JP2006169963A - 内燃機関 - Google Patents

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/006Camshaft or pushrod housings
    • F02F2007/0063Head bolts; Arrangements of cylinder head bolts

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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】内燃機関において、シリンダブロックの分割による小型軽量化並びに低コスト化を図ると共にシリンダボアの真円度の向上を図る。
【解決手段】シリンダブロック12をシリンダ15とクランクケース16とに分割し、このシリンダ15をシリンダ外壁17とシリンダライナ18とに分割し、下方からスルーボルト14がベアリングキャップ13、クランクケース16、シリンダ15、シリンダヘッド11を貫通して締結することで、シリンダライナ18のフランジ部23をシリンダ外壁17とクランクケース16より挟持する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シリンダヘッド、シリンダブロック、クランクベアリングキャップなどが締結されて構成される内燃機関に関するものである。
一般的に、内燃機関は、ピストンを移動自在に支持するシリンダボアが形成されたシリンダブロック、吸排気ポートが形成されると共に、吸排気弁やこれを駆動するカムシャフトなどが支持されたシリンダヘッド、ピストンを駆動するクランクシャフトを支持するベアリングキャップなどにより構成されている。そして、このシリンダヘッド、シリンダブロック、ベアリングキャップは締結ボルトによりそれぞれ一体に締結されている。
近年、内燃機関は小型軽量化が図られており、各構成部材をアルミニウム材料を用いて鋳造、特に、ダイカストにより製造することが行われている。上述した内燃機関を構成するシリンダブロック、ベアリングキャップもアルミダイカストにより製造されるものであるが、製法上、各構成部材を小型化することが望ましい。
このような軽量化を図った内燃機関としては、下記特許文献1、2に記載されたものがある。この特許文献1に記載されたエンジンのシリンダブロック組立体は、アルミニウム合金製のシリンダブロックに、マグネシウム合金製のクランクケースブロック、アルミニウム合金製のベアリングキャップを順に重合し、ベアリングキャップ及びクランクケースブロックを挿通した連結ボルトを、シリンダブロックに螺着して三者を一体に結合させたものである。また、特許文献2に記載されたエンジンのシリンダブロック構造は、シリンダボアを形成するシリンダ部を外壁部とシリンダライナにより構成し、外壁部の下端に形成したライナ取付面に対して、シリンダライナの下端に形成したフランジ部をボルト締着したものである。
実開平05−064440号公報 特開平05−079400号公報
上述した特許文献1に記載されたエンジンのシリンダブロック組立体にあっては、シリンダブロックの外周部には上方に開口した冷媒ジャケットが所定深さまで形成されており、このシリンダブロックはシリンダヘッドとクランクケースブロックとの間に挟まれた状態で締結されている。そのため、シリンダブロックは所定の圧縮応力が付与された状態にあり、冷媒ジャケットの外周壁に作用する圧縮応力が下部を伝って冷媒ジャケットの内周壁に伝達され、シリンダボアの真円度が低下してしまうという問題がある。
また、特許文献2に記載されたエンジンのシリンダブロック構造にあっては、シリンダブロックの下方からシリンダライナを挿入し、外壁部の下端に形成したライナ取付面にシリンダライナのフランジ部を密着してボルト締着している。ところが、エンジン動作時には、シリンダボアに非常に高い応力が作用するものであり、ボルト締着による締結力だけでは不十分でありエンジン強度が低下してしまうという問題がある。また、シリンダブロック軸受壁に挿入用の切欠を形成する必要があり、この点もエンジン強度を低下させる要因となっている。更に、シリンダライナの上端部はシリンダブロックの内周面に密着しているだけであり、ウォータジャケットの高いシール性を確保することができないばかりか、このシリンダブロックの外壁部が片持ち状態であるため、その上面にガスケットを介して締結されるシリンダヘッドとの面圧を確保することができず、この位置でのシール性も低下してしまう。
本発明は、このような問題を解決するためのものであって、シリンダブロックの分割による小型軽量化並びに低コスト化を図ると共にシリンダボアの真円度の向上を図った内燃機関を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の内燃機関は、シリンダヘッドの下部にシリンダブロックが連結され、該シリンダブロックの下部にクランクシャフトを支持するベアリングキャップが連結された内燃機関において、前記シリンダブロックはシリンダとクランクケースに分割され、該シリンダはシリンダ外壁とシリンダライナに分割され、該シリンダライナのフランジ部が前記シリンダ外壁と前記クランクケースにより挟持されて締結されたことを特徴とするものである。
本発明の内燃機関では、前記シリンダ外壁と前記シリンダライナとの間にウォータジャケットが設けられたことを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記シリンダ外壁及び前記シリンダライナの上面部がガスケットを介して前記シリンダヘッドに密着して締結されたことを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記シリンダ外壁の下面部と前記シリンダライナのフランジ部との間にガスケットが介装されると共に、該フランジ部と前記クランクケースの上面部との間にガスケットが介装されたことを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記シリンダ外壁と前記シリンダライナのフランジ部と前記クランクケースとの間に位置決めピンが介装されたことを特徴としている。
本発明の内燃機関では、締結ボルトが下方から前記ベアリングキャップと前記クランクケースと前記シリンダライナのフランジ部と前記シリンダ外壁とを貫通して前記シリンダヘッドに締結されたことを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記締結ボルトは、中間ねじ部が前記シリンダ外壁に螺合することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記シリンダライナは、シリンダボアを形成する複数の円筒部が並列に連続して設けられ、前記各円筒部の連結部に冷却水通路が形成されたことを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記シリンダライナは、シリンダボアを形成する壁部の厚さが下部に比べて上部を厚く形成したことを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記シリンダライナの外周部に周方向に沿って前記シリンダ外壁の内周面に接触する突出部を設け、前記シリンダ外壁と前記シリンダライナとの間に上部ウォータジャケット及び下部ウォータジャケットが設けられたことを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記上部ウォータジャケットを流れる冷却水の流路面積を、前記下部ウォータジャケットを流れる冷却水の流路面積よりも小さく設定したことを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記下部ウォータジャケットは、底部が前記シリンダライナのフランジ部により形成されていることを特徴としている。
本発明の内燃機関によれば、シリンダヘッドの下部にシリンダブロックを連結し、シリンダブロックの下部にクランクシャフトベアリングキャップを連結し、このシリンダブロックをシリンダとクランクケースに分割し、シリンダをシリンダ外壁とシリンダライナに分割し、このシリンダライナのフランジ部をシリンダ外壁とクランクケースにより挟持して締結したので、シリンダブロックを3分割することによりシリンダ外壁とシリンダライナとクランクケースをそれぞれ小型化して軽材料で高精度に製造することが可能となり、全体として軽量化を図ることができると共に低コスト化を図ることができ、また、フランジ部をシリンダ外壁とクランクケースにより挟持して各部材を締結することで、シリンダに対して部分的な締結力が作用することはなく、シリンダボアの真円度を向上することができる。
以下に、本発明にかかる内燃機関の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る内燃機関としてのガソリンエンジンにおけるボア中心での断面(図3のI−I断面)図、図2は、実施例1のガソリンエンジンにおけるボア間での断面(図3のII−II断面)図、図3は、実施例1のガソリンエンジンにおけるシリンダブロックの平面図、図4は、実施例1のガソリンエンジンにおけるシリンダの分解斜視図、図5は、実施例1のガソリンエンジンにおけるシリンダの締結状態を表す要部断面図である。
実施例1のガソリンエンジンは、図1乃至図4に示すように、上方からシリンダヘッド11、シリンダブロック12、クランクシャフトベアリングキャップ(以下、ベアリングキャップ)13とが組み合わされ、複数のスルーボルト(締結ボルト)14により一体に組み付けられて構成されている。そして、シリンダブロック12は、シリンダ15とクランクケース16に分割され、このシリンダ15は、シリンダ外壁17とシリンダライナ18に分割され、シリンダライナ18のフランジ部がシリンダ外壁17とクランクケース16により挟持されて締結されている。
即ち、シリンダ15はアルミニウム合金製であって、シリンダ外壁17とシリンダライナ18とが組み合わされて構成されている。シリンダライナ18は、3つのシリンダボア21を形成する3つの円筒部22が並列に連続して設けられると共に、各円筒部22の下端部に全周にわたってフランジ部23が一体に設けられて構成されており、各シリンダボア21に図示しないピストンが摺動自在に嵌合可能となっている。シリンダ外壁17は、シリンダライナ17の各円筒部22を外側から一定間隔をもって囲繞する外壁部24が設けられると共に、外壁部24の下端部に全周にわたってフランジ部25が一体に設けられて構成されている。
そして、シリンダ外壁17に対してシリンダライナ18が下方から挿入され、図5に詳細に示すように、各フランジ部23,25がその間にガスケット26を介して所定の位置で密着することで両者が組み合わされることで、各円筒部22と外壁部24との間にエンジン冷却水が充填されるウォータジャケット27が上方に開口して構成される。また、シリンダ外壁17の外壁部24及びシリンダライナ18のフランジ部23には、ウォータジャケット27の外側であって、各シリンダボア21の間に位置するように、スルーボルト14が下方から貫通する8つの貫通孔28,29が形成されると共に、外壁部24側の貫通孔28の下端部には雌ねじ部28aが形成されている。
クランクケース16はマグネシウム合金製であって、中央部に各シリンダボア21と連通するボア開口部30が複数(本実施例では、3つ)直線状に並んで形成されると共に、この各ボア開口部30の下方に図示しないクランクシャフトの偏心部を収容する第1収容部31が形成されている。また、クランクケース16には、この各ボア開口部30及び第1収容部31の間に位置して、クランクシャフトを回転自在に支持する半割りの第1軸受部32が所定間隔で複数形成されている。そして、クランクケース16には、この複数の第1軸受部32の外側に位置して、スルーボルト14が下方から貫通する8つの貫通孔33が形成されている。
ベアリングキャップ13はマグネシウム合金製であって、クランクケース16の各第1収容部31に連通する第2収容部34が形成されると共に、各第2収容部34の間に位置して、第1軸受部32に対向するように半割りの第2軸受部35が所定間隔で複数形成されている。そして、ベアリングキャップ13には、この複数の第2軸受部35の外側に位置して、スルーボルト14が下方から貫通する8つの貫通孔36が形成されている。
そして、シリンダブロック12を構成するシリンダ15とクランクケース16が組み合わされると共に、その下部にベアリングキャップ13が組み合わされた状態で、複数のスルーボルト14がその下方から各貫通孔36,33,29,28の順に貫通すると共に、先端部がシリンダヘッド11を貫通し、中間ねじ部14aがシリンダ外壁17の雌ねじ部28aに螺合すると共に、先端ねじ部14bに締結ナット37が螺合している。従って、スルーボルト14によりシリンダ15(シリンダ外壁17、シリンダライナ18)とクランクケース16とベアリングキャップ16が一体に仮締結された後、シリンダヘッド11とシリンダブロック12(シリンダ15、クランクケース16)とベアリングキャップ13が一体に締結されることとなる。このように締結されると、マグネシウム合金製のクランクケース16及びベアリングキャップ13に圧縮応力が作用した締結状態となり、軽量化が可能になると共に、クランクケース16及びベアリングキャップ13の強度アップを図ることができる。なお、ベアリングキャップ13の下部には図示しないオイルパンが取付けられる。
また、シリンダ15を構成するシリンダ外壁17及びシリンダライナ18とクランクケース16との間には、所定の位置に複数の位置決めピン38がそれぞれに貫入し、この位置決めピン38よりもシリンダ中心に対して外側の位置で締結ボルト39により3者が締結されており、この位置決めピン38よりも外側におけるシリンダライナ18とクランクケース16との締結面にガスケット40が介装されている。従って、エンジン内部の潤滑油がシリンダ15とクランクケース16との合わせ面から外部へ漏洩するのをこのガスケット40により防止することができる。
一方、クランクケース16とベアリングキャップ13との間にて、クランクケース16から複数の連結ボルト41がベアリングキャップ13に螺合しており、この連結ボルト41の内側におけるクランクケース16とベアリングキャップ13との締結面にガスケット42が介装されている。また、クランクケース16とベアリングキャップ13との間には、所定の位置に複数の位置決めピン43がそれぞれに貫入し、この位置決めピン43よりもシリンダ中心に対して外側の位置で、締結ボルト44により両者が締結されている。従って、軸受部32,35の潤滑油がクランクケース16とベアリングキャップ13との合わせ面から外部へ漏洩するのをこのガスケット42により防止することができる。
ところで、実施例1のエンジンは、前述したように、シリンダヘッド11とシリンダブロック12とベアリングキャップ13とがスルーボルト14により締結されてなり、シリンダブロック12がシリンダ15とクランクケース16に分割されて構成されている。そして、シリンダヘッド11及びとシリンダ15がアルミニウム合金製であり、クランクケース16及びベアリングキャップ13がマグネシウム合金製であり、このシリンダ15とクランクケース16とベアリングキャップ13の少なくともいずれか一つが、他の部材に影響を与えることなく、エンジンの設計仕様に応じて単体で組み替え可能に形成されている。
このような本実施例のエンジンを組み立てるには、まず、シリンダ15を構成するシリンダ外壁17とシリンダライナ18とクランクケース16との間にガスケット26,40を介装すると共に複数の位置決めピン38を貫入し、これらを位置決めした状態で複数の締結ボルト39により仮締結し、次に、クランクケース16とベアリング13との間にガスケット42を介装すると共に複数の位置決めピン43を貫入し、これらを位置決めした状態で複数の締結ボルト41,44により仮締結する。続いて、シリンダ15の上部にガスケット45を介装してシリンダヘッド11を載置して位置決めをした後、複数のスルーボルト14を下方からベアリングキャップ13とクランクケース16とシリンダ15とシリンダヘッド11の各貫通孔36,33,29,28に貫通させながら、中間ねじ部14aをシリンダ外壁17の雌ねじ部28aに螺合させる。そして、シリンダ外壁17とシリンダライナ18とクランクケース16とベアリングキャップ13とが締結された状態で、最後に、スルーボルト14の先端ねじ部14bに締結ナット37を螺合させる。従って、シリンダヘッド11とシリンダブロック12を構成するシリンダ15とクランクケース16とベアリングキャップ13がスルーボルト14により一体に締結される。
この場合、図5に示すように、シリンダ15を構成するシリンダライナ18は、フランジ部23がガスケット26,40を介してシリンダ外壁17とクランクケース16に挟持された状態で締結されることとなる。また、シリンダ外壁17とシリンダライナ18は上面部がガスケット45を介してシリンダヘッド11の下面に密着して締結されることとなる。そのため、シリンダ外壁17及びシリンダライナ18には水平面内で均等な圧縮応力が作用した状態で締結され、シリンダボア21の適正な真円度が確保されると共に、高精度なシール性が確保される。
このように実施例1のガソリンエンジンにあっては、シリンダブロック12をシリンダ15とクランクケース16とに分割し、このシリンダ15をシリンダ外壁17とシリンダライナ18とに分割し、下方からスルーボルト14がベアリングキャップ13、クランクケース16、シリンダ15、シリンダヘッド11を貫通して締結することで、シリンダライナ18のフランジ部23をシリンダ外壁17とクランクケース16より挟持している。
従って、マグネシウム合金製のクランクケース16及びベアリングキャップ13に圧縮応力が作用した状態で連結されることとなり、エンジン全体の軽量化が可能になると共に、クランクケース16及びベアリングキャップ13の強度アップを図ることができる。そして、シリンダブロック12をシリンダ15とクランクケース16とによる分割構造とすると共に、シリンダ15をシリンダ外壁17とシリンダライナ18とによる分割構造とすることで、各構成部材を小型化及び薄肉化することができ、ダイカストにより容易に且つ高精度に製造することができる。
また、スルーボルト14によりベアリングキャップ13とクランクケース16とシリンダ15を挟持した状態でシリンダヘッド11に結合するため、シリンダ15を構成するシリンダライナ18のフランジ部23をシリンダ外壁17とクランクケース16により挟持して締結することとなり、シリンダ15やクランクケース16に部分的な締結力が作用することはなく、また、締結用の多くのボルト穴が不要となり、シリンダボア21の真円度を向上することができると共に、シリンダ15の強度低下を防止することができる。
この場合、シリンダライナ18のフランジ部23がガスケット26,40を介してシリンダ外壁17とクランクケース16に密着し、シリンダ外壁17及びシリンダライナ18は上面部がガスケット45を介してシリンダヘッド11の下面に密着し、この状態でシリンダ15が締結されている。従って、シリンダヘッド11からの締結力はシリンダ外壁17及びシリンダライナ18に均等に伝達され、シリンダ外壁17からシリンダライナ18にシリンダボア21を変形されるような応力が伝達されることはなく、この点でも、シリンダボア21の真円度を向上することができ、また、シリンダ15は水平面内で均等な圧縮応力が作用した状態で締結されるため、締結される各部材との密着性がよく、シール性を向上して燃焼ガスや潤滑油などの漏洩を防止することができ、エンジン性能を向上することができる。
また、シリンダ外壁17とシリンダライナ18を組み合わせて円筒部22と外壁部24との間にウォータジャケット27を設けており、このウォータジャケット27の幅や深さを自由に設定することができる。即ち、ウォータジャケット27の幅を狭くすることで、左右のスルーボルト14のピッチを短縮することができ、各締結部材の口開きを確実に防止することができる。また、エンジン形式に応じてウォータジャケット27の幅や深さを変更することで、適正な容積に設定することができ、エンジン冷却効率を向上して燃費を向上することができる。
更に、スルーボルト14をベアリングキャップ13とシリンダブロック12に貫通して中間ねじ部14aをシリンダ外壁17の雌ねじ部28aに螺合させることで、このベアリングキャップ13とシリンダブロック12を仮締結することで、サブアッシー化が可能となり、シリンダヘッド11を別工程で締結することが可能となり、シリンダヘッド11とシリンダブロック12を別の場所で製造してから組立ラインで両者を組み付けることができる。また、シリンダ15とクランクケース16とベアリングキャップ13の締結力と、シリンダブロック12とシリンダ15との締結力を変えることができ、例えば、マグネシウム合金などで製造した部品の締結力を低く設定して過大な軸力が作用しないように調整することができる。
また、シリンダ外壁17とシリンダライナ18とクランクケース16とを一つの位置決めピン38により位置決め連結したことで、組付性を向上することができる。
図6は、本発明の実施例2に係る内燃機関としてのガソリンエンジンにおけるシリンダライナの要部縦断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例2のガソリンエンジンは、前述した実施例1と同様に、図1に示すように、シリンダブロック12がシリンダ15とクランクケース16に分割され、このシリンダ15がシリンダ外壁17とシリンダライナ18に分割され、シリンダライナ18のフランジ部23がシリンダ外壁17とクランクケース16により挟持された状態で、下方からスルーボルト14がベアリングキャップ13、クランクケース16、シリンダ15(シリンダライナ18、シリンダ外壁17)シリンダヘッド11を貫通して締結することで、シリンダヘッド11とシリンダブロック12とベアリングキャップ13とが組み合わされて構成されている。
そして、このシリンダライナ18は、3つのシリンダボア21を形成する3つの円筒部22が並列に連続して設けられると共に、各円筒部22の下端部に全周にわたってフランジ部23が一体に設けられて構成されており、このシリンダライナ18のフランジ部23には各シリンダボア21の間に位置してスルーボルト14が下方から貫通する貫通孔29が形成されている。そして、シリンダ外壁17の内側にシリンダライナ18が挿入されて両者が組み合わされることで、円筒部22と外壁部24との間にエンジン冷却水が充填されるウォータジャケット27が形成される。
本実施例では、図6に示すように、シリンダライナ18の各円筒部22を連結する壁部(連結部)22aに複数の冷却水通路51,52,53が設けられている。各冷却水通路51,52,53は、左右のウォータジャケット27同士を連通するものであり、冷却水通路51は円筒部22の上部に、冷却水通路52は円筒部22の下部にそれぞれ所定角度をもって形成され、冷却水通路53は円筒部22の上部から下部に冷却水通路51,52と交差するように逆方向に傾斜して形成されている。
このように実施例2のガソリンエンジンにあっては、シリンダブロック12をシリンダ15とクランクケース16に分割し、このシリンダ15をシリンダ外壁17とシリンダライナ18に分割し、このシリンダ外壁17の内側にシリンダライナ18が挿入して組み合わせることで、円筒部22と外壁部24との間にウォータジャケット27を形成し、シリンダライナ18の各円筒部22を連結する壁部22aに左右のウォータジャケット27同士を連通する冷却水通路51,52,53を設けている。
従って、シリンダ15を分割構造とすることで、シリンダライナ18の各円筒部22の壁部22aに冷却水通路51,52,53を形成することができ、エンジン冷却水が、シリンダボア21の周辺のウォータジャケット27だけでなく、シリンダボア21間の冷却水通路51,52,53を流れることとなり、シリンダボア21をその上部から下部まで均等に冷却することができ、エンジン冷却効率を向上することができる。
なお、シリンダライナ18の各円筒部22の壁部22aに形成した冷却水通路51,52,53の形状、位置、角度、本数などは実施例に限定されるものではなく、エンジンの構造や大きさ、排気量などに応じて適宜設定すればよいものである。また、この冷却水通路として、シリンダライナ18の各円筒部22の壁部22aに、上端部及び下端部を除く部分を削除してスリット状をなす冷却水通路を形成しても良い。
図7は、本発明の実施例3に係る内燃機関としてのガソリンエンジンの要部縦断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例3のガソリンエンジンは、前述した実施例1と同様に、図7に示すように、シリンダブロック12がシリンダ15とクランクケース16に分割され、このシリンダ15がシリンダ外壁17とシリンダライナ18に分割され、シリンダライナ18のフランジ部23がシリンダ外壁17とクランクケース16により挟持された状態で、下方からスルーボルト14がベアリングキャップ13、クランクケース16、シリンダ15(シリンダライナ18、シリンダ外壁17)シリンダヘッド11を貫通して締結することで、シリンダヘッド11とシリンダブロック12とベアリングキャップ13とが組み合わされて構成されている。
このシリンダライナ18は、3つのシリンダボア21を形成する3つの円筒部22が並列に連続して設けられると共に、各円筒部22の下端部に全周にわたってフランジ部23が一体に設けられて構成されており、このシリンダライナ18のフランジ部23には各シリンダボア21の間に位置してスルーボルト14が下方から貫通する貫通孔29が形成されている。そして、シリンダ外壁17の内側にシリンダライナ18が挿入されて両者が組み合わされることで、円筒部22と外壁部24との間にエンジン冷却水が充填されるウォータジャケット27が形成される。
そして、本実施例では、シリンダライナ18の各円筒部22は、上部の厚さTに対して、下部の厚さTが薄く形成されており、上部の外周面と下部の外周面を傾斜面61により滑らかに連続されている。即ち、燃焼室を構成するシリンダボア21では、ピストンが上死点近傍に移動したときに膨張した混合ガスに点火されて爆発することから、シリンダボア21は下部に比べて上部に十分な剛性を確保する必要がある。そのため、燃焼圧力をそれほど受けないシリンダボア21の下部の厚さを薄くすることができる。
このように実施例3のガソリンエンジンにあっては、シリンダブロック12をシリンダ15とクランクケース16に分割し、このシリンダ15をシリンダ外壁17とシリンダライナ18に分割し、このシリンダ外壁17の内側にシリンダライナ18が挿入して組み合わせることで、円筒部22と外壁部24との間にウォータジャケット27を形成し、シリンダライナ18の各円筒部22にて、上部の厚さTに対して下部の厚さTが薄く形成している。
従って、シリンダ15を分割構造とすることで、シリンダライナ18の各円筒部22の厚さを上部と下部で異ならせることができ、燃焼圧力を受けて変形しやすいシリンダボア21の上部を厚くして剛性を向上させることができる一方、燃焼圧力を受けにくいシリンダボア21の下部を薄くして軽量化を図ることができる。
なお、この実施例3では、シリンダ15を分割構造とすることで、シリンダライナ18の各円筒部22の厚さを上部と下部で異ならせることができるものとし、シリンダライナ18の各円筒部22における上部の厚さTに対して下部の厚さTを薄く形成したが、上部の厚さTに対して下部の厚さTを厚く形成してもよい。この場合、燃焼室に近く高温状態にあるシリンダボア21の上部側に対応するウォータジャケット27に大量のエンジン冷却水を流すことで、冷却性能を向上することができる一方、比較的低温状態にあるシリンダボア21の下部側に対応するウォータジャケット27に小量のエンジン冷却水を流すことで、保温性能を向上することができる。
図8−1は、本発明の実施例4に係る内燃機関としてのガソリンエンジンの概略図、図8−2は、実施例4のガソリンエンジンにおける異なる締結方法を表す変形例の概略図、図8−3は、実施例4のガソリンエンジンにおける異なる締結方法を表す変形例の概略図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例4のガソリンエンジンは、図8−1に示すように、シリンダヘッド11と、シリンダ外壁17及びシリンダライナ18に分割されたシリンダ15と、クランクケース16と、ベアリングキャップ13とが組み合わされ、各部材を複数のスルーボルト71が貫通し、上下のねじ部71a,71bに締結ナット72,73が螺合することで、シリンダヘッド11とシリンダブロック12とベアリングキャップ13が一体に締結されて組み付けられている。
また、実施例4の変形例のガソリンエンジンは、図8−2に示すように、シリンダヘッド11と、シリンダ外壁17及びシリンダライナ18に分割されたシリンダ15と、クランクケース16と、ベアリングキャップ13とが組み合わされ、下方から各部材を複数のスルーボルト74が貫通し、中間のねじ部74cがシリンダ15に螺合した後、上下のねじ部74a,74bに締結ナット75,76が螺合することで、シリンダヘッド11とシリンダブロック12とベアリングキャップ13が一体に締結されて組み付けられている。
更に、実施例4の変形例のガソリンエンジンは、図8−3に示すように、シリンダヘッド11と、シリンダ外壁17及びシリンダライナ18に分割されたシリンダ15と、クランクケース16と、ベアリングキャップ13とが組み合わされ、下方からベアリングキャップ13とクランクケース16を複数のスルーボルト77が貫通し、先端のねじ部77aがシリンダ15に螺合すると共に、上方からシリンダヘッド11を貫通して複数のスルーボルト78が貫通し、先端のねじ部78aがシリンダ15に螺合することで、シリンダヘッド11とシリンダブロック12とベアリングキャップ13が一体に締結されて組み付けられている。
このように実施例4のガソリンエンジンにあっては、エンジンを構成する部材の形状、大きさ、材料などに応じて適宜スルーボルトにより締結方法を決定すればよく、汎用性を向上することができる。また、中間のねじ部74cを設けることで、シリンダ15とクランクケース16とベアリングキャップ13の締結力と、シリンダブロック12とシリンダ15との締結力を変えることができ、例えば、マグネシウム合金などで製造した部品の締結力を低く設定して過大な軸力が作用しないように調整することができる。
図9は、本発明の実施例5に係る内燃機関としてのガソリンエンジンの縦断面図、図10は、実施例5のガソリンエンジンにおけるシリンダの分解斜視図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例5のガソリンエンジンは、前述した実施例1と同様に、図9及び図10に示すように、シリンダブロック12がシリンダ15とクランクケース16に分割され、このシリンダ15がシリンダ外壁17とシリンダライナ18に分割され、シリンダライナ18のフランジ部23がシリンダ外壁17とクランクケース16により挟持された状態で、下方からスルーボルト14がベアリングキャップ13、クランクケース16、シリンダ15(シリンダライナ18、シリンダ外壁17)シリンダヘッド11を貫通して締結することで、シリンダヘッド11とシリンダブロック12とベアリングキャップ13とが組み合わされて構成されている。
このシリンダライナ18は、3つのシリンダボア21を形成する3つの円筒部22が並列に連続して設けられると共に、各円筒部22の下端部に全周にわたってフランジ部23が一体に設けられて構成されており、このシリンダライナ18のフランジ部23には貫通孔29が形成されている。シリンダ外壁17は、シリンダライナ18の各円筒部22を外側から一定間隔をもって囲繞する外壁部24が設けられると共に、外壁部24の下端部に全周にわたってフランジ部25が一体に設けられて構成されており、このシリンダ外壁17の外壁部24には貫通孔28が形成されている。そして、シリンダ外壁17に対してその下方からシリンダライナ18が挿入され、両者が組み合わされることで、円筒部22と外壁部24との間にエンジン冷却水が充填されるウォータジャケット27が上方に開口して構成される。
本実施例では、シリンダライナ18における円筒部22の外周部に、周方向に、且つ、全周にわたって突出部81が一体に形成されている。そして、シリンダ外壁17の内側にシリンダライナ18が挿入されて両者が組み合わされると、シリンダライナ18の突出部81がシリンダ外壁17における外壁部24の内周面に接触するように構成される。そのため、シリンダ外壁17とシリンダライナ18で構成されるウォータジャケット27は、この突出部81により上部ウォータジャケット27aと下部ウォータジャケット27bとの2分割されている。この場合、下部ウォータジャケット27bは、底部がシリンダライナ17のフランジ部23により形成されている。そして、突出部81をシリンダライナ18の上部に形成したことで、上部ウォータジャケット27aを流れるエンジン冷却水の流路面積を、下部ウォータジャケット27bを流れるエンジン冷却水の流路面積よりも小さくしている。また、シリンダ外壁17の外壁部24には、各ウォータジャケット27a,27bにエンジン冷却水を導入する導入口82が形成されている。
従って、シリンダ外壁17の導入口82からウォータジャケット27に導入されたエンジン冷却水は、上部ウォータジャケット27aと下部ウォータジャケット27bに分かれて流動することで、各シリンダボア21を冷却し、その後、シリンダヘッド11に導かれる。この場合、シリンダボア21は、燃焼室に近い上部側が燃焼ガスにより高温となるため、冷却不足になりやすい。ところが、本実施例では、上部ウォータジャケット27aの流路面積が下部ウォータジャケット27bの流路面積よりも小さいため、下部ウォータジャケット27bを流れるエンジン冷却水の流速よりも、上部ウォータジャケット27aを流れるエンジン冷却水の流速の方が高速となる。そのため、上部ウォータジャケット27aの方がエンジン冷却水による冷却効率がよく、シリンダボア21の高温状態にある上部側を確実に冷却することで、温度が低減される。
このように実施例5のガソリンエンジンにあっては、シリンダブロック12をシリンダ15とクランクケース16に分割し、このシリンダ15をシリンダ外壁17とシリンダライナ18に分割すると共に、シリンダライナ18における円筒部22の外周部に、シリンダ外壁17における外壁部24の内周面に接触する突出部81を全周にわたって形成し、シリンダ外壁17の内側にシリンダライナ18が挿入して組み合わせることで、円筒部22と外壁部24との間に突出部81により上下に分割した上部ウォータジャケット27aと下部ウォータジャケット27bを形成している。
従って、シリンダ15をシリンダ外壁17とシリンダライナ18に分割すると共に、シリンダライナ18の外周部に突出部81を形成し、シリンダ外壁17の内側にシリンダライナ18を挿入して組み合わせるだけで、2つに分割した上部ウォータジャケット27a及び下部ウォータジャケット27bを簡単に形成することができ、構造の簡素化を図ることができる一方で、シリンダ15の強度を向上することができる。
また、突出部81をシリンダライナ18の上部に形成することで、上部ウォータジャケット27aの流路面積を下部ウォータジャケット27bの流路面積よりも小さくし、上部ウォータジャケット27aを流れるエンジン冷却水の流速を下部ウォータジャケット27bを流れるエンジン冷却水の流速よりも高速としている。そのため、上部ウォータジャケット27aの周辺における冷却水の冷却効率が高くなり、高温状態にあるシリンダボア21の上部側を確実に冷却することで、各シリンダボア21を適正に冷却することができる。その結果、熱歪によりシリンダボアの真円度を低下することができ、焼き付き等の発生を防止してエンジン性能を向上することができると共に、燃費の向上やオイル消費の低減を図ることができる。
なお、シリンダライナ18の円筒部22に形成された突出部81の位置は実施例に限定されるものではなく、エンジンの構造や大きさ、排気量などに応じて冷却効率や強度を考慮して適宜設定すればよいものである。
なお、上述した各実施例にて、シリンダヘッド11及びシリンダ15をアルミニウム合金製とし、クランクケース16及びベアリングキャップ13をマグネシウム合金製としたが、この材料に限定されるものではなく、エンジンの仕様や形状、強度、分割位置などに応じてアルミニウム合金やマグネシウム合金を含む製鉄などの他の材料に変更しても良い。
以上のように、本発明にかかる内燃機関は、シリンダブロックの3分割による小型軽量化並びに低コスト化を図ると共にシリンダボアの真円度の向上を図るものであり、全ての内燃機関に有用である。
本発明の実施例1に係る内燃機関としてのガソリンエンジンにおけるボア中心での断面(図3のI−I断面)図である。 実施例1のガソリンエンジンにおけるボア間での断面(図3のII−II断面)図である。 実施例1のガソリンエンジンにおけるシリンダブロックの平面図である。 実施例1のガソリンエンジンにおけるシリンダの分解斜視図である。 実施例1のガソリンエンジンにおけるシリンダの締結状態を表す要部断面図である。 本発明の実施例2に係る内燃機関としてのガソリンエンジンの要部断面図である。 本発明の実施例3に係る内燃機関としてのガソリンエンジンの要部断面図である。 本発明の実施例4に係る内燃機関としてのガソリンエンジンの概略図である。 実施例4のガソリンエンジンにおける異なる締結方法を表す変形例の概略図である。 実施例4のガソリンエンジンにおける異なる締結方法を表す変形例の概略図である。 本発明の実施例5に係る内燃機関としてのガソリンエンジンの縦断面図である。 実施例5のガソリンエンジンにおけるシリンダの分解斜視図である。
符号の説明
11 シリンダヘッド
12 シリンダブロック
13 クランクシャフトベアリングキャップ
14 スルーボルト(締結ボルト)
15 シリンダ
16 クランクケース
17 シリンダ外壁
18 シリンダライナ
21 シリンダボア
22 円筒部
23 フランジ部
24 外壁部
25 フランジ部
26,40,42 ガスケット
27 ウォータジャケット
27a 上部ウォータジャケット
27b 下部ウォータジャケット
28,29,33,36 貫通孔
38,43 位置決めピン
51,52,53 冷却水通路
81 突出部

Claims (12)

  1. シリンダヘッドの下部にシリンダブロックが連結され、該シリンダブロックの下部にクランクシャフトを支持するベアリングキャップが連結された内燃機関において、前記シリンダブロックはシリンダとクランクケースに分割され、該シリンダはシリンダ外壁とシリンダライナに分割され、該シリンダライナのフランジ部が前記シリンダ外壁と前記クランクケースにより挟持されて締結されたことを特徴とする内燃機関。
  2. 請求項1に記載の内燃機関において、前記シリンダ外壁と前記シリンダライナとの間にウォータジャケットが設けられたことを特徴とする内燃機関。
  3. 請求項1に記載の内燃機関において、前記シリンダ外壁及び前記シリンダライナの上面部がガスケットを介して前記シリンダヘッドに密着して締結されたことを特徴とする内燃機関。
  4. 請求項1に記載の内燃機関において、前記シリンダ外壁の下面部と前記シリンダライナのフランジ部との間にガスケットが介装されると共に、該フランジ部と前記クランクケースの上面部との間にガスケットが介装されたことを特徴とする内燃機関。
  5. 請求項1に記載の内燃機関において、前記シリンダ外壁と前記シリンダライナのフランジ部と前記クランクケースとの間に位置決めピンが介装されたことを特徴とする内燃機関。
  6. 請求項1に記載の内燃機関において、締結ボルトが下方から前記ベアリングキャップと前記クランクケースと前記シリンダライナのフランジ部と前記シリンダ外壁とを貫通して前記シリンダヘッドに締結されたことを特徴とする内燃機関。
  7. 請求項6に記載の内燃機関において、前記締結ボルトは、中間ねじ部が前記シリンダ外壁に螺合することを特徴とする内燃機関。
  8. 請求項1に記載の内燃機関において、前記シリンダライナは、シリンダボアを形成する複数の円筒部が並列に連続して設けられ、前記各円筒部の連結部に冷却水通路が形成されたことを特徴とする内燃機関。
  9. 請求項1に記載の内燃機関において、前記シリンダライナは、シリンダボアを形成する壁部の厚さが下部に比べて上部を厚く形成したことを特徴とする内燃機関。
  10. 請求項1に記載の内燃機関において、前記シリンダライナの外周部に周方向に沿って前記シリンダ外壁の内周面に接触する突出部を設け、前記シリンダ外壁と前記シリンダライナとの間に上部ウォータジャケット及び下部ウォータジャケットが設けられたことを特徴とする内燃機関。
  11. 請求項10に記載の内燃機関において、前記上部ウォータジャケットを流れる冷却水の流路面積を、前記下部ウォータジャケットを流れる冷却水の流路面積よりも小さく設定したことを特徴とする内燃機関。
  12. 請求項10に記載の内燃機関において、前記下部ウォータジャケットは、底部が前記シリンダライナのフランジ部により形成されていることを特徴とする内燃機関。
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