカルボキシ(C)末端にアニーリングされる。配列番号2またはそのフラグメントにアニーリングした上記目的のタンパク質をコードするDNAは、当該分野で公知の任意のベクターまたはプラスミド中に操作され得る。発現ベクターおよびクローニングベクターは、例えば、Cloning Vectors:A Laboratory Manual(Powellsら、1985、補綴1987)およびMolecular Cloning A Laboratory Manual 第2版(Sambrookら、1989、Cold Spring Harbor Laboratory Press)に記載される。あるいは、目的のタンパク質をコードするDNA配列は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)(Current Protocols in Molecular Biology、John Wiley and Sons、New York、1989)を用いて増幅され得る。
配列番号2にアニーリングした目的のタンパク質は、適した宿主細胞を、配列番号2またはそのフラグメントにアニーリングする上記目的のタンパク質をコードするDNAの全体またはその一部で形質転換またはトランスフェクトすることによって産生され得る。分子生物学分野の当業者は、配列番号2またはそのフラグメントにアニーリングした、目的のタンパク質をコードするDNAを発現するために、多種多様な発現系のいずれかが使用され得ることを理解する。使用される適格な宿主細胞は、本発明には重要ではない。宿主細胞の例としては、E.coliなどの原核細胞、またはCOS1、CHO、NIH3T3などの真核細胞、S.FrugiperdaもしくはS.cerevisiaeが挙げられるが、これらに限定されない。このような細胞は、広範な供給源(例えば、American Type Culture Collection、Rockland、Md.)から容易に利用可能である。トランスフェクション方法および発現プラスミドまたは発現ベクターの選択は、選択した宿主系に依存する。形質転換の方法およびトランスフェクション方法は、例えば、Ausubel、前出に記載される。
本発明はまた、配列番号1によってコードされるペプチド、またはそのフラグメントに関し、ここで、このペプチドの活性を変えることなく、このペプチドまたはそのフラグメントの少なくとも1つのアミノ酸は、変異、欠失、または他のアミノ酸との置換によって変更されている。すなわち、この改変されたペプチドは、なお目的のタンパク質の溶解性を増大させるかもしくは沈殿を阻害するか、または代わりに、沈殿した目的のタンパク質を再可溶化させる。別の局面において、本発明は、配列番号1にコードされるペプチドま
たはそのフラグメントに関し、ここで、少なくとも1つのアミノ酸が、C末端上に付加されている。別の局面において、本発明は、配列番号1によってコードされるペプチドまたはそのフラグメントに関し、ここで、少なくとも1つのアミノ酸が、N末端上に付加されている。なお別の実施形態において、ペプチドまたはそのフラグメントにおける変異は、アミノ酸置換を生じ、ここで、この置換は、保存的置換である。保存的置換とは、1つのアミノ酸を類似の化学的性質(例えば、極性、疎水性、電荷)を有する別のアミノ酸と置換することを意味する。保存的置換の例としては、セリンのトレオニンへの置換、またはアルギニンのリジンへの置換、またはバリンのアラニンへの置換が挙げられる。当業者は、多くの保存的置換が可能であることを理解する。特定の実施形態において、改変されたペプチドは、配列番号1によってコードされるペプチドに対し、少なくとも70%同一、80%同一、90%同一または99%同一である。
配列番号1によってコードされるペプチドの変異体を作製するために、当該分野で公知の変異誘発のための任意の技術(特に、インビトロの部位特異的変異誘発(Hutchinsonら,(1978)Biol.Chem.253:6551;ZollerおよびSmith,(1984)DNA,3:479−488;Oliphantら,(1986)Gene44:177;Hutchinsonら,(1986)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.83:710;Huygenら,(1996)Nature Medicine,2(8):893−898)およびTAB(登録商標)リンカー(Pharmacia)の使用)が使用され得る。PCR技術は、部位特異的変異誘発のために使用され得る(Higuchi,1989,「Using PCR to Engineer DNA」PCR Technology: Principles and Applications for DNA Amplification,H.
Erlich(編)Stockton Press,第6章,pp.61−70)。
目的のタンパク質は、任意のタンパク質であり得る。本発明の1つの局面において、目的のタンパク質は、BMP−2またはrhBMP−2である。別の局面において、目的のタンパク質は、rhBMP−2の少なくとも1つのイソ型サブユニット(例えば、<Q283およびQ283)である。rhBMPのイソ型サブユニットは、単量体または多量体(例えば、二量体)として存在し得る。なお別の局面において、目的のタンパク質は、TGF−βスーパーファミリーの任意のメンバーである。TGF−βスーパーファミリーは、BMP−2と配列相同性および/または構造的相同性を共有する(例えば、TGF−β、BMP−12、BMP−6、BMP−13)。
本発明はまた、配列番号1によってコードされるペプチドまたはそのフラグメント(例えば、配列番号1のアミノ酸6〜17、配列番号1のアミノ酸11〜17、または配列番号1のアミノ酸14〜17)と、生物学的に活性な分子であって、ここで配列番号1によってコードされるペプチドまたはそのフラグメントが溶解性を増大させ、および/もしくは沈殿を阻害し、および/または再可溶化させる、生物学的に活性な分子と、キャリアとを含有する薬学的組成物を提供する。1つの実施形態において、生物学的に活性な分子は、タンパク質またはペプチドである。従って、生物学的に活性な分子は、TGF−βスーパーファミリーのメンバー(例えば、TGF−β、BMP−12、BMP−6、BMP−13またはTGF−βスーパーファミリーのメンバー由来(例えば、TGF−βスーパーファミリーメンバーのペプチドフラグメント))であり得る。例えば、タンパク質は、BMP−2またはrhBMP−2であり得る。あるいは、タンパク質またはペプチドは、rhBMP−2のイソ型サブユニット(例えば、<Q283およびQ283)であり得る。このイソ型サブユニットは、単量体または多量体(例えば、二量体)であり得る。キャリアは、当該分野で公知の任意の適切なキャリアであり得る。例として、非限定であるが、キャリアは、吸収性コラーゲンスポンジ(ACS)であり得る。
本発明は、配列番号1または配列番号1のフラグメント(例えば、配列番号1のアミノ酸6〜17、配列番号1のアミノ酸11〜17、または配列番号1のアミノ酸14〜17が挙げられる)を含むペプチドに関する。このペプチド、またはそのフラグメントは、当該分野で公知のペプチド合成の任意の方法によって作製され得る。例として、非限定であるが、固相ペプチド合成を使用して本発明の組成物を作製し得る。このような方法は、例えば、StewardおよびYoung(Solid Phase Peptide Synthesis(Freeman and Co.,San Francisco,1969)に記載される。
配列番号1によってコードされるペプチドまたはそのフラグメントは、組換えDNA技術を使用して作製され得る。例えば、Sambrookら 1990,Molecular Cloning,A Laboratory Manual,第2版,Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,NYに記載される技術を参照のこと。原核生物(例えば、E.coli)細胞または真核生物細胞(例えば、Cos細胞、CHO細胞)は、本発明の組換えペプチドまたはそのフラグメントを発現するために使用され得る。あるいは、Autographa californica核多角体病ウイルス(AcNPV)を使用する昆虫系は、本発明のペプチドまたはそのフラグメントを発現するために使用され得る。組換え昆虫ウイルスを、Spodoptera frugiperda細胞において増殖させ得る。
本発明のペプチドまたはそのフラグメントは、融合タンパク質として発現され得る。融合タンパク質は、より高い安定性およびペプチドまたはそのフラグメントの精製の容易さの利点を提供する。例として、非限定であるが、ペプチドまたはそのフラグメントは、GST融合ペプチドまたはHisタグ化融合ペプチドとして発現され得る。好ましくは、融合タグは切断可能であり、従って、精製工程後のタグの除去が可能である。
本発明はまた、疾患または状態の処置を必要とする哺乳動物への薬学的組成物送達方法に関する。薬学的組成物は、生物学的に活性な分子、および配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントを含む。本方法は、この哺乳動物に薬学的組成物を投与してこの状態を処置する工程を包含する。生物学的に活性な分子は、例えば、TGF−βスーパーファミリーの任意のメンバー、または配列番号1を含むペプチドもしくはそのフラグメントと接触する場合に配列番号1を含むペプチドもしくはそのフラグメントと接触しない同じタンパク質と比較してより可溶性になるかまたはより再可溶化する、他のタンパク質であり得る。1つの実施形態において、生物学的に活性な分子は、BMP−2またはrhBMP−2である。
本発明の方法は、生物学的に活性な分子の投与が必要な任意の状態を処置するために使用され得、ここで、この生物学的に活性な分子は、配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントと接触する場合、しない場合よりもより可溶性である。本発明の方法は、生物学的に活性な分子の投与を必要とする任意の状態を処置するために使用され得、ここで、この生物学的に活性な分子は、配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントと接触する場合、再可溶化する。1つの実施形態において、処置されるべき状態は、骨の再生を必要とし(例えば、脊椎固定または長骨骨折)、生物学的に活性な分子(すなわち、BMP−2またはrhBMP−2またはrhBMP−2のイソ型サブユニット)を必要とする。
哺乳動物は、任意の哺乳動物であり得、イヌ、ネコ、ラット、マウス、霊長類、家畜(例えばウシ、ヤギ、ブタまたはヒツジ)が挙げられるが、これらに限定されない。1つの実施形態において、哺乳動物は、ヒトである。
本発明の方法は、配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントの活性を妨げないような、任意の生化学的条件および物理的条件の下で実施され得る。例として、非限定であるが、本発明の方法は、20℃の温度および4.5のpHで、実施され得、ここで、このペプチドのモル濃度は目的のタンパク質のモル濃度より10〜20倍過剰である。
当該分野で公知の任意の方法を使用して、本発明の方法が目的のタンパク質の溶解性の増大をもたらすか否か、または目的のタンパク質の再可溶化をもたらすか否かを決定し得る。例として、非限定であるが、目的のタンパク質を含有する溶液の吸光度の測定および/または光拡散の測定を使用して、本発明の方法が目的のタンパク質の溶解性の増大をもたらすか否か、または目的のタンパク質の再可溶化をもたらすか否かを決定し得る。測定は、配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントと目的のタンパク質を接触させる前および後に行い得る。
本発明の方法は、0℃より高く65℃未満の範囲の温度で実施され得る。1つの実施形態において、本発明の方法は、20℃の温度で実施される。別の実施形態において、本発明の方法は、4℃の温度で実施される。なお別の実施形態において、本発明の方法は、37℃の温度で実施される。
配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントと接触させる場合に、配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントと接触されないこの目的のタンパク質の溶解性と比較して、本方法が目的のタンパク質の溶解性を増大する限り、本発明の方法は任意のpHで実施され得る。あるいは、本発明の方法は、配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントと接触させる場合に、目的のタンパク質の再可溶化をもたらすpHで実施され得る。従って、1つの実施形態において、本発明の方法は、1より高く7.5未満の間のpHで実施され得る。別の実施形態において、本発明の方法は、生理的pHで実施される。なお別の実施形態において、本発明は、pH4.5で実施される。
配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントと接触させる場合に、配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントと接触されないこの目的のタンパク質の溶解性と比較して、本方法が目的のタンパク質の溶解性を増大する限り、配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントの任意の濃度が、本発明の方法の実施において使用され得る。あるいは、本発明の方法は、配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントと接触させる場合に、目的のタンパク質の再可溶化をもたらす限り、配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントの任意の濃度が本発明の方法の実施に使用され得る。1つの実施形態において、本発明の方法は、配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントを、1〜1,000ナノモルの範囲の濃度で用いて実施され得る。別の実施形態において、本発明の方法は、配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントを、1〜1,000マイクロモルの範囲の濃度で用いて実施され得る。別の実施形態において、本発明の方法は、配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントを、1〜1,000ミリモルの範囲の濃度で用いて実施され得る。別の実施形態において、本発明の方法は、配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントを、1〜1,000モルの範囲の濃度で用いて実施され得る。
本発明の方法は、目的のタンパク質を、配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントと接触させる工程であって、ここで、このペプチドまたはそのフラグメントは、目的のタンパク質の溶解性を増大させるかまたは目的のタンパク質を再可溶化させる工程を、包含する。本発明の1つの局面において、本発明の方法は、目的のタンパク質と比較して過剰なモル濃度で存在する配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントを用いて実施される。このペプチドは、目的のタンパク質と比較して、1〜1000倍過剰なモル濃度の範囲で存在し得る。本発明の別の局面において、本発明の方法は、配列番号1を含む
ペプチドまたはそのフラグメントと比較して、過剰なモル濃度で存在する目的のタンパク質を用いて実施される。目的のタンパク質は、配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントと比較して、1〜1000倍過剰なモル濃度の範囲で存在し得る。1つの実施形態において、本発明の方法は、目的のタンパク質と比較して10〜20倍過剰なモル濃度で存在する配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメントを用いて実施される。
実施例における以外、または他に示さない限り、成分の量、反応条件を表し、その他明細書および特許請求の範囲に使用される全ての数字は、全ての場合において、用語「約」によって修飾されていると理解されるべきである。従って、反対に示されない限り、明細書および添付の特許請求の範囲の中に示される数値的なパラメーターは、本発明によって得られるべき、求められた所望の性質に依存して変動し得る近似値である。特許請求の範囲に対する等価物の原則の適用を限定することを意図しないが、少なくとも数値的なパラメーターのそれぞれは、有効数字の数および通常の切り捨てアプローチに照らして解釈されるべきである。
本発明の広範な範囲を示す数値的な範囲およびパラメーター設定は近似値であるが、特定の実施例において示される数値は、可能な限り正確に報告される。当業者は、任意の数値が、そのそれぞれの試験測定において得られる標準偏差から生じる幾らかの誤差を本質的に必ず含むことを理解する。
以下の実施例は例示であり、本発明の範囲を限定することを意図しない。
(実施例1:rhBMP−2の6種のイソ型の溶解性)
rhBMP−2はCHO細胞中で産生され、6種の二量体イソ型(<Q283/<Q283、Q283/Q283、<Q283/T266、Q283/T266およびT266/T266)が挙げられる。T266サブユニットは、Q283サブユニットおよび<Q283サブユニットにおいて欠失している17個のアミノ酸の伸長を、N末端上に有する。この伸長は、PACE酵素が、細胞処理工程の間に、C末端のArg282において切断し損なったことに起因する。これは、組換えタンパク質が、CHO細胞中で過剰産生され、これにより、PACE酵素の処理能力を飽和させることによる。
rhBMP−2は、独特の溶解性プロフィールを有する。これは、低塩濃度かつ低いpHで最も可溶性である。しかし、rhBMP−2は、塩濃度が0.15Mのイオン強度以上に上昇する場合、より高いpH値で可溶性を保つ。rh−BMP2の異なったイソ型間に何らかの本質的な溶解性の相違が存在するか否かを決定するため、イソ型を精製して、5mMの硫酸ナトリウムで処理した。溶解性を、340nmの吸光度での光拡散を使用して測定した。
5mM NaSOをタンパク質沈殿剤として用い、溶解性研究を行った。実験を、5mM L−グルタミン酸、5mM NaCl、2.5% グリシン、0.5% スクロース、0.01%(w/v)ポリソルベート80(pH4.5)中で、0.5mg/mLのタンパク質濃度および0.5mLの体積で行った。インキュベーション時間は、分子の沈殿および再可溶化の両方について、室温で10分間であった。沈殿の程度を、340nmでの光拡散によって測定した。
5mMおよび18mMのNaSOで沈殿させたrhBMP−2から得た上清において、逆相クロマトグラフィーおよびカチオン交換クロマトグラフィーを行った。上清を、およそ14,000RPMで30分間、約2℃〜8℃での微小遠心分離により、ペレットから分離した。
rhBMP−2の6種の二量体イソ型を、カチオン交換クロマトグラフィーによって分離した(図1)。rhBMP−2のイソ型の6種全ての混合物の、低レベルのNaSOとのインキュベーションにより、イソ型の沈殿の指標である吸光度の上昇を生じた。吸光度における上昇は、およそ3mM〜4mMの範囲のNaSOで明らかとなった。沈殿した物質の量を、開始物質中のタンパク質濃度と沈殿した物質の上清中のタンパク質濃度との比較により、逆相クロマトグラフィーによって測定した。5mM NaSOで、タンパク質濃度は最初の量の63%に減少した。18mM NaSOで、タンパク質濃度は初期濃度の81%に減少した。これらの沈殿物の上清を、カチオン交換クロマトグラフィーによって分析した。沈殿物の上清は、T266サブユニットを含有する二量体を富化されていたことを見出した。この最初の観察は、6種のrhBMP−2イソ型の間の溶解性の相違を実証した。
この現象をさらに研究するために、各イソ型を精製し、5mM NaSOと共にインキュベートし、そのそれぞれの溶解性をよりよく評価した。イソ型の沈殿を、340nmでの光拡散によって測定した。T266サブユニットを含有する全てのイソ型は、5mM NaSOの添加後、透明なままであった。Q283サブユニットまたは<Q283サブユニットのどちらかを含むがT266サブユニットを含まないすべてのイソ型は白濁し、340nmでの吸光度の上昇を生じた。この結果は、Q283イソ型および<Q283イソ型は、5mM NaSOの存在下で沈殿したが、T266サブユニットは沈殿しなかったことを示した(図2)。
次の実験は、T266/T266イソ型の、沈殿したQ283/Q283イソ型を再可溶化させる能力を調べた。10ナノモルのQ283/Q283イソ型を、5mM NaSOで沈殿させた。種々の量のT266/T266イソ型を(やはり5mM NaSO中で)沈殿したQ283/Q283イソ型に加え、そして吸光度を340nmで測定した。沈殿したQ283/Q283イソ型へのT266/T266の添加は、340nmでの溶液の吸光度の量依存的様式の低下を生じた。10ナノモルのQ263/Q263は、5ナノモルのT266/T266の添加によって透明になった。これは、室温で10分以内のインキュベーションで起こった(図3)。10ナノモルの沈殿したQ283/Q283への<Q283/T266イソ型の添加は、340nmでの吸光度において同様の低下をもたらしたが、同じ効果を達成するためにより高濃度の<Q283/T266イソ型が必要であった(図4)。
T266イソ型とQ283イソ型および<Q283イソ型との間の相違は、T266イソ型のN末端における17個のアミノ酸の伸長である。17個のアミノ酸の伸長またはそのフラグメントが、rhBMP−2を再可溶化させ得るか否かを決定するために、次の実験を行った。これらのペプチドが成熟rhBMP−2を再可溶化させ得るか否かを決定するため、T266イソ型の17個のアミノ酸N末端に相当するペプチドを合成し、研究を行った。
以下のペプチドを合成した:S17:Thr−Phe−Gly−His−Asp−Gly−Lys−Gly−His−Pro−Leu−His−Lys−Arg−Glu−Lys−Arg(配列番号1);S12:Gly−Lys−Gly−His−Pro−Leu−His−Lys−Arg−Glu−Lys−Arg(配列番号1の6〜17アミノ酸);S7:Leu−His−Lys−Arg−Glu−Lys−Arg(配列番号1の11−17アミノ酸);Arg−Glu−Lys−Arg(配列番号1の14−17アミノ酸)。
全ての合成ペプチドが、5mM NaSOで沈殿させた10ナノモルの<Q283
/<Q283の再可溶化が可能であった(図5)。可溶化能力は、鎖長の減少に従って低下した。最小のペプチドであるS4は、<Q283/<Q283の再可溶化においてなお有効であったが、ペプチドのより高い濃度を必要とした。
<Q283/<Q283イソ型を再可溶化させる合成ペプチドの能力を、サルフェート以外のアニオンで試験した。このペプチドは、塩化ナトリウムおよびリン酸ナトリウムのどちらで沈殿した<Q283/<Q283も、再可溶化し得た。
T266サブユニットを含むrhBMP−2のイソ型は、<Q283サブユニットまたはQ283サブユニットのみを含むイソ型よりも可溶性である。種々のアニオンの存在下で増大した溶解性は、T266サブユニットの17個のアミノ酸の伸長に関連する。
T266の17個のN末端アミノ酸伸長を含むペプチドまたはそのフラグメントは、アニオンがrhBMP−2のようなタンパク質の沈殿を誘導するのを阻害する賦形剤として使用され得る。TGF−βスーパーファミリーのメンバー内に存在する高い程度の配列相同性および構造的相同性ゆえに、T266の17個のN末端アミノ酸伸長またはそのフラグメントを、TGF−βスーパーファミリーの任意のメンバーのための賦形剤または可溶化剤として使用し得る。
T266の17個のN末端アミノ酸伸長を、rhBMP−2を溶解させるか、再可溶化させるか、またはその溶解性を増大するために使用し得る。従って、このペプチドまたはそのフラグメントは、タンパク質の産生または精製がタンパク質からの不完全なアニオン除去をもたらす場合、rhBMP−2の溶解性を増大するために使用され得る。また、このペプチドまたはそのフラグメントを、それがrhBMP−2のための送達ビヒクルである吸収性コラーゲンスポンジ(ACS)と接触する場合、rhBMP−2タンパク質を溶解させるために使用し得る。ACSは、自由なレベルの、サルフェート、ホスフェートおよびクロリドを含む複数のアニオンを含む。
(実施例2:増大した溶解性を有するrhBMP−2の産生)
BamH1およびNde1制限酵素部位に隣接してN末端上にライゲーションした、rhBMPのQ283/Q283イソ型をコードするDNAフラグメント(配列番号2を有する)を、当該分野で公知の方法に従って、PCRによって産生する。PCR産物を、E.coli発現ベクターpT−16b(Novagen,Madison,WI)内にライゲーションした。次いで、このプラスミドを使用し、E.coli JM109を形質転換する。配列番号2によってコードされるペプチドを有するrhBMPタンパク質のQ283/Q283イソ型を含む融合タンパク質の発現の刺激を、細胞をIPTGで処理することによって達成する。組換えタンパク質を、当該分野で公知の方法に従い、金属キレート化クロマトグラフィーによって単離する(例えば、Studierら Methods in Enzymology 185:60−89,1990)。融合タンパク質は、rhBMPのQ283/Q283イソ型と比較して増大した溶解性を示し、そして例えば、薬学的組成物中で使用される。
本発明の他の実施形態は、本明細書の考察および本明細書中で開示される本発明の実施から当業者に明らかである。本明細書および実施例は例示としてのみ意図され、本発明の真の範囲および精神は、特許請求の範囲およびそれによって与えられる等価物の範囲全体によって示される。
本明細書中で挙げた全ての参考文献は、各々独立の刊行物、特許または特許出願が、全ての目的に、その全体が参考として援用されることが特異的かつ個別に示されるのと同じ程度に、全ての目的にその全体が参考として本明細書中で援用される。
図1は、カチオン交換カラムから溶出したrhBMP−2の6個のイソ型の溶出プロフィールを示すクロマトグラムである。 図2は、5mM硫酸ナトリウム中でのrhBMP−2イソ型の溶解性を示す。 図3は、rhBMP−2イソ型T266/T266を用いた、rhBMP−2イソ型Q283/Q283の再可溶化を示す。 図4は、rhBMP−2イソ型<Q283/T266を用いた、rhBMP−2イソ型Q283/Q283の再可溶化を示す。 図5は、rhBMP−2の伸長形態(266〜396)のN末端由来の合成ペプチドを用いた<Q283/<Q283の可溶化を示す。

Claims (105)

  1. 配列番号1によってコードされるペプチドまたはそのフラグメントを含有する溶液からのタンパク質の沈殿を阻害する組成物。
  2. 前記タンパク質がTGF−βスーパーファミリーのメンバーである、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記タンパク質がBMP−2である、請求項2に記載の組成物。
  4. 前記BMP−2がヒトBMP−2である、請求項3に記載の組成物。
  5. 前記ヒトBMP−2がrhBMP−2である、請求項4に記載の組成物。
  6. 前記rhBMP−2がrhBMP−2のイソ型である、請求項5に記載の組成物。
  7. 前記イソ型が、<Q283またはQ283からなる群から選択される、請求項6に記載の組成物。
  8. 前記イソ型が二量体である、請求項7に記載の組成物。
  9. 前記二量体が、<Q283/<Q283、<Q283/Q283およびQ283/Q283からなる群から選択される、請求項8に記載の組成物。
  10. 前記ペプチドまたはそのフラグメントが配列番号1のアミノ酸6〜17を含む、請求項1に記載の組成物。
  11. 前記タンパク質がTGF−βスーパーファミリーのメンバーである、請求項10に記載の組成物。
  12. 前記タンパク質がBMP−2である、請求項11に記載の組成物。
  13. 前記BMP−2がヒトBMP−2である、請求項12に記載の組成物。
  14. 前記ヒトBMP−2がrhBMP−2である、請求項13に記載の組成物。
  15. 前記rhBMP−2がrhBMP−2のイソ型である、請求項14に記載の組成物。
  16. 前記イソ型が、<Q283またはQ283からなる群から選択される、請求項15に記載の組成物。
  17. 前記イソ型が二量体である、請求項16に記載の組成物。
  18. 前記二量体が、<Q283/<Q283、<Q283/Q283またはQ283/Q283からなる群から選択される、請求項17に記載の組成物。
  19. 前記ペプチドが配列番号1のアミノ酸11〜17を含む、請求項1に記載の組成物。
  20. 前記タンパク質がTGF−βスーパーファミリーのメンバーである、請求項19に記載の組成物。
  21. 前記タンパク質がBMP−2である、請求項20に記載の組成物。
  22. 前記BMP−2がヒトBMP−2である、請求項21に記載の組成物。
  23. 前記ヒトBMP−2がrhBMP−2である、請求項22に記載の組成物。
  24. 前記rhBMP−2がrhBMP−2のイソ型である、請求項23に記載の組成物。
  25. 前記イソ型が、<Q283またはQ283からなる群から選択される、請求項24に記載の組成物。
  26. 前記イソ型が二量体である、請求項25に記載の組成物。
  27. 前記二量体が、<Q283/<Q283、<Q283/Q283またはQ283/Q283からなる群から選択される、請求項26に記載の組成物。
  28. 前記ペプチドが配列番号1のアミノ酸14〜17を含む、請求項1に記載の組成物。
  29. 前記タンパク質がTGF−βスーパーファミリーのメンバーである、請求項28に記載の組成物。
  30. 前記タンパク質がBMP−2である、請求項29に記載の組成物。
  31. 前記BMP−2がヒトBMP−2である、請求項30に記載の組成物。
  32. 前記ヒトBMP−2がrhBMP−2である、請求項31に記載の組成物。
  33. 前記rhBMP−2がrhBMP−2のイソ型である、請求項32に記載の組成物。
  34. 前記イソ型が、<Q283またはQ283からなる群から選択される、請求項33に記載の組成物。
  35. 前記イソ型が二量体である、請求項34に記載の組成物。
  36. 前記二量体が、<Q283/<Q283、<Q283/Q283またはQ283/Q283からなる群から選択される、請求項35に記載の組成物。
  37. 溶液からの目的のタンパク質の沈殿を阻害する方法であって、該方法は、該タンパク質の沈殿を阻害するために有効な量で該タンパク質をペプチドと接触させる工程を包含し、ここで、該ペプチドは、配列番号1またはそのフラグメントを含む、方法。
  38. 前記タンパク質がTGF−βファミリーのメンバーである、請求項37に記載の方法。
  39. 前記タンパク質がBMP−2である、請求項38に記載の方法。
  40. 前記BMP−2がヒトBMP−2である、請求項39に記載の方法。
  41. 前記ヒトBMP−2がrhBMP−2である、請求項40に記載の方法。
  42. 前記rhBMP−2がrhBMP−2のイソ型である、請求項41に記載の方法。
  43. 前記イソ型が二量体である、請求項42に記載の方法。
  44. 前記二量体が、<Q283/<Q283、<Q283/Q283またはQ283/Q283からなる群から選択される、請求項43に記載の方法。
  45. 生物学的に活性な分子と、配列番号1を含むペプチドと、キャリアとを含有する、薬学的組成物。
  46. 前記生物学的に活性な分子がTGF−βスーパーファミリーのメンバーである、請求項45に記載の薬学的組成物。
  47. 前記TGF−βスーパーファミリーのメンバーがBMP−2である、請求項46に記載の薬学的組成物。
  48. 前記BMP−2がrhBMP−2である、請求項47に記載の薬学的組成物。
  49. 前記rhBMP−2がrhBMP−2のイソ型である、請求項48に記載の薬学的組成物。
  50. 前記イソ型が二量体である、請求項49に記載の薬学的組成物。
  51. 前記二量体が、<Q283/<Q283、<Q283/Q283またはQ283/Q283からなる群から選択される、請求項50に記載の薬学的組成物。
  52. 前記キャリアが吸収性コラーゲンスポンジである、請求項45に記載の薬学的組成物。
  53. 状態または疾患の処置の必要な哺乳動物に薬学的組成物を送達する方法であって、該方法は、該状態または疾患を処置するために、該哺乳動物に該薬学的組成物を投与する工程を包含し、ここで、該薬学的組成物は、生物学的に活性な分子、配列番号1を含むペプチドまたはそのフラグメント、およびキャリアを含有し、ここで、配列番号1から構成される該ペプチドまたはそのフラグメントは、該生物学的に活性な分子の溶解性を増大させる、方法。
  54. 前記生物学的に活性な分子がTGF−βスーパーファミリーのメンバーである、請求項53に記載の方法。
  55. 前記TGF−βスーパーファミリーのメンバーがBMP−2である、請求項54に記載の方法。
  56. 前記BMP−2がrhBMP−2である、請求項55に記載の方法。
  57. 前記rhBMP−2がrhBMP−2のイソ型である、請求項56に記載の方法。
  58. 前記イソ型が二量体である、請求項57に記載の方法。
  59. 前記二量体が、<Q283/<Q283、<Q283/Q283またはQ283/Q283からなる群から選択される、請求項58に記載の方法。
  60. 前記哺乳動物がヒトである、請求項53に記載の方法。
  61. 前記キャリアが吸収性コラーゲンスポンジである、請求項53に記載の方法。
  62. 配列番号1によってコードされるペプチドまたはそのフラグメントを含有する溶液から沈殿させたタンパク質を再可溶化する組成物。
  63. 前記タンパク質がTGF−βスーパーファミリーのメンバーである、請求項62に記載の組成物。
  64. 前記タンパク質がBMP−2である、請求項63に記載の組成物。
  65. 前記BMP−2がヒトBMP−2である、請求項64に記載の組成物。
  66. 前記ヒトBMP−2がrhBMP−2である、請求項65に記載の組成物。
  67. 前記rhBMP−2がrhBMP−2のイソ型である、請求項66に記載の組成物。
  68. 前記イソ型が、<Q283またはQ283からなる群から選択される、請求項67に記載の組成物。
  69. 前記イソ型が二量体である、請求項68に記載の組成物。
  70. 前記二量体が、<Q283/<Q283、<Q283/Q283およびQ283/Q283からなる群から選択される、請求項69に記載の組成物。
  71. 前記ペプチドまたはそのフラグメントが、配列番号1のアミノ酸6〜17を含む、請求項62に記載の組成物。
  72. 前記タンパク質がTGF−βスーパーファミリーのメンバーである、請求項71に記載の組成物。
  73. 前記タンパク質がBMP−2である、請求項72に記載の組成物。
  74. 前記BMP−2がヒトBMP−2である、請求項73に記載の組成物。
  75. 前記ヒトBMP−2がrhBMP−2である、請求項74に記載の組成物。
  76. 前記rhBMP−2がrhBMP−2のイソ型である、請求項75に記載の組成物。
  77. 前記イソ型が、<Q283またはQ283からなる群から選択される、請求項76に記載の組成物。
  78. 前記イソ型が二量体である、請求項77に記載の組成物。
  79. 前記二量体が、<Q283/<Q283、<Q283/Q283またはQ283/Q283からなる群から選択される、請求項78に記載の組成物。
  80. 前記ペプチドが配列番号1のアミノ酸11〜17を含む、請求項62に記載の組成物。
  81. 前記タンパク質がTGF−βスーパーファミリーのメンバーである、請求項80に記載の組成物。
  82. 前記タンパク質がBMP−2である、請求項81に記載の組成物。
  83. 前記BMP−2がヒトBMP−2である、請求項82に記載の組成物。
  84. 前記ヒトBMP−2がrhBMP−2である、請求項83に記載の組成物。
  85. 前記rhBMP−2がrhBMP−2のイソ型である、請求項84に記載の組成物。
  86. 前記イソ型が、<Q283、Q283またはT266からなる群から選択される、請求項85に記載の組成物。
  87. 前記イソ型が二量体である、請求項86に記載の組成物。
  88. 前記二量体が、<Q283/<Q283、<Q283/Q283またはQ283/Q283からなる群から選択される、請求項87に記載の組成物。
  89. 前記ペプチドが配列番号1のアミノ酸14〜17を含む、請求項62に記載の組成物。
  90. 前記タンパク質がTGF−βスーパーファミリーのメンバーである、請求項89に記載の組成物。
  91. 前記タンパク質がBMP−2である、請求項90に記載の組成物。
  92. 前記BMP−2がヒトBMP−2である、請求項91に記載の組成物。
  93. 前記ヒトBMP−2がrhBMP−2である、請求項92に記載の組成物。
  94. 前記rhBMP−2がrhBMP−2のイソ型である、請求項93に記載の組成物。
  95. 前記イソ型が、<Q283またはQ283からなる群から選択される、請求項94に記載の組成物。
  96. 前記イソ型が二量体である、請求項95に記載の組成物。
  97. 前記二量体が、<Q283/<Q283、<Q283/Q283またはQ283/Q283からなる群から選択される、請求項96に記載の組成物。
  98. 目的のタンパク質を再可溶化する方法であって、該方法は、該タンパク質を、目的のタンパク質を再可溶化するのに有効な量でペプチドと接触させる工程を包含し、ここで、該ペプチドは、配列番号1またはそのフラグメントを含む、方法。
  99. 前記タンパク質がTGF−βファミリーのメンバーである、請求項98に記載の方法。
  100. 前記タンパク質がBMP−2である、請求項99に記載の方法。
  101. 前記BMP−2がヒトBMP−2である、請求項100に記載の方法。
  102. 前記ヒトBMP−2がrhBMP−2である、請求項101に記載の方法。
  103. 前記rhBMP−2がrhBMP−2のイソ型である、請求項102に記載の方法。
  104. 前記イソ型が二量体である、請求項103に記載の方法。
  105. 前記二量体が、<Q283/<Q283、<Q283/Q283またはQ283/Q283からなる群から選択される、請求項104に記載の方法。
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