JP2006348012A - 化粧料 - Google Patents

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良典 石井
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Abstract

【課題】一剤式の角質硬蛋白質の修復を目的とする化粧料を提供すること
【解決手段】角質硬蛋白質又は類似蛋白質の微粉末とトランスグルタミナーゼを粉体状で混合することを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪や爪、皮膚の表皮等の角質硬蛋白質の損傷部位に該蛋白質又は類似の蛋白質の微粉末とトランスグルタミナーゼ(以下TGaseと称する)を作用させることにより損傷を修復又は緩和・軽減することに関する。
毛髪や爪、皮膚の表皮等の角質硬蛋白質は細胞そのものが死んでいるため、損傷に対する自己修復能力はなく抜けたり剥がれ落ちるまでは外部からの修復に頼らざるを得ない。特に毛髪の場合は昨今のカラーリングやブリーチの流行で施術者が多く、パーマネントウェーブ剤同様これらの製剤に含まれる過酸化水素等の酸化剤による損傷を受け、修復に困窮している消費者も少なくない。
従来、損傷毛の修復にはケラチンやコラーゲン、大豆や小麦等の動植物蛋白質の加水分解物が用いられてきた。しかしながらこれらの蛋白加水分解物は水溶性のため、日常の洗髪を数回繰り返すだけで容易に流出し、永久的な修復は不可能であった。例えば、牛乳蛋白カゼインやゼラチンにTGaseを作用させて蛋白質の架橋高分子化物を生成させ、これを含有した保湿剤が提示されている(特許文献1)。
しかしながら、このような物質は保湿効果こそあれ、毛髪に対しては物理的に吸着しているのみで、上述の如く洗髪時に容易に流出してしまう。そこでこのTGaseのような蛋白再結合酵素を直接毛髪に作用させる方法が提示されている。例えばTGaseと水溶性多価アルコールを含有する毛髪化粧料(特許文献2)、TGaseとアミノ基含有化合物を別々の製剤に含有させ、順次適用する毛髪処理剤(特許文献3)等が提示されている。
前者の場合は毛髪にTGaseを作用させるのみで、修復効果は期待できず、後者の場合は仮にTGaseとアミノ基含有化合物を同じ製剤に配合した場合アミノ基含有化合物同士が再結合するために二剤式の形態を取らざるを得ず、このため操作が煩雑であった。
特開昭61−172807号公報 特許第2719166号公報 特許第3567951号公報 特開昭62−252713号公報 特開平7−247373号公報
本発明の課題は、上記従来技術の問題点に鑑み、事前反応のない一剤式の角質硬蛋白質の修復を目的とする化粧料を提供することにある。
角質硬蛋白質又は類似蛋白質の微粉末とTGaseを粉体状で混合し、一剤式とすることにより解決する。
本発明により、毛髪や爪、皮膚の表皮等の角質硬蛋白質の損傷部位に予め該蛋白質又は類似の蛋白質の微粉末とTGaseを混合した粉体状の化粧料を作用させることにより損傷を容易に修復又は緩和・軽減できた。
本発明に使用するTGaseは、「骨なし魚」をはじめ魚介加工食品に広く利用されているもので、蛋白質修飾酵素の一つであり、蛋白質又はペプチド中のグルタミン残基とリジン残基との間にイソペプチド結合を形成し、蛋白質の架橋結合形成を行なう酵素群である。この酵素は生体内に広く存在し、架橋結合を形成することによって血液凝固反応や皮膚、ジスルフィド結合の形成などの生体構造の構築に関与していることが知られている。さらに細胞外マトリックスなどの生体構造の構築だけでなくさまざまな疾患や細胞内シグナル伝達、アポトーシスに関与するとも言われている。
TGaseのうち動物の肝臓、放射菌又はBacillus菌由来のものが食品添加物として認可されているので入手可能である。具体的にはアクティバ(味の素社製)等が挙げられる。
本発明に使用する蛋白質の微粉末は、修復の部位と同類又は類似の角質硬蛋白質を公知の乾式、湿式又は凍結等の機械により粉砕して得られるもので、粒子径が小さいほどより好ましい。例えば特許文献4に記載の方法を用いても良い。市販の粉砕機としては、イノマイザ、カウンタジェットミル(以上、ホソカワミクロン社製)等が挙げられる。
これらの方法で粉砕される角質硬蛋白質又は類似蛋白質としては、人毛、羊毛、羽毛等動物性のケラチン蛋白質、魚鱗、豚生皮等のコラーゲン蛋白質・エラスチン蛋白質等の他、絹のフィブロイン蛋白質等が挙げられる。
なお毛髪の修復には人毛の他、豚毛、羊毛等も好ましく、特にブリーチ毛や白髪の場合は淡色のヤク(Bos Grunniens)毛も使用可能である。またこれらを混合して用いたり、予め染料等で染色するかブリーチ剤で脱色しても良い。
本発明における化粧料はこれら蛋白質の微粉末とTGaseを粉体状で混合したもので、その混合比率はTGaseの力価にもよるが重量比で概ね1:100〜100:1が好ましく、1:10〜10:1がより好ましい。この範囲外であるとどちらか一方が過多となり不経済的である。
本発明における化粧料はさらに他の粉末成分を配合してもよい。例えばデキストリンやエリスリトール等の賦形剤・固結防止剤、セルロース誘導体やポリビニルアルコール等の天然系・合成系の糊剤、改質剤・増量剤としてのカゼイン等の乳蛋白質、小麦粉や大豆等の植物性蛋白質等が挙げられる。なお、市販のTGaseの製剤中には予めこれらの成分がプレミックスされているものも見受けられる。
本発明における化粧料を毛髪等の損傷部位に適用する場合は、洗髪等の後のように該損傷部位が濡れている状態で直接すり込むように塗布するか、温水等に分散してから塗布すればよい。なおこのとき、絶対に目に入らないように注意することが必要である。
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下の%は重量%、比率は重量比とする。
本実施例においては、以下の原料を用いた。
TGase:アクティバTG−B(味の素社製)
微粉末人毛:市販の毛束(川村かつら社製)を鋏で1mm以下に裁断したものを汎用のミキサー(Vita−Mix社製)で粉砕後、ボールミルでさらに微粉末として200メッシュを通過したもの。
損傷毛毛束:別途毛束約5g(長さ約30cm)の毛先半分を3%アンモニア水と6%過酸化水素水の1:2混合液に30℃、60分浸漬後、水洗したもの。
まず、損傷毛毛束を半分に分け、一方を温水ですすぐ。これにTGaseと微粉末人毛の1:2混合物をすり込むようによく揉みながら塗布し、室温で3時間放置後、温水ですすぎ、タオル及びドライヤーで乾燥し、修復毛とする。なお、塗布の操作はビニル手袋着用で行う。
次にこれら損傷毛、修復毛及び未処理毛の手触り感及び艶感を官能で評価する。さらにこれら毛髪のアミノ酸組成を常法により測定する。測定にあたってはアミノ酸分析装置:LC−8A(柳本製作所社製)を用いた。なお、これらの結果については表1に示した。
表1に示すように、酸化により消失したシスチン及び手触り感、艶感が回復したことにより、本発明による化粧料を適用した修復毛は、未処理毛には劣るものの損傷毛に修復効果をもたらすことが判明した。
Figure 2006348012

Claims (3)

  1. トランスグルタミナーゼと蛋白質の微粉末を配合してなる粉末状の化粧料。
  2. 蛋白質が人毛及び獣毛から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする毛髪修復用に用いる請求項1に記載の化粧料。
  3. 蛋白質が人毛であることを特徴とする請求項2に記載の化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009090962A1 (ja) * 2008-01-15 2009-07-23 Shiseido Company, Ltd. ミクロ粒子膜組成物

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