JP2006501185A - Mek阻害剤である置換された3−シアノキノリン - Google Patents

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Abstract

本発明はZ、m、R、Z及びR14が先に本明細書で説明した意味のいずれかを有する式(I)
【化1】
Figure 2006501185

のキノリン誘導体;それらの調製のための手順、それらを含む医薬組成物及び固形腫瘍疾患の抑制及び/または治療における抗‐浸潤または抗‐増殖剤としての使用のための医薬品の製造におけるそれらの使用に関する。

Description

本発明はある種の新規キノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩に関し、そしてそれらは抗腫瘍活性を有し、したがってヒトまたは動物体の治療の方法において有用である。さらに本発明は、たとえばヒトのような温血動物の固形腫瘍疾患の予防または治療における使用のための医薬品の製造における上記キノリン誘導体製造のための工程、それらを含む医薬組成物及び治療的方法におけるそれらの使用に関する。
乾癬及び癌のような細胞増殖疾患に対する現在の治療法の多くはDNA合成を阻害する化合物を使用する。そのような化合物は通例細胞に毒性であるが、腫瘍細胞のような急速に分裂する細胞に対するそれらの毒作用は有益なことがある。DNA合成阻害以外の機序により作用する抗腫瘍剤に対して代わりとなる方法は、選択性が増した作用を提示する可能性を有する。
近年、細胞はそのDNAの一部がオンコジーン、すなわち活性化により悪性腫瘍細胞の形成を誘導する遺伝子に形質転換するために癌になることがあるということが見出されている(Bradshaw,Mutagenesis,1986,,91)。オンコジーンは成長因子の受容体であるペプチドの産生を引き起こす。成長因子受容体複合体の活性化はその後細胞増殖の増大を誘導する。オンコジーンはしばしばシグナル経路成分の異常型、たとえば受容体チロシンキナーゼ、セリン‐トレオニンキナーゼ、またはras遺伝子のような下流シグナリング分子をコードする。ras遺伝子は、結合型グアノシン三りん酸(GTP)をグアノシン二リン酸(GDP)に加水分解する、密接に関連した小グアニンヌクレオチド結合蛋白質をコードする。ras蛋白質は、それらがGTPに結合しているときは細胞増殖及び形質転換促進に活性であり、それらがGDPに結合しているときは不活性である。p21rasの形質転換変異体はGTPアーゼ活性を欠如し、そのため活性なGTP結合状態のままである。rasオンコジーンはある種の癌において不可欠な役割を果たすことが公知であり、すべてのヒト癌の症例の20%以上の形成に関与していることが見出されている。
分裂促進反応と共役している細胞表面受容体は、成長因子のようなリガンドによって活性化されると、ras蛋白質上のグアニンヌクレオチド交換活性の活性化を誘導する一連の反応を開始することができる。ras蛋白質が活性なGTP結合状態にある場合、多数の別の蛋白質が細胞膜においてrasと直接相互作用し、いくつかの異なる経路によりシグナル伝達を行う。最もよく解明されているエフェクター蛋白質はrafプロト‐オンコジーンの産物である。rafとrasの相互作用は細胞増殖の制御において重要な調節段階である。ras媒介rafセリン‐トレオニンキナーゼの活性化は次に、マイトジェン活性化蛋白質キナーゼ(細胞外シグナル調節蛋白質キナーゼまたはERK1及びERK2として公知のMAPKs)の直接上流活性化因子である二重特異性MEK(MEK1及びERK2)を活性化する。最近の報告は、MEKK1及びCot/Tp1−2のような別の上流シグナル蛋白質もMEKを活性化できること示唆しているが、現在までMAPK以外のMEKの基質は確認されていない。活性化MAPKは核に移動して、蓄積し、そこでそれはElk‐1及びSaplaのような転写因子をりん酸化し、活性化することができるc−fosのような遺伝子の発現促進を誘導する。
ras依存的raf−MEK−MAPKカスケードは、細胞表面から核への分裂促進シグナルを伝達し、増幅することに関与する重要なシグナル伝達経路のひとつであり、遺伝子発現及び細胞運命を変化させる。この遍在性経路は通常の細胞増殖に必須であると考えられ、この経路の構成性活性化は十分に細胞の形質転換を引き起こす。p21rasの形質転換変異体は構成性に活性であり、raf、MEK及びMAPKを活性にして、形質転換を引き起こす。アンチセンスraf、優性ネガティブMEK変異体または選択的阻害剤PD098059のいずれかを使用したMEK活性の阻害は、ras‐形質転換線維芽細胞の増殖及び形態変換を阻害することが示されている。
raf、MEK及びMAPKの活性化機序は特定のセリン、トレオニンまたはチロシン残基のりん酸化を介する。活性化されたraf及び別のキナーゼはS218及びS222上のMEK1ならびにS222及びS226上のMEK2をりん酸化する。これがMEKを活性化し、そしてその後の二重特異性MEKによるT190及びY192上のERK1、ならびにT184及びY185上のERK2のりん酸化及び活性化を引き起こす。多数の蛋白質キナーゼがMEKを活性化することが可能であり、そして活性化MAPKは転写因子及び別の蛋白質キナーゼを含む多数の基質蛋白質をりん酸化し、活性化するが、MEKはMAPKの特有で唯一の活性化因子と考えられ、カスケード間の調節の焦点として作用する可能性がある。MEK1及びMEK2イソ型は独特の特異性を示し、そしてさらに他の公知のMEKファミリーメンバーのいずれにも存在しない触媒サブドメインIX及びX間のプロリン‐リッチ挿入物を含む。MEK及び他の蛋白質キナーゼ間のこれらの差、ならびに増殖シグナル伝達におけるMEK(MEK1、MEK2)及びより最近のMEK5の公知の役割は、増殖性疾患における使用のための治療薬としての選択的MEK阻害剤を発見し、使用できる可能性があることを示唆する。
したがって、MAPキナーゼ経路の阻害剤は固形腫瘍疾患の抑制及び/または治療における使用のための抗増殖剤として当然価値があるということが認識されている。
いくつかのオンコジーンがチロシンキナーゼ酵素をコードし、その上ある種の成長因子受容体がチロシンキナーゼ酵素であることは公知である(Yarden et al.,Ann.Rev.Biochem.,1988,57,443;Larsen et al.,Ann.Reports in Med.Chem.,1989,13章)。確認されたチロシンキナーゼの第1の群、たとえばpp60v−Srcチロシンキナーゼ(またはv−Srcとして公知)、及び正常細胞の対応するチロシンキナーゼ、たとえばpp60c−Srcチロシンキナーゼ(またはc−Srcとして公知)はそのようなウイルスオンコジーンから生じた。
受容体チロシンキナーゼは細胞複製を開始する生化学的シグナルの伝達に重要である。それらのいくつかは細胞膜にまたがる大きな酵素であり、上皮成長因子(EGF)のような成長因子のための細胞外結合ドメイン、及び蛋白質中のチロシンアミノ酸をりん酸化するためのキナーゼとして機能する細胞内部分を有する。異なる受容体チロシンキナーゼに結合する成長因子のファミリーに基づいた種々のクラスの受容体チロシンキナーゼが公知である(Wilks,Advances in Cancer Research,1993,60,43−73)。分類としては、EGF、TGFα、Neu及びerbB受容体のような受容体チロシンキナーゼのEGFファミリーを含むクラスI受容体チロシンキナーゼ、インシュリン及びIGFI受容体ならびにインシュリン関連受容体(IRR)のような受容体チロシンキナーゼのインシュリンファミリーを含むクラスII受容体チロシンキナーゼ、及びPDGFα、PDGFβ及びコロニー‐刺激因子1(CSF1)受容体のような受容体チロシンキナーゼの血小板‐由来成長因子ファミリーが挙げられる。
ある種のチロシンキナーゼは細胞内に位置し、生化学的シグナル、たとえば腫瘍細胞運動、伝播及び浸潤ならびにその後の転移性腫瘍増殖の伝達に関与する非‐受容体チロシンキナーゼのクラスに属する(Ullrich et al.,Cell,1990,61,203−212,Bolen et al.,FASEB J.,1992,,3403−3409,Brickell et al.,Critical Reviews in Oncogenesis,1992,,401−406,Bohlen et al.,Oncogene,1993,8,2025−2031,Courtneidge et al.,Semin.Cancer Biol.,1994,,239−246,Lauffenburger et al.,Cell,1996,84,359−369,Hanks et al.,BioEssays,1996,19,137−145,Parsons et al.,Current Opinion in Cell Biology,1997,9,187−192,Brown et al.,Biochimica et Biophysica Acta,1996,1287,121−149 及びSchlaepfer et al.,Progress in Biophysics and Molecular Biology,1999,71,435−478)。Src、Lyn及びYesチロシンキナーゼのようなSrcファミリー、Abl及びArgのようなAblファミリー及びJak1及びTyk2のようなJakファミリーを含む種々のクラスの非‐受容体チロシンキナーゼが公知である。
非‐受容体チロシンキナーゼのSrcファミリーは正常細胞では高度に調節され、細胞外刺激がない場合は不活性なコンホメーションで維持される。しかし、ある種のSrcファミリーメンバー、たとえばc−Srcチロシンキナーゼは一般的なヒト癌、たとえば結腸、直腸及び胃癌のような消化器癌(Cartwright et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,1990,87,558−562及びMao et al.,Oncogene,1997,15,3083−3090)、ならびに乳癌(Muthuswamy et al.,Oncogene,1995,11,1801−1810)において正常細胞レベルに比較した場合、しばしば著しく活性化される。非‐受容体チロシンキナーゼのSrcファミリーは、別の一般的なヒト癌、たとえば肺腺癌及び扁平上皮癌のような非小細胞性肺癌(NSCLC)(MaZurenko et al.,Europian Journal of Cancer,1992,28,372−7)、膀胱癌(Fanning et al.,Cancer Research,1992,52,1457−62)、食道癌(Jankowski et al.,Gut,1992,33,1033−8)、前立腺癌、卵巣癌(Wiener et al.,Clin.Cancer research,1999,,2164−70)及び膵臓癌(Lutz et al.,Biochem.and Biophys.Res.Comm.,1998,243,503−8)にも見出されている。別のヒト腫瘍組織の非‐受容体チロシンキナーゼのSrcファミリーの試験を行うに従って、その広範な分布が証明されることが予想される。
c−Src非‐受容体チロシンキナーゼの主要な役割は、たとえばフォーカルアドヒージョンキナーゼ及びパキシリンを含む多数の細胞質蛋白質との相互作用を介してフォーカルアドヒージョン複合体の構築を調節することであるのはさらに公知である。さらに、c−Srcは細胞運動を促進するアクチン細胞骨格を調節するシグナリング経路にカップリングしている。また、c−Src、c−Yes及びc−Fyn非‐受容体チロシンキナーゼはインテグリン媒介シグナリング及びカドヘリン‐依存的細胞‐細胞接合部破壊において、重要な役割を果たす(Owens et al.,Molecular Biology of the Cell,2000,11,51−64及びKlinghoffer et al.,EMBO Journal,1999,18,2459−2471)。細胞運動は血流への伝播、別の組織への浸潤及び転移性腫瘍増殖開始の段階を介して進行する限局性腫瘍に必ず必要である。たとえば、限局性から伝播性への結腸腫瘍進行のように、浸潤性転移性疾患はc−Src非‐受容体チロシンキナーゼ活性と関連付けられている(Brunton et al.,Oncogene,1997,14,283−293,Fincham et al.,EMBO J,1998,17,81−92及びVerbeek et al.,Exp.Cell research,1999,248,531−537)。
したがってそのような非‐受容体チロシンキナーゼの阻害剤は、転移性腫瘍増殖を阻害する腫瘍細胞運動の選択的阻害剤として、及び哺乳類癌細胞の伝播及び浸潤の選択的阻害剤として当然価値があるということが認識されている。とりわけ、そのような非‐受容体チロシンキナーゼの阻害剤は固形腫瘍疾患の抑制及び/または治療における使用のための抗浸潤剤として当然価値がある。
本発明者らは驚くべきことに、ある種のキノリン誘導体が強力な抗腫瘍活性を有することを現在見出している。本発明に開示された化合物は、MAPKキナーゼ経路に関与するMEK酵素の阻害により、及び/または転移腫瘍細胞の浸潤性及び移動能を誘導するシグナル伝達段階に関与する1以上のチロシン特異的蛋白質キナーゼの阻害により抗腫瘍作用を提供すると考えられている。とりわけ、本発明の化合物は、1以上のMEK酵素の阻害により、及び/または、非‐受容体チロシンキナーゼのSrcファミリーの阻害により、たとえば1以上のc−Src、c−Yes及びc−Fynの阻害により抗腫瘍作用を提供すると考えられている。また、c−Src非‐受容体チロシンキナーゼ酵素は破骨細胞により操作される骨吸収の制御に関与することが公知である(Soriano et al.,Cell,1991,64,693−702;Boyce et al.,J.Clin.Invest,1992,90,1622−1627;Yoneda et al.,J.Clin.Invest,1993,91,2791−2795及びMissbach et al.,Bone,1999,24,437−49)。c−Src非‐受容体チロシンキナーゼの阻害剤はしたがって骨粗鬆症、パジェット病、骨転移性疾患及び腫瘍誘発高カルシウム血症のような骨疾患の予防及び治療に価値がある。
本発明の化合物はまた、炎症性疾患(たとえばリウマチ性関節炎及び炎症性大腸疾患)、線維形成性疾患(たとえば肝硬変及び肺線維症)、糸球体腎炎、多発性硬化症、乾癬皮膚の過敏性反応、血管疾患(たとえばアテローム性動脈硬化症及び再狭窄)、アレルギー性喘息、インスリン依存性糖尿病、糖尿病性網膜症及び糖尿病性腎症のような各種の非悪性疾患から生じる制御されていない細胞増殖を阻害するのに有用である。
本発明の化合物はMAPKキナーゼ経路に関与するMEK酵素に対して阻害活性を有してもよい。それらはさらに非‐受容体チロシンキナーゼのSrcファミリーに対して阻害活性を有してもよい。一般に本発明の化合物はまた、たとえばc−Srcまたはc−Yesの阻害により、非‐受容体チロシンキナーゼのSrcファミリーに対して強力な阻害活性を示すことができるが、受容体チロシンキナーゼ、たとえばEGF受容体チロシンキナーゼ及び/またはVEGF受容体チロシンキナーゼのような別のチロシンキナーゼ酵素にはそれほど強力でない阻害活性を示す。
国際特許出願WO98/43960に、一連の3−シアノキノリン誘導体が癌の治療に有用であることが述べられている。ある種の化合物はマイトジェン活性化蛋白質キナーゼ(MAPK)経路の阻害剤であると述べられ、他のものはEGF受容体チロシンキナーゼの阻害剤であると述べられ、そして他のものは血管内皮成長因子(VEGF)のような成長因子の阻害剤であると述べられている。そこには1,3−ベンゾジオキソール−4−イル−含有3−シアノキノリン誘導体はまったく開示されていない。
国際特許出願WO00/68201には、一連の3−シアノキノリン誘導体も癌の治療に有用であることが述べられている。ある種の化合物はMEKの阻害剤、MAPKキナーゼであると述べられている。そこには1,3−ベンゾジオキソール−4−イル−含有3−シアノキノリン誘導体はまったく開示されていない。
Journal Medicinal Chemistry,2001,44,822−833に、ある種の4−アニリノ−3−シアノキノリン誘導体がSrc‐依存的細胞増殖の阻害に有用であることが開示される。そこにはどんな1,3−ベンゾジオキソール−4−イル−含有3−シアノキノリン誘導体も開示されていない。
本発明の一側面に従って、式(I):
Figure 2006501185
[式中、ZはO、S、SO、SO、N(R)またはC(R基であり、ここでそれぞれのR基(同じでも異なってもよい)は水素または(1〜6C)アルキルであり;
mは0、1、2、3または4であり;
それぞれのR基(同じでも異なってもよい)はハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、イソシアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、(1〜6C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、(3〜6C)アルケノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(3〜6C)アルケノイルアミノ、(3〜6C)アルキノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(3〜6C)アルキノイルアミノ、−(1〜6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから、または式:
−X
(式中、Xは直接結合であるか、またはO、S、SO、SO、N(R)、CO、CH(OR)、CON(R)、N(R)CO、SON(R)、N(R)SO、OCN(R、SC(R、およびN(R)C(Rから選択され、ここでRは水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルキル、(3〜7C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルケニル、(3〜7C)シクロアルケニル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである)の基から選択されるか、または(Rは(1〜3C)アルキレンジオキシであり、
そしてここでR置換基内(2〜6C)アルキレン鎖の隣接炭素原子は場合により、O、S、SO、SO、N(R)、CO、CH(OR)、CON(R)、N(R)CO、SON(R)、N(R)SO、CH=CHおよびC≡Cから選択される基の鎖への挿入により分離されていてもよく、ここでRは水素もしくは(1〜6C)アルキルであるか、または挿入された基がN(R)である場合、Rは(2〜6C)アルカノイルであってもよく、
そしてここでR置換基内の任意のCH=CH−またはHC≡C−基は場合により、末端のCH=またはHC≡位に、ハロゲノ、カルボキシ、カルバモイル、(1〜6C)アルコキシカルボニル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキルから、または式:
−X
(式中、Xは直接結合であるか、またはCOおよびN(R)COから選択され、ここでRは水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである)の基から選択される置換基を持っていてもよく、
そしてここでR置換基内の任意のCH、CHまたはCH基は場合により、それぞれの上記CH、CHまたはCH基に1以上のハロゲノもしくは(1〜6C)アルキル置換基、またはヒドロキシ、シアノ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合であるか、またはO、S、SO、SO、N(R)、CO、CH(OR)、CON(R)、N(R)CO、SON(R)、N(R)SO、、C(RO、C(RSおよびN(R)C(Rから選択され、ここでRは水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルキル、(3〜7C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルケニル、(3〜7C)シクロアルケニル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである)の基から選択される置換基を持っていてもよく、
そしてここでR置換基内の任意のアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は場合により、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1〜6C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから、または式:
−X−R
(式中、Xは直接結合であるか、またはOおよびN(R)から選択され、ここでRは水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてRはハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキルまたは(1〜6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1〜6C)アルキルである)の基から、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合であるか、またはO、N(R10)およびCOから選択され、ここでR10は水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルであり、そしてそれは場合によりハロゲノ、(1〜6C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニルおよび(1〜6C)アルコキシから選択される、1または2置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよい)の基から選択される1、2または3置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、
そしてここでR上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は場合により、1または2オキソまたはチオキソ置換基を持っていてもよく;
nは0、1、2または3であり;
それぞれのR基はハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1〜6C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、(3〜6C)アルケノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(3〜6C)アルケノイルアミノ、(3〜6C)アルキノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(3〜6C)アルキノイルアミノ、−(1〜6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから、または式:
−X−R11
(式中、Xは直接結合であるか、またはOおよびN(R12)から選択され、ここでR12は水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてR11はハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキルまたはジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキルである)の基から選択され;
はC≡C基またはC(R13)=C(R13)基であり、ここでそれぞれのR13基(同じでも異なってもよい)は水素または(1〜6C)アルキルであり;そして
14はハロゲノ、シアノ、イソシアノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシカルボニル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、−(1〜6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、ハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1〜6C)アルキルから、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合であるか、またはCO、CH(OR15)、CON(R16)またはSON(R15)から選択され、ここでR15は水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルキル、(3〜7C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである)の基から選択され、
そしてここでR14置換基内の任意のCH、CHまたはCH基は場合により、それぞれの上記CH、CHまたはCH基に1以上のハロゲノもしくは(1〜6C)アルキル置換基、またはヒドロキシ、シアノ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合であるか、またはO、S、SO、SO、N(R16)、CO、CH(OR16)、CON(R16)、N(R16)CO、SON(R16)、N(R16)SO、C(R16O、C(R16SおよびN(R16)C(R16から選択され、ここでR16は水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルキル、(3〜7C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルケニル、(3〜7C)シクロアルケニル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである)の基から選択される置換基を持っていてもよく、
そしてここでR14置換基内の任意のアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は場合により、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1〜6C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから、または式:
−X−R17
(式中、Xは直接結合であるか、またはOおよびN(R18)から選択され、ここでR18は水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてR17はハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1〜6C)アルキルである)の基から、または式:
−X10−Q
(式中、X10は直接結合であるか、またはO、N(R19)およびCOから選択され、ここでR19は水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルであり、そしてそれは場合によりハロゲノ、(1〜6C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニルおよび(1〜6C)アルコキシから選択される1または2置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよい)の基から選択される1、2または3置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、
そしてここでR14上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は場合により、1または2オキソまたはチオキソ置換基を持っていてもよい]のキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩が提供される。
本明細書において、一般用語“アルキル”は、プロピル、イソプロピル及びtert‐ブチルのような直鎖及び分枝鎖アルキル基、そしてさらにシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルのような(3〜7C)シクロアルキル基の両方を包含する。しかし、“プロピル”のような個々のアルキル基について述べる場合は直鎖型だけを意味し、“イソプロピル”のような個々の分枝鎖アルキル基について述べる場合は分枝鎖型だけを意味し、そして“シクロペンチル”のようなシクロアルキル基について述べる場合はその5員環だけを意味する。類似した慣例を別の一般用語に適用し、たとえば(1〜6C)アルコキシはメトキシ、エトキシ、シクロプロピルオキシ及びシクロペンチルオキシを包含し、(1〜6C)アルキルアミノはメチルアミノ、エチルアミノ、シクロブチルアミノ及びシクロヘキシルアミノを包含し、そしてジ−[(1〜6Cアルキル]アミノはジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−シクロブチル−N−メチルアミノ、及びN−シクロヘキシル−N−エチルアミノを包含する。
先に説明したある種の式Iの化合物が1以上の不斉炭素原子により光学活性、またはラセミ体で存在できる限り、本発明はその定義において、先に記載の活性を有するそのような光学活性、またはラセミ体のどのようなものも包含する。光学活性体の合成は当該技術分野で公知の有機化学の標準技術、たとえば光学活性な出発物質からの合成、またはラセミ体の分割により行うことができる。同様に、先に記載の活性は以下に述べる標準実験室技術を使用して評価してよい。
先に述べた一般的な基の適切な意味は以下に述べるものを包含する。
‘Q’基(Q〜Q)がアリールである場合のそのいずれか1つ、または‘Q’基内のアリール基の適切な意味は、たとえばフェニルまたはナフチル、好ましくはフェニルである。
‘Q’基(Q、Q、QまたはQ)が(3〜7C)シクロアルキルである場合のそのいずれか1つ、または‘Q’基内の(3〜7C)シクロアルキル基の適切な意味は、たとえばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはビシクロ[2.2.1]ヘプチルであり、そして‘Q’基(Q、Q、またはQ)が(3〜7C)シクロアルケニルである場合のそのいずれか1つ、または‘Q’基内の(3〜7C)シクロアルケニル基の適切な意味は、たとえばシクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニルまたはシクロヘプテニルである。
‘Q’基(Q〜Q)がヘテロアリールである場合のそのいずれか1つ、または‘Q’基内のヘテロアリール基の適切な意味は、たとえば、酸素、窒素、及び硫黄から選択される5ヘテロ原子までを持つ、芳香性5−もしくは6−員単環または9−もしくは10−員二環、たとえば、フリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリダジル、ピリダジニル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジル、ピリミダジル、ピラジニル、1,3,5−トリアゼニル、ベンゾフラニル、インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾキサゾリル、ベンジミダゾリル、ベンゾチアゾリル、インダゾリル、ベンゾフラザニル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサリニル、シンノリニルまたはナフチリジニルである。
‘Q’基(Q〜Q)がヘテロシクリルである場合のそのいずれか1つ、または‘Q’基内のヘテロシクリル基の適切な意味は、たとえば、酸素、窒素、及び硫黄から選択される5ヘテロ原子までを持つ、非芳香性飽和または部分的飽和の3〜10員単環または二環、たとえばオキシラニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、オキセパニル、テトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラニル、アゼチジニル、ピロリニル、ピロリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル、ジヒドロピリミジニルまたはテトラヒドロピリミジニル、好ましくはテトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、モルホリニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジニル、ピペリジニルまたはピペラジニルである。1または2オキソまたはチオキソ置換基を持つそのような基の適切な意味は、たとえば、2−オキソピロリジニル、2−チオキソピロリジニル、2−オキソイミダゾジリニル、2−チオキソイミダゾジリニル、2−オキソピペリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、2,5−ジオキソイミダゾジリニルまたは2,6−ジオキソピペリジニルである。
‘Q’基がヘテロアリール−(1〜6C)アルキルである場合、その適切な意味は、たとえば、ヘテロアリールメチル、2−ヘテロアリールエチル及び3−ヘテロアリールプロピルである。本発明は、たとえば、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル基よりむしろ、アリール−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルケニル−(1〜6C)アルキルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキル基が存在する場合、‘Q’基の対応する適切な意味を包含する。
‘Q’基がヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである場合、その適切な意味は、たとえば、3−ピペラジン−1−イルプロピル、3−モルホリノプロピル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジニル)プロピル、3−ピペリジン−4−イルプロピル、3−ピペリジン−1−イルプロピルまたは4−ピロリジン−1−イルブチルである。
構造式Iでは、キノリン環の2‐位に水素原子がある。そのため、R置換基はキノリン環の5‐、6‐、7‐または8‐位にだけ位置することができる、すなわち、2‐位は置換されないままであると理解すべきである。さらに、構造式I内の1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基にあってよいR基はジオキソール基内のフェニル環またはメチレン基上にあってよいと理解すべきである。好ましくは、構造式I内の1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基に存在する任意のR基は、そのフェニル環上に位置する。さらに、構造式I内の−Z−R14基は、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基内のフェニル環上にだけ位置すると理解すべきである。
確実であるために、構造式I上の位置は:
Figure 2006501185
のように番号を付ける。
‘R’基 (R〜R19)のいずれか、またはR、RまたはR14基内の種々の基の適切な意味は以下のものを包含する:
ハロゲノ:フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨード;
(1〜6C)アルキル:メチル、エチル、プロピル、イソプロピル及びtert―ブチル;
(2〜8C)アルケニル:ビニル、イソプロペニル、アリル及びブト−2−エニル;
(2〜8C)アルキニル:エチニル、2−プロピニル及びブト−2−イニル;
(1〜6C)アルコキシ:メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシおよびブトキシ;
(2〜6C)アルケニルオキシ:ビニルオキシ及びアリルオキシ;
(2〜6C)アルキニルオキシ:エチニルオキシ及び2−プロピニルオキシ;
(1〜6C)アルキルチオ:メチルチオ、エチルチオ及びプロピルチオ;
(1〜6C)アルキルスルフィニル:メチルスルフィニル及びエチルスルフィニル;
(1〜6C)アルキルスルホニル:メチルスルホニル及びエチルスルホニル;
(1〜6C)アルキルアミノ:メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ及びブチルアミノ;
ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ:ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、−エチル−−メチルアミノ及びジイソプロピルアミノ;
(1〜6C)アルコキシカルボニル:メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル及びtert−ブトキシカルボニル;
−(1〜6C)アルキルカルバモイル:−メチルカルバモイル、−エチルカルバモイル及び−プロピルカルバモイル;
−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル:−ジメチルカルバモイル、−エチル−−メチルカルバモイル及び−ジエチルカルバモイル;
(2〜6C)アルカノイル:アセチル及びプロピオニル;
(2〜6C)アルカノイルオキシ:アセトキシ及びプロピオニルオキシ;
(2〜6C)アルカノイルアミノ:アセタミド及びプロピオンアミド;
−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ:−メチルアセタミド及び−メチルプロピオンアミド;
−(1〜6C)アルキルスルファモイル:−メチルスルファモイル及び−エチルスルファモイル;
−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル:−ジ−メチルスルファモイル;
(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ:メタンスルホニルアミノ及びエタンスルホニルアミノ;
−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ:−メチルメタンスルホニルアミノ及び−メチルエタンスルホニル;
(3〜6C)アルケノイルアミノ:アクリルアミド、メタクリアミド及びクロトンアミド;
−(1〜6C)アルキル−(3〜6C)アルケノイルアミド:−メチルアクリルアミド及び−メチルクロトンアミド;
(3〜6C)アルキノイルアミノ:プロピオールアミド;
−(1〜6C)アルキル−(3〜6C)アルキノイルアミノ:−メチルプロピオールアミド;
アミノ−(1〜6C)アルキル:アミノメチル、2−アミノエチル、1−アミノエチル及び3−アミノプロピル;
(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル:メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、1−メチルアミノエチル、2−メチルアミノエチル、2−エチルアミノエチル及び3−メチルアミノプロピル;
ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル:ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチル、1−ジメチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチル及び3−ジメチルアミノプロピル;
ハロゲノ−(1〜6C)アルキル:クロロメチル、2−クロロエチル、1−クロロエチル及び3−クロロプロピル;
ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル:ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシエチル及び3−ヒドロキシプロピル;
(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル:メトキシメチル、エトキシメチル、1−メトキシエチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル及び3−メトキシプロピル;
シアノ−(1〜6C)アルキル:シアノメチル、2−シアノエチル、1−シアノエチル及び3−シアノプロピル;
(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル:アセタミドメチル、プロピオンアミドメチル及び2−アセタミドエチル;ならびに
(1〜6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1〜6C)アルキル:メトキシカルボニルアミノメチル、エトキシカルボニルアミノメチル、tert−ブトキシカルボニルメチル及び2−メトキシカルボニルアミノエチル。
(Rが(1〜3C)アルキレンジオキシ基である場合、その適切な意味は、たとえば、メチレンジオキシ及びエチレンジオキシであり、そしてその酸素原子は隣接環位置を占める。
先に記載のように、R基が式Q−X−の基を形成し、そしてたとえばXがOC(R結合基である場合、キノリン環に結合するのはOC(R結合基の炭素原子であり、酸素原子ではなく、そして酸素原子はQ基に結合する。同様に、たとえばR置換基内のCH基が式−X−Qの基を持ち、そしてたとえばXがC(RO結合基である場合、CH基に結合するのはC(RO結合基の炭素原子であり、酸素原子ではなく、そして酸素原子はQ基に結合する。同様の慣例が式Q−X−及びX−Qの基の結合に適用される。
先に説明したように、R置換基内の(2〜6C)アルキレン鎖の隣接炭素原子は場合により、O、CON(R)またはC≡Cのような基の鎖への挿入により分離されてよい。たとえば、2−モルホリノエトキシ基内のエチレン鎖へのC≡C基の挿入は4−モルホリノブト−2−イニルオキシ基を生じ、そしてたとえば、3−メトキシプロポキシ基内のエチレン鎖へのCONH基の挿入はたとえば2−(2−メトキシアセタミド)エトキシ基を生じる。
先に説明したように、RまたはR14置換基内の任意のCH、CHまたはCH基が場合によりそれぞれの上記CH、CHまたはCH基上に先に記載のような置換基を持つ場合、そのように形成された適切なRまたはR14置換基には、たとえば、2−ヒドロキシ‐3−ピペリジノプロポキシ及び2−ヒドロキシ‐3−モルホリノプロポキシのようなヒドロキシ‐置換ヘテロシクリル−(1〜6C)アルコキシ基が挙げられる。
式Iの化合物の適切な薬剤的に許容できる塩は、たとえば式Iの化合物の酸付加塩(たとえば塩酸、臭化水素酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸またはマレイン酸のような無機、または有機酸を持つ酸付加塩);またはたとえば十分に酸性の式Iの化合物の塩(たとえばカルシウムもしくはマグネシウム塩のようなアルカリもしくはアルカリ土類金属塩、またはアンモニウム塩)、もしくはメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリンまたはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンのような有機塩基を持つ塩である。
本発明のとりわけ新規な化合物は、たとえば、式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩を包含し、ここで特記しなければ、Z、m、R、n、R、Z及びR14のそれぞれは先に、または以下の(a)から(y)までの項に記載の意味のいずれかを有する:
(a)ZはO、S、SO、SO、CHまたはNHである;
(b)ZはOである;
(c)ZはNHである;
(d)R置換基はキノリン環の5−、6−及び/または7−位にだけ位置してよい、すなわち、2−、5−及び8−位は未置換のままである;
(e)R置換基はキノリン環の6−及び/または7−位にだけ位置してよい、すなわち、2−、5−及び8−位は未置換のままである;
(f)R置換基はキノリン環の5−及び/または7−位にだけ位置してよい、すなわち、2−、6−及び8−位は未置換のままである;
(g)mは1または2であり、そしてそれぞれのR基(同じでも異なってもよい)はハロゲノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、(1〜6C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、(3〜6C)アルケノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(3〜6C)アルケノイルアミノ、(3〜6C)アルキノイルアミノ及び−(1〜6C)アルキル−(3〜6C)アルキノイルアミノから、または式:
−X
(式中、Xは直接結合であるか、またはO、N(R)、CON(R)、N(R)CO及びOC(Rから選択され、ここでRは水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである)の基から選択され、
そしてここでR置換基内の(2〜6C)アルキレン鎖の隣接炭素原子は場合によりO、N(R)、CON(R)、N(R)CO、CH=CH及びC≡Cから選択される基の鎖への挿入により分離されていてもよく、ここでRは水素または(1〜6C)アルキルであるか、または挿入された基がN(R)である場合、Rはさらに(2〜6C)アルカノイルであってよく、
そしてここでR置換基内の任意のCH=CH−またはHC≡C−基は場合により末端のCH=またはHC≡位に、カルバモイル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル及びジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキルから、または式:
−X
(式中、Xは直接結合であるか、またはCOもしくはN(R)COから選択され、ここでRは水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである)の基から選択される置換基を持っていてもよく、
そしてここでR置換基内の任意のCHまたはCH基は場合により、それぞれの上記CHまたはCH基に1以上のハロゲノ基、またはヒドロキシ、アミノ、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノから、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合であるか、またはO、N(R)、CON(R)、N(R)CO及びC(ROから選択され、ここでRは水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである)の基から選択される置換基を持っていてもよく、
そしてここでR置換基内の任意のアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は場合により、ハロゲノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、(1〜6C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルスルホニル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル及び(2〜6C)アルカノイルから選択される1、2または3置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、または場合により式:
−X−R
(式中、Xは直接結合であるか、またはO及びN(R)から選択され、ここでRは水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてRはハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1〜6C)アルキルである)の基から、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合であるか、またはO、N(R10)及びCOから選択され、ここでR10は水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルであり、そしてそれは場合によりハロゲノ、(1〜6C)アルキル及び(1〜6C)アルコキシから選択される、1または2置換基(同じでも異なってもよい)を持つ)の基から選択される1置換基を持っていてもよく、
そしてここでR上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は場合により、1または2オキソ置換基を持っていてもよく;
(h)mは1または2であり、そしてそれぞれのR基(同じでも異なってもよい)はフルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ビニル、アリル、ブト−3−エニル、ペント−4−エニル、ヘクス−5−エニル、エチニル、2−プロピニル、ブト−3−イニル、ペント−4−イニル、ヘクス−5−イニル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、アリルオキシ、ブト−3−エニルオキシ、ペント−4−エニルオキシ、ヘクス−5−エニルオキシ、エチニルオキシ、2−プロピニルオキシ、ブト−3−イニルオキシ、ペント−4−イニルオキシ、ヘクス−5−イニルオキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、−メチルカルバモイル、−ジメチルカルバモイル、アセタミド、プロピオンアミド、アクリルアミド及びプロピオールアミドから、または式:
−X
(式中、Xは直接結合であるか、またはO、NH、CONH、NHCO及びOCHから選択され、そしてQはフェニル、ベンジル、シクロプロピルメチル、2−チエニル、1−イミダゾリル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、2−、3−もしくは4−ピリジル、2−イミダゾール−1−イルエチル、3−イミダゾール−1−イルプロピル、2−(1,2,3−トリアゾリル)エチル、3−(1,2,3−トリアゾリル)プロピル、2−(1,2,4−トリアゾリル)エチル、3−(1,2,4−トリアゾリル)プロピル、2−、3−もしくは4−ピリジルメチル、2−(2−、3−もしくは4−ピリジル)エチル、3−(2−、3−もしくは4−ピリジル)プロピル、テトラヒドロフラン−3−イル、3−もしくは4−テトラヒドロピラニル、1−、2−もしくは3−ピロリジニル、モルホリノ、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−、3−もしくは4−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−、2−もしくは3−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、3−もしくは4−ピペリジニルメチル、1−、3−もしくは4−ホモピペリジニルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、ピロリジン−2−イルメチル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、4−ピロリジン−1−イルブチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、4−モルホリノブチル、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)エチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)プロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、4−ピペリジノブチル、2−ピペリジン−3−イルエチル、3−ピペリジン−3−イルプロピル、2−ピペリジン−4−イルエチル、3−ピペリジン−4−イルプロピル、2−ホモピペリジン−1−イルエチル、3−ホモピペリジン−1−イルプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、4−ピペラジン−1−イルブチル、2−ホモピペラジン−1−イルエチルまたは3−ホモピペラジン−1−イルプロピルである)の基から選択され、
そしてここでR置換基内の任意の(2〜6C)アルキレン鎖の隣接炭素原子は場合により、O、NH、N(Me)、CONH、NHCO、CH=CH及びC≡Cから選択される基の鎖中への挿入により分離されていてもよく、
そしてここでR置換基内の任意のCH=CHまたはC≡C基は、場合により末端のCH=またはHC≡位にカルバモイル、−メチルカルバモイル、−エチルカルバモイル、−プロピルカルバモイル、−ジ−メチルカルバモイル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、4−アミノブチル、メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、4−メチルアミノブチル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピルまたは4−ジメチルアミノブチルから、または式:
−X
(式中、Xは直接結合であるか、またはCO、NHCOもしくはN(Me)COであり、そしてQはピリジル、ピリジルメチル、2−ピリジルエチル、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、モルホリノ、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル、ピロリジン−1−イルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、4−ピロリジン−1−イルブチル、ピロリジン−2−イルメチル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、モルホリノメチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、4−モルホリノブチル、ピペリジノメチル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、4−ピペリジノブチル、ピペリジン−3−イルメチル、2−ピペリジン−3−イルエチル、ピペリジン−4−イルメチル、2−ピペリジン−4−イルエチル、ピペラジン−1−イルメチル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピルまたは4−ピペラジン−1−イルブチルである)の基から選択される置換基を持っていてもよく、
そしてここでR置換基内の任意のCHまたはCH基は、場合によりそれぞれの上記CHまたはCH基上に1以上のフルオロもしくはクロロ基、またはヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、−エチル−−メチルアミノ、−イソプロピル−−メチルアミノ、−メチル−−プロピルアミノ、アセトキシ、アセタミド及びN−メチルアセタミドから、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合であるか、またはO、NH、CONH、NHCO及びCHOから選択され、そしてQは、ピリジル、ピリジルメチル、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、モルホリノ、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、ピロリジン−2−イルメチル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、ピペリジン−3−イルメチル、2−ピペリジン−3−イルエチル、ピペリジン−4−イルメチル、2−ピペリジン−4−イルエチル、2−ピペラジン−1−イルエチルまたは3−ピペラジン−1−イルプロピルである)の基から選択される置換基を持っていてもよく、
そしてここでR上の置換基内の任意のアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、場合によりフルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、アリル、2−プロピニル、メトキシ、メチルスルホニル、−メチルカルバモイル、−ジメチルカルバモイル及びアセチルから選択される1,2または3置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、または場合により式:
−X−R
(式中、Xは直接結合であるか、またはO及びNHから選択され、そしてRは2−フルオロエチル、3−フルオロプロピル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノエチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、2−エチルアミノエチル、3−エチルアミノプロピル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、アセタミドメチル、メトキシカルボニルアミノエチル、エトキシカルボニルアミノメチル、tert−ブトキシカルボニルアミノメチルである)の基から、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合であるか、またはO、NH及びCOから選択され、そしてQはピロリジン−1−イルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、モルホリノエチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、ピペリジノメチル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、ピペラジン−1−イルメチル、2−ピペラジン−1−イルエチルまたは3−ピペラジン−1−イルプロピルである)の基から選択される1置換基を持っていてもよく、それらのそれぞれは場合によりフルオロ、クロロ、メチル及びメトキシから選択される1または2置換基(同じでも異なってもよい)を持つ)の基から選択される1置換基を持っていてもよく、
そしてここでR上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は、場合により1または2オキソ置換基を持っていてもよい;
(i)mは1または2であり、そしてそれぞれのR基(同じでも異なってもよい)はハロゲノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノから、または式:
−X
(式中、XはO、N(R)、CON(R)、N(R)CO及びOCC(Rから選択され、ここでRは水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルであるか、またはXは直接結合であり、そしてQはアリール−(1〜6C)アルキル、シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである)の基から選択され、
そしてここでR置換基内の任意の(2〜6C)アルキレン鎖の隣接炭素原子は場合によりO、N(R)、CON(R)、N(R)CO、CH=CH及びC≡Cから選択される基の鎖への挿入により分離されていてもよく、ここでRは水素または(1〜6C)アルキルであるか、または挿入された基がN(R)である場合、Rはさらに(2〜6C)アルカノイルであってよく、
そしてここでR置換基内の任意のCHまたはCH基は場合により先のCHまたはCH基上に、1以上のハロゲノ基またはヒドロキシ、アミノ、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(2〜6C)アルカノイルアミノ、N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合であるか、またはO、N(R)、CON(R)、N(R)CO及びC(ROから選択され、ここでRは水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQは、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである)の基から選択される置換基を持っていてもよく、
そしてここでR上の置換基内の任意のアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、場合によりハロゲノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、(1〜6C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルスルホニル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル及び(2〜6C)アルカノイルから選択される1,2または3置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、または場合により式:
−X−R
(式中、Xは直接結合であるか、またはO及びN(R)から選択され、ここでRは水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてRはヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1〜6C)アルキルである)の基から、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合であるか、またはO、N(R10)及びCOから選択され、ここでR10は水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルであり、そしてそれは場合により、ハロゲノ、(1〜6C)アルキルおよび(1〜6C)アルコキシから選択される1または2置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、
そしてここでR上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は、場合により1または2オキソ置換基を持っていてもよく;
(j)mは1または2であり、そしてそれぞれのR基(同じでも異なってもよい)はフルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、−メチルカルバモイル、−ジメチルカルバモイル、アセタミド、プロピオンアミド、アクリルアミド、プロピオールアミドから、または式:
−X
(式中、XはO、NH、CONH、NHCO及びOCHから選択され、そしてQはフェニル、ベンジル、シクロプロピルメチル、2−チエニル、1−イミダゾリル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、2−、3−もしくは4−ピリジル、2−イミダゾール−1−イルエチル、3−イミダゾール−1−イルプロピル、2−(1,2,3−トリアゾリル)エチル、3−(1,2,3−トリアゾリル)プロピル、2−(1,2,4−トリアゾリル)エチル、3−(1,2,4−トリアゾリル)プロピル、2−、3−もしくは4−ピリジルメチル、2−(2−、3−もしくは4−ピリジル)エチル、3−(2−、3−もしくは4−ピリジル)プロピル、テトラヒドロフラン−3−イル、3−もしくは4−テトラヒドロピラニル、1−、2−もしくは3−ピロリジニルメチル、モルホリノ、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−、3−もしくは4−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−、2−もしくは3−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、3−もしくは4−ピペリジニルメチル、1−、3−もしくは4−ホモピペリジニルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、ピロリジン−2−イルメチル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、4−ピロリジン−1−イルブチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、4−モルホリノブチル、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)エチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)プロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、4−ピペリジノブチル、2−ピペリジン−3−イルエチル、3−ピペリジン−3−イルプロピル、2−ピペリジン−4−イルエチル、3−ピペリジン−4−イルプロピル、2−ホモピペリジン−1−イルエチル、3−ホモピペリジン−1−イルプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、4−ピペラジン−1−イルブチル、2−ホモピペラジン−1−イルエチルまたは3−ホモピペラジン−1−イルプロピルであるか、
または式中、Xは直接結合であり、そしてQはベンジル、シクロプロピルメチル、2−イミダゾール−1−イルエチル、3−イミダゾール−1−イルプロピル、2−(1,2,3−トリアゾリル)エチル、2−(1,2,3−トリアゾリル)プロピル、2−(1,2,4−トリアゾリル)エチル、3−(1,2,4−トリアゾリル)プロピル、2−、3−もしくは4−ピリジルメチル、2−(2−、3−もしくは4−ピリジル)エチル、3−(2−、3−もしくは4−ピリジル)プロピル、1−、2−もしくは3−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、3−もしくは4−ピペリジニルメチル、1−、3−もしくは4−ホモピペリジニルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、ピロリジン−2−イルメチルM2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、4−ピロリジン−1−イルブチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、4−モルホリノブチル、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)エチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)プロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、4−ピペリジノブチル、2−ピペリジン−3−イルエチル、3−ピペリジン−3−イルプロピル、2−ピペリジン−4−イルエチル、3−ピペリジン−4−イルプロピル、2−ホモピペリジン−1−イルエチル、3−ホモピペリジン−1−イルプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、4−ピペラジン−1−イルブチル、2−ホモピペラジン−1−イルエチルまたは3−ホモピペラジン−1−イルプロピルである)の基から選択され、
そしてここでR置換基内の任意の(2〜6C)アルキレン鎖の隣接炭素原子は場合によりO、NH、N(Me)、CONH、NHCO、CH=CH及びC≡Cから選択される基の鎖中への挿入により分離されていてもよく、
そしてここでR置換基内の任意のCHまたはCH基は、場合によりそれぞれの上記CHまたはCH基上に1以上のフルオロもしくはクロロ基、またはヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、−エチル−−メチルアミノ、−イソプロピル−−メチルアミノ、−メチル−−プロピルアミノ、アセトキシ、アセタミド、−メチルアセタミドから、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合であるか、またはO、NH、CONH、NHCO及びCHOから選択され、そしてQは、ピリジル、ピリジルメチル、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、モルホリノ、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、ピロリジン−2−イルメチル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、ピペリジン−3−イルメチル、2−ピペリジン−3−イルエチル、ピペリジン−4−イルメチル、2−ピペリジン−4−イルエチル、2−ピペラジン−1−イルエチルまたは3−ピペラジン−1−イルプロピルである)の基から選択される置換基を持っていてもよく、
そしてここでR上の置換基内の任意のアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、場合によりフルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、アリル、2−プロピニル、メトキシ、メチルスルホニル、−メチルカルバモイル、−ジメチルカルバモイル及びアセチルから選択される1,2または3置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、または場合により式:
−X−R
(式中、Xは直接結合であるか、またはO及びNHから選択され、そしてRは2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノエチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、2−エチルアミノエチル、3−エチルアミノプロピル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、アセタミドメチル、メトキシカルボニルアミノメチル、エトキシカルボニルアミノメチル、tert−ブトキシカルボニルアミノメチルである)の基から、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合であるか、またはO、NH及びCOから選択され、そしてQはピロリジン−1−イルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、モルホリノメチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、ピペリジノメチル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、ピペラジン−1−イルメチル、2−ピペラジン−1−イルエチルまたは3−ピペラジン−1−イルプロピルである)の基から選択される1置換基を持っていてもよく、それらのそれぞれは場合によりフルオロ、クロロ、メチル及びメトキシから選択される1または2置換基(同じでも異なってもよい)を持つ)の基から選択される1置換基を持っていてもよく、
そしてここでR上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は、場合により1または2オキソ置換基を持っていてもよい;
(k)mは2であり、そしてそれぞれのR基(同じでも異なってもよい)は5−及び7−位または6−及び7−位に位置し、そしてRはヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、プロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、アセタミド、プロピオンアミド、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、テトラヒドロフラン−3−イルオキシ、テトラヒドロピラン−3−イルオキシ、テトラヒドロピラン−4−イルオキシ、シクロプロピルメトキシ、2−イミダゾール−1−イルエトキシ、3−イミダゾール−1−イルプロポキシ、2−(1,2,3−トリアゾール−1−イル)エトキシ、3−(1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロポキシ、2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エトキシ、3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロポキシ、ピリド−2−イルメトキシ、ピリド−3−イルメトキシ、ピリド−4−イルメトキシ、2−ピリド−2−イルエトキシ、2−ピリド−3−イルエトキシ、2−ピリド−4−イルエトキシ、3−ピリド−2−イルプロポキシ、3−ピリド−3−イルプロポキシ、3−ピリド−4−イルプロポキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、4−ピロリジン−1−イルブトキシ、ピロリジン−3−イルオキシ、ピロリジン−2−イルメトキシ、2−ピロリジン−2−イルエトキシ、3−ピロリジン−2−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、4−モルホリノブトキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、4−ピペリジノブトキシ、ピペリジン−3−イルオキシ、ピペリジン−4−イルオキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、ピペリジン−4−イルメトキシ、2−ピペリジン−3−イルエトキシ、3−ピペリジン−3−イルプロポキシ、2−ピペリジン−4−イルエトキシ、3−ピペリジン−4−イルプロポキシ、2−ホモピペリジン−1−イルエトキシ、3−ホモピペリジン−1−イルプロポキシ、2−ピペラジン−1−イルエトキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、4−ピペラジン−1−イルブトキシ、2−ホモピペラジン−1−イルエトキシ、3−ホモピペラジン−1−イルプロポキシ、2−ピロリジン−1−イルエチルアミノ、3−ピロリジン−1−イルプロピルアミノ、4−ピロリジン−1−イルブチルアミノ、ピロリジン−3−イルアミノ、ピロリジン−2−イルメチルアミノ、2−ピロリジン−2−イルエチルアミノ、3−ピロリジン−2−イルプロピルアミノ、2−モルホリノエチルアミノ、3−モルホリノプロピルアミノ、4−モルホリノブチルアミノ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)エチルアミノ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)プロピルアミノ、2−ピペリジノエチルアミノ、3−ピペリジノプロピルアミノ、4−ピペリジノブチルアミノ、ピペリジン−3−イルアミノ、ピペリジン−4−イルアミノ、ピペリジン−3−イルメチルアミノ、2−ピペリジン−3−イルエチルアミノ、ピペリジン−4−イルメチルアミノ、2−ピペリジン−4−イルエチルアミノ、2−ホモピペリジン−1−イルエチルアミノ、3−ホモピペリジン−1−イルプロピルアミノ、2−ピペラジン−1−イルエチルアミノ、3−ピペラジン−3−イルプロピルアミノ、4−ピペラジン−1−イルブチルアミノ、2−ホモピペラジン−1−イルエチルアミノまたは3−ホモピペラジン−1−イルプロピルアミノから選択され、
そしてここでR置換基内の任意の(2〜6C)アルキレン鎖の隣接炭素原子は場合により、O、NH、N(Me)、CH=CH及びC≡Cから選択される基の鎖への挿入により分離されていてもよい、
そしてここでR置換基内の任意のCHまたはCH基は場合により、それぞれの上記CHまたはCH基に1以上のフルオロもしくはクロロ基またはヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、−エチル−−メチルアミノ、−イソプロピル−−メチルアミノ、−メチル−−プロピルアミノ、アセトキシ、アセタミド及び−メチルアセタミドから選択される置換基を持っていてもよい、
そしてここでR上の置換基内の任意のフェニル、イミダゾリル、トリアゾリル、ピリジルまたはヘテロシクリル基は場合により、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、−メチルカルバモイル、−ジメチルカルバモイル及びメトキシから選択される1または2置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、そしてR置換基内のピロリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イルまたはホモピペラジン−1−イル基は、場合によりアリル、2−プロピニル、メチルスルホニル、アセチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピルプロピル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、または3−ピペラジン−1−イルプロピルで−置換されていてもよく、それらの置換基の最後の8はそれぞれ場合により、フルオロ、クロロ、メチル及びメトキシから選択される1または2置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、
そしてここでR上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は場合により1または2オキソ置換基を持っていてもよい;
(l)nは0である;
(m)nは1または2であり、そしてR基(同じでも異なってもよい)は1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5−及び/または6−位に位置し、そしてハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、(1〜6C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニルから、または式:
−X−R11
(式中、Xは直接結合であり、そしてR11はヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキルまたはジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキルである)の基から選択される;
(n)nは1または2であり、そしてR基(同じでも異なってもよい)は1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5−及び/または6−位に位置し、そしてハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、(1〜6C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル及び(1〜6C)アルコキシから選択される;
(o)nは1または2であり、そしてR基(同じでも異なってもよい)は1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5−及び/または6−位に位置し、そしてフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、ビニル、アリル、イソプロペニル、エチニル、1−プロポキシ、2−プロポキシ、メトキシ及びエトキシから選択される;
(p)nは1であり、そしてR基は1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5−または6−位、とりわけ5−位に位置し、そしてクロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシ及びエトキシから選択される;
(q)nは1であり、そしてR基は1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5−または6−位、とりわけ5−位に位置し、そしてフルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシ及びエトキシから選択される;
(r)−Z−R14基は1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の7−または6−位に位置する;
(s)−Z−R14基は1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の7−位に位置する;
(t)ZはC≡C基である;
(u)ZはCH=CHである;
(v)R14はハロゲノ、シアノ、イソシアノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、(2〜8C)アルケニル、(1〜6C)アルコキシカルボニル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、−(1〜6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、ハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキルから、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合であるか、またはCOであり、そしてQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである)の基から選択され、
そしてここでR14置換基内の任意のCHまたはCH基は場合により、それぞれの上記CH、CHまたはCH基に1以上のハロゲノもしくは(1〜6C)アルキル置換基、またはヒドロキシ、シアノ、アミノ、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(2〜6C)アルカノイルアミノ、N−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノから、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合であるか、またはO、N(R16)、CON(R16)、N(R16)CO及びC(R16Oから選択され、ここでR16は水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである)の基から選択される置換基を持っていてもよく、
そしてここでR15置換基内の任意のアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は場合により、ハロゲノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、(1〜6C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルスルホニル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル及び(2〜6C)アルカノイルから選択される1,2,または3置換基を持っていてもよく、または場合により式:
−X−R17
(式中、Xは直接結合であるか、またはO及びN(R18)から選択され、ここでR18は水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてR17はハロゲノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1〜6C)アルキルである)の基から選択される1置換基を持つ)の基から、及び式:
−X10−Q
(式中、X10は直接結合であるか、またはO、N(R19)及びCOから選択され、ここでR19は水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルであり、そしてそれは場合によりハロゲノ、(1〜6C)アルキル及び(1〜6C)アルコキシから選択される1または2置換基(同じでも異なってもよい)から選択される置換基を持っていてもよく、
そしてここでR14上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は場合により1または2オキソ置換基を持っていてもよい;
(w)R14はクロロ、シアノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、メトキシカルバモイル、ビニル、エトキシカルボニル、−メチルカルバモイル、−エチルカルバモイル、−ジメチルカルバモイル、−エチル−−メチルカルバモイル、−ジエチルカルバモイル、アセチル、プロピオニル、クロロメチル、2−クロロエチル、3−クロロプロピル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、2−エチルアミノエチル、3−エチルアミノプロピル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、アセタミドメチル、2−アセタミドエチル、3−アセタミドプロピルから、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合またはCOであり、そしてQはフェニル、ベンジル、1−、2−もしくは3−ピロリジニル、モルホリノ、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−、3−もしくは4−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−、2−もしくは3−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、3−もしくは4−ピペリジニルメチル、1−、3−もしくは4−ホモピペリジニルメチル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イルメチル、ピペラジン−1−イルメチル、ホモピペラジン−1−イルメチル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)エチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)プロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、2−ピペリジン−3−イルエチル、3−ピペリジン−3−イルプロピル、2−ピペリジン−4−イルエチル、3−ピペリジン−4−イルプロピル、2−ホモピペリジン−1−イルエチル、3−ホモピペリジン−1−イルプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、2−ホモピペラジン−1−イルエチルまたは3−ホモピペラジン−1−イルプロピルである)の基から選択され、
そしてここでR14置換基内の任意のCHまたはCH基は場合によりそれぞれの上記CHまたはCH基上に、1以上のフルオロ、クロロ、もしくはメチル基、またはヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、−エチル−−メチルアミノ、−イソプロピル−−メチルアミノ、−メチル−−プロピルアミノ、アセトキシ、アセタミド及び−メチルアセタミドから、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合であるか、またはO、NH、CONH、NHCO及びCHOから選択され、そしてQはピリジル、ピリジルメチル、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、モルホリノ、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、ピロリジン−2−イルメチル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、ピペリジン−3−イルメチル、2−ピペリジン−3−イルエチル、ピペリジン−4−イルメチル、2−ピペリジン−4−イルエチル、2−ピペラジン−1−イルエチルまたは3−ピペラジン−1−イルプロピルである)の基から選択される置換基を持っていてもよく、
そしてここでR14上の置換基内の任意のアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は場合により、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、アリル、2−プロピニル、メトキシ、メチルスルホニル、−メチルカルバモイル、−ジメチルカルバモイル及びアセチルから選択される1,2または3置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、または場合により式:
−X−R17
(式中、Xは直接結合であるか、またはO及びNHから選択され、そしてR17は2−フルオロエチル、3−フルオロプロピル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、2−エチルアミノエチル、3−エチルアミノプロピル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、アセタミドメチル、メトキシカルボニルアミノメチル、エトキシカルボニルアミノエチル、tert−ブトキシカルボニルアミノメチルである)の基から、及び式:
−X10−R
(式中、X10は直接結合であるか、またはO、NH及びCOから選択され、そしてQはピロリジン−1−イルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、モルホリノエチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、ピペリジノエチル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、ピペラジン−1−イルメチル、2−ピペラジン−1−イルエチルまたは3−ピペラジン−1−イルプロピルであり、それらのそれぞれは場合によりフルオロ、クロロ、メチル及びメトキシから選択される1または2置換基(同じでも異なってもよい)を持つ)の基から選択される1置換基を持っていてもよく、
そしてここでR14上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は、場合により1または2オキソ置換基を持っていてもよい;
(x)R14はクロロ、シアノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、ビニル、メトキシカルバモイル、エトキシカルボニル、−メチルカルバモイル、−エチルカルバモイル、−ジメチルカルバモイル、−エチル−−メチルカルバモイル、−ジエチルカルバモイル、アセチル、プロピオニル、クロロメチル、2−クロロエチル、3−クロロプロピル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、2−エチルアミノエチル、3−エチルアミノプロピル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、アセタミドメチル、2−アセタミドエチル、3−アセタミドプロピルから、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合またはCOであり、そしてQはフェニル、ベンジル、1−、2−もしくは3−ピロリジニル、モルホリノ、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル、ピリジン−2−イル、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−、3−もしくは4−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−、2−もしくは3−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、3−もしくは4−ピペリジニルメチル、1−、3−もしくは4−ホモピペリジニルメチル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イルメチル、ピペラジン−1−イルメチル、ホモピペラジン−1−イルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)エチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)プロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、2−ピペリジン−3−イルエチル、3−ピペリジン−3−イルプロピル、2−ピペリジン−4−イルエチル、3−ピペリジン−4−イルプロピル、2−ホモピペリジン−1−イルエチル、3−ホモピペリジン−1−イルプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、2−ホモピペラジン−1−イルエチルまたは3−ホモピペラジン−1−イルプロピルである)の基から選択され、
そしてここでR14置換基内の任意のCHまたはCH基は場合により、それぞれの上記CHまたはCH基上に、1以上のフルオロ、クロロ、もしくはメチル基、またはヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、−エチル−−メチルアミノ、−イソプロピル−−メチルアミノ、−メチル−−プロピルアミノ、アセトキシ、アセタミド及び−メチルアセタミドから、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合であるか、またはO、NH、CONH、NHCO及びCHOから選択され、そしてQはピリジル、ピリジルメチル、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、モルホリノ、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、ピロリジン−2−イルメチル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、ピペリジン−3−イルメチル、2−ピペリジン−3−イルエチル、ピペリジン−4−イルメチル、2−ピペリジン−4−イルエチル、2−ピペラジン−1−イルエチルまたは3−ピペラジン−1−イルプロピルである)の基から選択される置換基を持っていてもよく、
そしてここでR14上の置換基内の任意のアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は場合により、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、アリル、2−プロピニル、メトキシ、メチルスルホニル、−メチルカルバモイル、−ジメチルカルバモイル及びアセチルから選択される1,2または3置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、または場合により式:
−X−R17
(式中、Xは直接結合であるか、またはO及びNHから選択され、そしてR17は2−フルオロエチル、3−フルオロプロピル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、2−エチルアミノエチル、3−エチルアミノプロピル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、アセタミドメチル、メトキシカルボニルアミノメチル、エトキシカルボニルアミノエチル、tert−ブトキシカルボニルアミノメチルである)の基から、及び式:
−X10−R
(式中、X10は直接結合であるか、またはO、NH及びCOから選択され、そしてQはピロリジン−1−イルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、モルホリノメチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、ピペリジノエチル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、ピペラジン−1−イルメチル、2−ピペラジン−1−イルエチルまたは3−ピペラジン−1−イルプロピルであり、そしてそれらのそれぞれは場合によりフルオロ、クロロ、メチル及びメトキシから選択される1または2置換基(同じでも異なってもよい)を持つ)の基から選択される1置換基を持っていてもよく、
そしてここでR14上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は、場合により1または2オキソ置換基を持っていてもよい;および
(y)R14はシアノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、ビニル、メトキシカルバモイル、エトキシカルボニル、−メチルカルバモイル、−エチルカルバモイル、−ジメチルカルバモイル、−エチル−−メチルカルバモイル、−ジエチルカルバモイル、アセチル、プロピオニル、クロロメチル、2−クロロエチル、3−クロロプロピル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメ
チル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピルから、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合またはCOであり、そしてQはピリジン−2−イル、1−ピロリジニル、モルホリノ、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル、ピペリジノ、1−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、1−ホモピペリジニルメチル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イルメチル、ピペラジン−1−イルメチル、ホモピペラジン−1−イルメチルまたは3−モルホリノプロピルである)の基から選択され、
そしてここでR14置換基内の任意のCHまたはCH基は場合によりそれぞれの上記CHまたはCH基上に、1以上のフルオロ、クロロ、もしくはメチル基、またはヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アセトキシ、アセタミド及び−メチルアセタミドを持っていてもよく、
そしてここでR14上の置換基内の任意のヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は場合により、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、アリル、2−プロピニル、メトキシ、メチルスルホニル、−メチルカルバモイル、−ジエチルカルバモイル及びアセチルから選択される1、2または3置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、または場合により式:
−X−R17
(式中、Xは直接結合であり、そしてR17は2−フルオロエチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、アミノメチル、メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、アセタミドメチル、メトキシカルボニルアミノメチル、エトキシカルボニルアミノエチルまたはtert−ブトキシカルボニルアミノメチルである)の基から選択される1置換基を持っていてもよく、
そしてここでR14上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は場合により、1または2オキソ置換基を持つ。
本発明の具体的な化合物は、式Iのキノリン誘導体:
[式中:ZはOまたはNHであり、
mは1であり、そしてR基は5−、6−または7−位に位置するか、またはmは2であり、そしてそれぞれのR基(同じでも異なってもよい)は5−及び7−位または6−及び7−位に位置し、そしてRはヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ペント−4−イニルオキシ、ヘクス−5−イニルオキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、アセタミド、プロピオンアミド、2−イミダゾール−1−イルエトキシ、2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エトキシ、テトラヒドロフラン−3−イルオキシ、テトラヒドロピラン−4−イルオキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、4−ピロリジン−1−イルブトキシ、ピロリジン−3−イルオキシ、ピロリジン−2−イルメトキシ、2−ピロリジン−2−イルエトキシ、3−ピロリジン−2−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、4−モルホリノブトキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、4−ピペリジノブトキシ、ピペリジン−3−イルオキシ、ピペリジン−4−イルオキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、ピペリジン−4−イルメトキシ、2−ピペリジン−3−イルエトキシ、3−ピペラジン−3−イルプロポキシ、2−ピペリジン−4−イルエトキシ、3−ピペリジン−4−イルプロポキシ、2−ホモピペリジン−1−イルエトキシ、3−ホモピペリジン−1−イルプロポキシ、2−ピペラジン−1−イルエトキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、4−ピペラジン−1−イルブトキシ、2−ホモピペラジン−1−イルエトキシ及び3−ホモピペラジン−1−イルプロポキシから選択され、
そしてここでR置換基内の任意の(2〜6C)アルキレン鎖の隣接炭素原子は場合によりO、NH、N(Me)、CH=CH及びC≡Cから選択される基の鎖への挿入により分離されていてもよく、
そしてここでR置換基内の任意のCHまたはCH基は場合により、それぞれの上記CHまたはCH基に1以上のフルオロもしくはクロロ基、またはヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、−エチル−−メチルアミノ、−イソプロピル−−メチルアミノ、−メチル−−プロピルアミノ及びアセトキシから選択される置換基を持っていてもよく、
そしてここでR上の置換基内の任意のヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は場合により、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、メトキシ、−メチルカルバモイル及び−ジメチルカルバモイルから選択される1または2置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、そしてR置換基内のピロリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イルまたはホモピペラジン−1−イル基は場合により、アリル、メチルスルホニル、アセチル、2−フルオロエチル、3−フルオロプロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、または3−ピペラジン−1−イルプロピルで−置換されていてもよく、それらの置換基の最後の8はそれぞれ場合により、フルオロ、クロロ、メチル及びメトキシから選択される1または2置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、
そしてここでR上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は場合により1または2オキソ置換基を持っていてもよく;
nは0または1であり、そしてR基は、存在する場合、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5−または6−位に位置し、そしてフルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、ビニル、アリル、エチニル、メトキシ及びエトキシから選択され、
はC≡CまたはCH=CH基であり;そして
14はシアノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、−メチルカルバモイル、−エチルカルバモイル、−ジメチルカルバモイル、−エチル−−メチルカルバモイル、−ジエチルカルバモイル、アセチル、プロピオニル、クロロメチル、2−クロロエチル、3−クロロプロピル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、2−エチルアミノエチル、3−エチルアミノプロピル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、アセタミドメチル、2−アセタミドエチル及び3−アセタミドプロピルから、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合またはCOであり、そしてQは1−ピロリジニル、モルホリノ、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル、ピペリジノ、1−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、1−ホモピペリジニルメチル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イルメチル、ピペラジン−1−イルメチル、ホモピペラジン−1−イルメチルまたは3−モルホリノプロピルである)の基から選択され、
そしてここでR14置換基内の任意のCHまたはCH基は場合により、それぞれの上記CHまたはCH基上に、1以上のフルオロ、クロロ、もしくはメチル基、またはヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アセトキシ、アセタミド及び−メチルアセタミドを持っていてもよく、
そしてここでR14上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は場合により、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、アリル、2−プロピニル、メトキシ、メチルスルホニル、−メチルカルバモイル、−ジメチルカルバモイル及びアセチルから選択される1、2または3置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、または場合により式:
−X−R17
(式中、Xは直接結合であり、そしてR17は2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、アミノメチル、メチルアミノエチル、ジメチルアミノメチル、アセタミドメチル、メトキシカルボニルアミノメチル、エトキシカルボニルアミノメチルまたはtert−ブトキシカルボニルアミノメチルである)の基から選択される1置換基を持っていてもよく、
そしてここでR14上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は場合により、1または2オキソ置換基を持っていてもよい];または薬剤的に許容できるその酸付加塩である。
本発明の具体的な化合物は、式Iのキノリン誘導体:
[式中:ZはOまたはNHであり、
mは1であり、そしてR基は5−、6−または7−位に位置するか、またはmは2であり、そしてそれぞれのR基(同じでも異なってもよい)は5−及び7−位または6−及び7−位に位置し、そしてRはヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ペント−4−イニルオキシ、ヘクス−5−イニルオキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、アセタミド、プロピオンアミド、2−イミダゾール−1−イルエトキシ、2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エトキシ、テトラヒドロフラン−3−イルオキシ、テトラヒドロピラン−4−イルオキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、4−ピロリジン−1−イルブトキシ、ピロリジン−3−イルオキシ、ピロリジン−2−イルメトキシ、2−ピロリジン−2−イルエトキシ、3−ピロリジン−2−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、4−モルホリノブトキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、4−ピペリジノブトキシ、ピペリジン−3−イルオキシ、ピペリジン−4−イルオキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、ピペリジン−4−イルメトキシ、2−ピペリジン−3−イルエトキシ、3−ピペリジン−3−イルプロポキシ、2−ピペリジン−4−イルエトキシ、3−ピペリジン−4−イルプロポキシ、2−ホモピペリジン−1−イルエトキシ、3−ホモピペリジン−1−イルプロポキシ、2−ピペラジン−1−イルエトキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、4−ピペラジン−1−イルブトキシ、2−ホモピペラジン−1−イルエトキシ及び3−ホモピペラジン−1−イルプロポキシから選択され、
そしてここでR置換基内の任意の(2〜6C)アルキレン鎖の隣接炭素原子は場合により、O、NH、N(Me)、CH=CH及びC≡Cから選択される基の鎖への挿入により分離されていてもよく、
そしてここでR置換基内の任意のCHまたはCH基は場合により、それぞれの上記CHまたはCH基に1以上のフルオロもしくはクロロ基またはヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、−エチル−−メチルアミノ、−イソプロピル−−メチルアミノ、−メチル−−プロピルアミノ及びアセトキシから選択される置換基を持っていてもよく、
そしてここでR上の置換基内の任意のヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は場合により、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、メトキシ、−メチルカルバモイル及び−ジメチルカルバモイルから選択される1または2置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、そしてR置換基内のピロリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イルまたはホモピペラジン−1−イル基は、場合によりアリル、メチルスルホニル、アセチル、2−フルオロエチル、3−フルオロプロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピルプロピル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、または3−ピペラジン−1−イルプロピルで−置換されていてもよく、それらの置換基の最後の8はそれぞれ場合により、フルオロ、クロロ、メチル及びメトキシから選択される1または2置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、
そしてここでR上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は場合により1または2オキソ置換基を持っていてもよく;
nは0または1であり、そしてR基は、存在する場合、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5−または6−位に位置し、そしてフルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、ビニル、アリル、エチニル、メトキシ及びエトキシから選択され、
はC≡CまたはCH=CH基であり;そして
14はシアノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、ビニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、−メチルカルバモイル、−エチルカルバモイル、−ジメチルカルバモイル、−エチル−−メチルカルバモイル、−ジエチルカルバモイル、アセチル、プロピオニル、クロロメチル、2−クロロエチル、3−クロロプロピル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、2−エチルアミノメチル、3−エチルアミノプロピル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、アセタミドメチル、2−アセタミドエチル及び3−アセタミドプロピルから、または式:
−X−Q
(式中、Xは直接結合またはCOであり、そしてQはピリジン−2−イル、1−ピロリジニル、モルホリノ、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル、ピペリジノ、1−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、1−ホモピペリジニルメチル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イルメチル、ピペラジン−1−イルメチル、ホモピペラジン−1−イルメチルまたは3−モルホリノプロピルである)の基から選択され、
そしてここでR14置換基内の任意のCHまたはCH基は場合により、それぞれの上記CHまたはCH基上に、1以上のフルオロ、クロロ、もしくはメチル基、またはヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アセトキシ、アセタミド及び−メチルアセタミドから選択される置換基を持っていてもよく、
そしてここでR14上の置換基内の任意のヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は場合により、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、アリル、2−プロピニル、メトキシ、メチルスルホニル、−メチルカルバモイル、−ジメチルカルバモイル及びアセチルから選択される1、2または3置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、または場合により式:
−X−R17
(式中、Xは直接結合であり、そしてR17は2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、アミノメチル、メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、アセタミドメチル、メトキシカルボニルアミノメチル、エトキシカルボニルアミノメチルまたはtert−ブトキシカルボニルアミノメチルである)の基から選択される1置換基を持っていてもよく、
そしてここでR14上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は場合により、1または2オキソ置換基を持っていてもよい];または薬剤的に許容できるその酸付加塩である。
本発明の別の具体的な化合物は、式Iのキノリン誘導体:
[式中:ZはNHであり;
mは2であり、そして第1のR基は6−メトキシ基であり、第2のR基は7位に位置し、そしてメトキシ、エトキシ、2−フルオロエトキシ、2−クロロエトキシ、3−フルオロプロポキシ、3−クロロプロポキシ、2−メチルスルホニルエトキシ、3−メチルスルホニルプロポキシ、2−(2−クロロエトキシ)エトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、−メチルピペリジン−3−イルメトキシ、ピペリジン−4−イルメトキシ、−メチルピペリジン−4−イルメトキシ、2−ピペリジン−3−イルエトキシ、2−(−メチルピペリジン−3−イル)エトキシ、3−ピペリジン−3−イルプロポキシ、3−(−メチルピペリジン−3−イル)プロポキシ、2−ピペリジン−4−イルエトキシ、2−(−メチルピペリジン−4−イル)エトキシ、3−ピペリジン−4−イルプロポキシ、3−(−メチルピペリジン−4−イル)プロポキシ、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−アリルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−(メチルスルホニルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]エトキシ、3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、2−(3−オキソピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(3−オキソピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)エトキシ、2−(2−モルホリノエトキシ)エトキシ、2−(2−ピペリジノエトキシ)エトキシ、2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ]エトキシ及び2−フルオロ−3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシから選択され;
nは0であるかまたはnは1であり、そしてRは、存在する場合、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5位に位置し、そしてフルオロ、クロロ、ブロモから選択され;
−Z−R14基は1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の7位に位置し、
はC≡CまたはCH=CH基であり;そして
14はシアノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、メトキシカルボニル、ビニル、エトキシカルボニル、−メチルカルバモイル、−エチルカルバモイル、−(2−メトキシエチル)カルバモイル、−ジメチルカルバモイル、−エチル−−メチルカルバモイル、−(2−メトキシエチル)−−メトキシカルバモイル、アセチル、プロピオニル、クロロメチル、2−クロロエチル、3−クロロプロピル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、ピリジン−2−イル、1−ピロリジニルカルボニル、モルホリノカルボニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イルカルボニル、ピペリジノカルボニル、ピペラジン−1−イルカルボニル、1−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イルメチル、ピペラジン−1−イルメチル及び3−モルホリノプロピルから選択される];または薬剤的に許容できるその酸付加塩である。
本発明の別の具体的な化合物は、式Iのキノリン誘導体:
[式中:ZはNHであり;
mは2であり、そして第1のR基は6−メトキシ基であり、第2のR基は7−位に位置し、そしてメトキシ、エトキシ、2−フルオロエトキシ、2−クロロエトキシ、3−フルオロプロポキシ、3−クロロプロポキシ、2−メチルスルホニルエトキシ、3−メチルスルホニルプロポキシ、2−(2−クロロエトキシ)エトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、−メチルピペリジン−3−イルメトキシ、ピペリジン−4−イルメトキシ、−メチルピペリジン−4−イルメトキシ、2−ピペリジン−3−イルエトキシ、2−(−メチルピペリジン−3−イル)エトキシ、3−ピペリジン−3−イルプロポキシ、3−(−メチルピペリジン−3−イル)プロポキシ、2−ピペリジン−4−イルエトキシ、2−(−メチルピペリジン−4−イル)エトキシ、3−ピペラジン−4−イルプロポキシ、3−(−メチルピペリジン−4−イル)プロポキシ、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−アリルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−(メチルスルホニルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]エトキシ、3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、2−(3−オキソピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(3−オキソピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)エトキシ、2−(2−モルホリノエトキシ)エトキシ、2−(2−ピペリジノエトキシ)エトキシ及び2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ]エトキシから選択され;
nは0であるかまたはnは1であり、そしてRは、存在する場合、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5−位に位置し、そしてクロロ及びブロモから選択され;
−Z−R14基は1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の7−位に位置し、
はC≡CまたはCH=CH基であり;そして
14はシアノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、メトキシカルボニル、ビニル、エトキシカルボニル、−メチルカルバモイル、−エチルカルバモイル、−(2−メトキシエチル)カルバモイル、−ジメチルカルバモイル、−エチル−−メチルカルバモイル、−(2−メトキシエチル)−−メトキシカルバモイル、アセチル、プロピオニル、クロロメチル、2−クロロエチル、3−クロロプロピル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、1−ピロリジニルカルボニル、モルホリノカルボニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イルカルボニル、ピペリジノカルボニル、ピペラジン−1−イルカルボニル、1−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イルメチル、ピペラジン−1−イルメチル及び3−モルホリノプロピルから選択される];または薬剤的に許容できるその酸付加塩である。
本発明の別の具体的な化合物は、式Iのキノリン誘導体:
[式中:ZはNHであり;
mは2であり、そして第1のR基は6−メトキシ基であり、第2のR基は7−位に位置し、そしてメトキシ、エトキシ、2−フルオロエトキシ、2−クロロエトキシ、3−フルオロプロポキシ、3−クロロプロポキシ、2−メチルスルホニルエトキシ、3−メチルスルホニルプロポキシ、2−(2−クロロエトキシ)エトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、−メチルピペリジン−3−イルメトキシ、ピペリジン−4−イルメトキシ、−メチルピペリジン−4−イルメトキシ、2−ピペリジン−3−イルエトキシ、2−(−メチルピペリジン−3−イル)エトキシ、3−ピペリジン−3−イルプロポキシ、3−(−メチルピペリジン−3−イル)プロポキシ、2−ピペリジン−4−イルエトキシ、2−(−メチルピペリジン−4−イル)エトキシ、3−ピペラジン−4−イルプロポキシ、3−(−メチルピペリジン−4−イル)プロポキシ、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−アリルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−(メチルスルホニルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]エトキシ、3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、2−(3−オキソピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(3−オキソピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)エトキシ、2−(2−モルホリノエトキシ)エトキシ、2−(2−ピペリジノエトキシ)エトキシ、2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ]エトキシ及び2−フルオロ−3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イルプロポキシから選択され;
nは0であるかまたはnは1であり、そしてRは、存在する場合、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5−位に位置し、そしてフルオロ、クロロ及びブロモから選択され;
−Z−R14基は1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の7−位に位置し、
はC≡C基であり;そして
14はクロロメチル、2−クロロエチル、3−クロロプロピル、ヒドロキシメチル、ビニル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、ピリジン−2−イル、1−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イルメチル、ピペラジン−1−イルメチル及び3−モルホリノプロピルから選択される];または薬剤的に許容できるその酸付加塩である。
本発明の別の具体的な化合物は、式Iのキノリン誘導体:
[式中:ZはNHであり;
mは2であり、そして第1のR基は6−メトキシ基であり、第2のR基は7位に位置し、そしてメトキシ、エトキシ、2−フルオロエトキシ、2−クロロエトキシ、3−フルオロプロポキシ、3−クロロプロポキシ、2−メチルスルホニルエトキシ、3−メチルスルホニルプロポキシ、2−(2−クロロエトキシ)エトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、−メチルピペリジン−3−イルメトキシ、ピペリジン−4−イルメトキシ、−メチルピペリジン−4−イルメトキシ、2−ピペリジン−3−イルエトキシ、2−(−メチルピペリジン−3−イル)エトキシ、3−ピペリジン−3−イルプロポキシ、3−(−メチルピペリジン−3−イル)プロポキシ、2−ピペリジン−4−イルエトキシ、2−(−メチルピペリジン−4−イル)エトキシ、3−ピペラジン−4−イルプロポキシ、3−(−メチルピペリジン−4−イル)プロポキシ、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−アリルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−(メチルスルホニルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]エトキシ、3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、2−(3−オキソピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(3−オキソピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)エトキシ、2−(2−モルホリノエトキシ)エトキシ、2−(2−ピペリジノエトキシ)エトキシ及び2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ]エトキシから選択され;
nは0であるかまたはnは1であり、そしてRは、存在する場合、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5−位に位置し、そしてクロロ及びブロモから選択され;
−Z−R14基は1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の7−位に位置し、
はCH=CH基であり;そして
14はシアノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、−メチルカルバモイル、−エチルカルバモイル、−(2−メトキシエチル)カルバモイル、−ジメチルカルバモイル、−エチル−−メチルカルバモイル、−(2−メトキシエチル)−−メトキシカルバモイル、アセチル、プロピオニル、クロロメチル、2−クロロエチル、3−クロロプロピル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、1−ピロリジニルカルボニル、モルホリノカルボニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イルカルボニル、ピペリジノカルボニル、ピペラジン−1−イルカルボニル、1−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イルメチル及びピペラジン−1−イルメチルから選択される];または薬剤的に許容できるその酸付加塩である。
本発明の別の具体的な化合物は、式Iのキノリン誘導体:
[式中:ZはNHであり;
mは2であり、そして第1のR基は6−メトキシ基であり、第2のR基は7−位に位置し、そしてメトキシ、エトキシ、2−フルオロエトキシ、2−クロロエトキシ、3−フルオロプロポキシ、3−クロロプロポキシ、2−(2−クロロエトキシ)エトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−アリルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−(メチルスルホニルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]エトキシ、3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、2−(3−オキソピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(3−オキソピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)エトキシ及び2−フルオロ−3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシから選択され;
nは0であるかまたはnは1であり、そしてRは1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5−位に位置するフルオロまたはクロロ基であり;
−Z−R14基は1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の7−位に位置し、
はC≡C基であり;そして
14はビニル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、ジメチルアミノメチル、ピリジン−2−イル、1−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イルメチル及びピペラジン−1−イルメチルから選択される];または薬剤的に許容できるその酸付加塩である。
本発明の別の具体的な化合物は、式Iのキノリン誘導体:
[式中:ZはNHであり;
mは2であり、そして第1のR基は6−メトキシ基であり、第2のR基は7−位に位置し、そしてメトキシ、エトキシ、2−フルオロエトキシ、2−クロロエトキシ、3−フルオロプロポキシ、3−クロロプロポキシ、2−(2−クロロエトキシ)エトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−アリルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−(メチルスルホニルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]エトキシ、3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、2−(3−オキソピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(3−オキソピペラジン−1−イル)プロポキシ及び2−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)エトキシから選択され;
nは0であるかまたはnは1であり、そしてRは1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5−位に位置するクロロ基であり;
−Z−R14基は1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の7−位に位置し、
はC≡C基であり;そして
14はヒドロキシメチル、メトキシメチル、ジメチルアミノメチル、1−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イルメチル及びピペラジン−1−イルメチルから選択される]または薬剤的に許容できるその酸付加塩である。
本発明の別の具体的な化合物は、式Iのキノリン誘導体:
[式中:ZはNHであり;
mは2であり、そして第1のR基は6−メトキシ基であり、第2のR基は7−位に位置し、そしてメトキシ、エトキシ、2−フルオロエトキシ、2−クロロエトキシ、3−フルオロプロポキシ、3−クロロプロポキシ、2−(2−クロロエトキシ)エトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−アリルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−(メチルスルホニルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]エトキシ、3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、2−(3−オキソピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(3−オキソピペラジン−1−イル)プロポキシ及び2−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)エトキシから選択され;
nは0であるかまたはnは1であり、そしてRは1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5位に位置するクロロ基であり;
−Z−R14基は1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の7−位に位置し、
はCH=CH基であり;そして
14はシアノ、カルボキシ、カルバモイル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、−メチルカルバモイル、−エチルカルバモイル、−(2−メトキシエチル)カルバモイル、−ジメチルカルバモイル、−エチル−−メチルカルバモイル、−(2−メトキシエチル)−−メトキシカルバモイル、アセチル、プロピオニル、1−ピロリジニルカルボニル、モルホリノカルボニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イルカルボニル、ピペリジノカルボニル及びピペラジン−1−イルカルボニルから選択される];または薬剤的に許容できるその酸付加塩である。
本発明の別の具体的な化合物は、式Iのキノリン誘導体:
[式中:ZはNHであり;
mは2であり、そして第1のR基は5−位に位置し、そして−メチルピペリジン−4−イルオキシ及びテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシから選択され、第2のR基は7−位に位置し、そしてメトキシ、エトキシ、2−フルオロエトキシ、2−クロロエトキシ、3−フルオロプロポキシ、3−クロロプロポキシ、2−メチルスルホニルエトキシ、3−メチルスルホニルプロポキシ、2−(2−クロロエトキシ)エトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、−メチルピペリジン−3−イルメトキシ、ピペリジン−4−イルメトキシ、−メチルピペリジン−4−イルメトキシ、2−ピペリジン−3−イルエトキシ、2−(−メチルピペリジン−4−イル)エトキシ、3−ピペリジン−3−イルプロポキシ、3−(−メチルピペリジン−3−イル)プロポキシ、2−ピペリジン−4−イルエトキシ、2−(−メチルピペリジン−4−イル)エトキシ、3−ピペリジン−4−イルプロポキシ、3−(−メチルピペリジン−4−イル)プロポキシ、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−アリルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−(メチルスルホニルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]エトキシ、3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、2−(3−オキソピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(3−オキソピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)エトキシ、2−(2−モルホリノエトキシ)エトキシ、2−(2−ピペリジノエトキシ)エトキシ、2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ及び2−フルオロ−3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシから選択され;
nは0であるかまたはnは1であり、そしてRは1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5位に位置し、そしてフルオロ、クロロまたはブロモ基から選択され;
−Z−R14基は1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の7−位に位置し、
はC≡C基であり;そして
14はシアノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、ビニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、−メチルカルバモイル、−エチルカルバモイル、−(2−メトキシエチル)カルバモイル、−ジメチルカルバモイル、−エチル−−メチルカルバモイル、−(2−メトキシエチル)−−メトキシカルバモイル、アセチル、プロピオニル、クロロメチル、2−クロロエチル、3−クロロプロピル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、1−ピロリジニルカルボニル、モルホリノカルボニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イルカルボニル、ピペリジノカルボニル、ピペラジン−1−イルカルボニル、1−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イルメチル、ピペラジン−1−イルメチル及び3−モルホリノプロピルから選択される]または薬剤的に許容できるその酸付加塩である。
本発明の別の具体的な化合物は、式Iのキノリン誘導体:
[式中:ZはNHであり;
mは2であり、そして第1のR基は5−位に位置し、そして−メチルピペリジン−4−イルオキシ及びテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシから選択され、第2のR基は7−位に位置し、そしてメトキシ及び3−モルホリノプロポキシから選択され;
nは0であるかまたはnは1であり、そしてRは1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5−位に位置し、そしてフルオロ、クロロまたはブロモ基から選択され;
−Z−R14基は1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の7−位に位置し、
はC≡C基であり;そして
14はクロロメチル、2−クロロエチル、3−クロロプロピル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、ピリジン−2−イル、1−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イルメチル、ピペラジン−1−イルメチル及び3−モルホリノプロピルから選択される];または薬剤的に許容できるその酸付加塩である。
本発明の別の具体的な化合物は、式Iのキノリン誘導体:
[式中:ZはNHであり;
mは2であり、そして第1のR基は5−位に位置し、そして−メチルピペリジン−4−イルオキシ及びテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシから選択され、そして第2のR基は7−位に位置し、そしてメトキシ及び3−モルホリノプロポキシから選択され;
nは0であるかまたはnは1であり、そしてR基は、存在する場合、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5−位に位置し、そしてクロロであり;
−Z−R14基は1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の7−位に位置し、
はC≡C基であり;そして
14はメトキシメチル及び2−メトキシエチルから選択される];または薬剤的に許容できるその酸付加塩である。
本発明の具体的な化合物は、たとえば、以下の実施例1、2、3、9(1)〜9(7)、10及び11に記載の式Iのキノリン誘導体を包含する。さらに、具体的な化合物には、3−シアノ−4−[6−クロロ−4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]−7−メトキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)キノリン、3−シアノ−7−メトキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン、3−シアノ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン、3−シアノ−7−メトキシ−4−[4−(4−メトキシブト−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]キノリン、3−シアノ−6−メトキシ−7−[3−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン、3−シアノ−6,7−ジメトキシ−4−[4−(ピリジン−2−イルエチニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン、3−シアノ−6−メトキシ−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]−7−[2−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)エトキシ]キノリン、4−[(4−ブト−3−エン−1−1−イニル−2,3−メチレンジオキシ)アニリノ]−3−シアノ−7−メトキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]キノリン、3−シアノ−6−メトキシ−7−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]−4−[6−フルオロ−4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン、3−シアノ−6−メトキシ−7−[2−フルオロ−3−(ヒドロキシピペリジン−4−イル)プロポキシ]−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン及び3−シアノ−6−メトキシ−7−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリンが挙げられる。
式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩は化学的に関連する化合物の製造に適用できることが公知の、任意の工程により製造することができる。そのような工程は、式Iのキノリン誘導体を製造するために使用される場合、本発明の別の態様において提供され、そして以下の代表的な工程の変法として説明され、特記しなければ、そこではm、R、Z、n、R、Z及びZ14は先に説明したいずれかの意味を有する。必要な出発物質は有機化学の標準手順により得ることができる。そのような出発物質の製造は、以下の代表的な工程の変法と共に説明され、そして添付の実施例の範囲内である。あるいは、必要な出発物質は説明された手順に類似の方法により得ることができ、それらは有機化学者の通常の技術の範囲内である。
(a) 式I(式中、ZはO、SまたはN(R)基である)の化合物の製造のための、式II:
Figure 2006501185
(式中、必要な場合いずれかの官能基が保護されていること以外は、Lは置換可能な基であり、そしてm及びRは先に説明した意味のいずれかを有する)のキノリンと、式III:
Figure 2006501185
(式中、必要な場合いずれかの官能基が保護されていること以外は、ZはO、SまたはN(R)であり、そしてn、R、R、Z及びR14は先に説明した意味のいずれかを有する)の化合物の反応であり、その後存在するいずれかの保護基は慣用の手段で除去される。
反応は好都合には適切な酸の存在において、または適切な塩基の存在において行うことができる。適切な酸は、たとえば、塩化水素または臭化水素のような無機酸である。適切な塩基は、たとえば、ピリジン、2,6−ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、モルホリン、N−メチルモルホリンもしくはジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エンのような有機アミン塩基、またはたとえば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムのようなアルカリもしくはアルカリ土類金属炭酸塩もしくは水酸化物、またはたとえば、ヘキサメチルジシラザンナトリウムのようなアルカリ金属アミド、またはたとえば、水素化ナトリウムのようなアルカリ金属水素化物である。
適切な置換可能な基Lは、たとえば、ハロゲノ、アルコキシ、アリールオキシまたはスルホニルオキシ基、たとえば、クロロ、ブロモ、メトキシ、フェノキシ、ペンタフルオロフェノキシ、メタンスルホニルオキシまたはトルエン−4−スルホニルオキシ基である。反応は好都合には、適切な不活性溶媒または希釈剤、たとえばメタノール、エタノール、イソプロパノールまたは酢酸エチルのようなアルコールまたはエステル、メチレンクロリド、クロロホルムまたは四塩化炭素のようなハロゲン化溶媒、テトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサンのようなエーテル、トルエンのような芳香族溶媒、または−ジメチルホルムアミド、−ジメチルアセタミド、−メチルピロリジン−2−オンまたはジメチルスルホキシドのような双極性非プロトン溶媒の存在において行われる。反応は好都合には、たとえば0〜250℃の範囲、好ましくは0〜120℃の範囲の温度で行われる。
一般に、式IIのキノリン誘導体は、−ジメチルホルムアミドのような非プロトン溶媒の存在において、好都合には、塩基、たとえば炭酸カリウム、またはヘキサメチルジシラザンナトリウムの存在において、そしてたとえば0〜150℃の範囲、好ましくはたとえば0〜70℃の範囲の温度で、式IIIの化合物と反応することができる。
式Iのキノリン誘導体は遊離塩基の形状においてこの工程から得ることができるか、またはかわりにそれは式H−Lの酸と共に塩の形状で得ることができ、ここでLは先に説明した意味を有する。塩から遊離塩基を得ることが所望される場合、適切な塩基、たとえばピリジン、2,6−ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、モルホリン、N−メチルモルホリンもしくはジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エンのような有機アミン塩基、またはたとえば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムのようなアルカリもしくはアルカリ土類金属炭酸塩もしくは水酸化物で塩を処理することができる。
当該基の保護のために、保護基は文献に記載であるか、または当業者に公知の基のいずれかから適宜選択することが可能であり、慣用の方法により導入することができる。当該保護基の除去のために、保護基は文献に記載であるか、または当業者に公知のいずれか好都合な方法により適宜除去することが可能であり、そのような方法は分子内の他の基をできるだけ妨害せずに保護基を除去するように選択される。
保護基の具体的な例は便宜上、以下に記載し、ここで、たとえば低級アルキルにあるような“低級”とは、適用される基が好ましくは1〜4炭素を有することを意味する。これらの例は包括的ではないと理解すべきである。保護基の除去のための具体的な方法の例が以下に挙げられる場合、これらは同様に包括的ではない。具体的に述べられていない保護基の使用及び脱保護の方法は、もちろん、本発明の範囲内である、
カルボキシ保護基は、エステル形成性脂肪族もしくはアリール脂肪族アルコール、またはエステル形成性シラノールの残基であってよい(上記アルコールまたはシラノールは好ましくは1〜20炭素原子を含む)。カルボキシ保護基の例としては、直鎖または分枝鎖(1〜12C)アルキル基(たとえばイソプロピル、及びtert−ブチル);低級アルコキシ−低級アルキル基(たとえばメトキシメチル、エトキシメチル及びイソブトキシメチル);低級アシルオキシ〜低級アルキル基(たとえば、アセトキシメチル、プロピオニルオキシメチル、ブチリルオキシメチル及びピバロイルオキシメチル);低級アルコキシカルボニルオキシ−低級アルキル基(たとえば、1−メトキシカルボニルオキシエチル及び1−エトキシカルボニルオキシエチル);アリール−低級アルキル基(たとえば、ベンジル、4−メトキシベンジル、2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジル、ベンズヒドリル及びフタリジル);トリ(低級アルキル)シリル基(たとえば、トリメチルシリル及びtert−ブチルジメチルシリル);トリ(低級アルキル)シリル−低級アルキル基(たとえばトリメチルシリルエチル);及び(2〜6C)アルケニル基(たとえばアリル)が挙げられる。カルボキシル保護基の除去にとりわけ適切な方法には、たとえば酸−、塩基−、金属−または酵素−触媒開裂が挙げられる。
ヒドロキシ保護基の例としては、低級アルキル基(たとえばtert−ブチル)、低級アルケニル基(たとえばアリル);低級アルカノイル基(たとえばアセチル);低級アルコキシカルボニル基(たとえばtert−ブトキシカルボニル);低級アルケニルオキシカルボニル基(たとえばアリルオキシカルボニル);アリール−低級アルコキシカルボニル基(たとえばベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル及び4−ニトロベンジルオキシカルボニル);トリ(低級アルキル)シリル(たとえばトリメチルシリル及びtert−ブチルジメチルシリル)及びアリール−低級アルキル(たとえばベンジル)基が挙げられる。
アミノ保護基の例としては、ホルミル、アリール−低級アルキル基(たとえばベンジル及び置換されたベンジル、4−メトキシベンジル、2−ニトロベンジル及び2,4−ジメトキシベンジル、ならびにトリフェニルメチル);ジ−4−アニシルメチル及びフリルメチル基;低級アルコキシカルボニル(たとえば、tert−ブトキシカルボニル)低級アルケニルオキシカルボニル(たとえばアリルオキシカルボニル);アリール−低級アルコキシカルボニル基(たとえばベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル及び4−ニトロベンジルオキシカルボニル);トリアルキルシリル(たとえばトリメチルシリル及びtert−ブチルジメチルシリル);アルキリデン(たとえばメチリデン)ならびにベンジリデン及び置換されたベンジリデン基が挙げられる。
ヒドロキシ及びアミノ保護基の除去のための適切な方法には、たとえば、2−ニトロベンジルオキシカルボニルのような基に対する酸−、塩基−、金属−または酵素−触媒加水分解、ベンジルのような基に対する水素化及び2−ニトロベンジルオキシカルボニルのような基に対する光分解が挙げられる。
読者は、反応条件及び試薬に対する一般的指針として、Advanced Organic Chemistry、4版、J.March編、John Wiley&Sons 1992年発行、及び保護基に対する一般的指針としては同様にJohn Wiley&Sons発行によるProtective Groups in Organic Synthesis、2版、T.Green et al.編を参照されたい。
式IIのキノリン出発物質は、国際特許出願WO/98/43960及びWO00/68201に開示されたような慣用の手順により得ることができる。たとえば、式IV:
Figure 2006501185
(式中、必要な場合いずれかの官能基が保護されていること以外は、m及びRは先に説明した意味のいずれかを有する)の1,4−ジヒドロキノリン−4−オンはハロゲン化剤、たとえばチオニルクロリド、ホスホリルクロリドまたは四塩化炭素とトリフェニルホスフィンの混合物と反応することが可能であり、その後存在するいずれかの保護基は慣用の手段で除去される。
そのようにして得られた4−クロロキノリンは、必要な場合、炭酸カリウムのような適切な塩基の存在において、及び−ジメチルホルムアミドのような適切な溶媒の存在において、ペンタフルオロフェノールとの反応により4−ペンタフルオロフェノキシキノリンに変換することができる。
2,3−メチレンジオキシアニリノ出発物質(たとえばZがNHの場合、式III)は実施例に説明するような慣用の手順により、得ることができる。対応する2,3−メチレンジオキシフェノール及び2,3−メチレンジオキシチオフェノール出発物質(ZがOまたはSの場合、式III)は慣用の手順により得ることができる。
(b) 少なくとも1つのR基が式:
−X
(式中、Qはアリール−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルケニル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキルもしくはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキル基であるか、または場合により置換されていてもよいアルキル基であり、そしてXは酸素原子である)の基である、式Iの化合物の製造のための、式V:
Figure 2006501185
(式中、必要な場合いずれかの官能基が保護されていること以外は、m、R、Z、n、R、Z及びR14は先に説明した意味のいずれかを有する)のキノリンと、式Q−OH(式中、必要な場合いずれかの官能基が保護されている)の適切なアルコールとの、好都合には適切な脱水剤の存在下におけるカップリングであり、その後存在するいずれかの保護基は慣用の手段で除去される。
適切な脱水剤は、たとえば、カルボジイミド、たとえばジシクロヘキシルカルボジイミドもしくは1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド、またはジエチルもしくはジ−tert−ブチルアゾジカルボキシレートのようなアゾ化合物とトリフェニルホスフィンのようなホスフィンとの混合物である。反応は好都合には、適切な不活性溶媒または希釈剤、たとえばメチレンクロリド、クロロホルムまたは四塩化炭素のようなハロゲン化溶媒存在において、そしてたとえば10〜150℃の範囲、好ましくは周囲温度またはその近くの温度で行われる。
反応は好都合には、適切な不活性溶媒または希釈剤、たとえばメチレンクロリド、クロロホルムまたは四塩化炭素のようなハロゲン化溶媒存在において、そしてたとえば10〜150℃の範囲、好ましくは周囲温度またはその近くの温度で行われる。
(c) 式I[式中、Rはアミノ‐置換(1〜6C)アルコキシ基(たとえば、2−ホモピペリジン−1−イルエトキシまたは3−ジメチルアミノプロポキシ)である]の化合物の製造のための、式I(式中、Rはハロゲノ‐置換(1〜6C)アルコキシ基である)の化合物とヘテロシクリル化合物または適切なアミンとの反応。反応は、好都合には、先に説明した適切な希釈剤またはキャリアの存在において、そしてたとえば10〜150℃の範囲、好ましくは周囲温度またはその近くの温度で行われる。
(d) 式I(式中、R基は(1〜6C)アルコキシもしくは置換された(1〜6C)アルコキシ基、または(1〜6C)アルキルアミノもしくは置換された(1〜6C)アルキルアミノ基を含む)の化合物の製造のための、好都合には先に説明した適切な塩基の存在下における、式I(式中、R基はヒドロキシ基または第1もしくは第2アミノ基を適宜含む)のキノリン誘導体のアルキル化。
好都合には先に説明した適切な塩基の存在下、先に説明した適切な不活性溶媒または希釈剤の存在において、そしてたとえば10〜140℃の範囲、好都合には周囲温度またはその近くの温度において適切なアルキル化剤は、たとえば、ヒドロキシからアルコキシもしくは置換されたアルコキシへのアルキル化のための、またはアミノからアルキルアミノもしくは置換されたアルキルアミノへのアルキル化のための当該技術分野で公知の任意の化合物、たとえば、アルキルもしくは置換されたアルキルハライド、たとえば(1〜6C)アルキルクロリド、ブロミドもしくはヨージド、または置換された(1〜6C)アルキルクロリド、ブロミドもしくはヨージドである。
好都合には、式I(式中、R基は(1〜6C)アルキルアミノまたは置換された(1〜6C)アルキルアミノ基を含む)の化合物の製造のために、還元アミノ化反応を使用することができる。たとえば、式I(式中、R基は−メチル基である)の化合物の製造のために、N−H基を含む対応する化合物は適切な還元剤の存在においてホルムアルデヒドと反応することができる。適切な還元剤は、たとえばヒドリド還元剤、たとえばリチウムアルミニウムヒドリドのような、アルカリ金属アルミニウムヒドリド、または好ましくは、ボロヒドリドナトリウム、シアノボロヒドリドナトリウム、トリエチルボロヒドリドナトリウム及びトリアセトキシボロヒドリドナトリウムのような、アルカリ金属ボロヒドリドである。反応は、好都合には適切な不活性溶媒または希釈剤、たとえば、リチウムアルミニウムヒドリドのようなより強力な還元剤に対してはテトラヒドロフラン及びジエチルエーテル、そしてたとえば、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム及びシアノボロヒドリドナトリウムのようなあまり強力でない還元剤に対しては、メチレンクロリドならびにメタノール及びエタノールのようなプロトン性溶媒中で行われる。反応は、たとえば、10〜80℃の範囲、好都合には周囲温度またはその近くの温度で行われる。
(e) 式I(式中、ZはSまたはSO基であり、RまたはR置換基は(1〜6C)アルキルスルフィニルまたは(1〜6C)アルキルスルホニル基であるか、または、R、RまたはR14置換基はSOまたはSO基を含む)の化合物の製造のための、式I(式中、適宜、ZはS基であるか、またはRまたはR置換基は(1〜6C)アルキルチオ基であるか、または、R、RまたはR14置換基はS基を含む)の化合物の酸化。
硫黄原子のそのような部分的または完全な酸化のための慣用の酸化試薬及び反応条件は有機化学者に十分公知である。
(f) 好都合には先に説明した適切な塩基の存在及び適切な触媒の存在における、式VI:
Figure 2006501185
(式中、必要な場合いずれかの官能基が保護されていること以外は、Lは置換可能な基であり、そしてm、R、Z、n及びRは先に説明した意味のいずれかを有する)の化合物と式VII:
HZ−R14
VII
(式中、必要な場合いずれかの官能基が保護されていること以外は、ZはC≡CまたはC(R13)=C(R13)基であり、そしてR13及びR14は、先に説明した意味のいずれかを有する)の化合物の反応であり、その後存在するいずれかの保護基は慣用の手段で除去される。
好都合には、置換可能な基はヨード、ブロモまたはクロロのようなハロゲノ基である。適切な触媒は、たとえば、有機金属試薬、たとえばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)またはビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドのような有機パラジウム化合物である。変換反応は、好都合には、先に説明した適切な不活性希釈剤またはキャリアの存在において、10〜150℃の範囲、好ましくは60℃またはその近くの温度で行われる。
(g) 式I(式中、R14はカルボキシル基である)の化合物の製造のための、式I(式中、R14は(1〜6C)アルコキシカルボニル基である)の化合物の開裂。
開裂反応は、好都合には、適切な塩基、たとえば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムのようなアルカリもしくはアルカリ土類金属炭酸塩もしくは水酸化物の存在において、及びメタノールのような、先に説明した適切な不活性希釈剤またはキャリアの存在において、そして10〜150℃の範囲、好ましくは40℃またはその近くの温度で、(1〜6C)アルコキシカルボニル基の加水分解によって行われる。
(h) 好都合には、先に説明した適切な脱水剤の存在における、式I(式中、R14はカルバモイル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイルまたはヘテロシクリルカルボニルアミノ基である)の別の化合物を製造するための式I(式中、R14は適切なアミンを持つカルボキシ基である)の化合物の反応。
反応は、好都合には、先に説明した適切な不活性希釈剤またはキャリアの存在において、たとえば10〜150℃の範囲、好ましくは周囲温度またはその近くの温度で行うことができる。
式1のキノリン誘導体の薬剤的に許容できる塩、たとえば酸付加塩が必要な場合、それは慣用の手順を使用して、上記のキノリン誘導体と適切な酸との反応により得ることができる。
バイオアッセイ
以下のアッセイを使用して、MAPK経路阻害剤としての化合物の効果を測定することができる。
(a)MEK阻害を検出するためのアッセイ
MAPK経路の阻害剤を評価するために、基質に存在するセリン/トレオニン残基のりん酸化を、阻害剤存在化、または非存在下において測定する、組み合わせアッセイを行った。ヒトp45MEK1を含む組換えグルタチオンS−トランスフェラーゼ融合蛋白質(GST‐MEK)を、c−raf(c−raf/ras/lckによるトリプルバキュロウイルス感染由来のSf9昆虫細胞溶解物)により活性化し、アッセイに使用した。活性なGST‐MEKは、初めに潜在的阻害剤存在化、または非存在下において、ATP及びMg2+の存在下、室温で60分間、p44MAPキナーゼを含む組換えグルタチオンS−トランスフェラーゼ融合蛋白質(GST‐MAPK)を活性化するために使用した。活性化されたGST‐MAPKは次に、ATP、Mg2+及び33P−ATPの存在下において、室温で10分間、基質としてミエリン塩基性蛋白質(MBP)と共にインキュベートした。反応は、20%v/vりん酸の添加により停止した。ミエリン塩基性蛋白質への33Pの取込は、フィルターマットへの基質の捕捉、洗浄及びシンチレーション法を使用した計数により測定した。阻害の程度は非処理対照との比較により測定した。
最終アッセイ溶液は、60μlの反応容積中に、10mM Tris、pH7.5、0.05mM EGTA、8.33μM[γ33P]ATP、8.33mM Mg(OAc)、0.05mM オルトバナジウム酸ナトリウム、0.05%v/v BSA、6.5ng GST‐MEK、1μg GST‐MAPK及び16.5μg MBPを包含した。
(b)In vitro MAPキナーゼアッセイ
化合物がGST‐MEKまたはGST‐MAPKを阻害しているかどうかを測定するために、MAPK活性の直接アッセイを使用した。GST‐MAPKは2点突然変異(S217E、S221E)を含む構成的に活性なGST‐MAPK融合蛋白質により活性化された。活性化GST‐MAPKはATP、Mg2+及び33P−ATPの存在下において、室温で60分間、基質(MBP)と共にインキュベートした。反応は、20%v/vりん酸の添加により停止した。ミエリン塩基性蛋白質への33Pの取込は、フィルターマットへの捕捉、洗浄及びシンチレーション法による計数により測定した。
最終アッセイ溶液は、60μlの反応容積中に、12mM Tris、pH7.5、0.06mM EGTA、30μM[γ33P]ATP、10mM Mg(OAc)、0.06mM オルトバナジウム酸ナトリウム、0.06%v/v BSA、28ng GST‐MAPK及び16.5μg MBPを包含した。
(c)細胞増殖アッセイ
細胞は、5%FCSを含む増殖培地中でマルチ‐ウェルプレートへ20,000〜40,000細胞/mlで播種し、37℃で一晩インキュベートした。化合物は新鮮な培地で適切な濃度に調製し、細胞を含むウェルに添加した。次にこれらをさらに72時間インキュベートした。その後、細胞はトリプシン/EDTAでインキュベートすることによりウェルから除去し、Coulterカウンターを使用して計数するか、またはPBSA中でXTT/PMSで処理し、吸光度を450nmで測定した。
以下のアッセイを使用して、c−Srcチロシンキナーゼ阻害剤として、c−Srcトランスフェクション線維芽細胞増殖のin vitroでの阻害剤として、A549ヒト肺腫瘍細胞移動のin vitroでの阻害剤として、及びA549組織異種移植片のヌードマウスにおける増殖のin vivoでの阻害剤としての本発明の化合物の効果を測定することができる。
(d) In vitroにおけるSrc酵素アッセイ
酵素c−Srcキナーゼによるポリペプチド基質を含むチロシンのりん酸化を阻害する試験化合物の能力は慣用のElisaアッセイを使用して評価した。
基質溶液[0.2mg/mlのアジ化ナトリウムを含むりん酸緩衝食塩水(PBS)中のポリアミノ酸Poly(Glu、Tyr)4:1(SigmaカタログNo.P0275)20μg/ml溶液の100μl]をいくつかのNunc96‐ウェルイムノプレート(カタログN0.439454)のそれぞれのウェルに添加し、プレートを密閉し、4℃で16時間保存した。過剰な基質溶液を捨て、ウシ血清アルブミン(BSA;PBS中の5%溶液を150μl)をそれぞれの基質被覆アッセイウェルに移し、周囲温度で1時間インキュベートし、非特異的結合を阻害した。アッセイプレートウェルは0.05%v/vTween20を含むPBS(PBST)及びHepespH7.4バッファー(50mM、300μl/ウェル)で順番に洗浄し、その後ブロットして乾燥させた。
それぞれの試験化合物はジメチルスルホキシドに溶解し、蒸留水で希釈して系列希釈溶液(100μM〜0.001μM)を得た。試験化合物のそれぞれの希釈溶液の一部(25μl)を洗浄したアッセイプレートのウェルに移した。“完全”対照ウェルは化合物のかわりに希釈したDMSOを含有した。アデノシン−5′−三りん酸(ATP;40μM)を含む塩化マグネシウム水溶液(80mM)のアリコート(25μl)は、ATPを含まずに塩化マグネシウムを含む“ブランク”対照ウェル以外のすべての試験ウェルに添加した。
活性なヒトc−Srcキナーゼ(Sf9昆虫細胞に発現された組み換え酵素;Upstate Biotechnology Inc.から入手、product 14−117)は、使用直前に100mM Hepes pH7.4バッファー、0.02mM オルトバナジウム酸ナトリウム、2mM ジチオスレイトール及び0.02% BSAを含む酵素希釈液で、1:10,000に希釈した。反応を開始するために、新たに希釈した酵素のアリコート(50μl)をそれぞれのウェルに添加し、プレートは周囲温度で20分間インキュベートした。それぞれのウェルの上清液を捨て、ウェルはPBSTで2回洗浄した。マウスIgG抗‐ホスホチロシン抗体(Upstate Biotechnology Inc.product 05−321;100μl)は0.5%w/v BSAを含むPBSTで、1:6000に希釈し、それぞれのウェルに添加した。プレートは周囲温度で1時間インキュベートした。上清液は捨て、ウェルはPBSTで洗浄した(x4)。
PCSBカプセル(SigmaカタログNo.p4922)は蒸留水(100ml)に溶解し、0.03% 過ホウ酸ナトリウムを含むりん酸‐クエン酸pH5バッファー(50mM)を提供した。このバッファーのアリコート(50ml)は2,2′−アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸)(ABTS;BoehringerカタログNo.1204 521)の50mg錠剤と混合した。得られた溶液のアリコート(100μl)はそれぞれのウェルに添加した。プレートは、プレートリーディングスペクトロフォトメーターを使用して405nmで測定した、“完全”対照ウェルの吸光度の値が約1.0になるまで、周囲温度で20〜60分間インキュベートした。“ブランク”(ATPなし)及び“完全”(化合物なし)対照の値を使用して、酵素活性を50%阻害する試験化合物の希釈範囲を決定した。
(e) In vitroにおけるc−SrcをトランスフェクションしたNIH3T3(c−src3T3)線維芽細胞増殖アッセイ
このアッセイは、ヒトc−Srcの活性化変異体(Y530F)を安定にトランスフェクションされているNational Institute of Health(NIH)マウス3T3線維芽細胞の増殖を阻害する試験化合物の能力を測定した。
Shalloway et al.,Cell,1987,49,65−73に記載されたものと類似の手順を使用して、NIH3T3細胞はヒトc−Srcの活性化変異体(Y530F)によりトランスフェクションされた。得られたc−src3T3細胞は一般に、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM;Sigma)+0.9%塩化ナトリウム水溶液中の0.5% ウシ胎児血清(FCS)、2mM グルタミン、100units/ml ペニシリン及び0.1mg/mlストレプトマイシンを含むアッセイ培地をそれぞれ含む、96ウェル組織培養‐処理透明アッセイプレートに、1.5x10細胞になるように播種した。プレートは、加湿(7.5% CO:95% 空気)インキュベーター中、37℃で一晩インキュベートした。
試験化合物はDMSOに溶解し、10mM保存溶液を作製した。保存溶液のアリコートは上記のようにDMEM培地で希釈し、適切なウェルに添加した。系列希釈を行い、ある範囲の試験濃度を得た。それぞれのプレートには、試験化合物を添加しない対照ウェルが含まれた。プレートは、加湿(7.5% CO:95% 空気)インキュベーター中、37℃で一晩インキュベートした。
BrdU標識試薬(Boehringer Mannheim カタログNo.647229)はDMEM培地で1:100に希釈し、アリコート(20μl)をそれぞれのウェルに添加し、最終濃度10μMを得た。プレートは37℃で2時間インキュベートした。培地はデカントした。変性溶液(FixDenat溶液、Boehringer MannheimカタログNo.647 229;50μl)をそれぞれのウェルに添加し、プレートは周囲温度で45分間、プレートシェイカー上に置いた。上清はデカントし、ウェルはPBS(ウェルにつき、200μl)で洗浄した。抗‐BrdUペルオキシダーゼ溶液(Boehringer MannheimカタログNo.647 229)を1% BSA及び0.025% 乾燥スキムミルク(Marvel(登録商標)、Premier Beverages,Stafford,GB)で1:100に希釈し、得られた溶液のアリコート(100μl)はそれぞれのウェルに添加した。プレートは周囲温度で90分間、プレートシェイカー上に置いた。ウェルはPBS(x5)で洗浄し、非結合抗体結合物の除去を確実にした。プレートはブロットして乾燥させ、テトラメチルベンジジン基質溶液(Boehringer MannheimカタログNo.647 229;100μl)をそれぞれのウェルに添加した。プレートは、呈色している間、10〜20分間、プレートシェイカー上で穏やかに撹拌した。ウェルの吸光度は690nmで測定した。それぞれの試験化合物の濃度範囲における細胞増殖阻害の程度を測定し、抗‐増殖IC50値を得た。
(f) In vitroにおけるミクロドロップレット移動アッセイ
このアッセイは、接着哺乳類細胞系統、たとえばヒト腫瘍細胞系統A549の移動を阻害する試験化合物の能力を測定する。
10% FCS、1% を含むRPMI培地(Sigma)、1%L−グルタミン及び0.3% アガロース(Difco カタログNo.0142−01)は水浴中で37℃に温めた。2%寒天保存水溶液はオートクレーブで滅菌し、42℃で保存した。寒天溶液のアリコート(1.5ml)をRPMI培地(10ml)に添加し、その後速やかに使用した。A549細胞(受託番号ATCC CCL185)は2x10細胞/mlで培地に懸濁し、37℃の温度に維持した。
細胞/アガロース混合物の液滴(2μl)は、いくつかの96−ウェル、平底非組織培養物‐処理ミクロタイタープレート(Bibby SterilinカタログNo.642000)のそれぞれのウェルの中心に移した。プレートは短時間氷上に置き、アガロース‐含有液滴のゲル化を促進した。4℃に冷却されている培地のアリコート(90μl)はミクロドロップレットを妨害しないように注意しながら、それぞれのウェルに移した。試験化合物は、上記のようにRPMI培地を使用して、DMSO中の10mM保存溶液から希釈した。希釈した試験化合物のアリコート(10μl)は、再びミクロドロップレットを妨害しないように注意しながら、ウェルに移した。プレートは、加湿(7.5% CO:95% 空気)インキュベーター中、37℃で約48時間インキュベートした。
移動は肉眼で評価し、移動距離は寒天液滴の端に対して測定した。移動阻害IC50は試験化合物濃度に対して平均移動計測値をプロットすることにより得た。
(g) In VivoA549異種移植片増殖アッセイ
この試験は無胸腺ヌードマウス(Alderley Park nu/nu系統)における腫瘍として増殖したA549ヒト癌腫の増殖を阻害する化合物の能力を測定する。マトリゲル(Beckton DickinsonカタログNo.40234)中の全部で約5x10のA549細胞をそれぞれの試験マウスの左側腹部に皮下注射し、生じた腫瘍を14日間増殖させた。腫瘍サイズは週に2回、カリパスを使用して測定し、理論容積を計算した。動物を選択して、ほぼ等しい腫瘍容積の対照及び処置群を提供した。試験化合物は、1% ポリソルベートベヒクル中のボールミル粉砕した懸濁液として調製し、約28日間、1日に1回、経口投与した。腫瘍増殖に対する効果を評価した。
式Iの化合物の薬理学的特性は予想されるように、構造変化とともに変化するが、一般に式Iの化合物が有する活性は、1以上の上記の(a)〜(g)までの試験において、以下の濃度または投与量で示すことができる。
試験(a):たとえば4μM未満の範囲におけるIC50
試験(b):活性はこのスクリーニングで観察された;
試験(c):たとえば30μM未満の範囲におけるIC50
試験(d):たとえば0.001〜10μMの範囲におけるIC50
試験(d):たとえば0.01〜20μMの範囲におけるIC50
試験(f):たとえば0.1〜25μMの範囲における活性;
試験(g):たとえば1〜200mg/kg/日の範囲における活性;
試験(g)において、試験された本発明の化合物の有効濃度では、生理的に受容できない毒性は観察されなかった。したがって、先に説明したように式Iの化合物、または薬剤的に許容できるその塩が先に説明した投与量範囲で投与される場合、都合の悪い毒性効果は予想されない。
本発明の別の側面では、先に説明したような式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩、及び薬剤的に許容できる希釈剤またはキャリアを含む医薬組成物が提供される。
本発明の組成物は、経口的使用(たとえば、錠剤、トローチ剤、硬もしくは軟カプセル剤、水性及び油性懸濁剤、乳剤、分散性粉剤もしくは粒剤、シロップ剤またはエリキシル剤として)、局所的使用(たとえば、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、または水性もしくは油性溶液もしくは懸濁剤として)、吸入による投与(たとえば、微細に分割された粉末剤または液体エアゾール剤として)、吹入による投与(たとえば、微細に分割された粉末剤として)または非経口的投与(たとえば、静脈内、皮下、筋肉内もしくは筋肉内投与のための滅菌水性もしくは油性溶液として、または直腸投与のための坐薬として)、適切な形状であってよい。
本発明の組成物は、当該技術分野で公知の、慣用の医薬品添加物を使用して、慣用の手順により得ることができる。したがって、経口的使用を意図した組成物は、たとえば1以上の着色剤、甘味剤、着香剤、及び/または保存剤を含んでいてよい。
1以上の添加物と合わせた活性成分の量は、必然的に治療される受容者、及び具体的な投与経路に依存して変化するであろう。たとえば、ヒトへの投与を意図した製剤は、一般に、たとえば、全組成物の重量の約5〜約98パーセントまで変化してよい、適切で都合のよい添加物の量と混合した0.5mg〜0.5gの活性剤(より好ましくは0.5〜100mg、たとえば1〜30mg)を含むことになる。
式Iの化合物の治療または予防目的のための投与量は、医薬品の公知の原則に従って、状態の性質及び重症度、動物またはヒトの年齢及び性、ならびに投与経路に従って自然に変化するであろう。
治療または予防目的のために式Iの化合物を使用する場合、分割された投与量が必要な場合、一般にそれは1日投与量がたとえば、0.1mg/kg〜75mg/kg体重の範囲で投与されることになる。非経口的経路が使用される場合、より低用量が投与されることになる。したがって、たとえば、静脈内投与には、0.1mg/kg〜30mg/kg体重が一般に使用されることになる。同様に、吸入による投与には、たとえば、0.05mg/kg〜25mg/kg体重の範囲の用量が使用されることになる。経口投与はしかし、とりわけ錠剤の形状において好ましい。一般に単位剤形は本発明の化合物の約0.05mg〜0.5gを含むであろう。
本発明の別の側面では、治療によるヒトまたは動物体の処置の方法における使用のために先に説明したような、式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩が提供される。
本発明の別の側面では、癌の治療における使用のための先に説明したような式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩が提供される。
先に述べたように、本発明者らはまた式Iの本発明のキノリン誘導体が、MAPK経路に関与する1以上のMEK酵素の阻害のために得られると考えられる強力な抗‐腫瘍性を有することを見出している。
したがって、式Iのキノリン誘導体は固形腫瘍疾患の抑制及び/または治療における抗‐増殖剤として価値がある。とりわけ、式Iの化合物はMAPK経路に関与する1以上のMEK酵素の阻害に感度が高い腫瘍の予防または治療に有用であることが期待される。さらに、式Iの化合物はもっぱら、または部分的にMEK酵素の阻害によって媒介されるそれらの腫瘍の予防または治療に有用であることが期待される、すなわち、化合物を使用して、そのような治療が必要な温血動物において、MEK酵素の阻害作用を引き起こすことができる。具体的には、式Iの化合物は固形腫瘍疾患の予防または治療に有用であることが期待される。
したがって、本発明のこの側面では、固形腫瘍疾患の抑制及び/または治療における抗‐増殖剤としての使用のための、先に説明した式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩が提供される。
本発明の別の側面では、固形腫瘍疾患の抑制及び/または治療における抗‐増殖剤としての使用のための医薬品の製造における、先に説明した式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩の使用が提供される。
本発明の別の態様では、先に説明した式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩の有効量をヒトのような温血動物に投与することを含む、固形腫瘍疾患の抑制及び/または治療が必要な上記動物に、そのような処置により抗‐増殖効果を生み出すための方法が提供される。
本発明の別の態様では、ヒトのような温血動物での固形腫瘍疾患の予防または治療における使用のための医薬品の製造における、先に説明した式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩の使用が提供される。
本発明のこの側面の別の態様では、先に説明した式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩の有効量をヒトのような温血動物に投与することを含む、固形腫瘍疾患の予防または治療が必要な上記動物における、そのような疾患の予防及び/または治療のための方法が提供される。
本発明の別の側面では、MAPK経路に関与するMEK酵素の阻害に感受性のある腫瘍の予防または治療における使用のための医薬品の製造における、先に説明した式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩の使用が提供される。腫瘍がおそらく感受性である具体的な酵素は、MEK1、MEK2及びMEK5である。
本発明のこの側面の別の態様では、MAPK経路に関与するMEK酵素の阻害に感受性を有する腫瘍の予防または治療のための方法が提供され、かかる方法は先に説明した式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩の有効量を上記動物に投与することを含む。
本発明の別の側面では、MEK酵素阻害効果の提供における使用のための医薬品の製造における、先に説明した式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩の使用を提供する。
本発明のこの側面の別の態様では、MEK酵素阻害効果を提供するための方法が提供され、かかる方法は先に説明した式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩の有効量を上記動物に投与することを含む。
本発明者らはさらに、本発明のキノリン誘導体が強力な抗‐腫瘍活性を有することを見出し、そしてそれは、転移性腫瘍細胞の浸潤及び移動能力を導くシグナル伝達段階に関与する、1以上のc−Srcキナーゼのような非受容体チロシン特異的蛋白質キナーゼの阻害により得られると考えられる。
とりわけ、本発明のキノリン誘導体は固形腫瘍疾患の抑制及び/または治療における抗‐浸潤性剤として価値がある。とりわけ、本発明の化合物は転移性腫瘍細胞の浸潤及び移動能力を導くシグナル伝達段階に関与する、1以上のc−Srcキナーゼのような多数の非受容体チロシン特異的蛋白質キナーゼの阻害に感受性を有する腫瘍の予防または治療において有用であると予想される。さらに、本発明の化合物はもっぱら、または部分的に酵素c−Srcの阻害によって媒介されるそれらの腫瘍の予防または治療に有用である、すなわち、化合物はそのような治療が必要な温血動物において、c−Src酵素阻害作用を引き起こすために使用できることが期待される。具体的には、本発明の化合物は固形腫瘍疾患の予防または治療に有用であることが期待される。
本発明のこの側面では、固形腫瘍疾患の抑制及び/または治療における抗‐浸潤剤としての使用のための先に説明した式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩が提供される。
本発明のこの側面の別の態様では、固形腫瘍疾患の抑制及び/または治療における抗‐浸潤剤としての使用のための医薬品の製造における、先に説明した式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩の使用が提供される。
本発明のこの側面の別の態様では、先に説明した式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩の有効量をヒトのような温血動物に投与することを含む、固形腫瘍疾患の抑制及び/または治療が必要な上記動物に、そのような処置により抗‐浸潤効果を生み出すための方法が提供される。
本発明の別の側面では、転移性腫瘍細胞の浸潤及び移動能力を導くシグナル伝達段階に関与する、c−Srcキナーゼのような非受容体チロシンキナーゼの阻害に感受性を有する腫瘍の予防または治療における使用のための医薬品の製造における、先に説明した式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩の使用が提供される。
本発明のこの側面の別の態様では、転移性腫瘍細胞の浸潤及び移動能力を導くシグナル伝達段階に関与する、c−Srcキナーゼのような非受容体チロシンキナーゼの阻害に感受性を有する腫瘍の予防または治療のための方法が提供され、かかる方法は先に説明した式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩の有効量を上記動物に投与することを含む。
本発明の別の側面では、c−Srcキナーゼ阻害効果を提供することにおける使用のための医薬品の製造における、先に説明した式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩の使用が提供される。
本発明のこの側面の別の態様では、c−Srcキナーゼ阻害効果を提供するための方法が提供され、かかる方法は先に説明した式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩の有効量を上記動物に投与することを含む。
先に説明した抗‐増殖及び抗‐浸潤治療は単独の療法として適用されてもよく、または本発明のキノリン誘導体に加え、慣用の外科手術または放射線療法もしくは化学療法を含んでいてもよい。そのような化学療法は1以上の以下の抗‐腫瘍剤のカテゴリーを含んでいてよい:
(i) 他の抗‐浸潤剤(たとえば、マリマスタートのようなメタロプロテイナーゼ阻害剤及びウロキナーゼプラスミノーゲン活性化剤受容体機能の阻害剤);
(ii) アルキル化剤のように、医学的腫瘍学に使用される、他の抗‐増殖または抗腫瘍剤及びそれらの組み合わせ(たとえば、シスプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド、ナイトロジェンマスタード、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファン及びニトロソウレア);代謝拮抗剤(たとえば、葉酸拮抗剤、たとえば5−フルオロウラシル及びテガフールのようなフルオロピリミジン、ラルチトレキシド、メトトレキセート、シトシンアラビノシドならびにヒドロキシウレア、またはたとえば、欧州特許出願N0.56734に開示された好ましい代謝拮抗剤の1種、たとえば(2S)−2−{−フルオロ−−[−{2,7−ジメチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−6−イルメチル}−−(プロプ−2−イニル)アミノ]ベンズアミド}−4−(テトラゾール−5−イル)酪酸);抗腫瘍抗生物質(たとえば、アドリアマイシン、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマイシン‐C、ダクチノマイシン及びミトラマイシンのようなアントラサイクリン);抗有糸分裂剤(たとえば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン及びビノレルビンのようなビンカアルカロイド、ならびにタキソール及びタキソテーレのようなタキソイド);及びトポイソメラーゼ阻害剤(たとえば、エトポシド及びテニポシドのようなエピポドフィロトキシン、アムサクリン、トポテカン及びカンプトテシン);
(iii)細胞分裂抑制剤、たとえば抗エストロゲン剤(たとえばタモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン及びヨードキシフェン)、抗アンドロゲン剤(たとえば、ビカルタミド、フルタミド、ニルタミド及び酢酸シプロテロン)、LHRHアンタゴニストまたはLHRHアゴニスト(たとえば、ゴセレリン、ラウプロレリン及びブセレリン)、プロゲストゲン(たとえば酢酸メゲストール)、アロマターゼ阻害剤(たとえば、アナストロゾール、レトラゾール、ボラゾール及びエキセメスタン)及びフィナステリドのような5α−レダクターゼの阻害剤;
(iv)成長因子機能の阻害剤、たとえばそのような阻害剤には成長因子抗体、成長因子受容体抗体、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、チロシンキナーゼ阻害剤及びセリン/トレオニンキナーゼ阻害剤、たとえば上皮成長因子ファミリーの阻害剤(たとえば
EGFRチロシンキナーゼ阻害剤−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−メトキシ−6−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(ZD1839)、−(3−エチニルフェニル)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)キナゾリン−4−アミン(CP358774)及び6−アクリルアミド−−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(CI1033))、たとえば血小板‐由来成長因子ファミリーの阻害剤及びたとえば肝細胞成長因子ファミリーの阻害剤が挙げられる;
(v) 血管形成阻害剤、たとえば国際特許出願WO97/22596、WO97/30035、WO97/32856及びWO98/13354に開示された化合物のような血管内皮成長因子を阻害するもの、及び他の機序により作用するもの(たとえばリノミド、インテグリンαvβ3機能の阻害剤及びアンギオスタチン);
(vi)アンチセンス療法、たとえばISIS 2503,抗‐rasアンチセンスのような、上記の標的に関するもの;
(vii)たとえば異常なp53または異常なBRCA1のような異常な遺伝子を交換する方法、シトシンデアミナーゼ、チミジンキナーゼまたは細菌ニトロレダクターゼ酵素を使用したようなGDEPT法(遺伝子‐指向酵素プロドラッグ療法)及び多剤耐性遺伝子治療のような化学療法または放射線療法に対する患者の耐性を増す方法を含む、遺伝子治療法;及び
(viii)たとえば患者の腫瘍細胞の免疫原性を増すためのex−vivo及びin−vivo法、たとえばインターロイキン2、インターロイキン4または顆粒球‐マクロファージコロニー刺激因子のようなサイトカインによるトランスフェクション、T‐細胞アネルギーを低下させるための方法、サイトカインをトランスフェクションした樹状細胞のようなトランスフェクションされた免疫細胞を使用した方法、及び抗‐イディオタイプ抗体を使用した方法を含む、免疫療法。
そのような組み合わせ治療は個々の治療成分の同時、順次または別々の投与により行うことができる。そのような組み合わせ産物は先に記載の投与量範囲内の本発明の化合物、及び認可された投与量範囲内の別の薬剤的‐活性剤を使用する。
本発明のこの側面では、先に説明した式Iのキノリン誘導体及び癌の組み合わせ治療のために先に説明した別の抗‐腫瘍剤を含む医薬品が提供される。
式Iのキノリンは主に温血動物(ヒトを含む)における使用のための治療薬として価値があるが、それらはまた、MAPKキナーゼ経路に関与するMEK酵素の作用またはc
Srcの作用を阻害することが必要な場合はいつでも有用である。したがって、それらは新規の生物学的試験の開発、及び新規薬理学的物質の検索における使用のための薬理学的標準として有用である。
本発明はここで以下の実施例において説明されることになり、そこでは一般に:
(i)操作は特記しない限り、周囲温度、すなわち17〜25℃の範囲、及びアルゴンのような不活性ガスの雰囲気下で行われた;
(ii)蒸発は減圧下、ロータリーエバポレーションにより行い、後処理手順は、ろ過による残留固体の除去後に行った;
(iii)カラムクロマトグラフィー(フラッシュ法による)及び中圧液体クロマトグラフィー(MPLC)をE.Merck,Darmstadt,GermanyのMerck Kieselgelシリカ(Art.9385)またはMerck Lichroprep RP−18(Art.9303)逆相シリカで行うか、または高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)を、C18逆相シリカ、たとえばDynamax C−18 60Åプレパラティブ逆相カラム上で行った;
(iv)収率が存在する場合、それらは必ずしも到達可能な最大値ではない;
(v)一般に、式Iの最終生成物は十分に微量分析し、それらの構造は核磁気共鳴(NKR)及び/または質量分析技術により確認した;高速原子衝撃(FAB)質量分析データはPlatformスペクトロメーターを使用して得て、正イオンデータまたは負イオンデータのいずれかを適宜集めた;NKR化学シフト値はデルタスケール上で測定した[プロトン磁気共鳴スペクトルは場の強さ400MHzにおいて作動するJeol JNM EX400スペクトロメーター、場の強さ200MHzにおいて作動するVarian Gemini 2000スペクトロメーターまたは場の強さ300MHzにおいて作動するBruker AM300スペクトロメーターを使用して測定した;以下の略語が使用されている:s、一重項;d、二重項;t、三重項;q、四重項;m、多重項;br、ブロード;
(vi)中間体は一般に十分に性状を調べず、純度は薄層クロマトグラフィー、HPLC、赤外(IR)及び/またはNMR分析により評価した;
(vii)融点は校正せず、Mettler SP62自動融点装置または油浴装置を使用して測定した;式Iの最終生成物の融点は単独または混合したエタノール、メタノール、アセトン、エーテルまたはヘキサンのような慣用の有機溶媒から結晶化した後、測定した;
(viii)以下の略語が使用されている:
DMF −ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
THF テトラヒドロフラン
実施例1
3−シアノ−6,7−ジメトキシ−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン一塩酸塩
3−シアノ−4−(4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−6,7−ジメトキシキノリン(0.2g)、メチル2−プロピニルエーテル(0.071ml)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.05g)、ヨウ化第一銅(0.01g)及び−ジエチルアミン(4ml)は60℃で4時間加熱、撹拌した。反応混合物を留去し、残渣はメチレンクロリドと2N 塩酸水溶液間に分配した。形成された沈殿はろ過により分離し、メチレンクロリド、エタノール及びジエチルエーテルで順番に洗浄し、乾燥した。このようにして標題化合物を得た(0.085g);NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
出発物質として使用される3−シアノ−4−(4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−6,7−ジメトキシキノリンは以下のように調製した:
ヘキサメチルジシラザンナトリウム(THF中の1M 溶液;3.8ml)を0℃に冷却したDMF(12ml)中の4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリン(0.5g)溶液に添加し、混合物は5分間撹拌した。DMF(3ml)中の4−クロロ−3−シアノ−6,7−ジメトキシ−キノリン(国際特許出願WO98/43960;0.43g)溶液を添加し、得られた混合物を周囲温度で2時間撹拌した。反応混合物は水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相は水及び飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、留去した。残渣は溶離液としてメチレンクロリドと酢酸エチルの勾配極性混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにして3−シアノ−4−(4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−6,7−ジメトキシキノリンを固体(0.8g)として得た:NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
出発物質として使用される4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリンは以下のように調製した:
2,3−ジヒドロキシ安息香酸(5g)、メタノール(50ml)及び濃縮硫酸(10滴)を24時間、撹拌し、60℃に加熱した。混合物は留去し、残渣は酢酸エチルで溶解した。有機相は炭酸水素ナトリウムの飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して留去し、メチル2,3−ジヒドロキシ安息香酸を得た(2.19g);NMRスペクトル
Figure 2006501185
先の反応を繰り返した後、メチル2,3−ジヒドロキシ安息香酸、フッ化カリウム(4.8g)及びDMF(45ml)の混合物を周囲温度で30分間撹拌した。ジブロモメタン(1.28ml)を添加し、混合物を3時間、120℃に加熱した。混合物は周囲温度に冷やし、水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。有機相は水及び飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、留去した。残渣は溶離液として石油エーテル(b.p.40〜60℃)と酢酸エチルの9:1混合物を使用して、カラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにして2,3−メチレンジオキシ安息香酸(2.3g)を固体として得た;
NMRスペクトル
Figure 2006501185
そのようにして得られた物質の混合物、2N 水酸化カリウム水溶液(15.5ml)及びメタノール(40ml)の混合物は周囲温度で2時間撹拌した。溶液は元の容積の約1/4まで濃縮し、氷浴中で冷却した。混合物は2N 塩酸水溶液の添加によりpH3.5に酸性化した。得られた沈殿はろ過により集め、水及びジエチルエーテルで順次洗浄した。このようにして2,3−メチレンジオキシ安息香酸(1.87g)を得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
そのようにして得られた物質は、無水ジオキサン(30ml)に懸濁し、無水ジフェニルホスホリルアジド(2.45ml)、トリエチルアミン(1.6ml)及びtert−ブタノール(9ml)を添加した。混合物は5時間、加熱還流した。混合物は周囲温度に冷やし、留去して濃縮し、酢酸エチルで希釈した。有機相は5% クエン酸水溶液、水、炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和ブライン溶液で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶液は留去し、残渣は溶離液として石油エーテル(b.p.40〜60℃)と酢酸エチルの19:1混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにしてtert−ブチル−(2,3−メチレンジオキシフェニル)カーバメート(1.98g)を固体として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
5N 塩酸水溶液(30ml)をエタノール(38ml)中のtert−ブチル−(2,3−メチレンジオキシフェニル)カーバメート(1.9g)溶液に添加し、反応混合物を周囲温度で20時間撹拌した。エタノールを留去し、残った水相をジエチルエーテルで洗浄し、固体水酸化カリウムの添加によりpH7に中和した。得られた混合物は濾過し、水相はジエチルエーテルで抽出した。有機相は飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して留去した。このようにして2,3−メチレンジオキシアニリン(1.0g)をオイルとして得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
ベンジルトリメチルアンモニウムジクロロヨウ素酸(2.8g)は、2,3−メチレンジオキシアニリン(1g)、炭酸カルシウム(0.95g)、メタノール(5ml)及びメチレンクロリド(10ml)の撹拌混合物に10分間かけて数回にわけて加えた。反応混合物は周囲温度で1.5時間撹拌した。得られた混合物は水で希釈し、メチレンクロリドで抽出した。有機相は水及び飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して留去した。残渣は溶離液としてイソヘキサンとメチレンクロリドの勾配極性混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにして、4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリンを固体(1.1g)として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
実施例2
3−シアノ−6,7−ジメトキシ−4−[6−クロロ−4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン
4−(6−クロロ−4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリン(0.25g)、メチル2−プロピニルエーテル(0.09ml)、−ジプロピルアミン(0.154ml)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.069g)、ヨウ化第一銅(0.028g)及び酢酸エチル(10ml)は12時間加熱撹拌した。反応混合物は周囲温度に冷やし、酢酸エチルと水の間に分配した。有機相は硫酸マグネシウムで乾燥して留去し、残渣は溶離液としてヘキサンと酢酸エチルの勾配極性混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにして標題化合物をオイル(0.138g)として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
出発物質として使用される4−(6−クロロ−4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリンは以下のように調製した:
出発物質の調製に関する実施例1の一部に記載の手順に類似のものを使用して、4−クロロ−3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリン(1.74g)を6−クロロ−4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリン(2.5g)と反応させ、4−(6−クロロ−4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリンを以下のような特徴のデータの固体(2.59g)として得た;MRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
出発物質として使用される6−クロロ−4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリンは以下のように調製した:
スルフリルクロリド(72.5ml)はベンゾジオキソール(100g)、アルミニウムトリクロリド(0.43g)及びジフェニルスルフィド(0.55ml)の撹拌混合物に1.7時間かけて滴下して加えた。二酸化硫黄の発生により反応が開始したら、反応混合物を約22℃の温度まで水浴で冷却した。添加完了後、反応混合物は周囲温度で45分間撹拌した。反応混合物は減圧下で脱ガスしてろ過し、ろ液はVigreux蒸留カラムを使用して、周囲圧で蒸留した。このようにして5−クロロ−1,3−ベンゾジオキソールを得た;b.p.185〜187℃;NMRスペクトル:
Figure 2006501185
ジイソプロピルアミン(4.92ml)とTHF(100ml)の混合物は−78℃に冷却し、n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、14ml)を滴下して加えた。混合物は−78℃で15分間撹拌した。5−クロロ−1,3−ベンゾジオキソール(3.73ml)を滴下して加え、反応混合物は−78℃で30分間撹拌した。乾燥二酸化炭素ガスを反応混合物中に30分間バブリングした。生じた反応混合物は周囲温度に温め、さらに1時間撹拌した。水を添加し、有機相を留去した。残渣は2N 塩酸水溶液の添加によりpH2に酸性化した。生じた固体を分離し、水及びジエチルエーテルで順次洗浄した。このようにして5−クロロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−カルボン酸(5.4g)を得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
そのようにして得られた物質の一部(1g)を1,4−ジオキサン(15ml)に溶解し、無水tert−ブタノール(4ml)、ジフェニルホスホリルアジド(1.12ml)及びトリエチルアミン(0.73ml)を順次添加した。得られた混合物は100℃で4時間、加熱撹拌した。有機相は水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和ブライン溶液で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して留去した。残渣は溶離液として石油エーテル(b.p.40〜60℃)と酢酸エチルの9:1混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにしてtert−ブチル−(5−クロロー1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)カーバメート(1.1g)を得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
そのようにして得られた物質(1.1g)、トリフルオロ酢酸(6ml)及びメチレンクロリド(20ml)の混合物は周囲温度で3時間撹拌した。溶媒は留去し、残渣は酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の間に分配した。有機相は飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して留去した。このようにして6−クロロ−2,3−メチレンジオキシアニリン(0.642g)を得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
6−クロロ−2,3−メチレンジオキシアニリンは、出発物質の調製に関する実施例1の一部の最後のパラグラフに記載の方法と類似のものでベンジルトリメチルアンモニウムジクロロヨウ素酸と反応させた。このようにして、以下の特性のデータを有する4−(6−クロロ−4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリンを得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
実施例3
3−シアノ−7−エトキシ−6−メトキシ−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン一塩酸塩
ヘキサメチルジシラザンナトリウム(THF中の1M 溶液;1.17ml)を0℃に冷却しておいたDMF(8ml)中の4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリン(0.12g)、4−クロロ−3−シアノ−7−エトキシ−6−メトキシキノリン(0.146g)の撹拌混合物に添加し、得られた混合物を周囲温度に温め、2時間撹拌した。反応混合物は水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相は水及び飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、留去した。残渣は溶離液としてメチレンクロリドとメタノールの勾配極性混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。そのようにして得られた物質は最少量のメチレンクロリドに溶解した。溶液はジエチルエーテルで希釈し、ジエチルエーテル(1M)中の塩化水素溶液を添加した。得られた固体は分離し、ジエチルエーテルで洗浄して乾燥した。このようにして標題化合物(0.18g)を得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
出発物質として使用される4−クロロ−3−シアノ−7−エトキシ−6−メトキシキノリンは以下のように調製した:
ジエチルアゾジカルボキシレート(2.6g)は4−クロロ−3−シアノ−7−エトキシ−6−メトキシキノリン(1.5g;国際特許出願WO00/68201に記載され、その中の調製1において化合物(7)として開示されたように調製)、エタノール(0.441g)、トリフェニルホスフィン(2.18g)及びメチレンクロリド(15ml)の懸濁液に滴下して添加し、混合物は周囲温度で16時間撹拌した。得られた混合物は水及び飽和ブライン溶液で洗浄した。有機相は硫酸マグネシウムで乾燥し、留去した。残渣はメチレンクロリドと酢酸エチルの勾配極性混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにして4−クロロ−3−シアノ−7−エトキシ−6−メトキシキノリンを固体(0.225g)として得た;NMRスペクトル:(100℃におけるDMSOd
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
出発物質として使用される4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリンは以下のように調製した:
−ジイソプロピルアミン(0.231g)は、4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリン(0.3g)、メチル2−プロピニルエーテル(0.16g)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(0.16g)、ヨウ化第一銅(0.065g)及び酢酸エチル(10ml)の撹拌混合物に添加した。得られた混合物は周囲温度に温め、16時間撹拌した。反応混合物は酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の間に分配した。有機相は水及び飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して留去した。残渣は溶離液としてイソヘキサンと酢酸エチルの勾配極性混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにして4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリンをゴム(0.2g)として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
実施例4
3−シアノ−6,7−ジメトキシ−4−{4−[3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−チアジン−4−イル)プロプ−1−イニル]−2,3−メチレンジオキシアニリノ}キノリン
−ジイソプロピルアミン(0.043g)は、−20℃に冷却されていた3−シアノ−4−(4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−6,7−ジメトキシキノリン(0.2g)、4−(2−プロピニル)−1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−チアジン(0.145g)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(0.071g)、ヨウ化第一銅(0.024g)及び酢酸エチル(10ml)の撹拌混合物に添加した。得られた混合物は周囲温度に温め、16時間撹拌した。反応混合物は酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の間に分配した。有機相は水及び飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して留去した。残渣はアセトニトリル及び水の混合物下で粉砕した。得られた固体を分離し、乾燥した。このようにして標題化合物を固体(0.05g)として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
実施例5
3−シアノ−6,7−ジメトキシ−4−[2,3−メチレンジオキシ−4−(3−モルホリノプロプ−1−イニル)アニリノ]キノリン二塩酸塩
実施例4に記載の手順と類似のもの順を使用して、3−シアノ−4−(4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−6,7−ジメトキシキノリンは4−(2−ピロピニル)モルホリンと反応させた。反応混合物は酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の間に分配した。有機相は水及び飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して留去した。残渣は溶離液としてメチレンクロリドとメタノールの勾配極性混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。そのようにして得られた物質は最少量のメチレンクロリドに溶解した。溶液はジエチルエーテルで希釈し、ジエチルエーテル(1M)中の塩化水素溶液を添加した。得られた固体を分離し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥した。このようにして標題化合物を固体(0.065g)として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
実施例6
3−シアノ−6,7−ジメトキシ−4−[2,3−メチレンジオキシ−4−(3−ピペラジン−1−イルプロプ−1−イニル)アニリノ]キノリン二塩酸塩
実施例1に記載の手順と類似のものを使用して、3−シアノ−4−(4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−6,7−ジメトキシキノリンは1−(2−プロピル)ピペラジン(J.Med.chem.,1993,36,610−616)と反応させた。反応混合物は酢酸エチルと2N 塩酸水溶液の間に分配した。有機相は硫酸マグネシウムで乾燥して留去し、残渣は溶離液としてメチレンクロリドとメタノールアンモニア溶液の勾配極性混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。そのようにして得られた物質は最少量のメチレンクロリドに溶解した。溶液はジエチルエーテルで希釈し、ジエチルエーテル(1M)中の塩化水素溶液を添加した。得られた固体を分離し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥した。このようにして標題化合物を得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
実施例7
4−[4−(5−クロロペント−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]−3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリン
実施例4に記載の手順と類似のものを使用して、3−シアノ−4−(4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−6,7−ジメトキシキノリンは5−クロロペント−1−インと反応させた。反応混合物は酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の間に分配した。有機相は水及び飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して留去した。残渣は溶離液としてメチレンクロリドと酢酸エチルの勾配極性混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにして標題化合物を収率69%で、ゴムとして得た;質量スペクトル
Figure 2006501185
実施例8
3−シアノ−6,7−ジメトキシ−4−[2,3−メチレンジオキシ−4−(5−モルホリノペント−1−イニル)アニリノ]キノリン二塩酸塩
モルホリン(5ml)は、4−[4−(5−クロロペント−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]−3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリン(0.11g)及びヨウ化ナトリウム(0.073g)の混合物に添加し、反応混合物は周囲温度で16時間撹拌した。得られた混合物は留去し、残渣はメチレンクロリドと水の間に分配した。有機相は水及び飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して留去した。残渣は溶離液としてメチレンクロリドと飽和メタノールアンモニア溶液の勾配極性混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。そのようにして得られた物質は最少量のメチレンクロリドに溶解した。溶液はジエチルエーテルで希釈し、ジエチルエーテル(1M)中の塩化水素溶液を添加した。得られた固体を分離し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥した。このようにして標題化合物を固体(0.105g)として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
実施例9
実施例3に記載のものと類似の手順を使用して、適切な4−クロロ−3−シアノキノリンを適切な2,3−メチレンジオキシアニリンと反応させ、表1に記載の化合物を得た。特記しなければ、表1に記載のそれぞれの化合物は二塩酸塩として得た。
表1
Figure 2006501185
Figure 2006501185

[1] 生成物は二塩酸塩として得られ、以下の特性のデータを示した;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
出発物質として使用される4−クロロ−3−シアノ−6−メトキシ−7−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]キノリンは以下のように調製した:
3−ブロモプロパノール(20ml)、N−メチルピペラジン(29ml)、炭酸カリウム(83g)及びエタノール(200ml)の混合物は撹拌し、20時間、加熱還流した。混合物は周囲温度に冷却し、ろ過した。ろ液は留去し、残渣はジエチルエーテル下で粉砕した。得られた混合物はろ過し、ろ液は留去した。残渣は約60〜70℃、約0.2mmHg下で、蒸留により精製し、1−(3−ヒドロキシプロピル)−4−メチルピペラジン(17g)を得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
メチレンクロリド(50ml)中のジイソプロピルアゾジカルボキシレート(12.1ml)溶液は、5℃に冷却されていた4−クロロ−3−シアノ−7−ヒドロキシ−6−メトキシキノリン(12g)、1−(3−ヒドロキシプロピル)−4−メチルピペラジン(9.7g)、トリフェニルホスフィン(16.1g)及びメチレンクロリド(200ml)の撹拌混合物に30分間かけて滴下して加えた。得られた混合物は周囲温度に温め、その後1時間撹拌した。別のジイソプロピルアゾジカルボキシレート(1.2ml)及びトリフェニルホスフィン(1.6g)部分を添加し、さらに1時間、周囲温度で撹拌した。混合物は水に注ぎ、有機相を分離して、飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して留去した。そのようにして得られた物質は溶離液としてメチレンクロリドとメタノールの勾配極性混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにして必要な出発物質を固体(14.5g)として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
[2] 4−クロロ−3−シアノ−6−メトキシ−7−(3−モルホリノプロポキシ)キノリン(国際特許出願WO00/68201、52ページ)を出発物質として使用した。生成物は以下の特性を有するデータを示した;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
[3] 生成物は以下の特性を有するデータを示した;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
出発物質として使用された6−クロロ−4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリンは以下のように調製した:
−ジイソプロピルアミン(0.68g)は、−20℃に冷却されていた6−クロロ−4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリン(1g)、メチル2−プロピニルエーテル(0.471g)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(0.472g)、ヨウ化第一銅(0.192g)及び酢酸エチル(20ml)の撹拌混合物に添加した。得られた混合物は周囲温度に温め、16時間撹拌した。反応混合物は酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の間に分配した。有機相は水及び飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して留去した。溶離液としてイソヘキサンとメチレンクロリドの勾配極性混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにして6−クロロ−4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリンを固体(0.2g)として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
[4] 生成物は以下の特性を有するデータを示した;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
出発物質として使用された4−クロロ−3−シアノ−7−[3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−チアジン−4−イル)プロポキシ]−6−メトキシキノリンは以下のように調製した:
3−アミノプロパン−1−オール(0.65ml)及びジビニルスルホン(1g)の混合物は110℃に45分間加熱した。混合物は周囲温度に冷やし、溶離液としてメチレンクロリドとメタノール19:1の混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーで精製した。このようにして4−(3−ヒドロキシプロピル)−1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−チアジン(0.8g)を得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
ジエチルアゾカルボキシレート(1.72g)は4−クロロ−3−シアノ−7−ヒドロキシ−6−メトキシキノリン(1g)、4−[3−ヒドロキシプロピル]−1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−チアジン(1.23g)、トリフェニルホスフィン(1.45g)およびメチレンクロリド(10ml)の懸濁液に滴下して加え、混合物は周囲温度で16時間撹拌した。得られた混合物は水及び飽和ブライン溶液で洗浄した。有機相は硫酸マグネシウムで乾燥して留去した。残渣は溶離液としてメチレンクロリド、酢酸エチルおよび飽和メタノールアンモニア溶液の勾配極性混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。そのようにして得られた物質はエチルエーテルで粉砕した。このようにして4−クロロ−3−シアノ−7−[3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−チアジン−4−イル)プロポキシ]−6−メトキシキノリン(0.15g)を得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
[5] 生成物は一塩酸塩として得られ、以下の特性を有するデータを示した;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
出発物質として使用された4−クロロ−3−シアノ−7−(2−フルオロエトキシ)−6−メトキシキノリンは、溶離液としてメチレンクロリドと酢酸エチルの勾配極性混合物を使用して、残渣をシリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した以外はすぐ上の注[4]に記載の手順に類似したものを使用して調製した。そのようにして得られた物質は以下の特性を有するデータを示した;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
[6] 生成物はクロマトグラフィーによる精製後、遊離塩基として得られ、塩酸塩には変換しなかった。生成物は以下の特性を有するデータを示した;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
出発物質として使用された4−クロロ−3−シアノ−6−メトキシ−7−[3−(3−オキソピペラジン−1−イル)プロポキシ−6−メトキシキノリンは、すぐ上の注[4]に記載の手順に類似したものを使用して、4−クロロ−3−シアノ−7−ヒドロキシ−6−メトキシキノリンと4−(3−ヒドロキシプロピル)ピペラジン−2−オン(Tet.Letters,1994,35,9545)の反応により調製した。そのようにして得られた物質は以下の特性を有するデータを示した;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
[7] 生成物は以下の特性を有するデータを示した;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
[8] 生成物は一塩酸塩として得られ、以下の特性を有するデータを示した;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
出発物質として使用された4−クロロ−3−シアノ−6−メトキシ−7−[2−(2−メトキシエトキシ)−6−メトキシキノリンは、溶離液としてメチレンクロリドと酢酸エチルの勾配極性混合物を使用して、残渣をシリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した以外は、すぐ上の注[4]に記載の手順に類似したものを使用して、4−クロロ−3−シアノ−7−ヒドロキシ−6−メトキシキノリンと2−(2−メトキシエトキシ)エタノールの反応により調製した。そのようにして得られた物質は以下の特性を有するデータを示した;NMRスペクトル
Figure 2006501185
[9] 生成物はクロマトグラフィーによる精製後、遊離塩基として得られ、塩酸塩には変換しなかった。生成物は以下の特性を有するデータを示した;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
出発物質として使用された4−クロロ−7−(3−クロロプロポキシ)−3−シアノ−6−メトキシキノリンは以下のように調製した:
4−クロロ−3−シアノ−7−ヒドロキシ−6−メトキシキノリン(0.2g)、tert−ブトキシドカリウム(0.1g)及びDMF(8ml)の混合物は周囲温度で15分間撹拌した。1−ブロモ−3−クロロプロパン(0.134g)を添加し、反応混合物は周囲温度で16時間撹拌した。得られた混合物は留去し、残渣はメチレンクロリドと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の間に分配した。有機相は硫酸マグネシウムで乾燥して留去した。残渣は酢酸エチルとヘキサンの勾配極性混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにして必要な出発物質(0.131g)を得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
[10] 生成物はクロマトグラフィーによる精製後、遊離塩基として得られ、塩酸塩には変換しなかった。生成物は以下の特性を有するデータを示した;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
出発物質として使用された4−クロロ−7−[2−(2−クロロエトキシ)エトキシ]−3−シアノ−6−メトキシキノリンは、溶離液としてメチレンクロリドと酢酸エチルの勾配極性混合物を使用して、残渣をシリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した以外は、すぐ上の注[4]に記載の手順に類似したものを使用して、4−クロロ−3−シアノ−7−ヒドロキシ−6−メトキシキノリンと2−(2−クロロエトキシ)エタノールの反応により調製した。そのようにして得られた物質は以下の特性を有するデータを示した;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
実施例10
3−シアノ−7−{3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ}−6−メトキシ−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン二塩酸塩
7−(3−クロロプロポキシ)−3−シアノ−6−メトキシ−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン(0.14g)、1−(2−フルオロエチル)ピペラジントリフルオロ酢酸塩(0.158g)、ジイソプロピルエチルアミン(0.189g)、ヨウ化ナトリウム(0.02g)及び2−メトキシエタノール(20ml)の混合物は、30時間、100℃に加熱しながら撹拌した。冷やした混合物は留去し、得られた残渣は酢酸エチルと水の間に分配した。有機相は硫酸マグネシウムで乾燥して留去し、残渣は溶離液としてメチレンクロリドとメタノールの勾配極性混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。そのようにして得られた物質は最少量のメチレンクロリドに溶解した。溶液はジエチルエーテルで希釈し、ジエチルエーテル(1M)中の塩化水素溶液を添加した。得られた固体を分離し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥した。このようにして標題化合物(0.045g)を得た;NMRスペクトル:(100℃におけるDMSOd及びCFCOD):
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
出発物質として使用される1−(2−フルオロエチル)ピペラジントリフルオロ酢酸は以下のように調製した:
1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン(5g)、1−ブロモ−2−フルオロエタン(5.11g)、炭酸カリウム(9.26g)及びアセトニトリル(60ml)は60℃に加熱しながら撹拌した。得られた混合物は周囲温度に冷やしてろ過し、ろ液は留去した。残渣は溶離液としてイソヘキサンと酢酸エチルの勾配極性混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにして4−(tert−ブトキシカルボニル)−1−(2−フルオロエチル)ピペラジンを固体(3.7g)として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
トリフルオロ酢酸(20ml)は4−(tert−ブトキシカルボニル)−1−(2−フルオロエチル)ピペラジン(3.7g)、トリエチルシラン(8ml)及びメチレンクロリド(8ml)の混合物に添加し、得られた混合物は周囲温度で1.5時間撹拌した。混合物は留去し、残渣はジエチルエーテルで粉砕した。そのようにして得られた固体は分離し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥した。このようにして1−(2−フルオロエチル)ピペラジントリフルオロ酢酸塩を固体(6.0g)として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
実施例11
7−[3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]−3−シアノ−6−メトキシ−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン二塩酸塩
実施例10に記載の手順に類似したものを使用して、7−(3−クロロプロポキシ)−3−シアノ−6−メトキシ−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリンを1−アセチルピペラジンと反応させ、標題化合物を収率58%として得た;NMRスペクトル:(100℃におけるDMSOd及びCFCOD):
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
実施例12
3−シアノ−6−メトキシ−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]−7−[2−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)エトキシ]キノリン二塩酸塩
ピロリジン(10ml)は、7−[2−(2−クロロエトキシ)エトキシ−3−シアノ−6−メトキシ−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン(0.225g)及びヨウ化ナトリウム(0.133g)の混合物に添加し、反応混合物は周囲温度で24時間撹拌した。反応混合物は留去し、残渣はメチレンクロリド下で粉砕した。得られた固体は水で洗浄し、乾燥した。そのようにして得られた物質は最少量のメチレンクロリドに溶解し、ジエチルエーテル(1M)中の塩化水素溶液を添加した。得られた固体を分離し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥した。このようにして標題化合物を固体(0.145g)として得た;NMRスペクトル:(100℃におけるDMSOd及びCDCOD):
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
実施例13
3−[4−(3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリン−4−イルアミノ)−2,3−メチレンジオキシフェニル]アクリロニトリル
3−シアノ−4−(4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−6,7−ジメトキシキノリン(0.2g)、アクリロニトリル(0.2ml)、トリエチルアミン(0.2ml)、パラジウム(II)酢酸(0.01g)及びDMF(2ml)は115℃で3時間、加熱しながら撹拌した。反応混合物は留去し、残渣は溶離液としてヘキサンと酢酸エチルの勾配極性混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。そのようにして得られた物質はジエチルエーテル下で粉砕した。このようにして標題化合物を4:1のtrans及びcis異性体の形状で、黄色固体(0.095g)として得た;NMRスペクトル:(DMSOd、主要なtrans異性体に関するデータ):
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
実施例14
実施例13に記載の手順に類似したものを使用して、適切な4−(4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリンを適切なオレフィンと反応させ、表IIに記載の化合物を得た。
表2
Figure 2006501185
Figure 2006501185
[1] 必要なオレフィンはアクリロニトリルであった。生成物はtrans異性体として得られ、以下の特性を有するデータを示した;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
[2] 必要なオレフィンはメチルアクリレートであった。生成物はtrans異性体として得られ、以下の特性のデータを得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
[3] 必要なオレフィンはメチルアクリレートであった。反応溶媒はアセトニトリルとDMFの6:1混合物で、反応混合物は5時間80℃に加熱した。生成物はtrans異性体として得られ、以下の特性のデータを得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
[4] 必要なオレフィンはエチルビニルケトンであった。生成物はtrans異性体として得られ、以下の特性のデータを得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
実施例15
(2E)−3−[4−(3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリン−4−イルアミノ)−2,3−メチレンジオキシフェニル]−−アクリル酸
メチル(2E)−3−[4−(3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリン−4−イルアミノ)−2,3−メチレンジオキシフェニル]アクリレート(0.75g)、1N 水酸化ナトリウム水溶液(12ml)及びメタノール(45ml)は40℃で12時間、温めながら撹拌した。反応混合物は留去した。水を添加し、混合物は2N 塩酸水溶液の添加により酸性化した。得られた沈殿は分離し、乾燥した。このようにして標題化合物を固体(0.703g)として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
実施例16
N−{(2E)−3−[4−(3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリン−4−イルアミノ)−2,3−メチレンジオキシフェニル]アクリロイル}モルホリン
1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸(0.196g)は(2E)−3−[4−(3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリン−4−イルアミノ)−2,3−メチレンジオキシフェニル]アクリル酸(0.35g)、モルホリン(0.36ml)、−メチルモルホリン(0.112ml)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.112ml)、DMF(2ml)及びメチレンクロリド(10ml)の混合物に添加し、反応混合物は周囲温度で12時間撹拌した。得られた混合物はメチレンクロリドと水の間に分配した。有機相は硫酸マグネシウムで乾燥して留去し、残渣は溶離液としてメチレンクロリドとメタノールの勾配極性混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。そのようにして得られた物質はジエチルエーテル下で粉砕した。このようにして標題化合物を固体(0.031g)として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
実施例17
(2E)−3−[4−(3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリン−4−イルアミノ)−2,3−メチレンジオキシフェニル]−−(2−メトキシエチル)アクリルアミド
実施例16に記載の手順に類似したものを使用して、(2E)−3−[4−(3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリン−4−イルアミノ)−2,3−メチレンジオキシフェニル]アクリル酸を2−メトキシエチルアミンと反応させ、標題化合物を収率64%として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
実施例18
(2E)−3−[4−(3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリン−4−イルアミノ)−2,3−メチレンジオキシフェニル]−−(2−メトキシエチル)−−メチルアクリルアミド
実施例16に記載の手順に類似したものを使用して、(2E)−3−[4−(3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリン−4−イルアミノ)−2,3−メチレンジオキシフェニル]アクリル酸を−(2−メトキシエチル)−−メチルアミンと反応させ、標題化合物を収率47%として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
実施例19
3−シアノ−6,7−ジメトキシ−4−[5−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン
4−(5−ブロモ−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリン(0.15g)、メチル2−プロピニルエーテル(0.049g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.02g)及びピロリジン(2ml)の混合物は80℃で8時間、加熱しながら撹拌した。得られた混合物は周囲温度に冷やし、希薄塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機相は水及び飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して留去した。残渣は溶離液としてメチレンクロリドとメタノールの勾配極性混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにして標題化合物を固体(0.032g)として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
出発物質として使用される4−(5−ブロモ−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリンは以下のように調製した:
6−ブロモ−1,3−ベンゾジオキソール−4−カルボン酸[Khim.Geterotsikl.Soedin 1979,,1183−8(Chemical Abstracts 92,94280);0.92g]、ジフェニルホスホリルアジド(1.08g)、tert−ブタノール(3ml)、トリエチルアミン(0.34g)及びトルエン(15ml)の混合物は100℃で4時間、加熱しながら撹拌した。得られた混合物は留去し、残渣はメチルtert−ブチルエーテルと5% クエン酸水溶液間に分配した。有機相は水及び飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して留去した。残留オイルは、溶離液としてイソヘキサン及び酢酸エチルの5:1混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにしてtert−ブチル−(6−ブロモ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)カーバメート(0.6g)を得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
そのように得られた物質、トリフルオロ酢酸(3ml)及びメチレンクロリド(8ml)の混合物は、周囲温度で1時間撹拌した。溶媒は留去し、残渣はtert−ブチルエーテルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液間に分配した。有機相は飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して留去した。残渣は溶離液としてイソヘキサン及び酢酸エチルの4:1混合物を使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにして5−ブロモ−2,3−メチレンジオキシアニリン(0.318g)を無色固体として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
実施例3に記載の手順に類似したものを使用して、4−クロロ−3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリン(0.65g)を5−ブロモ−2,3−メチレンジオキシアニリン(0.587g)と反応させた。クロマトグラフィーによる精製後、得られた遊離塩基は二塩酸塩には変換しなかった。このようにして4−(5−ブロモ−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−3−シアノ−6,7−ジメトキシキノリンを固体(1.16g)として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
実施例20
3−シアノ−7−メトキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン二塩酸塩
1−プロパノール(10ml)中の4−クロロ−3−シアノ−7−メトキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]キノリン(165mg)及び4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリン(123mg)の混合物はジエチルエーテル(0.5ml)中の1.0M 塩化水素溶液で処理し、その後2時間撹拌しながら加熱還流した。冷却により固体が反応混合物から沈殿した。得られた懸濁液は水性アンモニアで塩基性化し、留去してゴムとした。この残渣はマルチ‐インジェクションプレパラティブRP HPLC[Kromasil C18 5μm シリカカラム、100mmx10mm;アセトニトリル(55%)及び0.1% アンモニウム水溶液(45%)の混合物で溶出]により精製した。分離後、ジエチルエーテル中の2当量の1.0M 塩酸溶液を使用して、主要生成物をアセトニトリル中で二塩酸塩に変換した。このようにして標題化合物を黄色固体(81mg)として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
出発物質として使用される4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリンは実施例16に記載のように調製した。
出発物質として使用される4−クロロ−3−シアノ−7−メトキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]キノリンは以下のように調製した:
i) エチル(2−E/Z)−2−シアノ−3−[(3,5−ジフルオロフェニル)アミノ]アクリレートの調製
3,5−ジフルオロアニリン(32.25g)とエチル2−シアノ−3−エトキシアクリレート(42.25g)の混合物はエタノール(200ml)に溶解し、2時間還流し、冷却した。生成物はろ過し、少量のエタノールで洗浄し、標題化合物を白色針状晶として得た(58.0g;92%):;NMRスペクトル:(DMSOd)E/ZまたはZ/E混合物64/36,:
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
ii) 3−シアノ−5,7−ジフルオロ−4−ヒドロキシキノリンの調製
ジ(エチレングリコール)ジエチルエーテル(100ml)は250ml フラスコ中で、窒素下、255℃で還流した。これにエチル(2−E/Z)−2−シアノ−3−[(3,5−ジフルオロフェニル)アミノ]アクリレート(12.5g)を10分間かけて、数回にわけて添加した。混合物はさらに30分間加熱し、その後冷却した。沈殿した固体を集め、酢酸エチルで洗浄した。このようにして標題化合物を灰色/褐色固体(4.24g、41%)を得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
iii) 3−シアノ−7−フルオロ−4−ヒドロキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]キノリンの調製
無水テトラヒドロフラン(250ml)中の3−シアノ−5,7−ジフルオロ−4−ヒドロキシキノリン(4.12g)、1−メチルピぺリジン−4−オール(2.6g)及びtert−ブトキシドカリウム(6.72g)の混合物は、60℃に加熱しながら2時間撹拌した。pH6になるまで酢酸を加え、その後溶液を蒸発乾固させた。残渣はジクロロメタンとメタノール(2:1)の混合物に溶かし、溶液を粉末シリカゲル(15g)に添加した。懸濁液は蒸発乾固させ、粉末はプレロードカートリッジに充填した。次にこれを、ジクロロメタン中の0.6%〜30%アンモニア(エタノール中7.0M)のグラジエント溶出を使用して、Isco Combiflash system及びBiotage 40Mシリカカートリッジでクロマトグラフィーによって分離した。生成物を含む画分を合わせ、留去した。このようにして白色泡状物(3.55g、59%)として標題化合物を得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
iv) 3−シアノ−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]キノリンの調製
無水ジメチルスルホキシド(20ml)中の3−シアノ−7−フルオロ−4−ヒドロキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]キノリン(600mg)、メタノール(0.40ml)及びtert−ブトキシドカリウム(テトラヒドロフラン中1.0M 溶液;10.0ml)の混合物は70℃、16時間加熱した。溶液は冷やし、水(100ml)で希釈した。希塩酸をpH6になるまで添加し、副生成物の沈殿(3−シアノ−4−ヒドロキシ−5,7−ジメトキシキノリン)はろ過した。ろ液はカチオン交換カートリッジ(Waters Oasis MCX 6.0g)に注ぎ、水で洗浄した。カラムは水(200ml)、メタノール/水(1:1;200ml)及びメタノール(200ml)を続けて流した。生成物はトリエチルアミン(1%)を含むメタノールでカラムから溶出させた。生成物を含む画分を合わせ、留去した。このようにして白色固体(460mg、73%)として標題化合物を得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
v) 4−クロロ−3−シアノ−7−メトキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]キノリンの調製
アセトニトリル(10ml)中の3−シアノ−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]キノリン(313mg)とホスホリルクロリド(1.8ml)混合物は、20時間撹拌しながら還流した。冷却後、溶液は蒸発乾固させた。残渣を含むフラスコは氷片で満たし、過剰な濃縮水性アンモニア(25ml)を添加した。この混合物は撹拌しながら一晩温めた。生成物はろ過し、高圧下で一晩乾燥した。標題化合物を白色固体(225mg、68%)として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
実施例21
3−シアノ−7−(3−モルホリン−4−イルプロピル)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン二塩酸塩
1−プロパノール(8ml)中の4−クロロ−3−シアノ−7−(3−モルホリノ−4−イルプロポキシ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)キノリン(125mg)及び4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリン(179mg)の混合物は、ジエチルエーテル(0.30ml)中の1.0M 塩化水素溶液で処理し、その後1時間加熱還流した。混合物を冷やし、テトラメチルグアニジン(0.10ml)の添加により中和した。得られた溶液は蒸発乾固させ、残渣はジクロロメタンメタノールのグラジエント(1〜10%)で溶出する、Biotage シリカカートリッジ(20g)のクロマトグラフィーで精製した。生成物を含む画分を合わせ、留去した。残渣はエタノール(8ml)に溶かし、分離後、2当量の1.0M 塩酸(ジエチルエーテル中1.0M)で処理した。このようにして標題化合物を白色固体(130mg)として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
出発物質として使用される4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリンは実施例3に記載のように調製した。
出発物質として使用される4−クロロ−3−シアノ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)キノリンは以下のように調製した:
i) 3−シアノ−5,7−ジフルオロ−4−ヒドロキシキノリンは実施例20に記載のように調製した。
ii) 3−シアノ−7−フルオロ−4−ヒドロキシ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)キノリンの調製
無水テトラヒドロフラン(100ml)中の3−シアノ−5,7−ジフルオロ−4−ヒドロキシキノリン(2.06g)、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(1.02g)及びtert−ブトキシドカリウム(テトラヒドロフラン中1.0M溶液;30.0ml)の混合物は、窒素下、60℃で1.5時間、加熱しながら撹拌した。pH6になるまで酢酸を添加し、溶液は蒸発乾固させた。残渣は水酸化ナトリウム水溶液(2.0M)に溶かし、得られた溶液はGF/Aグラスファイバーパッドでろ過した。ろ液は酢酸でpH5にし、得られた油性沈殿は固体になるまで3日間放置した。固体を集め、水で洗浄し、空気乾燥した。(1.8g、62%);NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
iii) 3−シアノ−4−ヒドロキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)キノリンの調製:
無水ジメチルスルホキシド(30ml)中の3−シアノ−7−フルオロ−4−ヒドロキシ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)キノリン(864mg)、3−モルホリン−4−イルプロパン−1−オール(876mg)及びtert−ブトキシドカリウム(テトラヒドロフラン中1.0M溶液;9ml)の混合物は60℃で8時間加熱した。溶液を冷やし、水(120ml)で希釈した。pH5になるまで酢酸を添加した。溶液をカチオン交換カートリッジ(Waters Oasis MCX 6.0g)に注ぎ、水で洗浄した。カラムは水(200ml)、メタノール/水(1:1;200ml)及びメタノール(200ml)を続けて流した。生成物はトリエチルアミン(1%)を含むメタノールでカラムから溶出した。生成物を含む画分を合わせ、留去した。残渣はさらにジクロロメタン中のメタノールのグラジエント(5〜20%)で溶出するRedisepシリカカートリッジ(40g)のクロマトグラフィーにより精製した。白色固体(540mg、44%)として標題化合物を得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
iv) 4−クロロ−3−シアノ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)キノリンの調製
アセトニトリル(15ml)中の3−シアノ−4−ヒドロキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)キノリン(500mg)とホスホリルクロリド(2.5ml)の混合物は4時間撹拌しながら還流した。冷却後、溶液は蒸発乾固させた。残渣を含むフラスコは氷片で満たし、過剰な濃縮水性アンモニア(25ml)を添加した。この混合物は撹拌しながら一晩温めた。生成物はろ過し、空気乾燥させた。標題化合物を白色固体(480mg、92%)として得た;質量スペクトル
Figure 2006501185
実施例22
3−シアノ−7−メトキシ−4−[4−(4−メトキシブト−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]キノリン二塩酸塩
1−プロパノール(10ml)中の4−クロロ−3−シアノ−7−メトキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]キノリン(165mg)及び4−(4−メトキシブト−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリン(131mg)の混合物は、ジエチルエーテル(0.5ml)中の1.0M 塩酸溶液で処理し、その後2時間、撹拌しながら加熱還流した。冷却により固体が反応混合物から沈殿した。この固体を集め、1−プロパノールで洗浄した。LC/MSによる分析は生成物が不純であることを示唆した。固体塩酸塩と液体を合わせ、ビス(トリメリルシリル)アミドナトリウム溶液(THF中1.0M;1.0ml)で塩基性化し、溶液は一晩放置した。混合物は留去し、マルチ‐インジェクションプレパラティブRP HPLC[Kromasil C18 5μm シリカカラム、100mmx10mm;アセトニトリル(55%)及び0.1% アンモニウム水溶液の混合物で溶出]により精製した。分離後、ジエチルエーテル中の2当量の1.0M 塩酸溶液を使用して、主成分をアセトニトリル中で二塩酸塩に変換した。このようにして標題化合物を黄色固体(51mg)として得た;NMRスペクトル:(DMSOd及びCDCOD、393K);
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
第2成分、4−[(4−ブト−3−エン−1−イニル−2,3−メチレンジオキシ)アニリノ]−3−シアノ−7−メトキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]キノリン二塩酸塩はこのようにして黄色固体(18mg)として得た:NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
第3成分、4−[4−(1−クロロ−4−メトキシブト−1−エニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]−3−シアノ−7−メトキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]キノリン二塩酸塩は、このようにして黄色固体(2.1mg)として得た;質量スペクトル
Figure 2006501185
(二重結合の立体化学は明らかにならなかった。)
出発物質として使用される4−クロロ−3−シアノ−7−メトキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]キノリンは実施例20に記載のように調製した。
出発物質として使用される4−(4−メトキシブト−1−イン−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリンは以下のように調製した:
酢酸エチル(25ml)中の4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリン(1.32g、5.00mmol)及び4−メトキシブト−1−イン(0.84g、10.00mmol)の溶液は窒素雰囲気下、氷‐メタノール中で冷やし、その後ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(350mg、10mol%)、続いてヨウ化第一銅(95mg、10mol%)及びジイソプロピルアミン(1.40ml、10.0mmol)で処理した。反応物は冷却浴で2時間撹拌し、4時間かけて室温に温めた。混合物はCeliteでろ過し、その後ろ液は溶離液としてジクロロメタン中のメタノールのグラジエント(0〜2%)を使用してカラムクロマトグラフィーにより精製し、4−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−2,3−メチレンジオキシアニリン(524mg、82%)を暗色オイルとして得た;
Figure 2006501185
4−メトキシブト−1−インはAust.J.Chem.1988,41(2),251 261に記載される。
4−ヨード2,3−メチレンジオキシアニリンは実施例1に記載のように調製した。
実施例23
3−シアノ−4−[6−クロロ−4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]−7−メトキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]キノリン二塩酸塩
乾燥ジメチルホルムアミド(6ml)中の4−クロロ−3−シアノ−7−メトキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]キノリン(203mg)及び6−クロロ−4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリン(139mg)の混合物は室温で撹拌した。ビス(トリメチルシリル)アミドナトリウム(テトラヒドロフラン中1.0M溶液;135ml)を添加し、その後混合物は1時間かけて室温に温めた。反応混合物は酢酸(2.0ml)で酸性化し、溶媒は高圧下で留去した。残渣はジクロロメタンとメタノール(9:1)の混合物に溶かし、混合物はシリカゲル(keiselgel 60;2.5g)に前もって吸収させた。溶媒は留去し、固体はプレロードカートリッジに充填した。その後これをグラジエント溶出[ジクロロメタン中の0.5%〜3%アンモニア溶液(メタノール中7.0M)]を使用して、40g シリカPredisepカートリッジのクロマトグラフィーにより精製した。必要な生成物を含む画分を合わせ、留去して遊離塩基(240mg)を得た。この物質をエタノール(10ml)に溶かし、ジエチルエーテル中の2当量の1.0Mの塩化水素で処理した。溶媒を留去し、残渣はアセトニトリル(10ml)に溶解した。一晩放置して標題化合物を淡黄色固体(158mg)として結晶化させた;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185
出発物質として使用される4−クロロ−3−シアノ−7−メトキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]キノリンは実施例20に記載のように調製した。
出発物質として使用される6−クロロ−4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリンは以下のように調製した:
スルフリルクロリド(72.5ml)は、ベンゾジオキソール(100g)、アルミニウムトリクロリド(0.43g)及びジフェニルスルフィド(0.55ml)の撹拌混合物に1.7時間かけて滴下して加えた。二酸化硫黄の発生により反応が開始したら、反応混合物は水浴で約22℃の温度に冷却した。添加終了後、反応混合物は周囲温度で45分間撹拌した。反応混合物は減圧下で空脱気し、ろ過して、ろ液はVigreux蒸留カラムを使用して大気圧で蒸留した。このようにして5−クロロ−1,3−ベンゾジオキソールを得た;b.p.185〜187℃;NMRスペクトル
Figure 2006501185
ジイソプロピルアミン(4.92ml)及びTHF(100ml)の混合物は−78℃に冷やし、n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、14ml)を滴下して加えた。混合物は15分間、−78℃で撹拌した。5−クロロ−1,3−ベンゾジオキソール(3.73ml)は滴下して加え、反応混合物は30分間、−78℃で撹拌した。乾燥二酸化炭素ガスで30分間反応混合物をバブリングした。得られた反応混合物は周囲温度に温め、さらに1時間撹拌した。水を添加し、有機溶媒は留去した。残渣は2N 塩酸水溶液の添加によりpH2に酸性化した。得られた固体は分離し、水及びジエチルエーテルで順次洗浄した。このようにして5−クロロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−カルボン酸(5.4g)を得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
そのようにして得られた物の一部(1g)は1,4−ジオキサン(15ml)に溶かし、無水tert−ブタノール(4ml)、ジフェニルホスホリルアジド(1.12ml)及びトリエチルアミン(0.73ml)を順次添加した。得られた混合物は4時間、100℃で加熱撹拌した。混合物は留去し、残渣は酢酸エチルと5% クエン酸水溶液に分配した。有機相は水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及びブラインで順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、留去した。残渣は、溶離液として石油エーテル(b.p.40〜60℃)と酢酸エチルの9:1混合物を使用して、シリカのクロマトグラフィーにより精製した。このようにしてtert−ブチル5−クロロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イルカーバメート(1.1g)を得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
そのようにして得られた物質(1.1g)、トリフルオロ酢酸(6ml)及びメチレンクロリド(20ml)の混合物は周囲温度で3時間撹拌した。溶媒は留去し、残渣は酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液間に分配した。有機相はブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して、留去した。このようにして6−クロロ−2,3−メチレンジオキシアニリンを得た(0.642g);NMRスペクトル
Figure 2006501185
ブチルトリメチルアンモニウムジクロロヨウ素酸(6.7g)は、メタノール(15ml)及びジクロロメタン(30ml)中の6−クロロ−2,3−メチレンジオキシアニリン(3g)、炭酸カルシウム(2.28g)の撹拌混合物に10分間かけて数回にわけて添加した。反応混合物は周囲温度で1.5時間撹拌した。反応混合物は水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機相は水、飽和ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。残渣は、溶離液としてジクロロメタン/イソヘキサン8:1混合物とジクロロメタンのグラジエントを使用してシリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにして6−クロロ−4−ヨード2,3−メチレンジオキシアニリンを黒色結晶性固体(4.82g)として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
ビス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(II)クロリド(472mg)、ヨウ化第一銅(192g)及びジイソプロピルアミン(680g)は−20℃で、酢酸エチル(10mls)中の6−クロロ−4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリン(1000mg)及びメチルプロパルギルエーテル(471mg)の撹拌混合物に添加した。反応物は16時間かけて周囲温度に温めた。反応混合物は酢酸エチルと飽和NaHCO3間に分配した。有機相は水及び飽和ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。生成物は、溶離液として80〜100%のジクロロメタン/イソヘキサングラジエントを使用して、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにして6−クロロ−4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリンを黄褐色結晶性固体(200mg)として得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
実施例24
3−シアノ−6,7−ジメトキシ−4−[2,3−メチレンジオキシ−4−(ピリジン−2−イルエチニル)アニリノ]キノリン二塩酸塩
実施例1に記載の手順と類似のものを使用して、1,3−シアノ−4−(4−ヨード−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−6,7−ジメトキシキノリンを2−エチニルピリジンと反応させた。反応混合物はメチレンクロリドと2N 塩酸水溶液間に分配した。これにより生成物が沈殿し、それをろ過し、ジクロロメタン、エタノール及びジエチルエーテルで洗浄し、乾燥して、黄色固体(53%)として標題化合物を得た;NMRスペクトル
Figure 2006501185
質量スペクトル
Figure 2006501185

Claims (15)

  1. 式(I):
    Figure 2006501185
    [式中、ZはO、S、SO、SO、N(R)またはC(R基であり、ここでそれぞれのR基(同じでも異なってもよい)は水素または(1〜6C)アルキルであり;
    mは0、1、2、3または4であり;
    それぞれのR基(同じでも異なってもよい)はハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、イソシアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、(1〜6C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、(3〜6C)アルケノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(3〜6C)アルケノイルアミノ、(3〜6C)アルキノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(3〜6C)アルキノイルアミノ、−(1〜6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから、または式:
    −X
    (式中、Xは直接結合であるか、またはO、S、SO、SO、N(R)、CO、CH(OR)、CON(R)、N(R)CO、SON(R)、N(R)SO、OCN(R、SC(RおよびN(R)C(Rから選択され、ここでRは水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルキル、(3〜7C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルケニル、(3〜7C)シクロアルケニル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである)の基から選択されるか、または(Rは(1〜3C)アルキレンジオキシであり、
    そしてここでR置換基内(2〜6C)アルキレン鎖の隣接炭素原子は、O、S、SO、SO、N(R)、CO、CH(OR)、CON(R)、N(R)CO、SON(R)、N(R)SO、CH=CHおよびC≡Cから選択される基の鎖への挿入により分離されていてもよく、ここでRは水素もしくは(1〜6C)アルキルであるか、または挿入された基がN(R)である場合、Rは(2〜6C)アルカノイルであってもよく、
    そしてここでR置換基内の任意のCH=CH−またはHC≡C−基は、末端のCH=またはHC≡位に、ハロゲノ、カルボキシ、カルバモイル、(1〜6C)アルコキシカルボニル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキルから、または式:
    −X
    (式中、Xは直接結合であるか、またはCOおよびN(R)COから選択され、ここでRは水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである)の基から選択される置換基を持っていてもよく、
    そしてここでR置換基内の任意のCH、CHまたはCH基は、それぞれの上記CH、CHまたはCH基に1以上のハロゲノもしくは(1〜6C)アルキル置換基、またはヒドロキシ、シアノ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから、または式:
    −X−Q
    (式中、Xは直接結合であるか、またはO、S、SO、SO、N(R)、CO、CH(OR)、CON(R)、N(R)CO、SON(R)、N(R)SO、、C(RO、C(RSおよびN(R)C(Rから選択され、ここでRは水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルキル、(3〜7C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルケニル、(3〜7C)シクロアルケニル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである)の基から選択される置換基を持っていてもよく、
    そしてここでR置換基内の任意のアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1〜6C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから、または式:
    −X−R
    (式中、Xは直接結合であるか、またはOおよびN(R)から選択され、ここでRは水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてRはハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキルまたは(1〜6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1〜6C)アルキルである)の基から、または式:
    −X−Q
    (式中、Xは直接結合であるか、またはO、N(R10)およびCOから選択され、ここでR10は水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルであり、そしてそれはハロゲノ、(1〜6C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニルおよび(1〜6C)アルコキシから選択される、1または2置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよい)の基から選択される1、2または3置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、
    そしてここでR上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は、1または2オキソまたはチオキソ置換基を持っていてもよく;
    nは0、1、2または3であり;
    それぞれのR基はハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1〜6C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、(3〜6C)アルケノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(3〜6C)アルケノイルアミノ、(3〜6C)アルキノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(3〜6C)アルキノイルアミノ、−(1〜6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから、または式:
    −X−R11
    (式中、Xは直接結合であるか、またはOおよびN(R12)から選択され、ここでR12は水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてR11はハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキルまたはジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキルである)の基から選択され;
    はC≡C基またはC(R13)=C(R13)基であり、ここでそれぞれのR13基(同じでも異なってもよい)は水素または(1〜6C)アルキルであり;そして
    14はハロゲノ、シアノ、イソシアノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシカルボニル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、−(1〜6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、ハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1〜6C)アルキルから、または式:
    −X−Q
    (式中、Xは直接結合であるか、またはCO、CH(OR15)、CON(R16)またはSON(R15)から選択され、ここでR15は水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルキル、(3〜7C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである)の基から選択され、
    そしてここでR14置換基内の任意のCH、CHまたはCH基は、それぞれの上記CH、CHまたはCH基に1以上のハロゲノもしくは(1〜6C)アルキル置換基、またはヒドロキシ、シアノ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1〜6C)アルコキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから、または式:
    −X−Q
    (式中、Xは直接結合であるか、またはO、S、SO、SO、N(R16)、CO、CH(OR16)、CON(R16)、N(R16)CO、SON(R16)、N(R16)SO、C(R16O、C(R16SおよびN(R16)C(R16から選択され、ここでR16は水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルキル、(3〜7C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルケニル、(3〜7C)シクロアルケニル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルである)の基から選択される置換基を持っていてもよく、
    そしてここでR14置換基内の任意のアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1〜6C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニル、(1〜6C)アルコキシ、(2〜6C)アルケニルオキシ、(2〜6C)アルキニルオキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルキルスルフィニル、(1〜6C)アルキルスルホニル、(1〜6C)アルキルアミノ、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ、(1〜6C)アルコキシカルボニル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイル、(2〜6C)アルカノイル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(2〜6C)アルカノイルアミノ、−(1〜6C)アルキルスルファモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]スルファモイル、(1〜6C)アルカンスルホニルアミノ、−(1〜6C)アルキル−(1〜6C)アルカンスルホニルアミノから、または式:
    −X−R17
    (式中、Xは直接結合であるか、またはOおよびN(R18)から選択され、ここでR18は水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてR17はハロゲノ−(1〜6C)アルキル、ヒドロキシ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシ−(1〜6C)アルキル、シアノ−(1〜6C)アルキル、アミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルキルアミノ−(1〜6C)アルキル、ジ−[(1〜6C)アルキル]アミノ−(1〜6C)アルキル、(2〜6C)アルカノイルアミノ−(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1〜6C)アルキルである)の基から、または式:
    −X10−Q
    (式中、X10は直接結合であるか、またはO、N(R19)およびCOから選択され、ここでR19は水素または(1〜6C)アルキルであり、そしてQはアリール、アリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキルであり、そしてそれはハロゲノ、(1〜6C)アルキル、(2〜8C)アルケニル、(2〜8C)アルキニルおよび(1〜6C)アルコキシから選択される1または2置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよい)の基から選択される1、2または3置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、
    そしてここでR14上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は場合により、1または2オキソまたはチオキソ置換基を持っていてもよい]のキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩。
  2. 請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩:
    [式中、R、R、Z、Z、mおよびnは請求項1に記載のいずれかの意味を有し、そして
    14はシアノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、メトキシカルボニル、ビニル、エトキシカルボニル、−メチルカルバモイル、−エチルカルバモイル、−ジメチルカルバモイル、−エチル−−メチルカルバモイル、−ジエチルカルバモイル、アセチル、プロピオニル、クロロメチル、2−クロロエチル、3−クロロプロピル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピルから、または式:
    −X−Q
    (式中、Xは直接結合またはCOであり、そしてQはピリジン−2−イル、1−ピロリジニル、モルホリノ、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル、ピペリジノ、1−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、1−ホモピペリジニルメチル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イルメチル、ピペラジン−1−イルメチル、ホモピペラジン−1−イルメチルまたは3−モルホリノプロピルである)の基から選択され、
    そしてここでR14置換基内の任意のCHまたはCH基は、それぞれの上記CHまたはCH基に、1以上のフルオロ、クロロ、もしくはメチル基、またはヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アセトキシ、アセタミドおよび−メチルアセタミドを持っていてもよく、
    そしてここでR14上の置換基内の任意のヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は場合により、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、アリル、2−プロピニル、メトキシ、メチルスルホニル、−メチルカルバモイル、−ジエチルカルバモイルおよびアセチルから選択される1、2または3置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、または式:
    −X−R17
    (式中、Xは直接結合であり、そしてR17は2−フルオロエチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、アミノメチル、メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、アセタミドメチル、メトキシカルボニルアミノメチル、エトキシカルボニルアミノメチルまたはtert−ブトキシカルボニルアミノメチルである)の基から選択される1置換基を持っていてもよく、
    そしてここでR14上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は、1または2オキソ置換基を持っていてもよい]。
  3. 請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体:
    (式中、ZはOまたはNHであり、
    mは1であり、そしてR基は5−、6−または7−位に位置するか、またはmは2であり、そしてそれぞれのR基(同じでも異なってもよい)は5−および7−位または6−および7−位に位置し、そしてRはヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ペント−4−イニルオキシ、ヘクス−5−イニルオキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、アセタミド、プロピオンアミド、2−イミダゾール−1−イルエトキシ、2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エトキシ、テトラヒドロフラン−3−イルオキシ、テトラヒドロピラン−4−イルオキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、4−ピロリジン−1−イルブトキシ、ピロリジン−3−イルオキシ、ピロリジン−2−イルメトキシ、2−ピロリジン−2−イルエトキシ、3−ピロリジン−2−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、4−モルホリノブトキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、4−ピペリジノブトキシ、ピペリジン−3−イルオキシ、ピペリジン−4−イルオキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、ピペリジン−4−イルメトキシ、2−ピペリジン−3−イルエトキシ、3−ピペリジン−3−イルプロポキシ、2−ピペリジン−4−イルエトキシ、3−ピペリジン−4−イルプロポキシ、2−ホモピペリジン−1−イルエトキシ、3−ホモピペリジン−1−イルプロポキシ、2−ピペラジン−1−イルエトキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、4−ピペラジン−1−イルブトキシ、2−ホモピペラジン−1−イルエトキシおよび3−ホモピペラジン−1−イルプロポキシから選択され、
    そしてここでR置換基内の任意の(2〜6C)アルキレン鎖の隣接炭素原子はO、NH、N(Me)、CH=CHおよびC≡Cから選択される基の鎖への挿入により分離されていてもよく、
    そしてここでR置換基内の任意のCHまたはCH基はそれぞれの上記CHまたはCH基に1以上のフルオロもしくはクロロ基またはヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、−エチル−−メチルアミノ、−イソプロピル−−メチルアミノ、−メチル−−プロピルアミノおよびアセトキシから選択される置換基を持っていてもよく、
    そしてここでR上の置換基内の任意のヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、メトキシ、−メチルカルバモイルおよび−ジメチルカルバモイルから選択される1または2置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、そしてR置換基内のピロリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イルまたはホモピペラジン−1−イル基は、アリル、メチルスルホニル、アセチル、2−フルオロエチル、3−フルオロプロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、または3−ピペラジン−1−イルプロピルで−置換されていてもよく、それらの置換基の最後の8個はそれぞれ、フルオロ、クロロ、メチルおよびメトキシから選択される1または2置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、
    そしてここでR上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は1または2オキソ置換基を持っていてもよく;
    nは0または1であり、そしてR基は、存在する場合、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5−または6−位に位置し、そしてフルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、ビニル、アリル、エチニル、メトキシおよびエトキシから選択され、
    はC≡CまたはCH=CH基であり;そして
    14はシアノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、メトキシカルボニル、ビニル、エトキシカルボニル、−メチルカルバモイル、−エチルカルバモイル、−ジメチルカルバモイル、−エチル−−メチルカルバモイル、−ジエチルカルバモイル、アセチル、プロピオニル、クロロメチル、2−クロロエチル、3−クロロプロピル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、メチルアミノメチル、エチルアミノエチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、2−エチルアミノメチル、3−エチルアミノプロピル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、アセタミドメチル、2−アセタミドエチルおよび3−アセタミドプロピルから、または式:
    −X−Q
    (式中、Xは直接結合またはCOであり、そしてQはピリジン−2−イル、1−ピロリジニル、モルホリノ、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル、ピペリジノ、1−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、1−ホモピペリジニルメチル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イルメチル、ピペラジン−1−イルメチル、ホモピペラジン−1−イルメチルまたは3−モルホリノプロピルである)の基から選択され、
    そしてここでR14置換基内の任意のCHまたはCH基はそれぞれの上記CHまたはCH基上に、1以上のフルオロ、クロロ、もしくはメチル基、またはヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アセトキシ、アセタミドおよび−メチルアセタミドから選択される置換基を持っていてもよく、
    そしてここでR14上の置換基内の任意のヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、アリル、2−プロピニル、メトキシ、メチルスルホニル、−メチルカルバモイル、−ジメチルカルバモイルおよびアセチルから選択される1、2または3置換基(同じでも異なってもよい)を持っていてもよく、または式:
    −X−R17
    (式中、Xは直接結合であり、そしてR17は2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、アミノメチル、メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、アセタミドメチル、メトキシカルボニルアミノメチル、エトキシカルボニルアミノメチルまたはtert−ブトキシカルボニルアミノメチルである)の基から選択される1置換基を持っていてもよく、
    そしてここでR14上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は、1または2オキソ置換基を持っていてもよい)または薬剤的に許容できるその酸付加塩。
  4. 、R、R14、Z、mおよびnが請求項1に記載の意味のいずれかを有し、そしてZがNHである、請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体または薬剤的に許容できるその塩。
  5. 、R、R14、Z、mおよびnが請求項1に記載の意味のいずれかを有し、そしてZがC≡Cである、請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体または薬剤的に許容できるその塩。
  6. 、R、R14、Z、Z、mおよびnが請求項1に記載の意味のいずれかを有し、そしてZ−R14基が1,3‐ベンゾジオキソール−4−イル基上の7位に位置する、請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体または薬剤的に許容できるその塩。
  7. 請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体:
    (式中:ZはNHであり;
    mは2であり、そして第1のR基は6−メトキシ基であり、第2のR基は7位に位置し、そしてメトキシ、エトキシ、2−フルオロエトキシ、2−クロロエトキシ、3−フルオロプロポキシ、3−クロロプロポキシ、2−(2−クロロエトキシ)エトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−アリルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−メチルスルホニルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−シアノメチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]エトキシ、3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、2−(3−オキソピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(3−オキソピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)エトキシおよび2−フルオロ−3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシから選択され;
    nは0であるかまたはnは1であり、そしてRは1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5位に位置するフルオロまたはクロロ基であり、
    −Z−R14基は1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の7位に位置し、
    はC≡C基であり;そして
    14はビニル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、ジメチルアミノメチル、ピリジン−2−イル、1−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イルメチルおよびピペラジン−1−イルメチルから選択される)または薬剤的に許容できるその酸付加塩。
  8. 請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体:
    (式中:ZはNHであり;
    mは2であり、そして第1のR基は5位に位置し、そして−メチルピペリジン−4−イルオキシおよびテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシから選択され、第2のR基は7位に位置し、そしてメトキシおよび3−モルホリノプロポキシから選択され、
    nは0であるかまたはnは1であり、そしてRは1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5位に位置し、そしてクロロ基であり;
    −Z−R14基は1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の7位に位置し、
    はC≡C基であり;そして
    14はメトキシメチルおよび2−メトキシエチルから選択される)または薬剤的に許容できるその酸付加塩。
  9. 請求項1に記載され、そして
    7−[3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−3−シアノ−6−メトキシ−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)―2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン;
    3−シアノ−6,7−ジメトキシ−4−[4−[3−メトキシプロプ−1−イニル]−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン;
    3−シアノ−6,7−ジメトキシ−4−[6−クロロ−4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン;
    3−シアノ−7−エトキシ−6−メトキシ−4−[4−[3−メトキシプロプ−1−イニル]−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン;
    3−シアノ−7−{3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ}−6−メトキシ−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン;
    3−シアノ−6−メトキシ−7−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン;
    3−シアノ−6−メトキシ−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]−7−[3−モルホリノプロポキシ]キノリン;
    4−[6−クロロ−4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]−3−シアノ−6−メトキシ−7−[3−モルホリノプロポキシ]キノリン;
    3−シアノ−7−[3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ]−6−メトキシ−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン;
    3−シアノ−7−(2−フルオロエトキシ)−6−メトキシ−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン;
    3−シアノ−6−メトキシ−4−[4−[3−メトキシプロプ−1−イニル]−2,3−メチレンジオキシアニリノ]−7−[3−(3−オキソピペラジン−1−イル)プロポキシ]キノリン;
    3−シアノ−6−メトキシ−4−[6−クロロ−4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]−7−[3−(3−オキソピペラジン−1−イル)プロポキシ]キノリン;
    3−シアノ−6−メトキシ−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]−7−[2−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)エトキシ]キノリン;
    3−シアノ−6−メトキシ−7−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン;
    3−シアノ−4−[6−クロロ−4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]−7−メトキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]キノリン;
    3−シアノ−7−メトキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン;
    3−シアノ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン;
    3−シアノ−7−メトキシ−4−[4−(4−メトキシブト−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]キノリン;
    4−[(4−ブト−3−エン−1−イニル−2,3−メチレンジオキシ)アニリノ]−3−シアノ−7−メトキシ−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]キノリン;
    3−シアノ−6−メトキシ−7−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]−4−[6−フルオロ−4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン;
    3−シアノ−6−メトキシ−7−[2−フルオロ−3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシ]−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン;
    3−シアノ−6−メトキシ−7−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]−4−[4−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリン;および
    3−シアノ−6,7−ジメトキシ−4−[4−(ピリジン−2−イルエチニル)−2,3−メチレンジオキシアニリノ]キノリンから選択される式Iのキノリン誘導体または薬剤的に許容できるその酸付加塩。
  10. 以下のこと:
    (a)式I(式中、ZはO、SまたはN(R)基である)の化合物の製造のための、式II:
    Figure 2006501185
    (式中、Lは置換可能な基であり、そして必要な場合いずれかの官能基が保護されていること以外は、mおよびRは請求項1で説明した意味のいずれかを有する)のキノリンと、式III:
    Figure 2006501185
    (式中、ZはO、SまたはN(R)であり、そして必要な場合いずれかの官能基が保護されていること以外は、n、R、R、ZおよびR14は請求項1で説明した意味のいずれかを有する)の化合物の反応であり、その後存在するいずれかの保護基は慣用の手段で除去される;
    (b)少なくとも1つのR基が式:
    −X
    (式中、Qはアリール−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルキル−(1〜6C)アルキル、(3〜7C)シクロアルケニル−(1〜6C)アルキル、ヘテロアリール−(1〜6C)アルキルもしくはヘテロシクリル−(1〜6C)アルキル基であるか、または置換されていてもよいアルキル基であり、そしてXは酸素原子である)の基である、式Iの化合物の製造のための、式V:
    Figure 2006501185
    (式中、必要な場合いずれかの官能基が保護されていること以外は、m、R、Z、n、R、ZおよびR14は請求項1で説明した意味のいずれかを有する)のキノリンと式Q−OH(式中、必要な場合いずれかの官能基が保護されている)の適切なアルコールとの、好適には適切な脱水剤の存在下におけるカップリングであり、その後存在するいずれかの保護基は慣用の手段で除去される;
    (c)式I(式中、Rはアミノ‐置換(1〜6C)アルコキシ基である)の化合物の製造のための、式I(式中、Rはハロゲノ‐置換(1〜6C)アルコキシ基である)の化合物とヘテロシクリル化合物または適切なアミンとの反応;
    (d)式I(式中、R基は(1〜6C)アルコキシもしくは置換された(1〜6C)アルコキシ基、または(1〜6C)アルキルアミノもしくは置換された(1〜6C)アルキルアミノ基を含む)の化合物の製造のための、好適には式I(式中、R基はヒドロキシ基または第1もしくは第2アミノ基を含む)のキノリン誘導体の適切な塩基の存在下における、アルキル化;
    (e)式I(式中、ZはSOまたはSO基であり、RまたはR置換基は(1〜6C)アルキルスルフィニルまたは(1〜6C)アルキルスルホニル基であるか、または、R、RまたはR14置換基はSOまたはSO基を含む)の化合物の製造のための、式I(式中、ZはS基であるかまたは、RまたはR置換基は(1〜6C)アルキルチオ基であるかまたは、R、RまたはR14置換基はS基を含む)の化合物の酸化;
    (f)式VI:
    Figure 2006501185
    (式中、Lは置換可能な基であり、そして必要な場合いずれかの官能基が保護されていること以外は、m、R、Z、nおよびRは請求項1で説明した意味のいずれかを有する)の化合物と式VII:
    HZ−R14
    VII
    (式中、必要な場合いずれかの官能基が保護されていること以外は、ZはC≡CまたはC(R13)=C(R13)基であり、そしてR13およびR14は、請求項1で説明した意味のいずれかを有する)の化合物の反応であり、その後存在するいずれかの保護基は慣用の手段で除去される;
    (g)R14がカルボキシル基である、式Iの化合物の製造のための、R14が(1〜6C)アルコキシカルボニル基であるの化合物の開裂;
    (h)式I(式中、R14は適切なアミンを持つカルボキシ基である)の化合物の、式I(式中、R14はカルバモイル、−(1〜6C)アルキルカルバモイル、−ジ−[(1〜6C)アルキル]カルバモイルまたはヘテロシクリルカルボニルアミノ基である)の別の化合物を製造するための反応;を含み、そして請求項1のキノリン誘導体の薬剤的に許容できる塩が必要な場合、慣用の手順を使用して得ることができる、請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩の製造方法。
  11. 請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩、および薬剤的に許容できる希釈剤またはキャリアを含む医薬組成物。
  12. 治療によるヒトまたは動物体の処置の方法における使用のための請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩。
  13. 癌の治療における使用のための請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩。
  14. 固形腫瘍疾患の抑制および/または治療における抗浸潤剤としての使用のための医薬品の製造における、請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩の使用。
  15. 固形腫瘍疾患の抑制および/または治療における抗増殖剤としての使用のための医薬品の製造における、請求項1に記載の式Iのキノリン誘導体、または薬剤的に許容できるその塩の使用。
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