JP2006347564A - 金属製パレット、上枠部材、コーナーアングル及び梱包構造 - Google Patents

金属製パレット、上枠部材、コーナーアングル及び梱包構造 Download PDF

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Abstract

【課題】荷ずれを抑制することができ、梱包状態を安定させることができる、金属製パレット、上枠部材、コーナーアングル及び梱包構造を提供すること。
【解決手段】シート又は縦軸のコイルよりなる製品を載置する載置面20を有する金属製の載置板部2と、載置板部2の下面に横たえて平行に接合された複数の金属製の脚部3とを有する金属製パレット1である。脚部3の内部又はその近傍には、包装用バンドを挿通する挿通穴40を有するバンドガイド部4を設けてある。バンドガイド部4における挿通穴40の開口端部またはその延長上には、曲率半径が3mm以上の円弧状表面を有する曲げ支点部45が配設されており、挿通穴40に挿通された包装用バンドが上記曲げ支点部に沿って曲げられるように構成されていることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばアルミニウム合金板の製品であるシート又は縦軸コイルを梱包する際に用いる金属製パレット、上枠部材、コーナーアングル、並びにこれらを用いた梱包構造に関する。
例えば、アルミニウム合金板よりなる製品としては、コイル状に巻き上げたコイル製品(以下、単にコイルという)と切り板状のシート製品を積層したもの(以下、単にシートという)とがあり、コイルとしては、縦軸、つまり巻回軸を垂直に向けたものと、横軸、つまり巻回軸を水平に向けたものとがある。
ところで、シート又は縦軸のコイルを梱包するには、水平な載置面を有するパレットに載置し、包装用バンドで縛ってしっかりと固定する必要がある。製品がパレット上でずれると、製品そのものにダメージを与え、製品価値が低下してしまう。
また、特にコイルは大型化が進み、例えばアルミニウム合金のコイルの場合には、10トンを超えるような製品が梱包され、輸送されているのが現状である。
このような水平な載置面に載置されるシート又はコイルの梱包をより安定的に行う工夫がこれまでも行われてきた。しかしながら、パレット等の梱包部品についての改善には、未だ余地があり、更なる改善が求められている。
なお、従来の金属製パレットとしては、例えば特許文献1、2等がある。
特開2000−043869号公報 特開2000−043870号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、従来よりも荷ずれを抑制することができ、梱包状態を安定させることができる、金属製パレット、上枠部材、コーナーアングル及び梱包構造を提供しようとするものである。
第1の発明は、シート又は縦軸のコイルよりなる製品を載置する載置面を有する金属製の載置板部と、該載置板部の下面に横たえて平行に接合された複数の金属製の脚部とを有する金属製パレットにおいて、
上記脚部の内部又はその近傍には、包装用バンドを挿通する挿通穴を有するバンドガイド部を設けてあることを特徴とする金属製パレットにある(請求項1)。
本発明の金属製パレットは、上記のごとく、上記脚部の内部又はその近傍に、包装用バンドを挿通する挿通穴を有するバンドガイド部を設けてある。これにより、上記金属製パレットに載置した製品を梱包する際に使用する包装用バンドによる締め付け作業を従来よりも容易にし、締め付け後の梱包状態を安定させることができる。
すなわち、包装用バンドを用いて製品をパレット上に固定する際には、パレットの裏から製品の側面および上方を囲うように回して、所定の位置で締め付け固定する。
従来は、包装用バンドの配設位置がある程度一定の位置に決められているものの、上記のようなバンドガイド部を備えているパレットはなかった。そのため、従来は、締め付け時に、包装用バンドの位置合わせする作業が比較的煩雑であり、例えば、最終の締め付けを行う前に包装用バンドの締結位置を再調整する作業も行っていた。また、重量物である製品を運搬する際には、予想以上の応力が製品に付与されるので、包装用バンドの締結位置が運搬中にずれることも全くないとは言い切れない。
これに対し、本発明では、上記のごとくバンドガイド部を設けてある。そのため、バンドガイド部の上記挿通穴に包装用バンドを通すことによって、包装用バンドの配設位置を簡単に決定することができる。また、締結した包装用バンドがずれようとしても、上記バンドガイド部によってその移動が阻止されるので、包装用バンドがずれる心配も全くない。
このように、本発明の金属製パレットを用いれば、上記バンドガイド部を有していることにより、包装用バンドの締め付け作業の容易化及び包装用バンドの配設位置の安定性が高まり、従来よりも荷ずれを抑制することができ、梱包状態を安定させることができる。
第2の発明は、パレット上に載置されたシート又は縦軸のコイルよりなる製品を包装用バンドを用いて梱包固定する際に、該製品の上面に配置される上枠部材であって、
該上枠部材は、アルミニウム合金製の中空状の押出形材よりなる長尺状の本体部と、該本体部の長手方向両端を閉塞するよう溶接されたアルミニウム合金板よりなる側壁部材とよりなり、上記製品の上面に配される包装用バンドに沿って、その下方に配置して使用するよう構成されていることを特徴とする上枠部材にある(請求項12)。
本発明の上枠部材は、上記のごとく、アルミニウム合金製の中空状の押出形材よりなる長尺状の本体部を主体として構成されている。そのため、非常に軽量で梱包作業の容易化を図ることができる。また、上記本体部の両端には、アルミニウム合金板よりなる側壁部材が溶接されている。そのため、包装用バンドをその上面を通して強く締め付けても、上記側壁部材の存在により、上記本体部の中空部分が潰れるように変形することを抑制することができる。そのため、荷姿を安定させる強い締め付け力で包装用バンドを締め付けることが可能となる。
したがって、本発明の上枠部材を用いることによって、荷ずれを抑制することができ、梱包状態を安定させることができる。
第3の発明は、上記第1の発明の金属製パレットにおける上記載置板部上にシート又は縦軸のコイルよりなる製品を載置し、
該製品の上に上記第2の発明の上枠部材を載置し、
上記金属製パレットの上記バンドガイド部を挿通させた包装用バンドを上記上枠部材の上面に通して締め付けてあることを特徴とする梱包構造にある(請求項16)。
本発明の梱包構造は、上記のごとく優れた第1の発明の金属製パレットと第2の発明の上枠部材の相乗的な効果によって、非常に安定した梱包状態を得ることができる。
第4の発明は、パレット上に載置された略四角形状のシートよりなる製品を包装用バンドを用いて梱包固定する際に、該製品の側面角部に配置されるコーナーアングルであって、
該コーナーアングルは、2つの側面にそれぞれ対面するよう直角に配された2つの側板部と、該2つの側板部のL字状の端部を繋ぐように上記2つの側板部と直角に接合された上板部とを有してなり、
上記パレット上に載置された上記製品に締められる包装用バンドの下方に位置するように、上記製品の側面角部に当接させて使用するよう構成されていることを特徴とするコーナーアングルにある(請求項18)。
本発明のコーナーアングルは、断面L字状となるように直角に配した2つの側板部と、上端に配される上板部とにより構成されている。そのため、上記コーナーアングルは、パレット上に積層されて全体形状が直方体状になった製品の側面角部に容易に配設することができる。すなわち、上記コーナーアングルの2つの側板部を製品の側面角部を挟む2つの側面に当接させると共に、上記上板部を製品の上面に当接させることにより、コーナーアングルがきっちりと製品の側面角部に当接した状態で配置される。
そして、この状態で、コーナーアングル上を通るように縦あるいは横に包装用バンドを配置して締めることにより、製品にダメージを与えることなく、包装固定することができる。
また、このコーナーアングルを用いれば、積層したシート製品がずれたりすることを防止することができ、より安定した梱包状態を得ることができる。
第5の発明は、上記第1の発明の金属製パレットにおける上記載置板部上に略四角形状のシートよりなる製品を載置し、
該製品の4つの側面角部に上記第4の発明のコーナーアングルを当接させ、
上記金属製パレットの上記バンドガイド部を挿通させた包装用バンドを上記コーナーアングルの上記側板部と上記上板部の上面に通して締め付けてあることを特徴とする梱包構造にある(請求項19)。
本発明の梱包構造は、上記のごとく優れた第1の発明の金属製パレットと第4の発明のコーナーアングルの相乗的な効果によって、シート製品における非常に安定した梱包状態を得ることができる。
第1〜第5の発明において用いる包装用バンドとしては、例えば帯鉄ともよばれる鉄(炭素鋼)バンド、またはPP(ポリプロピレン)バンドと呼ばれる樹脂バンドがあり、いずれも、厚みが0.4〜1.5mm、幅が7〜35mmの帯状である。その固定は、金属製のシール材を用いて専用の工具を用いて行うことができる。
また、上記第1の発明における上記バンドガイド部は、載置板部の裏面に沿ってその全長に設けることが最も好ましいが、一部分のみに設けても上述した作用効果を得ることができる。
また、上記バンドガイド部は、上記脚部と平行に設けることが好ましい。この場合には、両者が平行であることにより、バンドガイド部の配設が非常に容易である。また、この場合には、上記バンドガイド部は、後述するごとく、脚部の内部に設けてもよいし、脚部とは別に設けてもよい。
また、上記バンドガイド部は、上記脚部と直角方向に設けることも可能である。
また、上記バンドガイド部における上記挿通穴の開口端部またはその延長上には、曲率半径が3mm以上の円弧状表面を有する曲げ支点部が配設されており、上記挿通穴に挿通された包装用バンドが上記曲げ支点部に沿って曲げられるように構成されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記曲げ支点部の存在によって、包装用バンドを曲げる曲率半径を大きくすることができ、包装用バンドへのダメージが小さくなり、また、増し締め等を行う際に包装用バンドが滑りやすくなる。そのため、より強固で安定した梱包状態を得ることができる。
上記曲げ支点部の曲率半径が3mm未満の場合には、上述した効果が十分に得られないおそれがある。
また、上記バンドガイド部は、上記脚部の内部に全長にわたって設けた上記挿通穴により構成されており、上記曲げ支点部は、上記脚部の両端側面における上記挿通穴の開口端部の上辺部に設けられていることが好ましい(請求項3)。
すなわち、上記バンドガイド部は、上記脚部の内部に全長にわたって設けた上記挿通穴により構成されていることが好ましい。これにより、脚部と別にバンドガイド部を設ける必要がなく、構造をシンプルにすることができる。また、上記挿通穴を脚部全長に設けることによって、載置台の裏面に包装用バンドを通す作業を非常に容易にすることができる。
また、上記脚部の両端の側面には、衝撃を吸収する側面緩衝材が配設されていることが好ましい(請求項4)。この場合には、上記金属製パレットを用いて梱包した製品を複数並べて載置する際に、金属製の脚部同士が衝突して変形等する不具合を防止することができる。また、パレット上の製品がコイルである場合に、コイルの軸を縦軸状態から横軸状態に反転する作業を行う際に、最終段階でパレットが自重で下方に移動して反転機等に衝突する際の衝撃緩和および衝撃音の低減を図ることができる。特に、従来の木製パレットの場合にはパレットそのものが衝撃を吸収する機能が備わっていたが、本発明のように金属製とした場合には、上記側面緩衝材の採用が非常に有効である。また、特に上記脚部にバンドガイド部を設けた場合は、脚部の側面を通る包装用バンドが損傷することを防止することができる。
上記側面緩衝材としては、例えばゴム板、繊維ボード、プラスチック板、硬質発泡材等を適用することができる。
また、上記脚部の底面には、衝撃を吸収する底面緩衝材が配設されていることが好ましい(請求項5)。この場合には、上記金属製パレットを持ち上げて降ろす際に、床面あるいはトラックの荷台等に衝突してこれらを傷つける等の不具合を防止することができる。特に、従来の木製パレットの場合にはパレットそのものが衝撃を吸収する機能が備わっていたが、本発明のように金属製とした場合には、上記底面緩衝材の採用が非常に有効である。
上記底面緩衝材としては、常時製品の荷重を受けるので、耐荷重性および耐摩耗性に優れた、例えばプラスチック角材等を適用することが好ましい。
また、上記載置板部の上記載置面は、裏面との連通状態が遮断されるようにその全面が実質的に繋がった平板状に形成されていることが好ましい(請求項6)。
従来の木製パレットの問題として、木材にカビ等が発生したり、木材自身が劣化して耐久性が十分でないという問題があるが、これらは、上記のごとく、載置板部および脚部を金属製にすることによって概ね解決可能である。しかしながら、梱包状態で保管している際に害虫が製品に付く、あるいは汚れが侵入するという問題については、単に、素材を木材から金属に変えただけでは解決できない。特に飲料缶等の材料となるアルミニウム合金板製品の梱包には、害虫や汚れの侵入が大きな問題となるので、様々な環境対策や管理体制等によって問題の発生を抑えてきた。
ところで、通常は、パレットから上の部分を密に包装する場合が多いので、害虫や汚れについては、パレットの載置板部の裏面から表面へ連通する部分を通って地上から侵入するのがほとんどである。
一方、従来の木製のパレットおよび金属製は、軽量化の観点から、載置板部を簀の子状にして表裏が連通する連通部を設けることが通常であり、特に、シート又はコイルを梱包するためのパレットは、少なくとも一部に表裏の連通部を有している。
これに対し、上記のごとく、上記載置板部の上記載置面を、裏面との連通状態が遮断されるようにその全面が実質的に繋がった平板状に形成することにより、上記載置面によって汚れや虫が載置板部の裏面から表面へ通過することを確実に防止することができる。すなわち、環境対策や管理体制等に頼ることなく、パレットの構造そのものによって汚れや虫の侵入対策を講ずることが可能となる。
また、上記載置板部は、複数の金属製構造材を組み合わせて構成した骨部と、該骨部の上面全面を覆う表皮部とにより構成されていることが好ましい(請求項7)。この場合には、上記骨部によって強度を維持し、上記表皮部によって隙間のない載置面を形成することができ、軽量化と防虫等の対策を同時に行うことができる。
なお、上記載置面における裏面との連通状態を遮断する構造としては、シート状の穴のない上記表皮部を用いる構造の他に、例えば形材の平面部分を上面に向けて複数並べ、当接部分を表側又は裏側で溶接する構造などを採用することができる。
また、上記表皮部は、アルミニウム合金板よりなることが好ましい(請求項8)。アルミニウム合金板は、耐久性と軽量という特性を兼ね備えているので、上記表皮部として非常に好適である。
なお、上記表皮部は、必ずしも金属である必要はなく、耐久性に優れた樹脂材料等を適用することも可能である。
また、上記表皮部の表面には、滑り防止用シートを配置してあることが好ましい(請求項9)。この場合には、上記載置板部上に配置した製品が滑ってずれることを防止することができ、より安定な梱包状態を得ることができる。
上記滑り防止用シートとしては、例えば、ゴムのシートを適用することができる。
また、上記金属製パレットは、コイルを縦軸にして載置するコイル専用パレットであり、上記載置板部の形状は、縦寸法と横寸法とが略同一であることが好ましい(請求項10)。この場合には、コイルの外形に適した安定した梱包状態を得ることができる。そして、複数横に並べる場合に、占有スペースを最小化することができる。
また、上記載置板部には、上記コイルの内径の位置決め用の位置決め部材を立設するための挿入穴を中央部に設けてあることが好ましい(請求項11)。この場合には、例えば、外形よりも幅寸法が小さい比較的動きやすいコイルを載置する際に、荷ずれ防止をさらに強化することができる。上記位置決め部材としては、載置板部に載置したコイルの内径を支持するものであれば様々な構造のものを用いることができる。
また、上記挿入穴としては、有底、つまり底のある穴を採用することが好ましい。この場合には、載置板部の上方と下方とを完全に遮断することができ、害虫や汚れがパレットの載置板部の裏面から表面へ通過することを確実に防止することができ、製品の健全性を長期にわたって維持することができる。
なお、表裏の完全な遮断構造が必要ない場合には、底のない挿入穴を設けると共に、その開口部周囲に窪みを設け、つば部を有する位置決め部材を用いて挿入深さを規制する構造をとることもできる。
次に、上記第2の発明においては、上記上枠部材の上記本体部は、その内部に上下の壁部を繋ぐリブを有しており、該リブは、上記包装用バンド配設位置の真下に位置するように配置されていることが好ましい(請求項13)。この場合には、上記リブの存在によって、上記本体部の剛性をさらに高めることができ、包装用バンドにより締め付け力をさらに高くすることもできる。
また、上記本体部は、その上面に全長に渡って窪んだ凹部を有しており、該凹部は、その幅が上記包装用バンドの幅寸法よりも広く、その深さが上記包装用バンドの厚み寸法よりも深いことが好ましい(請求項14)。この場合には、上記本体部の上面に配置する包装用バンドの位置決めを容易にすることができ、また、梱包した製品を段積みにする際に、上方に載置した製品のパレットによって包装用バンドが損傷することを防止することができる。
また、上記上枠部材は、複数平行に並べられ、それらの間がアルミニウム合金よりなる繋ぎ部材を介して接合されていることが好ましい(請求項15)。この場合には、複数の上枠部材を一体化した状態で操作することができ、梱包作業を合理化することができる。また。複数の上枠部材の間隔を常に一定にすることができ、梱包の精度を高めることもできる。
次に、上記第3、第5の発明においては、上記シート又はコイルは、アルミニウム合金板材よりなることが好ましい(請求項17、20)。アルミニウム合金板材は、非常に傷つきやすく、梱包状態の安定化が非常に重要である。そのため、上述した梱包構造が非常に有効である。また、この点は、上記第1および第2の発明においても同様である。
(実施例1)
本発明の実施例に係る金属製パレット、上枠部材及び梱包構造につき、図1〜図12を用いて説明する。
まず、本例で用いる金属製パレット1(以下、パレット1という)は、図1〜図6に示すごとく、縦軸のコイルを載置する載置面20を有する金属製の載置板部2と、該載置板部2の下面に横たえて平行に接合された複数の金属製の脚部3とを有する。脚部3の内部には、包装用バンド8(図12)を挿通する挿通穴40を有するバンドガイド部4を脚部3と平行に設けてある。
上記載置板部2は、図1〜図3に示すごとく、コイルを縦軸にして載置するコイル専用パレットとすべく、その形状を、縦寸法と横寸法とが略同一となるように構成した。すなわち、正方形状の4つの角部を斜めに切り取った形状の八角形状を呈する形とした。
また、同図に示すごとく、載置板部2の載置面20は、裏面との連通状態が遮断されるようにその全面が繋がった平板状に形成されている。
載置板部2の具体的な構造は、図2、図3に示すごとく、複数の鋼製構造材を組み合わせて構成した骨部22(図2)と、該骨部22の上面全面を覆う表皮部21(図3)とにより構成されている。
図2に示すごとく、骨部22は、八角形を縁取る周枠部221と、2本の縦枠部222と、4本の横枠部223とより構成され、横枠部223と平行に2本一対の脚部3が裏面に接合されている。脚部3の側面には、図1、図2、図4に示すごとく、ワイヤー等の吊り具を接触させる部分の強化として、L型のアングル材29が接合されている。
図3に示すごとく、上記表皮部21は、アルミニウム合金板よりなり、穴のない平板状を呈して上記載置面20を構成する部分と、その周端部において90°曲げられて上記骨部22の側面を覆う側面部202とを有している。この表皮部21は、側面部202を骨部22の側面にリベット止め(図示略)することにより固定される。
上記構成の載置板部2の裏面に横たえて配置した一対の脚部3は、図4、図5に示すごとく、概ね四角柱状の形状を有している。そして、上記バンドガイド部4は、脚部3の内部に全長にわたって設けた挿通穴40により構成されている。本例では、バンドガイド部4として、四角パイプを採用し、これを脚部3の全長に渡って内蔵させることにより構成した。
また、図6に示すごとく、脚部3の両端側面33における挿通穴40の開口端部の上辺部には、曲げ支点部45が設けられている。
曲げ支点部は、曲率半径が4mmの円弧状表面を有するもの、つまり直径8mmφの丸棒を採用した。
また、図4〜図6に示すごとく、脚部3の両端側面33には、衝撃を吸収する側面緩衝材351を配設した。本例では、厚み10mmのゴム板を採用し、バンドガイド部4の挿通穴40の開口部周囲を切り欠いた形状とした。
また、脚部3の底面には、衝撃を吸収する底面緩衝材352を配設した。底面緩衝材352の材質はプラスチックとし、その厚みは40mmとした。
次に、本例で用いる上枠部材6は、図7に示すごとく、パレット上に載置されたシート又は縦軸のコイルよりなる製品9を包装用バンド(鉄バンド)8(図12)を用いて梱包固定する際に、製品9の上面に配置される上枠部材である。
上枠部材6は、アルミニウム合金製の中空状の押出形材よりなる長尺状の本体部60と、本体部60の長手方向両端を閉塞するよう溶接されたアルミニウム合金板よりなる側壁部材61とよりなる。
図8に示すごとく、上枠部材6の本体部60は、その内部に上下の壁部を繋ぐリブ62を有している。このリブ62は、包装用バンド配設位置の真下に位置するように、幅方向中央に配置してある。
また、本体部60は、その上面に全長に渡って窪んだ、包装用バンド8の幅寸法よりも広く、厚み寸法よりも深い凹部65を有している。
また、本例では、図7に示すごとく、2本の上枠部材6を平行に並べ、それらの間をアルミニウム合金よりなる繋ぎ部材66を介して溶接接合した構造のものを採用した。これらの間隔は、上記凹部65同士の間隔が、上述したパレット1の脚部3に設けたバンドガイド部4同士の間隔と合致するように設定した。
次に、上記パレット1及び上枠部材6を用いて製品(縦軸のアルミニウム合金板よりなるコイル)9を梱包した梱包構造について説明する。
図9に示すごとく、まず、パレット1の載置面20上に製品9を載置する。通常、コイルは横軸状態で製造されるが、上記の状態にするには、例えばダウンエンダーと呼ばれるような90°反転装置を用いて行う。
次に、ビニール等の包装資材(図示略)を用いて、パレット1の載置板部2と製品9とを覆い、その後、図10に示すごとく、製品上端面の形状に合わせた円形の保護板部材89を被せる。
次に、図11に示すごとく、製品9の上、つまり上記保護板部材89の上に、上述した上枠部材6を載置する。このとき、パレット1の脚部3と、上枠部材6とが垂直方向に見て揃うように配置する。
次に、図12に示すごとく、パレット1の脚部3におけるバンドガイド部4の挿通穴40に、包装用バンド8を挿通させる。そして、その包装用バンド8を上枠部材6の上記凹部65上に通して、図示しないシール材を用いて締結する。
本例の梱包構造は、上記のような手順によって得られた構造を有している。
次に、本例における作用効果について説明する。
まず、本例のパレット1は、脚部3の内部に、包装用バンド8を挿通する挿通穴40を有するバンドガイド部4を脚部3と平行に設けてある。そのため、バンドガイド部4の挿通穴40に包装用バンド8を通すことによって、包装用バンド8の締結位置を簡単に決定することができ、締め付け作業を非常に容易にすることができる。また、締結した包装用バンド8がずれようとしても、上記バンドガイド部4によってその移動が阻止されるので、包装用バンド8がずれる心配も全くない。
さらに、本例のパレット1のバンドガイド部4は、載置板部2の裏面に沿ってその全長に設けてあるので、包装用バンド8の挿入作業が非常に容易である。
また、バンドガイド部4における挿通穴40の開口端部には、上記曲げ支点部45が配設されている。これにより、包装用バンド8を曲げる曲率半径を大きくすることができ、包装用バンド8へのダメージが小さくなり、また、増し締め等を行う際に包装用バンドが滑りやすくなる。そのため、より強固で安定した梱包状態を得ることができる。
また、脚部3の両端の側面には、衝撃を吸収する側面緩衝材351が配設されている。これにより、複数のパレット1を並べて載置する際に、金属製の脚部3同士が衝突して変形等する不具合を防止することができる。また、上記側面緩衝材351の表面に包装用バンド8が配置されるので、包装用バンド8が損傷することを防止することもできる。
また、脚部3の底面には、衝撃を吸収する底面緩衝材352も配設されている。これにより、床面あるいはトラックの荷台等に脚部3が衝突してこれらを傷つける等の不具合を防止することができる。
また、本例でさらに注目すべき点は、載置板部2の載置面20は、裏面との連通状態が遮断されるようにその全面が隙間なく繋がった平板状に形成されている点である。より具体的には、上述したように、アルミニウム合金板よりなる表皮部21により骨部22の上面全面を覆っている。
これにより、害虫や汚れがパレット1の載置板部2の裏面から表面へ通過することを確実に防止することができ、製品の健全性を長期にわたって維持することができる。
また、表皮部21としては、アルミニウム合金板という耐久性と軽量という特性を兼ね備えたものを採用しており、しかも、骨部22との組み合わせで構成してあるので、強度と軽量化の両方を満足させることができる。
また、本例の上枠部材6は、上記のごとく、アルミニウム合金製の中空状の押出形材よりなる長尺状の本体部60を主体として構成されている。そのため、非常に軽量で梱包作業の容易化を図ることができる。また、本体部60の両端には、アルミニウム合金板よりなる側壁部材61が溶接されている。そのため、包装用バンド8をその上面を通して強く締め付けても、側壁部材61の存在により、本体部60の中空部分が潰れるように変形することを抑制することができる。特に、本例では、本体部60の内部に上下の壁部を繋ぐリブ62を、包装用バンド配設位置の真下に位置するように配置しているので、本体部60の剛性をさらに高めることができる。
また、本体部60は、上記凹部65を有している。これにより、本体部60の上面に配置する包装用バンド8の位置決めを容易にすることができ、また、梱包した製品を段積みにする際に、上方に載置した製品のパレット1によって包装用バンド8が損傷することを防止することができる。
また、本例の上枠部材6は、2本平行に並べられ、それらの間がアルミニウム合金よりなる繋ぎ部材66を介して溶接接合されている。そして、その間隔をパレット1の脚部3の間隔と合わせてある。そのため、上枠部材6の位置決めが非常に容易で、また、上枠部材6の間隔を常に一定にすることができ、梱包の精度を高めることができる。
このように、本例では、優れた金属製パレット1と上枠部材6とを組み合わせて、梱包を行うので、荷ずれを抑制することができ、梱包状態を安定させることができる。そして、そのため、非常に傷つきやすいアルミニウム合金よりなる製品9の梱包にも最適な梱包構造を得ることができる。
(実施例2)
本例は、図13に示すごとく、実施例1のパレット1における脚部3に代えて構造の異なる脚部302を採用した例である。
すなわち、本例における脚部302は、底板部321、縦板部322及び天板部323をコ字状に配した鋼材より構成され、その天板部323の裏面に、四角形状のパイプよりなるバンドガイド部5を配設した。
バンドガイド部5は、挿通穴50を有しており、その長さは、脚部302の長さ全長ではなく、脚部302に沿って一部分の長さとしてある。また、挿通穴50の開口部の延長上には、丸棒よりなる曲げ支点部55を設けてある。
その他の構造は実施例1と同様である。
この場合には、挿通穴50への包装用バンド8の挿通作業が実施例1の場合よりも若干やりにくくなるが、それ以外は実施例1とほぼ同様の作用効果が得られる。
(実施例3)
本例は、図14、図15(a)に示すごとく、実施例1の場合と構造の異なる載置板部25を採用し、さらに、その載置板部25に、コイルの内径の位置決め用の位置決め部材を立設するための有底の挿入穴27を中央部に4つ設けた例である。
すなわち、図14、図15に示すごとく、載置板部25は、断面略コ字状の曲げ加工を施した幅の異なる2種類の鋼部材251、252等を複数並べ、その接触部分を溶接して構成した。そして、この溶接により、製品を載置する載置面250は、その全面が実質的に繋がった平板状に形成されている。
また、載置板部25の中央部には、挿入穴27を設けた。具体的には、図15に示すごとく、底部272を有する丸パイプ271を、載置板部25の載置面250に設けた穴から挿入して、その上端部を接合して設けた。この挿入穴27に、位置決め部材(図示略)を挿入することにより、載置面250に配置した縦軸のコイルよりなる製品9の内径位置99のズレを防止することが可能となるよう構成してある。また、底部272を有する有底の丸パイプ271を採用したので、載置板部25の上方と下方とを完全に遮断することができ、害虫や汚れがパレットの載置板部25の裏面から表面へ通過することを確実に防止することができ、製品の健全性を長期にわたって維持することができる。
その他の構造は実施例1と同様である。
本例の場合には、例えば、幅の小さいコイルを複数積層する場合などに、コイルのズレを防止することができ、特に有効である。
その他は実施例1と同様の作用効果が得られる。
なお、表裏の完全な遮断構造が必要ない場合には、図15(b)に示すごとく、底のない挿入穴28を設けると共に、その開口部周囲に窪み281を設け、つば部291を有する位置決め部材29を用いて挿入深さを規制する構造をとることもできる。
(実施例4)
本例は、四角形状のシートを積層してなる製品の梱包構造、およびこれに用いる金属パレット等に関する例である。
図16に示すごとく、本例の金属製パレット7は、シートよりなる製品を載置する載置面を有するアルミニウム合金製形材よりなる載置板部71と、該載置板部71の下面に横たえて平行に接合された複数のアルミニウム合金製形材よりなる脚部75とを有する。そして、本例では、脚部75の上方には、上記載置板部71を構成する四角パイプ状の形材710の内部に、包装用バンドを挿通する挿通穴740を有するバンドガイド部74を設けてある。
より具体的に説明すると、同図に示すごとく、載置板部71は、四角パイプ状のアルミニウム合金製の形材710を、所定の間隔を空けて平行に並べて構成してある。この載置板部71の下方には、形材710のの長手方向と直交するように延ばした2つの脚部75を横たえて溶接により接合してある。脚部75もアルミニウム合金製の形材であり、四角パイプ状の本体部分751と、ワイヤー等の吊り具をかける場合の補強となる補強板部分752を一体的に押出成形したものである。
また、載置板部71の両端部裏面には、脚部75と平行に配された補強板76が溶接されている。
次に、図17に示すごとく、本例で用いるコーナーアングル77は、直角に配された2つの側板部771、772と、該2つの側板部771、772のL字状の端部を繋ぐように上記2つの側板部771、772と直角に接合された上板部773とを有している。
また、図18に示すごとく、各側板部771、772の上下端の断面形状は、その角部が曲率半径3mmを超える円弧状形状に仕上げられている。
次に、図19に示すごとく、本例では、アルミニウム合金製の角パイプを溶接により組み合わせて構成した上枠部材78を準備した。外形状は製品の形状に合わせてあり、上記角パイプを用いることによって剛性を持たせてある。またアルミニウム合金を採用することにより、軽量化して扱いやすくしてある。
次に、上記パレット7、コーナーアングル77及び上枠部材78を用いてシートの積層品よりなる製品95を梱包した梱包構造について説明する。
図20に示すごとく、まず、パレット7の載置板部71上に製品95を載置する。同図に示すごとく、製品95は、薄板の四角形状のシート品であるが、積層することによって直方体形状となっている。そして、その製品95の上には、保護板部材87を被せた後に、上述した上枠部材78を載置する。
次に、図21に示すごとく、製品95の4つの側面角部にコーナーアングル77を当接させる。コーナーアングル77は、上述したように、断面L字状となるように直角に配した2つの側板部771、772と、上端に配される上板部773とにより構成されている。そのため、コーナーアングル77の2つの側板部771、772を製品95の側面角部を挟む2つの側面に当接させると共に、上板部773を製品95の上面に当接させることにより、コーナーアングル77がきっちりと製品95の4つの側面角部に当接した状態で配置される。このため、包装用バンド8を掛けてコーナーアングル77を固定するまでの間、人手等でコーナーアングル77を支持しておく必要が無い。
そして、図22に示すごとく、この状態で、コーナーアングル77の側板部771、772上を通るように縦に包装用バンド8を配置して締める。このとき、パレット7のバンドガイド部74の挿通穴740に包装用バンド8を挿通させることは、上述した他の実施例と同様である。
なお、図23に示すごとく、すべてのコーナーアングル77を横切るように横方向に包装用バンド8を締めることも可能である。
本例では、上記のごとく、特殊な形状のコーナーアングル77を用いて梱包する。このコーナーアングル77には、2つの側板部771、772だけでなく、上記上板部773を有しているので、上述したように、非常に容易に製品の側面角部に配置することができる。そして、この状態で、コーナーアングル77上を通るように縦あるいは横に包装用バンド8を配置して締めることにより、製品95にダメージを与えることなく、包装固定することができる。また、このコーナーアングル77を用いれば、積層したシート製品がずれたりすることを防止することができ、より安定した梱包状態を得ることができる。
さらに、上記コーナーアングル77の各側板部771、772の上下端は、上述したように円弧状形状に仕上げてある。そのため、その端部が、包装用バンド8の曲げ支点部としての機能を発揮し、包装用バンド8を傷めることなく曲げることができる。
また、上記パレット7にバンドガイド部74設けたことによる効果は、実施例1の場合と同様である。
実施例1における、金属製パレットの斜視図。 実施例1における、金属製パレットの載置板部の骨部を示す平面図。 実施例1における、金属製パレットの載置板部の表皮部を示す斜視図。 実施例1における、金属製パレットの正面図(図1のA矢視図)。 実施例1における、金属製パレットの側面図(図1のB矢視図)。 実施例1における、金属製パレットの脚部に設けたバンドガイド部の構造を示す説明図(図4のC−C線矢視断面図)。 実施例1における、上枠部材の斜視図。 実施例1における、上枠部材の本体部の断面図(図7のD−D線矢視断面図)。 実施例1における、金属製パレットに製品を載置した状態を示す説明図。 実施例1における、製品の上に保護板部材を載置した状態を示す説明図。 実施例1における、製品の上に上枠部材を載置した状態を示す説明図。 実施例1における、梱包が完了した状態を示す説明図。 実施例2における、脚部及びバンドガイド部の構造を示す説明図。 実施例3における、金属製パレットの載置板部を示す平面図。 実施例3における、金属製パレットの載置板部の断面図(図14のE−E線矢視断面図)。 実施例4における、金属製パレットの斜視図。 実施例4における、コーナーアングルの斜視図。 実施例4における、コーナーアングルの側板部の断面図(図17のF−F線矢視断面図)。 実施例4における、上枠部材の斜視図。 実施例4における、金属製パレットに製品を載置し、さらに製品の上に保護板部材と上枠部材を載置した状態を示す説明図。 実施例4における、製品の4つの側面角部にコーナーアングルを配置した状態を示す説明図。 実施例4における、製品に包装用バンドを縦方向に締め付けた状態を示す説明図。 実施例4における、製品に包装用バンドを横方向に締め付けた状態を示す説明図。
符号の説明
1、7 金属製パレット
2、25、71 載置板部
3、302 脚部
4、5、74 バンドガイド部
40、50、740 挿通穴
45、55 曲げ支点部
6、78 上枠部材
77 コーナーアングル

Claims (20)

  1. シート又は縦軸のコイルよりなる製品を載置する載置面を有する金属製の載置板部と、該載置板部の下面に横たえて平行に接合された複数の金属製の脚部とを有する金属製パレットにおいて、
    上記脚部の内部又はその近傍には、包装用バンドを挿通する挿通穴を有するバンドガイド部を設けてあることを特徴とする金属製パレット。
  2. 請求項1において、上記バンドガイド部における上記挿通穴の開口端部またはその延長上には、曲率半径が3mm以上の円弧状表面を有する曲げ支点部が配設されており、上記挿通穴に挿通された包装用バンドが上記曲げ支点部に沿って曲げられるように構成されていることを特徴とする金属製パレット。
  3. 請求項1又は2において、上記バンドガイド部は、上記脚部の内部に全長にわたって設けた上記挿通穴により構成されており、上記曲げ支点部は、上記脚部の両端側面における上記挿通穴の開口端部の上辺部に設けられていることを特徴とする金属製パレット。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、上記脚部の両端の側面には、衝撃を吸収する側面緩衝材が配設されていることを特徴とする金属製パレット。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、上記脚部の底面には、衝撃を吸収する底面緩衝材が配設されていることを特徴とする金属製パレット。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、上記載置板部の上記載置面は、裏面との連通状態が遮断されるようにその全面が実質的に繋がった平板状に形成されていることを特徴とする金属製パレット。
  7. 請求項6において、上記載置板部は、複数の金属製構造材を組み合わせて構成した骨部と、該骨部の上面全面を覆う表皮部とにより構成されていることを特徴とする金属製パレット。
  8. 請求項7において、上記表皮部は、アルミニウム合金板よりなることを特徴とする金属製パレット。
  9. 請求項7又は8において、上記表皮部の表面には、滑り防止用シートを配置してあることを特徴とする金属製パレット。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項において、上記金属製パレットは、コイルを縦軸にして載置するコイル専用パレットであり、上記載置板部の形状は、縦寸法と横寸法とが略同一であることを特徴とする金属製パレット。
  11. 請求項10において、上記載置板部には、上記コイルの内径の位置決め用の位置決め部材を立設するための挿入穴を中央部に設けてあることを特徴とする金属製パレット。
  12. パレット上に載置されたシート又は縦軸のコイルよりなる製品を包装用バンドを用いて梱包固定する際に、該製品の上面に配置される上枠部材であって、
    該上枠部材は、アルミニウム合金製の中空状の押出形材よりなる長尺状の本体部と、該本体部の長手方向両端を閉塞するよう溶接されたアルミニウム合金板よりなる側壁部材とよりなり、上記製品の上面に配される包装用バンドに沿って、その下方に配置して使用するよう構成されていることを特徴とする上枠部材。
  13. 請求項12において、上記本体部は、その内部に上下の壁部を繋ぐリブを有しており、該リブは、上記包装用バンド配設位置の真下に位置するように配置されていることを特徴とする上枠部材。
  14. 請求項12又は13において、上記本体部は、その上面に全長に渡って窪んだ凹部を有しており、該凹部は、その幅が上記包装用バンドの幅寸法よりも広く、その深さが上記包装用バンドの厚み寸法よりも深いことを特徴とする上枠部材。
  15. 請求項12〜14のいずれか1項において、上記上枠部材は、複数平行に並べられ、それらの間がアルミニウム合金よりなる繋ぎ部材を介して接合されていることを特徴とする上枠部材。
  16. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の金属製パレットにおける上記載置板部上にシート又は縦軸のコイルよりなる製品を載置し、
    該製品の上に請求項12〜15のいずれか1項に記載の上枠部材を載置し、
    上記金属製パレットの上記バンドガイド部を挿通させた包装用バンドを上記上枠部材の上面に通して締め付けてあることを特徴とする梱包構造。
  17. 請求項16において、上記シート又はコイルは、アルミニウム合金板材よりなることを特徴とする梱包構造。
  18. パレット上に載置された略四角形状のシートよりなる製品を包装用バンドを用いて梱包固定する際に、該製品の側面角部に配置されるコーナーアングルであって、
    該コーナーアングルは、2つの側面にそれぞれ対面するよう直角に配された2つの側板部と、該2つの側板部のL字状の端部を繋ぐように上記2つの側板部と直角に接合された上板部とを有してなり、
    上記パレット上に載置された上記製品に締められる包装用バンドの下方に位置するように、上記製品の側面角部に当接させて使用するよう構成されていることを特徴とするコーナーアングル。
  19. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の金属製パレットにおける上記載置板部上に略四角形状のシートよりなる製品を載置し、
    該製品の4つの側面角部に請求項18に記載のコーナーアングルを当接させ、
    上記金属製パレットの上記バンドガイド部を挿通させた包装用バンドを上記コーナーアングルの上記側板部の上面に通して締め付けてあることを特徴とする梱包構造。
  20. 請求項19において、上記シートは、アルミニウム合金板材よりなることを特徴とする梱包構造。
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