JP2006500215A - 実質的に角の無い形状の超吸収性粒子を含む組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、角の無い形状を有する超吸収性材料の粒子を含有する、液体吸収性熱可塑性組成物に関する。前記組成物は個人衛生向けの吸収性物品、具体的には透明である1以上の領域を含むのが好ましい使い捨て吸収性物品に使用するのに特に好適である。特に、このような透明な吸収性物品の吸収性コアを、本発明の液体吸収性熱可塑性組成物から作製することができる。

Description

本発明は、角の無い形状を有する超吸収性材料の粒子を含有する、液体吸収性熱可塑性組成物に関する。前記組成物は個人衛生向けの吸収性物品、具体的には透明である1以上の領域を含むのが好ましい使い捨て吸収性物品に使用するのに特に好適である。特に、このような透明な吸収性物品の吸収性コアを、本発明の液体吸収性熱可塑性組成物から作製することができる。
生理用ナプキン及びパンティライナーのような女性衛生向けの吸収性物品は、当該技術分野で周知である。こうした物品の目的は、身体から自然に排出される体液を吸収し保持することである。こうした体液は、例えば尿、経血、血清、血液、汗、粘液並びに一般に体液として定義される他の水溶液のような、ヒトの体から排出される水ベースの流体又は液体である。これらの物品は典型的には、着用者に面する層としての液体透過性トップシート、衣類に面する層としての液体不透過性バックシート、及びトップシートとバックシートとの間の吸収性コアを含む。体液はトップシートを通して獲得され、続いて吸収性コアに保存される。バックシートは、吸収された流体が着用者の衣類を濡らすのを防止する。
物品の一部、典型的には吸収性コアが吸収性ゲル化性材料(AGM)のような超吸収性材料を含むと、吸収性物品の吸収特性及び保持特性にとって有益であることもまた、当該技術分野で周知である。このような物品の一例は、PCT国際公開特許WO−A−01/64154に記載されている。
最近のファッションの流行は、ある程度の半透明性を有する衣類の広範な使用をもたらしてきており、それらは特に若い人々、とりわけ女性に着用されている。したがって、それによりこうした半透明の衣類を通して下着又は体の特定部分さえもが注目されることがあるので、半透明の衣類を通して目立たない吸収性物品を提供することが必要とされており、さもなければこうした物品の着用者又は他の人々に対して不快感又は苛立ちといった感情を生じ得る。
一般に、吸収性物品は白色又は薄いピンク色であるが、常に特定の色を有する材料で構成されている。バックシートは、物品の、気付かれる可能性の最も高い部分であるので、その色を下着の色と調和するように合わせることは有益である。しかし、下着の色は通常衣類によって様々であり、使用者がそのときの下着によって様々な色の吸収性物品を購入しなければならないならば、非実用的である。
したがって、いかなる他の色とも相反しない色の吸収性物品を提供することは有益である。この条件は実質的に透明な無色の物品によってのみ満たされる。実質的に透明な吸収性物品は、透明な構成要素だけから作製される必要がある。透明なトップシート及び透明なバックシートは、透明なポリマーフィルム又は顔料を含まない薄い不織布を使用することによって提供することができる。解決すべき課題は、実質的に透明な吸収性物品に使用するのに好適な吸収性コアを提供することである。従来、生理用ナプキン又はパンティライナーのような女性衛生向けの使い捨て吸収性物品に使用するための吸収性コアは、木材パルプ、木綿又はレーヨンのような繊維性材料で作られている。典型的には、それらのコアは、液体を吸収するための超吸収性材料及び任意の物質、例えば悪臭を抑制するための物質を含む。このようなコアの欠点は、これらの物質の全てが通常は白色であり、したがって透明なトップシート及び透明なバックシートを通して目立ちやすいことがあるという事実である。
この問題に対処するために、当該技術分野では、超吸収性材料を含有するポリマー材料から実質的になる吸収性コアが提案されてきた。例えば、EP−A−1,138,293は、吸収性ゲル化性材料の粒子を含有するホットメルト接着剤からなる吸収性コアを含む、実質的に透明な吸収性物品を開示している。
液体吸収特性を有する接着剤物質は、当該技術分野で既知である。米国特許第4,952,618号は、特に創傷包帯に使用するためのポリカチオン性ヒドロコロイド粒子を含有するヒドロコロイド/接着剤組成物を開示している。別の吸水性組成物が米国特許第4,977,211号に開示されている。この文献は、吸水性樹脂、ポリオレフィン樹脂及びエチレン/α−オレフィンコポリマーの3つの構成要素から作製される組成物を提案している。PCT国際公開特許WO−A−98/27559は、防水構造、特に防水ケーブルの製造に使用するための膨潤性ホットメルト接着剤を開示している。PCT国際公開特許WO−A−99/57201は、吸収性物品においてゲルブロッキングを防止するための超吸収性ポリマーの粒子を含有するホットメルト接着剤であり得る、熱可塑性組成物を開示している。EP−A−1013291は、例えば吸収性製品に使用するための、特にポリマーフィルムのような基材同士を接合するための、流体吸収ポリマーを含有するホットメルト接着剤を開示している。PCT国際公開特許WO−A−01/64153及びPCT国際公開特許WO−A−01/64155は両方とも、融点の低い熱可塑性ポリマーの共押出し成形によって作製された吸収性構造体、及び衛生物品において吸収性構成成分として使用するための超吸収性ポリマーを開示している。PCT国際公開特許WO−A−96/16624は、伸縮性吸収性物品のための伸縮性吸収性コアを開示している。この文献では、好ましくは弾性構成成分を有するメルトブロウン接着剤である伸縮性結合剤の網状構造に組み込まれた超吸収性粒子からコアを作製することが提案されている。米国特許第5,567,744号は、熱可塑性樹脂を接着性結合剤を介して、又は直接に高吸水性樹脂の表面上に溶融するか若しくは固着させることによって得られる、例えば生理用吸収性物品に使用するための、高吸水性組成物を開示している。PCT国際公開特許WO−A−96/09023は、生理用吸収性物品向けのより薄い吸収性構造体を提供するための超吸収性粒子を含有する接着剤コーティングを開示している。
しかしながら、上述したような従来の吸収性組成物は典型的に、吸収性物品に使用するための十分な液体吸収性と、そうした吸収性物品を製造するための従来の転換ライン上で加工されるのに適当な粘度との間の矛盾に悩まされている。この矛盾は、組成物に使用される超吸収性材料粒子の量が多くなるほど、こうした組成物の粘度が高くなるという事実によって引き起こされる。これらの従来技術の組成物は、その組成物が吸収性物品に好適となるために水性流体に対する吸収性が十分高い場合、すなわち多量の超吸収性材料粒子を含有する場合には、150℃で、20000センチポアズ(cps)(20Pa.s)を超える粘度を有する。この粘度はこうした物質を従来の転換ライン上で加工するためにはあまりに高すぎる。したがって、粘度を約15000cps(15Pa.s)の許容可能な値に減少させることによってこのような物質を加工可能にするために、加工温度を150℃よりも高くしなければならない。このことはまた、融解吸収性樹脂を塗布するための基材物質、例えばバックシートとして、ポリエチレンのような特定の物質を使用することを妨げるが、それはこれらの物質が次にはそれ自身を融解することになるからである。一方、組成物の粘度を減少させるために超吸収性材料の量を減少させると、得られる組成物の液体吸収性は、本発明に関する吸収性物品の分野に使用するには低すぎる。
したがって、良好な吸水性を有し、かつ例えば150℃で、15000cps(15Pa.s)を超えない粘度を有することにより容易に加工可能である、改善された液体吸収性熱可塑性組成物を提供することが必要とされている。
さらに、良好な吸水性を有し、例えば150℃で、15000cps(15Pa.s)を超えない粘度を有することにより容易に加工可能であり、かつ組成物の高い内部粘着性のような改善された機械特性を有する、改善された液体吸収性熱可塑性組成物を提供することが必要とされている。
加えて、実質的に透明であり、その結果、実質的に透明な吸収性物品に使用することができる、前述の種類の組成物が必要とされている。
驚くべきことに、上述の全ての要求は、特定の超吸収性粒子、すなわち実質的に角の無い、好ましくはほぼ球状の形状を有し、乾燥状態において0.1μm〜500μmの平均粒径を有する超吸収性粒子を選択することによって満たされることが今般見出された。角の無い形状を有する超吸収性粒子はEP−A−349,241により公知であり、そこにはそれらの製造方法が提案されている。しかしながら、この従来技術には個人衛生の吸収性物品はもちろん、液体吸収性熱可塑性組成物中でそのような粒子を使用することに関しては言及されていない。
本発明は、ポリマーベース材料及び超吸収性材料の粒子を含む液体吸収性熱可塑性組成物に関し、前記粒子は実質的に角の無い形状を有し、平均粒径は0.1〜500μmである。本発明はまた、前記組成物の、個人衛生向けの使い捨て吸収性物品、好ましくは透明な物品の吸収性コアにおける使用、及び/又はこのような物品におけるローディングインジケータとしての使用に関する。
本明細書で使用するとき、用語「実質的に透明な」とは、その材料の本体を通して可視光線を伝える材料の能力又は材料の組み合わせの能力を指す。いずれの材料も光のある特定の部分を除去するので、完全な透明性は存在し得ないことが認められる。透明性を測定するためには種々の可能性があり、それらのうちの1つが本明細書の試験方法の項で確認される。本発明の液体吸収性熱可塑性組成物は、好ましくは、本明細書に記載されるような試験方法(基準に対するΔE)にしたがって少なくとも50%、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも70%、さらにより好ましくは少なくとも80%、最も好ましくは少なくとも90%の透明値を有する。透明性は、坪量100g/m2、厚さ100μmの液体吸収性熱可塑性組成物の均質な平坦フィルムを用いて測定された。
用語「吸収性物品」は、本明細書では非常に広い意味で使用されており、体液を受け取り、及び/又は吸収し、及び/又は収容し、及び/又は保持することのできる、いかなる物品をも含む。本発明の吸収性物品は、典型的には、使用中に着用者の皮膚に接触する層としての流体透過性トップシート、使用中に着用者の衣類に接触する層としての、好ましくは水蒸気及び/又は気体透過性であるが、必ずしもそうではない、流体不透過性バックシート、並びにバックシートとトップシートとの間に配置される吸収性コアを含む。吸収性物品の全ての層(例えばトップシート、バックシート及び吸収性コア)は、着用者に面する面と衣類に面する面とを有する。吸収性物品に言及する場合、本発明による透明性に対する条件は、前記物品の厚さ全体にわたって透明である物品の一領域を通してヒトの目で見たときに、色が視覚的に認識できることである。本発明の好ましい実施形態によれば、物品は、少なくとも50%、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも70%、さらにより好ましくは少なくとも80%、最も好ましくは少なくとも90%の、物品の厚さ全体にわたる透明値(基準に対するΔE)を有する、少なくとも1つの透明な領域を有する。本発明の状況で特に好ましい吸収性物品は、使い捨て吸収性物品である。本発明による好ましい使い捨て吸収性物品は、失禁用物品、発汗パッド、生理用ナプキン、又はパンティライナーである。
本明細書では、用語「使い捨て」とは、洗濯、又は別の方法で物品として復元若しくは再利用することを意図しない吸収性物品(すなわち、それらは1回使用後に廃棄されることを意図し、好ましくはリサイクルされるか、堆肥化されるか、又は環境に適した方式で処理されることを意図する)を記述するために使用される。
本明細書で使用するとき、用語「使用」とは、吸収性物品が実際に使用者の体に接触して置かれたときから始まる期間を指す。
本明細書で「体液」とは、一般に体液として定義される尿、経血、血清、血液、汗、粘液、並びに他の水溶液のようなヒトの体から排出される水ベースの流体又は液体を意味するが、他の水ベースの流体を排除しようとするものではない。
本明細書で使用するとき、用語「熱可塑性」とは、温度が上昇すると柔らかくなり、場合によっては融解し、温度が低下すると再び硬くなるが、硬化工程後も柔軟化及び/又は融解工程の前と実質的に同じ材料特性を有する、物質の能力を指す。
本発明の液体吸収性熱可塑性組成物は、ポリマーベース材料及び超吸収性材料の粒子を含む。典型的には、本発明の液体吸収性熱可塑性組成物は、総組成物の5重量%〜99重量%のポリマーベース材料、及び総組成物の1重量%〜95重量%の超吸収性材料の粒子を含む。
本発明の液体吸収性熱可塑性組成物は必須要素として超吸収性材料の粒子を含む。好ましくは、本発明の液体吸収性熱可塑性組成物は、総組成物の1重量%〜95重量%、好ましくは10重量%〜90重量%、より好ましくは30重量%〜70重量%、最も好ましくは40重量%〜60重量%の超吸収性材料の粒子を含む。当業者に公知の、及び女性ケア吸収性物品(例えば生理用ナプキン、パンティライナー、若しくは失禁物品)又はベビーケア吸収性物品(例えばおむつ)のような吸収性物品に使用されるいかなる超吸収性材料も、本明細書で使用できる。本明細書で使用するための超吸収性材料の粒子は、それらの実質的に角の無い、好ましくはほぼ球状の形状、及びそれらの0.1μm〜500μmの平均粒径を特徴とする。
いかなる特定の理論に束縛されるものでもないが、粒子同士の相互係合又は引っ掛かりは、角のある形状を有する粒子のようなより粗い表面を有する粒子の場合の方がはるかに起こりやすいので、角の無い粒子間の摩擦は角のある粒子間の摩擦よりも小さいと考えられる。このため、角の無い形状をもつ粒子を有する融解した液体吸収性熱可塑性組成物の粘度は、前述の先行技術により開示されたもののような角のある形状を有する粒子をもつ融解した液体吸収性熱可塑性組成物の同じ温度での粘度よりも著しく低い。本発明の液体吸収性熱可塑性組成物は、典型的には、約150℃で、15000センチポアズ(15Pa.s)以下、好ましくは12000センチポアズ(12Pa.s)以下、より好ましくは10000センチポアズ(10Pa.s)以下、さらにより好ましくは8000センチポアズ(8Pa.s)以下、最も好ましくは5000センチポアズ(5Pa.s)以下の粘度を有する。本明細書で議論される粘度の値は、本明細書に開示されるような粘度試験方法によって決定された。実質的に角の無い形状の粒子は、前述したような先行技術で使用されている粒子のように角のある形状のせいでより粗い表面をもつ粒子と比較して、それらの表面がより滑らかであるために、より高い透明性を有するとも考えられる。
本明細書で使用するとき、「粒子」とは、特定の材料の、特に超吸収性材料の分離性のフレーク、繊維、ビーズなど又はそれらの混合物を指す。本明細書での用語、粒子はまた、特定の材料の分離性のフレーク、繊維、ビーズなどのアグロメレーション又は凝集を含む。本明細書で使用するとき、用語「粒径」とは、個々の粒子の最小寸法の加重平均を意味する。
本明細書で使用するとき、「角の無い」とは、球状又は非球状の形状であることができ、それらの形状中に及びそれらの表面上に鋭い角を有さない粒子の形状を指す。本発明によれば、所定量の粒子の少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%、さらにより好ましくは少なくとも95%、最も好ましくは100%が本明細書の前述の定義に従う角の無い形状を有する場合、その所定量の粒子の形状は角が無いものとみなされる。
本明細書で使用するとき、「球状」とは、実質的に丸みのある又はボールのような形状を有する、角の無い形状を有する粒子を指す。本明細書による球状粒子は、その最大寸法をその最小寸法で割った比が1.5以下であり、好ましくは1であることにより特徴付けられる。
本明細書に使用するための超吸収性材料の粒子の平均粒径は、乾燥状態で0.1μm〜500μm、好ましくは1μm〜200μm、より好ましくは10μm〜100μm、さらにより好ましくは10μm〜60μm、最も好ましくは15μm〜40μmである。理論に束縛されるものではないが、超吸収性材料の粒子の平均粒径が小さくなるほど、液体に対するそれらの吸収性はよくなるものと考えられている。事実、吸収されるべき液体と接触している有効表面積は、大量の小さな粒子の場合の方が、全体の重量が同じである少量の大きな粒子の場合と比較してかなり大きい。0.1μmよりも小さい超吸収性粒子の粒径は、それらの粒子を扱う際に、例えば本発明の組成物の製造中に、非常に微細な粒子により埃の発生が極めて起こりやすいので、加工上の問題を引き起こす。一方、直径が500μmよりも大きな超吸収性粒子を用いると、本発明の組成物の薄い層を提供することはもはや不可能である。このような層の最小の厚さは、超吸収性粒子の直径によって決定される。
本明細書で使用するとき、「超吸収性材料」とは、それらの重量の少なくとも5倍の水又は水性液体を吸収することができる材料を意味する。好ましい超吸収性材料は、アニオン性吸収性ゲル化性材料並びにキチン、キトサン、若しくはキトサン化合物のようなカチオン性吸収性材料、又はアニオン性及びカチオン性超吸収性材料の組み合わせである。本明細書に用いるのに特に好ましい超吸収性材料は、アニオン性吸収性ゲル化性材料、すなわち主に負に荷電した吸収性ゲル化性材料である。これらの吸収性ゲル化性材料は、官能基がアニオン性、すなわちスルホン基、サルフェート基、ホスフェート基、又はカルボキシル基である、超吸収特性を有するいずれかの材料にすることができる。好ましくは、官能基はカルボキシル基である。本明細書に用いるのに特に好ましいアニオン性吸収性ゲル化性材料は、合成アニオン性吸収性ゲル化性材料である。一般に、官能基は、わずかに架橋されたアクリル系ポリマーに結合する。本発明にしたがって使用するための超吸収性材料は、エチレン不飽和モノマーの重合により作製することができる。エチレン不飽和モノマーの例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸及びその無水物、フマル酸、イタコン酸、並びに2−(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸、並びに2−(メタ)アクリロイルプロパンスルホン酸、並びに2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸など及びそれらの塩;非イオン性親水性置換基を含有するモノマー、例えば(メタ)アクリルアミド、N−置換(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレートなど;カチオン性のモノマー、例えばN,N’−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N’−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N’,N,N’−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N’−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなど並びにそれらの四級塩がある。それらのモノマーのポリマーを単独で使用することができ、又は同様にそれらの2以上のモノマーのポリマーの混合物を使用することもできる。これらのモノマーのコポリマーも使用することができる。超吸収性材料として用いるのに特に好ましいポリマーは、架橋ポリアクリレート、加水分解アクリロニトリルグラフト化デンプン、ポリアクリレートグラフト化デンプン、及びイソブチレン無水マレイン酸コポリマーである。
超吸収性材料として使用するための好ましい吸収性ゲル化性材料の架橋を促進するために好適な架橋剤は、N,N’−メチレン−ビス(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、エチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、プロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸の多官能性金属塩、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリアリルアミン、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルホスフェート、グリシジル(メタ)アクリレートである。反応性官能基を有する剤の例としては、例えば、モノマーがカルボキシル及び/又はカルボキシレート基を有する場合、多価アルコール誘導体、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロール、ポリグリセロール、プロピレングリコール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ポリオキシプロピレン、オキシエチレンオキシプロピレンブロックコポリマー、ペンタエリスリトール及びソルビトール;ポリグリシジル誘導体、例えばエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、及びポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル;アジリジン誘導体及び関連化合物、例えば2,2−ビスヒドロキシメチルブタノール−トリス(3−[1−アジリジニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサメチレン−ジエチレン尿素、及びジフェニルメタン−ビス−4,4’−N,N’−ジエチレン尿素;ハロエポキシル化合物、例えばエピクロロヒドリン及びα−メチルクロロヒドリン;ポリアルデヒド、例えばグルタルアルデヒド及びグリオキサール;ポリアミン誘導体、例えばエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、及びポリエチレンヘキサミン;ポリイソシアネート、例えば2,4−トルイレンジイソシアネート及びヘキサメチレンジイソシアネート;多価金属塩、例えば塩化アルミニウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸アルミニウム、硫酸マグネシウム、及び硫酸カルシウム。反応性を考慮して、これらの架橋剤は2を超える混合物として使用することができるが、通常は重合可能な不飽和基を有する架橋剤を使用するのが好ましい。
わずかに架橋したヒドロゲル形成性の吸収性ゲル化性材料のうち好ましいものは、一般に部分的に中和した形で使用される。本明細書に記載の目的では、このような材料は、ポリマー形成に用いられるモノマーの少なくとも25モル%、好ましくは少なくとも50モル%が塩生成カチオンで中和された酸性基含有モノマーであるときに、部分的に中和しているとみなされる。好適な塩生成カチオンには、アルカリ金属、アンモニウム、置換アンモニウム及びアミンが挙げられる。この中和された酸性基含有モノマーである、利用される総モノマーの割合は、「中和度」と呼ばれる。通常は、市販の吸収性ゲル化性材料の中和度は、およそ25%〜90%である。
本明細書で使用するためのカチオン性超吸収性材料の例は、キチン、キトサン、キトサン塩、例えば乳酸キトソニウム、又はキトソニウムピロリドンカルボキシレート(PCT国際公開特許WO−A−98/07618に記載されているようなもの)、変性キトサン(PCT国際公開特許WO−A−87/07618、米国特許第5,378,472号又はEP−A−737,692に記載されているようなもの)、架橋キトサン、又はこれらの混合物である。
図1は、本明細書で使用するのに好適な超吸収性材料のほぼ球状の粒子、すなわち住友精化(Sumitomo-Seika)より入手可能な、粒径が20μm〜30μmのアクアキープ10SH−NFの粒子を示している。本明細書で使用するのに好適な超吸収性材料の実質的に角の無い粒子の別の例は、これもまた住友精化(Sumitomo-Seika)からのアクアキープ10SH−Pである。後者の材料は、この材料の個々の粒子が基本的に超吸収性材料の実質的に球状の粒子のアグロメレーションであるので、「ブロッコリー状」と言われることが多い。
本発明の液体吸収性熱可塑性組成物は、さらなる必須の要素としてポリマーベース材料を含む。典型的には、本発明の液体吸収性熱可塑性組成物は、総組成物の5重量%〜99重量%、好ましくは10重量%〜90重量%、より好ましくは30重量%〜70重量%、最も好ましくは40重量%〜60重量%のポリマーベース材料を含む。当業者に既知の、及び女性ケア吸収性物品(例えば生理用ナプキン、パンティライナー、若しくは失禁物品)又はベビーケア吸収性物品(例えばおむつ)のような吸収性物品の構成に使用されている、いかなるポリマーベース材料も、本明細書で使用できる。
本明細書に使用するためのポリマーベース材料は、5重量%〜99重量%、好ましくは10重量%〜90重量%、より好ましくは30重量%〜70重量%、最も好ましくは40重量%〜60重量%の熱可塑性ポリマーを必須要素として含む。種々様々な熱可塑性ポリマーが本明細書での使用に好適である。本発明で使用するための代表的な熱可塑性ポリマーは、ブロックコポリマー、均質及び実質的に直鎖のエチレン/α−オレフィンインターポリマーを含む非晶質及び結晶性ポリオレフィン、エチレンのインターポリマー、例えばエチレンビニルアセテート(EVA)、エチレンメチルアクリレート(EMA)及びエチレンn−ブチルアクリレート(EnBa)並びにこれらの混合物である。
種々様々な「ブロックコポリマー」が本発明において有用である。ブロックコポリマーの群には、トリブロックA−B−A若しくはジブロックA−B型の直鎖コポリマー、又は式(A−B)xを有するラジアルコポリマー構造体が含まれる。Aブロックは非弾性ポリマーブロック、典型的にはポリビニルアレーンブロックであり、Bブロックは不飽和共役ジエン、例えばポリ(モノアルケニル)ブロック、又はそれらの水素添加型であり、xはポリマーの腕の数を示しており、xは1以上の整数である。好適なブロックAポリビニルアレーンとしては、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン、ポリビニルトルエン、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。好適なブロックBポリ(モノアルケニル)ブロックとしては、例えばポリブタジエン若しくはポリイソプレンのような共役ジエンエラストマー、又はエチレンブチレン若しくはエチレンプロピレン若しくはポリイソブチレンのような水素添加エラストマー、又はこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。これらの種類のブロックコポリマーの市販品の例としては、エニケム(EniChem)からのユーロプレン(Europrene)(登録商標)ソル(Sol)T、シェルケミカル社(Shell Chemical Company)からのクラトン(Kraton)(登録商標)エラストマー、デキサコ(Dexco)からのベクトル(Vector)(登録商標)エラストマー、エニケムエラストマーズ(Enichem Elastomers)からのソルプレン(Solprene)(登録商標)、及びファイヤーストーンタイヤアンドラバー社(Firestone Tire & Rubber Co.)からのステレオン(Stereon)(登録商標)がある。
非晶質ポリオレフィン又は非晶質ポリアルファオレフィン(APAO)は、C2〜C8アルファオレフィンのホモポリマー、コポリマー、及びターポリマーである。これらの物質は、典型的にはツィグラー−ナッタ触媒を用いた方法により重合され、結果として比較的広い分子量分布を有する。市販の非晶質ポリアルファオレフィンとしては、レキセン(Rexene)(テキサス州ダラス)より入手可能なレキシタック(Rextac)(登録商標)及びレキシフレックス(REXFlex)(登録商標)プロピレンベースのホモポリマー、エチレン−プロピレンコポリマー及びブタン−プロピレンコポリマー、並びにハルス(Huls)(ニュージャージー州ピスカタウェイ(Piscataway))より入手可能なベストプラスト(Vestoplast)α−オレフィンコポリマーが挙げられる。
メタロセンポリオレフィンは、シングルサイト触媒又はメタロセン触媒を用いて調製される均質な直鎖状及び実質的に直鎖状のエチレンポリマーである。均質なエチレンポリマーは、狭い分子量分布及び一様な短鎖分枝分布を有するものとして特徴付けられる。実質的に直鎖状のエチレンポリマーの場合には、このような均質なエチレンポリマーは、長鎖の分枝を有することをさらに特徴とする。実質的に直鎖状のエチレンポリマーは、ダウケミカル社(Dow Chemical Company)から、ダウのインサイト(Dow's Insite)(登録商標)技術を用いて製造されるアフィニティ(Affinity)(登録商標)ポリオレフィンプラストマーとして市販されており、一方、均質な直鎖状エチレンポリマーは、エクソンケミカル社(Exxon Chemical Company)より商品名イグザクト(Exact)(登録商標)で入手可能である。約0.855〜約0.885の範囲の比較的低い密度、及び例えば約50g/10分の比較的低いメルトインデックスを有する均質な直鎖状及び実質的に直鎖状のエチレンポリマーが最も好ましく、特に水に曝すと膨潤する弾性繊維、フィルム、及び接着剤組成物を作製するのに好ましい。
本明細書では、用語「インターポリマー」は、コポリマー、ターポリマー、又はより高次のポリマーを示すために使用される。すなわち、少なくとも1つの他のコモノマーがエチレンと重合されて、インターポリマーが作られる。エチレンのインターポリマーは、酸部分が4個までの炭素原子を有する飽和カルボン酸のビニルエステル、3〜5個の炭素原子の不飽和モノ−又はジカルボン酸、不飽和酸の塩、1〜8個の炭素原子を有するアルコールから誘導される不飽和酸のエステル、及びこれらの混合物から成る群より選択される少なくとも1つのコモノマーを有する、それらのポリマーである。
化合せずに使用した場合、エチレンと不飽和カルボン酸コモノマーとの重量比は、好ましくは約3:1より大きく、より好ましくは約2:1である。よって、コモノマーの濃度は、エチレンインターポリマーの総重量に対して、好ましくは30重量%より大きく、より好ましくは33重量%より大きく、最も好ましくは35重量%より大きい。エチレンのインターポリマーのメルトインデックスは、約50〜約2000、好ましくは約100〜1500、より好ましくは約200〜1200、最も好ましくは約400〜1200g/10分の範囲であってよい。メルトインデックスが低すぎるポリマーを化合せずに使用した場合、ポリマーの強度が超吸収性材料の粒子の膨潤を制限する傾向がある。
好適なエチレン/不飽和カルボン酸、塩及びエステルインターポリマーとしては、エチレン/ビニルアセテート(EVA)、エチレン/アクリル酸(EEA)及びそのアイオノマー;エチレン/メタクリル酸及びそのアイオノマー;エチレン/メチルアクリレート(EMA);エチレン/エチルアクリレート;エチレン/n−ブチルアクリレート(EnBA);並びに2以上のコモノマーを組み合わせたそれらの種々の誘導体が挙げられる。
使用してもよい他の好適な熱可塑性ポリマーとしては、ポリラクチド、カプロラクトンポリマー、及びポリ(ヒドロキシ−ブチレート/ヒドロキシバレレート)、特定のポリビニルアルコール、生分解性コポリエステル、例えばイーストマンコポリエステル(Eastman Copolyester)14766(イーストマン(Eastman))、直鎖状飽和ポリエステル、例えばハルス(Huls)からのダイナポール(Dynapol)又はダイナコール(Dynacoll)ポリマー、ポリ(エチレンオキシド)ポリエーテルアミド及びポリエステルエーテルブロックコポリマー(それぞれアトケム(Atochem)から入手可能なぺバックス(Pebax)(登録商標)、例えばぺバックスMV3000、又はヘキストセレネーズ(Hoechst Celanese)から入手可能なライト−フレックス(Rite-flex)(登録商標))、並びにポリアミドポリマー、例えばユニオンキャンプ(Union Camp)より入手可能なもの(ユニレズ(Unirez)(登録商標))又はハルス(Huls)より入手可能なもの(ベスタメルト(Vestamelt)(登録商標))又はEMS−ケミ(EMS-Chemie)より入手可能なもの(グリルテックス(Griltex)(登録商標))が挙げられる。他の好適な熱可塑性ポリマーとしては、例えばポリウレタン、ポリ−エーテル−アミドブロックコポリマー、ポリエチレン−アクリル酸及びポリエチレン−メタクリル酸コポリマー、ポリエチレンオキシド及びそのコポリマー、エチレンアクリル酸エステル及びエチレンメタクリル酸エステルコポリマー、ポリラクチド及びコポリマー、ポリアミド、ポリエステル及びコポリエステル、ポリエステルブロックコポリマー、スルホン化ポリエステル、ポリ−エーテル−エステルブロックコポリマー、ポリ−エーテル−エステルアミドブロックコポリマー、アイオノマー、ビニルアセテート含量が少なくとも28重量%のポリエチレン−ビニルアセテート、ポリビニルアルコール及びそのコポリマー、ポリビニルエーテル及びそれらのコポリマー、ポリ−2−エチル−オキサゾリン及び誘導体、ポリビニルピロリドン及びそのコポリマー、熱可塑性セルロース誘導体、ポリ−カプロラクトン及びコポリマー、ポリグリコリド、ポリグリコール酸及びコポリマー、ポリ乳酸及びコポリマー、ポリ尿素、ポリエチレン、ポリプロピレン、又はこれらの混合物がある。
特に好適な好ましい熱可塑性ポリマー類は、熱可塑性ポリ−エーテル−アミドブロックコポリマー(例えばペバックス(Pebax)(登録商標))、熱可塑性ポリ−エーテル−エステル−アミドブロックコポリマー、熱可塑性ポリエステルブロックコポリマー(例えばハイトレル(Hytrel)(登録商標)、例えばハイトレル8171)、熱可塑性ポリウレタン(例えばエスタン(Estane)(登録商標))、又はこれらの混合物から選択される。
本明細書で使用するためのポリマーベース材料は、5重量%〜90重量%、好ましくは10重量%〜85重量%、より好ましくは15重量%〜70重量%、最も好ましくは30重量%〜65重量%の好適な相溶性の可塑剤をさらに含むのが好ましい。本発明での使用に好適な「可塑剤」には、硬度及び弾性率を減少させ、感圧性粘着を向上させ、及び融解及び溶液粘度を減少させる従来の可塑剤が一般に含まれる。可塑剤は、水溶性又は水分散性であり、あるいはポリエチレン若しくはポリプロピレングリコール、グリセリン、グリセロール及びそのエステル、ブチレングリコール又はソルビトールのようなワックス状の物質であるのが好ましい。本発明での使用に好適な他の可塑剤は、スクロースのエステル;フタレート可塑剤、例えばジオクチルフタレート及びブチルベンジルフタレート(例えば、モンサント(Monsanto)からのサンチサイザー(Santicizer)160);ベンゾエート可塑剤、例えば1,4−シクロヘキサンジメタノールジベンゾエート(例えば、ベルシコール(Velsicol)からのベンゾフレッツ(Benzoflez)352)、ジエチレングリコール/ジプロピレングリコールジベンゾエート(例えば、ベルシコール(Velsicol)からのベンゾフレッツ(Benzoflez)50)、及びエステル化されたヒドロキシル基のモル部分が0.5〜0.95であるジエチレングリコールジベンゾエート(例えば、これもまたベルシコール(Velsicol)からのベンゾフレックス(Benzoflex)2−45高ヒドロキシル(High Hydroxyl));ホスファイト可塑剤、例えばt−ブチルジフェニルホスフェート(例えば、モンサント(Monsanto)からのサンチサイザー(Santicizer)154);アジペート;セバケート;エポキシ化植物油;重合植物油;ポリオール;フタレート;液体ポリエステル、例えばハルス(Huls)からのダイナコール(Dynacol)720;グリコレート;p−トルエンスルホンアミド及び誘導体;グリコール及びポリグリコールとそれらの誘導体;ソルビタンエステル;ホスフェート;モノカルボキシル脂肪酸(C8〜C22)及びそれらの誘導体;芳香族含量が低く、本質的にパラフィン系又はナフテン系である環球(Ring and Ball)炭化水素油を有する液体ロジン誘導体、並びにこれらの混合物である。可塑剤油は、揮発性が低くて透明であり、色と臭いができるだけ少ないのが好ましい。好ましい可塑剤の例は、ユニオンカーバイド(Union Carbide)からのカーボワックス(Carbowax)(登録商標)ポリエチレングリコールである。他の好ましい可塑剤は、アルドリッチ(Aldrich)からのPEG400及びPEG1500である。本発明での可塑剤の使用では、オレフィンオリゴマー、低分子量ポリマー、植物油及びその誘導体、並びに同様の可塑化液体の使用もまた意図している。
本発明の好ましい実施形態に従い、本明細書で使用されるべき特に好ましい可塑剤は、親水性可塑剤、例えば酸、エステル、アミド、アルコール、ポリアルコール、又はこれらの混合物であり、これらのうちさらにより好ましいものは、本出願PCT国際公開特許WO99/64505に開示されるようなクエン酸エステル、酒石酸エステル、グリセロール及びそのエステル、ソルビトール、グリコレート、並びにこれらの混合物である。前記好ましい親水性可塑剤は、特に高い極性特性を有し、前記好ましい可塑剤又は可塑剤のブレンドを含む本発明のポリマーベース材料及びしたがって液体吸収性熱可塑性組成物から形成された、もたらされる層又はフィルムの水蒸気透過性を、同一の構成成分を含むが可塑剤(複数可)を含まない液体吸収性熱可塑性組成物から形成された対応するフィルム又は層に比べて損なわず、場合によっては高めることさえできるというさらなる利点を与える。
これらの特に好ましい親水性可塑剤又は親水性可塑剤のブレンドはもちろん、本発明によるポリマーベース材料、及びしたがって液体吸収性熱可塑性組成物の粘度を調整することもできる。こうして、前記組成物を加工可能にするように、粘度を以下で開示される好ましい値にうまく変化させることができる。
欧州特許出願EP1,193,289に記載されたものの中から選択される可塑剤は、本明細書でも使用することができる。前記可塑剤は、リン酸のエステル;安息香酸、フタル酸、及びトリメリット酸のエステル;ポリカルボキシルオキシ酸(polycarboxylic oxy-acid)のエステル;スルホンアミド−ホルムアルデヒド樹脂などのスルホンアミド及びその誘導体;スルホン;多価アルコール類のエステル;ラクチド;グリコリド;ラクトン;ラクタムから成る群から選択することができる。前記可塑剤は、ある程度の粘着性をもったポリマーベース材料及びしたがって液体吸収性熱可塑性組成物を提供することもできる。
本発明の液体吸収性熱可塑性組成物に使用するためのポリマーベース材料はまた、任意で0重量%〜100重量%、好ましくは1重量%〜30重量%、より好ましくは5重量%〜20重量%、最も好ましくは8重量%〜12重量%の粘着付与樹脂を含む。本明細書で使用するとき、用語「粘着付与樹脂」とは、ポリマーベース材料に粘着性を付与するために有用な以下に記載する液体吸収性熱可塑性組成物を意味する。ASTM D1878−61Tは、粘着性について、「材料が別の表面と接触した直後に測定可能な強度の接合を形成することを可能にする材料の特性」として定義している。粘着付与樹脂は、木材ロジン、トール油及びガムロジン並びにロジンエステルを含むロジン誘導体、天然及び合成テルペン類並びにこれらの誘導体などの再生可能な供給源から誘導される樹脂を含む。脂肪族、芳香族又は混合脂肪族芳香族石油系粘着付与剤もまた本発明で有用である。有用な炭化水素樹脂の代表的な例としては、α−メチルスチレン樹脂、分枝及び非分枝C5樹脂、C9樹脂、及びC10樹脂、並びにこれらのスチレン系及び水素添加変性品が挙げられる。粘着付与樹脂は、37℃で液体である場合から約135℃の環球法軟化点を有するまでの範囲である。本明細書での使用に好適な粘着付与樹脂としては、天然及び変性樹脂;天然及び変性樹脂のグリセロール及びペンタエリスリトールエステル;ポリテルペン樹脂;天然テルペンのコポリマー及びターポリマー;フェノール変性テルペン樹脂及びこれらの水素添加誘導体;脂肪族石油樹脂及びこれらの水素添加誘導体;芳香族石油樹脂及びこれらの水素添加誘導体;並びに脂肪族又は芳香族石油樹脂及びこれらの水素添加誘導体;並びにこれらの組み合わせが挙げられる。これらの種類の樹脂の市販の例としては、ハーキュレス(Hercules)からのフォラール(Foral)(登録商標)水素添加ロジンエステル、ステイベライト(Staybelite)(登録商標)水素添加変性ロジン、ポリペール(Polypale)(登録商標)重合ロジン、ペルマリン(Permalyn)(登録商標)ロジンエステル、ペンタリン(Pentalyn)(登録商標)ロジンエステル、アドタック(Adtac)(登録商標)オイル延伸(oil extended)炭化水素樹脂、ピコペール(Piccopale)(登録商標)芳香族炭化水素、ピコタック(Piccotac)(登録商標)、ヘルコタック(Hercotac)(登録商標)芳香族変性脂肪族炭化水素、レガルレッツ(Regalrez)(登録商標)環状脂肪族樹脂、又はピコライト(Piccolyte)(登録商標)、エクソンケミカル(Exxon Chemical)からのエスエレメンツ(Eselementz)(登録商標)脂肪族炭化水素及び環状脂肪族樹脂、グッドイヤータイヤアンドラバー社(Goodyear Tire & Rubber Co.)からのウィングタック(Wingtack)(登録商標)合成ポリテルペン樹脂(芳香族変性型を含む)、アラカワケミカルズ(Arakawa Chemicals)からのアルコン(Arkon)(登録商標)部分及び完全水素添加芳香族樹脂、アリゾナケミカル(Arizona Chemical)からのゾナタック(Zonatac)(登録商標)スチレン化テルペン樹脂、ゾナレッツ(Zonarez)(登録商標)ロジンエステル及びゾネスター(Zonester)(登録商標)ロジンエステル、並びにネビルケミカル社(Neville Chemical Company)からのネブタック(Nevtac)(登録商標)芳香族変性脂肪族炭化水素が挙げられる。
本発明の液体吸収性熱可塑性組成物で使用するためのポリマーベース材料はまた、任意で0.1重量%〜10重量%、好ましくは0.2重量%〜5重量%、より好ましくは0.5重量%〜2重量%、最も好ましくは0.75重量%〜1.5重量%の酸化防止剤を含む。本発明で使用するのに好適な「酸化防止剤」には従来のいかなる酸化防止剤もが含まれ、例えばエチル社(Ethyl Corporation)から市販されているエタノックス(Ethanox)330(登録商標)1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼンのようなヒンダードフェノールが好ましい。好適な酸化防止剤の他の例は、ヒンダードフェノール系(例えばイルガノックス(Irganox)1010、イルガノックス1076、イルガノックスB225)である。
本発明の液体吸収性熱可塑性組成物で使用するためのポリマーベース材料は、任意で界面活性剤も含む。本明細書での使用に好適な「界面活性剤」は、ポリマーベース材料の表面張力及び/又は接触角を減少させる添加剤である。界面活性剤は、ポリマーベース材料の総重量に対して、約0重量%〜約25重量%、好ましくは約5重量%〜約15重量%の範囲の量で有用である。好適な界面活性剤には、非イオン性、アニオン性、及びシリコーン界面活性剤がある。代表的な非イオン性界面活性剤は:(i)C1〜C18、好ましくはC8〜C9アルキル又はジアルキルフェノールのエトキシレート、例えば商品名マコール(Macol)DNP−10で販売されているものでPPGインダストリーズ(PPG Industries)(イリノイ州グルニー(Gurnee))から入手可能であるジノニルフェノールの10モルエトキシレート、及び商品名トリトン(Triton)X−100で販売されているものでユニオンカーバイド(Union Carbide)から入手可能なオクチルフェノールの10モルエトキシレート;(ii)アルキルC8〜C60モノアルコールのエトキシレート、例えば商品名スルホニック(Surfonic)L−12−8で販売されているものでハンツマンケミカル社(Huntsman Chemical Co.)より入手可能なドデカノールの8モルエトキシレート、及び商品名ユニトックス(Unithox)480で販売されているものでペトロライトスペシャルティポリマーズグループ(Petrolite Specialty Polymers Group)(オクラホマ州タルサ(Tulsa))より入手可能な38モルエトキシレート結晶性界面活性剤;並びに(iii)プロピレンオキシドポリマーのエトキシレート、例えば商品名プルロニック(Pluronic)で販売されているものでバスフ(BASF)から入手可能な、Mnが200〜3000のエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックコポリマー;並びに安息香酸と1000未満のMnを有する親水性ジ−又はモノ−オールとの部分縮合によって形成されるベンゾエート、例えば約3当量の安息香酸と4当量のジエチレングリコールとの縮合生成物(ベルシコールケミカル(Velsicol Chemical)からXP1010として市販されている)である。好ましい非イオン性界面活性剤のブレンドは、ICIサーファクタンツ(ICI Surfactants)(デラウェア州ウィルミントン(Wilmington))より入手可能なアトマー(Atmer)685である。好適なアニオン性界面活性剤は:C8〜C60アルキルエトキシレートスルホネート、(CH3−(CH21114−(O−CH2−CH23−SO3 -Na+、例えばPPGインダストリーズ(PPG Industries)より入手可能なアベネル(Avenel)S30;ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)のようなアルキルC8〜C60スルホネート、例えばローヌ・プーラン(Rhone Poulenc)より入手可能なロダポン(Rhodapon)UB(C12−SO3 -Na+);及びアルキル/芳香族スルホネート、例えば商品名カルソフト(Calsoft)で販売されているものである。好適なシリコーン界面活性剤は、数平均分子量が500〜10,000、好ましくは600〜6000のポリジメチルシロキサンのエトキシレート又はプロポキシレート、例えばOSiスペシャルティーズ(OSi Specialties)(コネチカット州ダンベリー(Danbury))より入手可能な商品名シルウェット(Silwet)L−77、L−7605、及びL−7500で販売されているもの;並びにダウコーニングからの製品193である。好ましい界面活性剤は低分子量のものであるが、それはこれらがポリマーベース材料中で向上した相溶性を有するためである。許容可能な最大分子量は、本発明のポリマーベース材料及びしたがって液体吸収性熱可塑性組成物中の界面活性剤及びその他の成分の種類に依存する。
本明細書で使用するためのポリマーベース材料の他の任意の構成成分としては、紫外線防止剤、染料(ただし組成物の透明性を阻害しないもの)、抗菌剤、臭気吸着物質、香料、医薬品、及びこれらの混合物が挙げられ、これらは液体吸収性熱可塑性組成物内に組成物の10重量%までの濃度で存在してもよい。
本発明の液体吸収性熱可塑性組成物は、好ましくはホットメルト接着剤であり、すなわちポリマーベース材料が水性液体を吸収することができるホットメルト接着剤を含む。このような好ましい液体吸収性熱可塑性組成物は次のものを含む:
a)次を含む、約5重量%〜約99重量%のポリマーベース材料
a’)約10重量%〜約50重量%のブロックコポリマー、
a’’)約0重量%〜約50重量%の粘着付与樹脂;及び
b)実質的に角の無い形状を有し、乾燥状態において0.1μm〜500μmの平均粒径を有する、約1重量%〜約95重量%の超吸収性材料の粒子。
本発明の好ましい液体吸収性熱可塑性組成物は実質的に透明であるので、その全ての構成成分がまた同様に実質的に透明であることは有益である。しかしながら、実質的に透明ではない構成要素が、一旦混合されると、吸収性組成物の他の構成成分との例えば化学反応のような相互作用によって、実質的に透明な液体吸収性熱可塑性組成物を結果として生じることができるということもあり得る。
本発明の好ましい実質的に透明な液体吸収性熱可塑性組成物の別の好ましい実施形態は、次を含む以下のホットメルト接着剤組成物である:
a)次を含む、約5重量%〜約99重量%のポリマーベース材料
a’)約10重量%〜約50重量%のブロックコポリマー、
a’’)約0重量%〜約50重量%の粘着付与樹脂、
a’’’)約10重量%〜約80重量%の可塑剤、
a’’’’)約0重量%〜約2重量%の酸化防止剤;及び
b)実質的に角の無い形状を有し、乾燥状態において0.1μm〜500μmの平均粒径を有する、約1重量%〜約95重量%の超吸収性材料の粒子。
本明細書で前述した液体吸収性熱可塑性組成物で使用するのに極めて好ましい熱可塑性ポリマーベース材料は、ASTM D570−81に従う本明細書に記載された吸水率試験により200μm厚フィルムで測定した場合に、少なくとも30%、好ましくは40%を超える、より好ましくは60%を超える、最も好ましくは90%を超える吸水能力を有するものである。ポリマーベース材料/マトリックス固有の吸収性によって、体液がマトリックス内でより有効に拡散でき、その結果、体液がより良好に広がるのでより多くの超吸収性材料粒子に到達することができ、それが吸収性材料の利用性をより高める。
前述された液体吸収性熱可塑性組成物の極めて好ましいものは、良好な内部付着性に起因する濡れた状態における優れた一体性のような改善された機械特性を有し、それにより濡れた状態で、乾燥状態での前記組成物の引張り強度の少なくとも20%、好ましくは少なくとも40%、より好ましくは少なくとも60%の引張り強度を有する。前記引張り強度は、本明細書に記載される引張り強度試験にしたがって評価される。より高い吸水率の値を有する、本明細書の液体吸収性熱可塑性組成物中の熱可塑性ベース材料を選択することにより、吸収性組成物は、濡れた状態での引張り強度に悪影響を与えることなく、より良好な液体吸収率/取扱特性を有することになることを理解する必要がある。事実、このような吸収性組成物は液体吸収時においても実質的に完全なままであり、その意図された使用のために十分な引張り強度を有することになる。
事実、本明細書で使用するための極めて好ましい液体吸収性熱可塑性組成物は、改善された機械特性及び吸収特性を提供する。理論に束縛されるものではないが、マトリックス固有の吸収性により体液が獲得されマトリックス内に拡散されることができるので、粘着強度の低いマトリックスを有する必要なしに、流体吸収時でも実質的に完全なままであり、十分な強度を有するマトリックスでも、マトリックスに含有される吸収性材料に流体が接触すること及び膨潤することが可能となるものと考えられる。
粒子形態にある吸収剤は、既知の方法でポリマーベース材料とブレンドされ、本明細書で使用するための液体吸収性熱可塑性組成物を提供する。例えば、最初に熱可塑性ポリマーベース材料を融解し、次に必要量の吸収性材料粒子を加えて混合することによる。メルトミキサー又は押出し成形機などの好適な接着剤加工装置を使用することができる。好ましくは、本明細書で使用するための液体吸収性熱可塑性組成物は、ホットメルト接着剤の特性を有するように配合され、その結果、ホットメルト接着剤を塗布するために使用される既知のいかなる方法を用いても塗布することができる。
少なくともコーティング温度において、液体吸収性熱可塑性組成物は熱可塑性ポリマーベース材料を含むので、複合構造を形成するために支持基材上で接着特性を示すことができ、その結果、液体吸収性熱可塑性組成物によって部分的に又は好ましくは完全に提供される吸収性要素と基材との間の永続的な付着を達成するために、追加の接着剤を必要としない。ただし、ホットメルト技術が好ましいものの、熱可塑性組成物を加工するためのその他の既知のいかなる方法も、既知のいかなる形態/パターンでも吸収性組成物の加工のために使用できる。また、押出し成形加工又はラミネート加工ばかりでなく、熱可塑性組成物を噴霧、印刷、ドット、コーティング又はフォーミングするために、既知のいかなる方法をも使用することができる。
液体吸収性熱可塑性組成物を基材上に塗布するための特に好適な方法は、グラビア印刷又はスロットコーティングである。どちらの方法も、本明細書に記載された熱可塑性組成物を基材上に非連続的に塗布するために特に好適である。グラビア印刷ユニット又はスロット塗布機は、熱可塑性組成物を望ましい模様で基材上に塗布する。
最も広範な実施形態では、本発明はまた、実質的に角の無い形状を有する超吸収性材料の粒子を含有する実質的に透明な液体吸収性熱可塑性組成物の、例えば使い捨て吸収性物品における、ローディングインジケータとしての使用を包含する。したがって、物品の1つの層は本発明の組成物を視覚的に目立つ様式で、好ましくはフィルムとして含まなければならない。可能な実施形態は、本発明の組成物が吸収性物品のトップシートを通して使用者に見えるように、好ましくはフィルムとして、組成物が吸収性物品のトップシートの下に置かれるように提供される形で提供され得る。トップシートは透明であることができ、あるいは開口を有し、前記フィルムがその開口を通して見えるようにすることもできる。このようなローディングインジケータの機能は次のようなものである:水性流体に曝された場合の超吸収性材料の粒子の膨潤により、本発明の組成物に侵入する光の回折及び/又は吸収において、濡れた状態と乾燥状態との間で視覚的に目立つ違いが存在し、具体的に言うと、組成物は濡れたときにより不透明となる。このような本発明の組成物が濡れた場合の視覚的に認識可能な不透明性の増加を、こうした物品の着用者のためのローディングインジケータとして使用することができる。
好ましい実施形態では、液体吸収性熱可塑性組成物は実質的に透明である。本発明の実質的に透明な好ましい液体吸収性熱可塑性組成物を、吸収性物品、好ましくは透明な吸収性物品の分野で使用することが提案されている。具体的には、実質的に透明な液体吸収性熱可塑性組成物を実質的に透明な吸収性物品の吸収性コアの構築に使用することが提案されている。こうした実質的に透明な吸収性物品は、その厚み全体にわたって透明である少なくとも1つの領域を有する。好ましくは、その吸収性物品全体がその厚み全体にわたって透明である。好ましい実施形態では、透明な吸収性物品は透明なトップシート、透明なバックシート及び本発明の液体吸収性熱可塑性組成物を含む透明な吸収性コアを有する。
好適なトップシートは着用者の肌に、順応性があり、可撓性であり、柔らかい感触で刺激がない。トップシートは不織布若しくは織布材料、又は開口により液体透過性となされたフィルムから作製することができる。
一般にバックシートは、順応性があり、可撓性であり、柔らかい感触がある。バックシートは、吸収性コアに吸収され収容された体液が、下着のような吸収性物品に接触する衣類を濡らすのを防ぐ。好ましくは、バックシートは、液体(例えば、経血、汗、及び/又は尿)に対して不透過性である。バックシートは薄いプラスチックフィルムから製造可能であるが、他の可撓性液体不透過性材料も使用し得る。本明細書で使用する用語「可撓性」とは、順応性があり、人体の一般的な形状及び輪郭に容易に順応する材料を指す。バックシートは、好ましくは一方向又は二方向にそのシートを拡張させる弾力特性も有し得る。さらに、本明細書で使用するためのバックシートは、通気可能、すなわち気体/蒸気に対しては透過性でありながら、液体に対しては不透過性であることが好ましい。
トップシート及びバックシートは完全に透明であることもでき、又は透明性の領域を備えるだけであることもできる。本明細書に使用するためのトップシート又はバックシートの好適な材料は、例えばEP−A−1,138,293に見出すことができる。好適なトップシート材料の例は、有孔ポリエチレン形成フィルム、例えばBPケミカルズ(BP Chemicals)より入手可能な透明のCPM DH TMである。好適なバックシート材料の例は、顔料を含まない不織布、例えば、BBAコロビン(BBA Corovin)より入手可能なコードW16フィオ(code W16Fio)(坪量16g/m2)である。
本発明の液体吸収性熱可塑性組成物は吸収性物品、好ましくは実質的に透明な吸収性物品において、吸収性コアとして使用することができる。好ましい実施形態では、液体吸収性熱可塑性組成物はコアを含む唯一の材料として使用され、実質的に透明なトップシートと実質的に透明なバックシートに直接隣接している。あるいは、液体吸収性熱可塑性組成物は、吸収性コアの一部として任意成分を含むことができる。こうした任意成分は、流体分配層、任意の繊維層、強化スクリム、又は悪臭を打ち消すための臭気抑制物質である。存在する場合、これらの物質は同じく透明であるように選択される。それらの任意成分の好適な材料は、EP−A−1,138,293に開示されている。
本発明の好ましい実施形態による吸収性物品は、従来の物品と同様に構築されるが、ただし材料の部分を互いに接合させる従来の手段について、透明な領域を作製するという目的が失われないことを確実にするために、慎重に考慮しなければならない。例えば、吸収性コアの外側の領域でトップシートをバックシートに接合するために使用する接着剤は、透明であるか、又は除去されて、例えば、クリンピングで置き換えられるかのいずれかであるべきである。
上記で示したような透明性は、生理用ナプキン、パンティライナー及び汗取りパッド(脇の下又は襟)の関連において、有益に使用できる。生理用ナプキン又はパンティライナーの形態の副次形である新しい製品設計、すなわちソング形の生理用ナプキン又はパンティライナー、いわゆるソングライナー(thong liners)は、特に本発明に受け入れられやすい。このソングライナーの設計は、ソングスリップ、G−ストリング下着、又はひもパンティにおいて着用されることができるような形状を有する生理用ナプキン又はパンティライナーを提供するようなものであるので、ソングの形状は基本的に三角形又は台形である。
一般に、吸収性物品が少なくとも1つの透明性の領域を含む限り、吸収性製品において典型的に使用されるすべての構成成分は、本発明による好ましい吸収性物品にも含まれ得る。
最も好ましくは、吸収性物品は取り付けのための固定用接着剤を具備する。固着接着剤の意匠は、所望の透明性を妨げないように選択されなければならないが、透明接着剤はその透明性を確保する。生理用ナプキン、パンティライナー又はソングライナーの場合、いわゆるパンティ固定用接着剤が下着への取り付けのためにバックシート上に存在するのが好ましい。しかし、汗取りパッド、例えば、脇の下用汗取りパッドについては、近接する衣類に取り付けるか、又は着用者の皮膚に直接取り付けるかのいずれかも考えられる。言うまでもなく、このような皮膚への直接の取り付けは、従来、水性ゲル、ヒドロゲル、又は油性ゲルベースの体用接着剤により提供されるが、生理用ナプキン又はボディライナー(パンティライナーと対比して)においても用いることができる。
(試験手順)
a)透明性試験
(一般的定義)
本明細書で使用するとき、「光学的に透明な」とは、光放射の通過を可能にすることを意味する。本明細書で使用するとき、「光学的に透明な媒体」とは、その媒体を通してヒトの目ではっきりと見え得るような態様で光線を伝達する特性を有する媒体を意味する。
一般に透明性とは、それ自体を通して光を伝達する物質の能力であり、したがって透明性により、そのような物質を通して、例えば物体若しくは色又は印刷された文若しくは書かれた文を見ることが可能である。
前記の用語によると、製品の透明性は以下により定義される:
1.その透明な製品の反対側に位置する、書かれた又は印刷された文/文字及び色をヒトの目ではっきりと見ることができる態様で、光線を伝達する特性を有すること。
及び/又は
2.ヒトの目でその製品を通して見える態様で、光線を伝達する性質を有すること。
透明な製品により供給される主要な利点の1つは、その存在性(色)がヒトの目で認識し辛いため、女性衛生向けの吸収性物品の場合には、下着(又は他の衣類)の色が認識できる(視覚的な分離性、製品が認識されない)ということである。
色はCIELABカラーシステム(CIE1976L*a*b*)にしたがって測定できる。CIELAB色空間は3次元空間として視覚化でき、全ての色を独自に位置づけることができる。空間におけるいかなる色の位置も、その色座標、L*、a*、b*によって決定される。換言すれば、ヒトの目で知覚できる色は全て数値的なコードに変換される。
このシステムによって色を定義するとき、L*は、明度(0=黒、100=白)を表し、a*及びb*は、それぞれが独立して2つの色軸線を表し、a*は、赤/緑軸線(+a=赤、−a=緑)を表し、b*は、黄色/青軸線(+b=黄色、−b=青)を表す。
ΔEは2つの色の間の距離を図的に表している。この場合、ΔEは基準色と3次元モデル球体の中心(L*=50、a*=0、b*=0)との間の距離を表す。
ΔE=[(ΔL)2+(Δa)2+(Δb)2)]1/2
材料(又は製品)を通して色を見る能力を透明性の指標として測定する。ある材料が100%透明である場合、上記の色のみについてとその材料を通したその色について同一のL*、a*、b*及び△E値を測定することが可能である。基準として白色を使用する。その色が白い基準に近い程(両方をその材料/製品を通して見るとき)、その材料(又は製品)はより透明でなくなると考えられる。
(色の透明性の方法論)
比色計ミノルタモデルCR−300機器(日本のミノルタ社から入手可能)を使用して色を測定することができるが、この機器は、座標L*、a*、b*を提供し、そこからΔE値を決定することができる。
この測定に使用する標準色は、パントーン(PANTONE)カラースペシファイヤー747XRの原色基準、シアン、マゼンダ、及びイエロー、並びに比色計の白色較正基準プレートである。
シアン、マゼンダ及びイエローの色基準のそれぞれについての試験すべき材料の色等級座標値を、その材料又は製品を色特定基準の上に置いて比色計から読み取り、△Eを計算することにより決定する。
基準色(rc)それぞれについて、△△Ercと呼ばれる△Ercの結果が0(すなわち100%透明)となるように、また基準色に関する△Eホワイトが△△Ewと呼ばれ、これは例えば62.2であり、これが0%の透明度を表わすように尺度を設定することによって、△E値を再計算する。
これは次式により表わすことができる:
△△Erc=[(Lrc−Lrc2+(arc−arc2+(brc−brc21/2=0
△△Ew=[(Lrc−Lw2+(arc−aw2+(brc−bw21/2=66.2
次に、各基準色についての製品/製品の透明な領域のΔΔE値(ΔΔEp)を次式を用いて計算する:
△△Eprc=[(Lrc−Lp2+(arc−ap2+(brc−bp21/2
各基準色についての製品の透明度は次式により決定される:
Figure 2006500215
全透明度は各基準色についての透明度の平均値である、すなわち
Figure 2006500215
上記で概要を示した試験を行うやり方の例は、図2に示されている。
b)粘度試験
粘度試験を行うために使用した機器は、以下のツール幾何学を有するレオロジカストレステック(Reologica STRESSTECH)ETC−3セルであった:円錐平板40mm、角度3度。温度は150℃に、せん断速度は10s-1に設定した。使用した手順は以下のとおりである。
・円錐平板ツールを挿入し、温度を150℃に設定する。
・ツールの真の温度に達するまで15分間待つ。
・オートゼロ機能によりゼロギャップとする。
・サンプルを実行しながらオートギャップ機能を使用して、最大1Nの応力を付加する。
・サンプリング後は、平衡時間として120秒間待つ。
・積分時間30秒。
・50秒時に測定した粘度値を選択する。
c)ポリマーベース材料の吸水率試験
ポリマーベース材料の吸水率の判定は、標準試験方法ASTM D 570−81に従い、以下の条件で行う:熱可塑性ポリマー性組成物の吸水率の測定は、長さ76.2mm、幅25.4mm、厚さ0.2mmのフィルムサンプルの形態にある材料で行った。すべての材料について、23℃での蒸留水中への24時間の含浸が選択され、ASTM D 570−81標準にしたがって、吸収された水の割合が報告された。
d)液体吸収性熱可塑性組成物の吸水率試験
液体吸収性熱可塑性組成物の総液体吸収能力は、以下のように判定される:
原理:
サンプルを坪量し、試験溶液中に10分間浸漬させ、その後坪量して総吸収能力を判定する。
食塩水溶液の調製:
NaCl9g±0.1gを脱イオン水に加え、総質量を1000g±0.1gとし(0.9%食塩水溶液)、溶解するまで攪拌する。
装置及び材料:
1.袋(100×50mm)ヒートシール可能なポリエステルメッシュを畳んで、3本の開いた測部のうちの2本(長い方)をシール部の内側の縁が袋の縁から約3〜5mmとなるようにヒートシールしたもの。ポリエステルメッシュの特性:単位面積当たりの質量:48g/m2、厚さ:60μm、穴径:18μm、オープン面積:13%、糸径:31μm、糸数:200/cm。推奨供給源:サアチテック(Saatitech);基準材料:PES18/13。
2.ポリエステルを接合可能なヒートシーラー。
3.100gの質量を±0.001gの精度まで測定できる化学てんびん。
4.坪量用シリコンペーパー。
5.タイマー。
6.1リットルの溶液を収容できるビーカー。
7.スパチュラ。
8.ピンセット。
(試料の調製)
吸収性物品から出発する場合には、液体吸収性熱可塑性組成物を試験するために既知の手段で単離させることができる。典型的には、吸収性物品においては、トップシートをバックシートから外し、その両方を、存在する場合は追加の層から分離させる。液体吸収性熱可塑性組成物を、例えばスパチュラで引っ掻くことによって、基材層から取り外す。この液体吸収性熱可塑性組成物を、既知の手段で後述されるように試料を調製するために用いる。例えば、熱可塑性組成物を融解させることができ、又は好適な溶媒で溶解させることができる。回収した組成物は、埃による汚染を回避し試験を行うための温度に平衡化させるために密閉容器中に保持しなければならない。試験条件は、23℃±2℃及び相対湿度50±10%である。
(手順)
1.液体吸収性熱可塑性組成物0.200g±0.005gを坪量し、その質量(Wd)を記録する。
2.必要な反復試験を行うのに十分な数の袋(すなわち6)を用意する。
3.液体吸収性熱可塑性組成物の0.200±0.005gの試験部分の1つずつをそれぞれ1つの袋に入れ、袋の開いた側を密閉する。
4.2つのブランク袋(すなわち組成物が入っていないもの)を用意し、熱可塑性組成物を含有する袋と一緒に試験する。
5.ビーカーを0.9%食塩水溶液で満たす。
6.袋を食塩水溶液に浸漬する。袋を動かして中に入り込んだ空泡を除去する。
7.10分(±10秒)後、袋を食塩水溶液から取り出し、だらりと吊るして、袋から水が垂れなくなるまで垂直に水切りする。
8.1つ1つの袋を坪量し、2つのブランクの質量(Wb)1と2、及び吸収性組成物を含有する袋の質量(Ww)1、2、・・・・nを記録する。
(計算及び結果)
吸収後の2つの濡れたブランク袋の質量の平均を計算する。
Wb=(Wb1+Wb2)/2
各試料の計算:
Abs(g/g)=(Ww−Wb−Wd)/Wd
式中:
Wd=乾燥試験部分の質量(g)
Wb=2つのブランク袋の質量(吸収後)の平均(g)
Ww=液体吸収性熱可塑性組成物を含有する濡れた袋の質量(g)
e)厚さ測定
本発明の液体吸収性熱可塑性組成物のフィルムの厚さは、常に最も厚い可能性のある場所で測定されるべきである。厚さは0〜30mmの範囲を有し、プラスマイナス0.5mmの許容度が可能なマイクロメーターゲージで測定される。このゲージはバネ装荷されていてはならず、重力のもとで下方向に移動する脚を有していなければならない。マイクロメーターの脚は直径が40mmであり、80gの重さが負荷されている。測定は、脚が下げられて吸収性物品と接触してから5秒から10秒の間に行われる。測定は、統計分析によりシグマがプラスマイナス0.1mm以内で平均厚さを決定できるのに十分な頻度で行われなければならない。厚さ測定の詳細な記述は、米国特許第5,009,653号にも見出すことができる。
(引張り強度試験)
この試験では、標準試験方法ASTM D 412−92にしたがって次の条件下で破断時の引張り強度として材料試料の機械的抵抗性を測定する。試験は、本発明の液体吸収性熱可塑性組成物で作製される、長さ130mm、幅25.4mm、及び厚さ2mmの連続的な試料について行い、この試料は適切な方法を用いて、例えば実施例2又は3の組成物について融解状態での液体吸収性熱可塑性組成物を適切な温度(例えば180℃)で剥離紙で内側を覆った金属製パンに厚さ2mmの連続層となるように注入し、次いで冷ました後この層から所望の寸法の試料を切り取ることによって得られる。試験は、乾燥状態と濡れた状態との両方で同一組成物で作製された試料について行う。濡れた状態での試料を調製するために、試料を23±1℃の温度に維持された食塩水溶液(例えば、0.9%NaCl蒸留水溶液)の容器に入れ、10分間完全に含浸させておく。10分後、試料を水から取り出し、表面の水を全て乾燥した布で拭取り、濡れた状態での引張り強度を標準試験方法で規定されるように試験しなければならない。
g)吸収性物品から出発する場合の、本明細書での全ての試験のための別の試料調製
液体吸収性熱可塑性組成物を含む物品、例えば液体吸収性熱可塑性組成物が基材上にコーティングされている使い捨て吸収性物品から出発する場合、この液体吸収性熱可塑性組成物は試験するために既知の手段で単離できる。典型的には、使い捨て吸収性物品において、トップシートをバックシートから外し、その両方を、存在する場合は追加の層から分離させる。液体吸収性熱可塑性組成物を、例えばスパチュラで引っ掻くことによって基材層から取り外す。この回収した液体吸収性熱可塑性組成物を、既知の手段で上述されるように試料を調製するために用いる。例えば、液体吸収性熱可塑性組成物を融解させることができ、又は好適な溶媒で溶解させることができる。超吸収性材料の粒子も、ポリマーベース材料を単離させるために、当該技術分野において知られるように、例えば適当にふるうか、又は融解状態から、若しくは好ましくは溶液から濾過することによって、ポリマーベース材料から分離できる。
以下の全ての実施例で使用されるアクアキープ(Aqua Keep)10SH−NF粒子の粒径は20〜30μmであり、この粒子はほぼ球状のビーズであった。
1.)本発明の液体吸収性熱可塑性組成物に間する実施例:
(実施例1)
本発明の液体吸収性熱可塑性組成物の実施例は以下の混合物であり、ホットメルト接着剤を形成する:
18% エスタン(Estane)T5410(ノベオン(Noveon)より)
17% PEG E400(ダウケミカル(Dow Chemical)より)
1% イルガノックス(Irganox)B225(チバスペシャリティケミカルズ(Ciba Speciality Chemicals)より)
19% CR00(以前のPM17)(サバレ(Savare)より)
45% アクアキープ(Aquakeep)10SH−NF(住友精化(Sumitomo-Seika)より)
エスタン(Estane)T5410は親水性ポリウレタン熱可塑性ポリマーであり、PEG E400はポリエチレングリコール(可塑剤、MW約400)であり、イルガノックス(Irganox)B225は酸化防止剤であり、CR00は市販のホットメルト接着剤である。
(実施例2)
商品名ペバックス(Pebax)MV3000でアトフィナ(Atofina)(フランス)から入手可能な熱可塑性ポリエーテル−アミドブロックコポリマーを、ポリエチレングリコールPEG400(可塑剤、MW約400)、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)(両方ともアルドリッチ社(Aldrich Co.)から入手可能)及びチバ・ガイギー(Ciba-Geigy)から入手可能なイルガノックス(Irganox)B225(酸化防止剤)と化合する。この配合は重量百分率で以下の組成を有し、熱可塑性ポリマーベース材料を構成する:
28.6% ペバックス(Pebax)MV3000
68.6% PEG400
1.4% SDS
1.4% イルガノックス(Irganox)B225
熱可塑性ポリマーベース材料は、本明細書に記載される吸水率試験にしたがって測定された値、吸水率が43%である。熱可塑性ベース材料を180℃の温度で剥離紙上に溶融コーティングすることにより、ポリマーベース材料を吸水率試験に使用するためのフィルムに形成し、規定の厚さ200μmを有するフィルムを得る。室温で冷却した後、フィルムを剥離紙から分離させる。
住友精化(Sumitomo Seika Chemical)(日本)により商品名アクアキープ(Aqua Keep)10SH−NFで販売されている粒子形態にある超吸収性材料を、熱可塑性ポリマーベース材料に、温度を180℃に保ちながら上記熱可塑性ポリマーベース材料の42.9重量%に相当する量で添加し、均一に分散させる。液体吸収性熱可塑性組成物のこの実施例は、重量基準で以下の最終組成を有する:
20% ペバックス(Pebax)MW3000
48% PEG400
30% アクアキープ(Aqua Keep)10SH−NF
1% SDS
1% イルガノックス(Irganox)B225
(実施例3)
商品名ハイトレル(Hytrel)8171でデュポン(DuPont)(米国)から入手可能な熱可塑性ポリエーテル−エステルブロックコポリマーを、ポリエチレングリコールPEG400(可塑剤、MW約400)、ポリエチレングリコールPEG1500(可塑剤、MW約1500)(両方ともアルドリッチ社(Aldrich Co.)から入手可能)及びチバ・ガイギー(Ciba-Geigy)から入手可能なイルガノックス(Irganox)B225(酸化防止剤)と化合する。この配合は重量百分率で以下の組成を有し、別の熱可塑性ポリマーベース材料を構成する:
28.6% ハイトレル(Hytrel)8171
21.4% PEG400
48.6% PEG1500
1.4% イルガノックス(Irganox)B225
熱可塑性ポリマーベース材料は、本明細書に記載される吸水率試験にしたがって測定された値、吸水率が96%である。熱可塑性ベース材料を180℃の温度で剥離紙上に溶融コーティングすることにより、熱可塑性ベース材料を吸水率試験に使用するためのフィルムに形成し、規定の厚さ200μmを有するフィルムを得る。室温で冷却した後、フィルムを剥離紙から分離させる。
住友精化(Sumitomo Seika Chemical)(日本)により商品名アクアキープ(Aqua Keep)10SH−NFで販売されている粒子形態にある超吸収性材料を、温度を180℃に保ちながら熱可塑性ポリマーベース材料に、この熱可塑性ポリマーベース材料の42.9%に相当する量で添加し、均一に分散させる。本発明の別の例示の実施例では、得られる液体吸収性熱可塑性組成物は、重量基準で以下の最終組成を有する:
20% ハイトレル(Hytrel)8171
15% PEG400
34% PEG1500
30% アクアキープ(Aqua Keep)10SH−NF
1% イルガノックス(Irganox)B225
これら全ての代表的な組成物(実施例1〜3)は、本明細書に記載される引張り強度試験にしたがって評価した場合、それぞれ濡れた状態で、乾燥状態での組成物の引張り強度の少なくとも35%の引張り強度を有する。これら全ての代表的な組成物(実施例1〜3)はそれぞれ、本明細書で前述した試験にしたがって測定した場合に1g当たり5gを超える、食塩水溶液(0・9%)に対する総吸収能力を有する。
2.)本明細書による代表的な吸収性物品は、本明細書で以下に記載される:
(実施例4)
パンティライナーは、有孔ポリエチレン成形フィルムトップシート(トレデガー(Tredegar)より入手可能なトランスピアレント(Transparent)TS3コードX29278)、接着剤の螺旋形の層(フラー(Fuller)より入手可能なD3151)、第2のトップシート不織布材料(サンドラー(Sandler)より入手可能なカーディングビコサワボンド(carded bico Sawabond)4314)、実施例2の組成からなる接着性吸収性コア、顔料を含まないプラスチックポリエチレンフィルムバックシート(RKWより入手可能なコード14/18020)及びパンティ固定用接着剤(フラーより入手可能なHL1461)を含む。トップシート、第2のトップシート、吸収性コア及びバックシートは実質的に互いに同一の広がりをもち、熱接合によりこうして形成されたパンティライナーの外縁部に沿って互いに結合されている。
(実施例5)
生理用ナプキンは、最上層として有孔フィルムトップシート(トレデガー(Tredegar)より入手可能なCPM RISコード1035025)、トップシートの下にサンドラー(Sandler)からの40g/m2のBICO熱接着カーディング不織布(thermalbonded carded nonwoven)の第2のトップシート(コードサワボンド(Sawabond)4313)、及び最下層としてRKWからのポリエチレンバックシート(コードRKPA)を含む。第2のトップシートとバックシートとの間に、実施例2の液体吸収性熱可塑性組成物を、そのように形成された生理用ナプキンの長手方向中心線と実質的に平行な縞状に塗布して、吸収性コアを形成する。トップシート、第2のトップシート、吸収性コア及びバックシートは実質的に互いに同一の広がりをもち、熱接合によりこうして形成されたナプキンの外縁部に沿って互いに結合されている。バックシートの外側表面に、サバレ(Savare)からのパンティ固定用接着剤LA204の層が塗布された。
(実施例6)
実施例5のような生理用ナプキン、前記ナプキンは実施例5で言及した要素に加えて、貯蔵層の下に置かれる(すなわち吸収性コアとバックシートとの間に)繊維性の層を含む。この繊維性の層はスパンレース不織布層である。
本発明の特定の実施形態について例証し説明したが、本発明の範囲を逸脱することなしに、種々の他の変更及び修正が可能であることは当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
超吸収性材料のほぼ球状の粒子、住友精化(Sumitomo Seika)からのアクアキープ10(Aquakeep)SH−NFの拡大図。図1に示されている粒子の実際の粒径は、20μm〜30μm。 色透明性を判定するための試験手順。

Claims (20)

  1. ポリマーベース材料、及び
    超吸収性材料の粒子
    を含み、
    前記超吸収性材料の粒子が実質的に角の無い形状を有すること、および前記超吸収性材料の粒子が乾燥状態において0.1μm〜500μmの平均粒径を有することを特徴とする液体吸収性の熱可塑性組成物。
  2. 前記組成物が、該組成物の約5重量%〜約99重量%、好ましくは10重量%〜90重量%、より好ましくは30重量%〜70重量%、最も好ましくは40重量%〜60重量%の前記ポリマーベース材料、及び該組成物の約1重量%〜約95重量%、好ましくは10重量%〜90重量%、より好ましくは30重量%〜70重量%、最も好ましくは40重量%〜60重量%の前記超吸収性材料の粒子を含むことを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記組成物が、約150℃で、15000センチポアズ以下、好ましくは12000センチポアズ以下、より好ましくは10000センチポアズ以下、さらにより好ましくは8000センチポアズ以下、最も好ましくは5000センチポアズ以下の粘度を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記組成物が、濡れた状態で、乾燥状態での前記組成物の引張り強度の少なくとも20%、好ましくは少なくとも40%、より好ましくは少なくとも60%の引張り強度を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 100g/m2の坪量を有する前記組成物の100μm厚フィルムが、少なくとも30%、好ましくは少なくとも50%、より好ましくは少なくとも55%の透明値を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 前記超吸収性材料の粒子がほぼ球状の形状を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 前記超吸収性材料の粒子が、アニオン性吸収性ゲル化性材料、好ましくはポリアクリル系ポリマー、又はカチオン性吸収性材料、好ましくはキチン、キトサン、キトサン塩、変性キトサン若しくは架橋キトサン、又はこれらの混合物を含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 前記超吸収性材料の粒子が、部分的に中和され、わずかに架橋されたアニオン性ポリアクリル系ポリマーの形態にあるアニオン性吸収性ゲル化性材料を含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 前記超吸収性材料の粒子が、乾燥状態において、好ましくは1μm〜200μm、より好ましくは10μm〜100μm、さらにより好ましくは10μm〜60μm、最も好ましくは15μm〜40μmの平均粒径を有することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 前記ポリマーベース材料が、
    熱可塑性ポリマー又は熱可塑性ポリマーの混合物、及び
    好ましくは好適な相溶性の可塑剤又は好適な相溶性の可塑剤のブレンド
    を含むことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
  11. 前記ポリマーベース材料がホットメルト接着剤であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物。
  12. 前記ホットメルト接着剤が、
    約10重量%〜約50重量%のブロックコポリマー、及び
    約0重量%〜約80重量%の粘着付与樹脂
    を含むことを特徴とする、請求項11に記載の組成物。
  13. 前記ホットメルト接着剤が、5重量%〜90重量%、好ましくは10重量%〜85重量%、より好ましくは15重量%〜70重量%、最も好ましくは30重量%〜65重量%の好適な相溶性の可塑剤又は好適な相溶性の可塑剤のブレンドをさらに含むことを特徴とする、請求項12に記載の組成物。
  14. 前記組成物の前記ポリマーベース材料が、200μm厚フィルムで測定した場合に少なくとも30%、好ましくは40%を超え、より好ましくは60%を超え、最も好ましくは90%を超える吸水能力を有することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の組成物。
  15. 前記組成物が、前記組成物1g当たり少なくとも2g、好ましくは少なくとも5g、より好ましくは少なくとも15g、最も好ましくは少なくとも20gの食塩水溶液である食塩水溶液に対する総吸収能力を有することを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の組成物。
  16. 吸収性コアを含む使い捨て吸収性物品であって、前記吸収性コアが請求項1〜15のいずれか1項に記載の液体吸収性熱可塑性組成物を含むことを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  17. 前記物品が、少なくとも1つの領域において、少なくとも50%、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも70%、さらにより好ましくは少なくとも80%、最も好ましくは少なくとも90%の透明値を有することを特徴とする、請求項16に記載の使い捨て吸収性物品。
  18. トップシートとバックシートとを含み、前記吸収性コアが前記トップシートと前記バックシートの間に配置され、前記トップシート、前記バックシート、及び前記吸収性コアが実質的に透明な材料で作製されている、請求項16及び17に記載の使い捨て吸収性物品。
  19. 超吸収性材料含有熱可塑性組成物、好ましくは請求項1〜15のいずれか1項に記載の液体吸収性熱可塑性組成物の、使い捨て吸収性物品、好ましくは女性衛生のための使い捨て吸収性物品におけるローディングインジケータとしての使用。
  20. 請求項19に記載の超吸収性材料含有熱可塑性組成物の使用であって、請求項16〜18に記載の使い捨て吸収性物品におけるローディングインジケータとしての使用。

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