JP2006349544A - 車輪速度センサ異常検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車輪速度センサ1〜4の隣接する出力信号について、順次レシオを算出し、連続する2つのレシオの内、時系列的に最初に算出されたレシオが所定値K1以上で、かつ、他方のレシオが所定値K2以下である場合、又は、連続する3つのレシオが、それぞれ予め設定された基準値を充足する場合のいずれかが所定回数繰り返されたと判定された際に、車輪速度センサ1〜4の出力信号の異常と判定するようにし、センサロータ5a〜5dへの鉄片等の付着状態に関わらず車輪速度センサ1〜4の出力信号の異常を確実に検出できるものとなっている。
【選択図】図5
Description
このような回転検出部は、例えば、円盤状部材の周縁周部分に複数の磁石が等間隔で設けられると共に、車輪と同軸上に取着された磁気ロータやセンサロータと称される回転体(以下、「センサロータ」と称する)と、このセンサロータの外周近傍の適宜な位置に設けられるホール効果等を利用したセンサとを具備して構成されるものなどが良く知られている。かかる構成においては、センサロータの回転に伴いセンサに生ずる磁束変化によって車輪回転速度に応じたパルス信号がセンサから得られるようになっている。
例えば、回転検出部の出力信号がある特定のタイミングで車輪速度の増加又は減少に相当する変化を所定時間継続して示す場合、センサロータに鉄片等が付着したと判断し、車輪速度に基づく車両制御を抑制する等の処理を行うように構成したものなどが開示されている(例えば、特許文献1等参照)。
本発明の他の目的は、加減速などによる車輪の回転むらに関わらず、センサロータへの鉄片等の付着による車輪速度センサの出力信号の異常を確実に検出することのできる車輪速度センサ異常検出方法及び車輪速度センサ異常検出装置を提供することにある。
外周方向に磁極が交互に配されて車輪と共に回転可能に設けられたセンサロータと、前記センサロータの回転に伴う磁束変化を検出するセンサとを有してなる車輪速度検出部における前記センサの出力信号の異常を検出する車輪速度センサ異常検出装置であって、
当該車輪速度センサ異常検出装置は、前記センサの出力信号について、隣接する出力信号のレシオを順次算出すると共に、連続する2つのレシオの内、時系列的に最初に算出されたレシオが所定値K1以上で、かつ、他方のレシオが所定値K2以下であるか否かを判定し、当該2つのレシオについて当該条件が充足されたと判定された場合、以後、当該状態が所定回数繰り返されるか否かを判定し、所定回数繰り返されたと判定された際に前記センサの出力信号の異常であるとして、所定の異常信号を出力するよう構成されてなるものである。
かかる構成において、特に、前記連続する2つのレシオの内、時系列的に最初に算出されたレシオが所定値K1以上で、かつ、他方のレシオが所定値K2以下ではないと判定された場合、連続する3つのレシオが、それぞれ予め設定された基準値を充足するか否かを判定し、当該3つのレシオについて当該条件が満たされたと判定された場合、以後、当該状態が所定回数繰り返されるか否かを判定し、所定回数繰り返されたと判定された際に前記センサの出力信号の異常であるとして、所定の異常信号を出力するよう構成しても好適である。
また、センサの隣接する出力信号の比を異常の有無の判断に用いるようにしたので、加減速などによる車輪の回転むらによる影響を最小限として信頼性の高い異常検出を行うことができる。
さらに、センサロータを用いて車輪の回転速度を検出する装置にあっては、特段に、新たな部品を追加することなく、ソフトウェアの変更、追加のみで実現できるので、比較的安価に信頼性の高い装置が実現できる。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態における車輪速度センサ異常検出装置の構成例について、図1を参照しつつ説明する。
本発明の実施の形態における車輪速度センサ異常検出装置は、特に、四輪車に適用した例であり、制御部(図1においては「CONT」と表記)51と、車輪速度を検出する4つの車輪速度センサ1〜4とを主たる構成要素として構成されてなるもので、後述するように車輪速度センサ1〜4の出力信号の異常と判定された場合に、所定の異常信号が出力されるようになっているものである。
このようなセンサロータ5a〜5dは、例えば、図2(a)にその一部が模式的に示されたように、円盤状に形成された非磁性体からなる本体部6aの周縁に所定間隔で複数の磁石6bが外方へ突出するようにして、かつ、車輪速度センサ1〜4と対向する側の磁極が周方向で交互になるように取着されてなるものである。
そして、センサロータ5a〜5dの磁石6bの端部近傍には、それぞれ対応する車輪速度センサ1〜4が位置するように設けられている。
なお、センサロータ5a〜5dは、勿論、図2(a)に示された構成のものに限定される必要はなく、例えば、図2(b)に示されたような構成のものであっても良い。
すなわち、図2(b)に示された構成例におけるセンサロータ5a〜5dは、中空円柱状あるいは円環状に形成された磁性体からなるセンサ主部7が、非磁性体部材からなり円柱状に形成された保持部材8に環装されてなるものである。そして、センサ主部7は、その円周方向でN極とS極とが交互に着磁されたものとなっている。また、保持部材8には、その中心に回動軸8aが設けられており、この回動軸8aを中心に回動可能となっている。なお、図2(b)は、中空円柱状あるいは円環状に形成されたセンサ主部7の端面側から見た様子を示すものである。
最初に、車輪速度センサ異常検出処理の全体的な処理手順について、図3に示されたメインフローチャートを参照しつつ説明する。
制御部51による処理が開始されると、まず、図示されない前輪左側車輪(FL)の車輪速度を検出する車輪速度センサ1の検出信号に異常がないか否か、換言すれば、センサロータ5aに鉄片等の金属片や磁性体などが付着しているか否かの判断処理としてのFL車輪速度センサ信号情報処理が実行される(図3のステップS100参照)。
以下、同様にして前輪右側車輪(FR)についてのFR車輪速度センサ信号情報処理(図3のステップS300参照)、後輪左側車輪(RL)についてのRL車輪速度センサ信号情報処理(図3のステップS400参照)が、それぞれ実行されることとなる。
なお、図3において、”WSS”は、車輪速度センサ(Wheel Speed Sensor)の意味である。
一方、ステップS104において、車輪速度がDutyモニタを実行するに適した速度ではないと判定された場合(NOの場合)には、全てのカウンタ、フラグの初期化が行われ一連の処理が終了されることとなる(図4のステップS106参照)。
処理が開始されると、最初に、制御部51に読み込まれた車輪速度センサ1の出力信号のDuty比(Ratio)が演算される(図5のステップS112参照)。すなわち、本発明の実施の形態においては、詳細は後述するように車輪速度センサ1の出力信号の隣接する信号について、Duty比(Ratio)が順次演算されるものとなっている 。
ステップS114においてRatio1が所定値K1%以上、又は、Ratio1が所定値K2%以下であると判定された場合(YESの場合)には、後述するような車輪速度センサ1の出力信号の歯抜けの可能性ありとしてステップS116の処理へ進む。一方、ステップS114においてRatio1が所定値K1%以上、又は、Ratio1が所定値K2以下のいずれでもないと判定された場合(NOの場合)には、後述するステップS124の処理へ進むこととなる。
まず、センサロータ5a〜5dに鉄片等の金属材や磁性材など(以下、「鉄片等」と称す)が何らかの原因で付着したことで、車輪速度センサ1〜4の出力信号に生ずる異常は、鉄片等がセンサロータ5a〜5dの1つの磁石6bに付着する場合と、隣接する2つの磁極6bに跨って付着する場合とに大別され、車輪速度センサ1〜4の出力信号が、その鉄片等の付着状態の違いに対応して以下に説明するように異なることは既に知られているところである。
まず、図7(A)は、センサロータ5a〜5dの磁石6bの配列を平面的に展開し、鉄片等11が2つの磁石6bを跨るように付着した状態が模式的に示されている。また、図7(B)は、磁束密度の変化によって車輪速度センサ1〜4内に生ずる信号の波形を概略的に示したものであり、さらに、図7(C)は、図7(B)に示された車輪速度センサ1〜4に生じた信号に対して内部の波形整形回路(図示せず)を介して最終的に出力される出力信号を示したものである。なお、本発明の実施の形態におけるセンサロータ5a〜5dの隣接する磁石6bの間には間隙が介在する構成となっているが(図2参照)、図7(A)においてはこの間隙を省略している。後述する図8(A)についても同様である。
ところが、鉄片等11が図7(A)に示されたように、隣接するN極とS極とに跨るように付着した状態では、磁束分布に乱れが生ずる。そのため、鉄片等11の付着部近傍において、車輪速度センサ1〜4内部に生ずる信号は、センサロータ5a〜5dの回転方向が図7(A)に記された方向であるとすると、図7(B)に示されたように正弦波の立ち上がり部分の傾斜が緩慢な波形となる。
したがって、磁束変化によって車輪速度センサ1〜4内に生ずる信号が、上述したように、その立ち上がり部分の傾斜が緩慢なものとなった場合には、論理値Highと判定されるタイミングが正常に比べて遅れるため、鉄片等11が付着した付近での車輪速度センサ1〜4の出力パルスは、この場合通常時に比してその幅(パルス時間)が減少することとなる(図7(C)参照)。
以下、図7(C)に示されたように鉄片等11の付着によりパルス時間が減少した場合を例に採り、本発明の実施の形態におけるDuty比、すなわち、Ratioの算出と、そのRatioに基づく異常判断について具体的に説明することとする。
すなわち、まず、時刻t(n-2)における出力信号のパルス時間dT(n-2)が正常か否かを判断するにあたって、時刻t(n-3)における出力信号のパルス時間dT(n-3)に対するパルス時間dT(n-2)の百分率比を第1のレシオ(Ratio1)として算出する。図7の例の場合、Ratio1={dT(n-2)/dT(n-3)}×100={(5×1.2)/5}×100=120%と求められる。
次に、時刻t(n-1)における出力信号のパルス時間dT(n-1)に対する時刻t(n)における出力信号のパルス時間dT(n)の百分率比を第3のレシオ(Ratio3)とすると、Ratio3={dT(n)/dT(n-1)}×100={5/(5×0.8)}×100=125%と求められる。
そして、時刻t(n)及び時刻t(n+1)においては、それぞれパルス時間は正常状態であるので、ここでのレシオをRatio4とすれば、Ratio4={dT(n)/dT(n+1)}×100=100%であることは明らかである。
上述のレシオの変化は、時刻t(n-1)における出力信号のパルス時間dT(n-1)が20%減少したと仮定した場合であるが、逆に、20%増加したと仮定した場合には、個々のレシオの詳細な演算過程は省略するが、上述と同様な考え方に基づいて次のように求められる。
すなわち、Ratio1=80%→Ratio2=150%→Ratio3=83.3%→Ratio4=100%となる。
このような事を考慮して、上述のようなセンサロータ5a〜5dの異常を判定するための車輪速度センサ1〜4の出力信号のレシオ変化を一般化して表現すれば、パルス時間が減少した場合には、Ratio1=Ka1で、Ratio2=Kb1で、かつ、Ratio3=Kc1が成立する際に、また、パルス時間が増加した場合には、Ratio1=Ka2で、Ratio2=Kb2で、かつ、Ratio3=Kc2が成立する際に、それぞれ暫定的に、鉄片等11がセンサロータ5a〜5dの隣接する磁石6bを跨ぐように付着したことによるパルス時間の異常の発生(以下、説明の便宜上、このような異常を「Duty異常」と称する)であるとすることができる。
なお、ここで、Ka1、Ka2、Kb1、Kb2、Kc1、Kc2は、所定値である。
そのため、車輪速度センサ1〜4の出力信号の歯欠け状態が生ずるような鉄片等11の付着の発生の判別は、次述するように行われる。
かかる前提の下、時刻t(n-2)及び時刻t(n)におけるそれぞれのパルス時間dT(n-2)及びdT(n)は、前提条件よりdT(n-2)=T(n)=5(ms)となる。一方、時刻t(n-1)で表された部分は、本来は、図8(C)において点線で表されたようにHighパルス信号が出力され、また、その前後はLowパルス信号となるべき部分であるので、ここでのパルス時間dT(n-1)は、dT(n-1)=5×3=15(ms)となる。
また、第2のレシオは、Ratio2={dT(n)/dT(n-1)}×100=(5/15)×100=33.3%となる。さらに、図示されない時刻t(n+1)においては、Lowパルス時間は正常であるので、第3のレシオは、Ratio3={dT(n+1)/dT(n)}×100=100%となる。
そこで、本発明の実施の形態においては、上述の計算結果に基づいて、第1のレシオと第2のレシオの値を車輪速度センサ1〜4の出力信号の歯抜けの有無の判断に用いることとした。
ステップS114の処理について再度説明すると、上述のように算出された第1のレシオが所定値K1(本発明の実施の形態においては160%)以上、又は、所定値K2(本発明の実施の形態においては40%)以下であるか否かが判定され、いずれかが満足されると判定された場合(YESの場合)には、上述したように車輪速度センサ1〜4の出力信号の歯抜けが生じていると一応疑われることから、暫定的に異常が検出(暫定異常検出)されたとしてステップS116の処理へ進むこととなる。
すなわち、本発明の実施の形態においては、車輪速度センサ1〜4の出力信号の異常検出の信頼性向上等の観点から、暫定異常が所定回数検出された場合に、最終的に異常との判定結果に対応する所定の信号が制御部51から出力されるようになっている。暫定異常状態フェールカウンタは、その所定回数を計数するためいわゆるソフトウェアカウンタであり、ステップS122においては、その時点の暫定異常状態フェールカウンタのカウンタ値に1が加算されてカウンタ値の更新が行われることとなる。
すなわち、先に図7を参照しつつ説明したDuty異常と判定されるためには、第1のレシオは、所定値Ka1(例えば、120%)以上、又は、所定値Ka2(例えば80%)以下となることが必要であり、ステップS124においては、これらの条件のいずれかを満足するか否かが判定されることとなる。
処理が開始されると、最初に、先に図5で説明したフェールカウンタの計数値が所定計数値C1より大であるか否かが判定される(図6のステップS142参照)。そして、フェールカウンタの計数値が所定計数値C1より大であると判定された場合(YESの場合)は、ステップS144の処理へ進み、異常確定、すなわち、センサロータ5aへの鉄片等11の付着が発生しているとして、制御部51から異常の発生に対応する所定の信号が出力されて一連の処理が終了されることとなる。なお、本発明の実施の形態においては、所定計数値C1は3に設定されている。
一方、ステップS146において、OKカウンタの計数値は所定計数値C2より大ではないと判定された場合(NOの場合)には、正常であると確定できる段階ではないとして一連の処理が終了されることとなる。
5a〜5d…センサロータ
51…制御部
Claims (13)
- 外周方向に磁極が交互に配されて車輪と共に回転可能に設けられたセンサロータと、前記センサロータの回転に伴う磁束変化を検出するセンサとを有してなる車輪速度検出部における前記センサの出力信号の異常を検出する車輪速度センサ異常検出方法であって、
前記センサの出力信号について、隣接する出力信号のレシオを順次算出すると共に、連続する2つのレシオの内、時系列的に最初に算出されたレシオが所定値K1以上で、かつ、他方のレシオが所定値K2以下であるか否かを判定し、当該2つのレシオについて当該条件が充足されたと判定された場合、以後、当該状態が所定回数繰り返されるか否かを判定し、所定回数繰り返されたと判定された際に前記センサの出力信号の異常と判定することを特徴とする車輪速度センサ異常検出方法。 - 外周方向に磁極が交互に配されて車輪と共に回転可能に設けられたセンサロータと、前記センサロータの回転に伴う磁束変化を検出するセンサとを有してなる車輪速度検出部における前記センサの出力信号の異常を検出する車輪速度センサ異常検出方法であって、
前記センサの出力信号について、隣接する出力信号のレシオを順次算出すると共に、連続する3つのレシオが、それぞれ予め設定された基準値を充足するか否かを判定し、当該3つのレシオについて当該条件が満たされたと判定された場合、以後、当該状態が所定回数繰り返されるか否かを判定し、所定回数繰り返されたと判定された際に前記センサの出力信号の異常と判定することを特徴とする車輪速度センサ異常検出方法。 - 3つのレシオの内、時系列的に最初に算出された第1のレシオが所定値を充足しないと判定された場合、以後、その状態が所定回数繰り返されたか否かを判定し、所定回数繰り返されたと判定された際に正常と判定することを特等とする請求項2記載の車輪速度センサ異常検出方法。
- 連続する2つのレシオの内、時系列的に最初に算出されたレシオが所定値K1以上で、かつ、他方のレシオが所定値K2以下ではないと判定された場合、連続する3つのレシオが、それぞれ予め設定された基準値を充足するか否かを判定し、当該3つのレシオについて当該条件が満たされたと判定された場合、以後、当該状態が所定回数繰り返されるか否かを判定し、所定回数繰り返されたと判定された際に前記センサの出力信号の異常と判定することを特徴とする請求項1記載の車輪速度センサ異常検出方法。
- 3つのレシオの内、時系列的に最初に算出された第1のレシオが所定値を充足しないと判定された場合、以後、その状態が所定回数繰り返されたか否かを判定し、所定回数繰り返されたと判定された際に正常と判定することを特等とする請求項4記載の車輪速度センサ異常検出方法。
- 外周方向に磁極が交互に配されて車輪と共に回転可能に設けられたセンサロータと、前記センサロータの回転に伴う磁束変化を検出するセンサとを有してなる車輪速度検出部における前記センサの出力信号の異常を検出する車輪速度センサ異常検出装置であって、
当該車輪速度センサ異常検出装置は、前記センサの出力信号について、隣接する出力信号のレシオを順次算出すると共に、連続する2つのレシオの内、時系列的に最初に算出されたレシオが所定値K1以上で、かつ、他方のレシオが所定値K2以下であるか否かを判定し、当該2つのレシオについて当該条件が充足されたと判定された場合、以後、当該状態が所定回数繰り返されるか否かを判定し、所定回数繰り返されたと判定された際に前記センサの出力信号の異常であるとして、所定の異常信号を出力するよう構成されてなることを特徴とする車輪速度センサ異常検出装置。 - 外周方向に磁極が交互に配されて車輪と共に回転可能に設けられたセンサロータと、前記センサロータの回転に伴う磁束変化を検出するセンサとを有してなる車輪速度検出部における前記センサの出力信号の異常を検出する車輪速度センサ異常検出装置であって、
当該車輪速度センサ異常検出装置は、前記センサの出力信号について、隣接する出力信号のレシオを順次算出すると共に、連続する3つのレシオが、それぞれ予め設定された基準値を充足するか否かを判定し、当該3つのレシオについて当該条件が満たされたと判定された場合、以後、当該状態が所定回数繰り返されるか否かを判定し、所定回数繰り返されたと判定された際に前記センサの出力信号の異常と判定するよう構成されてなることを特徴とする車輪速度センサ異常検出装置。 - 3つのレシオの内、時系列的に最初に算出された第1のレシオが所定値を充足しないと判定された場合、以後、その状態が所定回数繰り返されたか否かを判定し、所定回数繰り返されたと判定された際に正常と判定するよう構成されてなることを特等とする請求項7記載の車輪速度センサ異常検出装置。
- 連続する2つのレシオの内、時系列的に最初に算出されたレシオが所定値K1以上で、かつ、他方のレシオが所定値K2以下ではないと判定された場合、連続する3つのレシオが、それぞれ予め設定された基準値を充足するか否かを判定し、当該3つのレシオについて当該条件が満たされたと判定された場合、以後、当該状態が所定回数繰り返されるか否かを判定し、所定回数繰り返されたと判定された際に前記センサの出力信号の異常であるとして、所定の異常信号を出力するよう構成されてなることを特徴とする請求項6記載の車輪速度センサ異常検出装置。
- 外周方向に磁極が交互に配されて車輪と共に回転可能に設けられたセンサロータと、前記センサロータの回転に伴う磁束変化を検出するセンサとを有してなる車輪速度検出部における前記センサの出力信号の異常を検出する車輪速度センサ異常検出装置において実行される車輪速度センサ異常検出プログラムであって、
当該車輪速度センサ異常検出プログラムは、
前記センサの出力信号について、隣接する出力信号のレシオを順次算出するステップと、
前記ステップにおいて算出されたレシオについて、連続する2つのレシオの内、時系列的に最初に算出されたレシオが所定値K1以上で、かつ、他方のレシオが所定値K2以下となるものがあるか否かを判定するステップと、
前記ステップにおいて、連続する2つのレシオについて前記所定の条件が充足されたと判定された場合、以後、当該状態が所定回数繰り返されるか否かを判定するステップと、
前記ステップにおいて、連続する2つのレシオについて前記所定の条件が充足される状態が所定回数繰り返されたと判定された際に前記センサの出力信号の異常と判定するステップと、
を有してなることを特徴とする車輪速度センサ異常検出プログラム。 - 外周方向に磁極が交互に配されて車輪と共に回転可能に設けられたセンサロータと、前記センサロータの回転に伴う磁束変化を検出するセンサとを有してなる車輪速度検出部における前記センサの出力信号の異常を検出する車輪速度センサ異常検出装置において実行される車輪速度センサ異常検出プログラムであって、
当該車輪速度センサ異常検出プログラムは、
前記センサの出力信号について、隣接する出力信号のレシオを順次算出するステップと、
連続する3つのレシオが、それぞれ予め設定された基準値を充足するか否かを判定するステップと、
前記ステップにおいて、連続する3つのレシオについて前記所定の条件が満たされたと判定された場合、以後、当該状態が所定回数繰り返されるか否かを判定するステップと、
前記ステップにおいて、連続する3つのレシオについて前記所定の条件が充足される状態が所定回数繰り返されたと判定された際に前記センサの出力信号の異常と判定するステップと、
を有してなることを特徴とする車輪速度センサ異常検出プログラム。 - 3つのレシオの内、時系列的に最初に算出された第1のレシオが所定値を充足しないと判定された場合、以後、その状態が所定回数繰り返されたか否かを判定するステップと、
前記ステップにおいて、第1のレシオについて前記所定の条件が充足される状態が所定回数繰り返されたと判定された際に正常と判定するステップと、
を有してなることを特徴とする請求項11記載の車輪速度センサ異常検出プログラム。 - 連続する2つのレシオの内、時系列的に最初に算出されたレシオが所定値K1以上で、かつ、他方のレシオが所定値K2以下ではないと判定された場合、連続する3つのレシオが、それぞれ予め設定された基準値を充足するか否かを判定するステップと、
前記ステップにおいて、連続する3つのレシオについて当該条件が満たされたと判定された場合、以後、当該状態が所定回数繰り返されるか否かを判定するステップと、
前記ステップにおいて、連続する3つのレシオについて前記所定の条件が充足される状態が所定回数繰り返されたと判定された際に前記センサの出力信号の異常と判定するステップと、
を有してなることを特徴とする請求項11記載の車輪速度センサ異常検出プログラム。
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