JP2006348753A - エンジンの排ガス浄化装置 - Google Patents

エンジンの排ガス浄化装置 Download PDF

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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】冷態始動時のエンジンから排出される排気の性能を向上させる。
【解決手段】
吸気ポート内に燃料が噴射されるエンジン2の冷態始動が検出された場合に、点火時期を通常時よりもリタードさせるように点火時期制御手段22を制御するとともに吸気量を通常時よりも増大させるように吸気量制御手段23を制御する「排気昇温制御」を実行する排気昇温手段24と、排気昇温手段24により排気昇温制御が実行されている場合に、触媒32の上流側の排気通路30内における排気空燃比をリーン化させる「排気リーン化制御」を実行する排気空燃比制御手段25と、排気昇温手段24により実行されていた排気昇温制御が終了してからの所定時間は排気空燃比制御手段25による排気リーン化制御を継続させる排気リーン化延長手段26とを備えて構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に用いて好適なエンジンの排ガス浄化装置に関するものである。
従来より、エンジンから排出される排気を浄化することで大気汚染を防止するための技術が種々存在するが、このような技術の中でも触媒を用いる技術はその効果が高く、実際に多く用いられている。
しかしながら、このような触媒を十分に機能させ、排気を浄化するためには、この触媒の温度を所定の活性化温度(例えば約300℃)となるまで昇温させる必要がある。このため、エンジンが冷えた状態で始動した場合(即ち、冷態始動時)においては、始動直後に触媒が機能せず、排気性能が低下してしまうという課題がある。
そこで、このような課題を解決すべく、エンジンから排出される排気中に空気(いわゆる、「2次エア」)を供給し、排気に含まれるHCに代表される未燃成分を積極的に燃焼させることで、排気性能を向上させることを狙った技術が存在する。なお、当該技術の一例としては以下の特許文献1の技術が挙げられる。
また、2次エアを供給する手法以外でも、例えば、点火時期を通常よりも遅らせることで、燃焼の開始時期を遅らせて排気温度を高め、触媒の早期活性化を図るといった手法も一般的に用いられている。
なお、このような点火時期を遅角する制御(いわゆる、点火時期リタード制御)を実行した場合には、燃焼効率が低下するため、結果的にエンジン出力が通常時よりも低下する。このため、点火時期リタード制御を実行した場合には、通常よりもスロットルバルブ開度を若干大きく開くなどの手法により、低下したエンジン出力を補完することが好ましい。
ここで、上述の2次エアの供給、点火時期のリタード、および、スロットルバルブの開度増大といった従来の制御について、図5(A)〜(G)のタイムチャートに示す。
この図5(A)〜(G)中、横軸はいずれも時間であり、また、図5(A)の縦軸はインテークマニホールド内の気圧,図5(B)の縦軸は点火時期を示している。また、図5(C)の縦軸は排気中の空燃比(A/F)であって、エンジンから排出された排気と2次エアとが混じりあった後の排気(以後、「2次エア排気」という場合がある)の空燃比を示す。
また、図5(D)の縦軸はエンジンから排出された排気そのものの空燃比(A/F)、つまり、2次エアが供給される前の排気の空燃比を示す。また、図5(E)の縦軸は2次エアを供給する2次エア供給装置とエンジンの排気ポートとを断接する2次エアカットバルブの開閉を示し、さらに、図5(F)の縦軸は2次エア供給装置のエアポンプの作動/非作動(オン/オフ)を示す。
また、図5(G)はエンジンの回転数を示す。
そして、この図5中、符号t101で示す時点はエンジンが冷態始動した時点であるが、このとき、図5(E),(F)で示すように、排気中には2次エアが供給されており、これにより、排気中の未燃成分の燃焼が促進されるようになっている。
その後、符号t102で示す時点において、図5(B)で示すように点火時期がリタードされるとともに、燃料噴射量を通常時よりも増大され、図5(D)で示すように、排気A/Fが理論空燃比よりもリッチ化されるようになっている。また、点火時期がリタードされることによって低下したエンジン出力を補完すべく、スロットルバルブは、通常時よりもその開度が大きくなるように制御されるようになっており、この結果、図5(A)で示すように、吸気マニホールド内の気圧が通常時よりも増大(すなわち、負圧が低減)している。なお、図5(A)中、符号A103で示す点線は、通常の開度となるようにスロットルバルブが制御された場合の吸気マニホールド圧を示す。
その後、触媒の昇温が完了すると(符号t103参照)、スロットルバルブが通常の開度で制御されるとともに(図5(A)参照)、点火時期のリタードがキャンセルされて通常の点火時期制御に復帰する(図5(B)参照)。同時に、2次エアカットバルブが閉じられ(図5(E)参照)、2次エアポンプも停止する(図5(F)参照)。
特許第3513948号公報
しかしながら、時点t103において、スロットルバルブの開度を通常の開度に復帰させるともに、点火時期を通常の点火時期に復帰させ、且つ、2次エアの供給を停止すると、図5(C),(D)中、矢印A101,A102で示すように、2次エア排気のA/Fおよびエンジンから排出された排気そのもののA/Fが急激にリッチ化する。なお、この時点t103においては、2次エアの供給は停止しており、図5(C)に示す2次エア排気A/Fと、図5(D)に示す排気A/Fとは実質的に同一である。
これは、点火時期のリタードに伴って増大していたスロットルバルブ開度が小さくなったため、吸気マニホールド内およびこの吸気マニホールドと連通した吸気ポート内の気圧が低下(負圧が増大)し、これにより、吸気ポート壁に付着していた燃料の気化が急激に促進されたためと考えられる。
そして、排気A/Fがリッチ化しているということは、排気中に未燃成分が多く含まれているということであり、排気性能が低下しているということである。
もっとも、この場合、触媒が活性し始めているため、ある程度の未燃成分は触媒によって浄化されるものの、図5中矢印A101,A102で示すような急激に増大した未燃成分の全てを触媒が浄化するほどには活性化しておらず、大気中への未燃成分の放出は免れない。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、冷態始動時のエンジンから排出される排気の性能を向上させることができる、エンジンの排ガス浄化装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のエンジンの排ガス浄化装置(請求項1)は、吸気ポート内に燃料が噴射されるエンジンの制御装置であって、該エンジンの冷態始動を検出する冷態始動検出手段と、該エンジンの点火時期を制御する点火時期制御手段と、該エンジンの吸気量を制御する吸気量制御手段と、該エンジンから排出される排気を流通させる排気通路内に配設され排気を浄化する触媒と、該冷態始動検出手段により該エンジンの冷態始動が検出された場合に、点火時期を通常時よりも遅角させるように該点火時期制御手段を制御するとともに吸気量を通常時よりも増大させるように該吸気量制御手段を制御する排気昇温制御を実行する排気昇温手段と、該排気昇温手段により該排気昇温制御が実行されている場合に、該触媒の上流側の該排気通路内における排気空燃比をリーン化させる排気リーン化制御を実行する排気空燃比制御手段と、該排気昇温手段により実行されていた該排気昇温制御が終了してからの所定時間は該排気空燃比制御手段による排気リーン化制御を継続させる排気リーン化延長手段とをそなえることを特徴としている。
また、請求項2記載の本発明のエンジンの排ガス浄化装置は、請求項1記載の内容において、該排気通路内に空気を供給する2次エア供給装置をそなえ、該排気空燃比制御手段は、該2次エア供給装置を制御することで該排気リーン化制御を実行することを特徴としている。
本発明のエンジンの排ガス浄化装置によれば、排気昇温制御が終了し、排気空燃比が増大した場合であっても、所定時間は排気空燃比制御手段による排気リーン化制御を継続させるので、冷態始動時のエンジンから排出される排気の性能を向上させることができる。(請求項1)
2次エア供給装置により排気通路内に空気を供給することで、排気の空燃比を素早く制御することが可能となる。(請求項2)
以下、図面により、本発明の一実施形態に係るエンジンの排ガス浄化装置について説明すると、図1はその全体構成を示す模式図、図2および図3はその制御を示すフローチャート、図4(A)〜(G)はその作用を示す模式的なタイムチャートである。
図1に示すように、車両1には、ガソリンエンジン(以下、単に「エンジン」という)2が搭載され、このエンジン2には、エンジン2の冷却水温TWを検出する水温センサ12が備えられるとともに、吸気ポートに燃料を噴射するインジェクタ(燃料噴射装置)および点火プラグが備えられている(いずれも図示略)。また、このエンジン2には吸気マニホールド13および排気マニホールド31が設けられ、さらに、この吸気マニホールド13には吸気系3が接続されるとともに、排気マニホールド31には排気系4が接続されている。
このうち、吸気系3には、エアクリーナ(A/C)5、エアフローセンサ(AFS)6およびスロットルバルブ7が備えられている。
エアクリーナ5は、吸気マニホールド13の上流側に接続された吸気通路14の吸気口に設けられ、吸気系3に取り入れられる新気をろ過するものである。
エアフローセンサ6は、吸気通路14内でスロットルバルブ7の上流側に配設され、吸気通路14内に流れ込む新気の流量を検出するものである。
スロットルバルブ7は、吸気通路14内に設けられ、その開度θTHが変化することによってエンジン2へ供給される新気流量QFRを調節するものである。また、このスロットルバルブ7は、ETV(Electric Throttle Valve)、即ち、電子制御方式のスロットルバルブであって、アクセルペダル(図示略)とスロットルバルブ7とを機械的にリンクさせること無く、アクセルペダルの踏込み量ACCとスロットルバルブ7の開度θTHとを適宜相関させることができるようになっている。
また、排気系4には、エンジン2の排気ポート(図示略)と接続された排気マニホールド31の下流側に接続された排気通路30とが設けられ、この排気通路30の中には三元触媒(TWC;触媒)32が備えられている。
また、三元触媒32は排気の浄化を図るものであって、より具体的には、エンジン2から排出された排気中のCO(一酸化炭素),HC(炭化水素)およびNOx(窒素酸化物)のうち、NOxに含まれているO(酸素)によって、排気中のCOとHCとを酸化させ、これらの特定有害物質NOx,CO,HCを、実質的に無害なN2(窒素),CO2(二酸化炭素),H2O(水)とに化学変化させることができるようになっている。
また、この排気系4には、2次エア供給ユニット(2次エア供給装置)15が接続されている。この2次エア供給ユニット15は、2次エアポンプ16と、2次エアカットバルブ17と、連通管18とから構成されており、排気マニホールド31内に空気(2次エア)を供給することができるようになっている。
そして、この車両1には、インターフェースユニット、CPU、メモリ、タイマなど(いずれも図示略)を備えた電子制御ユニット(ECU;排ガス浄化手段)20が設けられている。このECU20には、冷態始動検出部(冷態始動検出手段)21と、点火時期制御部(点火時期制御手段)22と、ETV制御部(吸気量制御手段)23と、排気昇温部(排気昇温手段)24と、2次エア供給制御部(排気空燃比制御手段)25と、2次エア供給延長部(排気リーン化延長手段)26とが備えられている。なお、これらの冷態始動検出部21,点火時期制御部22,ETV制御部23,排気昇温部24,2次エア供給制御部25および2次エア供給延長部26は、それぞれ、ソフトウェアによって実現されている。
これらのうち、冷態始動検出部21は、エンジン2への始動指示に基づき、水温センサ12によって検出されたエンジン2の冷却水温TWを取得し、取得した冷却水温TWが基準水温TW0以下であるか否かを判定し、冷却水温TWが基準水温TW0以下であれば、冷態始動であると判定するものである。
また、この冷態始動検出部21は、時間設定部21Aを内蔵しており、後述する排気昇温部24による「排気昇温制御」が実行される時間である2次エアリッチリタード時間(2AIRRTMR)を、取得した冷却水温TWに応じて設定することができるようになっている。
点火時期制御部22は、エンジン2の点火プラグの点火時期を制御するものである。
ETV制御部23は、スロットルバルブ7の開度θTHを制御することで、吸気量を制御するものである。
排気昇温部24は、冷態始動検出部21によりエンジン2の冷態始動が検出された場合に、「排気昇温制御」を実行するものである。なお、この「排気昇温制御」とは、点火プラグの点火時期を通常時よりもリタードさせるように点火時期制御部22を制御するとともに、点火時期リタードによって低下したエンジン2の出力を補うため、吸気量を通常時よりも増大させるようにETV制御部23を制御する制御をいう。
より具体的には、この排気昇温制御を実行する場合、排気昇温部24は、点火時期制御部22およびETV制御部23に対して、冷態始動モードで作動するように指示するようになっている。そして、この指示を受けた点火時期制御部22は、点火時期を通常時よりもリタードさせ、また、この指示を受けたETV制御部23は、スロットルバルブ7の開度θTHを通常時よりも少し増大させるようになっている。
また、この排気昇温制御は、冷態始動検出部21の時間設定部21Aによって設定された2次エアリッチリタード時間(2AIRTMR)が経過するまで実行されるようになっている。
2次エア供給制御部25は、2次エア供給ユニット15の2次エアポンプ16と2次エアカットバルブ17とをそれぞれ独立して制御ものであって、2次エア供給ユニット15による排気マニホールド31内への2次エアの供給を制御するものである。
また、この2次エア供給制御部25は、排気昇温部24により排気昇温制御が実行されている場合に、排気マニホールド31内に2次エアを供給することで、三元触媒32の上流側の排気通路30内における排気空燃比をリーン化させる「排気リーン化制御」を実行するようになっている。
2次エア供給延長部26は、排気昇温部24により実行されていた排気昇温制御が終了してからの所定時間tA、2次エア供給制御部25による排気リーン化制御を継続させるものである。
つまり、上記の2次エア供給制御部25は、排気昇温部24による排気昇温制御に伴って排気リーン化制御を実行するため、この2次エア供給延長部26が存在しないと仮定すれば、排気昇温部24による排気昇温制御が終了すれば、2次エア供給制御部25も排気リーン化制御を終了する。しかしながら、この2次エア供給延長部26により、排気昇温部25による排気昇温制御が終了した場合であっても、所定時間tAは、2次エア供給制御部25を強制的に作動させ、排気リーン化制御を継続させることができるようになっているのである。
本発明の一実施形態に係るエンジンの排ガス浄化装置は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
まず、2次エアリッチリタード時間(2AIRRRTMR)の設定手法について説明する。図2に示すように、ステップS11に示すようにエンジン2が始動すると、冷態始動検出部21が水温センサ12によって計測されたエンジン2の冷却水温TWを取得し(ステップS12)、この冷却水温TWが基準水温TW0以下であるか否かを判定することで、エンジン2の始動が冷態始動であるのか否かを判定する(ステップS13)。
ここで、冷態始動検出部21が、冷態始動であると判定した場合には(ステップS13のYesルート)、時間設定部21Aが、冷却水温TWに応じて2次エアリッチリタード時間(2AIRRRTMR)を設定する。冷却水温TWが低い場合、2次エアリッチリタード時間(2AIRRRTMR)は長くなるように設定され、一方、冷却水温TWが高い場合、2次エアリッチリタード時間は短くなるように設定される(ステップS14)。また、この2次エアリッチリタード時間(2AIRRRTMR)は、最長で約30秒間である。
一方、ステップS13において、冷態始動検出部21が、冷態始動ではないと判定した場合には(ステップS13のNoルート)、時間設定部21Aが、2次エアリッチリタード時間(2AIRRRTMR)をゼロに設定する(ステップS15)。
次に、「排気昇温制御」および「排気リーン化制御」について説明する。図3に示すように、ステップS21において、排気昇温部24が、図2のステップS14またはステップS15において設定された2次エアリッチリタード時間(2AIRRRTMR)が、ゼロであるか否かを判定する。
エアリッチリタード時間(2AIRRRTMR)が、ゼロではない場合には(ステップS21のNoルート)、排気昇温部24は、点火時期制御部22およびETV制御部23に対して、冷態始動モードで作動するように指示し、排気昇温制御を実行することで、触媒32の昇温を図る(ステップS22)。
そして、2次エア供給制御部25は、排気昇温部24による排気昇温制御の実行に伴って、2次エアポンプ16を駆動させるとともに、2次エアカットバルブ17を開放し、排気リーン化制御を実行することで、触媒32の更なる昇温を図る(ステップS23)。その後、排気昇温部24が、設定された2次エアリッチリタード時間(2AIRRRTMR)をカウントダウンし(ステップS24)、リターンする。
一方、エアリッチリタード時間(2AIRRRTMR)が、ゼロである場合には(ステップS21のYesルート)、排気昇温部24は、点火時期制御部22およびETV制御部23に対して、通常モードで作動するように指示し、排気昇温制御を終了する(ステップS25)。なお、ステップS21において、エアリッチリタード時間(2AIRRRTMR)が、ゼロとなったと判定される場合とは、図2のステップS15において、エアリッチリタード時間(2AIRRRTMR)がゼロとして設定された場合と、図3のステップS21〜S24が繰り返された結果、エアリッチリタード時間(2AIRRRTMR)がゼロに至った場合とがある。つまり、このエアリッチリタード時間(2AIRRRTMR)がゼロである場合とは、換言すれば、触媒32の昇温が完了したとみなされた場合である。
そして、排気昇温部24による排気昇温制御が終了すると、ステップS26において、2次エア供給制御部25が、排気昇温制御の終了に伴って、排気リーン化制御を終了させようとするが、2次エア供給延長部26により、所定時間tA、排気リーン化制御は継続する。したがって、排気昇温部24による排気昇温制御が終了しても、所定時間tAは、排気マニホールド31内に2次エアが供給されることとなり、排気昇温制御の終了に伴い、排気A/Fがリッチ化しても、触媒32に供給される排気(即ち、2次エア排気)が急激にリッチ化することを防ぐことができる。
上述した内容について、図4のタイムチャートを用いて説明する。
この図4(A)〜(G)中、横軸はいずれも時間であり、また、図4(A)の縦軸はインテークマニホールド内の気圧,図4(B)の縦軸は点火時期を示している。また、図4(C)の縦軸は排気中の空燃比(A/F)であって、エンジン2から排出された排気に対して2次エアが供給された後の排気、即ち、2次エア排気の空燃比を示す。
また、図4(D)の縦軸はエンジン2から排出された排気そのものの空燃比(A/F)、つまり、2次エアが供給される前の排気の空燃比を示す。また、図4(E)の縦軸は2次エアカットバルブ17の開閉を示し、さらに、図4(F)の縦軸は2次エアポンプ16の作動/非作動(オン/オフ)を示す。また、図4(G)はエンジン2の回転数を示す。
そして、この図4中、符号t1で示す時点はエンジン2が冷態始動した時点であるが、このとき、図4(E),(F)で示すように、排気中には2次エアが供給されており、これにより、排気中の未燃成分の燃焼が促進され、触媒32の活性化を早めている。
その後、符号t2で示す時点において、図4(B)で示すように点火時期がリタードされるとともに、このとき、図4(D)で示すように、燃料噴射量が通常時よりも増大、即ち、排気昇温制御が排気昇温部24により実行され、排気A/Fが理論空燃比よりもリッチ化される。
また、点火時期がリタードされることによって低下したエンジン2の出力を補完すべく、スロットルバルブ7は、通常時よりもその開度θTHが少し大きくなるように制御され、この結果、図4(A)で示すように、吸気マニホールド内の気圧が増大(すなわち、負圧が低減)している。なお、図4(A)中、符号A3で示す点線は、その開度θTHが通常の開度となるようにスロットルバルブ7が制御された場合の吸気マニホールド圧を示す。
その後、触媒32の昇温が完了すると(符号t3参照)、スロットルバルブ7の開度θTHが通常開度となって吸気マニホールド13内の負圧が増大し、点火時期のリタードがキャンセルされて通常の点火時期制御に復帰、即ち、排気昇温制御の実行が終了する(図4(A)および(B)参照)。
このとき、2次エア供給延長部26の働きにより、2次エアカットバルブ17は、排気昇温制御の実行が終了後すぐに閉じられるのではなく、所定時間tAが経過した後に閉じられる(図4中、矢印A4参照)。同様に、2次エア供給延長部26の働きにより、2次エアポンプ16も、排気昇温制御の実行が終了後すぐに停止するのではなく、所定時間tAが経過した後に停止する(図4中、矢印A5参照)。
これにより、時点t3において、点火時期を通常の点火時期に復帰させ、且つ、スロットルバルブ7の開度θTHを通常の開度に復帰させることにより、図4中矢印A1で示すように、排気A/Fが急激にリッチ化しても、図4中矢印A2で示すように、2次エア排気、即ち、触媒32へ供給される排気のA/Fはが急激にリッチ化することを的確に防ぐことができる。
そして、触媒32へ供給される排気のA/Fを適切なA/Fとし、大気中に未燃成分が放出される事態を防ぐことで、排気性能を向上させることができる。
このように、本発明の一実施形態に係るエンジンの排ガス浄化装置によれば、「排気昇温制御」が終了することで、排気A/Fが急激にリッチ化した場合あっても、所定時間tA「排気リーン化制御」を継続させることにより、冷態始動時のエンジン2から排出されて触媒32に供給される排気の性能を向上させることができる。また、これに伴い、触媒32から大気中に排出される排気の性能を向上させることができる。
また、2次エア供給ユニット15により排気マニホールド31内に空気を供給することで、排気空燃比を素早く制御することが可能となり、制御遅れに起因して排ガス性能が悪化するような事態を防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の実施形態においては、2次エアリッチリタード時間(2AIRRRTMR)をそのまま時間として用いた場合を説明したが、このような場合に限定するものではない。例えば、2次エアリッチリタード時間(2AIRRRTMR)に相当するエンジンの各気筒の運転サイクルとしても良い。一例を挙げれば、排気行程をX回行なった場合に2次エアリッチリタード時間(2AIRRRTMR)が経過したとみなすように構成してもよい。このような構成にすれば、ECU20内のタイマを不要とすることができる。
本発明の一実施形態に係るエンジンの排ガス浄化装置の全体構成を示す模式的な全体構成図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの排ガス浄化装置による制御を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るエンジンの排ガス浄化装置による制御を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るエンジンの排ガス浄化装置による作用を示すタイムチャートである。 従来のエンジンの制御を示すタイムチャートである。
符号の説明
2 エンジン
15 2次エア供給ユニット(2次エア供給装置)
21 冷態始動検出部(冷態始動検出手段)
22 点火時期制御部(点火時期制御手段)
23 ETV制御部(吸気量制御手段)
30 排気通路内
32 三元触媒(触媒)
24 排気昇温部(排気昇温手段)
25 2次エア供給制御部(排気空燃比制御手段)
26 2次エア供給延長部(排気リーン化延長手段)

Claims (2)

  1. 吸気ポート内に燃料が噴射されるエンジンの排ガス浄化装置であって、
    該エンジンの冷態始動を検出する冷態始動検出手段と、
    該エンジンの点火時期を制御する点火時期制御手段と、
    該エンジンの吸気量を制御する吸気量制御手段と、
    該エンジンから排出される排気を流通させる排気通路内に配設され排気を浄化する触媒と、
    該冷態始動検出手段により該エンジンの冷態始動が検出された場合に、点火時期を通常時よりも遅角させるように該点火時期制御手段を制御するとともに吸気量を通常時よりも増大させるように該吸気量制御手段を制御する排気昇温制御を実行する排気昇温手段と、
    該排気昇温手段により該排気昇温制御が実行されている場合に、該触媒の上流側の該排気通路内における排気空燃比をリーン化させる排気リーン化制御を実行する排気空燃比制御手段と、
    該排気昇温手段により実行されていた該排気昇温制御が終了してからの所定時間は該排気空燃比制御手段による排気リーン化制御を継続させる排気リーン化延長手段とをそなえる
    ことを特徴とする、エンジンの排ガス浄化装置。
  2. 該排気通路内に空気を供給する2次エア供給装置をそなえ、
    該排気空燃比制御手段は、該2次エア供給装置を制御することで該排気リーン化制御を実行する
    ことを特徴とする、請求項1記載のエンジンの排ガス浄化装置。
JP2005171925A 2005-06-13 2005-06-13 エンジンの排ガス浄化装置 Withdrawn JP2006348753A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7729847B2 (en) * 2006-02-07 2010-06-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Air-fuel ratio control device of internal combustion engine

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