JP2006348844A - 熱回収器およびそれを用いた熱電変換装置 - Google Patents

熱回収器およびそれを用いた熱電変換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】熱伝導効率が良好で複数の熱電変換モジュールへの熱伝導がほぼ均一であるとともに,製造が容易で低コストで実現可能な熱回収器およびそれを用いた熱電変換装置を提供すること。
【解決手段】本発明の熱回収器10は,ステンレス鋼製の複数の集熱フィン12を間隔をあけて積層してなる熱回収器10であって,複数の集熱フィン12の積層体の一端に,集熱フィン12間の間隔を閉塞した閉塞部10dが形成されており,複数の集熱フィン12の積層体のうち閉塞部10d以外の部分が,集熱フィン12間にガスを通す通気部10cとなっており,複数の集熱フィン12の一端が,閉塞部10dにおける通気部10cの反対側の面(裏面10a)に露出しているものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は,例えば内燃機関等から排出される排ガスの熱を回収する熱回収器およびそれを用いた熱電変換装置に関する。さらに詳細には,排ガスに接触して熱を回収するとともに,その熱エネルギーを熱電変換モジュールに伝達させて有効利用するための熱回収器およびそれを用いた熱電変換装置に関するものである。
従来より,内燃機関等から排出される高温の排ガスから熱エネルギーを回収し,回収した熱エネルギーを電気エネルギーに変換して有効利用するための熱電変換装置が用いられている。このような熱電変換装置としては,高温側と低温側との温度差を利用して発電される熱電変換モジュールを使用するものがある。さらに,その熱電変換モジュールの高温側へ排ガスの熱を効率よく伝導するために,一般に,複数の金属製の板材を並べたフィン状の熱回収器が用いられている。
例えば,特許文献1には,排気管内に高さが異なる集熱フィンを交互に対向させ,排ガスの流れ方向に対して平行に配置した熱電変換装置が提案されている。この文献によれば,このように配置することにより,排ガスの通気抵抗を増加することなく,集熱効率を向上させることができるとされている。また,特許文献2には,複数の熱交換部材を排ガス流路の長手方向に並べ,それらのフィン間ピッチを下流ほど狭く形成された熱電変換装置が提案されている。このようにすれば,長手方向に並べられた各熱電変換モジュールでの高温側の温度が一様になるとされている。
特開平11−122960号公報(第7頁) 特開2004−208476号公報(第8頁)
しかしながら,前記した従来の熱回収器およびそれを用いた熱電変換装置には,次のような問題点があった。一般にフィンを構成する板材の熱容量が大きく,フィン自体の昇温に熱が奪われるため,熱電変換モジュールへ効果的に熱を供給することができないおそれがあった。特に,フィンがステンレス鋼製のものの場合では,ステンレス鋼は熱抵抗が高いため非効率になりがちであった。一方で,熱伝導性に優れた銅材は,高温下で強度が小さく腐食されやすいため,フィンとして使用するには適しているとはいえなかった。
さらに,特許文献1に記載の技術では,排気管の断面形状が扁平であり,その両側部にはガスが流れにくい。そのため,効率が上がりにくいという問題点があった。また,特許文献2に記載の技術では,長手方向にそれぞれフィン間ピッチの異なる熱回収器を用意する必要があるので,製造工程が煩雑になるという問題点があった。
本発明は,前記した従来の熱回収器およびそれを用いた熱電変換装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,熱伝導効率が良好で複数の熱電変換モジュールへの熱伝導がほぼ均一であるとともに,製造が容易で低コストで実現可能な熱回収器およびそれを用いた熱電変換装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の熱回収器は,ステンレス鋼製の複数の集熱フィンを間隔をあけて積層してなる熱回収器であって,複数の集熱フィンの積層体の一端に,集熱フィン間の間隔を閉塞した閉塞部が形成されており,複数の集熱フィンの積層体のうち閉塞部以外の部分が,集熱フィン間にガスを通す通気部となっており,複数の集熱フィンの一端が,閉塞部における通気部の反対側の裏面に露出しているものである。
本発明によれば,集熱フィンの間にガスが通されるので,各フィンにガスの熱が伝達されるとともに,その集熱フィンの一端に閉塞部が形成されているので,その閉塞部を把持する等によって全体として取り扱うことができる。さらに,閉塞部における通気部の反対側の裏面に集熱フィンの一端が露出されているので,その裏面に熱電変換モジュール等を接触させれば,効率よく熱を伝達することができる。また,集熱フィンは積層によって製造されるので,製造は容易である。従って,熱伝導効率が良好であり,製造が容易で低コストで実現可能な熱回収器となっている。
さらに本発明では,閉塞部は,複数の集熱フィン間に挟持されたステンレス鋼製の複数のスペーサを有し,複数の集熱フィンと複数のスペーサとが接合されて一体化されたものであることが望ましい。
このようにすれば,集熱フィンとスペーサはともにステンレス鋼製であり,例えば溶接等により容易に接合できる。従って,製造が容易で低コストで実現可能な熱回収器となっている。
さらに本発明では,複数の集熱フィンの一端にリブが形成されており,閉塞部は,複数の集熱フィンがそれらのリブの部分で互いに接合されて一体化されたものであることが望ましい。
このようにすれば,閉塞部を形成するために別部材を必要とすることが無い。さらに,例えばプレス加工等によってフィンにリブを形成することは容易であり,製造は容易である。
さらに本発明では,閉塞部を囲むとともに,閉塞部に接合されて一体化しているステンレス鋼製の取り付け枠を有することが望ましい。
このようにすれば,取扱が容易であり,取り付け枠を使用して他部材に固定することができる。さらに,取り付け枠がステンレス鋼製であれば,他部材と同様に腐食に強いものとなる。
さらに本発明では,集熱フィンの厚さが,0.05〜0.4mmの範囲内にあり,閉塞部における通気部の反対側の裏面が切削または研削により平坦化されていることが望ましい。
このようにすれば,各集熱フィンが薄いものであるので,集熱フィンの製造が容易であるとともに熱容量が小さい。従って,熱伝導効率が良好なものとなる。また,閉塞部における通気部の反対側の裏面が平坦化されているので,熱電変換モジュール等を密着させることができ,さらに熱伝導効率が良好なものとなる。
また,本発明の熱電変換装置は,高温ガスからの排熱により熱発電素子を加熱して発電させる熱電変換装置であって,高温ガスの入力を一端から受けるとともに,高温ガスを外部へ漏出させる通気孔が側面に形成された入力管と,入力管の通気孔から高温ガスの流れを受ける位置に配置された熱回収器とを有し,熱回収器は,ステンレス鋼製の複数の集熱フィンを,入力管の通気孔から高温ガスの流れと交差しない方向に,間隔をあけて積層してなり,複数の集熱フィンの積層体の一端に,集熱フィン間の間隔を閉塞した閉塞部が形成されており,複数の集熱フィンの積層体のうち閉塞部以外の部分が,集熱フィン間にガスを通す通気部となっており,複数の集熱フィンの一端が,閉塞部における通気部の反対側の裏面に露出しており,閉塞部は,入力管の通気孔から高温ガスの流れが当たる方向に配置されており,裏面から熱発電素子へ熱を供給するものである。
本発明の熱電変換装置によれば,高温ガスは入力管に入力されて通気孔から漏出され,熱回収器で受けられる。熱回収器は,集熱フィンを通気孔からの高温ガスの流れと交差しない方向に,間隔をあけて積層されているので,この集熱フィンの間隔を高温ガスは通過できる。さらに,閉塞部に高温ガスの流れが当てられるので,高温ガスの熱は集熱フィンによって効率よく集められる。さらに,その集熱フィンの一端が裏面に露出しているとともに,その裏面から熱発電素子へ熱が供給されるので,熱伝導効率が良好な熱電変換装置となっている。
さらに本発明では,入力管は,他端が閉塞されるとともに,複数の通気孔が管内のガスの流れ方向に沿って形成されたものであり,入力管の複数の通気孔に対応して複数の熱回収器が配置されており,入力管の複数の通気孔のサイズが,管内のガスの流れ方向の上流側のものほど大きいことが望ましい。
このようにすれば,入力管に入力されたガスは,他端が閉塞されているため,入力側から下流へ向かって次第に高圧となる。このとき,入力管の通気孔のサイズが,ガスの流れ方向の上流側のものほど大きいので,各通気孔から漏出するガス量をほぼ同量となるようにすることができる。従って,各熱回収器に伝達される熱量をほぼ均一とできることから,複数の熱電変換モジュールへの熱伝導がほぼ均一である熱電変換装置とすることができる。
本発明の熱回収器およびそれを用いた熱電変換装置によれば,熱伝導効率が良好で複数の熱電変換モジュールへの熱伝導がほぼ均一であるとともに,製造が容易で低コストで実現可能なものとなっている。
以下,本発明を具体化した最良の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,自動車の排ガスから熱を回収して熱電変換モジュールへ伝導するための熱回収器およびそれを用いた熱電変換装置に本発明を適用したものである。
本形態の熱回収器10は,図1と図2に示すように,取付枠11に,複数枚のフィン12とその間のスペーサ13,端部プレート14が取りつけられているものである。取付枠11は,中央部に四角い貫通孔が設けられた枠状の部材である。フィン12と端部プレート14とは,厚さが異なるものの,面サイズがほぼ等しい長方形板状の部材である。スペーサ13は,一辺の長さがフィン12の一辺と等しく,他辺は取付枠11の厚さよりやや大きい棒状部材である。
ここで,本形態の熱回収器10のフィン12は,18Cr以上のステンレス鋼製の箔で形成されている。このフィン12の厚さは,一般に箔と呼ばれる0.05〜0.4mmの範囲内であることが好ましく,特に0.05〜0.1mmの範囲が好ましい。一方,スペーサ13と端部プレート14とは,いずれも一般的なステンレス鋼製の板材で形成され,その厚さは0.5mm程度が好ましい。また,取付枠11もステンレス鋼製であり,その厚さや大きさは,熱回収器10が適切な強度を有するように選択される。
そして,図1と図2に示すように,複数枚のフィン12とスペーサ13とは,その一辺を揃えて交互に積層され,その積層両端が端部プレート14によって挟み込まれている。熱回収器10は,この積層されたフィン12とスペーサ13と端部プレート14とが,取付枠11の貫通孔にきっちりはめ込まれたものである。このとき,図2に示すように,取付枠11,フィン12,スペーサ13,端部プレート14のすべての図中下端は,ほぼ裏面10a内に配置されるように揃えられている。
さらに,熱回収器10の裏面10aは,図3に示すように,取付枠11とその枠内にはめ込まれたフィン12,スペーサ13,端部プレート14がすべてまとめて,数カ所で溶接されることにより一体化されている。図3では,その溶接箇所15を破線で示している。各溶接箇所15は,フィン12の積層方向に細長い帯状であり,フィン12の一辺方向に数カ所がバランスよく設けられている。ここでは,全面溶接は行わない。また,各部材11,12,13,14は,いずれもステンレス鋼材で形成されているので,溶接は容易である。
さらに,溶接後に0.05〜0.2mm程度切削することにより,この裏面10aは滑らかな平面に加工されている。そのため,裏面10aはあたかも一枚板のように見えるが,図3に一点鎖線で示した範囲10bの内側には,フィン12,スペーサ13,端部プレート14の一部がそれぞれ露出されている。使用時には,熱電変換モジュールをこの裏面10aに接触させて設置する。
また,熱回収器10では,図2に示すように,フィン12のうちスペーサ13に接触していない図中上方の部分では,隣接するフィン12との間に所定の空隙ができている。ガスはこの空隙を積層方向に垂直な方向に通過できるので,この部分が通気部10cとなっている。そして,通気部10cの下方は,各フィン12間の間隔がスペーサ13によって閉塞された閉塞部10dとなっている。取付枠11の厚さは,閉塞部10dの高さ以下とされている。
次に,本形態の熱回収器10の製造方法を説明する。まず,取付枠11,各フィン12,スペーサ13,端部プレート14をプレス加工等によりそれぞれ製造する。次に,各フィン12とスペーサ13とを交互に積層し,2枚の端部プレート14で挟んで,取付枠11に圧入する。このとき,下側は多少凹凸があってもよい。さらに,下側から上記のように帯状に数カ所を溶接し,その後切削して滑らかな平面である裏面10aを形成する。以上で,熱回収器10の完成である。この製造方法では,積層工程の自動化が可能であり,また全工程とも実施は容易である。
次に,本形態の熱回収器10を使用した熱電変換装置20について説明する。熱電変換装置20は,図4に示すように,排ガスを流通させる流路21が形成され,その流路21中に熱回収器10が複数個並べて設けられている。流路21は,排ガスの入力を受ける入力管21aと熱回収器10を通過した排ガスを出力させる出力管21bとによって形成されている。入力管21aは,図4に示すように,図中左端から排ガスの入力を受けて図中右方向へ流すとともに,その壁面には,排ガスの流れ方向に沿って複数の貫通孔22,23,24,25が形成されている。また,入力管21aの図4中右端側は閉止されている。従って,入力管21aに入力された排ガスはすべて,各貫通孔22,23,24,25から外部へ漏出する。図4では,ガスの流れを矢印で示している。
そして,各熱回収器10は,図4に示すように,各貫通孔22,23,24,25から漏出する排ガスを受ける位置にそれぞれ配置されている。すなわち,各熱回収器10は,図4中奥行き方向がフィン12の積層方向であり,図4中上方向に通気部10cを向けるように配置されている。そして,熱回収器10に対して排ガスの流れの上流側に各貫通孔22,23,24,25が配置されている。各熱回収器10を通過した排ガスは,出力管21bによって図4中右方へ導かれて,排出される。
従って,排ガスは,熱回収器10の各フィン12の間の全体を通って下流方向へ流れるので,フィン12の表面積が有効に利用される。さらに,図5に示すように,排ガスが斜め上方から吹き付けられるので,排ガスは,各熱回収器10の通気部10cにおいて各フィン12の間隙を通り,閉塞部10dにも当たる。なお,ここで使用されている各熱回収器10は,図1〜図3に示したものであり,いずれも同じ構成のものである。
さらに,各熱回収器10の裏面10aに接して,それぞれ熱電変換モジュール26の高温側が配置されている。この裏面10aは,閉塞部10dのうち通気部10cの反対側の面であり,ここには上記のように各フィン12の一端部が露出されている。従って,熱電変換モジュール26の高温側は,各フィン12の一端部と直接接触していることになる。
次に,各貫通孔22,23,24,25の大きさについて説明する。各貫通孔22,23,24,25の奥行きTはいずれも,図5に示すように,熱回収器10のフィン12の積層方向の幅Wと同程度とされている。一方,各貫通孔22,23,24,25のスリット幅S1〜S4は,一定ではなく,排ガスの流れ方向の上流側に配置されるものほど大きくされている。すなわち,図6に示すように,S1<S2<S3<S4とされている。これは,上記のように入力管21aの図6中右端が閉止されているため,流路21の内部の排ガス圧力は,P1>P2>P3>P4となっているからである。そのため,スリット幅S1〜S4を,上記のように設定することによって,各熱回収器10が受ける排ガスの量がほぼ同じになるように調整されている。
このように,各熱回収器10に対して,ほぼ同量の排ガスが流通路から直接流れ込むようにされているので,各熱回収器10において,ほぼ等しい量の熱をそれぞれ回収することができる。すなわち,本形態の熱電変換装置20では,前段の熱回収器10を通過した排ガスが後段の熱回収器10に流れ込むわけではないので,同じ熱回収器10および熱電変換モジュール26がガスの流通方向に複数個並べられて使用されても,各モジュール間の発電効率に差が生じることはない。
さらに,各熱回収器10のフィン12に対して,排ガスが斜め上方から吹き付けるようにされているので,排ガスを通気部10cを通って閉塞部10dまで到達させることができる。従って,フィン12の表面積の全体を有効に利用している。また,フィン12が箔で構成されているので,熱容量が小さく,早く温度上昇させることができるとともに,比較的小さい領域に多数枚を並べることができ,排ガスとの接触面積を大きいものとすることができる。
この熱回収器10では,フィン12がステンレス鋼製であり,ステンレス鋼の熱伝導率自体は,銅などと比較してあまりよいとはいえない。しかし,各熱回収器10の裏面10aには,フィン12の端部が露出しており,フィン12と熱電変換モジュール26の高温側とが直接接触している。従って,実際に変換に寄与する熱となる裏面10aの温度を早く上昇させることができ,熱電変換モジュール26への熱供給を,早く行うことができる。これにより,熱伝導率のよくない点を補ってあまりある効果を発することができる。
また,各フィン12の材質として,18Cr以上のステンレス鋼材を使用したので腐食に強く,排気ガス中の水蒸気や酸化雰囲気中においても錆びることはない。さらに,各フィン12は排気ガスの熱によって多少熱膨張するものであるが,箔であるために剛性が小さく,変形することによって熱膨張分が吸収される。また,ステンレス鋼自体の熱膨張率は比較的小さく,ステンレス鋼の種類によって多少熱膨張率が異なっているとしても,その差は小さいものである。さらに,フィン12と取付枠11とが部分溶接によって取りつけられているので,これらの熱膨張率が多少異なる場合でも,溶接されていない部分によって差分が吸収できる。これらのことから,本形態の熱回収器10は,排ガスの熱の作用により破損することがない。
さらに,本形態の熱回収器10では,フィン12が箔なので,プレスによる打ち抜きや切断等の加工法によって容易に製造できる。また,積層工程は自動化することが可能であり,溶接工程は安価な接合工程である。すなわち,プレートに板材をロウ付けしたり,削り出しによってフィンを形成したりすることと比較すると,本形態の熱回収器10の製造コストはかなり安価なものとなっている。
また,上記の熱回収器10に加えて,フィン12にはプレス加工により,リブ付けが可能である。そこで,例えば図7に示すように,両端部にリブ31aを設けたフィン31を積層することで面剛性を高めることができる。フィン31の両端部には,所定の間隔をあけて複数のリブ31aが設けられている。このようなフィン31を積層すれば,図7に示すように,リブ31aによってフィン31同士の適切な間隔が保持されるとともに,リブ31aの間からガスを通すことができる。
さらに,図8や図9に示すように,面内に複数の突起形状32a,33aを形成したフィン32,33を積層して使用してもよい。このようなものでも面剛性を高めることができ,さらに,ガスの流れ方向制御を行うこともできる。さらには,これらのリブ形状や突起形状を適切に形成することにより,スペーサ13を省略することもできる。
以上詳細に説明したように,本形態の熱回収器10によれば,フィン12が,ステンレス鋼製の箔によって形成されている。さらに,フィン12とスペーサ13と端部プレート14とが積層され,取付枠11の貫通孔にはめ込まれている。従って,フィン12の熱容量が小さく熱効率が良好であるとともに,熱電変換モジュール26へ素早く熱を伝達することができる。また,本形態では,熱回収器10を入力管21aの外側に並べ,その入力管21aには,各熱回収器10に対応して,大きさの異なる貫通孔22,23,24,25が設けられているので,各熱回収器10にほぼ均一に熱が加えられる。また,熱回収器10の製造工程のうち積層工程や溶接工程については自動化が可能であり,低コストで容易に製造できる。従って,熱伝導効率が良好で複数の熱電変換モジュール26への熱伝導がほぼ均一であるとともに,製造が容易で低コストで実現可能な熱回収器となっている。
なお,本形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば,上記の形態では,熱回収器10を入力管21aに沿って1列に4個を並べるとした。しかし,1列や4個に限らず,複数列とすることもできるし,1列の個数を3個または5個等と変更することももちろん可能である。排ガスの流量等に応じてその個数を決定すればよい。
また例えば,図8や図9に示した突起形状32a,33aの形状は,円柱形に限らず,四角柱や円錐台等でもよい。
本形態の熱回収器の概略外観を示す斜視図である。 本形態の熱回収器の概略構成を示す断面図である。 本形態の熱回収器の裏面を示す説明図である。 熱電変換装置を示す説明図である。 使用時の熱回収器を示す説明図である。 熱電変換装置を示す説明図である。 フィンにリブ付けした例を示す説明図である。 フィンに突起を形成した例を示す説明図である。 フィンに突起を形成した例を示す説明図である。
符号の説明
10 熱回収器
10c 通気部
10d 閉塞部
11 取付枠
12 フィン
13 スペーサ
20 熱電変換装置
21 流路
21a 入力管
22,23,24,25 貫通孔
31a リブ

Claims (7)

  1. ステンレス鋼製の複数の集熱フィンを間隔をあけて積層してなる熱回収器において,
    前記複数の集熱フィンの積層体の一端に,集熱フィン間の間隔を閉塞した閉塞部が形成されており,
    前記複数の集熱フィンの積層体のうち前記閉塞部以外の部分が,集熱フィン間にガスを通す通気部となっており,
    前記複数の集熱フィンの一端が,前記閉塞部における前記通気部の反対側の裏面に露出していることを特徴とする熱回収器。
  2. 請求項1に記載の熱回収器において,前記閉塞部は,
    前記複数の集熱フィン間に挟持されたステンレス鋼製の複数のスペーサを有し,
    前記複数の集熱フィンと前記複数のスペーサとが接合されて一体化されたものであることを特徴とする熱回収器。
  3. 請求項1に記載の熱回収器において,
    前記複数の集熱フィンの一端にリブが形成されており,
    前記閉塞部は,前記複数の集熱フィンがそれらのリブの部分で互いに接合されて一体化されたものであることを特徴とする熱回収器。
  4. 請求項2または請求項3に記載の熱回収器において,
    前記閉塞部を囲むとともに,前記閉塞部に接合されて一体化しているステンレス鋼製の取り付け枠を有することを特徴とする熱回収器。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1つに記載の熱回収器において,
    前記集熱フィンの厚さが,0.05〜0.4mmの範囲内にあり,
    前記閉塞部における前記通気部の反対側の裏面が切削または研削により平坦化されていることを特徴とする熱回収器。
  6. 高温ガスからの排熱により熱発電素子を加熱して発電させる熱電変換装置において,
    高温ガスの入力を一端から受けるとともに,高温ガスを外部へ漏出させる通気孔が側面に形成された入力管と,
    前記入力管の通気孔から高温ガスの流れを受ける位置に配置された熱回収器とを有し,
    前記熱回収器は,
    ステンレス鋼製の複数の集熱フィンを,前記入力管の通気孔から高温ガスの流れと交差しない方向に,間隔をあけて積層してなり,
    前記複数の集熱フィンの積層体の一端に,集熱フィン間の間隔を閉塞した閉塞部が形成されており,
    前記複数の集熱フィンの積層体のうち前記閉塞部以外の部分が,集熱フィン間にガスを通す通気部となっており,
    前記複数の集熱フィンの一端が,前記閉塞部における前記通気部の反対側の裏面に露出しており,
    前記閉塞部は,前記入力管の通気孔から高温ガスの流れが当たる方向に配置されており,
    前記裏面から前記熱発電素子へ熱を供給することを特徴とする熱電変換装置。
  7. 請求項6に記載の熱電変換装置において,
    前記入力管は,他端が閉塞されるとともに,複数の通気孔が管内のガスの流れ方向に沿って形成されたものであり,
    前記入力管の複数の通気孔に対応して複数の熱回収器が配置されており,
    前記入力管の複数の通気孔のサイズが,管内のガスの流れ方向の上流側のものほど大きいことを特徴とする熱電変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103233800A (zh) * 2013-04-11 2013-08-07 广西玉林宏江能源科技有限公司 汽车节油与尾气污染物隔除净化器

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