JP2006352501A - 画像読取装置 - Google Patents

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雅之 玉井
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Abstract

【課題】 適正なセットアップを実施するために必要な光量を確保しつつ、光検出部におけるオーバーフローを回避して適正なセットアップを行うことが可能な画像読取装置を提供する。
【解決手段】 制御部12aは、画像読取装置11においてセットアップを行う際には、CCD121R・121G・121Bにおいて検出される光量が所定の蓄積光量になるようにLED素子111R・111G・111Bの消灯あるいは点灯のタイミングを制御する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、フィルムに対して光を照射して透過した光を検出してフィルムに現像された画像を読み取る画像読取装置に関する。
従来より、例えば、ネガフィルムやポジフィルム等に対して光源から光を照射し、その透過光を電荷結合素子(CCD:Charge Coupled Device)に結像させて画像を読み取る画像読取装置が用いられている。
このような画像読取装置では、フィルムに現像された画像をカラー画像として取得する場合には、例えば、R・G・Bの3色にそれぞれ対応する複数の発光ダイオード(以下、LEDと示す)素子等の光源が用いられる。
例えば、特許文献1には、フィルムに現像された画像を適正に取得するために、所定期間経過毎に、セットアップ用のフィルタを用いて適正光量調整、色バランス調整、シェーディング調整等を含むセットアップを行う画像読取装置が開示されている。なお、このセットアップ用のフィルタとしては、例えば、実際に画像を読み取る対象となるフィルムが有する光透過率特性および色バランス特性と同等の特性を有するフィルタが用いられる。
これにより、実際のフィルムと同等の特性を有するセットアップ用のフィルタをセットして光源から光を照射することで適正な調整を行うとともに、光検出部におけるオーバーフローの発生を防止することができる。
しかし、このようなセットアップ用のフィルタを用いたセットアップ方法では、セットアップを実施するたびにセットアップ用のフィルタを取り付ける必要があるため、セットアップに要する時間が長くなってしまう。また、ムラのない均一なセットアップ用フィルタを作製した場合には、コストアップの要因となるという問題がある。さらに、セットアップ用のフィルタは、経時変化によってセットアップを行うたびに少しずつ特性が変化してしまうおそれがある。
そこで、特許文献2には、セットアップ用のフィルタを使用した場合の上記問題点を考慮して、セットアップ用のフィルタを使用することなく、光源の入力電流値を調整してセットアップを行う画像読取装置が開示されている。
特開2004−248173号公報(平成16年9月2日公開) 特開2004−248190号公報(平成16年9月2日公開)
しかしながら、上記従来の画像読取装置のセットアップ方法では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、特許文献2に開示された画像読取装置では、セットアップフィルタを用いることなく、光源に入力する電流値を絞ってセットアップを行っているため、セットアップ用のフィルタを使用した場合の問題は発生しない。しかし、光源に対する入力電流を絞った場合には、個々のLEDの電流および光量のリニアリティーがずれて波長がシフトしてしまうため、照度ムラ等の問題が発生するおそれがある
本発明の課題は、適正なセットアップを実施するために必要な光量を確保しつつ、光検出部におけるオーバーフローを回避して適正なセットアップを行うことが可能な画像読取装置を提供することにある。
第1の発明に係る画像読取装置は、フィルムに対して光を照射して透過した光の量を検出してフィルムに現像された画像を読み取る画像読取装置であって、光源装置と、光検出部と、制御部と、を備えている。光源装置は、フィルムに対して光を照射する。光検出部は、フィルムを透過した光の量を検出するとともに、セットアップを行う際には光源装置から照射される光を直接検出する。制御部は、セットアップを行う際には、光検出部において検出される光の量が所定の蓄積光量になるように、光源装置における光の照射開始および照射停止の少なくとも一方のタイミングを制御する。
ここでは、画像読取装置においてセットアップを行う際に、セットアップ用のフィルタ等を使用することなく光源装置からの光を光検出部において直接検出する場合において、光検出部がオーバーフローしないように、光源装置における光の照射開始(点灯)および照射停止(消灯)のうち少なくともいずれか一方のタイミングを制御している。
ここで、本発明に係る画像読取装置は、例えば、写真処理装置や画像処理装置等に搭載されており、ポジフィルムやネガフィルム等に現像された画像を読み取るフィルムスキャナ等が含まれる。また、上記光源装置には、例えば、R・G・Bの各色ごとに設けられたLED(Light-Emitting Diode)等が含まれる。さらに、上記光検出部としては、例えば、電荷結像素子(CCD(Charge Coupled Device))等が含まれる。そして、上記所定の蓄積光量とは、実際に画像読み取りを行う場合にフィルムを透過してくる光の量と同等の光量を意味しており、例えば、光源装置から照射される光の1/10程度の光量をいう。
通常、このような画像読取装置においてセットアップを行う場合には、実際にフィルムを透過してくる光の量と同等の光量を確保するとともに光検出部におけるオーバーフローを防止するために、画像を読み取るフィルムと同等の遮光性能を有するセットアップ用フィルタを用いてセットアップを行ったり、光源装置に含まれる光源に対する供給電流を絞って光量を落としたりしてセットアップを行っている。これにより、光検出部において所定の蓄積光量を確保するとともに、光源装置から照射される光が直接的に光検出部において検出されることで光検出部がオーバーフローしてしまうことを防止している。しかし、セットアップフィルタを用いた従来のセットアップの方法では、セットアップ用のフィルタをセットアップの度にセットする必要があるため面倒である。一方、光源に対する供給電流を絞る従来のセットアップ方法では、電流を絞ったことで光源の個々の電流、光量のリニアリティーがずれて波長がシフトすることから、適正なセットアップを実施できなくなるおそれがある。
そこで、本発明の画像読取装置では、光源装置の点灯および消灯のうち少なくともいずれか一方のタイミングを制御することで、光検出部において所定の光量が蓄積されるようにしている。
これにより、光検出部において検出される所定の蓄積光量、つまり実際にフィルムを透過してくる光の量と同等の光量になるようにしてセットアップを行うことができるため、実際の光の検出状態に近い状態で高精度なセットアップを行うことができる。そして、このように実際の透過光量と同等の蓄積光量を確保してセットアップを行うことにより、光検出部における蓄積光量が大きくなり過ぎてオーバーフローしてしまうことを回避できる。この結果、実際のフィルムに近い透過率を有するセットアップ用のフィルタ等を毎回セットしたり、光源への供給電流を絞ったりすることなく、効率よくセットアップを行うことが可能な画像読取装置を提供することが可能になる。
第2の発明に係る画像読取装置は、第1の発明に係る画像読取装置であって、制御部は、光源装置における光の照射開始のタイミングだけを制御する。
ここでは、所定の蓄積光量になるように、光源装置における光の照射開始(点灯)のタイミングだけを制御している。
通常、光検出部における光の検出は、所定パルス単位で行われることから、所定時間が経過すると自動的に光の検出は停止される。
本発明に係る画像読取装置では、この光検出部における光検出の停止のタイミングを基準にして、光源装置における光を照射するタイミングを制御する。
これにより、光源装置の点灯タイミングだけを制御するだけで所定の蓄積光量を確保できるため、簡易な制御によって適正なセットアップを行うことができる。
第3の発明に係る画像読取装置は、第1の発明に係る画像読取装置であって、制御部は、光源装置における光の照射停止のタイミングだけを制御する。
ここでは、所定の蓄積光量になるように、光源装置における光の照射停止(消灯)のタイミングだけを制御している。
通常、光源装置における光の照射は、所定パルス単位で行われることから、所定時間が経過するたびに自動的に光の照射が開始される。
本発明に係る画像読取装置では、この光源装置における光照射のタイミングを基準にして、光源装置における光の照射を停止するタイミング、つまり消灯するタイミングを制御する。
これにより、光源装置の消灯タイミングだけを制御するだけで所定の蓄積光量を確保できるため、簡易な制御によって適正なセットアップを行うことができる。
第4の発明に係る画像読取装置は、第1から第3の発明のいずれか1つに係る画像読取装置であって、光源装置は、RGBの各色に対応する光源を有しており、制御部は、各色に対応する光源ごとにセットアップを行う。
ここでは、光源装置に含まれるR・G・B3色に対応するそれぞれの光源について、光検出部における検出光量が所定の蓄積光量になるように光源装置の光の照射開始あるいは照射停止のタイミングを制御してセットアップを行う。
これにより、各色ごとに光検出部における検出感度が異なる場合でも、各色ごとに適正なセットアップを実施することで、オーバーフローが発生しない適正な蓄積光量を確保しつつ、色バランス調整も行ったセットアップを実施することが可能になる。
第5の発明に係る画像読取装置は、第1から第3の発明のいずれか1つに係る画像読取装置であって、光源装置は、RGBの各色に対応する光源を有しており、光源は、光検出部における各色の検出感度に対応する数だけ配置されている。
ここでは、光検出部におけるR・G・B各色の検出感度に合わせて、各色に対応する光源の数を、検出感度の高い色については少なく、検出感度が低い色については多く配置している。
これにより、CCD等の光検出部における各色の検出感度が異なる場合でも、光源から照射される元の光量に差をつけることにより、各光検出部におけるそれぞれの色の光の読取り時間を一致させることができるとともに、各色同一の条件下であっても適正なセットアップを行うことが可能になる。
第1の発明に係る画像読取装置によれば、実際のフィルムに近い透過率を有するセットアップ用のフィルタ等を毎回セットしたり、光源への供給電流を絞ったりすることなく、効率よくセットアップを行うことが可能になる。
第2の発明に係る画像読取装置によれば、簡易な制御によって適正なセットアップを行うことができる。
第3の発明に係る画像読取装置によれば、簡易な制御によって適正なセットアップを行うことができる。
第4の発明に係る画像読取装置によれば、セットアップをより高精度に行うことが可能になる。
第5の発明に係る画像読取装置によれば、各色同一の条件下であっても適正なセットアップを行うことが可能になる。
本発明の一実施形態に係る画像読取装置を搭載した写真処理装置について、図1〜図5(b)を用いて説明すれば以下の通りである。
[写真処理装置1全体の構成]
本実施形態に係る写真処理装置1は、ネガフィルム等から読み取った画像の画像データに基づいて、感光材料に対して焼き付け、現像および乾燥処理を施すことにより、写真プリントを行うデジタル写真プリンタであって、図1に示すように、画像処理装置10と画像露光現像装置20とを備えている。
[画像処理装置10の構成]
画像処理装置10は、カラーネガフィルムやカラーポジフィルム等を含むフィルムFに現像された画像を読み取り、読み取った画像に対して画像処理を行う。そして、画像処理装置10は、図1に示すように、画像読取装置11と、主制御装置12と、モニタ13と、を備えている。
画像読取装置11は、フィルムFを走査して、これに現像された画像を読み取るとともに、読み取った画像情報をデジタル画像に変換する。
主制御装置12は、画像処理装置10を含む写真処理装置1全体の動作を制御する装置であって、制御部12a(図3および図4参照)を備えている。
モニタ13は、画像読取装置11において読み取られた画像情報を表示する。
[画像露光現像装置20の構成]
画像露光現像装置20は、図3および図4に示すように、露光装置21と、現像処理装置22と、乾燥処理部23と、回収部24と、搬送装置25と、を備えている。
露光装置21は、画像読取装置11において取得された画像情報に基づいて、感光材料に対して露光処理を施す。
現像処理装置22は、図4に示すように、現像液や定着液等を含む複数の処理液を貯留した処理槽22aを備えており、露光装置21において露光処理された感光材料を処理槽22aに浸漬することで感光材料に対して現像処理を行う。
乾燥処理部23は、現像処理装置22において各処理槽内を通過する際に複数の処理液の中に浸漬されて現像処理された感光材料に対して風を吹き付ける方法等によって乾燥させる。
回収部24は、図1に示すように、大判の感光材料40を回収するためのトレー52と、小判の感光材料40をオーダー毎に仕分けて回収する仕分部54等を備えており、乾燥処理部23において乾燥された感光材料をオーダー、サイズ毎に仕分けて回収する。仕分部54は、小判感光材料の排出方向に対して直交方向に移動するコンベア55と、このコンベア55によって運ばれてくる小判感光材料をオーダー毎に仕分ける仕分装置56とを有している。仕分装置56は、上下方向に移動可能に配設された複数の受け皿57を備えており、この受け皿57を上下方向に移動させることで、コンベア55によって搬送されてくる小判感光材料を各受け皿57へオーダー毎に振り分ける。
搬送装置25は、マガジン42から感光材料を引き出して、露光装置21、現像処理装置22および乾燥処理部23を経由して回収部24まで搬送する。
[画像読取装置11の構成]
本実施形態の画像読取装置11は、図2に示すように、光源部(光源装置)110、撮像部120、結像部130およびフィルム搬送部140を備えている。
光源部110は、フィルム搬送部140によって搬送されるフィルムFに対してR・G・B3色の光を照射する。
撮像部120は、結像部130によって結像された光を検出して、フィルムFに現像された画像を読み取る。
結像部130は、フィルムFを透過した光を撮像部120に結像させる。
フィルム搬送部140は、フィルムFを図中に矢印Yで示す所定方向に搬送する。
(光源部110の構成)
光源部110は、互いに異なるピーク波長を有する光波長域の光を発光する複数の発光ダイオード(以下、LEDと示す。)素子を備えている。具体的には、光源部110は、図2に示すように、赤外光IRおよび赤色光Rを発光する赤外赤色LED素子(光源)111R、緑色光Gを発光する緑色LED素子(光源)111Gおよび青色光Bを発光する青色LED素子(光源)111Bを備えている。さらに、光源部110は、レンズ112R・112G・112B・115、ダイクロイックミラー113・114およびLED温調部118を備えている。
各LED素子111R・111G・111Bは、いずれも複数のLEDを主走査方向に略一直線上に並べたLEDライン光源であり、それぞれLED駆動部116R・116G・116Bを介して制御部12aに接続されている(図3参照)。
赤外赤色LED素子111Rは、複数のポジフィルム用LED素子111R1と、複数のネガフィルム用LED素子111R2と、複数のフィルム傷検出用LED素子111IRと、を備えている。
ポジフィルム用LED素子111R1は、約660nmのピーク波長を有する光波長域の光Rを発光する。ネガフィルム用LED素子111R2は、約700nmのピーク波長を有する光波長域の光Rを発光する。フィルム傷検出用LED素子111IRは、約870〜880nmのピーク波長を有する光波長域の光IRを発光する。そして、これらの各LED素子111R1・111R2・111IRは、それぞれがライン状に併設されるように、主走査方向に交互に配置されている。なお、光源部110から照射される光IRは、フィルムの傷を検出し、読み取り画像に含まれる傷の部分を補正するために用いられる。
また、赤外赤色LED素子111Rは、制御部12aからの指令に従って、ポジフィルムFおよびネガフィルムFの傷を検出する場合には、各フィルム傷検出用LED素子111IRを点灯させる。そして、ポジフィルムFを読み取る場合、あるいはポジフィルムFのセットアップ調整を行う場合には、各ポジフィルム用LED素子111R1を点灯させる。また、ネガフィルムFを読み取る場合、あるいはネガフィルムFのセットアップ調整を行う場合には、各ネガフィルム用LED素子111R2を点灯させる。
緑色LED素子111Gは、約540nmのピーク波長を有し、主走査方向に配置された複数の緑色LEDを備えており、制御部12aからの指令に従って、ポジフィルムFおよびネガフィルムFを読み取る場合や、ポジフィルムFおよびネガフィルムFのセットアップ調整を行う場合に各緑色LEDを点灯させる。
青色LED素子111Bは、約460nmのピーク波長を有し、主走査方向に配置された複数の青色LEDを備えており、制御部12aからの指令に従って、ポジフィルムFおよびネガフィルムFを読み取る場合や、ポジフィルムFおよびネガフィルムFのセットアップ調整を行う場合に各青色LEDを点灯させる。
また、本実施形態の画像読取装置11では、各色ごとに設けられたCCD121R・121G・121Bの検出感度に応じて、各色のLED素子111R・111G・111Bの個数を調整して配置している。具体的には、CCDによる検出感度は、赤(R)が高く、緑(G)が低く、青(B)がその間となることから、R,G,BのLED素子111R・111G・111Bは、2:8:10の比率で配置する。これにより、CCD121R・121G・121Bにおける色ごとの検出感度による差を低減して、適正な光量調整(セットアップ)を行うことができる。
レンズ112R・112G・112Bは、それぞれLED素子111Rの・LED素子111G・LED素子111Bに対応してその近傍に配置されており、それぞれ赤外赤色LED素子111R・緑色LED素子111G・青色LED素子111Bからの拡散光を略平行にする。
ダイクロイックミラー113は、青色LED素子111Bからレンズ112Bにて略平行にされた光Bを反射するとともに、赤外赤色LED素子111Rからレンズ112Rにおいて略平行にされた光R・IRを透過する。
ダイクロイックミラー114は、ダイクロイックミラー113を介して到来する光R・IR・Bを反射するとともに、緑色LED素子111Gからレンズ112Gにて略平行にされた光Gを透過する。
レンズ115は、ダイクロイックミラー114の近傍に配置されており、ダイクロイックミラー114からの光R・IR・G・BをフィルムFに結像させる。
(撮像部120の構成)
撮像部120は、図2に示すように、可視光用CCD(撮像素子、光検出部)121、赤外光用CCD122およびダイクロイックミラー123を備えている。
可視光用CCD121は、赤色用CCD121R・緑色用CCD121G・青色用CCD121Bを含むように一体的に構成されている。
ダイクロイックミラー123は、可視光用CCD121および赤外光用CCD122の近傍に配置されており、光源部110からの光のうち可視光を反射することができるとともに赤外光を透過させる。これにより、ダイクロイックミラー123を介して到来する反射光をCCD121へと導くことができるとともに、ダイクロイックミラー123を介して到来する透過光を赤外光用CCD122へと照射することができる。
可視光用CCD121におけるCCD121R・121G・121Bは、それぞれLED素子111R・111G・111Bから照射される可視光R・G・Bを受光して電気信号に変換する。また、赤外光用CCD122は、LED素子111IRからの赤外光IRを受光して電気信号に変換する。
CCD121R・121G・121Bは、それぞれCCD駆動部124R・124G・124B、ゲイン調整部125R・125G・125BおよびA/D変換装置126R・126G・126Bを介して制御部12aに接続されている(図3参照)。
(結像部130の構成)
結像部130は、図2に示すように、フィルムFと撮像部120との間における光路上に配置されており、フィルムFからの透過光を可視光用CCD121および赤外光用CCD122に結像させる結像レンズ131を含んでいる。
(フィルム搬送部140の構成)
フィルム搬送部140は、図2に示すように、複数の搬送ローラ対141を備えている。そして、フィルム搬送部140は、各搬送ローラ対141におけるローラ間にフィルムFを挟持させた状態で各搬送ローラ対141を図中矢印方向に回転させることでフィルムFをY方向に搬送する。
(画像読取装置11を含む制御ブロック)
画像読取装置11は、図3に示すように、モニタ13および露光装置21とともに、記憶部93および処理部94を含むように構成された制御部12aに対して接続されている。なお、ここでは赤外光用CCD122等については図示を省略している。
画像読取装置11では、上述のように、LED素子111R・111G・111Bが、それぞれLED駆動部116R・116G・116Bを介して制御部12aに接続されている。一方、CCD121R・121G・121Bは、それぞれCCD駆動部124R・124G・124B、ゲイン調整部125R・125G・125BおよびA/D変換装置126R・126G・126Bを介して制御部12aに接続されている。
また、画像読取装置11では、LED温調部118等も制御部12aに接続されている。
LED駆動部116R・116G・116Bは、それぞれ制御部12aからの指令に従って、LED素子111R・111G・111Bを駆動するとともに、LED素子111R・111G・111Bの入力電流を制御する。
CCD駆動部124R・124G・124Bは、それぞれ制御部12aからの指令に従って、LED素子111R・111G・111Bを駆動する。
ゲイン調整部125R・125G・125Bは、それぞれ制御部12aからの指令に従って、CCD121R・121G・121B出力のゲインを制御するとともに、CCD121R・121G・121Bからの出力信号を、A/D変換装置126R・126G・126Bに対して送信する。
A/D変換装置126R・126G・126Bは、それぞれゲイン調整部125R・125G・125Bから送信されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
LED温調部118は、各LED素子111R・111G・111Bの温度が所定の範囲内の温度になるように調整するために設けられており、冷却ファン等を含む冷却装置118a、温度センサ118bおよび温調回路118cを有している。
冷却装置118aは、LED素子111R・111G・111Bの近傍に配置されており、温調回路118cからの指令に従って、LED素子111R・111G・111Bを冷却する。温度センサ118bは、LED素子111R・111G・111Bの温度を検出する。温調回路118cは、温度センサ118bの検出温度に基づいて冷却装置118aの冷却動作を制御する。これにより、LED温調部118は、LED素子111R・111G・111Bを、例えば、45℃±1℃程度の所定温度のまま維持することができる。
記憶部93は、RAMおよびROM等によって構成されており、CCD121R・121G・121Bにおけるそれぞれの基準出力値や、後述する画像読取装置11のセットアップを行う際の基準蓄積光量、各LED素子111R・111G・111Bの点灯、消灯のタイミング、各CCD121R・121G・121Bを駆動するパルス数等の情報を記憶する。
処理部94は、種々の論理回路や演算回路、レジスタ、プロセッサ等によって構成されており、画像読取装置11から受信した画像情報に基づいて、最適光量化(適正光量調整)、色バランス調整、シェーディング調整等を含むセットアップや各種画像処理等を行う。そして、処理部94は、セットアップ調整後に画像処理等が施された画像情報を、露光装置21に対して送信する。
<本写真処理装置1における処理の流れ>
本実施形態の写真処理装置1における処理工程について、図4を用いて説明すれば以下の通りである。なお、ここでは、カラープリント処理を行う場合を例に挙げて説明するが、モノクロプリントであっても同様である。
本実施形態の写真処理装置1が備えている画像処理装置10では、まず、画像読取装置11において、読み取り対象となるフィルムFに対して光源部110(図2および図3参照)から光を照射し、この透過光を検出することで、カラーネガフィルムF等に現像された画像情報を読み取る。制御部12aは、この画像読取装置11において読み取られた画像情報に対して画像処理を行い、画像処理後のデジタル画像を露光データとして決定する。
一方、本実施形態の写真処理装置1が備えている画像露光現像装置20では、搬送装置25が、マガジン42から感光材料40を引き出して下流側へと搬送する。感光材料40は、マガジン42から引き出された後、図示しないカッタによって所定のサイズごとに切断され、露光装置21において、画像読取装置11において取得された画像情報に基づいて露光処理が施される。
現像処理装置22では、露光処理された感光材料40に対して、各処理槽22aにおいて現像、定着、水洗等の種々の化学的処理を行う。そして、乾燥処理部23において、乾燥処理を行い、回収部24において、大判の感光材料40をトレー52(図1参照)に回収する一方、小判の感光材料40を仕分部54(図1参照)によってオーダー毎に仕分けて回収する。
以上のような写真処理装置1全体としての処理は、主制御装置12によって制御されている。主制御装置12は、処理部94等の動作を制御するように、電源等(図示せず)に接続され、写真処理装置1全体の制御を行う。
<画像読取装置11におけるセットアップ>
ここでは、本実施形態の写真処理装置1に搭載された画像読取装置11におけるセットアップを行う際の処理の流れについて、図5(a)および図5(b)を用いて説明すれば以下の通りである。なお、ここで説明する写真処理装置1のセットアップとは、画像読取装置11においてフィルムFから画像情報を安定して取得するために、例えば、毎日の運転開始時や所定の運転時間経過毎に行われる画像読取装置11に含まれる光源部110や撮像部120、結像部130等の微調整をいう。そして、本実施形態に係る画像読取装置11では、NDフィルタ等のセットアップ用のフィルタを使用することなく、セットアップを行うものとする。
すなわち、本実施形態の写真処理装置1では、制御部12aが、各LED素子111R・111G・111Bに対応するCCD121R・121G・121Bのそれぞれにおいて検出される蓄積光量が所定の基準光量と同等のレベルになるように、各LED素子111R・111G・111Bにおける光照射を停止する(消灯する)タイミングを制御する。
なお、この基準光量とは、画像読取装置11において実際にフィルムFをセットして画像の読み取りを行う際に、フィルムFを透過した後、CCD121R・121G・121Bにおいて検出される光量(例えば、LED素子111Rから照射される光量を1/10に減光した光量)を意味している。
(LED素子の消灯タイミング制御)
具体的には、制御部12aは、図5(a)に示すように、例えば、CCD121Rを駆動するためのパルス(577μs)ごとに、CCD121Rの検出開始のタイミングとほぼ同時にLED素子111Rからの光照射を開始(点灯)させ、上述した基準光量と同等の蓄積光量がCCD121Rに蓄えられたタイミングで、LED素子111Rからの光の照射を停止(消灯)させる。換言すれば、制御部12aは、通常の画像読取時にCCD121Rにおいて検出される基準光量と同じ量の蓄積光量、つまり図5(a)に示す斜線部の面積が、図5(a)において一点鎖線で示す長方形の面積と同じ面積になるように、LED素子111Rの消灯のタイミングを制御する。この場合には、制御部12aでは、LED素子111Rを消灯する際には、一般的なLEDが有する徐々に光量が低下していくという特性を考慮してタイミング制御を行う。
ここで、通常の画像読み取り時には、各LED素子111R等からは図5(a)に2点鎖線で示す光量の光が照射されており、各CCD121R等においては光がフィルムFを介して検出されることで、図5(a)中に一点鎖線で示す基準光量が検出される。
これに対し、本実施形態の画像読取装置11では、上述のように、実際のフィルムFと同等の光透過特性を有するセットアップ用フィルタをセットすることなくセットアップを行うことから、制御部12aは、実際にフィルムFをセットした状態でCCD121Rにおいて検出される基準光量を基準にして所定時間経過後にはLED素子111Rを消灯する。
これにより、セットアップ用フィルタ等を用いることなくセットアップを行う場合でも、実際の画像読み取り時における基準光量と同等の蓄積光量になるようにLED素子111R等の消灯のタイミング制御を行うため、基準光量と同等の蓄積光量を確保して高精度なセットアップを実施することができる。そして、セットアップ用フィルタを使用しないため、セットアップを行うたびにセットアップ用フィルタをセットする手間を省くことができる。この結果、セットアップを効率よく実施することができる。さらに、CCD121R等においては、LED素子111R等から照射される光の約1/10の光量が1パルス(577μs)分蓄積された基準光量と同等の蓄積光量しか検出されないため、検出された光量が大き過ぎてCCD121Rがオーバーフローしてしまうことを確実に回避することができる。
(LED素子の点灯タイミング制御)
また、本実施形態の画像読取装置11では、図5(b)に示すように、制御部12aが、CCD121Rにおいて検出される光量が所定の蓄積光量になるように、LED素子111Rの点灯のタイミングだけを制御することもできる。そして、制御部12aにおいて、上述した消灯のタイミング制御と、ここで説明する点灯のタイミング制御とを適宜切り換えながらセットアップを行う。
この場合には、図5(a)に示すLED素子111Rの消灯タイミング制御と比較して、上述した徐々に光量が低下していくというLED素子の特性を考慮しなくても、点灯タイミングだけを制御することで良好なセットアップを実施することができる。
すなわち、CCD121Rは、上述したように、所定のパルス数ごとに光の検出を行っており、図5(b)に示す例では、所定時間(577μs)が経過するごとに光の検出を停止している。このため、CCD121Rにおける光の検出が開始されてから577μsが経過するとLED素子111Rから光が照射されていたとしても、その後の光量はCCD121Rにおいて検出されない。
本実施形態の画像読取装置11では、制御部12aが、CCD121Rにおける光の検出が停止されるタイミングを基準にして、CCD121Rにおいて所定の蓄積光量が蓄えられるようにLED素子111Rの点灯のタイミングだけを制御する。
これにより、より簡易な制御により、セットアップ用フィルタ等をセットすることなくセットアップを行う場合において、実際の画像読み取り時と同等の基準光量を確保しつつ、検出された光量が大き過ぎてCCD121Rがオーバーフローしてしまうことを確実に回避することができる。そして、セットアップ用フィルタを使用しないため、セットアップを行うたびにセットアップ用フィルタをセットする手間を省くことができる。この結果、セットアップを効率よく実施することができる。
なお、本実施形態では、他のLED素子111G・111BおよびCCD121G・121Bについても同様に、上述したLED素子111G・111Bの点灯あるいは消灯のタイミング制御によってセットアップが実施される。
本実施形態の写真処理装置1では、以上のように、画像読取装置11における最適光量化(適正光量調整)に関するセットアップを行った後、さらに色バランス調整やシェーディング調整等を実施することで、光源の照度ムラやうねりに起因する画像読取不良の発生を防止して高精度な画像読み取りを実施することができる。
[本写真処理装置1の特徴]
(1)
本実施形態の写真処理装置1では、制御部12aが、画像読取装置11においてセットアップを行う際には、図3および図5(a)、図5(b)に示すように、CCD121R・121G・121Bにおいて検出される光量が所定の蓄積光量になるようにLED素子111R・111G・111Bの消灯あるいは点灯のタイミングを制御する。
通常、このような画像読取装置においてセットアップを行う際には、フィルムFの替わりに、フィルムFと同等の光透過レベルを有するNDフィルタ等のセットアップ用フィルタをセットしてLED素子から光を照射し、CCDにおいてその透過光を検出していた。しかし、このようなセットアップ用フィルタを用いたセットアップでは、セットアップ用フィルタのセットによってCCDにおけるオーバーフローを防止できるものの、セットアップを行うたびごとに毎回フィルタをセットする必要があり、面倒であった。また、セットアップ用フィルタを使用しないでセットアップを行う場合には、従来はLED素子等の光源への供給電流を絞って光の照射量を減らす等の措置が必要となる。しかし、このようにLED素子への供給電流を絞った場合には、電流を絞ったことで光源の個々の電流、光量のリニアリティーがずれてLED素子111R等から照射される光の波長がシフトすることから、適正なセットアップを実施できなくなるおそれがある。
そこで、本実施形態の写真処理装置1では、セットアップ用フィルタを用いることなく、制御部12aが、LED素子111R・111G・111Bの消灯あるいは点灯のタイミングを制御することにより、CCD121R・121G・121Bがオーバーフローすることを防止しつつ、所定の基準光量を確保している。
これにより、セットアップ用フィルタを用いたセットアップ方法と比較して、セットアップ用フィルタをセットする手間を省いて画像読取装置11のセットアップを効率よく行うことができる。一方、本実施形態では、LED素子111R・111G・111Bへの供給電流を絞るセットアップ方法のように電流を絞ったことで光源の個々の電流、光量のリニアリティーがずれてLED素子111R等から照射される光の波長がシフトする等の問題は生じない。よって、実際にフィルムFに対して照射された光の透過光とほぼ同量の基準光量がCCD121R等において検出される状態でセットアップを行うことで、CCD121R等におけるオーバーフローの発生を回避しつつ、高精度に光量調整等を行って適正なセットアップを実施することができる。
(2)
本実施形態の写真処理装置1では、制御部12aが、図5(a)に示すように、CCD121R等における検出開始タイミングを基準にして、LED素子111R等の消灯のタイミングの制御だけを行う。
これにより、より簡易な制御によって、CCD121R等において所定の基準光量を確保しつつ、オーバーフローの発生を回避して、画像読取装置11の適正なセットアップを実施することが可能になる。
(3)
本実施形態の写真処理装置1では、制御部12aが、図5(b)に示すように、CCD121R等における検出終了のタイミングを基準にして、LED素子111R等の点灯タイミングの制御だけを行う。
これにより、より簡易な制御によって、CCD121R等において所定の基準光量を確保しつつ、CCD121R等のオーバーフローの発生を回避して、画像読取装置11の適正なセットアップを実施することが可能になる。また、CCD121R等における光の検出は、所定のパルス数ごとに行われることから、このCCD121R等における検出終了のタイミングを基準にしてLED素子111R等の点灯タイミング制御をすることで、より簡易な制御によって画像読取装置11のセットアップを実施することができる。
(4)
本実施形態の写真処理装置1では、図2に示すように、光源部110がR・G・B3色のLED素子111R・111G・111Bを、撮像部120がR・G・B3色のCCD121R・121G・121Bを備えており、各色ごとに図5(a)あるいは図5(b)に示すセットアップを行う。
これにより、CCD121R等における各色ごとの検出感度の差等に起因して生じる各色ごとのムラを解消して、より高精度なセットアップを実施することができる。
(5)
本実施形態の写真処理装置1では、図2に示すように、光源部110がR・G・B3色のLED素子111R・111G・111Bを、撮像部120がR・G・B3色のCCD121R・121G・121Bを備えており、CCD121R等の各色ごとの検出感度に応じてLED素子111R・111G・111Bの数を変えて配置している。
これにより、CCD121R・121G・121Bにおける検出感度が色ごとに異なる場合でも、R・G・B3色のLED素子111R・111G・111Bから照射される元の光量に差をつけることにより、CCD121R・121G・121Bにおけるそれぞれの色の光の読取り時間を577μsecに一致させることができる。
さらに、CCD121R等におけるR・G・Bの各色ごとの検出感度の差に起因するムラの発生等の問題を解消して、高精度なセットアップを実施することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、LED素子111R・111G・111Bの点灯および消灯のいずれか一方のタイミングだけを制御してCCD121R・121G・121Bにおける検出光量が所定の蓄積光量になるように制御する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図6に示すように、所定の基準光量と同等の蓄積光量になるように、LED素子111R・111G・111Bの点灯および消灯の両方のタイミングを制御した場合でも、必要な基準光量を確保しつつ、CCD121R・121G・121Bにおけるオーバーフローを回避して適正なセットアップを行うことができるという上記と同様の効果を得ることができる。
ただし、上記実施形態のように、LED素子111R・111G・111Bの点灯および消灯のうちいずれか一方だけのタイミングを制御することは、タイミングを制御する対象が1つだけになることから制御が容易になる点でより好ましい。
(B)
上記実施形態では、R・G・Bの各色のLED素子111R・111G・111Bについてそれぞれ上述した点灯あるいは消灯のタイミング制御によってセットアップを行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、1つの色に対応するLED素子およびCCDについて、上述した点灯あるいは消灯のタイミング制御を行って、セットアップを行ってもよい。特に、上記実施形態のように、CCDにおける各色の検出感度に合わせてLED素子の個数に差をつけて配置している場合には、色ごとにセットアップを行うことによるメリットが小さくなることから、特定の色のLED素子およびCCDについてのみ、上述したセットアップを行ってもよい。
ただし、上述のように、CCDにおける検出感度は色によって異なるため、より高精度なセットアップを行うという面では、上記実施形態において説明したように、R・G・Bの各色ごとのLED素子111R・111G・111Bについてそれぞれ点灯あるいは消灯のタイミング制御を行って、セットアップを行うことがより好ましい。
(C)
上記実施形態では、LED素子111R・111G・111Bの点灯のタイミングを制御してCCD121G・121B・121Rにおける検出光量を所定の蓄積光量とする制御と、LED素子111R・111G・111Bの消灯のタイミングを制御してCCD121G・121B・121Rにおける検出光量を所定の蓄積光量とする制御とを、適宜切り換えてセットアップを行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態で説明したLED素子111R・111G・111Bの点灯、消灯のタイミング制御(図5(a)および図5(b)参照)のうち、いずれか一方の制御だけを行う装置であってもよい。
(D)
上記実施形態では、光源装置から光を照射する発光素子として、ポジフィルム用の発光素子(ポジフィルム用LED素子111R1)およびネガフィルム用の発光素子(ネガフィルム用LED素子111R2)をそれぞれに設けている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、画像を読み取る対象となるフィルムに合わせていずれか1つの発光素子、あるいは複数のフィルムに対して適応可能な1つの発光素子を備えた画像読取装置であってもよい。また、反対に、読み取り対象となるフィルムに合わせて3種類以上の発光素子を備えた画像読取装置であってもよい。
上記いずれの画像読取装置であっても、適正なセットアップを実施するために必要な光量を確保しつつ、光検出部におけるオーバーフローを回避して適正なセットアップを行うことができるという上記と同様の効果を獲ることができる。
(E)
上記実施形態では、CCD121R・121G・121Bにおける光の検出が577μsごと行われる例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、画像読取装置における設定能力を上げた場合には577μsよりも短く、設定能力を下げた場合には577μsよりも長くする等、画像読取装置の設定能力に応じて適宜変更することができる。
本発明の画像読取装置は、適正なセットアップを実施するために必要な光量を確保しつつ、光検出部におけるオーバーフローを回避することができるという効果を奏することから、照射された光を検出して画像の読み取りを行う各種読取装置に対して広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係る画像読取装置を搭載した写真処理装置を示す外観図。 図1の写真処理装置に搭載された画像読取装置の構成を示す概略図。 図1の写真処理装置の画像読取装置部分を詳しく記載した概略ブロック図である。 図1に示す写真処理装置の処理工程を説明するための図。 図1の写真処理装置に搭載された画像読取装置におけるセットアップを行う際の点灯・消灯のタイミングと蓄積光量との関係を示すグラフ。 本発明の他の実施形態に係る写真処理装置に搭載された画像読取装置におけるセットアップを行う際の点灯・消灯のタイミングと蓄積光量との関係を示すグラフ。 従来の写真処理装置に搭載された画像読取装置におけるセットアップを行う際の点灯・消灯のタイミングと蓄積光量との関係を示すグラフ。
符号の説明
1 写真処理装置
10 画像処理装置
11 画像読取装置
12 主制御装置
12a 制御部
13 モニタ
20 画像露光現像装置
21 露光装置
22 現像処理装置
23 乾燥処理部
24 回収部
40 感光材料
42 マガジン
54 仕分部
55 コンベア
56 仕分装置
57 受け皿
93 記憶部
94 処理部
110 光源部(光源装置)
111R・111G・111B LED(光源)
112R・112G・112B レンズ
113・114 ダイクロイックミラー
115 レンズ
118 LED温調部
118a 冷却装置
118b 温度センサ
118c 温調回路
120 撮像部
121 CCD(光検出部)
121R・121G・121B CCD(光検出部)
122 赤外光用CCD
123 ダイクロイックミラー
124R・124G・124B CCD駆動部
125R・125G・125B ゲイン調整部
126R・126G・126B A/D変換装置
130 結像部
131 結像レンズ
140 フィルム搬送部
141 搬送ローラ対
F フィルム

Claims (5)

  1. フィルムに対して光を照射して透過した光の量を検出して前記フィルムに現像された画像を読み取る画像読取装置であって、
    前記フィルムに対して光を照射する光源装置と、
    前記フィルムを透過した光の量を検出するとともに、セットアップを行う際には前記光源装置から照射される光を直接検出する光検出部と、
    前記セットアップを行う際には、前記光検出部において検出される光の量が所定の蓄積光量になるように、前記光源装置における光の照射開始および照射停止の少なくとも一方のタイミングを制御する制御部と、
    を備えている画像読取装置。
  2. 前記制御部は、前記光源装置における光の照射開始のタイミングだけを制御する、
    請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記制御部は、前記光源装置における光の照射停止のタイミングだけを制御する、
    請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 前記光源装置は、RGBの各色に対応する光源を有しており、
    前記制御部は、前記各色に対応する光源ごとに前記セットアップを行う、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 前記光源装置は、RGBの各色に対応する光源を有しており、
    前記光源は、前記光検出部における前記各色の検出感度に対応する数だけ配置されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
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