JP2006346770A - ロボット群の制御システム、及びロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】ロボットの無線通信手段を2以上に分け、安価に信号の伝達信頼性を向上させる。
【解決手段】複数のロボットと、全体統括システムがあって、無線によって通信をおこなうロボット群10の通信方法において、ロボット群10のトランペットロボット11、ホルンロボット12、トロンボーンロボット13、チューバロボット14、ドラムロボット15、DJロボット16が、第1通信手段と第2通信手段を備え、全体統括システム20が、第1通信手段と第2無線通信手段を備え、前述のロボット群10のロボットから第1通信手段によって、全体統括システム20にリアルタイムに動作情報が伝達され、全体統括システム20から前記第2無線通信手段によって、前述のロボット群10のロボットに接続確認用の信号が伝達される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ロボット群の通信方式を2以上に分け、お互いのデータを重層することで、ロボットの制御の安定性を確保するロボット群の制御システム、及びロボットに関するものである。
ロボットは、一般的には、関節自由度を表現するための複数のアクチュエータからなる、機械装置である。近年、従来から工場内で使用されてきたアーム型の産業用ロボットとは異なり、2足歩行、4足歩行、或いは2輪やクローラ式等の移動手段を持ち、無経路上を移動する移動式のロボットも開発されるようになった。
特許文献1には、ロボット制御装置の通信方法及びロボット制御装置について開示されている。
図14は特許文献1のロボット制御装置を示す構成図である。図14において、100は当該ロボット制御装置であり、Rはこのロボット制御装置100にとって制御されるロボットである。122a、122bはロボットRの指令値を計算してそれをロボット制御装置100に与える外部機器としてのパーソナルコンピュータ、123はこのロボット制御装置100とパーソナルコンピュータ122a、122bを接続し、通信を可能としているネットワークである。なお、124はロボット制御のためのプログラムなどを保持して、別途、ロボット制御装置100に接続されたパーソナルコンピュータである。
また、ロボット制御装置100内において、101はネットワーク123に接続されて、このロボット制御装置100がそれを介してパーソナルコンピュータ122a、122bと通信するための通信手段としてのネットワーク通信部であり、102はロボットRの動作を記述したプログラムを実行する、プログラム実行手段としてのプログラム実行部、103はそのプログラムを記憶しておくプログラム記憶手段としてのプログラム記憶部である。
104はプログラム実行部102からの指示に従って当該ロボット制御装置100内部の指令値を生成する、指令値生成手段としての内部指令値生成部104からの指令値とネットワーク通信部101で受け取った指令値を切り替えてその一方を選択する、切り替え手段としての指令値選択部である。106はロボットの現在の位置姿勢を管理したり、指令値選択部105から出力された指令値を後述するサポートドライバに与えたりするロボット状態チェック部、107はロボットRを動作させるサーボドライバであり、これらのロボット状態チェック部106及びサーボドライバ107は指令値選択部105で選択された指令値に基づいて動作する制御手段を有している。
このようにすることでロボット制御装置100の内部で生成した指令値と、ネットワーク123経由で送られてきた指令値とを切り替えてロボットRを動作させ、大まかな動作はロボット制御装置100内部の指令値生成方式によって行い、細かい動作は外部から指令値を与えて動作させるということが可能となる。
特開2004−25428号公報
しかしながら、特許文献1に開示される発明には、ネットワーク123及びパーソナルコンピュータ122a、122bとの接続方法については明示されていない。ただし、データ転送の確実性を考えれば、工場内で使用するような産業用のロボットに適用する場合には有線を使用すると考えられる。
また近年では、産業用でない脚式歩行ロボットや、車輪式走行ロボット等が研究されており、今後、各種イベントでデモンストレーションを行ったり、将来的には介護や家庭へ人間のサポートをするために導入したりされる可能性がある。そうした、無軌道に移動する必要性のあるロボットに対しては有線での接続は困難であり、無線での通信によってデータの転送等がされる可能性が高い。
しかし、そのような無線での通信データの転送等を行う場合、外部要因によって無線での通信異常等の問題が発生すると、ロボットの誤作動を引き起こしかねない。特に、複数台のロボットが同時に稼動するロボット群に無線を利用してデータを送信する必要がある場合、こうしたことが問題となり、ロボット同士の接触等によって、ロボットが転倒して破損するといった問題を招く。さらに、ある程度の重量を有するロボットは、転倒することによって、周りにも被害を与える可能性もある。
特に近年は、無線LANや携帯電話、通信機能を有した携帯ゲーム機等の電波発生源が多く存在し、通信によって特定の動作を制御するような場合には、誤作動や通信異常等を引き起こす可能性は考慮する必要がある。
特許文献1の方法でそういった問題を回避するためには、無線通信手段にセキュリティを施した上で、動作命令に含めてセキュリティに関する情報を同時に無線通信にて送る必要があり、かつ、データ伝達の確実性を必要とするので、高速データ通信が行える特殊な方式を採用しなければならず、高価な装置を用意する必要がある。
このように、特許文献1の方法ではデータ通信の確実性を上げようとするとコストが高くつき、また、安全面においても、データ通信の確実性が上がらない限り問題となる。
こうした脚式歩行ロボットや車輪式走行ロボット等が、無線通信によっての制御指令を必要とする場合において、人間と接する機会が増えるに従い、色々なトラブルを想定する必要があり、特許文献1の方法では十分な対策が取れない可能性が高い。
当然ながら、同じレベルの無線通信装置を二重に装備すれば、通信の安定性は高くなるが、通常1つあれば済むものを二重に備えることはコストアップとなり、問題である。
そこで本発明は以上のような課題を解消するためになされたものであり、安価に信号の伝達信頼性を向上させることで、ロボット群との通信の確実性をあげるロボット群の制御システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のロボット群の制御システム、及びロボットは以下のような特徴を有する。
(1)複数のロボットからなるロボット群と、前記ロボット群に含まれる各ロボットに対して、第1通信方式及び第2通信方式によって信号を送受信可能に接続されたロボット群制御装置と、からなるロボット制御システムであって、前記ロボット群制御装置は、前記各ロボットに対して、前記第1通信方式により、前記各ロボットの動作を制御するための制御信号を送信し、前記各ロボットは、前記制御信号を受信した後に、受信したことを確認するための受信確認信号を、前記第1通信方式により前記ロボット群制御装置に対して送信し、前記ロボット群制御装置は、前記各ロボットのうち、少なくとも1つのロボットから前記受信確認信号が送信されなかったことを検知した際に、前記各ロボットに対して、前記第2通信方式によって、前記各ロボットの動作を停止するための停止信号を送信することを特徴とする。
ここでいう、ロボット群制御装置とは、例えばパーソナルコンピュータと、第1通信方式および第2通信方式によって通信が行える設備等を供えた装置であり、ロボット群へのプログラムの実施の指示や、転送、プログラム実行監視等をすることが可能である。
またここでいう、第2通信方式によってロボット群制御装置から各ロボットへ送られる停止信号は、ロボットを強制停止する手段、及び安全停止する手段の両方を含み、後述する実施例においては、第2通信方式によってロボット群を安全停止する例を紹介しているが、手法としては各ロボットを個別に停止させる方法でも良い。例えば、1のロボットを強制停止させ、他のロボットを安全停止させるといった方法でも、ロボット群の行動内容によっては有効である。また、1のロボットだけを停止させ、他のロボットはそのままプログラムを継続しても構わない。これは、1のロボットがその場で停止した場合に、他のロボットの動作軌道上にそのロボットが停止してしまった場合などには、他のロボットも停止してしまうことが有効であるし、そうでない場合には、他のロボットの動作を続行したとしても影響は無いからである。
(2)前記第2通信方式が、前記第1通信方式よりも安定した信号の送受信が可能な通信方式であることを特徴とする、(1)に記載のロボット制御システム。
(3)前記第1通信方式が無線LAN方式であり、前記第2通信方式が特定小電力無線通信方式であることを特徴とする、(1)または(2)に記載のロボット制御システム。
ここでいう、無線LAN方式とは、例えば無線LANとして一般的に普及して使用される規格であるIEEE802.11b、IEEE802.11a等を指している。もっとも、双方向の無線通信ができればよいので、電波によらない通信方法でも問題は無いが、IEEE802.11b等の既に規格化されて汎用性のある通信方法の方が安価に利用できるのでデモンストレーション等の目的であれば、コスト的な問題も含めて適しているといえる。
従って、(1)の制御信号及び受信確認信号は、TCP/IPによって確立される通信手段となり、TCPとIPによって、情報の正否や、データが欠損している場合にはリトライするなどの双方向の通信を行う。
またここでいう、特定小電力無線通信手段とは、いわゆる特定小電力無線を用いた通信手段である。この規格の無線方式には開局申請等が必要なく、小型で見通し距離で200m程度の通信範囲を持っているため、デモンストレーション等の目的であれば、コスト的な問題も含めて適しているといえる。屋内等で使うには、中継器を利用することもできるので、離れた場所から通信する場合にも対応することが可能である。
(4)前記停止信号が、前記各ロボットと、前記ロボット群制御装置とが前記第2通信方式によって接続が確立されていることを確認するために、前記ロボット群制御装置から所定の時間間隔で前記各ロボットに送信される信号であることを特徴とする、(1)から(3)のいずれかに記載のロボット制御システム。
ここでいう、停止信号とは、例えば特定小電力無線通信により、断続的に信号を送る、いわゆるハートビート信号をロボット側に送信しており、それを停止することで行動を停止するといったような信号のことを言う。
(5)前記各ロボットは、前記第1通信方式により前記ロボット群制御装置から送信される前記制御信号と、前記第2通信方式から送信される前記停止信号のいずれの信号も、一定時間受信しない場合に、動作を停止することを特徴とする、(1)から(4)のいずれかに記載のロボット制御システム。
(6)制御装置によって動作を制御されるロボットであって、第1通信方式により送信された、動作を制御するための制御信号を受信するための第1の受信部と、前記第1通信方式よりも安定した信号の送受信が可能な第2通信方式により送信された、動作を停止するための停止信号を受信するための第2の受信部と、前記第1の受信部により受信した前記制御信号に基づいて動作を行うとともに、前記第2の受信部により受信した前記停止信号に基づいてその動作を停止するための制御部と、を供えたことを特徴とするロボット。
(7)前記第1通信方式が無線LAN方式であり、前記第2通信方式が特定小電力無線通信方式であることを特徴とする、(6)に記載のロボット。
このような特徴を有する本発明のロボット群の制御システム、及びロボットにより、以下のような作用、効果が得られる。
(1)複数のロボットからなるロボット群と、前記ロボット群に含まれる各ロボットに対して、第1通信方式及び第2通信方式によって信号を送受信可能に接続されたロボット群制御装置と、からなるロボット制御システムであって、前記ロボット群制御装置は、前記各ロボットに対して、前記第1通信方式により、前記各ロボットの動作を制御するための制御信号を送信し、前記各ロボットは、前記制御信号を受信した後に、受信したことを確認するための受信確認信号を、前記第1通信方式により前記ロボット群制御装置に対して送信し、前記ロボット群制御装置は、前記各ロボットのうち、少なくとも1つのロボットから前記受信確認信号が送信されなかったことを検知した際に、前記各ロボットに対して、前記第2通信方式によって、前記各ロボットの動作を停止するための停止信号を送信することを特徴とするので、第1通信手段と第2通信手段とで信号の多重化を図ることができ、第1通信方式が何らかの原因で中断した場合においても、第2通信方式によってロボットに対して停止信号を送信することが可能である。
また、第2通信方式によって各ロボットの動作を停止するので、ロボット個別に停止するようなことも可能となる。例えばロボット同士が干渉する可能性の低い位置で、受信確認信号を送信できないロボットを停止する場合には、そのロボットのみを停止し、他のロボットのプログラムを続行しても、転倒や、ロボットとの破壊につながるようなことは無いし、デモンストレーションも続行が可能である。あるいは、他のロボットと干渉が予想されるような位置で受信確認信号を送信できないロボットを停止する場合には、全てのロボットを停止すれば、ロボット同士で衝突して、転倒するようなことは無い。これは、ロボット群制御装置側に問題があったとしても同様に処理すれば、ロボットの転倒に結びつくようなことは無くなる。
(2)前記第2通信方式が、前記第1通信方式よりも安定した信号の送受信が可能な通信方式であることを特徴とする、(1)に記載のロボット制御システムであるので、第1通信手段と第2通信手段とで信号の多重化を図った上で、より安定した信号の送受信が可能である第2通信手段によって第1通信手段のバックアップとすることができ、第1通信方式が何らかの原因で中断した場合においても、第2通信方式によってロボットに対して停止信号を確実に送信することが可能となる。この場合において、第2通信方式が、第1通信方式よりも安定した信号の送受信が可能であるので、第2通信方式が先に通信不可能となる可能性は低く、バックアップとしては適している。
(3)前記第1通信方式が無線LAN方式であり、前記第2通信方式が特定小電力無線通信方式であることを特徴とする、(1)または(2)に記載のロボット制御システムであるので、第1通信方式である無線LAN方式で、大容量のデータのやり取りが送信確認を行いながら実行可能であり、一方、第2通信手段である特定小電力無線方式で、最低限のデータの送信が可能である。また、特定小電力無線方式は、無線LAN方式と比較して通信機器が安価なため、全体としてコストを低減できる。また、通信方式が異なっているため、例えば第1通信方式である無線LAN方式に異常が発生した場合に、第2通信方式に同じ無線LAN方式を採用している場合より、異常に対する抵抗力を高めることができる。
すなわち、例えば、第1通信手段と、第2通信手段を同じ無線LAN方式とした場合には、特定の無線障害が発生した場合において、同時に通信が断絶してしまう可能性が考えられる。例えば、別の無線LAN方式を採用する機器が、送受信機の近辺に有り、トラフィックが集中するような高負荷な状態になった場合、両方の無線LAN方式とも、過負荷となりシステムが落ちてしまったり、データ転送が妨げられたりすることが考えられる。
無線LAN方式は、無線にパケットという送信先情報やエラー検出用のコードを付加した1通信単位に区切ってデータを送信する方式を使用している。このようにパケット単位でデータを送信した場合、回線が切断するような状況に陥っても、再接続した際に送られなかったパケットの分だけ受信側から送信側に送信するように求めるだけで済む。仮に、パケット方式でなく巨大なデータを送信している際に、回線が切断するような状況に陥った場合、送信側は何処までデータを送ったか把握できておらず、受信側も何処までデータを受け取ったのか把握できないので、最初からデータを送り直すことになるという不都合を生じることになる。このような問題を回避し得るパケット方式での通信は、回線切断に強く、データの送信効率が良いといわれている。例えば、通信中にノイズがのって、1部のパケットデータに欠損が出た場合、そのパケットだけ再送するように要求することで、データの補完を行えるからである。
しかしながら、こういった利点は、ロボット群制御装置とロボット群との間で通信が行われる場合は欠点にもなりうる。即ち、パケットが届かなくなったような状況が発生した場合に、受け側は送り側にパケットを送信するように催促し、逆に、送り側も受け側に対して、何処までパケットを送ったかという情報を送るように催促することになる。何らかの原因で通信が断絶していると、送り側も、受け側も、タイムアウトになるまでこの作業を行うことになる。つまり、通信状態を把握するまでにタイムラグが発生してしまう。
このようなタイムラグは、ロボットがロボット群として行動し、ロボット同士の動作軌道が交差するような状況下では、ロボット同士の衝突の危険を招き、ロボットが転倒してロボットを破損したり、周囲に被害を及ぼしたりする原因になることも考えられる。
従って、こうした問題を回避するためには、2つの別の通信手段を持ち、ロボット群制御装置とロボット群の間で通信し、第1通信方式と、第2通信方式は別の通信方式であることで、一方の通信方式に障害が出ても他方の通信方式でカバーするような形態が望ましく、一方で無線LAN方式を採用するならば、他方では特定小電力無線手段のような、全く別の周波数帯域を使用する無線通信手段を選択することが好ましい。
特定小電力無線については、データの転送速度は遅いものの必要最低限度のデータの送信が可能であり、転送データ量が少ないことで、ノイズが乗りにくく、通信断絶が起きにくい。さらに、安価な方式で、かつ装置が小型で済むことから、スペースが限られるロボットに搭載するのに、無線LAN方式を必要とする第1通信手段と比べ、搭載位置を選ばず、構造が単純で故障にも強いためバックアップに適している。このように、特定小電力無線にて、例えばハートビート信号のようなデータ量の少ない信号を送り、無線LAN方式のバックアップとして使用することで、通信の確実性を増すことができる。この特定小電力無線での通信手段は、一度に送れるデータ量が少ないため使用用途は限定されるものの、異常が発生した場合に停止する程度の用途が限定された使用であれば、停止コードが確実にロボットに届く可能性の高い。従って、特定小電力無線をバックアップ用の信号に使用するメリットは高い。
(4)前記停止信号が、前記各ロボットと、前記ロボット群制御装置とが前記第2通信方式によって接続が確立されていることを確認するために、前記ロボット群制御装置から所定の時間間隔で前記各ロボットに送信される信号であることを特徴とする、(1)から(3)のいずれかに記載のロボット制御システムであるので、ロボット群制御装置からいわゆるハートビート信号によってデータを送信することで、少ないデータ量で停止信号を送信することができ、データ量が少なくてすむために信号断絶に強い通信が可能となるという優れた効果を奏する。また、受信するロボット側は、単純な信号を受け取ればよいので、受信機を簡略化することができ、受信機の小型化が可能となる。
(5)前記各ロボットは、前記第1通信方式により前記ロボット群制御装置から送信される前記制御信号と、前記第2通信方式から送信される前記停止信号のいずれの信号も、一定時間受信しない場合に、動作を停止することを特徴とする、(1)から(4)のいずれかに記載のロボット制御システムであるので、常に第1通信方式の通信確立状態をチェックしており、異常が発生したときに、ロボットに対して第2通信方式で停止信号を確実に送信することができる。
この場合において、ロボットの停止は安全停止、非常停止、一時停止等の停止手段が考えられる。しかし、第1通信手段が断絶した場合において、第2通信手段のみでの運用は、システムの安全性からいっても、好ましくなく、条件的に、ロボットが暴走する、といった状況での停止というよりも、第1通信手段が断絶した障害が、後になって影響を及ぼすような可能性が高いので、ロボット群のロボット全体を、安全停止するような方法が良いと考えられる。
(6)制御装置によって動作を制御されるロボットであって、第1通信方式により送信された、動作を制御するための制御信号を受信するための第1の受信部と、前記第1通信方式よりも安定した信号の送受信が可能な第2通信方式により送信された、動作を停止するための停止信号を受信するための第2の受信部と、前記第1の受信部により受信した前記制御信号に基づいて動作を行うとともに、前記第2の受信部により受信した前記停止信号に基づいてその動作を停止するための制御部と、を供えたことを特徴とするので、これらのロボットによって構成されたロボット群は、制御装置と第1通信手段と第2通信手段によって通信することが可能であり、信号の多重化を図り、第1通信手段が何らかの原因で中断した場合にも、第2通信手段によってロボットがロボット群制御手段との接続確認をすることが可能であり、第2通信手段も途切れた場合には、ロボットが異常と判断して行動を停止することが可能である。
(7)前記第1通信方式が無線LAN方式であり、前記第2通信方式が特定小電力無線通信方式であることを特徴とする、(6)に記載のロボットであるので、(3)に記載した効果と同様の効果が得られる。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。最初に実施例の構成について説明する。
図1には、出願人の開発したロボット群がオーケストラのデモンストレーションをする様子を示している。
図面中、3体いるトランペットロボット11は、脚式歩行ロボットであり、トランペットの演奏を行う。また、ホルンロボット12は、二輪走行型ロボットであり、ホルンの演奏を行う。また、トロンボーンロボット13は、二輪走行型ロボットであり、トロンボーンの演奏を行う。また、チューバロボット14は、六輪走行型ロボットであり、チューバの演奏を行う。また、ドラムロボット15は、六輪走行ロボットであり、ドラムの演奏を行う。また、図面中央にいるDJロボット16は、二輪走行型ロボットであり、デモンストレーションの内容の紹介等を担当する。
これらのロボットは、それぞれ担当の楽器をお互いにタイミングを合わせてオーケストラとして演奏し、数分間のデモンストレーションを行う。なお、これらオーケストラを構成する8体のロボットを以降、単にロボット群10と呼ぶことにする。このロボット群10は、図2で示す出演待機ゾーン30及び、第1待機ゾーン31、第2待機ゾーン32、予備ゾーン33、出演ゾーン34を行き来して、デモンストレーションを行う。図1では、ロボット群10を構成する8体のロボットが、円形の出演ゾーン34で、スポットライトを浴びてオーケストラを演奏している様子である。周りは観客席であり、それぞれのロボットがスポットライトの光を浴びている様子を示している。図中の斜線及び出演ゾーン34上のロボットを中心とする円はスポットライトの光を表している。
なお、本実施例ではロボット8体で1組のオーケストラを構成するが、準備やメンテナンスの都合上、ロボット群10は3組用意されている。第1待機ゾーン31に待機するロボット群10を第1ロボット群10aと、第2待機ゾーン32に待機するロボット群10を第2ロボット群10bと、予備ゾーン33に用意されているロボット群10を第3ロボット群10cとして以下説明する。ロボット群10と呼ぶ場合は、第1ロボット群10a、第2ロボット群10b、第3ロボット群10c何れにも、または何れかに該当する場合とする。
図2には、全体統括システム20の構成及び説明をしたレイアウトを示している。
ロボット群制御装置である全体統括システム20は、コントロールシステム21、バックヤードシステム22、インフラネットワーク設備23からなり、ロボット群10のデモンストレーションをサポートしている。
全体統括システム20の、コントロールシステム21、バックヤードシステム22、インフラネットワーク設備23はそれぞれ有線のネットワークで接続され、綿密な連携をとる。そして、ロボット群10をサポートするにあたり、ロボット群10の位置によって、別々のシステムがサポートを担当する。それらの内容について以下に説明する。
コントロールシステム21は、第1通信方式用の通信手段である無線LAN通信手段40、及び、第2通信方式用の送信手段である特定小電力通信手段41を備えている。
なお、無線LAN通信手段40にはIEEE802.11bを採用しており、安価で比較的高速な通信を行うことができる。この無線LAN通信手段40は各ロボットにもそれぞれ個別に装備され、それぞれ異なるIPアドレスを有している。これによって、ロボットの個体を識別することが可能である。
また、特定小電力通信手段41は、いわゆるトランシーバ等の無線機に用いられる特定小電力無線の電波に、コマンドを送信できるようにしたものである。各ロボットには、第2通信方式用の特定小電力通信手段41の受信機が搭載されている。特定小電力通信手段41は、常に0、1、0、1を繰り返すハートビート信号を送信している。特定小電力通信手段41は、無線LAN通信手段40よりも構造が単純で小型化できる上、回線の切断に強いというメリットがある。ただし、波長の長いメディアであるため、データ転送能力は低く、主に、接続確認用の信号送信に使われている。
この特定小電力通信手段41は、無線LAN通信手段40バックアップ用の通信手段として備えられており、無線LAN通信手段40による通信が途絶えた場合に、特定小電力通信手段41によって、ロボット群へ安全停止の信号を送ることができる。また、無線LAN通信手段40及び特定小電力通信手段41の両方の信号が途絶えた場合は、各ロボットは、各自のプログラムによって安全停止を行う。
なお、特定小電力通信手段41は、全ロボットに区別なく送られる信号であるので、安全停止の指令も同様に通達されるが、その有効範囲は場所によって制限される。具体的には、出演待機ゾーン30、第1待機ゾーン31、第2待機ゾーン32、予備ゾーン33、出演ゾーン34の5箇所であり、特定小電力通信手段41の停止命令が有効となるのは、出演ゾーン34に居る場合と、出演待機ゾーン30から出演ゾーン34へ移動する時間、及び戻る時間である。
この、コントロールシステム21は出演ゾーン34にロボット群10がいる際に停止権限を有し、ロボット群10に異常を発見した際には安全停止をすることが可能である。また、コントロールシステム21には担当のオペレータがおり、各ロボット全体の安全停止が可能である。
なお、ここでいう安全停止とは、各ロボットに、力学的に安定な足軌道を計算、制御することで、両脚で安全に立っていられる状態に動作させることであり、理論上は、各ロボットが安定に立っていることができる状態になることをいう。
また、この実施例では、全体統括システム20と、ロボット群10の間で行われている無線LAN通信手段40による通信が、ロボット群10のうちいずれか1のロボットとの間で断絶したことを検知した場合、特定小電力通信手段41による信号を停止して、ロボット群10全てを安全停止させるようになっているが、特定小電力通信手段41の通信形態を変更して、任意のロボットに対して安全停止信号を出すことも可能である。特定小電力通信手段41は数十チャンネルの使用が可能であるし、同じチャンネルでもデータの送信パターンによって、ロボットの特定が可能であるので、必要に応じて、そのように特定小電力通信手段41によって、選択的にロボットの停止をする方法でも良い。
例えば、ロボットの位置によって、そのモードを切り替えることも考えられる。出演ゾーン34で演奏中の場合は、ロボット同士の軌道が交差しないようにロボットの軌道を決定が可能であるので、選択的にロボットを停止し、出演待機ゾーン30から出演ゾーン34に移動する場合には、ロボットの軌道が交差するので、ロボット群10のロボット全てを停止するようにしても良い。
バックヤードシステム22は、各ゾーンに存在するロボット群10のうち、出演待機ゾーン30、第1待機ゾーン31、第2待機ゾーン32、予備ゾーン33にいる場合は、バックヤードシステム22に停止権限があり、ロボット群10に異常を発見した際には、個々にロボットを停止させたり、サーボロックさせたりして停止することが可能である。なお、バックヤードシステム22には担当のオペレータがおり、ロボット群10の安全停止が可能である。
また、バックヤードシステム22はコントロールシステム21と有線LAN43にて接続されており、随時お互いにデータの交換を行っている。
なお、ここでいう停止とは、ロボット群10の各ロボットの各関節をサーボロックすることによって、個別にロボットを停止させることを言う。
インフラネットワーク設備23は有線LANにて構築された設備であり、出演待機ゾーン30で各ロボットと有線LANで接続する為の有線LANコネクタ42と、その脇に備えられたロボット操作スイッチ24が、ロボット群10の接続台数分だけ備えられる。ロボット群10は8体のロボットからなるので、8本の有線LANコネクタ42と8箇所にロボット操作スイッチ24が備えられる。
全体統括システム20には、他にゾーンスイッチ25が設けられ、このゾーンスイッチ25で出演待機ゾーン30、第1待機ゾーン31、第2待機ゾーン32、予備ゾーン33に待機するロボット群10の簡単な操作をすることができる。
図3には、これらのロボット操作スイッチ24、ゾーンスイッチ25、及びコントロールシステム21に備えられる、コントロールスイッチ26についての説明がされている。
図3のa行にはコントロールスイッチ26に設けられたスイッチについて、説明されている。
a―1行のスイッチは、「開始」の機能があり、デモンストレーションのシーン開始の合図をロボットに指示する。
a―2行のスイッチは、「安全停止」の機能があり、デモンストレーションのどの時点においても安全停止することが可能である。ただし、全ロボットに対して行い、個別にロボットに対して停止を指示することはできない。この「安全停止」が押されると、ロボットは、プログラムに従って安全停止の手順に従い、最終的にサーボロックした状態で停止する。例えば出演ゾーン34で「安全停止」が指示されると、ロボットは各自の手順に従い停止するので、作業員によって、ロボットは第1待機ゾーン31、又は第2待機ゾーン32に運び込まれ、ロボットごとに非常停止し、復旧後には次の出番に回される。この場合に、ロボットに故障が発見されれば、予備ゾーン33に備える予備のロボットと交換され、修理に回される。
同図のb行にはゾーンスイッチ25に設けられたスイッチについて、説明されている。
b―1行のスイッチには、「準備完了」の機能があり、ロボット群10が出演待機ゾーン30にいる場合において、準備が整ったことをコントロールシステム21に通知する。
b―2行のスイッチには、「開始OK」の機能があり、ロボット群10が出演待機ゾーン30にいる場合において、手動で、有線LANコネクタ42及び図示しない外部電源ケーブルが外された状態で、シーン開始が可能になった状態を通知する。
b―3行のスイッチには、「緊急事態」を知らせる機能を有している。この機能はバックヤードシステム22が異常を発生し場合にその旨をコントロールシステム21に通知を行う。
b―4行のスイッチには、「安全停止」の機能があり、ゾーン全体のロボットを安全停止させる。この場合は、ロボット個別には停止できない。停止後の手順は、a−2行の場合と同様である。
b―5行のスイッチには、「終了処理」の機能があり、ロボット群10が第1待機ゾーン31又は第2待機ゾーン32に帰還後、吊り具に吊り下げた、安全姿勢に移動し、サーボOFFさせる。
図3のc行にはロボット操作スイッチ24に設けられたスイッチについて、説明されている。
c―1行のスイッチには、「初期位置移動」の機能があり、各ロボットの起動時の姿勢にするために、各関節のサーボモータを所定の角度まで移動させる。初期起動時や、再起動時等に使用するスイッチである。
c―2行のスイッチには、「事前動作チェック」の機能があり、出演待機ゾーン30にいるロボット群10に対し、有線LANコネクタ42が接続された状態のロボットに対して、事前動作のチェック開始の信号を出す。これによって、例えばトランペットロボット11に対して「事前動作チェック」が指示されると、トランペットロボット11は、自己の持つ楽器のマウスピースを人工唇に押し当て、トランペットを吹けるかどうかをチェックする。これにより、本物の楽器の演奏が可能となる。
c―3行のスイッチには、「非常停止」の機能があり、ロボットをサーボOFFの状態にする。なお、このスイッチは、出演時を含めて常時有効である。ただし、通常は第1待機ゾーン31、第2待機ゾーン32、予備ゾーン33の何れかの場所で、ロボットが吊り具に吊られている状態で、このスイッチが押されるので、サーボをOFFしても転倒の危険はない。ただし、出演ゾーン34にてロボットに対して「非常停止」が指示されると、ロボットの各関節のサーボがOFFされるので、実質的に動作不能となる。
c―4行のスイッチには、「安全停止」の機能があり、動作中のロボットを安全に停止させる。なお、このスイッチは、出演時を含めて常時有効である。
さらに、これらのシステムの他に、朝一番の立ち上げ調整時及び、夜の終了作業を行う、ノートPC27が備えられ、特定の時間のみ各ロボットとの有線LANクロスケーブル45を介してノートPC27を直接接続して、立ち上げおよび終了作業を行っている。
上記構成を有するので、本実施例においては以下のような作用、効果を奏する。
まず、ロボット群10の行うデモンストレーションについて、簡単に一連の動作の流れを説明する。
図4はロボット群10の一連の動きを示したフロー図である。
図2に示す第1待機ゾーン31又は、第2待機ゾーン32に待機する第1ロボット群10a、又は第2ロボット群10bは、出演指令が来ると(S10:Yes)、S11で安全停止の割り込みをONにして(S11:No)、S12の出演待機ゾーン30に移動する。
なお、説明の都合上、今回は、第1待機ゾーン31に待機する第1ロボット群10aに出演指令が来たものとする。このフローは第2待機ゾーン32に待機する第2ロボット群10bに出演指令が出された場合にも同様である。
S11で、各種停止スイッチが押されれば(S11:Yes)、S21の停止条件に従って、ロボットの停止を行う。停止条件は、ロボットの状態で異なる。この条件に関しては、図6で別途説明を行う。
S12で出演の出番の第1ロボット群10aは、第1待機ゾーン31から出演待機ゾーン30に移動した後、手動にて有線LANコネクタ42と図示しない外部電源ケーブルに接続される。
その後、ゾーンスイッチ25のうち、図3に示すb−1行「準備完了」スイッチが押され、有線LANコネクタ42を介して、コントロールシステム21に対して通知がなされる。そして、S14にてコントロールシステム21より、第1ロボット群10aに所属する各ロボットのIPアドレス連絡、ロボットの楽器タイプのチェック、演奏用プログラムの受け取り等のデータ交換作業が行われる。
各ロボットのIPアドレスの連絡時には、各ロボットのIPアドレスを取得して、タイプチェックを行い、ロボットの隊列とIPアドレスを対応させる。また、ゾーンスイッチ25のうち、図3に示すc−3行「非常停止」スイッチに対応して、それぞれのロボットのチャンネルが設定される。
ここでいうロボットの隊列とは、オーケストラを行う際の位置関係のことであり、それぞれどのポジションに、どのロボットが配置されるかを記憶する。IPアドレスは、ロボット固有のものであるため、この作業によって、どのロボットが、どんな役割を果たしているかをチェックする。そして、この作業を行うことで、プログラムの書き換えの際に、間違ったプログラムを渡さないようにすることができる。
次に、S15で有線LANコネクタ42と、外部電源コードが外され、ゾーンスイッチ25のうち、図3に示したb−2行「開始OK」スイッチが押され、出演準備が完了する。そして、S16で第1ロボット群10aは、出演待機ゾーン30から出演ゾーン34に移動し、S17で第1ロボット群10aはデモンストレーションとしてオーケストラ演奏を開始する。このデモンストレーションの内容は、出演待機ゾーン30で有線LANコネクタ42に接続されていた際に書き込まれたプログラムによるものであり、プログラムの内容によって、演奏曲目や、パフォーマンスの種類が異なる。
そして、第1ロボット群10aの演奏終了後、S18で第1ロボット群10aは、出演ゾーン34から第1待機ゾーン31に移動する。
第1待機ゾーン31に第1ロボット群10aが戻ってくると、人手にて、外部電源ケーブルがつながれ、それぞれのロボットが、特定の金具に吊り下げられる。
この準備が終了すると、ゾーンスイッチ25のうち図3に示すb−5行「処理終了」スイッチが押されて、バックヤードシステム22に通知され、バックヤードシステム22よりコントロールシステム21を介して、無線LAN通信手段40から、第1ロボット群10aに対してサーボOFF信号が出される。
そして、S19でサーボOFF信号の受信を受信して(S19:Yes)、S20にて第1ロボット群10aのそれぞれのロボットの各関節のサーボ電源をOFFにする。
こうして、次の出演の番となる第2待機ゾーン32に待機する第2ロボット群10bに出演指令がでて、再び、S10からの流れとなる。
なお、第1待機ゾーン31に戻った第1ロボット群10aは、第1待機ゾーン31に用意された吊り具に固定され、バックヤードシステム22からの指令でサーボOFFとなり、外部電源コネクタ等を差し込まれて、次の出番を待つことになる。
次に、コントロールシステム21のフローについて説明する。
図5には、図4の第1ロボット群10aの動きに対応したコントロールシステム21のフローを示している。
S30で、次番の第1ロボット群10aに出演指令を行う。これ以降、コントロールシステム21は第1ロボット群10aから無線LAN通信手段40を通じて、行動報告を随時受け、その進行状況を監視する。
S31で、第1ロボット群10aが出演待機ゾーン30から出演ゾーン34に移動する情報を受け取った際に、全ロボットの安全停止の権限がコントロールシステム21に発生する。
安全停止の権限がコントロールシステム21に発生したので、S32で、安全停止信号チェックの割り込みをONにして(S32:No)、演奏中の第1ロボット群10aの行動を監視する。演奏が終わると、第1ロボット群10aは出演ゾーン34から退出する。S33でこの際に発生する情報である、出演ゾーン34移動情報をチェックして、第1ロボット群10aが出演ゾーン34から退出したら(S33:Yes)、安全停止権限をバックヤードシステム22に戻す。
なお、S32で安全停止信号が押された場合(S32:Yes)、S34で全ロボットの安全停止を行う。この場合の安全停止権限はコントロールシステム21にあるが、ゾーンスイッチ25である、ゾーンスイッチ25のうち、図3に示すc−3行「非常停止」スイッチが押された場合にも、非常停止が働く。
次に、バックヤードシステム22のフローについて説明する。
図6には、図4の第1ロボット群10aに対応したバックヤードシステム22のフローを示している。
S40では、第1ロボット群10aの受けた出演指令情報の受信を行い、また、常時コントロールシステム21から、無線LANによって得られた、第1ロボット群10aの各ロボットの行動情報を取得する。
S41では停止信号チェックの割り込みをONにする。出演待機ゾーン30、第1待機ゾーン31、第2待機ゾーン32、予備ゾーン33等の舞台裏での停止権限はバックヤードシステム22にあるので、安全停止、及び停止の信号が入れば(S41:Yes)、S21で停止条件を確認して、ロボットを条件にあった停止状態にする。
出演指令を行うと、出演指令を受けた第1ロボット群10aは、第1待機ゾーン31から出演待機ゾーン30に移動し、所定の位置で、人手により有線LANコネクタ42と外部電源コードに接続される。その後、担当者によって、ゾーンスイッチ25のうち、図3に示すb−1行「準備完了」スイッチが押される。
次に、S42では、前述「準備完了」スイッチが押されたかどうかを確認し、スイッチが押されれば(S42:Yes)、S43の事前チェックに移行する。この際、図4のS13に対応して、有線LANコネクタ42を介して、第1ロボット群10aと、各ロボットのIPアドレス連絡、ロボットの楽器タイプのチェック、演奏用プログラムの受け取り等のデータ交換作業が行われる。
ここでは、バックヤードシステム22ともデータを共有するために、コントロールシステム21からバックヤードシステム22に取得したデータの転送を行う。とくにIPアドレスとオーケストラの隊列との対応は、ロボット操作スイッチ24とどのロボットとが対応するかを割り付けるデータとなるので、重要である。
データ交換作業が終わると、人手により有線LANコネクタ42と外部電源コードが外され、ゾーンスイッチ25のうち、図3に示したb−2行「開始OK」スイッチが押される。
その後、S44で前述「開始OK」スイッチが押されたことを確認し(S44:Yes)、その後、S45にて、第1ロボット群10aが出演待機ゾーン30から出演ゾーン34に移動したという情報を受けて、停止権をコントロールシステム21に渡す。
第1ロボット群10aが出演ゾーン34にて演奏を終えて、出演ゾーン34から第1待機ゾーン31に戻ってくる時点で、再びロボット群10の停止権がバックヤードシステム22にもどされる。これにより、S46で、ゾーンスイッチ25のうち、図3に示すb−5行「終了処理」スイッチが押されたことを確認すると(S46:Yes)、S47で、サーボOFF信号を無線LAN通信手段40で発信し、各ロボットのサーボ電源をOFFにする。
この際には、ロボットは第1待機ゾーン31にて所定の吊り具によって吊り下げられているので、電源が落ちた後も、ロボットが倒れる心配は無い。
次に、図7で停止信号のフローを示す。
図7は、停止信号要求が出された場合のフローである。この停止信号は、「安全停止」要求と、「非常停止」要求の2種類がある。また、信号の発信源は、バックヤードシステム22、ロボット操作スイッチ24、ゾーンスイッチ25の3箇所あり、バックヤードシステム22では、タッチパネル画面に表示された停止ボタンより、ロボット操作スイッチ24、及び、ゾーンスイッチ25では、それぞれ備えられたスイッチより、停止信号が出される。停止信号は、インフラネットワーク設備23、無線LAN通信手段40、及び特定小電力通信手段41の全てから同時に出されることになる。
なお、コントロールシステム21からも停止信号は出されるが、「安全停止」のみであり、図5に記載してあるので、ここでは説明しない。
S50で、バックヤードシステム22から直接の停止信号かどうかを判断し、直接であれば(S50:Yes)、S52で無線LANが接続状態にあるかをチェックする。S50で、バックヤードシステム22からの停止信号ではない場合は(S50:No)、S51でロボット操作スイッチ24からの停止信号かどうか判断し、ロボット操作スイッチ24からの停止信号であれば(S51:Yes)、S52へ、そうでなければ、S53でゾーンスイッチ25からの停止信号と判断して(S51:No)、S58に進む。
S52で、無線LANと各ロボットの接続状態が確認できれば(S52:Yes)、S54で、ロボット操作スイッチ24のうち、図3に示すc−3行「非常停止」の信号かどうか判断し、非常停止信号であれば(S54:Yes)、S57で各ロボットに前述「非常停止」の信号を、無線LAN通信手段40を通じて命令し、各ロボットはサーボOFF状態になる。この非常停止信号は、ロボットに対して個別に発信できるので、例えば、第1ロボット群10aのうちのホルンロボット12になんらかの異常が生じて、止める必要が生じた場合、ホルンロボット12に対して「非常停止」の指令を行い、第1ロボット群10aのうち、ホルンロボット12のみサーボOFFすることが可能である。
S54にて、前述「非常停止」の信号でないと判断された場合(S54:No)、S55で、各ロボットに「安全停止」の指令がだされて、安全停止を行う。この場合も、各ロボット個別に「安全停止」が可能であるので、第1ロボット群10aのうちトロンボーンロボット13に異常が発生して、「安全停止」する必要がある場合、トロンボーンロボット13に対して、「安全停止」の指令を出して、トロンボーンロボット13は、安全停止を行う。第1ロボット群10aの他のロボットは、そのまま、プログラムに従って行動が可能である。
S52で、無線LAN通信手段40が接続状態に無いと判断されると(S52:No)、S53で、有線LANコネクタ42に接続されているかどうかを判断し、接続されていれば(S53:Yes)、S54へ、そうでなければ、この状態では、特定小電力通信手段41の他に指令手段が無いので、S58で、特定小電力通信手段41によって全ロボットに対して安全停止指令が出されることになる。
このように、無線LAN通信手段40での通信状態に異常があり、通信できなくなり、特定小電力通信手段41のみ通信が繋がっている場合においては、そのまま第1ロボット群10aのロボットの動作を続行することは、後に障害が発生する可能性が高い。特に、お互い干渉したり、予定外の行動をしてしまったりする可能性もある。
したがって、無線LAN通信手段40との通信が途絶えてしまった段階で、特定小電力通信手段41によって、全てのロボットに対して、「安全停止」指令が出される。これにより、全てのロボットは、各々の停止手段に従い停止する。
そうすることで、その後起きる事故等を防ぐことが可能になる。
なお、フローに記載していないが、無線LAN通信手段40、特定小電力通信手段41、有線LANコネクタ42の全ての通信手段が接続されていない場合は、ロボット内部のプログラムにしたがい、全ての通信状態が遮断された危険な状態にあると判断して、一定時間経過後、全てのロボットに対して安全停止を行う。なお、一定期間経過中に無線LAN通信手段40、及び特定小電力通信手段41が復帰した場合は、動作を続行する。
上記のような手順で、第1ロボット群10aと、コントロールシステム21、バックヤードシステム22が連携して、一連のデモンストレーションを行う。
これらのロボットが確実に動作するために、前述の無線LAN通信手段40、特定小電力通信手段41、有線LANコネクタ42が設けられ、前述のような流れで、異常があれば停止動作を行う。
この際に、入力手段によって、停止条件が異なるため、図8乃至11に安全停止についての条件を説明する。
図8には、ロボットの自立安全停止の状態について説明している表を示す。
各ロボットと通信する手段は前述の4つあるが、ロボットの状態と、各通信手段の接続状態によって、安全停止の状態が異なることを図は示しており、たとえば、出演待機ゾーン30において、有線LANコネクタ42に接続されている状態で、事前動作確認が終わっている図8のa行の状態であれば、無線LAN通信手段40及び有線LANコネクタ42が接続しているので、「安全停止」指令が出されると、一時停止の状態に遷移する。
「一時停止」の状態になれば、ロボットはサーボロックされて、停止するため、有線LANコネクタ42を通して、再起動指令をだせば、ロボットの再起動が可能である。
図8のb行の状態であれば、出演待機ゾーン30にいるものの、既に有線LANコネクタ42は外されている状態であるので、無線LAN通信手段40によってしか安全停止することができない。
さらに、安全停止をした場合に、ロボットの状態は、事前動作確認済にまでもどされるので、有線LANコネクタ42を接続して、再起動を行い、その後、有線LANコネクタ42を外して、ゾーンスイッチ25のうち、図3に示すb−2行「開始OK」スイッチが押されることで、「安全停止」前の状態に戻すことができる。
図8のc行の状態においても、b行と同じ手順となる。
ステージ上で演奏中の場合、ロボット群10は出演ゾーン34におり、安全停止権限はコントロールシステム21にある。この状態においては、ロボット操作スイッチ24のうち、図3に示すc−3行「非常停止」スイッチが押され、「非常停止」指令が出された場合を除いて、常に「安全停止」状態に移行する。
それ以外のシーンにおいて、「安全停止」することはない。
図9には、ロボット操作スイッチ24による「安全停止」についての表を示す。
ロボット操作スイッチ24の操作は、基本的にはバックヤードシステム22の画面スイッチによっても、行うことができるが、ここではロボット操作スイッチ24についてのみ説明を行う。
ロボット操作スイッチ24のうち、図3に示すc−4行「安全停止」のスイッチが押された場合は、常時その効果が反映されることになっている。
この場合において、無線LAN通信手段40、特定小電力通信手段41、及び有線LANコネクタ42の何れの接続状態にあるかについては、図8を参照されたい。しかしながら、信号の発信については、どんな状態においても全ての接続手段からコマンドの出力がなされ、安全停止指令が行われる。
したがって、図9においては、接続状態に関係なく、記載がされている。
「安全停止」については基本的に、どの接続手段においても、どの状態にあっても指令内容は同じである。
よって、ロボットの状態によって、安全停止の状態のみが左右される。ただし、ロボット操作スイッチ24のうち、図3に示すc−4行「安全停止」スイッチが押されたことによる、「安全停止」の指令は、ロボット個別に「安全停止」指令を出すことが可能である。
図9のa行の状態では、一時停止状態となる。この場合においての復帰方法は、図8のa行についての説明した、前述の方法と同様である。
図9のb行及びc行の状態では、「安全停止」が行われる。この場合においての復帰方法も、図8のb行及びc行について説明した、前述の方法と同様である。
図9の、d行については、ロボット群10の演奏中は、全体統括システム20によっては、3つの状態で時間領域を設定して、管理している。
(A)の開始直後、(B)の終了直前、及び(C)のその他の時間帯である。ただし、「安全停止」の指令が出た場合は、何れも同じ対応となり、安全停止状態となる。
図10にはゾーンスイッチ25による「安全停止」についての表を示す。
ゾーンスイッチ25のうち、図3に示すb−4行「安全停止」のスイッチが押された場合、安全停止権限は、出演待機ゾーン30、第1待機ゾーン31、第2待機ゾーン32、予備ゾーン33及び、その移動の最中のエリアにおける状態においてである。
しかしながら、信号の発信については、どんな状態においても全ての接続手段からコマンドの出力がなされ、安全停止指令が行われるので、この場合、接続の区別無く記載する。なお、無線LAN通信手段40、特定小電力通信手段41、及び有線LANコネクタ42の何れの接続状態にあるかについては、図8を参照されたい。
また、ゾーンスイッチ25のうち、図3に示すb−4行「安全停止」スイッチが押された場合においては、ゾーン全ロボットについて実施され、各ロボットを個別に停止することができない。
図10のa行の状態では、図8、図9に記載される場合と同様に、一時停止の状態となる。この場合、ロボット操作スイッチ24のうち、図3に示すc−1行「非常停止」スイッチを押さないと、一時停止状態が解除できない設定になっている。
図10のb行及びc行の状態では、安全停止が行われる。この場合においての復帰方法も、図8のb行及びc行について説明した、前述の方法と同様である。
図10のd行については、図9での説明と同様である。
図11にはコントロールシステム21での「安全停止」についての表を示す。
コントロールシステム21からの「安全停止」の指令については、安全停止権限はロボット群10が出演ゾーン34にいる状態のみであるが、指令はどの状態においても実施される。
そして、いかなる状態にあっても、「安全停止」は全ロボットに対して行われる。
なお、コントロールシステム21にも、バックヤードシステム22と同様に、画面スイッチがあり、ロボット操作スイッチ24の機能を使用することが可能であるが、内容的には図8の内容と同一となるため説明は割愛する。
このように、手動介入によって「安全停止」することができるように、何重にも安全停止回路が組まれているが、出演ゾーン34に出ての演奏中には、ロボット操作スイッチ24、ゾーンスイッチ25、コントロールスイッチ26から見にくい位置にロボットが立つ場合がある。また、ロボットを見ただけでは停止することが必要であるかどうかを判断できない場合も有り、他にも安全停止をする手段を備えていることが必要となる。
本発明の全体統括システム20及びロボット群10はその機能を備えている。以下にその手順を説明する。図12は全体統括システム20側から見た停止する場合のパターンフローチャートである。また図13は、ロボット群10側から見た停止する場合のパターンフローチャートを示している。
まず図12であるが、図8のc行及びd行の場合、つまり無線LAN通信手段40と特定小電力通信手段41が有効になっている場合に、この停止手段は有効である。
信号チェックフローに入ると、S50で無線LAN通信手段40にて、全体統括システム20がロボット群10と接続状態にあるかどうかをチェックする。無線LAN通信手段40が接続されていれば(S50:Yes)、通信チェックフローは終了する。一方、無線LAN通信手段40が接続状態に無い場合(S50:No)、S51で全体統括システム20側の停止タイマーをスタートする。
次に、S52で再び無線LAN通信手段40に接続中かどうかのチェックを行う。接続が回復していれば(S52:Yes)、通信チェックフローは終了する。接続が回復していなければ(S52:No)、S53で停止タイマーが通信異常時間を越えたかどうかをチェックする。
この通信異常時間は任意の長さで良いが、もともとロボット同士が衝突する事を防止するための手段として考え出されたものなので、長すぎた場合は意味が無い。ただし、場所やプログラムの内容によって時間を変更したりすることは有効であろう。例えば、ロボットの移動がある部分では時間を短くするが、移動が無い場所では長く設定するといったことが考えられる。
停止タイマーが通信異常時間を越えていなければ(S53:No)、S51直後まで戻り、再びS52で無線LAN通信手段40の通信状態をチェックする。一方、停止タイマーが通信異常時間を越えているようであれば(S53:Yes)、S54で特定小電力通信手段41を切断して、プロセスを終了する。
全体統括システム20から特定小電力通信手段41を送らなくなることで、ロボットが停止信号だと判断して、安全停止を行う。この場合、特定小電力通信手段41は選択的にロボットに送っては無いないので、ロボット群10が停止することになる。
このプロセスでの、各ロボットのフローが、図13に示してある。
こちらも同様に、信号チェックフローに入ると、S60で無線LAN通信手段40の接続状態を確認する。ロボット側からも全体統括システム20の制御信号を受け取っているので(実際にはTCP/IPでのやり取りになる)、接続状態を確認することが可能であり、接続状態にあれば(S60:Yes)、通信チェックフローは終了する。一方、無線LAN通信手段40が接続状態に無い場合(S60:No)、S61で特定小電力通信手段41が切断されているかのチェックを行う。特定小電力通信手段41が切断されていなければ(S61:Yes)、S60の前まで戻り、再び無線LAN通信手段40との接続状態をチェックする。一方、特定小電力通信手段41が切断されていた場合(S61:No)、ロボットは、全体統括システム20からの停止命令が出たと判断して、S62で安全停止プログラムを作動させる。
図12、図13で説明したような制御を行うことで、無線LAN通信手段40の接続ができなくなった場合でも特定小電力通信手段41によって停止命令が出せるので、ロボットが、ロボット同士の干渉や、それによる転倒などを防ぐことが可能となる。
実施例では第1通信手段に無線LAN通信手段40を使用しているが、この方式は、前述のように、TCP/IPで信号のやり取りを管理し、通信断絶を検出できる。しかしながら、通信状態が悪いと送信時と受信時にタイムラグを生じることが有り、パソコンや携帯ゲーム機等の無線LANで通信するタイプの、持ち運び可能なメディアが多く存在する現状では、デモンストレーションを行う会場でそういった機器等が使用されることにより、全体統括システム20とロボット群10の通信を阻害されることも考えられる。
このように通信にタイムラグが発生したり、切断したりしている場合でも、ロボット群10のロボットは直ぐに通信断絶を検出できずに、通信断絶を検出するまでプログラムに従って動いてしまう可能性がある。特に、出演ゾーン34への入退場のような、ロボットの行動軌跡が重なる場所においては、例えば一体のロボットに異常が起きてロボットが停止してしまった場合等、ロボット同士が干渉する可能性がある。
このような可能性があるため、特定小電力通信手段41でバックアップされ、停止信号を送ることが可能となるので、無線LAN通信手段40の通信が断絶した場合でも、ロボットを安全に停止することが可能である。
なお、この場合において、無線LAN通信手段40が段絶した後であって、特定小電力通信手段41のチェックを行うとき、チェック用のタイマー等を設けても良いが、今回は全体統括システム20に停止タイマーを設けているので、特に記載はしていない。
また、図12及び図13では、全体統括システム20が判断してロボット群10に安全停止を指示しているが、実施形態によっては、ロボット側に判断させて停止させる方法でも構わない。
以上、本発明のロボット群の制御システム、及びロボットにおける実施の形態を例示したが、この実施の形態に限られることなく発明の趣旨を逸脱しない範囲で変形することを妨げない。
たとえば、第1通信手段として無線LAN通信手段40、第2通信手段としては特定小電力通信手段41としたが、第1通信手段と、第2通信手段が異なることが好ましく、かつ、第1通信手段よりも第2通信手段のほうが、断絶しにくい通信手段であることが望ましく、既にある規格にて安価に実現するためにこのような方式を採用したが、特にこれらの通信手段に限定するものではない。
すなわち、無線通信手段であればよく、波長の長短について何ら指定するものではなく、それらの複合波であることも妨げない。
たとえば、無線LANを通信手段に採用する場合にしても、IEEE802.11bとしたが、IEEE802.11aでもIEEE802.11gでも問題は無いし、PBCCや、HiSWANa等を採用することも妨げない。
また、特定小電力通信手段41は、特定小電力無線であって、トランシーバなどに採用される電波規制範囲内での電波の使用をするとしているが、これは開局申請等の迂遠な手続が必要なく、容易に利用できるための採用であって、セキュリティや、さらに通信範囲を広げることを考えるならば、特定小電力の範囲に限る必要は無く、設備が小型で、通信断絶に強い通信手段であればよく、例えば、特定小電力ではなく、周波数帯域を変えたり、出力電力の高い無線通信を採用したりすることを妨げない。
また、たとえばロボットの数や、パフォーマンスの内容についても、適宜変更できるものとする。さらに、停止条件等の内容についても、実施例に記載される方法に限定されるものではない。それぞれのロボット群10の、パフォーマンスの内容によっては、コントロールシステム21やバックヤードシステム22だけでなく、複数のシステムを有することが必要であろうし、それぞれの条件に適応する停止条件も異なることが考えられる。
さらに、本実施例では、無線LAN通信手段40のセキュリティに対する脆弱性の問題と、転送速度の問題、データ転送の確実性の問題から、プログラムの送信、及び停止信号以外のロボットの制御信号は、無線LAN通信手段40では送信していない。
それに変わって、プログラムの送信については情報伝達に信頼性のある有線LANコネクタ42にて行うこととしている。
これはパフォーマンスの内容が演奏であるという問題もある。つまり、演奏のようなタイミングが重要なパフォーマンスにとって、制御信号の遅れは致命的となるので、プログラムの始期を指示し、そのプログラムによってパフォーマンスを続けることとし、問題があった場合に前述の停止信号を無線LAN通信手段40にて送信するという方法をとっている。
しかし、プログラム転送量が少なければ無線LAN通信手段40にてデータの転送は可能であるし、安全性や、確実性が増した無線LAN通信手段40によれば、大容量のデータ転送が可能となるため、有線LANコネクタ42にてデータの通信等を行う必要性は無くなり、無線LAN通信手段40によって制御信号をロボット群10へ送り、動作を制御するといったことは可能となる。さらに、電源の問題も技術の進歩によって改善する問題であるので、モータの効率の向上等に伴って、より長時間稼動できるロボットも実現可能である。
従って、無線LAN通信手段40にてデータの書き換えを行い、特定小電力通信手段41でサポートすることも考えうる。よって、このような手段をとることについても妨げるものではない。
以上に説明した、本発明のロボット群の制御システム、及びロボットによれば、以下のような優れた作用、効果が得られる。
(1)トランペットロボット11、ホルンロボット12、トロンボーンロボット13、チューバロボット14、ドラムロボット15、及びDJロボット16からなるロボット群10と、ロボット群10に含まれる各ロボットに対して、無線LAN通信手段40及び特定小電力通信手段41によって信号を送受信可能に接続された全体統括システム20と、からなるロボット制御システムであって、全体統括システム20は、ロボット群10に含まれる各ロボットに対して、無線LAN通信手段40により、ロボット群10の各ロボットの動作を制御するための制御信号を送信し、ロボット群10の各ロボットは、制御信号を受信した後に、受信したことを確認するための受信確認信号を、無線LAN通信手段40により全体統括システム20に対して送信し、全体統括システム20は、ロボット群10に含まれるロボットのうち、少なくとも1つのロボットから受信確認信号が送信されなかったことを検知した際に、ロボット群10の各ロボットに対して、特定小電力通信手段41によって、ロボット群10の動作を停止するための停止信号を送信することを特徴とするので、無線LAN通信手段40と特定小電力通信手段41とで信号の多重化を図ることができ、無線LAN通信手段40が何らかの原因で中断した場合においても、特定小電力通信手段41によってロボットに対して停止信号を送信することが可能である。また、特定小電力通信手段41も途切れた場合には、ロボット群10の各ロボットが異常と判断して行動を停止することが可能である。
(2)特定小電力通信手段41が、無線LAN通信手段40よりも安定した信号の送受信が可能な通信方式であることを特徴とする、(1)に記載のロボット制御システムであるので、例えば、無線LAN通信手段40と特定小電力通信手段41とで信号の多重化を図った上で、より安定した信号の送受信が可能である特定小電力通信手段41によって無線LAN通信手段40のバックアップとすることができ、無線LAN通信手段40が何らかの原因で中断した場合においても、特定小電力通信手段41によってロボットに対して停止信号を確実に送信することが可能となる。
(3)第1通信方式が無線LAN通信手段40であり、第2通信方式が特定小電力通信手段41であることを特徴とする、(1)または(2)に記載のロボット制御システムであるので、第1通信方式である無線LAN通信手段40で、大容量のデータのやり取りが送信確認を行いながら実行可能であり、一方、第2通信手段である特定小電力通信手段41で、最低限のデータの送信が可能である。また、特定小電力通信手段41は、無線LAN通信手段40と比較して通信機器が安価なため、全体としてコストを低減できる。また、通信方式が異なっているため、例えば第1通信方式である無線LAN通信手段40に異常が発生した場合に、第2通信方式に同じ無線LAN通信手段40を採用している場合より、異常に対する抵抗力を高めることができる。
すなわち、例えば、第1通信手段と、第2通信手段を同じ無線LAN通信手段40とした場合には、特定の無線障害が発生した場合において、同時に通信が断絶してしまう可能性が考えられる。例えば、別の無線LAN通信手段40を採用する機器が、送受信機の近辺に有り、トラフィックが集中するような高負荷な状態になった場合、両方の無線LAN通信手段40とも、過負荷となりシステムが落ちてしまったり、データ転送が妨げられたりすることが考えられる。
(4)停止信号が、ロボット群10の各ロボットと、全体統括システム20とが特定小電力通信手段41によって接続が確立されていることを確認するために、全体統括システム20から所定の時間間隔でロボット群10の各ロボットに送信される信号であることを特徴とする、(1)から(3)のいずれかに記載のロボット制御システムであるので、全体統括システム20から、所定の時間間隔で0、1、0、1の信号を送る、いわゆるハートビート信号によってデータを送信することで、少ないデータ量で停止信号を送信することができ、データ量が少なくてすむために信号断絶に強い通信が可能となるという優れた効果を奏する。また、受信するロボット側は、単純な信号を受け取ればよいので、受信機を簡略化することができ、受信機の小型化が可能となる。
(5)ロボット群10の各ロボットは、無線LAN通信手段40により全体統括システム20から送信される制御信号と、特定小電力通信手段41から送信される停止信号のいずれの信号も、一定時間受信しない場合に、動作を停止することを特徴とする、(1)から(4)のいずれかに記載のロボット制御システムであるので、常に無線LAN通信手段40の通信確立状態をチェックしており、異常が発生したときに、ロボットに対して特定小電力通信手段41で停止信号を確実に送信することができる。
この場合において、ロボット群10のロボットの位置によって、ロボットの停止は安全停止、非常停止、一時停止等の停止手段が考えられる。舞台裏、出演待機ゾーン30での有線LANに接続されている場合や、第1待機ゾーン31、第2待機ゾーン32、及び第2待機ゾーン32で、器具に吊り下げられている場合には、非常停止のみで事足りるが、しかし、舞台に出て、演奏中である場合は、無線LAN通信手段40及び特定小電力通信手段41でロボット群10を制御する必要がある。この際に、無線LAN通信手段40が断絶した場合において、特定小電力通信手段41のみでの運用は、システムの安全性からいっても、好ましくなく、条件的に、ロボットが暴走する、といった状況での停止というよりも、無線LAN通信手段40が断絶した障害が、後になって影響を及ぼし、例えば、一体のロボットが停止することによって、他のロボットが、停止したロボットに干渉してしまい、その結果転倒してしまうというような可能性も考えうるので、ロボット群10のロボット全体を、安全停止するような方法が良いと考えられる。
(6)全体統括システム20によって動作を制御されるロボットであって、無線LAN通信手段40により送信された、動作を制御するための制御信号を受信するための無線LAN通信手段40の受信部と、無線LAN通信手段40よりも安定した信号の送受信が可能な特定小電力通信手段41により送信された、動作を停止するための停止信号を受信するための特定小電力通信手段41の受信部と、無線LAN通信手段40の受信部により受信した制御信号に基づいて動作を行うとともに、特定小電力通信手段41の受信部により受信した停止信号に基づいてその動作を停止するための制御部と、を供えたことを特徴とするので、これらのロボットによって構成されたロボット群は、制御装置と無線LAN通信手段40と特定小電力通信手段41によって通信することが可能であり、信号の多重化を図り、無線LAN通信手段40が何らかの原因で中断した場合にも、特定小電力通信手段41によってロボットが全体統括システム20との接続確認をすることが可能であり、特定小電力通信手段41も途切れた場合には、ロボットが異常と判断して行動を停止することが可能である。
(7)第1通信方式が無線LAN通信手段40であり、第2通信方式が特定小電力通信手段41であることを特徴とする、(6)に記載のロボットであるので、(3)に記載した効果と同様の効果が得られる。
本実施例の、ロボット群がオーケストラのデモンストレーションをする様子を示している。 本実施例の、全体統括システムの構成及び説明をしたレイアウトを示している。 本実施例の、ロボット操作スイッチ、ゾーンスイッチ、及びコントロールシステムに備えられる、コントロールスイッチについて説明している。 本実施例の、ロボット群の一連の動きを示したフロー図である。 本実施例の、図4の第1ロボット群の動きに対応したコントロールシステムのフローを示している。 本実施例の、図4の第1ロボット群の動きに対応したバックヤードシステムのフローを示している。 本実施例の、停止信号要求が出された場合のフローである。 本実施例の、ロボットの自立安全停止の状態について説明している表を示す。 本実施例の、ロボット操作スイッチによる「安全停止」についての表を示す。 本実施例の、ゾーンスイッチによる「安全停止」についての表を示す。 本実施例の、コントロールシステム21での「安全停止」についての表を示す。 本実施例の、全体統括システム側の通信チェックフローを現したフローチャート図である。 本実施例の、ロボット側の通信チェックフローを現したフローチャート図である。 特許文献1の、ロボット制御装置を示す構成図である。
符号の説明
10 ロボット群
10a 第1ロボット群
10b 第2ロボット群
10c 第3ロボット群
11 トランペットロボット
12 ホルンロボット
13 トロンボーンロボット
14 チューバロボット
15 ドラムロボット
16 DJロボット
20 全体統括システム
21 コントロールシステム
22 バックヤードシステム
23 インフラネットワーク設備
24 ロボット操作スイッチ
25 ゾーンスイッチ
26 コントロールスイッチ
27 ノートPC
30 出演待機ゾーン
31 第1待機ゾーン
32 第2待機ゾーン
33 予備ゾーン
34 出演ゾーン
40 無線LAN通信手段
41 特定小電力通信手段
42 有線LANコネクタ
45 有線LANケーブル
43 有線LAN

Claims (7)

  1. 複数のロボットからなるロボット群と、
    前記ロボット群に含まれる各ロボットに対して、第1通信方式及び第2通信方式によって信号を送受信可能に接続されたロボット群制御装置と、からなるロボット制御システムであって、
    前記ロボット群制御装置は、前記各ロボットに対して、前記第1通信方式により、前記各ロボットの動作を制御するための制御信号を送信し、
    前記各ロボットは、前記制御信号を受信した後に、受信したことを確認するための受信確認信号を、前記第1通信方式により前記ロボット群制御装置に対して送信し、
    前記ロボット群制御装置は、前記各ロボットのうち、少なくとも1つのロボットから前記受信確認信号が送信されなかったことを検知した際に、前記各ロボットに対して、前記第2通信方式によって、前記各ロボットの動作を停止するための停止信号を送信することを特徴とするロボット制御システム。
  2. 前記第2通信方式が、前記第1通信方式よりも安定した信号の送受信が可能な通信方式であることを特徴とする、請求項1に記載のロボット制御システム。
  3. 前記第1通信方式が無線LAN方式であり、
    前記第2通信方式が特定小電力無線通信方式であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のロボット制御システム。
  4. 前記停止信号が、前記各ロボットと、前記ロボット群制御装置とが前記第2通信方式によって接続が確立されていることを確認するために、前記ロボット群制御装置から所定の時間間隔で前記各ロボットに送信される信号であることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載のロボット制御システム。
  5. 前記各ロボットは、前記第1通信方式により前記ロボット群制御装置から送信される前記制御信号と、前記第2通信方式から送信される前記停止信号のいずれの信号も、一定時間受信しない場合に、動作を停止することを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれかに記載のロボット制御システム。
  6. 制御装置によって動作を制御されるロボットであって、
    第1通信方式により送信された、動作を制御するための制御信号を受信するための第1の受信部と、
    前記第1通信方式よりも安定した信号の送受信が可能な第2通信方式により送信された、動作を停止するための停止信号を受信するための第2の受信部と、
    前記第1の受信部により受信した前記制御信号に基づいて動作を行うとともに、前記第2の受信部により受信した前記停止信号に基づいてその動作を停止するための制御部と、を供えたことを特徴とするロボット。
  7. 前記第1通信方式が無線LAN方式であり、
    前記第2通信方式が特定小電力無線通信方式であることを特徴とする、請求項6に記載のロボット。
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