JP2006352511A - 表示装置 - Google Patents

表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006352511A
JP2006352511A JP2005175997A JP2005175997A JP2006352511A JP 2006352511 A JP2006352511 A JP 2006352511A JP 2005175997 A JP2005175997 A JP 2005175997A JP 2005175997 A JP2005175997 A JP 2005175997A JP 2006352511 A JP2006352511 A JP 2006352511A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
display device
control unit
menu screen
screen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005175997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4580825B2 (ja
Inventor
Akira Koike
晃 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2005175997A priority Critical patent/JP4580825B2/ja
Publication of JP2006352511A publication Critical patent/JP2006352511A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4580825B2 publication Critical patent/JP4580825B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

【課題】 操作者がマルチ画面全体を視野に入れられる位置にいたままで、メニュー画面を構成する各調整項目の内容を十分に視認できるようにする。
【解決手段】 表示装置1は、入力された映像信号のうち任意の倍率でかつ任意の領域を拡大処理するための制御部17と、拡大処理された映像信号のうち任意の領域を選択するための本体操作部20,リモコン26と、選択された任意の領域を表示するべき映像信号として表示処理をするディスプレイ25とを有し、制御部17は、各種設定値を書き換える操作をするためのメニュー画面を操作者の操作によって表示処理をする。本体操作部20,リモコン26において映像信号の特定領域を選択した場合は、制御部17は、メニュー画面表示操作があった時にメニュー画面の表示を規制する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、上下左右に複数台並べた各表示装置に対して、1フレーム分の映像信号を複数個に分割して各画面に拡大表示処理をするいわゆるエンラージ機能を有した表示装置に関する。
エンラージ機能を有する表示装置には、従来から、例えば、以下に示すようなプロジェクションテレビ受像機がある。このプロジェクションテレビ受像機は、フレネルレンズ複数枚当たりにレンチキュラーシート1枚を組み合わせてスクリーンを構成することにより、映像に影響を与えることなくスクリーンを保持することができ、スクリーン全体又は端まで映像を映し出すことができるものである(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−90792号公報(請求項1,[0009],[0010],[0013]、図1)
ところで、最近の表示装置は、そのほとんどがリモートコントローラ(以下、「リモコン」と略す。)で操作可能となっている。従って、上記したエンラージ機能を有する表示装置も、各表示装置ごとにリモコンが用意されていることが多い。マルチ画面を同一機種の複数台の表示装置で構成した場合、1台のリモコンですべての表示装置を操作することが可能となる。
また、表示装置において、映像調整、水平・垂直位置、画面サイズ等の調整項目を調整する場合、ディスプレイにOSD(On Screen Display)表示形式で、各種調整項目の調整のためのメニュー画面が表示される。このメニュー画面の大きさは、エンラージ機能の有無にかかわらず、いずれの表示装置においても、ほぼ同様な大きさに予め設定されており、操作者がメニュー画面の大きさを自由に変更できるようには構成されていない。
ここで、エンラージ機能を有する同一機種の表示装置を上下左右に複数台ずつ並べるとともに、エンラージ機能を利用して1つのマルチ画面として映像を表示し、かつ、1台のリモコンを用いて、ある1台の表示装置について、映像調整、水平・垂直位置、画面サイズ等の調整項目を調整することを考える。操作者は、リモコンを操作する際、複数台の表示装置にマルチ画面を表示する場合は、1台の表示装置に1つの画面を表示する場合に比べて、マルチ画面全体を視野に入れるためにディスプレイから長い距離をおくことが多い。特に、各表示装置間における表示品質(例えば、輝度やコントラストなど)のばらつきを解消する場合には、操作者は、マルチ画面全体を視野に入れられる位置にいたままで、各調整項目の設定値を細かく調整する必要がある。ところが、メニュー画面の表示サイズが小さい場合には、操作者は、マルチ画面全体を視野に入れられる位置にいたままでは、メニュー画面を構成する各調整項目の内容を十分に視認することができないため、各表示装置間における表示品質のばらつきを解消するための操作がやりにくいという問題がある。
また、同一機種の複数台の表示装置に1つのマルチ画面を表示した場合、操作者が調整項目の調整対象としていない他の表示装置も、リモコンからの赤外線の制御信号に応答して、対応する各ディスプレイに同一のメニュー画面を表示し、調整済みの調整項目まで変更してしまうという問題があった。このため、調整対象としていない他の表示装置のディスプレイに表示された画像が調整項目の調整に使用されないメニュー画面で覆われて見にくくなってしまうとともに、調整済みの調整項目まで変更してしまうという問題があった。そこで、調整を希望しない他の表示装置の電源を操作者がリモコンを使わずに表示装置に設けられている電源スイッチを操作してオフにしておいたり、調整が終了した表示装置のリモコン受信部がリモコンからの赤外線の制御信号を検出しないように、その受光面に障害物を設けることが考えられる。しかし、それでは、リモコンを用いて上記調整項目を調整する操作性の良さが失われてしまうとともに、マルチ画面を構成する表示装置の台数が多ければ多いほど、調整項目の調整に時間がかかるという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、上述のような課題を解決することができる表示装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載した本発明に係る表示装置は、上述した目的を達成するために、入力された映像信号のうち任意の倍率でかつ任意の領域を拡大処理するための拡大表示制御手段と、拡大処理された映像信号のうち任意の領域を選択するための選択手段と、該選択された任意の領域を表示するべき映像信号として表示処理をする表示手段と、各種設定値を書き換える操作をするためのメニュー画面を操作者の操作によって表示処理をするメニュー画面表示操作手段とを有した表示装置であって、前記選択手段において前記映像信号の特定領域を選択した場合は、前記メニュー画面表示操作があった時にメニュー画面の表示を規制するためのメニュー画面表示規制手段を有したことを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の表示装置に係り、前記特定領域とは、前記映像信号のうち4隅のいずれかを含む1領域以外の領域であることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の表示装置に係り、記特定領域とは、前記映像信号のうち右上隅を含む領域以外の領域であることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の表示装置に係り、当該表示装置は、他の表示装置に接続するための入力手段を有し、前記メニュー画面表示規制手段は、更に該入力手段に他の表示装置が接続されているか否かを判別し、更に他の表示装置が接続されている場合に前記メニュー画面表示操作によるメニュー画面の表示を規制することを特徴としている。
本発明によれば、従来のように、調整対象としていない他の表示装置のディスプレイに表示された画像が調整項目の調整に使用されないメニュー画面で覆われて見にくくなるということがない。また、操作者は、通常の視力を有していれば、マルチ画面全体を視野に入れられる位置からであっても、メニュー画面を構成する各調整項目の内容を十分に視認することができる。
従って、各表示装置間における表示品質(例えば、輝度やコントラストなど)のばらつきを解消する場合であっても、操作者は、マルチ画面全体を視野に入れられる位置にいたままで、各調整項目の設定値を細かく調整することができる。この結果、操作性が向上する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る表示装置1の構成を示すブロック図である。この例の表示装置1は、アンテナ11に接続され、チューナ12と、ビデオ信号入力部13と、ビデオスイッチ14と、フレームメモリ15と、映像処理回路16と、制御部17と、リモコン受信部18と、記憶部19と、本体操作部20と、インターフェイス21と、制御入力端子22と、制御出力端子23と、キャラクタジェネレータ24と、ディスプレイ25とを有している。
チューナ12は、アンテナ11で受信された各種の放送信号の中から、操作者が本体操作部20又はリモコン26を操作することにより選局した放送信号について復調や誤り訂正等を行って、ビデオ信号VTを出力する。ここで、各種の放送信号としては、例えば、地上波アナログ放送、地上波デジタル放送、BSアナログ放送、BSデジタル放送、CSアナログ放送、CSデジタル放送のそれぞれの放送信号がある。
ビデオ信号入力部13には、外部から供給される各種のビデオ信号VXの種類に応じた各種のビデオ入力端子を有しており、入力されたビデオ信号VXをビデオスイッチ14に供給する。ここで、各種のビデオ信号VXとしては、例えば、コンポジット・ビデオ信号、コンポーネント・ビデオ信号、Sビデオ信号、あるいは、アナログRGB・ビデオ信号等がある。コンポジット・ビデオ信号とは、映像信号の中の輝度信号(Y)と色信号(C)とが合成されて伝送されるビデオ信号をいう。コンポーネント・ビデオ信号とは、映像信号が輝度信号(Y)と青色差信号(Cb又はPb)と赤色差信号(Cr又はPr)とに分離されて伝送されるビデオ信号をいう。Sビデオ信号とは、映像信号が輝度信号(Y)と色信号(C)とに分離されて伝送されるビデオ信号をいう。アナログRGB・ビデオ信号とは、映像信号がアナログ赤信号と、アナログ緑信号と、アナログ青信号とに分離されて伝送されるビデオ信号をいう。
ビデオスイッチ14は、チューナ12から供給されるビデオ信号VT又はビデオ信号入力部13から供給されるビデオ信号VXのいずれか一方を、制御部17から供給される制御信号SC1に基づいて選択してビデオ信号VSとして出力する。フレームメモリ15は、例えば、RAM等の半導体メモリからなり、ビデオ信号VSを1フレーム分記憶してビデオ信号VDとして出力する。
映像処理回路16は、制御部17から供給される制御信号SC2に基づいて、ビデオ信号VDに対して、IP(Interlace to Progressive)変換、スケーリング、デジタルRGB変換、エンラージ処理等の映像処理を施してビデオ信号VPとして出力する。IP変換は、飛び越し走査(インターレース)方式のビデオ信号を順次走査(プログレッシブ)方式のビデオ信号に変換する処理である。スケーリングは、ビデオ信号により表現される映像の解像度がディスプレイ25に表示される映像の解像度と異なる場合に当該ビデオ信号に対して映像の表示位置や大きさ等を調整する処理である。デジタルRGB変換は、ビデオ信号をデジタル赤信号、デジタル緑信号、デジタル青信号からなるデジタルRGB・ビデオ信号に変換する処理である。エンラージ処理は、例えば、図2(a)に示すビデオ信号により構成される画面(以下、「ソース画面」と称する。)を制御部17により設定された分割数で分割(図2(a)では4分割)して、制御部17により設定された表示領域を、図2(b)に示すように、上下左右に並べられた複数台(図2(b)では4台)のディスプレイ25に表示する処理である。
制御部17は、中央処理装置(CPU)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、シーケンサ等からなり、記憶部19に記憶されている調整プログラム等に基づいて、調整処理等を実行することにより、装置各部に制御信号SC1及びSC2等を供給するなどして制御する。即ち、例えば、記憶部19から調整プログラムが読み出されると、制御部17に読み込まれ、制御部17の動作を制御する。制御部17は、調整プログラムが起動されると、調整プログラムの制御により、後述する調整処理を実行するのである。調整処理は、リモコン受信部18からの制御信号RC(後述)、本体操作部20からの制御信号MC(後述)又はインターフェイス21からの制御入力信号SIに基づいて、当該リモコン受信部18からの制御信号RCを無効としたり、本体操作部20からの制御信号MCを無効としたり、当該表示装置1の映像調整や水平垂直位置の調整等の各種の調整を行ったり、制御出力信号SOをインターフェイス21に供給したりする処理である。
リモコン受信部18は、リモコン26からの赤外線パルスの制御信号LRを受信して電気信号の制御信号RCに変換して制御部17に供給する。リモコン26には、一般的なテレビジョン受信機に用いられるリモコンと同様、電源ボタン、入力切換ボタン、チャネル/数字入力ボタン、音量増加ボタン、音量減少ボタンなど各種のボタンが設けられている。しかし、本発明に直接関係するボタンは、メニューボタン、エンラージボタン、上カーソルボタン、下カーソルボタン、左カーソルボタン、右カーソルボタン及び決定ボタンである。以下、上カーソルボタン、下カーソルボタン、左カーソルボタン及び右カーソルボタンを適宜総称して、「カーソルボタン」と呼ぶことにする。
メニューボタンは、押下されるたびに、ディスプレイ25にOSD表示形式での各種調整項目の調整のためなどに用いられるメニュー画面の表示と、非表示とが交互に指示されるボタンである。エンラージボタンは、ディスプレイ25に通常の映像が表示されている状態で押下されることにより、上記調整処理の実行開始が指示されるボタンである。上カーソルボタン、下カーソルボタン、左カーソルボタン又は右カーソルボタンは、ディスプレイ25にメニュー画面が表示されている状態で押下されることにより、それぞれ上方向、下方向、左方向又は右方向に1つずつカーソル及びフォーカスを移動させて項目の選択が指示されるボタンである。
ここで、フォーカスについて説明する。表示画面に複数のボタンやテキストボックス等が表示されている場合、これらのうち、リモコン26又は本体操作部20からの入力を受け付けることができるのは1つだけであるが、その入力を受け付ける状態になっていることをフォーカスを持つという。あるボタンがフォーカスを持っているか否かは、テキストボックスの場合には内部でカーソルが点滅する、ドロップダウンリストボックスの場合にはメニューが選択反転する、コマンドボタンの場合には破線で囲まれる、などにより判断することができる。
決定ボタンは、ディスプレイ25にメニュー画面が表示されている状態で押下されることにより、階層状になっている選択項目の次の段階へ進むことや、選択した項目の確定が指示されるボタンである。
記憶部19は、RAMやROM、あるいはフラッシュメモリ等の半導体メモリからなる。記憶部19は、プログラム記憶部と、ワーキング記憶部と、データ記憶部とから構成されている。プログラム記憶部は、上記した制御部17が実行すべき調整プログラムその他の各種プログラムが予め記憶されている。ワーキング記憶部は、制御部17が上記した調整プログラムその他の各種プログラムを実行する際に作業用として用いられる。データ記憶部は、映像処理回路16その他構成要素に設定すべき初期値や最終値が予め記憶されていたり、各種のデータが記憶される。なお、記憶部19を構成するプログラム記憶部に予め記憶されている各種プログラムや、ワーキング記憶部又はデータ記憶部に記憶される一部のデータについては、制御部17の内部に設けられたメモリに記憶されると構成しても良い。
本体操作部20は、例えば、表示装置1本体の右下部に設けられ、電源ボタン、入力切換ボタン、チャンネル増加ボタン、チャンネル減少ボタン、音量増加ボタン、音量減少ボタン、メニューボタン、上カーソルボタン、下カーソルボタン、左カーソルボタン、右カーソルボタン、決定ボタンなど各種のボタンから構成されている。各ボタンの用途及び機能は、上記リモコン26を構成する同一名称のボタンの用途及び機能と同一である。本体操作部20は、操作者により操作されたボタンに対応した制御信号MCを制御部17に供給する。
インターフェイス21は、この表示装置と前段の表示装置とを制御入力端子22及びケーブルを介して接続するとともに、この表示装置と後段の表示装置とを制御出力端子23及びケーブルを介して数珠つなぎに接続(これを「デイジー・チェーン(daisy chain)接続」と称する。)するためものであり、この表示装置と他の表示装置との間でやりとりされるデータや制御信号に対して波形整形や増幅などの処理を施す。インターフェイス21の規格としては、例えば、RS−232C(正式名称は、「TIA/EIA−232−E」という。)やIEEE1394などがある。
キャラクタジェネレータ24は、映像処理回路16から供給されるビデオ信号VPに、制御部17から供給されるOSD表示形式のメニュー画面信号MPを重畳して、映像信号VOとしてディスプレイ25に供給する。ディスプレイ25は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネセンス(EL:electroluminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、あるいはプロジェクタからなる。なお、表示装置1には、上記した映像信号に関連した各構成要素の他、音声信号に関連した様々な構成要素が設けられているが、それらの各構成要素は、本発明には直接関係しないので、その説明を省略する。
次に、図3に4台の表示装置1〜1を接続してなる映像表示システムの概略構成を示す。図3において、各構成要素に付している各符号に1〜4の添え字を付しているのは、4台の表示装置1〜1を構成する各構成要素の構成及び機能は図1に示す表示装置1を構成する各構成要素の構成及び機能と同一であるが、これら4台の表示装置1〜1を、図2(b)に示すように、上下左右に2台ずつ並べるとともに、エンラージ機能を利用して「2×2」の1つのマルチ画面(以下、「2×2」マルチと称する。)として映像を表示するためである。
表示装置1は、自機の制御入力端子22、ケーブル2及び表示装置1の制御出力端子23を介して表示装置1と接続されている。表示装置1は、自機の制御入力端子22、ケーブル3及び表示装置1の制御出力端子23を介して表示装置1と接続されている。表示装置1は、自機の制御入力端子22、ケーブル4及び表示装置1の制御出力端子23を介して表示装置1と接続されている。なお、図3は、各表示装置1〜1のケーブル2〜4による接続状態の概念を示すものであって、各制御入力端子22〜22及び各制御出力端子23〜23の物理的な位置を示すものではない。
次に、図3に示す映像表示システムを構成する各表示装置1〜1の調整処理について、図4〜図7に示すフローチャートを参照して説明する。まず、前提として、図3において、図2(b)に示す画面4の表示領域が割り当てられた表示装置1のリモコン受信部18から制御部17に供給される制御信号RCのみを有効とし、図2(b)に示す画面1の表示領域が割り当てられた表示装置1の本体操作部20から制御部17に供給される制御信号MCのみを有効とするとともに、表示装置1のディスプレイ25のみにOSD表示形式でのメニュー画面を表示するものとする。
また、図2(d)に示すように、上下左右3台ずつ計9台の表示装置1〜1で1つのマルチ画面を構成する[3×3]状態の場合(以下、[3×3]マルチと称する。)、画面9の表示領域が割り当てられた表示装置1のリモコン受信部18から制御部17に供給される制御信号RCのみを有効とし、画面1の表示領域が割り当てられてた表示装置1の本体操作部20から制御部17に供給される制御信号MCのみを有効とするとともに、表示装置1のディスプレイ25のみにOSD表示形式でのメニュー画面を表示するものとする。
即ち、上下左右m台ずつ計(n=m×m)(m及びnは自然数)台の表示装置1〜1で1つのマルチ画面を構成する[m×m]状態の場合(以下、[m×m]マルチと称する。)、画面nの表示領域が割り当てられた表示装置1のリモコン受信部18から制御部17に供給される制御信号RCのみを有効とし、画面1の表示領域が割り当てられた表示装置1の本体操作部20から制御部17に供給される制御信号MCのみを有効とするとともに、表示装置1のディスレイ25のみにOSD表示形式でのメニュー画面を表示するのである。
次に、4台の表示装置1〜1のすべてに電源を投入し、各ディスプレイ25に何らかの映像又はいわゆる砂嵐やブルースクリーン等の無信号であることを示す映像を表示させる。これにより、表示装置1〜1の各制御部17は、図4に示すステップS1の処理へ進み、エンラージボタンが押下されたか否かを判断する。この判断は、各制御部17において、操作者がリモコン26のエンラージボタンを押下することにより、リモコン26から上記エンラージボタンが押下されたことを示す赤外線パルスの制御信号LRがリモコン受信部26で受信された後、電気信号の制御信号RCに変換されて供給されたか否かを検出することにより行われる。
ステップS1の判断が「NO」の場合には、各制御部17は、同判断を繰り返す。そして、上記エンラージボタンが押下されたことを示す制御信号RCが各制御部17に供給されると、ステップS1の判断が「YES」となり、各制御部17は、ステップS2へ進む。ステップS2では、各制御部17は、4台の表示装置1〜1のすべてが3本のケーブル2〜4によりデイジー・チェーン接続されているか否か判断する。この判断は、各制御部17において、自機の制御入力端子22及び制御出力端子23にケーブルが接続されているか否かを検出し、その検出結果である接続情報を制御出力端子23から後段の表示装置1に順次送信することにより行われる。
ケーブル接続の具体的な検出手法としては、例えば、以下に示す(1)及び(2)の手法がある。(1)各制御部17は、接続状態を検出するための検出信号を自機の制御出力端子23を介して他機へ送信し、当該他機から上記検出信号を受信した旨を示す受取信号が送信された場合には、当該他機との間にケーブルが接続されていると判断する。また、(2)各制御部17は、この接続検出処理の場合にだけ、制御出力端子23を構成するグランド(GND)ピンの1本を入力ピンに設定し、自機の制御出力端子23が他機の制御入力端子22にケーブルを介して接続されることにより、自機の制御出力端子23の上記入力ピンに設定されたグランドピンの入力レベルが"L"レベルになった場合には、当該他機との間にケーブルが接続されていると判断する。
ステップS2の判断結果が「NO」の場合には、各制御部17は、ステップS3へ進む。ステップS3では、各制御部17は、ディスプレイ25に、例えば、「ケーブルが接続されていません。ケーブルを接続してください。」等のエラーメッセージを表示した後、ステップS2へ戻る。一方、ステップS2の判断結果が「YES」の場合、即ち、4台の表示装置1〜1のすべてが3本のケーブル2〜4によりデイジー・チェーン接続されている場合には、各制御部17は、ステップS4へ進む。
ステップS4では、制御部17は、対応するディスプレイ25の一部にOSD表示形式で画面構成選択画面を表示した後、ステップS5へ進む。ここで、図8に画面構成選択画面の表示の一例を示す。図8に示す画面構成選択画面は、ブルーバックBBと、当該映像表示システムの現時点におけるマルチ画面の画面構成の状態(今の場合、[2×2]マルチ)と、当該マルチ画面において当該表示装置1に割り当てられている表示領域のハイライト表示HLP(今の場合、左上部の表示領域)とから構成されている。なお、初期設定では、いずれの表示装置1においても、表示領域は、図8に示すように、左上部の映像情報を表示する画面1が割り当てられているものとする。
ステップS5では、各制御部17は、カーソルボタンが押下されたか否かを判断する。この判断の手法は、上記ステップS1の場合と同様である。ステップS5の判断が「NO」の場合には、各制御部17は、同判断を繰り返す。そして、上記カーソルボタン、即ち、上カーソルボタン、下カーソルボタン、左カーソルボタンあるいは右カーソルボタンのいずれかが押下されると、ステップS5の判断が「YES」となり、各制御部17は、ステップS6へ進む。ステップS6では、各制御部17は、ステップS5の処理でその押下が判断されたカーソルボタンに応じて、対応するディスプレイ25の一部に、表示領域を更新した画面構成選択画面を表示した後、ステップS7へ進む。例えば、操作者がリモコン26の下カーソルボタンを押下したとすると、各制御部17は、図9に示すように、ハイライト表示HLPを左下部の表示領域に移動させた画面構成選択画面の表示を対応するディスプレイ25の一部に表示させる。
ステップS7では、各制御部17は、決定ボタンが押下されたか否かを判断する。この判断の手法は、上記ステップS1の場合と同様である。ステップS7の判断が「NO」の場合には、各制御部17は、ステップS5へ戻り、上記ステップS5及びS6の処理を繰り返す。そして、上記決定ボタンが押下されると、ステップS7の判断が「YES」となり、各制御部17は、ステップS8へ進む。ステップS8では、各制御部17は、ステップS7の処理で決定ボタンが押下された際に選択されている表示領域を当該表示装置1の表示領域として割り当てた後、ステップS9へ進む。今の場合、図3に示すように、表示装置1が画面1の表示領域に割り当てられ、表示装置1が画面2の表示領域に割り当てられ、表示装置1が画面3の表示領域に割り当てられ、表示装置1が画面4の表示領域に割り当てられるものとする。
ステップS9では、各制御部17は、対応するディスプレイ25にエンラージ表示をした後、図5に示すステップS10へ進む。ここで、エンラージ表示とは、例えば、図3に示す表示装置1が画面1の表示領域に割り当てられている場合、フレームメモリ15に記憶されている1フレーム分のソース画面を4分割し、左上部の表示領域の映像を拡大処理してディスプレイ25に表示する処理である。今の場合、4台の表示装置1〜1の各ディスプレイ25には、上記した電源投入時において表示された映像の割り当てられた表示領域の映像が拡大表示される。
ステップS10では、各制御部17は、自機が画面4の表示領域に割り当てられているか否か判断する。各制御部17は、ステップS10の判断結果が「YES」の場合には、ステップS11へ進み、ステップS10の判断結果が「NO」の場合には、ステップS12へ進む。今の場合、上記したように、画面4の表示領域は、表示装置1に割り当てられているので、表示装置1の制御部17では、ステップS10の判断結果が「YES」となり、ステップS11へ進み、表示装置1〜1の各制御部17では、ステップS10の判断結果が「NO」となり、ステップS12へ進む。
ステップS11では、制御部17は、リモコン受信部18から供給される制御信号RCを有効とした後、ステップS13へ進む。今の場合、表示装置1の制御部17は、対応するリモコン受信部18から供給される制御信号RCを有効とした後、ステップS13へ進む。一方、ステップS12では、制御部17は、リモコン受信部18から供給される制御信号RCを無効とした後、ステップS13へ進む。今の場合、表示装置1〜1の各制御部17は、対応するリモコン受信部18から供給される制御信号RCを無効とした後、ステップS13へ進む。
ステップS13では、各制御部17は、自機が画面1の表示領域に割り当てられているか否か判断する。各制御部17は、ステップS13の判断結果が「YES」の場合には、ステップS14へ進み、ステップS13の判断結果が「NO」の場合には、ステップS15へ進む。今の場合、上記したように、画面1の表示領域は、表示装置1に割り当てられているので、表示装置1の制御部17では、ステップS13の判断結果が「YES」となり、ステップS14へ進み、表示装置1〜1の各制御部17では、ステップS13の判断結果が「NO」となり、ステップS15へ進む。
ステップS14では、当該制御部17は、本体操作部20から供給される制御信号MCを有効とした後、ステップS16へ進む。今の場合、表示装置1の制御部17は、対応する本体操作部20から供給される制御信号MCを有効とした後、ステップS16へ進む。一方、ステップS15では、当該制御部17は、本体操作部20から供給される制御信号MCを無効とした後、ステップS16へ進む。今の場合、表示装置1〜1の各制御部17は、対応する本体操作部20から供給される制御信号MCを無効とした後、ステップS16へ進む。
ステップS16では、各制御部17は、自機が画面4の表示領域に割り当てられているか否か判断する。各制御部17は、ステップS16の判断結果が「YES」の場合には、ステップS17へ進み、ステップS16の判断結果が「NO」の場合には、図7に示すステップS27へ進む。今の場合、上記したように、画面4の表示領域は、表示装置1に割り当てられているので、表示装置1の制御部17では、ステップS16の判断結果が「YES」となり、ステップS17へ進み、表示装置1〜1の各制御部17では、ステップS16の判断結果が「NO」となり、図7に示すステップS27へ進む。
ステップS17では、表示装置1の制御部17は、メニューボタンが押下されたか否かを判断する。この判断の手法は、上記ステップS1の場合と同様である。ステップS17の判断が「NO」の場合には、表示装置1の制御部17は、同判断を繰り返す。そして、上記メニューボタンが押下されると、ステップS17の判断が「YES」となり、表示装置1の制御部17は、ステップS18へ進む。
ステップS18では、表示装置1の制御部17は、いずれかのボタンが押下されたか否かを判断する。この判断の手法は、上記ステップS1の場合と同様である。ステップS18の判断が「NO」の場合には、表示装置1の制御部17は、同判断を繰り返す。そして、上記チャネル/数字・文字入力ボタン、決定ボタン、上カーソルボタン、下カーソルボタン、左カーソルボタンあるいは右カーソルボタンのいずれかが押下されると、ステップS19の判断が「YES」となり、表示装置1の制御部17は、ステップS19へ進む。
ステップS19では、表示装置1の制御部17は、ステップS18の処理でその押下が判断されたボタンに応じて、調整項目を調整するためのコマンドを生成した後、図6に示すステップS20へ進む。
図10にメニュー画面の一例を示す。このメニュー画面は、後述する処理により、図11に示すように、表示装置1のディスプレイ25のみに表示される。図11の例では、メニュー画面の縦横の長さは、ディスプレイ25の左角から縦横ともに表示領域全体の長さの約3分の2の長さを有している。従って、操作者は、通常の視力を有していれば、マルチ画面全体を視野に入れられる位置(各ディスプレイ25〜25に正対して約3m程度)にいたままで、後述するメニュー画面を構成する各調整項目の内容を十分に視認することができる。なお、表示装置1が1台単独で使用される場合には、メニュー画面の縦横の長さは、上記した長さと同様でも良いし、従来と同様の長さ、例えば、ディスプレイ25の表示領域全体の長さの約3分の1の長さ程度でも良い。
図10の例では、映像調整、音声調整及び位置調整の3つの調整項目が調整可能であることを示している。また、「メニュー」という文字の右隣の「映像調整」という表示は、上記映像調整、音声調整及び位置調整のうちの映像調整という調整項目が選択されていることを示している。
また、図10において、映像調整は、映像、黒レベル、色の濃さ、色あい、画質の5つの小項目が調整可能であることを示している。そして、映像の調整範囲は、「0」〜「+40」であり、「映像」という文字の右隣の[+30]という表示は、現在の設定値が「+30」であることを示している。また、「映像」という文字と同一行にある横長のバーの全体の長さは、調整範囲を視覚的にわかりやすく示しており、このバーの濃い表示の部分は、調整範囲全体に対する設定値の割合を示している。他の小項目、即ち、黒レベル、色の濃さ、色あい、画質においても、調整範囲、現在の設定値及びバーの意味は同様である。
従って、操作者は、例えば、調整小項目「色の濃さ」を調整する場合、表示装置1のディスプレイ25に図10に示すメニュー画面が表示されるので、設定値が初期値(工場出荷時の値)「0」であるとすると、「色の濃さ」を初期値より濃くするためにリモコン26の右カーソルボタンを押下し続ければ、「色の濃さ」を示す設定値が増えていくとともに、上記したバーの濃い表示も右端に向かって伸びていく。
一方、操作者が「色の濃さ」を初期値より薄くするためにリモコン26の左カーソルボタンを押下し続けると、「色の濃さ」を示す設定値が減っていくとともに、上記したバーの濃い表示が左端に向かって縮んでいく。このため、操作者は、上記したバーの濃い表示の部分が所望の位置となるように、リモコン26の右カーソルボタン及び左カーソルボタンを操作した後(例えば、値「+5」)、リモコン26の決定ボタンを押下する。これにより、ステップS19において、表示装置1の制御部17は、調整項目「色の濃さ」の値を操作者によって設定された設定値に調整するためのコマンドを生成する。
なお、操作者は、リモコン26のカーソルボタンを順次操作することにより、「映像」という文字の右隣の[+30]という表示欄にフォーカスを移動させた後、チャネル/数字入力ボタンを押下して設定値を直接入力することもできる。
また、このメニュー画面では、各調整項目ごとに、すべての表示装置1において同時に当該調整項目を調整する「同時調整」と、操作者によって選択された表示装置1においてのみ当該調整項目を調整する「個別調整」とのいずれかを選択することができる。「個別調整」の場合の表示装置1を選択する手法は、図8及び図9を参照して説明した表示領域を割り当てる手法と同様である。
図6に示すステップS20では、表示装置1の制御部17は、表示装置1の制御部17が図5に示すステップS19の処理で生成したコマンドで「同時調整」が選択されているか否かを判断する。この判断は、当該コマンドに付与されている識別番号が「同時調整」であることを示す「0」に設定されているか否かを判断して行う。
ここで、識別番号の設定例について説明する。マルチ画面の画面構成が図2(b)に示す[2×2]マルチである場合、メニュー画面の「識別番号設定」が表示されている状態において、例えば、画面1に設定された表示装置1に識別番号「1」を、画面2に設定された表示装置1に識別番号「2」を、画面3に設定された表示装置1に識別番号「3」を、画面4に設定された表示装置1に識別番号「4」をそれぞれ予め設定しておく。
ステップS20の判断結果が「NO」の場合には、表示装置1の制御部17は、ステップS21へ進む。ステップS21では、表示装置1の制御部17は、表示装置1の制御部17がステップS19の処理で生成したコマンドで自機について「個別調整」が選択されているか否かを判断する。この判断は、当該コマンドに付与されている識別番号が自機に予め設定されている識別番号と一致するか否かを判断して行う。ステップS21の判断結果が「YES」の場合には、表示装置1の制御部17は、ステップS22へ進む。
ステップ22では、表示装置1の制御部17は、表示装置1の制御部17がステップS19の処理で生成したコマンドに対応した調整項目の調整を行った後、図5に示すステップS18へ戻る。上記した調整項目「色の濃さ」を例にとると、表示装置1の制御部17は、「色の濃さ」の設定値を値「+5」に変更した後、図5に示すステップS18へ戻る。
一方、図6に示すステップS21の判断結果が「NO」の場合、即ち、表示装置1の制御部17がステップS19の処理で生成したコマンドで自機について「個別調整」が選択されていない場合には、表示装置1の制御部17は、当該コマンドを無効とした後、ステップS24へ進む。
また、ステップS20の判断結果が「YES」の場合、即ち、表示装置1の制御部17がステップS19の処理で生成したコマンドで「同時調整」が選択されている場合には、表示装置1の制御部17は、ステップS23へ進む。
ステップS23では、表示装置1の制御部17は、上記したステップS22の処理と同様、表示装置1の制御部17がステップS19の処理で生成したコマンドに対応した調整項目の調整を行った後、ステップS24へ進む。
ステップS24では、表示装置1の制御部17は、自機の後段に表示装置1がケーブル4を介して接続されているか否か判断する。ケーブル接続の具体的な検出手法は、上記したステップS2の処理のところで説明した(1)又は(2)の手法と同様である。ステップS24の判断結果が「NO」の場合には、表示装置1の制御部17は、同判断を繰り返す。そして、自機の後段に表示装置1がケーブル4を介して接続されている場合には、ステップS24の判断結果が「YES」となり、表示装置1の制御部17は、ステップS25へ進む。ステップS25では、表示装置1の制御部17は、ケーブル4を介して、表示装置1の制御部17に対して、表示装置1のディスプレイ25にOSD表示形式で所定のメニュー画面を表示するように指示するコマンドを送信するとともに、後段の他の表示装置1〜1に対し、表示装置1の制御部17がステップS19の処理で生成したコマンドを送信した後、図5に示すステップS18へ戻る。
一方、図7に示すステップS26では、表示装置1〜1の各制御部17は、ケーブルを介して前段の他の表示装置1からコマンドが供給されたか否かを判断する。ステップS27の判断結果が「NO」の場合には、表示装置1〜1の各制御部17は、同判断を繰り返す。そして、ケーブルを介して自機の前段の他の表示装置1からコマンドが供給された場合には、ステップS26の判断結果が「YES」となり、表示装置1〜1の各制御部17は、ステップS27へ進む。ステップS27では、表示装置1〜1の各制御部17は、自機が画面1の表示領域に割り当てられているか否か判断する。表示装置1〜1の各制御部17は、ステップS27の判断結果が「NO」の場合には、ステップS28へ進み、ステップS27の判断結果が「YES」の場合には、ステップS32へ進む。今の場合、上記したように、画面1の表示領域は、表示装置1に割り当てられているので、表示装置1及び1の各制御部17では、ステップS27の判断結果が「NO」となり、ステップS28へ進み、表示装置1の制御部17では、ステップS27の判断結果が「YES」となり、ステップS32へ進む。
ステップS28では、表示装置1又は1の各制御部17は、表示装置1の制御部17がステップS19の処理で生成したコマンドで「同時調整」が選択されているか又は自機について「個別調整」が選択されているか否かを判断する。ステップS28の判断結果が「NO」の場合、即ち、表示装置1の制御部17がステップS19の処理で生成したコマンドで「同時調整」が選択されておらず、かつ、自機について「個別調整」が選択されていない場合には、表示装置1又は1の各制御部17は、何もせず、ステップS30へ進む。
一方、ステップS28の判断結果が「YES」の場合、即ち、表示装置1の制御部17がステップS19の処理で生成したコマンドで「同時調整」が選択されているか又は自機について「個別調整」が選択されている場合には、表示装置1又は1の各制御部17は、ステップS29へ進む。ステップS29では、表示装置1又は1の各制御部17は、上記したステップS22及びS23の処理と同様、表示装置1の制御部17がステップS19の処理で生成したコマンドに対応した調整項目の調整を行った後、ステップS30へ進む。
ステップS30では、表示装置1又は1の各制御部17は、自機の後段に他の表示装置1がケーブルを介して接続されているか否か判断する。ケーブル接続の具体的な検出手法は、上記したステップS2の処理のところで説明した(1)又は(2)の手法と同様である。ステップS30の判断結果が「NO」の場合には、表示装置1又は1の各制御部17は、同判断を繰り返す。そして、自機の後段に他の表示装置1がケーブルを介して接続されている場合には、ステップS30の判断結果が「YES」となり、表示装置1又は1の各制御部17は、ステップS31へ進む。ステップS31では、表示装置1又は1の各制御部17は、ケーブルを介して後段の他の表示装置1に上記コマンドを送信した後、ステップS26へ戻る。
一方、ステップS32では、表示装置1の制御部17は、表示装置1の制御部17がステップS25の処理で送信した、表示装置1のディスプレイ25にOSD表示形式で所定のメニュー画面を表示するように指示するコマンドに基づいて、図11に示すように、自機のディスプレイ25に、例えば、図10に示すメニュー画面を表示した後、ステップS33へ進む。
ステップS33では、表示装置1の制御部17は、表示装置1の制御部17がステップS19の処理で生成したコマンドで「同時調整」が選択されているか又は自機について「個別調整」が選択されているか否かを判断する。ステップS28の判断結果が「NO」の場合、即ち、表示装置1の制御部17がステップS19の処理で生成したコマンドで「同時調整」が選択されておらず、かつ、自機について「個別調整」が選択されていない場合には、表示装置1の制御部17は、何もせず、ステップS26へ戻る。
一方、ステップS33の判断結果が「YES」の場合、即ち、表示装置1の制御部17がステップS19の処理で生成したコマンドで「同時調整」が選択されているか又は自機について「個別調整」が選択されている場合には、表示装置1の制御部17は、ステップS34へ進む。ステップS34では、表示装置1の制御部17は、上記したステップS22及びS23の処理と同様、表示装置1の制御部17がステップS19の処理で生成したコマンドに対応した調整項目の調整を行った後、ステップS26へ戻る。
本発明の上述の実施の形態1によれば、図3に示すように、4台の表示装置1〜1を3本のケーブル2〜4によりデイジー・チェーン接続している。また、図11に示すように、表示装置1のディスプレイ25のみにメニュー画面を表示とし、他の表示装置1〜1のディスプレイ25にはメニュー画面を表示していない。従って、従来のように、調整対象としていない他の表示装置のディスプレイに表示された画像が調整項目の調整に使用されないメニュー画面で覆われて見にくくなるということがない。
また、本発明の上述の実施の形態1によれば、図11に示すように、メニュー画面の縦横の長さは、ディスプレイ25の左角から縦横ともに全体の長さの約3分の2の長さを有している。従って、操作者は、通常の視力を有していれば、マルチ画面全体を視野に入れられる位置(各ディスプレイ25〜25に正対して約3m程度)からであっても、メニュー画面を構成する各調整項目の内容を十分に視認することができる。
従って、各表示装置間における表示品質(例えば、輝度やコントラストなど)のばらつきを解消する場合であっても、操作者は、マルチ画面全体を視野に入れられる位置にいたままで、各調整項目の設定値を細かく調整することができる。この結果、操作性が向上する。
また、本発明の上述の実施の形態1によれば、表示装置1のリモコン受信部18のみを有効とし、他の表示装置1〜1のリモコン受信部18を無効としている。従って、マルチ画面を構成するすべての表示装置を1台のリモコンで操作可能な場合であっても、すべての表示装置の電源をオンしたままで、1台のリモコン26で所望の1台の表示装置1についてだけ、各調整項目を調整することができる。このため、リモコンを用いて上記調整項目を調整する操作性の良さが失われることはない。
この場合、他の表示装置1〜1のリモコン受信部18を無効としているので、各リモコン受信部18がリモコン26からの赤外線パルスの制御信号LRを受信しても、対応する表示装置1〜1が誤動作することはない。また、マルチ画面を構成する表示装置1の台数が多くても、コマンドがケーブルを介して後段の他の表示装置1に送信される。従って、短時間で同一の調整項目を同時に調整することができるとともに、リモコンを用いて上記調整項目を調整する操作性の良さが失われることはない。
実施の形態2.
上述した実施の形態1では、メニュー画面の表示サイズは、予め設定されている例を示したが、これに限定されず、操作者がリモコン26又は本体操作部20を操作して任意に設定できるように構成しても良い。例えば、図10に示すメニュー画面において、「メニュー[映像調整]」の文字の右隣に、「メニュー画面表示サイズ変更」という文字を表示し、フォーカスが「メニュー画面表示サイズ変更」にある状態で、操作者がリモコン26又は本体操作部20の右カーソルボタンを押下するごとにメニュー画面の表示サイズが最大でディスプレイ25の表示画面全面に拡大される一方、左カーソルボタンを押下するごとにメニュー画面の表示サイズが縮小されるように構成しても良い。
実施の形態3.
また、上述した各実施の形態では、メニュー画面の表示・非表示は、予め設定され、固定されている例を示したが、これに限定されない。例えば、調整対象の表示装置1が変更されるごとに、メニュー画面を調整対象の表示装置1に隣接する表示装置1に表示するように構成しても良いし、操作者が任意に設定できるように構成しても良い。
実施の形態4.
上述した各実施の形態では、本発明をテレビジョン受信機からなる表示装置に適用する例を示したが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、本発明は、テレビ受信機能を備えたパーソナルコンピュータからなる表示装置にも適用することができる。
実施の形態5.
上述した各実施の形態では、各表示装置1を制御入力端子22、制御出力端子23及びケーブル2〜4で有線接続する例を示したが、これに限定されず、無線接続しても良い。
以上、この実施の形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施ができることは勿論である。
例えば、上述した各実施の形態では、表示装置1は、チューナ12を有するテレビジョン受像機である例を示したが、これに限定されず、チューナを有しないモニタであっても良い。また、上記した各実施の形態では、リモコン26は、赤外線パルスの制御信号LRを送信し、リモコン受信部18がリモコン26からの赤外線パルスの制御信号LRを受信して電気信号の制御信号RCに変換する例を示したが、これに限定されず、リモコン26は、赤外線パルス以外の光パルス、電気パルスの制御信号を送信し、リモコン受信部18がリモコン26からの光パルス又は電気パルスの制御信号を受信して適宜所定の電気信号に変換して制御部17に供給するようにしても良い。また、上述した各実施の形態では、メニュー画面をOSD表示形式で表示する例を示したが、これに限定されず、メニュー画面の表示形式はどのようなものでも良い。
本発明の実施の形態1に係る表示装置の構成を示すブロック図である。 (a)及び(b)は、ソース画面を4分割してマルチ画面を作成する概念を説明するための図であり、(c)及び(d)は、ソース画面を9分割してマルチ画面を作成する概念を説明するための図である。 図1に示す表示装置を4台接続して構成される映像表示システムの構成を示す概略図である。 図1に示す表示装置の調整処理を説明するためのフローチャートである。 図1に示す表示装置の調整処理を説明するためのフローチャートである。 図1に示す表示装置の調整処理を説明するためのフローチャートである。 図1に示す表示装置の調整処理を説明するためのフローチャートである。 ディスプレイに表示されるマルチ画面の画面構成選択画面の一例を示す図である。 ディスプレイに表示されるマルチ画面の画面構成選択画面の一例を示す図である。 メニュー画面の表示例を示す図である。 図3に示す映像表示システムを構成する表示装置のディスプレイにメニュー画面が表示される例を示す概略図である。
符号の説明
1,1〜1 表示装置
2〜4 ケーブル
11 アンテナ
12 チューナ
13 ビデオ信号入力部
14 ビデオスイッチ
15 フレームメモリ
16 映像処理回路
17 制御部(拡大表示制御手段、メニュー画面表示規制手段)
18,18〜18 リモコン受信部
19 記憶部
20 本体操作部(選択手段、メニュー画面表示操作手段)
21 インターフェイス(入力手段)
22,22〜22 制御入力端子(入力手段)
23,23〜23 制御出力端子(入力手段)
24 キャラクタジェネレータ
25,25〜25 ディスプレイ(表示手段)
26 リモコン(選択手段、メニュー画面表示操作手段)

Claims (4)

  1. 入力された映像信号のうち任意の倍率でかつ任意の領域を拡大処理するための拡大表示制御手段と、
    拡大処理された映像信号のうち任意の領域を選択するための選択手段と、
    該選択された任意の領域を表示するべき映像信号として表示処理をする表示手段と、
    各種設定値を書き換える操作をするためのメニュー画面を操作者の操作によって表示処理をするメニュー画面表示操作手段とを有した表示装置であって、
    前記選択手段において前記映像信号の特定領域を選択した場合は、前記メニュー画面表示操作手段が操作された時にメニュー画面の表示を規制するためのメニュー画面表示規制手段を有したことを特徴とする表示装置。
  2. 前記特定領域とは、前記映像信号のうち4隅のいずれかを含む1領域以外の領域であることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記特定領域とは、前記映像信号のうち右上隅を含む領域以外の領域であることを特徴とする請求項2記載の表示装置。
  4. 当該表示装置は、他の表示装置に接続するための入力手段を有し、
    前記メニュー画面表示規制手段は、更に該入力手段に他の表示装置が接続されているか否かを判別し、更に他の表示装置が接続されている場合に前記メニュー画面表示操作手段の操作に基づくメニュー画面の表示を規制することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表示装置。
JP2005175997A 2005-06-16 2005-06-16 表示装置 Expired - Fee Related JP4580825B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005175997A JP4580825B2 (ja) 2005-06-16 2005-06-16 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005175997A JP4580825B2 (ja) 2005-06-16 2005-06-16 表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006352511A true JP2006352511A (ja) 2006-12-28
JP4580825B2 JP4580825B2 (ja) 2010-11-17

Family

ID=37647867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005175997A Expired - Fee Related JP4580825B2 (ja) 2005-06-16 2005-06-16 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4580825B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009122538A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Sharp Corp 表示装置、複合表示装置および複合表示装置の映像状態調整方法
JP2010079127A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Hitachi Ltd マルチスクリーン表示装置
JP2012114828A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Sharp Corp ディスプレイ画面調整装置
JPWO2015098287A1 (ja) * 2013-12-27 2017-03-23 ソニー株式会社 機能モジュールシステム
JP2018037834A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 セイコーエプソン株式会社 表示システム、表示装置、コントローラー、表示装置の制御方法、及びプログラム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000276099A (ja) * 1999-03-23 2000-10-06 Toshiba Corp マルチスクリーン表示装置
JP2000330201A (ja) * 1999-03-17 2000-11-30 Fujitsu Ltd 投写型画像表示装置
JP2003195843A (ja) * 2001-12-28 2003-07-09 Sony Corp 表示装置および制御方法、プログラムおよび記録媒体、並びに表示システム
JP2004173277A (ja) * 2002-11-18 2004-06-17 Samsung Electronics Co Ltd 画面分割機能を有する映像ディスプレイ装置
JP2005122393A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Canon Inc 出力装置及びその制御方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000330201A (ja) * 1999-03-17 2000-11-30 Fujitsu Ltd 投写型画像表示装置
JP2000276099A (ja) * 1999-03-23 2000-10-06 Toshiba Corp マルチスクリーン表示装置
JP2003195843A (ja) * 2001-12-28 2003-07-09 Sony Corp 表示装置および制御方法、プログラムおよび記録媒体、並びに表示システム
JP2004173277A (ja) * 2002-11-18 2004-06-17 Samsung Electronics Co Ltd 画面分割機能を有する映像ディスプレイ装置
JP2005122393A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Canon Inc 出力装置及びその制御方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009122538A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Sharp Corp 表示装置、複合表示装置および複合表示装置の映像状態調整方法
JP2010079127A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Hitachi Ltd マルチスクリーン表示装置
JP2012114828A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Sharp Corp ディスプレイ画面調整装置
JPWO2015098287A1 (ja) * 2013-12-27 2017-03-23 ソニー株式会社 機能モジュールシステム
JP2018037834A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 セイコーエプソン株式会社 表示システム、表示装置、コントローラー、表示装置の制御方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4580825B2 (ja) 2010-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100699091B1 (ko) 디스플레이장치 및 그 제어방법
WO2018066482A1 (ja) 情報処理装置および画像処理方法
US20180025470A1 (en) System and apparatus for editing preview images
EP1864207A1 (en) Display apparatus
KR20040071945A (ko) 부화면 조정이 가능한 영상표시기기 및 그 방법
JPH11327520A (ja) 表示制御方法及び表示制御装置
JP4580825B2 (ja) 表示装置
JP2009100186A (ja) 画質調整装置、画質調整方法及びプログラム
US7889278B2 (en) Display apparatus that displays image and sub image and control method thereof
JP4809631B2 (ja) 表示装置
KR100839959B1 (ko) 디스플레이장치
US20120188457A1 (en) Image processing apparatus and image processing method
CN113015014A (zh) 缩放显示方法、显示终端及存储介质
US8009182B2 (en) Display device with function of converting resolution
KR101416246B1 (ko) 디스플레이장치 및 그 제어방법
JP4412956B2 (ja) 映像表示装置
KR100712481B1 (ko) 디스플레이장치 및 그 제어방법
JP4794359B2 (ja) 映像表示装置
KR100671201B1 (ko) 디스플레이 장치 및 그 제어방법
JP4963577B2 (ja) 画像表示装置
JP2010078875A (ja) 画像表示装置の画像表示範囲設定システム
KR100700988B1 (ko) 디스플레이장치 및 그 제어방법
JP2009069613A (ja) 画質制御装置及び画質制御方法
JP2000206954A (ja) 画質調整方法及び装置
JP3938056B2 (ja) 画像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100824

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100830

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees