JP2006347395A - ステアリングロック装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ステアリングロック機構と電気的に接続するコネクタを容易に引き抜かれないようにし、盗難防止機能の向上を可能にするステアリングロック装置を提供する。
【解決手段】 ステアリングチューブ4に上部支持壁11及び下部支持壁12を設け、上部支持壁11及び下部支持壁12の当接面11a,12aとステアリングロックボディ21の上部当接面23及び下部当接面24とを重ね合わせた状態でステアリングロックボディ21と上部支持壁11及び下部支持壁12を締結ボルト35によって連結固定する。また、上部支持壁11の当接面11aに収容凹部14を形成し、その収容凹部14にはステアリングロック機構に対して外部から電気信号を供給するための雄端子用コネクタ16を備えている。さらに、ステアリングロックボディ21から突出するロックバーによって、ステアリング操作をロック又はアンロックするようになっている。
【選択図】 図2
【解決手段】 ステアリングチューブ4に上部支持壁11及び下部支持壁12を設け、上部支持壁11及び下部支持壁12の当接面11a,12aとステアリングロックボディ21の上部当接面23及び下部当接面24とを重ね合わせた状態でステアリングロックボディ21と上部支持壁11及び下部支持壁12を締結ボルト35によって連結固定する。また、上部支持壁11の当接面11aに収容凹部14を形成し、その収容凹部14にはステアリングロック機構に対して外部から電気信号を供給するための雄端子用コネクタ16を備えている。さらに、ステアリングロックボディ21から突出するロックバーによって、ステアリング操作をロック又はアンロックするようになっている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ステアリングロック装置に関する。
近年、自動車に実装されるステアリングロック装置において、モータ等のアクチュエータの駆動力に基づいてロックバーをステアリングメインシャフトに嵌合させることにより、ステアリング操舵を不可能にする電子式のステアリングロック装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
この種のステアリングロック装置は、ステアリングロックボディを備えている。ステアリングロックボディは、ステアリングメインシャフトが挿通されるステアリングチューブをブラケットと協働して挟持するように、同ブラケットに対してボルト締めされている。
ステアリングロックボディ内には、ステアリングメインシャフトに対して係脱可能なロックバー、そのロックバーをステアリングメインシャフトに対して係脱させるための駆動源となるモータ、そのモータの駆動力をロックバーに伝達するための伝達機構、前記モータを制御するための電気回路が設けられたステアリングロック電子制御装置等からなるステアリングロック機構が収容されている。
このステアリングロック機構中のモータやステアリングロック電子制御装置は、外部装置から電源及び制御信号が供給されて駆動する。詳述すると、ステアリングロックボディに接続部(ボディ側コネクタ)を設ける。そして、外部装置から延びる電源及び制御信号を供給するためのハーネスの先端部に設けた外部装置側コネクタを、ボディ側コネクタに嵌合(電気的接続)させて、外部装置からステアリングロック機構中のモータやステアリングロック電子制御装置に電源及び信号を供給するようにしている。
また、ステアリングロックボディ内に収容されるステアリングロック機構の上記各部材は、ステアリングロックボディにおいてステアリングチューブと係合される一端部とは反対側の他端部に形成された開口部を介してステアリングロックボディ内に挿入される。上記各部材は、ステアリングロックボディ内に設けられた収容部の所要位置に配設される。そして、ステアリングロック装置は、ステアリングロックボディの開口部を閉鎖するためのリッドを備えている。これにより、ステアリングロック装置は、ステアリングロックボディ内に収容された上記ステアリングロック機構の各部材がリッドにて覆われる。その結果、このようなステアリングロック装置を備えた自動車では、ステアリング操舵が不可能なロック状態が好適に維持されることで、盗難防止機能が発揮される。
特開2003−063354号公報
ところで、この種のステアリングロック装置は、上記したように、ボディ側コネクタはステアリングロックボディの外側面に突出して設けられ、そのステアリングロックボディの外側に設けられたボディ側コネクタに対して外部装置側コネクタが接続されるようになっている。そのため、外部装置側コネクタが容易に引き抜かれるという問題があった。その結果、外部装置側コネクタが取り外された後に、ステアリング操舵を不正にアンロックされる虞があった。
本発明は、前述した上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、
ステアリングロック機構と電気的に接続するコネクタを容易に引き抜かれないようにし、盗難防止機能の向上を可能にするステアリングロック装置を提供することにある。
ステアリングロック機構と電気的に接続するコネクタを容易に引き抜かれないようにし、盗難防止機能の向上を可能にするステアリングロック装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ステアリングシャフトが回転可能に挿通されるステアリングチューブに対してロックボディを固定し、前記ロックボディ内に収容されたステアリングロック機構の作動で前記ロックボディから突出するロックバーが、前記ステアリングシャフトに設けた係合部材との係合位置と非係合位置の間を移動するように構成したステアリングロック装置において、前記ステアリングチューブに連結部材を設け、その連結部材の連結面と前記ロックボディの連結面とを重ね合わせた状態で前記ロックボディを前記連結部材を介して前記ステアリングチューブに連結固定するとともに、前記連結部材の連結面または前記ロックボディのいずれか一方に収容部を形成し、その収容部に前記ステアリングロック機構に対して外部から電気信号を供給するためのコネクタを収容した。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のステアリングロック装置において、前記連結部材と前記ロックボディは、締結ボルトで互いに連結固定した。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のステアリングロック装置において、前記連結部材は、前記ステアリングチューブと一体に形成した一対の連結壁であって、前記一対の連結壁が前記ステアリングチューブを挟んで相対向する側に形成され、いずれか一方の連結壁の連結面に前記収容部を凹設した。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のステアリングロック装置において、前記連結部材は、前記ステアリングチューブと一体に形成した一対の連結壁であって、前記一対の連結壁が前記ステアリングチューブを挟んで相対向する側に形成され、いずれか一方の連結壁の連結面に前記収容部を凹設した。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載のステアリングロック装置において、前記連結部材は、前記ステアリングチューブを挟んで相対向する位置にある前記ロックボディと連結し、前記ステアリングチューブに対して前記ロックボディを固定する帯状締結金具であって、前記帯状締結金具の連結面に前記収容部を形成した。
請求項5に記載の発明は、ステアリングシャフトが回転可能に挿通されるステアリングチューブに対してロックボディを連結部材にて固定し、前記ロックボディ内に収容されたステアリングロック機構の作動で前記ロックボディから突出するロックバーが、前記ステアリングシャフトに設けた係合部材との係合位置と非係合位置の間を移動するように構成したステアリングロック装置において、前記ロックボディ内に、前記ステアリングロック機構に対して外部から電気信号を供給するためのコネクタを収容した。
請求項1の発明によれば、ステアリングロック機構と電気的に接続するコネクタが連結部材の連結面又はロックボディの収容部に収容されるため、容易にコネクタを引き抜くことができない。その結果、盗難防止機能を向上することができる。
請求項2の発明によれば、連結部材とロックボディは、締結ボルトによって連結固定することから、簡単にロックボディを組み付けすることができる。
請求項3の発明によれば、連結部材とステアリングチューブとを一体に形成したため、ステアリングロック装置を構成する部品点数を低減することができる。また、収容部を凹設したことによって、連結部材とロックボディが嵌合され、コネクタが両部材の中に収容されるため、コネクタを引き抜くことがより困難となる。
請求項3の発明によれば、連結部材とステアリングチューブとを一体に形成したため、ステアリングロック装置を構成する部品点数を低減することができる。また、収容部を凹設したことによって、連結部材とロックボディが嵌合され、コネクタが両部材の中に収容されるため、コネクタを引き抜くことがより困難となる。
請求項4の発明によれば、ステアリングロック機構と電気的に接続するコネクタが帯状締結金具の連結面の収容部に収容されるため、容易にコネクタを引き抜くことができない。また、帯状締結金具がステアリングチューブと別部材になっていることため、既存のステアリングチューブにも組み付けることができる。
請求項5の発明によれば、ステアリングロック機構と電気的に接続するコネクタがロックボディ内に収容されることによって、容易にコネクタを引き抜くことはできない。また、連結部材にて固定を行う前に、ステアリングロック機構との電気的配線ができる。
以下、本発明を自動車のステアリングロック装置に具体化した実施形態を図1〜図4に従って説明する。図1は、ステアリングロック装置1を説明するための斜視図である。
図1において、ステアリングホイール2は、車両の運転席に設けられ、運転者によって回動操作され、その操作に基づいて車輪(図示しない)を操舵させる。ステアリングホイール2は、ステアリングシャフトとしてのステアリングメインシャフト(以下、単にメインシャフトという)3に連結固定され、同ステアリングホイール2の回転を、メインシャフト3に伝達する。メインシャフト3は、車体フレーム(図示しない)に固定された円筒状のステアリングチューブ4内に貫挿され、ステアリングチューブ4に対して回転可能に支持されている。
図1において、ステアリングホイール2は、車両の運転席に設けられ、運転者によって回動操作され、その操作に基づいて車輪(図示しない)を操舵させる。ステアリングホイール2は、ステアリングシャフトとしてのステアリングメインシャフト(以下、単にメインシャフトという)3に連結固定され、同ステアリングホイール2の回転を、メインシャフト3に伝達する。メインシャフト3は、車体フレーム(図示しない)に固定された円筒状のステアリングチューブ4内に貫挿され、ステアリングチューブ4に対して回転可能に支持されている。
メインシャフト3は、その先端部がインターミディエイトシャフト(図示しない)を介してステアリングギア(図示しない)と駆動連結されている。従って、ステアリングホイール2の回転は、メインシャフト3、インターミディエイトシャフトを介してステアリングギアに伝達される。
図2に示すように、メインシャフト3の中央位置には、ロック用ギア5が固着されている。そして、係合部材としてのロック用ギア5の歯5aと歯5aの間に、ステアリングチューブ4に形成した貫通穴4aを介して挿入される後記するロックバー33が嵌合すると、同ロックバー33とロック用ギア5との係合によってメインシャフト3は回転不能となる。即ち、ステアリングホイール2はステアリング操作不能となる。
ステアリングチューブ4には、前記貫通穴4aが形成された位置の上側に上方に向かって連結部材を構成する上部支持壁11が形成されるとともに、同じく下側に下方に向かって連結部材を構成する下部支持壁12が形成されている。上部支持壁11及び下部支持壁12は、貫通穴4a側の面を連結部材の連結面を構成する当接面11a,12aとしている。上部支持壁11及び下部支持壁12にはネジ挿通穴13が形成されている(図3参照)。上部支持壁11は、その当接面11aと反対側が延出形成されていて、その当接面11aから収容部としての収容凹部14が形成されている。収容凹部14には、複数の雄形端子15を備えたコネクタを構成する雄端子用コネクタ16が収容固設されている。そして、雄端子用コネクタ16から伸びる車両ハーネス17が、収容凹部14の内側面に貫通形成した挿通穴(図示しない)を介して外部に引き回されるようになっている。
ステアリングチューブ4の前記貫通穴4aが形成された外周面には、ロックボディとしてのステアリングロックボディ21が嵌合配置される。ステアリングロックボディ21はマグネシウムダイカストで形成され、ステアリングチューブ4側の面に半円弧状の嵌合凹部22が凹設されている。そして、ステアリングチューブ4に対して嵌合凹部22を挟んだ上下両側面を、それぞれロックボディの連結面を構成する上部当接面23、下部当接面24としている。従って、上部当接面23を上部支持壁11の当接面11aに重ね合わせ、下部当接面24を下部支持壁12の当接面12aに重ね合わせると、ステアリングロックボディ21の嵌合凹部22は、前記貫通穴4aを覆うようにしてステアリングチューブ4の外周面と密着する。
図3に示すように、前記上部当接面23には、嵌合凸部25が突設形成されており、同嵌合凸部25には、複数の雌形端子26を備えたコネクタを構成する雌端子用コネクタ2
7が突出形成されている。嵌合凸部25及び雌端子用コネクタ27は、上部当接面23を上部支持壁11の当接面11aに重ね合わせたとき、収容凹部14(図2参照)に嵌合し、さらに雌端子用コネクタ27は雄端子用コネクタ16と電気的に接続する。雌端子用コネクタ27から伸びるリード線28(図4参照)は、ステアリングロックボディ21の内部に形成された図示しない収容室に設けた公知のステアリングロック機構のロック用モータと電気的に接続されている。ロック用モータは、雄端子用コネクタ16と雌端子用コネクタ27が電気的に接続されることにより、外部装置からの駆動信号に基づいて正逆回転するようになっている。
7が突出形成されている。嵌合凸部25及び雌端子用コネクタ27は、上部当接面23を上部支持壁11の当接面11aに重ね合わせたとき、収容凹部14(図2参照)に嵌合し、さらに雌端子用コネクタ27は雄端子用コネクタ16と電気的に接続する。雌端子用コネクタ27から伸びるリード線28(図4参照)は、ステアリングロックボディ21の内部に形成された図示しない収容室に設けた公知のステアリングロック機構のロック用モータと電気的に接続されている。ロック用モータは、雄端子用コネクタ16と雌端子用コネクタ27が電気的に接続されることにより、外部装置からの駆動信号に基づいて正逆回転するようになっている。
ステアリングロックボディ21の嵌合凹部22には、前記ステアリングチューブ4の前記貫通穴4a(図2参照)に嵌合する嵌合突起31が形成され、その嵌合突起31にはステアリングロック機構を収容する収容室に連通するガイド孔32が形成されている。そのガイド孔32には、ロックバー33が出没可能に配設されている。そして、ロックバー33は、ロック用モータが正逆回転することによってガイド孔32から出没するようになっている。詳述すると、ロックバー33は突出すると、図4に示すように、ロック用ギア5の歯5aと歯5aの間に嵌合する(実線参照)。反対に、ロックバー33が退避すると、ロックバー33はロック用ギア5から離間して歯5aとの係合が解かれるようになっている(2点鎖線参照)。
図3に示すように、ステアリングロックボディ21は、その上部当接面23及び下部当接面24に、上部支持壁11及び下部支持壁12のネジ挿通穴13に相対向するように、ネジ穴34がそれぞれ形成されている。従って、上部当接面23を上部支持壁11の当接面11aに、下部当接面24を下部支持壁12の当接面12aにそれぞれ重ね合わせた状態で、締結ボルト35をネジ挿通穴13に挿通して、ネジ穴34に螺着させることによって、ステアリングロックボディ21は、上部支持壁11及び下部支持壁12に連結固定される。つまり、ステアリングロックボディ21は、ステアリングチューブ4に対して一体的に固定される。このとき、雄端子用コネクタ16と雌端子用コネクタ27が電気的に接続されるとともに、嵌合突起31がステアリングチューブ4の貫通穴4aに嵌合し、ロックバー33がロック用ギア5の歯5aと係脱可能な位置に配置される。
次に、ステアリングロック装置1の作用について説明する。
締結ボルト35によって、ステアリングロックボディ21を上部支持壁11及び下部支持壁12に連結固定すると、雄端子用コネクタ16と雌端子用コネクタ27とが電気的に接続され、さらに雄端子用コネクタ16及び雌端子用コネクタ27の周囲が収容凹部14によって覆われる。従って、ステアリングロック機構が動作している状態で雄端子用コネクタ16及び雌端子用コネクタ27を容易に引き抜くことができない。
締結ボルト35によって、ステアリングロックボディ21を上部支持壁11及び下部支持壁12に連結固定すると、雄端子用コネクタ16と雌端子用コネクタ27とが電気的に接続され、さらに雄端子用コネクタ16及び雌端子用コネクタ27の周囲が収容凹部14によって覆われる。従って、ステアリングロック機構が動作している状態で雄端子用コネクタ16及び雌端子用コネクタ27を容易に引き抜くことができない。
なお、雄端子用コネクタ16と雌端子用コネクタ27とが電気的に接続された状態で、イグニッション(図示しないイグニッションスイッチ)がONされた場合には、ステアリングロックボディ21の収容室に設けられたロック用モータに外部装置からの駆動信号が入力される。この駆動信号に基づいてロック用モータは、ガイド孔32に沿ってステアリングロック機構を収容する収容室にロックバー33を収容する(図4の2点鎖線参照)。その結果、ロック用ギア5の歯5aからロックバー33が離間され、ロックバー33の係合が解かれるため、ステアリング操舵が可能なアンロック状態となる。
一方、アンロック状態でイグニッションがOFFされた場合には、ロック用モータに外部装置からの駆動信号が入力されないようになり、ロックバー33が嵌合突起31から突出した位置、即ちロック用ギア5の歯5aに係合する位置に戻る(図4の実線参照)。その結果、ロック用ギア5の歯5aに対してロックバー33が係合され、ステアリング操舵が不可能なロック状態となる(図4の実線参照)。
次に、本実施形態の効果を以下に記載する。
(1)本実施形態によれば、上部支持壁11に凹設された収容凹部14に雄端子用コネクタ16を設け、ステアリングロックボディ21の嵌合凸部25に突設された雌端子用コネクタ27をその収容凹部14に嵌合して、雄端子用コネクタ16と雌端子用コネクタ27を電気的に接続するようにした。従って、収容凹部14に雌端子用コネクタ27を嵌合させると、電気的に接続された状態で、雄端子用コネクタ16及び雌端子用コネクタ27は収容凹部によって周囲を覆われるため、雄端子用コネクタ16及び雌端子用コネクタ27を容易に取り外すことはできない。その結果、防犯機能の向上を図ることができる。
(1)本実施形態によれば、上部支持壁11に凹設された収容凹部14に雄端子用コネクタ16を設け、ステアリングロックボディ21の嵌合凸部25に突設された雌端子用コネクタ27をその収容凹部14に嵌合して、雄端子用コネクタ16と雌端子用コネクタ27を電気的に接続するようにした。従って、収容凹部14に雌端子用コネクタ27を嵌合させると、電気的に接続された状態で、雄端子用コネクタ16及び雌端子用コネクタ27は収容凹部によって周囲を覆われるため、雄端子用コネクタ16及び雌端子用コネクタ27を容易に取り外すことはできない。その結果、防犯機能の向上を図ることができる。
(2)本実施形態によれば、上部支持壁11及び下部支持壁12とステアリングロックボディ21とを締結ボルト35によって連結固定した。従って、ステアリングロックボディ21がステアリングチューブ4に密着固定された状態を維持できるため、ステアリングロック機構の作動を好適に維持することができる。しかも、締結ボルト35によって連結固定することから、簡単にステアリングロックボディ21を組み付けすることができる。
(3)本実施形態によれば、上部支持壁11及び下部支持壁12、すなわち連結部材をステアリングチューブ4と一体に形成した。従って、ステアリングチューブ4とステアリングロックボディ21の2つの部材によってステアリングロック装置1を構成することができ、部品点数を低減することができる。
なお、上記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・上記実施形態では、ステアリングチューブ4と上部支持壁11及び下部支持壁12を一体に形成したが、少なくとも一つを別々の部材として構成してもよい。例えば、図5に示すように、連結部材である帯状締結金具としてのブラケット40に雌端子用コネクタ41を収容するための収容凹部42を形成するようにしてもよい。この場合には、ステアリングロックボディ43に雄端子用コネクタ44を形成し、雌端子用コネクタ41と雄端子用コネクタ44が嵌合するように、さらに、ステアリングロックボディ43とブラケット40とでステアリングチューブ45を挟持するように連結固定する。このように、連結部材をステアリングチューブと別々の部材にすることによって、既存のステアリングチューブにも取り付けが可能になる。
・上記実施形態では、ステアリングチューブ4と上部支持壁11及び下部支持壁12を一体に形成したが、少なくとも一つを別々の部材として構成してもよい。例えば、図5に示すように、連結部材である帯状締結金具としてのブラケット40に雌端子用コネクタ41を収容するための収容凹部42を形成するようにしてもよい。この場合には、ステアリングロックボディ43に雄端子用コネクタ44を形成し、雌端子用コネクタ41と雄端子用コネクタ44が嵌合するように、さらに、ステアリングロックボディ43とブラケット40とでステアリングチューブ45を挟持するように連結固定する。このように、連結部材をステアリングチューブと別々の部材にすることによって、既存のステアリングチューブにも取り付けが可能になる。
・上記実施形態では、雄端子用コネクタ16を収容する収容部(収容凹部14)を凹設して形成したが、雄端子用コネクタ16又は雌端子用コネクタを収容できれば収容部の形状に制限はない。
・上記実施形態では、上部支持壁11に凹設した収容凹部14に雄端子用コネクタ16を設けるようにした。これを、収容凹部14をステアリングロックボディ21側に設けてもよい。さらにまた、収容凹部14には、雄端子用コネクタ16及び雌端子用コネクタ27の両者を収容するようにしてもよい。
・上記実施形態では、上部支持壁11に雄端子用コネクタ16を収容し、ステアリングロックボディ21に雌端子用コネクタ27を収容した。これを、雄端子用コネクタ16と雌端子用コネクタ27の両者をステアリングロックボディ21内に収容するようにしてもよい。このように、雄端子用コネクタ16及び雌端子用コネクタ27をステアリングロックボディ21内に収容することによって、ステアリングロックボディ21を連結部材(上部支持壁11及び下部支持壁12等)にて固定を行う前に、ステアリングロック機構との電気的配線ができる。
・上記実施形態では、上部支持壁11及び下部支持壁12とステアリングロックボディ
21とを締結ボルト35によって連結固定したが、締結部材は締結ボルト35に制限されるものではない。また、締結ボルト35の代わりに例えば接着剤等の締結部材によって、上部支持壁11及び下部支持壁12とステアリングロックボディ21とを連結固定するように実施してもよい。
21とを締結ボルト35によって連結固定したが、締結部材は締結ボルト35に制限されるものではない。また、締結ボルト35の代わりに例えば接着剤等の締結部材によって、上部支持壁11及び下部支持壁12とステアリングロックボディ21とを連結固定するように実施してもよい。
・上記実施形態の雄端子用コネクタ16及び雌端子用コネクタ27との両者において、雌雄の関係を逆にしてもよい。
・上記実施形態の上部支持壁11、下部支持壁12及びステアリングロックボディ21を略長方体としたが、この形状に制限されるものではない。
・上記実施形態の上部支持壁11、下部支持壁12及びステアリングロックボディ21を略長方体としたが、この形状に制限されるものではない。
・上記実施形態では、ステアリングロックボディ21を上部支持壁11及び下部支持壁12に密着固定する方向と、雄端子用コネクタ16と雌端子用コネクタ27との嵌合方向を同一方向にした。これを、それぞれ異なる方向となるようにして実施してもよい。
・上記実施形態の雄形端子15及び雌形端子の本数は、電気的に接続されるECU等において行われる各種信号のやりとりに必要な数に応じて適宜変更して実施してもよい。
・上記実施形態では、ネジ挿通穴13及びネジ穴34をそれぞれ3箇所ずつ設けた。この数を適宜変更して実施してもよい。
・上記実施形態では、ネジ挿通穴13及びネジ穴34をそれぞれ3箇所ずつ設けた。この数を適宜変更して実施してもよい。
・上記実施形態では、ロックバー33を嵌合突起31から出没可能な略長方体の形状の部材としたが、この形状に制限されることはない。すなわち、ロック用ギア5の歯5aに係合してステアリング操舵をロック又はアンロックさせることができる形状であればよい。
・上記実施形態では、ロックバー33をロック用ギア5の歯5aに係合させることによって、メインシャフト3をロック又はアンロックさせるステアリングロック機構を採用したが、これに制限されるものではない。すなわち、メインシャフト3をロック又はアンロックできる機構であれば何でもよい。例えば、ステアリングロックボディの一部若しくは全てを弾性変形可能な部材で構成して、メインシャフトをロックする場合に、メインシャフトの外周を締め付けるような構造としてもよい。
1…ステアリングロック装置、3…ステアリングシャフトとしてのステアリングメインシャフト、4,45…ステアリングチューブ、5…ロック用ギア、5a…係合部材としてのロック用ギアの歯、11…連結部材を構成する上部支持壁、11a…連結部材の連結面を構成する上部支持壁の当接面、12…連結部材を構成する下部支持壁、12a…連結部材の連結面を構成する下部支持壁の当接面、14,42…収容部としての収容凹部、16,44…コネクタを構成する雄端子用コネクタ、21,43…ロックボディとしてのステアリングロックボディ、23…ロックボディの連結面を構成する上部当接面、24…ロックボディの連結面を構成する下部当接面、27,41…コネクタを構成する雌端子用コネクタ、35…締結ボルト、40…帯状締結金具としてのブラケット。
Claims (5)
- ステアリングシャフトが回転可能に挿通されるステアリングチューブに対してロックボディを固定し、前記ロックボディ内に収容されたステアリングロック機構の作動で前記ロックボディから突出するロックバーが、前記ステアリングシャフトに設けた係合部材との係合位置と非係合位置の間を移動するように構成したステアリングロック装置において、
前記ステアリングチューブに連結部材を設け、その連結部材の連結面と前記ロックボディの連結面とを重ね合わせた状態で前記ロックボディを前記連結部材を介して前記ステアリングチューブに連結固定するとともに、前記連結部材の連結面または前記ロックボディのいずれか一方に収容部を形成し、その収容部に前記ステアリングロック機構に対して外部から電気信号を供給するためのコネクタを収容したことを特徴とするステアリングロック装置。 - 請求項1に記載のステアリングロック装置において、
前記連結部材と前記ロックボディは、締結ボルトで互いに連結固定されたことを特徴とするステアリングロック装置。 - 請求項1又は2に記載のステアリングロック装置において、
前記連結部材は、前記ステアリングチューブと一体に形成した一対の連結壁であって、前記一対の連結壁が前記ステアリングチューブを挟んで相対向する側に形成され、いずれか一方の連結壁の連結面に前記収容部を凹設したことを特徴とするステアリングロック装置。 - 請求項1又は2に記載のステアリングロック装置において、
前記連結部材は、前記ステアリングチューブを挟んで相対向する位置にある前記ロックボディと連結し、前記ステアリングチューブに対して前記ロックボディを固定する帯状締結金具であって、前記帯状締結金具の連結面に前記収容部を形成したことを特徴とするステアリングロック装置。 - ステアリングシャフトが回転可能に挿通されるステアリングチューブに対してロックボディを連結部材にて固定し、前記ロックボディ内に収容されたステアリングロック機構の作動で前記ロックボディから突出するロックバーが、前記ステアリングシャフトに設けた係合部材との係合位置と非係合位置の間を移動するように構成したステアリングロック装置において、
前記ロックボディ内に、前記ステアリングロック機構に対して外部から電気信号を供給するためのコネクタを収容したことを特徴とするステアリングロック装置。
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---|---|---|---|
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JP2006347395A true JP2006347395A (ja) | 2006-12-28 |
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ID=37643677
Family Applications (1)
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-
2005
- 2005-06-16 JP JP2005176834A patent/JP2006347395A/ja active Pending
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