JP2006353062A - 保持構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 部品点数を増加させることなく、ケースの孔と伝送ラインとの間の間隙へのアクセスを抑制することができる保持構造体を課題とする。
【解決手段】 保持構造体30は、ケース11に形成された孔16に間隙をもって貫通するように配置されたワイヤーハーネス20の外周側に位置し、ケース11から離間した状態で前記間隙を覆う被覆部32と、ワイヤーハーネス20を保持する保持部31と、を備える。ワイヤーハーネス20はグロメット50に挿入されて保持される。グロメット50は、前記間隙を閉塞するように孔16に嵌合している。被覆部32は、グロメット50から離間した状態でグロメット50を覆う。
【選択図】 図2
【解決手段】 保持構造体30は、ケース11に形成された孔16に間隙をもって貫通するように配置されたワイヤーハーネス20の外周側に位置し、ケース11から離間した状態で前記間隙を覆う被覆部32と、ワイヤーハーネス20を保持する保持部31と、を備える。ワイヤーハーネス20はグロメット50に挿入されて保持される。グロメット50は、前記間隙を閉塞するように孔16に嵌合している。被覆部32は、グロメット50から離間した状態でグロメット50を覆う。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ワイヤーハーネスなどの伝送ラインを保持する保持構造体に関するものである。
燃料電池スタックは、塵埃や水などから保護されるべく、高電圧部品と共にスタックケース内に収容されて例え車両フレームなどに固定される。スタックケースに形成した孔にはワイヤーハーネスが貫通するように配置され、ワイヤーハーネスにより高電圧部品と外部のECUとが接続される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−175301号公報
特開2002−362165号公報
ところが、ワイヤーハーネスとスタックケースの孔との間に空隙があると、その間隙からスタックケース内の高電圧部品に容易にアクセスし得る。これは、高電圧安全上、好ましくない。
本発明は、ケースの孔と伝送ラインとの間の間隙へのアクセスを抑制することができる保持構造体を提供することをその目的としている。
本発明の保持構造体は、ケースに形成された孔に間隙をもって貫通するように配置された第1の伝送ラインの外周側に位置し、ケースから離間した状態で間隙を覆う被覆部と、第1の伝送ラインまたは第1の伝送ラインとは異なる第2の伝送ラインを保持する保持部と、を備えたものである。
この構成によれば、被覆部により、ケースの孔と第1の伝送ラインとの間の間隙を覆うことができる。これにより、第1の伝送ラインまたは第2の伝送ラインを保持する保持構造体を有効に利用して、ケースの孔と第1の伝送ラインとの間の間隙へのアクセスを抑制することができる。
ここで、ケースは、特に限定されるものではないが、例えば燃料電池スタックを収容するスタックケースであってもよい。
ここで、伝送ラインは、配線材であるワイヤーハーネスであってもよいし、流体配管であってもよい。例えば、第1の伝送ラインはワイヤーハーネスとし、第2の伝送ラインは流体配管としてもよい。また例えば、ワイヤーハーネスはスタックケース内の高電圧部品に接続されてもよいし、流体配管はスタックケース内の燃料電池スタックに接続されてもよい。
ここで、伝送ラインは、配線材であるワイヤーハーネスであってもよいし、流体配管であってもよい。例えば、第1の伝送ラインはワイヤーハーネスとし、第2の伝送ラインは流体配管としてもよい。また例えば、ワイヤーハーネスはスタックケース内の高電圧部品に接続されてもよいし、流体配管はスタックケース内の燃料電池スタックに接続されてもよい。
本発明の一態様によれば、第1の伝送ラインを挿入して保持するグロメットが間隙を閉塞するように孔に嵌合しており、被覆部はグロメットを覆うことが、好ましい。
この構成によれば、ケースの孔と第1の伝送ラインとの間の間隙へのアクセスをグロメットで確実に抑制することができる。また、ケースの孔の縁部に第1の伝送ラインが接触することをグロメットで防止することができる。さらに、被覆部がグロメットを覆うため、グロメットの孔からの脱落を抑制することができると共に、高電圧安全上も有用となり得る。
この場合、被覆部はグロメットから離間した状態でグロメットを覆うことが、好ましい。
本発明の一態様によれば、被覆部は、第1の伝送ラインを挿通させる挿通穴と、被覆部の外周面から挿通穴に達し、第1の伝送ラインが通過可能な切欠きと、を有することが、好ましい。
この構成によれば、第1の伝送ラインを孔に貫通させるように配置した後で、被覆部の切欠きを通して第1の伝送ラインを挿通穴に位置させることができる。これにより、被覆部を所定の位置に設置する際の作業性を向上することができる。
この場合、挿通穴の縁部および切欠きの縁部の少なくとも一つには、これらの縁部を保護するプロテクタが取り付けられていることが、好ましい。
この構成によれば、例えば衝撃時などの振動時に、第1の伝送ラインがプロテクトを介して挿通穴の縁部等に接触する。これにより、第1の伝送ラインの損傷を抑制することができる。なお、プロテクタは、挿通穴の縁部および切欠きの縁部よりも接触抵抗が小さいことがより好ましい。
本発明の一態様によれば、保持部はケースに固定されていることが、好ましい。
以上説明した本発明の保持構造体によれば、ケースの孔と伝送ラインとの間の間隙へのアクセスを抑制することができる。
図1は、燃料電池スタック1を収容したスタックケース2の断面図である。
燃料電池スタック1は、燃料電池の基本単位となる単セルを多数積層してなる。燃料電池としては、リン酸型など複数の種類があるが、例えば車載や定置用には固体高分子電解質型が好適である。燃料電池は、酸化剤ガス(空気)および燃料ガス(水素)の供給を受けて発電し、これにより起電力が得られる。燃料電池スタック1は、スタックケース2内に収容され、底部をマウント3,3によってスタックケース2内で固定されている。
燃料電池スタック1は、燃料電池の基本単位となる単セルを多数積層してなる。燃料電池としては、リン酸型など複数の種類があるが、例えば車載や定置用には固体高分子電解質型が好適である。燃料電池は、酸化剤ガス(空気)および燃料ガス(水素)の供給を受けて発電し、これにより起電力が得られる。燃料電池スタック1は、スタックケース2内に収容され、底部をマウント3,3によってスタックケース2内で固定されている。
スタックケース2は、上下二分割構造のアッパケース11およびロアケース12を接合してなり、全体として箱型に組み立てられている。スタックケース2は、アルミニウムなどの金属や、硬質樹脂により形成されている。スタックケース2の内部には、燃料電池スタック1に加えて、水素漏れを検出する検出機器やサービスプラグなどの高電圧部品が収容されている。
また、アッパケース11の内壁面には、燃料電池の駆動に関わる制御を行うための基板14が取り付けられている。基板14は、燃料電池の内部温度に関わる情報などの動作状態を表す各種の信号を入力すると共に、燃料電池システムの各部に対して駆動信号を出力する。基板14や上記の検出機器等は、後述するワイヤーハーネス20を介してスタックケース2外のECUに接続されている。ECUは、パワーコントロールユニットの一部として機能し、図示省略したシャットバルブやコンプレッサ等を駆動するなど、燃料電池システムを統括制御する。
図2は、アッパケース11の一部を拡大して示す正面図である。
アッパケース11には、円形の貫通孔16が形成されており、この貫通孔16には、電気的な伝送ラインとしてのワイヤーハーネス20が貫通するように配置されている。ワイヤーハーネス20は、アッパケース11内に位置する端部に図示省略したコネクタを有し、コネクタは、スタックケース2内の基板14等に電気的に接続されている。なお、貫通孔16は、ワイヤーハーネス20の組付け上、コネクタの大きさより大きく形成されている。
アッパケース11には、円形の貫通孔16が形成されており、この貫通孔16には、電気的な伝送ラインとしてのワイヤーハーネス20が貫通するように配置されている。ワイヤーハーネス20は、アッパケース11内に位置する端部に図示省略したコネクタを有し、コネクタは、スタックケース2内の基板14等に電気的に接続されている。なお、貫通孔16は、ワイヤーハーネス20の組付け上、コネクタの大きさより大きく形成されている。
ワイヤーハーネス20は、アッパケース11内からアッパケース11外へと延在した後、下方に屈曲し、アッパケース11外において二股に分岐している。ワイヤーハーネス20の水平方向に分岐して延びている部分21は、最終的に上記のECUに電気的に接続されている。また、上方向に分岐して延びるワイヤーハーネス20の部分23は、クランプ30によりアッパケース11の側面に保持、固定され、最終的にフラッシュメモリなどの外部電子機器に電気的に接続されている。
なお、ワイヤーハーネス20の部分21と部分22とに分岐される分岐点の手前には、固定クランプ22が設けられている。固定クランプ22は、ワイヤーハーネス20のスタックケース2外の部分を、図示省略した台座等を介してアッパケース11に固定している。
クランプ30は、本発明の保持構造体として機能するものである。クランプ30は、正面視、全体として鍵状に形成されている。クランプ30は、スタックケース2外で上方に延びるワイヤーハーネス20の部分22を保持する保持部31と、ワイヤーハーネス20のスタックケース2外へと延びた部分の外周側に位置する被覆部32と、を有している。クランプ30は、例えば鉄などの金属をプレス成形することにより、保持部31および被覆部32を一体に連ねて構成されている。なお、保持部31は被覆部32を兼ねるものではなく、保持部31と被覆部32とは異なる位置に設定されている。
保持部31は、ワイヤーハーネス20をアッパケース11の側面との間で挟持する円弧状の押え部41と、押え部41から水平方向の両側に延在する一対のフランジ部42,42と、を有している。押え部41は、ワイヤーハーネス20の外周面に倣った曲面を有している。一対のフランジ部42,42の各々は、アッパケース11の側面に沿って延びており、その中央部に挿通されたボルト43によりアッパケース11に固定されている。一対のフランジ部42,42の一方は、被覆部32に一体に連なっている。
図3および図4は、被覆部32まわりの構造について詳細に示す図である。
アッパケース11の貫通孔16には、ワイヤーハーネス20を挿入して保持するグロメット50が嵌合している。グロメット50は、ゴムなどの弾性体やプラスチックなどで形成されている。グロメット50は、スタックケース2の内外に亘って位置しており、その外周縁部には、貫通孔16の縁部に嵌脱可能な嵌合溝51が形成されている。
アッパケース11の貫通孔16には、ワイヤーハーネス20を挿入して保持するグロメット50が嵌合している。グロメット50は、ゴムなどの弾性体やプラスチックなどで形成されている。グロメット50は、スタックケース2の内外に亘って位置しており、その外周縁部には、貫通孔16の縁部に嵌脱可能な嵌合溝51が形成されている。
グロメット50を設けない場合には、ワイヤーハーネス20は貫通孔16の縁部に間隙をもって貫通するように配置される。一方、グロメット50を設けた場合には、ワイヤーハーネス20の外周と貫通孔16との間の間隙がグロメット50により閉塞される。そして、グロメット50の軸心部に形成した挿通穴52にワイヤーハーネス20が貫通するように挿入され、この挿通穴52の縁部によりワイヤーハーネス20が保持される。
クランプ30の被覆部32(カバー部)は、正面視、全体として馬蹄状または逆U字状に形成されている。被覆部32は、アッパケース11の外側面から離間して位置し、スタックケース2外からグロメット50を覆っている。被覆部32は、グロメット50の略全域を覆う本体部61と、本体部61の中央部に形成された挿通穴62と、本体部61の外周面から挿通穴62に達する切欠き63と、を有している。
本体部61は、グロメット50の外面から離間している。本体部61とグロメット50の外面との間の隙間Bの寸法は、人の指が挿入不能に設定されており、例えば12mm未満に設定されている。挿通穴62は、ワイヤーハーネス20を挿通可能な程度に開口している。また、切欠き63は、ワイヤーハーネス20が通過可能な程度に形成されている。被覆部32に切欠き63を設けることで、ワイヤーハーネス20の上側から切欠き63を通して挿通穴62を所定位置に(ワイヤーハーネス20の外周位置に)、作業性良く位置させることができる。
挿通穴62の縁部および切欠き63の縁部には、これらの縁部を保護する樹脂製のプロテクタ70が取り付けられている。プロテクタ70は、挿通穴62の縁部および切欠き63の縁部を連ねてなる逆U字上の形状に対応して、正面視、逆U字状に形成されている。また、プロテクタ70は、挿通穴62の縁部および切欠き63の縁部を嵌め込んでこれらに固定されるように、断面コ字状に形成されている。プロテクタ70は、ワイヤーハーネス20の下方の一部を除いて、ワイヤーハーネス20から離間した状態でこれを囲繞している。プロテクタ70の内周とワイヤーハーネス20の外周との間の隙間Aの寸法は、人の指が挿入不能に設定されており、例えば12mm未満に設定されている。
上記のようにプロテクタ70を設けることで、振動などが生じても、ワイヤーハーネス20の外周がクランプ30でなくプロテクタ70に接触するようになる。これにより、接触によるワイヤーハーネス20の幹線のばらつきなどの影響を好適に抑制することができる。なお、プロテクタ70は、挿通穴62の縁部および切欠き63の縁部よりも接触抵抗が小さいことが好ましい。もっとも、プロテクタ70を設けずに、挿通穴62の縁部および切欠き63の縁部を面取りしたり、接触抵抗が小さくなるような表面処理を施したりしてもよい。
以上のように、本実施形態の保持構造体としてのクランプ30によれば、保持部31によりワイヤーハーネス20を保持する機能に加えて、被覆部32によりグロメット50を覆う機能を有している。これにより、保持(固定)するという本来の機能のクランプ30を有効に利用して、スタックケース2外へのグロメット50の脱落を適切に抑制することができる。したがって、グロメット50を覆うための専用部品を設ける必要がなくなり、専用部品をスタックケース2に固定するためのボルトなども不要となる。よって、部品点数の低減、ボルト数の低減となると共に、組付け工数の低減ともなる。
また、車両搭載に関する高電圧安全(ECE 規則100)上、工具を用いないで部品(グロメット50)を取り外して高電圧部(燃料電池スタック1)に触手できないことが要求されている。仮に、クランプ30がグロメット50を覆わないとすれば、グロメット50は工具を用いないで容易にスタックケース2から取り外され得る。本実施形態では、クランプ30の被覆部32でグロメット50を覆う構成とし、工具を使ってボルト43を取り外さないと、グロメット50をスタックケース2から取り外せない構成としている。ゆえに、本実施形態のクランプ30によれば、車両搭載に関する高電圧安全の基準も満たすことができる。
また、ワイヤーハーネス20とクランプ30との隙間A、及び、グロメット50とクランプ30との隙間Bは、人の指が挿入できない標準寸法未満に設定されている。この点でも、高電圧安全上の要求を満たしている。さらに、クランプ30は、その保持位置と被覆位置(グロメット50の位置)とを近くに配置した構成であるため、クランプ30自体の小型化および軽量化に供することができる。
さらに、通常のグロメット単体は、スタックケース2内へと挿通されるワイヤーハーネス20の部分のみしか保持しないところ、本実施形態では、本発明のクランプ30(保持構造体)により、スタックケース2の一部のケース壁に沿って延在するワイヤーハーネス20の部分(22)を保持することができる。
<他の実施形態>
次に、図5および図6を参照して、他の実施形態について相違点を中心に説明する。これらはいずれも、プロテクタ70の代わりに、クランプ30の形状を工夫して、ワイヤーハーネス20を損傷しないようにしたものである。
次に、図5および図6を参照して、他の実施形態について相違点を中心に説明する。これらはいずれも、プロテクタ70の代わりに、クランプ30の形状を工夫して、ワイヤーハーネス20を損傷しないようにしたものである。
図5は、クランプ30の部分のうち、ワイヤーハーネス20の外周側に位置する部分81をカーリング形状とした例である。こうすることで、振動等が起きても、ワイヤーハーネス20の外周がクランプ30のカーリングした湾曲部に接触するため、ワイヤーハーネス20への影響を緩和することができる。
図6は、ワイヤーハーネス20の一部にコルゲートチューブ91を被せた場合について示している。コルゲートチューブ91は、蛇腹状に形成され、ワイヤーハーネス20の一部を周方向に亘って且つ軸線方向に亘って保護している。クランプ30の部分のうち、コルゲートチューブ91とワイヤーハーネス20との境界の外周側に位置する部分92が、バーリング形状となっている。これにより、上記同様に、ワイヤーハーネス20への影響を緩和することができる。
<変形例>
上記では、クランプ30が保持する伝送ラインとしてワイヤーハーネス20を例に説明したが、伝送ラインは流体配管であってもよい。例えば、スタックケース2外からスタックケース2内へと通じ、燃料電池スタック1に接続された流体配管をクランプ30の保持部31で保持すると共に、流体配管を挿通したグロメット50をクランプ30の被覆部32で覆うようにしてもよい。流体配管としては、燃料電池スタック1での反応ガスとなる燃料ガスまたは酸化剤ガスの供給管や排出管のほか、燃料電池スタック1を冷却するための冷媒の配管が挙げられる。
上記では、クランプ30が保持する伝送ラインとしてワイヤーハーネス20を例に説明したが、伝送ラインは流体配管であってもよい。例えば、スタックケース2外からスタックケース2内へと通じ、燃料電池スタック1に接続された流体配管をクランプ30の保持部31で保持すると共に、流体配管を挿通したグロメット50をクランプ30の被覆部32で覆うようにしてもよい。流体配管としては、燃料電池スタック1での反応ガスとなる燃料ガスまたは酸化剤ガスの供給管や排出管のほか、燃料電池スタック1を冷却するための冷媒の配管が挙げられる。
また、クランプ30は、保持部31でワイヤーハーネス20を保持しつつ、被覆部32で流体配管用のグロメット50を覆うようにしてもよいし、その逆でもよい。また、クランプ30は、保持部31でワイヤーハーネス20を保持しつつ、このワイヤーハーネス20と異なる他のワイヤーハーネス20用のグロメット50を被覆部32で覆うようにしてもよい。つまり、本発明のクランプ30の保持部31が保持する伝送ラインと、被覆部32が覆うグロメット50に保持された伝送ラインとは、異なるものであってもよい。
さらに、スタックケース2の貫通孔16にグロメット50を嵌合させない場合には、貫通孔16の縁部とワイヤーハーネス20(伝送ライン)との間の間隙は、クランプ30の被覆部32によって、スタックケース2の外部から覆われることになる。このような態様も、本発明のクランプ30に含まれ得る。また、貫通孔16を形成するケースは、スタックケース2に限るものでないし、密閉性は必ずしも必要とされるものではない。貫通孔16を形成するケースは、ケース内側の構造体を覆うものであってもよい。また、貫通孔16を形成するのは、ケースのみならず、パネルやフレーム等であってもよい。
また、クランプ30を利用してグロメット50を覆うようにしたが、クランプ30に代えて、グロメット50の近傍に配置されるブラケットなどを用いてもよい。例えば、コネクタを固定するブラケットなどの固定部品を利用し、固定部品に被覆部32を設けて、被覆部32によりグロメット50を覆うようにしてもよい。
1:燃料電池スタック、2:スタックケース、11:アッパケース、20:ワイヤーハーネス、30:クランプ(保持構造体)、31:保持部、32:被覆部、62:挿通穴、63:切欠き、70:プロテクタ
Claims (8)
- ケースに形成された孔に間隙をもって貫通するように配置された第1の伝送ラインの外周側に位置し、前記ケースから離間した状態で前記間隙を覆う被覆部と、
前記第1の伝送ラインまたは前記第1の伝送ラインとは異なる第2の伝送ラインを保持する保持部と、
を備えた保持構造体。 - 前記第1の伝送ラインを挿入して保持するグロメットが前記間隙を閉塞するように前記孔に嵌合しており、
前記被覆部は、前記グロメットを覆う請求項1に記載の保持構造体。 - 前記被覆部は、前記グロメットから離間した状態で当該グロメットを覆う請求項2に記載の保持構造体。
- 前記被覆部は、
前記第1の伝送ラインを挿通させる挿通穴と、
当該被覆部の外周面から前記挿通穴に達し、前記第1の伝送ラインが通過可能な切欠きと、を有する請求項1ないし3のいずれか一項に記載の保持構造体。 - 前記挿通穴の縁部および前記切欠きの縁部の少なくとも一つには、これらの縁部を保護するプロテクタが取り付けられている請求項4に記載の保持構造体。
- 前記保持部は、前記ケースに固定されている請求項1ないし5のいずれか一項に記載の保持構造体。
- 前記ケースは、燃料電池スタックを収容するスタックケースである請求項1ないし6のいずれか一項に記載の保持構造体。
- 前記第1の伝送ラインは、高電圧部品に対するワイヤーハーネスである請求項1ないし7のいずれか一項に記載の保持構造体。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10144308B2 (en) | 2014-11-13 | 2018-12-04 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Electric equipment unit and vehicle |
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2005
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