JP2006351865A - 気相成長用サセプタ及び気相成長装置及び気相成長方法並びにエピタキシャルウエーハ - Google Patents

気相成長用サセプタ及び気相成長装置及び気相成長方法並びにエピタキシャルウエーハ Download PDF

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Junichiro Takahata
順一郎 降籏
Takahiro Arai
孝弘 新井
Hitoshi Kabasawa
均 椛澤
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Abstract

【課題】ウエーハに固着と外周ダレが発生するのを防止することができる気相成長用サセプタ及び気相成長装置及び気相成長方法並びにエピタキシャルウエーハを提供する。
【解決手段】気相成長装置においてウエーハ1を載置するためのサセプタ10であって、該サセプタ10は、ウエーハ1を載置するウエーハ載置面2と側壁3とからなる凹形状のザグリ4が形成されたものであり、該ザグリ4の直径が前記載置面2に載置される被処理ウエーハ1の直径よりも3mm以上大きいものであって、前記被処理ウエーハ1を前記ザグリ4の中心に載置するものである気相成長用サセプタ10及び前記サセプタ10を備える気相成長装置及び前記サセプタ10のザグリ4にウエーハ1を載置し、該ウエーハ1の表面に薄膜を気相成長させる気相成長方法並びに該気相成長方法によりウエーハ1の表面に薄膜を気相成長させたものであるエピタキシャルウエーハ。
【選択図】図1

Description

本発明は、主にエピタキシャルウエーハの製造に使用される気相成長用サセプタ及び気相成長装置及び気相成長方法並びにエピタキシャルウエーハに関し、詳しくは対象となるウエーハをほぼ水平に保持してエピタキシャル成長を行う例えば水平円盤型の気相成長用サセプタ及びこれを備える気相成長装置及び気相成長方法並びにエピタキシャルウエーハに関する。
気相エピタキシャル成長技術は、バイポーラトランジスタやMOSLSI等の集積回路の製造に用いられる単結晶薄膜層を気相成長させる技術であり、清浄な半導体単結晶基板上に基板の結晶方位に合せて均一な単結晶薄膜を成長させたり、ドーパント濃度差が大きい接合の急峻な不純物濃度勾配を形成することができるので、極めて重要な技術である。気相エピタキシャル成長装置としては、縦型(パンケーキ型)、バレル型(シリンダー型)、さらに横型の3種類が一般的である。これらの成長装置の原理は共通している。
このうち、縦型(パンケーキ型)、横型の2機種は、ほぼ水平に基板ウエーハを保持する気相成長用サセプタを採用している。
図5は、従来の縦型気相成長装置の一例を示す断面概略説明図である(特許文献1参照)。この縦型気相成長装置30’においては、ベースプレート11’上に釣鐘状のベルジャ12’を載置することによって反応室13’が形成される。この反応室13’内には、半導体基板(ウエーハ)14’を載置する水平円盤型のサセプタ15’が水平に配置され、その下面には該サセプタ15’を介してウエーハ14’を加熱する高周波加熱コイル16’がコイルカバー17’内に設けられている。気相成長の際には、サセプタ15’の上面に設けられた円形の凹部であるザグリ18’にウエーハ14’を載置し、原料ガスをガス導入口19’より供給し、ノズル20’の側面や上面に設けられた噴出孔21’から噴出して反応室13’に導入し、ガス排出口22’から排出する。このとき、ウエーハ14’は高周波加熱コイル16’により加熱されているので、ウエーハ上に噴出された原料ガスはウエーハ表面で反応し、ウエーハ表面に薄膜のエピタキシャル層を気相成長させる。
また、横型気相成長装置の一種として枚葉式装置がある。この装置は、横型の加熱炉内に配置された水平円盤型のサセプタの上にウエーハを載置し、これを垂直軸まわりに回転させながら、炉内水平方向に原料ガスを流通させることにより、ウエーハ表面にエピタキシャル層を形成するものである。このような装置は、ウエーハの大径化と共に多用されるようになり、直径300mmのウエーハに対応できる装置としても主流と目されている。
前述のように、これらの気相成長装置では、エピタキシャル成長をさせるウエーハの上面にのみ原料ガスを接触させることを目的として、ウエーハを収容する円形の凹部がサセプタの上面に設けられる。そして、ザグリと呼ばれるこの凹部内にウエーハを収容してエピタキシャル成長を行う。
ところで、表面に薄膜をエピタキシャル成長させたウエーハは、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のパワーデバイスに用いられる。このようなパワーデバイス向けエピタキシャルウエーハにおいては、エピタキシャル成長膜を100μm程度以上に厚くする場合がある。このような厚い膜を形成する場合、サセプタ上のウエーハがザグリ内に収容されているにもかかわらず、ザグリ側壁とウエーハ外周面との間が、ブリッジと呼ばれる両者に跨がった析出物によりスティック(固着)する現象が発生しやすい。このスティッキング現象が生じると、エピタキシャル成長後にサセプタからウエーハを取り出すときに、スティック部分の成長膜を剥がさなければならず、その際にウエーハの外周部分に相当の力が付加されるために、しばしばウエーハにクラックが発生し、割れに至ることもある。このようなクラックや割れの発生はウエーハの歩留まりを低下させる。
ここで、例えば特許文献2のように、水平円盤型サセプタにおいては、そのザグリの側壁とウエーハの外周との間に間隙を設けているタイプがある。
しかし、このタイプのサセプタを用いたときには、ウエーハ外周部のエピタキシャル層の厚みが薄くなり、いわゆる外周ダレというものが発生して、エピタキシャルウエーハのフラットネスを悪化させるという問題があった。
特開平7−45530号公報 再公表WO2002/097872号公報
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、ウエーハに特に外周ダレが発生するのを抑制しつつ、ウエーハの固着を防止することができる気相成長用サセプタ及び気相成長装置及び気相成長方法並びにエピタキシャルウエーハを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、気相成長装置においてウエーハを載置するためのサセプタであって、該サセプタは、ウエーハを載置するウエーハ載置面と側壁とからなる凹形状のザグリが形成されたものであり、該ザグリの直径が前記載置面に載置される被処理ウエーハの直径よりも3mm以上大きいものであって、前記被処理ウエーハを前記ザグリの中心に載置するものであることを特徴とする気相成長用サセプタを提供する(請求項1)。
このように、ザグリの直径が載置面に載置される被処理ウエーハの直径よりも3mm以上大きいものであって、前記被処理ウエーハを前記ザグリの中心に載置するものである気相成長用サセプタであれば、ウエーハの外周ダレを防止し、良好なフラットネスを有するエピタキシャルウエーハを得ることができる。また、ザグリ中心にウエーハが載置された時に、ウエーハ外周とザグリの側壁との間隙を1.5mm以上確保できることにより、側壁とウエーハの固着の発生を抑制することができる。
このとき、前記ザグリの直径が前記載置面に載置される被処理ウエーハの直径よりも3mm以上20mm以下の範囲で大きいものであることが望ましい(請求項2)。
このように、前記ザグリの直径が前記載置面に載置される被処理ウエーハの直径よりも3mm以上20mm以下の範囲で大きいものであれば、必要以上にザグリ径が拡大することなく、フラットネスが改善された良好なウエーハを効率良く製造することができる。
そして、前記載置面に溝が形成されたものが望ましい(請求項3)。
このように、前記載置面に溝が形成されたものであれば、載置面に載置される被処理ウエーハが成長中にすべり、載置位置がザグリ中心からずれることにより外周ダレが発生するのをより効果的に防止し、また、ザグリの側壁と接触したり、間隙が小さくなったりして固着が発生し、固着によるウエーハのクラックや割れを確実に防止して、生産性高く気相成長を行うことができる。
また、本発明は、少なくとも、前記の気相成長用サセプタを備えることを特徴とする気相成長装置を提供する(請求項4)。
このように、少なくとも、前記の気相成長用サセプタを備える気相成長用装置であれば、ウエーハの外周ダレを防止し、良好なフラットネスを有するエピタキシャルウエーハを固着させることなく得ることができる。
また、本発明は、少なくとも、前記の気相成長用サセプタのザグリにウエーハを載置し、該ウエーハの表面に薄膜を気相成長させることを特徴とする気相成長方法を提供する(請求項5)。
このように、前記の気相成長用サセプタのザグリにウエーハを載置し、ウエーハの表面に薄膜を気相成長させれば、ウエーハの外周ダレおよび固着を防止し、良好なフラットネスを有するエピタキシャルウエーハを得ることができる。
また、本発明は、前記の気相成長方法により、ウエーハの表面に薄膜を気相成長させたものであることを特徴とするエピタキシャルウエーハを提供する(請求項6)。
このように、前記の気相成長方法により、ウエーハの表面に薄膜を気相成長させたエピタキシャルウエーハであれば、外周ダレが防止され、フラットネスが改善されたエピタキシャルウエーハであり、品質の高いものとすることができる。特に、膜厚が100μm以上の厚いものを成長させたものである場合に有効である。
本発明の気相成長用サセプタ、気相成長装置、気相成長方法であれば、被処理ウエーハに均一にエピタキシャル成長を行うことができ、特に外周ダレを防止して、良好なフラットネスを有する高品質のエピタキシャルウエーハを効率良く得ることができる。特に厚いエピタキシャル層を成長させる場合であっても、ウエーハの固着を防止することができる。また、本発明のエピタキシャルウエーハであれば、歩留りが高く、生産性の高い、品質の高いエピタキシャルウエーハとできる。
以下、本発明について実施の形態を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
従来の、被処理ウエーハを載置するサセプタでは、気相成長の際にウエーハとザグリの側壁とが固着してクラックや割れの原因となる問題があった。また、ザグリの側壁と載置するウエーハのエッジとの間に間隙を設けるサセプタが開示されているが、この従来のサセプタを用いてウエーハに気相成長を施した場合、外周ダレが発生してフラットネスが悪化するという問題があった。
本発明者らが、特に、この外周ダレの防止について鋭意調査をした結果、外周ダレの発生を防止するには、サセプタのザグリの直径が載置される被処理ウエーハの直径よりも十分に大きいものであり、前記間隙が十分に設けられていることが重要であることが判った。
従来のサセプタにおいては上記間隙は1mm以下、すなわち、ザグリの直径が載置される被処理ウエーハの直径を超える大きさは2mm以下であるが、このような従来のサセプタでは、ザグリの直径が被処理ウエーハの直径に対して不十分な大きさであり、外周ダレの発生を防止するには前記間隙の大きさが不足していることを本発明者らは見出した。しかも、このように間隙が不十分であると、ザグリ中にウエーハがわずかでもずれて載置されていたり、気相成長中にウエーハ位置がわずかでもずれた場合に、ウエーハがザグリの側壁と接触したり、間隙が小さくなって固着が発生し易かった。
そして、本発明者らは、ザグリの直径が被処理ウエーハの直径よりも3mm以上大きいものであって、前記被処理ウエーハをザグリの中心に載置するサセプタであれば、前記ウエーハエッジとザグリ側壁との間隙を1.5mm以上とすることができ、これは外周ダレを防止するにあたって十分な大きさの間隙であり、ウエーハの外周部のエピタキシャル層が薄くなることなく、フラットネスが良好なエピタキシャルウエーハを得ることができ、また、前記固着の発生を確実に抑制できることを見出し、本発明を完成させた。
以下では、本発明の実施の形態について図を用いて具体的に説明をする。
まず、図1は本発明に従う気相成長用サセプタの一部分の一例を示す断面概略説明図である。このサセプタ10は、ウエーハ1を載置するウエーハ載置面2と側壁3とからなる凹形状のザグリ4が形成されたものであり、ザグリ4は、その直径Dが載置面2に載置する被処理ウエーハ1の直径Dよりも3mm以上大きくなるように形成されている。従って、ザグリ4の中心に被処理ウエーハ1を載置すれば、ウエーハエッジとザグリ側壁3との間隙Cは1.5mm以上が確保される。
このザグリ4の直径Dは上記のように、載置面2に載置する被処理ウエーハ1の直径Dよりも3mm以上大きく形成されていることを必要とするが、20mmを超えない範囲で被処理ウエーハ1の直径Dよりも大きくなるようにザグリ4が形成されているとより良い。
また、この図1に例示するサセプタ10では、載置面2には溝6が形成されている。本例において、この溝6は格子状に形成されているが、特に形状は限定されない。そして、載置面2と側壁3との間にリング溝5が形成されている。このリング溝5は、溝6が側壁3まで加工できないため、側壁3の近傍まで溝6を切り、仕上げのためリング溝5を切るという加工上の理由で存在する。しかし、このリング溝5がない、すなわちザグリ4の底部が平坦であってもよく、被処理ウエーハ1をザグリ4の中心に載置することが可能な形態であればよい。
前述したように、従来のサセプタ10では、ザグリ4の直径Dはザグリ4の底部の載置面2に載置される被処理ウエーハ1の直径Dに対して、最大で2mm程度しか余裕がなかった。そのため、ウエーハ1のエッジとザグリ4の側壁3との間隙Cを十分に設けることができず、気相成長を施した際、外周ダレが発生しやすく、フラットネスが悪化する。しかも、固着が発生し易かった。
しかしながら、本発明の気相成長用サセプタ10は、ザグリ4の直径Dが被処理ウエーハ1の直径Dよりも3mm以上大きいものであって、被処理ウエーハ1をザグリ4の中心に載置するものであるため、被処理ウエーハ1のエッジと側壁3との間隙Cをウエーハ1の全周にわたって1.5mm以上設けることができる。1.5mm以上間隙Cを設ければ、被処理ウエーハ1の外周部のエピタキシャル層が薄くなることを抑制し、外周ダレの発生を効果的に防止することができる。また、側壁3とウエーハ1の固着の発生を抑制できる。しかも、万が一ウエーハ1がわずかにずれてザグリ4に載置されたり、気相成長中ウエーハ1がずれたとしても、側壁3との接触をまぬがれ、固着の発生を抑制することができる。このため、本発明のサセプタ10を用いてエピタキシャル成長を行ったウエーハのフラットネスは良好であり、高品質のエピタキシャルウエーハを生産性高く得ることが可能である。
ここで、このフラットネスを改善する効果には限度があり、ザグリ4の直径Dは被処理ウエーハ1の直径Dよりも、例えば3mm以上20mm以下、さらには4mm以上10mm以下の範囲で大きいことが望ましい。このようにすれば、例えば縦型気相成長炉の場合、サセプタ10(ザグリ4)が必要以上に大きくなって、一度に載置できるウエーハの枚数が少なくなってしまうことや必要以上に装置が大型化することを防ぐことができる。そのため、生産性を下げず、コストが上昇するのを抑えることができ、より効率的に高品質のエピタキシャルウエーハを得ることが可能である。
また、載置面2に溝6が形成されていれば、気相成長工程の際に、載置面2上に載置される被処理ウエーハ1と載置面2間のガスが抜けやくなり、すべりを抑制することができる。このすべりを抑制することによって、被処理ウエーハ1がザグリ4の中心からずれ、外周ダレが発生したり、あるいは側壁3とウエーハ1が接触して固着が発生することをより効果的に防止することができる。したがって、高品質のエピタキシャルウエーハをさらに効率良く生産性高く得ることができる。
図2は本発明に従う気相成長装置の一例を示す断面概略説明図である。
この縦型気相成長装置30においては、ベースプレート11上に釣鐘状のベルジャ12を載置することによって反応室13が形成される。この反応室13内には、ウエーハ14を載置する水平円盤型のサセプタ15が水平に配置され、その下面には該サセプタ15を介してウエーハ14を加熱する高周波加熱コイル16がコイルカバー17内に設けられている。
なお、本発明の気相成長装置は、このような縦型のものに限定されず、横型のものであってもよい。本発明におけるザグリ形状は縦型のみならず、横型であっても効果を奏することができるからである。
この気相成長装置に備えられるサセプタ15は本発明に従うサセプタであり、例えば図1に示すサセプタ10を用いることができる。本発明に従うサセプタ15を備える気相成長装置30であれば、ウエーハ14の外周ダレを防止し、良好なフラットネスを有するエピタキシャルウエーハを固着させることなく得ることができる。
次に、本発明の気相成長方法によりウエーハ表面に薄膜を気相成長させる方法を、図2の気相成長装置を用いる場合について説明する。
まず、サセプタ15のザグリ18の中心にウエーハ14を載置する。そして、原料ガスをガス導入口19より供給し、ノズル20の側面や上面に設けられた噴出孔21から噴出して反応室13に導入し、ガス排出口22から排出する。このとき、ウエーハ14は高周波加熱コイル16により加熱されているので、噴出された原料ガスはウエーハ表面で反応し、ウエーハ表面に薄膜のエピタキシャル層を気相成長させる。
このとき、サセプタ15のザグリ18の直径がウエーハ14の直径よりも3mm以上大きく、ウエーハ14はザグリ18の中心に載置されるので、ザグリ18の側壁とウエーハ14のエッジとの間隙を、ウエーハ14の全周にわたって1.5mm以上設けることが可能である。そのため、固着を防止できるとともに、外周ダレの発生を防ぐことができ、フラットネスが良好な高品質のエピタキシャルウエーハを得ることができる。特に本方法は、100μm以上といった厚いエピタキシャルウエーハを成長させる場合に、固着や外周ダレを防止でき、特に有効である。
なお、ウエーハは、例えばシリコンウエーハを用いることができるが、他の半導体ウエーハ等でもよく、特に限定はされない。
また、薄膜は例えばシリコン薄膜とできるが、原料ガスを適宜選択することにより他の半導体薄膜ともでき、特に限定されない。
また、本発明の気相成長方法によりウエーハの表面に薄膜を気相成長させたエピタキシャルウエーハであれば、外周ダレが防止され、フラットネスが改善されたエピタキシャルウエーハであり、品質の高いものとすることができる。特に、エピタキシャル層の厚さが100μm以上の厚物の品質を改善できる。
以下、本発明を実施例及び比較例によりさらに詳細に説明するが、本発明がこれに限定されない。
(実施例1〜5、比較例1)
図1、2に示す本発明の気相成長用サセプタおよびこれを具備する縦型気相成長装置を用い、直径6インチ(15cm)のシリコンウエーハをサセプタのザグリの中心に収容し、シリコンウエーハ上にシリコンのエピタキシャル層を成長させた。このとき、サセプタとして、ザグリの直径が15.2cm(比較例1)、15.3cm(実施例1)、15.4cm(実施例2)、15.6cm(実施例3)、16.0cm(実施例4)、17.0cm(実施例5)のものを用い、各実施例、比較例においてそれぞれ30枚のウエーハにエピタキシャル成長を行った。
なお、反応ガスとしてSiHClを用い、成長速度を1.5μm/min、反応温度を1100℃、成長膜厚を120μmとした。
そして、このようにエピタキシャル層を成長させた後のウエーハの厚み形状と、外周部フラットネスを調べた。
なお、外周部フラットネスとは、ウエーハ最外縁から2.0mm内側に17.5mm×17.5mmのセルを設け、このセル内で最大厚と最小厚の差をとり、その差がウエーハ全体のセルの中で最大となるものである。
図3に比較例1(A)、実施例1(B)、実施例4(C)の気相成長を行った後の厚み形状が示されたウエーハ外観の鳥瞰図を示す。
図3(A)から、比較例1では外周ダレが発生していることがはっきりと確認できる。一方、(B)の実施例1では比較例1に比べて外周ダレが大幅に抑制されていることが判る。そしてさらに(C)の実施例4においては、外周ダレが見られないことが確認できる。なお、比較例では、1枚において固着が発生したが、本発明では固着は発生しなかった。
また、図4に、比較例1、実施例1〜5におけるザグリの直径と被処理ウエーハの直径との差と、外周部フラットネス(30枚の平均値)との関係をグラフで示す。
この結果、比較例1に比べて各実施例の外周部フラットネスの値は大幅に小さくなっており、実施例では高い平坦度を有するエピタキシャルウエーハを得ることができた。特に実施例4などでは外周部フラットネスが比較例1の半分程度に抑えられていて、格段にフラットネスが改善されている。
また、例えば実施例4と実施例5において、外周部フラットネスの値には、差がほとんど見られなく、この改善効果には限度があることが判る。
以上のように、ザグリ中心に被処理ウエーハを載置し、従来(2mm)よりもザグリの直径をより大きくすれば改善が計られ、ウエーハの直径よりも3mm以上大きくすればよく、より好ましくは4mm以上、そしてさらには6mm以上大きくすれば、固着の発生を抑制するとともに、外周ダレの発生を一層効果的に防止し、従来のサセプタを用いた場合に比べてフラットネスを格段に改善することができ、コストを抑えて効率良く、高品質のエピタキシャルウエーハを得ることが可能であることが判る。但し、余りに大きくしても仕込み可能ウエーハ数を減らし、装置も大型化する上に、それ以上のフラットネス改善効果も望めないので、20mmも大きくすれば十分であり、10mm程度以内とすれば、上記生産性の問題も生じない。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
本発明に従う気相成長用サセプタの一部分の一例を示す断面概略説明図である。 本発明に従う気層成長装置の一例を示す断面概略説明図である。 (A)比較例1、(B)実施例1、(C)実施例4におけるウエーハ外観の鳥瞰図である。 実施例及び比較例において、ザグリの直径と被処理ウエーハの直径の差と、外周部フラットネスの関係を示すグラフである。 従来の縦型気層成長装置の一例を示す断面概略説明図である。
符号の説明
1、14、14’…ウエーハ、 2…ウエーハ載置面、 3…側壁、
4、18、18’…ザグリ、 5…リング溝、 6…溝、
10、15、15’…サセプタ、 11、11’…ベースプレート、
12、12’…ベルジャ、 13、13’…反応室、
16、16’…高周波加熱コイル、 17、17’…コイルカバー、
19、19’…ガス導入口、 20、20’…ノズル、
21、21’…噴出孔、 22、22’…ガス排出口、
30、30’…縦型気相成長装置、 C…間隙、 D…ウエーハ直径、
…ザグリ直径。

Claims (6)

  1. 気相成長装置においてウエーハを載置するためのサセプタであって、該サセプタは、ウエーハを載置するウエーハ載置面と側壁とからなる凹形状のザグリが形成されたものであり、該ザグリの直径が前記載置面に載置される被処理ウエーハの直径よりも3mm以上大きいものであって、前記被処理ウエーハを前記ザグリの中心に載置するものであることを特徴とする気相成長用サセプタ。
  2. 前記ザグリの直径が前記載置面に載置される被処理ウエーハの直径よりも3mm以上20mm以下の範囲で大きいものであることを特徴とする請求項1に記載の気相成長用サセプタ。
  3. 前記載置面に溝が形成されたものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の気相成長用サセプタ。
  4. 少なくとも、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の気相成長用サセプタを備えることを特徴とする気相成長装置。
  5. 少なくとも、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の気相成長用サセプタのザグリにウエーハを載置し、該ウエーハの表面に薄膜を気相成長させることを特徴とする気相成長方法。
  6. 請求項5に記載の気相成長方法により、ウエーハの表面に薄膜を気相成長させたものであることを特徴とするエピタキシャルウエーハ。
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