JP2006348879A - エンジンの組立方法、及びエンジンブロック - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ボア部10と、クランクケース部13aと、クランクキャップ17とを備えるエンジンの組立方法において、ボア部10のクランクケース部13aと接する側にボルト座部10aが縁設され、ボルト座部10aには第1雌ネジ部10bと第2雌ネジ部10cが設けられ、第1雌ネジ部10bに、クランクキャップボルト18bを締結することで、クランクキャップ17がクランクケース部13aを挟み込んで組みつけられ、第2雌ネジ部10cに、シリンダヘッドボルト18aを締結することで、シリンダヘッド16が組みつけられ、一方からクランクキャップボルト18bがボルト座部10aを引っ張り、他方からシリンダヘッドボルト18aがボルト座部10aを引っ張ることで、ボルト座部10aに与える変位量を抑えること。
【選択図】 図1
Description
従って、エンジン運転中は、ピストン内壁に熱と圧力が常に負荷として与えられることになる。実際にエンジン運転中には、燃焼ガスの温度は2000℃以上にもなり、爆圧にさらされることになるので、その過酷な条件に耐え得るだけの強度が必要となる。
さらに、エンジンのシリンダブロック自体が、エンジンの出力を確保するために、ある程度のシリンダ径が必要となり、気筒数も、軽自動車や1000cc以下は一般的に3気筒、1000cc〜1500ccクラスの普通車で4気筒、それ以外では6気筒や8気筒といったものから、12気筒クラスに至るまで、複数のシリンダ部を必要とし、構造が複雑である上に、気筒数が増えるに従い必然的に巨大なユニットとなる。当然、大きさに見合った材料費が必要となり、巨大なユニットであるが故に加工コストもかかる。
車の高性能化の一環として、エンジンの重量を軽減するために、近年ではエンジンの材質にアルミニウムを採用するケースが多い。そういった場合にも、鉄製のシリンダライナをシリンダブロックに組み付けたり、スリーブレスのシリンダでは、ブロック自体に高強度なアルミニウム合金鋳物を使用して、シリコンを材料に添加して析出させたりと、各メーカが試行錯誤を繰り返し、それなりに高価な部品となっているのが現状である。
また、エンジンの強度を重視し鋳鉄製のエンジンを採用する場合にあっても、エンジン自体の出力が上がっており、シリンダ内面にメッキを施したり、鉄系金属原子を溶射してコーティングする処理を施したりと、高価な部品であることには変わりが無い。
特許文献1では、シリンダ部111とヘッド部112及びクランクケース部113とを一体成形したブロック110を備える一方、ベアリングキャップ114の取り付けでクランクシャフトを支持する主軸受部を有するバルクヘッドを上記クランクケース部113とは別体に形成し、このバルクヘッドを締結ボルトにより上記ブロック体に固定するようしている。
このように、シリンダブロック周りを極力一体化して、剛性とシール性及び軽量化を図るとともに、機械加工の必要なベアリング周りの軸受け部を分割することで、加工性を向上している。
しかしながら、エンジンの出力の向上とともに、シリンダ部の内筒面の加工精度の向上の必要が出てきていたために、これ以降のエンジンは、特許文献2や、特許文献3に開示されるような方法で、シリンダ内筒の加工のし易さを考慮した形状が多くなった。
また、特許文献3に開示されるエンジンを図12に示す。特許文献3の方法では、シリンダヘッド部133のウォータジャケット部134に連続して一体にシリンダ部132が設けられて上部本体が形成され、クランクケース138、ウォータジャケット外壁139及びスカート案内用円筒部140が一体となって、下部本体137が形成されている。このように2体構造にすることで、製作、組付けのし易さ、性能を両立している。
図13には、特許文献4の方法が示されており、シリンダブロック150は水冷式4気筒エンジンに用いられ、シリンダ部151と、クランクケース部152とに分割される。シリンダ部151は押し出し又は鍛造で成形し、シリンダ154の周りにウォータジャケット155、スタットボルト取り付け穴156、オイルドレン通路157等が形成されている。
また、シリンダ部151のシリンダ154内周面に、メッキを施している。このメッキは、例えばニッケル、又は鉄系のメッキが行われ、シリンダ部151のシリンダ内周面に、鋳造の際に発生する巣がなくなり歩留まりが良く安定した品質のメッキシリンダが確保できる。また、シリンダ部151がシンプルでコンパクトな形状の箱型となるため、メッキ工程での取り扱い、メッキ液のシールが容易でメッキ設備が小型になる。また、シリンダ部151のシリンダ154内周面に鉄系金属原子を溶射してコーティングする処理を施しても良い。
基本的に、シリンダの内筒部分は高温高圧にさらされるために剛性が必要となるが、外壁部分やウォータジャケットを構成する部分については、本来強度はそれほど必要ない。
今後、一層のシリンダ内筒部分の更なる高剛性化と共に、部品の低コスト化が求められていくので、高品質の部品は必要最小限にとどめ、構成することでコストを抑える必要がある。
図14はその部分的に組付けた状態の斜視図を示す。
クランクケース部13aと外壁部13bは一体的に形成されクランクケース13を成し、ボア部10には第1雌ネジ部と第2雌ネジ部を設けた取付部であるボルト座部10aをクランクケース部13aに接する側に設け、クランクケース13に組付けている。
そして、クランクケース部13aと、外壁部13bと、ボア部10及び図示しないクランクキャップで囲まれる空間を、冷却液を流す空間とする。
このように構成することで、一般的なエンジンのブロック分割構造における3つの課題を解決している。
このように潤滑にオイルを使用している為、通常はピストンの外周にはピストンリングが複数本はめ込まれ、シリンダの内壁面に吹き付けられたエンジンオイルを掻き落とし、必要最低限の油膜を作ると同時に、余分なオイルが燃焼室内に侵入するのを防いでいる。
ピストンリングとシリンダの内面との摺動抵抗は、エンジン運転時に発生する摺動抵抗の約1/3とも言われており、シリンダの内面への歪の発生を減少させることは極めて重要なのである。
このように、シリンダ内面には形状精度が必要であるが、組み付け等によって、その確保が難しいという課題がある。
この課題については、ボア部10に第1雌ネジ部、第2雌ネジ部を設けたボルト座部10aを、クランクケース部13aに接する側に設けることで、すなわち、ボア部におけるピストンの摺動部分と最も離れた位置にボルト座部10aを設けることで、ボア部10のピストン摺動部分に発生する歪を最小限に抑え、エンジンの出力低下や、燃費の悪化、オイルの過剰消費などの問題の発生を防いでいる。
この課題については、ボア部10と外壁部13bの間の空間を水路とすることによって、エンジンの冷却性能を確保している。
しかしながら、上記2つ目の課題については、クランクケース部13a側のボア部10にボルト座部10aを縁設することで、組み付け時に発生する応力の影響を抑えるよう配慮していても、実際に組付けられる際には、ボルト座部10aは締結ボルトが締結され上又は下方向に引っ張られることになり、組付け方によってはボア部10で必要とする形状精度が確保できないという問題があった。
これは、前述するように、ボア部10内を摺動するピストンにはめ込まれるピストンリングは、シリンダの内壁面に吹き付けられたエンジンオイルを掻き落とし、必要最低限の油膜を作ると同時に、余分なオイルが燃焼室内に侵入するのを防いでいるが、シリンダの内面の真円度が低いと、ピストンリングの摺動抵抗を増加させるとともに、ピストンリングとシリンダの内壁との間の隙間が許容されるよりも大きくなり、余分なオイルの燃焼室への侵入を増加させることとなる。この結果、エンジンの出力に低下や、燃費の悪化、オイルの消費など、様々な問題を引き起こす可能性があるからである。
(1)ピストンが摺動するボア部と、クランクシャフトを保持するクランクケース部と、前記クランクケース部と共にクランクシャフトを保持するクランクキャップとを備えるエンジンの組立方法において、前記ボア部の前記クランクケース部と接する側に取付部が縁設され、前記取付部の前記クランクケース部に面する側には第1雌ネジ部が設けられ、前記第1雌ネジ部と対向する側に第2雌ネジ部が設けられ、前記第1雌ネジ部に、第1締結ボルトを締結することで、前記クランクキャップが前記クランクケース部を挟み込んで組みつけられ、前記第2雌ネジ部に、第2締結ボルトを締結することで、シリンダヘッドが組みつけられ、一方から前記第1締結ボルトが前記取付部を引っ張り、他方から前記第2締結ボルトが前記取付部を引っ張ることで、前記取付部に与える変位量を抑えることを特徴とする。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載されるエンジンの組立方法において、前記中心軸と同一の方向に伸びるリブが、前記ボア部の外面であって、前記円筒部の周りに、前記中心軸と垂直な円を等分割した角度に位置するように設けられ、前記リブが前記支持部の両端に接続され、前記支持部に与えられた変位によって前記ボア部に与えられる変位量を分散することを特徴とする。
(5)(1)乃至(4)のいずれか1つに記載されるエンジンの組立方法で組み立てられたことを特徴とする。
(1)ピストンが摺動するボア部と、クランクシャフトを保持するクランクケース部と、前記クランクケース部と共にクランクシャフトを保持するクランクキャップとを備えるエンジンの組立方法において、前記ボア部の前記クランクケース部と接する側に取付部が縁設され、前記取付部の前記クランクケース部に面する側には第1雌ネジ部が設けられ、前記第1雌ネジ部と対向する側に第2雌ネジ部が設けられ、前記第1雌ネジ部に、第1締結ボルトを締結することで、前記クランクキャップが前記クランクケース部を挟み込んで組みつけられ、前記第2雌ネジ部に、第2締結ボルトを締結することで、シリンダヘッドが組みつけられ、一方から前記第1締結ボルトが前記取付部を引っ張り、他方から前記第2締結ボルトが前記取付部を引っ張ることで、前記取付部に与える変位量を抑えることを特徴とするので、第1締結ボルトと第2締結ボルトで上下に引っ張り合うことで、取付部に発生する変形量を小さくすることができ、取付部からボア部に伝わる応力の影響で発生する歪を小さくすることができるという優れた効果を奏する。
この場合、第1締結ボルトと第2締結ボルトは同軸上にある必要は無く、例えば軸をずらして上下で引っ張り合うことで、エンジン運転中に発生する力をも相殺しうる位置に設けることで、エンジン運転時において発生する歪を抑制することが可能となる。
(第1実施例)
図1は、第1実施例の模式断面図の一部であり、図2は第1実施例のエンジンの模式断面図である。また、図3(a)にはボア部、外壁部、締結ボルトを組み付けた状態の立体組み立て断面図を示し、(b)には締結ボルトが締結される部分の部分詳細断面を示す。
まず、全体構造の概略を示す図2から説明を行う。
ボア部10の内部にはピストン12が摺動し、ピストン12とシリンダヘッド16、そしてボア部10で囲まれる燃焼室20では、周期的に気化した燃料を爆発させて、ピストン12の推力を得ている。そのピストン12はコンロッド14に連結されて動力をクランクシャフト15に伝えている。
ボア部10の外側には外壁部13bが設けられ、シリンダブロック11を構成している。なお、第1実施例では外壁部13bはクランクケース部13aと一体的に形成され、クランクケース13を成している。ボア部10と外壁部13b及びシリンダヘッド16で囲まれる部分は水路として冷却液を通し、シリンダブロック11を冷却する働きを持っている。
クランクケース13の下部にはクランクキャップ17が組みつけられ、クランクケース部13aとクランクキャップ17でクランクシャフト15を支えている。
ボア部10は円筒部23が複数個並んだ形状になっており、第1実施例では図3(a)に示すように円筒部23を3つ平行に並べてある。
一般的に、シリンダブロック内の円筒部23であるシリンダの数がエンジンの気筒数を表しており、第1実施例では説明しやすいようにシリンダの数を3つ、つまり、直列3気筒のエンジンを例として用いて説明している。
なお、一般的にはシリンダ内径のことをボアと呼ぶが、第1実施例では、水冷するための水路を有するジャケット構造を含むシリンダブロックと区別をして、ピストン12をガイドするシリンダ部分であって、ジャケット構造を含まない円筒が並んだものをボア部10と呼ぶことにする。
以前は強度や加工性、耐熱性を重視して鋳鉄等が主に使われていたが、最近はエンジン自体の軽量化を図る目的でアルミニウム合金等か、アルミニウム合金製のブロックに鉄製のライナー等を備えてエンジンブロックとする場合が多い。
第1実施例のボア部10の材料にはダイカスト用アルミニウム合金を採用している。例えば、ADC12等の鋳造性に優れた高強度なダイカスト用アルミニウム合金が用いられている。
また、ボルト座部10aの断面を拡大したものが図3(b)である。
ボア部10は取付部であるボルト座部10aを備えており、ボルト座部10aは、クランクケース13との当接面を延長し、ボア部10の外形側に張り出すように縁設されている。
第1実施例ではボルト座部10aは合計8箇所設けられている。ボア部10の各気筒にあたる円筒部23の4隅に1つずつ、全周を分割したときに均等な距離に位置するように配置され、隣の円筒部23とはボルト座部10aを共有する構成となっている。よって、例えば直列4気筒のエンジンであれば、ボルト座部10aは2つ増えて10箇所となる。
もちろん、歪を分散させるために、ボルト座部10aを均等割りの位置に増やすことは有効なのであるが、エンジンの小型化とのバランスも考慮する必要があるために、現状はこのような配置になっている。
ボス部10dは、ボス部10dの中心軸が、ボア部10の対応する円筒部23の中心軸と平行になるように、ボア部10とクランクケース13の当接面に並べられて設けられている。そして、ボス部10dとボア部10は支持部10eによって接続され、ボア部10のクランクケース部13aとの当接面が延長されて、ボス部10dとクランクケース部13aの当接面、及び支持部10eとクランクケース部13aの当接面を形成しており、これらは1つの面を構成している。
即ち、ボア部10とクランクケース部13aを組み付ける側に、ボア部10とクランクケース部13aの当接面を延長するようにして、ボルト座部10aは張り出して縁設されている。
さらに、このボルト座部10aにおけるボス部10dの厚みは、第1雌ネジ部10b及び第2雌ネジ部10cを同軸上に形成するので、第1雌ネジ部10bの厚みと、第2雌ネジ部10cの厚み、及び第1雌ネジ部10bから第2雌ネジ部10cに向けて浸水しないように分離するために必要なだけの厚みしかない。
また、ボア部10の本体との接続部である支持部10eは、ボス部10dの厚みよりもさらに薄くなっている。
そういった理由で、ボルト座部10aはクランクケース部13aと組み付ける側に設けられ、支持部10eが可能な限り薄く設けられている。
そして、第1雌ネジ部10b、第2雌ネジ部10cはボス部10dの中心に位置する場所に向けられている。この場合、ボルト座部10aは、ボア部10に対して歪を発生させない状態で設けられていることが望ましく、本実施例では鋳造によって一体的に形成されているが、鍛造やそれに類する加工方法で形成しても良いし、加工時の歪が除去でき、位置精度を出すことができるのであれば、溶接等の接合方法を用いても良い。
なお、シリンダヘッド16とクランクキャップ17及びクランクシャフト15の組み付け状態によっては、第1雌ネジ部10bと第2雌ネジ部10cの軸をずらした方が、歪が少なくなる場合も考えられるので、必ずしも第1雌ネジ部10bと第2雌ネジ部10cが同軸上にある必要はない。エンジンが運転状態にあるときにボア部に発生する歪が最も少なくなるように組みつけられることが理想的である。
図1に示すクランクケース部13aは、ボア部10の内部を上下運動するピストン12の力を伝達するコンロッド14と、コンロッド14に接続されるクランクシャフト15が収納される部屋であり、ゴミ等が入り込まないように外部と隔離する機能、およびクランクシャフト15を受ける機能があれば足りるため、ボア部10程の強度を必要としない。
第1実施例では、クランクケース13にクランクキャップ17やボア部10等を組み付ける為等の高トルクで締結するボルトのネジ穴を備えないため、材料は安価な鋳造用のアルミニウム合金を用いて構成されている。
次に外壁部13bであるが、この部材はボア部10とクランクケース13を組付けた際に、ボア部10の外側に形成される外壁面の役割を果たす。
従って、通常のエンジンはジャケット構造となっており、内部に冷却水を通し、エンジンの運転中に発生する熱を抑える必要がある。このような理由で、ボア部10の外側には外壁部13bが必要であり、ボア部10と外壁部13bの間を冷却水が流れてエンジンを常に冷却する構造となっている。
また、クランクケース13下部には、クランクキャップ17を備えている。図1に示すように、クランクケース部13aとクランクキャップ17で、クランクシャフト15が収まる部屋及び、クランクシャフト15の軸部分を受ける部分を形成している。クランクキャップ17の下には、図示しないオイルパンが固定される。
前述のように第1実施例のボア部10にはボルト座部10aが備えられており、図1はボルト座部10aの備える第1雌ネジ部10b及び第2雌ネジ部10cの中心軸と、ボア部10の対応する円筒部23の中心軸を結んだ断面を示している。
この図1からも分かるように第1雌ネジ部10b及び第2雌ネジ部10cは同一軸上に設けられており、シリンダヘッドボルト18a及びクランクキャップボルト18bで、シリンダヘッド16、クランクケース13、クランクキャップ17等が組みつけられた際には、ボア部10の備えるボルト座部10aを、図面に示す通りシリンダヘッド16を上とする上下から引っ張り合うことになる。
つまり、ボルト座部10aはシリンダヘッドボルト18aとクランクキャップボルト18bによって上下に引っ張り合うことになり、それらの締結力のバランスによっては上又は下に偏って引っ張られることになる。
つまり、組みつけ方によってボア部10の有する円筒部23の形状精度が悪化する場合があるのである。
図4には組み付けた際のボア部10のモデルを歪解析した結果の側面図を示した図を示す。
図4は、ボア部10をモデル化して歪解析した結果の下部を拡大したものである。
図面の左右下部分にボス部10dを省略したボルト座部10aが表示されており、それぞれボス部10dの第1雌ネジ部10b及び第2雌ネジ部10cに荷重がかかっている。
これは図1に示されるように、シリンダヘッドボルト18a及び、クランクキャップボルト18bによって組み付け時に上下に引っ張られるからである。
なお、図4にてボルト座部10aの形状が変形しているのは、実際の変位量を示すのではなく、模式的に強調した変位量である。
この図4で示しているD1は最も大きく歪んでいる場所であり、D2、D3、D4の順に歪は小さくなる。
グラフの縦軸のボア真円度は、歪の解析結果に対してフーリエ級数展開を行い、4次成分の値をμmの単位で示したものである。
また、グラフの横軸は上面からの距離であり、高さ方向の距離をmm単位で示している。モデルの高さはA1mmとしている。
縦軸に用いているボア真円度に歪の解析結果に対してフーリエ級数展開を行い、4次成分の値を示したものを用いているのは、ボア部10に有するボルト座部10aにシリンダヘッドボルト18a、及びクランクキャップボルト18bを締め込む場合、シリンダヘッドボルト18aをボア部10に組み付けた段階でボルト座部10aが上側に引っ張られることになるが、ボルト座部10aが変形することで、ボア部10の内面は、1つの円筒部23につき4つのボルト座部10aが用意されているので、4方向から押されたような変形を受けることになる。この結果は、歪解析を行った場合の解をフーリエ級数展開した場合の4次成分に顕著に現れるためである。
このように、この値を高さ方向で比較することによって、ボア部10の円筒部23の高さ方向のどの位置にどの程度の歪が現れているかを顕著に示すことができる。
この結果、ベストモード条件25の示す線は、ボア真円度の値が小さい状態でなだらかに変化している。ベストモード条件25のボア真円度の最大値はB1μmとなる。
比較条件26の示す線は、ベストモード条件25とほぼ同一の値を示しているが、上面からの距離が遠くなるにつれて、若干、ボア真円度が悪化している。その差は矢印a1程度である。比較条件26のボア真円度の最大値はB2μmとなる。
従来技術モデル条件27の示す線は、上端と下端の中央より少し下端よりに現れる第1ピーク30と、下端に現れる第2ピーク31において高い値を示している。その差は比較条件26と比較しても矢印a2程度の差が表れる。従来技術モデル条件27のボア真円度の最大値はB3μmとなる。
これらベストモード条件25、比較条件26、従来技術モデル条件27を比較すると、従来技術での解析結果である従来技術モデル条件27よりも、本発明の方法によるベストモード条件25、比較条件26の方が全体的にボア真円度の値は小さく、ボア部10の真円度が高いことが分かる。
図6、図7は、3気筒であるボア部の内筒形状のみを立体的に示しており、形状精度に対してのずれを分かり易いように強調して示してあり、歪の大きい部分を濃い色で、歪の小さい部分を薄い色で示している。したがってD1、D2、D3、D4、D5の順に歪が小さいことを示している。
図6に採用したモデルは、図5の従来技術モデル条件27と同じものであり、特許文献3と同様の形状をしている。
図7には図4で示すボア部10の形状をモデルとしている。解析の条件はベストモード条件25と同じとしている。なお、解析条件に比較条件26を用いてもほぼ同じ結果が出るので省略する。
一方、図7に示されるベストモード条件25の場合、円筒の形状はほぼ上から下まで同一の径を保っている様子が分かる。ただし、下の部分では若干歪が強く出ている。
これらの結果は図5と対応している。すなわち、ベストモード条件25では上面からの距離に関わらずほぼ一定の値を示しているのに対し、従来技術モデル条件27では、中ほどで第1ピーク30が現れ、下端でも第2ピーク31が現れている。この様子が図6に反映されて示される、くびれと、下側の広がりを示している。
また、ボルト座部10aのある部分は図6、図7いずれの場合も歪が発生している様子が分かるが、従来技術モデル条件27のモデルを用いた解析結果である図6のほうがより大きな歪が発生していることが示されている。
つまり、これら図4乃至図7によって、従来技術モデル条件27よりも、本発明の方法であるベストモード条件25、比較条件26の場合に、発生する歪は少ない。
よって、図5に示すように、従来技術モデル条件27と比較条件26では、それぞれのボア真円度の最大値であるB2とB3の差の分、つまり図5の矢印a1に示すだけのボア真円度の差が表れる。よって、比較条件26の方が、従来技術モデル条件27より歪の少ない状態での組みつけが可能であり、従来技術モデル条件27よりも、ベストモード条件25及び比較条件26のモデルのほうが、ボア真円度の最大値が1/3倍程度の値で組みつけられている。すなわち発明の方法を用いることで組み立て時に発生する歪が軽減され、円筒の上から下まで真円度は均一になるので、摺動抵抗を減らすことが可能であり、燃焼室20へのオイルの侵入量を減少させることが可能になる。
更に、ベストモード条件25と比較条件26で比較した場合には、円筒の上端から中域にかけては同じような結果となっているが、下端では若干、比較条件26のほうが、真円度が悪化しており、それぞれのボア真円度の最大値であるB1とB2の差の分、つまり図5の矢印a2に示す程度の差が生まれる。
なお、この図5に示すボア真円度の値を、従来技術モデル条件27のボア真円度の最大値であるB3μmの1/3程度に抑えることで、現状のエンジンの性能を満足する程度の真円度が得られるが、本発明の第1実施例の方法では、図5のベストモード条件25及び比較条件26に示されるように、それに近い値を達成することが可能となる。
図8は、第1実施例における、エンジンの構成部品を組み付ける際に発生する力のバランスについて示している。
図面の構成は図1の一部を拡大したものとなっており、ボルト座部10aにシリンダヘッドボルト18a及びクランクキャップボルト18bが組みつけられることにより、ボア部10、シリンダヘッド16、クランクケース13等が組みつけられているという構成になっている。
このことで、シリンダヘッドボルト18aの締結によって、ボルト座部10aには第1軸力47を発生し、クランクキャップボルト18bの締結によって、ボルト座部10aには第2軸力46が発生する。これによって、ボア部10はクランクケース13に組みつけられ、シリンダヘッド16はボア部10の上端にガスケット28を介して締め付けられる。従って、ボア部10にはシリンダヘッド16から押圧力45を受けることになる。
このような力によって、各部品が組み付けられるが、ボア部10がクランクケース部13aに組みつけられる際には、均等に面圧が発生することが望ましい。つまり面圧の総和が、第3面圧分布線53に示すような状態になればよい。
図12で示す特許文献3と同等の構造である場合には、外壁部とボア部がシリンダヘッドから遠い方のボア部の端で繋がっている。燃焼室20で発生する爆圧が漏れないようにシールするために、通常はシリンダブロックとシリンダヘッドを数十kNのトルクでボルトによって締め付けることになるが、特にボア部とシリンダブロックとの当接面では、強い面圧を確保するためにシール性の高いガスケットを使用する。
このため、シリンダブロック外面でシリンダヘッドと締結されると、必然的に締結部位で外壁部を上方向に引っ張る力が発生し、一方ボア部はシリンダヘッドとの締結面で下に押されることになるので、結果的にボア部の下部は外壁部と繋がっているために、外側に引っ張られることになり、その影響でボア部の中ほど、図5で示す第1ピーク30の位置で内側に変形する力を受けることになる。つまり、ボア部の下部で円筒の外側に、ボア部の中ほどで内側への歪が大きくなってしまう。よって、図6に示すようなくびれ形状になる。
つまり、第2軸力46と第1軸力47によって発生する第1面圧分布線50と第2面圧分布線51を合成した面圧分布が第3面圧分布線53のような形になるように調整することで、クランクケース部13aのボア部10との接合面に発生する面圧分布は均一になる。
その結果、図7に示すように円筒形状の変形が抑えられ、歪は小さいことがわかる。
つまり、面圧分布が均一になることでシール性を増し、発生する歪が少なくなるという効果が得られる。
(第2実施例)
図9には、第2実施例のボア部の立体斜視図を示す。
第2実施例のボア部10では第1実施例と同様に、ボルト座部10aを1つの円筒部23につき4つ備えており、隣り合う円筒部23同士ではボルト座部10aを共用するので、3気筒のボア部10には、ボルト座部10aは8箇所備えている。このボルト座部10aは、ボス部10dと支持部10eを備え、ボス部10dには第1雌ネジ部10bと第2雌ネジ部10cを備えている。
また、リブ10fは円筒部23の外面に、円筒部23の中心軸と平行な円を等分割した位置に供えられており、第2実施例では8分割した位置に6本備えている。
円筒部23が隣接する位置に存在するボルト座部10aは、左右の円筒部23の間に位置し、リブ10fをそれぞれ左右に1本ずつ持って支持部10eに接続している。
第2実施例においても図1に示すように組みつけられ、ボルト座部10aはシリンダヘッドボルト18a及びクランクキャップボルト18bによって上下に荷重を受けることになる。
しかしながら、ボルト座部10aがリブ10fを備えているために、図8で示す第1軸力47及び第2軸力46によって、ボルト座部10aに同じ加重が加えられた場合にも、リブ10fによって支えられるためにボルト座部10aの変位量はより少なくなり、ボルト座部10aに加えられた加重が、リブ10fによって1箇所当たり2方向に分散するために、ボア部10に間接的に与えられる荷重も分散される。従って、第1実施例では4方向から加重を受けることによって歪が発生していたが、第2実施例では8方向に荷重が分散されることによって1箇所にあたりに発生する歪は小さくなる。
これらの結果、ボア部10の真円度に与える影響も小さくなる。
さらに、シリンダヘッドボルト18aとクランクキャップボルト18bによって、上下に引っ張る方式を採用しているので、第1実施例同様に、ボルト座部10aの変位量を小さくすることが可能であり、図5に示すグラフに示すボア真円度も、第1実施例の場合よりもさらに小さくすることが可能となる。
(1)ピストン12が摺動するボア部10と、クランクシャフト15を保持するクランクケース部13aと、クランクケース部13aと共にクランクシャフト15を保持するクランクキャップ17とを備えるエンジンの組立方法において、ボア部10のクランクケース部13aと接する側にボルト座部10aが縁設され、ボルト座部10aのクランクケース部13aに面する側には第1雌ネジ部10bが設けられ、第1雌ネジ部10bと対向する側に第2雌ネジ部10cが設けられ、第1雌ネジ部10bに、クランクキャップボルト18bを締結することで、クランクキャップ17がクランクケース部13aを挟み込んで組みつけられ、第2雌ネジ部10cに、シリンダヘッドボルト18aを締結することで、シリンダヘッド16が組みつけられ、一方からクランクキャップボルト18bがボルト座部10aを引っ張り、他方からシリンダヘッドボルト18aがボルト座部10aを引っ張ることで、ボルト座部10aに与える変位量を抑えることを特徴とするので、ボルト座部10aに発生する変形量を小さくすることができ、ボルト座部10aからボア部10に伝わる応力の影響で発生する歪を小さくすることができるという優れた効果を奏する。
例えば、シリンダヘッドボルト18aとクランクキャップボルト18bはボス部10dの中心に同軸上に設けられているが、エンジンの運転状態で発生する力を加味して、シリンダヘッドボルト18aとクランクキャップボルト18bの軸をずらして設けることを妨げない。例えば、ボルト座部10aがシリンダヘッド16の方向に引っ張られることから、クランクキャップボルト18bをシリンダヘッドボルト18aの外側に設けて、歪みにくくしても良いし、コンロッド14に転結するクランクシャフト15との対応で、全体的にオフセットさせるようにしても良い。
10a ボルト座部
10b 第1雌ネジ部
10c 第2雌ネジ部
10d ボス部
10e 支持部
10f リブ
11 シリンダブロック
12 ピストン
13 クランクケース
13a クランクケース部
13b 外壁部
14 コンロッド
15 クランクシャフト
16 シリンダヘッド
17 クランクキャップ
18a シリンダヘッドボルト
18b クランクキャップボルト
20 燃焼室
23 円筒部
25 ベストモード条件
26 比較条件
27 従来技術モデル条件
28 ガスケット
30 第1ピーク
31 第2ピーク
45 押圧力
46 第2軸力
47 第1軸力
50 第1面圧分布線
51 第2面圧分布線
53 第3面圧分布線
Claims (5)
- ピストンが摺動するボア部と、クランクシャフトを保持するクランクケース部と、前記クランクケース部と共にクランクシャフトを保持するクランクキャップとを備えるエンジンの組立方法において、
前記ボア部の前記クランクケース部と接する側に取付部が縁設され、
前記取付部の前記クランクケース部に面する側には第1雌ネジ部が設けられ、前記第1雌ネジ部と対向する側に第2雌ネジ部が設けられ、
前記第1雌ネジ部に、第1締結ボルトを締結することで、前記クランクキャップが前記クランクケース部を挟み込んで組みつけられ、
前記第2雌ネジ部に、第2締結ボルトを締結することで、シリンダヘッドが組みつけられ、
一方から前記第1締結ボルトが前記取付部を引っ張り、他方から前記第2締結ボルトが前記取付部を引っ張ることで、前記取付部に与える変位量を抑えることを特徴とするエンジンの組立方法。 - 請求項1に記載されるエンジンの組立方法において、
前記取付部は、支持部とボス部を有し、前記ボア部の有する円筒部の中心軸と平行に前記ボス部が設けられ、前記ボア部と前記ボス部は前記支持部によって接続され、
前記ボス部に、前記第1雌ネジ部と前記第2雌ネジ部とが、同軸上に設けられ、
前記第1締結ボルトが前記第1雌ネジ部に、前記第2締結ボルトが前記第2雌ネジ部に、締結されることで、一方から前記第1締結ボルトが前記ボス部を引っ張り、他方から前記第2締結ボルトが前記ボス部を引っ張ることで、前記取付部の有する前記支持部に与える変位量を抑えることを特徴とするエンジンの組立方法。 - 請求項1又は請求項2に記載されるエンジンの組立方法において、
前記第2締結ボルトの締め付けトルクよりも、前記第1締結ボルトの締め付けトルクを高くしてやることで、前記取付部に与える変位量を抑えることを特徴とするエンジンの組立方法。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載されるエンジンの組立方法において、
前記中心軸と同一の方向に伸びるリブが、前記ボア部の外面であって、前記円筒部の周りに、前記中心軸と垂直な円を等分割した角度に位置するように設けられ、
前記リブが前記支持部の両端に接続され、前記支持部に与えられた変位によって前記ボア部に与えられる変位量を分散することを特徴とするエンジンの組立方法。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載されるエンジンの組立方法で組み立てられたことを特徴とするエンジンブロック。
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