JP2006258354A - 熱交換部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フィン部材を製造するための型数を減らすことができる熱交換部品を得る。
【解決手段】 熱交換部品10は、接触する流体との熱交換を行うための薄板状の集熱フィン34が所定数だけ並列されて構成されている。各集熱フィン34は、それぞれの上下方向中心線CLに対して非対称に配置された複数のビード38を有している。隣り合う主熱フィン34を、互いに上下を入れ替えて並列することで、1種類の集熱フィン34を用いて、隣り合う集熱フィンのビード38の上下位置が重ならない配置を実現することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、接触する流体との熱交換によって放熱又は集熱するための熱交換部品に関する。
電子デバイス等が生じた熱を放出するためのヒートシンクとして、複数のフィン部材と、隣り合うフィン部材間に配設された間隔部材とを一体化して構成したものが知られている。また、このヒートシンクにおいて、各フィン部材における間隔部材が配置された基端側とは反対の先端側に折り曲げ等によって隆起を設け、この隆起によって先端側でのフィン部材間の間隔を維持するようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−124409号公報 特表2002−529921号公報 特開平11−340384号公報 特開平4−37662号公報 特開平9−237859号公報 特開2001−12240号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、隣り合うフィン部材の隆起が重なり合わないように、隆起の設置位置が異なる2種類のフィン部材を用意する必要があり、換言すればフィン部材製造用の型数が多くなり、ヒートシンクのコストを高くする原因となる。
本発明は上記事実を考慮して、フィン部材を製造するための型数を減らすことができる熱交換部品を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る熱交換部品は、接触する流体と熱交換を行う複数のフィン部材が所定の間隔で並列された熱交換部品であって、前記複数のフィン部材は、それぞれ一端と他端との間の中心線に対し非対称に設けられ隣り合うフィン部材との前記所定の間隔を維持するための突部を有し、かつ隣り合う前記フィン部材の一端と他端とが互いに逆になるように並列されている。
請求項1記載の熱交換部品では、所定間隔で並列された複数のフィン部材が流体と接触することで熱交換を行い、放熱又は集熱機能が果たされる。隣り合うフィン部材間は、各フィン部材に設けられた突部によって所定(範囲の)間隔に保たれている。ここで、中心線に対し非対称に設けられた(配置、形成等された)突部を有する各フィン部材が、該中心線に対する一端と他端とが交互に逆になるように並列して配置されているため、同じ形状のフィン部材を用いて隣り合うフィン部材の突部の位置が重なってしまうことが防止される。すなわち、同じ型で製造される1種類のフィン部材を複数用いて、熱交換部品を構成することができる。
このように、請求項1記載の熱交換部品では、フィン部材を製造するための型数を減らすことができる。なお、各フィン部材の突部は、例えば、中心線からオフセットして配置された単一の突部であっても良いが、該中心線を挟んで互いに反対側に位置する用に複数設けることが好ましい。また、上記中心線を挟んで反対側に位置する複数の突部が設けられた構成においては、該中心線に対する一方側と他方側とで突部の数や形状を非対称としても良い。
請求項2記載の発明に係る熱交換部品は、請求項1記載の熱交換部品において、隣り合う前記フィン部材間には、それぞれ前記中心線に対する一方側に配置されて前記所定の間隔を維持するための間隔部材が配置されており、前記複数のフィン部材には、それぞれ前記間隔部材を位置決めするための位置決め部が前記中心線に対し対称に設けられている。
請求項2記載の熱交換部品では、隣り合うフィン部材間に間隔部材が位置決め状態で配置されている。各フィン部材の位置決め部は中心線に対し対称に設けられているため、フィン部材の向きに依らず、間隔部材が中心線に対し一定の位置に位置決めされる。
請求項3記載の発明に係る熱交換部品は、請求項2記載の熱交換部品において、前記複数のフィン部材と間隔部材とが交互に重ね合わされた状態で連結されてフィン組立体を構成しており、前記間隔部材はそれぞれ前記フィン組立体における前記中心線に対する一方側の端部である基端に配置されている。
請求項3記載の熱交換部品では、間隔部材は、隣り合うフィン部材間における基端部に配置されてフィン組立体を構成している。この基端では間隔部材がフィン部材間の間隔を維持しており、基端から離間した部分ではフィン部材の突部がフィン部材間の間隔を維持する。すなわち、例えばフィン部材における基端とは反対の端部が自由端である構成において、突部が隣り合うフィン部材間の間隔を確保する。
請求項4記載の発明に係る熱交換部品は、請求項3記載の熱交換部品において、前記フィン組立体の基端が固定されるベース部材をさらに備え、前記フィン組立体は、交互に重ね合わされた前記複数のフィン部材及び前記間隔部材を締結手段にて締結することで構成されており、前記基端が前記ベース部材にろう付けにて固定されている。ベース部材は、例えば、放熱又は吸熱対象に伝熱する伝熱部とされる。
請求項4記載の熱交換部品は、交互に重ね合わされた複数のフィン部材と間隔部材とが締結手段によって締結されてアブアセンブリ化されたフィン組立体の基端が、ベース部材にろう付けされて構成されている。
請求項5記載の発明に係る熱交換部品は、請求項4記載の熱交換部品において、前記フィン組立体は、前記締結手段における該フィン組立体の外側に突出した両端に作用する力で前記ベース部材に押し付けられた状態で、前記基端が前記ベースプレートにろう付けされた。
請求項5記載の熱交換部品では、フィン組立体をベース部材にろう付けする際に、締結手段におけるフィン組立体の外側に突出した両端に押付力を入力し、フィン組立体をベース部材に押し付けておく。このため、例えば、フィン組立体をフィン部材の積層方向から挟み込んだ状態で、該積層方向と直交する方向に沿ってフィン組立体をベース部材に押し付けるための特別な治具などを用いることなく、ろう付けの際にフィン組立体をベース部材に押し付けることができ、熱交換部品の生産性が向上する。
以上説明したように本発明に係る熱交換部品は、フィン部材を製造するための型数を減らすことができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る熱交換部品10について、図1乃至図8に基づいて説明する。先ず、熱交換部品10が適用された排気熱発電装置11の概略構成を説明し、次いで熱交換部品10について詳細に説明することとする。
(排気熱発電装置の構成)
図6には、排気熱発電装置11の外観が側面図にて示されており、図7には図6の7−7線に沿う断面図が示されている。これらの図に示される如く、排気熱発電装置11は、自動車に適用され内燃機関エンジンの排気ガスによって加熱される加熱部としての高温側熱交換部12と、エンジン冷却水によって冷却される冷却部材としての低温側熱交換器14との間に挟まれた複数の熱発電素子(熱電素子モジュールともいう)16を備え、この熱発電素子16が高温側と低温側との温度差に応じた起電力を生じる発電装置とされている。以下、具体的に説明する。
図6及び図7に示される如く、排気熱発電装置11は、高温側ハウジング18を備えている。高温側ハウジング18は、略正方形筒状に形成されており、その四隅にはそれぞれ略正方形筒状に形成された角パイプ20が配設されている。高温側ハウジング18における上下方向又は左右方向に隣り合う角パイプ20間には、それぞれ矩形状の貫通孔18Aが形成されており、図8(A)にも示される如く、これらの貫通孔18Aはそれぞれ集熱部材としての熱交換部品10のベースプレート32にて閉止されている。詳細は後述するが、熱交換部品10は、ベースプレート32から立設された複数の集熱フィン34を有している。
また、高温側ハウジング18の軸心部には、該高温側ハウジング18の軸線方向に長手方向を一致させた高温ガス導入パイプ24が配設されている。高温ガス導入パイプ24は、そのパイプ壁に連通孔24Aが設けられており、図示しない内燃機関エンジンから導入された高温の排気ガスを高温側ハウジング18内に導出するようになっている。連通孔24Aは、各熱交換部品10側を向けて高温ガス導入パイプ24の周方向に沿う複数箇所(この実施形態では4箇所)に設けられている。
これにより、高温側ハウジング18内では、高温ガス導入パイプ24の外面と各ベースプレート32との間に形成された4つの高温側熱交換路26が、高温側ハウジング18(高温ガス導入パイプ24)の周方向に沿って配置されている。各熱交換部品10の集熱フィン34は、それぞれ対応する高温側熱交換路26内に位置している。また、図8(A)、図8(B)に示される如く、連通孔24Aは、高温ガス導入パイプ24内での排気ガスの流れ方向で熱交換部品10の上流側、及び熱交換部品10の中間部に配置されており、高温側熱交換路26に導入された排気ガスは、これらの図に適宜矢印にて示す方向に流れるようになっている。
なお、高温側ハウジング18内における上流側の高温側熱交換路26(熱交換部品10)と下流側の高温側熱交換路26との間には、仕切板22が配設されている。また、各角パイプ20には、高温側熱交換路26の下流端に連通する排気孔20Aが設けられており、高温側熱交換路26を通過した排気ガスは角パイプ20の内部を通って装置外(自動車のマフラー装置等)に排出されるようになっている。
以上説明した高温側ハウジング18は、各熱交換部品10とで、高温側熱交換路26内で複数の集熱フィン34間を通過させた排気ガスの熱を回収する高温側熱交換部12を構成している。そして、図7及び図8(A)に示される如く、各熱交換部品10のベースプレート32における集熱フィン34立設側と反対側の面、すなわち高温側熱交換部12の外面12Aには、それぞれ熱発電素子16の高温側の面が接触している。一方、平板状に形成された熱発電素子16の高温側の面とは反対側の面、すなわち低温側の面には、低温側熱交換器14が接触している。低温側熱交換器14は、それぞれの内部を通過するエンジン冷却水によって冷却されるようになっている。
熱発電素子16は、例えばゼーベック効果等によって、高温側(排気ガス)と低温側(冷却水)との温度差に基づく起電力を生じる構成とされている。図7に示される如く、1つの熱発電素子16、これに接触する熱交換部品10(高温側熱交換路26)及び低温側熱交換器14が、1つの発電ユニット28を構成している。また、図6に示される如く、高温側ハウジング18(高温側熱交換部12)の周方向に沿って配置された複数(この実施形態では4つ)の発電ユニット28が1つの発電ユニット群30を構成してしている。この実施形態では、高温側熱交換部12の長手方向に沿って複数の発電ユニット群30が設けられている。
そして、各発電ユニット群30では、複数(4つ)の発電ユニット28を構成する熱発電素子16、熱交換部品10、低温側熱交換器14が、各低温側熱交換器14の外側から図示しないバンド状部材によって拘束されることで、高温側ハウジング18に保持されている。
(熱交換部品の構成)
図1には熱交換部品10が正面図にて示されており、図2には熱交換部品10の完成前の斜視図が示されている。これらの図に示される如く、熱交換部品10は、略矩形平板状に形成されたベース部材としてのベースプレート32と、複数のフィン部材としての集熱フィン34が所定間隔で並列した状態で一体化(サブアセンブリ化)されたフィン組立体としてのフィンアセンブリ36とを備えている。なお、図1及び図2では、積層方向中間部の集熱フィン34の図示を省略している。ベースプレート32とフィンアセンブリ36とは、後述するように固着されることで熱交換部品10を構成する。
なお、説明の便宜上、以下の説明では、各図に適宜矢印Lにして示す熱交換部品10におけるベースプレート32の配置側を下側、各図に適宜矢印Uにして示す各集熱フィン34の自由端側を上側ということとする。また、上記した排気ガスのマクロ的な流れ方向を適宜矢印Fにて示す。
図1及び図2に示される如く、フィンアセンブリ36を構成する各集熱フィン34は、それぞれ全体として薄肉の矩形平板状に形成されており、矢印F方向に沿って設けられた突部としてのビード38を有している。この実施形態では、ビード38は基材のプレス加工(折り曲げ)にて、集熱フィン34における矢印F方向に沿う全幅に亘り形成されている。このため、図3(B)に示される如く、集熱フィン34における各ビード38の背面側には凹部40が形成されている。各ビード38の集熱フィン34に対する突出量pは、フィンアセンブリ36における隣り合う集熱フィン34(ビード38を除く部分)間の間隔(後述するスペーサの厚み)に略対応している。
また、各集熱フィン34では、上下方向の異なる位置に複数(この実施形態では5つ)のビード38が互いに平行にかつ同じ向きに突出して設けられており、かつ各ビード38は上下方向中心線に対し非対称に配置され、特定のビード38と上下方向に中心線に対し対称に配置されたビード38が存在しない配置とされている。具体的には、図3(A)に示される如く、集熱フィン34の各ビード38は、上下方向に等間隔(間隔c)で設けられており、集熱フィン34の上下方向中心線CLから下側に直近のビード38までの距離aと、上下方向中心線CL殻上側に直近のビード38までの距離bとが異なる配置とされている。したがって、上記の通り、特定のビード38と上下方向中心線CLに対し対称に配置されたビード38が存在しない。
一方、各集熱フィン34には、上下方向中心線CLに対し対称に配置された位置決め部又は連結部としてのリベット貫通孔42が設けられている。リベット貫通孔42は、各集熱フィン34の上端近傍及び下端近傍に、矢印F方向に等間隔で複数(この実施形態では各3つ)設けられている。これにより、各集熱フィン34は、ビード38の突出方向を維持したまま上下を反転させても、反転しない状態の集熱フィン34と同じ位置にリベット貫通孔42が位置する構成とされている。便宜上、図3の紙面上側のリベット貫通孔42をリベット貫通孔42A、図3の紙面下側のリベット貫通孔42をリベット貫通孔42Bとすると、上下反転した集熱フィン34のリベット貫通孔42Bは、反転しない集熱フィン34のリベット貫通孔42Aと同じ位置に位置する。
そして、図1及び図2に示される如く、フィンアセンブリ36(熱交換部品10)は、隣り合う集熱フィン34の上下が反転されるように、交互に上下を入れ替えた集熱フィン34を並列して構成されている。このため、隣り合う集熱フィン34のビード38の上下位置が異なり、一方の集熱フィン34のビードが他方の集熱フィン34の凹部40に入り込んでしまうことがない構成になっている。
また、フィンアセンブリ36は、隣り合う集熱フィン34の下端部間にそれぞれ配設された間隔部材としてのスペーサ44を備えている。スペーサ44は、隣り合う集熱フィン34の下端部間に挟まれてこれらの間隔d(図1及び図2参照)を維持するためのものであって、その厚みは間隔dと同じとされている。したがって、このスペーサ44の厚みは集熱フィン34の各ビード38の突出量pに対応している。各スペーサ44は、図2に示される如く矢印F方向に長手の板状部材とされており、各集熱フィン34の下端に位置する3つのリベット貫通孔42と連通する3つのリベット貫通孔46を有している(図1及び図2参照)。このフィンアセンブリ36の下端(ベースプレート32側の端部)が、本発明におけるフィン組立体の基端に相当する。この実施形態では、各集熱フィン34の上端は、自由端とされている。
さらに、この実施形態では、フィンアセンブリ36は、最も外側に位置する集熱フィン34のさらに外側に配設された一対の保護プレート48を備えている。各保護プレート48は、集熱フィン34に対応する矩形平板状に形成されており、該集熱フィン34よりも厚肉(高剛性)とされている。また、各保護プレート48の下端部には、リベット貫通孔42に対応して3つのリベット貫通孔50が設けられている。この実施形態では、各保護プレート48と隣の集熱フィン34との間にスペーサ44が配設されている。なお、例えば集熱フィン34の凹部40側を向く保護プレート48と該集熱フィン34との間にはスペーサ44を設けない構成としても良い。
フィンアセンブリ36は、その下端部において、以上説明した複数の集熱フィン34の下端部、スペーサ44、保護プレート48の下端部が、これらの各リベット貫通孔42、46、50を貫通した締結手段としてのリベット52によって締め付けられて密着状態で固定的に連結されている。これにより、フィンアセンブリ36は、その下端部で各集熱フィン34間の間隔dがスペーサ44によって規定され、かつ排気ガスを通過させる熱交換部分においては、ビード38によって間隔dが確保されるようになっている。フィンアセンブリ36は、その両端に比較的高強度の保護プレート48を設けることで、集熱フィン34を並列(積層)方向から把持してしまうことが防止され、取り扱い性(特にフィンアセンブリ36をベースプレート32にセットする際の取り扱い性)が良好とされている。
以上説明したフィンアセンブリ36は、集熱フィン、スペーサ44、保護プレート48がそれぞれアルミニウムやその合金等の熱伝導性の良好な金属材にて構成されており、その下端部が同様に熱伝導性の良好な金属材にて構成されたベースプレート32にろう付けによって固定されて熱交換部品10を構成するようになっている。このろう付けの際の位置決め用に、ベースプレート32には、図2に示される如くフィンアセンブリ36の底面視形状に対応した矩形状の浅い位置決め凹部58が設けられている。フィンアセンブリ36は、その下端部を位置決め凹部58に入り込ませてベースプレート32に対し位置決めされた状態で、該ベースプレート32にろう付け固定される構成である。なお、リベット52の頭部54、カシメ部56は位置決め凹部58には入り込まない(フィンアセンブリ36の下端には至らない)ようになっている。
詳細は熱交換部品10の製造方法として後述するが、フィンアセンブリ36をベースプレート32にろう付けする際には、フィンアセンブリ36における保護プレート48の外側に突出したリベット52の頭部54、カシメ部56に下向き荷重を付与して、該フィンアセンブリ36をベースプレート32に押し付けるようになっている。このため、図2に示される如く、リベット52の頭部54、カシメ部56は、共に保護プレート48の外側に(矢印F方向に沿って)比較的長く突出しており、上記ろう付け後に図1に示される如く短くなるように切断されている。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の熱交換部品10が適用された排気熱発電装置11では、自動車のエンジンが始動すると、エンジンの排気ガスが高温ガス導入パイプ24を通じて各高温側熱交換路26内、すなわち高温側熱交換部12に導入される。この排気ガスは、集熱フィン34に接触して該集熱フィン34を経由してベースプレート32に熱を与える(熱交換する)。これにより、各発電ユニット28において、ベースプレート32に接触している熱発電素子16の高温側が加熱される。上記熱交換によって冷却されつつ高温側熱交換部12を通過した排気ガスは、角パイプ20内を通じて装置外に排出される。一方、エンジン冷却水は、エンジンのウォータポンプの作動によって、例えば各発電ユニット28の低温側熱交換器14、エンジン、ラジエータの順に循環し、各低温側熱交換器14を介して熱発電素子16の低温側を冷却する。
このように各発電ユニット28では、高温側が排気ガスの熱を有効利用して加熱されると共に低温側が冷却水にて冷却される熱発電素子16は、高低温側間の温度差が確保されて、この温度差に基づく起電力を生じる。すなわち、各発電ユニット28では、熱発電素子16が発電を行う。発電された電力は、自動車に搭載された蓄電池であるバッテリ等に蓄えられる(バッテリを充電する)。
この排気熱発電装置11を構成する熱交換部品10の製造方法を説明する。
熱交換部品10のフィンアセンブリ36を製造する際には、図4(A)に示される如く、各リベット52に、保護プレート48、スペーサ44、集熱フィン34、スペーサ44、集熱フィン34、…をこの順でセットしていく(各リベット貫通孔50、46、42にリベット52を挿通する)。このとき、隣り合う集熱フィン34が上下逆に配置されるように、リベット52を、リベット貫通孔50、46、42A、46、42B、46、42A、…の順で挿通させる。これにより、隣り合う集熱フィン34のビード38の上下位置が異なる。
所定数の集熱フィン34の下端部、スペーサ44を交互に積層してリベット52にセットした後、さらにスペーサ44及び保護プレート48をセットして、各リベット52の頭部54とは反対の先端をかしめ、カシメ部56を形成する。これにより、図4(B)に示される如く、各保護プレート48、スペーサ44、集熱フィン34がリベット52にて締結されて互いに固定され、フィンアセンブリ36が完成する。この状態では、リベット52の頭部54、カシメ部56は、フィンアセンブリ36の両端に位置する保護プレート48の外側に比較的長く突出している。
次いで、完成しフィンアセンブリ36をベースプレート32に固着する。先ず、図2に示される如くベースプレート32を位置決め凹部58が上向きに開口するように設置し、この位置決め凹部58にフィンアセンブリ36の下端部を入り込ませる。このフィンアセンブリ36が仮置きされたベースプレート32をろう付け炉60内に設置する。さらに、このろう付け炉60内において、ろう付け治具62によってフィンアセンブリ36をベースプレート32に押し付ける。
ろう付け治具62は、各リベット52の頭部54に上側から当接する押圧脚部62Aと、各カシメ部56に上側から当接する押圧脚部62Bと、押圧脚部62A、62Bの上端間を連結する荷重入力部62Cとを有し、荷重入力部62Cに入力される下向き荷重Pを押圧脚部62A、62Bに分散させてリベット52の頭部54、カシメ部56を下向きに押圧する。これにより、フィンアセンブリ36は、ろう付け炉60内において、所要の荷重でベースプレート32に押し付けられ、この状態でその下端部がベースプレート32に炉内ろう付けされる。フィンアセンブリ36は、位置決め凹部58の開口縁部に沿って全周に亘りろう接され、ベースプレート32に所要の強度で固着される。
そして、保護プレート48の外側に比較的長く突出した頭部54、カシメ部56を保護プレート48の近くで切断してこれらの一部を除去すると、図1に示すような熱交換部品10が完成する。なお、頭部54、カシメ部56は、高温側ハウジング18における貫通孔18Aの縁部に干渉しない寸法であれば、切断されなくても良い。
ここで、熱交換部品10では、集熱フィン34の各ビード38が上下方向中心線CLに対し非対称に配置されているため、同一形状の集熱フィン34を交互に上下反転させながら配置することで、隣り合う集熱フィン34のビード38の上下位置を異ならせることができる。すなわち、集熱フィン34のビード38が隣に位置する集熱フィン34の凹部40に入り込んで間隔dの維持機能を損なうことが防止される。そして、各集熱フィン34は、図3に示される如くそれぞれ上下端近傍に配置されたリベット貫通孔42(42A、42B)を有するため、各集熱フィン34を上下反転してもフィンアセンブリ36の下端(基端)においてリベット52によって連結することができる。
以上により、第1の実施形態に係る熱交換部品10では、1種類の集熱フィン34を複数用いて、ビード38による集熱フィン34間の間隔dを確保することができる。このため、複数種類(異なる形状の)の集熱フィンを組み合わせて間隔dを確保する構成と比較して、フィン成形用の型数を削減することができ、熱交換部品10の製造コストを低減することが可能になる。また、集熱フィン34の部品管理も容易になる。
このように、第1の実施形態に係る熱交換部品10では、集熱フィン34を製造するための型数を減らすことができる。
また、熱交換部品10では、フィンアセンブリ36をベースプレート32にろう付けする際に、リベット52の頭部54、カシメ部56に下向き荷重を付与してフィンアセンブリ36をベースプレート32に押し付けるため、例えばフィンアセンブリ36を集熱フィン34の積層方向又は矢印F方向に挟み込みながら該フィンアセンブリ36を下向きにベースプレート32に押し付ける如く特殊かつ複雑な構造の治具を用いる必要がない。すなわち、簡単な構造のろう付け治具62を用いて、ろう付け炉60内において、フィンアセンブリ36をベースプレート32に押し付けるろう付け準備を容易に行うことができ、熱交換部品10の生産性が向上する。これによっても、熱交換部品10の製造コストを低減することができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。なお、上記第1の実施形態と基本的に同一の部品・部分については上記第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
図9には本発明の第2の実施形態に係る熱交換部品70が正面図にて示されている。この図に示される如く、熱交換部品70は、保護プレート48を備えない点で熱交換部品10とは異なる。熱交換部品70の他の構成は熱交換部品10の対応する構成と同じである。したがって、第2の実施形態に係る熱交換部品70によっても、第1の実施形態に係る熱交換部品と同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができる。
図10には、第3の実施形態に係る熱交換部品80が正面図にて示されている。この図に示される如く、熱交換部品80は、フィンアセンブリ36が、所定数の集熱フィン34に代えてそれぞれフィン部材としての所定数の集熱フィン82を用いて構成されている。各集熱フィン82は、複数のビード38に代えて、それぞれ突部としての複数(この実施形態では5つ)の切り起こし部84を備えている。
各切り起こし部84は、集熱フィン82に略コ字状の切込みを入れ、該切込みの内側部分を図11に示される如く板厚方向に起こすことで形成されている。このため、切り起こし部84は、集熱フィン82の幅方向の一部において該集熱フィン82から突出する構成とされている。この実施形態では、各切り起こし部84は、図示しない集熱フィン82の幅方向中心線に対しては対称に形成されており、幅方向(排気ガスの流れ方向)の各部で安定して間隔dを確保することができる構成とされている。また、図11に示される如く、集熱フィン82における切り起こし部84の形成部位には、切り抜き孔86が形成されている。
そして、この実施形態では、各集熱フィン82では、切り起こし部84を形成するための上記コ字状の切り込み部の開口部(切り起こし部84の根元部分)が同じ方向を向く設定とされており、上下方向中心線CLに対し一方側の切り起こし部84と他方側の切り起こし部84とでは形状が非対称になっている。このため、隣り合う集熱フィン82の上下を反転させた場合に、切り起こし部84が隣の集熱フィン82の切り抜き孔86に入り込むことがない。なお、この実施形態では、各切り起こし部84の配置についても、第1の実施形態と同様に、特定の切り起こし部84と上下方向中心線に対し対称に配置された切り起こし部84が存在しないように設定されている。
フィンアセンブリ36は、複数の集熱フィン82を、交互に上下向きが反転するようにこれらの間にスペーサ44を介在させて並列して構成されている。フィンアセンブリ36すなわち熱交換部品80の他の構成は、熱交換部品10の対応する構成と同じである。
したがって、第3の実施形態に係る熱交換部品80によっても、第1の実施形態に係る熱交換部品10と同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができる。すなわち、同じ形状の(1種類の)集熱フィン82を用いて、切り起こし部84が隣の集熱フィン82の切り抜き孔86に入り込むことなく間隔dを維持する構成を実現することができ、集熱フィン82の型数を減らすことができる。
なお、上記各実施形態では、熱交換部品10、70、80が排気熱発電装置11に適用され排気ガスからの集熱機能を果たす例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、熱交換部品10等を放熱用とのヒートシンクとして用いるようにしても良い。
また、上記各実施形態では、締結手段としてリベットを用いた例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、締結手段としてボルト・ナットなどを採用しても良い。
さらに、上記各実施形態では、各集熱フィン34、82がベースプレート32への固定前にフィンアセンブリ36としてサブアセンブリ化された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、各集熱フィン34をベースプレート32に所定間隔で設けたスリットに交互に上下を反転するように嵌合(植設)することで熱交換部品を構成しても良い。したがって、本発明は、スペーサ44の有無、リベット貫通孔42の有無や配置によっても限定されることはない。
本発明の第1の実施形態に係る熱交換部品の正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱交換部品の組立途中の斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱交換部品を構成する集熱フィンを示す図であって、(A)は側面図、(B)は一部拡大した正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱交換部品を構成するフィンアセンブリの組立工程を示す図であって、(A)は隣り合う集熱フィンの向きを示す正面図、(B)は完成状態の正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱交換部品を構成するフィンアセンブリとベースプレートとの炉内ろう付け状態を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱交換部品が適用された排気熱発電装置の一部を示す側面図である。 図6の7−7線に沿った断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱交換部品が排気熱発電装置に適用された状態を示す図であって、(A)は側断面図、(B)は平面断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る熱交換部品の正面図である。 本発明の第3の実施形態に係る熱交換部品の正面図である。 本発明の第3の実施形態に係る熱交換部品を構成する集熱フィンの切り起こし部を示す正面断面図である。
符号の説明
10 熱交換部品
32 ベースプレート(ベース部材)
34 集熱フィン(フィン部材)
36 フィンアセンブリ(フィン組立体)
38 ビード(突部)
42 リベット貫通孔(位置決め部)
44 スペーサ(間隔部材)
52 リベット(締結手段)
54 頭部(締結手段の両端の一方)
56 カシメ部(締結手段の両端の他方)
70・80 熱交換部品
82 集熱フィン(フィン部材)
84 切り起こし部(突部)
CL 上下方向中心線

Claims (5)

  1. 接触する流体と熱交換を行う複数のフィン部材が所定の間隔で並列された熱交換部品であって、
    前記複数のフィン部材は、それぞれ一端と他端との間の中心線に対し非対称に設けられ隣り合うフィン部材との前記所定の間隔を維持するための突部を有し、かつ隣り合う前記フィン部材の一端と他端とが互いに逆になるように並列されている熱交換部品。
  2. 隣り合う前記フィン部材間には、それぞれ前記中心線に対する一方側に配置されて前記所定の間隔を維持するための間隔部材が配置されており、
    前記複数のフィン部材には、それぞれ前記間隔部材を位置決めするための位置決め部が前記中心線に対し対称に設けられている請求項1記載の熱交換部品。
  3. 前記複数のフィン部材と間隔部材とが交互に重ね合わされた状態で連結されてフィン組立体を構成しており、前記間隔部材はそれぞれ前記フィン組立体における前記中心線に対する一方側の端部である基端に配置されている請求項2記載の熱交換部品。
  4. 前記フィン組立体の基端が固定されるベース部材をさらに備え、
    前記フィン組立体は、交互に重ね合わされた前記複数のフィン部材及び前記間隔部材を締結手段にて締結することで構成されており、前記基端が前記ベース部材にろう付けにて固定されている請求項3記載の熱交換部品。
  5. 前記フィン組立体は、前記締結手段における該フィン組立体の外側に突出した両端に作用する力で前記ベース部材に押し付けられた状態で、前記基端が前記ベースプレートにろう付けされた請求項4記載の熱交換部品。
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